JP2000166060A - 電線貫通装置 - Google Patents
電線貫通装置Info
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- JP2000166060A JP2000166060A JP10335123A JP33512398A JP2000166060A JP 2000166060 A JP2000166060 A JP 2000166060A JP 10335123 A JP10335123 A JP 10335123A JP 33512398 A JP33512398 A JP 33512398A JP 2000166060 A JP2000166060 A JP 2000166060A
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Abstract
り、取付け、取り外しの容易な電線貫通装置を提供す
る。 【解決手段】 弾性体で構成され同心円上に複数の電線
1が貫通しているシール部材2と、同心円上に電線1が
貫通し同心円状の突起を有し突起がシール部材2の両面
に配置された2個の食い込み部材3と、内面段付き円筒
体で食い込み部材3とこれに挟まれたシール部材2を内
部に収納し段付き部で一方の食い込み部材3を押さえる
保持部材4と、内側に電線1が通る開口を有し他方の食
い込み部材4に接する押さえ部材5と、この押さえ部材
5を保持部材4に締め付ける押さえボルト6と、内側の
開口に保持部材外周面が気密状態で嵌合する貫通部取り
付けフランジ7と、この貫通部取り付けフランジ7と保
持部材4とをボルト9により固定する保持部材固定フラ
ンジ8と、を備える。
Description
電線が気密状態で貫通する電線貫通装置に関する。
複合材などの焼き入れ、焼き戻し、焼結、焼成などの熱
処理を行なう熱処理炉は、真空または加圧ガス雰囲気で
用いられるものが多く、これらの炉壁には、炉内温度測
定用熱電対、炉内信号線、炉内への給電ケーブルや給電
導体等の電線を貫通させる電線貫通装置(フィールドス
ルーと呼ばれる)が設けられている。
を示す。炉側にねじ込んで取り付けるグランド構造のも
ので、コンパクトで広い圧力範囲に適用可能である。炉
側に雌ねじを設けボデーをねじ込んで取付ける。貫通線
を電線貫通装置の両端に若干長く張り出させ、炉内外で
熱電対素線、補償導線、または電線と接続する方式であ
る。貫通線とシール部材と絶縁材を挿入し、キャップを
きつくねじ込みシール部材を圧縮変形させ、貫通線をシ
ールする方式である。
置の場合次のような問題がある。 シール部材の圧縮作用はシール部材のテーパ部の圧
縮を利用するものであり、かなり強く圧縮しないと貫通
線の貫通穴の圧縮効果が出ない。 また、記載の理由により、強く圧縮されたシール
部材は一度使用すると大きく塑性変形してしまうため、
分解後は再使用できない。 従来の電線貫通装置を熱電対に使用する場合は、貫
通線と炉内熱電対線と異種金属を介して接合するため、
接続部の温度変化で測温誤差を生じる。 全体がねじ込み構造のため、組立時に貫通線がねじ
られ、線同士の絡まりや線の損傷などが生じやすい。 ねじ込み構造のため、大型化には加工性の問題と経
済的な不利があるため、現実的にある程度以上大型化で
きない。このため、複数の線を貫通させる場合には、線
間隔が狭く、組み込み作業性が悪い。また、各線の間隔
が小さいため、絶縁劣化を生じ易い。 このの理由により貫通線数に制限があり、多数本
対応には電線貫通装置を複数設ける必要がある。 一度組み込んだ電線貫通装置を何らかの事情で一時
的に取り外したいときには、例えば、炉に装着してある
場合には炉外側に引き抜く必要がある。このため、炉内
側の線との接続を切って、炉外側に取り外すことにな
る。従って、再組立時には、電線貫通装置をねじ込み取
付け後、炉内側の線との接続をやり直す必要がある。
もので、再使用、大型化、多数の貫通線が可能であり、
取付け、取り外しの容易な電線貫通装置を提供すること
を目的とする。
め、請求項1の発明では、弾性体で構成され同心円上に
複数の電線が貫通しているシール部材と、同心円上に前
記電線が貫通し同心円状の突起を有し該突起が前記シー
ル部材の両面に配置された2個の食い込み部材と、内面
段付き円筒体で食い込み部材とこれに挟まれたシール部
材を内部に収納し段付き部で一方の食い込み部材を押さ
える保持部材と、内側に前記電線が通る開口を有し他方
の食い込み部材に接する押さえ部材と、この押さえ部材
を前記保持部材に締め付ける押さえボルトと、内側の開
口に保持部材外周面が気密状態で嵌合する貫通部取り付
けフランジと、この貫通部取り付けフランジと前記保持
部材とをボルトにより固定する保持部材固定フランジ
と、を備える。
ると、押え部材と保持部材は互いに引きつけられ、保持
部材の段付き円筒部と押え部材間に挟まれた、シール部
材とこの両側の食い込み部材は圧縮される。これにより
食い込み部材の突起がシール部材に食い込み、シール部
材の電線貫通部を圧縮するので、シール部材と貫通して
いる電線は押付られシールが維持される。また最外周同
心円の突起の押付けによりシール部材の外周は保持部材
の円筒内周に押付けられ、シールがなされる。保持部材
外周面と貫通部取付けフランジとはシールされているの
で、これにより電線貫通部のシールは完成する。
ランジは、2つ割りで構成され内側開口内周部が前記保
持部材外周に設けられた円周状溝に嵌合している。
を取り外すと、保持部材は内部に貫通電線を取付けた状
態で、貫通部取付けフランジの内側開口内を通って取り
外し、取付けできるので、貫通する電線の対象物との接
続や取り外しが大変やりやすい構造となっている。
縁性の熱収縮チューブで密着被覆している。
ーブで被覆することにより、チューブと素線との間のシ
ールが十分に行われる。また絶縁性であるのでシール部
材、食い込み部材は絶縁部材でなくても、電線の電気的
絶縁性は保持できる。
記食い込み部材は絶縁性を有している。
のある材料で構成することにより、電線自体の絶縁性が
劣化しても貫通部の絶縁性を維持することができる。
ある。
のケーブルが用いられるが、熱電対も使用することがで
きる。
通部取付けフランジの一方の側にある接続端子から他方
の側にある温度測定位置までの長さである。
の熱電対と貫通部の電線とを異種金属で接続し、貫通部
の温度が高まると温度指示誤差を生じていたが、測定位
置より貫通部を通過して外部の接続端子まで熱電対を用
いることができる構造となったため、このような温度指
示誤差を防止することができる。
参照して説明する。図1は本発明の電線貫通装置を示
し、(A)は縦断面図、(B)は(A)のU−U矢視図
である。1は電線で、制御ケーブル、給電ケーブル、熱
電対などが用いられ、熱収縮絶縁チューブで被覆されて
いる。これにより素線とチューブ間の気密性は確保され
る。2はシール部材で電気的絶縁性を有する弾性体で構
成される。図2はシール部材を示し、(A)は縦断面
図、(B)は(A)のV−V矢視図である。シール部材
2は厚みのある円板で直径Dと直径dの2つの同心円上
および中心上に電線貫通穴2aが等分に多数配列されて
いる。電線1が貫通可能なように貫通穴径は貫通する電
線1の外形よりも若干大きめに作られている。シール部
材2は圧縮変形を利用したシール性と電気的絶縁性を要
するため、各種ゴム材、テフロン(登録商標)、ナイロ
ン、ウレタンなどの合成樹脂で構成される。なお、電線
1が電気的絶縁材で被覆されている場合、シール部材は
絶縁材でなくてもよい。
断面図、(B)は(A)のW−W矢視図、(C)は
(A)のX−X矢視図である。食い込み部材3は、厚み
があり、シール部材2と同じ外径を有する円板で、その
一方の面に同心円状の3重の突起リング3aを有し、中
心と各突起リング3aの間の谷間の2個の同心円上にシ
ール材2と同じ間隔で同じ数の貫通穴3bを有する。突
起の形状は断面が三角形の場合を示すが、先端に丸みを
有しており、これにより圧縮時シール部材2を傷つけな
いようにして、寿命を長くできる。貫通穴3bはシール
部材2と同様に電線1が貫通可能なように貫通穴径は貫
通する電線1の外形よりも若干大きめに作られている。
材質としては、大きさ、使用圧力、用途などの条件によ
り、各種の金属材料、高強度の合成樹脂、またはセラミ
ックスが用いられる。なお、電線1が電気的絶縁材で被
覆されている場合、食い込み部材3は絶縁材でなくても
よい。
図、(B)は(A)のY−Y矢視図である。保持部材4
は内面段付円筒で、金属材料または合成樹脂で構成され
る。円筒内径の大きい方の内径はシール部材2と食い込
み部材3の外径より若干大きめとし、小さい方の内径は
これらの外径より小さくかつこれらを貫通する電線1が
通過できる大きさとする。外面には外周溝4aが全周に
わたり設けられている。また、円筒軸方向にネジ切りさ
れたボルト穴4bとノックピン穴4cが設けられてい
る。
し、図1に示すように食い込み部材3と接した状態で押
えボルト6により保持部材4にボルト締めされる。これ
によりシール部材2には両面に設けられた食い込み部材
3の突起リング3aが食い込み貫通穴2aを収縮させて
貫通する電線1をシールすることができる。また外周の
突起リング3aによりシール部材2の外周面が保持部材
4の内面に押し付られシールが行われる。押えボルト6
の締付け強さを調整することにより、シールの強さを調
整することができる。押さえ部材5の外径は保持部材4
の外径と同じとしている。
を有し、この開口に保持部材4の外周が嵌合する。開口
内周にはOリング10(本図では2本)が設けられ嵌合
面をシールする。
(A)は平面図、(B)は(A)のZ−Z断面図であ
る。内穴8aの内径部は保持部材4の外周溝4aに嵌合
するように構成されている。保持部材固定フランジ8
は、内穴8aを有し、かつ2つ割り構造となっている。
従って2つ割り構造の保持部材固定フランジ8は、図1
に示すように外周溝4aに嵌合させた状態で保持部材4
を貫通部取付けフランジ7の側面にボルト9により固定
される。このように2つ割りになっているので取付け、
取り外しが容易にできる。特に長い電線1の場合には、
保持部材4に貫通した状態で貫通部取付けフランジ7へ
の着脱が容易にでき便利である。
られ、このノズル11にはノズルフランジ12が設けら
れており、このノズルフランジ12に貫通部取付けフラ
ンジ7はボルト13により固定される。図1に示すよう
にノズルフランジ12と接触する貫通部取付けフランジ
7の接触面にはOリング溝が設けられ、Oリング14を
挿入してシールしている。
について説明する。図1を参照して、押さえボルト6を
締め込むと、押さえ部材5を介して食い込み部材3の突
起リング3aがシール部材2に食い込み、シール部材2
が変形し、全ての貫通穴2aを均等に、かつ効率良く締
め付け、貫通穴2aと電線とをシールするとともに、シ
ール部材2の外周を膨張させ、シール部材2の外周と保
持部材4の内周をシールする。シール部材2の貫通穴2
aを通る電線1は通常被覆電線を用い、この電気的絶縁
により電気絶縁をする。しかし被覆電線の絶縁では強度
的に不足する高圧シールの場合は、素線と貫通穴2aの
中間に絶縁材を設ける構造として電気絶縁する。
取り付けフランジ7の内径より小さな外径となっている
ので、保持部材固定フランジ8を取り外せば、保持部材
4は電線1を貫通させた状態で、貫通部取付けフランジ
7の本図において左右いずれの側にも出し入れが可能で
あり、作業性に優れる。
は、つぎの効果を奏する。 食い込み部材3の同心円上の貫通穴3bの両側の同
心円上に設けられた突起リング3aによりシール部材2
を直接圧縮する構成のため、シール部材2の貫通穴2a
を直接圧縮できるので、比較的弱い圧縮力でシールでき
るため、シール性が向上する。 さらに、圧縮力を弱くできるので、シール部材2の
傷みが少なく、寿命を延ばせる。またシール部材2の再
使用も可能である。 貫通穴2aを収縮してシールするので、貫通する電
線として、素線又は被覆電線を用いることができる。素
線を用いる場合はシール部材2と食い込み部材3を絶縁
材料で構成する。 従来のねじ込み取付け構造でなくフランジにボルト
で取付ける構造であるため、組み立て時に貫通する電線
1がねじられたり、線同士の絡まりや電線1の損傷など
が発生しない。 ねじ込み構造でないため、大型化が比較的容易であ
る。これにより、複数の電線1を貫通させる場合にも、
線間隔を大きくとることができ、組み込み作業が容易に
なり、絶縁劣化を起こし難くしている。 大型化により1つの電線貫通装置で貫通する電線1
の数を従来のものより多くすることができる。 保持部材固定フランジ8を2つ割りとすることによ
り、貫通電線1と炉内の熱電対とを接続せず、一体もの
で組み込むことができるため、接続部の温度変化で測定
誤差を生ずることを防止することができる。 一度組み込んだ電線貫通装置を一時的に取り外すと
き、炉内熱電対と電線貫通装置を炉内側に一体で容易に
引き抜くことができる。このため、再組み立て時には、
組み込み状態の熱電対と電線貫通装置をそのまま再組み
込みできるので、組み付け時間を短縮化して作業性を向
上できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 弾性体で構成され同心円上に複数の電線
が貫通しているシール部材と、同心円上に前記電線が貫
通し同心円状の突起を有し該突起が前記シール部材の両
面に配置された2個の食い込み部材と、内面段付き円筒
体で食い込み部材とこれに挟まれたシール部材を内部に
収納し段付き部で一方の食い込み部材を押さえる保持部
材と、内側に前記電線が通る開口を有し他方の食い込み
部材に接する押さえ部材と、この押さえ部材を前記保持
部材に締め付ける押さえボルトと、内側の開口に保持部
材外周面が気密状態で嵌合する貫通部取り付けフランジ
と、この貫通部取り付けフランジと前記保持部材とをボ
ルトにより固定する保持部材固定フランジと、を備えた
ことを特徴とする電線貫通装置。 - 【請求項2】 前記保持部材固定フランジは、2つ割り
で構成され内側開口内周部が前記保持部材外周に設けら
れた円周状溝に嵌合していることを特徴とする請求項1
記載の電線貫通装置。 - 【請求項3】 前記電線は素線を絶縁性の熱収縮チュー
ブで密着被覆していることを特徴とする請求項1記載の
電線貫通装置。 - 【請求項4】 前記シール部材と前記食い込み部材は絶
縁性を有していることを特徴とする請求項1記載の電線
貫通装置。 - 【請求項5】 前記電線は熱電対であることを特徴とす
る請求項1記載の電線貫通装置。 - 【請求項6】 前記熱電対は前記貫通部取付けフランジ
の一方の側にある接続端子から他方の側にある温度測定
位置までの長さであることを特徴とする請求項5記載の
電線貫通装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33512398A JP3674822B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 電線貫通装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33512398A JP3674822B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 電線貫通装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000166060A true JP2000166060A (ja) | 2000-06-16 |
JP3674822B2 JP3674822B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=18285038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33512398A Expired - Fee Related JP3674822B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 電線貫通装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3674822B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100438223C (zh) * | 2006-01-27 | 2008-11-26 | 中国海洋石油总公司 | 弱电信号电缆穿舱装置 |
CN102078781A (zh) * | 2010-12-10 | 2011-06-01 | 中国石油大学(北京) | 一种引线器 |
CN103486264A (zh) * | 2013-10-11 | 2014-01-01 | 中国工程物理研究院总体工程研究所 | 一种电缆通道的密封装置 |
WO2015090907A1 (de) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | Reichle & De-Massari Ag | Dichtmodul |
-
1998
- 1998-11-26 JP JP33512398A patent/JP3674822B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100438223C (zh) * | 2006-01-27 | 2008-11-26 | 中国海洋石油总公司 | 弱电信号电缆穿舱装置 |
CN102078781A (zh) * | 2010-12-10 | 2011-06-01 | 中国石油大学(北京) | 一种引线器 |
CN103486264A (zh) * | 2013-10-11 | 2014-01-01 | 中国工程物理研究院总体工程研究所 | 一种电缆通道的密封装置 |
WO2015090907A1 (de) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | Reichle & De-Massari Ag | Dichtmodul |
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---|---|
JP3674822B2 (ja) | 2005-07-27 |
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