JP2000163479A - 複合予約システム、複合予約管理方法及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを介して複数の予約及びその取
り消しを容易に行うことのできる複合予約システムを提
供する。 【解決手段】 リソース管理エンジンコンポーネント３
３は、ユーザ端末１から送られた予約照会指示をＵＩコ
ンポーネント３１を介して取得し、リソース管理エージ
ェント３２を介して、仮予約の処理を対象の予約サイト
２に依頼する。リソース管理エンジンコンポーネント３
３は、各予約サイト２にて仮予約できた予約情報等をリ
ソース管理エージェント３２を介して取得し、顧客情報
ＤＢ３５に記憶されたユーザ情報に従って、適切な予約
の組み合わせを求め、ユーザ端末１に供給する。また、
ユーザ端末１から送られた一括予約指示をＵＩコンポー
ネント３１を介して取得し、リソース管理エージェント
３２を介して、本予約等の処理を対象の予約サイト２に
依頼する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して複数の予約及びその取り消しを容易に行うことので
きる複合予約システム、複合予約管理方法及び記録媒体
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のインターネット等の普及により、
ユーザが自宅や職場でパーソナルコンピュータ等を使っ
て、ＷＷＷ（World Wide Web）上の様々なサイトのホー
ムページ等をアクセスし、必要な情報を取得できるよう
になっている。最近では、このようなインターネットを
介して航空券、レンタカー及び宿泊施設等の各種予約が
できるサイト（以下、予約サイトという。）が次々と登
場している。

【０００３】このような予約サイトは、一般に、互いに
独立・分散してＷＷＷ上に存在している。そのため、ユ
ーザは、必要な各予約サイトにアクセスし、別々に予約
をする必要があった。例えば、出張のため航空券とホテ
ルを予約する場合に、ユーザは、所定の航空会社等の予
約サイトにアクセスし、出発地から出張先までの航空券
の予約を行う。もし、目的の便に空席がなく予約できな
い場合には、他の航空会社の予約サイトにアクセスして
航空券の予約を行う。次に、ユーザは、出張先の所定の
ビジネスホテル等の予約サイトにアクセスし、部屋の予
約を行う。もし、空き部屋がなく予約できない場合に
は、同様に、他のビジネスホテルの予約サイトにアクセ
スして部屋の予約を行う。一方、出張が中止になった場
合に、ユーザは、予約を行った航空会社の予約サイト、
及びビジネスホテルの予約サイトにアクセスし、それぞ
れ、予約のキャンセルを行う必要がある。

【０００４】このように、目的の予約ができるまで、ユ
ーザが、複数の予約サイトにアクセスしなければなら
ず、また、予約を取り消す場合も、ユーザが、各予約サ
イトにアクセスしなければならないため、極めて煩雑で
あった。

【０００５】また、予約サイトには、インターネットを
介して、同時に多数のユーザがアクセスできることか
ら、同時期に多数の予約が重なることもあるため、照会
した画面上に予約受付可能と表示されている状態で、予
約を申し込んでも、予約ができない場合もあった。

【０００６】最近では、このような不具合を解消するた
めに、複数の予約サイト同士が提携し、一箇所のサイト
にて、提携している全ての予約サイトの予約ができるよ
うにした提携型の予約サイトも登場している。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような提
携型の予約サイトは、各予約サイト間に提携のためのデ
ータを送受信する独自のシステム間通信のプロトコル等
を設ける必要があった。このため、提携する各予約サイ
トでは、独自のプロトコル等に対応するため、システム
の変更・更新が必要となっていた。また、提携する予約
サイトが増えるにつれ、現時点の予約可能状況を照会す
る等のシステム間通信が増加し、通信処理が複雑になる
ため、ユーザからの処理依頼に対して迅速に応答できな
くなっていた。

【０００８】更に、このような提携型の予約サイトは、
必ずしも予約状況等を一元的に管理している訳ではない
ため、各予約サイトに対し実際の予約処理を依頼する際
に、ユーザが予約を申し込んでも予約ができない場合
や、ダブルブッキングが起こる場合もあった。

【０００９】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、インターネット等のネットワークを介して複数の予
約及びその取り消しを容易に行うことのできる複合予約
システム、複合予約管理方法及び記録媒体を提供するこ
とを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第１の観点に係る複合予約システムは、
複数の予約サイトに対する予約依頼情報を通信ネットワ
ークを介してエージェントサーバに送信する予約情報送
信手段と、前記予約情報送信手段から送信された予約依
頼情報を受信する予約情報受信手段と、前記予約情報受
信手段が受信した予約依頼情報に従って、通信ネットワ
ークを介して複数の予約サイトに予約処理を依頼する予
約依頼手段と、を備えることを特徴とする。

【００１１】この発明によれば、予約情報送信手段は、
複数の予約サイトに対する予約依頼情報を通信ネットワ
ークを介してエージェントサーバに送信する。予約情報
受信手段は、予約情報送信手段から送信された予約依頼
情報を受信する。予約依頼手段は、予約情報受信手段が
受信した予約依頼情報に従って、通信ネットワークを介
して複数の予約サイトに予約処理を依頼する。この結
果、ネットワークを介して複数の予約及びその取り消し
を容易に行うことができる。

【００１２】上記目的を達成するため、この発明の第２
の観点に係る複合予約システムは、予約サイト毎に予約
の対象を示す情報を記憶する予約対象記憶手段と、予約
の対象の概略を取得し、取得した予約の対象の概略に適
合する各予約サイトを前記予約対象記憶手段に記憶され
た情報に従って特定する予約サイト特定手段と、前記予
約サイト特定手段により特定された各予約サイトに対す
る予約依頼情報を通信ネットワークを介して受信する予
約情報受信手段と、前記予約情報受信手段が受信した予
約依頼情報に従って、通信ネットワークを介して各予約
サイトに予約処理を依頼する予約依頼手段と、を備える
ことを特徴とする。

【００１３】この発明によれば、予約対象記憶手段は、
予約サイト毎に、例えば、航空路線や宿泊地等の予約の
対象を示す情報を記憶する。予約サイト特定手段は、予
約の対象の概略を取得し、取得した予約の対象の概略に
適合する各予約サイトを予約対象記憶手段に記憶された
情報に従って特定する。予約情報受信手段は、予約サイ
ト特定手段により特定された各予約サイトに対する予約
依頼情報を通信ネットワークを介して受信する。予約依
頼手段は、予約情報受信手段が受信した予約依頼情報に
従って、通信ネットワークを介して各予約サイトに予約
処理を依頼する。この結果、ネットワークを介して複数
の予約及びその取り消しを容易に行うことができる。

【００１４】上記目的を達成するため、この発明の第３
の観点に係る複合予約システムは、複数の予約サイトに
対する予約可能状況の問い合わせのための照会情報を通
信ネットワークを介してエージェントサーバに送信する
照会情報送信手段と、前記照会情報送信手段から送信さ
れた照会情報を受信する照会情報受信手段と、前記照会
情報受信手段が受信した照会情報に従って、通信ネット
ワークを介して複数の予約サイトに仮予約処理を依頼す
る仮予約依頼手段と、前記仮予約依頼手段が依頼した仮
予約が可能となる予約サイトを予約可能な予約サイトと
して予約可能状況の問い合わせに応答する照会応答手段
と、を備えることを特徴とする。

【００１５】この発明によれば、照会情報送信手段は、
複数の予約サイトに対する予約可能状況の問い合わせの
ための照会情報を通信ネットワークを介してエージェン
トサーバに送信する。照会情報受信手段は、照会情報送
信手段から送信された照会情報を受信する。仮予約依頼
手段は、照会情報受信手段が受信した照会情報に従っ
て、通信ネットワークを介して複数の予約サイトに仮予
約処理を依頼する。照会応答手段は、仮予約依頼手段が
依頼した仮予約が可能となる予約サイトを予約可能な予
約サイトとして予約可能状況の問い合わせに応答する。
この結果、ネットワークを介して複数の予約を容易に行
うことができる。

【００１６】上記目的を達成するため、この発明の第４
の観点に係る複合予約システムは、予約サイト毎に予約
の対象を示す情報を記憶する予約対象記憶手段と、予約
の対象の概略を取得し、取得した予約の対象の概略に適
合する各予約サイトを前記予約対象記憶手段に記憶され
た情報に従って特定する予約サイト特定手段と、前記予
約サイト特定手段により特定された各予約サイトに対す
る予約可能状況の問い合わせのための照会情報を通信ネ
ットワークを介して受信する照会情報受信手段と、前記
照会情報受信手段が受信した照会情報に従って、通信ネ
ットワークを介して複数の予約サイトに仮予約処理を依
頼する仮予約依頼手段と、前記仮予約依頼手段が依頼し
た仮予約が可能となる予約サイトを予約可能な予約サイ
トとして予約可能状況の問い合わせに応答する照会応答
手段と、を備えることを特徴とする。

【００１７】この発明によれば、予約対象記憶手段は、
予約サイト毎に予約の対象を示す情報を記憶する。予約
サイト特定手段は、予約の対象の概略を取得し、取得し
た予約の対象の概略に適合する各予約サイトを予約対象
記憶手段に記憶された情報に従って特定する。照会情報
受信手段は、予約サイト特定手段により特定された各予
約サイトに対する予約可能状況の問い合わせのための照
会情報を通信ネットワークを介して受信する。仮予約依
頼手段は、照会情報受信手段が受信した照会情報に従っ
て、通信ネットワークを介して複数の予約サイトに仮予
約処理を依頼する。照会応答手段は、仮予約依頼手段が
依頼した仮予約が可能となる予約サイトを予約可能な予
約サイトとして予約可能状況の問い合わせに応答する。
この結果、ネットワークを介して複数の予約を容易に行
うことができる。

【００１８】上記目的を達成するため、この発明の第５
の観点に係る複合予約管理方法は、複数の予約サイトに
対する予約依頼情報を通信ネットワークを介してエージ
ェントサーバに送信する予約情報送信ステップと、前記
予約情報送信ステップにて送信された予約依頼情報を受
信する予約情報受信ステップと、前記予約情報受信ステ
ップにて受信した予約依頼情報に従って、通信ネットワ
ークを介して複数の予約サイトに予約処理を依頼する予
約依頼ステップと、を備えることを特徴とする。

【００１９】この発明によれば、予約情報送信ステップ
は、複数の予約サイトに対する予約依頼情報を通信ネッ
トワークを介してエージェントサーバに送信する。予約
情報受信ステップは、予約情報送信ステップにて送信さ
れた予約依頼情報を受信する。予約依頼ステップは、予
約情報受信ステップにて受信した予約依頼情報に従っ
て、通信ネットワークを介して複数の予約サイトに予約
処理を依頼する。この結果、ネットワークを介して複数
の予約及びその取り消しを容易に行うことができる。

【００２０】上記目的を達成するため、この発明の第６
の観点に係る複合予約管理方法は、予約の対象の概略を
取得し、取得した予約の対象の概略に適合する各予約サ
イトを予約サイト毎の予約の対象を示す情報に従って特
定する予約サイト特定ステップと、前記予約サイト特定
ステップにて特定された各予約サイトに対する予約依頼
情報を通信ネットワークを介して受信する予約情報受信
ステップと、前記予約情報受信ステップにて受信した予
約依頼情報に従って、通信ネットワークを介して各予約
サイトに予約処理を依頼する予約依頼ステップと、を備
えることを特徴とする。

【００２１】この発明によれば、予約サイト特定ステッ
プは、予約の対象の概略を取得し、取得した予約の対象
の概略に適合する各予約サイトを予約サイト毎の予約の
対象を示す情報に従って特定する。予約情報受信ステッ
プは、予約サイト特定ステップにて特定された各予約サ
イトに対する予約依頼情報を通信ネットワークを介して
受信する。予約依頼ステップは、予約情報受信ステップ
にて受信した予約依頼情報に従って、通信ネットワーク
を介して各予約サイトに予約処理を依頼する。この結
果、ネットワークを介して複数の予約及びその取り消し
を容易に行うことができる。

【００２２】上記目的を達成するため、この発明の第７
の観点に係る複合予約管理方法は、複数の予約サイトに
対する予約可能状況の問い合わせのための照会情報を通
信ネットワークを介してエージェントサーバに送信する
照会情報送信ステップと、前記照会情報送信ステップに
て送信された照会情報を受信する照会情報受信ステップ
と、前記照会情報受信ステップにて受信した照会情報に
従って、通信ネットワークを介して複数の予約サイトに
仮予約処理を依頼する仮予約依頼ステップと、前記仮予
約依頼ステップにて依頼した仮予約が可能となる予約サ
イトを予約可能な予約サイトとして予約可能状況の問い
合わせに応答する照会応答ステップと、を備えることを
特徴とする。

【００２３】この発明によれば、照会情報送信ステップ
は、複数の予約サイトに対する予約可能状況の問い合わ
せのための照会情報を通信ネットワークを介してエージ
ェントサーバに送信する。照会情報受信ステップは、照
会情報送信ステップにて送信された照会情報を受信す
る。仮予約依頼ステップは、照会情報受信ステップにて
受信した照会情報に従って、通信ネットワークを介して
複数の予約サイトに仮予約処理を依頼する。照会応答ス
テップは、仮予約依頼ステップにて依頼した仮予約が可
能となる予約サイトを予約可能な予約サイトとして予約
可能状況の問い合わせに応答する。この結果、ネットワ
ークを介して複数の予約を容易に行うことができる。

【００２４】上記目的を達成するため、この発明の第８
の観点に係る複合予約管理方法は、予約の対象の概略を
取得し、取得した予約の対象の概略に適合する各予約サ
イトを予約サイト毎の予約の対象を示す情報に従って特
定する予約サイト特定ステップと、前記予約サイト特定
ステップにて特定された各予約サイトに対する予約可能
状況の問い合わせのための照会情報を通信ネットワーク
を介して受信する照会情報受信ステップと、前記照会情
報受信ステップにて受信した照会情報に従って、通信ネ
ットワークを介して複数の予約サイトに仮予約処理を依
頼する仮予約依頼ステップと、前記仮予約依頼ステップ
にて依頼した仮予約が可能となる予約サイトを予約可能
な予約サイトとして予約可能状況の問い合わせに応答す
る照会応答ステップと、を備えることを特徴とする。

【００２５】この発明によれば、予約サイト特定ステッ
プは、予約の対象の概略を取得し、取得した予約の対象
の概略に適合する各予約サイトを予約サイト毎の予約の
対象を示す情報に従って特定する。照会情報受信ステッ
プは、予約サイト特定ステップにて特定された各予約サ
イトに対する予約可能状況の問い合わせのための照会情
報を通信ネットワークを介して受信する。仮予約依頼ス
テップは、照会情報受信ステップにて受信した照会情報
に従って、通信ネットワークを介して複数の予約サイト
に仮予約処理を依頼する。照会応答ステップは、仮予約
依頼ステップにて依頼した仮予約が可能となる予約サイ
トを予約可能な予約サイトとして予約可能状況の問い合
わせに応答する。この結果、ネットワークを介して複数
の予約を容易に行うことができる。

【００２６】上記目的を達成するため、この発明の第９
の観点に係る記録媒体は、コンピュータを複合予約シス
テムとして機能させるプログラムを記録するコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体であって、複数の予約サイト
に対する予約依頼情報を通信ネットワークを介してエー
ジェントサーバに送信する予約情報送信ステップと、前
記予約情報送信ステップにて送信された予約依頼情報を
受信する予約情報受信ステップと、前記予約情報受信ス
テップにて受信した予約依頼情報に従って、通信ネット
ワークを介して複数の予約サイトに予約処理を依頼する
予約依頼ステップとを実現するプログラムを記憶する。

【００２７】上記目的を達成するため、この発明の第１
０の観点に係る記録媒体は、コンピュータを複合予約シ
ステムとして機能させるプログラムを記録するコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、予約の対象の概
略を取得し、取得した予約の対象の概略に適合する各予
約サイトを予約サイト毎の予約の対象を示す情報に従っ
て特定する予約サイト特定ステップと、前記予約サイト
特定ステップにて特定された各予約サイトに対する予約
依頼情報を通信ネットワークを介して受信する予約情報
受信ステップと、前記予約情報受信ステップにて受信し
た予約依頼情報に従って、通信ネットワークを介して各
予約サイトに予約処理を依頼する予約依頼ステップとを
実現するプログラムを記憶する。

【００２８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる複合
予約システムについて以下図面を参照して説明する。

【００２９】図１は、この発明の実施の形態にかかる複
合予約システムの構成を示す模式図である。この複合予
約システムは、図１に示すように、複数のユーザ端末１
と、複数の予約サイト２と、分散オブジェクト管理サー
バ３を備え、それぞれインターネット４を介して接続さ
れている。

【００３０】各ユーザ端末１は、例えば、ディスプレ
イ、キーボード、モデム等を備えた汎用のパーソナルコ
ンピュータ等からなり、インターネット４を介して、分
散オブジェクト管理サーバ３に接続する。ユーザ端末１
は、分散オブジェクト管理サーバ３と電文、例えば、Ｈ
ＴＭＬ（登録商標）（HyperText Markup Language）デ
ータを送受信し、ユーザが指定する一括予約処理、及び
一括取消処理等を、分散オブジェクト管理サーバ３に指
示する。

【００３１】各予約サイト２は、例えば、通信制御装置
等を備えた汎用のワークステーション等からなり、サイ
ト内における予約状況等を管理する。各予約サイト２
は、インターネット４を介して、分散オブジェクト管理
サーバ３と接続し、分散オブジェクト管理サーバ３から
送られた予約処理依頼等を取得し、実際の予約処理等を
行う。なお、各予約サイト２は、サイト内における予約
状況等をリソースとして管理するリソース管理サーバと
して機能する。すなわち、各予約サイト２は、例えば、
リソースの最新プロパティの取得メソッド、リソースの
空き検索メソッド、リソースの仮予約メソッド、リソー
スの予約メソッド、リソースの予約取消メソッド等を有
する共通のインターフェーサを備え、分散オブジェクト
管理サーバ３とインターフェーサを通じてサーバ間通信
を行う。

【００３２】分散オブジェクト管理サーバ３は、例え
ば、通信制御装置等を備えた汎用のワークステーション
等からなり、ＵＩコンポーネント３１と、リソース管理
エージェント３２と、リソース管理エンジンコンポーネ
ント３３と、分散ＤＢ３４と、顧客情報ＤＢ３５と、を
含んで構成される。

【００３３】ＵＩ（User Interface）コンポーネント３
１は、ユーザ端末１とインターネット４を介して通信デ
ータ等の送受信を行う。すなわち、ＵＩコンポーネント
３１は、ユーザがユーザ端末１にて予約の申し込み等が
できるように、予約画面等を構成するＨＴＭＬデータを
生成し、インターネット４を介してユーザ端末１に送信
する。また、ＵＩコンポーネント３１は、ユーザ端末１
から送られた予約指示情報等を受信する。

【００３４】リソース管理エージェント３２は、各予約
サイト２とインターネット４を介して通信データの送受
信を行い、仮予約処理、予約処理、及び予約取消処理等
を依頼する。すなわち、リソース管理エージェント３２
は、リソース管理エンジンコンポーネント３３に制御さ
れ、ユーザ端末１のエージェントとして、対象の予約サ
イト２に接続し、リソースの最新プロパティの取得メソ
ッド、リソースの空き検索メソッド、リソースの仮予約
メソッド、リソースの予約メソッド、リソースの予約取
消メソッド等を有するインターフェーサを通じて、予約
サイト２とサーバ間通信を行う。

【００３５】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、ＵＩコンポーネント３１を介して、ユーザ端末１か
らの指示情報を取得し、取得した指示情報に従ってリソ
ース管理エージェント３２を介して予約サイト２に各種
処理の依頼を行う。

【００３６】すなわち、リソース管理エンジンコンポー
ネント３３は、ユーザ端末１から送られた予約照会指示
等をＵＩコンポーネント３１を介して取得し、リソース
管理エージェント３２を介して、仮予約等の処理を対象
の予約サイト２に依頼する。リソース管理エンジンコン
ポーネント３３は、各予約サイト２にて仮予約できた予
約情報等をリソース管理エージェント３２を介して取得
し、顧客情報ＤＢ３５に記憶されたユーザ情報に従っ
て、適切な予約の組み合わせを求め、ＵＩコンポーネン
ト３１を介して、ユーザ端末１に供給する。また、リソ
ース管理エンジンコンポーネント３３は、ユーザ端末１
から送られた一括予約指示等をＵＩコンポーネント３１
を介して取得し、リソース管理エージェント３２を介し
て、本予約等の処理を対象の予約サイト２に依頼する。

【００３７】分散ＤＢ（Data Base）３４は、図２
（ａ）に示すような各予約サイト２における静的な（原
則として、変動のない）プロパティ情報と、図２（ｂ）
に示すような確定予約情報とを記憶する。図２（ａ）に
示すプロパティ情報は、予約サイト２毎に、サイトの名
称と、サイトが扱う路線等の内容と、サイトのアドレス
と、を含んだデータである。また、図２（ｂ）に示す確
定予約情報は、予約をした顧客及びその一括予約ＩＤ
と、一括予約ＩＤの状態を示す取消フラグと、予約の内
容と、予約したサイトのＩＤ及び各サイトの予約ＩＤ
と、を含んだデータである。

【００３８】顧客（ユーザ）情報ＤＢ（Data Base）３
５は、図３に示すように、分散オブジェクト管理サーバ
３を利用するユーザの、顧客ＩＤと、氏名と、住所と、
利用度の高い予約サイト２のＩＤと、を含むユーザ情報
を記憶する。

【００３９】次に、この発明の実施の形態にかかる複合
予約システムにおける予約関連処理について図面を参照
して説明する。まず、ユーザに応じて適切な、予約可能
となる組み合わせを取得する予約照会処理について、図
４を参照して説明する。図４（ａ）は、ユーザ端末１が
行う予約照会指示処理を説明するフローチャートであ
る。また、図４（ｂ）は、分散オブジェクト管理サーバ
３が行う予約情報取得処理を説明するフローチャートで
ある。この図４に示す予約照会処理は、ユーザ端末１及
び分散オブジェクト管理サーバ３が起動状態で、ユーザ
端末１から分散オブジェクト管理サーバ３に対するアク
セスにより開始する。

【００４０】まず、ユーザ端末１は、分散オブジェクト
管理サーバ３に対して、予約条件情報の送信を指示する
（ステップＳ１１）。すなわち、ユーザ端末１は、イン
ターネット４を介して分散オブジェクト管理サーバ３に
接続し、ＨＴＴＰ（HyperText Transfer Protocol）に
て、予約条件入力画面を構成する予約条件情報の送信を
指示する。

【００４１】分散オブジェクト管理サーバ３のＵＩコン
ポーネント３１は、ユーザ端末１からの送信指示を取得
すると、図５に示すような、予約条件入力画面を構成す
るＨＴＭＬデータを生成し、生成したＨＴＭＬデータを
インターネット４を介してユーザ端末１に送信する（ス
テップＳ２１）。

【００４２】ユーザ端末１は、ＨＴＭＬデータを取得す
ると、ＨＴＭＬデータに従った図５に示す予約条件入力
画面をディスプレイ等に表示する。ユーザ端末１は、キ
ーボード等を介して取得したユーザが入力した予約条件
に従って、図６に示すような予約条件情報を生成して分
散オブジェクト管理サーバ３に送信する（ステップＳ１
２）。

【００４３】ＵＩコンポーネント３１は、ユーザ端末１
から送られた図６に示す予約条件情報を取得すると、取
得した予約条件情報をリソース管理エンジンコンポーネ
ント３３に供給する（ステップＳ２２）。

【００４４】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、取得した予約条件情報に適合する予約サイト２の情
報を分散ＤＢ３４から検索する（ステップＳ２３）。す
なわち、リソース管理エンジンコンポーネント３３は、
分散ＤＢ３４に記憶された図２（ａ）に示すプロパティ
情報から、予約条件情報に適合する予約サイト２の情報
を取得し、図７に示すような予約問い合わせ情報を生成
する。

【００４５】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、生成した予約問い合わせ情報をリソース管理エージ
ェント３２に供給する（ステップＳ２４）。

【００４６】リソース管理エージェント３２は、予約問
い合わせ情報を取得すると、各予約サイト２に対して仮
予約処理を依頼する（ステップＳ２５）。すなわち、リ
ソース管理エージェント３２は、図７に示す各予約サイ
ト２のアドレスにＨＴＴＰにて接続し、各予約サイト２
に対して、路線、予約範囲等の予約内容を送信して、予
約内容に合致して現時点で可能となる仮予約を依頼す
る。

【００４７】リソース管理エージェント３２は、依頼し
た仮予約処理の結果を予約サイト２から取得し、仮予約
のできた情報をリソース管理エンジンコンポーネント３
３に供給する（ステップＳ２６）。すなわち、リソース
管理エージェント３２は、図８に示すような、仮予約の
できた予約サイト２のアドレスと、仮予約ＩＤと、予約
内容と、を含む仮予約情報をリソース管理エンジンコン
ポーネント３３に供給する。

【００４８】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、全ての仮予約情報をリソース管理エージェント３２
から取得すると、顧客情報ＤＢ３５に記憶されているユ
ーザ情報を考慮した予約情報の組み合わせを求める（ス
テップＳ２７）。すなわち、リソース管理エンジンコン
ポーネント３３は、図３に示すユーザ情報内の対象とな
る利用度の高い予約サイト２のＩＤに合致する仮予約情
報を優先して予約情報の組み合わせを求める。例えば、
図８に示す仮予約情報の予約サイトアドレスのうち、
「ＷＷＷ．△△ａｉｒ．ｃｏ．ｊｐ」のＩＤ「Ａ００
３」が、顧客ＩＤ「０８Ｂ０１７７３」の利用度の高い
予約サイトＩＤに含まれる場合、図９に示すような「△
△航空」を優先した組み合わせとなる予約情報を生成す
る。

【００４９】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、生成した予約情報をＵＩコンポーネント３１に供給
する（ステップＳ２８）。

【００５０】ＵＩコンポーネント３１は、リソース管理
エンジンコンポーネント３３から取得した予約情報に従
って、図１０に示すような予約選択画面を構成するＨＴ
ＭＬデータを生成し、生成したＨＴＭＬデータをインタ
ーネット４を介してユーザ端末１に送信する（ステップ
Ｓ２９）。

【００５１】ユーザ端末１は、ＨＴＭＬデータを取得す
ると、ＨＴＭＬデータに従った図１０に示す予約選択画
面をディスプレイ等に表示する（ステップＳ１３）。

【００５２】以上説明したように、ユーザ端末１から、
分散オブジェクト管理サーバ３にＨＴＴＰ接続するだけ
で、複数の異なる予約サイト２に分かれた予約リソース
を照会することができる。また、照会時に仮予約を行う
ことで、ユーザ端末１から、予約サイト２の予約リソー
スを確実に確保できる。すなわち、予約リソースを照会
中に、他のユーザにより同じ予約リソースが確保され、
後述する本予約ができないといった事態を防ぐことがで
きる。なお、仮予約を受けた各予約サイト２は、タイマ
機能を有し、予め定められた時間内に、継続する処理の
依頼を分散オブジェクト管理サーバ３から受け取らない
と、自動的に仮予約を解除する。このため、仮予約後、
コネクションの切断等、何らかの原因でユーザ端末１か
ら分散オブジェクト管理サーバ３へ指示情報が送られな
い場合でも、各予約サイト２の仮予約が継続状態となる
のを防ぐことができる。

【００５３】その上、分散オブジェクト管理サーバ３３
が分散ＤＢ３４に、各予約サイト２の静的プロパティを
記憶（キャッシュ）しているため、各予約サイト２への
アクセス速度を向上させることができる。また、分散Ｄ
Ｂ３４に、ユーザの利用度の高い予約サイト２の情報を
記憶しているため、ユーザの嗜好にあった予約情報の組
み合わせを優先的に生成することができる。

【００５４】次に、予約情報を選択する一括予約処理に
ついて、図１１を参照して説明する。図１１（ａ）は、
ユーザ端末１が行う予約選択指示処理を説明するフロー
チャートである。また、図１１（ｂ）は、分散オブジェ
クト管理サーバ３が行う一括予約依頼処理を説明するフ
ローチャートである。この図１１に示す一括予約処理
は、図４に示す予約照会処理によりユーザ端末１に予約
選択画面が表示された後に開始する。

【００５５】ユーザ端末１は、図１０に示す予約選択画
面が表示された状態で、キーボード等を介して取得した
ユーザが選択した予約情報の組み合わせを取得する（ス
テップＳ３１）。

【００５６】ユーザ端末１は、予約情報の組み合わせに
従って、図１２に示すような予約選択情報を生成し、生
成した予約選択情報を分散オブジェクト管理サーバ３に
供給する（ステップＳ３２）。

【００５７】ＵＩコンポーネント３１は、予約選択情報
を取得し、取得した予約選択情報をリソース管理エンジ
ンコンポーネント３３に供給する（ステップＳ４１）。

【００５８】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、取得した予約選択情報に従って、図１３（ａ）及び
図１３（ｂ）に示すような予約処理情報を生成する（ス
テップＳ４２）。すなわち、リソース管理エンジンコン
ポーネント３３は、図１２の対象フラグが「ＯＮ」とな
っている予約情報から図１３（ａ）に示す予約処理情報
を生成し、また、図１２の対象フラグが「ＯＦＦ」とな
っている予約情報及び、図４のステップＳ２７にて除外
した予約情報から図１３（ｂ）に示す予約処理情報を生
成する。

【００５９】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、生成した予約処理情報をリソース管理エージェント
３２に供給する（ステップＳ４３）。

【００６０】リソース管理エージェント３２は、予約処
理情報を取得すると、各予約サイト２に対して変更処理
及び取消処理を依頼する（ステップＳ４４）。すなわ
ち、リソース管理エージェント３２は、図１３（ａ）に
示す各予約サイト２のアドレスにＨＴＴＰにて接続し、
各予約サイト２に対して、仮予約ＩＤを送信して、仮予
約から本予約への変更を依頼する。また、リソース管理
エージェント３２は、図１３（ｂ）に示す各予約サイト
２のアドレスにＨＴＴＰにて接続し、各予約サイト２に
対して、仮予約ＩＤを送信して、仮予約の取消を依頼す
る。

【００６１】リソース管理エージェント３２は、予約サ
イト２から依頼した変更処理及び取消処理の結果を取得
し、本予約に変更できた情報をリソース管理エンジンコ
ンポーネント３３に供給する（ステップＳ４５）。すな
わち、リソース管理エージェント３２は、図１４に示す
ような、本予約に変更できた予約サイト２のアドレス
と、本予約ＩＤと、予約確定内容と、を含む本予約情報
をリソース管理エンジンコンポーネント３３に供給す
る。

【００６２】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、全ての本予約情報をリソース管理エージェント３２
から取得すると、一括予約ＩＤを採番する等をした後、
図２（ｂ）に示すような確定予約情報を生成し、分散Ｄ
Ｂ３４に記憶する（ステップＳ４６）。

【００６３】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、一括予約の完了を示す予約完了情報を生成し、生成
した予約完了情報をＵＩコンポーネント３１に供給する
（ステップＳ４７）。

【００６４】ＵＩコンポーネント３１は、予約完了情報
を取得すると、一括予約完了画面を構成するＨＴＭＬデ
ータを生成し、生成したＨＴＭＬデータをインターネッ
ト４を介してユーザ端末１に送信する（ステップＳ４
８）。

【００６５】ユーザ端末１は、ＨＴＭＬデータを取得す
ると、ＨＴＭＬデータに従った一括予約完了画面をディ
スプレイ等に表示する（ステップＳ３３）。

【００６６】なお、リソース管理エンジンコンポーネン
ト３３は、ステップＳ４１にて、予め定められた時間内
に、ＵＩコンポーネント３１から予約選択情報を取得し
ない場合に、全ての仮予約を取り消すための予約処理情
報を生成し、リソース管理エージェント３２を介して各
予約サイト２に仮予約の取消を依頼する。

【００６７】以上説明したように、ユーザ端末１から、
分散オブジェクト管理サーバ３にＨＴＴＰ接続するだけ
で、複数の異なる予約サイト２に分かれたリソースを予
約することができる。また、仮予約を本予約に変更する
ことにより予約を行うため、ユーザ端末１から、予約サ
イト２の予約リソースを確実に確保できる。この結果、
ネットワークを介して複数の予約を容易に行うことがで
きる。

【００６８】次に、一括予約を行った対象を一括してキ
ャンセルする一括予約取消処理について、図１５を参照
して説明する。図１５（ａ）は、ユーザ端末１が行う予
約取消指示処理を説明するフローチャートである。ま
た、図１５（ｂ）は、分散オブジェクト管理サーバ３が
行う一括取消依頼処理を説明するフローチャートであ
る。この図１５に示す一括予約取消処理は、ユーザ端末
１からの分散オブジェクト管理サーバ３に対するアクセ
スにより開始する。

【００６９】まず、ユーザ端末１は、分散オブジェクト
管理サーバ３に対して、予約確定情報の送信を指示する
（ステップＳ５１）。すなわち、ユーザ端末１は、イン
ターネット４を介して分散オブジェクト管理サーバ３に
接続して顧客ＩＤを含むユーザ情報を送信し、予約確定
情報の送信を指示する。

【００７０】分散オブジェクト管理サーバ３のＵＩコン
ポーネント３１は、ユーザ端末１からの送信指示を取得
すると、取得した顧客ＩＤを含むユーザ情報をリソース
管理エンジンコンポーネント３３に供給する。リソース
管理エンジンコンポーネント３３は、取得したユーザ情
報に従って、確定予約情報を分散ＤＢ３４から検索する
（ステップＳ６１）。すなわち、リソース管理エンジン
コンポーネント３３は、分散ＤＢ３４に記憶された図２
（ｂ）に示す確定予約情報から対象となる予約情報を取
得し、図１６に示すような予約済み情報を生成する。

【００７１】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、生成した予約済み情報をＵＩコンポーネント３１に
供給する。ＵＩコンポーネント３１は、予約済み情報を
取得すると、図１７に示すような予約取消画面を構成す
るＨＴＭＬデータを生成し、生成したＨＴＭＬデータを
インターネット４を介してユーザ端末１に送信する（ス
テップＳ６２）。

【００７２】ユーザ端末１は、ＨＴＭＬデータを取得す
ると、ＨＴＭＬデータに従った図１７に示す予約取消画
面をディスプレイ等に表示する。ユーザ端末１は、キー
ボード等を介して取得したユーザが入力した予約条件に
従って、一括予約ＩＤを含む予約取消情報を生成して分
散オブジェクト管理サーバ３に送信する（ステップＳ５
２）。

【００７３】ＵＩコンポーネント３１は、ユーザ端末１
から送られた一括予約ＩＤを含む予約取消情報を取得す
ると、取得した一括予約ＩＤをリソース管理エンジンコ
ンポーネント３３に供給する。リソース管理エンジンコ
ンポーネント３３は、取得した一括予約ＩＤに適合する
予約確定情報を分散ＤＢ３４から検索する（ステップＳ
６３）。すなわち、リソース管理エンジンコンポーネン
ト３３は、分散ＤＢ３４に記憶された図２（ｂ）に示す
確定予約情報から対象となる予約情報を取得し、図１８
に示すような予約処理情報を生成する。

【００７４】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、生成した予約処理情報をリソース管理エージェント
３２に供給する。リソース管理エージェント３２は、予
約処理情報を取得すると、各予約サイト２に対して取消
処理を依頼する（ステップＳ６４）。すなわち、リソー
ス管理エージェント３２は、図１８に示す各予約サイト
２のアドレスにＨＴＴＰにて接続し、各予約サイト２に
対して、本予約ＩＤを送信して、本予約の取消を依頼す
る。

【００７５】リソース管理エージェント３２は、予約サ
イト２から依頼した取消処理の結果を取得し、取消完了
情報をリソース管理エンジンコンポーネント３３に供給
する。リソース管理エンジンコンポーネント３３は、全
ての取消完了情報をリソース管理エージェント３２から
取得すると、分散ＤＢ３４を検索し、対象の確定予約情
報の取消フラグを「ＯＦＦ」に変更して更新する（ステ
ップＳ６５）。

【００７６】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、一括取消の完了を示す取消完了情報を生成し、生成
した取消完了情報をＵＩコンポーネント３１に供給す
る。ＵＩコンポーネント３１は、取消完了情報を取得す
ると、一括取消完了画面を構成するＨＴＭＬデータを生
成し、生成したＨＴＭＬデータをインターネット４を介
してユーザ端末１に送信する（ステップＳ６６）。

【００７７】ユーザ端末１は、ＨＴＭＬデータを取得す
ると、ＨＴＭＬデータに従った一括取消完了画面をディ
スプレイ等に表示する（ステップＳ５３）。

【００７８】以上説明したように、ユーザ端末１から、
分散オブジェクト管理サーバ３にＨＴＴＰ接続するだけ
で、複数の異なる予約サイト２に分かれた予約リソース
をキャンセルすることができる。この結果、ネットワー
クを介して複数の予約の取消を容易に行うことができ
る。

【００７９】上記の実施の形態にかかる複合予約システ
ムは、分散ＤＢ３４に各予約サイト２における静的なプ
ロパティ情報を記憶したが、分散ＤＢ３４に各予約サイ
ト２における動的な予約状況等のリソース情報を記憶し
てもよい。以下、分散ＤＢ３４に各予約サイト２のリソ
ース情報を記憶する本発明の実施の形態にかかる複合予
約システムの変形例について説明する。

【００８０】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、所定のタイミング毎に、リソース管理エージェント
３２を介して各予約サイト２の予約状況等のリソース情
報を取得し、分散ＤＢ３４に記憶する。

【００８１】リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、上記の図４にて説明した予約情報取得処理時のステ
ップＳ２３にて、分散ＤＢ３４に記憶されたプロパティ
情報から、予約条件情報に適合する予約サイト２の情報
を取得するだけでなく、分散ＤＢ３４に記憶されたリソ
ース情報に従って、予約問い合わせ情報を生成する。

【００８２】すなわち、このとき生成される予約問い合
わせ情報は、各予約サイト２のリソース情報を活用し、
既に予約のできないサイト等を除外した予約の可能な対
象が有効に含まれる適切な情報となる。このため、ステ
ップＳ２４以降の処理で、不必要な通信処理を省くこと
ができ、処理スピードを向上させることができる。

【００８３】上記の実施の形態では、顧客情報ＤＢ３５
に利用度の高い予約サイト２のＩＤを記憶し、ユーザの
嗜好にあった予約情報組み合わせを優先的に生成した
が、顧客情報ＤＢ３５に他の情報を記憶してユーザの嗜
好にあった予約情報を生成してもよい。例えば、顧客情
報ＤＢ３５に喫煙習慣の有無を記憶し、鉄道等の喫煙席
等を考慮した予約情報を生成してもよい。

【００８４】上記の実施の形態では、各予約サイト２に
対して同一の処理依頼情報を送信したが、予約サイト２
毎に処理依頼情報の内容を変えて送信できるようにして
もよい。例えば、○○航空の予約サイト２に対する路線
の指定が「羽田−小松」であり、××航空の予約サイト
２に対する路線の指定が「ＨＮＤ−ＫＭＱ」であると異
なる場合に、リソース管理エンジンコンポーネント３３
は、予約サイト２毎に適切な処理依頼情報を生成して各
予約サイト２に送信する。また、リソース管理エンジン
コンポーネント３３は、これら予約サイト２毎の処理依
頼情報の違いを吸収するレイヤーを備えてもよい。

【００８５】なお、上記の実施の形態では、各予約サイ
ト２と分散オブジェクト管理サーバ３とは、共通のイン
ターフェーサを介してＨＴＴＰ通信を行うため、既存の
インターネット・イントラネットに複合予約システムを
実現する場合でも、インターネット・イントラネットの
ネットワーク設定をほとんど変更なしで利用できる。ま
た、予約サイト２の方でも、新規な予約サイト２として
提携する場合にシステムを更新する必要がない。

【００８６】なお、この発明のシステムは、専用のシス
テムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実
現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれか
の処理を実行するためのプログラムを格納した媒体（フ
ロッピー（登録商標）ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ等）から
該プログラムをインストールすることにより、上述の処
理を実行する複合予約システムを構成することができ
る。

【００８７】また、コンピュータにプログラムを供給す
るための媒体は、通信媒体（通信回線、通信ネットワー
ク、通信システムのように、一時的かつ流動的にプログ
ラムを保持する媒体）でも良い。例えば、通信ネットワ
ークの掲示板（ＢＢＳ）に該プログラムを掲示し、これ
をネットワークを介して配信してもよい。そして、この
プログラムを起動し、ＯＳの制御下で、他のアプリケー
ションプログラムと同様に実行することにより、上述の
処理を実行することができる。

【００８８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネットワークを介して複数の予約及びその取り消しを容
易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る複合予約システムの
構成を示す模式図である。

【図２】（ａ）が分散ＤＢに記憶された各予約サイトに
おけるプロパティ情報を示す模式図であり、（ｂ）が分
散ＤＢに記憶された確定予約情報を示す模式図である。

【図３】顧客情報ＤＢに記憶されたユーザ情報を示す模
式図である。

【図４】（ａ）が予約照会指示処理を説明するフローチ
ャートであり、（ｂ）が予約情報取得処理を説明するフ
ローチャートである。

【図５】ユーザ端末に表示される予約条件入力画面の一
例を示す模式図である。

【図６】ユーザ端末から分散オブジェクト管理サーバに
送られる予約条件情報の一例を示す模式図である。

【図７】リソース管理エンジンコンポーネントが生成す
る予約問い合わせ情報の一例を示す模式図である。

【図８】リソース管理エージェントがリソース管理エン
ジンコンポーネントに供給する仮予約情報の一例を示す
模式図である。

【図９】顧客情報ＤＢに記憶されたユーザ情報に従って
作成された予約情報の一例を示す模式図である。

【図１０】ユーザ端末に表示される予約選択画面の一例
を示す模式図である。

【図１１】（ａ）が予約選択指示処理を説明するフロー
チャートであり、（ｂ）が一括予約依頼処理を説明する
フローチャートである。

【図１２】ユーザ端末から分散オブジェクト管理サーバ
に送られる予約選択情報の一例を示す模式図である。

【図１３】（ａ）が仮予約から本予約への変更を依頼す
るための予約処理情報の一例を示す模式図であり、
（ｂ）が仮予約の取消を依頼するための予約処理情報の
一例を示す模式図である。

【図１４】リソース管理エージェントがリソース管理エ
ンジンコンポーネントに供給する本予約情報の一例を示
す模式図である。

【図１５】（ａ）が予約取消指示処理を説明するフロー
チャートであり、（ｂ）が一括取消依頼処理を説明する
フローチャートである。

【図１６】リソース管理エンジンコンポーネントが生成
する予約済み情報の一例を示す模式図である。

【図１７】ユーザ端末に表示される予約取消画面の一例
を示す模式図である。

【図１８】本予約の取消を依頼するための予約処理情報
の一例を示す模式図である。

【符号の説明】

１ ユーザ端末 ２ 予約サイト ３ 分散オブジェクト管理サーバ ４ インターネット ３１ ＵＩコンポーネント ３２ リソース管理エージェント ３３ リソース管理エンジンコンポーネント ３４ 分散ＤＢ ３５ 顧客情報ＤＢ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西坂 毅 東京都江東区豊洲三丁目３番３号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 (72)発明者 酒井 浩直 東京都江東区豊洲三丁目３番３号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 Ｆターム(参考） 5B049 AA01 BB32 BB52 CC06 DD01 FF01 GG02

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の予約サイトに対する予約依頼情報を
   通信ネットワークを介してエージェントサーバに送信す
   る予約情報送信手段と、 前記予約情報送信手段から送信された予約依頼情報を受
   信する予約情報受信手段と、 前記予約情報受信手段が受信した予約依頼情報に従っ
   て、通信ネットワークを介して複数の予約サイトに予約
   処理を依頼する予約依頼手段と、 を備えることを特徴とする複合予約システム。
2. 【請求項２】予約サイト毎に予約の対象を示す情報を記
   憶する予約対象記憶手段と、 予約の対象の概略を取得し、取得した予約の対象の概略
   に適合する各予約サイトを前記予約対象記憶手段に記憶
   された情報に従って特定する予約サイト特定手段と、 前記予約サイト特定手段により特定された各予約サイト
   に対する予約依頼情報を通信ネットワークを介して受信
   する予約情報受信手段と、 前記予約情報受信手段が受信した予約依頼情報に従っ
   て、通信ネットワークを介して各予約サイトに予約処理
   を依頼する予約依頼手段と、 を備えることを特徴とする複合予約システム。
3. 【請求項３】複数の予約サイトに対する予約可能状況の
   問い合わせのための照会情報を通信ネットワークを介し
   てエージェントサーバに送信する照会情報送信手段と、 前記照会情報送信手段から送信された照会情報を受信す
   る照会情報受信手段と、 前記照会情報受信手段が受信した照会情報に従って、通
   信ネットワークを介して複数の予約サイトに仮予約処理
   を依頼する仮予約依頼手段と、 前記仮予約依頼手段が依頼した仮予約が可能となる予約
   サイトを予約可能な予約サイトとして予約可能状況の問
   い合わせに応答する照会応答手段と、 を備えることを特徴とする複合予約システム。
4. 【請求項４】予約サイト毎に予約の対象を示す情報を記
   憶する予約対象記憶手段と、 予約の対象の概略を取得し、取得した予約の対象の概略
   に適合する各予約サイトを前記予約対象記憶手段に記憶
   された情報に従って特定する予約サイト特定手段と、 前記予約サイト特定手段により特定された各予約サイト
   に対する予約可能状況の問い合わせのための照会情報を
   通信ネットワークを介して受信する照会情報受信手段
   と、 前記照会情報受信手段が受信した照会情報に従って、通
   信ネットワークを介して複数の予約サイトに仮予約処理
   を依頼する仮予約依頼手段と、 前記仮予約依頼手段が依頼した仮予約が可能となる予約
   サイトを予約可能な予約サイトとして予約可能状況の問
   い合わせに応答する照会応答手段と、 を備えることを特徴とする複合予約システム。
5. 【請求項５】複数の予約サイトに対する予約依頼情報を
   通信ネットワークを介してエージェントサーバに送信す
   る予約情報送信ステップと、 前記予約情報送信ステップにて送信された予約依頼情報
   を受信する予約情報受信ステップと、 前記予約情報受信ステップにて受信した予約依頼情報に
   従って、通信ネットワークを介して複数の予約サイトに
   予約処理を依頼する予約依頼ステップと、 を備えることを特徴とする複合予約管理方法。
6. 【請求項６】予約の対象の概略を取得し、取得した予約
   の対象の概略に適合する各予約サイトを予約サイト毎の
   予約の対象を示す情報に従って特定する予約サイト特定
   ステップと、 前記予約サイト特定ステップにて特定された各予約サイ
   トに対する予約依頼情報を通信ネットワークを介して受
   信する予約情報受信ステップと、 前記予約情報受信ステップにて受信した予約依頼情報に
   従って、通信ネットワークを介して各予約サイトに予約
   処理を依頼する予約依頼ステップと、 を備えることを特徴とする複合予約管理方法。
7. 【請求項７】複数の予約サイトに対する予約可能状況の
   問い合わせのための照会情報を通信ネットワークを介し
   てエージェントサーバに送信する照会情報送信ステップ
   と、 前記照会情報送信ステップにて送信された照会情報を受
   信する照会情報受信ステップと、 前記照会情報受信ステップにて受信した照会情報に従っ
   て、通信ネットワークを介して複数の予約サイトに仮予
   約処理を依頼する仮予約依頼ステップと、 前記仮予約依頼ステップにて依頼した仮予約が可能とな
   る予約サイトを予約可能な予約サイトとして予約可能状
   況の問い合わせに応答する照会応答ステップと、 を備えることを特徴とする複合予約管理方法。
8. 【請求項８】予約の対象の概略を取得し、取得した予約
   の対象の概略に適合する各予約サイトを予約サイト毎の
   予約の対象を示す情報に従って特定する予約サイト特定
   ステップと、 前記予約サイト特定ステップにて特定された各予約サイ
   トに対する予約可能状況の問い合わせのための照会情報
   を通信ネットワークを介して受信する照会情報受信ステ
   ップと、 前記照会情報受信ステップにて受信した照会情報に従っ
   て、通信ネットワークを介して複数の予約サイトに仮予
   約処理を依頼する仮予約依頼ステップと、 前記仮予約依頼ステップにて依頼した仮予約が可能とな
   る予約サイトを予約可能な予約サイトとして予約可能状
   況の問い合わせに応答する照会応答ステップと、 を備えることを特徴とする複合予約管理方法。
9. 【請求項９】コンピュータを複合予約システムとして機
   能させるプログラムを記録するコンピュータ読み取り可
   能な記録媒体であって、 複数の予約サイトに対する予約依頼情報を通信ネットワ
   ークを介してエージェントサーバに送信する予約情報送
   信ステップと、前記予約情報送信ステップにて送信され
   た予約依頼情報を受信する予約情報受信ステップと、前
   記予約情報受信ステップにて受信した予約依頼情報に従
   って、通信ネットワークを介して複数の予約サイトに予
   約処理を依頼する予約依頼ステップとを実現するプログ
   ラムを記憶することを特徴とする記録媒体。
10. 【請求項１０】コンピュータを複合予約システムとして
    機能させるプログラムを記録するコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体であって、 予約の対象の概略を取得し、取得した予約の対象の概略
    に適合する各予約サイトを予約サイト毎の予約の対象を
    示す情報に従って特定する予約サイト特定ステップと、
    前記予約サイト特定ステップにて特定された各予約サイ
    トに対する予約依頼情報を通信ネットワークを介して受
    信する予約情報受信ステップと、前記予約情報受信ステ
    ップにて受信した予約依頼情報に従って、通信ネットワ
    ークを介して各予約サイトに予約処理を依頼する予約依
    頼ステップとを実現するプログラムを記憶することを特
    徴とする記録媒体。