JP2000163683A - テレメータリングシステム - Google Patents

テレメータリングシステム

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JP2000163683A
JP2000163683A JP10352180A JP35218098A JP2000163683A JP 2000163683 A JP2000163683 A JP 2000163683A JP 10352180 A JP10352180 A JP 10352180A JP 35218098 A JP35218098 A JP 35218098A JP 2000163683 A JP2000163683 A JP 2000163683A
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circuit
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output
transmission
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Takahiro Matsui
孝博 松井
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WELLPINE COMMUNICATIONS KK
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    • G08C23/02Non-electrical signal transmission systems, e.g. optical systems using infrasonic, sonic or ultrasonic waves
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側装置に内蔵される増幅器が、比較的低
品質で安価な部品で構成されているものであっても、セ
ンサの検出結果であるセンサ出力と受信側装置で表示さ
れる受信センサ出力とがリニアな関係を保つテレメータ
リングシステムを提供する。 【解決手段】 送信側装置には、ID用ROM10を設
けて、これに自己を特定するIDコードを記憶させてお
き、センサ1によるセンサ出力を送信するときには、当
該IDコードをも送信するようにした。受信側装置の補
正回路13は、送られてきたIDコードに基づいて、上
記送信側装置用の補正用テーブルを探し、当該補正用テ
ーブルに基づいた受信センサ出力の補正を行うようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えば、高空の
気圧、温度等を検出する各種センサを備えて高空に上げ
られて、検出データを送信してくるラジオゾンデ(上記
送信側装置に相当する)と当該検出データを地上で受信
する受信側装置等とからなるシステムのような、いわゆ
るテレメータリングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレメータリングシステムの構成
の一例を図2に示す。即ち、テレメータリングシステム
は、同図(a)に示す送信側装置と同図(b)に示す受
信側装置とからなる。同図(a)に示す送信側装置にお
けるセンサ1は当該センサが置かれている位置における
状態(例えば温度、湿度、或いは圧力等)検出して当該
状態に対応するセンサ出力を送出する状態検出素子であ
る。増幅器2は、当該センサ出力を増幅する回路部であ
る。A/Dコンバータ3は、増幅器2で増幅されたアナ
ログのセンサ出力をデジタル信号に変換する回路部であ
る。送信回路4は、A/Dコンバータ3からの上記デジ
タル信号で、所定搬送波を変調した上で電力増幅等を施
して送信信号波を得て、当該送信信号波を送信アンテナ
5に送出する回路部である。送信アンテナ5は、当該送
信信号波を得て、対応する送信波を空間に放出する回路
部である。
【0003】他方、同図(b)に示す受信側装置におい
て受信アンテナ6は、送信アンテナ5からの上記送信波
を受信して、当該送信波に対応する電気信号を得る回路
部である。信号処理回路7は、上記受信アンテナ6から
の電気信号に、増幅および復調等の処理を施して、上記
センサ出力に対応する受信信号すなわち受信センサ出力
を得て、当該受信センサ出力を送出する回路部である。
表示部8は、当該受信センサ出力を取込み、この受信セ
ンサ出力そのもの、或いはこの受信センサ出力を対応す
る前記状態値(例えば温度値、湿度値、或いは圧力値
等)に変換したものを表示する回路部である。なお、上
記の例は、送信側装置から受信側装置への送信には、電
波を用いるテレメータリングシステムであるが、電波で
はなく超音波、赤外線波等を用いるテレメータリングシ
ステムも従来から利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなテレメー
タリングシステムにおいては、当然ながら、センサ1か
らのセンサ出力と表示部8に表示される受信センサ出力
とがリニア即ち線形な関係(一方が2倍になったら他方
も2倍になり、一方が3倍になったときには、他方も3
倍になるといった関係)にあることが求められる。
【0005】そして、受信側装置は、計測者の側に設置
されて、送信側装置から送られてくる計測結果を受取
り、これを表示するものであり、1台の装置で、何回も
のテレメータリングに使えるので、一般的に、送信側装
置(これは前述のラジオゾンデのように、1回だけのテ
レメータリングに用いられて回収されず、使い捨てとな
る場合が多い)に比較して、高品質の部品を用いた高精
度のものになっている。従って、この受信側装置の何れ
かの回路部での動作に起因して上記両出力間の線形性が
損なわれるということは、一般的にはない。また、送信
側装置においては、A/Dコンバータ3以後の回路(当
該A/Dコンバータ3、送信回路4、送信アンテナ5)
は、全てデジタル信号を取り扱うことになり、原則とし
て、これらの回路部での動作に起因して上記両出力間の
線形性が損なわれるということはない。
【0006】結局、上記2つの事情から、送信側装置の
増幅器2が高品質の部品を用いた高精度のものになって
いるか(即ち、入出力間に、広い範囲に亘って線形性が
あるか)否かが、テレメータリングシステムにおける線
形性が確保されるか否かのポイントになる。このため、
高い精度の計測を要するテレメータリングシステムにお
ける送信側装置の増幅器2は、一般に高品質の部品を用
いた高精度のものになっており、それだけ高価なものに
なっている。しかし、1回だけのテレメータリングに用
いられて回収されず、使い捨てとなる場合が多い送信側
装置に内蔵される上記増幅器2を、高品質の部品で構成
することは、極めて無駄である。本願発明は、上記のよ
うな事情に基づいてなされたものであり、送信側装置に
内蔵される増幅器が、比較的低品質で安価な部品で構成
されているものであっても、センサの検出結果であるセ
ンサ出力と受信側装置で表示される受信センサ出力とが
リニアな関係を保つテレメータリングシステムの提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、セ
ンサを備えて、当該センサからのセンサ出力に応じた出
力信号で変調されている送信波(超音波、赤外線波、電
波等)を送信する送信側装置と、当該送信側装置からの
上記送信波を受信した上で、これに復調等の処理を施し
て、上記センサ出力に対応した受信センサ出力を得て、
当該受信センサ出力を表示する受信側装置とを有するテ
レメ−タリングシステムの上記受信側装置を以下のよう
に構成した。即ち上記受信側装置を、上記受信センサ出
力の各値毎にそれに対応する上記センサ出力を対応づけ
て記憶している補正用テーブルを有して、当該補正用テ
ーブルに基づいて、受信センサ出力をセンサ出力に対し
てリニアなものに補正して、当該補正後の受信センサ出
力を上記表示の対象として出力する補正回路を備えてい
る構成とした。
【0008】請求項2の発明では、センサを備えて、当
該センサからのセンサ出力に応じた出力信号で変調され
ている送信波(超音波、赤外線波、電波等)を送信する
送信側装置と、当該送信側装置からの上記送信波を受信
した上で、これに復調等の処理を施して、上記センサ出
力に対応した受信センサ出力を得て、当該受信センサ出
力を表示する受信側装置とを有するテレメ−タリングシ
ステムを以下のように構成した。即ち、上記送信側装置
は、上記センサ出力を増幅する増幅器と、当該増幅器の
出力をデジタル化するA/Dコンバータと、各送信側装
置それぞれに与えられているIDコードを固定的に記憶
している自己IDコード記憶回路と、上記A/Dコンバ
ータからのデジタル信号と上記自己IDコード記憶回路
から読込んだIDコードとを時分割的に合成して作成し
た送信信号を送出する送信信号作成回路と、当該送信信
号作成回路からの上記送信信号に必要に応じた各種処理
を施して送信信号波を得て、当該送信信号波を送信波発
生装置(例えば超音波発生装置、赤外線発生装置、送信
アンテナ等)を介して上記送信波として空間に送出する
送信回路とを有し、他方、上記受信側装置は、上記送信
側装置の送信波発生装置からの送信波を受信して当該送
信波に対応する電気信号を得る電気信号化装置(例えば
超音波検出装置、赤外線検出装置、受信アンテナ等)
と、上記電気信号化装置からの電気信号に、増幅および
復調等の処理を施して、上記送信側装置の送信信号作成
回路が作成した送信信号に対応する受信信号を得て、当
該受信信号を送出する信号処理回路と、予め、多数の上
記送信側装置について、各々IDコードと関連づけて、
上記受信センサ出力の各値毎にそれに対応する上記セン
サ出力(或いは両出力の差)を対応づけている補正用テ
ーブルを記憶しており、上記信号処理回路から受信信号
が送られてきたときには、先ず、当該受信信号中のID
コードに係る部分よりIDコードを読取ると共に、当該
受信信号中のIDコードに係る部分以外の部分より上記
受信センサ出力を読取り、更に、読取ったIDコードと
関連づけて記憶されている補正用テーブルに基づいて、
上記受信センサ出力を上記センサ出力に対してリニアな
ものに補正して、当該補正後の受信センサ出力を上記表
示の対象として出力する補正回路と、を有している構成
とした。
【0009】請求項3の発明では、請求項2記載のテレ
メ−タリングシステムの上記受信側装置の補正回路に以
下のものを追加した。即ち、可変の基準電圧が与えられ
る基準電圧入力部と、当該基準電圧入力部に可変の基準
電圧が与えられているときには、当該基準電圧の値が変
化する度に、上記信号処理回路からの信号中のIDコー
ドに係る部分よりIDコードを読取ると共に、当該信号
中のIDコードに係る部分以外の部分より上記受信出力
を読取り、当該受信出力をその時点の上記基準電圧(或
いは両者の差)と対応づけて記憶する動作を繰返し、受
信出力の値毎にそれに対応する上記基準電圧の各値(或
いは両値の差)を対応づける補正用テーブルを作り、当
該補正用テーブルを上記の読取ったIDコードと関連づ
けて記憶する補正用テーブル作成手段と、を追加した。
【0010】請求項4の発明では、請求項3記載のテレ
メ−タリングシステムの受信側装置の補正回路に、上記
補正用テーブル作成手段を利用して上記補正用テーブル
を作成する補正用テーブル作成方法を以下のようにし
た。即ち、第1のステップでは、上記送信側装置より上
記センサの接続を解き、第2のステップでは、上記送信
側装置のセンサ接続端および上記受信側装置の基準電圧
入力部に、可変基準電圧発生器を接続して、両者には常
に同一の値の基準電圧が与えられるようにし、第3のス
テップでは、上記可変基準電圧発生器を操作して、上記
センサ出力の変化の範囲で、発生基準電圧を変化させる
という3つのステップを経て上記補正用テーブルを作成
するようにした。
【0011】請求項5の発明では、請求項3記載のテレ
メ−タリングシステムに以下のような構成上の追加を行
った。即ち、上記送信側装置においては、上記増幅器と
上記A/Dコンバータと上記自己IDコード記憶回路と
上記送信信号作成回路とは一体的に一つの回路ユニット
として形成されており、他の回路部から取り外せるよう
にし、他方、上記受信側装置の上記補正回路の入力端に
は、前記信号処理回路からの信号に代えて、上記回路ユ
ニットの送信信号作成回路からの信号を入力できるよう
にした。
【0012】請求項6の発明では、請求項5記載のテレ
メ−タリングシステムの受信側装置の補正回路に、上記
補正用テーブル作成手段を利用して上記補正用テーブル
を作成する補正用テーブル作成方法を以下のようにし
た。即ち、第1のステップでは、上記送信側装置より上
記回路ユニットを取り外し、第2のステップでは、当該
回路ユニットの送信信号作成回路からの信号を上記受信
側装置の補正回路に、上記受信信号に代えて、入力する
ようにし、第3のステップでは上記回路ユニットの増幅
器の入力端および上記補正回路の基準電圧入力部に、可
変基準電圧発生器を接続して、両者には常に同一の値の
基準電圧が与えられるようにし、第4のステップでは、
上記可変基準電圧発生器を操作して、上記センサ出力の
変化の範囲で、発生基準電圧を変化させるという4つの
ステップを経て上記補正用テーブルを作成するようにし
た。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて、本願発明を具体的に説明する。図1は、当該実
施の形態に係るテレメータリングシステムの構成を示す
ものであり、同図(a)および(b)は、それぞれ送信
側装置および受信側装置の構成を示している。当該図1
と前記従来例を示す図2とを比較すれば分かるように、
当該実施の形態は、上記従来例に、送信側装置ではID
用ROM10と送信信号作成回路11、そして受信側装
置では補正回路13を追加したものになっている。ま
た、増幅器2は、比較的低品質で安価な部品で構成され
ており、入出力間の線形性は、あまり優れたものとはな
っていない。なお、図1における各回路部のうち図2に
示す回路部と同一構成および同一機能を有するものは、
当該図2に示す回路部と同一の符号を付して、その説明
を省略する。
【0014】上記ID用ROM10は、この送信側装置
へ個別的に与えられているIDコードを固定的に記憶し
ている記憶回路である。送信信号作成回路11は、A/
Dコンバータ3からのデジタル信号と上記ID用ROM
10から読込んだIDコードとを時分割的に合成して作
成した送信信号を送出する回路である。
【0015】また、受信側装置中の補正回路13は、予
め、多数の送信側装置(当該受信側装置と一対となって
一つのテレメータリングシステムを構成する可能性があ
る多数の送信側装置)について、各々そのIDコードと
関連づけて、上記受信センサ出力の各値毎にそれに対応
する上記センサ出力(或いは両出力の差)を対応づけて
いる補正用テーブルを記憶しており、信号処理回路7か
ら受信信号が送られてきたときには、先ず、当該受信信
号中のIDコードに係る部分よりIDコードを読取ると
共に、当該受信信号中のIDコードに係る部分以外の部
分より上記受信センサ出力を読取り、更に、読取ったI
Dコードと関連づけて記憶されている補正用テーブルに
基づいて、上記受信センサ出力を上記センサ出力に対し
てリニアなものに補正して、当該補正後の受信センサ出
力を、上記表示の対象として出力する回路である。
【0016】また、当該補正回路13には、後述の可変
基準電圧発生器が接続され、可変の基準電圧が与えられ
る基準電圧入力端子13Aが設けられている。更に、当
該補正回路13には、当該基準電圧入力端子13Aに可
変の基準電圧が与えられているときには、当該基準電圧
の値が変化する度に、上記信号処理回路7からの信号中
のIDコードに係る部分よりIDコードを読取ると共
に、当該信号中のIDコードに係る部分以外の部分より
上記受信出力を読取り、当該受信出力をその時点の上記
基準電圧(或いは両者の差)と対応づけて記憶する動作
を繰返し、受信出力の各値毎にそれに対応する上記可変
の基準電圧の各値(或いは両値の差)を対応づける補正
用テーブルを作り、当該補正用テーブルを上記の読取っ
たIDコードと関連づけて記憶する補正用テーブル作成
手段をも備えている。
【0017】次に、上記のように構成された本実施の形
態のテレメータリング動作について説明する。送信側装
置が計測対象位置に移動されてたときには、当該送信側
装置のセンサ1は、その位置の状態(例えば温度)に対
応したセンサ出力を増幅器2に与え、当該増幅器2はこ
のセンサ出力を増幅して(この際に、増幅器2の低精度
性により、出力が、入力に線形でなくなる)A/Dコン
バータ3に送出する。当該A/Dコンバータ3は、増幅
器2で増幅されたセンサ出力をデジタル信号化した上で
送出する。そして、送信信号作成回路11は、A/Dコ
ンバータ3からのデジタル信号とID用ROM10から
読込んだ自己のIDコードとを時分割的に合成して送信
信号を作成し、当該送信信号を送信回路4に送出する。
当該送信信号を与えられた送信回路4は、所定の搬送波
を当該送信信号で変調した上で電力増幅等の処理を施し
て送信信号波を得て、当該送信信号波を送信アンテナ5
を介して上記送信波として空間に送出する。
【0018】そして、上記のようにして送信側装置から
上記送信波が送られてきたときには、受信側装置の方で
は、受信アンテナ6が当該送信波を受信して当該送信波
に対応する電気信号を得て、これを信号処理回路7に送
り、当該信号処理回路7は、その電気信号に、増幅およ
び復調等の処理を施して、上記センサ出力に対応する受
信信号すなわち受信センサ出力を得て、当該受信センサ
出力を補正回路13に与える。このとき当該補正回路1
3は、先ず、当該受信信号中のIDコードに係る部分よ
りIDコードを読取ると共に、当該受信信号中のIDコ
ードに係る部分以外の部分より上記受信センサ出力を読
取り、更に、読取ったIDコードと関連づけて予め記憶
されている補正用テーブルに基づいて、上記受信センサ
出力を上記センサ出力に対してリニアなものに補正して
(上記増幅器2で導入された非線形性を除いている)、
当該補正後の受信センサ出力を表示部8へ出力する。そ
して表示部8は、送られてきた上記補正後の受信センサ
出力を、計測者等が認識できる態様で表示する。
【0019】次に、補正回路13内に、補正に用いる前
記補正用テーブルを予め記憶させておく方法およびその
方法を実行したときの動作を説明する。この場合、先
ず、上記送信側装置より上記センサ1の接続を解き、増
幅器2の入力端を開放状態とする。次いで上記送信側装
置のセンサ接続端(即ち上記増幅器2の入力端)および
上記受信側装置の補正回路13の基準電圧入力端子13
Aに、同一の可変基準電圧発生器を接続して(すなわ
ち、当該可変基準電圧発生器の両極間に、極性を考慮し
た上で、増幅器2の入力端と基準電圧入力端子13Aと
を並列接続する)、両者には常に同一の値の基準電圧が
与えられるようにする。
【0020】その上で、上記可変基準電圧発生器を操作
して、上記センサ出力の変化の範囲で、発生基準電圧を
変化させる。このとき、送信側装置の方では、発生基準
電圧がセンサ出力に代わって増幅器2で増幅されてA/
Dコンバータ3に送られ、送信信号作成回路11では前
記送信信号が作られ、これに対応する送信波が送信アン
テナ5から送出される。他方、受信側装置の方では、上
記送信波に対応する電気信号が受信アンテナ6から信号
処理回路7に送られ、当該信号処理回路7からは、これ
に増幅および復調等の処理を施して、上記基準電圧(セ
ンサ出力の代わりになっている)に対応する受信信号が
補正回路13に送られる。
【0021】このとき上記のように補正回路13の基準
電圧入力端子13Aには、上記基準電圧が与えられてい
るので、前記補正用テーブル作成手段が働き、当該基準
電圧の値が変化する度に、上記信号処理回路7からの受
信信号中のIDコードに係る部分よりIDコードを読取
ると共に、当該受信信号中のIDコードに係る部分以外
の部分より上記受信出力(受信基準電圧となっている)
を読取り、当該受信出力をその時点の上記基準電圧(或
いは両者の差)と対応づけて記憶する動作を繰返し、受
信出力の各値毎にそれに対応する上記可変の基準電圧の
各値(或いは両値の差)を対応づける補正用テーブルを
作り、当該補正用テーブルを上記の読取ったIDコード
と関連づけて記憶する。
【0022】そして、送信側装置の方を替えて、他の送
信側装置を用いて上記同様の操作をしたときには、上記
同様の動作がなされて、補正回路13中に新たな補正用
テーブルが上記他の送信側装置のIDコードと関連づけ
て記憶される。このようにして、補正回路13中には多
数の送信側装置についての補正用テーブルが作成され
る。
【0023】次に、本願発明の他の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、上記先の実施の形態と回路
構成および動作といった点では、概ね同様になってい
る。しかし次の点で上記先の実施の形態とは異なってい
る。即ち、送信側装置における増幅器2、A/Dコンバ
ータ3、ID用ROM10および送信信号作成回路11
は、一体的に一つの回路ユニット12として形成されて
おり、他の回路部から取り外せるようになっている。他
方、上記受信側装置には所定の回路ユニット装着部が設
けられており、これに上記回路ユニット12を装着した
ときには、上記補正回路13の入力端は、前記信号処理
回路7の出力端に代えて、上記回路ユニット12の送信
信号作成回路11の出力端に接続されるようになってい
る。
【0024】当該実施の形態で、補正回路13内に、補
正に用いる前記補正用テーブルを予め記憶させておく方
法およびその方法を実行したときの動作を説明する。こ
の場合、先ず、上記送信側装置より上記回路ユニット1
2を取り外し、これを上記受信側装置の回路ユニット装
着部に装着し、更に、回路ユニット12の増幅器2の入
力端および上記補正回路13の基準電圧入力端13A
に、1つの可変基準電圧発生器を接続して、両者に同一
の値の基準電圧が与えられるようにする。その上で上記
可変基準電圧発生器を操作して、上記センサ出力の変化
の範囲で基準電圧を変化させる。この場合、先の実施の
形態での補正用テーブル記憶動作時に信号処理回路7か
ら送出される受信信号と、本実施の形態での上記状態で
送信信号作成回路11から補正回路13へ送られる信号
とは、同一内容のデジタル信号になっていることは明ら
かであるので、先の実施の形態の場合と同様の動作が行
われていくことになる。なお、本願発明の範囲は、上記
2つの実施の形態に限定されず、種々変形応用が可能で
ある。例えば、上記2つの実施の形態は、送信側装置
が、送信情報をデジタル化して送信するものであった
が、これをV/F変換しアナログで送信し、受信側装置
でF/V変換した上でA/D変換して補正回路に入力す
るもにしても良いことは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本願発明によれ
ば、送信側装置に内蔵される増幅器が、比較的低品質で
安価な部品で構成されているものであっても、センサの
検出結果であるセンサ出力と受信側装置で表示される受
信センサ出力とがリニアな関係を保つテレメータリング
システムの提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態を示す図である。
【図2】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 センサ 2 増幅器 3 A/Dコンバータ 4 送信回路 5 送信アンテナ 6 受信アンテナ 7 信号処理回路 8 表示部 10 ID用ROM 11 送信信号作成回路 12 回路ユニット 13 補正回路 13A 基準電圧入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F073 AA01 AA02 AA03 AB01 BB01 BC02 BC04 BC05 CC05 CC07 CC14 CD16 DD02 DE06 FF01 FG02 FG04 GG01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサを備えて、当該センサからのセン
    サ出力に応じた出力信号で変調されている送信波(超音
    波、赤外線波、電波等)を送信する送信側装置と、当該
    送信側装置からの上記送信波を受信した上で、これに復
    調等の処理を施して、上記センサ出力に対応した受信セ
    ンサ出力を得て、当該受信センサ出力を表示する受信側
    装置とを有するテレメ−タリングシステムにおいて、 上記受信側装置は、上記受信センサ出力の各値毎にそれ
    に対応する上記センサ出力を対応づけて記憶している補
    正用テーブルを有して、当該補正用テーブルに基づい
    て、受信センサ出力をセンサ出力に対してリニアなもの
    に補正して、当該補正後の受信センサ出力を上記表示の
    対象として出力する補正回路を備えていることを特徴と
    すテレメ−タリングシステム。
  2. 【請求項2】 センサを備えて、当該センサからのセン
    サ出力に応じた出力信号で変調されている送信波(超音
    波、赤外線波、電波等)を送信する送信側装置と、当該
    送信側装置からの上記送信波を受信した上で、これに復
    調等の処理を施して、上記センサ出力に対応した受信セ
    ンサ出力を得て、当該受信センサ出力を表示する受信側
    装置とを有するテレメ−タリングシステムにおいて、 上記送信側装置は、上記センサ出力を増幅する増幅器
    と、 当該増幅器の出力をデジタル化するA/Dコンバータ
    と、 各送信側装置それぞれに与えられている識別コード(以
    下、IDコードという)を固定的に記憶している自己I
    Dコード記憶回路と、 上記A/Dコンバータからのデジタル信号と上記自己I
    Dコード記憶回路から読込んだIDコードとを時分割的
    に合成して作成した送信信号を送出する送信信号作成回
    路と、 当該送信信号作成回路からの上記送信信号に必要に応じ
    た各種処理を施して送信信号波を得て、当該送信信号波
    を送信波発生装置(例えば超音波発生装置、赤外線発生
    装置、送信アンテナ等)を介して上記送信波として空間
    に送出する送信回路とを有し、 他方、上記受信側装置は、上記送信側装置の送信波発生
    装置からの送信波を受信して当該送信波に対応する電気
    信号を得る電気信号化装置(例えば超音波検出装置、赤
    外線検出装置、受信アンテナ等)と、 上記電気信号化装置からの電気信号に、増幅および復調
    等の処理を施して、上記送信側装置の送信信号作成回路
    が作成した送信信号に対応する受信信号を得て、当該受
    信信号を送出する信号処理回路と、 予め、多数の上記送信側装置について、各々IDコード
    と関連づけて、上記受信センサ出力の各値毎にそれに対
    応する上記センサ出力(或いは両出力の差)を対応づけ
    ている補正用テーブルを記憶しており、上記信号処理回
    路から受信信号が送られてきたときには、先ず、当該受
    信信号中のIDコードに係る部分よりIDコードを読取
    ると共に、当該受信信号中のIDコードに係る部分以外
    の部分より上記受信センサ出力を読取り、更に、読取っ
    たIDコードと関連づけて記憶されている補正用テーブ
    ルに基づいて、上記受信センサ出力を上記センサ出力に
    対してリニアなものに補正して、当該補正後の受信セン
    サ出力を上記表示の対象として出力する補正回路と、 を有していることを特徴とすテレメ−タリングシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記受信側装置の補正回路には、可変の
    基準電圧が与えられる基準電圧入力部と、 当該基準電圧入力部に可変の基準電圧が与えられている
    ときには、当該基準電圧の値が変化する度に、上記信号
    処理回路からの信号中のIDコードに係る部分よりID
    コードを読取ると共に、当該信号中のIDコードに係る
    部分以外の部分より受信出力を読取り、当該受信出力を
    その時点の上記基準電圧(或いは両者の差)と対応づけ
    て記憶する動作を繰返し、受信出力の値毎にそれに対応
    する上記基準電圧の各値(或いは両値の差)を対応づけ
    る補正用テーブルを作り、当該補正用テーブルを上記の
    読取ったIDコードと関連づけて記憶する補正用テーブ
    ル作成手段と、 が追加されていることを特徴とす請求項2記載のテレメ
    −タリングシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のテレメ−タリングシステ
    ムの受信側装置の補正回路に、上記補正用テーブル作成
    手段を利用して上記補正用テーブルを作成する補正用テ
    ーブル作成方法であって、 第1のステップでは、上記送信側装置より上記センサの
    接続を解き、 第2のステップでは、上記送信側装置のセンサ接続端お
    よび上記受信側装置の基準電圧入力部に、可変基準電圧
    発生器を接続して、両者には常に同一の値の基準電圧が
    与えられるようにし、 第3のステップでは、上記可変基準電圧発生器を操作し
    て、上記センサ出力の変化の範囲で、発生基準電圧を変
    化させるという3つのステップを経て上記補正用テーブ
    ルを作成することを特徴とする補正用テーブル作成方
    法。
  5. 【請求項5】 上記送信側装置においては、上記増幅器
    と上記A/Dコンバータと上記自己IDコード記憶回路
    と上記送信信号作成回路とは一体的に一つの回路ユニッ
    トとして形成されており、他の回路部から取り外せるよ
    うになっており、 他方、上記受信側装置の上記補正回路の入力端には、前
    記信号処理回路からの受信信号に代えて、上記回路ユニ
    ットの送信信号作成回路からの信号を入力できるように
    なっていることを特徴とす請求項3記載のテレメ−タリ
    ングシステム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のテレメ−タリングシステ
    ムの受信側装置の補正回路に、上記補正用テーブル作成
    手段を利用して上記補正用テーブルを作成する補正用テ
    ーブル作成方法であって、 第1のステップでは、上記送信側装置より上記回路ユニ
    ットを取り外し、 第2のステップでは、当該回路ユニットの送信信号作成
    回路からの信号を上記受信側装置の上記補正回路に、上
    記受信信号に代えて、入力するようにし、 第3のステップでは上記回路ユニットの増幅器の入力端
    および上記補正回路の基準電圧入力部に、可変基準電圧
    発生器を接続して、両者に常に同一の値の基準電圧が与
    えられるようにし、 第4のステップでは、上記可変基準電圧発生器を操作し
    て、上記センサ出力の変化の範囲で、発生基準電圧を変
    化させるという4つのステップを経て上記補正用テーブ
    ルを作成することを特徴とする補正用テーブル作成方
    法。
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