JP2000169781A - エッチング裏止め剤 - Google Patents

エッチング裏止め剤

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JP2000169781A
JP2000169781A JP10350817A JP35081798A JP2000169781A JP 2000169781 A JP2000169781 A JP 2000169781A JP 10350817 A JP10350817 A JP 10350817A JP 35081798 A JP35081798 A JP 35081798A JP 2000169781 A JP2000169781 A JP 2000169781A
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JP
Japan
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etching
copper foil
resin
polyimide tape
backing agent
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JP10350817A
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Katsumi Suzuki
勝美 鈴木
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、パータン現像銅箔ラミネート
ポリイミドテープの露光面の裏側へ塗布するときには塗
装性が優れ、また、エッチングするときには得られた塗
膜が高温高圧のエッチング液に耐え、しかも、その塗膜
をアルカリ溶液で剥離するときには容易に剥離すること
ができるエッチング裏止め剤を提供する。 【解決手段】本発明は、酢酸ビニール樹脂とアクリル重
合体とから成る混合樹脂をキシレンとアルコールとから
成る混合溶剤に溶解して成ることを特徴とするエッチン
グ裏止め剤にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッチング裏止め
剤に関するものである。更に詳述すれば、本発明は半導
体装置用TABテープの製造時に用いられるエッチング
裏止め剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のTABテープは次のよ
うにして製造されている。
【0003】 接着剤付きポリイミドテープの用意 まず、片面に接着剤を塗布したプラスチックテープ、例
えばポリイミドテープを用意する。
【0004】このポリイミドテープとしては幅が35mm
のものと、幅が70mmのものの2種が主に実用されてい
る。
【0005】 接着剤付きポリイミドテープへのスプ
ロケットホール等の開口 次に、この接着剤付きポリイミドテープの両側に沿って
テープ搬送用スプロケットホールを金型により開口す
る。また、チップ搭載部のデバイスホール及びアウター
リードホールも金型によりパンチング加工する。
【0006】 パンチング加工接着剤付きポリイミド
テープへの銅箔ラミネート 次に、上記でパンチング加工を受けた接着剤付きポリ
イミドテープの接着剤塗布面側へ銅箔をラミネート貼り
付けする。
【0007】 銅箔ラミネートポリイミドテープの銅
箔側へ感光性レジスト塗布 次に、上記で得られた銅箔ラミネートポリイミドテー
プの銅箔側へ感光性レジストを塗布する。
【0008】 感光性レジスト塗布銅箔ラミネートポ
リイミドテープへ露光、現像 次に、上記で得られた感光性レジスト塗布銅箔ラミネ
ートポリイミドテープの感光性レジスト塗布面に所定の
マスクを介して露光し、それから現像することにより所
定の回路パータンを現像する。
【0009】 パータン現像銅箔ラミネートポリイミ
ドテープへの裏止め剤塗布 次に、上記で得られたパータン現像銅箔ラミネートポ
リイミドテープの露光面の裏側へエッチング裏止め剤を
塗布する。
【0010】即ち、上記で得られたパータン現像銅箔
ラミネートポリイミドテープのチップ搭載部のデバイス
ホール及び基板と接合するアウターリードを形成するア
ウターリードホールにおいて露出した銅箔の裏面部分へ
エッチング裏止め剤を塗布するのである。つまり、エッ
チングパータン形成銅箔ラミネートポリイミドテープの
露光面の裏側の銅箔面のエッチング防止の役割を担って
いる。
【0011】従って、エッチング裏止め剤は、この高温
のエッチング液(塩化第二鉄又は塩化第二銅)に耐え、
しかも、後から剥離剤で容易に剥離できる必要がある。
【0012】 裏止め剤塗布銅箔ラミネートポリイミ
ドテープのエッチング 次に、上記で得られたエッチング用裏止め剤塗布パー
タン現像銅箔ラミネートポリイミドテープへレジスト塗
布面側から高温のエッチング液をスプレーすることによ
りパターンを形成させる。
【0013】 パターン形成銅箔ラミネートポリイミ
ドテープのエッチング後処理 次に、上記で得られたパターン形成銅箔ラミネートポ
リイミドテープに付着している感光性レジスト及びエッ
チング裏止め剤をアルカリ性液体により剥離し、それか
ら水洗、乾燥する。
【0014】 パターン形成銅箔ラミネートポリイミ
ドテープのパターン部めっき 次に、上記で得られたパターン形成銅箔ラミネートポ
リイミドテープのパターン形成銅箔のリード部にSnめ
っき又はAuめっき等をすることによりTABテープが
完成する。
【0015】さて、これら一連のTABテープの製造工
程において感光性レジストとエッチング裏止め剤とはT
ABテープの品質を左右する重要な役割を担っている。
【0016】従来の裏止め剤としては次のようなものが
使用されていた。
【0017】(1)パターン形成用感光性レジスト (2)天然樹脂ラッカー塗料 (3)ポリビニールアルコール塗料 (4)酢酸ビニル系樹脂塗料 (5)アクリル系樹脂塗料 (6)ドライフィルム
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)〜(6)のエッチング裏止め剤には次のような欠
点があった。
【0019】(1)パターン形成用感光性レジスト これは、パターン形成用感光性レジストをエッチング裏
止め剤としても転用するものである。
【0020】しかし、このパターン形成用感光性レジス
トは高価なものであり、しかも、レジストであることか
ら厚く塗布することができなく、その上高温高圧のエッ
チング液で塗膜が破れたりする難点がある。
【0021】(2)天然樹脂ラッカー塗料 天然樹脂ラッカー塗料は、硝酸セルローズ等の天然樹脂
をアセトン等の低沸点有機溶剤に溶解して成るものであ
る。
【0022】従って、天然樹脂ラッカー塗料は乾燥性に
優れているが、これが欠点になり長尺のテープの場合は
塗りムラが発生する、また、その剥離作業には引火性の
有機溶剤を使用しなければならないので危険である。
【0023】(3)ポリビニールアルコール塗料 ポリビニールアルコール塗料は安価であるが、ポリビニ
ールアルコールは本質的に水溶性であり、従って、高温
高圧のエッチング液により塗膜が破れたり、脱落したり
し易い。
【0024】(4)酢酸ビニル系樹脂塗料 酢酸ビニル系樹脂塗料は安価で、且つ塗装性も良い。
【0025】しかし、酢酸ビニル系樹脂塗膜は高温高圧
のエッチング液で膨張したり、エッチング中にリードが
変形したり、更に、アルカリ溶液による剥離作業性が悪
く、その結果酢酸ビニル系樹脂塗膜が残ってしまうとい
う難点がある。
【0026】(5)アクリル系樹脂塗料 アクリル系樹脂塗料は塗装性がよい。
【0027】しかし、アクリル系樹脂塗膜は硬いので高
温高圧のエッチング液をスプレーすると塗膜が破れ、そ
れによりリード先端が腐食する懸念がある。
【0028】(6)ドライフィルム この方法は、露光面の裏側へ適当なドライフィルムを張
り付ける方法である。
【0029】しかし、このドライフィルムは段差のある
部分に完全に入り込むことが困難であり、その結果エッ
チング液がドライフィルムの張り合わせ隙間から浸透
し、それによりエッチング液によりリードが腐食した
り、酷いときには脱落してしまう。その上ドライフィル
ムであるから、剥離液による剥離性が悪く、その結果ド
ライフィルムが残ってしまうという難点がある。
【0030】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、パターン現像銅箔ラミネートポリイミドテ
ープの露光面の裏側へ塗布するときには塗装性が優れ、
また、エッチングするときには得られた塗膜が高温高圧
のエッチング液に耐え、しかも、その塗膜をアルカリ溶
液で剥離するときには容易に剥離することができるエッ
チング裏止め剤を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、酢酸ビニール樹脂とアクリル重合体とから成る混
合樹脂をキシレンとアルコールとから成る混合溶剤に溶
解して成ることを特徴とするエッチング裏止め剤にあ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明のエッチング裏止め
剤の実施の形態について説明する。
【0033】本発明において、酢酸ビニール樹脂として
はキシレンとアルコールとから成る混合溶剤に溶解する
もので、工業的に市販されているものならよい。
【0034】本発明において、アクリル重合体としては
キシレンとアルコールとから成る混合溶剤に溶解するも
ので、工業的に市販されているものならよい。
【0035】本発明において、混合樹脂としては体積比
で酢酸ビニール樹脂1:アクリル重合体1とから成るこ
とが好ましい。
【0036】本発明において、混合樹脂には、クレゾー
ル樹脂が配合されていることが好ましい。ここにおい
て、クレゾール樹脂を混合するときには体積比で酢酸ビ
ニール樹脂1:アクリル重合体1:クレゾール樹脂1が
望ましい。
【0037】本発明において混合溶剤としては体積比で
キシレン1:アルコール1とから成ることが好ましい。
【0038】本発明において、体積比で酢酸ビニール樹
脂1:アクリル重合体1の混合樹脂を体積比でキシレン
1:アルコール1の混合溶剤に溶解して成る溶液が、粘
度50〜70センチポアーズ(cps )の範囲のものであ
ることが好ましい。
【0039】本発明において、キシレンとしては試薬用
キシレン、工業用キシレンのどちらでもよい。
【0040】本発明において、アルコールとしてはメチ
ルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、ブチルアルコール等がある。エチルアルコールとし
ては変性アルコールでもよい。
【0041】本発明において、エッチング裏止め剤を塗
装する方法は刷毛又はロールコーターのどちらでもよ
い。
【0042】本発明において、エッチング裏止め剤の塗
装後の乾燥は、赤外線ヒーター乾燥装置、熱風乾燥装
置、又はこれら併用でもよい。
【0043】
【実施例】次に、本発明のエッチング裏止め剤の実施例
及び従来の比較例について説明する。
【0044】(実施例1) 接着剤付きポリイミドテープの用意 まず、厚さ50μm、幅70mmのポリイミドテープ(商
品名、ユーピレックスS)の片面上に厚さ12μmとな
るように接着剤(商品名、巴川X)を塗布して成る片面
接着剤塗布ポリイミドテープを用意した。
【0045】 接着剤付きポリイミドテープのスプロ
ケットホール等の開口 次に、この接着剤付きポリイミドテープについて所定金
型を用いて搬送用スプロケットホール、チップ搭載用デ
バイスホール及びウインドをパンチング加工した。
【0046】 パンチング加工接着剤付きポリイミド
テープへの銅箔ラミネート 次に、上記でパンチング加工を受けた接着剤付きポリ
イミドテープの接着剤塗布面側へ厚さ18μmの電解銅
箔を貼り付けラミネートした。
【0047】それから銅箔面を脱脂、酸洗浄した。
【0048】 銅箔ラミネートポリイミドテープの銅
箔側へ感光性レジスト塗布 次に、上記で得られた銅箔ラミネートポリイミドテー
プの銅箔側へ感光性レジストを厚さ4μmとなるように
塗布した。
【0049】 感光性レジスト塗布銅箔ラミネートポ
リイミドテープへ露光、現像 次に、上記で得られた感光性レジスト塗布銅箔ラミネ
ートポリイミドテープの感光性レジスト塗布面に所定の
マスクを介して露光し、それから現像することにより所
定の回路パターンを現像した。
【0050】 パータン現像銅箔ラミネートポリイミ
ドテープへの裏止め剤塗布 次に、上記で得られたパータン現像銅箔ラミネートポ
リイミドテープの露光面の裏側へ、体積比で酢酸ビニー
ル樹脂1:アクリル重合体1から成る混合樹脂を体積比
でキシレン1:変性アルコール1とから成る混合溶剤に
溶解して成る粘度75センチポアーズ(cps )のエッチ
ング裏止め剤を刷毛塗りで厚さ30μmとなるように塗
布した。
【0051】 裏止め剤塗布銅箔ラミネートポリイミ
ドテープのエッチング 次に、上記で得られたエッチング用裏止め剤塗布パタ
ーン形成銅箔ラミネートポリイミドテープへ、比重1.
362、温度45℃の塩化第二鉄溶液(FeCl3 )を
スプレー圧1.2kg/cm2 でエッチングすることにより
パターンを形成させた。
【0052】(実施例2) 接着剤付きポリイミドテープの用意 実施例1と同様に、厚さ50μm、幅70mmのポリイミ
ドテープ(商品名、ユーピレックスS)の片面上に厚さ
12μmとなるように接着剤(商品名、巴川X)を塗布
して成る片面接着剤塗布ポリイミドテープを用意した。
【0053】 接着剤付きポリイミドテープのスプロ
ケットホール等の開口 次に、実施例1と同様に、この接着剤付きポリイミドテ
ープについて所定金型を用いて搬送用スプロケットホー
ル、チップ搭載用デバイスホール及びウインドをパンチ
ング加工した。
【0054】 パンチング加工接着剤付きポリイミド
テープへの銅箔ラミネート 次に、実施例1と同様に、上記でパンチング加工を受
けた接着剤付きポリイミドテープの接着剤塗布面側へ厚
さ18μmの電解銅箔を貼り付けラミネートした。それ
から銅箔面を脱脂、酸洗浄した。
【0055】 銅箔ラミネートポリイミドテープの銅
箔側へ感光性レジスト塗布 次に、実施例1と同様に、上記で得られた銅箔ラミネ
ートポリイミドテープの銅箔側へ感光性レジストを厚さ
4μmとなるように塗布した。
【0056】 感光性レジスト塗布銅箔ラミネートポ
リイミドテープへ露光、現像 次に、実施例1と同様に、上記で得られた感光性レジ
スト塗布銅箔ラミネートポリイミドテープの感光性レジ
スト塗布面に所定のマスクを介して露光し、それから現
像することにより所定の回路パターンを現像した。
【0057】 パターン現像銅箔ラミネートポリイミ
ドテープへの裏止め剤塗布 次に、上記で得られたパターン現像銅箔ラミネートポ
リイミドテープの露光面の裏側へ、体積比で酢酸ビニー
ル樹脂1:アクリル重合体1:クレゾール樹脂1とから
成る混合樹脂を体積比でキシレン1と変性アルコール1
から成る混合溶剤に溶解して成るエッチング裏止め剤を
ロールコーターで厚さ30μmとなるように塗布した。
【0058】 裏止め剤塗布銅箔ラミネートポリイミ
ドテープのエッチング 次に、実施例1と同様に、上記で得られたエッチング
用裏止め剤塗布パータン形成銅箔ラミネートポリイミド
テープへ、比重1.362、温度45℃の塩化第二鉄溶
液(FeCl3 )をスプレー圧1.2kg/cm2 でエッチ
ングすることによりパターンを形成させた。
【0059】(比較例1) 接着剤付きポリイミドテープの用意 実施例1と同様に、厚さ50μm、幅70mmのポリイミ
ドテープ(商品名、ユーピレックスS)の片面上に厚さ
12μmとなるように接着剤(商品名、巴川X)を塗布
して成る片面接着剤塗布ポリイミドテープを用意した。
【0060】 接着剤付きポリイミドテープのスプロ
ケットホール等の開口 次に、実施例1と同様に、この接着剤付きポリイミドテ
ープについて所定金型を用いて搬送用スプロケットホー
ル、チップ搭載用デバイスホール及びウインドをパンチ
ング加工した。
【0061】 パンチング加工接着剤付きポリイミド
テープへの銅箔ラミネート 次に、実施例1と同様に、上記でパンチング加工を受
けた接着剤付きポリイミドテープの接着剤塗布面側へ厚
さ18μmの電解銅箔を貼り付けラミネートした。それ
から銅箔面を脱脂、酸洗浄した。
【0062】 銅箔ラミネートポリイミドテープの銅
箔側へ感光性レジスト塗布 次に、実施例1と同様に、上記で得られた銅箔ラミネ
ートポリイミドテープの銅箔側へ感光性レジストを厚さ
4μmとなるように塗布した。
【0063】 感光性レジスト塗布銅箔ラミネートポ
リイミドテープへ露光、現像 次に、実施例1と同様に、上記で得られた感光性レジ
スト塗布銅箔ラミネートポリイミドテープの感光性レジ
スト塗布面に所定のマスクを介して露光し、それから現
像することにより所定の回路パターンを現像した。
【0064】 パターン現像銅箔ラミネートポリイミ
ドテープへの裏止め剤塗布 次に、上記で得られたパターン現像銅箔ラミネートポ
リイミドテープの露光面の裏側へポリビニルアルコール
塗料から成るエッチング裏止め剤をロールコーターで厚
さ30μmとなるように塗布した。
【0065】 裏止め剤塗布銅箔ラミネートポリイミ
ドテープのエッチング 次に、実施例1と同様に、上記で得られたエッチング
用裏止め剤塗布パータン形成銅箔ラミネートポリイミド
テープへ、比重1.362、温度45℃の塩化第二鉄溶
液(FeCl3 )をスプレー圧1.2kg/cm2 でエッチ
ングすることによりパターンを形成させた。
【0066】(特性試験項目)特性試験は次の項目につ
いて行った。
【0067】(1)耐エッチング性 耐エッチング液性 ピン耐食性 (2)塗装性 一般塗装性 小穴への塗装性 塗装速度 塗布厚さ (3)塗膜剥離性 超音波印加不要性 剥離速度 (特性試験結果)これらの特性試験結果を表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】表1からわかるように比較例1のエッチン
グ裏止め剤は、塗装するときには一般塗装性及び小穴へ
の塗装性が悪く、塗装速度も0.5(m/min )と遅
く、且つ塗装して得られた塗膜は耐エッチング液性及び
ピン耐食性が悪く、しかも、剥離する時には超音波を印
加する必要があり、その剥離速度も遅い。
【0070】これに対して実施例1及び2のエッチング
裏止め剤は、塗装するときには一般塗装性及び小穴への
塗装性が優れ、その塗装速度も早く、且つ塗装して得ら
れた塗膜は耐エッチング液性及びピン耐食性が優れ、し
かも、剥離する時には超音波を印加する必要がなく、そ
の剥離速度も早い。これらによりTABテープの生産
性、品質が顕著に向上した。
【0071】
【発明の効果】本発明のエッチング裏止め剤は、パータ
ン現像銅箔ラミネートポリイミドテープの露光面の裏側
へ塗布するときには塗装性が優れ、また、エッチングす
るときには得られた塗膜が高温高圧のエッチング液に耐
え、しかも、その塗膜をアルカリ溶液で剥離するときに
は容易に剥離することができる。
【0072】つまり、本発明のエッチング裏止め剤は、
小穴内等であっても厚さが均一にムラがなく塗装、充填
でき、耐エッチング性がよく、塗膜破れやピン先端腐食
がなく、それらによりTABテープの品質、歩留、生産
性を顕著に向上することができるものであり、工業上有
用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酢酸ビニール樹脂とアクリル重合体とから
    成る混合樹脂をキシレンとアルコールとから成る混合溶
    剤に溶解して成ることを特徴とするエッチング裏止め
    剤。
  2. 【請求項2】混合樹脂が、体積比で酢酸ビニール樹脂
    1:アクリル重合体1とから成ることを特徴とする請求
    項1記載のエッチング裏止め剤。
  3. 【請求項3】混合樹脂には、クレゾール樹脂が配合され
    ていることを特徴とする請求項1記載のエッチング裏止
    め剤。
  4. 【請求項4】混合溶剤が、体積比でキシレン1:アルコ
    ール1とから成ることを特徴とする請求項1記載のエッ
    チング裏止め剤。
  5. 【請求項5】粘度が、50〜70センチポアーズ(cps
    )の範囲のものであることを特徴とする請求項1記載
    のエッチング裏止め剤。
JP10350817A 1998-12-10 1998-12-10 エッチング裏止め剤 Pending JP2000169781A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108289383A (zh) * 2018-03-05 2018-07-17 东莞市龙谊电子科技有限公司 印制电路板的选择性电镀工艺

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