JP2000162391A - 荷電粒子ビーム出射装置及び荷電粒子ビーム照射方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム出射装置及び荷電粒子ビーム照射方法

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JP2000162391A
JP2000162391A JP10336861A JP33686198A JP2000162391A JP 2000162391 A JP2000162391 A JP 2000162391A JP 10336861 A JP10336861 A JP 10336861A JP 33686198 A JP33686198 A JP 33686198A JP 2000162391 A JP2000162391 A JP 2000162391A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な制御で、照射対象における照射線量の不
均一を抑制することができる荷電粒子ビーム出射装置を
提供することにある。 【解決手段】加速器1から出射される荷電粒子ビームの
エネルギーが低くなるほど、走査電磁石24,25によ
る荷電粒子ビームの偏向量を大きく変化させて照射領域
の間隔を広くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、がん治療や患部の
診断に用いられる荷電粒子ビームを出力する荷電粒子ビ
ーム出射装置に係り、特に照射対象における照射線量が
均一となるように荷電粒子ビームを出力できる荷電粒子
ビーム出射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】照射対象に対する荷電粒子ビーム(以
下、ビームという)の照射方法としては、照射対象を複
数の領域に分け、その領域毎にビームを照射する方法が
知られている。その一例として、特開平9−223600 号公
報には、照射対象をビームの進行方向に複数の層状の領
域に分け、その層状の領域を更に複数の小さな領域に分
けて、その小さな領域毎にビームを照射することが記載
されている。
【0003】また、ビームをがん治療等に用いる場合、
患部における照射線量は均一であることが望まれる。照
射線量を均一にするために、ビームの照射線量がガウス
分布であることを利用して、ビームの照射範囲を重ね合
せる照射方法が知られている。図8にその照射方法によ
る照射線量の分布の例を示す。図8に示すように、ビー
ムの照射線量(点線)はガウス分布となっているため、
ビームの照射範囲を複数重ね合せることによって、照射
線量の総和(実線)を均一な分布とすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した2つの従
来技術より、照射対象を複数の層に分け、その層を更に
複数の領域に分けて、その領域毎にビームを照射する場
合に、複数の領域を重ね合せて設定し、層における照射
線量を均一にすることが考えられる。
【0005】しかしながらこの照射方法では、ビームの
照射範囲が目標とする領域から少しでもずれると層にお
ける照射線量が不均一になるため、層における照射線量
を均一にするにはビームの照射範囲を精度良く制御しな
ければならない。よって、ビームの照射範囲の制御が複
雑になるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、簡単な制御で、照射対象
における照射線量の不均一を抑制することができる荷電
粒子ビーム出射装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、荷電粒子ビームを加速した後出射する加速
器と、前記加速器から出射された荷電粒子ビームの照射
位置を制御する走査電磁石を有し荷電粒子ビームを出力
する照射手段と、値が時間変化する期間と時間変化しな
い期間とを繰り返す電流を前記走査電磁石に供給する電
源とを備える荷電粒子ビーム出射装置において、前記電
源は、前記照射手段から出力される荷電粒子ビームのエ
ネルギーが低くなるほど、前記走査電磁石に供給する電
流が時間変化する期間における電流変化量を大きくする
ことにある。
【0008】照射手段から出力される荷電粒子ビームの
エネルギーが低くなるほど、走査電磁石に供給する電流
が時間変化する期間における電流変化量を大きくするこ
とにより、荷電粒子ビームのエネルギーが低い場合、す
なわち荷電粒子ビームの照射位置が浅い位置となる場合
に比べて、荷電粒子ビームのエネルギーが高い場合、す
なわち荷電粒子ビームの照射位置が深い位置となる場合
に、走査電磁石に供給する電流が時間変化する期間にお
ける電流変化量を大きくすることとなる。また、走査電
磁石に供給する電流が時間変化する期間における電流変
化量を大きくすることにより、荷電粒子ビームの照射位
置は荷電粒子ビームの進行方向に対して垂直な方向に大
きく移動し、逆に電流変化量が小さければ照射位置の移
動量も小さくなる。
【0009】従って、上記特徴を備える本発明によれ
ば、荷電粒子ビームの照射位置が深い位置にあるほど、
荷電粒子ビームの進行方向に対して垂直な方向への照射
位置の移動量を小さくするため、荷電粒子ビームが照射
される照射領域が密集し、照射位置がずれた場合の照射
対象における照射線量分布の変化を小さくできる。この
ように本発明によれば、簡単な制御で、照射対象におけ
る照射線量の不均一を抑制することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、図面を用いて
本発明の実施例を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の好適な一実施例である荷
電粒子ビーム出射装置を示す。なお、図1の荷電粒子ビ
ーム出射装置は、がん患者の患部に荷電粒子ビーム(以
下、ビームという)を照射することにより、がんの治療
を行うものである。
【0012】図1の荷電粒子ビーム出射装置によるがん
患者の治療においては、まず、患部の体表からの深さ位
置,患部の形状,患部に照射すべき照射線量等の患者情
報が、制御装置3内の演算部31に入力される。演算部
31は、入力された患者情報に基づいて加速器1から出
射するビームのエネルギー、患部におけるビームの照射
位置及び患部におけるビームの照射線量を決定する。
【0013】以下、演算部31におけるビームのエネル
ギー、照射位置及び照射線量の決定方法について説明す
る。なお、本実施例では、図2に示すように、患部をビ
ームの進行方向(Z方向)に9つに分けて得られる層状
の領域L1〜L9(以下、層Lnという。n=1〜9)
を、更に複数の領域A11,A12,…(以下、照射領
域Aniという。i=1,2,…)に分け、その照射領
域Ani毎にビームを照射する。なお、本実施例におけ
る層Lnは、nが大きくなるほど体表から遠い位置、す
なわち深い位置にあることを示す。また、各照射領域A
niは、ビームの照射位置を移動せずに照射できる大き
さであり、その大きさは全て等しい。
【0014】まず演算部31は、前述の患者情報に基づ
いて、患部をいくつの層に分けるのか決定する。なお、
本実施例では前述のように患部を9つの層に分ける。次
に、最も深い位置にある層L9の深さ位置を求め、その
深さ位置にブラッグピークがくるビームのエネルギーE
9を計算する。また、他の層L1〜L8についても、各
層の深さ位置にブラッグピークが来るようなビームのエ
ネルギーE1〜E8をそれぞれ求める。以下、エネルギ
ーE9のビームのことを層L9に照射するビーム、エネ
ルギーE8のビームのことを層L8に照射するビーム、
というように各々のビームを呼ぶ。実際には、エネルギ
ーE9のビームは層L1〜L9の全てに照射される。
【0015】次に演算部31は、患部の形状に基づい
て、各層Lnに照射するビームの照射位置、つまり各層
Lnにおける複数の照射領域Ani(円形)の中心位置
を決定する。図3(a)は層L9における各照射領域A
91,A92,…を示す。図3(a)では、層L9にお
ける照射領域A9iの一部のみ示しているが、実際には
層L9全体を覆うように照射領域A9iが設定される。
なお、層L9の各照射領域A9iは、その中心位置P9
iがX方向及びY方向にD9の間隔をおいて設定され
る。この間隔D9は(数1)により求められる。
【0016】
【数1】
【0017】ここで、R:照射領域の半径,m:層の総
数である。
【0018】(数1)より、本実施例の層L9における
各照射領域A9iの中心位置P9iの間隔D9は、
【0019】
【数2】
【0020】となる。(数1)に従って、その他の層L
1〜L8についてもそれぞれに間隔D1〜D8が求めら
れる。求められた間隔Dnに基づいて各照射領域Ani
の位置が設定され、その中心位置Pniが決定される。
なお(数1)によれば、層Lnが浅い位置にあるほど間
隔Dnは広くなる。この間隔Dnが最も広い層L1で
は、間隔D1が照射領域Aniの半径と等しくなる。層
L1における各照射領域A1iを図3(b)に示す。こ
のように、各層Lnにおいて照射領域Aniの間隔Dn
を照射領域Aniの半径R以下に設定することによっ
て、ガウス分布をもつビームの照射線量の重ね合わせに
より、ビームを照射したときの各層Lnにおける照射線
量の分布が均一となる。
【0021】次に、演算部31は、各層Lnに照射する
ビームの照射線量を決定する。まず最初に、層L9に照
射するビームの照射線量を決める。層L9に照射される
照射線量としては、層L9の各照射領域A9iにビーム
を照射して得られる照射線量の分布(各照射領域A9i
における照射線量を重ね合せた結果)が、演算部31に
入力された患部に照射すべき照射線量と等しくなるよう
に、照射領域の重ね合わせを考慮して、各照射領域A9
iに照射するビームの照射線量が決定される。当然のこ
とながら、各照射領域A9iに照射するビームの照射線
量は、演算部31に入力された患部に照射すべき照射線
量よりも小さくなる。
【0022】続いて、層L8における照射線量を決定す
るが、層L8はエネルギーE9のビームが照射されると
きにいくらか照射されるので、その照射線量を考慮しな
ければならない。ここで図4を用いて、本実施例におけ
る、ビームのエネルギーEnと照射線量との関係につい
て説明する。図4は、横軸に体表からの深さ位置、縦軸
に照射線量を示し、エネルギーE6〜E9のビームによ
る照射線量の分布と、その総和の分布を表わす。図に示
すように、エネルギーE9のビームを照射した場合、層
L9位置で最も照射線量が大きくなっているが、層L8
位置でもいくらかは照射される。従って、層L9位置と
層L8位置とで照射線量を均一にするためには、図に示
すように、エネルギーE8のビームによる照射線量をエ
ネルギーE9のビームの照射線量に比べて低くしなけれ
ばならない。具体的には、エネルギーE9のビームの照
射線量分布において、層L9位置における照射線量(ピ
ーク値)から層L8位置における照射線量を引いた値
を、層L8に照射される線量とすれば良い。
【0023】演算部31は、この層L8に照射される線
量に基づき、かつ照射領域の重ね合わせを考慮して、各
照射領域A8iに照射するビームの照射線量、すなわち
エネルギーE8のビームによる照射線量(ピーク値)を
決定する。このようにしてエネルギーE8のビームによ
る照射線量を決定することにより、層L8位置における
照射線量は、層L9位置における照射線量と等しくな
る。その他のエネルギーE1〜E7のビームについても
エネルギーE8のビームの場合と同様に、エネルギーの
高いビームによる照射線量と、照射領域の重ね合わせと
を考慮した上で、照射線量(ピーク値)を決定する。
【0024】以上説明したように、各層Lnに照射する
ビームのエネルギーEn、各層Lnにおける各照射領域
Aniの中心位置Pni、及び各層Lnの照射領域An
iにおける照射線量を決定する。本実施例によれば、層
Lnの位置が浅くなるにしたがって、ビームのエネルギ
ーEn及び照射線量は低く設定され、照射領域Aniの
間隔Dnは広く設定される。
【0025】演算部31で求められたビームのエネルギ
ーEn,各照射領域Aniの中心位置Pni及び照射線
量は、制御部32に出力され、制御部32に記憶され
る。また、制御部32は、入力されたエネルギーEnを
制御部33に出力する。
【0026】制御部32は、入力されたビームのエネル
ギーEnに基づいて、それらのビームを加速器1から出
射するために電源16から高周波印加装置11に出力す
る電流値を求める。求めた電流値は、層L1〜L9に対
応づけた形式で記憶する。また、制御部32は、入力さ
れた各照射領域Aniの中心位置Pniに基づいて、ビ
ームをその中心位置Pniに照射するために電源28か
ら走査電磁石24,25それぞれに出力する電流値を求
める。この電流値は、各照射領域Aniに対応づけた形
式で記憶される。なお、前述したように、層の位置が浅
いほど隣り合う照射領域の間隔Dnは大きくなるので、
走査電磁石に供給する電流値の照射領域変更時の変化量
も大きくなる。
【0027】一方、制御部33は、入力されたビームの
エネルギーEnに基づいて、前段加速器4から出射され
るビーム(エネルギー一定)をエネルギーEnまで加速
する際に偏向電磁石12,四極電磁石13,六極電磁石
14および高周波加速空胴15で必要とされる電流値を
求める。求められた電流値は、層L1〜L9に対応づけ
た形式で偏向電磁石12,四極電磁石13,六極電磁石
14および高周波加速空胴15毎に記憶される。また、
制御部33は、加速器1から出射したビームを走査電磁
石24,25に導くために四極電磁石22及び偏向電磁
石21,23で必要とされる電流値を求める。求めた電
流値は、層L1〜L9に対応づけた形式で四極電磁石2
2及び偏向電磁石21,23毎に記憶される。
【0028】なお、制御部32,33は、各電流値を求
めるために、予めビームのエネルギーや照射領域の中心
位置と各電流値とを対応づけたテーブルを用意してお
き、そのテーブルを用いて各電流値を求める。
【0029】次に、ビームを患部に照射するまでの手順
について説明する。なお、本実施例では、体表から最も
深い位置にある層L9から最も浅い位置にある層L1へ
と順にビームを照射する。まず、層L9にビームを照射
する手順を説明する。
【0030】最初に、制御部33から前段加速器4に対
してビーム出射指令が出力される。前段加速器4は、ビ
ーム出射指令が入力されると、ビームを出射する。前段
加速器4から出射されたビームは、加速器1に入射され
る。
【0031】また、制御部33は、前段加速器4にビー
ム出射指令を出力すると共に、電源17に対して層L9
に対応づけて記憶された偏向電磁石12,四極電磁石1
3,六極電磁石14及び高周波加速空胴15の各電流値
を出力する。電源17は、入力された値の電流を偏向電
磁石12,四極電磁石13,六極電磁石14及び高周波
加速空胴15のそれぞれに供給する。ここで、それぞれ
に供給される電流は、ビームの加速と共に変化するよう
に設定されている。
【0032】ここで、加速器1における各構成の役割を
説明する。まず、偏向電磁石12は、供給された電流に
応じた磁場を発生し、ビームが加速器1の周回軌道に沿
って周回するように磁場でビームを偏向する。四極電磁
石13は、供給された電流に応じた磁場によりビームの
安定限界を制御する。高周波加速空胴15は、供給され
た電流に応じてビームに高周波の電場を印加し、ビーム
を加速する。すなわち、ビームのエネルギーを上昇させ
る。六極電磁石14は、供給された電流に応じてビーム
に磁場を印加することにより、ビームを共鳴させる。こ
の共鳴は、ビームを加速器1から出射するときに用い
る。
【0033】加速器1においてビームがエネルギーE9
まで加速されると、制御部32は層L9に対応づけて記
憶された高周波印加装置11の電流値を電源16に出力
する。電源16は入力された値の電流を、高周波印加装
置11に供給する。高周波印加装置11は、供給された
電流に応じた高周波電場を発生し、その高周波電場をビ
ームに印加することより、ビームを加速器100から出
射する。具体的には、本実施例の加速器1では、ビーム
出射時に四極電磁石13により安定限界を一定に保ち、
その状態で高周波印加装置11によりビームに高周波電
場を印加する。高周波電場の印加により、ビームが安定
限界を超え、安定限界を超えたビームは、六極電磁石1
4の磁場により共鳴を起こし、加速器1から出射され
る。加速器1から出射されたビームは、回転照射装置2
に導かれる。
【0034】制御部33は、加速器1においてビームを
加速中に、層L9に対応づけて記憶された四極電磁石2
2及び偏向電磁石21,23の各電流値を電源27に出
力する。電源27は入力された値の電流を、四極電磁石
22及び偏向電磁石21,23にそれぞれ供給する。回
転照射装置2に入力されたビームは、四極電磁石22及
び偏向電磁石21,23により予め設定された軌道に沿
って走査電磁石24,25に導かれる。
【0035】また、制御部32は、制御部33が電源2
7に電流値を出力するのと共に、照射領域A91の中心
位置P91に対応づけて記憶された電流値を電源28に
出力する。電源28は、入力された値の電流を走査電磁
石24,25それぞれに供給する。走査電磁石24,2
5は、それぞれに供給された電流に応じて磁場を発生
し、走査電磁石24はX方向に、走査電磁石25はY方
向にビームを偏向する。走査電磁石24,25により偏
向されたビームは、照射領域A91の中心位置P91に
照射される。
【0036】線量モニター26は、患部に照射されるビ
ームの照射線量を計測する。線量モニター26において
計測されたビームの照射線量の実測値は、制御部32に
入力される。制御部32は、層L9に対応づけて記憶さ
れた照射線量の値(設定値)と、入力された実測値とを
比較し、実測値が設定値に達した時点で電源16に対し
て出射停止指令を出力する。電源16は、出射停止指令
が入力されると高周波印加装置11に対する電流の供給
を停止する。従って、高周波印加装置11による高周波
電場の発生が停止し、加速器1からのビームの出射も停
止する。なお、実測値が設定値に達する前に加速器1を
周回するビームがなくなった場合には、新たに前段加速
器4からビームを入射し、加速器1においてエネルギー
E9まで加速した後、再度ビームを加速器1から出射す
れば良い。
【0037】このようにして照射領域A91に対するビ
ームの照射が終了したら、次に照射領域A92にビーム
を照射する。照射領域A92にビームを照射する際に
は、加速器1からのビームの出射を停止した状態で、制
御部32から電源28に対して、照射領域A92に対応
づけて記憶された走査電磁石24,25のそれぞれの電
流値が出力される。電源28は入力された値の電流を走
査電磁石24,25それぞれに供給し、走査電磁石2
4,25は供給された電流に応じた磁場を発生する。な
お、図3(a)に示すように、照射領域A92の位置は、
照射領域A91をX方向にD9だけずらした位置に相当
するので、ビームをY方向に偏向する走査電磁石25に
供給される電流は、照射領域A91を照射するときと照
射領域A92を照射するときとで変化はなく、ビームを
X方向に偏向する走査電磁石24に供給される電流のみ
が変化する。
【0038】電源28から走査電磁石24,25に電流
が供給された時点で、制御部32は、層L9に対応づけ
て記憶された高周波印加装置11の電流の値を電源16
に出力する。電源16は、入力された値の電流を高周波
印加装置11に供給する。高周波印加装置11は、供給
された電流に応じた高周波電場を加速器1を周回中のビ
ームに印加し、ビームを加速器1から出射する。加速器
1から出射されたビームは、走査電磁石24,25に導
かれて走査電磁石24,25により偏向された後、照射
領域A92に照射される。照射領域A91にビームを照
射する場合と同様に、照射領域A92にビームを照射す
る際にも、線量モニター26による実測値と制御部32
に記憶された設定値とを比較し、実測値が設定値に達し
た時点で加速器1からのビームの出射を停止する。
【0039】このような手順を繰り返すことにより、層
L9の各照射領域A91,A92,…に対して、設定さ
れた照射線量のビームが照射される。なお、照射領域A
91から照射領域A92にビームの照射位置を変更する
際には走査電磁石25に供給する電流に変化はなかった
が、ビームの照射位置をY方向に移動する場合には走査
電磁石25に供給する電流も変化させる。
【0040】層L9における全ての照射領域A9iにビ
ームを照射し終えたら、次に層L8の各照射領域A8i
を照射する。層L8にビームを照射する手順は、層L9
の場合と同様であり、層L8に対応づけて記憶された各
電流値等を各々の装置に供給することにより加速器1,
回転照射装置2を制御して、層L8にビームを照射す
る。以降、層L1まで同じ手順を繰り返すことにより患
部全体にビームを照射する。
【0041】図5は、患部に対してビームを照射する手
順をフローチャートで示す。まず、ビームを照射する層
Lnとして層L9を設定し、ビームを照射する照射領域
Aniとして照射領域A91を設定する(ステップ50
1)。次に、前段加速器4からビームを出射し、加速器
1にそのビームを入射する(ステップ502)。加速器
1は、入射されたビームをエネルギーEnまで加速する
(ステップ503)。またステップ502と並行して、
走査電磁石24,25に対して、照射領域Aniにビー
ムを照射するための電流を供給する(ステップ50
4)。
【0042】次に、加速器1からビームを出射し、照射
領域Aniにそのビームを照射する(ステップ50
5)。続いて、照射されたビームの照射線量の実測値
が、層Lnに対して設定された照射線量の設定値に達し
たかを判定する(ステップ506)。ステップ506にお
いて「Yes」と判定された場合にはステップ507へ進
み、「No」と判定された場合にはステップ508へ進
む。ステップ508では、加速器1にビームがあるかを
判定し、「Yes」と判定した場合にはステップ506へ進
み、「No」と判定した場合にはステップ502へ進む。
すなわち、加速器1にビームがなくなった時点で、ステ
ップ502,503でエネルギーEnのビームを生成
し、ステップ505により再度ビームを照射する。
【0043】ステップ506においてビームの照射線量
の実測値が、設定値に達したと判定されたら、ビームの
出射を停止する(ステップ507)。次に層Lnの全て
の照射領域Aniを照射したかを判定し、「Yes」と判定
した場合にはステップ510へ、「No」と判定した場合
にはステップ511へ進む(ステップ509)。ステッ
プ511では、iに1を加算し、ステップ512へ進
む。なお、iに1が加算されたことによってビームを照
射する照射領域Aniが変更される。ステップ512で
は、加速器1にビームがあるかを判定し、「Yes」と判定
した場合にはステップ504へ進む。一方「No」と判定
した場合には、ステップ502へ進む。このようにし
て、新たな照射領域Aniにビームが照射される。
【0044】ステップ510では、層Lnが層L1かを
判定し、「Yes」と判定した場合には患部に対するビーム
の照射を終了する。「No」と判定した場合には、ステッ
プ513へ進む。ステップ513では、nに1を加算
し、ステップ502へ進む。nに1が加算されたことに
よってビームを照射する層Lnが変更される。
【0045】以上説明したように、本実施例では、予め
決定した照射計画に従って、各層Lnにおける各照射領
域Ani毎にビームを照射する。このような本実施例に
よっても従来の技術と同様に、ビームの照射位置が照射
領域Aniからずれてしまうことがある。しかしなが
ら、本実施例によれば、照射位置がずれた場合でも、線
量の不均一を抑制することができる。なぜならば、本実
施例では、前述のように位置が深い層においては各照射
領域Aniの間隔Dnが狭い、すなわち照射領域Ani
が密集しているため、そのうちの1つの位置がずれたと
しても、全体の照射線量から見て位置のずれた照射領域
の照射線量の割合は非常に小さく、照射線量の分布に大
きな影響はない。よって、位置が深い層におけるビーム
の照射位置のずれは、患部における照射線量の均一性に
大きな影響を及ぼさない。また、位置が浅い層ではビー
ムの照射線量が小さいため、照射位置がずれても全体の
照射線量に比べればその割合は小さい。よって、位置が
浅い層におけるビームの照射位置のずれも、患部におけ
る照射線量の均一性に大きな影響を及ぼさない。このよ
うに、本実施例では、深い位置にある層ほど照射領域の
間隔を狭めること、および浅い位置にある層ほど照射線
量を小さくすることにより、照射位置のずれが原因で発
生する照射線量の不均一を抑制することができる。
【0046】なお、本実施例において、各層毎に照射領
域を移動する方向を変えることにより、ビームが照射領
域からずれることによって起こる照射線量の不均一を相
殺することができる。
【0047】また、本実施例では、照射領域を直線状に
移動させているが、照射領域の移動のしかたは本実施例
に限られるものではなく、例えばうずまき状に移動させ
ても良い。
【0048】(実施例2)本発明の他の実施例である荷
電粒子ビーム出射装置について、実施例1と異なる箇所
を以下説明する。本実施例の荷電粒子ビーム出射装置
は、図6に示すように、各層をY方向に複数の領域に分
けて、その領域毎にビームを照射する。つまり、実施例
1では点であった照射領域を、本実施例ではX方向に伸
びる線とし、その照射領域AniにおいてビームをX方
向に複数回走査して照射する。なお、本実施例の荷電粒
子線ビーム出射装置の装置構成は、実施例1と同様であ
る。
【0049】本実施例において、演算部31は、(数
1)によりY方向における照射領域Aniの中心位置P
niの間隔Dnを決定し、その間隔Dnに基づいてY方
向における各照射領域Aniの中心位置Pniを設定す
る。その後、層Ln全体を照射領域Aniで覆うように
各照射領域AniのX方向の長さと位置を決定し、その
長さと位置からX方向における各照射領域Aniの両端
位置を設定する。演算部31で設定された各照射領域A
niのY方向における中心位置PniとX方向における
両端位置は、制御部32に入力される。
【0050】制御部32は、ビームをY方向における中
心位置Pniに照射するために走査電磁石25で必要と
される電流値と、ビームをX方向における両端位置の間
で走査して照射するために走査電磁石24で必要とされ
る電流値とを求める。求めた各電流値は、照射領域An
iと対応づけた形で記憶する。なお、X方向にはビーム
を走査するため、走査電磁石24で必要とされる電流値
は周期的に正負が反転する交流電流となる。また、Y方
向における中心位置Pni及びX方向における両端位置
と走査電磁石24、25で必要とされる電流値とは、そ
の対応関係を予めテーブル化しておき、制御部32はそ
のテーブルを用いることにより各電流値を求める。
【0051】以上説明した点以外は図1の実施例と同様
である。
【0052】本実施例によれば、照射領域Aniにおい
てビームはX方向に複数回走査され、予め設定された照
射線量に達した時点で照射位置がY方向に移動されて照
射領域Aniが変更される。このような本実施例でも、
Y方向における中心位置の間隔Dnが各層毎に異なり
(層の位置が浅いほど間隔Dnは広くなる)、各層にお
ける照射線量が異なる(層の位置が浅いほど照射線量は
少ない)ので、図1の実施例と同様に、患部における照
射線量の不均一を抑制できる。
【0053】(実施例3)本発明の他の実施例である荷
電粒子ビーム出射装置について、実施例2と異なる箇所
を以下説明する。本実施例の荷電粒子ビーム出射装置
は、図9に示すように各層を複数の領域に分けて、その
領域毎にビームを出射する。つまり、実施例2では、ビ
ームをX方向に伸びる線状に走査したが、本実施例で
は、X方向及びY方向に斜めに延びる線にそって走査す
る。即ち、各照射領域Aniの中心がX方向及びY方向
に斜めに延びる線である。図10に走査する時のビーム
中心の移動を実線で示す。本実施例において、走査電磁
石24と25の電流は同時に変化させる。各照射領域A
niのビーム中心の走査角度は、走査電磁石24と25
の電流変化率の比できまるため、走査ビームサイズに応
じ適切に走査電磁石24と25の電流変化率を定める。
演算部31は、照射領域AniのX方向及びY方向の中
心位置PniのY方向における間隔Dnを(数1)により
決定し、それに基づいて、X方向,Y方向における各照
射領域Aniの中心位置Pniを設定する。その後、層
Ln全体を照射領域Aniで覆うようにX方向,Y方向
における各照射領域Aniの両端位置を設定する。演算
部31で設定された各照射領域Aniの中心位置Pni
とX方向,Y方向における両端位置は、制御部32に入
力される。
【0054】制御部32は、ビームを照射領域Aniの
X方向及びY方向における両端間で照射するために走査
電磁石24,25で必要とされる電流値を求め、求めた
各電流値は、照射領域Aniと対応づけた形で記憶す
る。なお、X方向,Y方向にビームを走査するため、走
査電磁石24,25で必要とされる電流値は、周期的に
正負が反転する交流電流となる。
【0055】以上説明した点以外は実施例2と同様であ
る。
【0056】以上説明した各実施例では、照射領域An
iを変更する際に加速器1からのビームの出射を停止し
ているが、照射領域Aniの変更を高速で行うことがで
きる場合には、加速器1からビームを出射しながら照射
領域Aniの変更を行っても良い。なお、ここでいう高
速とは、照射領域Aniを変更する間に照射される照射
線量を患部全体に照射される照射線量よりも十分に小さ
くできる程度の速さである。更に、照射領域Aniの変
更時にビームの照射線量を低下させれば、照射領域An
i変更時の照射線量をより小さくすることができる。な
お、ビームの照射線量を低下させるには、加速器1にお
いて高周波印加装置11からビームに印加される高周波
電場の強度を低下させれば良い。
【0057】また、前述の各実施例では患部に照射する
ビームのエネルギーEnを加速器1において変更してい
るが、加速器1からは常に同じエネルギーのビームを出
射し、ビームが加速器1から出射されて患者に照射され
るまでに通る経路(ビームの軌道)にビームのエネルギ
ーを変更する手段を設けることによってビームのエネル
ギーを変更しても良い。図7にその一例として、偏向電
磁石23と走査電磁石24との間にレンジシフター7を
設けた例を示す。
【0058】レンジシフター7は、図に示すように、Y
方向に厚さが変化する構造物71,72からなる。この
構造物71,72は、ビームのエネルギーをその厚さに
応じて減衰させる材料からなり、Y方向に移動させるこ
とによりビームが通過する位置における厚さを変えてビ
ームのエネルギーを調節する。
【0059】このようなレンジシフター7を用いる場合
は、ビームを照射する層によらず加速器1から出射する
ビームのエネルギーを一定にし、各層に対して求められ
たビームのエネルギーEnをレンジシフター7の駆動装
置(図示せず)に与えて、エネルギーEnに合わせて駆
動装置により構造物71,72の位置を調節する。な
お、加速器1から出射するビームのエネルギーの値は、
層Lnのうち最も深い位置にある層L9の位置にブラッ
グピークが来るように設定する。従って、層L9にビー
ムを照射する場合には構造物71,72をビームの軌道
上からはずし、層L8から層L1へと層の位置が浅くな
るのにしたがって、ビーム軌道上の構造物71,72の
厚さが厚くなるように構造物71,72の位置を調節す
る。このようにして、ビームのエネルギーを変更するこ
ともできる。
【0060】なお、以上説明した各実施例では層の数を
9つとしているが、層の数は9つに限られるものではな
く、患部の深さ方向の大きさに応じて適切な数を設定す
れば良い。
【0061】また、前述の各実施例では、加速器1にお
いてビームの出射及び停止を制御しているが、ビームを
完全に遮断する遮蔽物を用いて患部に対するビームの照
射を制御しても良い。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な制御で、照射対象における照射線量の不均一を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である荷電粒子ビーム
出射装置の構成図である。
【図2】患部における層と照射領域の設定例を示す図で
ある。
【図3】図3(a)は層L9における各照射領域の位置
を示す図であり、図3(b)は層L1における各照射領
域の位置を示す図である。
【図4】エネルギーE6〜E9のビームの照射線量の分
布を示す図である。
【図5】患部にビームを照射する手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】患部における層と照射領域の他の設定例を示す
図である。
【図7】レンジシフター7の構成図である。
【図8】ガウス分布をもつビームの照射線量分布と、そ
の総和の照射線量分布を示す図である。
【図9】患部における層と照射領域の他の設定例を示す
図である。
【図10】図9におけるビーム中心の移動を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…加速器、2…回転照射装置、3…制御装置、4…前
段加速器、11…高周波印加装置、12,21,23…
偏向電磁石、13,22…四極電磁石、14…六極電磁
石、15…高周波加速空胴、16,17,27,28…
電源、24,25…走査電磁石、26…線量モニター、
31…演算部、32,33…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05H 13/04 H05H 13/04 N (72)発明者 松田 浩二 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 Fターム(参考) 2G085 AA13 BA12 BA13 CA05 CA06 CA15 CA20 CA21 EA07 4C082 AA01 AC05 AC06 AE01 AE03 AG09 AG12 AG52 AP01 AP02 AR12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電粒子ビームを加速した後出射する加速
    器と、前記加速器から出射された荷電粒子ビームの照射
    位置を制御する走査電磁石を有し荷電粒子ビームを出力
    する照射手段と、値が時間変化する期間と時間変化しな
    い期間とを繰り返す電流を前記走査電磁石に供給する電
    源とを備える荷電粒子ビーム出射装置において、 前記電源は、前記照射手段から出力される荷電粒子ビー
    ムのエネルギーが低くなるほど、前記走査電磁石に供給
    する電流が時間変化する期間における電流変化量を大き
    くすることを特徴とする荷電粒子ビーム出射装置。
  2. 【請求項2】荷電粒子ビームを加速した後出射する加速
    器と、前記加速器から出射された荷電粒子ビームの照射
    位置を制御する走査電磁石を有し荷電粒子ビームを出力
    する照射手段と、値が時間変化する期間と時間変化しな
    い期間とを繰り返す電流を前記走査電磁石に供給する電
    源とを備える荷電粒子ビーム出射装置において、 前記電源は、第1のエネルギーを有する荷電粒子ビーム
    が前記照射手段から出力される場合に比べて、第1のエ
    ネルギーよりも低い第2のエネルギーを有する荷電粒子
    ビームが前記照射手段から出力される場合に、前記走査
    電磁石に供給する電流が時間変化する期間における電流
    変化量を大きくすることを特徴とする荷電粒子ビーム出
    射装置。
  3. 【請求項3】前記加速器は、前記照射手段から出力され
    る荷電粒子ビームのエネルギーを制御することを特徴と
    する請求項1及び2のいずれかに記載の荷電粒子ビーム
    出射装置。
  4. 【請求項4】前記照射手段から出力される荷電粒子ビー
    ムの軌道上に設けられ、荷電粒子ビームのエネルギーを
    減衰させることにより荷電粒子ビームのエネルギーを制
    御するレンジシフターを備えることを特徴とする請求項
    1及び2のいずれかに記載の荷電粒子ビーム出射装置。
  5. 【請求項5】前記電源から供給される電流の値が時間変
    化しない期間に前記照射手段から出力される荷電粒子ビ
    ームの照射線量を計測する線量モニターと、前記線量モ
    ニターで計測された荷電粒子ビームの照射線量値と予め
    設定された照射線量値とを比較し、前記計測された照射
    線量値が前記設定された照射線量値に達したときに、前
    記電源から供給される電流が変化するように、前記電源
    を制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の荷電粒子ビーム出射装置。
  6. 【請求項6】前記照射手段からの荷電粒子ビームの出力
    を停止する停止手段を有し、前記停止手段は、前記電源
    から供給される電流の値が時間変化する期間に前記照射
    手段からの荷電粒子ビームの出力を停止することを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の荷電粒子ビー
    ム出射装置。
  7. 【請求項7】前記停止手段は、前記加速器に設けられ、
    前記加速器内を周回する荷電粒子ビームに高周波電場を
    印加して荷電粒子ビームを加速器から出射する高周波印
    加装置であることを特徴とする請求項6記載の荷電粒子
    ビーム出射装置。
  8. 【請求項8】患部を荷電粒子ビームの進行方向に複数に
    分けて得られる第1領域と、前記第1領域を更に複数に
    分けて得られる第2領域とを設定し、前記第2領域毎に
    荷電粒子ビームを照射する荷電粒子ビーム照射方法にお
    いて、前記複数の第2領域は、隣り合う第2領域同士が
    重なり合っており、かつ前記第2領域は、その第2領域
    が含まれる第1領域の位置が深いほど他の第2領域と重
    なる部分が多いことを特徴とする荷電粒子ビーム照射方
    法。
  9. 【請求項9】前記第2領域は円形をしており、隣り合う
    2つの第2領域の中心位置の距離は、第2領域の半径以
    下であることを特徴とする請求項8記載の荷電粒子ビー
    ム照射方法。
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