JP2000165017A - セラミックグリーンシートの加工方法及びその装置 - Google Patents

セラミックグリーンシートの加工方法及びその装置

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JP2000165017A
JP2000165017A JP10334036A JP33403698A JP2000165017A JP 2000165017 A JP2000165017 A JP 2000165017A JP 10334036 A JP10334036 A JP 10334036A JP 33403698 A JP33403698 A JP 33403698A JP 2000165017 A JP2000165017 A JP 2000165017A
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drum
green sheet
ceramic green
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outer peripheral
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Chikashi Nakazawa
睦士 中澤
Satoshi Takakuwa
聡 高桑
Hiroshi Takahashi
高橋  宏
Akira Yamanaka
侃 山中
Mitsuo Ueno
光生 上野
Katsuhiro Koyama
勝弘 小山
Kazuyuki Shibuya
和行 渋谷
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Taiyo Yuden Co Ltd
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザビーム照射によって貫通孔や凹部の行
列等をセラミックグリーンシートに形成する加工を高速
で実施できる新規な加工方法を提供する。 【解決手段】 モータ14によってドラム11を設定回
転速度で回転させながら、ドラム外周面に張り付けられ
ているグリーンシートGSに向かって断続的にレーザビ
ームLBを照射することにより、グリーンシートGSに
円周方向で等間隔に並ぶ貫通孔SHの列を形成すること
ができ、また、ドラム11が1回転する直前毎にリニア
モータ19によってドラム11をドラム中心線方向に所
定距離ずつ移動させることにより、前記の貫通孔SHの
列をこの列と直交する方向に等間隔で形成して、グリー
ンシートGSに所望の貫通孔SHの行列を形成すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層セラミック電
子部品を製造するときに用いられるセラミックグリーン
シートに、レーザビーム照射によって貫通孔や凹部の行
列等の形成するための方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】積層セラミック電子部品の1種として知
られる積層チップインダクタは下記のようにして製造さ
れている。
【0003】まず、多数個取り可能な大きさのセラミッ
クグリーンシートを用意し、このセラミックグリーンシ
ートに貫通孔の行列を所定の配列で形成する。この貫通
孔の形成は、セラミックグリーンシートが保持されたX
YテーブルをX方向に所定速度で移動させながらレーザ
ビームを断続的にセラミックグリーンシートに照射して
貫通孔の列を形成した後、テーブルを一旦を停止させ、
そしてテーブルをY方向に所定距離移動させて行替えを
行ってから、再びテーブルをX方向に所定速度で移動さ
せながらレーザビームを断続的にセラミックグリーンシ
ートに照射する作業を繰り返すことにより実施される。
【0004】次に、貫通孔の行列が形成されたセラミッ
クグリーンシートの一面に、コイル用導体ペーストを所
定のパターンでスクリーン印刷する。この導体ペースト
のパターンは部品取り数に応じた数形成され、各ペース
トパターンの一部は印刷と同時に貫通孔内に充填され
る。
【0005】次に、部品取り数に応じたペーストパター
ンが形成されたセラミックグリーンシートを、貫通孔及
びペーストパターンを有しないセラミックグリーンシー
トと共に所定の順序で積み重ねて圧着する。この積層,
圧着により、シート間のペーストパターンは、貫通孔内
の充填ペーストを介してコイル状に接続する。
【0006】次に、シート積層物を部品対応の単位寸法
で切断し、切断によって得られた積層チップを焼成す
る。最後に、焼成チップの外面に電極ペーストを塗布し
て焼き付けて外部電極を形成し、必要に応じてこの表面
に半田等の薄膜を形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】セラミックグリーンシ
ートに貫通孔の行列を形成するため、従来の加工方法で
は、テーブルをX方向に所定速度で移動させながらレー
ザビームを断続的にセラミックグリーンシートに照射し
て貫通孔の列を形成した後、テーブルを一旦を停止さ
せ、そしてテーブルをY方向に所定距離移動させて行替
えを行ってからから、再びテーブルをX方向に所定速度
で移動させながらレーザビームを断続的にセラミックグ
リーンシートに照射する作業を繰り返している。
【0008】しかし、このような加工方法では、貫通孔
の列を形成するに当たってテーブルをX方向に移動させ
るときに、テーブルが所定速度に達するまでの加速域と
テーブルが停止するまので減速域をX方向に確保する必
要があると共に、貫通孔列を形成した後に停止されたテ
ーブルをY方向に移動させて再び停止させるための時間
が行替えの度に必要となる。
【0009】つまり、加工時には、前記の加速域と減速
域の分だけテーブルをX方向に余計に移動させなければ
ならず、また、行替えのための時間が行替え数に比例し
て必要となるため、X方向とY方向のテーブル移動速度
を速めても、1枚のセラミックグリーンシートに所望の
貫通孔行列を形成するにはかなりの時間を要することと
なる。
【0010】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもの
で、その目的とするところは、レーザビーム照射によっ
て貫通孔や凹部の行列等をセラミックグリーンシートに
形成する加工を高速で実施できる新規な加工方法と、こ
の加工方法の実施に好適な加工装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1の加工方法は、外周面に少なくとも1
枚のセラミックグリーンシートが張り付けられた円筒形
状のドラムをその中心線を軸として回転させながらドラ
ム外周面のセラミックグリーンシートに向かってレーザ
ビームを照射することで1つの円軌道における加工を行
い、1つの円軌道における加工が完了する度に回転する
ドラムとビーム照射位置の少なくとも一方をドラム中心
線方向に所定距離ずつ移動させて加工軌道を変更するこ
とで、ドラム外周面のセラミックグリーンシートに対し
て所定の加工を行うことをその特徴としている。
【0012】この第1の加工方法では、ドラムをその中
心線を軸として回転させながらドラム外周面のセラミッ
クグリーンシートに向かってレーザビームを照射するこ
とで1つの円軌道における加工を行い、1つの円軌道に
おける加工が完了する度に回転するドラムとビーム照射
位置の少なくとも一方をドラム中心線方向に所定距離ず
つ移動させて加工軌道を変更することにより、ドラム回
転を停止することなく、このドラム外周面に張り付けら
れたセラミックグリーンシートに貫通孔や凹部の行列等
を形成することができる。
【0013】また、本発明の第2の加工方法は、外周面
に少なくとも1枚のセラミックグリーンシートが張り付
けられた円筒形状のドラムをその中心線を軸として回転
させ、且つ、回転するドラムとビーム照射位置の少なく
とも一方をドラム中心線方向に移動させながらドラム外
周面のセラミックグリーンシートに向かってレーザビー
ムを照射することで、ドラム外周面のセラミックグリー
ンシートに対して螺旋軌道下で所定の加工を行うことを
その特徴としている。
【0014】この第2の加工方法では、ドラムをその中
心線を軸として回転させ、且つ、回転するドラムとビー
ム照射位置の少なくとも一方をドラム中心線方向に移動
させながらドラム外周面のセラミックグリーンシートに
向かってレーザビームを照射することで、ドラム外周面
のセラミックグリーンシートに対して螺旋軌道下で所定
の加工を行うことにより、ドラム回転を停止することな
く、このドラム外周面に張り付けられたセラミックグリ
ーンシートに貫通孔や凹部の行列等を形成することがで
きる。
【0015】一方、本発明の第1の加工装置は、円筒形
状のドラムと、ドラムの外周面に張り付けられた少なく
とも1枚のセラミックグリーンシートと、ドラム外周面
に張り付けられたセラミックグリーンシートに向かって
レーザビームを照射するビーム照射機構と、ドラムをそ
の中心線を軸として回転させる第1駆動機構と、回転す
るドラムとビーム照射位置の少なくとも一方をドラム中
心線方向に移動させる第2駆動機構と、第1駆動機構に
よってドラムを回転させながらビーム照射機構からレー
ザビームを照射させる加工手段と、第2駆動機構によっ
てドラムとビーム照射位置の少なくとも一方をドラム中
心線方向に所定距離ずつ移動させる加工軌道変更手段と
を備えることをその特徴としている。この第1の加工装
置では、前記の第1の加工方法を的確に実施することが
できる。
【0016】また、本発明の第2の加工装置は、円筒形
状のドラムと、ドラムの外周面に張り付けられた少なく
とも1枚のセラミックグリーンシートと、ドラム外周面
に張り付けられたセラミックグリーンシートに向かって
レーザビームを照射するビーム照射機構と、ドラムをそ
の中心線を軸として回転させる第1駆動機構と、回転す
るドラムとビーム照射位置の少なくとも一方をドラム中
心線方向に移動させる第2駆動機構と、第1駆動機構に
よってドラムをその中心線を軸として回転させ、且つ、
第2駆動機構によってドラムとビーム照射位置の少なく
とも一方をドラム中心線方向に移動させながらビーム照
射機構からレーザビームを照射させる加工手段を備える
ことをその特徴としている。この第2の加工装置では、
前記の第2の加工方法を的確に実施することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態に係
る装置概略構成を示してある。図中の符号1はレーザ発
振器、LBはレーザビーム、2はミラー、3は集光レン
ズ、4はホモジナイザ、5はリレーレンズ、6は対物レ
ンズ、7はレーザビーム透過を許容する遮蔽板である。
また、符号11はドラム、GSはセラミックグリーンシ
ート(以下、単にグリーンシートという)、12はドラ
ム軸、13はドラム軸を支える支持台、14はドラム回
転用のモータ、15はドラム回転角度検出用のエンコー
ダ、16は支持台13の下面に設けられたレールガイ
ド、17はレール、18はレール17を支えるベース、
19は支持台移動用のリニアモータである。
【0018】レーザ発振器1は、好ましくは基本波また
は高調波を発振するCW−Q発振のYAGレーザ発振器
から成るが、CO2レーザやエキシマレーザ等の他のレ
ーザ発振器を用いることもできる。このレーザ発振器1
から出射されたレーザビームLBはミラー2で反射した
後に集光レンズ3を介してホモジナイザ4に入射する。
尚、レーザ発振器1から出射されたレーザビームLBを
直接ホモジナイザ4に入射する構成を採用する場合には
前記のミラー2と集光レンズ3は不要である。
【0019】ホモジナイザ4の出口から出射された均質
なレーザビームLBは、リレーレンズ5と対物レンズ6
を介してその下側の遮蔽板7に導かれる。この遮蔽板7
は、レーザビーム透過を許容すると共に、レーザビーム
LBをグリーンシートGSに照射したときに生じる加工
塵によって対物レンズ6が汚れることを防止する役目を
果たす。この遮蔽板7は、金属板等のレーザビーム非透
過板にビーム通過孔を形成したものや、ガラス板等のレ
ーザビーム透過板や、レーザビーム非透過板にレーザビ
ーム透過部分を形成したものや、これらを重ねて構成し
たもの等から成る。
【0020】対物レンズ6を介して遮蔽板7に導かれた
レーザビームLBはこの遮蔽板7を透過してグリーンシ
ートGSに所定形状、例えば円形状で照射される。ちな
みに、グリーンシートGSに対するレーザビームLBの
照射位置は、ドラム11を上から見たときのドラム中心
線(図7の1点鎖線参照)上にあり、また、同位置に照
射されるレーザビームLBの中心線は、照射位置の中心
からの法線と一致している。
【0021】ドラム11は、図2に示すように、ステン
レス等の金属から円筒形に形成され、両端面中央それぞ
れにドラム軸12を有している。各ドラム軸12の軸線
はドラム中心線と一致しており、ドラム11はこの軸1
2を支持台13によって回転自在に支持されている。ま
た、ドラム11の外周面には、内部空洞に通じる微細な
吸引孔11aが所定の配列で多数個設けられており、一
方のドラム軸12には内部空洞に通じる吸引通路12a
が設けられている。この吸引通路12aはロータリージ
ョイントを介して真空ポンプ等の吸引源(図示省略)に
接続されており、吸引源の作動によってドラム外周面の
全吸引孔11aに負圧(吸引力)を作用させることがで
きる。
【0022】グリーンシートGSは、図3(A)に示す
ように、上面形状が長方形で、その下面をPET等の可
撓性フィルムから成るベースフィルムBFによって支持
されている。このグリーンシートGSは、セラミック粉
にバインダと溶剤等を混合して調製したセラミックスラ
リーを帯状のベースフィルム上に所定厚で塗布して乾燥
させた後、この帯状物を所定の大きさに切断するか、或
いは、所定の大きさに打ち抜いて取り出す方法によって
得ることができる。勿論、長方形状のベースフィルム上
にセラミックスラリーを塗布して乾燥させることによっ
ても得ることができる。セラミック粉を含むスラリー材
料には、製造しようとする電子部品に適合したものが適
宜用意される。
【0023】このグリーンシートGSは、ベースフィル
ムBF側の面がドラム外周面に接するように配置され、
前記吸引孔11aに作用する吸引力によってドラム外周
面に張り付けられる。図3(B)に示すように、図示例
のものでは、1つのドラム11に対して3枚のグリーン
シートGSが張り付けられ、張り付けられた3枚のグリ
ーンシートGSの相互間には、ドラム中心線とほぼ平行
な隙間SS1,SS2が形成されている。隙間SS2は
隙間SS1よりも大きく、この隙間SS2は後述する加
工軌道変更領域の一部として利用される。
【0024】ドラム外周面に対するシート張り付け作業
には、ドラム外周面に位置決めマークを形成しておき、
このマークに合わせるようにしてグリーンシートGSの
張り付けを行う他、シート形状に合致した凹部をドラム
外周面に形成しておき、この凹部に嵌め込むようにして
グリーンシートGSの張り付けを行う方法が採用でき
る。また、図4に示すように、グリーンシートGSの4
隅等に位置決め孔GSaを形成しておく一方、この位置
決め孔GSaに対応する位置決めピン11bをドラム1
1の外周面に立設しておき、位置決め孔GSaを位置決
めピン11bに差し込むようにしてグリーンシートGS
の張り付けを行う方法も採用できる。
【0025】前記のドラム11はその軸12を支持台1
3によって回転自在に支持されている。支持台13に支
持された一方のドラム軸12にはドラム回転用のモータ
14が連結され、他方のドラム軸12にはドラム回転角
度を検出するエンコーダ15が連結されている。また、
支持台13は、その下面側に設けられたレールガイド1
6をベース18上のレール17に係合しており、図1中
で左右方向の直線移動を可能としている。リニアモータ
19は支持台13をレール17に沿って移動させる役目
を果たす。
【0026】図5には図1に示した装置の加工制御系の
ブロック図を示してある。図中の符号21はモーション
コントローラ、22はレーザ射出コントローラ、23は
レーザ電源、24はドラム回転用モータ14のモータ電
源、25は支持台移動用リニアモータ19のモータ電
源、26は支持台16の位置を検出するリニアスケー
ル、15はドラム11の回転角度を検出するエンコーダ
である。
【0027】モーションコントローラ21からモータ電
源24にはモータ14の動作を制御するための制御信号
が送出され、モータ電源25にはリニアモータ19の動
作を制御するための制御信号が送出され、レーザ射出コ
ントローラ22にはレーザビーム照射を制御するための
制御信号が送出される。モータ14が動作しているとき
にはモータ14からモータ電源24にフィードバック信
号が入力され、リニアモータ19が動作しているときま
たは停止しているときにはリニアスケール26からモー
ションコントローラ21にフィードバック信号が入力さ
れる。エンコーダ15の回転角度信号(回転角度量)は
レーザ射出コントローラ22に入力され、この入力信号
に基づいてレーザ射出コントローラ22からレーザ電源
23にレーザ発振器1の発振を制御するための制御信号
が送出される。また、レーザ射出コントローラ22に
は、レーザ発振器1の発振データ(照射回数)とレーザ
電源23の運転データがフィードバックされる。
【0028】ここで、前述の装置によってグリーンシー
トGSに貫通孔SHの行列を形成する方法について図6
及び図7を引用して説明する。
【0029】ドラム11の外周面に3枚のグリーンシー
トGSを張り付けた後は、モータ14によるドラム11
の回転を開始し(図6のステップS1)、ドラム11の
回転速度が予め設定した回転速度に達したか否かを判断
する(図6のステップS2)。
【0030】ドラム11の回転速度が設定回転速度に達
した後は、ドラム11の回転角度が予め設定した加工開
始角度に達したところで1列目の加工を開始する(図6
のステップS3,S4)。
【0031】具体的には、ドラム11の回転角度が設定
加工開始角度に達したところで、ドラム外周面のグリー
ンシートGSに向かってレーザビームLBを照射して1
個目の貫通孔SH−fを形成し(図7(A)参照)、こ
の後は、予め設定した回転角度毎にレーザビームLBを
断続的に照射することで、3枚のグリーンシートGSそ
れぞれに円周方向で等間隔に並ぶ所定数の貫通孔SHの
列を形成する(図7(B)参照)。ちなみに、図示例の
ものでは、図3(B)に示した3枚のグリーンシートG
Sのうち、隙間SS2を介して隣接する左側のグリーン
シートGSが、貫通孔SHを最初に形成するグリーンシ
ートGSとして選ばれている。
【0032】レーザビーム照射による貫通孔形成は、照
射レーザビームLBのエネルギーによってグリーンシー
トGSのビーム照射部分を溶融,蒸発させることにより
実施されるが、このレーザビーム照射ではベースフィル
ムBFを加工することなくグリーンシートGSのみに貫
通孔SHが形成されることが望ましい。また、ドラム1
1の外周面がレーザビームLBによって加工されること
を防止するため、図3(B)に示した隙間SS1とSS
2を包含する角度領域ではレーザビームLBの照射は行
われない。
【0033】1列目の加工を開始した後は1行目の加工
回数(貫通孔SHの総数)が予め設定した加工回数に達
したか否かを判断し、3枚目のグリーンシートGSに1
行目の最後の貫通孔SH−eが形成されたときには(図
7(B)参照)、加工行数が予め設定した加工行数に達
したか否かを判断する(図6のステップS5,S6)。
【0034】加工行数が設定加工行数に達していないと
きは、ドラム11の回転角度が予め設定した加工行変更
角度に達したところで加工行の変更を行う(図6のステ
ップS7,S8)。
【0035】具体的には、ドラム11の回転角度が設定
加工行変更角度に達したところで、リニアモータ19に
よってドラム11の支持台13をドラム中心線方向(図
中下方向)に所定距離IT移動させる(図7(C)参
照)。これにより、図3(B)に示した隙間SS2を含
む領域を利用して加工軌道がドラム中心線方向に距離I
T変更され、行替えが実施される。勿論、この軌道変更
が行われている間もレーザビームLBの照射は行われな
い。
【0036】行替え後はステップ9からステップ3に戻
り、前記と同様にステップS3〜S5に従って、3枚の
グリーンシートGSそれぞれに円周方向で等間隔に並ぶ
所定数の貫通孔SHの列(2列目)が形成され、2列目
の加工回数が予め設定した加工回数に達したときは、前
記と同様にステップS7,S8に従って加工行が変更さ
れる。この後も、貫通孔の列が設定加工行数に達するま
で前記の貫通孔列の形成と行替えが繰り返される。
【0037】3枚目のグリーンシートGSに最終行目の
最後の貫通孔SH−eが形成され、貫通孔SHの行数が
設定加工行数に達したときには一連の加工を完了する
(図6のステップS10、図7(D)参照)。
【0038】このように、前述の実施形態によれば、モ
ータ14によってドラム11を設定回転速度で回転させ
ながら、ドラム外周面に張り付けられているグリーンシ
ートGSに向かって断続的にレーザビームLBを照射す
ることにより、グリーンシートGSに円周方向で等間隔
に並ぶ貫通孔SHの列を形成することができ、また、ド
ラム11が1回転する直前毎にリニアモータ19によっ
てドラム11をドラム中心線方向に所定距離ずつ移動さ
せることにより、前記の貫通孔SHの列をこの列と直交
する方向に等間隔で形成して、グリーンシートGSに所
望の貫通孔SHの行列を形成することができる。
【0039】ドラム11の回転を停止することなく、ド
ラム外周面に張り付けられたグリーンシートGSに対し
て貫通孔SHの行列を形成できるので、1秒当たり千〜
万のオーダーで貫通孔SHを形成することが可能であ
り、従来の加工方式に比べ、1枚のグリーンシートGS
に所望の貫通孔SHの行列を形成する時間を大幅に短縮
して高速加工の要求に的確に対応できる。
【0040】また、加工速度が速く、しかも、ドラム外
周面に張り付けられた3枚のグリーンシートGSに対し
て同時の加工を実施できるので、作業効率を向上させて
作業コスト及び電子部品単価の低減にも大きく貢献する
ことができる。
【0041】尚、前述の実施形態では、ドラム11の外
周面に3枚のグリーンシートGSを張り付けたものを示
したが、2枚以下または4枚以上のグリーンシートGS
を張り付けても前記と同様の加工を行うことができる。
【0042】また、加工軌道変更用として用意した隙間
(図3(B)の符号SS2)に相当する部分をグリーン
シート側に確保すればこの隙間は必ずしも必要なもので
はなく、隙間が全く無い状態でグリーンシートを張り付
けた場合には、レーザビームLBを所定時間毎に照射す
る方法でも前記と同様の加工を行うことができる。
【0043】さらに、グリーンシートGSの物性や照射
レーザビームLBの性質との関係等によって、1つの貫
通孔SHを1回のレーザビーム照射で穿孔できないとき
には、同一の円軌道下で加工を2度以上行ってから加工
軌道を変更するようにしてもよい。
【0044】ところで、前述の実施形態では、加工軌道
を変更する際にドラム11をドラム中心線方向に所定距
離ずつ移動させるようにしたが、ドラム11の重量が大
きく移動停止に伴う振動がドラム11に発生するような
場合には下記のような振動防止対策を講じるとよい。
【0045】即ち、加工軌道変更用として用意した隙間
(図3(B)の符号SS2)を拡大して、加工軌道変更
のためのドラム移動時間を長く確保すれば、ドラム移動
時間が短いときよりも振動を生じ難くすることができ
る。
【0046】図8は振動防止機構の一例を示すもので、
レール17またはベース18に設けた制動用グリス31
に、支持台13のレールガイド16またはレールガイド
16に設けた制動片16aを接触させてある。この機構
によれば、制動用グリス31の粘性抵抗を利用して振動
発生を抑制できると共に振動減衰を効果的に行うことが
できる。
【0047】図9は振動防止機構の他の例を示すもの
で、ベース18に取り付けたシリンダ32aのロッド3
2bをブラケット32cを介して支持台16に連結して
ある。ロッド32bにはピストン32dが設けられ、シ
リンダ32a内には制動用オイル32eが充填されてい
る。この機構によれば、ピストン32dが制動用オイル
32eから受ける抵抗を利用して振動発生を抑制できる
と共に振動減衰を効果的に行うことができる。ちなみ
に、ピストン32dの外径は、シリンダ32aの内径よ
りも小さくても内径と一致していてもよい。
【0048】図10は振動防止機構のさらに他の例を示
すもので、同図(A)では支持台16に取り付けたプレ
ート33aをベース18に設けた2つのローラ33b間
に接触状態で挿入してあり、同図(B)では支持台16
に取り付けたプレート34aをベース18に設けた2つ
の磁石34b間に非接触状態で挿入してある。この機構
によれば、ローラ33bとの接触抵抗または磁石34b
の磁力による抵抗を利用して振動発生を抑制できると共
に振動減衰を効果的に行うことができる。勿論、前記の
ローラ33bと磁石34bは1つでもよい。また、ロー
ラ33bの軸をモータに連結しておけば、モータへの通
電によって抵抗付加のタイミングを制御することもでき
る。
【0049】図11は振動防止機構のさらに他の例を示
すもので、レール17に重量体35aを移動可能に配置
し、バネ35bによって付勢された接触子35cをこの
重量体に設けて、接触子35cがレールガイド16また
は支持台13に接触できるようにしてある。この機構に
よれば、重量体35の重さによる抵抗を利用して振動発
生を抑制できると共にバネ35bによって振動減衰を効
果的に行うことができる。
【0050】また、前述の実施形態では、ドラム11を
モータ14によって所定速度で回転させるようにした
が、このドラム回転をより安定に行うには下記のような
回転安定対策を講じるとよい。
【0051】即ち、ドラム軸12或いはモータ14のシ
ャフトの一部をグリス等の粘性材料を充填した容器内に
配置するようにして、ドラム軸12或いはモータ14に
常に粘性抵抗を加えるようにすれば、ドラムリップルや
モータリップルを抑制して回転を滑らかに行うことがで
きる。
【0052】図12は回転安定機構の一例を示すもの
で、モータ14のシャフト14aにフライホイル41を
取り付けてある。この機構によれば、モータシャフト1
4aの慣性モーメントを大きくすることによりモータリ
ップルを抑制して回転を滑らかに行うことができる。
【0053】図13は回転安定機構の他の例を示すもの
で、モータ14に減速機42を設けてこの減速機にドラ
ム軸12を連結してある。この機構によれば、減速機4
2による減速作用を利用してモータリップルの周期を伸
ばして回転を滑らかに行うことができる。この場合に
は、モータ14をリップルの少ない安定域で使用し、ド
ラム回転速度の調整を減速機42によって行うこともで
きる。また、図示を省略したが、モータ14を2個連設
して用いることにより、モータリップルを相殺或いは平
均化させて回転を滑らかに行うことも可能である。
【0054】図14は回転安定機構の一例を示すもの
で、ドラム軸12の一方または両方にフライホイル43
を取り付けてある。この機構によれば、ドラム軸12の
慣性モーメントを大きくすることによりドラムリップル
を抑制して回転を滑らかに行うことができる。
【0055】さらに、前述の実施形態では、ドラム11
をモータ14及びリニアモータ19によって回転または
移動させるようにしたが、これらモータ14,19によ
って発生した熱による熱膨張等の問題を防止するには下
記のような対策または冷却対策を講じるとよい。
【0056】即ち、モータ14によって所定時間ドラム
11を回転させて、ドラム11やドラム軸12や支持台
13等が熱的に安定してから加工作業を行うようにすれ
ば、温度上昇に伴う熱膨張の影響を受け難くすることが
できる。また、熱源であるモータ14,19からの伝熱
経路を断熱材等を利用して熱的に遮断しても同様の効果
が得られる。
【0057】図15は冷却機構の一例を示すもので、支
持台13内に冷却通路51aを設けて、冷却流体を入口
51bから出口51cに向かって流通させるようにして
ある。この機構によれば、水等の冷却流体を冷却通路5
1aに流通させることにより、モータ14やリニアモー
タ19の発生熱及び伝導熱をこの冷却流体で冷却して熱
膨張等の問題を防止することができる。勿論、前記同様
の冷却通路をリニアモータ19の周囲に別途設けるよう
にしてもよい。
【0058】図16は冷却機構の他の例を示すもので、
ドラム軸12の一方または両方にプロペラファン52を
設けてある。この機構によれば、ドラム軸12と同期し
てプロペラファン52を回転させてモータ14やリニア
モータ19に向かう空気流を形成することにより、モー
タ発生熱及び伝導熱をこの空気流で冷却して熱膨張等の
問題を防止することができる。
【0059】図17は冷却機構のさらに他の例を示すも
ので、ドラム11の端面にシロッコファン53を設けて
ある。この機構によれば、ドラム11と同期してシロッ
コファン52を回転させてモータ14やリニアモータ1
9に向かう空気流を形成することにより、モータ発生熱
及び伝導熱をこの空気流で冷却して熱膨張等の問題を防
止することができる。
【0060】図18は冷却機構のさらに他の例を示すも
ので、ドラム11の端面に、内部空洞に通じる冷却用孔
54を形成してある。この機構によれば、ドラム外周面
にグリーンシートGSを張り付けるための負圧を利用し
て、前記冷却用孔54がら外気を吸い込んで、この流入
外気によってドラム熱を冷却することができる。
【0061】さらにまた、前述の実施形態では、グリー
ンシートGSにレーザビームLBを照射したときに生じ
る加工塵によって対物レンズ6が汚れることを防止する
ために遮蔽板7を配置したものを示したが、加工塵が周
囲に飛散してグリーンシートGSや対物レンズ6以外の
周囲機器に付着したり、雰囲気を汚損するような場合に
は図19に示すような除塵機構を設けるとよい。
【0062】この除塵機構61は、グリーンシートGS
のレーザビーム照射部分を非接触状態で覆う内カバー6
2と、この内カバー62の外側に前記レーザビーム照射
部分と非接触状態で設けられた外カバー63とから構成
されている。内カバー62はレーザビーム通過孔62a
とエア吸入口62bとを有し、外カバー63はレーザビ
ーム通過孔63aとエア排出口63bとカラー63cを
有している。勿論、レーザビーム通過孔62aと63a
は、孔ではなく、レーザビームLBの透過を許容する透
明材料部分であってもよい。エア吸入口62bにエアコ
ンプレッサ等の供給源を接続するか、或いは、エア排出
口63bに真空ポンプ等の吸引源を接続してこれを作動
させれば、エア吸入口62bを通じて外部から取り込ん
だ空気を加工時に生じる加工塵と一緒にエア排出口63
bを通じて外部に排出することができる。
【0063】図20には本発明の他の実施形態に係る装
置概略構成を示してある。この実施形態が図1に示した
実施形態と異なるところは、天板71に設けたレール7
2にレールガイド付きのスライダ73を移動可能に配置
した点と、レーザ発振器1を含む光学系をこのスライダ
73に取り付けた点と、スライダ移動用のリニアモータ
74を設けた点と、支持台13を固定配置した点にあ
る。また、リニアモータ74の回りには冷却通路71a
が設けられ、冷却流体をその入口71bから出口71c
に向かって流通させるようにしてある。他の構成は図1
に示した装置と同じであるため同一符号を用いてその説
明を省略する。
【0064】この装置では、モータ14によってドラム
11を設定回転速度で回転させながら、ドラム外周面に
張り付けられているグリーンシートGSに向かって断続
的にレーザビームLBを照射することにより、グリーン
シートGSに円周方向で等間隔に並ぶ貫通孔の列を形成
することができる。また、ドラムが1回転する直前毎に
リニアモータ74によってスライダ73、即ち、レーザ
発振器1を含む光学系をドラム中心線と平行な方向に所
定距離ずつ移動させることにより、前記の貫通孔の列を
この列と直交する方向に等間隔で形成して、グリーンシ
ートGSに所望の貫通孔の行列を形成することができ
る。
【0065】本実施形態で得られる作用効果は図1に示
した実施形態と同じである。また、本実施形態によれ
ば、水等の冷却流体を冷却通路71aに流通させること
により、スライダ移動用のリニアモータ74の発生熱及
び伝導熱をこの冷却流体で冷却して熱膨張等の問題を防
止することができる。勿論、前記スライダ73の移動停
止に伴って振動が発生するような場合には前述の振動防
止対策を適用することができ、前述の回転安定対策と冷
却対策等もこの装置に適用することができる。
【0066】以上、図1に示した実施形態と図20に示
した実施形態では、ドラム11が1回転する直前毎にド
ラム11をその中心線方向に所定距離ずつ移動、また
は、ドラム11が1回転する直前毎にレーザ発振器1を
含む光学系をドラム中心線と平行な方向に所定距離ずつ
移動させるものを示したが、加工軌道をドラム外周面で
螺旋状に形成するようにすれば、ドラム11が1回転す
る直前毎にドラム11またはレーザ発振器1を含む光学
系をドラム中心線方向に移動させなくとも、貫通孔の行
列をグリーンシートGSに形成することができる。この
場合、ドラム11の外周面に張り付けられるグリーンシ
ートGSの向きは、ドラム端側の辺が螺旋状の加工軌道
と平行となるようにしてもよいし、ドラム端側の辺がド
ラム端と平行になるようにしてもよい。
【0067】即ち、図1に示した実施形態にあっては、
モータ14によってドラム11を設定回転速度で回転さ
せ、且つ、リニアモータ19によってドラム11をドラ
ム中心線方向に所定速度で移動させながら、グリーンシ
ートGSに向かって断続的にレーザビームLBを照射す
れば、ドラム11を停止することなく、ドラム外周面の
グリーンシートGSに対して螺旋軌道下で貫通孔の行列
を形成することができる。また、図20に示した実施形
態にあっては、モータ14によってドラム11を設定回
転速度で回転させ、且つ、リニアモータ74によってレ
ーザ発振器1を含む光学系をドラム中心線と平行な方向
に所定速度で移動させながら、グリーンシートGSに向
かって断続的にレーザビームLBを照射すれば、ドラム
11を停止することなく、ドラム外周面のグリーンシー
トGSに対して螺旋軌道下で貫通孔の行列を形成するこ
とができる。
【0068】また、図1に示した実施形態ではドラム1
1をその中心線方向に移動できるように構成し、図20
に示した実施形態ではレーザ発振器1を含む光学系をド
ラム中心線方向に移動できるように構成したが、ドラム
11と光学系の両方をリニアモータ等によって移動でき
るように構成すれば、両者を相対する方向に移動させる
ことでドラム及びレーザ照射位置のドラム中心線方向の
移動をより高速に行うことができる。
【0069】さらに、グリーンシートGSにレーザビー
ムLBを照射するためのビーム照射機構は図1及び図2
0に示した実施形態で示した以外のものが種々利用でき
ることは言うまでもなく、例えば、レーザビームLBの
経路の一部(例えばリレーレンズ5と対物レンズ6との
間)を光ファイバで構成したビーム照射機構や、ガルバ
ノミラーを利用してビーム照射位置を変更できるようし
たビーム照射機構を利用してもよい。前者のような構成
のビーム照射機構を採用すれば、加工過程でビーム照射
機構を移動させるようにした装置における移動部分の重
量を軽減することができ、この重量軽減によって先に述
べた移動停止時の振動を低減することもできる。また、
後者のような構成のビーム照射機構を採用すれば、ビー
ム照射機構を移動させることなくガルバノミラーの向き
を駆動機構によって変化させることによってビーム照射
位置を変更できると共にビーム照射機構を移動させると
きに前記のような振動の問題も生じ得ない。
【0070】さらにまた、ドラムとビーム照射機構をド
ラム中心線方向に移動して停止させるとき以外に振動を
生じる場合、例えば、ドラムやビーム照射機構のドラム
中心線方向の移動やドラム回転によって振動を生じるよ
うな場合にはこの振動を防止するための周知の対策、例
えば振動減衰材料の付加等を振動発生部分に別途講じる
ようにしてもよい。
【0071】さらにまた、図1及び図20に示した実施
形態では、グリーンシートGSに貫通孔SHの行列を形
成するものを例示したが、照射レーザビームのエネルギ
ーを下げればグリーンシートGSに凹部の行列を形成す
ることもできる。また、グリーンシートGSに対するレ
ーザビームLBの照射形状をマスク等を用いて変更すれ
ば、円形以外の孔や凹部をグリーンシートGSに形成す
ることもできる。さらに、レーザビームLBをグリーン
シートGSに対して連続的に照射するようにすれば、グ
リーンシートGSを短冊状に切断したり、平行な凹部を
グリーンシートGSに形成することもできる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
従来の加工方式に比べ、1枚のグリーンシートに貫通孔
等の行列を形成する時間を大幅に短縮して高速加工の要
求に的確に対応できる。また、加工に係る作業効率を向
上させて作業コスト及び電子部品単価の低減にも大きく
貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る装置概略構成図
【図2】図1に示したドラムの縦断面図
【図3】図1に示したグリーンシートの斜視図と、この
グリーンシートの張り付け形態を示すドラム端面図
【図4】ドラムへのグリーンシートの張り付け方法を示
す図
【図5】図1に示した装置の加工制御系のブロック図
【図6】図1に示した装置によってグリーンシートに貫
通孔の行列を形成する方法を示すフローチャート
【図7】グリーンシートに貫通孔の行列が形成される様
子を示すドラム上面図
【図8】振動防止機構の一例を示す図
【図9】振動防止機構の他の例を示す図
【図10】振動防止機構のさらに他の例を示す図
【図11】振動防止機構のさらに他の例を示す図
【図12】回転安定機構の一例を示す図
【図13】回転安定機構の他の例を示す図
【図14】回転安定機構のさらに他の例を示す図
【図15】冷却機構の一例を示す図
【図16】冷却機構の他の例を示す図
【図17】冷却機構のさらに他の例を示す図
【図18】冷却機構のさらに他の例を示す図
【図19】除塵機構の一例を示す図
【図20】本発明の他の実施形態に係る装置概略構成図
【符号の説明】
1…レーザ発振器、LB…レーザビーム、11…ドラ
ム、GS…グリーンシート、BF…ベースフィルム、S
S1,SS2…隙間、14…モータ、15…エンコー
ダ、19…リニアモータ、21…モーションコントロー
ラ、23…レーザ電源、24,25…モータ電源、SH
…貫通孔、26…リニアスケール、31…グリス、32
a…シリンダ、32b…ロッド、32c…ブラケット、
32d…ピストン、32e…オイル、33a…プレー
ト、33b…ローラ、34a…プレート、34b…磁
石、35a…重量体、35b…バネ、35c…接触子、
41…フライホイル、42…減速機、43…フライホイ
ル、51a…冷却通路、52…プロペラファン、53…
シロッコファン、54…冷却用孔、61…除塵機構、7
1a…冷却通路、73…スライダ、74…リニアモー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 26/14 B23K 26/14 A 37/047 501 37/047 501C (72)発明者 高橋 宏 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 山中 侃 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 上野 光生 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 小山 勝弘 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 渋谷 和行 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 4E068 AF00 CA09 CE01 CG02 DA09 DB12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に少なくとも1枚のセラミックグ
    リーンシートが張り付けられた円筒形状のドラムをその
    中心線を軸として回転させながらドラム外周面のセラミ
    ックグリーンシートに向かってレーザビームを照射する
    ことで1つの円軌道における加工を行い、1つの円軌道
    における加工が完了する度に回転するドラムとビーム照
    射位置の少なくとも一方をドラム中心線方向に所定距離
    ずつ移動させて加工軌道を変更することで、ドラム外周
    面のセラミックグリーンシートに対して所定の加工を行
    う、 ことを特徴とするセラミックグリーンシートの加工方
    法。
  2. 【請求項2】 外周面に少なくとも1枚のセラミックグ
    リーンシートが張り付けられた円筒形状のドラムをその
    中心線を軸として回転させ、且つ、回転するドラムとビ
    ーム照射位置の少なくとも一方をドラム中心線方向に移
    動させながらドラム外周面のセラミックグリーンシート
    に向かってレーザビームを照射することで、ドラム外周
    面のセラミックグリーンシートに対して螺旋軌道下で所
    定の加工を行う、 ことを特徴とするセラミックグリーンシートの加工方
    法。
  3. 【請求項3】 円筒形状のドラムと、 ドラムの外周面に張り付けられた少なくとも1枚のセラ
    ミックグリーンシートと、 ドラム外周面に張り付けられたセラミックグリーンシー
    トに向かってレーザビームを照射するビーム照射機構
    と、 ドラムをその中心線を軸として回転させる第1駆動機構
    と、 回転するドラムとビーム照射位置の少なくとも一方をド
    ラム中心線方向に移動させる第2駆動機構と、 第1駆動機構によってドラムを回転させながらビーム照
    射機構からレーザビームを照射させる加工手段と、 第2駆動機構によってドラムとビーム照射位置の少なく
    とも一方をドラム中心線方向に所定距離ずつ移動させる
    加工軌道変更手段とを備える、 ことを特徴とするセラミックグリーンシートの加工装
    置。
  4. 【請求項4】 ドラム外周面にはセラミックグリーンシ
    ートが存しない隙間部分が加工軌道を横切るように形成
    されており、 この隙間部分を含む所定の領域を利用して前記第2駆動
    機構による加工軌道の変更が実施される、 ことを特徴とする請求項3に記載のセラミックグリーン
    シートの加工装置。
  5. 【請求項5】 円筒形状のドラムと、 ドラムの外周面に張り付けられた少なくとも1枚のセラ
    ミックグリーンシートと、 ドラム外周面に張り付けられたセラミックグリーンシー
    トに向かってレーザビームを照射するビーム照射機構
    と、 ドラムをその中心線を軸として回転させる第1駆動機構
    と、 回転するドラムとビーム照射位置の少なくとも一方をド
    ラム中心線方向に移動させる第2駆動機構と、 第1駆動機構によってドラムをその中心線を軸として回
    転させ、且つ、第2駆動機構によってドラムとビーム照
    射位置の少なくとも一方をドラム中心線方向に移動させ
    ながらビーム照射機構からレーザビームを照射させる加
    工手段を備える、 ことを特徴とするセラミックグリーンシートの加工装
    置。
  6. 【請求項6】 加工時に生じる振動を防止するための振
    動防止機構をさらに備える、 ことを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の
    セラミックグリーンシートの加工装置。
  7. 【請求項7】 第1駆動機構によるドラムの回転を安定
    させるための回転安定機構をさらに備える、 ことを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の
    セラミックグリーンシートの加工装置。
  8. 【請求項8】 第1,第2駆動機構のうち少なくとも第
    1駆動機構の発生熱を冷却するための冷却機構をさらに
    備える、 ことを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載の
    セラミックグリーンシートの加工装置。
  9. 【請求項9】 セラミックグリーンシートのレーザビー
    ム照射部分を非接触状態で覆うと共に、外部から取り込
    んだ空気を加工時に生じる加工塵と一緒に外部に排出す
    る除塵機構をさらに備える、 ことを特徴とする請求項3乃至8の何れか1項に記載の
    セラミックグリーンシートの加工装置。
  10. 【請求項10】 前記セラミックグリーンシートは片面
    をベースフィルムによって支持され、ベースフィルム側
    の面をドラム外周面に張り付けられている、 ことを特徴とする請求項3乃至9の何れか1項に記載の
    セラミックグリーンシートの加工装置。
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