JP2000161922A - 高さ測定装置 - Google Patents

高さ測定装置

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JP2000161922A
JP2000161922A JP11212184A JP21218499A JP2000161922A JP 2000161922 A JP2000161922 A JP 2000161922A JP 11212184 A JP11212184 A JP 11212184A JP 21218499 A JP21218499 A JP 21218499A JP 2000161922 A JP2000161922 A JP 2000161922A
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JP11212184A
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Masahiro Aoki
雅弘 青木
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、作業者にかかる負担を軽減できて高
い作業性を実現でき、かつ信頼性の高いデータを出力で
きる高さ測定装置を提供する。 【解決手段】 ステージ102に載置した被検体101
に対応して設けられた対物レンズ103の瞳面103´
付近に回転可能にガルバノミラー104を設け、ガルバ
ノミラー104の回転により被検体101上に測定光を
走査し、この走査により被検体101より反射された測
定光を瞳リレーレンズ系を介して瞳投影面のセパレータ
レンズに入射し、PSD116上にスポットを形成す
る。そして、このスポット位置に基づいて高さ演算部1
22で被検体101表面の高さZを求める。また、同時
に、プリズム113を介して分光させた測定光の偏り分
布を分割受光素子125で検出し、これに基づいて測定
可否判断部126で測定点毎に測定の可否を判断し、偏
りが一定以上の場合には測定データを破棄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレーム、
ボールグリッドアレイ(BGA)さらにはバンプなどの
電気部品実装にかかる微小物体の形状検査、なかでも特
に高さ測定に用いられる高さ測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体装置製造工程には、リー
ドフレームのリードや、ベアチップ実装用のボールグリ
ッドアレイのように微小でかつ連続する構造体の高さを
測定する工程がある。近年、半導体部品はますます高集
積化及び大型化する傾向にあり、これに伴いより多くの
測定点を、より高速で測定することのできる高さ測定装
置が求められている。
【0003】従来、半導体製造工程に適用される高さ測
定装置として、焦点ずれ信号を利用して測定点の高さを
測定する装置がある。この装置は、測定点に対し対物レ
ンズを通して光ビームを照射し、その反射光をビームス
プリッタで分割し、その一方を集光点より前方に配置さ
れた第1の絞りを介して第1の受光素子で検出し、他方
を集光点より後方に配置された第2の絞りを介して第2
の受光素子で検出するように構成されている。
【0004】このような構成によれば、第1、第2の受
光素子の各出力信号の差は、合焦点で0となりその近く
において焦点ずれに対応したた正負号と焦点ずれの量に
比例した大きさを有する焦点ずれ信号を得ることができ
る。したがって、この焦点ずれ信号が0になるように対
物レンズを高さ方向に移動させ、このときの対物レンズ
の高さを測定することで、被検体の各点の高さを求める
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな高さ測定装置では、被検体上の1点の高さ測定を行
なうようになっていて、1点の高さを測定する毎にステ
ージを走査して次の測定点に移動するようになるため、
最近の電子部品に見られるように、実装部品の高密度、
大型化する傾向の中で、多数点の測定を必要とするもの
では、必要とする各所の測定を行なうのに、膨大な時間
がかかってしまい、作業者に大きな負担を強いいるばか
りか、作業能率も極めて悪くなるという問題があった。
【0006】さらに、近年の実装技術は、コンパクトな
方式を目指しており、ボールグリッドアレイやバンプア
レイなど、球状または曲面状物体の高さを正確に測定す
る手段も求められている。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、作業者にかかる負担を軽減でき、高い作業性を実現
でき、さらに表面形状の異なる被検体に対しても正確な
測定が行なえる高さ測定装置を提供することを目的とす
る。
【0008】また、本発明の異なる目的は、信頼性の高
い測定結果のみを得ることができる高さ測定装置を得る
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、被検体の表面に照明光を収束させる照
明光学系と、被検体で反射された全光束の光軸から所定
の量だけずれた測定用光軸を有し、前記光束の一部を測
定光として取り出し、前記測定用光軸に沿って収束させ
る結像光学系と、前記結像光学系による測定光の収束面
に配置され、測定光のスポット位置を検出する位置検出
素子と、この位置検出素子からの光強度信号に基づいて
スポット位置信号を求め、このスポット位置信号に基づ
いて被検体表面の高さを求める高さ演算手段と、前記測
定光の光量分布の偏りを検出する光量分布検出素子と、
この光量分布検出素子からの検出結果に基づき、高さ測
定の可否を、被検体表面の測定位置毎に判断する測定可
否判断手段とを有することを特徴とする。
【0010】このような構成によれば、三角測量の原理
に基づいて被検体表面の高さ測定を行なえるので、1点
測定する毎にステージ操作等を行なう必要がなく、被検
体表面の高さ検出を連続して行うことができる。そし
て、測定可否判断手段により高さ測定可否を被検体表面
の測定位置毎に判断することができるので、信頼性の高
い測定結果のみを出力することができる。
【0011】なお、前記位置検出素子は、ポジショニン
グセンサーであり、前記光量分布検出素子は、分割型受
光素子であることが好ましい。この場合、前記分割型受
光素子は、ポジショニングセンサーの位置検出方向に沿
った光量分布の偏りを検出するように構成されているこ
とが好ましい。
【0012】また、この高さ測定装置は、前記被検体表
面からの測定光を位置検出素子への光と光量分布検出素
子への光に分光するための分光手段、例えば光学分割プ
リズムを備えていることが好ましい。この場合、位置検
出素子用の絞りと光量分布検出素子用の絞りは共役な位
置に設けられている必要がある。
【0013】また、前記測定可否判断手段は、前記光量
分布検出素子からの検出結果に基き、前記光量分布の偏
りが一定以上の場合には、被検体の高さ測定データを破
棄するようになっていることが望ましい。
【0014】また、この高さ測定装置では、前記照明光
学系は、光源、該光源の前方に配置された投光絞りおよ
び対物レンズを有し、前記結像光学系は、前記対物レン
ズの共役瞳位置に配置されたセパレータレンズおよび該
セパレータレンズの前方に配置された受光絞りを有して
いて、前記投光絞りを通った投光ビームを前記対物レン
ズの光軸を対称にした一方の軸対称領域に沿って被検体
に投光させるとともに、該被検体で正反射された光を他
方の軸対称領域より前記受光絞りを通して収束させるよ
うにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従い説明する。
【0016】(基本構成)図1は、一実施の形態に適用
される高さ測定装置の概略構成を示している。
【0017】図において、101は被検体で、この被検
体101は、ステージ102上に載置される。
【0018】このステージ102上の被検体101に対
し対物レンズ103を配置している。この対物レンズ1
03は、無限遠設計の物側テレセントリックレンズを用
いている。
【0019】そして、対物レンズ103の瞳面103´
に二次元走査手段としてガルバノミラー104を配置し
ている。このガルバノミラー104は、ミラー駆動部1
20により瞳面103´の瞳中心付近を軸として揺動駆
動されるもので、X方向(紙面に沿った方向)に振られ
ることで、被検体101面のX方向に、Y方向(紙面に
垂直方向)に振られることで、被検体101面のY方向
に、それぞれ測定光を走査可能にしている。図面では、
ガルバノミラー104がX方向に振られる場合を示して
いる。
【0020】一方、105はレーザダイオードであり、
このレーザダイオード105の前方にコリメートレンズ
106、偏光ビームスプリッタ107、1/4波長板1
08を介して上述したガルバノミラー104を配置し、
レーザダイオード105からのレーザ光をコリメートレ
ンズ106で平行光にし、偏光ビームスプリッタ10
7、1/4波長板108を透過してガルバノミラー10
4に入射させ、このガルバノミラー104での反射光を
測定光として対物レンズ103を通し被検体101面に
集光するようにしている。この場合、被検体101上の
測定光は、対物レンズ103の瞳径と焦点距離で決まる
NAの収束光として被検体101上の任意の位置にテレ
セントリックに集光される。
【0021】また、被検体101面で反射された測定光
を、対物レンズ103を通過させ、ガルバノミラー10
4で反射させた後、1/4波長板108を通して偏光ビ
ームスプリッタ107に入射させ、この偏光ビームスプ
リッタ107で反射させるようにしている。そして、偏
光ビームスプリッタ107で反射した測定光の光束は、
第1の結像レンズ109によって一次像面110に集光
される。
【0022】一次像面110を通過した光束は、無限系
に設計された第2の対物レンズとしての瞳リレーレンズ
112を通過し、ハーフミラー面113aを有するプリ
ズム113に入射し、反射する光束L1と透過する光束
L2とに分割される。
【0023】プリズム113のハーフミラー面113a
で反射した光束L1は、ミラー113、第1の絞り11
4を経て、第2の結像レンズてあるセパレータレンズ1
15により、光位置検出素子116上に集光される。
【0024】この光位置検出素子116は、PSD(Po
sition Sencing Device)から構成されている。PSD
は、測光位置(スポット位置)Sによって変化する電流
信号を出力するものである。
【0025】後で詳しく説明するように、スポット位置
Sは、被検体101の高さ変化に比例した量だけ左右に
移動する。これは、後で詳しく説明するように周知の三
角測量の原理に基づくものである。
【0026】このスポットSの位置変化に応じて被検体
101の高さzを検出するために、この装置は図1に1
21で示す制御装置を備え、この制御装置121は、高
さ演算部122を有する。この演算部122は、ガルバ
ノミラー104の揺動角度に応じた被検体101面での
測定位置座標x、yと、PSD116から得られたスポ
ット位置信号とに基づいて、被検体101表面での高さ
zを後で説明するように演算する。
【0027】なお、被検体101は、前述したように、
リードやBGA等であり、必ずしも平坦な測定面を有す
るものばかりではない。被検体101の表面に凹凸が存
在する場合、PSD116上のスポットは一定の広がり
を持ってしまい正確な検出が行なえないことがある。こ
の場合、PSD116では光スポットの周辺部分しか検
出できないということになり、少なからぬ検出誤差が生
じることになる。
【0028】したがって、このような場合には、被検体
101の高さ検出は不能であるとして、検出結果を破棄
することが妥当である。この実施形態では、測定の可否
を判断するため、前記プリズム113のハーフミラー面
113aを透過した光束L2を前記プリズム113の後
端側に設けられたミラー面113b、第2の絞り124
を通して分割受光素子125に導く。そして、前記制御
装置121には、この分割受光素子125からの出力信
号に基づいて測定の可否を判断する測定可否判断部12
6を備えている。
【0029】ここで、第1の結像レンズ109の前側焦
平面は第1の対物レンズ103の瞳面又はその共役面1
03’に置かれている。一方、セパレータレンズ115
は、第2の対物レンズである瞳リレーレンズ112の後
側焦平面に配置されている。したがって、セパレータレ
ンズ115は第1の対物レンズ103の瞳面103’と
共役の位置にあることになる。
【0030】このため、セパレータレンズ115は、全
ての測定点から反射された測定光のうち、対物瞳面10
3’の同一部分を通過した光束によって、測定スポット
をPSD116上に形成することになる。
【0031】また、前記第1の絞り114は、図3に示
すように瞳の縁部(中心部から一定距離h離間した位
置)に配置されている。このようにすると、被検体10
1の凹凸によって、PSD116に入射するスポットの
位置は三角測量の原理に基づいて所望の方向に移動す
る。
【0032】そして、この第1の絞り114と、前記分
割受光素子に対向する第2の絞り124は、共役な位置
に設けられている。このようにすることによって、前記
分割受光素子125上に投影される光束は、前記PSD
116上に投影される光束と対物瞳面103’の同一部
分を通過した光束になる。
【0033】以下、高さ演算部122及び測定可否判断
部126の作用を詳しく説明する。
【0034】(高さ演算部の作用)まず、高さ演算部1
22による高さ演算の原理及びその具体的方法について
詳しく説明する。
【0035】図2は図1の一次像面110から後の部分
のみを示したものであり、一次像面110の被検体像を
新たに被検体面101’として考えている。
【0036】システムパラメータとして、瞳リレーレン
ズ(第2の対物レンズ)112の焦点距離をfp、セパ
レータレンズ115の焦点距離をfs、一次像の結像倍
率をM、光軸からセパレータレンズ115の中心までの
高さをh、瞳リレーレンズ112とセパレータレンズ1
15の距離をD、第1の結像レンズ109のNAをNA
OBとする。
【0037】一次像のデフォーカス量(高さ)Z’は被
検体の高さをZとするとZMであり、PSD116に
は中心からδの位置に光スポットが形成される。この時
δは、図から、 δ=fs・tanα …(1) tanα=h/(b−D) …(2) となる。
【0038】したがって、次式が導かれる。
【0039】 δ=fs・h/(b−D) …(3) h=fp・NAOB/MP …(4) ここで、Pは、図3に示すように、結像レンズ109の
瞳上で算出した絞り中心と瞳の半径の比P=Φ/hであ
る。
【0040】次に、bを計算すると、 1/b=(1/fp)−(1/(fp+MZ)) …(5) であるから、 b=fp(fp+MZ)/MZ …(6) となる。これらの式をまとめると、
【0041】
【数1】
【0042】となる。さらに、前述したように、セパレ
ータレンズ115と瞳リレーレンズ112の距離Dはf
pなので、
【0043】
【数2】
【0044】となり、δとZは完全に線形の関係とな
る。
【0045】実際の測定量はδである。したがって、式
(8)を変形し、
【0046】
【数3】
【0047】となる。
【0048】次に、このような原理に基づいて被検体1
01の高さZを具体的に算出するために、前記制御装置
121に設けられた高さ演算部122は、前記PSD1
16からスポット位置信号δを受け取る。そして、この
高さ演算部122は、このスポット位置信号δ、前記シ
ステムパラメータf、β、θ及び前記ミラー駆動部12
0から順次入力される測定位置情報x、yとを用い、各
測定位置の高さZを連続的に出力する。
【0049】これによれば、各光学系や被検体101を
上下させなくとも、広い測定エリアと広いダイナミック
レンジを持った高さ測定を、極めて高速に行うことがで
きる。
【0050】なお、特にこの実施形態の構成によれば、
被検体の高さとスポット位置との関係を示す式が完全に
線形となる(式9)。したがって非線型項を補正するた
めの演算等が不要になるから高さ測定が正確かつ迅速に
行なえる効果がある。
【0051】(測定可否演算部の作用)次に、主に図5
に示すフローチャートを参照して測定可否判断部126
による測定可否判断について詳しく説明する。
【0052】なお、図4は、前記分割受光素子125を
示す平面図である。この分割受光素子125は、それぞ
れ半円形に形成された左右の受光部125a、125b
からなる。この受光部125a、125bは前記PSD
116上でのスポット位置δの移動方向に沿って配設さ
れている。なお、図にS’で示すのは測定光の投影像で
ある。
【0053】この分割受光素子125は、各受光部12
5a、125bで検出した光強度の和信号及び差信号を
前記測定可否判断部126の設けられた制御装置121
に入力する。
【0054】前記測定可否判断部126は、まずSTE
P1で、分割受光素子125で検出された検出光の総合
強度(各受光部125a、125bで検出した光強度の
和信号)前記PSD116で測定に必要な光量が得られ
ているかを判断する。
【0055】すなわち、被検体101の場所によって反
射率がきわめて低いことがあり、この場合には、正確な
検出結果が得られない。しかしながら、前記PSD11
6は、光量が不足している場合であっても何らかの規格
化信号を出力してしまい、誤った測定結果が得られるこ
とになってしまうことがある。
【0056】そこで、STEP1では、前述の方法によ
り光量不足による測定不能を判断する。
【0057】次のSTEP2では、分割受光素子125
の差信号を演算する。この差信号は、右受光部125a
と左受光部125bの受光量が等しい場合、すなわちス
ポットS’に偏りがない場合に0となり、前記スポット
S’に偏りがある場合にはその偏り量に応じた負値若し
くは正値となる。この正負値の量が大きい場合には、前
述のような測定不能状態が生じている可能性がある。
【0058】そこで、このSTEP2では、和信号と差
信号の絶対値との比(|差信号|/和信号)を求め、こ
の比が0.3以下である場合にはこの測定可能と判断す
る。
【0059】このようなSTEP1及びSTEP2を測
定可否判断部126で実行し、測定点毎に測定可能若し
くは測定不能を判断する(STEP3)。そして、測定
可能と判断された測定点の測定結果のみを採用し、測定
不能と判断された測定点の測定結果を破棄するようにす
る(STEP4)。
【0060】このことにより、信頼性のある高さ測定結
果のみが出力されることになる。
【0061】特に、BGAやバンプの不良品検査では、
BGAを構成するはんだボールやバンプの全ての点につ
いての高さデータが必要なわけではなく、BGAではは
んだボールの頂点の高さ、バンプでは頂点又はフラット
部の高さが分かれば良いので、信頼性の低いデータはで
きるだけ無視するようにした方が不良品検査の正確性が
増すことになる。
【0062】この実施の形態によれば、測定可否判断部
126で測定の可否を判断し、信頼性の低い高さ測定デ
ータを破棄することができるから、信頼性の高い高さ測
定を行なえる効果がある。
【0063】ところで、このような実施の形態による高
さ測定装置によりBGAあるいはバンプなど曲面を持っ
た被検体の高さ測定を行なう場合を考えると、例えば、
図6(a)に示すように入射光201による合焦点20
2が被検体101の下方に位置する場合、被検体101
を、仮に平面鏡101’とみなすと、入射光201の位
置と角度がA点からB点の範囲で移動したとしても、平
面鏡101’からの反射光204の反射点205は、い
ずれも合焦点202と平面鏡101’との間の距離の2
倍の位置になるが、被検体101が、図示のように曲面
を有すると、この曲面からの反射光206の反射点20
7は、反射点205より上方で、しかも入射光201の
位置と角度がA方向からB方向の範囲で移動すること
で、反射点205と207の範囲で変化する。
【0064】また、図6(b)に示すように入射光20
1による合焦点202が被検体101の上方に位置する
場合も同様で、被検体101を、平面鏡101’とみな
すと、入射光201の位置と角度がA点からB点の範囲
で移動したとしても、平面鏡101’からの反射光20
4の反射点205は、いずれも合焦点202と平面鏡1
01’との間の距離の2倍の位置になるが、被検体10
1が曲面を有すると、曲面からの反射光206の反射点
207は、反射点205より上方で、しかも入射光20
1の位置と角度がA方向からB方向の範囲で移動するこ
とで、反射点205と207の範囲で変化する。
【0065】この結果、BGAやバンプなど曲面を有す
る被検体101については、被検体101の測定位置に
よっては、曲面高さを正確に測定するのが困難になる。
【0066】そこで、本装置を用いて曲面を含めて正確
な高さ測定を行なえる条件を検討したところ、図7に示
す結果が得られた。図7は、本装置を簡略化した概念図
を示している。この場合、レーザダイオード105の前
方に投光絞り301を配置するとともに、対物レンズ1
03の瞳位置と共役の位置にあるセパレータレンズ11
5の前方に受光絞り302を配置し、レーザダイオード
105のレーザ光を投光絞り301を通過させ、対物レ
ンズ103を透過して被検体101の曲面に集光し、被
検体203からの反射光を対物レンズ103を透過し受
光絞り302を通過させてセパレータレンズ115に入
射するようにしている。この場合、投光絞り301と受
光絞り302の径を無限に小さく設定して、投光絞り3
01を介して被検体203に入射されるレーザ光を無限
に細い、微細なビームになるようにする。このようにす
ると、上述したガルバノミラー104により被検体10
1上で揺動される光のうち、被検体101の曲面の頂面
で正反射される光は、被検体101の位置が合焦点F1
に対して前後のF2点、F3点にあっても、全て受光絞
り302を通過させるようにできる。つまり、被検体1
01が合焦点F1に対して、いかなる位置にあっても、
曲面の頂面で微細なビームを正反射させるようにすれ
ば、曲面の頂面に平面が設けられたと同様にして高さ測
定を行なうことができる。
【0067】図8は、このような考えに基づいた本発明
の他の実施の形態の概略構成を示巣もので、図1と同一
部分には、同符号を付している。
【0068】この場合、レーザダイオード105より発
せられたレーザ光は、コリメータレンズ106により平
行光からなる投光ビームとなり、対物レンズ103の光
軸に対し上下方向に対称になる2光路の軸対称領域のう
ちの一方の軸対称領域に沿って偏光ビームスプリッタ1
07、1/4波長板108を透過された後、ガルバノミ
ラー104で反射され、対物レンズ103を介して被検
体101表面に集光される。この場合、コリメータレン
ズ106の前方に投光絞り301が配置されている。こ
の投光絞り301の径は、小さければ小さいほど有効で
あるが、回折の影響、集光特性の状態、光量の関係を考
慮すると1〜2mmが最適であり、様々な条件に対応で
きるように任意の径のものが交換可能になっている。
【0069】被検体101で反射された測定光は、他方
の軸対称領域に沿って対物レンズ103を透過し、ガル
バノミラー104で反射された後、1/4波長板108
を透過し、偏光ビームスプリッタ107で反射されて結
像レンズ109によって一次像面110に集光され、さ
らに、瞳リレーレンズ112によって、高さ測定光学系
に導かれる。
【0070】高さ測定光学系では、測定光をハーフミラ
ー303で光束分割し、一方の光束をセパレータレンズ
115により被検体101の高さに応じたPDS116
上の位置δに結像させる。この場合、セパレータレンズ
115の前方には、受光絞り302が配置されている。
この受光絞り302の径は、投光絞り301によって形
成されるビームが丁度通過される大きさに設定されてい
る。
【0071】また、ハーフミラー303で分割された他
方の光束は、絞り304を通して二分割素子305に入
射させる。この場合、絞り304は、受光絞り302と
同じ径を持ち、同じ距離の位置すなわち対物レンズ10
3の瞳と共役の位置に配置されている。
【0072】二分割素子305は、PSD116の高さ
感度方向の分布の偏りを検出するものである。つまり、
投光絞り301および受光絞り302の径は、無限に小
さく設定はしているが、理想的な無限小でないので、被
検体101の曲面の頂面以外の点からの反射光が若干量
戻ってくることになり、測定誤差を含んだデータが混入
することになる。そこで、PSD116の光量ととも
に、二分割素子305による光束中の強度分布の偏りを
参考にして有効データを選別する。すなわち、被検体1
01の高さデータの中から一定以上光量のないデータを
排除したのち、残ったデータの中から分布の偏りが一定
以下のみを正しいデータとして採用するようにする。
【0073】従って、このようにすれば、コリメータレ
ンズ106前方に配置された投光絞り301とセパレー
タレンズ115前方に配置された受光絞り302の径を
無限に小さく設定し、投光絞り301を通した無限に細
い微細なビームが、被検体101の曲面の頂面で正反射
された時の光を、受光絞り302を通してPDS116
上に結像させることにより、被検体101の曲面につい
ても、頂面に平面が設けられたと同様にして高さ測定を
行なうことができる。
【0074】なお、この発明は、上記実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種
々変形可能である。
【0075】例えば、上記一実施形態では、被検体に対
して測定光を走査する手段としてガルバノミラー104
を用いているが、他の手段によるものであっても良い。
たとえば、ガルバノミラー104を用いず、被検体10
1をxy方向に駆動するようにしても良い。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、多数
の測定点を必要とする高密度、大型化の電子部品のよう
な測定でも高精度、短時間で行うことができ、しかも、
信頼性の高い測定結果のみを出力することができる。
【0077】また、被検体が曲面を有していても、曲面
の頂面に平面が設けられたと同様にして高さ測定を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の高さ測定装置を示す概略
構成図。
【図2】三角測量の原理を説明するための模式図。
【図3】受光素子用の絞りを示す平面図。
【図4】分割受光素子を示す概略構成図。
【図5】高さ測定可否判断工程を示すフローチャート。
【図6】曲面を有する被検体の高さ測定を行なう場合の
問題点を説明する図。
【図7】曲面を有する被検体の高さ測定の考え方を説明
する図。
【図8】本発明の他の実施の形態の概略構成を示す図。
【符号の説明】 101…被検体 103…対物レンズ 104…ガルバノミラー 105…レーザダイオード(照明光学系) 106…コリメートレンズ 107…偏光ビームスプリッタ 108…1/4波長板 109…結像レンズ(結像光学系) 110…一次像面 112…瞳リレーレンズ(結像光学系) 113…プリズム 113a…ハーフミラー面 113b…ミラー面 114…第1の絞り(結像光学系) 115…セパレータレンズ(結像光学系) 116…光位置検出素子(PSD:ポジショニングセン
サー) 120…ミラー駆動部 121…制御装置 122…高さ演算部 124…第2の絞り 125…分割受光素子(光量分布検出素子) 125a…右受光部 125b…左受光部 126…測定可否判断部 301…投光絞り 302…受光絞り 303…ハーフミラー 304…絞り 305…二分割素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の表面に照明光を収束させる照明
    光学系と、 被検体で反射された全光束の光軸から所定の量だけずれ
    た測定用光軸を有し、前記光束の一部を測定光として取
    り出し、前記測定用光軸に沿って収束させる結像光学系
    と、 前記結像光学系による測定光の収束面に配置され、測定
    光のスポット位置を検出する位置検出素子と、 この位置検出素子からの光強度信号に基づいてスポット
    位置信号を求め、このスポット位置信号に基づいて被検
    体表面の高さを求める高さ演算手段と、 前記測定光の光量分布の偏りを検出する光量分布検出素
    子と、 この光量分布検出素子からの検出結果に基づき、高さ測
    定の可否を、被検体表面の測定位置毎に判断する測定可
    否判断手段とを有することを特徴とする高さ測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高さ測定装置において、 前記位置検出素子は、ポジショニングセンサーであり、 前記光量分布検出素子は、分割型受光素子であることを
    特徴とする高さ測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の高さ測定装置において、 前記分割型受光素子は、ポジショニングセンサーの位置
    検出方向に沿った光量分布の偏りを検出するように構成
    されていることを特徴とする高さ測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の高さ測定装置において、 前記測定可否判断手段は、前記光量分布検出素子からの
    検出結果に基づき、前記光量分布の偏りが一定以上の場
    合には、被検体の高さ測定データを破棄することを特徴
    とする高さ測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の高さ測定装置において、 前記照明光学系は、光源、該光源の前方に配置された投
    光絞りおよび対物レンズを有し、 前記結像光学系は、前記対物レンズの瞳位置に配置され
    たセパレータレンズおよび該セパレータレンズの前方に
    配置された受光絞りを有し、 前記投光絞りを通した微細な投光ビームを前記対物レン
    ズの光軸を対称にした一方の軸対称領域に沿って被検体
    に投光させるとともに、該被検体で正反射された光を他
    方の軸対称領域より前記受光絞りを通して収束させるこ
    とを特徴とする高さ測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010155272A (ja) * 2008-12-27 2010-07-15 Jfe Steel Corp 鋼板の形状矯正装置
CN102062581A (zh) * 2010-11-30 2011-05-18 中国科学院光电技术研究所 基于角锥棱镜轴系径向跳动的测量装置

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