JP2000164131A - 真空容器の排気方法、画像表示装置の製造方法、真空容器の排気装置、及び画像表示装置の製造装置 - Google Patents

真空容器の排気方法、画像表示装置の製造方法、真空容器の排気装置、及び画像表示装置の製造装置

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JP2000164131A
JP2000164131A JP10334457A JP33445798A JP2000164131A JP 2000164131 A JP2000164131 A JP 2000164131A JP 10334457 A JP10334457 A JP 10334457A JP 33445798 A JP33445798 A JP 33445798A JP 2000164131 A JP2000164131 A JP 2000164131A
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vacuum vessel
exhaust
evacuating
vacuum
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Masaru Kamio
優 神尾
Yasue Sato
安栄 佐藤
Masataka Yamashita
眞孝 山下
Isaaki Kawade
一佐哲 河出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気管接続時の排気管クラックを防ぐ。排気
管端面の形状に依存せずに接続する。 【解決手段】 内部を大気圧より低い圧力に保持する真
空容器本体101と、真空容器本体内を排気するための
排気管103とを少なくとも有する真空容器の排気方法
において、排気管103と排気系に接続される排気管接
続部105との接続に封着材104を用い、封着材を加
熱溶融することで封着し接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空容器の排気方
法、画像表示装置の製造方法、真空容器の排気装置、及
び画像表示装置の製造装置に係わり、特に真空排気を必
要とする画像表示装置の製造方法及びこの方法を実施す
るための製造装置に好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自発光型画像表示装置にはプラズ
マディスプレイ、EL表示装置、電子線を用いた画像表
示装置がある。これらについて現在大画面化、高精細化
の要求が増大し、ますます自発光型画像表示装置のニー
ズが高まりつつある。例えば電子線を用いた自発光型画
像表示装置として、フェースプレートとリアプレート、
外枠に挟まれた真空外囲器内に電子ビームを発生する電
子源として表面伝導型電子放出素子を用い、該電子ビー
ムを加速し蛍光体に照射し発光させ画像を表示させる薄
型の画像表示装置が本出願人より出願されている(特開
平7−235255号公報)。前述の表面伝導型電子放
出素子は構造が単純で製造も容易で大面積の基板上に配
列形成できることから、大面積の画像表示装置に好適な
電子源である。前記表面伝導型電子放出素子の基本的な
構成、製造プロセス、前記表面伝導型電子放出素子を用
いた画像表示装置の製造方法に関しても特開平7−23
5255号公報に本出願人より公開されている。
【0003】このほか電子源として前記表面伝導型電子
放出素子のほか熱カソードを用いた熱電子源、電界放出
型電子放出素子(W.P.Dyke&W.W.Dolan、“Fie
ld emission”、Advance in Electron Physics、8、89
(1956)やC.A.Spindt、“Physical properties of t
hin-film field emission cathodes wihmolybdenum con
es”、J.Appl.Phys.、47、5248(1976)等)、金属/絶
縁層/金属型電子放出素子(C.A.Mead、“The tunn
el-emission amplifier、J.Appl.Phys.、32、646(196
1)等)が知られている。
【0004】真空気密可能な外囲器、即ち真空容器を有
する画像表示装置の製造方法、特に前記真空容器内を真
空排気するための排気管の接続方法について説明する。
一般的な接続方法として、O−リングを用いる方法、
排気管(ガラス)を溶接する方法、金属フランジを
用いる方法がある。
【0005】上記のO−リングを用いる方法につい
て、特開平8−304778号公報に開示されている例
を参考に図10を用いて説明する。同図において、10
01は真空容器も兼ねるプラズマパネル、1002はプ
ラズマパネル1001の一部に開けた排気口、1003
は排気管、1005は排気系(不図示)に接続した排気
管接続部、1004はフリットガラス、1006は締め
付けキャップ、1007はO−リング、1008はスペ
ーサ、1009は封止治具である。前述の構成において
プラズマパネル1001は真空排気可能な真空容器を形
成しており、排気系の排気管接続部1005に接続され
ている。接続後排気管1003を通してプラズマガスを
導入する前に真空排気を行う。排気管1003はプラズ
マパネル1001の排気口に内径がくるようにしてフリ
ットガラス1004を用いて真空気密を保つように封着
されている。排気管1003に先端部からO−リング1
007、スペーサ1008、締め付けキャップ1006
の順に挿入する。それらを更に排気管接続部1005に
挿入し、締め付けキャップ1006を締め付け固定し接
続を完了する。
【0006】上記のガラスを溶接する方法は、真空管
の接続方法を踏襲している。真空管の接続方法は『電子
管用金属材料』(日本金属学会、真空用金属研究委員会
編、p328〜329、丸善(株)1958年)に記載
開示されている。図11に電子源を用いた画像表示装置
の排気管接続の概略を示す。同図において、1101は
画像表示装置の外囲器であるところの真空容器本体、1
103は排気管、1105は排気管接続部、1106は
ガラス製のマニホルダーであり、マニホルダー1106
は真空排気系(不図示)に接続されている。同図の構成
において、排気管1103は排気管接続部1105でガ
ラス溶接されマニホルダー1106に接続される。真空
容器本体1101の内部を真空排気する場合はターボ分
子ポンプや拡散ポンプを有する真空排気系(不図示)に
よってマニホルダー1106を通して真空排気し、画像
表示装置を製造する。
【0007】上記の金属フランジを用いる方法につい
て、特開平5−121012号公報に開示されている例
を参考に図12を用いて説明する。同図において、12
01は外囲器であるところの真空容器本体、1202は
排気口、1203は排気管、1204は金属ガスケット
を用いた金属製のフランジ、1205は排気ポンプであ
るところのイオンポンプである。同図の構成において、
真空容器本体1201内部には画像を表示するため電界
放出型のカソード、電極、蛍光体が設置され、排気口1
202の位置に内径が一致するようにフランジ1204
が端部に取付けた排気管1203を接続されている。排
気装置であるイオンポンプとは銅等の金属パッキンを間
に入れ、フランジ1204の周囲に配置された複数のボ
ルト及びナットで圧縮し、前記金属ガスケットをつぶし
真空シールする。真空容器本体1201内を真空排気す
る場合はイオンポンプ1205を稼動させ排気する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例である、
それぞれの接続法には、以下の問題点がある。
【0009】(のO−リングを使用する方法)プラズ
マパネル1001の交換がしやすく、取り扱いが容易で
あるが、排気管の交換時にO−リングにごみが付着しや
すく真空リークの原因となる。又締め付けキャップを締
め付ける時、締め付け力の調整が難しく、排気管100
3や、排気管1003とプラズマパネル1001の接続
部を破損し易い。通常外囲器内の真空度を向上させる場
合、ベーキング(加熱処理)を行いながら排気する。し
かし通常良く用いられるバイトン製のO−リングを使用
した場合弾性を保ちリークを発生させないためには、O
−リング部の温度は150℃以下にすることが求められ
る。従ってO−リング部はそれ以上の温度ベーキングは
できず、又他の部分から熱を貰い150℃に上昇する場
合は冷却機構を設けなくてはならず、装置が複雑にな
り、取り扱い難くなる。
【0010】(のガラス溶接により接続する方法)ガ
ラス溶接は熟練した技術が求められ、未熟で、手際が悪
く不均一に加熱したり、焼き鈍しが不十分であるとクラ
ックが発生し真空気密ができない。このクラックは修正
が殆ど不可能で、クラックがマニホルダー1106まで
達していると最悪マニホルダーの交換が必要である。排
気管をチップオフし次の外囲器を設置し排気管をマニホ
ルダー1106に接続するためには、チップオフ後マニ
ホルダー1106側の排気管接続部を整備する必要があ
る。例えば端面の平行を出し、新しい排気管の端面と隙
間なく当たるようにしなくてはならず、新しい画像表示
装置の外囲器に交換することが煩雑で量産性が悪い。ま
た金属を含有するガラスよりなる排気管、例えば鉛を含
有するガラス管を用いた場合、溶接時の焔が排気管端面
に当たると金属或いは金属化合物が析出し溶接し難くな
り、リークを生じることがある。
【0011】(の金属フランジを用いる方法)通常、
画像表示装置の真空容器本体1201、排気管1203
はガラス製が多く、フランジ1204は金属製が殆ど
で、フランジ同志の固定はボルトナットを用いる。この
場合フランジ1204を排気系にボルトナットでレンチ
等を使い固定する時、排気管1203或いは、排気管1
203の根元に破損許容応力以上の応力が加わらないよ
うにボルトナットを締めるのは難しく、破損し易い。破
損した場合修復は難しく不良品となり歩留まりが低下す
る。
【0012】本発明は前述従来技術が有する問題点に鑑
みてなされたもので、前述の問題点を解決可能な真空容
器の排気方法、画像表示装置の製造方法とこれらの方法
を実施できる排気装置、製造装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来の画
像表示装置の製造方法とこの方法を実施する製造装置に
おける上述の諸問題を解決して本発明の目的を達成すべ
く、鋭意研究を重ねた結果完成に至ったものであり、本
発明によって提供される真空容器の排気方法、画像表示
装置の製造方法とこれらの方法を実施できる排気装置、
製造装置は以下のものである。
【0014】即ち、本発明の第1の真空容器の排気方法
は、内部を大気圧より低い圧力に保持する真空容器本体
と、前記真空容器本体内を排気するための排気管とを少
なくとも有する真空容器の排気方法において、前記排気
管と排気系に接続される排気管接続部との接続に封着材
を用い、該封着材を加熱溶融することで封着し接続する
ことを特徴とするものである。
【0015】本発明の第2の真空容器の排気方法は、本
発明の第1の真空容器の排気方法において、前記封着材
として、金属又はフリットガラスを用いたことを特徴と
するものである。
【0016】本発明の第3の真空容器の排気方法は、本
発明の第1又は第2の真空容器の排気方法において、前
記加熱溶融は、加熱コイルによる加熱により行われるこ
とを特徴とするものである。
【0017】本発明の第4の真空容器の排気方法は、本
発明の第1〜3のいずれかの真空容器の排気方法におい
て、前記加熱コイルは、根元をスプリングにより接合
し、且つ該コイルの先端が分離可能であることを特徴と
するものである。
【0018】本発明の第5の真空容器の排気方法は、本
発明の第1〜4のいずれかの真空容器の排気方法におい
て、前記排気管接続部は、前記排気管の外径より大きな
内径部を有し、前記排気管接続部に前記排気管を挿入
後、前記排気管と排気管接続部の外周とを封着し接続す
ることを特徴とするものである。
【0019】本発明の第6の真空容器の排気方法は、本
発明の第1〜5のいずれかの真空容器の排気方法におい
て、前記排気管と前記排気管接続部を接続した部分を同
時にベーキングすることを特徴とするものである。
【0020】本発明の第7の真空容器の排気方法は、本
発明の第5の真空容器の排気方法において、前記排気管
と前記排気管接続部を接続した後、前記排気管を取り除
く時に前記排気管を歳差運動又は回転運動させながら取
り除くことを特徴とするものである。
【0021】本発明の画像表示装置の製造方法は、本発
明の第1〜7のいずれかの真空容器の排気方法を用い
て、画像表示装置の外囲器内の排気を行うことを特徴と
するものである。
【0022】本発明の第1の真空容器の排気装置は、内
部を大気圧より低い圧力に保持する真空容器本体と、前
記真空容器本体内を排気するための排気管とを少なくと
も有する真空容器の排気装置において、前記排気管に接
続される排気管接続部と、該排気管接続部と接続される
排気手段と、前記排気管と前記排気管接続部との接続を
する封着材を加熱溶融する加熱手段と、を具備すること
を特徴とするものである。
【0023】本発明の第2の真空容器の排気装置は、本
発明の第1の真空容器の排気装置において、前記加熱手
段は加熱コイルであって、該加熱コイルは、根元がスプ
リングにより接合され、該コイルの先端が分離可能な形
状であるとともに、排気装置より脱着可能であることを
特徴とするものである。
【0024】本発明の第3の真空容器の排気装置は、本
発明の第1の真空容器の排気装置において、前記排気管
接続部の熱膨張率が前記排気管の熱膨張率の−30〜+
50%以内であることを特徴とするものである。
【0025】本発明の第4の真空容器の排気装置は、本
発明の第1又は第3の真空容器の排気装置において、前
記排気管の外囲部との隙間が2mm以下となる内径を有
する排気管接続部を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0026】本発明の第5の真空容器の排気装置は、本
発明の第4の真空容器の排気装置において、前記排気管
の前記排気管接続部への挿入において、前記排気管挿入
の深さが、前記隙間より深いことを特徴とするものであ
る。
【0027】本発明の第6の真空容器の排気装置は、本
発明の第1〜5のいずれかの真空容器の排気装置におい
て、前記排気管と前記排気管接続部を接続した部分を前
記加熱手段によりベーキングすることを特徴とするもの
である。
【0028】本発明の第7の真空容器の排気装置は、本
発明の第1〜5のいずれかの真空容器の排気装置におい
て、前記排気管と前記排気管接続部を接続した部分をベ
ーキングする第2の加熱手段を有することを特徴とする
ものである。
【0029】本発明の第8の真空容器の排気装置は、本
発明の第1〜5のいずれかの真空容器の排気装置におい
て、前記排気管接続部を構成する部材は、少なくともニ
ッケル又は鉄を含有する合金であることを特徴とするも
のである。
【0030】本発明の第9の真空容器の排気装置は、本
発明の第8の真空容器の排気装置において、前記排気管
接続部で、前記排気手段接続側にメタルシールフランジ
を接続したことを特徴とするものである。
【0031】本発明の画像表示装置の製造装置は、本発
明の第1〜9のいずれかの真空容器の排気装置は画像表
示装置の外囲器内の排気装置であることを特徴とするも
のである。
【0032】
【作用】上記本発明の構成においては、前記排気管を前
記排気管接続部に封着し接続する際に、加熱コイル等の
加熱手段で封着材を加熱溶融するので、温度制御が容易
であり、且つ前記排気管と前記排気管接続部を加熱手段
で均一に加熱できるので排気管にクラックを生じない。
従って、封着材を用いた接続の際に、加熱手段に加える
電流と電圧の制御で加熱温度を決めることができ、封着
の自動化が可能である。
【0033】さらに前記排気管を前記排気管接続部に挿
入し外囲部同士で封着するので排気管の端面の形状には
制限されないので、ガラス溶接等の熟練した技術も不要
で容易に接続できる。
【0034】また封着材の溶融に用いた加熱コイル等の
加熱手段を用いて、使用する封着材の使用可能温度まで
加熱ベーキングすることができる。加熱ベーキングは溶
融に用いた加熱コイル等の加熱手段とは別の加熱手段を
用いてもよい。また、加熱手段として用いる加熱コイル
の先端を分離可能で、且つ根元がスプリングで繋ぐよう
にすれば、製造装置への取り付け、取り外しが簡便に且
つ容易に行える為、加熱コイルを取り外して他の加熱手
段を用いて加熱ベーキングすることもできる。従って、
高温まで耐える封着材を使用することにより排気管及び
排気管接続部のベーキング温度を高温にできる。そのた
め、外囲器内の真空度を向上させることができ、電子源
を外囲器内部に有する画像表示装置の場合、電子源の特
性の劣化を防ぐことができる。またプラズマディスプレ
イでは放電ガス中の不純物が減少するため発光効率が上
がり、寿命も向上する。
【0035】前記排気管を前記排気管接続部に接続する
工程では、殆ど機械的な力が排気管、或いは排気管の根
元に加わらず破損が生じない。もしリーク等が発生して
も再度封着材を追加するか、加熱等により粘度を下げリ
ークを発生させている隙間をふさぐことによって修復が
可能で、不良品の発生が減少する。残留する排気管を除
去する場合、加熱コイルで外周部の封着材を加熱溶融
後、溶けた封着材を取り去るだけでよく、新しい排気管
の接続も容易である。
【0036】本発明の排気装置又は製造装置を用いれ
ば、本発明の排気方法又は製造方法を確実に実施でき
る。
【0037】なお、本発明は真空容器を形成し排気管を
通して排気するものであれば特にその形態は制限されな
い。即ち、蛍光表示管、ブラウン管、プラズマディスプ
レイ等の画像表示装置の他、真空管等の排気工程や排気
装置にも本発明を用いることができる。また、本発明に
おいて、真空容器は内部を大気圧より低い圧力に保持す
る容器であればよく、平板状、円筒状等その形状は制限
されない。さらに排気管の取り付け位置は特に限定され
ず、図10に示したように真空容器の側部から取り出し
てもよい。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いて本発明の実
施形態について詳細に説明する。ここでは、本発明を画
像表示装置の製造に用いた場合について説明する。画像
表示装置としては、フェースプレートとリアプレート、
外枠に挟まれた真空外囲器、即ち真空容器内に電子ビー
ムを発生する電子源を有し、該電子ビームを加速し蛍光
体に照射し発光させ画像を表示させる画像表示装置を例
にとって説明する。ただし、本発明は既に説明したよう
に真空容器を形成し排気管を通して排気するものであれ
ば特にその形態は制限されない。即ち、蛍光表示管、ブ
ラウン管、プラズマディスプレイ、真空管等の製造工程
にも本発明を実施することができる。
【0039】図1は本発明の製造方法を実施するための
製造装置の概略図で、図2は排気管接続部の詳細図、図
3は加熱コイルの詳細図である。図1、図2及び図3に
おいて、101は画像表示装置の外囲器であるところの
真空容器本体、103は真空容器本体101に接続され
た排気管、104は封着材、105は排気管103が挿
入できる内径を有する排気管接続部、106は真空容器
内を真空に排気するための排気系である。排気管接続部
105は排気系106の一部である。107は真空容器
本体101をベーキングできるベーキング炉である。1
08は封着材104を加熱溶融するための加熱コイルで
ある。109は加熱コイル108の根元を接合するスプ
リング、110は加熱コイル108と電源(不図示)を
つなぐ電源コード、111は加熱コイル108の開閉方
向である。真空容器は真空容器本体101と排気管10
3とより構成され、排気管103の一部をバーナー等に
よってチップオフすることで、外部との気密が保たれ
る。
【0040】次に、上記製造装置を用いた、本発明の画
像表示装置の製造方法であるところの排気管の接続方法
について説明する。
【0041】予め製作した画像表示装置の真空容器本体
101を先ず所定の位置に設置し、排気管103を排気
管接続部105の内部に挿入する。真空容器本体101
はガラス製であることが多く、排気管103は真空容器
本体101と同質のガラス管であることが多い。次に封
着材としてフリットガラスを用いて加熱コイル108で
フリットガラスを溶かしながら図2に示したように排気
管103の外囲部と排気管接続部105の先端部の間に
封着させる。ここで加熱コイル108としては白金線、
ニクロム線、カンタル線等の線材で作成した空芯コイル
ヒータを用いることができる。また封着材104として
は、この他インジウム、低融点合金を使うことができ
る。
【0042】排気管103と排気管接続部105の隙間
dは大き過ぎると封着材104であるところのフリット
ガラスが内部に落ち込み、排気管103を取り除き難く
なり、また最悪の場合フリットガラスが排気流路に流れ
込み排気流路をふさいでしまう。実験を重ねた結果、隙
間dは0.05mm〜2mmが好適であることがわかっ
た。排気管105を排気系106に接続して行う工程が
終了後、排気管103の一部をバーナー等(不図示)に
より加熱、溶融、切断し排気管103をチップオフす
る。チップオフ後、排気管接続部105に残された残排
気管は、バーナー等(不図示)の加熱手段(不図示)に
よって、封着材104であるフリットガラスを加熱し、
溶けてから残排気管を排気管接続部105から引き抜
く。この時の封着材104であるフリットガラスは残排
気管にまとわり付きながら大部分が残排気管に付着し取
り除くことができる。更に引き抜く残排気管を歳差運動
又は回転運動させながら引き抜くと封着材104である
フリットガラスの排気管接続部105へのせり出しが少
なくなり次の排気管103を接続し易くなる。
【0043】更に排気管103の排気管接続部105へ
の進入深さは、実験の結果、隙間d以上であれば上述の
効果が得られることがわかった。排気管接続部105の
熱膨張率は、排気管103と同程度が好ましい。適用可
能な前記熱膨張率の範囲は実験の結果、排気管103の
熱膨張率の−30〜50%であることが確認できた。ま
た排気管接続部105の材質はFe,Niを含む合金が
好適である。これは通常排気系106はステンレス製の
配管部品を使い、排気管接続部105と排気系106の
接続もステンレス製のフランジを用いる。従ってステン
レスに主に含まれるFe,Niが主成分とする排気管接
続部105を使うことによって、ステンレス製のフラン
ジと排気管接続部105のクラックがない良好な溶接が
可能であり、排気管接続部105内部の真空となる表面
の研磨処理、例えば電界複合研磨もフランジ内表面と同
一条件で行うことができ排気管接続部105の製作工程
が短縮され、真空性能も向上する。例えば排気管103
としてソーダ石灰ガラスを用いた場合、熱膨張率がソー
ダ石灰ガラスのそれの−30〜+50%で、Fe,Ni
を主成分とする材質として、426合金(Ni:46
%、Cr:6%残りFe)、FeNi合金(Ni:50
%、Fe:50%)が適応できる。
【0044】より真空度が良い状態を得るためには、排
気管103、排気管接続部105を真空排気しながら加
熱コイル108を使って、加熱ベーキングすることが望
ましい。封着材104であるフリットガラスとして日本
電気硝子(株)製のLS−0206を使用した場合、3
50℃までベーキングできる。排気管106と排気管接
続部105の脱ガスが促進され、冷却後良好な真空度を
得ることができる。尚排気管103、排気管接続部10
5の加熱手段は加熱コイルに限らず、マントルヒータや
リボンヒータを巻き付けても可能である。
【0045】加熱コイル108以外の加熱手段を用いる
場合、加熱コイル108を取り外した方がより良い加熱
が行える。加熱コイル108は根元をスプリング109
で固定され、加熱コイル108の先端部がスプリングを
支点として開閉可能になっているため、排気管が取り付
けられた状態でも、加熱コイルの先端を開閉方向111
に開くことで容易に装置から取り外すことが可能であ
る。
【0046】要するに排気管103、排気管接続部10
5を加熱できればその手段は制限されない。排気系10
6は真空容器本体101内を排気するために最低限真空
ポンプを有し、その排気系106を接続し行う工程で必
要な設備例えば所望ガス導入系、排気系106をベーキ
ングするためのベーキング手段等を有していてもよい。
【0047】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を示す。 [実施例1]先ず、図4に示すような、電子源として表
面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装置を製造し
た。同図において、401は外囲器であるところの真空
容器本体、402はリアプレート、403は排気管、4
04,409はフリットガラス、405は透明なガラス
基板からなるフェースプレート、406はフェースプレ
ート405の内側表面に塗布された蛍光体、407は蛍
光体406の表面に施されたメタルバック、406は外
枠、410はゲッタである。
【0048】図5はリアプレート402上に設置された
表面伝導型電子放出素子及び同素子を駆動するための電
気信号を供給する配線の一部を示す平面図である。同図
において、500は表面伝導型電子放出素子、501は
下配線、502は上配線、503は下配線501と上配
線502を電気的に絶縁する層間絶縁膜、504は配線
パッドである。また、図6は表面伝導型電子放出素子の
構造を示す平面図であり、605,606は素子電極、
607は導電性薄膜、608は電子放出部である。その
他これまで図で示した部材と同一の符号を持つ部材は同
一のものを示す。
【0049】次に、真空容器本体401の製造方法につ
いて説明する。リアプレート402として大きさ240
mm×320mm、フェースプレート405として大き
さ190mm×270mmのソーダ石灰ガラスを用い
た。リアプレート402の一部には穴径φ9.6mmの
排気用に穴をあけた。表面伝導型電子放出素子500の
素子電極605,606はPtを蒸着法によって成膜
し、フォトリソグラフィ技術(エッチング、リフトオフ
等の加工技術も含む)によって加工し、膜厚100n
m、電極間距離L=2μm、素子電極長さW=300μ
mの形状で形成した。導電性薄膜607として有機金属
溶液である有機パラジウム(奥野製薬(株)製、CCP
−4230)含有液を塗布し、300℃で10分間焼成
してパラジウムを主成分とする微粒子(平均粒径:8n
m)から成る微粒子膜を成膜し、フォトリソグラフィ技
術(エッチング、リフトオフ等の加工技術も含む)によ
って加工し200μm×100μmの導電性薄膜607
を形成した。次に下配線501、配線パッド504とし
てAgペーストインキを印刷し、焼成(焼成温度550
℃)し、幅200μm、厚さ8μmの形状で150本形
成した。次に層間絶縁膜503としてガラスペーストを
印刷、焼成(焼成温度550℃)し、更に上配線502
としてAgペーストインキを印刷し、焼成(焼成温度5
50℃)し、幅500μm、厚さ12μmの形状で10
0本形成した。
【0050】一方、フェースプレート405には蛍光体
406としてグリーンの蛍光体(化成オプトニクス
(株)、P22GN4)を塗布し更にメタルバック40
7として厚さ200nmのAlを高分子フィルミングを
用いて作製した。
【0051】外枠408の形状は厚さ5mm、外形15
0mm×230mm、幅10mm、材質はソーダ石灰ガ
ラスである。更に外枠408にはゲッタ410を取り付
けた。前記外枠308をリアプレート402と前記フェ
ースプレート405で挟み、該リアプレート402、フ
ェースプレート405と外枠408が接する部分にフリ
ットガラス409(日本電気硝子(株)、LS−020
6)を塗布し、仮固定し、更に内径10mm、外形12
mmのソーダガラス製の排気管403をフリットガラス
404を塗布しリアプレート402の穴のあいた部分に
仮固定し、これら全体を焼成炉に入れ450℃で20分
間焼成し画像表示装置の表示部、電子源を含む、排気管
403が取り付けられた真空容器本体401を組み立て
た。
【0052】次に上述した方法で組み立てた真空容器本
体401を図7に示す様な製造装置に接続した。同図に
おいて、704は封着材であるところのフリットガラス
であり日本電気硝子(株)製のLS−0206フリット
ガラスを使った。705は排気管接続部であり材質とし
て、FeNi合金(Fe:50%、Ni:50%合金)
を用い、排気管との隙間dは0.5mmとした。707
は真空容器本体401をベーキングするためのベーキン
グ炉、708は排気管403、排気管接続部705を封
着材704で、加熱溶融して封着し、ベーキングするた
めの加熱コイル、709は排気管接続部705先端には
銅ガスケットを使用したメタルシールフランジ(ICF
34)であり、排気系706に接続する。710は電離
真空計、711は四重極型の質量分析器、712は真空
ポンプであるターボ分子ポンプ、713はロータリーポ
ンプ、714は活性化物質であるベンゾニトリル、V1
〜V4は真空バルブである。同図の構成において先ず排
気管403を排気管接続部705に挿入する。挿入深さ
は排気管接続部705の入り口から6mmである。
【0053】本実施例で使用した加熱コイル108は図
3に示してある。同図において、108は空芯コイルヒ
ータであり、本実施例では線材として外径1.8mmの
カンタル線を用い、コイル内径D=15mm、コイル長
10mmの空芯コイルヒータを用いた。加熱コイル10
8の電源として定電流直流電源を接続し、23A電流を
流し、封着材704であるフリットガラスを溶かすこと
で排気管403の外周部と排気管接続部705に塗り、
図7に示したようにフリットガラス704で封着した。
封着した排気管を目視で観察したところ、クラックは発
生していなかった。
【0054】予めバルブV4,V2,V3を閉じ、V1
を開けロータリーポンプ713で補助引きしながらター
ボ分子ポンプ712を稼動しておいた。バルブV1を閉
め、バルブV3を開けロータリーポンプ713で真空容
器本体401内を10分間粗引きし、バルブV3を閉
め、バルブV1,V2を開けターボ分子ポンプ712で
真空容器本体401内を排気した。電離真空計710の
指示が10-4Pa以下になった後質量分析器711を稼
動し、フリットガラス704の部分にHeガスを吹きか
けHeリークチェックを行った。リークは検出できず良
好に封着できていることを確認した。
【0055】次に上配線502、下配線501に外部の
パルス発生器(不図示)を電気的に接続し、底辺1ms
ec、周期10msec、波高値5Vの三角パルスを6
0sec間印加し電子放出部608を形成した。次に電
離真空計710の指示値が1×10-4Paとなる様にバ
ルブV4,V2を調整しながらベンゾニトリル714を
導入し、前記パルス発生器より、底辺1msec、周期
10msec、波高値15Vの三角パルスを60分間印
加し表面伝導型電子放出素子500を活性化した。
【0056】次にパルス発生器(不図示)を外し、バル
ブV4を閉じ、バルブV2を全開にしベーキング炉70
7によって真空容器本体401を350℃に、加熱コイ
ル708の先端を広げて排気管に接触しないように製造
装置から取り外した後、マントルヒータ(不図示)によ
って排気管403及び排気管接続部705を350℃に
ベーキングし、排気系706内部の真空配管をベーキン
グヒータ(不図示)で250℃に加熱し8時間ベーキン
グした。
【0057】加熱コイルの取り外しは簡単に行うことが
できた。
【0058】室温に冷却後、電離真空計の値はO−リン
グを使って排気管を接続した場合に比べ1桁程度圧力が
低下し、質量分析器711で分析したところ、特に水の
分圧の減少が著しかった。パネル内も同程度圧力が低下
していると推察される。その後排気管403の一部をバ
ーナー(不図示)によってチップオフし、ゲッタ410
を高周波電源を用いてフラッシュし画像表示装置を製造
した。
【0059】その後、画像を表示させ電子源の寿命を評
価したところO−リングを用いて製造した画像表示装置
に比べ寿命が50%程改善した。O−リング接続に比べ
接続時に殆ど排気管403に力がかからないため排気管
接続時に排気管403を破損することが殆どなくなっ
た。
【0060】また新しい真空容器の排気管を接続するた
め、残排気管を取り除く場合もハンドバーナーでフリッ
トガラス704を加熱し、歳差運動又は回転運動をさせ
ながら残排気管を引き抜くと簡単に取り除くことがで
き、簡単に新しい排気管403を排気管接続部705に
挿入できた。
【0061】本実施例の接続法は特に熟練は必要がな
く、二三回練習すれば良好に接続できる。もし失敗して
リークが発生しても再度フリットガラス704を加熱し
リーク部を塞げば修復できる。また排気管403の先端
部を破損しても排気管接続部705に挿入できれば特に
問題なく接続することができ画像表示装置の製造歩留ま
りが向上した。 [実施例2]本発明の第二の実施例として電子源として
電界放出型電子放出素子を多数用いた画像表示装置の製
造方法について説明する。図8に本実施例で用いた電界
放出型電子放出素子801の構造を示す。同図におい
て、802は負電極、803は正電極であり、805は
その先端を鋭角にした電子を放出させる電子放出部、8
04は素子絶縁層である。このような構成において正電
極803と負電極802に正電極803が高電位になる
ように電圧を印加すると電子放出部805に電界が集中
しトンネル効果によって電子放出部805より電子を放
出する。以下に本実施例の画像表示装置の作製法につい
て説明する。リアプレートは実施例1と同一のものを用
い、先ず電界放出型電子放出素子801をリアプレート
上に作製する。負電極802、正電極803としての厚
さ0.3μmのPtを用い、電界放出部805の先端角
は45度、1画素に対応する電子源には100個の電子
放出部805を持ち、素子絶縁層804として厚さ2μ
mのSiO2を用いた。Pt、SiO2はスパッタ法によ
って堆積させ、加工はフォトリソグラフィ技術(エッチ
ング、リフトオフ等の加工技術も含む)によって行っ
た。次に実施例1と同様な方法で、同一の構造、部材の
上配線502、下配線501、印刷パッド504を形成
した。尚正電極803の一部が下配線501と電気的に
接触する様に、又負電極802の一部が印刷パッド50
4と電気的に接触する様にした。更に実施例1と同様の
方法で、同一の構造、部材を使用し外囲器であるところ
の真空容器本体901を組立てた。
【0062】図9に本実施例の真空容器を接続した製造
装置を示す。同図において、904はInとSnからな
る合金の半田、906は真空排気系であり、その他これ
まで付した符号と同一の符号を持つ部材は同一の部材を
示す。真空容器本体901を設置後、排気管403の排
気管接続部705に挿入し、実施例1と同様の加熱コイ
ルを用いて、21Aの電流を流し、封着材904である
半田を溶かすことで排気管403の外囲部と排気管接続
部705に塗り、図9に示したように半田904で封着
した。封着した排気管を目視で観察したところ、クラッ
クは発生していなかった。
【0063】次に実施例1と同様に真空排気を行い、質
量分析器711を使ってHeリークチェックを行ったと
ころリークは検出されなかった。電離真空計710の指
示が10-5Pa以下になったところで、ベーキング炉7
07によって真空容器本体901を350℃、加熱コイ
ル708の先端を広げて排気管に接触しないように製造
装置から取り外した後、マントルヒータ(不図示)によ
って排気管403及び排気管接続部705を100℃、
排気系906内部の真空配管をベーキングヒータ(不図
示)で250℃に加熱し8時間ベーキングした。
【0064】加熱コイルの取り外しは簡単に行うことが
できた。
【0065】室温に冷却後電離真空計の値はO−リング
を使って排気管を接続した場合に比べ50%程度圧力が
低下し、質量分析器711で分析したところ、特に水の
分圧がもっとも減少していた。次に排気管403の一部
をバーナー(不図示)によってチップオフし、ゲッタ4
10を高周波電源を用いてフラッシュし画像表示装置を
製造した。
【0066】その後、画像を表示させ電子源であるとこ
ろの電界放出型電子放出素子801の寿命を評価したと
ころO−リングを用いて製造した画像表示装置に比べ寿
命が20%程改善した。取り扱い上実施例1と同様の効
果が得られた。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、排気管
接続時の排気管クラックを防ぐと共に、破損が減少し、
排気管端面の形状にも依存せずに容易に接続でき、接続
時の不具合を容易に修復できるので歩留まりが向上する
効果がある。また封着の自動化を可能にする効果があ
る。
【0068】また排気管及び排気管接続部の高温ベーキ
ングが可能となり真空容器内の残留ガス圧力が減少し画
像表示装置の寿命が向上する効果がある。
【0069】また本発明の排気装置や製造装置を使うこ
とによって、上記の排気管の接続方法が確実に実施でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実施できる製造装置の概略
図である。
【図2】排気管を接続する部分の詳細説明図である。
【図3】加熱コイルの詳細説明図である。
【図4】画像表示装置の真空容器の断面図である。
【図5】リアプレート上の電子源及び配線の構成図であ
る。
【図6】表面伝導型電子放出素子500の構造を拡大し
た図である。
【図7】本発明の実施例1を実施した製造装置の概略図
である。
【図8】電界放出型電子放出素子の概略構造図である。
【図9】本発明の実施例2を実施した製造装置の概略図
である。
【図10】従来のO−リングを用いた排気管接続部の概
略図である。
【図11】従来のガラス溶接法による排気管接続部の概
略図である。
【図12】従来のメタルシールフランジを用いた排気管
接続部の概略図である。
【符号の説明】
101,401,901 真空容器本体 103,403 排気管 104 封着材 105,705 排気管接続部 106,706,906 排気系 402 リアプレート 405 フェースプレート 500 表面伝導型電子放出素子 801 電界放出型電子放出素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 眞孝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 河出 一佐哲 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3J046 AA20 BA05 BA07 DA03 5C012 AA05 AA09 PP01 PP08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を大気圧より低い圧力に保持する真
    空容器本体と、前記真空容器本体内を排気するための排
    気管とを少なくとも有する真空容器の排気方法におい
    て、 前記排気管と排気系に接続される排気管接続部との接続
    に封着材を用い、該封着材を加熱溶融することで封着し
    接続することを特徴とする真空容器の排気方法。
  2. 【請求項2】 前記封着材として、金属又はフリットガ
    ラスを用いたことを特徴とする請求項1に記載の真空容
    器の排気方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱溶融は、加熱コイルによる加熱
    により行われることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の真空容器の排気方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱コイルは、根元をスプリングに
    より接合し、且つ該コイルの先端が分離可能であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかの請求項に記載の
    真空容器の排気方法。
  5. 【請求項5】 前記排気管接続部は、前記排気管の外径
    より大きな内径部を有し、前記排気管接続部に前記排気
    管を挿入後、前記排気管と排気管接続部の外周とを封着
    し接続することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの
    請求項に記載の真空容器の排気方法。
  6. 【請求項6】 前記排気管と、前記排気管接続部と、前
    記排気管接続部を接続した部分とを同時にベーキングす
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの請求項に
    記載の真空容器の排気方法。
  7. 【請求項7】 前記排気管と前記排気管接続部を接続し
    た後、前記排気管を取り除く時に前記排気管を歳差運動
    又は回転運動させながら取り除くことを特徴とする請求
    項5に記載の真空容器の排気方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの請求項に記載
    の真空容器の排気方法を用いて、画像表示装置の外囲器
    内の排気を行うことを特徴とする画像表示装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 内部を大気圧より低い圧力に保持する真
    空容器本体と、前記真空容器本体内を排気するための排
    気管とを少なくとも有する真空容器の排気装置におい
    て、 前記排気管に接続される排気管接続部と、該排気管接続
    部と接続される排気手段と、前記排気管と前記排気管接
    続部との接続をする封着材を加熱溶融する加熱手段と、
    を具備することを特徴とする真空容器の排気装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱手段は加熱コイルであって、
    該加熱コイルは、根元がスプリングにより接合され、該
    コイルの先端が分離可能な形状であるとともに、排気装
    置より脱着可能であることを特徴とする請求項9に記載
    の真空容器の排気装置。
  11. 【請求項11】 前記排気管接続部の熱膨張率が前記排
    気管の熱膨張率の−30〜+50%以内であることを特
    徴とする請求項9に記載の真空容器の排気装置。
  12. 【請求項12】 前記排気管の外囲部との隙間が2mm
    以下となる内径を有する排気管接続部を備えたことを特
    徴とする請求項9又は請求項11に記載の真空容器の排
    気装置。
  13. 【請求項13】 前記排気管の前記排気管接続部への挿
    入において、前記排気管挿入の深さが、前記隙間より深
    いことを特徴とする請求項12に記載の真空容器の排気
    装置。
  14. 【請求項14】 前記排気管と前記排気管接続部を接続
    した部分を前記加熱手段によりベーキングすることを特
    徴とする請求項9〜13のいずれかの請求項に記載の真
    空容器の排気装置。
  15. 【請求項15】 前記排気管と前記排気管接続部を接続
    した部分をベーキングする第2の加熱手段を有すること
    を特徴とする請求項9〜13のいずれかの請求項に記載
    の真空容器の排気装置。
  16. 【請求項16】 前記排気管接続部を構成する部材は、
    少なくともニッケル又は鉄を含有する合金であることを
    特徴とする請求項9〜13のいずれかの請求項に記載の
    真空容器の排気装置。
  17. 【請求項17】 前記排気管接続部で、前記排気手段接
    続側にメタルシールフランジを接続したことを特徴とす
    る請求項16に記載の真空容器の排気装置。
  18. 【請求項18】 請求項9〜17のいずれかの請求項に
    記載の真空容器の排気装置は画像表示装置の外囲器内の
    排気装置であることを特徴とする画像表示装置の製造装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104501432A (zh) * 2014-12-26 2015-04-08 嘉兴北大华丰新能源有限公司 一种太阳能真空管自动密封排气设备
CN110228230A (zh) * 2019-07-25 2019-09-13 成都青山利康药业有限公司 一种在线检漏剔废制袋机及其检漏剔废方法

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