JP2000169771A - スタ―ポリマ―添加剤含有インクジェット用インキ - Google Patents

スタ―ポリマ―添加剤含有インクジェット用インキ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料ベースのインキに関して、耐水堅牢度、
光学濃度およびクロマを改良しながら、分散の安定性を
維持するインクジェットインキを提供する。 【解決手段】 インクジェットインキは、a)水性ビヒ
クルと、b)着色剤と、c)スターポリマー添加剤とを
含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンター用の水性インキに関し、さらに詳しくは、添加
剤としてスターポリマーを含有して、インキでプリント
された像の光学濃度および耐水堅牢度(waterfastnes
s)を改良した水性のインクジェット用インキに関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリントは、インキの液
滴が、電子信号に応じて、紙または透明性フィルムなど
の基体に堆積するノンインパクトプリントプロセスであ
る。相対的に雑音なしの操作に加えて、低コストおよび
高品質なアウトプットが、コンピューターとともに使用
される他のタイプのプリンターに対して、インクジェッ
トプリンターを人気のある選択肢にしている。
【0003】染料および顔料のいずれもがインクジェッ
トプリンター用インキ着色剤として使用されている。顔
料は一層耐光堅牢性および耐水堅牢性であり、そして、
耐湿性および一層の光安定性が要求される用途に一層適
している。しかしながら、顔料で着色されたインキは、
それら独自の不都合を有する。その顔料ディスパージョ
ンは安定性、すなわち、耐凝集性および耐沈降性である
ことが必要である。安定化は、非イオン技術によって典
型的に達成され、その技術では、水溶性部分を有するポ
リマーは、水性ビヒクルに広がり、そして立体安定化ま
たはエントロピーの安定化を提供する。したがって、顔
料の固有の耐水堅牢度は、水溶性ポリマー分散剤の使用
によりある程度失われる。顔料で着色されたインキは、
染料に基づくインキと比較して劣ったクロマも有し、し
たがって、厳しいカラー用途、いわゆる“フォトクオリ
ティー”または“フォトリアリスティックな”プリント
に対して幅広くは許容されていない。さらに、顔料で着
色されたインキは、プリントヘッドオリフィスにおいて
外皮を生じさせる傾向があり、そして、プリントヘッド
の抵抗体に膜を形成し、それがプリントヘッドの性能に
悪影響を及ぼす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】良好な耐水性および耐
汚れ堅牢度(smear fastness)、良好なクロマ、良好な
プリント品質、および良好なペン性能(pen performanc
e)を有するインクジェットインキに対するニーズが存
在する。特に、顔料ベースのインキに関して、耐水堅牢
度、光学濃度およびクロマを改良しながら、分散の安定
性を維持するニーズがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本出願人は、スターポリ
マー添加剤を含有するインクジェットインキは、そのイ
ンキでプリントされた像の改良された耐水堅牢度、クロ
マおよび光学濃度をもたらすことを見出した。したがっ
て、本発明は、 a)水性ビヒクルと、 b)着色剤と、 c)スターポリマー添加剤とを含有するインクジェット
用インキを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、一般的に、インクジェ
ットプリンターにおける使用に、および特にサーマルイ
ンクジェットプリンターにおける使用に、特に適してい
るインクジェット用インキ組成物を提供する。本発明の
インクジェットインキ組成物は、可溶性着色剤(すなわ
ち、染料)および/または不溶性着色剤(すなわち、顔
料および分散染料)を有する組成物を含む。これらのイ
ンキは、保管場所およびプリンターのいずれにおいて
も、長期間にわたって安定性である。そのインキは、特
定のインクジェットプリンターの要求に適合して、光安
定性、耐汚れ性、粘度、表面張力、高光学濃度、および
耐外皮生成性(crust resistance)のバランスを提供す
ることもできる。
【0007】水性ビヒクル 本発明の水性ビヒクルは、水、または水と少なくとも1
種の水溶性有機溶媒との混合物である。適当な混合物の
選択は、所望の表面張力および粘度、選択された着色
剤、インキの乾燥時間、並びにインキがプリントされる
基体のタイプなどの、特定用途の必要条件による。選択
されてもよい代表的な水溶性有機溶媒は、米国特許第
5,085,698号に開示される。水とジエチレング
リコールなどの多価アルコールとの混合物は、水性ビヒ
クルとして好ましい。
【0008】水と水溶性溶媒との混合物が使用されるな
ら、その水性ビヒクルは、約30%から約95%の水を
通常含有し、残余(すなわち、70から5%)は水溶性
溶媒である。好ましい組成物は、水性ビヒクルの総重量
に基づいて、約60%から約95%水である。インキ中
の水性ビヒクルの量は、インキの総重量に基づいて、着
色剤が顔料の場合には約70から99.8%、好ましく
は84から99.8%の範囲であり、着色剤が染料の場
合には80から99.8%である。
【0009】着色剤 本発明の着色剤は、顔料、染料、またはそれらの混合物
である。顔料は水性ビヒクル中で不溶性であり、一方、
染料はビヒクル中で可溶性または不溶性のいずれでもよ
く、後者は、当該技術において、および本明細書中で、
“分散染料”と称される。当該技術において理解され、
および本明細書中で使用される顔料なる用語は、プリン
トプロセスの全体にわたって粒子状または結晶状態で残
存する着色剤を意味する。しかしながら、染料は、プリ
ントプロセスのいずれかの時点で可溶性になる着色剤で
ある。
【0010】染料 本発明に有用な染料は、アニオン性、カチオン性、両
性、および非イオン性の染料を含む。このような染料
は、当業者によく知られている。アニオン性染料は水溶
液中で着色されたアニオンをもたらす染料であり、そし
てカチオン性染料は水溶液中で着色されたカチオンをも
たらす染料である。典型的に、アニオン染料は、イオン
成分としてカルボン酸基またはスルホン酸基を含有す
る。カチオン染料は、4級窒素の基を通常含有する。両
性染料は、アニオン性でも、カチオン性でもよく、また
は溶液pHの機能として両方の電荷を有してもよい。あ
る非イオン性染料は、水性インキ中で使用されるために
十分な水への溶解度を有する。上記すべてのタイプの染
料は、それらの最終用途によって典型的に分類される。
本発明における一層有用な染料の種類のいくつかは、酸
性染料、塩基性染料、食品染料、分散染料、媒染染料、
建染め染料、溶剤染料、および反応性染料である。
【0011】インキ組成物に使用される染料の色および
量は、大部分選択の結果であり、主として、そのインキ
で得られるプリントの所望の色、染料の純度、およびそ
の濃さによる。低い濃度の染料は、適当な色の鮮明さを
もたらさないであろう。高い濃度は、劣ったプリントヘ
ッド性能をもたらすか、または許容できない程に暗い色
になってしまうであろう。染料は、インキの総重量に基
づいて、0.01から20重量%、好ましくは0.05
から8重量%、さらに好ましくは0.1から5重量%の
量で存在する。
【0012】分散染料 分散された染料は、本質的に水性ビヒクル中で劣った溶
解性を有する染料である。本発明のインキ中で使用され
た分散染料の色および量は、大部分選択の結果であり、
主として、そのインキで得られるプリントの所望の色、
染料の純度、およびその濃さによる。低い濃度の染料
は、適当な色の鮮明さをもたらさないであろう。高い濃
度は、劣ったプリントヘッド性能をもたらすか、または
許容できない程に暗い色になってしまうであろう。分散
染料は、インキの総重量に基づいて、0.01から20
重量%、好ましくは0.05から8重量%、さらに好ま
しくは0.1から5重量%の量で存在する。本発明に有
用である分散染料は、米国特許第5,053,495
号、同第5,203,912号、同第5,102,44
8号などに開示されている。
【0013】顔料 本発明の好適な実施の形態における着色剤は顔料であ
る。有用な顔料は、幅広い種類の有機顔料または無機顔
料を、単独または組み合わせて含有する。顔料の粒子
は、インクジェットプリント装置を通して、特に、通常
10ミクロンから50ミクロンの範囲の直径を有する吐
き出しノズルにおいて、インキの速やかな流れを可能に
するために十分に小さい。粒径は顔料の分散安定性に影
響があり、インキの耐用年数の全体を通して重要であ
る。微粒子のブラウン運動は、粒子を安定化から妨げる
ことを助長する。最大の色の濃さに対しても小さい粒子
を使用することが所望される。有用な粒径の範囲は、約
0.005ミクロンから15ミクロンである。好ましく
は、顔料の粒径は、0.005から5ミクロン、最も好
ましくは0.01から0.3ミクロンの範囲であるべき
である。
【0014】選択された顔料は、乾燥形態または湿潤形
態で使用してもよい。例えば、顔料は、水性媒体中で通
常製造され、そして得られた顔料は水湿プレスケーキ
(water wet presscake)として得られる。プレスケー
キ形態において、顔料は乾燥形態におけるほどまでには
凝集せず、したがって、ほとんど加工時間および労力を
要しない。代表的な商業的乾燥およびプレスケーキ顔料
は、当業者に知られている(米国特許第5,085,6
98号を参照されたい。)。
【0015】金属または金属酸化物の微粒子も、本発明
を実施するために使用されてもよい。例えば、金属およ
び金属酸化物は、磁気インクジェット用インキの調製に
適当である。シリカ、アルミナ、チタニアなどのような
微粒子サイズの酸化物を選択してもよい。さらに、銅、
鉄、スチール、アルミニウム、および合金などの微粉砕
された金属粒子が、適当な用途に対して選択されてもよ
い。
【0016】分散剤 分散剤の機能は、不溶性着色剤(すなわち、顔料および
分散染料)の水性ビヒクルへの混合を促進することであ
る。ポリマー分散剤が最も好ましい。ポリマー分散剤
は、ランダムまたは構造化ポリマー分散剤であってもよ
く、後者の具体例は、AB、BABおよびABCブロッ
クコポリマー、分岐状ポリマー、並びにグラフトポリマ
ーを含む。構造化ポリマー分散剤が好ましい。ABブロ
ックコポリマー分散剤およびその合成は、米国特許第
5,085,698号に開示されている。顔料ディスパ
ージョンの調製に有用なABCトリブロックポリマー
は、EP0556649A1に開示されている。いくつ
かの有用なグラフトポリマー分散剤は米国特許第5,2
31,131号に開示されている。
【0017】使用された分散剤の量は、その構造、分子
量、分散剤の他の特性、およびインキの他の成分によ
る。本発明の実施に際して選択された分散剤ポリマー
は、1,000から40,000、好ましくは1,00
0から20,000の範囲で、そして典型的には2,0
00から10,000の範囲で数平均分子量を有する。
一般的に言えば、ポリマー分散剤は、インキ組成物の総
重量に基づいて、0.1から25重量%、好ましくは
0.1から8重量%の量で存在する。その量が多すぎる
と所望のインキの粘度を維持することが困難になるであ
ろう。ディスパージョンの安定性は、不十分なポリマー
が存在するならば悪影響を受けるであろう。
【0018】スターポリマー添加剤 本発明に有用なスターポリマー添加剤は、中心のコアか
ら放射状に広がる線状のアームを備える高度に分岐した
ポリマーとして特徴づけられる。スターポリマーは異な
ったタイプのポリマーであり、そしてそれらの名称はそ
れらの外観−−それらは星のように見える、すなわち、
中心点から放射状に外側に広がる複数のアームに由来す
る。スターポリマーの放射状の外観または円形の外観
は、線状の主鎖と線状のアームとを具える、分岐状ポリ
マーおよびグラフトポリマーのような線状ポリマーから
スターポリマーを区別する。樹枝状ポリマーおよびミク
ロゲルは、スターポリマーに類似の外観を有する。しか
しながら、樹枝状ポリマーは分岐状アームを有し、一
方、スターポリマーは線状アームを有する。スターポリ
マーは質量分布においてミクロゲルと異なる。スターポ
リマーにおいてそのコアはポリマーの総重量の50%未
満を占め、一方、ミクロゲルにおいてそのコアは総重量
の少なくとも50%である。
【0019】スターポリマーのコアは、1つの原子、小
さい分子、または準球状構造体であってもよく、そして
スターポリマーの総重量の50重量%未満を占める。ス
ターポリマーのコアとして使用することができる準球状
構造体の具体例は、(a)二官能性C=Cの重合性基を
含む分子から誘導された分岐状ポリマー;(b)一官能
性および二官能性C=Cの重合性基の両方を含む分子の
組み合わせから誘導された分岐状ポリマー;または
(c)縮合ポリマーである。コアとして縮合ポリマーを
有するスターポリマーは、“ハイブリッド”スターポリ
マーとも称される。
【0020】スターポリマーの線状アームは、C=C重
合性基を有するモノマーから構成されてもよく、そして
アクリレート、メタクリレート、スチレン、アルファメ
チルスチレン、ジエン、およびモノオレフィンを含むが
これらに限定されない。線状アームは、水性溶媒配合物
中にスターを可溶化するか、または分散することができ
る官能基を含有してもよい。官能基は、カルボキシル、
スルフェート、アミン、第四級基(quaternary group
s)、ポリ−エチレンオキサイド基、ポリ−プロピレン
オキサイド基、およびそれらの塩を含むが、これらに限
定されるものではない。
【0021】いくつかの有用なアクリル系スターポリマ
ーは、米国特許第4,659,782号、同第4,65
9,783号、同第4,695,607号、同第4,7
46,714号、同第4,794,144号、および同
第4,810,756号に開示されている。いくつかの
有用なハイブリッドアクリル系スターポリマーは、米国
特許第4,847,328号および同第4,851,4
77号に開示されている。これらの文献の開示は、ここ
で参照することにより本明細書の一部をなすものとす
る。特に好ましいスターポリマーおよびそれらの調製方
法は、以下の実施例において開示される。
【0022】スターポリマー添加剤は、インキ組成物の
総重量に基づいて、0.5から20重量%、好ましくは
1から10重量%の量で存在してもよい。以下の実施例
は、これらのスターポリマー添加剤を含有するインキで
プリントされた像の耐汚れ特性を示す。
【0023】他の成分 インキは、当業者に知られている他の成分を含有しても
よい。例えば、(乾燥を改良するために)基体へのイン
キの浸透を最大にすると同様に、インキの表面張力を変
えるために、界面活性剤が使用されてもよい。しかしな
がら、界面活性剤は、顔料着色インキ用の顔料ディスパ
ージョンを不安定にすることもある。特定の界面活性剤
の選択は、プリントされる基体のタイプにも高度に依存
する。適当な界面活性剤は、プリントにおいて使用され
る特定の基板に対して容易に選択される。水性インキ中
では、界面活性剤は、インキの総重量に基づいて、0.
01から5%、好ましくは0.2から2%の量で存在し
てもよい。
【0024】殺生物剤は、当該技術においてよく知られ
ているとおり、微生物の成長を抑制するためにインキ組
成物において使用されてもよい。さらに、重金属不純物
の有害作用を除去するために、EDTAなどの金属イオ
ン封鎖剤が含まれてもよい。インキ組成物の種々の特性
を改良するために、湿潤剤、粘度調整剤、および他のア
クリル系または非−アクリル系ポリマーなどの他の既知
の添加剤が、添加されてもよい。
【0025】インキ特性 噴射速度、液滴の分離長さ、液滴サイズ、および流れ安
定性は、インキの表面張力および粘度に非常に影響され
る。インクジェットプリントシステムでの使用に適当な
顔料着色インクジェットインキは、約20dyne/c
mから約70dyne/cmの範囲、さらに好ましくは
30dyne/cmから約70dyne/cmの範囲の
表面張力を有するべきである。許容可能な粘度は、20
cP以下であり、好ましくは約1.0cPから約10.
0cPの範囲である。インキは、幅広い範囲の吐き出し
条件、すなわち、サーマルインクジェットプリント装置
に対する駆動電圧およびパルス幅、ドロップ−オン−デ
マンド装置または連続装置のいずれにも対する圧電素子
(piezo element)の駆動周波数、並びにノズルの形状
およびサイズに適合可能な物理的特性を有する。それら
は、連続、圧電性ドロップ−オン−デマンド、およびサ
ーマルまたはバブルジェットドロップ−オン−デマンド
などの様々なインクジェットプリンターで使用されても
よく、特に、サーマルインクジェットプリンターにおけ
る使用に適する。本発明のインキは、長期間にわたって
優れた貯蔵安定性を有し、そしてインクジェット装置に
おいて目詰まりしない。紙、ファブリック、フィルムな
どのような像記録材へのインキの定着は、迅速かつ正確
に行なわれることができる。
【0026】プリントされたインキ像は、鮮明な色調、
高濃度、優れた耐水性および耐光堅牢度を有する。さら
に、本発明のインキは、インキが接触するインクジェッ
トプリント装置の部品を腐食しない。
【0027】
【実施例】本発明は、さらに以下の実施例によって具体
的に説明されるが、本実施例にのみ限定されるものでは
ない。特に示されない限り、部およびパーセンテージ
は、重量に基づく。
【0028】スターポリマー1 これは、EGDMAの4DP単位のコアおよびMn=5
000のアームを有するBMA/MAA//EGDMA
のスターを調製する方法を示す。
【0029】3−リットルのフラスコに機械的攪拌器、
温度計、N2入口、乾燥チューブ出口、および追加の漏
斗を据え付けた。テトラヒドロフラン(“THF”)、
1149グラム、メシチレン、5.0グラム、および開
始剤、1,1−ビス(トリメチルシロキシ)−2−メチ
ルプロペン、38グラム(0.16M)をフラスコに装
填した。触媒、テトラブチルアンモニウム m−クロロ
ベンゾエート、アセトニトリル中の1.0M溶液の1.
0グラムを注入した。供給I[テトラブチルアンモニウ
ム m−クロロベンゾエート、アセトニトリル中の1.
0M溶液の1.6グラム]、およびTHF、6.2グラ
ムを開始し、そして250分にわたって添加した。供給
IIは、トリメチルシリルメタクリレート(“TMS−M
AA”)、295グラム(1.87M)、およびブチル
メタクリレート(“BMA”)、641.2グラム
(4.52M)であった。それを0.0分で開始し、そ
して45分にわたって添加した。供給Iの完了130分
経過後、供給III、エチレングリコールジメタクリレー
ト(“EGDMA”)、130グラム(0.66M)を
開始し、そして10分にわたって添加した。
【0030】177グラムのドライメタノールを上記溶
液に添加し、そして蒸留を開始した。蒸留の間にさらに
178グラムのドライメタノールを添加した。メタノー
ルの添加は、そのTMS−MAAを脱保護化し、そして
それをメタクリル酸(“MAA”)に変換した。その蒸
留の間に1207グラムの材料をそのフラスコから取り
除いた。1−メチル−2−ピロリジノン(“NM
P”)、1307グラムを添加した。これは、32.7
%固形分でMn=5000であるアームを有するBMA
/MAA//EGDMA 69/17//14スターを
形成した。ついで、均質な溶液が得られるまで、水酸化
カリウム(45%溶液の23.75g)および脱イオン
水(113.73グラム)をポリマー溶液(305.7
2グラム)に添加することにより、上記のスターポリマ
ーを中和(90%)した。その材料はおよそ25%の固
形分であった。
【0031】スターポリマー2:BMA/MAA//E
GDMA 63/16//21スター これは、EGDMAの6DP単位のコアとMn=500
0のアームを有するBMA/MAA//EGDMA 6
3/16//21スターを調製する方法を示す。
【0032】供給IIが589.6グラム(4.15M)
のBMAと270.8グラム(1.71M)のTMS−
MAAであり、および供給IIIが195グラム(0.9
8M)のEGDMAである以外は上記と同一の手順を用
いた。これは、32.7%固形分でMn=5000であ
るアームを有するBMA/MAA//EGDMA 63
/16//21スターを形成した。ついで、上記のとお
り水酸化カリウムでそのポリマーを中和した。その中和
されたポリマー溶液の最終的な固形分は25%固形物で
あった。
【0033】スターポリマー3:BMA/MAA//E
GDMA 60/26//14スター これは、EGDMAの4DP単位のコアとMn=500
0のアームを有するBMA/MAA//EGDMA 6
0/26//14のスターポリマーを調製する方法を示
す。
【0034】供給IIが564.2グラム(3.97M)
のBMAと442.2グラム(2.8M)のTMS−M
AAである以外はスターポリマー1と同一の手順を用い
た。これは、32.7%固形分でMn=5000である
アームを有するBMA/MAA//EGDMA 60/
26//14スターを形成した。ついで、上記のとおり
水酸化カリウムでそのポリマーを中和した。その中和さ
れたポリマー溶液の最終的な固形分は25%固形物であ
った。
【0035】スターポリマー4:BMA/DMAEMA
//EGDMA 75/19//6スター これは、EGDMAの3.4DP単位のコアを有するB
MA/DMAEMA//EGDMA 75/19//6
のスターポリマーの調製方法を示す。
【0036】3−リットルのフラスコに機械的攪拌器、
温度計、N2入口、乾燥チューブ出口、および追加の漏
斗を据え付けた。THF、1149グラム、メシチレ
ン、1.2グラム、および開始剤、1−メトキシ−1−
トリメチルシロキシ−2−メチルプロペン、13.4グ
ラム(0.08M)をフラスコに装填した。触媒、テト
ラブチルアンモニウム m−クロロベンゾエート、アセ
トニトリル中の1.0M溶液の0.4mlを注入した。
ジメチルアミノエチルメタクリレート(“DMAEM
A”)、152グラム(0.97M)、およびBMA、
608グラム(4.28M)から供給Iを構成した。そ
れを0.0分で開始し、そして45分にわたって添加し
た。供給Iの完了65分後、供給II、EGDMA、5
2.6グラム(0.27M)を開始し、そして10分に
わたって添加した。供給IIの完了100分後、20.2
グラムのメタノールを添加し、そして蒸留を開始した。
蒸留の間に500グラムの材料をそのフラスコから取り
除いた。イソプロパノール、501グラムを添加した。
これは、41.4%固形物でMn=10,000である
アームを有するBMA/DMAEMA//EGDMA
75/19//6スターを形成した。
【0037】ついで、次のとおり塩化ベンジルでそのス
ターポリマーを四級化した(quaternized)。3−リッ
トルのフラスコに機械的攪拌器、温度計、N2入口、乾
燥チューブ出口、および追加の漏斗を据え付けた。スタ
ーポリマー溶液、1976グラム(0.98Mのアミ
ン)をそのフラスコに装填した。塩化ベンジル、110
グラム(0.87M)を30分にわたって添加した。つ
いで、そのポリマー溶液を6時間にわたって加熱して還
流した。アミンの値は、固体ポリマーのグラム当たり
1.18ミリ当量のアミンからポリマーのグラム当たり
0.26ミリ当量のアミンへと降下した。四級化の後、
そのポリマー溶液は42%の固形物であった。
【0038】スターポリマー5:BMA/DMAEMA
//EGDMA 58.2/25//16.8スター 供給Iが228.2グラムのDMAEMAと532.2
グラムのBMAから構成された以外はスターポリマー1
に対する手順を繰り返した。これは、41.4%固形物
でMn=10,000であるアームを有するBMA/D
MAEMA//EGDMA 58.2/25//16.
8スターを形成した。ついで、スターポリマー4におけ
るようにそのポリマーを四級化した。四級化の後のパー
セント固形分は42%である。
【0039】スターポリマー6:BMA/DMAEMA
//EGDMA 56/37//7スター 供給Iが304.2グラムのDMAEMAと456.6
グラムのBMAである以外はスターポリマー1に対して
使用した手順を繰り返した。これは、41.4%固形物
でMn=10,000であるアームを有するBMA/D
MAEMA//EGDMA 56/37//7スターを
形成した。ついで、スターポリマー4におけるようにそ
のポリマーを四級化した。四級化の後のパーセント固形
分は42%である。
【0040】スターポリマー7:BMA/DMAEMA
//EGDMA 37/56//7スター 供給Iが457グラムのDMAEMAと303.6グラ
ムのBMAから構成された以外はスターポリマー1にお
けると同一の手順を用いた。これは、41.4%固形分
でMn=10,000であるアームを有するBMA/D
MAEMA//EGDMA 37/56//7スターを
形成した。ついで、スターポリマー4におけるようにそ
のポリマーを四級化した。四級化の後のパーセント固形
分は42%である。
【0041】ランダムポリマー1:BMA/DMAEM
A 80/20 これは、BMA/DMAEMA 80/20から構成さ
れた線状ランダムポリマーの調製方法を示す。
【0042】3−リットルのフラスコに機械的攪拌器、
温度計、N2入口、乾燥チューブ出口、および追加の漏
斗を据え付けた。テトラヒドロフラン、960グラム、
メシチレン、1.09グラム、および開始剤、1−メト
キシ−1−トリメチルシロキシ−2−メチルプロペン、
15.7グラム(0.10M)をフラスコに装填した。
触媒、テトラブチルアンモニウム m−クロロベンゾエ
ート、アセトニトリル中の1.0M溶液の0.4mlを
注入した。DMAEMA、192グラム(1.22
M)、およびBMA、768グラム(5.41M)から
供給Iを構成した。それを0.0分で開始し、そして4
0分にわたって添加した。150分で、21グラムのド
ライメタノールを上記溶液に添加し、そして蒸留を開始
した。合計で422グラムの溶媒を取り除いた。その蒸
留の完了後、I−プロパノール、422グラムを添加し
た。これは、49.5%固形分およびMn=10,70
0でBMA/DMAEMA 80/20線状ポリマーを
形成した。
【0043】ついで、次のとおり塩化ベンジルでそのポ
リマーを中和した。3−リットルのフラスコに機械的攪
拌器、温度計、N2入口、乾燥チューブ出口、および追
加の漏斗を据え付けた。2098グラムのランダムポリ
マー1溶液(1.32Mのアミン)をそのフラスコに装
填した。塩化ベンジル、139グラム(1.09M)を
30分にわたって添加した。ついで、そのポリマー溶液
を9時間にわたって加熱して還流した。アミンの値は、
固体ポリマーのグラム当たり1.17ミリ当量のアミン
から固体ポリマーのグラム当たり0.165ミリ当量の
アミンへと降下した。中和の後、固形分は45%であっ
た。
【0044】ランダムポリマー2:BMA/DMAEM
A 60/40 供給Iが576.8グラムのBMAと385.4グラム
のDMAEMAから構成された以外はランダムポリマー
1におけると同一の手順を用いた。これは、49.5%
の固形分およびMn=10,700でBMA/DMAE
MA 60/40線状ポリマーを形成した。ランダムポ
リマー1におけるようにそのポリマーを四級化した。四
級化の後の固形分は45%であった。
【0045】ランダムポリマー3:BMA/DMAEM
A 40/60 供給Iが384グラムのBMAと576グラムのDMA
EMAから構成された以外はランダムポリマー1におけ
ると同一の手順を用いた。これは、49.5%の固形分
およびMn=10,700でBMA/DMAEMA 4
0/60線状ポリマーを形成した。上記のとおりそのポ
リマーを四級化した。四級化の後の固形分は45%であ
る。
【0046】分散剤ポリマー1:BMA/MMA//M
AA 10/5//10 これは、BMA/MMA//MAA 10/5//10
ジブロック(diblock)ポリマーの調製を示す。
【0047】12−リットルのフラスコに機械的攪拌
器、温度計、N2入口、乾燥チューブ出口、および追加
の漏斗を据え付けた。THF、3045グラム、メシチ
レン、9.12グラム、および開始剤、1,1−ビス
(トリメチルシロキシ)−2−メチルプロペン、23
2.7グラム(1.0M)をフラスコに装填した。触
媒、テトラブチルアンモニウム m−クロロベンゾエー
ト、アセトニトリル中の1.0M溶液の2.5mlを注
入した。触媒、テトラブチルアンモニウム m−クロロ
ベンゾエート、アセトニトリル中の1.0M溶液の2.
5ml、およびTHF、10.0グラムから供給Iを構
成した。供給Iをt=0.0分で開始し、そして240
分にわたって添加した。供給II[TMS−MA、158
2グラム(10.0M)]をt=0.0分で開始し、そ
して30分にわたって添加した。供給IIの完了150分
後(99%を超えるモノマーが反応した)、供給III
[BMA、1418.5グラム(10.0M)、および
MMA499.1グラム(5.0M)]を開始し、そし
て30分にわたって添加した。400分で、645グラ
ムのドライメタノールを上記溶液に添加し、そして蒸留
を開始した。合計で2756グラムの溶媒を取り除い
た。I−プロパノール、1271グラムをその蒸留の完
了後に添加した。これは、48.7%固形分およびMn
=3000でBMA/MMA//MAA 10/5//
10ジブロックポリマーを形成した。
【0048】分散剤ポリマー2:BZMA//DMAE
MA 10//20 これは、BZMA//DMAEMA 10//20ジブ
ロックポリマーの調製を示す。
【0049】12−リットルのフラスコに機械的攪拌
器、温度計、N2入口、乾燥チューブ出口、および追加
の漏斗を据え付けた。THF、3998グラム、メシチ
レン、7.4グラム、および開始剤、1−メトキシ−1
−トリメチルシロキシ−2−メチルプロペン、155.
1グラム(0.89M)をフラスコに装填した。触媒、
テトラブチルアンモニウム m−クロロベンゾエート、
アセトニトリル中の1.0M溶液の2グラムを注入し
た。供給I、DMAEMA、2800グラム(17.8
3M)を0.0分で開始し、そして48分にわたって添
加した。供給Iの完了80分後(99%を超えるモノマ
ーが反応した)、供給II、ベンジルメタクリレート
(“BZMA”)、1568グラム(8.91M)を開
始し、そして30分にわたって添加した。
【0050】345分で、315グラムのドライメタノ
ールを上記溶液に添加し、そして蒸留を開始した。合計
で1726.2グラムの溶媒を取り除いた。I−プロパ
ノール、1780グラムをその蒸留の完了後に添加し
た。これは、49.1%固形分およびMn=5000で
BZMA//DMAEMA 10//20ジブロックポ
リマーを形成した。
【0051】分散剤ポリマー3:BZMA//DMAE
MA 5//10 これは、BZMA//DMAEMA 5//10ジブロ
ックポリマーの調製を示す。
【0052】5−リットルのフラスコに機械的攪拌器、
温度計、N2入口、乾燥チューブ出口、および追加の漏
斗を据え付けた。THF、1217グラム、メシチレ
ン、5.6グラム、および開始剤、1−メトキシ−1−
トリメチルシロキシ−2−メチルプロペン、130.9
グラム(0.75M)をフラスコに装填した。触媒、テ
トラブチルアンモニウム m−クロロベンゾエート、ア
セトニトリル中の1.0M溶液の1.0グラムを注入し
た。触媒、テトラブチルアンモニウム m−クロロベン
ゾエート、アセトニトリル中の1.0M溶液の1.0グ
ラム、およびTHF、4.4グラムから供給Iを構成し
た。供給Iをt=0.0分で開始し、そして200分に
わたって添加した。供給IIはDMAEMA、1171グ
ラム(7.46M)から構成した。供給IIをt=0で開
始し、そして40分にわたって添加した。供給IIの完了
85分後、供給III、BZMA、651グラム(3.7
0M)を開始し、そして30分にわたって添加した。供
給IIIの完了170分後、330グラムのメタノールを
添加し、そして蒸留を開始した。蒸留の間に1875グ
ラムの溶媒をフラスコから取り除いた。I−プロパノー
ル、480グラムを添加した。これは、68.2%固形
物およびMn=2500でBZMA//DMAEMA
5//10ジブロックポリマーを形成した。
【0053】顔料ディスパージョン1 これは、BMA/MMA//MAA 10/5//10
ジブロックポリマーを使用する黒色顔料ディスパージョ
ンの調製を示す。
【0054】成 分 量(グラム) 分散剤ポリマー1 205.34 FW−18黒色顔料(Degussa Corp.) 200.00 ジエチレングリコール 100 イソプロパノール 450 上記の成分を混合し、ついでその混合物を2ロールミル
に装填し、そして20分間加工した。これは、66.7
%顔料と33.3%ポリマーを含有する顔料ディスパー
ジョンを形成した(すなわち、それは顔料と分散剤との
比(“P/D”)が2/1であった)。ついで、その2
ロールミルチップ、70グラムを、中和剤として8.5
グラムの水酸化カリウム(45.5%固形分)を用いて
溶解し、ついで321グラムの脱イオン水で稀釈して、
10%顔料と2.5%ジエチレングリコールを含有する
水性顔料濃縮物を調製した。
【0055】顔料ディスパージョン2 成 分 量(グラム) 分散剤2 203.8 Heliogen Blue 7072D(シアンフ゛ルー顔料青色 15:3) 200 イソプロパノール 50 上記の成分を混合し、ついでその混合物を2ロールミル
に装填し、そして60分間加工した。これは、66.7
%顔料と33.3%ポリマーを含有する顔料ディスパー
ジョンを形成した(すなわち、それは顔料と分散剤との
比(“P/D”)が2/1であった)。ついで、その2
ロールミルチップ、60.6グラムを、中和剤として
8.22グラムのリン酸を用いて溶解し、ついで331
グラムの脱イオン水で稀釈して、9.71%のシアンブ
ルー色の顔料を含有する水性顔料濃縮物を調製した。
【0056】顔料ディスパージョン3 成 分 量(グラム) 分散剤2 611.4 Irgalite Yellow BL(黄色 13) 300 上記の成分を混合し、ついでその混合物を2ロールミル
に装填し、そして30分間加工した。これは、50%顔
料と50%ポリマー(P/D=1/1)を含有する顔料
ディスパージョンを形成した。ついで、その2ロールミ
ルチップ、81.2グラムを、中和剤として16.43
グラムのリン酸を用いて溶解し、ついで302.37グ
ラムの脱イオン水で稀釈して、10.2%の黄色顔料を
含有する水性顔料濃縮物を調製した。
【0057】顔料ディスパージョン4A 成 分 量(グラム) 分散剤2 242 Paul Uhlich Rhodamine Y Toner V-1(ハ゛イオレット1) 180 ジエチレングリコール 35 イソプロパノール 40 上記の成分を混合し、ついでその混合物を2ロールミル
に装填し、そして30分間加工した。これは、60%顔
料と40%ポリマー(P/D=1.5/1)を含有する
顔料ディスパージョンを形成した。ついで、その2ロー
ルミルチップ、72.95グラムを、中和剤として1
0.96グラムのリン酸を用いて溶解し、ついで31
6.09グラムの脱イオン水で稀釈して、9.48%顔
料を含有する水性顔料濃縮物を調製した。
【0058】中和および稀釈の後、顔料ディスパージョ
ン4Aを塗料シェーカーで120分間攪拌した。攪拌に
続き、そのサンプルを60分間3500rpmでミニミ
ルにおいて加工し、ついでSparkler“C”ペー
パーを通して濾過した。これは、9.48%バイオレッ
ト顔料を含有する顔料濃縮物を提供した。
【0059】顔料ディスパージョン4B 成 分 量(グラム) 分散剤2 242 BASF Fanal Pink D4810(顔料赤色169) 180 ジエチレングリコール 35 イソプロパノール 40 上記の成分を混合し、ついでその混合物を2ロールミル
に装填し、そして30分間加工した。これは、60%顔
料と40%ポリマー(P/D=1.5/1)を含有する
顔料ディスパージョンを形成した。ついで、その2ロー
ルミルチップ、75.16グラムを、中和剤として1
0.96グラムのリン酸を用いて溶解し、ついで31
3.88グラムの脱イオン水で稀釈して、9.52%顔
料を含有する水性顔料濃縮物を調製した。
【0060】中和および稀釈の後、顔料ディスパージョ
ン4Bを塗料シェーカーで120分間攪拌した。攪拌に
続き、そのサンプルを60分間3500rpmでミニミ
ルにおいて加工し、ついでSparkler“C”ペー
パーを通して濾過した。これは、9.52%赤色顔料を
含有する顔料濃縮物を提供した。
【0061】顔料ディスパージョン4C 成 分 量(グラム) 分散剤2 242 Sunfast Magenta R-122(60%固形物)(顔料赤色122) 300.5 ジエチレングリコール 50 上記の成分を混合し、ついでその混合物を2ロールミル
に装填し、そして40分間加工した。これは、60%顔
料と40%ポリマー(P/D=1.5/1)を含有する
顔料ディスパージョンを形成した。ついで、その2ロー
ルミルチップ、71.25グラムを、中和剤として1
0.96グラムのリン酸を用いて溶解し、ついで31
7.79グラムの脱イオン水で稀釈して、10.55%
赤色(マゼンタ)顔料を含有する水性顔料濃縮物を調製
した。
【0062】中和および稀釈の後、顔料ディスパージョ
ン4Cを塗料シェーカーで120分間攪拌した。攪拌に
続き、そのサンプルを60分間3500rpmでミニミ
ルにおいて加工し、ついでSparkler“C”ペー
パーを通して濾過した。これは、10.55%赤色(マ
ゼンタ)顔料を含有する顔料濃縮物を提供した。
【0063】顔料ディスパージョン5 成 分 量(グラム) 分散剤3 146.63 FW−18 200 ジエチレングリコール 100 イソプロパノール 475 上記の成分を混合し、ついでその混合物を2ロールミル
に装填し、そして25分間加工した。これは、56.0
3%顔料と28.01%ポリマーを含有する顔料ディス
パージョンを形成した(すなわち、それは顔料と分散剤
との比(“P/D”)が2/1であった)。ついで、そ
の2ロールミルチップ、71.4グラムを、中和剤とし
て8.6グラムのリン酸(86.1%固形分)を用いて
溶解し、ついで320グラムの脱イオン水で稀釈して、
10.14%黒色顔料と2.89%ジエチレングリコー
ルを含有する水性顔料濃縮物を調製した。
【0064】
【表1】
【0065】注: 1.LEG=Liponics(登録商標)EG-1、ニュージャー
ジー州パターソン LipoChemical Co. 2.DEG=ジエチレングリコール 3.TMP=トリメチロールプロパン 4.バインダータイプは、スターポリマー(“SP”)
またはランダムポリマー(“RP”)のいずれかに、上
記の調製からの番号を続けて特定した。
【0066】試験光学濃度 種々のサンプルインクを用いてプリントされた像の光学
濃度を測定した。Macbeth Densitomiterを用いて光学濃
度を測定した。そのインキをHewlett-PackardDeskjet
(登録商標)500Cインクジェットプリンターでプリント
した。
【0067】
【表2】
【0068】上記のデータはスターポリマーの添加がプ
リントされた像の光学濃度を高めることを示す。そのイ
ンキの顔料濃度が3.5%から2.0%に低下してもそ
の増加は光学濃度を維持するのに十分であった。これは
インキを一層低い顔料含有量で調製することを可能に
し、それはインキの安定性を改良すると予想される。
【0069】耐水堅牢度 耐水堅牢度を試験するために、一連の1/4インチ幅の
線をプリントした。5ミリリットルの水をその線を渡っ
て滴下し、そしてその洗い流しの光学濃度を測定した。
プリントの後1時間および24時間で耐水堅牢度を測定
した。Hunter Lab LS5100, III c および 0/45源/
視野でその洗い流しの光学濃度を測定した。(ミリ光学
濃度単位または“mOD”で報告された)その洗い流し
の一層低い光学濃度は、一層良好な耐水堅牢性を示す。
その結果は、スターポリマーの添加は、プリントされた
インキの耐水堅牢度を改良することを示す。インキ#1
1は対照例より顕著に良好であった。
【0070】
【表3】
【0071】線状ランダムポリマー添加剤を含有するイ
ンキとスターポリマー添加剤を含有するインキとを比較
するために類似の試験を行った。次のデータは、線状ポ
リマー添加剤に対してスターポリマーに関する耐水堅牢
度が改良されたことを示す。プリントの4時間後この耐
水堅牢度試験を行った。耐水堅牢度を0〜5のスケール
で評価した。0の得点は、水からの滴または流出液体が
なかったことを示す。2または3以上の得点は商業的な
品質のインキに対しては許容できない。
【0072】
【表4】
【0073】クロマ:Hewlett-Packard Deskjet 500Cプ
リンターを使用して次のインキをGilbertボンドペーパ
ー(25%コットン、オハイオ州デイトンMead Co.)に
プリントした。Hunter Lab LS5100, III C、および0
/45源/視野でクロマを測定した。その結果は、原初
の色(シアンブルー、黄色、およびマゼンタ)と二次的
な色(赤色、緑色、および青色)の両方でスターポリマ
ーの添加がプリントされたインキのクロマを増加するこ
とを示す。
【0074】
【表5】
【0075】
【発明の効果】本発明のインキは安定性であり、低い粘
度を有し、優れたプリント品質を示し、乾燥後に優れた
耐汚れ性および良好な被膜剥離または外皮生成時間(cr
ustingtime)を提供する。本発明のインキは、連続、圧
電、ドロップ−オン−デマンド、およびサーマルまたは
バブルインクジェットドロップ−オン−デマンドなどの
様々なインクジェットプリンターで使用されることもで
き、サーマルインクジェットプリンターにおける使用に
特に適合する。これらのインキは、エアブラシプリント
装置においても有用であることができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)水性ビヒクルと、 b)着色剤と、 c)スターポリマー添加剤とを含有することを特徴とす
    るインクジェット用インキ。
  2. 【請求項2】 前記スターポリマー添加剤は、分子量が
    1,000から100,000の範囲である線状ポリマ
    ーアームを具えることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンキ。
  3. 【請求項3】 前記線状アームは、C=C重合性基を有
    するモノマーを含有することを特徴とする請求項2に記
    載のインキ。
  4. 【請求項4】 前記モノマーは、アクリレート、メタク
    リレート、スチレン、変性スチレン、アルファメチルス
    チレン、変性アルファメチルスチレン、ジエン、および
    モノ−オレフィンから選択されることを特徴とする請求
    項3に記載のインキ。
  5. 【請求項5】 前記線状アームは、前記水性ビヒクル中
    に前記スターを可溶化するか、または分散することがで
    きる官能基を含有することを特徴とする請求項2に記載
    のインキ。
  6. 【請求項6】 前記官能基は、カルボキシル、スルフェ
    ート、アミン、第四級基、ポリ−エチレンオキサイド
    基、ポリ−プロピレンオキサイド基、およびそれらの塩
    から選択されることを特徴とする請求項5に記載のイン
    キ。
  7. 【請求項7】 前記スターポリマーは、 a)二官能性C=Cの重合性基を含有する分子から誘導
    された分岐状ポリマー; b)一官能性および二官能性C=Cの重合性基の両方を
    含有する分子の組み合わせから誘導された分岐状ポリマ
    ー;および c)縮合ポリマーから選択されたコアを具えることを特
    徴とする請求項1に記載のインキ。
  8. 【請求項8】 前記スターポリマー添加剤は、前記イン
    キ組成物の総重量に基づいて0.5から20重量%の量
    で存在することを特徴とする請求項1に記載のインキ。
  9. 【請求項9】 前記スターポリマー添加剤は、前記イン
    キ組成物の総重量に基づいて1から12重量%の量で存
    在することを特徴とする請求項1に記載のインキ。
  10. 【請求項10】前記着色剤は顔料を含有し、そして前記
    インキはさらにポリマー分散剤を含有することを特徴と
    する請求項1に記載のインキ。
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