JP2000169349A - パーマ剤用添加剤 - Google Patents

パーマ剤用添加剤

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JP2000169349A
JP2000169349A JP10363783A JP36378398A JP2000169349A JP 2000169349 A JP2000169349 A JP 2000169349A JP 10363783 A JP10363783 A JP 10363783A JP 36378398 A JP36378398 A JP 36378398A JP 2000169349 A JP2000169349 A JP 2000169349A
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wave
hair
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Saburo Uchikuga
三郎 内空閑
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 パントラクトン及び/又はメバロノラク
トンを有効成分として含有するパーマネント・ウェーブ
用剤のための添加剤。 【効果】 ウェーブ効果の向上、良好な仕上がり感、良
好な使用感が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーマネント・ウ
ェーブ用剤を含むパーマネント・ウェーブ施術プロセス
で使用される各種薬剤(以下、パーマネント・ウェーブ
施術プロセス用剤ないしパーマプロセス用剤ということ
もある)のための添加剤に関するものであり、更に詳細
には天然物由来のラクトン化合物を有効成分とする添加
剤に関するものである。
【0002】本発明は、天然物由来のラクトンを添加剤
として使用することにより、パーマネント・ウェーブ用
剤、パーマプロセス用剤に、基本的機能としてウェーブ
形成あるいは縮毛矯正効果の増大と毛髪の損傷の軽減、
及び良好な仕上がり感・使用感を具備させることが出来
るものである。
【0003】
【従来の技術】パーマネント・ウェーブ用剤(以下、パ
ーマ剤)には、基本的機能としてウェーブ形成あるいは
縮毛矯正効果を具備することが求められる。パーマ剤の
効果発現理論は「1剤による毛髪内のシスチン結合の切
断、および2剤による再結合」と一般的に定義され、そ
のため1剤には還元剤が、2剤には酸化剤が有効成分と
して配合されている。
【0004】1剤の還元剤には、チオグリコール酸/そ
の塩、システイン/その塩、N−アセチルシステイン、
モノチオグリコール酸グリセリル、亜硫酸塩等が用いら
れている。2剤としては、臭素酸ナトリウム、臭素酸カ
リウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化水素水等の酸化剤
が使用される。
【0005】従って、これら用剤を配合すれば、基本的
機能を持つパーマ剤を得ることが出来る。しかし、現在
では消費者のニーズの多様化、高級化に伴い、パーマ剤
に求められる要求も高まり、基本的機能を保ちつつ、仕
上がり感、使用感といった化粧品的要素を具備すること
も求められている。更に、消費者の毛髪の健康に対する
意識の高まりと共に、パーマ施術による毛髪の損傷軽減
の要求にも応える必要がある。
【0006】現在、パーマ剤の添加剤には、(1)安定
剤、(2)キレート剤、(3)pH調整剤、(4)界面
活性剤、(5)トリートメント剤、(6)抗炎症剤、消
臭剤等、その他添加剤が使用されているが、ウェーブ形
成あるいは縮毛矯正効果の増大と毛髪の損傷の軽減、及
び良好な仕上がり感、使用感を具備させることが出来る
天然物由来の添加剤は見当たらない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ウェ
ーブ形成あるいは縮毛矯正効果の増強、毛髪の損傷の軽
減、及び良好な仕上がり感、使用感を持つ、パーマ剤等
パーマプロセス用剤用添加剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記事情に
鑑み、ウェーブ形成あるいは縮毛矯正効果の増強、毛髪
の損傷の軽減、及び良好な仕上がり感、使用感を持つパ
ーマ剤用添加剤を開発すべく鋭意研究した結果、天然物
由来でラクトン構造を持つ物質にその効果のあることを
発見し、本発明を完成した。
【0009】本発明に係る添加剤は、ラクトンを有効成
分とするものである。本発明において好適な化合物とし
ては、下記化2で示される一般式(I)で表されるラク
トン化合物が挙げられ、具体的にはパントラクトン及び
/又はメバロノラクトンである。
【0010】
【化2】
【0011】上に示したパントラクトン及びメバロノラ
クトンは、いずれも、下記するように公知物質である
が、ウェーブ形成あるいは縮毛矯正効果の増強、毛髪の
損傷の軽減、及び良好な仕上がり感、使用感を持つパー
マ剤用添加剤としての効果は全く知られてない。パント
ラクトンは、ビタミンであるパントテン酸の構成素材で
あり、またメバロノラクトンは、コレステロール、スク
ワランの生合成中間体で全く安全なものである。
【0012】上記した本発明の有効成分は、生体成分で
あるため、光学異性体があり、本発明目的にはD−体、
L−体、DL−体でも良い。本発明のラクトンは、アン
モニア、ナトリウム、カリウム等のアルカリによって、
開環し、塩を形成する。ラクトン由来の塩の形でも使用
できる。パントラクトンは化学的合成により、メバロノ
ラクトンは生合成、発酵法により工業的に生産すること
が出来、いずれも、その入手容易性に問題はない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。本発明の有効成分である一般式(I)で示
されるラクトン化合物は、ウェーブ形成あるいは縮毛矯
正効果の増強、毛髪の損傷の軽減、及び良好な仕上がり
感、使用感の少なくともひとつを持つパーマ剤用添加剤
としての効果を有し、パーマ剤に配合することが出来
る。
【0014】また、本発明の有効成分であるラクトン化
合物は、パーマ剤(アルカリ性還元剤及び/又は酸性還
元剤)のほか、パーマプロセス用剤にも配合することが
できる。パーマプロセス用剤としては、パーマネント・
ウェーブ施術における、パーマ剤の他に、毛髪へ適切に
使用した後、水ですすぎ出せることを意図した薬剤すべ
てが挙げられ、具体的には次のものが例示される:中和
剤、シャンプー、リンス、コンディショニング組成物、
毛髪ケア組成物、アルコール溶液の少なくともひとつ。
【0015】本発明に係わる添加剤の有効成分の配合量
は、特に制限はないが、全量当たり、0.005%〜
5.0重量%、好ましくは、0.01〜3.0重量%で
あって、すぐれた添加剤としての効果を発揮する。
【0016】本発明で使用するラクトンは、パーマ剤及
び一連のパーマ施術の過程で、水で除去を目的とした薬
剤にアンモニア、モノエタノールアミンその他のアミノ
アルコール、塩基性アミノ酸、苛性アルカリ、炭酸塩等
のアルカリ剤、安定剤、pH調整剤、反応調整剤等の添
加剤と適宜配合して用いることが出来る。
【0017】次に、本発明の有効成分であるラクトンが
有する、ウェーブ形成あるいは縮毛矯正効果の増強、毛
髪の損傷の軽減、及び良好な仕上がり感、良好な使用感
の少なくともひとつの効果を奏するパーマ剤(パーマプ
ロセス用剤)用添加剤としての効果を明らかにするた
め、そしてまた本発明に係る添加剤を配合したパーマプ
ロセス用剤の製剤の配合例を明らかにするため、実施例
を記載する。
【0018】
【実施例1】以下の基本的組成を有するパーマ液を用い
て、キルビー(Kirby)法( Drug and Cosmetic I
ndustry,March '57: 80,3 p314 )によってウェーブ消
失率を測定することにより、パーマ液に添加した本発明
に係る添加剤の効果を確認した。
【0019】(パーマ剤の基本的組成)パーマ剤(アル
カリ性還元剤液、酸性還元剤液、中和剤液)の基本的組
成は、次のとおりである。
【0020】 1)アルカリ性還元剤液(対照) 成分%(w/w%): チオグリコール酸アンモニウム水溶液(60%) 5.0% 28%−アンモニア水 4.0% 水で 100ml
【0021】 2)酸性還元剤液(対照) 成分%(w/w%): グリセロール・モノチオグリコレート液(80% GMTG、 2%チオグリコール酸、18%グリセリン) 24.99% 28%−アンモニア水 0.01% 水 75.00%
【0022】 3)中和剤液 成分%(w/w%): 臭素酸ナトリウム 10.0% 燐酸 0.3% 苛性ソーダでpH6.0に調整、水で100.0%にす
る。
【0023】(ウェーブ消失率の測定)キルビー(Ki
rby)法に準じウェーブ処理を行った。過去に化学的
処理を受けたことのない日本人女性の毛髪を、0.5%
ドデシル硫酸ナトリウム溶液で洗浄後、風乾して試験に
供した。パーマネントウェーブ処理は次のようにして行
った。
【0024】1.毛髪20本をキルビー装置に装着す
る。 2.30℃に恒温された還元剤液に浸漬させる。 3.15分処理後、流水で1分間水洗する。 4.30℃に恒温された中和剤(酸化剤)液に浸漬させ
る。 5.15分処理後、流水で1分間水洗する。 6.40℃の温風で乾燥後、キルビー装置より毛髪をは
ずす。 7.毛髪の末端から垂直に吊るし、5つの山の距離を測
定する。 8.毛髪を相対湿度90%、37℃の恒温恒湿中に1時
間放置後、再び、毛髪の5つの山の距離を測る。
【0025】ウェーブ消失率を次式で算出した。得られ
た結果を表1、表2に示した。
【0026】{(A−B)/B}×100 A:恒温恒湿で1時間放置後の長さ B:ウェーブ処理直後の長さ
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】ウェーブ消失率は、その値が低いほどパー
マが良くかかっていることを示すが、上記結果から明ら
かなように、アルカリ性還元剤、酸性還元剤に対してパ
ントラクトン、メバロノラクトン共にウェーブ消失率を
低下させる効果を発揮する。即ちウェーブ剤の添加剤と
して良好な効果を発揮することが確認された。
【0030】
【実施例2】実施例1で使用したアルカリ性還元剤と中
和酸化剤溶液を用いて二十人の女性に頭髪の半分ずつを
ラクトン無添加とラクトン添加のウェーブ液を用いてパ
ーマ施術を行った。その結果を、髪を目で見、手指で触
れ、櫛ですいてみた時の「光沢」、「腰の有無」、「枝
毛の多少」、「櫛の通り具合い」等の総合的な観点か
ら、ラクトンの添加剤としての効果を感覚的に判定して
もらった結果、下記表3に示す通りであった。
【0031】
【表3】
【0032】
【実施例3:アルカリ性還元剤液の調製】アルカリ性還
元剤液を次のようにして調製した。 50%チオグリコール酸アンモニア液 10.3% 28%アンモニア水 2.8% D−パントラクトン 1.0% 純水 85.9% 分析値:pH(25℃) 9.1 アルカリ(ml) 4.2 T.G(%) 5.0
【0033】
【実施例4:アルカリ性還元剤液の調製】実施例3のパ
ントラクトンをメバロノラクトンに変えて、アルカリ性
還元液の調製を行った。
【0034】
【実施例5:酸性還元剤溶液の調製】 グリセロール・モノチオグリコレート液(80% GMTG、 2%チオグリコール酸、18%グリセリン) 24.99% D−パントラクトン 1.00% 28%−アンモニア水 0.01% 水 74.00%
【0035】
【実施例6:パーマ施術用シャンプーの調製】 ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 40.0% DL−パントラクトン 3.0% クエン酸 0.5% 水 56.5%
【0036】
【発明の効果】本発明に係る添加剤を使用することによ
り、コールドパーマはもとより各種のパーマネントウェ
ーブ施術において、パーマネントウェーブがマイルドに
かかり、ウェーブ形成あるいは縮毛矯正効果の増大、毛
髪の損傷の軽減、良好の仕上り感、使用感等のすぐれた
効果が奏される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1で示される一般式(I)で表
    されるパントラクトン及び/又はメバロノラクトンを有
    効成分として含有すること、を特徴とするパーマネント
    ・ウェーブ施術プロセス用剤に使用する添加剤。 【化1】
  2. 【請求項2】 パーマネント・ウェーブ施術プロセス用
    剤が、水ですすぎ出せるタイプの薬剤であること、を特
    徴とする請求項1に記載の添加剤。
  3. 【請求項3】 パーマネント・ウェーブ施術プロセス用
    剤が、還元剤、中和剤、シャンプー、リンス、コンディ
    ショニング組成物、毛髪ケア組成物、アルコール溶液か
    ら選ばれる少なくともひとつであること、を特徴とする
    請求項2に記載の添加剤。
  4. 【請求項4】 該添加剤が、ウェーブ効果の向上、ウェ
    ーブ形成あるいは縮毛矯正効果の増大、毛髪の損傷の軽
    減、良好な仕上がり感、良好な使用感の少なくともひと
    つを付与するものであること、を特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の添加剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の添
    加剤を添加してなること、を特徴とするパーマネント・
    ウェーブ施術プロセス用剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195633A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Nuusu Fit:Kk パーマネント前処理剤
JP2012062250A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Nippon Fine Chem Co Ltd γ−ラクトン誘導体を含有する毛髪化粧料
JP2013053113A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Nippon Fine Chem Co Ltd ラクトン化合物による毛髪改善方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008195633A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Nuusu Fit:Kk パーマネント前処理剤
JP2012062250A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Nippon Fine Chem Co Ltd γ−ラクトン誘導体を含有する毛髪化粧料
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