JP2000167338A - 廃ガス処理方法及びこの方法に用いられるバイオ土壌フィルタ並びに廃ガス純化システム - Google Patents

廃ガス処理方法及びこの方法に用いられるバイオ土壌フィルタ並びに廃ガス純化システム

Info

Publication number
JP2000167338A
JP2000167338A JP34520399A JP34520399A JP2000167338A JP 2000167338 A JP2000167338 A JP 2000167338A JP 34520399 A JP34520399 A JP 34520399A JP 34520399 A JP34520399 A JP 34520399A JP 2000167338 A JP2000167338 A JP 2000167338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste gas
liquid
bio
layer
treatment liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34520399A
Other languages
English (en)
Inventor
James Paterson Izatt
パターソン アイザット ジェイムス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2000167338A publication Critical patent/JP2000167338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D47/00Separating dispersed particles from gases, air or vapours by liquid as separating agent
    • B01D47/02Separating dispersed particles from gases, air or vapours by liquid as separating agent by passing the gas or air or vapour over or through a liquid bath
    • B01D47/021Separating dispersed particles from gases, air or vapours by liquid as separating agent by passing the gas or air or vapour over or through a liquid bath by bubbling the gas through a liquid bath
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/72Organic compounds not provided for in groups B01D53/48 - B01D53/70, e.g. hydrocarbons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/92Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F3/00Biological treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F3/32Biological treatment of water, waste water, or sewage characterised by the animals or plants used, e.g. algae
    • C02F3/327Biological treatment of water, waste water, or sewage characterised by the animals or plants used, e.g. algae characterised by animals and plants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンプルな構造であって廃ガスを効果的に純
化することができる安価な方法及びシステムを提供す
る。 【解決手段】 内部に処理液としての水が貯められた貯
液チャンバー1内にガス供給体6により廃ガスが供給さ
れ、処理液中に廃ガスが溶解又は混入する。処理液は液
出し部13から取り出され、バイオ土壌フィルタ24で
再処理される。バイオ土壌フィルタ24では、地中配管
36から処理液が溢れ出て充満して土壌層45に達し、
土壌層45に存在する微生物によって廃ガス成分が分解
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車両又は各種産
業設備等からの廃ガスを純化する方法及びシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】本願の発明は、車の排ガスによって作ら
れ、太陽光の存在によって光化学スモッグを引き起こす
大気ガス汚染物質である窒素酸化物、一酸化炭素、炭化
水素のような廃棄物を取り除き、大気の質を改善するこ
とを指向している。内燃機関は、燃料の25%をエネル
ギーに変えるものの、75%を使用不可の副産物に転換
してしまう。大気汚染の問題を解決するため、各種の空
気純化装置が開発されてきた。しかし、それらは、複雑
な構造であり、限られた純化効果にもかかわらず高価で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、かかる課
題を解決するために成されたものであり、シンプルな構
造であって廃ガスを効果的に純化することができる安価
な方法及びシステムを提供する技術的意義を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、廃ガスを処理液に通
すことで処理液に溶解又は混入させ、その処理液を、微
生物の存在する土壌層に供給し、処理液中の廃ガス成分
を微生物の作用により分解して無毒化、毒性低減又は浄
化させる再処理を行うという構成を有する。また、上記
課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求
項1の構成において、前記廃ガスは、内燃機関の排気ガ
スであるという構成を有する。また、上記課題を解決す
るため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の
構成において、前記処理液は水であるという構成を有す
る。また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発
明は、請求項1乃至3いずれか記載の方法に使用される
バイオ土壌フィルタであって、地中に敷設された防水層
と、防水層の上に設けられているととともに前記廃ガス
が溶解又は混入した処理液を充満させる充満層と、充満
層の上に設けられ、前記微生物が存在するが土壌層とか
ら成るという構成を有する。また、上記課題を解決する
ため、請求項5記載の発明は、前記請求項4の構成にお
いて、前記充満層は、前記廃ガスが溶解又は混入した処
理液が内部に供給される地中配管を備えたものであり、
地中配管は孔よりなるポートを有し、ポートから前記処
理液が放出されて充満する構成であるという構成を有す
る。また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発
明は、前記請求項5の構成において、前記地中配管は、
処理液を循環させるものであという構成を有する。ま
た、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、
廃ガスを処理して無毒化、毒性低減又は浄化させる廃ガ
ス純化システムであって、処理液が溜められた貯液チャ
ンバーと、貯液チャンバー内の処理液に廃ガスを供給す
る廃ガス供給体と、廃ガスが溶解又は混入した処理液を
取り出す液出し部と、液出し部から処理液が供給される
バイオ土壌フィルタとを備え、前記バイオ土壌フィルタ
は、地中に設けられた防水層と、防水層の上に設けられ
た貯液層と、貯液層の上に設けられた土壌層とより成
り、土壌層中には、処理液中の廃ガス成分を分解して無
毒化、毒性低減又は浄化させる微生物が存在していると
いう構成を有する。また、上記課題を解決するため、請
求項8記載の発明は、前記請求項7の構成において、前
記廃ガスは、内燃機関の排気ガスであるという構成を有
する。また、上記課題を解決するため、請求項9記載の
発明は、前記請求項7又は8の構成において、前記処理
液は水であるという構成を有する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態につ
いて説明する。図1から図4は、本願発明の廃ガス純化
システムの実施形態について示す図である。このうち、
図1はシステム全体の斜視概略透視図、図2は正面概略
透視図、図3は左側面概略図、図4は右側面概略図であ
る。
【0006】図1から図4に示すシステムは、処理液を
溜めた金属製の貯液チャンバー1と、貯液チャンバー1
に接続された廃ガス収集ユニット2と、廃ガス収集ユニ
ット2から廃ガスを引き出して貯液チャンバー1に送る
ポンプ3と、ポンプ3に付設された排気ボックス4と、
排気ボックス4に接続された排気管5と、排気管5に接
続されているとともに廃ガスを処理液中に放出するガス
放出ポート7を有する二つのガス供給体6と、貯液チャ
ンバー1に隣接して設けられたガス溜め器10と、貯液
チャンバー1内の液を取り出す液出し部13と、液出し
部13から取り出された液体を処理にまわすための送液
管14と、酸素の取り入れのため貯液チャンバー1内の
空間に大気圧を連通させる大気圧連通管15と、貯液チ
ャンバー1の外面に設けられた金属製の放熱フィン16
と、点検蓋17とから主に構成されている。
【0007】貯液チャンバー1内の処理液は、通常の水
で良い。貯液チャンバー1は、上板部等に蓋を設け、こ
の蓋を開閉することにより処理液を内部に注ぎ込むよう
構成されることがある。廃ガス収集ユニット2は、例え
ば車の排気ガスを収集するよう構成される。ガス供給体
6は、管状の部材である。ガス放出ポート7は、ガス供
給体6に設けられた小さな孔であり、所定間隔をおいて
ガス供給体6の長さ方向に多数設けられている。ポンプ
3によって設定されるガス圧力に従い、廃ガスがガス放
出ボート7から処理液中に泡8となって放出されるよう
になっている。
【0008】ガス溜め器10は、処理済みのガスを一時
的に溜めるものである。貯液チャンバー1内の液面9よ
り上側の空間11とつながっている。ガス溜め器10に
は、処理済みガス排出管12が接続されている。尚、図
1及び図2は透視図である。実際の貯液チャンバー1
は、密閉された容器であり、内部は見えない。
【0009】上記システムの動作について説明する。廃
ガス収集ユニット2によって収集された廃ガスは、ポン
プ3によって加圧され、排気ボックス4に一旦溜まった
後、排気管5を経由してガス供給体6に送られる。ガス
供給体6内の廃ガスは、ガス放出ポート7から処理液中
に放出される。放出された廃ガスの有毒又は汚染成分
(以下、廃ガス成分)は、処理液に溶解又は混入する。
ガス放出ポート7からの廃ガスの放出と並行して、処理
液が少しずつガス供給体6に流れ込む。この処理液は、
液出し部13から取り出されて送液管14に達する。
【0010】一方、貯液チャンバー1内で処理液に混ざ
り合わなかった廃ガスの残りは、貯液チャンバー1内の
液面9より上方の空間11に溜まる。この残りの廃ガス
は、廃ガス成分が除去又は低減された廃ガスである。こ
の残りの廃ガスは、ガス溜め器10に一旦溜められた
後、処理済みガス排出管12から大気に放出される。
【0011】尚、放熱フィン16は、内燃機関の排気ガ
スのように、廃ガスが高温である場合を想定して設けら
れている。廃ガスが高温であると、貯液チャンバー1も
高温になり易い。放熱フィン16は、貯液チャンバー1
の熱を大気中に放出して、貯液チャンバー1の温度上昇
を抑える。
【0012】図5、図6及び図7は、図1から図4に示
すような廃ガス純化システムから排出される処理液の処
理のための構成を含んだ別の廃ガス純化システムの実施
形態について説明する図である。図5に示す貯液チャン
バー1の詳細が、図6に示されている。貯液チャンバー
1の構成は、図1から図4に示すものとほぼ同様なの
で、説明は省略する。
【0013】図5及び図6から解るように、本実施形態
では、送液管14は中間液溜め器19につながってい
る。中間液溜め器19から下流側の配管は、二つに分岐
している。一方の配管は、集液器20につながってい
る。集液器20内の処理液は、送液ポンプ21によって
輸送タンク22に送られるようになっている。輸送タン
ク22内の処理液は、分配器23を経由してバイオ土壌
フィルタ24に送られるようになっている。中間液溜め
器19からの他方の配管は、分配器23を経由して又は
直接にバイオ土壌フィルタ24につながっている。尚、
輸送タンク22は、トラック等で輸送される場合もあ
り、廃ガス処理チャンバー18が設けられた場所とバイ
オ土壌フィルタ24が設けられた場所が異なる場合もあ
る。
【0014】図8から図10は、本願発明の別の実施形
態について説明する図である。図8では、オートバイの
後部に貯液チャンバー1が搭載されている。オートバイ
の排気ガスが貯液チャンバー1内に導入され、純化され
る。オートバイが所定距離走行すると、不図示の配管を
接続して処理液を中間液溜め器25に収容する。中間液
溜め器25に所定量の処理液が溜まったら、後述するバ
イオ土壌フィルタ24に送って処理液を再処理する。
【0015】図9では、乗用自動車のトランク内に貯液
チャンバー1が設けられている。排気ガスを貯液チャン
バー1に供給するチューブが設けられている。排気ガス
が貯液チャンバー1に送られ、前述したように純化され
る。乗用自動車が所定距離走行すると、不図示の配管を
接続して処理液を中間液溜め器25に収容する。図10
では、飛行機の廃ガスが貯液チャンバー1に導入されて
純化されるようになっている。これは、例えば、飛行機
のアイドリングの際、廃ガスを収集して純化する場合に
適している。貯液チャンバー1から処理液を取り出し、
バイオ土壌フィルタ24に送るようになっている。
【0016】図11から図13は、さらに別の実施形態
である。図11ではバスの屋根の上に、図12では乗用
自動車の屋根の上に、図13ではトラックの屋根の上に
それぞれ貯液チャンバー1が設けられている。いずれの
場合も、不図示の配管によって貯液チャンバー1に排気
ガスが送られて純化されるようになっている。
【0017】図14は、本願発明のさらに別の実施形態
について示している。図14に示す実施形態では、工場
26からの廃ガスをポンプ28によって貯液チャンバー
1に送って純化するようになっている。貯液チャンバー
1で使用された処理液は、最終的にはバイオ土壌フィル
タ24に送られるようになっている。図14に示すよう
に、貯液チャンバー1で使用された処理液は、バイオ土
壌フィルタ24に送られるか、分配器23を経由して送
られるか、タンク29に溜まった後、分配器23を経由
して送られるかするようになっている。
【0018】図15から図19は、本願発明の実施形態
のシステムを成すバイオ土壌フィルタ24の構成につい
て説明する図である。このうち、図15は、バイオ土壌
フィルタ24の斜視概略図、図16はバイオ土壌フィル
タ24の断面概略図、図17は地中配管36の端部の連
結構造について示す図、図18は処理液の循環について
説明する図、図19はバイオ土壌フィルタ24の平面概
略図である。
【0019】バイオ土壌フィルタ24は、廃ガスが溶解
又は混入して汚染又は有毒となった処理液を微生物の作
用によって無毒化したり毒性を低下させたり浄化したり
するフィルタである。バイオ土壌フィルタ24は、ある
区画の地面を掘り下げて施工されるものであり、一種の
地中構造物である。バイオ土壌フィルタ24は、地面を
掘り下げて形成した凹部の底面及び側面に沿って敷設さ
れる防水層44と、防水層44の上方に並べて設けられ
た複数の地中配管36と、各地中配管36が連結された
主配管33とを備えている。
【0020】図15に示すように、各地中配管36が延
びる方向に対して垂直な水平方向に主配管33が延びて
いる。図15に示すように、主配管33は、分配器23
につながっている。複数の地中配管36は、図16に示
すように、二つの若干異なる高さの位置に設けられてい
る。これに対応して、主配管33も、上下に二つ設けら
れている(図15では一方のみ図示)。上側に設けられ
た主配管33に上側の地中配管36群が接続され、下側
の主配管33に下側の地中配管36群が接続されてい
る。各地中配管36の端部は、フランジ状の塞ぎ板で塞
いでも良いし、図17に示すように、隣り合う地中配管
36同士の端部を端部連結管35によってつないでもよ
い。地中配管36には、所定の間隔をおいてポートが設
けられている。ポートは、スロット状の孔である。ポー
トは、給液管の下面、側面又は上面のいずれでもよい。
【0021】各地中配管36は、パネルユニット43内
に設けられている。パネルユニット43は、図15及び
図16に示すように、正三角形の筒状である。パネルユ
ニット43は、三角形の上下が交互に逆になるよう詰め
て並べて設けられている。そして、各パネルユニット4
3内に挿通されている。上側の地中配管36は、下に凸
であるパネルユニット43内に位置し、下側の地中配管
36は、上に凸であるパネルユニット43内に位置して
いる。尚、各パネルユニット43には、不図示のスロッ
トが設けられている。パネルユニット43を構成する各
パネルは、プラスチック製又は段ボール紙のような紙製
である。上記各地中配管36及びパネルユニット43
は、充満層を構成している。即ち、分配器23から主配
管33を介して送られる処理液は、各地中配管43のポ
ートから放出され、防水層44の上に充満するようにな
っている。
【0022】パネルユニット43が設けられた層の上側
は、土壌層45となっている。土壌層45中には、改質
剤層39が設けられている。改質剤としては、石灰が使
用されている。土壌層45の上に、植生42が設けられ
ている。植生42は、例えば公園や庭などの芝生や植木
などである。または、サッカー場等のスポーツグラウン
ドの芝生の場合もある。
【0023】図15から図19に示すバイオ土壌フィル
タ24の作用について、以下に説明する。図15及び図
18に示すように、二つの主配管33のうち、上側の主
配管33は給液用、下側の主配管33が排液用に使用さ
れている。不図示の貯液チャンバーから処理液の供給を
受けた分配器23は、上側の主配管33に送液し、上側
の主配管33に接続された地中配管36に処理液を分配
する。処理液は、上側の各地中配管36のポートから漏
れ出て、各パネルユニット43内に充満する。充満した
処理液は、上層の土壌層45に達する。
【0024】土壌層45に達した処理液は、土壌層45
に存在するバクテリア等の微生物の作用により分解さ
れ、無毒化又は毒性が低減される。より具体的に説明す
ると、周知のように、土壌中には、窒素を固定して植物
に供給する微生物や、炭化水素を分解する微生物が存在
する。処理液中に溶解又は混入している廃ガス成分は、
これらの微生物に取り込まれたり、微生物によって分解
されたりする。この結果、処理液は無毒化又は毒性が低
減される。尚、改質剤層39に設けられた石灰は、活性
な窒素又は窒素化合物をアルカリ化して中性にする働き
をする。微生物により分解された物質は、植生42の栄
養分となる場合がある。
【0025】パネルユニット43から土壌層45中への
処理液の到達は、処理液が気化したり、処理液中の廃ガ
ス成分が蒸発したり、又は、毛細管現象により処理液が
吸い上げられたりすることにより行われる。毛細管現象
を効率良く行わせるには、改質剤層39又は土壌層45
等に、垂直方向に長い細孔を詰めて並べたハニカム状の
ような多孔質層を設けると好適である。
【0026】また、パネルユニット43内に溜まった処
理液は、下側の地中配管36によって排出され、分配器
23に戻るようになっている。そして、分配器23内
は、戻ってきた処理液を、ポンプ49によって、その一
部を上側の主配管33を通って再びパネルユニット43
に供給し、他の一部を通常の排水と同様に最終的に下水
施設に排出する。場合によっては、戻ってきた処理液の
100%を再循環させてもよいし、100%を下水に排
出してもよい。
【0027】上記バイオ土壌フィルタ24において、好
気性バクテリアの活動を活発にするため、エアレーショ
ン(通気)のための構成を設けてもよい。例えば、土壌
層45中又は土壌層45とパネルユニット43との間等
にエアレーション用の送風孔付きダクトを設け、ファン
でダクト中に空気を送ってエアレーションするようにす
る。温度を上げることがバクテリアの活動に有効であれ
ば、ヒーターによって暖めた空気を送るようにしてもよ
い。
【0028】尚、分配器23に設けられたポンプ49に
よる送液の量は、充満層における処理液の充満量が最適
になるよう調整される。雨等が降って排水を効率良く行
う必要がある場合は送液量を少なくするし、土壌層45
が乾燥しているようであれば、送液量を多くする。
【0029】図20は、実施形態の廃ガス純化システム
の一つの用途について示した図である。本実施形態の廃
ガス純化システムは、家畜特に牛の飼育の際に生ずる空
気の汚染等の問題の解決に有効である。牛、豚又はその
他の家畜の飼育によって汚れた空気は、廃ガス純化シス
テムによって清浄化される。そして、その処理液は、牧
草地に設けられたバイオ土壌フィルタ24に分配器23
によって供給され、前述したように牧草地の牧草等の植
生42の栽培に利用される。
【0030】本実施形態のシステムは、ビルの屋上等の
高い場所に施工されると好適である。多くの都市の大気
は、車の排ガスやタイヤからのゴム粒子、タールマック
等で汚染されており、光化学スモッグが発生することも
ある。本実施形態のシステムをビルの屋上等の高い場所
に設置し、大気を取り込んで純化するようにする。そし
て、地面に設けられたバイオ土壌フィルタ24に処理液
を送って処理液を再処理するようにする。ビルの屋上等
に植生42が施される場合もあるから、その場所にバイ
オ土壌フィルタ24を設けて再処理してもよい。
【0031】本実施形態のシステムは、煙草の煙を処理
するものとしても利用できる。煙草の煙を集めて貯液チ
ャンバー1内に送り込み、前述したように処理液に溶解
又は混合する。処理液は、前述したように、バイオ土壌
フィルタ24によって再処理される。テレピン(松
脂)、アセトン、ベンゾピレン、プロピレングリコー
ル、ヒ素、ブタン、buthane、メトプレン(methoplen
e)、カドニウム、鉛、アンモニア、ホルムアルデヒ
ド、ベンザインのような煙草の煙に含まれる化学物質
は、バイオ土壌フィルタ24によって除去される。
【0032】本実施形態におけるバイオ土壌フィルタ2
4は、通常の下水の処理にも使用できる。下水を、前述
したように地中配管36によって循環させ、土壌中に供
給して微生物によって分解し、無毒化又は毒性を低減さ
せることが可能である。また、本実施形態におけるバイ
オ土壌フィルタ24は、土壌の施肥にも応用することが
可能である。即ち、土壌に供給する処理液に肥料となる
材料を混ぜるようにしてもよい。
【0033】尚、前述したバイオ土壌フィルタ24の構
造は、雨水を集めて利用するシステムにも応用が可能で
ある。処理液としては、水を使用したが、特別に調製し
た液体を処理液としてもよい。上述した実施形態の構成
は、何ら限定的なものではなく、多くの変形が可能であ
る。また、各請求項に記載された発明も、文字通りの意
味に限定されるものではなく、いわゆる均等の範囲も含
め、多くの変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の各請求項記載
の発明によれば、廃ガスを処理液に通し、廃ガス成分が
溶解又は混入した処理液を、土壌中の微生物の作用によ
り分解することで除去するので、シンプルで安価な構成
により廃ガスを純化することができる。また、請求項3
又は9記載の発明によれば、処理液が水であるので、さ
らに安価な構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態の廃ガス純化システムの全
体の斜視概略透視図である。
【図2】図1に示すシステムの正面概略透視図である。
【図3】図1に示すシステムの左側面概略図である。
【図4】図1に示すシステムの右側面概略図である。
【図5】図1から図4に示すような廃ガス純化システム
から排出される処理液の処理のための構成を含んだ別の
廃ガス純化システムの実施形態について説明する図であ
る。
【図6】図1から図4に示すような廃ガス純化システム
から排出される処理液の処理のための構成を含んだ別の
廃ガス純化システムの実施形態について説明する図であ
る。
【図7】図1から図4に示すような廃ガス純化システム
から排出される処理液の処理のための構成を含んだ別の
廃ガス純化システムの実施形態について説明する図であ
る。
【図8】本願発明の別の実施形態について説明する図で
ある。
【図9】本願発明の別の実施形態について説明する図で
ある。
【図10】本願発明の別の実施形態について説明する図
である。
【図11】本願発明のさらに別の実施形態について説明
する図である。
【図12】本願発明のさらに別の実施形態について説明
する図である。
【図13】本願発明のさらに別の実施形態について説明
する図である。
【図14】本願発明のさらに別の実施形態について説明
する図である。
【図15】本願発明の実施形態のシステムを成すバイオ
土壌フィルタ24の構成について説明する斜視概略図で
ある。
【図16】図15に示すバイオ土壌フィルタ24の断面
概略図である。
【図17】図15に示すバイオ土壌フィルタ24におけ
る地中配管36の端部の連結構造について示す図であ
る。
【図18】図15に示すバイオ土壌フィルタ24におけ
る処理液の循環について説明する図である。
【図19】図15に示すバイオ土壌フィルタ24の平面
概略図である。
【図20】実施形態の廃ガス純化システムの一つの用途
について示した図である。
【符号の説明】
1 貯液チャンバー 24 バイオ土壌フィルタ 45 土壌層 42 植生
フロントページの続き (72)発明者 ジェイムス パターソン アイザット カナダ国 ブリティッシュ コロンビア ノース バンクーバー ベイクレスト ド ライブ 986

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃ガスを処理液に通すことで処理液に溶
    解又は混入させ、その処理液を、微生物の存在する土壌
    層に供給し、処理液中の廃ガス成分を微生物の作用によ
    り分解して無毒化、毒性低減又は浄化させる再処理を行
    うことを特徴とする廃ガス処理方法。
  2. 【請求項2】 前記廃ガスは、内燃機関の排気ガスであ
    ることを特徴とする請求項1記載の廃ガス処理方法。
  3. 【請求項3】 前記処理液は水であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の廃ガス処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3いずれか記載の方法に使
    用されるバイオ土壌フィルタであって、地中に敷設され
    た防水層と、防水層の上に設けられているととともに前
    記廃ガスが溶解又は混入した処理液を充満させる充満層
    と、充満層の上に設けられ、前記微生物が存在するが土
    壌層とから成ることを特徴とするバイオ土壌フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記充満層は、前記廃ガスが溶解又は混
    入した処理液が内部に供給される地中配管を備えたもの
    であり、地中配管は孔よりなるポートを有し、ポートか
    ら前記処理液が放出されて充満する構成であることを特
    徴とする請求項4記載のバイオ土壌フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記地中配管は、処理液を循環させるも
    のであることを特徴とする請求項5記載のバイオ土壌フ
    ィルタ。
  7. 【請求項7】 廃ガスを処理して無毒化、毒性低減又は
    浄化させる廃ガス純化システムであって、処理液が溜め
    られた貯液チャンバーと、貯液チャンバー内の処理液に
    廃ガスを供給する廃ガス供給体と、廃ガスが溶解又は混
    入した処理液を取り出す液出し部と、液出し部から処理
    液が供給されるバイオ土壌フィルタとを備え、 前記バイオ土壌フィルタは、地中に設けられた防水層
    と、防水層の上に設けられた貯液層と、貯液層の上に設
    けられた土壌層とより成り、土壌層中には、処理液中の
    廃ガス成分を分解して無毒化、毒性低減又は浄化させる
    微生物が存在していることを特徴とする廃ガス純化シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記廃ガスは、内燃機関の排気ガスであ
    ることを特徴とする請求項7記載の廃ガス純化システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記処理液は水であることを特徴とする
    請求項7又は8記載の廃ガス純化システム。
JP34520399A 1998-12-04 1999-12-03 廃ガス処理方法及びこの方法に用いられるバイオ土壌フィルタ並びに廃ガス純化システム Pending JP2000167338A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CA2254447 1998-12-04
CA 2254447 CA2254447C (en) 1998-12-04 1998-12-04 Collecting processing and disposing of car and industrial toxic emissions

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000167338A true JP2000167338A (ja) 2000-06-20

Family

ID=4163044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34520399A Pending JP2000167338A (ja) 1998-12-04 1999-12-03 廃ガス処理方法及びこの方法に用いられるバイオ土壌フィルタ並びに廃ガス純化システム

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2000167338A (ja)
AU (1) AU1025300A (ja)
CA (1) CA2254447C (ja)
WO (1) WO2000033939A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3006605B1 (fr) * 2013-06-05 2016-10-21 Vansuyt Clotilde Reine Therese Dispositif et procede de compensation des rejets gazeux polluants d'un vehicule a moteur thermique dans l'environnement dudit vehicule
CN107029547A (zh) * 2017-05-12 2017-08-11 湖北绿鑫生态科技有限公司 一种新型的生物过滤器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4959084A (en) * 1989-05-26 1990-09-25 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Combined air and water pollution control system
US5078882A (en) * 1990-03-21 1992-01-07 Bion Technologies, Inc. Bioconversion reactor and system
NL1001236C1 (en) * 1995-09-19 1995-10-27 Coumans Conrardus Jacobus Peter Novel integrated air washer for agricultural applications
CA2160311A1 (en) * 1995-10-11 1997-04-12 Bechara Safi Method of extracting light volatile solvents from a gaseous effluent by wet-scrubbing a gaseous effluent and biomethanation of the solvent-rich liquid

Also Published As

Publication number Publication date
CA2254447C (en) 2007-03-20
AU1025300A (en) 2000-06-26
CA2254447A1 (en) 2000-06-04
WO2000033939A1 (en) 2000-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5707513A (en) Wastewater treatment method and apparatus
US7713414B2 (en) Method for removal of contaminants from water
CA2139554C (en) Waste water treatment method and apparatus
CN105236551B (zh) 一种土壤快滤床净化生物反应器尾气系统
JP4408088B2 (ja) 浄化装置を備えたトンネル及びトンネル内の汚染ガスの浄化方法
US20020020677A1 (en) Thermal processing system for farm animal waste
JPS6331594A (ja) 汚水浄化蒸発装置
JP2000167338A (ja) 廃ガス処理方法及びこの方法に用いられるバイオ土壌フィルタ並びに廃ガス純化システム
CN111689663A (zh) 一种无动力厕所
JP3806064B2 (ja) 土壌浄化設備
CN205323529U (zh) 一种微生物法处理挥发性有机物及有毒有害气体的装置
US4169791A (en) Apparatus and process for volume reduction of aqueous waste through solar evaporation
JP2004154668A (ja) 資源回収型汚水浄化方法及びそれに用いる装置
GB2344544A (en) Waste gas treatment
KR100937106B1 (ko) 악취 저감 장치
KR200220403Y1 (ko) 반송습지법을 이용한 오수처리장치
JP4030012B2 (ja) 汚染土壌浄化処理装置
JP2000000540A (ja) 廃棄物処分場
CN211411620U (zh) 一种隧道机动车尾气净化装置
CN212293257U (zh) 一种无动力厕所
JP2004036999A (ja) 汚染空気浄化装置及び汚染空気浄化方法
CN211753817U (zh) 一种组合式生物滴滤除臭设备
CN209940745U (zh) 一种用于处理景区污水的环保型处理系统
JPH0142756B2 (ja)
JP2009006280A (ja) 排水浄化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070220

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070322

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070322

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070322

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20071009