JP2000166650A - 回転式洗浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れ、使用勝手が良く、立面も容易
に洗浄することができる回転式洗浄機を提供する。 【解決手段】 回転式洗浄機１は、シャワーホース２に
接続される湾曲した握りシャフト１０と、該握りシャフ
ト１０に接続される洗浄ヘッド２０と、該洗浄ヘッド２
０に接続されるブラシ４０とを備えている。シャフト１
０に対し洗浄ヘッド２０はシャフト１０の軸心線回りに
回動可能に連結されている。シャフト１０の水路孔１３
は洗浄ヘッド２０の水路孔２７を介してノズル２４に連
通している。洗浄ヘッド２０とシャフト１０との間には
洗浄ヘッド２０の向きを固定するためにボールラッチ式
の固定機構１９が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は水圧を利用してブラ
シ等を回転させ、浴室掃除具、洗車具、ボディブラシ等
として使用する回転式洗浄機に関する。

【０００２】

【従来の技術】水圧を利用してブラシ等を回転させ、浴
室掃除具、洗車具、ボディブラシ等として使用する回転
式洗浄機は周知である（例えば、実開昭４７−１９２６
４号）。この回転式洗浄機の構成要素には、柄、水車に
水流をあてるノズル、水車、減速機、ブラシ（スポン
ジ、毛状体他）等がある。

【０００３】上記実開昭４７−１９２６４号公報では、
ブラシ及び水車をカバー内に配置し、このカバーを柄に
対し首振り可能に取り付けている。同号公報では、水車
に向けて噴出する水は、柄内のチューブからカバー内の
ノズルに供給されるのであるが、このチューブは柄の先
端から一旦カバー外に露出状に引き出され、次いで、カ
バー内に引き込まれている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この従来例にあって
は、ブラシ及び水車を内蔵したカバーは柄に対し揺動自
在であることからブラシはその自重により常に下向きに
なろうとし、このため立面を洗うときに著しく不便であ
る。

【０００５】また、上記の従来例にあっては、チューブ
が回転式洗浄機の先端近傍において露出しているため、
チューブが被洗浄体に当ったり引っ掛かったりすること
により損傷しやすい。また、ブラシの角度が動くのに追
従してチューブが変形するため、チューブが繰り返し変
形し、チューブの耐久性が乏しい。さらに、チューブ内
に水が流れたときにチューブが踊ることがあり、回転式
洗浄機が使いにくい。

【０００６】本発明は、耐久性に優れ、使用勝手が良い
回転式洗浄機を提供することを目的とする。

【０００７】また、本発明は立面も容易に洗浄すること
ができる回転式洗浄機を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の回転式洗浄機
は、内部に水路孔が設けられたシャフトと、該シャフト
の先端に連結された洗浄ヘッドと、該洗浄ヘッド内の水
車によって回転されるブラシとを備えてなり、該水車に
向けてノズルから水を噴出させることにより水車を回転
させる回転式洗浄機において、該シャフトは湾曲又は屈
曲しており、該洗浄ヘッドは該シャフトに対し該シャフ
トの軸心線回りに回動可能に連結されていることを特徴
とするものである。

【０００９】かかる回転式洗浄機にあっては、シャフト
の握る位置を変えたり、洗浄ヘッドをシャフトの軸心線
回りに回すことによりシャフトに対する洗浄ヘッドの向
き（角度）を変えることができる。

【００１０】本発明では、洗浄ヘッドにシャフト内の水
路孔とノズルとを直接に連通する水路孔が設けられてい
ることが好ましい。

【００１１】かかる回転式洗浄機にあっては、シャフ
ト、支軸及び洗浄ヘッドに互いに連通するように水路孔
が設けられており、露出したチューブは全く存在しない
ので、耐久性が良い。また、チューブが踊ったり引掛か
る等の支障も全く無く使い勝手が良い。

【００１２】本発明では、洗浄ヘッドの向きを固定する
ための固定機構を設けるのが好ましい。かかる固定機構
を備えることにより、洗浄ヘッドを所望の向きで固定で
きるので、立面や斜面なども容易に洗浄することが可能
となる。

【００１３】この固定機構は、所定各度毎に洗浄ヘッド
を固定するものであっても良く、無段階に任意の角度で
洗浄ヘッドを固定するものであっても良い。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図１〜３は実施の形態に係る回転式洗浄機
の構成を示すものであり、図１は側面図、図２は洗浄ヘ
ッドの縦断面図、図３はこの回転式洗浄機の使用例の説
明図である。

【００１５】図１，２の通り、この回転式洗浄機１は、
シャワーホース２に接続される湾曲した握りシャフト１
０と、該握りシャフト１０に連なっている洗浄ヘッド２
０と、該洗浄ヘッド２０に接続されるブラシ４０とを備
えている。

【００１６】シャワーホース２の先端には、雌ネジ付き
の口金（図示略）が設けられており、握りシャフト１０
の後端にはこの雌ネジに噛合する雄ネジ１１が設けられ
ていると共に、Ｏリング（図示略）が装着されている。
この握りシャフト１０の先端側には給水弁の操作スイッ
チ１２が設けられている。

【００１７】図２の通り、このシャフト１０内には長手
方向に水路孔１３が貫設されている。このシャフト１０
に対し洗浄ヘッド２０の挿入部２１が挿入され、ビス１
５をシャフト１０の内周面から洗浄ヘッド２０の周回溝
２２に挿入させることにより該洗浄ヘッド２０がシャフ
ト１０に対して回動可能に連結されている。

【００１８】シャフト１０と洗浄ヘッド２０との間には
該洗浄ヘッド２０の向きを固定するための固定機構１９
が設けられている。この固定機構１９は、シャフト１０
の先端面に周方向に一定間隔をおいて設けられた複数個
の凹部１９ａと、洗浄ヘッド２０に設けられたボール収
容部１９ｂと、該ボール収容部１９ｂ内から一部がはみ
出すように配置されたボール１９ｃと、該ボール１９ｃ
を押圧するゴム又はバネ１９ｄとを備えている。このボ
ール１９ｃが凹部１９ａ内に押し込まれることにより、
洗浄ヘッド２０の向きが固定される。

【００１９】洗浄ヘッド２０内には、細孔状のノズル２
４を備えたノズルリング２５が配置されており、このノ
ズルリング２５の内側に水車３０が配置されている。こ
の水車３０は、洗浄ヘッド２０と一体に設けられた中心
軸体２６に嵌合しており、該中心軸体２６回りに回転自
在となっている。

【００２０】なお、前記ノズル２４は、洗浄ヘッド２０
の水路孔２７を介してシャフト１０の水路孔１３に直接
に連通している。

【００２１】洗浄ヘッド２０内にはこの水車３０の回転
を減速するための減速機３１が設けられている。この減
速機３１は、減速機ハウジング３２と、該減速機ハウジ
ング３２内に配置された歯車列とからなる。この歯車列
は水車３０の出力軸３０ａの外周の雄歯と、該雄歯に噛
合する遊星ギヤ３３がピン３４ａに枢支された第１ギヤ
プレート３４と、該第１ギヤプレート３４から突設され
た出力軸３４ｂの外周の雄歯と、この雄歯に噛合する遊
星ギヤ３５がピン３６ａに枢支された第２ギヤプレート
３６と、該第２ギヤプレート３６から突設された出力軸
３６ｂとからなる。この出力軸３６ｂに雄カプラ３７が
連結されている。

【００２２】ブラシ４０は、この雄カプラ３７に接続さ
れる雌カプラ４１と、この雌カプラ４１に植設された毛
４２とからなる。なお、この毛４２の代わりにスポンジ
を備えたブラシを用いても良い。このブラシ４０は、浴
室洗浄用のほか、身体洗浄用、洗車用など各種のものと
しうる。

【００２３】このように構成された回転式洗浄機におい
ては、図３に示すように、シャフト１０の握り位置Ｇを
変えると共に洗浄ヘッド２０をシャフト１０の軸心線回
りに回動させて向きを変更することができ、しかもボー
ル１９ｃを凹部１９ａに係合させることにより洗浄ヘッ
ド２０を固定することができる。従って、立面（例え
ば、浴槽の内面の立面）も容易に洗浄することができ
る。なお、図３では握り位置のシャフト１０の軸心線方
向とブラシ４０の軸心方向との交叉角度は９１．９°，
１１６．２°，１２９．４°又は１５３°である。

【００２４】この回転式洗浄機にあっては、水路孔２７
を介してノズル２４がシャフト１０の水路孔１３に直接
に連通しているので、ノズルに至るまでの水路の圧損が
小さい。また、洗浄ヘッドに給水するための露出状のチ
ューブが存在せず、耐久性に優れると共に、洗浄に使用
しているときの取扱いも便利である。

【００２５】この実施の形態にあってはボールラッチ式
の固定機構１９を設けているが、図１の２点鎖線５０で
示すようにシャフト１０にロックボルト２８を螺着し、
このロックボルト２８を挿入部２１の外周面に押し付
け、両者の間に生じる摩擦力によって洗浄ヘッド２０の
位置固定を行うようにしても良い。このような位置固定
方式によれば、洗浄ヘッド２０を無段階で任意の位置に
固定することができる。

【００２６】上記実施の形態にあってはシャフト１０は
湾曲しているが、図４のようにシャフト１０ａは屈曲し
ていても良い。この場合にも、シャフト１０ａの握り位
置Ｇと洗浄ヘッド２０の向きとを変えることにより、種
々の面をブラシで容易に洗浄することが可能となる。な
お、図４では、握り位置Ｇのシャフト１０ａの軸心方向
とブラシ４０の軸心線方向との交叉角度は９０°，１２
２．５°又は１５４．９°である。図４の実施の形態の
その他の構成は図３と同一であり、同一符号は同一部分
を示している。

【００２７】

【発明の効果】以上の通り、本発明によると使い易く、
耐久性に優れた回転式洗浄機が提供される。本発明で
は、洗浄ヘッドの固定機構を設けることにより、浴槽や
シンクの立面、浴室壁面などの各種の立面なども容易に
洗浄することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態に係る回転式洗浄機の側面図であ
る。

【図２】実施の形態に係る回転式洗浄機の断面図であ
る。

【図３】実施の形態に係る回転式洗浄機の使用例を示す
説明図である。

【図４】別の実施の形態に係る回転式洗浄機の使用例を
示す説明図である。

【符号の説明】

１ 回転式洗浄機 ２ シャワーホース １０ 握りシャフト １３ 水路孔 １９ 固定機構 １９ａ 凹部 １９ｃ ボール ２０ 洗浄ヘッド ２４ ノズル ２７ 水路孔 ３０ 水車 ３１ 減速機 ４０ ブラシ ５０ ロックボルト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 修 愛知県名古屋市中川区下之一色町東ノ切80 番地 (72)発明者 中村 克宏 愛知県春日井市下条町１−７−１ コーポ 東津Ｂ102 Ｆターム(参考） 3B202 AA15 AA27 AA44 AB15 BA01 BC01 BD06 BE02 CA02 DA07 DB09 EH07 FA18 3D025 AA07 AC25 AD17 AE89

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に水路孔が設けられたシャフトと、
   該シャフトの先端に連結された洗浄ヘッドと、該洗浄ヘ
   ッド内の水車によって回転されるブラシとを備えてな
   り、該水車に向けてノズルから水を噴出させることによ
   り水車を回転させる回転式洗浄機において、 該シャフトは湾曲又は屈曲しており、該洗浄ヘッドは該
   シャフトに対し該シャフトの軸心線回りに回動可能に連
   結されていることを特徴とする回転式洗浄機。
2. 【請求項２】 請求項１において、該洗浄ヘッドに前記
   シャフト内の水路孔と前記ノズルとを直接に連通する水
   路孔が設けられていることを特徴とする回転式洗浄機。
3. 【請求項３】 請求項１又は２において、洗浄ヘッドの
   向きを固定する固定機構が設けられていることを特徴と
   する回転式洗浄機。
4. 【請求項４】 請求項３において、前記固定機構は洗浄
   ヘッドの向きを所定角度をおいて固定可能であることを
   特徴とする回転式洗浄機。
5. 【請求項５】 請求項３において、前記固定機構は洗浄
   ヘッドの向きを任意の角度において固定可能であること
   を特徴とする回転式洗浄機。