JP2000167784A

JP2000167784A - 電動工具

Info

Publication number: JP2000167784A
Application number: JP10344580A
Authority: JP
Inventors: Toru Horiyama; 徹堀山
Original assignee: Makita Corp
Current assignee: Makita Corp
Priority date: 1998-12-03
Filing date: 1998-12-03
Publication date: 2000-06-20

Abstract

(57)【要約】【課題】１つのハウジングの同一箇所で所定表示の使
い分けを行う。【解決手段】モータハウジング２の側面には、所定表
示を印刷したシール３が貼着可能となっているが、この
貼着部分は、シール３の厚みより少し深い深さで、シー
ル３が丁度納まる矩形の凹部４に形成されている。又、
凹部４の底面には、同じ所定表示が成型によって更に凹
設されており、シール３を貼着した状態では、この刻印
がシール３に覆われて完全に隠れるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングの表面
に文字や図形等の所定表示を設けた電動工具に関する。

【０００２】

【従来の技術】電動工具のハウジングの表面には、他社
製品との識別等のために文字や図形等の所定表示が付与
されるが、この所定表示の付与手段としては、ハウジン
グに直接付与する刻印や、文字等を印刷したシール等の
表示体の貼着が良く用いられる。刻印の場合は、所定表
示を半永久的に維持できて信頼性に優れる反面、ハウジ
ングの表面に凹凸が生じるため、手で触れることの多い
ハンドル等に刻印が設けられると、使用感を損なうおそ
れがある。又、ハウジングと同じ色であるから目立ちに
くく、デザイン上の効果は不十分となっている。一方、
表示体の場合は、色やレイアウト等が比較的自由となる
ためデザイン上優れ、使用感を損ねることも少ない反
面、はがれてしまうおそれがある。このように何れも一
長一短があることから、これらの付与手段は、製品が流
通する地域やユーザーの要求等に応じて使い分けがなさ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このように所
定表示の付与手段を使い分けると、同じ種類の電動工具
でも刻印用と表示体の貼着用との２タイプのハウジング
を夫々用意する必要があるため、製造コストがかさんで
しまう。かといってハウジングに刻印と表示体との両方
を付与すると、全体のデザインが崩れて見栄えが悪くな
り、又、電動工具の種類によってはハウジングの表面に
複数の所定表示を設けるスペースがとれない場合もあ
る。

【０００４】そこで、請求項１に記載の発明は、１つの
ハウジングで刻印と表示体との使い分けを可能として、
製造コストを低減すると共に、所定表示の付与によりデ
ザイン上の効果を損なうこともない電動工具を提供する
ことを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明は、ハウジングの表面に、所
定表示を付した表示体を貼着可能な凹部を形成し、その
凹部の底面に前記所定表示を凹状に刻印してなる電動工
具としたものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、電動工具としてのディス
クグラインダ１の全体図で、合成樹脂製のモータハウジ
ング２の側面には、図２にも示すように、所定表示とし
ての文字（図面では本件特許出願人が所有する登録商標
を記載している）及び線を印刷した表示体としての合成
樹脂製のシール３が貼着可能となっているが、この貼着
部分は、図４（Ａ）に示す如く、シール３の厚みより少
し深い深さで、シール３が丁度納まる矩形の凹部４に形
成されている。そして、凹部４の底面には、図３及び図
４（Ｂ）に示すように、同じ文字が成型によって更に凹
設されており、シール３を貼着した状態では、この凹状
の刻印５がシール３に覆われて完全に隠れるようになっ
ている。

【０００７】以上の如く構成されたディスクグラインダ
１においては、刻印５の上面にシール３が貼着される形
態となるから、所定表示をシール３によって表示したい
場合は、図２の如く凹部４にシール３を貼着すれば、刻
印５が隠されてシール３のみがモータハウジング２の表
面に露出する。一方、所定表示を刻印５によって表示し
たい場合は、シール３を貼着せず、図３の如くモータハ
ウジング２をそのまま用いれば、刻印５が露出する。よ
って、１つのモータハウジング２の１つの場所でシール
３と刻印５とを任意に使い分けて所定表示を付与できる
こととなり、モータハウジング２の兼用が可能となって
製造コストの低減に繋がる。又、同一場所によるシール
３と刻印５との何れか一方の選択であるから、所定表示
はあくまで一カ所のみに維持でき、全体のデザインを損
なうおそれは生じない。

【０００８】特に、シール３を利用した場合は、凹部４
内に納まることでシール３の表面がモータハウジング２
の凹部４以外の表面より少し窪んだ状態となるため、シ
ール３が貼りやすく、シール３の端部が保護されてはが
れるおそれも少なくなる。又、刻印５を完全に隠すこと
で、色やレイアウト等を工夫したシール３のみによるデ
ザイン上の効果を有効に発揮でき、たとえシール３がは
がれることがあっても、その下の刻印５が表れること
で、刻印５による半永久的な識別機能は維持できること
になる。

【０００９】尚、凹部の形状は、矩形に限らず、円形や
楕円形、長円形等用いる表示体に合わせて適宜変更可能
で、表示体自体も上記合成樹脂製のシールに限定するも
のでなく、凹部に貼着可能であれば、材質はフィルム製
や紙製、金属製等も採用できるし、所定表示も、刻印と
表示体とを別個に考えず、透明や半透明のシールを貼着
することでその下の刻印を目立たせるといった一体的な
表示を工夫することもできる。又、刻印は、成型による
他、加熱刻印（ホットスタンピング）を利用しても良
い。一方、所定表示は、上記形態のような商標に限ら
ず、製造番号や製造記号の他、使用説明や注意書き等の
文章、製造者の住所と名称等の他の表示を採用しても差
し支えない。勿論、本発明は、モータハウジング以外の
ハンドルハウジングやギヤハウジング等の他のハウジン
グにも適用可能である。

【００１０】

【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、１つの
ハウジングの１つの場所で表示体と刻印とを任意に使い
分けて所定表示を付与できることとなるため、ハウジン
グの兼用が可能となって製造コストの低減に繋がる。
又、同一場所による表示体と刻印との何れか一方の選択
であるから、所定表示はあくまで一カ所のみに維持で
き、全体のデザインを損なうおそれは生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】ディスクグラインダの側面図である。

【図２】シールを貼着した凹部の拡大説明図である。

【図３】シールを貼着しない凹部の拡大説明図である。

【図４】（Ａ）図２のＡ−Ａ線断面図である。（Ｂ）図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【符号の説明】

１・・ディスクグラインダ、２・・モータハウジング、
３・・シール、４・・凹部、５・・刻印。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ハウジングの表面に、所定表示を付した
表示体を貼着可能な凹部を形成し、その凹部の底面に前
記所定表示を凹状に刻印してなる電動工具。