JP2000170286A - 耐震壁の組立構造及びpc鋼棒の定着方法 - Google Patents
耐震壁の組立構造及びpc鋼棒の定着方法Info
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Abstract
入し、組立て出来るようにした。 【解決手段】 本発明の耐震壁の組立構造は、柱梁架構
面内において、少なくとも一方の柱1との間に所要のス
ペースSを有するようにして、梁2間に並列状態に嵌合
した複数の短冊状プレキャストコンクリートからなるパ
ネル5と、前記スペースSを通じて前記各パネル5の上
下部における横方向を貫通して挿通され、両端を梁2ま
たは柱1に固定された定着板6に緊張定着したPC鋼棒
6とを備えた。
Description
立構造及び耐震壁に対するPC鋼棒の定着方法に関す
る。
には、軽量気泡コンクリートパネルを耐震壁として利用
する構造が開示されている。この壁構造では、柱梁架構
面内に、中間部の幅をやや小さくした短冊型の軽量気泡
コンクリートパネルを複数枚並列して嵌合し、その上下
部の横方向を貫通して鋼棒を挿通し、端部を緊張・定着
することで、耐震壁としての機能を与えている。
に応力が集中し、この部分が破壊することで、他の主要
構造を破壊から保護する。
た従来のパネルは、柱梁架構面内の全面に配置されるも
のであるため、鋼棒を挿通したり、端部を緊張・定着す
るためのスペースを十分にとれず、各部材を現場に搬入
して組立てるための施工スペースをとることが出来なか
った。
で据付け場所の柱間幅に応じた幅となるように複数のパ
ネルを並列して鋼棒を挿通し、その端部を緊張定着して
大型のパネルに形成し、この大型パネルを現場に搬入
し、梁柱架構面内に取付けるようにせざるを得ないが、
大型であるため、搬送、現場据付けの面倒が生じ、施工
が面倒となるほか、大地震によりパネルに損傷を受けた
場合の交換作業も面倒となっていた。
って、その目的は、耐震壁を構成する各部材を分割して
現場に搬入することにより、組み立て出来るようにした
耐震壁の組立構造、並びに、この耐震壁に対するPC鋼
棒の定着方法を提供するものである。
め、本発明の組立構造は、柱梁架構面内において、少な
くとも一方の柱との間に所要のスペースを有するように
して、上下の梁間に並列状態に嵌合した複数の短冊状プ
レキャストコンクリートからなるパネルと、前記各パネ
ルの上下部における横方向を貫通して挿通され、両端を
梁または柱に固定された定着板に緊張定着したPC鋼棒
とを備えたことを特徴とするものである。従って、本発
明の耐震壁にあっては、各パネル単体を現場に搬入して
組立て、PC鋼棒により柱−梁間に定着できるので、組
立が簡単であり、しかも大地震により破損した場合であ
っても交換が容易となる。
設置されるべき部位の上下またはそのいずれか一方に、
梁に沿って土台またはまぐさが梁に固定されて設けてあ
り、前記定着板が前記土台またはまぐさに固定されるこ
とによって、前記定着板が前記土台またはまぐさを介し
て梁に固定されていることにより、地震により本耐震壁
が破壊する際に、土台またはまぐさがクッションになっ
て、梁や柱を傷めることがない。
ンクリート製であることにより、鋼材製に比べて安価に
なるし、前記定着板の土台またはまぐさへの定着部材が
前記土台またはまぐさを貫通して定着されたPC鋼棒で
あることにより、靱性のある定着部になる。
囲するC型チャンネル鋼材であることにより、耐震壁に
対する拘束力が大となる。
は幅が中間部より大きく設定されていることにより、パ
ネルの面内方向曲げ剛性が上下端のそれより小さくな
り、耐震壁としての機能を発揮できる。
梁架構面内に配置される各パネルの上下部に、これらを
貫通して挿通されるPC鋼棒の緊張時に、予めPC鋼棒
と向い合う柱のPC鋼棒の延長位置に同軸孔を貫通形成
し、この孔に緊張用鋼棒を挿通してその一端を前記PC
鋼棒の端部にカプラーを介して接続するとともに、前記
柱の他側面に反力を取って前記緊張用鋼棒を緊張するこ
とにより、柱と耐震壁間のスペースが小であっても十分
な拘束力で定着することが出来る。
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
すもので、一対の柱1及び上下の梁2で囲われる架構面
内において、上下の梁2の中央部下面及び上面には差筋
または後施工アンカー3を介してコンクリートの現場打
設により設置用土台4が設けられている。この土台4は
その両端部と左右の柱1の間に所定の寸法でスペースS
を開けて設けられ、かつ水平方向(長手方向)には鋼棒
挿通用の孔4aが形成されている。
材からなる短冊状のパネル5が複数並列に嵌合されてい
る。各パネル5は、図2に示すように、上下端部5aの
幅及び厚みが中央部5bのそれより大きく形成されたも
のであって、これにより、中央部5bの面内方向におけ
る曲げ剛性が両端部のそれより小さくなり、耐震壁とし
ての機能を発揮できる形状としている。
の孔5cが水平に貫通形成されており、各パネル5を土
台4間に並列嵌合した状態で土台4の両端及び左右パネ
ル5の端面に定着板6を配置した後、柱1とのスペース
Sを利用して、それぞれの孔4a,5cにPC鋼棒7を
挿通し、次いで各PC鋼棒7の端部を緊張して定着板6
に定着することにより、耐震壁が完成する。
ネル5の端部に定着板6をあてがってPC鋼棒7を挿通
しておき、次いで順次新たなパネル5を嵌合しつつPC
鋼棒7を挿通することでもPC鋼棒7の取付が出来、ス
ペースSが狭い場合に好適である。
(a)に示すように、平板状の鋼板プレートでもよい
が、(b)に示すように、C型チャンネル鋼材を用い、
土台4及びパネルの前後を包囲した状態とすることで、
さらに各部材に対する拘束力が増すことになる。
は、パネル5を設置した後に設けるようにしてもよい。
図1の実施形態にあるごとき土台を有さず、パネル5の
上端及び下端は梁の上面及び下面に直接接触して設けら
れる(必要に応じ隙間にはモルタルなどを充填する)。
定着板6は、梁に固定されたブラケットBの一部となっ
ている。
図4を用いて説明する。まず(a)に示すように、組み
上がった耐震壁に隣接する一方の柱1に予め前記各孔4
a,5cと同一軸線上の水平孔1aを貫通形成する。次
いで、この孔1aに(b)に示すように、緊張用鋼棒8
を挿通し、その端部をカプラー9を介してPC鋼棒7に
接続し、緊張用鋼棒8の柱1の反対側突出端に油圧ジャ
ッキ10を取付け、柱1に反力を取りながら油圧ジャッ
キ10を駆動することで、緊張用鋼棒8をPC鋼棒7と
ともに緊張させることで、耐震壁と柱1間のスペースを
十分取れなくとも、強固な緊張力により耐震壁を構成す
る各部材を定着することが出来る。
明による耐震壁の組立構造にあっては、耐震壁を構成す
る各部材を分割して現場に搬入し、組み立て出来るた
め、作業が容易で、また耐震壁が破壊された後の交換作
業も容易となる。また、PC鋼棒の定着方法では、柱の
反対側から緊張できるため、耐震壁と柱間のスペースが
十分取れなくとも十分な定着力を得ることが出来る。
ある。
説明図である。
面説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 柱梁架構面内において、少なくとも一方
の柱との間に所要のスペースを有するようにして、梁間
に並列状態に嵌合した複数の短冊状プレキャストコンク
リートからなるパネルと、前記各パネルの上下部におけ
る横方向を貫通して挿通され、両端を梁または柱に固定
された定着板に緊張定着したPC鋼棒とを備えたことを
特徴とする耐震壁の組立構造。 - 【請求項2】 前記パネルの設置されるべき部位の上下
またはそのいずれか一方に、梁に沿って土台またはまぐ
さが梁に固定されて設けてあり、前記定着板が前記土台
またはまぐさに固定されることによって、前記定着板が
前記土台またはまぐさを介して梁に固定されていること
を特徴とする請求項1に記載の耐震壁の組立構造。 - 【請求項3】 前記土台またはまぐさが鉄筋コンクリー
ト製であることを特徴とする請求項1または2に記載の
耐震壁の組立構造。 - 【請求項4】 前記定着板の土台またはまぐさへの定着
部材が前記土台またはまぐさを貫通して定着されたPC
鋼棒であることを特徴とする請求項3に記載の耐震壁の
組立構造。 - 【請求項5】 前記定着板が前記パネルの端部を包囲す
るC型チャンネル鋼材であることを特徴とする請求項1
〜4のいずれかの項に記載の耐震壁の組立構造。 - 【請求項6】 前記パネルの上下端部の厚みまたは幅が
中間部より大きく設定されていることを特徴とする請求
項1〜5のいずれかの項に記載の耐震壁の組立構造。 - 【請求項7】 柱梁架構面内に配置される各パネルの上
下部に、これらを貫通して挿通されるPC鋼棒の緊張時
に、予めPC鋼棒と向い合う柱のPC鋼棒の延長位置に
同軸孔を貫通形成し、この孔に緊張用鋼棒を挿通してそ
の一端を前記PC鋼棒の端部にカプラーを介して接続す
るとともに、前記柱の他側面に反力を取って前記緊張用
鋼棒を緊張することを特徴とするPC鋼棒の定着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34447098A JP3669185B2 (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 耐震壁の組立構造及びpc鋼棒の定着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34447098A JP3669185B2 (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 耐震壁の組立構造及びpc鋼棒の定着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000170286A true JP2000170286A (ja) | 2000-06-20 |
JP3669185B2 JP3669185B2 (ja) | 2005-07-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34447098A Expired - Fee Related JP3669185B2 (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 耐震壁の組立構造及びpc鋼棒の定着方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3669185B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002013315A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-18 | Shimizu Corp | 制震部材およびその設置構造 |
CN103510635A (zh) * | 2012-12-13 | 2014-01-15 | 同济大学 | 错动型钢板墙防屈曲钢箱及其制作方法 |
CN103790238A (zh) * | 2014-02-17 | 2014-05-14 | 沈阳建筑大学 | 一种装配式钢板剪力墙与钢梁连接的连接件 |
JP2020521071A (ja) * | 2018-04-20 | 2020-07-16 | 青▲島▼理工大学Qingdao University Of Technology | 組立式自己修復エネルギー消費型2枚鋼板スリット付耐力壁構造 |
-
1998
- 1998-12-03 JP JP34447098A patent/JP3669185B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN103510635A (zh) * | 2012-12-13 | 2014-01-15 | 同济大学 | 错动型钢板墙防屈曲钢箱及其制作方法 |
CN103510635B (zh) * | 2012-12-13 | 2016-06-15 | 同济大学 | 错动型钢板墙防屈曲钢箱及其制作方法 |
CN103790238A (zh) * | 2014-02-17 | 2014-05-14 | 沈阳建筑大学 | 一种装配式钢板剪力墙与钢梁连接的连接件 |
JP2020521071A (ja) * | 2018-04-20 | 2020-07-16 | 青▲島▼理工大学Qingdao University Of Technology | 組立式自己修復エネルギー消費型2枚鋼板スリット付耐力壁構造 |
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