JP2000161651A - 燃焼方法及び燃焼機器 - Google Patents

燃焼方法及び燃焼機器

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JP2000161651A
JP2000161651A JP10332740A JP33274098A JP2000161651A JP 2000161651 A JP2000161651 A JP 2000161651A JP 10332740 A JP10332740 A JP 10332740A JP 33274098 A JP33274098 A JP 33274098A JP 2000161651 A JP2000161651 A JP 2000161651A
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JP
Japan
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combustion
ozone
air
gas
supplied
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JP10332740A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yamazeki
憲一 山関
Toshiji Amano
寿二 天野
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭気成分、未燃炭化水素、CO等が大気に排
出をされるのを抑制した燃焼方法及び燃焼機器を得る。 【解決手段】 燃焼部12,13とオゾン発生器40と
を備え、燃焼部に供給される空気及び/又は燃焼排ガス
中に、該オゾン発生器40で発生したオゾンを供給し
て、燃焼を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼方法及び燃焼機
器に関し、特に、臭気成分、未燃炭化水素、CO等が機
器外に排出をされるのを極力抑制した燃焼方法及び燃焼
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】ファンヒーター、エンジン、タービンの
ような燃焼機器では、燃焼が不完全な場合に、未燃炭化
水素、不完全燃焼化学成分、CO等が機器外に排出され
る恐れがあり、完全な燃焼が進行した場合でも、往々に
して不完全燃焼化学成分(臭気成分)が微量に排出され
る。未燃炭化水素、CO等の大気への排出は環境保全の
面からも回避されねばならず、不完全燃焼化学成分につ
いても同様である。
【0003】従来、完全燃焼を促進するために種々の対
策が講じられるとともに、燃焼排ガスの流路に活性炭な
どの吸着剤を設置して、排出される恐れのある未燃炭化
水素、COあるいは異臭成分を吸着により除去すること
が行われている。また、ガスや液体燃料などを用いた室
内用空調機器では室内に発生する臭気成分などを低減す
るために活性炭フィルターを用い、浄化された空気を燃
焼部に送るようにすることも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在行われている活性
炭などの吸着剤を用いる除去方法は、吸着剤を設置する
スペースの確保が必要であるばかりでなく、吸着剤によ
る圧損を受容せねばならず、また、吸着装置の耐振動性
なども考慮することが必要となる。さらに、吸着剤は飽
和すると吸着能力が低下するので、定期的な吸着剤の交
換が必須であり、燃焼機器のメンテナンスに慎重な配慮
が求められている。
【0005】また、これまでの方法では、臭気成分は一
旦環境中に排出されてしまうという欠点があり、そのた
め、排出=除去となる平衡濃度以下には除去が不可能と
なる。加えて、空気中に排出される場合には、必然的に
濃度の低下を伴い、除去が困難となっている。本発明の
目的は、燃焼機器から異臭成分や有害物質が大気へ排出
される前に、吸着剤を用いずにきわめて容易な手法で抑
制し、それにより、圧損もなく機器のメンテナンスも簡
易化でき、これまでよりはるかに効率的に環境中の臭気
成分が拡散するのを抑制できる燃焼方法及び燃焼機器を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による燃焼方法
は、燃焼機器に供給される空気及び/又は燃焼排ガス中
にオゾンを供給しながら燃焼を行うことを特徴とする。
また、本発明による燃焼機器は、燃焼部とオゾン発生器
とを備え、かつ、燃焼部に供給される空気及び/又は燃
焼排ガス中に、該オゾン発生器で発生したオゾンを供給
する供給経路をさらに備えることを特徴とする。
【0007】オゾンは高い酸化力を持つ。本発明の燃焼
方法及び燃焼機器は、オゾンの持つ高い酸化力を積極的
に利用するものであり、燃焼機器に供給される空気(燃
焼用空気、二次燃焼用空気あるいは希釈空気など)にオ
ゾンを添加することにより、燃料の酸化が促進されて、
未燃炭化水素、COの発生が抑制されるとともに、異臭
の主たる成分であるアルデヒドなどの化学成分の発生も
抑制される。特に、燃焼機器での燃焼部及び燃焼排ガス
流路は高温環境であり、オゾンは分解して反応活性の極
めて高いOラジカルを生成し、完全燃焼が促進され、ま
た、直接他の分子(律速反応に関与する分子、酸化速度
の遅い分子)を酸化して反応速度を高める機能を果た
す。
【0008】燃焼排ガス中に直接オゾンを添加してもよ
く、さらに、ファンヒーターのような燃焼機器では、6
00℃〜500℃程度である燃焼排ガスの温度を100
℃程度に低下させるために希釈空気が供給されるが、そ
の空気にオゾンを添加してもよい。これらの場合には、
もし、燃焼排ガス中に未燃炭化水素、COのような成分
が含まれている場合には、オゾンはその酸化を促進し、
また、燃焼排ガス中に含まれる異臭成分(アルデヒドな
ど)を積極的に分解して、無臭化する。それにより、燃
焼排ガスの清浄化も促進される。
【0009】一方で、オゾンそのものが大気に排出され
ると、環境に悪い影響を与えることは知られている。本
発明の燃焼方法及び燃焼機器では、添加されたオゾン
は、燃焼部及び燃焼排ガス流路での高温環境下において
迅速に分解するので、オゾンの形で大気に放出されるこ
とはない。そのために、環境を害することはない。本発
明において、オゾン発生器自体は従来知られたものであ
ってよく、制限はない。また、燃焼機器の燃料として
は、ガス燃料でもよく液体燃料でもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を説
明する。図1において、10は燃焼機器の一例であるガ
スファンヒーターを概念的に示しており、バーナー11
を持つ燃焼室12と、燃焼排ガス温度調整室13とを備
え、燃焼排ガスEは、燃焼排ガス温度調整室13に形成
される排気口14から大気に排出される。バーナー11
は、燃料ガスGと燃焼用空気Aとの混合気が供給される
配管21に接続しており、該配管21にはオゾン発生器
40で生成されたオゾンO3が供給路41を経由して供
給される。燃焼室12には、さらに、余剰空気A1(例
えば、火炎温度冷却用空気)を供給する配管22も接続
しており、該配管22にもオゾン発生器40で生成され
たオゾンO3が供給路42を経由して供給される。それ
ぞれの管路21、22には開閉弁(あるいは、流量制御
弁)30が備えられ、オゾンの供給量は制御可能となっ
ている。
【0011】燃焼排ガス温度調整室13には、600℃
〜500℃程度である燃焼排ガスEの温度を100℃程
度に低下させるための希釈空気A2を供給するための管
路23が配置されており、該配管23にもオゾン発生器
40で生成されたオゾンO3が供給路43を経由して供
給される。さらに、燃焼排ガスEに直接オゾンO3を添
加するための配管24を配置されており、該配管24に
もオゾン発生器40で生成されたオゾンO3が供給路4
4を経由して供給される。さらに、それぞれの管路2
3、24にも開閉弁(あるいは、流量制御弁)30が備
えられ、オゾンの供給量は制御可能となっている。上記
の構成であり、燃焼室12及び燃焼排ガス温度調整室1
3には、各管路21、22、23、24から、必要なと
きに必要な量のオゾンが添加される。
【0012】図2は、図1に概略を示したようなガス燃
焼機器を用いて、オゾンを添加しながら燃焼を行う場合
での、燃焼排ガスの温度効果と、異臭成分であるアルデ
ヒド(CH2O)の経時的な低減率を示すグラフであ
る。ここでは、当初のアルデヒドの燃焼排ガス中でのモ
ル分率を2.6ppmと設定し、燃焼排ガスの温度が7
20℃から1秒後に100℃まで低下することを条件と
して、添加空気(前記管路3からの希釈空気)中のオゾ
ン濃度が、0ppm、0.1ppm、1ppm、10p
pm、100ppmの場合について計算した結果を示し
ている。
【0013】図示のように、オゾンの添加をしない場合
には、1秒後に、アルデヒドの低減はほとんど見られ
ず、当初量がそのまま大気に排出されると推定される。
しかし、オゾンの添加量の増加とともに、アルデヒドの
低減率は急速に増大しており、1ppm程度の添加量で
もって、ガスファンヒーターにおいて一般的な燃焼排ガ
スの滞留時間である1秒後には、支障のない程度にまで
低減していることがわかる。
【0014】図3は、図2と同じ条件下での、一酸化炭
素(CO)の経時的な低減率を示すグラフである。当初
の一酸化炭素の燃焼排ガス中でのモル分率を26ppm
と設定し、他の条件は同じにして計算した結果を示して
いる。アルデヒドの場合と同様、オゾンの添加をしない
場合には、1秒後に、一酸化炭素の低減はほとんど見ら
れず、当初量がそのまま大気に排出されると推定され
が、オゾンの添加量の増加とともに、一酸化炭素の低減
率は増大しており、アルデヒドの場合と同様、低減効果
があることがわかる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、燃焼機器から異臭成分
や有害物質が大気へ排出されるのを、供給空気あるいは
燃焼排ガス中にオゾンを添加するというきわめて容易な
手法で抑制することができる。従来法のように、吸着剤
を用いないので、圧損もなく、吸着剤の交換も不要であ
り、燃焼機器のメンテナンスも簡易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を燃焼機器の一例であるガスファンヒー
ターに適用した例を概念的に示す図。
【図2】本発明による臭気成分(アルデヒド)の低減効
果を説明するグラフ。
【図3】本発明による一酸化炭素の低減効果を説明する
グラフ。
【符号の説明】
10…燃焼機器としてのガスファンヒーター、11…バ
ーナー、12…燃焼室、13…燃焼排ガス温度調整室、
40…オゾン発生装置、41〜44…オゾン供給用管路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼機器に供給される空気及び/又は燃
    焼排ガス中にオゾンを供給しながら燃焼を行うことを特
    徴とする燃焼方法。
  2. 【請求項2】 燃料がガス燃料である請求項1記載の燃
    焼方法。
  3. 【請求項3】 燃焼部とオゾン発生器とを備え、かつ、
    燃焼部に供給される空気及び/又は燃焼排ガス中に、該
    オゾン発生器で発生したオゾンを供給する供給経路をさ
    らに備えることを特徴とする燃焼機器。
  4. 【請求項4】 燃料としてガス燃料を用いることを特徴
    とする請求項3記載の燃焼装置。
JP10332740A 1998-11-24 1998-11-24 燃焼方法及び燃焼機器 Pending JP2000161651A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2535296C2 (ru) * 2012-12-04 2014-12-10 Сергей Андреевич Андреев Устройство для отопления
WO2015067149A1 (zh) * 2013-11-07 2015-05-14 梁万泉 蒸汽助燃式燃烧机

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