JP2000161404A - 自動車用ブレーキパット残量検出装置 - Google Patents

自動車用ブレーキパット残量検出装置

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JP2000161404A
JP2000161404A JP10331099A JP33109998A JP2000161404A JP 2000161404 A JP2000161404 A JP 2000161404A JP 10331099 A JP10331099 A JP 10331099A JP 33109998 A JP33109998 A JP 33109998A JP 2000161404 A JP2000161404 A JP 2000161404A
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Yuji Kurimoto
雄治 栗本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用ブレーキパットの残量を安全かつ精
度よく確認できるようにする。 【解決手段】 ブレーキディスク2に両側面に圧接する
一対のブレーキパット3a,3bの変位量を計測する一
対のポテンショメータ12a,12bの出力和から、ブ
レーキパット3a,3bが未使用時に計測した個別初期
値の和を減算して一対のブレーキパット3a,3bの摩
耗量和Fを算出し、かつこの摩耗量和Fを未使用のブレ
ーキパット3a,3bの肉厚和Eから減算して一対のブ
レーキパット3a,3bの残量和Gを算出し、残量和G
が限界残量和Gsよりも小さい場合は警報を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ブレーキ
パットの残量を安全かつ精度よく確認できるようにした
自動車用ブレーキパット残量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、自動車用のディスクブレーキ装
置の一例を示す概略構成図である。同図に示したディス
クブレーキ装置1は、タイヤハウス内に延びる車輪軸に
同軸一体的に取り付けたブレーキディスク2に、ブレー
キペダルの踏み込み量に応じて発生する油圧によりブレ
ーキパット3a,3bを両側から圧接して車輪を制動す
る構成のものである。ブレーキディスク2に押圧当接す
る左右一対のブレーキパット3a,3bは、ブレーキキ
ャリパ4内にブレーキディスク2を挟んで対向配置され
ており、油圧を受けて変位するブレーキピストン5のス
トロークに応じてブレーキディスク2に圧接駆動され
る。
【0003】ブレーキパット3a,3bは、耐摩耗性材
料からなるが、使用経過に伴って制動回数が増えるにつ
れて次第に摩耗していくため、一定の制動力を発揮する
限界の肉厚(限界残量)を維持しているかどうかを定期
的にチェックすることが望ましい。こうしたブレーキパ
ットの残量確認は、従来、専門の作業者が車両から車輪
を取り外し、タイヤハウス内を覗き込み、ブレーキキャ
リパ4内のブレーキパット3a,3bの残量を目視する
ことで行われていた。
【0004】しかしながら、ブレーキキャリパ4はタイ
ヤホイール内に収まる形で取り付けられているため、ブ
レーキャリパ4内のブレーキパット3a,3bを作業者
が目視確認する従来の方法は、タイヤを一旦車輪から外
さねばならず、タイヤの脱着作業には非常な手間と労力
が要求されるため、短時間で済ますのが困難であり、ま
たブレーキパット3a,3bを目視で確認するときにタ
イヤハウス内を覗き込む必要があるため、十分に安全に
配慮したとしても、車両の下敷きになったりする危険が
皆無であるとは言えないものであった。
【0005】そこで、車輪からタイヤを外さなくともブ
レーキパット3a,3bの残量が検出できるよう、ブレ
ーキパット3a,3bの残量を電気的かつ遠隔的に検出
できるようにした残量検出装置が各種提案されている。
例えば、特開平7−54887号「パットウェアインジ
ケータ、パットウェアインジケータ用プローブ及びパッ
トウェアインジケータ用表示装置」には、ブレーキパッ
トとともに摩耗するプローブ内に電線路を配設し、この
電線路の断線状況に応じてブレーキパットの摩耗を報知
できるようにした装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置は、ブレーキパットに保持したプローブの先端
をブレーキディスクに対向して配設するため、ブレーキ
パットの摩耗とともにプローブ自体も徐々に先端側から
摩耗することになり、限界残量まで摩耗したブレーキパ
ットを交換するときはプローブ自体も新品と交換する必
要があり、繰り返し使用できないために維持費が高くつ
く等の課題を抱えるものであった。
【0007】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、ブレーキパットの残量を容易かつ安全に確認できる
ようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を離決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ブレーキディスクの両側面に左右から押
圧駆動され、該ブレーキディスクを制動する左右一対の
ブレーキパットと、制動時に前記ブレーキディスクに対
する前記左右一対のブレーキパットの変位量を個別に検
出する一対のセンサと、未使用の前記ブレーキパットの
初回の制動時に前記一対のセンサの各出力を個別初期値
として記憶する記憶部と、前記一対のセンサの出力和か
ら前記個別初期値の和を減算して前記一対のブレーキパ
ットの摩耗量和を算出し、かつ該摩耗量和を前記未使用
の前記ブレーキパットの肉厚和から減算して前記一対の
ブレーキパットの残量和を算出し、該残量和を予め設定
された限界残量和と比較し、該残量和が該限界残量和よ
りも小さい場合は警報を発する摩耗監視手段とを具備す
ることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明は、ブレーキディスクの両側
面に左右から押圧駆動され、該ブレーキディスクを制動
する左右一対のブレーキパットと、制動時に前記ブレー
キディスクに対する前記左右一対のブレーキパットの変
位量を個別に検出する一対のセンサと、未使用の前記ブ
レーキパットの初回の制動時に前記一対のセンサの各出
力をそれぞれ個別初期値として記憶する記憶部と、前記
一対のセンサの出力からそれぞれ前記対応する個別初期
値を減算して前記一対のブレーキパットの各摩耗量を算
出し、かつ摩耗量の大きな方のブレーキパットの摩耗量
を前記未使用の前記ブレーキパットの肉厚和の半分の値
から減算して片減りブレーキパットの残量を算出し、該
残量を予め設定された限界残量と比較し、該残量が該限
界残量よりも小さい場合は警報を発する摩耗監視手段と
を具備することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1な
いし図3を参照して説明する。図1は、本発明の自動車
用ブレーキパットの残量検出装置の一実施形態を示す概
略構成図、図2は、図1に示したポテンショメータの検
出電圧とブレーキパット変位量の関係を示す図、図3
は、図1に示した監視装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0011】図1に示す自動車用ブレーキパット残量検
出装置11は、ブレーキパット3a,3bの残量を検出
するため一対のポテンショメータ12a,12bをブレ
ーキキャリパ4内に取り付け、ブレーキパット3a,3
bの残量に応じて変化するブレーキピストン5の送出量
を、左右一対のポテンショメータ12a,12bの検出
電圧の変化として検出し、摩耗限界に至ったかどうかの
判定を電気的に高精度に行えるようにしたものである。
【0012】ブレーキキャリパ4内には、ブレーキペダ
ルの踏み込みを受けて油圧により進退する左右一対のブ
レーキピストン5が配設されており、このブレーキピス
トン5の先端に固設したブレーキパット3a,3bが、
ブレーキピストン5の進出量に応じてブレーキディスク
2に両側から圧接して制動するようになっている。ポテ
ンショメータ12a,12bは、左右のブレーキパット
3a,3bにそれぞれに対応させて配設してあるが、こ
れはブレーキピストン5の送出量すなわちブレーキパッ
ト3a,3bの変位量を個別に電圧値として検出するた
めである。ブレーキピストン5の側面にはラック6が形
成してあり、このラック6にポテンショメータのピニオ
ン13が噛合している。このため、ブレーキピストン5
とともにラック6がブレーキディスク2の方向に進退す
ると、この進退に合わせてピニオン13が回動し、その
回動量に対応する抵抗変化が検出電圧Va,Vbの変化
となって現れる。このポテンショメータ12a,12b
の検出電圧Va,Vbは、監視装置20内の演算部21
に供給され、ブレーキパット3a,3bの残量測定に供
される。
【0013】本実施形態では、ポテンショメータ12
a,12bの検出電圧Va,Vbとブレーキピストン送
出量すなわちブレーキパット3a,3bの変位量の関係
は、図2に示すごとく、完全な比例関係にある。すなわ
ち、検出電圧Va,Vbをブレーキパット3a,3bの
変位量に変換する変換係数kは一定であり、左右のブレ
ーキピストン5が互いに最も離間したとき、換言すれば
ブレーキパッド3a,3bの制動面がブレーキキャリパ
4の内面に一致したときに、ピストン送出量(ブレーキ
パット3a,3bの変位量)は零であり、ポテンショメ
ータ12a,12bの検出電圧も零となるよう調整して
ある。
【0014】監視装置20は、残量検出に必要な演算を
行う演算部21と、未使用のブレーキパット3a,3b
の初回の制動時に一対のポテンショメータ12a,12
bの各出力をそれぞれ個別初期値として記憶したり、限
界残量に対応するしきい値等を記憶保持する記憶部22
を内蔵している。演算部21には、上記一対のポテンシ
ョメータ12a,12bの出力線路の外に、ブレーキパ
ット3a,3bを新品に交換したときに手動で閉成さ
れ、そのときのポテンショメータ12a,12bの検出
電圧Va,Vbを初期値Vao,Vboとして取り込ま
せるためのスイッチ23が接続してある。
【0015】演算部21は、一対のポテンショメータ1
2a,12bの出力和(Va+Vb)から個別初期値V
ao,Vboの和(Vao+Vbo)を減算して一対の
ブレーキパット3a,3bの摩耗量和Fすなわちk
{(Va−Vao)+(Vb−Vbo)}を算出し、こ
の摩耗量和Fを未使用のブレーキパット3a,3bの肉
厚和Eから減算し、一対のブレーキパット3a,3bの
残量和Gを算出する。すなわち、 G=E−F である。また、左右一対のポテンショメータ12a,1
2bの出力Va,Vbからそれぞれ対応する個別初期値
Vao,Vboを減算して一対のブレーキパット3a,
3bの各摩耗量Fa,Fbすなわちk(Va−Va
o),k(Vb−Vbo)を算出し、摩耗量Fa,Fb
が大きな方のブレーキパット3a又は3bの摩耗量Fa
又はFbを、未使用のブレーキパット3a,3bの肉厚
和Eの半分の値(E/2)から減算し、片減りしたブレ
ーキパットの残量Ga,Gbを算出する。すなわち、 Ga=(E/2)−Fa (ただし,Fa≧Fbの場
合) Gb=(E/2)−Fb (ただし、Fa<Fbの場
合) である。
【0016】演算部21は、さらに、前記残量和Gを予
め設定された限界残量和Gsと比較するとともに、残量
Ga又はGbを予め設定された限界残量Gtと比較す
る。比較の結果、残量和Gが限界残量和Gsよりも小さ
い場合、或いはまた残量Ga又はGbが限界残量Gtよ
りも小さい場合に、ブレーキパット3a,3bの交換時
期到来を示す信号を発する働きをする。24は、限界残
量に達したこと或いは片減りが発生していることを警報
をもって表示する表示器であり、残量和Gが限界残量和
Gsよりも小さいことを示す信号を受けて点滅する表示
ランプ25と、残量Ga又はGbが限界残量Gtよりも
小さいことを示す信号を受けて点滅する表示ランプ26
を備えている。
【0017】ここで、未使用の新品ブレーキパット3
a,3bを装着すると、図3に示したように、まずステ
ップ101において、ブレーキペダルを踏み込んで制動
状態とし、そのままの状態でスイッチ23を押動閉成す
る。すなわち、左右一対のブレーキパット3a,3bを
両側からブレーキディスク2に圧接し、ステップ102
に示したように、そのときのポテンショメータ12a,
12bの検出電圧Vao,Vboを個別初期値として記
憶部22に格納する。なお、ブレーキキャリパ4の内径
(相対向する内面間の距離)をC、ブレーキディスク2
の肉厚をDとすると、新品時の左右のブレーキパット3
a,3bの肉厚Ea,Ebを加算した肉厚和Eは、 E=C−D−k(Vao+Vbo) で与えられる。なお、ブレーキキャリパ内径Cとブレー
キディスク肉厚Dは既知であるから、演算部21は上式
に従ってブレーキパット3a,3bの初期肉厚和Eも演
算し、記憶部22に格納しておく。
【0018】実際に使用を開始すると、監視装置20内
の演算部21は、ポテンショメータ12a,12bの検
出電圧Va,Vbを取り込み、ステップ103に示した
ように、 F=k{(Va−Vao)+(Vb−Vbo)} G=E−F なる演算と、 Fa=k(Va−Vao) Fb=k(Vb−Vbo) Ga=(E/2)−Fa (ただし,Fa≧Fbの場
合) Gb=(E/2)−Fb (ただし、Fa<Fbの場
合) なる演算を行う。
【0019】さらに、ステップ103に続く判断ステッ
プ(104)において、 G<Gs 又は Ga,Gb<Gt かを判断する。かくして、G<GsかGa<Gt又はG
b<Gtが成立した場合、演算部21はブレーキパッド
3a,3bが本来の性能を発揮できる限界残量を越えて
摩耗していると判断し、ステップ105に示したよう
に、表示器24にその旨の表示を命ずる信号を出力す
る。具体的には、残量和Gがブレーキパッド交換判定残
量和Gsに満たない場合(G<Gsの場合)は、残量和
不足警報が表示ランプ25の点滅として表示される。ま
た、片減り残量Ga又はGbがブレーキパット交換判定
片減り残量Gtに満たない場合(Ga,Gb<Gtの場
合)は、片減り警報が表示ランプ26の点滅として表示
される。
【0020】このように、上記自動車用ブレーキパッド
残量検出装置11によれば、ブレーキディスク2を挟ん
で対峙する左右一対のブレーキパット3a,3bの個々
の残量Ga又はGbと残量和Gを常時正確に検出するこ
とができ、しかも車輪からタイヤ部分を外すことなくブ
レーキパット3a,3bの残量確認が可能であり、従っ
てブレーキパット3a,3bの残量確認のためタイヤハ
ウス内を覗き込む必要はなく、新品のブレーキパット3
a,3bの装着した時点で計測した初期値とその後の計
測値とを比較することで、ブレーキパット3a,3bが
摩耗限界に達したかどうかを正確に判断することができ
る。また、一対のブレーキパット3a,3bの残量和G
だけでは見落としがちな偏摩耗についても、個別残量G
a,Gbをチェックすることで確実に監視し、ブレーキ
機構に対する信頼感をより一層高めることができる。
【0021】すなわち、一対のブレーキパット3a,3
bの摩耗量和Fと個別ブレーキパット3a,3bの摩耗
量Fa,Fbのいずれか一方が限界に達したときに警報
を発する構成としたから、全体摩耗と個別摩耗の双方の
ファクタに着目した安全管理が可能である。このため、
ブレーキパット3a,3bの交換時期を適切かつ確実に
知ることができ、ブレーキパット3a,3bの残量不足
が制動不良を招く前に適切な処置が可能であり、またブ
レーキパット3a,3bは摩耗してもポテンショメータ
12a,12bは摩耗しないので、電線路を組み込んだ
プローブの摩耗を電気的に検出する方式のように、摩耗
したブレーキパット3a,3bを交換するさいにプロー
ブも交換しなければならないというようなことはなく、
同じポテンショメータ12a,12bを繰り返し使用す
ることができ、非常に経済的である。
【0022】また、ブレーキパット3a,3bの変位を
電圧に変えて検出するポテンショメータ12a,12b
を用いるようにしたから、ブレーキパット3a,3b或
いはブレーキピストン5の動きに連動する部材の動きを
直接或いは間接にポテンショメータ12a,12bに伝
えることで、ブレーキパット3a,3bの変位を電気的
に正確に検出することができ、残量検出の信頼性を大い
に向上させることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブレーキディスクに両側面に圧接する一対のブレーキパ
ットの変位量を計測する一対のセンサの出力和から、ブ
レーキパットの未使用時に計測した個別初期値の和を減
算して一対のブレーキパットの摩耗量和を算出し、かつ
該摩耗量和を未使用のブレーキパットの肉厚和から減算
して一対のブレーキパットの残量和を算出し、残量和が
限界残量和よりも小さい場合は警報を発する構成とした
から、ブレーキディスクを挟んで対峙する左右一対のブ
レーキパットの残量和を常時正確に検出することがで
き、しかも車輪からタイヤ部分を外すことなくブレーキ
パットの残量確認が可能であり、従ってブレーキパット
の残量確認のためタイヤハウス内を覗き込む必要はな
く、新品のブレーキパットの装着した時点で計測した初
期値とその後の計測値とを比較することで、ブレーキパ
ットが摩耗限界に達したかどうかを正確に判断すること
ができ、これによりブレーキパットの交換時期を適切か
つ確実に知ることができ、ブレーキパットの残量不足が
制動不良を招く前に適切な処置が可能であり、またブレ
ーキパットは摩耗してもセンサは摩耗しないので、電線
路を組み込んだプローブの摩耗を電気的に検出する方式
のように、摩耗したブレーキパットを交換するさいにプ
ローブも交換しなければならないというようなことはな
く、同じセンサを繰り返し使用することができ、非常に
経済的である等の優れた効果を奏する。
【0024】また、本発明は、ブレーキディスクに両側
面に圧接する一対のブレーキパットの変位量を計測する
一対のセンサの出力から、ブレーキパットの未使用時に
計測した個別初期値を減算して一対のブレーキパットの
各摩耗量を算出し、かつ摩耗量の大きな方のブレーキパ
ットの摩耗量を未使用のブレーキパットの肉厚和の半分
の値から減算して片減りブレーキパットの残量を算出
し、この残量が限界残量よりも小さい場合は警報を発す
る構成としたから、ブレーキディスクを挟んで対峙する
左右一対のブレーキパットの残量を個々に常時正確に検
出することができ、しかも片減りした方のブレーキパッ
トについて限界残量との比較から交換時期を適切に把握
できるため、一対のブレーキパットの残量和だけでは見
落としがちな偏摩耗についても確実に監視し、ブレーキ
機構に対する信頼感をより一層高めることができる等の
効果を奏する。
【0025】さらにまた、本発明は、一対のブレーキパ
ットの摩耗量和と個別ブレーキパットの摩耗量のいずれ
か一方が限界に達したときに警報を発する構成としたか
ら、全体摩耗と個別摩耗の双方のファクタに着目した安
全管理が可能である等の効果を奏する。
【0026】また、センサとして、ブレーキパットの変
位を電圧に変えて検出するポテンショメータを用いるよ
うにしたから、ブレーキパット或いはブレーキピストン
の動きに連動する部材の動きを直接或いは間接にポテン
ショメータに伝えることで、ブレーキパットの変位を電
気的に正確に検出することができ、残量検出の信頼性を
大いに向上させることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ブレーキパット残量検出装置
の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示したポテンショメータの検出電圧とブ
レーキパット変位量の関係を示す図である。
【図3】図1に示した監視装置の動作を説明するための
フローチャートである。
【図4】従来のディスクブレーキ装置の一例を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
2 ブレーキディスク 3a,3b ブレーキパット 4 ブレーキキャリパ 5 ブレーキピストン 6 ラック 11 自動車用ブレーキパット残量検出装置 12a,12b ポテンショメータ 13 ピニオン 20 監視装置 21 演算部 22 記憶部 23 スイッチ 24 表示器 25,26 表示ランプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキディスクの両側面に左右から押
    圧駆動され、該ブレーキディスクを制動する左右一対の
    ブレーキパットと、制動時に前記ブレーキディスクに対
    する前記左右一対のブレーキパットの変位量を個別に検
    出する一対のセンサと、未使用の前記ブレーキパットの
    初回の制動時に前記一対のセンサの各出力を個別初期値
    として記憶する記憶部と、前記一対のセンサの出力和か
    ら前記個別初期値の和を減算して前記一対のブレーキパ
    ットの摩耗量和を算出し、かつ該摩耗量和を前記未使用
    の前記ブレーキパットの肉厚和から減算して前記一対の
    ブレーキパットの残量和を算出し、該残量和を予め設定
    された限界残量和と比較し、該残量和が該限界残量和よ
    りも小さい場合は警報を発する摩耗監視手段とを具備す
    ることを特徴とする自動車用ブレーキパット残量検出装
    置。
  2. 【請求項2】 ブレーキディスクの両側面に左右から押
    圧駆動され、該ブレーキディスクを制動する左右一対の
    ブレーキパットと、制動時に前記ブレーキディスクに対
    する前記左右一対のブレーキパットの変位量を個別に検
    出する一対のセンサと、未使用の前記ブレーキパットの
    初回の制動時に前記一対のセンサの各出力をそれぞれ個
    別初期値として記憶する記憶部と、前記一対のセンサの
    出力からそれぞれ前記対応する個別初期値を減算して前
    記一対のブレーキパットの各摩耗量を算出し、かつ摩耗
    量の大きな方のブレーキパットの摩耗量を前記未使用の
    前記ブレーキパットの肉厚和の半分の値から減算して片
    減りブレーキパットの残量を算出し、該残量を予め設定
    された限界残量と比較し、該残量が該限界残量よりも小
    さい場合は警報を発する摩耗監視手段とを具備すること
    を特徴とする自動車用ブレーキパット残量検出装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキディスクの両側面に左右から押
    圧駆動され、該ブレーキディスクを制動する左右一対の
    ブレーキパットと、制動時に前記ブレーキディスクに対
    する前記左右一対のブレーキパットの変位量を個別に検
    出する一対のセンサと、未使用の前記ブレーキパットの
    初回の制動時に前記一対のセンサの各出力をそれぞれ個
    別初期値として記憶する記憶部と、前記一対のセンサの
    出力和から前記個別初期値の和を減算して前記一対のブ
    レーキパットの摩耗量和を算出し、かつ該摩耗量和を前
    記未使用の前記ブレーキパットの肉厚和から減算して前
    記一対のブレーキパットの残量和を算出するとともに、
    前記一対のセンサの出力からそれぞれ前記対応する個別
    初期値を減算して前記一対のブレーキパットの各摩耗量
    を算出し、かつ摩耗量の大きな方のブレーキパットの摩
    耗量を前記未使用の前記ブレーキパットの肉厚和の半分
    の値から減算して片減りブレーキパットの残量を算出
    し、前記残量和を予め設定された限界残量和と比較する
    とともに、前記残量を予め設定された限界残量と比較
    し、前記残量和が前記限界残量和よりも小さい場合又は
    前記残量が前記限界残量よりも小さい場合に警報を発す
    る摩耗監視手段とを具備することを特徴とする自動車用
    ブレーキパット残量検出装置。
  4. 【請求項4】 前記センサは、前記ブレーキパットの変
    位を電圧に変えて検出するポテンショメータであること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    自動車用ブレーキパット残量検出装置。
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Cited By (5)

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