JP2000162183A - キャピラリー電気泳動装置 - Google Patents

キャピラリー電気泳動装置

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JP2000162183A
JP2000162183A JP10338898A JP33889898A JP2000162183A JP 2000162183 A JP2000162183 A JP 2000162183A JP 10338898 A JP10338898 A JP 10338898A JP 33889898 A JP33889898 A JP 33889898A JP 2000162183 A JP2000162183 A JP 2000162183A
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polymer
capillary
syringe
buffer
piston
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JP10338898A
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Yoshihide Hayashizaki
良英 林崎
Shin Nakamura
伸 中村
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Shimadzu Corp
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
Shimadzu Corp
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/447Systems using electrophoresis
    • G01N27/44704Details; Accessories

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャピラリーカラム内に歩留まりよく、かつ
容易にポリマーを充填する。 【解決手段】 ポンプブロック5のドレインジョイント
15を開け、ピストン13aを固定し、ピストン19a
を押して、ルアーロック接合ジョイント17、交差部9
間及び交差部9、ドレインジョイント15間にバッファ
を充填する。ピストン19aを固定し、ピストン13a
を押して、流路7aにポリマーを充填する。キャピラリ
ーカラム1の内径は小さいので流路抵抗となり、ポリマ
ー及びバッファはドレインジョイント15側にのみ導か
れる。ドレインジョイント15を閉じ、ピストン13a
を押し、その押した量だけピストン19aを引いて、交
差部9、ルアーロック接合ジョイント17間にポリマー
を充填する。ピストン19aを固定し、ピストン13a
を押して、キャピラリーカラム1内にポリマーを充填す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンパク質や核酸
などの生体高分子の分離・分析を行なうゲル電気泳動装
置に関し、特に細管を用いたキャピラリー電気泳動装置
に関するものである。このようなキャピラリー電気泳動
装置は、生化学分野や臨床検査などに用いられ、特にD
NAシーケンスに用いられて成果を上げている。
【0002】
【従来の技術】ヒトゲノムのような長大な塩基配列をも
つDNAの塩基配列決定には、高感度で、高速で、かつ
大処理能力をもったDNAシーケンサが必要となる。そ
の1つの方法として、平板状のゲル(ポリマーにより構
成されるので、以下ポリマーということがある。)を用
いたスラブゲル電気泳動に代わって、分離媒体としてポ
リマーを充填したキャピラリーを使用するキャピラリー
電気泳動が行なわれている。キャピラリーカラムは、ス
ラブゲルに比べて、試料の取扱いや注入が容易であるだ
けでなく、高速に泳動させて高感度で検出できる。つま
り、スラブゲルで高電圧を印加すれば、ジュール熱の影
響によりバンドが広がったり、温度勾配が生じるなどの
問題が生じるが、キャピラリーカラムではそのような問
題は少なく、高電圧を印加して高速泳動をさせても、バ
ンドの広がりが少なく高感度検出ができるのである。キ
ャピラリーカラムを複数本配列したマルチキャピラリー
DNAシーケンサも提案されている。
【0003】キャピラリー電気泳動では、キャピラリー
電気泳動装置外でキャピラリーカラムにポリマーを充填
してからキャピラリー電気泳動装置にキャピラリーカラ
ムを装着している。また、一度使用したキャピラリーカ
ラム及びポリマーは泳動解析後廃棄していた。これらか
ら、ランニングコストが高く、また低粘度ポリマーを充
填した場合に充填後のキャピラリーカラムの取扱いが困
難であるという問題があった。
【0004】そこで、コストを低減し、かつポリマー充
填後のキャピラリーカラムの取扱いを容易にするため
に、クロスリンクゲルをベースにしたポリマーを用いて
ポリマーを再利用する機構を備えたもの(従来技術1)
や、キャピラリーカラム再利用型で、ガス圧を利用して
ポリマーの充填及び入替えをする機構を備えたもの(従
来技術2)や、キャピラリーカラム再利用型で、シリン
ジ充填式の機構を備え、バルブ機構を切り換えてバッフ
ァ液とポリマーを接触させるもの(従来技術3)などが
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1では、キャ
ピラリーカラム内をコーティングする必要があり、また
クロスリンクゲル再利用時には気泡の混入が生じる場合
があるので、歩留まりよくクロスリンクゲルをキャピラ
リーカラムに充填するのが困難である。従来技術2で
は、70kgf/cm2程度の高圧ガスが必要なので、
取扱いが困難である。特にマルチキャピラリー電気泳動
装置においては顕著である。従来技術3では、シリンジ
により高液圧で充填する場合、バルブ機構におけるポリ
マーのリークの危険性があり、歩留まりが低下する。ま
た、マルチキャピラリー電気泳動装置においては、機構
が複雑になるという問題もあった。
【0006】そこで本発明は、歩留まりよく、かつ容易
にキャピラリーカラム内にポリマーを充填することがで
きるポリマー充填機構を備えたキャピラリー電気泳動装
置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様は、ポリ
マーが充填されたキャピラリーカラムに注入された試料
が電気泳動されるキャピラリー電気泳動部と、そのキャ
ピラリーカラムの適当な位置でキャピラリー内で分離さ
れた各成分を検出する検出手段とを備えたキャピラリー
電気泳動装置であって、ポリマーが充填されたポリマー
用シリンジと、ポリマー用シリンジが接続されるポリマ
ー用ポート及びキャピラリーカラムの一端側が接続され
るカラム用ポートが形成され、ポリマー用ポートとカラ
ム用ポートが流路により接続されているポンプブロック
とを備え、ポリマー用シリンジ又はポンプブロックでポ
リマーに接するように電極が設けられているものであ
る。
【0008】キャピラリーカラムの一端及びポリマー用
シリンジをポンプブロックに接続した後、ポリマー用シ
リンジのピストンを押し、ポンプブロックの流路を介し
て、ポリマー用シリンジに充填されたポリマーをキャピ
ラリーカラムに充填する。キャピラリーカラムにポリマ
ーを充填した後、ポリマー用シリンジ又はポンプブロッ
クでポリマーに接するように設けた電極により、ポンプ
ブロックからキャピラリーカラムを外すことなく、キャ
ピラリーカラムの両端に高電圧を印加することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の他の態様は、ポリマーが
充填されたポリマー用シリンジと、バッファが充填さ
れ、バッファに接触するように電極が設けられたバッフ
ァ用シリンジと、ポリマー用シリンジが接続されるポリ
マー用ポート、バッファ用シリンジが接続されるバッフ
ァ用ポート及びキャピラリーカラムの一端側が接続され
るカラム用ポートが形成され、各ポートが流路により接
続されているポンプブロックとを備えたものである。さ
らに、開放可能なドレインポートをポンプブロックに形
成し、ドレインポートをポンプブロックの流路に接続す
ることが好ましい。
【0010】ドレインポートを開放した後、ポリマー用
シリンジのピストンを固定し、バッファ用シリンジのピ
ストンを押して、バッファ用シリンジ、ドレインポート
間の流路の空気をドレインポートから排出しバッファを
充填する。ドレインポートを開放したまま、バッファ用
シリンジのピストンを固定し、ポリマー用シリンジのピ
ストンを押して、バッファ用シリンジ、ドレインポート
間の流路の空気をドレインポートから排出しポリマーを
充填する。ドレインポートを封止した後、ポリマー用シ
リンジのピストンを押し、その押す量に合わせてバッフ
ァ用シリンジのピストンを引き、ポリマー用シリンジ、
バッファ用シリンジ間の流路にポリマーを充填する。バ
ッファ用シリンジのピストンを固定し、ポリマー用シリ
ンジのピストンを押して、ポリマー用シリンジ、キャピ
ラリーカラム間の流路及びキャピラリーカラムにポリマ
ーを充填する。
【0011】ポンプブロックに流路内の圧力を測定する
圧力センサを備えることが好ましい。圧力センサにより
流路の圧力をモニタしながらポリマーの充填を行ない、
圧力値からキャピラリーカラムの詰まりなど異常を未然
に検知することができる。
【0012】試料、バッファ及び精製水を収容したトレ
イと、そのトレイを移動させてキャピラリーカラムの他
端側及び電極を試料、バッファ又は精製水に挿入させる
トレイ駆動機構をさらに備えることが好ましい。その結
果、印加電圧及びトレイ駆動機構の動作を制御すること
により、ポリマー充填後の試料注入及び分離分析を自動
化することができる。
【0013】
【実施例】図1は、一実施例を表す概略構成図である。
例えば外形が200〜300μm、内径が50〜150
μm、材質がフューズドシリカであるキャピラリーカラ
ム1が備えられている。キャピラリーカラム1の一端側
1aは、キャピラリー接合ジョイント3を介してポンプ
ブロック5に接続されている。ポンプブロック5内部
に、例えば直径が1〜3mmの2つの流路7a,7bが
形成されており、両流路7a,7bは交差部9でつなが
っている。
【0014】流路7aの一端側に、例えばルアーロック
接合ジョイント11を介して、ポリマーが充填されたポ
リマー用シリンジ13が接続されている。流路7aの他
端側は、開閉可能なドレインジョイント15により封止
されている。流路7bの一端側に、例えばルアーロック
接合ジョイント17を介して、バッファが充填されたバ
ッファ用シリンジ19が接続されている。流路7bの他
端側には、キャピラリー接合ジョイント3を介してキャ
ピラリーカラム1が接続されている。図2は、図1のZ
−Z線に沿った断面図である。交差部9、ルアーロック
接合ジョイント17間の流路7bに、流路7b内の圧力
を測定する圧力センサ21が配置されている。
【0015】バッファ用シリンジ19のピストン19a
には、白金線からなる電極33が埋め込まれており、そ
の先端はバッファ用シリンジ19内のバッファ液と接触
している。ポリマー用シリンジ13のピストン13aと
バッファ用シリンジ19のピストン19aは、シリンジ
ピストン駆動用リニアアクチュエータ13bと19bに
よりそれぞれ駆動される。
【0016】図3は、シリンジピストン駆動用リニアア
クチュエータの一例を表す構成図である。図3ではポリ
マー用シリンジのシリンジピストン駆動用リニアアクチ
ュエータを表すが、バッファ用シリンジのシリンジピス
トン駆動用リニアアクチュエータも同じ構成である。ピ
ストン13aに連結部材23の一端側が固定されてお
り、他端側はピストン13aの摺動方向に平行に設置さ
れたガイド25に摺動可能に支持されている。連結部材
23には雌ネジ27が固定されており、その雌ネジ27
にはステッピングモータ29により駆動される棒ネジ3
1が螺合している。ステッピングモータ29を回転させ
て棒ネジ31を回転させることにより、連結部材23が
ガイド25に沿って摺動し、ピストン13aも摺動す
る。
【0017】キャピラリーカラム1の他端側1bは、ト
レイ35に設置された容器に収容された精製水37aに
白金線からなる電極39とともに浸されている。トレイ
35の他の容器には、バッファ37bと試料37cも収
容されている。トレイ35はトレイ駆動機構(図示略)
により上下左右に移動可能であり、キャピラリーカラム
1の他端側1bは必要に応じて精製水37a、バッファ
37b又は試料37cのいずれかに浸される。
【0018】電極33,39は、泳動用高圧電源41に
接続されており、試料導入時及び電気泳動時には電極3
3がアノード側、電極39がカソード側となってキャピ
ラリーカラム1の両端に高電圧が印加される。キャピラ
リーカラム1の被検出部1c付近には、被検出部1cに
光を照射するArレーザなどの検出用光源43と、集光
及び分光部45を介して被検出部1cからの光を検出す
る検出器47が配置されている。
【0019】次にキャピラリーカラムへのポリマー充填
時における動作について説明する。ポリマーを充填した
ポリマー用シリンジ13をルアーロック接合ジョイント
11によりポンプブロック5の流路7aに接続し、ピス
トン13aをシリンジピストン駆動用リニアアクチュエ
ータ13bに固定する。バッファを充填したバッファ用
シリンジ19をルアーロック接合ジョイント17により
ポンプブロック5の流路7bに接続し、ピストン19a
をシリンジピストン駆動用リニアアクチュエータ19b
に固定する。トレイ35に精製水37a、バッファ37
b又は試料37cを収容した容器をそれぞれ配置する。
キャピラリーカラム1の一端側1aをキャピラリー接合
ジョイント3よりポンプブロック5の流路7bに接続し
て、キャピラリーカラム1を装着する。トレイ35を移
動させて、キャピラリーカラム1の他端側1b及び電極
39を精製水37aに浸す。
【0020】ドレインジョイント15を開けた後、ピス
トン13aを固定し、ピストン19aを押して、ルアー
ロック接合ジョイント17、交差部9間の流路7b及び
交差部9、ドレインジョイント15間の流路7aにバッ
ファを充填する。次に、ピストン19aを固定し、ピス
トン13aを押して、流路7aにポリマーを充填し、交
差部9、ドレインジョイント15間に充填されていたバ
ッファをドレインジョイント15から排出する。流路7
a,7bにポリマー及びバッファを充填するとき、キャ
ピラリー接合ジョイント3はキャピラリーカラム1を介
して開放されているが、キャピラリーカラム1の内径は
小さいので流路抵抗となり、ポリマー及びバッファはド
レインジョイント15側にのみ導かれる。
【0021】ドレインジョイント15を閉じた後、シリ
ンジピストン駆動用リニアアクチュエータ13bと19
bを同速度で同期させて作動させ、ピストン13aを押
し、ピストン19aを引いて、交差部9、ルアーロック
接合ジョイント17間の流路7bにポリマーを充填す
る。ピストン19aを固定し、ピストン13aを押し
て、交差部9及びキャピラリー接合ジョイント3を介し
て、キャピラリーカラム1内にポリマーを充填する。こ
のとき、圧力センサ21によって流路7b内の圧力をモ
ニタしておくことにより、キャピラリーカラム1の詰ま
りなどのポリマー充填中の諸問題を早期に検知すること
ができる。
【0022】ポリマーを充填後、トレイ35を移動させ
てキャピラリーカラム端1b及び電極39を試料37c
に浸す。泳動用高圧電源41によって所定の電圧を印加
し、試料37cをキャピラリーカラム1に注入する。ト
レイ35を移動させてキャピラリーカラム端1b及び電
極39をバッファ37bに浸す。泳動用高圧電源41に
よって所定の電圧を印加し、試料をキャピラリーカラム
1内で分離させる。分離成分は被検出部1cを順次通
り、検出用光源43からの光により生じた試料との相互
作用を、集光及び分光部45を介して検出器47により
検出する。
【0023】試料の検出終了後、トレイ35を移動させ
て、キャピラリーカラム端1b及び電極39を精製水3
7aに浸した後、ピストン13aを押して、キャピラリ
ーカラム1内のポリマーをキャピラリーカラム端1bか
ら排出しつつ、新たなポリマーをキャピラリーカラム1
内に充填し、次の試料の分析に備える。キャピラリーカ
ラム1に最初にポリマーを充填する以降の動作は、自動
で行なうように制御することが好ましい。
【0024】この実施例では、ポンプブロック5の交差
部9、ルアーロック接合ジョイント17間の流路7bに
ポリマーを充填する前にバッファを充填しているが、そ
のバッファ充填動作を省略して、流路7aにポリマーを
充填した後、交差部9、ルアーロック接合ジョイント1
7間にポリマーを充填するようにしてもよい。この場
合、交差部9、ルアーロック接合ジョイント17間に存
在する空気がバッファ用シリンジ19内に送られる。そ
こで、電極33の先端をピストン19aの先端からある
程度突出させておき、シリンジ19内に空気が送られて
も電極33がバッファと接触するようにしておくことが
好ましい。また、バッファ用シリンジ19に空気が入ら
ないように、交差部9、ルアーロック接合ジョイント1
7間に、予めポリマーを充填しておいてもよい。
【0025】また、この実施例では、電極33をピスト
ン19aに埋め込んでいるが、例えばバッファ用シリン
ジ19のルアーロック接合ジョイント17との接合部を
電極にするなど、バッファと電極が接触するような構成
であればどのような構成でもよい。また、圧力センサを
設けずに、シリンジピストン駆動用リニアアクチュエー
タ13bにエンコーダなどを設けてシリンジピストン駆
動用リニアアクチュエータ13bの動きを監視したり、
ステッピングモータ29の脱調を監視したりすることに
より、キャピラリーカラム1の詰まりなどのポリマー充
填中の諸問題を監視してもよい。
【0026】図4は、他の実施例のポンプブロック周辺
の構成を表す概略図である。キャピラリーカラム1の一
端側1aがキャピラリー接合ジョイント3を介してポン
プブロック47の流路7cの一端に接続されている。ポ
ンプブロック47内部には、例えば直径が1〜3mmの
2つの流路7a,7cが形成されており、流路7a,7
cは交差部49でつながっている。
【0027】流路7aの一端側に、ルアーロック接合ジ
ョイント11を介して、ポリマー用シリンジ13が接続
され、他端側は、ドレインジョイント15により封止さ
れている。流路7cの他端にはフェルール51が設けら
れており、そのフェルール51から交差部49に到達す
る電極53が流路7c内に挿入されている。電極53は
フェルール51により気密に固定されている。
【0028】図4の実施例におけるキャピラリーカラム
1にポリマーを充填する動作を説明する。ポリマーを充
填したポリマー用シリンジ13をルアーロック接合ジョ
イント11に接続し、ピストン13aをシリンジピスト
ン駆動用リニアアクチュエータ13bに固定する。キャ
ピラリーカラム1の一端側1aをキャピラリー接合ジョ
イント3に接続し、他端側を精製水に浸す。ドレインジ
ョイント15を開けた後、ピストン13aを押して、流
路7aにポリマーを充填する。このとき、キャピラリー
接合ジョイント3はキャピラリーカラム1を介して開放
されているが、キャピラリーカラム1の内径は小さいの
で流路抵抗となり、ポリマーはドレインジョイント15
側にのみ導かれる。
【0029】ドレインジョイント15を閉じた後、シリ
ンジピストン駆動用リニアアクチュエータ13b作動さ
せてピストン13aを押し、交差部49及びキャピラリ
ー接合ジョイント3を介して、キャピラリーカラム1内
にポリマーを充填する。ポリマーは電極53と流路7c
内で接触する。次に、図1の実施例と同様にして試料を
分離分析した後、シリンジピストン駆動用リニアアクチ
ュエータ13bを作動させてピストン13aを押し、キ
ャピラリーカラム1内に新たなポリマーを充填する。本
発明によるキャピラリー電気泳動装置は、1回の分析毎
にポリマーを入れ替えるキャピラリー再利用型であるの
で、ランニングコストを低減できる。さらに、高圧ガス
を使用しないので、取扱いが容易である。さらに、複雑
なバルブ機構がないので、ポリマー及びバッファのリー
クの虞れはない。
【0030】図1及び図4の実施例では、本発明を1本
のキャピラリーカラムを用いたキャピラリー電気泳動装
置に適用しているが、本発明はマルチキャピラリー電気
泳動装置にも適用することができる。マルチキャピラリ
ー電気泳動装置に適用する場合、例えばポンプブロック
内のキャピラリーカラムにつながる流路を分岐し、分岐
した流路にそれぞれキャピラリー接合ジョイントを設け
て複数のキャピラリーカラム端をポンプブロックに固定
するか、又は複数のキャピラリーカラム端を束ねてキャ
ピラリー接合ジョイントに挿入して気密に固定するなど
して、複数のキャピラリーカラムに同時にポリマーを注
入することができるようにする。
【0031】
【発明の効果】本発明は、少なくともポリマー用シリン
ジと、ポリマー用シリンジ及びキャピラリーカラムを流
路により接続するポンプブロックとを備え、ポリマー用
シリンジを押して、キャピラリーカラムにポリマーを充
填するようにしたので、キャピラリーカラム内に歩留ま
りよくかつ容易にポリマーを充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例を表す概略構成図である。
【図2】 同実施例の圧力センサを表す断面図である。
【図3】 同実施例のシリンジピストン駆動用リニアア
クチュエータの一例を表す概略構成図である。
【図4】 他の実施例を表す概略構成図である。
【符号の説明】
1 キャピラリーカラム 5 ポンプブロック 7a,7b 流路 〓。!9 交差部 11,17 ルアーロック接合ジョイント 13 ポリマー用シリンジ 13a,19b ピストン 15 ドレインジョイント 19 バッファ用シリンジ
フロントページの続き (72)発明者 中村 伸 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB04 BB12 CC16 DD12 EE10 GG01 HH02 JJ01 JJ11 NN04 PP01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーが充填されたキャピラリーカラ
    ムに注入された試料が電気泳動されるキャピラリー電気
    泳動部と、そのキャピラリーカラムの適当な位置でキャ
    ピラリー内で分離された各成分を検出する検出手段とを
    備えたキャピラリー電気泳動装置において、 ポリマーが充填されたポリマー用シリンジと、 前記ポリマー用シリンジが接続されるポリマー用ポート
    及びキャピラリーカラムの一端側が接続されるカラム用
    ポートが形成され、ポリマー用ポートとカラム用ポート
    が流路により接続されているポンプブロックとを備え、
    前記ポリマー用シリンジ又は前記ポンプブロックでポリ
    マーに接するように電極が設けられていることを特徴と
    するキャピラリー電気泳動装置。
  2. 【請求項2】 ポリマーが充填されたキャピラリーカラ
    ムに注入された試料が電気泳動されるキャピラリー電気
    泳動部と、そのキャピラリーカラムの適当な位置でキャ
    ピラリー内で分離された各成分を検出する検出手段とを
    備えたキャピラリー電気泳動装置において、 ポリマーが充填されたポリマー用シリンジと、 バッファが充填され、前記バッファに接触するように電
    極が設けられたバッファ用シリンジと、 前記ポリマー用シリンジが接続されるポリマー用ポー
    ト、前記バッファ用シリンジが接続されるバッファ用ポ
    ート及びキャピラリーカラムの一端側が接続されるカラ
    ム用ポートが形成され、各ポートが流路により接続され
    ているポンプブロックとを備えたことを特徴とするキャ
    ピラリー電気泳動装置。
  3. 【請求項3】 開放可能なドレインポートを前記ポンプ
    ブロックにさらに形成し、前記ドレインポートは前記流
    路に接続されている請求項1又は2に記載のキャピラリ
    ー電気泳動装置。
  4. 【請求項4】 前記ポンプブロックに前記流路内の圧力
    を測定する圧力センサを備えた請求項1から3のいずれ
    かに記載のキャピラリー電気泳動装置。
  5. 【請求項5】 試料、バッファ及び精製水を収容したト
    レイと、前記トレイを移動させて前記キャピラリーカラ
    ムの他端側及び電極を前記試料、前記バッファ又は前記
    精製水に挿入させるトレイ駆動機構をさらに備えた請求
    項1から4のいずれかに記載のキャピラリー電気泳動装
    置。
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