JP2000170234A - 便器構造及びサニタリー室用カウンター並びに建物のサニタリー室の構造 - Google Patents

便器構造及びサニタリー室用カウンター並びに建物のサニタリー室の構造

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JP2000170234A
JP2000170234A JP10350474A JP35047498A JP2000170234A JP 2000170234 A JP2000170234 A JP 2000170234A JP 10350474 A JP10350474 A JP 10350474A JP 35047498 A JP35047498 A JP 35047498A JP 2000170234 A JP2000170234 A JP 2000170234A
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counter
sanitary room
hand
toilet
pipe
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JP10350474A
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English (en)
Inventor
Hisaaki Kumagai
久昭 熊谷
Satoru Yamazawa
悟 山沢
Hidekazu Tsuda
英一 津田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被介助者の用便時に介助者が被介助者を支え
やすくして介助の負担を軽減する。 【解決手段】 サニタリー室1の便器本体4を、排水管
3の中心を通る鉛直軸9を中心として、回動可能に支持
するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の便器本体及び
サニタリー室用カウンター並びにサニタリー室の構造に
関し、更に詳しくは、身体の自由がきかない人を介助す
る場合に、介助者が介助しやすい介助スペースを形成す
ることの出来る便器本体及びサニタリー室用カウンター
並びにサニタリー室の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な建物のサニタリー室の場合、半
身麻痺や全身麻痺等の身体の不自由な人を介助するため
には、水洗便器の側部等に介助スペースがいるので、サ
ニタリー室が大きくなり、建物のプランニングが難しい
という問題がある。
【0003】そこで、建物のサニタリー室内の便器本体
を移動できるようにしたものとしては、特開平9−20
1385号公報の「可動式水洗便器」の発明が開示され
ている。
【0004】この可動式水洗便器は、サニタリー室に水
洗便器の収納庫を設け、水洗便器の不使用時に当該収納
庫に水洗便器を収納し、便器の使用時に水洗便器を当該
収納庫から取り出して使用するものであり、より具体的
には、当該公報に記載されているように、収納庫の一側
に開閉可能な可動化粧板を設け、収納庫内には可動化粧
板と一体をなす可動床板をスライド可能に設け、該床板
上には可撓排水管を連結した便器を設置すると共に、収
納庫内適所に水洗タンクを取り付け、該水洗タンクと上
記便器とを可撓給水管で連結した構造となっているもの
である。
【0005】また、建物のサニタリー室としては、水洗
便器をサニタリー室の床上に固定し、その水洗便器の左
右いずれかの側壁部にカウンターを形成し、当該カウン
ターの上に手洗い器を設け、手洗い器の近傍に蛇口を取
り付け、カウンター下部の床下から床上に給水管及び排
水管を延ばし、給水管に蛇口を接続し、手洗い器の排水
口に排水管を接続したものも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−201385号では、建物のサニタリー室の中
側又は外側に収納庫を形成し、更に、床や壁などの構造
体を回転させて取り出すので、工事費用が非常に高くな
ると共に、サニタリー室と収納庫を含めた全体構造が大
型化する割には、サニタリー室が狭くなって介助者の介
助スペースが狭くなる。また、使用時に水洗便器を収納
庫から取り出した場合には、結局は使用時の介助スペー
スが増えないので、介助のしやすさがあまり向上しな
い。
【0007】また、建物のサニタリー室にカウンターを
設けるものでは、便器本体の使用後の手洗いには便利で
あるが、被介助者の身体の左右どちらか側が不自由な人
を介助する場合、カウンター側に介助者が位置するのが
難しい。
【0008】本発明は、このような問題に着目したもの
であり、サニタリー室内のスペースの拡大を図ることな
く、身体が不自由な人の右側または左側のどちらから介
助する場合でも、介助スペースを確保可能な建物のサニ
タリー室の構造及びサニタリー室用カウンター並びに便
器本体を提供することにより、介助者の労力を軽減する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の便器構造は、床面に直交する鉛
直軸を中心として便器本体が水平回動可能に設けられて
いることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項1の便器によれば、便器本
体を回動させることによりサニタリー室内に十分な介助
スペースを確保することが出来る。ここで、鉛直軸上に
便器本体を設ける必要はない。回動半径を大きくしたい
ときには、裁置台や連結部材を介して鉛直軸と便器本体
とを接続すればよい。
【0011】本発明の請求項2の便器構造は、便器本体
が、サニタリー室の床面に形成される排水管の開口部に
対して回動可能且つ水密に取り付けられる排水口部を有
し、且つ、前記便器本体が、前記床面の排水管の開口部
近傍部位に固定された回動部材により回動可能に支持さ
れていることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2の便器構造によれば、請
求項1の便器と同様に、便器本体の排水口を床面側の排
水管開口部に回動可能且つ水密に取り付け、便器本体を
回動部材により支持することにより、便器本体を回動さ
せることが出来るため、サニタリー室内に十分な介助ス
ペースを確保することが出来る。
【0013】本発明の請求項3のサニタリー室用カウン
ターは、手洗いカウンターがサニタリー室の側壁に沿っ
て移動可能に設けられたことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項3のサニタリー室用カウン
ターによれば、身体の左右片方或いは両方が不自由な人
が便器本体を使用する場合に、手洗いカウンターを介助
者から遠ざける方向に移動させて、介助スペースを作る
ことが出来る。また、手洗いカウンターが移動可能なの
で、手洗いカウンターの機能を維持しながら、狭いサニ
タリー室でも介助をし易くすることが出来る。
【0015】本発明の請求項4のサニタリー室用カウン
ターは、サニタリー室内の側壁に沿ってスライド可能な
手洗いカウンターを有し、この手洗いカウンターが蛇口
管と手洗い器とを有し、前記蛇口管がサニタリー室の床
から延びる給水用配管と接続される可撓性のある第1の
フレキシブル管を有し、前記手洗い器の排水用配管が前
記サニタリー室の床の排水用配管と接続される可撓性の
ある第2のフレキシブル管とを備えていることを特徴と
する。
【0016】本発明の請求項4のサニタリー室用カウン
ターによれば、手洗いカウンターを移動させて介助スペ
ースを確保することが出来ると共に、蛇口及び手洗い器
が床側の給水用配管或いは配水用配管と第1、第2のフ
レキシブル管により接続されているので、手洗いカウン
ターを移動させても、蛇口から水を手洗い器に流すこと
ができる。
【0017】本発明の請求項5の建物のサニタリー室の
構造は、請求項1又は2に記載の便器構造と、請求項3
または4に記載のサニタリー室用カウンターとを備える
ことにより介助スペースを形成可能としたことを特徴と
する。
【0018】本発明の請求項5にかかる建物のサニタリ
ー室の構造によれば、サニタリー室のドアを開けて便器
本体を使用する場合、便器本体の前側をドア側に接近す
るように回すか、手洗いカウンターを介助者から遠ざけ
るように移動させることによって生じた介助スペースに
介助者が入ることにより、身体の不自由な人をサニタリ
ー室の奥側から介助することが出来、介助のためにサニ
タリー室の拡張工事などを必要としない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態にかかる
便器本体及びサニタリー室のカウンター並びに建物のサ
ニタリー室の構造を図面に基づいて説明する。
【0020】図1は建物のサニタリー室の構成を示して
おり、符号1はサニタリー室、2はサニタリー室1の床
である。サニタリー室1の床2の便器本体4の前方には
使用者や介助者が通るスペースAが設けられている。サ
ニタリー室1の一方の側壁部には出入り口1Aが形成さ
れ、出入り口1Aにスライドドア1Bが設けられてい
る。サニタリー室1の他方の側壁部にはカウンター30
が設けられている。
【0021】この実施の形態にかかる便器本体4は、図
3に示すように、床2に設置されたベアリング5(回動
部材)により、排水管3の中心を通る鉛直線9を中心と
して回転可能に支持されている。6はサニタリー室用給
水管、7はサニタリー室用給水管6と便器本体4の給水
管8とを接続するフレキシブル管であり、フレキシブル
管7が自由に屈曲することにより便器本体4に給水が可
能とされている。
【0022】便器本体4の下面部12には、図4に示す
ように、排水管3に接続するための円筒形状の排水口部
11が突設されており、便器本体4の排水口部11は排
水管3の上端部の開口部の上方に位置している。便器本
体4の下面部12と床2との間には、円筒状の排水口部
11を取り囲む口径を有するベアリング5が取り付けら
れている。このベアリング5は、排水管3を同心とする
円形のリング状部材13、14の溝15、15の間に、
円錐コロ16を多数挟み込んで構成されている。ベアリ
ング13の上下にはスペーサ17,17が設けられてい
る。
【0023】床2には、排水管3に接続される接続管1
8を挿入して固定する開口部19が形成されている。接
続管18は円筒形状と円錐形状とからなる形状を有して
おり、接続管18の上部の円筒形状部18AにはOリン
グ20,21が円形の平面形状を有する溝部材22によ
り保持されている。接続管18の円筒形状部18Aの上
部には円筒形の筒部23が設けられ、排水口部11は筒
部23と摺接回転する。排水口部11はOリング20,
21に対して摺接回転可能に保持されており、Oリング
20,21により排水口部11と接続管18との間のシ
ールがなされている。接続管18の下部筒部24は円筒
形状を有しており、下部筒部24の周囲には円筒形でゴ
ム製のシールリング25が取り付けられている。シール
リング25は接続管18と排水管3との間のシールを行
っている。
【0024】排水口部11と接続管18とは、Oリング
20,21をセットした接続管18の筒部24を排水管
3に接続し、ベアリング5の回転中心が接続管18の中
心と一致するようにベアリング5を固定して接続する。
ベアリング5の固定に際して、床面2の上及び便器本体
4の下面部12にベアリング5と略同大同形状のリング
状のスペーサ17、17を取り付け、床面2の保護を図
る。ベアリング5の取り付け後、排水口部11を筒部2
3及びOリング20,21の内部に挿入する。排水口部
11を接続管18の内部に固定した後に、便器本体4の
下面部12を上部のスペーサ17に支持させて例えばボ
ルト等(図示省略)により固定する。便器本体4側には
このボルトを締結するボルト穴が形成されることは言う
までもない。
【0025】図5はサニタリー室1のカウンター30の
取り付け状態を示す。この実施の形態にかかるカウンタ
ー30は、固定カウンター31と、天板32によって構
成される中間カウンターと、手洗いカウンター33とで
構成されている。図2に示すように、サニタリー室1の
床2の片方の隅部であって手洗いカウンター33の下部
には一対の溝状断面を有するレール34、34が設けら
れ、手洗いカウンター33の下部の前後には、一対のキ
ャスター35が設けられている。手洗いカウンター33
はキャスター35によりレール34上をサニタリー室1
の側壁1Cに沿って移動可能に設けられている。
【0026】手洗いカウンター33には手洗い用の蛇口
36と手洗い器37とが設けられており、蛇口36の給
水口と床2のカウンター用給水管38とは例えば蛇腹ホ
ースやプラスチックホースなどの第1のフレキシブル管
39によって屈曲可能に接続されている。手洗い器37
の排水管と床2のサニタリー用の排水管40との間には
例えば蛇腹ホースやプラスチックホースなどの第2のフ
レキシブル管41とによって接続されている。第1のフ
レキシブル管39及び第2のフレキシブル管41は手洗
いカウンター33が図5の右側端から左側に移動したと
きに、余裕を持って蛇口36と給水管38、及び、手洗
い器37の排水管と床2の排水管40とを接続できる長
さをもっている。
【0027】固定カウンター31は床部2から立ち上が
る側壁部42、43を有し、側壁部42,43の間に棚
板44を有する。側壁部42の上端部側部には、水平奥
行方向に延びる回転軸を有するヒンジ(図示省略)が取
り付けられており、このヒンジに天板32が回動可能に
取り付けられている。また、側壁部42の手洗いカウン
ター33側の中間部には図示しないヒンジが取り付けら
れており、このヒンジに回動式の棚板45が取り付けら
れている。天板32と棚板45によって中間カウンター
が形成可能とされている。手洗いカウンター33の固定
カウンター31側の側壁部31Aの上端側面部及び中間
部には天板32の自由端部及び棚板45の自由端部を支
持する図示しない突起が形成されている。
【0028】手洗いカウンター33の側壁部31Aの上
部及び中間部には連結用のソケット50が例えばボルト
などにより取り付けられ、固定カウンター31の側壁部
42にはソケット51が例えばボルトなどにより固定さ
れている。
【0029】図6はソケット50及びソケット51を示
す。ソケット50は水平方向に延びる矩形の連結穴52
が形成され、連結穴52の上壁部に着脱ボタン53の配
設穴54が開口している。着脱ボタン53の両側の係止
部55、55は、配設穴54の係止部56、56に係止
され、連結穴52の上壁部に固定されたプレート57上
のバネ58,58により上方に付勢されている。連結ボ
タン53の下部は下方に突出しており、連結ボタン53
を下方に押したときに、連結ボタン53の下部がプレー
ト57の開口部59から連結穴52内に突出可能とされ
ている。
【0030】固定カウンター31側のソケット51はソ
ケット50の連結穴52に挿入可能な断面形状を有し、
内部にバネ60が配置されている。バネ60の上部には
着脱ボタン61が上方に付勢されて配置されており、着
脱ボタン61の突起62がソケット51の上部開口63
の縁部64に係止されている。バネ60はソケット51
の底板部65に支えられている。着脱ボタン61の上面
部は傾斜面とされており、ソケット51をソケット50
へ挿入すると、着脱ボタン61が上部の傾斜面によりプ
レート57より下方に移動して、プレート57の開口部
59に入り込み、着脱ボタン61の後部66が開口部5
9の縁部に当たって抜けなくなるが、着脱ボタン53を
下に押すと、着脱ボタン61と開口部59の縁部との係
止が解除され、ソケット51はソケット50から抜け
る。
【0031】このサニタリー室1の構造によれば、図
1、図2に示すように、サニタリー室1のドア1Aを開
けて車椅子70に着座した被介助者71を介助する場
合、介助者72は先にサニタリー室1の内部に入り、被
介助者71の麻痺した側に位置する。被介助者71の麻
痺が左側(介助者72にとって右側)である場合、車椅
子70から便器本体4に被介助者71を着座させるに
は、被介助者71の左側部位Lを支える必要があるの
で、被介助者71の左側Lに介助者72は位置する。被
介助者71の麻痺が右側である場合には、出入り口1A
の外側を介助スペースとして使用することが出来るの
で、介助者72は出入り口1Aの外側にいて被介助者7
1を支えることが出来る。
【0032】なお、図1,図2ではサニタリー室1の左
側に出入り口1Aが形成されているが、図1,図2の左
右が反対の構成の場合は、カウンター30及びドア1A
の配置は図1,図2の反対の構成に構成すればよい。
【0033】サニタリー室1が狭い場合には、天板32
を固定カウンター31上面部側に回動して立てると共
に、棚板45を側壁部42に沿わせて立てることによ
り、中間カウンターを畳むようにする。次に、手洗いカ
ウンター33を固定カウンター31側に移動させると、
図2に示すように、サニタリー室1のドア1Aとは反対
側のコーナー部分に介助スペース73が生じる。また、
便器本体4が回転可能であるので、便器本体4を図1の
状態から図2の位置に回動させると介助スペース74が
生じる。
【0034】そこで、介助者72は介助スペース73,
74に移動して被介助者71の左側部位Lを支えて便器
本体4の便座に脱衣させて着座させる。便器本体4に着
座したら、便器本体4を図1に示す位置に戻し、場合に
より、介助者72は被介助者71の膝部前のスペースを
通ってサニタリー室1の外側に出る。被介助者71の用
便洗浄及び排水並びに乾燥後、或いは、被介助者71の
着衣介助後、介助者72は車椅子70をサニタリー室1
内部側に引き寄せる。そして、再び便器本体4を図2に
示す位置に回して被介助者71の左側部位Lを支えて車
椅子70に載せ変える。このときにも、介助者72は介
助スペース73,74が出来ているので、介助の際に十
分な力を加えることが出来る。
【0035】車椅子70に被介助者71を移動させた
ら、着脱ボタン53を押してソケット50,51の連結
を解除し、手洗いカウンター33を固定カウンター31
から離すように移動させ、天板32を水平に戻す。
【0036】このようにこの実施の形態1によれば、便
器本体4を回動させることによりサニタリー室1内に十
分な介助スペース74を確保することが出来る。また、
通常の人でも腰痛など身体の調子が悪い時に便器本体4
を回動させて使用すれば、より楽に着座することもでき
る。
【0037】また、便器本体4の排水口10を床面側の
排水管開口19部に回動可能且つ水密に取り付け、便器
本体4をベアリング5などの回動部材により支持するこ
とにより、便器本体4を回動させることが出来るため、
十分な介助スペース74を確保することが出来る。
【0038】更に、身体の左右片方或いは両方が不自由
な人が便器本体4を使用する場合に、手洗いカウンター
33を介助者72から遠ざける方向に移動させて、介助
スペース73を作ることが出来る。また、手洗いカウン
ター33が移動可能であるので、手洗いカウンター33
の機能を維持しながら、狭いサニタリー室1でも、介助
をし易くすることが出来る。
【0039】また、手洗いカウンター33を移動させて
介助スペース73を確保することが出来ると共に、蛇口
及36び手洗い器37が床側の給水用配管38或いは配
水用配管40と第1、第2のフレキシブル管39,41
により接続されているので、手洗いカウンター33を移
動させても、蛇口36から水を手洗い器37に流すこと
ができる。
【0040】更に、サニタリー室1のドアを開けて便器
本体4を使用する場合、便器本体4の前側をドア側に接
近するように回すか、手洗いカウンター33を介助者7
2から遠ざけるように移動させることによって生じた介
助スペース73,74へ介助者72が入ることにより、
身体の不自由な人をサニタリー室1の奥側から介助する
ことが出来、介助のためにサニタリー室1の拡張工事な
どを必要としない。
【0041】図7は、便器本体4と排水管3との接続構
造の第2の実施の形態を示す。便器本体4の排水口10
に円筒形の排水口部11が形成されており、床2には接
続管80が取り付けられている。接続管80は上部のフ
ランジ81が床2に固定され、床2の開口部19内に接
続管80の上部円筒部82が保持されている。
【0042】上部円筒部82の下部には円錐部83が形
成され、円錐部83の下部に下部円筒部84が形成され
ている。上部円筒部82の内部にはOリング85が配置
されており、Oリング85は円形リング87と円錐部8
3の斜面により保持されている。排水口部11はOリン
グ82によって上部円筒部82との間のシールを行って
おり、排水口部11は排水管3の中心を通る鉛直線9を
中心として回動可能になっている。下部円筒部84と排
水管3との間には、円筒形のシールリング86が取り付
けられ、下部円筒部84と排水管3との間のシールを行
っている。フランジ81にはベアリング5が取り付けら
れており、便器本体4はベアリング5に支持されて鉛直
線9を中心に回動可能になっている。
【0043】図8は、便器本体4と排水管3との接続構
造の第3の実施形態を示す。便器本体4は床面2に取り
付けられたベアリング5により支持されている。図8で
は、サニタリー室1の床2に排水管90のための開口部
91が形成され、開口部91の下方に排水管90が配置
されている。排水管90の上端の外縁部にはリング状の
溝部92が形成され、この溝部92内の溝93にゴム製
のリング状のシール部材94が配置されている。シール
部材94はU字形状の断面を有し、上部に溝95を有し
ている。便器本体4の排水口部11は開口部91を貫通
するように下方に突出しており、排水口部11の下端部
外周には円筒形の接続管96が固定されている。接続管
96の下部は小円筒部97とされており、小円筒部97
の下端部は、リング状のシール部材94の溝部95の内
部に摺接回転可能に保持されている。シール部材94
は、接続管97と溝部92との間をシールしている。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1の便器構造によれば、
便器本体を回動させることにより例えばサニタリー室内
に介助スペースを確保することが出来る。また、通常の
人でも腰痛など身体の調子が悪い時に便器本体を回動さ
せて使用すれば、より楽に着座することもできる。
【0045】本発明の請求項2の便器構造によれば、請
求項1の便器構造と同様に、便器本体の排水口を床面側
の排水管開口部に回動可能且つ水密に取り付け、便器本
体を回動部材により支持することにより、便器本体を回
動させることが出来るため、例えばサニタリー室内に十
分な介助スペースを確保することが出来る。
【0046】本発明の請求項3のサニタリー室用カウン
ターによれば、身体の左右片方或いは両方が不自由な人
が便器本体を使用する場合に、手洗いカウンターを介助
者から遠ざける方向に移動させて、介助スペースを作る
ことが出来る。また、手洗いカウンターが移動可能であ
るので、手洗いカウンターの機能を維持しながら、狭い
サニタリー室でも、介助をし易くすることが出来る。
【0047】本発明の請求項4のサニタリー室用カウン
ターによれば、手洗いカウンターを移動させて介助スペ
ースを確保することが出来ると共に、蛇口及び手洗い器
が床側の給水用配管或いは配水用配管と第1、第2のフ
レキシブル管により接続されているので、手洗いカウン
ターを移動させても、蛇口から水を手洗い器に流すこと
ができる。
【0048】本発明の請求項5にかかる建物のサニタリ
ー室の構造によれば、サニタリー室のドアを開けて便器
を使用する場合、便器本体の前側をドア側に接近するよ
うに回すか、手洗いカウンターを介助者から遠ざけるよ
うに移動させることによって生じた介助スペースへ介助
者が入ることにより、身体の不自由な人をサニタリー室
の奥側から介助することが出来、介助のためにサニタリ
ー室の拡張工事などを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるサニタリー室におい
て被介助者を介助する場合の介助者の待機位置を示す説
明図。
【図2】図1の介助者の待機状態から手洗いカウンター
を奥に移動させて介助スペースを作った場合の説明図。
【図3】本発明の実施形態にかかる建物のサニタリー室
の構造を示す側面図。
【図4】図3の便器本体の排水管の接続構造を示す断面
図。
【図5】本発明の実施形態にかかる手洗いカウンターの
スライド機構の主要構成を示す側面図。
【図6】図5の手洗いカウンターと固定カウンターとの
接続を行うソケットの断面図
【図7】図3の他の実施形態にかかる便器本体の排水管
の接続構造を示す断面図。
【図8】図3の更に他の実施形態にかかる便器本体の排
水管の接続構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 サニタリー室 2 床板 3 排水管 4 便器本体 5 ベアリング(回動部材) 6 床側の給水管 7 便器用給水管と床側の給水管のフレキシブル管 8 便器側の給水管 9 回動中心となる鉛直線 10 排水口 11 排水口部 18 接続管 20 Oリング 21 Oリング 39 手洗いカウンターのフレキシブル管 41 手洗いカウンターのフレキシブル管 73,74 介助スペース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面に直交する鉛直軸を中心として便器本
    体が水平回動可能に設けられることを特徴とする便器構
    造。
  2. 【請求項2】便器本体が、床面に形成される排水管の開
    口部に対して回動可能且つ水密に取り付けられる排水口
    部を有し、且つ、前記便器本体が、前記床面の排水管の
    開口部近傍部位に固定されて回動部材により回動可能に
    支持されていることを特徴とする便器構造。
  3. 【請求項3】手洗いカウンターがサニタリー室の側壁に
    沿って移動可能に設けられたことを特徴とするサニタリ
    ー室用カウンター。
  4. 【請求項4】サニタリー室内の側壁に沿ってスライド可
    能な手洗いカウンターを有し、この手洗いカウンターが
    蛇口管と手洗い器とを有し、前記蛇口管がサニタリー室
    の床から延びる給水用配管と接続される可撓性のある第
    1のフレキシブル管を有し、前記手洗い器の排水用配管
    が前記サニタリー室の床の排水用配管と接続される可撓
    性のある第2のフレキシブル管とを備えていることを特
    徴とするサニタリー室用カウンター。
  5. 【請求項5】請求項1又は2に記載の便器構造と、請求
    項3または4に記載のサニタリー室用カウンターとを備
    えることにより介助スペースを形成可能としたことを特
    徴とする建物のサニタリー室の構造。
JP10350474A 1998-12-09 1998-12-09 便器構造及びサニタリー室用カウンター並びに建物のサニタリー室の構造 Pending JP2000170234A (ja)

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