JP2000163343A - Webシステムの処理順序監視装置及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

Webシステムの処理順序監視装置及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2000163343A
JP2000163343A JP33449098A JP33449098A JP2000163343A JP 2000163343 A JP2000163343 A JP 2000163343A JP 33449098 A JP33449098 A JP 33449098A JP 33449098 A JP33449098 A JP 33449098A JP 2000163343 A JP2000163343 A JP 2000163343A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Webブラウザから要求される処理の順序が適
切か否かを判定する 【解決手段】リクエストを発信し表示画面を構成するた
めの画面データを受信するWebブラウザ2と、Web
ブラウザ2から発信されたリクエストにしたがって処理
を実行するサーバ10とから構成されるWebシステム
に組み込まれる装置であって、Webブラウザ2から発
信されたリクエストにしたがってサーバ10で実行され
た処理に関する情報と予め設定された画面の遷移状態を
示す状態遷移情報とに基づいて、サーバ10で次に実行
される処理に関する情報を予測した予測情報を求め、こ
の予測情報とWebブラウザ2から発信されたリクエス
トにしたがって実際に次にサーバ10で実行される処理
に関する情報とを比較し、サーバ10で実行される処理
の順序の適否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、WWW(World Wi
de Web)を利用可能なシステム(以下、「Webシステ
ム」という)において実行される処理の実行順序を監視
する装置及びプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、一般的なWebシステムにお
けるWebブラウザの表示画面とWebアプリケーショ
ンサーバの処理の関係の例を示すブロック図である。
【0003】Webシステム1の中には、複数の画面に
わたってユーザからの入力を順次受け付けながら、一連
の業務を実現する機能を有するものがある。図17では
この複数の画面により一連の業務を提供する例として、
ユーザ認証を行い、その後データベースをアクセスする
場合を挙げている。
【0004】この一般的なWebシステム1は、主にW
ebブラウザ2と、Webサーバ3及びアプリケーショ
ンプログラム44を実行するアプリケーションサーバ4
を含むWebアプリケーションサーバ5とから構成され
ている。なお、アプリケーションプログラム44には、
ユーザ認証処理4b、データベースアクセス処理4c、
アクセス終了処理4dがある。
【0005】Webブラウザ2の画面は一連の業務を提
供するにあたり、画面2a、2b、2c、2dと遷移す
る。
【0006】このWebブラウザ2は、それぞれ画面2
a〜2cに基づいてWebサーバ3に対してリクエスト
(URL)6b〜6dを発信する。また、このリクエス
ト6b〜6dの応答であるHTML形式のデータ7b〜
7dをWebサーバ3から受信し、この受信したHTM
L形式データ7b〜7dの内容にしたがって画面2b〜
2dを形成する。また、このWebブラウザ2は、図示
していないクライアント上で動作する。
【0007】Webアプリケーションサーバ5の第1の
要素であるWebサーバ3は、Webブラウザ2からリ
クエスト6b〜6dを受信した際に、このリクエスト6
b〜6dの内容をアプリケーションサーバ4に出力す
る。そして、アプリケーションサーバ4で実行された処
理4b〜4dの結果を用いてWebブラウザ2へのHT
ML形式データ7b〜7dの送信処理を実行する。
【0008】Webアプリケーションサーバ5の第2の
要素であるアプリケーションサーバ4は、Webブラウ
ザ2から発信された各リクエスト6b〜6dをWebサ
ーバ3経由で入力し、このリクエスト6b〜6dにした
がってそれぞれユーザ認証処理4b、データベースアク
セス処理4c、アクセス終了処理4dを実行する。
【0009】上記のような構成を有するWebシステム
1においては、まず画面2aに対してユーザからログイ
ン情報が入力され、このログイン情報を含むリクエスト
6bがWebブラウザ2からWebサーバ3を介してア
プリケーションサーバ4に入力される。
【0010】次に、このリクエスト6bにしたがってア
プリケーションサーバ4のユーザ認証を行うための処理
4bが実行され、この処理4bの実行結果がWebサー
バ3に出力される。
【0011】これにより、Webサーバ3において、H
TML形式データ7bが処理4bの実行結果及び先に受
信したリクエスト6bに基づいて生成され、このHTM
L形式データ7bがWebサーバ3からWebブラウザ
2に送信され、画面2bがWebブラウザ2に表示され
る。
【0012】次に、画面2bに対してユーザからデータ
ベースアクセス命令が入力され、このデータベースアク
セス命令を含むリクエスト6cがWebブラウザ2から
Webサーバ3に送信され、このWebサーバ3を介し
てアプリケーションサーバ4に入力される。
【0013】次に、このリクエスト6cにしたがって、
先の処理4bによって得られたユーザ認証結果を用いた
データベースアクセス処理4cが実行され、この処理4
cの実行結果がWebサーバ3に出力される。
【0014】これにより、Webサーバ3において、H
TML形式データ7cが処理4cの実行結果及び先に受
信したリクエスト6cに基づいて生成され、このHTM
L形式データ7cがWebサーバ3からWebブラウザ
2に送信され、画面2cがWebブラウザ2に表示され
る。
【0015】次に、画面2cに対してユーザからアクセ
ス終了命令が入力され、このアクセス終了命令を含むリ
クエスト6dがWebブラウザ2からWebサーバ3を
介してアプリケーションサーバ4に入力される。
【0016】そして、このリクエスト6dを入力したア
プリケーションサーバ4によってデータベースのアクセ
ス終了処理4dが実行される。
【0017】上記の一般的なWebシステム1におい
て、Webブラウザ2とWebサーバ3の間では、HT
TP(Hyper Text Transfer Protocol)にしたがって通
信が行われる。
【0018】このHTTPは、ステートレスなプロトコ
ルであり状態を維持しない。すなわち、HTTPにおい
ては、それぞれのリクエスト6b〜6dが発信される度
にWebブラウザ2とWebサーバ3の間のセッション
が張り替えられる。
【0019】このため、例えば図17に示すように、ま
ずWebブラウザ2からのログイン情報に基づいてユー
ザの認証を行い、その後この認証情報にしたがってデー
タベースをアクセスする場合には、ユーザ認証処理4b
とデータベースアクセス処理4cの2つの処理を用意し
ておき、処理4bの中間結果を処理4cに引き渡すため
の仕組みが必要となる。
【0020】また、このWebシステム1で提供される
一連の業務において、処理4b〜4dが呼び出される順
序は予め定められており、ここではユーザ認証処理4
b、データベースアクセス処理4c、アクセス終了処理
4dの順に処理が実行されなければならない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したような例
えば図17に示すようなWebシステム1においては、
Webブラウザ2からのリクエスト6b〜6dの発信順
序をWebサーバ3及びアプリケーションサーバ4側で
制御することが容易ではない。
【0022】これにより、Webシステム1において
は、複数の処理4b〜4dの実行順序が予め定義されて
いても、この処理4b〜4dの実行順序を保証すること
ができず問題が発生する場合がある。
【0023】例えばユーザがWebブラウザ2のバック
ボタンによって先に表示されていた画面を再表示させ、
この画面に基づくリクエストを再送信した場合にはアプ
リケーションサーバ4で実行される処理4b〜4dの順
序が予め定義されていた順序と異なることになる。すな
わち、図17のWebシステム1において、処理4b及
び処理4cを実行した後にユーザがWebブラウザ2の
バックボタンをプッシュし、再び画面2aからリクエス
ト6bが送信されると、このWebシステム1で提供す
る一連の業務が正常に実行されなくなる。
【0024】上記のような問題を解消するために、従来
においては、例えば一連の処理に対して、決定表などを
用いて、起こりうる全ての条件を列挙し、それらに対す
る処理を定義する方法が利用されている。
【0025】しかしながら、この決定表等を利用する方
法は、条件が少ない場合には有効であるが、条件が多い
場合には処理の変更時の改変に手間がかかるという問題
がある(三善英行著、「Webサーバによる3層クライ
アント/サーバシステム開発技法」、ソフト・リサーチ
・センター)。
【0026】また、他の従来方法として、あるプログラ
ムが実行されるときに、その直前に実行されるプログラ
ム名を保持することによって、一連の処理の流れを定義
する方法がある。この方法において、あるプログラムは
その直前に実行されたプログラム名をチェックし、保持
されているプログラム名との関係において適切であれば
一連の処理を正常とする。適切でなければ一連の処理を
異常とする。
【0027】しかしながら、プログラム名を保持するこ
の従来方法においては、一連の業務の中で同一処理の繰
り返しを必要とするアプリケーションプログラムが利用
される場合には、バックボタンによるWebブラウザの
戻り方によっては同じプログラム名が読み出されること
になり、処理が適切か否かを区別することができないと
いう問題がある。
【0028】この問題を解決する方法として、Webブ
ラウザから発信されるリクエストに連続した番号(例え
ばカウンタで生成)を付加し、サーバ側においてその番
号の連続性を確認するという方法が特願平10−288
329号公報に開示されている。
【0029】この連続する番号をリクエストに付加する
方法を図17の場合に適用して説明する。
【0030】この方法では、処理4bが実行されるアプ
リケーションプログラム44において番号1が記憶され
る。また、この番号1が付加されたHTML形式データ
7bがWebサーバ3からWebブラウザ2に送信され
る。
【0031】次に、この番号1の付加されたHTML形
式データ7bの内容に基づいて、Webブラウザ2に画
面2bが表示される。この画面2bにユーザによる入力
がなされると、この画面2bを構成する原因となったH
TML形式データ7bに付加されていた番号1が、発信
されるリクエスト6cに付加され、アプリケーションサ
ーバ4に送信される。
【0032】アプリケーションサーバ4では、自己が記
憶済みの番号1と、新規に受信されたリクエスト6cに
付加されている番号1とが比較され、一致していれば処
理順序は正常であると判定され、処理4cが実行され
る。
【0033】すると、アプリケーションサーバ4におい
てカウントアップされた番号2が記憶される。また、こ
の番号2が付加されたHTML形式データ7cがWeb
サーバ3からWebブラウザ2に送信される。
【0034】次に、この番号2の付加されたHTML形
式データ7cの内容に基づいて、Webブラウザ2に画
面2cが表示される。この画面2cにユーザによる入力
がなされると、この画面2cを構成する原因となったH
TML形式データ7cに付加されていた番号2が、発信
されるリクエスト6dに付加され、アプリケーションサ
ーバ4に送信される。
【0035】アプリケーションサーバ4では、自己が記
憶済みの番号2と、新規に受信されたリクエスト6dに
付加されている番号2とが比較され、一致していれば処
理順序は正常であると判定され、処理4dが実行され
る。
【0036】ここで、画面2cを表示中のWebブラウ
ザのバックボタンがユーザによって押され、画面2cが
画面2bに戻ってリクエスト6cが発信されると、アプ
リケーションサーバ4で受信されたリクエスト6cに付
加されている番号1は、記憶されている番号2よりも小
さくなることから、処理順序が異常であると判定され
る。
【0037】しかしながら、この連続する番号をリクエ
ストに付加する方法においては、Webブラウザの表示
画面が複数のHTML形式データによって構成される場
合に処理順序の適否を判定することができない場合があ
る。
【0038】図18は、複数のHTML形式データによ
って構成されているWebブラウザの表示画面とこのH
TML形式データに付加されている連続番号との関係の
例を示す図である。
【0039】この例では、Webブラウザ2の表示画面
では、画面8aが親フレーム、画面8b、8cがこの親
フレームに基づく子フレームとなっている。また、この
Webブラウザ2の表示状態を実現する際には、まずW
ebサーバ3において親フレームである画面8aに関す
るHTML形式データ9aの送信処理が実行され、次に
この親フレームの表示内容に基づいて子フレームである
画面8bに関するHTML形式データ9bの送信処理が
実行され、最後に子フレームである画面8cに関するH
TML形式データ9cの送信処理が実行されたとする。
【0040】この場合、アプリケーションサーバ4で実
行された処理順序にしたがいHTML形式データ9aに
番号1が付加され、HTML形式データ9bに番号2が
付加され、HTML形式データ9cに番号3が付加され
る。また、このWebブラウザ2の表示状態が実現され
た際におけるアプリケーションサーバ4には番号3が記
憶される。
【0041】このような図18の表示状態において画面
8bへの操作がなされると、この画面8bに基づくリク
エストがWebブラウザ2から発信されるが、このリク
エストには番号2が付加される。
【0042】したがって、アプリケーションサーバ4に
おいては、処理順序が正常であるにもかかわらず、記憶
済みの番号3とリクエストに付加されている番号2が一
致しないため異常であると判定される。
【0043】本発明は、以上のような実状に鑑みてなさ
れたもので、Webブラウザの画面がサーバへの通知な
しに切り換えられた状態を検出することで、Webブラ
ウザの処理順序を管理するWebシステムの処理順序監
視装置及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。
【0045】第1の発明は、リクエストを発信し表示画
面を構成するための画面データを受信するWebブラウ
ザと、Webブラウザから発信されたリクエストにした
がって処理を実行するサーバとから構成されるWebシ
ステムに組み込まれる装置であって、Webブラウザか
ら発信されたリクエストにしたがってサーバで実行され
た処理に関する情報と予め設定された画面の遷移状態を
示す状態遷移情報とに基づいて、サーバで次に実行され
る処理に関する情報を予測した予測情報を求め、この予
測情報とWebブラウザから発信されたリクエストにし
たがって実際に次にサーバで実行される処理に関する情
報とを比較し、サーバで実行される処理の順序の適否を
判定するWebシステムの処理順序監視装置である。
【0046】この第1の発明のWebシステム処理順序
監視装置においては、サーバ側において次に実行される
処理に関する情報の候補が予測され、実際に次に実行さ
れる処理に関する情報がこの予測された候補のいずれか
に該当するか否かが判定され、処理の順序の適否が判定
される。
【0047】なお、この発明において、処理に関する情
報としては、Webブラウザの表示状態の起因となる処
理としてこのサーバが認識している少なくとも一つの処
理名を適用することができる。また、Webブラウザの
表示状態の起因となる処理により送信された画面データ
も適用可能である。さらに、Webブラウザの表示状態
の起因となる処理を要求したリクエストも適用可能であ
る。
【0048】このように、この第1の発明においては、
サーバに実行要求されている処理が実行許可されている
処理か否かにより処理順序の適否が判定される。
【0049】したがって、Webブラウザの表示画面が
複数の画面データから構成される場合であってもWeb
システムで実現される処理の順序の適否を判定すること
ができ、Webシステムにおける動作の信頼性を向上さ
せることができる。
【0050】また、この第1の発明においては、処理の
内容を変更する場合には、変更された処理に関する状態
遷移情報を書き換えるのみでよいため、処理変更時に必
要とされる労力を低減させることができる。
【0051】第2の発明は、リクエストを発信し表示画
面を構成するための画面データを受信するWebブラウ
ザと、Webブラウザから発信されたリクエストにした
がって処理を実行するサーバとから構成されるWebシ
ステムに組み込まれる装置であって、Webブラウザに
おける表示画面の遷移状態を示す状態遷移情報を保持す
る状態遷移情報保持手段と、サーバで次に実行される処
理に関する情報である予測情報を格納する予測情報格納
手段と、Webブラウザから発信されたリクエストにし
たがってサーバで実行された処理に関する情報と予測情
報格納手段に格納済みの予測情報とを比較してサーバで
実行される処理の順序の適否を判定する監視手段と、監
視手段によって処理順序が適していると判定された場合
に、Webブラウザから発信されたリクエストにしたが
ってサーバで実行された処理に関する情報と状態遷移情
報保持手段に保持されている状態遷移情報とに基づい
て、新規の予測情報を求めて予測情報格納手段に格納す
る予測手段とを具備したWebシステムの処理順序監視
装置である。
【0052】この第2の発明のWebシステム処理順序
監視装置においては、サーバで次に実行されると予測さ
れる処理に関する情報が、状態予測情報を用いて予測手
段によって予測される。そして、実際にサーバで次に実
行される処理に関する情報がこの予測された処理に関す
る情報と一致するか否かが判定される。
【0053】この第2の発明における動作は、先に説明
した第1の発明の動作と同様であり、同様の効果を得る
ことができる。
【0054】第3の発明は、第2の発明のWebシステ
ムの処理順序監視装置において、監視手段によって処理
順序が適していると判定された場合に、Webブラウザ
から発信されたリクエストにしたがってサーバで実行さ
れた処理に関する情報を格納する実行履歴格納手段を付
加したWebシステムの処理順序監視装置である。
【0055】したがって、第2の発明と同様の作用効果
に加えて、処理順序が適切でなくなる直前までの情報が
確保されるため、この情報を異常原因の解析、正常状態
への回復に用いることができる。
【0056】第4の発明は、第3の発明のWebシステ
ムの処理順序監視装置において、Webブラウザからリ
クエストが発信される際に、このWebブラウザに表示
されている画面の状態情報を発信する画面状態情報発信
手段を付加し、監視手段に、画面状態情報発信手段によ
って発信された画面の状態情報と実行履歴格納手段に格
納されている情報とを比較してサーバで実行される処理
の順序の適否を判定する機能を付加したWebシステム
の処理順序監視装置である。
【0057】この第4の発明においては、サーバで実行
される処理に関する情報とサーバで先に予測された情報
との整合性のみではなく、Webブラウザの現在の表示
状態と先にサーバで実行された処理に関する情報との整
合性も考慮して処理順序の適否が判定される。
【0058】これにより、第3の発明と同様の作用効果
に加えて、処理順序が適切でなくなる前と後で同じリク
エストがWebブラウザから発信される場合であって
も、適切に処理順序の適否が判定される。
【0059】第5の発明は、第3の発明又は第4の発明
のWebシステムの処理順序監視装置において、監視手
段によって処理順序が適していないと判定された場合
に、実行履歴格納手段に格納されている情報を用いてW
ebブラウザの表示画面を再構築する回復処理手段を付
加したWebシステムの処理順序監視装置である。
【0060】この第5の発明においては、処理順序が適
切でなくなった場合に、適切でなくなる直前の状態にW
ebブラウザの状態が回復されるため、操作容易性が向
上され、Webシステムにおける動作が一層向上され
る。
【0061】第6の発明は、リクエストを発信し表示画
面を構成するための画面データを受信するWebブラウ
ザと、Webブラウザから発信されたリクエストにした
がって処理を実行するサーバとから構成されるWebシ
ステムに組み込まれる装置を制御するプログラムであっ
て、Webブラウザから発信されたリクエストにしたが
ってサーバで実行された処理に関する情報と予め設定さ
れた画面の遷移状態を示す状態遷移情報とに基づいて、
サーバで次に実行される処理に関する情報を予測した予
測情報を求め、この予測情報とWebブラウザから発信
されたリクエストにしたがって実際に次にサーバで実行
される処理に関する情報とを比較し、サーバで実行され
る処理の順序の適否を判定させるプログラムを記憶した
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0062】また、第7の発明は、リクエストを発信し
表示画面を構成するための画面データを受信するWeb
ブラウザと、Webブラウザから発信されたリクエスト
にしたがって処理を実行するサーバとから構成されるW
ebシステムに組み込まれる装置を制御するプログラム
であって、Webブラウザにおける表示画面の遷移状態
を示す状態遷移情報を保持させる状態遷移情報保持機能
と、サーバで次に実行される処理に関する情報である予
測情報を格納させる予測情報格納機能と、Webブラウ
ザから発信されたリクエストにしたがってサーバで実行
された処理に関する情報と予測情報格納機能によって格
納された予測情報とを比較してサーバで実行される処理
の順序の適否を判定させる監視機能と、監視機能によっ
て処理順序が適していると判定された場合に、Webブ
ラウザから発信されたリクエストにしたがってサーバで
実行された処理に関する情報と状態遷移情報保持機能に
よって保持されている状態遷移情報とに基づいて、新規
の予測情報を求めて予測情報格納機能に格納させる予測
手段とを実現させるプログラムを記憶したコンピュータ
読み取り可能な記憶媒体である。
【0063】第8の発明は、第7の発明のプログラムを
記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体におい
て、監視機能によって処理順序が適していると判定され
た場合に、Webブラウザから発信されたリクエストに
したがってサーバで実行された処理に関する情報を格納
させる実行履歴格納機能を実現させるプログラムを付加
したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0064】第9の発明は、第8の発明のプログラムを
記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体におい
て、Webブラウザからリクエストが発信される際に、
このWebブラウザに表示されている画面の状態情報を
発信させる画面状態情報発信機能を実現させるためのプ
ログラムを付加し、監視機能に、画面状態情報発信機能
によって発信された画面の状態情報と実行履歴格納機能
によって格納されている情報とを比較してサーバで実行
される処理の順序の適否を判定させる機能を付加したコ
ンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0065】第10の発明は、第8の発明又は第9の発
明のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体において、監視機能によって処理順序が適して
いないと判定された場合に、実行履歴格納機能によって
格納されている情報を用いてWebブラウザの表示画面
を再構築させる回復処理機能を実現させるプログラムを
付加したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0066】この第6乃至第10の発明は、それぞれ上
記第1乃至第5の発明と同様の機能をコンピュータに実
現させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み
取り可能な記憶媒体である。
【0067】この第6乃至第10の発明のようなプログ
ラムを記憶した記憶媒体を用いることによって、上述し
た機能を有していない装置や、計算機においても、簡単
に上述した機能を付加することができる。
【0068】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0069】(第1の実施の形態)本実施の形態におい
ては、Webブラウザに表示される画面の遷移情報を利
用して、事前に実行可能な処理を予測し、Webブラウ
ザから発信されたリクエストにしたがってサーバが処理
を実行する前に制約違反を発見する装置について説明す
る。
【0070】図1は、本実施の形態に係るWebシステ
ムの処理順序監視装置の構成を示すブロック図であり、
図17と同一の部分については同一の符号を付してその
説明を省略するかあるいは簡単に説明し、ここでは異な
る部分についてのみ詳しく説明する。
【0071】Webブラウザ2は、Webアプリケーシ
ョンサーバ10に搭載されているアプリケーションプロ
グラムの処理10aによって送信されたHTML形式フ
ァイル11aの内容にしたがって画面12aを表示して
いる。
【0072】HTML形式データ11aには「/cgi-bin
/10b」という記載13が含まれている。この記載13の
内容は、PATH_INFO という変数の値としてリクエスト1
4bに含まれ、画面12aを表示しているWebブラウ
ザ2から発信される。この「/cgi-bin/10b」という記載
13は、アプリケーションプログラムの処理10bを読
み出す旨を示す記載である。また、リクエスト14b
は、HTML形式データ11a内に記載されているFO
RMタグによって送信される。
【0073】Webアプリケーションサーバ10は、先
で説明したWebアプリケーションサーバ5と同様の機
能を有するが、自己が受信したWebブラウザ2からの
リクエストを処理順序監視装置15に送信し、この処理
順序監視装置15からの応答を解析し、受信したリクエ
ストにしたがう処理を実行するか又は表示状態の回復を
実行する点が異なる。
【0074】処理順序監視装置15は、Webブラウザ
2から発信されたリクエストをWebアプリケーション
サーバ10を介して受信し、このWebアプリケーショ
ンサーバ10で実行される処理の順序が適切か否かを判
定する。そして、処理の順序が適切であると判定した場
合にはWebアプリケーションサーバ10に処理実行命
令を送信し、処理の順序が適切でないと判定した場合に
はWebアプリケーションサーバ10に回復処理情報を
送信する。
【0075】この処理順序監視装置15は、リクエスト
解析部16と、実行監視部17と、状態遷移情報保持部
18と、予測情報格納部19と、実行履歴格納部20
と、回復処理部21とから構成されている。
【0076】以下、この処理順序監視装置15の各構成
要素をそれぞれ詳細に説明する。
【0077】リクエスト解析部16は、Webブラウザ
2から発信されたリクエストを受信し、この受信したリ
クエストの中から処理の順序を監視する際に必要とされ
る情報である実行パラメータを抽出し、この実行パラメ
ータを実行監視部17に出力する。なお、この実行パラ
メータは、具体的にはPATH_INFO 変数値により特定され
る処理名(プログラム名)、状態変数、クッキーにセッ
トされている情報でありリクエストを発信した画面の状
態情報等を含んでいる。
【0078】次に、状態遷移情報保持部18について説
明する。
【0079】この状態遷移情報保持部18は、Webブ
ラウザ2に表示される各画面が次にどのような画面に変
化するかを示す情報である状態遷移情報を保持する。
【0080】図2は、この状態遷移情報保持部18に保
持されている状態遷移情報の内容を示す図である。
【0081】この図2に示すように、状態遷移情報22
は、画面遷移の差分情報であり、主に遷移の起因となる
画面情報(Pre情報)と、画面遷移によりWebブラ
ウザ2の表示画面から削除される画面リスト及び新たに
追加される画面リストを示す画面遷移情報(Post情
報)と、この画面遷移を引き起こす処理名を示す遷移処
理情報(AppLogic情報)とからなる。
【0082】この状態遷移情報22は、各画面への遷移
状態毎に定められており、状態遷移情報保持部18に保
持されている。
【0083】図3は、Webブラウザ2の画面が遷移す
る状態の例とこの画面遷移状態を示す各状態遷移情報2
2の例を示す概念図である。
【0084】この例では、画面Aに対する操作の結果、
画面X、B、Cが表示される。ここで、画面Xは親フレ
ームであり、画面B、Cは子フレームである。
【0085】この画面Aから画面X、B、Cへの遷移状
態を示す状態遷移情報22aは、遷移前の画面はAであ
るためPre情報:[A]を含んでいる。また、削除さ
れる画面リストはAであり追加される画面リストはX、
B、CであるためPost情報:[−[A]、+[X、
B、C]]を含んでいる。さらに、画面遷移を引き起こ
す処理はX0 であるためAppLogic情報:[処理
0 ]を含んでいる。
【0086】また、画面X、B、Cが表示されている場
合に画面Cに操作がなされると、この画面Cに代えて画
面Dが表示される。この画面X、B、Cが表示されてい
る場合に画面Cに代えて画面Dが表示される画面遷移状
態を示す状態遷移情報22bは、遷移前の画面はCであ
るためPre情報:[C]を含んでいる。また、削除さ
れる画面リストはCであり追加される画面リストはDで
あるためPost情報:[−[C]、+[D]]を含ん
でいる。さらに、画面遷移を引き起こす処理はC0 であ
るためAppLogic情報:[処理C0 ]を含んでい
る。
【0087】また、画面X、B、Cが表示されている場
合に画面Bに操作がなされると、画面Eが表示される。
この画面Bへの操作により画面X、B、Cから画面Eに
切り替わる状態遷移情報22cは、遷移前の画面はBで
あるためPre情報:[B]を含んでいる。また、削除
される画面リストはX、B、Cであり追加される画面リ
ストはEであるためPost情報:[−[X、B、
C]、+[E]]を含んでいる。さらに、画面遷移を引
き起こす処理はE0 であるためAppLogic情報:
[E0 ]を含んでいる。
【0088】また、画面X、B、Dが表示されている場
合に画面Dに操作がなされると、画面Eが表示される。
この画面Dへの操作により画面X、B、Dから画面Eに
切り替わる状態遷移情報22dは、遷移前の画面はDで
あるためPre情報:[D]を含んでいる。また、削除
される画面リストはX、B、Dであり追加される画面リ
ストはEであるためPost情報:[−[X、B、
D]、+[E]]を含んでいる。さらに、画面遷移を引
き起こす処理はE0 であるためAppLogic情報:
[E0 ]を含んでいる。
【0089】また、画面X、B、Dが表示されている場
合に画面Bに操作がなされると、画面Eが表示される。
この画面Bへの操作により画面X、B、Dから画面Eに
切り替わる状態遷移情報22eは、遷移前の画面はBで
あるためPre情報:[B]を含んでいる。また、削除
される画面リストはX、B、Dであり追加される画面リ
ストはEであるためPost情報:[−[X、B、
D]、+[E]]を含んでいる。さらに、画面遷移を引
き起こす処理はE0 であるためAppLogic情報:
[E0 ]を含んでいる。
【0090】上述したように、状態遷移情報保持部18
は、このような各画面毎の遷移状態に関する状態遷移情
報を保持する。
【0091】次に、図1で示す実行履歴格納部20につ
いて説明する。
【0092】実行履歴格納部20は、処理順序が適切と
判定された場合にWebアプリケーションサーバ10に
おいて実行された処理の実行結果である履歴情報を時系
列(スタック形式)で格納する部分である。また、この
実行履歴格納部20は、Webブラウザ2に表示されな
くなる部分の履歴情報の代わりに、新規に表示されるこ
とになる部分の履歴情報を記憶する。ここではスタック
形式で記憶されているため、前者の履歴情報の上に後者
の履歴情報が重ねられる。
【0093】したがって、この実行履歴格納部20は、
処理順序が適切な場合における最新の履歴情報を記憶
し、処理順序が適切でない場合における履歴情報は記憶
しない。
【0094】ここで、履歴情報とは、Webブラウザ2
の表示状態を構成するためにWebアプリケーションサ
ーバ10が送信したHTML形式データ、及びこれらの
HTML形式データを生成する起因となった処理の名
称、この処理が実行完了前の第1段階であるか実行完了
後の第2段階であるかを示す実行状態からなる情報であ
る。
【0095】図4は、この実行履歴格納部20の記憶内
容とWebブラウザ2の画面との関係の例を示す図であ
る。なお、ここでは、第1段階の履歴情報を点線であら
わし、第2段階の履歴情報を実線であらわしている。
【0096】この図4においては、まず、Webブラウ
ザ2に画面Aが表示され、次に画面X、B、Cが表示さ
れ、その後画面X、B、Dが表示される場合が例示され
ている。
【0097】画面Aが表示された際には、Webアプリ
ケーションサーバ10における処理A0 が完了されてい
るため、処理A0 に関する履歴情報A1 が第2段階とし
て実行履歴格納部20に格納される(格納状態1)。
【0098】次に、画面Aを表示しているWebブラウ
ザ2からリクエストが発信されると、処理X0 に関する
履歴情報X1 が第1段階として実行履歴格納部20に格
納され(格納状態2)、その後Webアプリケーション
サーバ10において処理X0 が完了すると、処理X0
関する履歴情報X1 が第2段階として実行履歴格納部2
0に格納される(格納状態3)。
【0099】次に、親フレームである画面Xを表示して
いるWebブラウザ2から子フレームである画面B、C
の送信処理を求めるリクエストが発信されると、処理B
0、C0 に関する履歴情報B1 、C1 が第1段階として
実行履歴格納部20に格納される(格納状態4)。その
後、Webアプリケーションサーバ10において処理B
0 、C0 が完了すると、処理処理B0 、C0 に関する履
歴情報B1 、C1 が第2段階として実行履歴格納部20
に格納される(格納状態5)。
【0100】そして、画面Cに操作がなされると、We
bブラウザ2から画面Dの送信処理を求めるリクエスト
が発信され、処理D0 に関する履歴情報D1 が第1段階
として実行履歴格納部20に格納される(格納状態
6)。その後、Webアプリケーションサーバ10にお
いて処理D0 が完了すると、処理D0 に関する履歴情報
1 が第2段階として実行履歴格納部20に格納される
(格納状態7)。
【0101】図1に示す予測情報格納部19は、Web
ブラウザ2の次の表示状態を予測情報として格納する。
【0102】実行監視部17は、処理順序の適否を判定
する監視部17aとこの適否の判定に利用される予測情
報を求める予測部17bとから構成される。
【0103】監視部17aは、リクエスト解析部16か
ら入力された実行パラメータの含む処理の内容と予測情
報格納部19に記憶されている予測情報との整合性の有
無を調べ、処理の順序が適切か否かを判定する。具体的
には、リクエストに含まれている処理の内容と履歴情報
とを用いて、このリクエスト発信後のWebブラウザ2
の表示状態を認識(推定)し、この推定結果と予測情報
とを比較して処理順序の適否を判定する。
【0104】処理の順序が適切な旨の判定がなされた場
合には、その旨を示す判定結果を回復処理部21、及び
予測部17bに通知する。また、履歴情報を実行履歴格
納部20に記憶する。
【0105】処理の順序が適切でない旨の判定がなされ
た場合には、その旨を示す判定結果を回復処理部21に
通知する。
【0106】予測部17bは、監視部17aによって処
理の順序が適していると判定された場合に、以下のよう
な状態予測処理を実行する。状態予測処理とは、次にリ
クエストが発信された後に構成されるWebブラウザ2
の表示状態を予測する処理である。
【0107】図5は、予測部17bが予測情報を求める
場合の手順を示す図である。この図5に示すWebブラ
ウザ2の画面遷移状態は、図3で説明した状態と同様で
あるためここでは説明を省略する。
【0108】Webアプリケーションサーバ10におい
て処理A0 が実行され、Webブラウザ2に画面Aが表
示された場合には、実行履歴格納部20に履歴情報A1
が記憶される。
【0109】予測部17bは、この実行履歴格納部20
に記憶されている履歴情報の内容からWebブラウザ2
の表示状態を認識する。ここでは、実行履歴格納部20
に履歴情報A1 が記憶されているため、表示状態は
[A]であると認識する。
【0110】また、予測部17bは、予測情報格納部1
9に記憶されている状態遷移情報22の中から、認識さ
れた表示状態[A]と同一のPre情報[A]を有する
状態遷移情報22aを抽出する。
【0111】そして、この抽出された状態遷移情報22
aの有するPost情報の排除画面リスト[A]の内容
を認識された表示状態の内容から排除し、Post情報
の追加画面リスト[X、B、C]の内容を認識された表
示状態の内容に追加し、予想情報の内容[X、B、C]
とする。
【0112】同様に、Webアプリケーションサーバ1
0において処理X0 、B0 、C0が実行され、Webブ
ラウザ2に画面X、B、Cが表示された場合には、実行
履歴格納部20に履歴情報X1 、B1 、C1 が記憶され
る。
【0113】予測部17bは、この実行履歴格納部20
に記憶されている履歴情報の内容からWebブラウザ2
の表示状態を認識する。ここでは、実行履歴格納部20
に履歴情報X1 、B1 、C1 が記憶されているため、表
示状態は[X、B、C]であると認識する。
【0114】また、予測部17bは、予測情報格納部1
9に記憶されている状態遷移情報22の中から、認識さ
れた表示状態[X、B、C]のいずれかと同一のPre
情報を有する状態遷移情報を抽出する。ここでは、それ
ぞれPre情報[C]、[B]を含む状態遷移情報22
b、22cが抽出される。
【0115】そして、この抽出された状態遷移情報22
bの有するPost情報の排除画面リスト[C]の内容
を認識された表示状態の内容から排除し、Post情報
の追加画面リスト[D]の内容を認識された表示状態の
内容に追加し、予想情報の内容[X、B、D]とする。
【0116】一方、抽出された状態遷移情報22cの有
するPost情報の排除画面リスト[X、B、D]の内
容を認識された表示状態の内容から排除し、Post情
報の追加画面リスト[E]の内容を認識された表示状態
の内容に追加し、予想情報の内容[E]とする。
【0117】以下、Webアプリケーションサーバ10
において処理X0 、B0 、D0 が実行され、Webブラ
ウザ2に画面X、B、Dが表示された場合も同様であ
り、Webアプリケーションサーバ10において実行さ
れた処理に関する情報(ここでは履歴情報)からWeb
ブラウザ2に表示状態となっている画面を認識し、この
認識されたWebブラウザ2の表示状態[X、B、D]
と状態遷移情報22d、22eとから予測情報[E]が
求められる。
【0118】次に、図1に示す回復処理部21について
説明する。
【0119】この回復処理部21は、実行監視部17か
ら処理順序が適切である旨の通知を入力した場合に、リ
クエストで示される処理を実行する旨の処理実行命令を
Webアプリケーションサーバ10に送信し、処理を実
行させる。
【0120】一方、実行監視部17から処理順序が適切
でない旨の通知を入力した場合には、実行履歴格納部2
0の内容をアクセスし、最上段に位置する履歴情報の有
するHTML形式データを読み込んで回復処理情報とし
てWebアプリケーションサーバ10に送信し、回復処
理を実行させる。これにより、Webブラウザ2上で
は、処理順序が適切でなくなる直前のWeb画面が再構
築される。
【0121】ここで、回復処理部21は、実行履歴格納
部20のアクセス時に、最上段に第1段階の履歴情報が
あればこの第1段階の処理の実行が終了されて第2段階
になってからHTML形式データを読み出す。
【0122】なお、ここでは、画面を再構築するために
最上段の履歴情報の有するHTML形式データを利用す
るとしたが、これに代えて最上段の履歴情報の有する処
理名の再実行命令をWebアプリケーションサーバ10
に送信するとしてもよい。
【0123】上記のような構成を有する本実施の形態に
係る処理順序監視装置15の動作について、処理順序が
適切な場合、バックボタンが押されて処理順序が不適切
となった場合、リロードボタンが押されて処理順序が不
適切となった場合、回復処理を実行する場合を例に挙げ
て以下に説明する。
【0124】まず、第1の動作例として処理順序が適切
な場合について説明する。図6は、適切な順序によるオ
ペレーション時の画面遷移状態と処理順序監視装置内の
情報の関係を示す図である。なお、この図6において、
Webブラウザ2の画面遷移状態は図3、5の場合と同
様であるため説明を省略する。
【0125】まず、Webアプリケーションサーバ10
において処理A0 が実行される。すると、Webアプリ
ケーションサーバ10からWebブラウザ2へHTML
形式データが送信され、Webブラウザ2上に画面Aが
表示される。
【0126】処理順序監視装置15においては、この処
理A0 の実行終了により第2段階の履歴情報A1 が実行
履歴格納部20に記憶され、この履歴情報A1 に基づい
てWebブラウザ2の表示状態が[A]であると認識さ
れる。
【0127】また、この認識されたWebブラウザ2の
表示状態[A]と状態遷移情報22とから予測情報
[X、B、C]が求められ、予測情報格納部19に記憶
される。
【0128】次に、処理X0 の実行命令をPATH_INFO 変
数として含むリクエストが画面Aを表示するWebブラ
ウザ2から発信され、処理X0 の実行命令がWebアプ
リケーションサーバ10及び処理順序監視装置15に通
知される。
【0129】処理順序監視装置15においては、予測情
報格納部19に記憶されている予測情報[X、B、C]
が実行監視部17によって読み出される。
【0130】また、Webブラウザ2に直前まで表示さ
れていた画面Aと予測情報[X、B、C]とから、We
bブラウザ2に表示されていた画面Aは画面X、B、C
に変更される旨が認識され、現状においては未だ処理X
0 しか要求されていないため、表示状態の遷移要求が未
完であると判定される。
【0131】次に、処理X0 がWebアプリケーション
サーバ10によって実行され、Webアプリケーション
サーバ10からWebブラウザ2に画面X用のHTML
形式データが送信され、画面Xが表示される。
【0132】ここで、Webブラウザ2に表示された画
面X用のHTML形式データには、子フレームである画
面B、Cの要求リクエストがこの順に記載されている。
ゆえに、この画面Xを表示するWebブラウザ2から、
処理B0 の実行命令を含むリクエスト及び処理C0 の実
行命令を含むリクエストとが順に発信される。
【0133】処理B0 、C0 の実行命令はWebアプリ
ケーションサーバ10及び処理順序監視装置15に通知
される。
【0134】処理順序監視装置15においては、Web
ブラウザ2に表示されていた画面Aが画面X、B、Cに
変更される旨が認識されており、処理X0 、B0 、C0
が要求されていないため、表示状態の遷移要求が完了で
あると判定される。
【0135】これにより、Webアプリケーションサー
バ10において画面構成のために実行される処理はX
0 、B0 、C0 となる。
【0136】処理順序監視装置15においては、処理X
0 、B0 、C0 の実行命令と実行履歴格納部20の内容
とから、処理X0 、B0 、C0 の実行命令を含むリクエ
スト発信後のWebブラウザ2の表示状態[X、B、
C]が認識される。
【0137】また、認識されたWebブラウザ2の表示
状態[X、B、C]と予測情報[X、B、C]とが一致
するため、実行監視部17の監視部17aにおいて処理
順序が適切であると判定され、処理実行命令が処理順序
監視装置15からWebアプリケーションサーバ10に
送信される。
【0138】これにより、Webブラウザ2に画面X、
B、Cが表示されることになる。さらに、処理X0 、B
0 、C0 の実行結果として履歴情報X1 、B1 、C1
実行履歴格納部20に記憶される。
【0139】さらに、処理順序が適切であるため、認識
されたWebブラウザ2の表示状態[X、B、C]と状
態遷移情報22とから新規の予測情報[X、B、D]、
[E]が求められ、予測情報格納部19に記憶される。
【0140】次に、処理D0 の実行命令を含むリクエス
トが画面X、B、Cを表示するWebブラウザ2から発
信され、処理D0 の実行命令がWebアプリケーション
サーバ10及び処理順序監視装置15に通知される。
【0141】処理順序監視装置15においては、予測情
報格納部19に記憶されている予測情報[X、B、
D]、[E]が実行監視部17によって読み出される。
【0142】また、リクエストに含まれている処理D0
の実行命令と履歴情報の内容とから、このリクエスト発
信後にWebブラウザ2で実現される表示状態[X、
B、D]が推定される。
【0143】この推定された表示状態[X、B、D]と
読み出した予測情報の一方[X、B、D]が一致するた
め、処理順序監視装置15からWebアプリケーション
サーバ10に処理実行命令が送信され、Webアプリケ
ーションサーバ10において処理D0 が実行される。
【0144】これにより、Webブラウザ2に画面X、
B、Dが表示される。
【0145】処理順序監視装置15においては、処理D
0 によって得られる履歴情報D1が実行履歴格納部20
に記憶され、この実行履歴格納部20の記憶内容と状態
遷移情報22とから予測情報[E]が求められる。
【0146】以下、同様に、Webブラウザ2からのリ
クエストに含まれている処理に関する情報と履歴情報と
によりWebブラウザ2の表示状態が処理順序監視装置
15の実行監視部17によって認識され、この認識結果
が先において予測され予測情報格納部19に記憶されて
いる予測情報と一致するか否かが判定されながら、順次
処理が進められる。
【0147】なお、認識されたWebブラウザ2の表示
状態と予測情報が一致する場合には、この認識されたW
ebブラウザ2の表示状態と状態遷移情報とから、新規
の予測情報が求められる。
【0148】次に、第2の動作例としてバックボタンが
押されて処理順序が不適切となった場合について説明す
る。
【0149】図7は、バックボタンの押されたオペレー
ション時の画面遷移状態と処理順序監視装置15内の情
報の関係を示す図である。
【0150】この図7において、バックボタンが押され
るまでの画面遷移及び情報の内容は図6の場合と同様で
ある。
【0151】すなわち、この図7において画面Aから画
面X、B、Dが表示されるまでの遷移状態は図6の場合
と同様である。また、リクエストが示す処理の内容と履
歴情報とから処理順序監視装置15で認識されるWeb
ブラウザ2の表示状態も、画面Aから画面X、B、Dに
遷移するまでの間は図6と同様である。さらに、この処
理順序監視装置15で認識されたWebブラウザ2の表
示状態から予測された予測情報も図6の場合と同様であ
る。
【0152】画面X、B、Dの表示されているWebブ
ラウザ2においてバックボタンが押された場合、Web
ブラウザ2には画面X、B、Cが再び表示される。
【0153】ここで、画面Cに基づいて再び処理D0
実行命令を含むリクエストがWebブラウザ2から発信
されると、この処理D0 は先で予測された予測情報
[E]で示されるような画面Eの表示処理ではないた
め、処理順序監視装置15の実行監視部17によって処
理順序が適切でないと判定される。
【0154】このように、バックボタンが押されたため
に処理に不具合の生じる具体的な例を、銀行の送金処理
を用いて説明する。
【0155】この例において、画面Cは現在の口座の残
高を表示しかつオペレータが送金額を指定するための画
面とする。また、処理D0 は、指定された金額を口座か
ら引き落とす処理とする。さらに、画面Dは、引き落と
した結果を表示しかつ送金先口座を指定する画面とす
る。さらに、処理E0 は、指定された送金先口座に引き
落とされた金額を加える処理とする。
【0156】この場合に、各処理C0 、D0 、E0 が正
常な流れで実行されれば、送金元と送金先の口座の合計
額は一定である。ところが、先で述べたように、画面
X、B、Dから画面X、B、Cにバックボタンによって
表示が変更された場合には、画面Cを構成するHTML
形式データは、既にWebブラウザ2を搭載するクライ
アントにキャッシュされたものが利用されるため、We
bアプリケーションサーバ10に処理が戻された旨が通
知されず、送金元と送金先の口座の合計額が一定でなく
なる。
【0157】例えば、送金元残高1000、送金先残高
1000であり、画面X、B、Cで送金額500が指定
されたとする。この場合、処理D0 により送金元残高が
1000−500=500となり、画面X、B、DがW
ebブラウザ2に表示される。
【0158】ここで、バックボタンが押されて再び画面
X、B、Cに戻り、送金額300が指定されたとする
と、Webアプリケーションサーバ10において既に送
金元残高が500と変更されているため、送金元残高が
500−300=200となってしまい、その後送金額
300が送金先残高に加えられて1300となる。当初
は送金元残高1000と送金先残高1000の合計額2
000であるが、処理終了後には送金元残高200と送
金先残高1300の合計額は1500となるため、処理
に異常が発生する。
【0159】本実施の形態に係る処理順序監視装置15
を適用すると、バックボタンが押される前に記憶されて
いる予測情報は[E]であるが、次にWebブラウザ2
から受信するリクエストは処理D0 の実行命令を含んで
いるため予測情報と整合性がなく、処理順序の異常を検
出できる。
【0160】すなわち、バックボタンが押されて再び画
面X、B、Cに戻り、送金額300が指定された際に、
処理順序が適切でないと判定され、回復処理が実行され
る。
【0161】次に、第3の動作例としてリロードボタン
が押されて処理順序が不適切となった場合について説明
する。
【0162】図8は、リロードボタンの押されたオペレ
ーション時の画面遷移状態と処理順序監視装置15内の
情報の関係を示す図である。この図8において、バック
ボタンが押されるまでの画面遷移及び情報の内容は図
6、7の場合と同様である。
【0163】Webブラウザ2によるリロードとは、W
ebブラウザ2に表示されている画面に対応するリクエ
ストを再実行する機能である。
【0164】例えばこの図8において、画面X、B、D
を表示するWebブラウザ2のページ全体のリロードが
指定されると、まず処理X0 の実行命令を含むリクエス
トがWebブラウザ2からWebアプリケーションサー
バ10に送信される。Webアプリケーションサーバ1
0では処理X0 が再実行され、その結果がWebブラウ
ザ2に送信され画面Xが表示される。画面Xは親フレー
ムであるため、その子フレーム表示のための処理B0
0 も実行され、結果としてWebブラウザ2に画面
X、B、Dが再表示される。
【0165】また、リロードはフレーム単位でも実行可
能であり、例えば画面X、B、Dが表示されているWe
bブラウザ2において画面Dの部分が指定されてリロー
ドされると再び処理D0 の実行命令を含むリクエストが
発信される。
【0166】このようなリロード処理により、Webア
プリケーションサーバ10における一連の処理順序が変
更されることになる。
【0167】しかしながら、本実施の形態に係る処理順
序監視装置15を適用すると、画面X、B、Dを表示し
ているWebブラウザ2において画面Xがリロードさ
れ、処理X0 の実行命令を含むリクエストが発信された
としても、処理順序監視装置15に記憶されている予測
情報の中にこの処理X0 と整合性を有するものがないた
め、処理順序が適切でないと判定される。
【0168】また、表示状態T3において画面Dがリロ
ードされ、処理Dの実行命令を含むリクエストが発信さ
れたとしても、この処理Xを含む予測情報がないため、
処理順序の異常が検出される。
【0169】最後に、第4の動作例として回復処理を実
行する場合について説明する。
【0170】図9は、回復処理時の画面遷移状態と処理
順序監視装置15における実行履歴格納部20の内容と
の関係を示す図であり、バックボタンが押されてエラー
が発生するまでの画面遷移状態は図7の場合と同様であ
る。
【0171】先にも述べたように、実行履歴格納部20
には適切な順序で処理が実行された際の実行結果である
履歴情報が記憶されており、この履歴情報にはWebブ
ラウザ2に送信されたHTML形式データ(画面情報)
が含まれている。
【0172】また、先に述べたように、実行履歴は2段
階で格納される。第1段階は、リクエストを受信した場
合であり、第2段階は処理が実行され画面情報が送信完
了後に記憶される。
【0173】画面AがWebブラウザ2に表示された場
合には、実行履歴格納部20に画面A用のHTML形式
データを含む履歴情報A1 が第2段階として格納され
る。
【0174】画面X、B、CがWebブラウザ2に表示
された場合には、実行履歴格納部20に画面X、B、C
用のHTML形式データを含む履歴情報X1 、B1 、C
1が第2段階として格納される。
【0175】画面X、B、DがWebブラウザ2に表示
された場合には、実行履歴格納部20に画面D用のHT
ML形式データを含む履歴情報D1 が、履歴情報C1
代えて第2段階として格納される。
【0176】ここで、バックボタンが押されて画面X、
B、Dが画面X、B、Cに切り換えられ、再び処理D0
の実行命令を含むリクエストが送信されが、処理順序監
視装置15では処理E0 のリクエストを期待しているた
め、処理順序が適切でない旨が実行監視部17から回復
処理部21に通知される。
【0177】回復処理部21では、実行監視部21から
エラー発生の通知を受信すると、実行履歴格納部20の
最上段(最新)に記憶されている履歴情報が含むHTM
L形式データとWebブラウザ2の表示画面のうち、整
合性のない部分のみのHTML形式データが送信され
る。
【0178】ここでは、回復前と回復後との表示内容に
おいて、画面Dが異なるため、この画面DのためのHT
ML形式データが処理順序監視装置15からWebアプ
リケーションサーバ10を介してWebブラウザ2に送
信される。
【0179】これにより、バックボタンが押される前の
画面X、B、Dが再びWebブラウザ2に表示され、異
常の復旧がなされる。
【0180】なお、各履歴情報の内容のうち、第2段階
になっていないものに関しては、この処理が第2段階と
なるような処置を行い、第2段階となった時点でHTM
L形式データが送信される。
【0181】例えば、画面X、B、Dの画面構成中にス
トップボタンが押され、処理D0が第1段階(処理完了
前)であり、この状態でWebブラウザ2によってリロ
ードされた場合にはエラーが発生する。
【0182】この場合、画面X、Bの構築には履歴情報
格納部の内容をそのまま利用するが、画面Dに構築に関
しては処理D0 を再実行して第2状態とし、この処理結
果であるHTML形式データを送信する。
【0183】以上説明したように、本実施の形態に係る
処理順序監視装置15においては、Webブラウザ2に
表示される画面の遷移情報から、Webアプリケーショ
ンサーバ10で次に実行可能な処理を予測した予測情報
が抽出され、実際にWebアプリケーションサーバ10
に実行要求された処理と予測情報とから処理順序の制約
違反が検出される。
【0184】これにより、フレームのように複数の画面
が組み合わされてWebブラウザ2に表示される場合
や、リロードにより同一の処理が繰り返される場合であ
っても、処理順序が適切でない旨の検出が可能である。
【0185】したがって、Webシステムの一連の業務
に係る処理を適切な順序で実行させることができ、We
bシステムの動作の信頼性を向上させることができる。
【0186】また、本実施の形態に係る処理順序監視装
置15においては、適切な順序で実行された処理の実行
結果が、処理順序が不適切となった場合の訂正用情報と
して予め記憶されており、実際に処理順序が不適切とな
った場合にこの訂正用の情報を用いて正常なオペレーシ
ョンまで効率よくかつ矛盾なく誘導させることができ
る。
【0187】ゆえに、Webシステムの動作の信頼性が
向上される。
【0188】(第2の実施の形態)本実施の形態におい
ては、クッキー(Cookie)の機能を備えたWebシステ
ムで利用される処理順序監視装置について説明する。
【0189】先に述べた第1の実施の形態に係る処理順
序監視装置15では、Webブラウザ2からのリクエス
トにしたがって実行される処理に関する情報の内容と予
め予測された予測情報とが比較されて処理順序の適否が
判定される。
【0190】しかしながら、Webブラウザ2に表示さ
れている一部の画面は、Webブラウザ2の表示状態が
変化しても変更されない場合がある。
【0191】例えば、先で説明した図5の場合には、W
ebブラウザ2の表示状態が画面X、B、Cから画面
X、B、Dに切り換えられたとしても、画面Bは変更さ
れていない。また、この画面X、B、Cが表示されてい
る場合であっても、画面X、B、Dが表示されている場
合であっても、処理順序監視装置15には予測情報
[E]が保持されている。
【0192】したがって、画面Bに基づいてWebブラ
ウザ2から処理E0 の実行命令を含むリクエストが発信
された場合に、正常な処理順序にしたがい画面X、B、
Dを表示するWebブラウザ2から発信されたリクエス
トなのか、バックボタンが押されて表示状態が画面X、
B、Dから画面X、B、Cに戻って発信されたリクエス
トなのかを区別することができない。ゆえに、バックボ
タンが押されて処理順序が適切でない旨の検出がなされ
ない場合がある。
【0193】そこで、本実施の形態に係る処理順序監視
装置においては、リクエスト発信時のWebブラウザの
画面情報をクッキーにセットしてサーバに送信すること
により、リクエストの発信されたWebブラウザの表示
状態を認識し、処理順序の適否を判定する。
【0194】図10は、クッキーの機能を有するWeb
システムの概略を示すブロック図である。
【0195】クッキーとは、Webブラウザ23側に情
報を保存するための仕組みであり、Webアプリケーシ
ョンサーバ24にリクエストが発信される度にこの保持
された情報がWebアプリケーションサーバ24側に送
信される。
【0196】すなわち、Webブラウザ23にはクッキ
ー用の記憶装置23aが備えられており、例えばWeb
アプリケーションサーバ24から受信した情報やWeb
ブラウザ23側で得られた情報等のような所定の情報が
このクッキー用の記憶装置23aに記憶される。そし
て、このWebブラウザ23からWebアプリケーショ
ンサーバ24にリクエストが送信される度に、この記憶
装置23aに記憶された所定の情報がクッキー(HTTP_C
OOKIE )にセットされ、Webアプリケーションサーバ
24に送信される。
【0197】図11は、本実施の形態においてWebア
プリケーションサーバ24からWebブラウザ23に送
信されるHTML形式データの例を示す図であり、画面
Aを構成するためのHTML形式データ25を例示して
いる。
【0198】HTML形式データ25には、PATH_INFO
変数に処理X0 の実行命令を含むリクエストを送信する
旨の記載25aがある。
【0199】また、このHTML形式データ25には、
予めWebブラウザ23の画面情報を収集しクッキーに
セットするための処理が組み込まれている。これは、例
えばJavaScriptのようなスクリプト言語を用いて定義さ
れるものであり、図11におけるsendBrowserStatus(th
is) の記載25bが該当する。このsendBrowserStatus
(this) は、Webブラウザ23からWebアプリケー
ションサーバ24への送信ボタン(Submit)が押された
ときに起動するスクリプトであり、Webブラウザ23
に表示されている画面Aをクッキーにセットし、現在の
表示状態としてWebアプリケーションサーバ24に通
知する。
【0200】本実施の形態に係る処理順序監視装置は、
クッキーにセットされた画面情報が、Webアプリケー
ションサーバ24で実行された先の処理の結果として実
行履歴格納部に記憶された履歴情報により構成されたも
のか否かを判定することでWebブラウザ23の表示状
態が適切か否かを判定する。そして、表示状態が適切で
あると判定された場合に、リクエストに含まれる処理命
令の内容と予測情報との整合性を判定する。整合性があ
る場合には処理順序が適切であると判定され、整合性が
ない場合には処理順序が適切でないと判定されて回復処
理が実行される。
【0201】図12は、本実施の形態においてバックボ
タンの押されたオペレーション時の画面遷移状態と処理
順序監視装置内の情報の関係を示す図であり、画面Aか
ら画面X、B、Dが表示されるまでの画面の状態及び処
理順序監視装置内の情報は図5の場合と同様である。
【0202】ここで、画面X、B、Dが表示されている
場合においてバックボタンが押されて画面X、B、Cに
戻ったとする。Webブラウザ23では、この戻った際
に表示されている画面情報[X、B、C]が記憶装置2
3aに記憶される。
【0203】画面Bへの操作により、画面情報[X、
B、C]がクッキーにセットされ、処理E0 の実行命令
を含むリクエストがWebブラウザ23から発信され
る。
【0204】これにより、Webアプリケーションサー
バ24及び処理順序監視装置において、クッキーにセッ
トされたWebブラウザ23の現在の画面情報[X、
B、C]と、受信したリクエストに含まれている次の処
理の指定E0 がリクエスト解析部によって抽出される。
【0205】そして、実行監視部において、実行履歴格
納部に記憶されている履歴情報から現状の画面情報
[X、B、D]が推定され、この推定された画面情報
[X、B、D]とクッキーにセットされていた現在の画
面情報[X、B、C]とが比較される。
【0206】ここでは、実行履歴格納部の内容から求ま
る画面情報[X、B、D]とクッキーにセットされてい
た現在の画面情報[X、B、C]が一致しないため、実
行監視部から回復処理部に処理順序が適切でない旨が通
知される。
【0207】以上説明したように、本実施の形態に係る
処理順序監視装置においては、クッキーにWebブラウ
ザ23の表示状態を示す情報がセットされて発信される
ため、バックボタンによって処理順序に異常が発生する
前後で同一の画面が表示されていても、処理順序の適否
を判定することができる。
【0208】したがって、第1の実施の形態に係る処理
順序監視装置と同様の作用効果に加えて、Webシステ
ムの一連の業務に係る処理の順序を一層適切に実行させ
ることができ、Webシステムの動作の信頼性を向上さ
せることができる。
【0209】なお、上記各実施の形態に係る処理順序監
視装置においては、リクエストで指定されている処理が
実行された後にWebブラウザに表示される画面が推定
され、この推定された画面と先で予測された予測情報と
の整合性によって処理順序の適否が判定されている。し
かしながら、これに限定されるものではなく、Webア
プリケーションサーバで実行される処理に関する様々な
情報(処理実行を指定するリクエスト、処理の結果得ら
れる画像情報、処理の名称等)により整合性の有無を判
定することができる。
【0210】また、上記各実施の形態に係る処理順序監
視装置は、Webサーバとアプリケーションサーバとか
らなるWebアプリケーションサーバに接続されている
場合を例として説明しているが、これに限定されるもの
ではなく、Webアプリケーションサーバ、Webサー
バ、アプリケーションサーバ等に内蔵させてもよい。
【0211】さらに、Webサーバの有するCGI(Co
mmon Gateway Interface)に本発明の機能を実現させて
もよい。さらに、Webサーバと送受信可能に接続され
るアプリケーションサーバの一機能としてこの処理順序
監視装置と同様の機能を含めてもよい。
【0212】また、上記各実施の形態で説明した処理順
序監視装置の機能は、コンピュータに実行させることの
できるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッ
ピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD
−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記憶媒体に
書き込んで適用したり、通信媒体により伝送して各種装
置に適用することも可能である。この処理順序監視装置
の機能を実現するコンピュータは、記憶媒体に記録され
たプログラムを読み込み、プログラムによって動作が制
御されることにより、上述した処理を実行する。
【0213】
【実施例】(実施例1)ここでは、WWWによる書籍購
買システムに本発明を適用した場合の例について具体的
に説明する。
【0214】図13は、本発明を適用していない書籍購
買システムの動作例を示す図である。
【0215】まず、Webブラウザ2にメニュー画面2
6が表示されており、ユーザによって書籍購入が選択さ
れる。すると、Webブラウザ2に購入候補リスト画面
27、選択リスト画面28が表示される。
【0216】ユーザによって購入候補リスト画面27に
表示されている書籍がクリックされると、選択リスト画
面281にそのクリック内容が表示される。
【0217】ユーザによって計算ボタン28aが押され
ると、選択リスト画面281に表示されていた内容に基
づいて代金演算処理が実行され、Webブラウザ2に精
算用画面29が表示され、この精算用画面29に代金が
表示される。
【0218】ユーザによって精算用画面29の内容が確
認され、OKボタン29aが押されると、Webアプリ
ケーションサーバにおいて購入データの登録処理が実行
され、謝辞画面30が表示される。
【0219】ユーザによって謝辞画面30の「ここ」と
いう部分がクリックされると、Webアプリケーション
サーバにおいてメニュー画面表示処理が実行され、全て
の画面が変更されて再びメニュー画面26が表示され
る。
【0220】ここで、謝辞画面30が表示されているW
ebブラウザ2においてバックボタンが押されると、再
び精算用画面29が表示され、さらに精算用画面29の
OKボタン29aが押されると、Webアプリケーショ
ンサーバにおいて購入データの登録処理が実行され、同
様の書籍が2度注文されてしまう。
【0221】図14は、本発明を適用した書籍購買シス
テムの動作例を示す図である。
【0222】まず、Webブラウザ2にメニュー画面2
6が表示されており、ユーザによって書籍購入が選択さ
れる。すると、Webブラウザ2に購入候補リスト画面
27、選択リスト画面28が表示される。
【0223】ユーザによって購入候補リスト画面27に
表示されている書籍がクリックされると、選択リスト画
面281にそのクリック内容が表示される。
【0224】ユーザによって計算ボタン28aが押され
ると、選択リスト画面28に表示されていた内容に基づ
いて代金演算処理が実行され、Webブラウザ2に精算
用画面29が表示され、この精算用画面29に代金が表
示される。ここで、本発明の処理順序監視装置では、次
に購入データの登録処理が実行される旨の予測情報が得
られる。
【0225】ユーザによって精算用画面の内容が確認さ
れ、OKボタン29aが押されると、Webアプリケー
ションサーバに対して購入データの登録処理が要求され
る。この購入データの登録処理は、先の予測情報と一致
するため実行が許可され、謝辞画面が表示される。ここ
で、本発明の処理順序監視装置では、次にメニュー画面
表示処理が実行される旨の予測情報が得られる。
【0226】ここで、謝辞画面が表示されているWeb
ブラウザ2においてバックボタンが押されると、再び精
算用画面29が表示され、さらに精算用画面29のOK
ボタン29aが押されたとする。
【0227】この場合、Webアプリケーションサーバ
に対して購入データの登録処理が要求されるが、この購
入データの登録処理は、メニュー画面表示処理が実行さ
れる旨の予測情報と一致しないため、本発明の処理順序
監視装置において処理順序が適切でない旨の判定がなさ
れる。
【0228】(実施例2)ここでは、先の実施例1とは
別に、クッキーを用いてエラーを検出する手法について
具体的に説明する。
【0229】図15は、本発明を適用していない書籍購
買システムの動作例を示す図である。
【0230】まず、Webブラウザ23に購入候補リス
ト画面27、選択リスト画面28が表示される。
【0231】ユーザによって購入候補リスト画面27に
表示されている国語辞典がクリックされると、選択リス
ト画面282にそのクリック内容が表示される。
【0232】さらに、ユーザによって購入候補リスト画
面27に表示されている数学事典がクリックされると、
選択リスト画面283にそのクリック内容が表示され、
国語辞典と数学事典の購入要求が表示される。
【0233】この表示状態において、Webブラウザの
バックボタンが押されると、購入候補リスト画面37及
び選択リスト画面282が再表示される。これにより、
Webブラウザには、選択リスト画面282に国語辞典
の購入要求が表示される。
【0234】ここで、ユーザによって新たに購入候補リ
スト画面27に表示されている英語辞典がクリックされ
たとする。すると、バックボタンによるWebブラウザ
の操作がWebアプリケーションサーバで検知されない
ため、数学事典も含まれた選択リスト画面284が表示
され、エラーが発生する。
【0235】図16は、本発明を適用した書籍購買シス
テムの動作例を示す図である。
【0236】まず、Webブラウザ23に購入候補リス
ト画面27、選択リスト画面28が表示される。
【0237】ユーザによって購入候補リスト画面27に
表示されている国語辞典がクリックされると、選択リス
ト画面282にそのクリック内容が表示される。この
際、本発明の処理順序監視装置では、画面27、282
をWebブラウザに表示させた旨を示す履歴情報[2
7、282]が記憶される。
【0238】さらに、ユーザによって購入候補リスト画
面27に表示されている数学事典がクリックされると、
クッキーにWebブラウザ23の表示状態[27、28
2]がセットされてWebアプリケーションサーバ及び
本発明の処理順序監視装置に送信される。
【0239】本発明の処理順序監視装置では、受信した
表示状態[27、282]と先に記憶された履歴情報
[27、282]が一致しているため、処理順序が適切
である旨の判定がなされる。
【0240】これにより、Webブラウザ23の選択リ
スト画面283にクリックされた内容が表示され、国語
辞典と数学事典の購入要求が表示される。この際、本発
明の処理順序監視装置では、画面27、283をWeb
ブラウザに表示させた旨を示す履歴情報[27、28
3]が記憶される。
【0241】この表示状態において、Webブラウザの
バックボタンが押されると、購入候補リスト画面27及
び選択リスト画面282が再表示される。これにより、
Webブラウザには、選択リスト画面282に国語辞典
の購入要求が表示される。
【0242】ここで、ユーザによって新たに購入候補リ
スト画面27に表示されている英語辞典がクリックされ
たとする。すると、クッキーにWebブラウザの表示状
態[27、282]がセットされてWebアプリケーシ
ョンサーバ及び本発明の処理順序監視装置に送信され
る。
【0243】本発明の処理順序監視装置では、受信した
表示状態[27、282]と先に記憶された履歴情報
[27、283]が一致しないため、処理順序が適切で
ない旨の判定がなされ、回復処理が実行される。
【0244】
【発明の効果】以上詳記したように本発明では、画面の
遷移情報を示す状態遷移情報が予め定められいる。ま
た、Webブラウザからのリクエストにより実行される
処理に関する情報とこの状態遷移情報とにより、次にW
ebブラウザからのリクエストにより実行される処理に
関する情報が予測される。そして、実際に次にWebブ
ラウザからのリクエストにより実行の要求された処理に
関する情報が、この予測された情報と一致する場合を処
理順序が適切であると判定する。
【0245】これにより、Webブラウザに複数の画面
が表示されていても、処理順序が適切か否かが判定可能
である。
【0246】また、本発明では、処理の内容が変更され
たとしても、変更された処理に関する状態遷移情報を書
き換えるのみで適用可能であるため、処理変更時に必要
とされる労力を低減させることができる。
【0247】さらに、本発明では、サーバで実行される
処理に関する情報とサーバで先に予測された情報との整
合性に加えて、Webブラウザの現在の表示状態と先に
サーバで実行された処理に関する情報との整合性も考慮
して処理順序の適否を判定することにより、一層高度に
処理順序を監視することができる。
【0248】さらに、本発明では、処理順序が適切と判
定された場合の処理情報を記憶しておくことで、処理順
序が適切でなくなった場合にも自動的に適切でなくなる
前の状態にWebブラウザの状態を回復させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るWebシステ
ムの処理順序監視装置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態における状態遷移情報保持部に保
持されている状態遷移情報の内容を示す図。
【図3】同実施の形態においてWebブラウザの画面が
遷移する状態の例とこの画面遷移状態を示す各状態遷移
情報の例を示す概念図
【図4】同実施の形態における実行履歴格納部の記憶内
容とWebブラウザの画面との関係の例を示す図。
【図5】同実施の形態において予測部が予測情報を求め
る場合の手順を示す図。
【図6】同実施の形態における適切な順序によるオペレ
ーション時の画面遷移状態と処理順序監視装置内の情報
の関係を示す図。
【図7】同実施の形態においてバックボタンの押された
オペレーション時の画面遷移状態と処理順序監視装置内
の情報の関係を示す図
【図8】同実施の形態においてリロードボタンの押され
たオペレーション時の画面遷移状態と処理順序監視装置
内の情報の関係を示す図。
【図9】同実施の形態における回復処理時の画面遷移状
態と実行履歴格納部の内容との関係を示す図。
【図10】クッキーの機能を有するWebシステムの概
略を示すブロック図。
【図11】本発明の第2の実施の形態においてWebサ
ーバからWebブラウザに送信されるHTML形式デー
タの例を示す図。
【図12】同実施の形態においてバックボタンの押され
たオペレーション時の画面遷移状態と処理順序監視装置
内の情報の関係を示す図。
【図13】本発明を適用していない書籍購買システムの
第1の動作例を示す図。
【図14】本発明を適用した書籍購買システムの第1の
動作例を示す図
【図15】本発明を適用していない書籍購買システムの
第2の動作例を示す図。
【図16】本発明を適用した書籍購買システムの第1の
動作例を示す図
【図17】一般的なWebシステムにおけるWebブラ
ウザの表示画面とWebアプリケーションサーバの処理
の関係の例を示すブロック図。
【図18】複数のHTML形式データによって構成され
ているWebブラウザの表示画面とこのHTML形式デ
ータに付加されている連続番号との関係の例を示す図。
【符号の説明】 1…Webシステム 2、23…Webブラウザ 3…Webサーバ 4…アプリケーションサーバ 44…アプリケーションプログラム 5、10、24…Webアプリケーションサーバ 15…処理順序監視装置 16…リクエスト解析部 17…実行監視部 17a…監視部 17b…予測部 18…状態遷移情報保持部 19…予測情報格納部 20…実行履歴格納部 21…回復処理部 22、22a〜22e…状態遷移情報

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リクエストを発信し表示画面を構成する
    ための画面データを受信するWebブラウザと、前記W
    ebブラウザから発信されたリクエストにしたがって処
    理を実行するサーバとから構成されるWebシステムに
    組み込まれる装置であって、 前記Webブラウザから発信されたリクエストにしたが
    って前記サーバで実行された処理に関する情報と予め設
    定された画面の遷移状態を示す状態遷移情報とに基づい
    て、前記サーバで次に実行される処理に関する情報を予
    測した予測情報を求め、この予測情報と前記Webブラ
    ウザから発信されたリクエストにしたがって実際に次に
    前記サーバで実行される処理に関する情報とを比較し、
    前記サーバで実行される処理の順序の適否を判定するこ
    とを特徴とするWebシステムの処理順序監視装置。
  2. 【請求項2】 リクエストを発信し表示画面を構成する
    ための画面データを受信するWebブラウザと、前記W
    ebブラウザから発信されたリクエストにしたがって処
    理を実行するサーバとから構成されるWebシステムに
    組み込まれる装置であって、 前記Webブラウザにおける表示画面の遷移状態を示す
    状態遷移情報を保持する状態遷移情報保持手段と、 前記サーバで次に実行される処理に関する情報である予
    測情報を格納する予測情報格納手段と、 前記Webブラウザから発信されたリクエストにしたが
    って前記サーバで実行された処理に関する情報と前記予
    測情報格納手段に格納済みの予測情報とを比較して前記
    サーバで実行される処理の順序の適否を判定する監視手
    段と、 前記監視手段によって処理順序が適していると判定され
    た場合に、前記Webブラウザから発信されたリクエス
    トにしたがって前記サーバで実行された処理に関する情
    報と前記状態遷移情報保持手段に保持されている状態遷
    移情報とに基づいて、新規の予測情報を求めて前記予測
    情報格納手段に格納する予測手段とを具備したことを特
    徴とするWebシステムの処理順序監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のWebシステムの処理順
    序監視装置において、 前記監視手段によって処理順序が適していると判定され
    た場合に、前記Webブラウザから発信されたリクエス
    トにしたがって前記サーバで実行された処理に関する情
    報を格納する実行履歴格納手段を付加したことを特徴と
    するWebシステムの処理順序監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のWebシステムの処理順
    序監視装置において、 前記Webブラウザからリクエストが発信される際に、
    このWebブラウザに表示されている画面の状態情報を
    発信する画面状態情報発信手段を付加し、 前記監視手段に、前記画面状態情報発信手段によって発
    信された画面の状態情報と前記実行履歴格納手段に格納
    されている情報とを比較して前記サーバで実行される処
    理の順序の適否を判定する機能を付加したことを特徴と
    するWebシステムの処理順序監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載のWebシス
    テムの処理順序監視装置において、 前記監視手段によって処理順序が適していないと判定さ
    れた場合に、前記実行履歴格納手段に格納されている情
    報を用いて前記Webブラウザの表示画面を再構築する
    回復処理手段を付加したことを特徴とするWebシステ
    ムの処理順序監視装置。
  6. 【請求項6】 リクエストを発信し表示画面を構成する
    ための画面データを受信するWebブラウザと、前記W
    ebブラウザから発信されたリクエストにしたがって処
    理を実行するサーバとから構成されるWebシステムに
    組み込まれる装置を制御するプログラムであって、 前記Webブラウザから発信されたリクエストにしたが
    って前記サーバで実行された処理に関する情報と予め設
    定された画面の遷移状態を示す状態遷移情報とに基づい
    て、前記サーバで次に実行される処理に関する情報を予
    測した予測情報を求め、この予測情報と前記Webブラ
    ウザから発信されたリクエストにしたがって実際に次に
    前記サーバで実行される処理に関する情報とを比較し、
    前記サーバで実行される処理の順序の適否を判定させる
    プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶
    媒体。
  7. 【請求項7】 リクエストを発信し表示画面を構成する
    ための画面データを受信するWebブラウザと、前記W
    ebブラウザから発信されたリクエストにしたがって処
    理を実行するサーバとから構成されるWebシステムに
    組み込まれる装置を制御するプログラムであって、 前記Webブラウザにおける表示画面の遷移状態を示す
    状態遷移情報を保持させる状態遷移情報保持機能と、 前記サーバで次に実行される処理に関する情報である予
    測情報を格納させる予測情報格納機能と、 前記Webブラウザから発信されたリクエストにしたが
    って前記サーバで実行された処理に関する情報と前記予
    測情報格納機能によって格納された予測情報とを比較し
    て前記サーバで実行される処理の順序の適否を判定させ
    る監視機能と、 前記監視機能によって処理順序が適していると判定され
    た場合に、前記Webブラウザから発信されたリクエス
    トにしたがって前記サーバで実行された処理に関する情
    報と前記状態遷移情報保持機能によって保持されている
    状態遷移情報とに基づいて、新規の予測情報を求めて前
    記予測情報格納機能に格納させる予測手段とを実現させ
    るためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可
    能な記憶媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のプログラムを記憶したコ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、 前記監視機能によって処理順序が適していると判定され
    た場合に、前記Webブラウザから発信されたリクエス
    トにしたがって前記サーバで実行された処理に関する情
    報を格納させる実行履歴格納機能を実現させるためのプ
    ログラムを付加したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のプログラムを記憶したコ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、 前記Webブラウザからリクエストが発信される際に、
    このWebブラウザに表示されている画面の状態情報を
    発信させる画面状態情報発信機能を実現させるためのプ
    ログラムを付加し、 前記監視機能に、前記画面状態情報発信機能によって発
    信された画面の状態情報と前記実行履歴格納機能によっ
    て格納されている情報とを比較して前記サーバで実行さ
    れる処理の順序の適否を判定させる機能を付加したコン
    ピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載のプログラ
    ムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体にお
    いて、 前記監視機能によって処理順序が適していないと判定さ
    れた場合に、前記実行履歴格納機能によって格納されて
    いる情報を用いて前記Webブラウザの表示画面を再構
    築させる回復処理機能を実現させるためのプログラムを
    付加したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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