JP2000165175A - インピーダンス整合装置 - Google Patents

インピーダンス整合装置

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JP2000165175A
JP2000165175A JP10338208A JP33820898A JP2000165175A JP 2000165175 A JP2000165175 A JP 2000165175A JP 10338208 A JP10338208 A JP 10338208A JP 33820898 A JP33820898 A JP 33820898A JP 2000165175 A JP2000165175 A JP 2000165175A
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control
coupling circuit
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impedance matching
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Itsuo Yuzurihara
逸男 譲原
Satoru Matsukawa
悟 松川
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Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
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Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/38Impedance-matching networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • H04B3/56Circuits for coupling, blocking, or by-passing of signals

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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、高周波発生装置のインピー
ダンスと負荷装置のインピーダンスを高速に整合させる
ことが可能なインピーダンス整合装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 コア3に巻かれた主巻き線1と制御巻き
線2とからなる結合回路において、制御巻き線2に流す
制御電流(直流電流)の値を増減させて、コア3の透磁
率を増減させることにより、主巻き線1のインダクタン
ス(L)は値を増減する。この主巻き線1のインダクタ
ンス(L)の値が制御巻き線に流れる制御電流の値によ
り変化することを利用して、高周波発生装置と負荷装置
のインピーダンスを整合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷装置と高周波
発生装置とのインピーダンスを整合させるインピーダン
ス整合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波発生装置から負荷装置へ高周波電
力を供給する際に、高周波発生装置のインピーダンスと
負荷装置のインピーダンスとの整合がとれていなけれ
ば、高周波発生装置から負荷装置への高周波電力の供給
効率が低い。
【0003】そして、高周波発生装置のインピーダンス
の値は、50(Ω)又は75(Ω)の固定値である。一
方、負荷装置のインピーダンスの値は、その構造や設置
状態によって大きく変化する上、負荷装置に加えられた
高周波電力によって内部に生じる温度上昇等の物理的変
化や、負荷装置内の原材料の一部が分解して発生するガ
ス等の化学変化によっても短時間に大きく変化する。
【0004】そこで、高周波発生装置のインピーダンス
と負荷装置のインピーダンスを整合させるため、インピ
ーダンス整合装置が高周波発生装置と負荷装置との間に
設けられている。
【0005】以下では、高周波発生装置と負荷装置との
間に設けられている従来のインピーダンス整合装置につ
いて図12を参照して説明する。図12は、従来のイン
ピーダンス整合装置の主要部の回路構成を示す図であ
る。なお、図12には、複数の回路構成を示している
が、基本的回路動作は同一であるため、図12(a)に
ついてのみ説明し、図12(b)から図12(h)の説
明は省略する。
【0006】図12のインピーダンス整合装置において
は、可変容量素子VCと可変インダクタンス素子VLか
らなる。可変容量素子VCの一端は端子aに接続され、
その他端は端子bと端子dに接続される。また、可変イ
ンダクタンス素子VLの一端は端子a及び可変容量素子
VCの一端に接続され、その他端は端子cに接続され
る。例えば、端子a及び端子bに高周波発生装置(不図
示)が接続され、端子c及び端子dに負荷装置(不図
示)が接続される。
【0007】高周波発生装置のインピーダンスと負荷回
路のインピーダンスとを整合させるため、可変容量素子
VCの容量値及び可変インダクタンス素子VLのインダ
クタンス値を変化させる。
【0008】なお、この詳細は省略するが、端子aと端
子b間の定在波を測定し、測定結果から電圧定在波比
(Voltage Standind Wave Ratio)を求め、高周波発生
装置のインピーダンスと負荷回路のインピーダンスとを
整合させるための可変容量素子VCの容量値と可変イン
ダクタンス素子VLのインダクタンス値とを算出し、そ
の算出結果を基に、可変容量素子VCの容量値と可変イ
ンダクタンス素子VLのインダクタンス値とを変化させ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインピーダンス整合装置においては、工業的用途で
扱われる高周波電力は少なくとも数十ワット以上である
ため、可変容量素子VCとしてバリコン(可変コンデン
サ:Variable Condenser)を利用し、当該バリコンの容
量値をモータを利用して変化させていた。また、可変イ
ンダクタンス素子VLを構成するコイル上の接点(摺動
子)をモータで移動させて、当該コイルのインダクタン
ス値を変化させていた。
【0010】上述したモータを利用して可変容量素子V
Cとして利用されるバリコンの容量値や可変インダクタ
ンス素子VLを構成するコイルのインダクタンス値を変
化させる手法では、当該容量値や当該インダクタンス値
を変化させる速度はモータの動作速度により制限される
ため、高周波発生装置のインピーダンスと負荷装置のイ
ンピーダンスとを整合させるまでの所要時間は、長くな
らざるを得なかった。
【0011】また、高周波発生装置のインピーダンスと
負荷装置のインピーダンスの整合がとれた後に、負荷装
置のインピーダンスが急激に変化した場合には、同様の
理由により、負荷装置のインピーダンスの変化に、可変
容量素子VCとして利用されるバリコンの容量値や可変
インダクタンス素子VLを構成するコイルのインダクタ
ンス値の変化が追従できないという問題点があった。
【0012】さらに、接点(摺動子)等の機械部分が存
在するため、定期的な注油や消耗部品の交換等、保守作
業が必要になるなどの問題点もあった。
【0013】本発明の課題は、高速にインダクタンス値
等を変化させることができるとともに、高周波発生装置
のインピーダンスと負荷装置のインピーダンスを高速に
整合させることが可能なインピーダンス整合装置を提供
することを目的とする。また、保守作業の不要なインピ
ーダンス整合装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
高周波発生装置と負荷装置の間に設けられ、高周波発生
装置のインピーダンスと負荷装置のインピーダンスを整
合させるインピーダンス整合装置において、コアに主巻
き線と制御巻き線が巻かれ、当該制御巻き線に流れる直
流電流の大きさによって当該主巻き線のインダクタンス
の値が変化して前記インピーダンス整合装置のインピー
ダンスを変化させる少なくとも一つの結合回路を有する
インピーダンス整合装置である。
【0015】請求項1記載の発明によれば、結合回路の
制御巻き線に流れる電流の値により主巻き線のインダク
タンスの値を変化させることにより、インピーダンス整
合装置のインピーダンスの値を変化させているため、従
来のインピーダンス整合装置のようにモータ等を利用し
て機械的にインピーダンスを変化させる場合に比べ、イ
ンピーダンス整合を高速に行うことができるとともに、
保守作業の不要なインピーダンス整合装置となる。
【0016】請求項2記載の発明は、高周波発生装置と
負荷装置の間に設けられ、高周波発生装置のインピーダ
ンスと負荷装置のインピーダンスを整合させるインピー
ダンス整合装置において、第1のコアに第1の主巻き線
が巻かれ、第2のコアに第2の主巻き線が巻かれ、制御
巻き線の一巻きに当該第1のコア及び当該第2のコアが
貫通するように当該第1のコア及び当該第2のコアに当
該制御巻き線が巻かれ、当該制御巻き線に流れる直流電
流の大きさによって当該第1の主巻き線及び当該第2の
主巻き線のインダクタンスの値が変化して前記インピー
ダンス整合装置のインピーダンスを変化させる少なくと
も一つの結合回路を有するインピーダンス整合装置であ
る。
【0017】請求項2記載の発明によれば、結合回路の
制御巻き線に流れる電流の値により第1の主巻き線及び
第2の主巻き線のインダクタンスの値を変化させること
により、インピーダンス整合装置のインピーダンスの値
を変化させているため、従来のインピーダンス整合装置
のようにモータ等を利用して機械的にインピーダンスを
変化させる場合に比べ、インピーダンス整合を高速に行
うことができるとともに、保守作業の不要なインピーダ
ンス整合装置となる。さらに、第1の主巻き線に高周波
電流が流れることにより制御巻き線に誘起される高周波
成分と第2の主巻き線に高周波電流が流れることにより
制御巻き線に誘起される高周波成分が、制御巻き線の一
巻き(1ターム)ごとに、相殺されて高周波成分が除去
されるので、制御巻き線に局所的に大電圧が発生するこ
とがなく、結合回路の絶縁破壊を防止することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
るインピーダンス整合装置の実施の形態について詳細に
説明する。
【0019】まず、本発明に係るインピーダンス整合装
置の実施の形態を説明する前に、高周波発生装置のイン
ピーダンスと負荷装置のインピーダンスを整合させるた
めに、インダクタンス(L)の値を変化させる本発明の
手段について、図1及び図2を参照して説明する。
【0020】図1は、インダクタンスを変化させる回路
を説明するための図であり、図2は、B−H曲線(磁気
飽和曲線、あるいは磁化曲線ともいう)を示す図であ
る。
【0021】図1の回路では、トロイダルコア等のコア
3に巻かれた主巻き線1と制御巻き線2とからなり、主
巻き線1のインダクタンス(L)の値は、当該制御巻き
線2に流れる制御電流の値の増減によって増減する。
【0022】このことを、図2を利用して説明する。な
お、磁界の強さ(H)が正である場合について説明する
が、負の場合であっても同様の説明が適用できる。図2
に示すB−H曲線においては、磁界の強さ(H)を増加
させると、磁束密度(B)は増加するが、磁界の強さ
(H)が増加するにつれて、磁界の強さ(H)の微小間
隔(ΔH)に対する磁束密度(B)の微小間隔(ΔB)
の値(ΔB/ΔH)は減少する。すなわち、(B/H)
の値は、磁界の強さ(H)が増加するにつれて、減少す
る。
【0023】また、磁界の強さ(H)、磁束密度
(B)、及び透磁率(μ)は、B=μ×Hの関係式を満
たす。よって、磁界の強さ(H)を増加させると、透磁
率(μ)の値は減少することになる。
【0024】そして、インダクタンス(L)の値は、透
磁率(μ)の値と比例関係にあることから、インダクタ
ンス(L)の値は、透磁率(μ)の値が小さくなれば、
小さくなる。上述した磁界の強さ(H)を増加させると
透磁率(μ)の値は減少することを踏まえれば、インダ
クタンス(L)の値は、磁界の強さ(H)が増加すれ
ば、減少する。
【0025】さらに、コイルに流す電流値と磁界の強さ
(H)は比例関係にあることから、コイルに流す電流値
が増加すれば、磁界の強さ(H)は強くなる。以上のこ
とから、コイルに流す電流の値が増加すれば、インダク
タンス(L)の値は小さくなる。
【0026】したがって、図1の回路では、主巻き線1
のインダクタンス(L)の値は、制御巻き線2に流す制
御電流の値が増加すれば減少し、制御巻き線2に流す制
御電流の値が減少すれば増加する。
【0027】以下の各第1から第6の実施の形態では、
この制御巻き線2に流す電流を増減させれば主巻き線1
のインダクタンス(L)の値が増減することを利用し
て、高周波発生装置と負荷装置のインピーダンス整合を
図るものである。
【0028】なお、実際のB−H曲線については、磁界
の強さ(H)が増加するにつれて、磁束密度(B)の増
加する割合が常に減少すると言うものではないが、コイ
ルに流す電流値を変化させることにより、インダクタン
ス(L)の値が変化するという、上記考え方は利用でき
る。
【0029】(第1の実施の形態)本発明を適用した第
1の実施の形態におけるインピーダンス整合装置につい
て図3を用いて説明する。図3は、インピーダンス整合
装置4の主要回路部を示すブロック図である。図3にお
ける回路図は、高周波発生装置5と、負荷装置6と、高
周波発生装置5と負荷装置6に接続され高周波発生装置
5と負荷装置6のインピーダンスを整合させるインピー
ダンス整合装置4と、からなる。
【0030】インピーダンス整合装置4は、VSWR
(Voltage Standing Wave Ratio)回路部41、演算部
42、第1の制御電流発生部43、第2の制御電流発生
部44、結合回路45、ローパスフィルタ46、結合回
路47、ローパスフィルタ48、及びコンデンサ49か
らなる。
【0031】VSWR回路部41は、端子Aと結合回路
45の後述する主巻き線45aに接続され、高周波発生
装置5から負荷装置6へ供給された高周波電圧が負荷装
置6で反射されて戻ってくる定在波を測定し、該測定し
た定在波から電圧定在波比を算出し、算出結果の電圧定
在波比を演算部42へ出力する。
【0032】演算部42は、VSWR回路部41から入
力される電圧定在波比から、結合回路45の後述する制
御巻き線45bへ供給する直流電流(第1の制御電流)
の値と結合回路47の後述する制御巻き線47bへ供給
する直流電流(第2の制御電流)の値とを算出し、該算
出結果である第1の制御電流の値を示す第1の制御信号
を第1の制御電流発生部43へ出力するとともに、該算
出結果である第2の制御電流の値を示す第2の制御信号
を第2の制御電流発生部44へ出力する。
【0033】第1の制御電流発生部43は、演算部42
から入力される第1の制御信号が示す電流値の第1の制
御電流を発生し、該発生した第1の制御電流を端子A
1、A2へ出力する。
【0034】第2の制御電流発生部44は、演算部42
から入力される第2の制御信号が示す電流値の第2の制
御電流を発生し、該発生した第2の制御電流を端子B
1、B2へ出力する。
【0035】結合回路45は、コア45cに巻かれた主
巻き線45aと制御巻き線45bからなる。そして、結
合回路45は、その主巻き線45aの一端がVSWR回
路部41に接続され、その他端が端子Cに接続されてい
る。また、その制御巻き線45bの一端がローパスフィ
ルタ46の後述するコイル46aの一端に接続され、そ
の他端がローパスフィルタ46の後述するコンデンサ4
6bの一端に接続されている。そして、結合回路45
は、第1の制御電流発生部43から、ローパスフィルタ
46を介して入力される第1の制御電流により、主巻き
線45aのインダクタンス(L)の値が変化する。
【0036】ローパスフィルタ46は、コイル46aと
コンデンサ46bのLC回路により構成されている。そ
して、コイル46aの一端は、結合回路45の制御巻き
線45bの一端に接続され、その他端はコンデンサ46
bの他端と端子A1に接続される。また、コンデンサ4
6bの一端は、結合回路45の制御巻き線45bの他端
と端子A2に接続され、その他端は、コイル45aの他
端と端子A1に接続される。
【0037】ローパスフィルタ46は、結合回路45の
主巻き線45aに高周波発生装置5から入力される高周
波電流等の高周波成分が印加された場合に、制御巻き線
45bに誘起される高周波成分が第1の制御電流発生部
43側へ印加されるのを防ぐフィルタである。
【0038】例えば、第1の制御電流発生部43に使用
されるFET(Field Effect Transistor:電界効果ト
ランジスタ)等に高周波成分の電流等が印加されるとF
ET等が破損するが、この破損を防止するためにローパ
スフィルタが設けられている。
【0039】結合回路47は、コア47cに巻かれた主
巻き線47aと制御巻き線47bからなる。そして、結
合回路47は、その主巻き線47aの一端がコンデンサ
49の一端に接続され、その他端が端子B、Dに接続さ
れている。また、その制御巻き線47bの一端がローパ
スフィルタ48の後述するコイル48aの一端に接続さ
れ、その他端がローパスフィルタ48の後述するコンデ
ンサ48bの一端に接続されている。そして、結合回路
47は、第2の制御電流発生部44から、ローパスフィ
ルタ48を介して入力される第2の制御電流により、主
巻き線47aのインダクタンス(L)の値が変化する。
【0040】ローパスフィルタ48は、コイル48aと
コンデンサ48bのLC回路により構成されている。そ
して、コイル48aの一端は、結合回路47の制御巻き
線47bの一端に接続され、その他端はコンデンサ48
bの他端と端子B1に接続される。また、コンデンサ4
8bの一端は、結合回路47の制御巻き線47bの他端
と端子B2に接続され、その他端は、コイル48aの他
端と端子B1に接続される。
【0041】ローパスフィルタ48は、結合回路47の
主巻き線47aに高周波発生装置5から入力される高周
波電流等の高周波成分が印加された場合に、制御巻き線
47bに誘起される高周波成分が第2の制御電流発生部
44側へ印加されるのを防ぐフィルタである。
【0042】例えば、第2の制御電流発生部44に使用
されるFET(Field Effect Transistor:電界効果ト
ランジスタ)等に高周波成分の電流等が印加されるとF
ET等が破損するが、この破損を防止するためにローパ
スフィルタが設けられている。
【0043】コンデンサ49は、その一端が結合回路4
7の主巻き線47aの一端に接続され、その他端がVS
WR回路部41に接続される。
【0044】このコンデンサ49が設けられているの
は、結合回路45の主巻き線45aのインピーダンスを
j×X(X≧0)とすれば、結合回路47の主巻き線4
7aとコンデンサ49の合成インピーダンスをj×Y
(Y≦0)とするためである。
【0045】このインピーダンス整合装置4では、第1
の制御電流発生部43から結合回路45の制御巻き線4
5bへ入力される第1の制御電流の値の増減により、結
合回路45の主巻き線45aのインダクタンス(L)の
値が増減する。さらに、第2の制御電流発生部44から
結合回路47の制御巻き線47bに入力される第2の制
御電流の値の増減により、結合回路47の主巻き線47
aのインダクタンス(L)の値が増減する。このことを
利用し、当該インピーダンス整合装置4のインピーダン
スを増減させて、高周波発生装置5と負荷装置6とのイ
ンピーダンスを整合させるものである。なお、インピー
ダンス整合装置4のインピーダンス整合動作において、
例えば、高周波発生装置5と負荷装置6のインピーダン
スの虚数部を結合回路45で調整し、当該インピーダン
スの実数部を結合回路47とコンデンサ49とで調整す
る。
【0046】上記回路構成を示した回路の動作を簡単に
説明する。高周波発生装置5から負荷装置6へ電力が供
給されると、VSWR回路部41は、負荷装置6から反
射して戻ってくる定在波を測定し、該測定した定在波か
ら電圧定在波比を算出し、算出結果の電圧定在波比を演
算部42へ出力する。
【0047】演算部42は、VSWR回路部41から入
力される電圧定在波比から、結合回路45の制御巻き線
45bへ供給する第1の制御電流の値と結合回路47の
制御巻き線47bへ供給する第2の制御電流の値とを算
出し、該算出結果である第1の制御電流の値を示す第1
の制御信号を第1の制御電流発生部43へ出力するとと
もに、該算出結果である第2の制御電流の値を示す第2
の制御信号を第2の制御電流発生部44へ出力する。
【0048】第1の制御電流発生部43は、演算部42
から入力される第1の制御信号が示す電流値の第1の制
御電流を発生し、該発生した第1の制御電流を端子A
1、A2へ出力し、この第1の制御電流が結合回路45
の制御巻き線45bに流れる。また、第2の制御電流発
生部44は、演算部42から入力される第2の制御信号
が示す電流値の第2の制御電流を発生し、該発生した第
2の制御電流を端子B1、B2へ出力し、この第2の制
御電流が結合回路47の制御巻き線47bに流れる。
【0049】結合回路45の主巻き線45aのインダク
タンス(L)の値は制御巻き線45bに流れる第1の制
御電流の値に応じた値となり、結合回路47の主巻き線
47aのインダクタンス(L)の値は制御巻き線47b
に流れる第2の制御電流の値に応じた値となる。
【0050】このように、結合回路45の主巻き線45
aのインダクタンス(L)と結合回路47の主巻き線4
7aのインダクタンス(L)が適切な値になり、高周波
発生装置5のインピーダンスと負荷装置6のインピーダ
ンスとの整合がはかられる。
【0051】例えば、高周波発生装置5のインピーダン
スの値が50(Ω)、負荷装置6のインピーダンスの値
が25(Ω)の場合には、電圧定在波比を基に、結合回
路45の主巻き線45aのインピーダンス(j×X1)
が、j×X1=j×25(Ω)を満たすように、コンデ
ンサ49と結合回路47の主巻き線47aの合成インピ
ーダンス(j×X2)が、j×X=−j×50(Ω)を
満たすように、演算部42において、第1の制御電流と
第2の制御電流の値が決定される。
【0052】上記第1の実施の形態におけるインピーダ
ンス整合装置4によれば、結合回路45の制御巻き線4
5bに流れる電流の値により主巻き線45aのインダク
タンス(L)の値を変化させ、また結合回路47の制御
巻き線47bに流れる電流の値により主巻き線47aの
インダクタンス(L)の値を変化させることにより、イ
ンピーダンス整合装置のインピーダンスの値を変化させ
ているため、従来のインピーダンス整合装置のようにモ
ータ等を利用して機械的にインピーダンスを変化させる
場合に比べ、インピーダンス整合を高速に行うことがで
きるとともに、保守作業の不要なインピーダンス整合装
置となる。
【0053】なお、第2から第6の実施の形態において
は、インピーダンス整合装置4の結合回路45、ローパ
スフィルタ46、結合回路47、ローパスフィルタ4
8、及びコンデンサ49に相当する回路部のみ説明す
る。また、VSWR回路部41、演算部42、第1の制
御電流発生部43、第2の制御電流発生部44に相当す
る回路部については、以下では、一括して制御回路と称
す。
【0054】(第2の実施の形態)本発明を適用した第
2の実施の形態におけるインピーダンス整合装置につい
て図4を用いて説明する。図4は、インピーダンス整合
装置7の主要回路部を示すブロック図である。図3に示
す第1の実施の形態においては、結合回路(結合回路4
5、結合回路47)で発生する高周波成分を、LC回路
からなるローパスフィルタ(ローパスフィルタ46、ロ
ーパスフィルタ48)で除去する。これに対して、本第
2の実施の形態におけるインピーダンス整合装置は、結
合回路とローパスフィルタで構成する回路部の代わり
に、主巻き線と制御巻き線の巻く方向を逆にした1対の
結合回路を設け、各結合回路で発生した高周波成分を互
いに相殺することにより除去するものである。
【0055】本第2の実施の形態におけるインピーダン
ス整合装置7の回路構成について説明する。インピーダ
ンス整合装置7は、結合回路71、結合回路72、結合
回路73、結合回路74、及びコンデンサ75からな
る。
【0056】結合回路71は、コア71cに巻かれた主
巻き線71aと制御巻き線71bからなる。そして、結
合回路71は、その主巻き線71aの一端が端子Aに、
その他端が結合回路72の後述する主巻き線72aの一
端に接続されている。また、その制御巻き線71bの一
端が端子A2に接続され、その他端が結合回路72の後
述する制御巻き線72bの一端に接続される。そして、
結合回路71は、制御回路から制御巻き線71bに流れ
る制御電流により、主巻き線71aのインダクタンス
(L)の値が変化する。
【0057】結合回路72は、コア72cに巻かれた主
巻き線72aと制御巻き線72bからなる。そして、結
合回路72は、その主巻き線72aの一端が結合回路7
1の主巻き線71aの他端に、その他端が端子Cに接続
されている。また、その制御巻き線72bの一端が結合
回路71の制御巻き線71bの他端に接続され、その他
端が端子A1に接続されている。そして、結合回路72
は、制御回路から制御巻き線72bに流れる制御電流に
より、主巻き線72aのインダクタンス(L)の値が変
化する。
【0058】ここで、結合回路71の主巻き線71aと
制御巻き線71bの巻く方向の関係と、結合回路72の
主巻き線72aと制御巻き線72bの巻く方向の関係
は、互いに逆になるような関係にある。また、結合回路
71の主巻き線71aと結合回路72の主巻き線72a
の巻き数は等しく、結合回路71の制御巻き線71bと
結合回路72の制御巻き線72bの巻き数は等しい。
【0059】上記関係にあることから、結合回路71の
主巻き線71aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線71bに誘起される高周波成分の方向と、結合回路
72の主巻き線72aに高周波電流が流れることにより
制御巻き線72bに誘起される高周波成分の方向とは、
互いに反対方向であり、また、結合回路71の主巻き線
71aに高周波電流が流れることにより制御巻き線71
bに誘起される高周波成分の大きさと、結合回路72の
主巻き線72aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線72bに誘起される高周波成分の大きさは、互いに
等しいので、それぞれに発生する高周波成分が互いに相
殺して高周波成分が除去され、端子A1、A2から制御
回路に高周波成分が印加されることが防がれる。
【0060】結合回路73は、コア73cに巻かれた主
巻き線73aと制御巻き線73bからなる。そして、結
合回路73は、その主巻き線73aの一端がコンデンサ
75の一端に接続され、その他端が結合回路74の後述
する主巻き線74aの一端に接続されている。また、そ
の制御巻き線73bの一端が端子B1に接続され、その
他端が結合回路74の後述する制御巻き線74bの一端
に接続されている。そして、結合回路73は、制御回路
から制御巻き線73bに流れる制御電流により、主巻き
線73aのインダクタンス(L)の値が変化する。
【0061】結合回路74は、コア74cに巻かれた主
巻き線74aと制御巻き線74bからなる。そして、
結合回路74は、その主巻き線74aの一端が結合回路
73の主巻き線73aの他端に、その他端が端子B及び
端子Dに接続されている。また、その制御巻き線74b
の一端が結合回路73の制御巻き線73bの他端に接続
され、その他端が端子B2に接続されている。そして、
結合回路74は、制御回路から制御巻き線74bに流れ
る制御電流により、主巻き線74aのインダクタンス
(L)の値が変化する。
【0062】ここで、結合回路73の主巻き線73aと
制御巻き線73bの巻く方向の関係と、結合回路74の
主巻き線74aと制御巻き線74bの巻く方向の関係
は、互いに逆になるような関係にある。また、結合回路
73の主巻き線73aと結合回路74の主巻き線74a
の巻き数は等しく、結合回路73の制御巻き線73bと
結合回路74の制御巻き線74bの巻き数は等しい。
【0063】上記関係にあることから、結合回路73の
主巻き線73aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線73bに誘起される高周波成分の方向と、結合回路
74の主巻き線74aに高周波電流が流れることにより
制御巻き線74bに誘起される高周波成分の方向とは、
互いに反対方向であり、また、結合回路73の主巻き線
73aに高周波電流が流れることにより制御巻き線73
bに誘起される高周波成分の大きさと、結合回路74の
主巻き線74aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線74bに誘起される高周波成分の大きさは、互いに
等しいので、それぞれに発生する高周波成分が互いに相
殺して高周波成分が除去され、端子B1、B2から制御
回路に高周波成分が印加されることが防がれる。
【0064】コンデンサ75は、一端が結合回路73の
主巻き線73aの一端に接続され、その他端が端子Aに
接続される。このコンデンサ75が設けられているの
は、上記第1の実施の形態で説明したのと同様の理由で
ある。
【0065】このインピーダンス整合装置7では、制御
回路から結合回路71の制御巻き線71bへ入力される
制御電流の値の増減により、結合回路71の主巻き線7
1aのインダクタンス(L)の値が増減し、制御回路か
ら結合回路72の制御巻き線72bへ入力される制御電
流の値の増減により、結合回路72の主巻き線72aの
インダクタンス(L)の値が増減する。制御回路から結
合回路73の制御巻き線73bへ入力される制御電流の
値の増減により、結合回路73の主巻き線73aのイン
ダクタンス(L)の値が増減し、制御回路から結合回路
74の制御巻き線74bへ入力される制御電流の値の増
減により、結合回路74の主巻き線74aのインダクタ
ンス(L)の値が増減する。このことを利用し、当該イ
ンピーダンス整合装置7のインピーダンスを増減させ
て、高周波発生装置5と負荷装置6とのインピーダンス
を整合させるものである。
【0066】なお、インピーダンス整合に関する回路動
作については、上記第1の実施の形態におけるインピー
ダンス整合装置4の回路動作と、考え方が同一であるた
め、詳細を省略する。
【0067】上記第2の実施の形態におけるインピーダ
ンス整合装置7によれば、第1の実施の形態におけるイ
ンピーダンス整合装置4と同様、結合回路71の制御巻
き線71bに流れる電流の値により主巻き線71aのイ
ンダクタンス(L)の値を変化させ、結合回路72の制
御巻き線72bに流れる電流の値により主巻き線72a
のインダクタンス(L)の値を変化させ、さらに、結合
回路73の制御巻き線73bに流れる電流の値により主
巻き線73aのインダクタンス(L)の値を変化させ、
結合回路74の制御巻き線74bに流れる電流の値によ
り主巻き線74aのインダクタンス(L)の値を変化さ
せて、インピーダンス整合装置7のインピーダンスの値
を変化させているため、従来のインピーダンス整合装置
のようにモータ等を利用して機械的にインピーダンスを
変化させる場合に比べ、インピーダンス整合を高速に行
うことができるとともに、保守作業の不要なインピーダ
ンス整合装置となる。
【0068】また、第1の実施の形態において利用され
ている高周波成分をカットする高周波カット用のコンデ
ンサが不要であるため、低コスト化が図られる。
【0069】(第3の実施の形態)本発明を適用した第
3の実施の形態におけるインピーダンス整合装置につい
て図5を用いて説明する。図5は、インピーダンス整合
装置8の主要回路部を示すブロック図である。本第3の
実施の形態におけるインピーダンス整合装置8は、図4
に示した第2の実施の形態におけるインピーダンス整合
装置7の一変形例である。
【0070】第2の実施の形態のインピーダンス整合装
置では、一対の結合回路(結合回路71と結合回路7
2、結合回路73と結合回路74)を直列に接続するこ
とにより、各結合回路で発生する高周波成分を相殺する
ことにより除去するものであるのに対し、本第3の実施
の形態のインピーダンス整合装置では、一対の結合回路
を並列に接続することにより、各結合回路で発生する高
周波成分を相殺することにより除去するものである。
【0071】本第3の実施の形態におけるインピーダン
ス整合装置の回路構成について説明する。インピーダン
ス整合装置8は、結合回路81、結合回路82、結合回
路83、結合回路84、及びコンデンサ85からなる。
【0072】結合回路81は、コア81cに巻かれた主
巻き線81aと制御巻き線81bからなる。そして、結
合回路81は、その主巻き線81aの一端が端子A及び
結合回路82の後述する主巻き線82aの一端に接続さ
れ、その他端が端子C及び結合回路82の後述する主巻
き線82aの他端に接続されている。また、その制御巻
き線81bの一端が端子A1に接続され、その他端が結
合回路82の後述する制御巻き線82bの一端に接続さ
れている。そして、結合回路81は、制御回路から制御
巻き線81bに流れる制御電流により、主巻き線81a
のインダクタンス(L)の値が変化する。
【0073】結合回路82は、コア82cに巻かれた主
巻き線82aと制御巻き線82bからなる。そして、そ
の主巻き線82aの一端が端子A及び結合回路81の主
巻き線81aの一端に接続され、その他端が端子C及び
結合回路81の主巻き線81aの他端に接続されてい
る。また、その制御巻き線82bの一端が結合回路81
の制御巻き線81bの他端に接続され、その他端が端子
A2に接続されている。そして、結合回路82は、制御
回路から制御巻き線82bに流れる制御電流により、主
巻き線82aのインダクタンス(L)の値が変化する。
【0074】ここで、結合回路81の主巻き線81aと
制御巻き線81bの巻く方向の関係と、結合回路82の
主巻き線82aと制御巻き線82bの巻く方向の関係
は、互いに逆になるような関係にある。また、結合回路
81の主巻き線81aと結合回路82の主巻き線82a
の巻き数は等しく、結合回路81の制御巻き線81bと
結合回路82の制御巻き線82bの巻き数は等しい。
【0075】上記関係にあることから、結合回路81の
主巻き線81aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線81bに誘起される高周波成分の方向と、結合回路
82の主巻き線82aに高周波電流が流れることにより
制御巻き線82bに誘起される高周波成分の方向とは、
互いに反対方向であり、また、結合回路81の主巻き線
81aに高周波電流が流れることにより制御巻き線81
bに誘起される高周波成分の大きさと、結合回路82の
主巻き線82aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線82bに誘起される高周波成分の大きさは、互いに
等しいので、それぞれに発生する高周波成分が互いに相
殺して高周波成分が除去され、端子A1、A2から制御
回路に高周波成分が印可されることが防がれる。
【0076】結合回路83は、コア83cに巻かれた主
巻き線83aと制御巻き線83bからなる。そして、結
合回路83は、その主巻き線83aの一端がコンデンサ
85の一端及び結合回路84の後述する主巻き線84a
の一端に接続され、その他端が端子B、D及び結合回路
84の後述する主巻き線84aの他端に接続されてい
る。また、その制御巻き線83bの一端が端子B2に接
続され、その他端が結合回路84の後述する制御巻き線
84bの一端に接続される。そして、結合回路83は、
制御回路から制御巻き線83bに流れる制御電流によ
り、主巻き線83aのインダクタンス(L)の値が変化
する。
【0077】結合回路84は、コア84cに巻かれた主
巻き線84aと制御巻き線84bからなる。そして、結
合回路84は、その主巻き線84aの一端がコンデンサ
85の一端及び結合回路83の主巻き線83aの一端に
接続され、その他端が端子B、D及び結合回路83の主
巻き線83aの他端に接続される。また、その制御巻き
線84bの一端が結合回路83の制御巻き線83bの他
端に接続され、その他端が端子B1に接続されている。
そして、結合回路84は、制御回路から制御巻き線84
bに流れる制御電流により、主巻き線84aのインダク
タンス(L)の値が変化する。
【0078】ここで、結合回路83の主巻き線83aと
制御巻き線83bの巻く方向の関係と、結合回路84の
主巻き線84aと制御巻き線84bの巻く方向の関係
は、互いに逆になるような関係にある。また、結合回路
83の主巻き線83aと結合回路84の主巻き線84a
の巻き数は等しく、結合回路83の制御巻き線83bと
結合回路84の制御巻き線84bの巻き数は等しい。
【0079】上記関係にあることから、結合回路83の
主巻き線83aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線83bに誘起される高周波成分の方向と、結合回路
84の主巻き線84aに高周波電流が流れることにより
制御巻き線84bに誘起される高周波成分の方向とは、
互いに反対方向であり、また、結合回路83の主巻き線
83aに高周波電流が流れることにより制御巻き線83
bに誘起される高周波成分の大きさと、結合回路84の
主巻き線84aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線84bに誘起される高周波成分の大きさは、互いに
等しいので、それぞれに発生する高周波成分が互いに相
殺して高周波成分が除去され、端子B1、B2から制御
回路に高周波成分が印加されることが防がれる。
【0080】コンデンサ85は、その一端が結合回路8
3の主巻き線83a及び結合回路84の主巻き線84a
の一端に接続され、その他端が端子Aに接続される。こ
のコンデンサ85が設けられているのは、上記第1の実
施の形態で説明したのと同様の理由である。
【0081】このインピーダンス整合装置8では、制御
回路から結合回路81の制御巻き線81bへ入力される
制御電流の値の増減により、結合回路81の主巻き線8
1aのインダクタンス(L)の値が増減し、制御回路か
ら結合回路82の制御巻き線82bへ入力される制御電
流の値の増減により、結合回路82の主巻き線82aの
インダクタンス(L)の値が増減する。制御回路から結
合回路83の制御巻き線83bへ入力される制御電流の
値の増減により、結合回路83の主巻き線83aのイン
ダクタンス(L)の値が増減し、制御回路から結合回路
84の制御巻き線84bへ入力される制御電流の値の増
減により、結合回路84の主巻き線84aのインダクタ
ンス(L)の値が増減する。このことを利用し、当該イ
ンピーダンス整合装置8のインピーダンスを増減させ
て、高周波発生装置5と負荷装置6とのインピーダンス
を整合させるものである。
【0082】なお、インピーダンス整合に関する回路動
作については、上記第1の実施の形態におけるインピー
ダンス整合装置4の回路動作と、考え方が同一であるた
め、詳細を省略する。
【0083】上記第3の実施の形態におけるインピーダ
ンス整合装置8によれば、第1の実施の形態におけるイ
ンピーダンス整合装置4と同様、結合回路81の制御巻
き線81bに流れる電流の値により主巻き線81aのイ
ンダクタンス(L)の値を変化させ、結合回路82の制
御巻き線82bに流れる電流の値により主巻き線82a
のインダクタンス(L)の値を変化させ、さらに、結合
回路83の制御巻き線83bに流れる電流の値により主
巻き線83aのインダクタンス(L)の値を変化させ、
結合回路84の制御巻き線84bに流れる電流の値によ
り主巻き線84aのインダクタンス(L)の値を変化さ
せて、インピーダンス整合装置8のインピーダンスの値
を変化させているため、従来のインピーダンス整合装置
のようにモータ等を利用して機械的にインピーダンスを
変化させる場合に比べ、インピーダンス整合を高速に行
うことができるとともに、保守作業の不要なインピーダ
ンス整合装置となる。
【0084】また、第2の実施の形態と同様、第1の実
施の形態において利用されている高周波成分をカットす
る高周波カット用コンデンサが不要であるため、低コス
ト化が図られる。
【0085】(第4の実施の形態)本発明を適用した第
4の実施の形態におけるインピーダンス整合装置につい
て図9を用いて説明する。本第4の実施の形態における
インピーダンス整合装置を説明する前に、以下の実施の
形態で用いる回路の表記、及び高周波成分を除去する原
理について図6、及び図7を参照して記す。
【0086】図6(a)は、コアに対する巻き線の巻き
方の一例を示す図であり、図6(b)は、図6(a)に
示すコアに対する巻き線の巻き方の表記法を説明するた
めの図である。
【0087】図6(a)では、コアとして二つのトロイ
ダルコア94、95からなる。その一つのトロイダルコ
ア94に一の主巻き線91が巻かれており、他のトロイ
ダルコア95にも他の主巻き線92が巻かれている。さ
らに、制御巻き線93は、その一巻き(1ターム)内に
トロイダルコア94、95の両方が貫通するように巻か
れている。そして、主巻き線91と主巻き線92が端子
T1と端子T2からみて等価的に並列接続されている。
【0088】このように構成した場合には、各主巻き線
91、92に高周波電流が流れることにより制御巻き線
93に高周波成分が誘起されるが、この制御巻き線93
に誘起された高周波成分が制御巻き線93の1ターム毎
に相殺されて除去されることになる。
【0089】以下において、この理由を詳述する。主巻
き線91に高周波電流が端子T1から端子T2に流れる
と(図中実線)、トロイダルコア94の制御巻き線93
が巻かれている部分においては、図中下から上方向の磁
界(図中実線)が発生する。
【0090】一方、主巻き線92に高周波電流が端子T
1から端子T2に流れると(図中実線)、トロイダルコ
ア95の制御巻き線93が巻かれている部分において
は、図中上から下方向の磁界(図中実線)が発生する。
【0091】上述したことから分かるように、制御巻き
線93の1タームを鎖交する、主巻き線91により発生
する磁界の向きと、主巻き線92により発生する磁界の
向きとは、逆方向になる。
【0092】同様に、主巻き線91に高周波電流が端子
T2から端子T1に流れると(図中点線)、トロイダル
コア94の制御巻き線93が巻かれている部分において
は、図中上から下方向の磁界(図中点線)が発生する。
【0093】一方、主巻き線92に高周波電流が端子T
2から端子T1に流れると(図中点線)、トロイダルコ
ア95の制御巻き線93が巻かれている部分において
は、図中下から上方向の磁界(図中点線)が発生する。
【0094】上述したことから分かるように、制御巻き
線93の1タームを鎖交する、主巻き線91により発生
する磁界の向きと、主巻き線92により発生する磁界の
向きとは、逆方向になる。
【0095】したがって、主巻き線91、92に高周波
電流が流れた場合に、主巻き線91により制御巻き線9
3に発生する高周波成分と主巻き線92により制御巻き
線93に発生する高周波成分とが、制御巻き線93の1
ターム毎に相殺しあって高周波成分が除去される。
【0096】次に、上記記した図6(a)の各部と図6
(b)の各部は、次のような対応関係にある。図6
(a)中トロイダルコア94と図6(b)中コア104
が対応し、図6(a)中トロイダルコア95と図6
(b)中コア105が対応する。また、図6(a)中主
巻き線91と図6(b)中主巻き線101が対応し、図
6(a)中主巻き線92と図6(b)中主巻き線102
が対応する。さらに、図6(a)中制御巻き線93と図
6(b)中制御巻き線103が対応する。さらに、図6
(a)中端子T1と図6(b)中端子T1が対応し、図
6(a)中端子T2と図6(b)中端子T2が対応す
る。図6(a)中端子T3と図6(b)中端子T3が対
応し、図6(a)中端子T4と図6(b)中端子T4が
対応する。
【0097】さらに、他の場合について説明する。図7
(a)は、コアに対する巻き線の巻き方の一例を示す図
であり、図7(b)は、図7(a)に示すコアに対する
巻き線の巻き方の表記法を説明するための図である。
【0098】図7(a)では、コアとして二つのトロイ
ダルコア114、115からなる。その一つのトロイダ
ルコア114に一の主巻き線111が巻かれており、他
のトロイダルコア115にも他の主巻き線112が巻か
れている。さらに、制御巻き線113は、その一巻き
(1ターム)内にトロイダルコア114、115の両方
が貫通するように巻かれている。そして、主巻き線11
1と主巻き線112は、図中で互いに接続されてお
り、主巻き線111と主巻き線112が端子T1と端子
T2からみて等価的に直列接続されている。
【0099】このように構成した場合には、各主巻き線
111、112に高周波電流が流れることにより制御巻
き線113に高周波成分が誘起されるが、この制御巻き
線113に誘起された高周波成分が制御巻き線113の
1ターム毎に相殺されて除去されることになる。なお、
この原理は、図6(a)の場合と同様であるので、詳細
は省略する。
【0100】次に、上記記した図7(a)の各部と図7
(b)の各部は、次のような対応関係にある。図7
(a)中トロイダルコア114と図7(b)中コア12
4が対応し、図7(a)中トロイダルコア115と図7
(b)中コア125が対応する。また、図7(a)中主
巻き線111と図7(b)中主巻き線121が対応し、
図7(a)中主巻き線112と図7(b)中主巻き線1
22が対応する。さらに、図7(a)中制御巻き線11
3と図7(b)中制御巻き線123が対応する。さら
に、図7(a)中端子T1と図7(b)中端子T1が対
応し、図7(a)中端子T2と図7(b)中端子T2が
対応する。図7(a)中端子T3と図7(b)中端子T
3が対応し、図7(a)中端子T4と図7(b)中端子
T4が対応する。
【0101】図8は、各コアの形状を示す図であり、上
記表記法においては、図8(a)に示す二つのトロイダ
ルコアを利用したものであるが、図8(b)に示すU型
コアを二つ利用して、二つの主巻き線と一つの制御巻き
線を二つのU型コアに巻き付けるようにしてもよい。ま
た、図8(c)に示すメガネコアを利用するものであっ
てもよい。さらに、図8(d)に示すE型コアを利用す
るものであってもよい。
【0102】以下、第4の実施の形態におけるインピー
ダンス整合装置について図9を用いて説明する。図9
は、インピーダンス整合装置13の主要回路部を示すブ
ロック図である。第2の実施の形態のインピーダンス整
合装置は、主巻き線と制御巻き線の巻く方向を逆にした
1対の結合回路(結合回路71と結合回路72、結合回
路73と結合回路74)を設けることにより、各結合回
路で発生した高周波成分を互いに相殺することにより除
去する。これに対し、第4の実施の形態のインピーダン
ス整合装置は、1対の結合回路を設ける代わりに、図7
で示した構成の結合回路を設け、制御巻き線の1ターム
毎に制御巻き線に発生する高周波成分を相殺して除去す
るものである。
【0103】インピーダンス整合装置13は、結合回路
131、結合回路132、及びコンデンサ133からな
る。
【0104】結合回路131は、図7(a)に示した構
成を有し、、主巻き線131a、131b、制御巻き線
131c、コア131d、131eからなる。
【0105】結合回路131の主巻き線131aの一端
は端子Aに接続され、その他端は主巻き線131bの一
端に接続される。主巻き線131bの一端は主巻き線1
31aの他端に接続され、その他端は端子Cに接続され
る。制御巻き線131cの一端は端子A1に接続され、
その他端は端子A2に接続される。そして、結合回路1
31は、制御回路から制御巻き線131cに流れる制御
電流により、主巻き線131a及び主巻き線131bの
インダクタンス(L)の値が変化する。また、主巻き線
131aと主巻き線131bの巻き数は等しい。
【0106】図7(a)を利用して説明したと同じ考え
方により、主巻き線131aに高周波電流が流れること
により制御巻き線131cに誘起される高周波成分の方
向と、主巻き線131bに高周波電流が流れることによ
り制御巻き線131cに誘起される高周波成分の方向と
は、互いに反対方向になり、また、主巻き線131aに
高周波電流が流れることにより制御巻き線131cに誘
起される高周波成分の大きさと、主巻き線131bに高
周波電流が流れることにより制御巻き線131cに誘起
される高周波成分の大きさは、互いに等しいので、それ
ぞれに発生する高周波成分が互いに相殺して高周波成分
が除去され、端子A1、A2から制御回路に高周波成分
が印加されることが防がれる。さらに、上述したよう
に、制御巻き線131cの1タームごとに、高周波成分
が相殺されて高周波成分が除去されるので、第2及び第
3の実施の形態のように構成した場合に制御巻き線に局
所的に発生していた大電圧が、制御巻き線131cに発
生することがない。
【0107】結合回路132は、図7(a)に示した構
成を有し、、主巻き線132a、132b、制御巻き線
132c、コア132d、132eからなる。
【0108】結合回路132の主巻き線132aの一端
はコンデンサ133の一端に接続され、その他端は主巻
き線132bの一端に接続される。主巻き線132bの
一端は主巻き線132aの他端に接続され、その他端は
端子B及び端子Dに接続される。制御巻き線132cの
一端は端子B1に接続され、その他端は端子B2に接続
される。そして、結合回路132は、制御回路から制御
巻き線132cに流れる制御電流により、主巻き線13
2a及び主巻き線132bのインダクタンス(L)の値
が変化する。また、主巻き線132aと主巻き線132
bの巻き数は等しい。
【0109】図7(a)を利用して説明したと同じ考え
方により、主巻き線132aに高周波電流が流れること
により制御巻き線132cに誘起される高周波成分の方
向と、主巻き線132bに高周波電流が流れることによ
り制御巻き線132cに誘起される高周波成分の方向と
は、互いに反対方向になり、また、主巻き線132aに
高周波電流が流れることにより制御巻き線132cに誘
起される高周波成分の大きさと、主巻き線132bに高
周波電流が流れることにより制御巻き線132cに誘起
される高周波成分の大きさは、互いに等しいので、それ
ぞれに発生する高周波成分が互いに相殺して高周波成分
が除去され、端子B1、B2から制御回路に高周波成分
が印加されることが防がれる。さらに、上述したよう
に、制御巻き線132cの1タームごとに、高周波成分
が相殺されて高周波成分が除去されるので、第2及び第
3の実施の形態のように構成した場合に制御巻き線に局
所的に発生していた大電圧が、制御巻き線132cに発
生することがない。
【0110】コンデンサ133は、その一端が結合回路
132の主巻き線132aの一端に接続され、その他端
が端子Aに接続される。このコンデンサ133が設けら
れているのは、上記第1の実施の形態で説明したのと同
様の理由である。
【0111】このインピーダンス整合装置13では、制
御回路から結合回路131の制御巻き線131cへ入力
される制御電流の値の増減により、結合回路131の主
巻き線131a及び主巻き線131bのインダクタンス
(L)の値が増減し、制御回路から結合回路132の制
御巻き線132cへ入力される制御電流の値の増減によ
り、結合回路132の主巻き線132a及び主巻き線1
32bのインダクタンス(L)の値が増減することを利
用し、当該インピーダンス整合装置13のインピーダン
スを増減させて、高周波発生装置5と負荷装置6とのイ
ンピーダンスを整合させるものである。
【0112】なお、インピーダンス整合に関する回路動
作については、上記第1の実施の形態におけるインピー
ダンス整合装置4の回路動作と、考え方が同一であるた
め、詳細を省略する。
【0113】上記第4の実施の形態におけるインピーダ
ンス整合装置13によれば、第1の実施の形態における
インピーダンス整合装置4と同様、結合回路131の制
御巻き線131cに流れる電流の値により主巻き線13
1a及び主巻き線131bのインダクタンス(L)の値
を変化させ、結合回路132の制御巻き線132cに流
れる電流の値により主巻き線132a及び主巻き線13
2bのインダクタンス(L)の値を変化させて、インピ
ーダンス整合装置13のインピーダンスの値を変化させ
ているため、従来のインピーダンス整合装置のようにモ
ータ等を利用して機械的にインピーダンスを変化させる
場合に比べ、インピーダンス整合を高速に行うことがで
きるとともに、保守作業の不要なインピーダンス整合装
置となる。
【0114】また、第2の実施の形態と同様、第1の実
施の形態において利用されている高周波成分をカットす
る高周波カット用コンデンサが不要であるため、低コス
ト化が図られる。
【0115】さらに、各制御巻き線の1タームごとに、
高周波成分が相殺されて高周波成分が除去されるので、
各制御巻き線に局所的に大電圧が発生することもない。
【0116】(第5の実施の形態)本発明を適用した第
5の実施の形態におけるインピーダンス整合装置につい
て図10を用いて説明する。図10は、インピーダンス
整合装置14の主要回路部を示すブロック図である。本
第5の実施の形態におけるインピーダンス整合装置は、
第4の実施の形態におけるインピーダンス整合装置の一
の変形例である。
【0117】インピーダンス整合装置14は、結合回路
141、結合回路142、及びコンデンサ143からな
る。
【0118】結合回路141は、図7(a)に示した構
成を有し、、主巻き線141a、141b、制御巻き線
141c、コア141d、141eからなる。
【0119】結合回路141の主巻き線141aの一端
は端子Aに接続され、その他端は主巻き線141bの一
端に接続される。主巻き線141bの一端は主巻き線1
41aの他端に接続され、その他端は端子Cに接続され
る。制御巻き線141cの一端は端子A1に接続され、
その他端は端子A2に接続される。そして、結合回路1
41は、制御回路から制御巻き線141cに流れる制御
電流により、主巻き線141a及び主巻き線141bの
インダクタンス(L)の値が変化する。また、主巻き線
141aと主巻き線141bの巻き数は等しい。
【0120】図7(a)を利用して説明したと同じ考え
方により、主巻き線141aに高周波電流が流れること
により制御巻き線141cに誘起される高周波成分の方
向と、主巻き線141bに高周波電流が流れることによ
り制御巻き線141cに誘起される高周波成分の方向と
は、互いに反対方向になり、また、主巻き線141aに
高周波電流が流れることにより制御巻き線141cに誘
起される高周波成分の大きさと、主巻き線141bに高
周波電流が流れることにより制御巻き線141cに誘起
される高周波成分の大きさは、互いに等しいので、それ
ぞれに発生する高周波成分が互いに相殺して高周波成分
が除去され、端子A1、A2から制御回路に高周波成分
が印加されることが防がれる。さらに、上述したよう
に、制御巻き線141cの1タームごとに、高周波成分
が相殺されて高周波成分が除去されるので、第2及び第
3の実施の形態のように構成した場合に制御巻き線に局
所的に発生していた大電圧が、制御巻き線141cに発
生することがない。
【0121】結合回路142は、図7(a)に示した構
成を有し、、主巻き線142a、142b、制御巻き線
142c、コア142d、142eからなる。
【0122】結合回路142の主巻き線142aの一端
は端子Aに接続され、その他端は主巻き線142bの一
端に接続される。主巻き線142bの一端は主巻き線1
42aの他端に接続され、その他端は端子B及び端子D
に接続される。制御巻き線142cの一端は端子B1に
接続され、その他端は端子B2に接続される。そして、
結合回路142は、制御回路から制御巻き線142cに
流れる制御電流により、主巻き線142a及び主巻き線
142bのインダクタンス(L)の値が変化する。ま
た、主巻き線142aと主巻き線142bの巻き数は等
しい。
【0123】図7(a)を利用して説明したと同じ考え
方により、主巻き線142aに高周波電流が流れること
により制御巻き線142cに誘起される高周波成分の方
向と、主巻き線142bに高周波電流が流れることによ
り制御巻き線142cに誘起される高周波成分の方向と
は、互いに反対方向になり、また、主巻き線142aに
高周波電流が流れることにより制御巻き線142cに誘
起される高周波成分の大きさと、主巻き線142bに高
周波電流が流れることにより制御巻き線142cに誘起
される高周波成分の大きさは、互いに等しいので、それ
ぞれに発生する高周波成分が互いに相殺して高周波成分
が除去され、端子B1、B2から制御回路に高周波成分
が印加されることが防がれる。さらに、上述したよう
に、制御巻き線142cの1タームごとに、高周波成分
が相殺されて高周波成分が除去されるので、第2及び第
3の実施の形態のように構成した場合に制御巻き線に局
所的に発生していた大電圧が、制御巻き線142cに発
生することがない。
【0124】コンデンサ143は、その一端が端子Aに
接続され、その他端が端子B及び端子Dに接続される。
このコンデンサ143が設けられているのは、上記第1
の実施の形態で説明したのと同様の理由である。
【0125】このインピーダンス整合装置14では、制
御回路から結合回路141の制御巻き線141cへ入力
される制御電流の値の増減により、結合回路141の主
巻き線141a及び主巻き線141bのインダクタンス
(L)の値が増減し、制御回路から結合回路142の制
御巻き線142cへ入力される制御電流の値の増減によ
り、結合回路142の主巻き線142a及び主巻き線1
42bのインダクタンス(L)の値が増減することを利
用し、当該インピーダンス整合装置14のインピーダン
スを増減させて、高周波発生装置5と負荷装置6とのイ
ンピーダンスを整合させるものである。
【0126】なお、インピーダンス整合に関する回路動
作については、上記第1の実施の形態におけるインピー
ダンス整合装置4の回路動作と、考え方が同一であるた
め、詳細を省略する。
【0127】上記第5の実施の形態におけるインピーダ
ンス整合装置14によれば、第1の実施の形態における
インピーダンス整合装置4と同様、結合回路141の制
御巻き線141cに流れる電流の値により主巻き線14
1a及び主巻き線141bのインダクタンス(L)の値
を変化させ、結合回路142の制御巻き線142cに流
れる電流の値により主巻き線142a及び主巻き線14
2bのインダクタンス(L)の値を変化させて、インピ
ーダンス整合装置14のインピーダンスの値を変化させ
ているため、従来のインピーダンス整合装置のようにモ
ータ等を利用して機械的にインピーダンスを変化させる
場合に比べ、インピーダンス整合を高速に行うことがで
きるとともに、保守作業の不要なインピーダンス整合装
置となる。
【0128】また、第2の実施の形態と同様、第1の実
施の形態において利用されている高周波成分をカットす
る高周波カット用コンデンサが不要であるため、低コス
ト化が図られる。
【0129】さらに、第4の実施の形態と同様、各制御
巻き線の1タームごとに、高周波成分が相殺されて高周
波成分が除去されるので、各制御巻き線に局所的に大電
圧が発生することもない。
【0130】(第6の実施の形態)本発明を適用した第
6の実施の形態におけるインピーダンス整合装置につい
て図11を用いて説明する。図11は、インピーダンス
整合装置15の主要回路部を示すブロック図である。本
第6の実施の形態におけるインピーダンス整合装置は、
第4の実施の形態におけるインピーダンス整合装置の他
の変形例である。
【0131】インピーダンス整合装置15は、結合回路
151、結合回路152、及びコンデンサ153からな
る。
【0132】結合回路151は、図6(a)に示した構
成を有し、、主巻き線151a、151b、制御巻き線
151c、コア151d、151eからなる。
【0133】結合回路151の主巻き線151aの一端
は端子A及び主巻き線151bの一端に接続され、その
他端は端子C及び主巻き線151bの他端に接続され
る。主巻き線151bの一端は端子A及び主巻き線15
1aの一端に接続され、その他端は端子C及び主巻き線
151aの他端に接続される。制御巻き線151cの一
端は端子A1に接続され、その他端は端子A2に接続さ
れる。そして、結合回路151は、制御回路から制御巻
き線151cに流れる制御電流により、主巻き線151
a及び主巻き線151bのインダクタンス(L)の値が
変化する。また、主巻き線151aと主巻き線151b
の巻き数は等しい。
【0134】図6(a)を利用して説明したように、主
巻き線151aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線151cに誘起される高周波成分の方向と、主巻き
線151bに高周波電流が流れることにより制御巻き線
151cに誘起される高周波成分の方向とは、互いに反
対方向になり、また、主巻き線151aに高周波電流が
流れることにより制御巻き線151cに誘起される高周
波成分の大きさと、主巻き線151bに高周波電流が流
れることにより制御巻き線151cに誘起される高周波
成分の大きさは、互いに等しいので、それぞれに発生す
る高周波成分が互いに相殺して高周波成分が除去され、
端子A1、A2から制御回路に高周波成分が印加される
ことが防がれる。さらに、上述したように、制御巻き線
151cの1タームごとに、高周波成分が相殺されて高
周波成分が除去されるので、第2及び第3の実施の形態
のように構成した場合に制御巻き線に局所的に発生して
いた大電圧が、制御巻き線151cに発生することがな
い。
【0135】結合回路152は、図6(a)に示した構
成を有し、、主巻き線152a、152b、制御巻き線
152c、コア152d、152eからなる。
【0136】結合回路152の主巻き線152aの一端
は、コンデンサ153の一端及び主巻き線152bの一
端に接続され、その他端は、端子B、端子D及び主巻き
線152bの他端に接続される。主巻き線152bの一
端は、コンデンサ153の一端及び主巻き線152aの
一端に接続され、その他端は端子B、端子D及び主巻き
線152aの他端に接続される。制御巻き線152cの
一端は端子B1に接続され、その他端は端子B2に接続
される。そして、結合回路152は、制御回路から制御
巻き線152cに流れる制御電流により、主巻き線15
2a及び主巻き線152bのインダクタンス(L)の値
が変化する。また、主巻き線152aと主巻き線152
bの巻き数は等しい。
【0137】図6(a)を利用して説明したように、主
巻き線152aに高周波電流が流れることにより制御巻
き線152cに誘起される高周波成分の方向と、主巻き
線152bに高周波電流が流れることにより制御巻き線
152cに誘起される高周波成分の方向とは、互いに反
対方向になり、また、主巻き線152aに高周波電流が
流れることにより制御巻き線152cに誘起される高周
波成分の大きさと、主巻き線152bに高周波電流が流
れることにより制御巻き線152cに誘起される高周波
成分の大きさは、互いに等しいので、それぞれに発生す
る高周波成分が互いに相殺して高周波成分が除去され、
端子B1、B2から制御回路に高周波成分が印加される
ことが防がれる。さらに、上述したように、制御巻き線
152cの1タームごとに、高周波成分が相殺されて高
周波成分が除去されるので、第2及び第3の実施の形態
のように構成した場合に制御巻き線に局所的に発生して
いた大電圧が、制御巻き線152cに発生することがな
い。
【0138】コンデンサ153は、その一端が結合回路
152の主巻き線152a及び主巻き線152bの一端
に接続され、その他端が端子Aに接続される。このコン
デンサ153が設けられているのは、上記第1の実施の
形態で説明したのと同様の理由である。
【0139】このインピーダンス整合装置15では、制
御回路から結合回路151の制御巻き線151cへ入力
される制御電流の値の増減により、結合回路151の主
巻き線151a及び主巻き線151bのインダクタンス
(L)の値が増減し、制御回路から結合回路152の制
御巻き線152cへ入力される制御電流の値の増減によ
り、結合回路152の主巻き線152a及び主巻き線1
52bのインダクタンス(L)の値が増減することを利
用し、当該インピーダンス整合装置15のインピーダン
スを増減させて、高周波発生装置5と負荷装置6とのイ
ンピーダンスを整合させるものである。
【0140】なお、インピーダンス整合に関する回路動
作については、上記第1の実施の形態におけるインピー
ダンス整合装置4の回路動作と、考え方が同一であるた
め、詳細を省略する。
【0141】上記第6の実施の形態におけるインピーダ
ンス整合装置15によれば、第1の実施の形態における
インピーダンス整合装置4と同様、結合回路151の制
御巻き線151cに流れる電流の値により主巻き線15
1a及び主巻き線151bのインダクタンス(L)の値
を変化させ、結合回路152の制御巻き線152cに流
れる電流の値により主巻き線152a及び主巻き線15
2bのインダクタンス(L)の値を変化させて、インピ
ーダンス整合装置15のインピーダンスの値を変化させ
ているため、従来のインピーダンス整合装置のようにモ
ータ等を利用して機械的にインピーダンスを変化させる
場合に比べ、インピーダンス整合を高速に行うことがで
きるとともに、保守作業の不要なインピーダンス整合装
置となる。
【0142】また、第2の実施の形態と同様、第1の実
施の形態において利用されている高周波成分をカットす
る高周波カット用コンデンサが不要であるため、低コス
ト化が図られる。
【0143】さらに、第4の実施の形態と同様、各制御
巻き線の1タームごとに、高周波成分が相殺されて高周
波成分が除去されるので、各制御巻き線に局所的に大電
圧が発生することもない。
【0144】なお、上記第1乃至第6の実施の形態にお
いては、図12(d)の回路構成に対応するインピーダ
ンス整合装置ついて説明したが、図12(a)から図1
2(h)の他の回路構成に対応し上記第1乃至第6の実
施の形態の考え方を取り入れたインピーダンス整合装置
を構成してもよいことは言うまでもない。
【0145】なお、半導体や液晶ディスプレイ等の製造
装置、真空メッキに使用する真空蒸着装置、合成樹脂の
加熱・溶融装置、通信装置等の高周波を利用する装置に
おいて、インピーダンス整合を行うことが必要な場合
に、利用価値が高いものである。
【0146】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、結合回路
の制御巻き線に流れる電流の値により主巻き線のインダ
クタンスの値を変化させることにより、インピーダンス
整合装置のインピーダンスの値を変化させているため、
従来のインピーダンス整合装置のようにモータ等を利用
して機械的にインピーダンスを変化させる場合に比べ、
インピーダンス整合を高速に行うことができるととも
に、保守作業の不要なインピーダンス整合装置となる。
【0147】請求項2記載の発明によれば、結合回路の
制御巻き線に流れる電流の値により第1の主巻き線及び
第2の主巻き線のインダクタンスの値を変化させること
により、インピーダンス整合装置のインピーダンスの値
を変化させているため、従来のインピーダンス整合装置
のようにモータ等を利用して機械的にインピーダンスを
変化させる場合に比べ、インピーダンス整合を高速に行
うことができるとともに、保守作業の不要なインピーダ
ンス整合装置となる。
【0148】さらに、第1の主巻き線に高周波電流が流
れることにより制御巻き線に誘起される高周波成分と第
2の主巻き線に高周波電流が流れることにより制御巻き
線に誘起される高周波成分が、制御巻き線の一巻き(1
ターム)ごとに、相殺されて高周波成分が除去されるの
で、制御巻き線に局所的に大電圧が発生することがな
く、結合回路の絶縁破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、インダクタンスを変化させる回路を説
明するための図である。
【図2】図2は、B−H曲線を示す図である。
【図3】図3は、インピーダンス整合装置4の主要回路
部を示すブロック図である。
【図4】図4は、インピーダンス整合装置7の主要回路
部を示すブロック図である。
【図5】図5は、インピーダンス整合装置8の主要回路
部を示すブロック図である。
【図6】図6(a)は、コアに対する巻き線の巻き方の
一例を示す図であり、図6(b)は、図6(a)に示す
コアに対する巻き線の巻き方の表記法を説明するための
図である。
【図7】図7(a)は、コアに対する巻き線の巻き方の
一例を示す図であり、図7(b)は、図7(a)に示す
コアに対する巻き線の巻き方の表記法を説明するための
図である。
【図8】図8は、各コアの形状を示す図である。
【図9】図9は、インピーダンス整合装置13の主要回
路部を示すブロック図である。
【図10】図10は、インピーダンス整合装置14の主
要回路部を示すブロック図である。
【図11】図11は、インピーダンス整合装置15の主
要回路部を示すブロック図である。
【図12】図12は、従来のインピーダンス整合装置の
主要部の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 主巻き線 2 制御巻き線 3 コア 4 インピーダンス整合装置 41 VSWR回路部 42 演算部 43 第1の制御電流発生部 44 第2の制御電流発生部 45 結合回路 46 ローパスフィルタ 47 結合回路 48 ローパスフィルタ 49 コンデンサ 5 高周波発生装置 6 負荷装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月29日(1999.11.
29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
高周波発生装置と負荷装置の間に設けられ、高周波発生
装置のインピーダンスと負荷装置のインピーダンスを整
合させるインピーダンス整合装置において、コアに主巻
き線と制御巻き線が巻かれ、当該制御巻き線に流れる直
流電流の大きさによって当該主巻き線のインダクタンス
の値が変化して前記インピーダンス整合装置のインピー
ダンスを変化させる2または4つの結合回路を有するイ
ンピーダンス整合装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項2記載の発明は、高周波発生装置と
負荷装置の間に設けられ、高周波発生装置のインピーダ
ンスと負荷装置のインピーダンスを整合させるインピー
ダンス整合装置において、第1のコアに第1の主巻き線
が巻かれ、第2のコアに第2の主巻き線が巻かれ、制御
巻き線の一巻きに当該第1のコア及び当該第2のコアが
貫通するように当該第1のコア及び当該第2のコアに当
該制御巻き線が巻かれ、当該制御巻き線に流れる直流電
流の大きさによって当該第1の主巻き線及び当該第2の
主巻き線のインダクタンスの値が変化して前記インピー
ダンス整合装置のインピーダンスを変化させる2または
4つの結合回路を有するインピーダンス整合装置であ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0145
【補正方法】変更
【補正内容】
【0145】なお、半導体や液晶ディスプレイ等の製造
装置、真空メッキに使用する真空蒸着装置のように高周
波を利用する装置において、インピーダンス整合を行う
ことが必要な場合に、利用価値が高いものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波発生装置と負荷装置の間に設けら
    れ、高周波発生装置のインピーダンスと負荷装置のイン
    ピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置におい
    て、 コアに主巻き線と制御巻き線が巻かれ、当該制御巻き線
    に流れる直流電流の大きさによって当該主巻き線のイン
    ダクタンスの値が変化して前記インピーダンス整合装置
    のインピーダンスを変化させる少なくとも一つの結合回
    路を有することを特徴とするインピーダンス整合装置。
  2. 【請求項2】高周波発生装置と負荷装置の間に設けら
    れ、高周波発生装置のインピーダンスと負荷装置のイン
    ピーダンスを整合させるインピーダンス整合装置におい
    て、 第1のコアに第1の主巻き線が巻かれ、第2のコアに第
    2の主巻き線が巻かれ、制御巻き線の一巻きに当該第1
    のコア及び当該第2のコアが貫通するように当該第1の
    コア及び当該第2のコアに当該制御巻き線が巻かれ、当
    該制御巻き線に流れる直流電流の大きさによって当該第
    1の主巻き線及び当該第2の主巻き線のインダクタンス
    の値が変化して前記インピーダンス整合装置のインピー
    ダンスを変化させる少なくとも一つの結合回路を有する
    ことを特徴とするインピーダンス整合装置。
JP10338208A 1998-11-27 1998-11-27 インピーダンス整合装置 Pending JP2000165175A (ja)

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