JP2000166884A - 指動脈血圧計用カフブロック - Google Patents
指動脈血圧計用カフブロックInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 指動脈の血圧測定において圧迫による被測定
指の血流障害や指の屈曲動作の妨げを軽減することので
きる指動脈血圧計用カフブロックを得る。 【解決手段】 被測定指の基節部４に指動脈６と対応す
る皮膚部分に円盤状のカフ１２を取り付け、このカフ１
２を被測定指の先端部から挿通したリング状のカフ固定
具１１のカフ保持部１１ａで保持し、カフ固定具１１の
二股状支持部１１ｂ，１１ｂで基節部４の前後の関節部
分を局部的に支持するようにした。
指の血流障害や指の屈曲動作の妨げを軽減することので
きる指動脈血圧計用カフブロックを得る。 【解決手段】 被測定指の基節部４に指動脈６と対応す
る皮膚部分に円盤状のカフ１２を取り付け、このカフ１
２を被測定指の先端部から挿通したリング状のカフ固定
具１１のカフ保持部１１ａで保持し、カフ固定具１１の
二股状支持部１１ｂ，１１ｂで基節部４の前後の関節部
分を局部的に支持するようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、非侵襲的血圧計を
利用した指動脈血圧計用カフブロックに関し、詳しく
は、部分圧迫用のカフを用い、このカフを固定するため
のカフ固定具を指の関節あるいは関節近傍に局部的に固
定するようにしたことによって、指動脈の血圧測定中に
おける血流障害や指の屈曲動作の妨げを軽減することが
できるようにしたものである。
利用した指動脈血圧計用カフブロックに関し、詳しく
は、部分圧迫用のカフを用い、このカフを固定するため
のカフ固定具を指の関節あるいは関節近傍に局部的に固
定するようにしたことによって、指動脈の血圧測定中に
おける血流障害や指の屈曲動作の妨げを軽減することが
できるようにしたものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、非侵襲的指動脈血圧計には、現
在、カフ振動法、容積振動法あるいは容積補償法の３つ
の測定原理が存在する。このうち、カフ振動法は血管拍
動、つまり血管壁運動を圧振動としてカフに生じさせ、
この圧振動の振動変化パターンから血圧を間接的に測定
する方法である。また、容積振動法は光電容積脈波セン
サーを利用しカフ圧迫部直下の容積脈波（血管壁運動）
を直接検出して血圧を測定する方法である。さらに、容
積補償法は容積振動法において、血管内容積を無負荷時
容積となるように容積補償することによってカフ圧を血
圧と平衡させる方法である。容積補償法によれば、カフ
圧の測定によって１心拍ごとの最高／最低血圧と共に、
血圧曲線も正確に計測することができる利点がある。
在、カフ振動法、容積振動法あるいは容積補償法の３つ
の測定原理が存在する。このうち、カフ振動法は血管拍
動、つまり血管壁運動を圧振動としてカフに生じさせ、
この圧振動の振動変化パターンから血圧を間接的に測定
する方法である。また、容積振動法は光電容積脈波セン
サーを利用しカフ圧迫部直下の容積脈波（血管壁運動）
を直接検出して血圧を測定する方法である。さらに、容
積補償法は容積振動法において、血管内容積を無負荷時
容積となるように容積補償することによってカフ圧を血
圧と平衡させる方法である。容積補償法によれば、カフ
圧の測定によって１心拍ごとの最高／最低血圧と共に、
血圧曲線も正確に計測することができる利点がある。
【０００３】上述したいずれの方法による非侵襲的指動
脈血圧計では、指動脈の血圧の測定の仕方としては、所
定の幅を有するバンド状のカフを被測定指に一周するよ
うに巻き付け、このカフに加圧した圧力がカフ直下の動
脈血管に伝搬することを利用して、血管内圧力すなわち
指動脈の血圧を測定する方法が使用されてきた。
脈血圧計では、指動脈の血圧の測定の仕方としては、所
定の幅を有するバンド状のカフを被測定指に一周するよ
うに巻き付け、このカフに加圧した圧力がカフ直下の動
脈血管に伝搬することを利用して、血管内圧力すなわち
指動脈の血圧を測定する方法が使用されてきた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述した指動脈の血圧
測定の方法では、血圧測定時のカフ圧は概ね動脈血圧の
範囲内または最高血圧以上に設定される。このため、動
脈血圧よりは遙に低い静脈血圧に対してカフ圧は常に高
い圧力を維持することとなる。
測定の方法では、血圧測定時のカフ圧は概ね動脈血圧の
範囲内または最高血圧以上に設定される。このため、動
脈血圧よりは遙に低い静脈血圧に対してカフ圧は常に高
い圧力を維持することとなる。
【０００５】ところで、指の血管は２本の動脈が指の両
側部分を骨に沿って位置しており、一方、静脈は複数の
血管が複雑に交差しながら指の皮下付近を走行している
ことから、血圧測定時の被測定指はカフ装着部位におい
て静脈が常に圧迫されることとなり、従って、カフ装着
部位と共にその末梢側において鬱血等の血行障害が生じ
ることとなる。
側部分を骨に沿って位置しており、一方、静脈は複数の
血管が複雑に交差しながら指の皮下付近を走行している
ことから、血圧測定時の被測定指はカフ装着部位におい
て静脈が常に圧迫されることとなり、従って、カフ装着
部位と共にその末梢側において鬱血等の血行障害が生じ
ることとなる。
【０００６】また、バンド状のカフを指外周に巻き付け
たときの加圧により、指の屈曲動作を司る各種の筋腱を
圧迫すると共に、カフ直下の組織の膨張をも妨げること
から被測定指の動作は大きく障害を受け、屈曲動作が困
難になるといった問題を有している。
たときの加圧により、指の屈曲動作を司る各種の筋腱を
圧迫すると共に、カフ直下の組織の膨張をも妨げること
から被測定指の動作は大きく障害を受け、屈曲動作が困
難になるといった問題を有している。
【０００７】本発明は、上述したような課題を解消する
ためになされたもので、指動脈の血圧測定中における被
測定指の血流障害や指の屈曲動作の妨げを軽減すること
のできる指動脈血圧計用カフブロックを得ることを目的
とする。
ためになされたもので、指動脈の血圧測定中における被
測定指の血流障害や指の屈曲動作の妨げを軽減すること
のできる指動脈血圧計用カフブロックを得ることを目的
とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による指動脈血圧計用カフブロックは、被測
定指の動脈と対応する皮膚部分を覆うようにカフを取り
付け、このカフを被測定指の皮膚に局部的に支持される
カフ固定具で保持するようにしたものである。
め、本発明による指動脈血圧計用カフブロックは、被測
定指の動脈と対応する皮膚部分を覆うようにカフを取り
付け、このカフを被測定指の皮膚に局部的に支持される
カフ固定具で保持するようにしたものである。
【０００９】このように構成したことにより、被測定指
の一部の静脈が圧迫されるのみで、静脈の全てが圧迫さ
れる状態を避けることができ、カフ装着部分やその末梢
において鬱血等の血行障害を生じることもない。また、
筋腱の圧迫や組織の膨張を妨げることがないため、指の
屈曲動作を自由に行うことができる。
の一部の静脈が圧迫されるのみで、静脈の全てが圧迫さ
れる状態を避けることができ、カフ装着部分やその末梢
において鬱血等の血行障害を生じることもない。また、
筋腱の圧迫や組織の膨張を妨げることがないため、指の
屈曲動作を自由に行うことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明による指動脈血圧計
用カフブロックの実施の形態の例を図面を参照して説明
する。
用カフブロックの実施の形態の例を図面を参照して説明
する。
【００１１】図１は指動脈血圧計用カフブロックの装着
状態を手の掌側から見た斜視図、図２は同じく手の甲側
から見た斜視図、図３は図１のＡ−Ａ線拡大図、図４は
指動脈血圧計用カフブロックの斜視図である。
状態を手の掌側から見た斜視図、図２は同じく手の甲側
から見た斜視図、図３は図１のＡ−Ａ線拡大図、図４は
指動脈血圧計用カフブロックの斜視図である。
【００１２】本例では指動脈血圧計カフブロックは左手
の人差し指１に装着された例を示している。ここで、人
差し指１の構造について説明すると、第１関節１ａの指
尖は末節部２、第１関節１ａと第２関節１ｂの間が中節
部３、第２関節１ｂと第３関節１ｃの間が基節部４であ
る。また、人差し指１の各指骨５の左右に沿って指動脈
６，６が位置し、さらに、指１の皮下付近全体に亘って
図２に示すように複雑に交差する指静脈７が走行してい
る。
の人差し指１に装着された例を示している。ここで、人
差し指１の構造について説明すると、第１関節１ａの指
尖は末節部２、第１関節１ａと第２関節１ｂの間が中節
部３、第２関節１ｂと第３関節１ｃの間が基節部４であ
る。また、人差し指１の各指骨５の左右に沿って指動脈
６，６が位置し、さらに、指１の皮下付近全体に亘って
図２に示すように複雑に交差する指静脈７が走行してい
る。
【００１３】上述したような人差し指１に対して全体を
符号１０で示す本発明によるカフブロックが第２関節１
ｂと第３関節１ｃとの間の基節部４に装着されている。
符号１０で示す本発明によるカフブロックが第２関節１
ｂと第３関節１ｃとの間の基節部４に装着されている。
【００１４】指動脈血圧計用カフブロック１０は図４に
示すようにこの例では全体がリング状のプラスチック成
形品あるいは金属の成形品からなるカフ固定具１１と、
このカフ固定具１１により保持されるカフ１２から構成
されている。
示すようにこの例では全体がリング状のプラスチック成
形品あるいは金属の成形品からなるカフ固定具１１と、
このカフ固定具１１により保持されるカフ１２から構成
されている。
【００１５】カフ固定具１１は特殊な形状を有してお
り、カフ保持部１１ａからライン状の二股状支持部１１
ｂ，１１ｂに分岐し、カフ保持部１１ａのほぼ反対側に
おいて１本のバンド状部１１ｃにされたカフ保持部１１
ａに一体に連なるようになっている。
り、カフ保持部１１ａからライン状の二股状支持部１１
ｂ，１１ｂに分岐し、カフ保持部１１ａのほぼ反対側に
おいて１本のバンド状部１１ｃにされたカフ保持部１１
ａに一体に連なるようになっている。
【００１６】一方、カフ１２は例えば柔軟性のよいゴム
材あるいはビニール材等からなる内部が中空体のほぼ円
盤状の成形品からできており、カフ１２にはエアーある
いは液体が給排気されるチユーブ１３を介して図示しな
い測定機器が接続される。
材あるいはビニール材等からなる内部が中空体のほぼ円
盤状の成形品からできており、カフ１２にはエアーある
いは液体が給排気されるチユーブ１３を介して図示しな
い測定機器が接続される。
【００１７】カフ１２の取り付け位置は、基節部４の中
央部において一方の指動脈６（本例では親指に面する
側）の位置に対応するようにして皮膚上に載せ、カフ１
２をカフ固定具１１のカフ保持部１１ａで保持する。こ
の際、カフ固定具１１は人差し指の先端側から挿通し、
カフ１２の上にカフ保持部１１ａが重なるようにするこ
とによってカフ１２を安定して基節部４の中央部に保持
することかできる。
央部において一方の指動脈６（本例では親指に面する
側）の位置に対応するようにして皮膚上に載せ、カフ１
２をカフ固定具１１のカフ保持部１１ａで保持する。こ
の際、カフ固定具１１は人差し指の先端側から挿通し、
カフ１２の上にカフ保持部１１ａが重なるようにするこ
とによってカフ１２を安定して基節部４の中央部に保持
することかできる。
【００１８】この際、人差し指に装着されたカフ固定具
１１の固定点は、二股状支持部１１ｂ，１１ｂが第２関
節１ｂ（基節骨頭部分）と第３関節１ｃ（基節骨底部
分）の甲側への固定と、カフ保持部１１ａを介してカフ
１２が基節部４に固定される３点のみで人差し指に固定
され、この３点の固定点以外ではバンド部１１ｃが皮膚
に緩く接触する程度で、その他の部分は接触しないよう
になっている。
１１の固定点は、二股状支持部１１ｂ，１１ｂが第２関
節１ｂ（基節骨頭部分）と第３関節１ｃ（基節骨底部
分）の甲側への固定と、カフ保持部１１ａを介してカフ
１２が基節部４に固定される３点のみで人差し指に固定
され、この３点の固定点以外ではバンド部１１ｃが皮膚
に緩く接触する程度で、その他の部分は接触しないよう
になっている。
【００１９】また、二股状支持部１１ｂ，１１ｂの固定
部分は、第２関節１ｂ及び第３関節１ｃに固定される以
外、それぞれの関節近傍の皮膚部分に固定されることで
あってもよい。
部分は、第２関節１ｂ及び第３関節１ｃに固定される以
外、それぞれの関節近傍の皮膚部分に固定されることで
あってもよい。
【００２０】かくして、カフ１２にエアーあるいは液体
を供給してカフ圧を発生させることで、カフ１２の圧力
が皮膚及び皮下組織を介して指動脈に伝搬され、血圧の
測定を行うことができる。
を供給してカフ圧を発生させることで、カフ１２の圧力
が皮膚及び皮下組織を介して指動脈に伝搬され、血圧の
測定を行うことができる。
【００２１】本発明は上述したような指動脈血圧計用カ
フブロックとしたことによって、カフ固定具１１が複雑
に交差して走行している全ての指静脈を一様に圧迫する
ようなことがない。従って、血圧測定中に指動脈及び指
静脈の血流に何ら影響を及ぼすことがなく、測定部位及
びその末梢への動脈血や静脈血の中枢への循環を十分に
確保でき、長時間の血圧測定においても鬱血等の血行障
害を未然に回避することができ、容積補償法等の指動脈
血圧計用カフブロックに使用して好適である。
フブロックとしたことによって、カフ固定具１１が複雑
に交差して走行している全ての指静脈を一様に圧迫する
ようなことがない。従って、血圧測定中に指動脈及び指
静脈の血流に何ら影響を及ぼすことがなく、測定部位及
びその末梢への動脈血や静脈血の中枢への循環を十分に
確保でき、長時間の血圧測定においても鬱血等の血行障
害を未然に回避することができ、容積補償法等の指動脈
血圧計用カフブロックに使用して好適である。
【００２２】また、被測定指の筋腱の圧迫や動きに伴う
組織の膨張を妨げることがないため、指の屈曲動作を自
由に行うことができる。
組織の膨張を妨げることがないため、指の屈曲動作を自
由に行うことができる。
【００２３】さらに、指動作に伴う組織の膨張を妨げな
いことから、指運動に伴うカフ１２及びカフ直下の血管
への力の影響が少なく、指を屈曲動作しても正確な血圧
測定が可能となる。
いことから、指運動に伴うカフ１２及びカフ直下の血管
への力の影響が少なく、指を屈曲動作しても正確な血圧
測定が可能となる。
【００２４】図５に本発明による指動脈血圧計用カフブ
ロックの別の実施の形態の例を示す。この例では、カフ
固定具は符号１４で示し、全体の形状がほぼＵ型の弾性
機能を有するアーチ形状のプラスチック成形品あるいは
金属の成形品からできている。このカフ固定具１４の一
方の端部はカフ１２の全体を覆うように保持するための
カフ保持部１５であり、このカフ保持部１５と対向する
他端部が被測定指への支持部１６である。
ロックの別の実施の形態の例を示す。この例では、カフ
固定具は符号１４で示し、全体の形状がほぼＵ型の弾性
機能を有するアーチ形状のプラスチック成形品あるいは
金属の成形品からできている。このカフ固定具１４の一
方の端部はカフ１２の全体を覆うように保持するための
カフ保持部１５であり、このカフ保持部１５と対向する
他端部が被測定指への支持部１６である。
【００２５】このように構成したカフ固定具１４は、指
動脈に対応するように皮膚上に載せたカフ１２をカフ保
持部１５で保持し、このカフ保持部１５と共に支持部１
６で被測定指を挟持することによって装着することがで
きる。すなわち、この場合のカフ固定具１４は被測定指
に２点のみで固定することができるようになることか
ら、一部の静脈のみが圧迫されるのみで、前述したカフ
固定具１１と同様に静脈の全てが圧迫されることはない
ので、測定部位及びその末梢への動脈血や静脈血の中枢
への循環を十分に確保でき、長時間の血圧測定において
も鬱血等の血行障害を未然に回避することができる。
動脈に対応するように皮膚上に載せたカフ１２をカフ保
持部１５で保持し、このカフ保持部１５と共に支持部１
６で被測定指を挟持することによって装着することがで
きる。すなわち、この場合のカフ固定具１４は被測定指
に２点のみで固定することができるようになることか
ら、一部の静脈のみが圧迫されるのみで、前述したカフ
固定具１１と同様に静脈の全てが圧迫されることはない
ので、測定部位及びその末梢への動脈血や静脈血の中枢
への循環を十分に確保でき、長時間の血圧測定において
も鬱血等の血行障害を未然に回避することができる。
【００２６】本発明は上述しかつ図面に示した実施の形
態の例に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない
範囲内で種々の変形実施が可能である。
態の例に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない
範囲内で種々の変形実施が可能である。
【００２７】本例では、カフ固定具１１やカフ固定具１
４とカフ１２を別体に構成した場合について説明した
が、カフ保持部１１ａやカフ保持部１５の裏面にカフ１
２を一体成形することであってもよい。このようにする
ことで、カフ固定具を被測定指に装着しカフ１２を測定
部位に位置決めする操作のみで簡単にカフブロックの取
り付けが行える。
４とカフ１２を別体に構成した場合について説明した
が、カフ保持部１１ａやカフ保持部１５の裏面にカフ１
２を一体成形することであってもよい。このようにする
ことで、カフ固定具を被測定指に装着しカフ１２を測定
部位に位置決めする操作のみで簡単にカフブロックの取
り付けが行える。
【００２８】また、被測定指の測定部位は基節部４に装
着されることに限ることなく、その上の中節部３に装着
したり、人差し指以外、中指の基節部や中節部に装着し
ても上述の場合と同様の測定結果を得ることができる。
着されることに限ることなく、その上の中節部３に装着
したり、人差し指以外、中指の基節部や中節部に装着し
ても上述の場合と同様の測定結果を得ることができる。
【００２９】また、被測定指へのカフ固定具の固定点と
して、２点支持や３点支持以外、被測定指の静脈の圧迫
による鬱血や指の屈曲動作に影響が生じない範囲で多点
支持することであってもよい。
して、２点支持や３点支持以外、被測定指の静脈の圧迫
による鬱血や指の屈曲動作に影響が生じない範囲で多点
支持することであってもよい。
【００３０】また、本発明による指動脈血圧計用カフブ
ロックは、男性と女性とで指の太さが異なるため、カフ
固定具のサイズを自在に変更可能な構造にするか、サイ
ズの異なるものを幾つか用意することによって対応する
ことができる。
ロックは、男性と女性とで指の太さが異なるため、カフ
固定具のサイズを自在に変更可能な構造にするか、サイ
ズの異なるものを幾つか用意することによって対応する
ことができる。
【００３１】さらに、リング状のカフ固定具の場合、被
測定指の先端部から挿通する以外、カフ固定具の一部を
切り離し、この切り離し部分から弾性力を利用してカフ
固定具を開け広げ被測定指に装着するような方式であっ
てもよい。
測定指の先端部から挿通する以外、カフ固定具の一部を
切り離し、この切り離し部分から弾性力を利用してカフ
固定具を開け広げ被測定指に装着するような方式であっ
てもよい。
【００３２】
【発明の効果】以上説明したように本発明による指動脈
血圧計用カフブロックは、被測定指の動脈と対応する皮
膚部分にカフを取り付け、このカフを被測定指の皮膚に
局部的に支持されるカフ固定具で保持するようにしたこ
とによって、カフ固定具で指静脈の全体を圧迫するよう
なことがなく、血圧測定中に指動脈及び指静脈の血流に
何ら影響を及ぼすことがないと共に、測定部位及びその
末梢への動脈血や静脈血の中枢への循環を十分に確保で
き、長時間の血圧測定においても鬱血等の血行障害を未
然に回避することができ、容積補償法等の指動脈血圧計
用カフブロックに使用して極めて好適である。
血圧計用カフブロックは、被測定指の動脈と対応する皮
膚部分にカフを取り付け、このカフを被測定指の皮膚に
局部的に支持されるカフ固定具で保持するようにしたこ
とによって、カフ固定具で指静脈の全体を圧迫するよう
なことがなく、血圧測定中に指動脈及び指静脈の血流に
何ら影響を及ぼすことがないと共に、測定部位及びその
末梢への動脈血や静脈血の中枢への循環を十分に確保で
き、長時間の血圧測定においても鬱血等の血行障害を未
然に回避することができ、容積補償法等の指動脈血圧計
用カフブロックに使用して極めて好適である。
【００３３】また、被測定指の筋腱の圧迫や動きに伴う
組織の膨張を妨げることがないため、指動作が自由に行
える。
組織の膨張を妨げることがないため、指動作が自由に行
える。
【００３４】さらに、指動作に伴う組織の膨張を妨げな
いので、指運動に伴うカフ及びカフ直下の血管への力の
影響が少なく、指動作中においても正確な血圧測定が可
能となる。
いので、指運動に伴うカフ及びカフ直下の血管への力の
影響が少なく、指動作中においても正確な血圧測定が可
能となる。
【図１】本発明による指動脈血圧計用カフブロックの使
用状態を手の掌側から見た斜視図である。
用状態を手の掌側から見た斜視図である。
【図２】同じく指動脈血圧計用カフブロックの使用状態
を手の甲側から見た斜視図である。
を手の甲側から見た斜視図である。
【図３】図１のＡ−Ａ線拡大図である
【図４】本発明による指動脈血圧計用カフブロックの斜
視図である。
視図である。
【図５】本発明による指動脈血圧計用カフブロックの別
の例の斜視図である。
の例の斜視図である。
４…指基節部、６…指動脈、７…指静脈、１０…指動脈
血圧計用カフブロック、１１…カフ固定具、１１ａ…カ
フ保持部、１１ｂ…二股状支持部、１２…カフ１４…カ
フ固定具、１５…カフ保持部、１６…支持部
血圧計用カフブロック、１１…カフ固定具、１１ａ…カ
フ保持部、１１ｂ…二股状支持部、１２…カフ１４…カ
フ固定具、１５…カフ保持部、１６…支持部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１１年１０月１４日（１９９９．１０．
１４）
１４）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００８
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明による指動脈血圧計用カフブロックは、指動
脈から血圧を測定するためのカフがカフ固定具に取り付
けられ、このカフ固定具が被測定指の皮膚部分に数点で
支持されるようにしたものである。
め、本発明による指動脈血圧計用カフブロックは、指動
脈から血圧を測定するためのカフがカフ固定具に取り付
けられ、このカフ固定具が被測定指の皮膚部分に数点で
支持されるようにしたものである。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００２４】図５に本発明による指動脈血圧計用カフブ
ロックの別の実施の形態の例を示す。 この例では、カ
フ固定具は符号１４で示し、全体の形状がほぼＣ字形の
弾性機能を有するプラスチック成形品あるいは金属の成
形品からできている。このカフ固定具１４の一方の端部
にはカフ１２の全体を覆うように保持するためのカフ保
持部１５を有し、このカフ保持部１５と対向する他端部
が被測定指への支持部１６となる。
ロックの別の実施の形態の例を示す。 この例では、カ
フ固定具は符号１４で示し、全体の形状がほぼＣ字形の
弾性機能を有するプラスチック成形品あるいは金属の成
形品からできている。このカフ固定具１４の一方の端部
にはカフ１２の全体を覆うように保持するためのカフ保
持部１５を有し、このカフ保持部１５と対向する他端部
が被測定指への支持部１６となる。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００３２
【補正方法】変更
【補正内容】
【００３２】
【発明の効果】以上説明したように本発明による指動脈
血圧計用カフブロックは、指動脈から血圧を測定するた
めのカフがカフ固定具に取り付けられ、このカフ固定具
が被測定指の皮膚部分に数点で支持されるようにしたの
で、カフ固定具で指静脈を圧迫するようなことがなく、
血圧測定中に指動脈及び指静脈の血流に何ら影響を及ぼ
すことがないと共に、測定部位及びその末梢への動脈血
や静脈血の中枢への循環を十分に確保でき、長時間の血
圧測定においても鬱血等の血行障害を未然に回避するこ
とができ、容積補償法等の指動脈血圧計用カフブロック
に使用して極めて好適である。また、カフの小型化は圧
力の伝搬効率が低減することから小型血圧計としての商
品化は困難であったが、本発明では一本の指動脈に小さ
なカフを当てることで精度の高い血圧測定が可能とな
り、これによって、超小型の血圧計が実現できる。
血圧計用カフブロックは、指動脈から血圧を測定するた
めのカフがカフ固定具に取り付けられ、このカフ固定具
が被測定指の皮膚部分に数点で支持されるようにしたの
で、カフ固定具で指静脈を圧迫するようなことがなく、
血圧測定中に指動脈及び指静脈の血流に何ら影響を及ぼ
すことがないと共に、測定部位及びその末梢への動脈血
や静脈血の中枢への循環を十分に確保でき、長時間の血
圧測定においても鬱血等の血行障害を未然に回避するこ
とができ、容積補償法等の指動脈血圧計用カフブロック
に使用して極めて好適である。また、カフの小型化は圧
力の伝搬効率が低減することから小型血圧計としての商
品化は困難であったが、本発明では一本の指動脈に小さ
なカフを当てることで精度の高い血圧測定が可能とな
り、これによって、超小型の血圧計が実現できる。
Claims (4)
- 【請求項１】 指の動脈を利用して血圧を測定するため
の指動脈血圧計用カフブロックにおいて、 被測定指の基節部あるいは中節部に配置され、指動脈と
対応する皮膚部分に位置決めされるようにしたカフと、 上記カフが保持され、被測定指の皮膚に局部的に支持さ
れるように装着されるカフ固定具とから構成したことを
特徴とする指動脈血圧計用カフブロック。 - 【請求項２】 請求項１記載の指動脈血圧計用カフブロ
ックにおいて、 上記カフ固定具はリング状固定具からなり、上記カフを
保持するカフ保持部と、被測定指の前後の関節部分や関
節部分の近傍の皮膚部分に支持される二股状支持部との
少なくとも３点で支持されるようにしたことを特徴とす
る指動脈血圧計用カフブロック。 - 【請求項３】 請求項１記載の指動脈血圧計用カフブロ
ックにおいて、 上記カフ固定具はアーチ状固定具からなり、上記カフを
保持するカフ保持部と、このカフ保持部とは対向し被測
定指の皮膚に支持される支持部との少なくとも２点で支
持されるようにしたことを特徴とする指動脈血圧計用カ
フブロック。 - 【請求項４】 請求項１記載の指動脈血圧計用カフブロ
ックにおいて、 上記カフ固定具がプラスチック加工品あるいは金属加工
品から成形されていることを特徴とする指動脈血圧計用
カフブロック。
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|---|---|---|---|
| JP10342807A JP3035663B1 (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 指動脈血圧計用カフブロック |
| US09/349,573 US7524291B1 (en) | 1998-12-02 | 1999-07-08 | Cuff-block for finger arterial blood pressure monitor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10342807A JP3035663B1 (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 指動脈血圧計用カフブロック |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3035663B1 JP3035663B1 (ja) | 2000-04-24 |
| JP2000166884A true JP2000166884A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18356654
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10342807A Expired - Fee Related JP3035663B1 (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 指動脈血圧計用カフブロック |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP3035663B1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015137151A1 (ja) * | 2014-03-11 | 2015-09-17 | 公立大学法人横浜市立大学 | 支援用具、および生体情報取得システム |
| WO2017183106A1 (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | 株式会社ソシオネクスト | 指用血圧計用カフ |
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| US20140058267A1 (en) * | 2009-08-09 | 2014-02-27 | Brad Eliot Kessler | Non-invasive continuous doppler monitoring device for arterial blood flow to distal body parts |
| US20110060224A1 (en) * | 2009-08-09 | 2011-03-10 | Tz Medical, Inc. | Non-invasive continuous doppler monitoring device for arterial blood flow to distal body parts |
| CN105769139B (zh) * | 2016-03-22 | 2018-09-11 | 兰州理工大学 | 位于指甲上的脉搏信号采集及数据无线发送装置 |
| US10765327B2 (en) * | 2017-06-09 | 2020-09-08 | Edwards Lifesciences Corporation | Finger cuff having a shell |
| US11058309B2 (en) * | 2017-07-24 | 2021-07-13 | Edwards Lifesciences Corporation | Finger cuff with extended fixed shell to reduce finger movement |
| WO2019023012A1 (en) * | 2017-07-24 | 2019-01-31 | Edwards Lifesciences Corporation | DIGITAL SLEEVE WITH EXTENDED FIXED SHELL TO REDUCE FINGER MOVEMENT |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4210147A (en) * | 1978-06-19 | 1980-07-01 | Nestor Engineering Associates, Inc. | Head tourniquet having incision closing capability |
| US4347852A (en) * | 1980-05-19 | 1982-09-07 | Tan Josef K S | Heartbeat sensor holding device |
| US5291895A (en) * | 1985-06-03 | 1994-03-08 | Mcintyre Kevin M | Evaluation of heart mechanical performance |
| DE3810411A1 (de) * | 1988-03-26 | 1989-10-12 | Nicolay Gmbh | Vorrichtung zum fixieren eines messaufnehmers, insbesondere eines messaufnehmers fuer oximetrische messungen |
| JP2979933B2 (ja) * | 1993-08-03 | 1999-11-22 | セイコーエプソン株式会社 | 脈波解析装置 |
| US5807266A (en) * | 1995-05-25 | 1998-09-15 | Omron Corporation | Finger-type blood pressure meter with a flexible foldable finger cuff |
-
1998
- 1998-12-02 JP JP10342807A patent/JP3035663B1/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-07-08 US US09/349,573 patent/US7524291B1/en not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| WO2015137151A1 (ja) * | 2014-03-11 | 2015-09-17 | 公立大学法人横浜市立大学 | 支援用具、および生体情報取得システム |
| WO2017183106A1 (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | 株式会社ソシオネクスト | 指用血圧計用カフ |
| JPWO2017183106A1 (ja) * | 2016-04-19 | 2019-02-28 | 株式会社ソシオネクスト | 指用血圧計用カフ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US7524291B1 (en) | 2009-04-28 |
| JP3035663B1 (ja) | 2000-04-24 |
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