JP2000167701A - 棒材加工装置および棒材供給機 - Google Patents

棒材加工装置および棒材供給機

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JP2000167701A JP10364736A JP36473698A JP2000167701A JP 2000167701 A JP2000167701 A JP 2000167701A JP 10364736 A JP10364736 A JP 10364736A JP 36473698 A JP36473698 A JP 36473698A JP 2000167701 A JP2000167701 A JP 2000167701A
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隆三 伊藤
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業の簡略化を図ることができ、簡易な構成で
防振効果の高い棒材加工装置の提供。 【解決手段】 加工すべき棒材の先端部を把持するコレ
ットチャックをもち、棒材を高速回転させるスピンドル
を備えた棒材加工装置であって、コレットチャックと同
軸状に配置され、コレットチャック近傍から棒材供給方
向後方にスピンドルを貫通して延びる中空管を有し、中
空管には、両端が開放し、かつ、内部に収容された棒材
の回転によって棒材の周面のまわりに油層が作られる大
きさの内径をもつ第一棒材通路が形成されており、更
に、中空管の中に向けて開口するオイル注入口と、オイ
ル注入口にオイルを供給するためのオイル供給手段とを
有することを特徴とする棒材加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒材を加工するた
めの棒材加工装置および棒材供給機に関し、より詳細に
は、棒材の防振効果の高い棒材加工装置および棒材供給
機に関する。
【0002】
【従来の技術】棒材の先端部分に切削加工を施すNC自
動旋盤等の棒材加工装置が知られている。加工すべき棒
材は棒材加工装置に、給送方向後方に隣接して設置され
た棒材供給機によって供給される。該棒材供給機は、棒
材加工機に向かって真っ直ぐに延びるガイドレールをも
ち、棒材は送り矢によってガイドレールに沿って給送方
向前方に前進されて、棒材加工装置に供給される。棒材
加工装置は長手方向に延びるスピンドルを有し、棒材は
スピンドルの中を通って給送される。棒材の先端部がコ
レットチャックによって把持され、棒材は加工中、高速
回転されながら、バイトによって加工され、製品が作ら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、棒材は
加工される間、高速回転されるので、特に、棒材が曲が
っていたり、撓んだりしている場合には、棒材供給機の
ガイドレールや棒材加工機の主軸と干渉し、振動やそれ
に伴う騒音の原因となる。例えば、特公昭53−227
16号に記載の主軸装置には、主軸内に加工すべき棒材
を保持するための管状の間隔部材が設けられている。間
隔部材を棒材と主軸との間に介装することにより、棒材
の一部が偏心しても、棒材が間隔部材に接するので主軸
との接触が防止される。しかし、このような主軸装置に
おいては、間隔部材の内壁と棒材との間に、棒材が軸線
方向に自由に移動できる程度の隙間が形成されており、
棒材と間隔部材との間の接触による振動および騒音を回
避することができない。また、この構成では、加工すべ
き棒材の外径が変わるたびに、棒材が軸線方向に自由に
移動できる程度の隙間を形成する大きさの内径をもつ内
装管に交換しなければならず、交換作業を頻繁に行わな
ければならず、作業が煩雑であった。
【0004】そこで、本発明は作業の簡略化を図ること
ができ、簡易な構成で防振効果の高い棒材加工装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、加
工すべき棒材の先端部を把持するコレットチャックをも
ち、棒材を高速回転させるスピンドルを備えた棒材加工
装置であって、前記コレットチャックと同軸状に配置さ
れ、前記コレットチャック近傍から棒材供給方向後方に
前記スピンドルを貫通して延びる中空管を有し、該中空
管には、両端が開放し、かつ、内部に収容された棒材の
回転によって棒材の周面のまわりに油層が作られる大き
さの内径をもつ第一棒材通路が形成されており、更に、
該中空管の中に向けて開口するオイル注入口と、該オイ
ル注入口にオイルを供給するためのオイル供給手段とを
有することを特徴とする棒材加工装置によって達成する
ことができる。
【0006】本発明にかかる棒材加工機は、以下のよう
に作用する。棒材加工装置の給送方向後方に隣接して設
けられた棒材供給機によって、加工すべき棒材が棒材加
工装置に向けて給送される。棒材供給機には、棒材加工
機に向かって真っ直ぐに延びるガイドレールと、該ガイ
ドレールの中を前後移動する送り矢が設けられている。
ガイドレール内で棒材の後端が送り矢によって前方に押
され、棒材が中空管の第一棒材通路の中に給送される。
棒材の先端部はコレットチャックによって把持固定さ
れ、スピンドルによって高速回転される。その間、第一
棒材通路の中には、オイルがオイル注入口を介して供給
される。オイルは、棒材の回転速度が速まるにしたがっ
て、棒材の周面が油を連れ回って、棒材と第一棒材通路
を構成する内壁面との間に油層を形成する。これによ
り、棒材が持ち上げられ、また、油層が棒材と第一棒材
通路の内壁面との間でクッションの役割を果たし、両者
間の接触が防止され、振動及び騒音が防止される。ま
た、第一棒材通路の内壁面と内部に収容された棒材の周
面との間の隙間は、油層が形成される大きさでよいの
で、異なる外径や断面形状をもつ種々の棒材ことに交換
する必要がなく、作業を簡略化できる。
【0007】また、本発明の上記目的は、更に、前記中
空管の後方に真っ直ぐに延び、かつ、上向きに開放する
開口部を有するガイドレール部材と、前記開口部を閉じ
る蓋部材とを有し、前記開口部が前記蓋部によって閉じ
られている状態において、これらの内部に、前記第一棒
材通路と同じ大きさの内径をもち、かつ、同軸状に延び
る第二棒材通路が形成されており、更に、1つの棒材通
路を形成するように、前記第一棒材通路と前記第二棒材
通路とを互いに一体的に連結する連結手段を有すること
を特徴とする、前記棒材加工装置と組み合わせて使用す
る棒材供給機によって達成することができる。上記棒材
供給機によれば、前記第一棒材通路を延長することがで
き、棒材が長い場合でも、棒材全体が棒材通路内に収容
され、棒材全体にわたって、油層によって、棒材と棒材
通路の内壁面との間の接触が防止され、振動及び騒音が
防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しつつ、
本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1
は、第一の実施の形態にかかる、特に、短尺材加工用に
適した棒材加工装置と、棒材加工装置に棒材を供給する
ための棒材供給機とを有する棒材加工システム全体を概
略的に示す側面図である。なお、スピンドルは棒材加工
装置の内部に設けられているが、スピンドルの形状が分
かるように実線で示してある。また、図2は、スピンド
ル及び棒材通路をもつ中空管を示す拡大図である。図1
に示すように、NC自動旋盤等の棒材加工装置2には、
棒材Wの給送方向後方に配置された棒材供給機4によっ
て、加工すべき棒材Wが供給される。棒材加工装置2
は、水平方向に延びる、加工中に棒材Wを高速回転させ
るためのスピンドル6を有する。スピンドル6の先端に
は、棒材Wの先端部を把持して固定するコレットチャッ
ク8が設けられている。図2を見て分かるように、スピ
ンドル6の中には、コレットチャック8と同軸状に配置
され、コレットチャック8近傍から棒材供給方向後方に
前記スピンドル6を貫通し、更に、前記スピンドル6の
後方に突出して延びる中空管10が設けられている。中
空管10の長さLは、加工すべき棒材Wの略全体を収容
することができる長さに設定されている。本実施の形態
においては、棒材加工装置2には短尺材加工用であり、
通常、棒材Wの長さは1m以内である。従って、中空管
10の長さは略1mである。中空管10の内部は、両端
が開放した円筒状の棒材通路12が形成されている。棒
材通路12の内径は、加工されるべき棒材Wの外径より
大きく、棒材Wが棒材通路12内に収容されるとき、棒
材Wの外周面と棒材通路12の内壁面との間に隙間Sが
形成される。中空管10は、隙間Sの大きさが、棒材の
回転によって周面がオイルをつれまわり、棒材Wの周り
に油層を形成することができるように設定されており、
好ましくは、棒材の振れを防止する上で、隙間Sは0.5
mm〜1mmであるのが最も好ましく、1mm〜3mm
であってもよい。また、中空管10は、加工すべき棒材
の外径によって、隙間Sの大きさが、棒材の回転によっ
て周面がオイルをつれまわり、棒材Wの周りに油層を形
成することができるものに交換可能に設けられている。
【0009】図3は、図2に示す線III-III に沿った中
空管の横断面図であり、オイル注入口と中空管の棒材通
路との位置関係を示している。図1に示すように、中空
管10の長手方向中間部には、棒材通路12内にオイル
を注入するためのオイル注入口14が形成されている。
オイル注入口14は、図3に示すように、棒材通路12
内の棒材Wに対して水平方向に開口している。更に、オ
イル注入口14は、オイルオイルポンプ16に接続さ
れ、それにより、棒材加工装置2に設けられたオイルタ
ンク26からオイルがオイル注入口に供給されるように
なっている。オイルは、棒材加工装置2のバイト近傍に
供給する切削油と同じである。また、図1に示すよう
に、中空管10の後端部の下方に、後端部から漏れ出た
オイルを収集するためのオイルトレー22が棒材供給機
4に対して取付られている。また、オイルトレー22と
棒材加工装置2との間にはホース24が設けられ、その
一端はオイルトレー22に連結され、他端は棒材加工装
置2のオイルタンク26に向けられている。
【0010】図1を再び参照すると、棒材供給機4が、
棒材加工装置2の後方に隣接して設置されている。棒材
供給機4は、棒材加工装置2に向かって真っ直ぐに延
び、かつ、中空管10と同軸状に配置されたガイドレー
ルを有する。ガイドレールの内部には、棒材Wを前方に
給送するための送り矢20が収容されている。送り矢2
0は、全体的に断面円形の棒状部材であり、その外径は
加工すべき棒材Wの外径と略同じ、あるいは、それより
小さく、棒材通路12の中に出入り自在である。また、
送り矢20は、棒材Wの後端面に当接する先端面をも
つ。送り矢20は、無端チェーン(図示せず)を介して
モータ(図示せず)に連結されており、それにより、ガ
イドレール内で前後移動される。また、ガイドレールの
側方には、複数の棒材Wを保持するための材料棚(図示
せず)が設けられている。ガイドレールの上方には、図
1に示すように、ガイドレールと平行に設けられた回転
軸に取り付けられ、回転することによって材料棚から棒
材Wを1つづつ取り出してガイドレールに投入するため
の複数の割出板が設けられている。
【0011】本実施の形態にかかる棒材加工装置2及び
棒材供給機4は、以下の通り作用する。初め、送り矢2
0は、ガイドレールの後方位置に退避している。棒材供
給機4及び棒材加工装置2の運転を開始すると、コント
ローラによって割出板が回転され、新たな棒材Wが材料
棚から取り出されて、ガイドレールの中の送り矢20の
前方に投入される。送り矢20が無端チェーンを介して
モータによって前方に移動され、その前端面が棒材Wの
後端面に当接する。更に、送り矢20が前方に移動する
と、それにより、棒材Wが棒材加工装置2に向かって前
方に給送され、棒材加工装置2の中空管10の棒材通路
12の中に挿入される。棒材Wの先端部がコレットチャ
ック8から所定長さだけ突出した所定位置に到達する
と、コレットチャック8が閉じて棒材Wを把持して固定
する。棒材Wはこの位置にあるとき、全体が中空管10
の棒材通路12の中に収容されている。この送り矢20
は、棒材Wの後方に2mm〜3mm程度のところに位置
している。
【0012】これと同時に、オイルポンプ16によって
オイルがオイル注入口14を介して棒材通路12の中に
供給される。スピンドル6によって棒材Wが高速回転さ
れる。なお、このとき送り矢20と棒材Wとは端面が互
いに当接しているだけであり、互いに連結されていない
ので、棒材Wの回転に伴って送り矢20は回転せず、ま
た、棒材Wの振動が伝わることはない。棒材Wの回転速
度が速まるにしたがって、棒材Wの周面がオイルを連れ
回って、棒材Wと棒材通路12を構成する内壁面との間
の隙間Sに油層が形成される。これにより、棒材W全体
が、中空管10の中心軸線に向かって持ち上げられる。
従って、棒材Wの高速回転中、棒材Wは油層に取り囲ま
れ、中空管10の棒材通路12の内壁面に接触すること
がない。オイルの流量は、棒材通路12内に収容された
棒材Wと棒材通路12の内壁面との間の隙間Sがほぼオ
イルで満たされる程度の流量に設定されている。オイル
は、中空管10の開放した両端から流出する。中空管1
0の後端部から流出したオイルは、オイルトレー22に
よって収集され、ホース24を介して棒材加工装置2の
オイルタンク26に戻される。また、中空管10の前端
部から流出したオイルは、オイルタンク26の中に直接
流れ込み、オイルはオイルタンク26の中に収集され
る。オイルは、再びオイルポンプ16によってオイルタ
ンク26から棒材通路12の中に供給されて、循環利用
される。油層が棒材Wと棒材通路12の内壁面との間で
クッションの役割を果たし、両者間の接触が防止され
る。
【0013】棒材Wの加工が終了した先端部分は、バイ
トによって突っ切られる。次いで、コレットチャック8
が開放し、送り矢20が中空管10の中で棒材Wの後端
面を押しながら、棒材Wを次の製品加工位置まで前進さ
せる。これを繰り返して、棒材Wの先端部を加工し、製
品が次々と突っ切られる。残材の長さがこれ以上製品を
加工することができない長さになったとき、送り矢20
は中空管10の中で更に前進し、残材をコレットチャッ
ク8の前方に押し出し、残材処理を行う。図4は、本発
明の第二の実施の形態にかかる棒材加工装置および棒材
供給機の全体を示す概略図である。また、図5および図
6は、図4に示す線V-V に沿った矢視断面図であり、そ
のうち、図5は、蓋部材が退避位置にあり、ガイドレー
ル部材の開口部が開放している状態を、また、図6は、
蓋部材が閉じ位置にあり、ガイドレール部材の開口部が
閉じられている状態を示す。
【0014】第二の実施の形態にかかる棒材加工装置3
0は、上記第一の実施の形態と比べて、棒材加工装置2
の後方に突出する中空管10の後端部の長さが短い点、
また、中空管10の後端部に密封材またはO−リング8
9が設けられている点を除いて、同様に構成されている
ので、同様な構成については同じ符号で示し、これらに
ついての詳細な説明は省略する。図4に示すように、N
C自動旋盤等の棒材加工装置30には、棒材Wの給送方
向後方に配置された棒材供給機32によって、加工すべ
き棒材Wが供給される。図4を見て分かるように、スピ
ンドル6の中には、コレットチャック8と同軸状に配置
され、コレットチャック8近傍から棒材供給方向後方に
前記スピンドル6を貫通し、更に、前記スピンドル6の
後方に突出して延びる中空管10が設けられている。中
空管10の内部には棒材通路12が形成されている。中
空管10は、後に詳述するように、加工すべき棒材の径
に対応した内径を有するものに取替え可能に設けられて
いる。
【0015】図4を再び参照すると、棒材供給機32
が、棒材加工装置30の後方に隣接して設置されてい
る。図5に示すように、棒材供給機32は、棒材加工装
置30に向かって真っ直ぐに延び、かつ、上向きに開放
した開口部34aを有するガイドレール部材34と、ガ
イドレール部材34の上方に設けられ、かつ、開口部3
4aに向かって開放する蓋部材36を有する。図4に示
すように、棒材供給機32の運転の初期位置において、
送り矢38はガイドレール部材34の後部分に収容され
ており、棒材(新材)は、後述の材料棚84から、棒材
取出し機構86によって、ガイドレール部材34の前部
分に投げ入れられる。蓋部材36は、棒材が収容される
ガイドレール部材34の前部分を覆う。また、送り矢3
8の羽根部分38aが前方に移動するにしたがって、互
いに干渉しないように、部分的に開放することができる
ように、蓋部材32は2つの蓋部分36aと36bに分
割されている。蓋部分36aと36bのそれぞれは、別
々にシリンダ64によって開閉される。
【0016】ガイドレール部材34および蓋部材36の
それぞれは、図5および図6に示すように、同じ幅を有
し、略断面矩形の角材で構成されている。図6に示すよ
うに、ガイドレール部材34の開口部34aが蓋部材3
6によって閉じられているとき、これらの間に、棒材通
路12と同じ内径を有する棒材通路46が形成される。
棒材通路46の上半分が蓋部材36に、また、下半分が
ガイドレール部材34に形成されている。また、ガイド
レール部材34の内部には、棒材Wを前方に給送するた
めの送り矢38が収容されている。送り矢38は、全体
的に断面円形の棒状部材であり、その外径は棒材通路1
2の内径より小さく、棒材通路12に出入り自在であ
る。また、送り矢38の後端部には、平らなプレート状
の羽根部分38aが設けられている。
【0017】図5に示すように、棒材供給機32の基台
40には、ガイドレール部材34の下方に長手方向に延
びる固定プレート部材42が固定されている。固定プレ
ート部材42は、ガイドレール部材34の横幅と同じ寸
法を有し、この固定プレート部材42の上に、ガイドレ
ール部材34が整列して載置されている。ガイドレール
部材34と固定プレート部材42の両側には、これらを
挟むようにして長手方向に延びる2つのプレート状の横
移動規制部材部材48、50が設けられている。横移動
規制部材48、50はそれぞれ、固定プレート部材42
に対してねじ52,54によって固定され、それらの間
に介装されているガイドレール部材34の横方向の移動
を規制する。また、横移動規制部材48,50のそれぞ
れには、水平方向にガイドレール部材34に向かって突
出するキー部材56,58が設けられており、また、ガ
イドレール部材34には、キー部材56、58を受け入
れる、長手方向に延びる溝部60,62が形成されてい
る。これらによって、ガイドレール部材34の縦方向の
移動が規制される。
【0018】横移動規制部材48,50の上縁は、ガイ
ドレール部材34の高さより高く上方に突出しており、
かつ、互いに同じ高さ寸法を有する。それらの上面48
a、50aは平らであり、図5に示すように、これら
は、送り矢38の前後移動の案内面を構成する。他方、
図5に示すように、棒材供給機32の本体の上部には、
油圧シリンダ64が設けられ、油圧シリンダ64は、蓋
部材36を図5に示す上方位置または退避位置と、図6
に示す下方位置または閉じ位置との間で移動させる。油
圧シリンダ64のロッド64aの下端には、断面矩形の
固定プレート66が取付けられている。固定プレート部
材66は、蓋部材36の横幅と同じ寸法を有し、この固
定プレート部材66の下方に、蓋部材36が整列して設
けられている。蓋部材36と固定プレート部材66の両
側には、これらを挟むようにして長手方向に延びる2つ
のプレート状の横移動規制部材部材68,70が設けら
れている。横移動規制部材68,70はそれぞれ、固定
プレート部材66に対してねじ72,74によって固定
され、それらの間に介装されている蓋部材36の横方向
の移動を規制する。横移動規制部材68,70の下縁
は、蓋部材36の下縁より高い位置にあり、蓋部材36
の下縁がそれらの間で下方に突出している。また、横移
動規制部材68,70のそれぞれには、水平方向に蓋部
材36に向かって突出するキー部材76,78が設けら
れており、また、蓋部材36には、キー部材76,78
を受け入れる、長手方向に延びる溝部80,82が形成
されている。これらによって、蓋部材36の縦方向の移
動が規制される。
【0019】図6に示すように、蓋部材36の閉じ位置
において、ガイドレール部材34の上面と蓋部材36の
下面、横移動規制部材48の上面48aと横移動規制部
材68の下面、更に、横移動規制部材50の上面50a
と横移動規制部材70の下面とが互いに当接する。横移
動規制部材48,50の上縁および横移動規制部材6
8,70の下縁との間の隙間と、ガイドレール部材34
の上面および蓋部材36の下面との間の隙間とは、異な
る高さに位置し、互いに整列しておらず、従って、連通
していない。すなわち、ガイドレール部材34の上面と
蓋部材36の下面との当接部が、横移動規制部材48,
50の上縁部によって閉じられ、当接部からのオイルの
漏れが防止される。図4および図5に示すように、ガイ
ドレール部材34の側方には、加工すべき複数の棒材を
載置するための材料棚84と、材料棚84から棒材を1
つづつ取り出すための取出し機構86が設けられている
が、これらは周知の構成を有するので、詳細な説明は省
略する。
【0020】図7は、棒材加工装置30の中空管10
と、棒材供給機32のガイドレール部材34および蓋部
材36との連結部を示す。図7に示すように、ガイドレ
ール部材34および蓋部材36の棒材通路46の前端部
には、中空管10の後端部を受入れ可能な段付き挿入部
88が形成されている。この段付き挿入部88の中に中
空管10の後端部が挿入されて、互いに連結さる。これ
により、同じ内径を有する棒材通路12と棒材通路46
が同軸状に一体的に連結され、棒材加工装置30から棒
材供給機32側まで、1つの棒材通路が形成される。中
空管10の後端部の外周面にはO−リング89が設けら
れ、中空管10と、ガイドレール部材34および蓋部材
36との間の連結部からのオイル漏れが防止される。
【0021】第二の実施の形態にかかる棒材加工装置3
0および棒材供給機32に設けられた中空管10、ガイ
ドレール部材34、および、蓋部材36は、加工すべき
棒材の外径に適した内径をもつ棒材通路12,46が形
成されたものに取替え可能である。図7に示すように、
棒材加工機30の主軸台88の後端には、中空管10を
把持して固定するための中空管固定具90が取付けられ
ている。中空管固定具90は、中空管10と同軸状に位
置し、中空管10の外形より大きな内径をもつ管状部分
90aを有する。管状部分90aは、その前端部に中空
管10が受け入れられ、その後端部には、中空管10を
把持して固定するためのクランプ部90eが設けられて
いる。クランプ部90eは、次のようにして形成され
る。管状部分90aの中間部分において、中空管固定具
90のほぼ半周にわたって周方向に延びる第一の切り込
み90bと、第一の切り込み90bの中間部分と交わ
り、かつ、中空管10の先端まで軸線方向に延びる第二
の切り込み90cとで、この第二の切り込み90cを挟
んで互いに対向する2つの可動部分が形成される。可動
部分の第二の切り込み90cに沿った上側端部分を機械
加工することによりフランジ部分90dが形成されてい
る。フランジ部分90dには、対向する他方の可動部分
の端部分まで延び、かつ、軸線方向に互いに離間して配
置された2つのボルト92が設けられている。中空管を
クランプ部90eに挿入し、次いで、ボルト92を締め
込むことによって、クランプ部90eの実質的な内径が
縮径され、これにより、中空管10は、クランプ部90
eにしっかりと固定される。
【0022】図7および図8を見て分かるように、主軸
台88のスピンドル6の内部には、軸線方向に延び、ス
ピンドル6によって回転される主軸管91が設けられて
いる。主軸管91の前端部にはコレットチャック8の後
端部の雄ねじと螺合する雌ねじ8aが形成されている。
中空管10の外径は、主軸管91の回転が伝達されない
ように、主軸管91の内径より小さく設定されており、
本実施の形態においては、主軸管91の内径が15mmで
あるのに対して、中空管10の外径は13mmである。
また、コレットチャック8は、加工すべき棒材の外径に
適したものに取替えられるが、本実施の形態は太材を加
工する場合を示しており、その内径は主軸管91と同径
である。従って、中空管10は、中空管固定具90、主
軸管91、更に、コレットチャック8の中に挿入されて
いる。なお、振動および騒音を防止するには、加工が終
了するまで棒材を中空管10内に収容することができる
ことが好ましく、中空管10は、コレットチャック8の
中まで延びていることが望ましい。しかし、細材を加工
する場合には、コレットチャック8の内径が小さいの
で、中空管10をその中に挿入することができないの
で、中空管10は、コレットチャック8の後方近傍で終
端する比較的短いものをしようする。
【0023】また、棒材供給機32のガイドレール部材
34の取替えは、まず、ねじ54を外し、横移動規制部
材50を横方向に移動させて取り外す。更に、ガイドレ
ール部材34を固定部材42の上で横方向に摺動させて
取り外す。引き続く加工工程で加工すべき棒材の内径に
適した内径の棒材通路46をもつガイドレール部材34
を選択し、固定部材42の上面に載置し、更に、溝部6
0の中にキー部材56が受け入れられるようにして、横
移動規制部材48の側面に当接させる。次いで、横移動
規制部材50を、キー部材58が溝部62の中に受け入
れられるようにして、ガイドレール部材34の側面に当
接させ、次いで、横移動規制部材50をねじ54で固定
部材42に対して固定する。更に、棒材供給機32の蓋
部材36の取替えは、まず、ねじ72または74を外
し、横移動規制部材68または70を横方向に移動させ
て取り外す。これにより蓋部材36が外れる。引き続く
加工工程で加工すべき棒材の外径に適する内径の棒材通
路46をもつ蓋部材36を選択し、横移動規制部材68
または70を、キー部材76または78が溝部80また
は82の中に受け入れられるようにして、蓋部材36の
側面に当接させる。次いで、それをねじ76または78
で、固定部材66に対して固定する。
【0024】中空管10の後端部は、ガイドレール部材
34および蓋部材36の前端部の段付き受入れ部に挿入
して、互いに連結する。棒材供給機32および棒材加工
装置30は、以下の通り作動する。図1に示すように、
送り矢38は、初め、ガイドレール部材34の後方位置
に退避している。また、蓋部材36aおよび36bは、
上方の退避位置に位置している。棒材が、棒材取出し機
構86によって材料棚84から取出され、送り矢38の
前方のガイドレール部材34の前部分の中に投入され
る。次いで、蓋部材36aおよび36bがシリンダ64
によって閉じ位置まで移動され、ガイドレール部材34
の開口部34aが蓋部材36によって閉じられる。引き
続き、送り矢38が無端チェーンを介してモータによっ
て前方に移動され、その前端面が棒材Wの後端面に当接
する。更に、送り矢38が前方に移動すると、それによ
り、棒材Wが棒材加工装置30に向かって前方に給送さ
れ、棒材加工装置30の中空管10の棒材通路12の中
に挿入される。棒材Wの先端部がコレットチャック8か
ら所定長さだけ突出した所定位置に到達すると、コレッ
トチャック8が閉じて棒材Wを把持して固定する。
【0025】これと同時に、オイルポンプ16によって
オイルがオイル注入口14を介して棒材通路12、46
の中に供給される。スピンドル6によって棒材Wが高速
回転される。なお、このとき、この送り矢20は棒材W
の後方に2mm〜3mm程度のところに位置しており、
互いに連結されていないので、棒材Wの回転に伴って送
り矢20は回転せず、また、棒材Wの振動が伝わること
はない。棒材Wの回転速度が速まるにしたがって、棒材
Wの周面がオイルを連れ回って、棒材Wと棒材通路1
2、46を構成する内壁面との間の隙間Sに油層が形成
される。棒材の回りに油層が形成されるように、隙間S
の大きさは、0.5mm〜1mmであるのが最も好まし
く、1mm〜3mmであってもよい。これにより、棒材
W全体が、棒材通路12、46の中心軸線に向かって持
ち上げられる。従って、棒材Wの高速回転中、棒材Wは
油層に取り囲まれ、棒材通路12、46の内壁面に接触
することがない。オイルの流量は、棒材Wと棒材通路1
2、46の内壁面との間の隙間Sがほぼオイルで満たさ
れる程度の流量に設定されている。オイルは、開放した
中空管10の前端およびガイドレール部材34の後端か
ら流出する。ガイドレール部材34の後端部から流出し
たオイルは、図1に示す第一の実施例と同様にして回収
され、再循環される。
【0026】棒材Wの加工が終了した先端部分は、バイ
トによって突っ切られる。次いで、コレットチャック8
が開放し、送り矢20がガイドレール34または中空管
10の中で棒材Wの後端面を押しながら、棒材Wを次の
製品加工位置まで前進させる。送り矢38の羽根部分3
8aが前方に移動し、蓋部材36aに近づくと、シリン
ダ64によって退避位置に移動され、更に、前方の蓋部
分36b近づくと、同様にして開放され、互いに干渉し
ないようになっている。棒材Wの先端部を加工し、製品
が次々と突っ切られ、残材の長さがこれ以上製品を加工
することができない長さになったとき、送り矢38は中
空管10の中で更に前進し、残材をコレットチャック8
の前方に押し出し、残材処理を行う。上記第一の本実施
の形態においては、中空管10が棒材Wの全体を収容す
ることができる長さを有し、棒材W全体が油層によって
取り囲まれているので、中空管10の棒材通路12の内
壁面との接触が断たれ、振動や騒音を防止することがで
きる。また、本実施の形態においては、特に、棒材加工
装置2が短尺材加工用であり、加工すべき棒材Wは比較
的長さの短い棒材である。すなわち、棒材Wの重さは比
較的軽く、また、後端部の撓みも比較的小さい。従っ
て、短尺材の場合は、棒材Wがオイルによって中空管1
0の中心軸線に向かってより確実に持ち上げられ、高い
防振及び防音効果が得られる。
【0027】また、上記第一の実施の形態においては、
棒材W全体が油層によって持ち上げられるので、例え
ば、振れ止め装置等の他の防振用手段が不要なので、部
品との物理的接触を回避することができ、振動の原因を
なくすことができる。更に、上記第一の実施の形態にお
いては、送り矢20の外径が加工すべき棒材Wの外径と
略同じ、あるいは、それより小さく設定されている。従
って、中空管10の棒材通路12の内径を決定する際
に、送り矢20の外径を考慮に入れる必要がない。内径
は、加工すべき棒材Wの外周面と棒材通路12の内壁面
との間に最適な大きさの隙間Sが形成され、棒材Wに対
してオイルによる流体力学的求心作用がはたらく程度に
決定すればよい。また、その隙間Sの最適な大きさには
幅があるので、所定範囲内の外径の棒材Wであれば、同
じ中空管10で種々の棒材Wに対してしようすることが
できる。
【0028】更に、上記第一の実施の形態によれば、バ
イト近傍に供給する切削油と同じオイルを使用するの
で、棒材加工装置2内で異なる種類のオイルの混合を回
避することができる。また、1つのオイルタンク26を
設ければ足り、両者の混合を防止する手段が不要とな
る。更に、上記第一の実施の形態によれば、オイル注入
口14が中空管10の中間部に設けられているので、両
端が開放した棒材通路12内に1つのオイル注入口14
で棒材W全体にわたって均一にオイルを供給することが
できる。上記第二の実施の形態においては、ガイドレー
ル部材34と蓋部材36とによって、中空管10の棒材
通路12の後方に棒材通路46が延長されるので、加工
すべき棒材がいわゆる長尺材(例えば、1m以上)であ
る場合にも、棒材全体を棒材通路12、46内に収容す
ることができ、油層によって棒材全体を棒材通路12、
46の中心軸線に向かって持ち上げることができ、棒材
通路12、46の内壁面に接触せず、振動や騒音を防止
することできる。
【0029】また、上記第二の実施の形態においては、
中空管10と、ガイドレール部材34および蓋部材36
に取替え可能になっているので、加工すべき棒材の径の
大きさによって、棒材との間に油層が形成される大きさ
の隙間Sが形成される内径の棒材通路12,46をもつ
ものに交換して、確実に棒材の回りに油層が形成される
ようにすることができる。更に、上記第二の実施の形態
においては、ねじ52,54,72,74の取外しおよ
び取付けだけで、ガイドレール部材34及び蓋部材36
の交換が可能であるので、交換作業が容易である。ま
た、横移動規制部材48,50,68,70によって横
方向の移動が規制され、また、キー部材56,58、7
6,78と溝部60,62,80,82とによって、縦
方向の移動が規制されるので、簡易な構成で、これらを
固定することができる。
【0030】更に、上記第二の実施の形態においては、
横移動規制部材48,50の上縁および横移動規制部材
68,70の下縁との間の隙間と、ガイドレール部材3
4の上面および蓋部材36の下面との間の隙間とが、互
いに整列せずに異なる高さに位置し、互いに連通してい
ない。従って、ガイドレール部材34と蓋部材36との
間の隙間が、横移動規制部材48、50の上縁部によっ
て閉じられ、オイルの漏れが防止される。更に、上記第
一および第二の実施の形態においては、棒材Wと押し矢
とが連結されていないので、棒材加工中、棒材Wと送り
矢20との間の振動伝達経路が断たれている。従って、
送り矢20と棒材供給機4のガイドレールとの接触が原
因となる振動や騒音が生じなく、棒材加工装置2と棒材
供給機4とを含む棒材加工システム全体としての防振効
果が高い。
【0031】更に、上記第一および第二の実施の形態に
おいては、送り矢20は、全体的に断面円形の棒状部材
であり、棒材Wの後端面に当接する先端面によって、棒
材を前方に移動させるようになっているので、例えば、
送り矢が、先端部に設けられたフィンガーチャック等の
把持部によって棒材の後端部を保持するようになってい
る場合のように、棒材の後端部を把持を把持可能とする
ため段状に縮径加工する必要がなく、作業を簡略化する
ことができる。本発明は、以上の実施の形態に限定され
ることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に
包含されるものであることはいうまでもない。例えば、
上記第一の実施の形態においては、棒材W全体が中空管
10内に収容されるようになっている。しかし、中空管
10の長さは、加工すべき棒材Wの前端部及び中間部を
収容するようにし、後端部を棒材振れ止め装置で支持す
る一方、撓みやすい中間部をオイルの流体力学的求心作
用によって持ち上げるようにしてもよい。
【0032】また、上記第一の実施の形態においては、
中空管10の長さは1mであり、特に、1m以下の長さ
の短尺材に適している例を説明し、また、第二の実施の
形態は、1m以上の長尺部材に適している例を説明し
た。しかし、第一の実施の形態における中空管10の長
さは、加工すべき棒材の長さによって適宜、延長した
り、短縮したりしてもよい。また、短尺材の場合であっ
ても、第二の実施の形態のように、短い中空管10の後
方にガイドレール部材34と蓋部材36とを設け、棒材
通路46を延長する構成としてもよい。更に、上記第二
の実施の形態においては、オイル注入口14およびオイ
ルポンプ16は、棒材加工装置30側に設けられている
が、これらは、棒材通路12,46のほぼ中央部に設け
られていればよく、棒材供給機32側に設けられていて
もよい。
【0033】更に、上記第二の実施の形態においては、
中空管10の後端部が、ガイドレール部材34および蓋
部材36の前端部の段付き受入れ部に挿入されて、互い
に連結されているが、これらは、略液漏れのしない、他
の態様で互いに連結されていてもよく、例えば、シール
材を介して、端面を互いに当接して連結されていてもよ
い。更に、上記第一および第二の実施の形態において
は、棒材と中空管10の内壁との間の隙間Sは、0.5m
m〜1mmであることが最も好ましく、また、1mm〜
3mmであってもよいが、隙間Sの大きさは、棒材の回
転によって回りに油層が作られればよく、オイルの粘度
によって異なる大きさであってもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、作業の簡略化を図るこ
とができ、簡易な構成で防振効果の高い棒材加工装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる特に短尺材加工用の棒材
加工装置と、棒材加工装置に棒材を供給するための棒材
供給機とを有する棒材加工システム全体を概略的に示す
側面図である。なお、スピンドルは棒材加工装置の内部
に設けられているが、スピンドルの形状が分かるように
実線で示してある。
【図2】スピンドル及び棒材通路をもつ中空管を示す拡
大図である。
【図3】図2に示す線III-III に沿った中空管の横断面
図であり、オイル注入口と中空管の棒材通路との位置関
係を示している。
【図4】本発明の第二の実施の形態にかかる棒材加工装
置および棒材供給機の全体を示す概略図である。
【図5】図4に示す線V-V に沿った矢視断面図であり、
蓋部材が退避位置にあり、ガイドレール部材の開口部が
開放している状態を示す。
【図6】図4に示す線V-V に沿った矢視断面図であり、
蓋部材が閉じ位置にあり、ガイドレール部材の開口部が
閉じられている状態を示す。
【図7】棒材加工装置の中空管の後端部と、棒材供給機
のガイドレール部材および蓋部材との連結部を示す詳細
図である。
【図8】棒材加工装置の中空管の前端部の近傍を示す詳
細図である。
【符号の説明】
2棒材加工装置 6スピンドル 8コレットチャック 10中空管 12第一棒材通路 14オイル注入口 16オイルポンプ(オイル供給手段) 34ガイドレール部材 36蓋部材 34a 開口部 46 棒材通路 W 棒材 S 隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工すべき棒材の先端部を把持するコレ
    ットチャックをもち、棒材を高速回転させるスピンドル
    を備えた棒材加工装置であって、前記コレットチャック
    と同軸状に配置され、前記コレットチャック近傍から棒
    材供給方向後方に前記スピンドルを貫通して延びる中空
    管を有し、該中空管には、両端が開放し、かつ、内部に
    収容された棒材の回転によって棒材の周面のまわりに油
    層が作られる大きさの内径をもつ第一棒材通路が形成さ
    れており、更に、該中空管の中に向けて開口するオイル
    注入口と、該オイル注入口にオイルを供給するためのオ
    イル供給手段とを有することを特徴とする棒材加工装
    置。
  2. 【請求項2】 前記中空管は、加工すべき棒材の全体を
    前記第一棒材通路内に収容することができるように、前
    記スピンドルの後方に突出して延びている、ことを特徴
    とする請求項1に記載の棒材加工装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記中空管の後方に真っ直ぐに延
    び、かつ、上向きに開放する開口部を有するガイドレー
    ル部材と、前記開口部を閉じる蓋部材とを有し、前記開
    口部が前記蓋部によって閉じられている状態において、
    これらの内部に、前記第一棒材通路と同じ大きさの内径
    をもち、かつ、同軸状に延びる第二棒材通路が形成され
    ており、更に、1つの棒材通路を形成するように、前記
    第一棒材通路と前記第二棒材通路とを互いに一体的に連
    結する連結手段を有することを特徴とする、前記請求項
    1に記載の棒材加工装置と組み合わせて使用する棒材供
    給機。
  4. 【請求項4】 前記ガイドレール部材および前記蓋部材
    は、それぞれ、加工すべき棒材の外径に適した内径の前
    記第一棒材通路をもつ前記ガイドレール部材および前記
    蓋部材に取り替え自在に設けられていることを特徴とす
    る請求項3に記載の棒材供給機。
  5. 【請求項5】 更に、長手方向に延び、かつ、前記ガイ
    ドレール部材または前記蓋部材の両側面を挟んで配置さ
    れ、少なくとも一方が取外し可能に設けられた2つの横
    移動規制部材と、該横移動規制部材に設けられ、前記ガ
    イドレール部材および前記蓋部材のそれぞれに向かって
    横方向に突出するキー部材と、前記ガイドレール部材お
    よび前記蓋部材のそれぞれに形成された、前記キー部材
    を受け入れるための凹部とを有する、ことを特徴とする
    請求項4に記載の棒材供給機。
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