JP2000166583A - 枯草菌等が産生する無機物及びその酸塩と副産物及びその誘導体 - Google Patents
枯草菌等が産生する無機物及びその酸塩と副産物及びその誘導体Info
- Publication number
- JP2000166583A JP2000166583A JP11307409A JP30740999A JP2000166583A JP 2000166583 A JP2000166583 A JP 2000166583A JP 11307409 A JP11307409 A JP 11307409A JP 30740999 A JP30740999 A JP 30740999A JP 2000166583 A JP2000166583 A JP 2000166583A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- natto
- batinas
- bacillus subtilis
- water
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Dairy Products (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ミネラルは、ビタミンと共に健康の鍵
をにぎっている栄養素である。生命維持に必須の多量ミ
ネラルを構成成分とするバチナスは、納豆の中に存在す
る。バチナスは生体内の酸に溶解し、溶液中でイオン態
としての生体調節の機能により直接的な生理作用を営
み、多彩な未知の生体内反応に関与して、生体の生理活
性機能や生体の防御機能を高めている事が予測される。
バチナスは又、納豆のほかビール酵母及びクロレラ及び
スピルリナの未解明機能成分の一つと推察できる。この
様なバチナス及びその酸塩と副産物及びその誘導体を生
成し、産業各分野での用途開発に利用する事を目的とす
る。 【構成】 枯草菌等の代謝によって、生体内でミ
ネラル機能を発現するバチナスを生成し、培地中の他の
栄養成分と共に摂取して、健康維持に資するものであ
る。
をにぎっている栄養素である。生命維持に必須の多量ミ
ネラルを構成成分とするバチナスは、納豆の中に存在す
る。バチナスは生体内の酸に溶解し、溶液中でイオン態
としての生体調節の機能により直接的な生理作用を営
み、多彩な未知の生体内反応に関与して、生体の生理活
性機能や生体の防御機能を高めている事が予測される。
バチナスは又、納豆のほかビール酵母及びクロレラ及び
スピルリナの未解明機能成分の一つと推察できる。この
様なバチナス及びその酸塩と副産物及びその誘導体を生
成し、産業各分野での用途開発に利用する事を目的とす
る。 【構成】 枯草菌等の代謝によって、生体内でミ
ネラル機能を発現するバチナスを生成し、培地中の他の
栄養成分と共に摂取して、健康維持に資するものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明者は、特願平7−2580
54及び特願平8−143383及び特願平8−324
491及び特願平10−315280で、枯草菌等は代
謝によって無機物のバチナスを生成し、バチナスはX線
回折測定によって結晶の無機物である事が示され、水に
溶けないが殆んど全ての酸に溶けて、酸溶解物質は水に
も酸にもエタノールにも溶けることを示した。又、バチ
ナスは酸によく溶けるので胃酸(塩酸)に着目して、バ
チナスを塩酸に溶解した物質(BAHCと略記)は、イ
オンクロマトグラフによる分析によって、水溶液中でN
a+、K+、Mg2+、Ca2+、Cl−、P
O4 3−、SO4 2−とイオン化する事を示した。
54及び特願平8−143383及び特願平8−324
491及び特願平10−315280で、枯草菌等は代
謝によって無機物のバチナスを生成し、バチナスはX線
回折測定によって結晶の無機物である事が示され、水に
溶けないが殆んど全ての酸に溶けて、酸溶解物質は水に
も酸にもエタノールにも溶けることを示した。又、バチ
ナスは酸によく溶けるので胃酸(塩酸)に着目して、バ
チナスを塩酸に溶解した物質(BAHCと略記)は、イ
オンクロマトグラフによる分析によって、水溶液中でN
a+、K+、Mg2+、Ca2+、Cl−、P
O4 3−、SO4 2−とイオン化する事を示した。
【0002】Ca(カルシウム)、P(リン)、K(カ
リウム)、S(イオウ)、Cl(塩素)、Na(ナトリ
ウム)、Mg(マグネシウム)の7元素は、ミネラル栄
養学によると人体に存在する多量ミネラルであり、か
つ、人体にとって必須ミネラルである。ミネラルは、ビ
タミンと共に健康の鍵をにぎる重要な栄養素であり、近
年、生物無機化学の研究が活発になると共に、埋もれて
いたミネラルの機能が明らかになっている。そして、ミ
ネラルの体に対する作用は生体機能の保持と活動であ
り、単に量のみを問題にするのではなく、多量ミネラル
は、イオン態としての生体調節機能によって重要な生命
現象に関与している事が分かっている。
リウム)、S(イオウ)、Cl(塩素)、Na(ナトリ
ウム)、Mg(マグネシウム)の7元素は、ミネラル栄
養学によると人体に存在する多量ミネラルであり、か
つ、人体にとって必須ミネラルである。ミネラルは、ビ
タミンと共に健康の鍵をにぎる重要な栄養素であり、近
年、生物無機化学の研究が活発になると共に、埋もれて
いたミネラルの機能が明らかになっている。そして、ミ
ネラルの体に対する作用は生体機能の保持と活動であ
り、単に量のみを問題にするのではなく、多量ミネラル
は、イオン態としての生体調節機能によって重要な生命
現象に関与している事が分かっている。
【0003】枯草菌等の菌体並びに代謝産物は、人体に
安全である事が厚生省や世界の機関で認められており、
バチナスは枯草菌等の代謝産物であるので、人体に安全
な物質である。従って次の様な推察から、バチナスは多
くの産業分野で利用され、機能解明の進展と共に健康維
持に貢献できるものと期待できる。即ち、バチナスを体
内に摂取すると、バチナスは先ず胃酸(塩酸)に溶けて
BAHCとなってイオン化し、胃壁から体内に吸収され
るか、胃酸に溶けなかったバチナスは腸に送られて乳酸
や酢酸等の有機酸に溶けてイオン化し、水及びエタノー
ルに溶けて体内に吸収され、イオン態としての多量ミネ
ラルの生体調節機能によって、生体防御物質や生理活性
物質を生成したり、生体維持に効果がある様々な生理作
用を発揮する。
安全である事が厚生省や世界の機関で認められており、
バチナスは枯草菌等の代謝産物であるので、人体に安全
な物質である。従って次の様な推察から、バチナスは多
くの産業分野で利用され、機能解明の進展と共に健康維
持に貢献できるものと期待できる。即ち、バチナスを体
内に摂取すると、バチナスは先ず胃酸(塩酸)に溶けて
BAHCとなってイオン化し、胃壁から体内に吸収され
るか、胃酸に溶けなかったバチナスは腸に送られて乳酸
や酢酸等の有機酸に溶けてイオン化し、水及びエタノー
ルに溶けて体内に吸収され、イオン態としての多量ミネ
ラルの生体調節機能によって、生体防御物質や生理活性
物質を生成したり、生体維持に効果がある様々な生理作
用を発揮する。
【0004】
【従来の技術】納豆菌は納豆や酵素及びビタミンKの生
産に利用され、納豆の粘質物からは糸や吸水物質を製造
する研究も進んでいる。又、納豆を摂取すると次の様な
有効性が、臨床的に報告されている。 (1)脂質代謝改善作用 (2)血圧上昇抑制作用
(3)骨粗鬆症予防作用(4)免疫賦活作用 (5)抗
腫瘍作用 (6)腎機能・肝機能障害予防作用(7)腸
内細菌叢改善作用 (8)様々な疾病に対する治癒作用 これ等の効果の多くは大豆成分によって説明されてお
り、納豆菌が産生する生体調節機能物質の存在は予想さ
れながら、多くは未解明であるが、納豆の摂取効果を利
用した「納豆菌入飲料」や「納豆酒」が造られている。
枯草菌は、酵素の生産及び遺伝子工学の宿主として活用
され、ある枯草菌が産生する有機物は、多くの植物病原
因の発育に抗生作用を示して、農業分野での利用が研究
されている。反面、好気性細菌である納豆菌及びその胞
子が、嫌気条件下の腸内での増殖又は発芽・増殖によっ
て、酵素やビタミン等を産生して整腸作用をしていると
いう不合理な説明がされているが、疑問の声は起きてい
ない。更に、クロレラ粒やスピルリナ粒にも、枯草菌等
と同様の摂取効果が臨床的に発表されており、作用物質
が予期されているが未解明である。ビール酵母には、1
7種のビタミン、16種のアミノ酸、14種のミネラル
が含有しており、栄養学的に高く評価されているが、五
島孜郎は「ビール酵母の摂取によってもたらされる生理
的効果などについては、分析された既知の成分だけでは
律しきれないように感じます。まだ生体の機能に関与す
る何物かが潜んでいるかも知れません。」と述べてい
る。平成11年8月6日に、バチナスはストラバイト
(りん酸マグネシウムアンモニウム6水塩:MgNH4
PO4・6H2O)ではないかと指摘された。赤外吸収
スペクトル(図10に示す)とX線回折(図11に示
す)によると、類似構造は認められるが、バチナスとス
トラバイトのMg:PO4の重量比は、バチナスが1:
8.48に対して、ストラバイトは1:3.90と類似
しておらず、バチナスはストラバイト+αと考えられ
る。ストラバイトは納豆等の食品が製造してから時を経
ると生成する厄介者として研究され、純品の製法も確立
されているが、酸溶解物質の用途研究は行なわれていな
い。バチナスもストラバイトと同じ培地で生成する。本
発明では、バチナスとストラバイトはそれぞれの塩酸溶
解生成物も異なるので、同一物質ではないとの見解とす
る。(参考出典:大久保一良監修・日本放送協会発行
「豆腐・納豆」、須見洋行著・ダイナミックセラーズ出
版発行「納豆はこれほど効く!」、板垣知雄著・五島孜
郎監修・(株)三一書房発行「健康に役立つビール酵母
のはなし」、山田正治著・New Food Indu
stry 1994 Vol.36 No.5「スピル
リナの健康食品としての利用」、日本クロレラ療法研究
会発行「解説特報」及び社団法人日本工業技術振興協会
開催の「納豆の効能に関する研究セミナー」第1回と第
2回及び平成8年の「緊急公開セミナー」、特公平2−
44505と特公平6−55120、村松芳多子・他4
名著・日本食品化学工学会誌第44巻第4号1997年
4月「ストラバイトの生成について」)
産に利用され、納豆の粘質物からは糸や吸水物質を製造
する研究も進んでいる。又、納豆を摂取すると次の様な
有効性が、臨床的に報告されている。 (1)脂質代謝改善作用 (2)血圧上昇抑制作用
(3)骨粗鬆症予防作用(4)免疫賦活作用 (5)抗
腫瘍作用 (6)腎機能・肝機能障害予防作用(7)腸
内細菌叢改善作用 (8)様々な疾病に対する治癒作用 これ等の効果の多くは大豆成分によって説明されてお
り、納豆菌が産生する生体調節機能物質の存在は予想さ
れながら、多くは未解明であるが、納豆の摂取効果を利
用した「納豆菌入飲料」や「納豆酒」が造られている。
枯草菌は、酵素の生産及び遺伝子工学の宿主として活用
され、ある枯草菌が産生する有機物は、多くの植物病原
因の発育に抗生作用を示して、農業分野での利用が研究
されている。反面、好気性細菌である納豆菌及びその胞
子が、嫌気条件下の腸内での増殖又は発芽・増殖によっ
て、酵素やビタミン等を産生して整腸作用をしていると
いう不合理な説明がされているが、疑問の声は起きてい
ない。更に、クロレラ粒やスピルリナ粒にも、枯草菌等
と同様の摂取効果が臨床的に発表されており、作用物質
が予期されているが未解明である。ビール酵母には、1
7種のビタミン、16種のアミノ酸、14種のミネラル
が含有しており、栄養学的に高く評価されているが、五
島孜郎は「ビール酵母の摂取によってもたらされる生理
的効果などについては、分析された既知の成分だけでは
律しきれないように感じます。まだ生体の機能に関与す
る何物かが潜んでいるかも知れません。」と述べてい
る。平成11年8月6日に、バチナスはストラバイト
(りん酸マグネシウムアンモニウム6水塩:MgNH4
PO4・6H2O)ではないかと指摘された。赤外吸収
スペクトル(図10に示す)とX線回折(図11に示
す)によると、類似構造は認められるが、バチナスとス
トラバイトのMg:PO4の重量比は、バチナスが1:
8.48に対して、ストラバイトは1:3.90と類似
しておらず、バチナスはストラバイト+αと考えられ
る。ストラバイトは納豆等の食品が製造してから時を経
ると生成する厄介者として研究され、純品の製法も確立
されているが、酸溶解物質の用途研究は行なわれていな
い。バチナスもストラバイトと同じ培地で生成する。本
発明では、バチナスとストラバイトはそれぞれの塩酸溶
解生成物も異なるので、同一物質ではないとの見解とす
る。(参考出典:大久保一良監修・日本放送協会発行
「豆腐・納豆」、須見洋行著・ダイナミックセラーズ出
版発行「納豆はこれほど効く!」、板垣知雄著・五島孜
郎監修・(株)三一書房発行「健康に役立つビール酵母
のはなし」、山田正治著・New Food Indu
stry 1994 Vol.36 No.5「スピル
リナの健康食品としての利用」、日本クロレラ療法研究
会発行「解説特報」及び社団法人日本工業技術振興協会
開催の「納豆の効能に関する研究セミナー」第1回と第
2回及び平成8年の「緊急公開セミナー」、特公平2−
44505と特公平6−55120、村松芳多子・他4
名著・日本食品化学工学会誌第44巻第4号1997年
4月「ストラバイトの生成について」)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、枯草菌等が
代謝によって産生する結晶の無機物が、特有のミネラル
化合物バチナスである事を利用し、産業の各分野での用
途開発を目的とする。バチナスは塩酸(胃酸)に溶け
て、Na+、K+、Mg2+、Ca2+、Cl−及びP
O4 3−、SO4 2−等のイオン態を形成する事を[0
016]の(8)で示した。
代謝によって産生する結晶の無機物が、特有のミネラル
化合物バチナスである事を利用し、産業の各分野での用
途開発を目的とする。バチナスは塩酸(胃酸)に溶け
て、Na+、K+、Mg2+、Ca2+、Cl−及びP
O4 3−、SO4 2−等のイオン態を形成する事を[0
016]の(8)で示した。
【0006】さて、ミネラル栄養学では、必須かつ多量
ミネラルであるCa、P、K、S、Cl、Na、Mg
は、イオン態としての生体調節の機能によって、それぞ
れが次の様に直接的な生理作用も営んでいる事が明らか
にされている。 (1)Ca:Ca2+は、細胞分裂、血液凝固、筋収
縮、神経活動、免疫機能の維持など、重要な生命現象に
関与している。これらの反応の多くは、細胞内へのCa
2+の流入、或いはCa2+による酵素反応の活性化に
よって生ずる。Ca2+は、代表的な細胞内情報伝達物
質として、神経や筋肉で働いている。 (2)P:人体に存在する約20%のPは、遊離したP
O4 3−として生体に取り込まれ、核酸、リン脂質、A
TPなどのリン酸化合物として存在し、遺伝、脳・神経
の機能維持、エネルギー授受などに重要な役割を果して
いる。 (3)K:Kの大部分はK+として細胞内液に存在し、
神経興奮性の維持、筋肉の伸縮、細胞内の浸透圧の維持
と水分保留、酵素反応の活性化などの機能を有してい
る。神経での情報伝達などに必要な細胞の膜電位は、主
にNa+とK+により形成されている。又、Mgの供給
により糖尿病などの予防に関与している。 (4)S:Sは含硫アミノ酸の構成要素として、タンパ
ク質の機能に多くの役割を果しており、又、Fe−Sク
ラスターは電子伝達タンパク質の必須成分として存在し
ている。軟骨や腱を形成する多糖類も、Sをコンドロイ
チン硫酸として多量に含んでいるが、Sの栄養学的研究
は確立されていない。SO4 2一は含硫アミノ酸の代謝
過程で生成される。 (5)Cl:塩化物イオンCl−として細胞外液に存在
し、Cl−は生体系で浸透圧の平衡維持のイオンの一つ
として働いている。又、胃液中の塩酸として、ペプシン
のその最適pHの確保、殺菌、膵液分泌の促進などを行
なっている。 (6)Na:Na+として主に細胞外液に存在し、細胞
外液の浸透圧調節や水分量の維持などに関与している。
神経細胞からの情報伝達に必要な膜電位の変化は、主に
Na+とK+の濃度バランスにより形成される。 (7)Mg:Mgはブドウ糖のリン酸化、TCA回路中
の酸化性脱炭酸、脂肪酸代謝、タンパク質合成、核酸代
謝などに関わる酵素など、約300種の酵素反応の活性
化に必須である。筋肉の収縮にCaと共に関与してお
り、又、Mg2+は高血圧を抑制する因子として有効に
働いている。Mg欠乏では、種々の精神神経症状や循環
器症状が生じたり、骨粗鬆症や筋拘縮(肩凝り、腰痛)
が起り易くなる。殊にCa、P、Kの血液内濃度が低下
し、心臓や骨格筋の痙れんや興奮をもたらし、ひどい時
は心筋梗塞などの致命的な病気を引き起こす。なお、各
ミネラルの間には生理作用の点で多くの相互作用が存在
し、一つの生理作用に複数のミネラルが関係する。例え
ば、Ca、Na、Kの細胞の内外での移動は、すべてM
gが関与する酵素によって営まれている。又、Mgが欠
乏すると多量ミネラル全体の代謝が乱れ、体の生理作用
が円滑に行なわれなくなる。
ミネラルであるCa、P、K、S、Cl、Na、Mg
は、イオン態としての生体調節の機能によって、それぞ
れが次の様に直接的な生理作用も営んでいる事が明らか
にされている。 (1)Ca:Ca2+は、細胞分裂、血液凝固、筋収
縮、神経活動、免疫機能の維持など、重要な生命現象に
関与している。これらの反応の多くは、細胞内へのCa
2+の流入、或いはCa2+による酵素反応の活性化に
よって生ずる。Ca2+は、代表的な細胞内情報伝達物
質として、神経や筋肉で働いている。 (2)P:人体に存在する約20%のPは、遊離したP
O4 3−として生体に取り込まれ、核酸、リン脂質、A
TPなどのリン酸化合物として存在し、遺伝、脳・神経
の機能維持、エネルギー授受などに重要な役割を果して
いる。 (3)K:Kの大部分はK+として細胞内液に存在し、
神経興奮性の維持、筋肉の伸縮、細胞内の浸透圧の維持
と水分保留、酵素反応の活性化などの機能を有してい
る。神経での情報伝達などに必要な細胞の膜電位は、主
にNa+とK+により形成されている。又、Mgの供給
により糖尿病などの予防に関与している。 (4)S:Sは含硫アミノ酸の構成要素として、タンパ
ク質の機能に多くの役割を果しており、又、Fe−Sク
ラスターは電子伝達タンパク質の必須成分として存在し
ている。軟骨や腱を形成する多糖類も、Sをコンドロイ
チン硫酸として多量に含んでいるが、Sの栄養学的研究
は確立されていない。SO4 2一は含硫アミノ酸の代謝
過程で生成される。 (5)Cl:塩化物イオンCl−として細胞外液に存在
し、Cl−は生体系で浸透圧の平衡維持のイオンの一つ
として働いている。又、胃液中の塩酸として、ペプシン
のその最適pHの確保、殺菌、膵液分泌の促進などを行
なっている。 (6)Na:Na+として主に細胞外液に存在し、細胞
外液の浸透圧調節や水分量の維持などに関与している。
神経細胞からの情報伝達に必要な膜電位の変化は、主に
Na+とK+の濃度バランスにより形成される。 (7)Mg:Mgはブドウ糖のリン酸化、TCA回路中
の酸化性脱炭酸、脂肪酸代謝、タンパク質合成、核酸代
謝などに関わる酵素など、約300種の酵素反応の活性
化に必須である。筋肉の収縮にCaと共に関与してお
り、又、Mg2+は高血圧を抑制する因子として有効に
働いている。Mg欠乏では、種々の精神神経症状や循環
器症状が生じたり、骨粗鬆症や筋拘縮(肩凝り、腰痛)
が起り易くなる。殊にCa、P、Kの血液内濃度が低下
し、心臓や骨格筋の痙れんや興奮をもたらし、ひどい時
は心筋梗塞などの致命的な病気を引き起こす。なお、各
ミネラルの間には生理作用の点で多くの相互作用が存在
し、一つの生理作用に複数のミネラルが関係する。例え
ば、Ca、Na、Kの細胞の内外での移動は、すべてM
gが関与する酵素によって営まれている。又、Mgが欠
乏すると多量ミネラル全体の代謝が乱れ、体の生理作用
が円滑に行なわれなくなる。
【0007】バチナスは胃酸に溶けて溶液中でイオン化
するので、生理活性や生体防御に関与している事は、
[0006]で示した様に、多量ミネラルがイオン態と
して生体調節の機能を発現する事により、証明されてい
る。
するので、生理活性や生体防御に関与している事は、
[0006]で示した様に、多量ミネラルがイオン態と
して生体調節の機能を発現する事により、証明されてい
る。
【0008】従って、バチナスは生体維持にとって重要
なミネラル化合物として、消化器系の酸及びエタノール
及び水に溶けて生体に吸収された後、様々な生体内化学
反応に関わり、又は滲出体液成分と反応し、生体調節及
び生体防御の機能を発現するものと推察され、本発明
は、枯草菌等が産生している機能成分の解明という課題
の一端を解決するものと考える。(ミネラル関連の出
典:栄養機能化学研究会編・(株)朝倉書店発行「栄養
機能化学」、財団法人資源協会食品成分調査研究会編・
財団法人農業統計協会発行「食と栄養の健康学」の西牟
田守著<ミネラルと健康>、渡辺正雄著・(株)健康産
業新聞社発行「新・ミネラル栄養学」、鈴木継美・和田
攻共編・第一出版(株)発行「ミネラル・微量元素の栄
養学」、阿部文敏・榎本秀一共著・(株)オーム社発行
「からだとミネラルの知識」、松島美一・高島良正共著
・(株)廣川書店発行「生命の無機化学」、松本和子監
訳・(株)東京化学同人発行「生物無機化学」、近藤賢
著・(株)光文社発行「カルシウムは体に悪い」、板垣
知雄著・五島孜郎監修・(株)三一書房発行「健康に役
立つビール酵母のはなし」)
なミネラル化合物として、消化器系の酸及びエタノール
及び水に溶けて生体に吸収された後、様々な生体内化学
反応に関わり、又は滲出体液成分と反応し、生体調節及
び生体防御の機能を発現するものと推察され、本発明
は、枯草菌等が産生している機能成分の解明という課題
の一端を解決するものと考える。(ミネラル関連の出
典:栄養機能化学研究会編・(株)朝倉書店発行「栄養
機能化学」、財団法人資源協会食品成分調査研究会編・
財団法人農業統計協会発行「食と栄養の健康学」の西牟
田守著<ミネラルと健康>、渡辺正雄著・(株)健康産
業新聞社発行「新・ミネラル栄養学」、鈴木継美・和田
攻共編・第一出版(株)発行「ミネラル・微量元素の栄
養学」、阿部文敏・榎本秀一共著・(株)オーム社発行
「からだとミネラルの知識」、松島美一・高島良正共著
・(株)廣川書店発行「生命の無機化学」、松本和子監
訳・(株)東京化学同人発行「生物無機化学」、近藤賢
著・(株)光文社発行「カルシウムは体に悪い」、板垣
知雄著・五島孜郎監修・(株)三一書房発行「健康に役
立つビール酵母のはなし」)
【0009】
【課題を解決するための手段】枯草菌等が産生している
機能成分は有機物であるという前提のもとに、ミネラル
機能からの検討は行なわれていない。生物無機化学が未
成熟でミネラル栄養学への関心が低かった従来では、本
発明の様に、生体内反応に関与する事によってのみ機能
を発現するミネラルの存在を認識する事には、無関心で
不可能であったものと考えられる。
機能成分は有機物であるという前提のもとに、ミネラル
機能からの検討は行なわれていない。生物無機化学が未
成熟でミネラル栄養学への関心が低かった従来では、本
発明の様に、生体内反応に関与する事によってのみ機能
を発現するミネラルの存在を認識する事には、無関心で
不可能であったものと考えられる。
【0010】さて、課題を解決するための手段であり、
本発明の基本は、バチナスの生成である。バチナスは無
機物の結晶分子で肉眼視不可能であるが、液体培地中で
は経時と共に複数の分子が会合して肉眼視できる結晶体
に成長し、回収が容易な大きさになる。又、固体培地中
では分子の移動ができないので、複数分子の会合は行な
われない。従って、固体培地中ではバチナス結晶体は観
察されない。そこで、バチナス結晶体の生成を確認でき
る実験例を、以下に示す。
本発明の基本は、バチナスの生成である。バチナスは無
機物の結晶分子で肉眼視不可能であるが、液体培地中で
は経時と共に複数の分子が会合して肉眼視できる結晶体
に成長し、回収が容易な大きさになる。又、固体培地中
では分子の移動ができないので、複数分子の会合は行な
われない。従って、固体培地中ではバチナス結晶体は観
察されない。そこで、バチナス結晶体の生成を確認でき
る実験例を、以下に示す。
【0011】(実験例1)蒸煮大豆を粉砕してペースト
状にする。これを蒸留水に浸して5℃で5日間放置した
後、遠心機にかけ、上清液を2枚の時計皿に採って、 (a)納豆菌を接種したもの (b)納豆菌を接種しないもの をつくり、室温で2日間放置した。 (a)液は粘性を帯びて、皿の底にバチナス結晶体が生
成した。 (b)液にはバチナス結晶体の生成は無かった。 (実験例2)納豆に水を注いで攪拌し、ガーゼで固形分
を除去する。これにエタノールを注いで攪拌し、粘質物
を除去する。バチナスは[0016]で示す様に、水に
もエタノールにも不溶であるから、粘質物除去液の中に
はバチナスが存在していなくてはならない。粘質物除去
液を室温で2週間放置した後、夾雑物を除去すると、微
細な粉状のバチナス(ルーペで観察すると結晶体)が回
収できる。270gの納豆から、約2mgの粉状のバチ
ナスを回収した。 (実験例3)ビール酵母(アサヒビール薬品株式会社製
のエビオスを使用。以下同じ)を摺りつぶして微細な粉
状にし、蒸留水に浸して5℃で5日間放置した後、遠心
機にかけ、上清液を2枚の時計皿に採って、 (a)納豆菌を接種したもの (b)納豆菌を接種しないもの をつくり、室温で2日間放置した。 (a)液は粘性を帯びて、皿の底にバチナス結晶体が生
成した。 (b)液にはバチナス結晶体の生成は無かった。 市販のクロレラ粒及びスピルリナ粒を用いた実験でも、
ビール酵母と同様の結果を得た。 (実験例4)ビール酵母及びクロレラ粒及びスピルリナ
粒を摺りつぶして水に浸し、35℃から40℃で、pH
値を7に保って放置すると、5日目にバチナス結晶体が
観察される。
状にする。これを蒸留水に浸して5℃で5日間放置した
後、遠心機にかけ、上清液を2枚の時計皿に採って、 (a)納豆菌を接種したもの (b)納豆菌を接種しないもの をつくり、室温で2日間放置した。 (a)液は粘性を帯びて、皿の底にバチナス結晶体が生
成した。 (b)液にはバチナス結晶体の生成は無かった。 (実験例2)納豆に水を注いで攪拌し、ガーゼで固形分
を除去する。これにエタノールを注いで攪拌し、粘質物
を除去する。バチナスは[0016]で示す様に、水に
もエタノールにも不溶であるから、粘質物除去液の中に
はバチナスが存在していなくてはならない。粘質物除去
液を室温で2週間放置した後、夾雑物を除去すると、微
細な粉状のバチナス(ルーペで観察すると結晶体)が回
収できる。270gの納豆から、約2mgの粉状のバチ
ナスを回収した。 (実験例3)ビール酵母(アサヒビール薬品株式会社製
のエビオスを使用。以下同じ)を摺りつぶして微細な粉
状にし、蒸留水に浸して5℃で5日間放置した後、遠心
機にかけ、上清液を2枚の時計皿に採って、 (a)納豆菌を接種したもの (b)納豆菌を接種しないもの をつくり、室温で2日間放置した。 (a)液は粘性を帯びて、皿の底にバチナス結晶体が生
成した。 (b)液にはバチナス結晶体の生成は無かった。 市販のクロレラ粒及びスピルリナ粒を用いた実験でも、
ビール酵母と同様の結果を得た。 (実験例4)ビール酵母及びクロレラ粒及びスピルリナ
粒を摺りつぶして水に浸し、35℃から40℃で、pH
値を7に保って放置すると、5日目にバチナス結晶体が
観察される。
【0012】
【バチナスの生成とバチナスの理化学性質】単体の分子
でバチナスを回収する事は不可能であるので、バチナス
結晶体を生成して回収する方法の代表的な2例を示した
後、バチナス結晶体の理化学性質を示す。[0026]
[0027][0028][0029]で示した様に、
バチナス結晶体10mg前後の服用で生理的効果が現わ
れるので、バチナス結晶体10mg生成に要する培地成
分量も併記する。 (バチナス結晶体の生成) (1)ビール酵母300錠(ビール酵母1錠237.5
mg×300錠=71,250mg)を摺りつぶして蒸
留水に浸し、合計で800mlとする。これを5℃で1
週間放置した。この液を遠心機にかけ(9,000×
g、15分)、上清液を回収した。上清液に納豆菌を接
種し、40℃で培養すると3日目にバチナス結晶体の生
成が観察され、6日目にバチナス結晶体を回収した。 バチナス結晶体の回収量:700mg ビール酵母1錠当りのバチナス生成量:2.33mg ビール酵母250mg当りのバチナス生成量:2.46
mg バチナス10mg生成に要するビール酵母量:4.3錠
(1,021mg) (2)ビール酵母1,790錠を摺りつぶし、50錠に
つき50mlの蒸留水に浸して納豆菌を接種する。40
℃で5日間振とう培養した後、室温で5日間放置してバ
チナス結晶体を回収した。 バチナス結晶体の回収量:9,050mg ビール酵母1錠当りのバチナス生成量:5.06mg ビール酵母250mg当りのバチナス生成量:5.27
mg バチナス10mg生成に要するビール酵母量:1.98
錠(469mg)
でバチナスを回収する事は不可能であるので、バチナス
結晶体を生成して回収する方法の代表的な2例を示した
後、バチナス結晶体の理化学性質を示す。[0026]
[0027][0028][0029]で示した様に、
バチナス結晶体10mg前後の服用で生理的効果が現わ
れるので、バチナス結晶体10mg生成に要する培地成
分量も併記する。 (バチナス結晶体の生成) (1)ビール酵母300錠(ビール酵母1錠237.5
mg×300錠=71,250mg)を摺りつぶして蒸
留水に浸し、合計で800mlとする。これを5℃で1
週間放置した。この液を遠心機にかけ(9,000×
g、15分)、上清液を回収した。上清液に納豆菌を接
種し、40℃で培養すると3日目にバチナス結晶体の生
成が観察され、6日目にバチナス結晶体を回収した。 バチナス結晶体の回収量:700mg ビール酵母1錠当りのバチナス生成量:2.33mg ビール酵母250mg当りのバチナス生成量:2.46
mg バチナス10mg生成に要するビール酵母量:4.3錠
(1,021mg) (2)ビール酵母1,790錠を摺りつぶし、50錠に
つき50mlの蒸留水に浸して納豆菌を接種する。40
℃で5日間振とう培養した後、室温で5日間放置してバ
チナス結晶体を回収した。 バチナス結晶体の回収量:9,050mg ビール酵母1錠当りのバチナス生成量:5.06mg ビール酵母250mg当りのバチナス生成量:5.27
mg バチナス10mg生成に要するビール酵母量:1.98
錠(469mg)
【0013】バチナスは液体培地中で複数分子が会合し
て結晶体を生成する過程で、分子の表面に培地成分と菌
体が付着する。従って、純粋なバチナス結晶体を生成し
回収する事は、不可能に近い。しかし、バチナスは酸に
のみ溶けるので、バチナスの純粋な酸溶解物質は生成が
可能である。
て結晶体を生成する過程で、分子の表面に培地成分と菌
体が付着する。従って、純粋なバチナス結晶体を生成し
回収する事は、不可能に近い。しかし、バチナスは酸に
のみ溶けるので、バチナスの純粋な酸溶解物質は生成が
可能である。
【0014】枯草菌等の培養環境が不調で、培地のpH
値が小さいバチナス結晶体は生成しないが、水酸化ナト
リウム溶液を滴下し、培地のpH値を約6.2以上に調
整して培養を続けると、バチナス結晶体が生成する。こ
のpH値約6.2は、培地中に生成しているバチナス結
晶体が、酸によって溶解する最大値でもある。
値が小さいバチナス結晶体は生成しないが、水酸化ナト
リウム溶液を滴下し、培地のpH値を約6.2以上に調
整して培養を続けると、バチナス結晶体が生成する。こ
のpH値約6.2は、培地中に生成しているバチナス結
晶体が、酸によって溶解する最大値でもある。
【0015】以上[0011][0014]から、次の
様な考察ができる。 (1)バチナスの生成に納豆菌及び枯草菌が関与してい
る。 (2)納豆の中には、バチナスが存在している。 (3)バチナスは納豆成分の一つである。 (4)ビール酵母及びクロレラ粒及びスピルリナ粒には
枯草菌等が存在し、生育環境が良いと代謝を始めてバチ
ナスを生成する。 (5)ビール酵母及びクロレラ粒及びスピルリナ粒に
は、微量のバチナスが存在している事を推察できる。 (6)バチナスは、枯草菌等が関与して生成する特有の
分子構造を持っている無機物である。 (7)自然界の全ての有機物は、微生物によって分解し
無機物化する。枯草菌等は代謝によって数多くの酵素を
生成し、蒸煮大豆及びビール酵母等の有機物を分解す
る。この反応過程で、有機物中に構成成分として存在す
るミネラルが分離し結合して、バチナスが生成する。 (8)バチナス結晶体は、液体培地のpH値が6.2付
近で生成する。 (9)納豆菌が蒸煮大豆の表面の栄養素だけで代謝を行
なう納豆では、バチナスの生成量は少ない。
様な考察ができる。 (1)バチナスの生成に納豆菌及び枯草菌が関与してい
る。 (2)納豆の中には、バチナスが存在している。 (3)バチナスは納豆成分の一つである。 (4)ビール酵母及びクロレラ粒及びスピルリナ粒には
枯草菌等が存在し、生育環境が良いと代謝を始めてバチ
ナスを生成する。 (5)ビール酵母及びクロレラ粒及びスピルリナ粒に
は、微量のバチナスが存在している事を推察できる。 (6)バチナスは、枯草菌等が関与して生成する特有の
分子構造を持っている無機物である。 (7)自然界の全ての有機物は、微生物によって分解し
無機物化する。枯草菌等は代謝によって数多くの酵素を
生成し、蒸煮大豆及びビール酵母等の有機物を分解す
る。この反応過程で、有機物中に構成成分として存在す
るミネラルが分離し結合して、バチナスが生成する。 (8)バチナス結晶体は、液体培地のpH値が6.2付
近で生成する。 (9)納豆菌が蒸煮大豆の表面の栄養素だけで代謝を行
なう納豆では、バチナスの生成量は少ない。
【0016】(バチナス結晶体の理化学性質)バチナス
は結晶体としてのみ回収できるので、バチナス結晶体の
理化学性質を次に示す(分析は、東京都立産業技術研究
所で行なった)。 (1)元素分析: (a)NCH分析;窒素5.05%、炭素0.47%、
水素5.85% (b)発光分光分析により検出された元素; マグネシウム、リンは多量又はやや多量。 カルシウム、マンガン、鉄は少量。 ケイ素は微量。 ナトリウムは極微量。 (2)赤外吸収スペクトル:図1、図2、図3、図4、
図5に示す通り。 (3)核磁気共鳴スペクトル:図6、図7に示す通り。 (4)X線回折測定データ:図8に示す通り。 (5)物質の形状と色:バチナスは結晶分子で肉眼観察
は不可能であるが、液体培地では経時と共に複数の結晶
分子が会合し、白色の肉眼視可能な結晶体に成長する。 (6)バチナス結晶体が生成を始める培地のpH値:
6.2付近である。 (7)溶剤に対する溶解性: (a)冷水、温熱水に不溶。 (b)酸水溶液に易溶。 (c)アルカリ水溶液に不溶。 (d)アルコール類、ノルマルヘキサンとシクロヘキサ
ンの混合溶剤に不溶。 (8)バチナス結晶体は酸によく溶けるので胃酸(塩
酸)に着目し、バチナス結晶体を塩酸で溶解すると、無
色透明の結晶BTCと淡乳白色の粉状副産物BBPの混
合物BAHCが生成する。約40mlの蒸留水に1,0
00mgのバチナス結晶体を入れ、1N塩酸7mlを滴
下して放置すると、10時間後にバチナス結晶体は溶解
し、バチナス結晶体中に付着していた培地成分等が遊離
して溶解液が濁る。この液を活性炭処理の後、孔径0.
1μmのフィルターで濾過した濾液を乾燥すると、純度
が高いBAHCが生成する。 回収したBAHCの量:約1.350mg BAHCの理化学性質は次の通り。 (a)NCH分析;窒素4.10%、炭素0.00%、
水素4.98% (b)イオンクロマトグラフによる分析; Na+ 16.2mg/g K+ 6.8mg/g Mg2+ 37.0mg/g Ca2+ 1.3mg/g Cl− 274.mg/g PO4 3− 314.mg/g SO4 2− 0.6mg/g (c)赤外吸収スペクトル:図9に示す通り。 (d)塩基性、酸性、中性の区別;10mgのBAHC
をPH値7.0の水50mlに溶解した溶液の平均pH
値は6.2。 (e)溶剤に対する溶解性; 水に易溶。 酸水溶液に易溶。 エタノールに易溶。 水酸化ナトリウム溶液中で水に不溶の物質を生成。 ノルマルヘキサンとシクロヘキサンの混合溶剤に不
溶。 (9)BBPはBTCより潮解性が大きい。従って、B
TCとBBPの混合物質であるBAHCは空気中で容易
に液化する。又、BBPは酸化して水に不溶の物質に変
化する。この性質を利用してBAHCからBBPを除去
すると、BTCを単離する事ができる。BTCの理化学
性質は次の通り。 (a)イオンクロマトグラフによる分析; Na+ 13.0mg/g K+ 28.7mg/g Mg2+ 53.7mg/g Ca2+ 12.0mg/g Cl− 278.mg/g PO4 3− 121 mg/g SO4 2− 3.1mg/g (b)物質の形状と色:六面体の結晶で無色透明。 (c)塩基性、酸性、中性の区別;5mgのBTCをp
H値6.7の水50mlに溶解した溶液の平均pH値は
6.3。 (d)溶剤に対する溶解性; 水に易溶。 酸水溶液に易溶。 エタノールに易溶。 水酸化ナトリウム溶液中で水に不溶の物質を生成。 ノルマルヘキサンとシクロヘキサンの混合溶剤に不
溶。 (10)ミネラル機能の発現:渡辺正雄は著書「新・ミ
ネラル栄養学」の中の多量ミネラル編で「多量ミネラル
類は、イオン態としての生体調節の機能によって、直接
的な生理作用も営んでいる」と解説している。又、「ミ
ネラル・微量元素の栄養学」の序で、鈴木継美と和田攻
は「ミネラルや微量元素では、体に対する作用が、生体
機能の保持であり、単に量のみを問題とするものではな
い」と解説している。ミネラル化合物バチナスは、胃酸
に溶けて溶液中でイオン化する事が、イオンクロマトグ
ラフによる分析で示されているので、生体中でイオン態
としての生理作用を営み、かつ又、その安全性が認めら
れている枯草菌等の代謝産物であるバチナスは、有効に
ミネラル機能を発現している事は確かである。
は結晶体としてのみ回収できるので、バチナス結晶体の
理化学性質を次に示す(分析は、東京都立産業技術研究
所で行なった)。 (1)元素分析: (a)NCH分析;窒素5.05%、炭素0.47%、
水素5.85% (b)発光分光分析により検出された元素; マグネシウム、リンは多量又はやや多量。 カルシウム、マンガン、鉄は少量。 ケイ素は微量。 ナトリウムは極微量。 (2)赤外吸収スペクトル:図1、図2、図3、図4、
図5に示す通り。 (3)核磁気共鳴スペクトル:図6、図7に示す通り。 (4)X線回折測定データ:図8に示す通り。 (5)物質の形状と色:バチナスは結晶分子で肉眼観察
は不可能であるが、液体培地では経時と共に複数の結晶
分子が会合し、白色の肉眼視可能な結晶体に成長する。 (6)バチナス結晶体が生成を始める培地のpH値:
6.2付近である。 (7)溶剤に対する溶解性: (a)冷水、温熱水に不溶。 (b)酸水溶液に易溶。 (c)アルカリ水溶液に不溶。 (d)アルコール類、ノルマルヘキサンとシクロヘキサ
ンの混合溶剤に不溶。 (8)バチナス結晶体は酸によく溶けるので胃酸(塩
酸)に着目し、バチナス結晶体を塩酸で溶解すると、無
色透明の結晶BTCと淡乳白色の粉状副産物BBPの混
合物BAHCが生成する。約40mlの蒸留水に1,0
00mgのバチナス結晶体を入れ、1N塩酸7mlを滴
下して放置すると、10時間後にバチナス結晶体は溶解
し、バチナス結晶体中に付着していた培地成分等が遊離
して溶解液が濁る。この液を活性炭処理の後、孔径0.
1μmのフィルターで濾過した濾液を乾燥すると、純度
が高いBAHCが生成する。 回収したBAHCの量:約1.350mg BAHCの理化学性質は次の通り。 (a)NCH分析;窒素4.10%、炭素0.00%、
水素4.98% (b)イオンクロマトグラフによる分析; Na+ 16.2mg/g K+ 6.8mg/g Mg2+ 37.0mg/g Ca2+ 1.3mg/g Cl− 274.mg/g PO4 3− 314.mg/g SO4 2− 0.6mg/g (c)赤外吸収スペクトル:図9に示す通り。 (d)塩基性、酸性、中性の区別;10mgのBAHC
をPH値7.0の水50mlに溶解した溶液の平均pH
値は6.2。 (e)溶剤に対する溶解性; 水に易溶。 酸水溶液に易溶。 エタノールに易溶。 水酸化ナトリウム溶液中で水に不溶の物質を生成。 ノルマルヘキサンとシクロヘキサンの混合溶剤に不
溶。 (9)BBPはBTCより潮解性が大きい。従って、B
TCとBBPの混合物質であるBAHCは空気中で容易
に液化する。又、BBPは酸化して水に不溶の物質に変
化する。この性質を利用してBAHCからBBPを除去
すると、BTCを単離する事ができる。BTCの理化学
性質は次の通り。 (a)イオンクロマトグラフによる分析; Na+ 13.0mg/g K+ 28.7mg/g Mg2+ 53.7mg/g Ca2+ 12.0mg/g Cl− 278.mg/g PO4 3− 121 mg/g SO4 2− 3.1mg/g (b)物質の形状と色:六面体の結晶で無色透明。 (c)塩基性、酸性、中性の区別;5mgのBTCをp
H値6.7の水50mlに溶解した溶液の平均pH値は
6.3。 (d)溶剤に対する溶解性; 水に易溶。 酸水溶液に易溶。 エタノールに易溶。 水酸化ナトリウム溶液中で水に不溶の物質を生成。 ノルマルヘキサンとシクロヘキサンの混合溶剤に不
溶。 (10)ミネラル機能の発現:渡辺正雄は著書「新・ミ
ネラル栄養学」の中の多量ミネラル編で「多量ミネラル
類は、イオン態としての生体調節の機能によって、直接
的な生理作用も営んでいる」と解説している。又、「ミ
ネラル・微量元素の栄養学」の序で、鈴木継美と和田攻
は「ミネラルや微量元素では、体に対する作用が、生体
機能の保持であり、単に量のみを問題とするものではな
い」と解説している。ミネラル化合物バチナスは、胃酸
に溶けて溶液中でイオン化する事が、イオンクロマトグ
ラフによる分析で示されているので、生体中でイオン態
としての生理作用を営み、かつ又、その安全性が認めら
れている枯草菌等の代謝産物であるバチナスは、有効に
ミネラル機能を発現している事は確かである。
【0017】
【実施例】バチナスが納豆中に生成している事は[00
11]の実験例2で示した。納豆の中では、蒸煮大豆の
表面に存在する栄養素だけを利用して納豆菌が代謝をす
るので、生成するバチナスは極く微量である。そこで、
納豆中のバチナス生成を増量する実施例と、ビール酵母
及びクロレラ及びスピルリナに納豆菌を接種発酵した実
施例を以下に記す。又、バチナスは酸に溶けるので、生
体中にも存在する乳酸や酢酸に溶解して、バチナス成分
のミネラルを摂取する実施例を示す。
11]の実験例2で示した。納豆の中では、蒸煮大豆の
表面に存在する栄養素だけを利用して納豆菌が代謝をす
るので、生成するバチナスは極く微量である。そこで、
納豆中のバチナス生成を増量する実施例と、ビール酵母
及びクロレラ及びスピルリナに納豆菌を接種発酵した実
施例を以下に記す。又、バチナスは酸に溶けるので、生
体中にも存在する乳酸や酢酸に溶解して、バチナス成分
のミネラルを摂取する実施例を示す。
【0018】(実施例1)蒸煮大豆にビール酵母抽出成
分を混入し発酵した納豆 納豆50g中のバチナス生成量は、[0011]の実験
例2により0.4mgであるので、これを約10mgに
増量するには、[0012]の(1)によりビール酵母
約1,000mgの抽出成分を混合した蒸煮大豆に納豆
菌を接種し、40℃で20時間発酵する事によってでき
る(この様にして造った納豆をナトラルと仮称)。ビー
ル酵母を豆乳、及び、クロレラ又はスピルリナの抽出成
分と代替できる。
分を混入し発酵した納豆 納豆50g中のバチナス生成量は、[0011]の実験
例2により0.4mgであるので、これを約10mgに
増量するには、[0012]の(1)によりビール酵母
約1,000mgの抽出成分を混合した蒸煮大豆に納豆
菌を接種し、40℃で20時間発酵する事によってでき
る(この様にして造った納豆をナトラルと仮称)。ビー
ル酵母を豆乳、及び、クロレラ又はスピルリナの抽出成
分と代替できる。
【0019】(実施例2)納豆を摺りつぶし再発酵して
乾燥した納豆粒 納豆は、納豆菌が蒸煮大豆の表面に存在する栄養素だけ
を利用して増殖するので、代謝産物であるバチナスの生
成量は極く微量である。そこで、納豆を微細に摺りつぶ
して40℃で70時間かけて再発酵すると、蒸煮大豆に
含有する栄養素で、納豆菌が代謝に必要とする栄養素ビ
オチンを殆んど利用できるので、バチナスは多量に生成
する。この再発酵納豆を乾燥して粒状に加工(ナトラル
粒と仮称)し、ビン等に封入保管すると、食卓上に常時
置いておいて、米飯食以外でも、携行しても、バチナス
を豊富に含有する納豆を常時摂取できる。蒸煮大豆を摺
りつぶした豆乳に納豆菌を接種し、40℃で100時間
攪拌培養したものを乾燥して粒状に加工(ナトラル粒)
してもできる。粉状、顆粒に加工して摂取する事もでき
る。
乾燥した納豆粒 納豆は、納豆菌が蒸煮大豆の表面に存在する栄養素だけ
を利用して増殖するので、代謝産物であるバチナスの生
成量は極く微量である。そこで、納豆を微細に摺りつぶ
して40℃で70時間かけて再発酵すると、蒸煮大豆に
含有する栄養素で、納豆菌が代謝に必要とする栄養素ビ
オチンを殆んど利用できるので、バチナスは多量に生成
する。この再発酵納豆を乾燥して粒状に加工(ナトラル
粒と仮称)し、ビン等に封入保管すると、食卓上に常時
置いておいて、米飯食以外でも、携行しても、バチナス
を豊富に含有する納豆を常時摂取できる。蒸煮大豆を摺
りつぶした豆乳に納豆菌を接種し、40℃で100時間
攪拌培養したものを乾燥して粒状に加工(ナトラル粒)
してもできる。粉状、顆粒に加工して摂取する事もでき
る。
【0020】(実施例3)ビール酵母に納豆菌を接種培
養した発酵ビール酵母 液体培地中ではバチナス分子は移動ができるので会合し
結晶体を生成するが、固体培地中で生成したバチナス分
子は移動できない事を[0010]で示した。ビール酵
母に水を注いで湿潤にし納豆菌を接種する。40℃で1
00時間攪拌培養すると、[0012]の(2)により
ビール酵母500mgにつき、バチナスが約10.5m
g生成している。納豆菌によって発酵したビール酵母を
乾燥し、粒状加工(この様にして造った納豆菌発酵ビー
ル酵母をナビオスと仮称)する。栄養学的に高く評価さ
れているビール酵母の栄養成分と、納豆菌によって生成
したバチナスを効果的に摂取できる。粉状、顆粒に加工
する事もできる。ビール酵母をクロレラ及びスピルリナ
に代替すると、それぞれクロレラ及びスピルリナの栄養
成分とバチナスを一緒に摂取できる。
養した発酵ビール酵母 液体培地中ではバチナス分子は移動ができるので会合し
結晶体を生成するが、固体培地中で生成したバチナス分
子は移動できない事を[0010]で示した。ビール酵
母に水を注いで湿潤にし納豆菌を接種する。40℃で1
00時間攪拌培養すると、[0012]の(2)により
ビール酵母500mgにつき、バチナスが約10.5m
g生成している。納豆菌によって発酵したビール酵母を
乾燥し、粒状加工(この様にして造った納豆菌発酵ビー
ル酵母をナビオスと仮称)する。栄養学的に高く評価さ
れているビール酵母の栄養成分と、納豆菌によって生成
したバチナスを効果的に摂取できる。粉状、顆粒に加工
する事もできる。ビール酵母をクロレラ及びスピルリナ
に代替すると、それぞれクロレラ及びスピルリナの栄養
成分とバチナスを一緒に摂取できる。
【0021】(実施例4)乳酸菌飲料にバチナスを配合 バチナスが酸に溶けやすい様に摺りつぶしてパウダー状
にし、乳酸菌飲料に配合すると、乳酸菌飲料中の乳酸に
溶けてバチナスを構成するミネラルは、イオン化する。
この事によって、乳酸菌の機能成分と枯草菌等の機能成
分を併せ持った乳酸菌飲料ができる。
にし、乳酸菌飲料に配合すると、乳酸菌飲料中の乳酸に
溶けてバチナスを構成するミネラルは、イオン化する。
この事によって、乳酸菌の機能成分と枯草菌等の機能成
分を併せ持った乳酸菌飲料ができる。
【0022】(実施例5)食酢にバチナスを配合 生理活性を高める効果がある食酢にバチナスを配合する
と、酢酸に溶けてイオン化したバチナス構成成分のミネ
ラルの機能が加わった食酢ができる。
と、酢酸に溶けてイオン化したバチナス構成成分のミネ
ラルの機能が加わった食酢ができる。
【0023】
【発明の効果】バチナスは、蒸煮大豆及びビール酵母及
びクロレラ及びスピルリナの構成成分の中で、枯草菌等
が代謝に必要な栄養素を利用して生成した特有のミネラ
ル化合物である。これは[0011][0015]によ
って示した。蒸煮大豆と納豆菌で発酵した蒸煮大豆、ビ
ール酵母と納豆菌で発酵したビール酵母、クロレラと納
豆菌で発酵したクロレラ、スピルリナと納豆菌で発酵し
たスピルリナの、それぞれの納豆菌接種前と接種発酵後
のミネラル含有量は同じ値である。しかし、納豆菌によ
って生成したバチナスの存在に違いがある。ここに、
[0004]での五島孜郎の提示に関してヒントとなる
現象が存在しているものと考えられる。従来、例えば納
豆の機能成分でのミネラルに関して言えば、大豆の成分
分析値を示してミネラルの摂取効果が説明され、大豆ミ
ネラルが納豆菌によって、分子構造を異にするミネラル
化合物バチナスに変えられて、このミネラルが生体内で
どの様な反応に関わっているかに触れられていない。ビ
ール酵母及びクロレラ及びスピルリナについても、同様
の事が言える。
びクロレラ及びスピルリナの構成成分の中で、枯草菌等
が代謝に必要な栄養素を利用して生成した特有のミネラ
ル化合物である。これは[0011][0015]によ
って示した。蒸煮大豆と納豆菌で発酵した蒸煮大豆、ビ
ール酵母と納豆菌で発酵したビール酵母、クロレラと納
豆菌で発酵したクロレラ、スピルリナと納豆菌で発酵し
たスピルリナの、それぞれの納豆菌接種前と接種発酵後
のミネラル含有量は同じ値である。しかし、納豆菌によ
って生成したバチナスの存在に違いがある。ここに、
[0004]での五島孜郎の提示に関してヒントとなる
現象が存在しているものと考えられる。従来、例えば納
豆の機能成分でのミネラルに関して言えば、大豆の成分
分析値を示してミネラルの摂取効果が説明され、大豆ミ
ネラルが納豆菌によって、分子構造を異にするミネラル
化合物バチナスに変えられて、このミネラルが生体内で
どの様な反応に関わっているかに触れられていない。ビ
ール酵母及びクロレラ及びスピルリナについても、同様
の事が言える。
【0024】バチナスを構成する成分が、生体内化学反
応に於いてどの様に関わっているかは、今後の生物無機
化学及びミネラル栄養学の研究成果を待たなければなら
ないが、バチナスのミネラルが生体内で直接的な生理作
用を営んでいる事は、[0006]及び[0007]と
[0016]の(8)と(10)で示した様に明らかで
ある。
応に於いてどの様に関わっているかは、今後の生物無機
化学及びミネラル栄養学の研究成果を待たなければなら
ないが、バチナスのミネラルが生体内で直接的な生理作
用を営んでいる事は、[0006]及び[0007]と
[0016]の(8)と(10)で示した様に明らかで
ある。
【0025】ジェンナーが種痘を発見した故事にみる様
に、身近な現象から研究のヒントを得る事が多い。バチ
ナスのミネラル効果を、バチナスが枯草菌等の代謝産物
は人体に安全である事を前提に、その服用効果が、バチ
ナスの生理作用によると考えられる体験事例を以下に示
す。
に、身近な現象から研究のヒントを得る事が多い。バチ
ナスのミネラル効果を、バチナスが枯草菌等の代謝産物
は人体に安全である事を前提に、その服用効果が、バチ
ナスの生理作用によると考えられる体験事例を以下に示
す。
【0026】(体験事例1)水虫の治癒 足の指間にカユミを伴う水泡状の水虫が発症した時、パ
ウダー状に摺りつぶしたバチナス結晶体を約5mg服用
すると、2〜3時間でカユミが治まり、約5mg/日の
服用で7日目には水虫が治癒した。以後、毎日約5mg
の代りに、ナトラル50g又はナトラル粒2,500m
g又はナビオス2,500mgの摂取でも同様の効果が
得られる。
ウダー状に摺りつぶしたバチナス結晶体を約5mg服用
すると、2〜3時間でカユミが治まり、約5mg/日の
服用で7日目には水虫が治癒した。以後、毎日約5mg
の代りに、ナトラル50g又はナトラル粒2,500m
g又はナビオス2,500mgの摂取でも同様の効果が
得られる。
【0027】(体験事例2)歯周病の緩和 歯茎が腫れて痛み、歯が浮いて冷水に沁みる症状で、長
い間悩んでいた60才の男性が、BAHC5mgを1日
1回の服用結果は次の通り。服用30分後に歯茎の痛み
が治まった。服用1日経過して、歯茎の腫れが退き、歯
の浮きが緩和した。服用10日後、冷水が歯に沁みる症
状を殆ど感じなくなり、カタイ食物を噛める様になっ
た。以後、毎日約5mgの服用で歯周病の悪化は阻止さ
れている。BAHC5mgの代りに、ナトラル50g又
はナトラル粒2,500mg又はナビオス2,500m
gの摂取でも同様の効果がある。
い間悩んでいた60才の男性が、BAHC5mgを1日
1回の服用結果は次の通り。服用30分後に歯茎の痛み
が治まった。服用1日経過して、歯茎の腫れが退き、歯
の浮きが緩和した。服用10日後、冷水が歯に沁みる症
状を殆ど感じなくなり、カタイ食物を噛める様になっ
た。以後、毎日約5mgの服用で歯周病の悪化は阻止さ
れている。BAHC5mgの代りに、ナトラル50g又
はナトラル粒2,500mg又はナビオス2,500m
gの摂取でも同様の効果がある。
【0028】(体験事例3)肩凝りの解消 肩凝りになった時、バチナス結晶体パウダー又はBAH
Cを約10mgを服用すると、約1時間後に治まる。以
後、毎日同様の服用を続けると、肩凝りはみられない。
ナトラル50g又はナトラル粒2,500mg又はナビ
オス2,500mgを毎日摂取しても、同様の効果が得
られる。
Cを約10mgを服用すると、約1時間後に治まる。以
後、毎日同様の服用を続けると、肩凝りはみられない。
ナトラル50g又はナトラル粒2,500mg又はナビ
オス2,500mgを毎日摂取しても、同様の効果が得
られる。
【0029】(体験事例4)整腸効果 不順な排便や軟便が続く時、毎日1回、バチナス10m
g又はBAHC10mg又はナトラル粒2,500mg
又はナビオス2,500mgを摂取していると、快適な
排便が続くようになる。
g又はBAHC10mg又はナトラル粒2,500mg
又はナビオス2,500mgを摂取していると、快適な
排便が続くようになる。
【0030】納豆からバチナス10mgを得るには、
[0011]の実験例2より、納豆270g×5=1,
350g(50g入パックで27個)を要するので、一
食でこれだけの納豆を食べるのは不可能である。この
点、ナトラル50gの摂取は、納豆50g+バチナス1
0mgの食効を得る事ができる。
[0011]の実験例2より、納豆270g×5=1,
350g(50g入パックで27個)を要するので、一
食でこれだけの納豆を食べるのは不可能である。この
点、ナトラル50gの摂取は、納豆50g+バチナス1
0mgの食効を得る事ができる。
【0031】バチナス10mgを生成するには、[00
12]の(2)よりビール酵母を約470mg要する。
ビール酵母約470mgを服用しても、[0026]
[0027][0028]の様な効果は観られない。こ
れは、ビール酵母中のミネラルが、納豆菌によって、特
有の分子構造を持つミネラル化合物バチナスに変えられ
た事を示している。
12]の(2)よりビール酵母を約470mg要する。
ビール酵母約470mgを服用しても、[0026]
[0027][0028]の様な効果は観られない。こ
れは、ビール酵母中のミネラルが、納豆菌によって、特
有の分子構造を持つミネラル化合物バチナスに変えられ
た事を示している。
【0032】バチナスは水に不溶であるので、BAHC
の水虫の原因菌である白癬菌に対する発育阻止試験(社
団法人日本食品分析センターで行なった)の概要を記
す。サブロー寒天培地50mlに、はぎ取って粉状にし
たヒトの足角質を800μg/mlとなる様に懸濁させ
た溶液10mlを添加した培地に、BAHC2,000
μg/ml溶液の2倍希釈系列溶液を順次添加し、十分
に混合して平板とした。ここに、白癬菌(Tricho
phyton rubrum TIMM2659)を接
種して、25℃で14日間培養した。BAHC400μ
g/ml添加においても、白癬菌の発育は阻止されなか
った。
の水虫の原因菌である白癬菌に対する発育阻止試験(社
団法人日本食品分析センターで行なった)の概要を記
す。サブロー寒天培地50mlに、はぎ取って粉状にし
たヒトの足角質を800μg/mlとなる様に懸濁させ
た溶液10mlを添加した培地に、BAHC2,000
μg/ml溶液の2倍希釈系列溶液を順次添加し、十分
に混合して平板とした。ここに、白癬菌(Tricho
phyton rubrum TIMM2659)を接
種して、25℃で14日間培養した。BAHC400μ
g/ml添加においても、白癬菌の発育は阻止されなか
った。
【0033】白癬菌は人体に侵入する時、生体角質を分
解する酵素を分泌する事が分かっている(宮地誠、高橋
久、高橋伸也編・株式会社協和企画通信発行「真菌症と
生体防御機構」の小川秀興、坪井良治著<真菌感染の菌
側要因>)。[0026]の体験事例1と[0032]
の試験を対比推察すると、概ね次の様になる。 (a)服用したバチナスは胃酸に溶けてBAHCとなっ
てイオン化し、体内に吸収されて生体内反応によって生
成した物質によって、白癬菌が人体に侵入しようとして
分泌した生体角質分解酵素の活性が阻害された。 (b)培地に混合した代謝活性を失っているヒトの足角
質は、白癬菌にとっては単なる窒素源としての認識しか
ない。 (c)白癬菌は、生体角質と生体の代謝活性を失った角
質を判別する機能を有しており、BAHCによる白癬菌
発育阻止作用は、生体系で働くことを示唆している。
解する酵素を分泌する事が分かっている(宮地誠、高橋
久、高橋伸也編・株式会社協和企画通信発行「真菌症と
生体防御機構」の小川秀興、坪井良治著<真菌感染の菌
側要因>)。[0026]の体験事例1と[0032]
の試験を対比推察すると、概ね次の様になる。 (a)服用したバチナスは胃酸に溶けてBAHCとなっ
てイオン化し、体内に吸収されて生体内反応によって生
成した物質によって、白癬菌が人体に侵入しようとして
分泌した生体角質分解酵素の活性が阻害された。 (b)培地に混合した代謝活性を失っているヒトの足角
質は、白癬菌にとっては単なる窒素源としての認識しか
ない。 (c)白癬菌は、生体角質と生体の代謝活性を失った角
質を判別する機能を有しており、BAHCによる白癬菌
発育阻止作用は、生体系で働くことを示唆している。
【0034】納豆は、食味と摂取者心理への考慮から、
蒸煮大豆を短時間の納豆菌発酵で製造し、又、うまみ成
分のアミノ酸であるグルタミン酸の分解でアンモニアが
発生するのを防ぐため、低温で保管して早目に食べなく
てはならないので、バチナスの生成量は極く微量であ
る。[0019]の実施例2で生成したナトラル粒に
は、バチナスが多量に含有しているので、毎日5〜10
g摂取していると、水虫及び歯周病及び肩凝りに罹りに
くくなるが、これは裏を返せば、バチナスの様な栄養素
のミネラルの摂取不足が、水虫及び歯周病及び肩凝りに
罹り易い体にしていると言う事ができる。これを要する
に、バチナスは生体内での様々な反応に関与して、生理
活性や生体防御に関わっているものと推察できる。
蒸煮大豆を短時間の納豆菌発酵で製造し、又、うまみ成
分のアミノ酸であるグルタミン酸の分解でアンモニアが
発生するのを防ぐため、低温で保管して早目に食べなく
てはならないので、バチナスの生成量は極く微量であ
る。[0019]の実施例2で生成したナトラル粒に
は、バチナスが多量に含有しているので、毎日5〜10
g摂取していると、水虫及び歯周病及び肩凝りに罹りに
くくなるが、これは裏を返せば、バチナスの様な栄養素
のミネラルの摂取不足が、水虫及び歯周病及び肩凝りに
罹り易い体にしていると言う事ができる。これを要する
に、バチナスは生体内での様々な反応に関与して、生理
活性や生体防御に関わっているものと推察できる。
【0035】バチナスの未知の機能は、生物無機化学及
びミネラル栄養学及び臨床試験等の学術研究を待たなけ
ればならないが、既に解明されているミネラルの機能を
論拠とする事により、本発明は、次の様な産業上及び日
常生活上及び学術上の効果をもたらすものと考える。 (1)バチナスは、その酸塩と副産物及び誘導体と共
に、健康維持に欠かせない高い活性を有するミネラルと
して、医療・医薬及び栄養素及び農薬及び食料・飼料等
の分野における生理活性物質及び生体防御物質、又は、
これ等の生成に関与する物質として期待できる。 (2)生体内でイオン化する事により、優れた反応活性
を示すミネラル化合物バチナスを食料や飼料に配合し、
栄養補助商品を多種類開発できる。 (3)[0018]の実施例1及び[0019]の実施
例2及び[0020]の実施例3で示した様に、納豆菌
が培養物の中に含まれる増殖栄養素ビオチンを十分利用
できるまで発酵し、バチナスを増量できる。 (4)豆腐製造で出るおからは年間約70万トンで、飼
料や肥料に90%利用されるほか、10%は産業廃棄物
として焼却処分されている。絹ごし豆腐とおからの栄養
成分を100gで比較すると、ほぼ似ているが、食物繊
維は絹ごし豆腐には無く、おからには含まれている(女
子栄養大学出版部発行の四訂食品成分表)。この様に栄
養成分が多いおからに納豆菌を接種し、おから成分中の
納豆菌が増殖に要する栄養成分を殆ど利用するまで培養
すると、おからは消化吸収され易くなると同時に、バチ
ナスが多量に生成する。発酵熟成したおからを乾燥加工
する事により、常時、ミネラル機能に富んだ食料又は飼
料として利用できる。納豆菌によって、おからは立派な
資源(食料又は飼料)として生き返り、大豆成分は全て
を有効に利用できる。又、廃棄処分されていた有機物の
再利用開発が可能になる。 (5)[0021]の実施例4及び[0022]の実施
例5で示した様に、生体中にも存在する乳酸及び酢酸で
バチナスを溶解して、塩酸(胃酸)にも水にも溶け易く
する事ができる。 (6)牧草に寄生している枯草菌の代謝によってバチナ
スを増量し、家畜の生体防御機能と生理活性機能を高め
る飼料を作る事ができる。 (7)バチナス及びBAHC及びナトラル粒及びナビオ
スなどは、1度の摂取で水虫の治癒効果、歯周病の緩和
効果、肩凝り解消効果、整腸効果などの複合効果が日常
経験で観察されるので、これをヒントにバチナス成分の
ミネラル機能の学術研究及びストラバイトのミネラルと
しての学術研究への端緒が開かれるものと期待できる。
びミネラル栄養学及び臨床試験等の学術研究を待たなけ
ればならないが、既に解明されているミネラルの機能を
論拠とする事により、本発明は、次の様な産業上及び日
常生活上及び学術上の効果をもたらすものと考える。 (1)バチナスは、その酸塩と副産物及び誘導体と共
に、健康維持に欠かせない高い活性を有するミネラルと
して、医療・医薬及び栄養素及び農薬及び食料・飼料等
の分野における生理活性物質及び生体防御物質、又は、
これ等の生成に関与する物質として期待できる。 (2)生体内でイオン化する事により、優れた反応活性
を示すミネラル化合物バチナスを食料や飼料に配合し、
栄養補助商品を多種類開発できる。 (3)[0018]の実施例1及び[0019]の実施
例2及び[0020]の実施例3で示した様に、納豆菌
が培養物の中に含まれる増殖栄養素ビオチンを十分利用
できるまで発酵し、バチナスを増量できる。 (4)豆腐製造で出るおからは年間約70万トンで、飼
料や肥料に90%利用されるほか、10%は産業廃棄物
として焼却処分されている。絹ごし豆腐とおからの栄養
成分を100gで比較すると、ほぼ似ているが、食物繊
維は絹ごし豆腐には無く、おからには含まれている(女
子栄養大学出版部発行の四訂食品成分表)。この様に栄
養成分が多いおからに納豆菌を接種し、おから成分中の
納豆菌が増殖に要する栄養成分を殆ど利用するまで培養
すると、おからは消化吸収され易くなると同時に、バチ
ナスが多量に生成する。発酵熟成したおからを乾燥加工
する事により、常時、ミネラル機能に富んだ食料又は飼
料として利用できる。納豆菌によって、おからは立派な
資源(食料又は飼料)として生き返り、大豆成分は全て
を有効に利用できる。又、廃棄処分されていた有機物の
再利用開発が可能になる。 (5)[0021]の実施例4及び[0022]の実施
例5で示した様に、生体中にも存在する乳酸及び酢酸で
バチナスを溶解して、塩酸(胃酸)にも水にも溶け易く
する事ができる。 (6)牧草に寄生している枯草菌の代謝によってバチナ
スを増量し、家畜の生体防御機能と生理活性機能を高め
る飼料を作る事ができる。 (7)バチナス及びBAHC及びナトラル粒及びナビオ
スなどは、1度の摂取で水虫の治癒効果、歯周病の緩和
効果、肩凝り解消効果、整腸効果などの複合効果が日常
経験で観察されるので、これをヒントにバチナス成分の
ミネラル機能の学術研究及びストラバイトのミネラルと
しての学術研究への端緒が開かれるものと期待できる。
【図1】蒸煮大豆に納豆菌を接種培養して生成したバチ
ナス結晶体の赤外吸収スペクトルを示す図である。
ナス結晶体の赤外吸収スペクトルを示す図である。
【図2】豆乳に枯草菌を接種培養して生成したバチナス
結晶体の赤外吸収スペクトルを示す図である。
結晶体の赤外吸収スペクトルを示す図である。
【図3】乾燥ビール酵母を水に浸し、納豆菌を接種培養
して生成したバチナス結晶体の赤外吸収スペクトルを示
す図である。
して生成したバチナス結晶体の赤外吸収スペクトルを示
す図である。
【図4】クロレラ粒を水に浸し、寄生している枯草菌が
代謝生成したバチナス結晶体の赤外吸収スペクトルを示
す図である。
代謝生成したバチナス結晶体の赤外吸収スペクトルを示
す図である。
【図5】スピルリナ粒を水に浸し、寄生している枯草菌
が代謝生成したバチナス結晶体の赤外吸収スペクトルを
示す図である。
が代謝生成したバチナス結晶体の赤外吸収スペクトルを
示す図である。
【図6】蒸煮大豆に納豆菌を接種培養して生成したバチ
ナス結晶体の核磁気共鳴スペクトルを示す図である。
ナス結晶体の核磁気共鳴スペクトルを示す図である。
【図7】豆乳に枯草菌を接種培養して生成したバチナス
結晶体の核磁気共鳴スペクトルを示す図である。
結晶体の核磁気共鳴スペクトルを示す図である。
【図8】蒸煮大豆に納豆菌を接種培養して生成したバチ
ナス結晶体のX線回折測定データを示す図である。
ナス結晶体のX線回折測定データを示す図である。
【図9】バチナス結晶体の塩酸塩と副産物の混合物質B
AHCの赤外吸収スペクトルを示す図である。
AHCの赤外吸収スペクトルを示す図である。
【図10】ストラバイトの赤外吸収スペクトルを示す図
である。
である。
【図11】ストラバイトのX線回折データを示す図であ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/02 A61P 3/02 3/12 3/12 // A23L 1/20 A23L 1/20 Z 109 109Z (C12P 3/00 C12R 1:125)
Claims (8)
- 【請求項1】 納豆菌及び枯草菌(以下、枯草菌等と略
記)が代謝によって生成する無機物(以下、バチナスと
呼称)と、培地中では結晶構造の分子及び複数分子が結
合した結晶体として存在し、その結晶体が(1)から
(7)までの下記の理化学性質を有して、塩酸に溶けて
生成する(8)から(10)までの理化学性質を有する
酸塩(BTCと略記)と副産物(BBPと略記)及びB
TCとBBPの混合物(BAHCと略記)、及びイオン
態がBTC並びにBAHCと近似の物質。 (1)元素分析: (a)NCH分析;窒素5.05%、炭素0.47%、
水素5.85% (b)発光分光分析により検出された元素; マグネシウム、リンは多量又はやや多量。 カルシウム、マンガン、鉄は少量。 ケイ素は微量。 ナトリウムは極微量。 (2)赤外吸収スペクトル:図1、図2、図3、図4、
図5に示す通り。 (3)核磁気共鳴スペクトル:図6、図7に示す通り。 (4)X線回折測定データ:図8に示す通り。 (5)物質の形状と色:X線回折測定で観られる結晶分
子で肉眼観察は不可能であるが、液体培地中で経時と共
に複数の結晶分子が会合し、肉眼視可能な結晶体に成長
する。結晶体は水中で透明、空気中で半透明又は白色で
ある。 (6)バチナスが結晶体の生成を始めるpH値:6.2
付近である。 (7)溶剤に対する溶解性: (a)冷水、温熱水に不溶。 (b)酸水溶液に易溶。 (c)アルカリ水溶液に不溶。 (d)アルコール類、ノルマルヘキサンとシクロヘキサ
ンの混合溶剤に不溶。 (8)バチナスは酸によく溶けるので胃酸(塩酸)に着
目し、バチナスを塩酸で溶解する。これに水を注いで活
性炭処理をした後、孔径0.1μmのフィルターで濾過
した濾液を乾燥すると、無色透明の結晶(BTC)及び
淡乳白色の副産物(BBP)の混合物(BAHC)が生
成する。BAHCの理化学性質は次の通り。 (a)NCH分析:窒素4.10%、炭素0.00%、
水素4.98%。 (b)イオンクロマトグラフによる分析: Na+ 16.2mg/g (ナトリウムイオン) K+ 6.8mg/g (カリウムイオン) Mg2+ 37.0mg/g (マグネシウムイオン) Ca2+ 1.3mg/g (カルシウムイオン) C1− 274 mg/g (塩化物イオン) PO4 3− 314 mg/g (りん酸イオン) SO4 2− 0.6mg/g (硫酸イオン) (c)赤外吸収スペクトル:図9に示す通り。 (d)塩基性、酸性、中性の区別:10mgをpH値
7.0の水50mlに溶解した溶液の平均pH値は6.
2。 (e)溶剤に対する溶解性: 水に易溶。 酸水溶液に易溶。 エタノールに易溶。 水酸化ナトリウム溶液中で水に不溶の物質を生成。 ノルマルヘキサンとシクロヘキサンの混合溶剤に不
溶。 (9)BBPは潮解性が大きく、かつ空気中で経時と共
に水に不溶の物質に変化するが、酸に溶ける。又、BT
Cは水に溶ける。そこで、この性質を利用して、BAH
CからBBPを除去すると、BTCが残る。BTCの理
化学性質は次の通り。 (a)イオンクロマトグラフによる分析: Na+ 13.0mg/g K+ 28.7mg/g Mg2+ 53.7mg/g Ca2+ 12.0mg/g Cl− 278.mg/g PO4 3− 121.mg/g SO4 2− 3.1mg/g (b)物質の形状と色:六面体の結晶で無色透明。 (c)塩基性、酸性、中性の区別:5mgをpH値6.
7の水50mlに溶解した溶液の平均pH値は6.3。 (d)溶剤に対する溶解性: 水に易溶。 酸水溶液に易溶。 エタノールに易溶。 水酸化ナトリウム溶液中で水に不溶の物質を生成。 ノルマルヘキサンとシクロヘキサンの混合溶剤に不
溶。 (10)ミネラル機能の発現:人体にとって必須の多量
ミネラルは、イオン態としての生体調節の機能によっ
て、直接的な生理作用を営む事が知られている。バチナ
スは、胃酸に溶けて溶液中でイオン化するので、ミネラ
ル機能を発現する。 - 【請求項2】 バチナスが、ほとんど全ての酸に溶解し
て生成する酸塩と副産物、及びその誘導体、及びイオン
態がこれらの物質と近似組成の物質。 - 【請求項3】 枯草菌等が寄生しているか又は枯草菌等
を接種して、枯草菌等が代謝可能な液体培地で、枯草菌
等の代謝によってバチナスの結晶体を生成する方法。 - 【請求項4】 寄生しているか又は接種した枯草菌等が
代謝によって生成したバチナスが、分子及び複数分子が
結合体と存在するか、請求項2記載の物質が単独又は共
存している物質。 - 【請求項5】 糸引納豆(以下、納豆と略記)を粉砕し
て、納豆菌が増殖に必要な栄養成分ビオチンをほぼ利用
し終えるまで発酵した納豆。 - 【請求項6】 納豆菌を接種培養し、納豆菌がビオチン
を殆んど利用するまで発酵したビール酵母又はクロレラ
又はスピルリナ又は脱脂大豆又は蒸煮呉又は豆乳。 - 【請求項7】 蒸煮呉又は豆乳、及び、ビール酵母又は
クロレラ又はスピルリナを水に浸して抽出した成分が、
それぞれを単独又は複数の組合せで混入している蒸煮大
豆に、納豆菌を接種培養して発酵製造した納豆。 - 【請求項8】 ビール酵母又はクロレラ又はスピルリナ
が、それぞれ単独又は複数の組合せで混入している蒸煮
大豆に、納豆菌を接種培養して発酵製造した納豆。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11307409A JP2000166583A (ja) | 1998-10-02 | 1999-09-24 | 枯草菌等が産生する無機物及びその酸塩と副産物及びその誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31528098 | 1998-10-02 | ||
JP10-315280 | 1998-10-02 | ||
JP11307409A JP2000166583A (ja) | 1998-10-02 | 1999-09-24 | 枯草菌等が産生する無機物及びその酸塩と副産物及びその誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000166583A true JP2000166583A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=26565093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11307409A Pending JP2000166583A (ja) | 1998-10-02 | 1999-09-24 | 枯草菌等が産生する無機物及びその酸塩と副産物及びその誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000166583A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013522315A (ja) * | 2010-03-17 | 2013-06-13 | アグラクエスト インコーポレイテッド | 胃腸状態の予防及び処置にバチルス・ズブチリス菌株を使用する方法 |
US9247757B2 (en) | 2008-09-17 | 2016-02-02 | Bayer Cropscience Lp | Method for using a Bacillus subtilis strain to enhance animal health |
CN113667606A (zh) * | 2021-07-05 | 2021-11-19 | 南昌大学 | 一种以碎米糖化液为碳源高效同化氨制备蛋白质的方法 |
CN114807241A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-07-29 | 井冈山大学 | 用于稀土矿区重金属废水处理的生物源矿物及其制备方法 |
-
1999
- 1999-09-24 JP JP11307409A patent/JP2000166583A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9247757B2 (en) | 2008-09-17 | 2016-02-02 | Bayer Cropscience Lp | Method for using a Bacillus subtilis strain to enhance animal health |
JP2013522315A (ja) * | 2010-03-17 | 2013-06-13 | アグラクエスト インコーポレイテッド | 胃腸状態の予防及び処置にバチルス・ズブチリス菌株を使用する方法 |
US9457054B2 (en) | 2010-03-17 | 2016-10-04 | Bayer Cropscience Lp | Method for using a Bacillus subtilis strain for prophylaxis and treatment of gastro-intestinal conditions |
CN113667606A (zh) * | 2021-07-05 | 2021-11-19 | 南昌大学 | 一种以碎米糖化液为碳源高效同化氨制备蛋白质的方法 |
CN113667606B (zh) * | 2021-07-05 | 2023-11-03 | 南昌大学 | 一种以碎米糖化液为碳源高效同化氨制备蛋白质的方法 |
CN114807241A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-07-29 | 井冈山大学 | 用于稀土矿区重金属废水处理的生物源矿物及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2004276123B2 (en) | Fermentation and culture method, fermented plant extract, fermented plant extract powder and composition containing the fermented plant extract | |
JP2010220630A (ja) | グルコン酸カルシウムの製造方法 | |
CN103404921A (zh) | 一种果蔬酵素组合物及其制备方法 | |
US20040013784A1 (en) | Additive method of standardized drinks and potable water production | |
KR100514165B1 (ko) | 셀레늄과 칼슘 함량이 높은 엽과류의 재배방법 | |
CN107922960A (zh) | 用于在浮萍中生产维生素b12的装置和方法 | |
CN103876147B (zh) | 一种用黑豆丹贝制作酵素的方法 | |
JP2000166583A (ja) | 枯草菌等が産生する無機物及びその酸塩と副産物及びその誘導体 | |
CN101891307A (zh) | 海水养殖生物净化剂及其制备方法 | |
KR101547922B1 (ko) | 제독유황을 이용하여 제조된 기능성 유황쌀의 제조방법 및 용도 | |
JPH069474B2 (ja) | アルコール耐性付与醗酵物の製造方法及びアルコール耐性付与醗酵食品 | |
CN100496298C (zh) | 以活酵母菌为组分的液剂的制备方法及该液剂 | |
JP3559063B2 (ja) | ビフィズス菌増殖促進剤 | |
WO1998037172A1 (en) | Dietary supplementation with, and methods for preparation of yeast-derived selenium salts | |
JPS5937076B2 (ja) | 醗酵法ビタミンb↓1↓2の製法 | |
KR100797378B1 (ko) | 철분, 아연, 마그네슘, 크롬, 코발트 등의 미네랄 함유효모의 대량 제조 방법 | |
CN1203878C (zh) | 有机态微量元素补充剂 | |
JP2001245685A (ja) | 枯草菌等が産生する無機物の酸溶解生成物 | |
WO2022005051A1 (ko) | 천연 섭취가 가능한 생 클로렐라의 제조 방법 | |
KR20120031577A (ko) | 조개패각 분말을 이용한 발효 조성물 및 그의 제조방법 | |
KR20180005912A (ko) | 도축혈액을 이용한 친환경 아미노산 비료의 제조방법 | |
JPH06113753A (ja) | 有機化セレン含有菌体を含有する魚類用餌料 | |
CN115191290A (zh) | 一种富钙铁锌硒木耳的培养基及栽培方法 | |
WO2002044352A1 (fr) | Complexe bacteriolytique, procede de fabrication et souche destinee a mettre en oeuvre ce procede | |
JP2020124177A (ja) | 酵素含有食品 |