JP2000159502A - 改質装置及びその改質装置を用いた燃料電池発電装置 - Google Patents

改質装置及びその改質装置を用いた燃料電池発電装置

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JP2000159502A
JP2000159502A JP10330974A JP33097498A JP2000159502A JP 2000159502 A JP2000159502 A JP 2000159502A JP 10330974 A JP10330974 A JP 10330974A JP 33097498 A JP33097498 A JP 33097498A JP 2000159502 A JP2000159502 A JP 2000159502A
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reforming
gas
chamber
reformer
reformed
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English (en)
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Norihisa Kamiya
規寿 神家
Kazuhiro Hirai
一裕 平井
Seisaku Azumaguchi
誠作 東口
Masashi Tatsumori
正史 立森
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、起動時間の短縮化及びエネルギー効
率の向上を図り得る改質装置、及び、その改質装置を用
いることにより、小型化、起動時間の短縮化及びエネル
ギー効率の向上を図り得る燃料電池発電装置を提供す
る。 【解決手段】 改質処理室3r内に、改質触媒を保持し
た改質触媒保持体Hが設けられ、加熱部4にて改質処理
室3rを外部から加熱する状態で、被改質ガスを供給口
から排出口へ改質処理室3r内を通流させて改質処理す
るように構成された改質装置において、改質触媒保持体
Hが、供給口から排出口へ被改質ガスを多経路状に通流
させるように構成された改質用ハニカム状体3hにて構
成されている。その改質装置を用いて、被改質ガスであ
る炭化水素系の原燃料ガスを水素ガスを含有する水素含
有ガスに改質処理するように構成された燃料電池発電装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改質処理室内に、
改質触媒を保持した改質触媒保持体が設けられ、加熱部
にて前記改質処理室を外部から加熱する状態で、被改質
ガスを供給口から排出口へ前記改質処理室内を通流させ
て改質処理するように構成された改質装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる改質装置は、改質触媒を保持した
改質触媒保持体が設けられた改質処理室を外部から加熱
部にて加熱する状態で、被改質ガスを供給口から排出口
へ改質処理室内を通流させて、その通流過程で、被改質
ガスを改質触媒の作用で改質処理するようになってい
る。従来は、改質触媒保持体をセラミック製の多孔質粒
状体にて構成し、改質触媒を保持した多数の多孔質粒状
体を改質処理室内に充填していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、多孔質粒状体は熱容量が大きくしかも伝熱性能が悪
いため、改質処理室を改質処理が可能な所定の温度にま
で昇温するのに要する時間(以下、起動時間と称する場
合がある)が長くなるという問題がある。又、加熱部に
て改質処理室を加熱するための伝熱面積を大きくする必
要があり、そのため装置が大型になるという問題もあっ
た。又、多孔質粒状体同士の隙間を通して被改質ガスを
通流させるので、通流抵抗が大きいため、被改質ガスの
供給圧を高くする必要があり、その分、被改質ガスの昇
圧動力が多く必要となり、エネルギー効率が低いという
問題もあった。尚、被改質ガスの通流抵抗が大きくなる
という不具合は、多孔質粒状体の熱容量を小さくすべ
く、多孔質粒状体の形状を小さくするほど顕著となる。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、小型化、起動時間の短縮化及び
エネルギー効率の向上を図り得る改質装置、及び、その
改質装置を用いることにより、小型化、起動時間の短縮
化及びエネルギー効率の向上を図り得る燃料電池発電装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、改質触媒保持体が、改質処理室の供給口か
ら排出口へ被改質ガスを多経路状に通流させるように構
成された改質用ハニカム状体にて構成されている。改質
用ハニカム状体は、金属板等の厚さが薄く熱伝導の良い
材料で形成することにより、熱容量を小さく並びに伝熱
性能を良くすることができるので、起動時間を短縮する
ことができる。又、改質用ハニカム状体が熱容量が小さ
くて伝熱性能が良い分、加熱部にて改質処理室を効率良
く加熱することができるので、加熱部にて改質処理室を
加熱するための伝熱面積を従来よりも小さくすることが
でき、装置を従来よりも小型化することができる。又、
被改質ガスは、改質用ハニカム状体にて形成される多経
路状の流路を通流させるので、その通流抵抗が小さくな
るため、被改質ガスの供給圧を従来よりも低くすること
が可能となり、その分、被改質ガスの昇圧動力を低減で
きて、エネルギー効率を向上させることができる。
【0006】請求項2に記載の特徴構成によれば、改質
用ハニカム状体が偏平な板状に形成されるとともに、改
質処理室が偏平状に形成され、加熱部が改質処理室にお
ける改質用ハニカム状体の板面に沿う壁面を加熱するよ
うに構成されている。従って、偏平な板状の改質用ハニ
カム状体をその広い板面を通じて加熱するので、改質用
ハニカム状体の全体を均一に効率よく加熱することがで
きるようになって、改質処理室の加熱効率を向上させる
ことができるので、その分、装置を更に小型化すること
ができる。又、改質処理室の加熱効率を向上させること
ができる分、加熱部におけるエネルギー消費量を低減で
きるため、エネルギー効率を更に向上させることができ
る。
【0007】請求項3に記載の特徴構成によれば、加熱
部が、改質処理室に沿って設けられる偏平状の燃焼室内
に、燃焼触媒を保持し、且つ、燃焼室の供給口から排出
口へ燃焼用ガスを多経路状に通流させるように構成され
た偏平な板状の燃焼用ハニカム状体を備えて構成されて
いる。そして、燃焼用ガスを供給口から排出口へ燃焼室
内を通流させて、その通流過程で、燃焼用ガスを燃焼触
媒の作用で火炎を伴わない状態で触媒燃焼させて、その
燃焼反応熱を偏平状の燃焼室の広い壁面を伝熱面として
改質処理室に伝熱させて、改質処理室を加熱するのであ
る。従って、燃焼室を改質処理室に沿って設けるだけの
簡単な構成にもかかわらず、燃焼室の体積に対する伝熱
面積の比率を極力大きくすることができて、改質処理室
の加熱効率を向上させることができるので、装置を更に
小型化することができるとともに、エネルギー効率を更
に向上させることができる。特に、改質用ハニカム状体
が偏平な板状に形成されるとともに、改質処理室が偏平
状に形成されたものでは、燃焼室及び改質処理室夫々の
体積を加えたものに対する伝熱面積の比率を極力大きく
することができるので、装置の小型化及びエネルギー効
率の向上の面で一層好適である。
【0008】ちなみに、加熱部は、燃焼室内にて燃焼用
ガスを火炎を伴う状態で燃焼させるように構成すること
ができる。しかしながら、このように火炎を伴う燃焼に
より改質処理室を加熱するように構成したものでは、火
炎による加熱が不均一となるため、装置において過熱部
分が生じ、装置の耐久性の面でやや劣る。これに対し
て、請求項3に記載の特徴構成によれば、火炎を伴わな
い触媒燃焼により改質処理室を加熱する構成であり、過
熱部分の発生を防止することができるので、装置の耐久
性を向上させることができる。
【0009】請求項4に記載の特徴構成によれば、改質
処理室及び燃焼室が、仕切り壁を挟んで一体状態に形成
されているため、放熱を抑制することができるととも
に、燃焼室から改質処理室への伝熱性能を向上させるこ
とができて、改質処理室の加熱効率を向上させることが
できるので、装置を更に小型化することができるととも
に、エネルギー効率を更に向上させることができる。
【0010】請求項5に記載の特徴構成によれば、改質
触媒がルテニウムにて構成されている。ちなみに、改質
触媒は、白金やニッケル等でも構成することができる
が、これらの場合に比べて、ルテニウムは改質処理性能
が優れていると共に、耐久性も優れている。従って、請
求項5に記載の特徴構成によれば、改質処理性能並びに
耐久性を向上させる上で好ましい具体構成を提供するこ
とができる。
【0011】請求項6に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜5のいずれか1項に記載の改質装置を用いて、被
改質ガスである炭化水素系の原燃料ガスを水素ガスを含
有する水素含有ガスに改質処理し、その水素含有ガス中
の水素ガスを用いて発電するように構成されている。従
って、燃料電池発電装置の改質装置として、従来よりも
小型で、起動時間が短くしかもエネルギー効率が優れた
改質装置を用いることができるので、燃料電池発電装置
において、従来よりも、小型化、起動時間の短縮化及び
エネルギー効率の向上を図ることができるようになっ
た。
【0012】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1ない
し図5、図9及び図10に基づいて、本発明の第1の実
施の形態を説明する。先ず、図1及び図2に基づいて、
改質装置について説明する。改質装置Rは、天然ガス等
の原燃料ガスと水蒸気との混合ガスである被改質ガスを
改質処理して水素ガス及び一酸化炭素ガスを含有する改
質処理ガスを生成する改質処理部3と、天然ガス等の燃
焼用ガスを空気で燃焼させて改質処理部3を加熱する加
熱部4を備えて構成してある。改質処理部3は、改質処
理室3r内に、改質触媒を保持した改質触媒保持体Hを
設けて構成してある。そして、加熱部4にて改質処理室
3rを外部から加熱する状態で、被改質ガスを被改質ガ
ス供給口3iから改質処理ガス排出口3oへ改質処理室
3r内を通流させて改質処理するように構成してある。
尚、メタンガスを主成分とする天然ガスが原燃料ガスで
ある場合は、メタンガスと水蒸気とを下記の反応式にて
改質反応させて、水素ガスと一酸化炭素ガスを含む改質
処理ガスを生成する。
【0013】
【化1】CH4 +H2 O→CO+3H2
【0014】本発明においては、改質触媒保持体Hを、
被改質ガス供給口3iから改質処理ガス排出口3oへ被
改質ガスを多経路状に通流させるように構成した改質用
ハニカム状体3hにて構成してある。更に、改質用ハニ
カム状体3hは偏平な板状に形成するとともに、改質処
理室3rも偏平状に形成し、加熱部4を、改質処理室3
rにおける改質用ハニカム状体3hの板面に沿う壁面を
加熱するように構成してある。
【0015】加熱部3は、改質処理室3rに沿って設け
られる偏平状の燃焼室4rと、燃焼用ガスと空気との混
合ガスが供給されて燃焼用ガスを燃焼室4r内にて燃焼
させるように設けたバーナ4bを備えて構成してある。
燃焼室4rにおける燃焼用ガス供給口4iは、改質処理
室3rの被改質ガス供給口3iに隣接させて設け、燃焼
室4rにおける燃焼排ガス排出口4oは改質処理室3r
の改質処理ガス排出口3oに隣接させて設けてある、そ
して、バーナ4bは、燃焼室4rの燃焼用ガス供給口4
iに設けてある。バーナ4bは、偏平状の燃焼室4rの
偏平方向に並ぶ多数の炎口4sを備えてあり、偏平状の
燃焼室4rの偏平方向に沿って火炎を形成するように構
成してある。
【0016】幅広の2枚のステンレス製の仕切り壁18
と幅狭の2枚のステンレス製の仕切り壁41にて形成さ
れる偏平角筒体の内部を、二つの偏平状の空間が形成さ
れるように、仕切り壁18にて仕切って、一方の偏平空
間を改質処理室3rとして用い、他方の偏平空間を燃焼
室4rとして用いる。つまり、偏平状の改質処理室3r
と偏平状の燃焼室4rを、仕切り壁18を挟んで一体状
態に形成してある。
【0017】改質用ハニカム状体3hは、断面形状がサ
イン波形の波板wの両面側を2枚の平板bにて挟持する
状態に形成して、多数の細長状の流路cが流路幅方向に
並んで形成されるようにしてある。波板wや平板bは薄
いステンレス板にて形成してある。波板wの両面、及
び、各平板bの両面に改質触媒としてのルテニウムを保
持させてある。
【0018】改質用ハニカム状体3hを、細長状の流路
cの一方の開口端が被改質ガス供給口3i側に位置し且
つ他方の開口端が改質処理ガス排出口3o側に位置する
状態で、改質処理室3r内に設けるとともに、被改質ガ
ス供給口3iに、長手方向に沿って多数の噴出孔3sを
形成した被改質ガス噴出管3pを、その長手方向を改質
処理室3rの偏平方向に沿わせて配設してある。そし
て、被改質ガス噴出管3pから噴出供給される被改質ガ
スを、改質用ハニカム状体3hの多数の細長状の流路c
を用いて、改質処理ガス排出口3oへ多経路状に通流さ
せるように構成してある。
【0019】改質用ハニカム状体3hは、例えば、厚さ
が5mm程度になるように形成してある。改質用ハニカ
ム状体3hの厚さ方向において、改質処理室3rの幅
を、改質用ハニカム状体3hの厚さと略同じに設定し
て、改質処理室3r内に、改質用ハニカム状体3hを隙
間なく、又は、わずかな隙間で内装できるようにしてあ
る。又、改質用ハニカム状体3hの厚さ方向において、
燃焼室4rの幅を10mm程度に設定してある。又、仕
切り壁18の厚さは例えば2mm程度に設定してある。
従って、改質装置Rは、厚さが21mm程度の薄型に構
成することができる。
【0020】次に、図4、図5、図9及び図10に基づ
いて、上述の如き構成の改質装置Rを用いた燃料電池発
電装置について説明する。図10に示すように、燃料電
池発電装置は、水素ガスを含有する燃料ガスと酸素ガス
を含有する空気等の酸素含有ガスとが反応用ガスとして
供給されて発電するように構成した燃料電池発電部G
と、その燃料電池発電部Gに供給する燃料ガスを天然ガ
ス等の炭化水素系の原燃料ガスを用いて生成する燃料ガ
ス生成部Pと、燃料電池発電部Gに酸素含有ガスとして
空気を供給するブロアBを備えて構成してある。
【0021】燃料電池発電部Gは説明を省略するが、電
解質層の一方の側に酸素極を、他方の側に燃料極を備え
たセルの複数を設けると共に、各セルの酸素極に酸素含
有ガスを、燃料極に燃料ガスを夫々供給するように構成
して、各セルにおいて水素と酸素による電気化学反応を
起こさせて発電するように構成してある。尚、燃料電池
発電部Gは、電解質として高分子膜を用いた高分子型で
ある。
【0022】図4及び図9に示すように、燃料ガス生成
部Pは、天然ガス等の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫部
1と、供給される水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気
生成部2と、その脱硫部1で脱硫処理された原燃料ガス
と水蒸気生成部2で生成された水蒸気との混合ガスを被
改質ガスとして改質処理して、水素ガス及び一酸化炭素
ガスを含有する改質処理ガスを生成する改質処理部3
と、燃焼用ガスを燃焼させて改質処理部3を加熱する加
熱部4と、改質処理部3から排出される改質処理ガス中
の一酸化炭素ガスを水蒸気と変成反応させて、二酸化炭
素ガスに変成処理する変成処理部5と、その変成処理部
5から排出される変成処理ガス中に残っている一酸化炭
素ガスを酸化する選択酸化部6等を備えて構成してあ
る。
【0023】更に、燃料ガス生成部Pには、原燃料ガス
を脱硫部1に供給するための原燃料ガス通流路7、脱硫
部1にて脱硫された脱硫原燃料ガスと水蒸気生成部2で
生成された水蒸気とを混合する水蒸気混合部8、その水
蒸気混合部8にて混合された混合ガスを被改質ガスとし
て改質処理部3に供給するための被改質ガス通流路9、
改質処理部3から排出される改質処置ガスを変成処理部
5に供給するための上流側改質処理ガス通流路10r、
下流側改質処理ガス通流路10b、変成処理部5から排
出される変成処理ガスに、選択酸化のために少量の空気
を混合する空気混合部11、加熱部4から排出される燃
焼排ガスを水蒸気生成部2の加熱用として通流させる加
熱用排ガス通流路12、加熱用排ガス通流路12を通過
した燃焼排ガスを変成処理部5の冷却用として通流させ
る上流側冷却用排ガス通流路13f、及び、上流側冷却
用排ガス通流路13fを通過した燃焼排ガスを変成処理
部5及び選択酸化部6の冷却用として通流させる下流側
冷却用排ガス通流路13bを備えてある。
【0024】更に、燃料ガス生成部Pには、改質処理部
3から排出される改質処理ガスにより、改質処理部3に
供給される被改質ガスを加熱する被改質ガス用熱交換部
14、その被改質ガス用熱交換部14を通過した改質処
理ガスにより脱硫部1に供給される原燃料ガスを加熱す
る原燃料ガス用熱交換部15を備えてある。更に、加熱
部4から外部への放熱を抑制する断熱部16を備えてあ
る。
【0025】図4及び図5に示すように、本発明におい
ては、燃料ガス生成部Pは、脱硫部1、水蒸気生成部
2、改質処理部3、加熱部4、変成処理部5、選択酸化
部6、原燃料ガス通流路7、水蒸気混合部8、被改質ガ
ス通流路9、上流側改質処理ガス通流路10f、下流側
改質処理ガス通流路10b、空気混合部11、加熱用排
ガス通流路12、上流側冷却用排ガス通流路13f、下
流側冷却用排ガス通流路13b、被改質ガス用熱交換部
14、原燃料ガス用熱交換部15及び断熱部16を一体
状態に組付けて、単体として形成してある。
【0026】脱硫部1、水蒸気生成部2、改質処理部
3、加熱部4、変成処理部5、選択酸化部6、原燃料ガ
ス通流路7、被改質ガス通流路9、上流側改質処理ガス
通流路10f、下流側改質処理ガス通流路10b、加熱
用排ガス通流路12、上流側冷却用排ガス通流路13
f、下流側冷却用排ガス通流路13b及び断熱部16夫
々を偏平状に形成すると共に、偏平状の各部及び各通流
路を厚さ方向に並設して、全体としてコンパクトに形成
してある。
【0027】説明を加えると、直方体形状の箱状のケー
シング17の内部に、複数の縦仕切り壁18を、夫々の
面方向を上下方向に向けた状態で横方向に間隔を開けて
並設して、ケーシング17の内部に、複数の偏平状の空
間を夫々の偏平方向を上下方向に向けた状態で横方向に
並べて区画形成する。そして、偏平空間並び方向の中間
部の偏平空間を用いて加熱部4を構成する燃焼室4rを
形成し、その一方の側に並ぶ偏平空間を用いて、燃焼室
4rから遠ざかる方向に向けて順に、改質処理部3を構
成する改質処理室3r、上流側改質処理ガス通流路10
f、被改質ガス通流路9、脱硫部1を構成する脱硫室1
r、原燃料ガス通流路7、下流側改質処理ガス通流路1
0b、上流側冷却用排ガス通流路13f、変成処理部5
を構成する変成処理室5r、下流側冷却用排ガス通流路
13bを形成し、端部の偏平空間を用いて、その下方側
に変成処理室5rを、上方側に選択酸化部6を構成する
選択酸化室6rを夫々形成する。又、燃焼室4rの他方
の側に並ぶ偏平空間を用いて、燃焼室4から遠ざかる方
向に向けて順に、断熱部を構成する断熱材室16r、加
熱用排ガス通流路12、水蒸気生成部2を構成する水蒸
気生成室2rを夫々形成する。
【0028】原燃料ガス通流路7、被改質ガス通流路
9、上流側改質処理ガス通流路10f、下流側改質処理
ガス通流路10b、加熱用排ガス通流路12、上流側冷
却用排ガス通流路13f、下流側冷却用排ガス通流部1
3bの各ガス通流路として用いる偏平空間には、複数の
丸棒体30を、夫々長手方向を横向きにした状態で、上
下方向に間隔を開けて千鳥状に並設して、各偏平空間を
ガスが蛇行しながら上下方向に沿って通流するように構
成してある。そして、各偏平空間を通流するガスの通流
経路を長くして、隣接する偏平空間の間で熱交換すると
きに、効率よく熱交換できるようにしてある。
【0029】更に、所望の経路でガスを通流させながら
脱硫、改質等の各処理を施すように、面方向を横方向に
向けた複数の横仕切り壁19を用いて、偏平空間の上部
や下部を仕切ったり、異なる用途で用いる偏平空間同士
を上部や下部で連通接続したり、間に他の用途で用いる
偏平空間が存在する状態で離れた位置にある同用途で用
いる偏平空間同士を連通させたりしている。ガスの通流
経路に基づいて、具体的に説明すると、原燃料ガス通流
路7は、2つの偏平空間を用いて、ケーシング17の上
面に形成した原燃料ガス供給口20から一方の偏平空間
に供給された原燃料ガスが、その偏平空間を下方に通流
して、下端でUターンして隣の偏平空間に流入してその
偏平空間を上方に通流し、脱流室1rにその上部から流
入するように形成してある。
【0030】脱流室1rは、一つの偏平空間を用いて、
原燃料ガスが下方に通流するように形成してある。被改
質ガス通流路9は、脱流室1rにおける原燃料ガス通流
路7側とは反対側に隣接する一つの偏平空間を用いて、
その下端を脱流室1rに連通させて、被改質ガスが上方
に通流するように形成してある。尚、脱流室1rと被改
質ガス通流路9との連通箇所には、円筒状で長手方向に
沿って多数の水蒸気噴出孔を形成した水蒸気噴出管31
を、その長手方向を横向きにして偏平空間の偏平方向に
沿わせて配設し、水蒸気噴出管31に後述する水蒸気管
27を接続してある。そして、その連通過所で、脱流室
1rから流出する脱硫原燃料ガスと水蒸気噴出管31か
ら噴出する水蒸気とを混合させ、その脱硫原燃料ガスと
水蒸気との混合ガスである被改質ガスを被改質ガス通流
路9に通流させるようにしてある。従って、脱流室1r
と被改質ガス通流路9との連通箇所に水蒸気混合部8を
形成してある。
【0031】被改質ガス通流路9における脱流室1r側
とは反対側に隣接する二つの偏平空間は上流側改質処理
ガス通流路10fとして用い、その上流側改質処理ガス
通流路10fに用いる偏平空間に隣接する偏平空間を改
質処理室3rとして用いる。そして、被改質ガス通流路
9に用いる偏平空間の上端と改質処理室3rに用いる偏
平空間の上端とを、上流側改質処理ガス通流路10fに
用いる二つの偏平空間の上方で連通させて、被改質ガス
が改質処理室3rにその上部から流入して改質処理室3
rを下方に通流するようにしてある。
【0032】上流側改質処理ガス通流路10fは、改質
処理室3rに隣接する前記の二つの偏平空間を用いて形
成し、下流側改質処理ガス通流路10bは、原燃料ガス
通流路7における脱流室1r側とは反対側に隣接する偏
平空間を用いて形成する。つまり、改質処理室3rに隣
接する二つの偏平空間の上端同士を連通すると共に、そ
の二つの偏平空間のうちの、改質処理室3r側の偏平空
間の下端と改質処理室3rの下端とを連通して、上流側
改質処理ガス通流路10fを形成する。更に、前記二つ
の偏平空間のうちの改質処理室3r側とは反対側の偏平
空間の下端と原燃料ガス通流路7に隣接する偏平空間の
下端とを、被改質ガス通流路9、脱流室1r及び原燃料
ガス通流路7の下方にて連通させて、上流側改質処理ガ
ス通流路10fと下流側改質処理ガス通流路10bとを
連通接続してある。そして、改質処理室3rの下端から
それに隣接する偏平空間に流入した改質処理ガスが、そ
の偏平空間を上方に通流して、上端でUターンして隣の
偏平空間に流入してその偏平空間を下方に通流し、更
に、原燃料ガス通流路7に隣接する偏平空間の下端に流
入してその偏平空間を上方に通流するようにしてある。
【0033】上流側改質処理ガス通流路10fと被改質
ガス通流路9とを隣接配置すると共に、それらを仕切る
縦仕切り壁18を伝熱板として機能させて、上流側改質
処理ガス通流路10fを通流する改質処理ガスの熱を被
改質ガス通流路9を通流する被改質ガスに与えて、被改
質ガスを予熱するようにしてある。もって、上流側改質
処理ガス通流路10fと被改質ガス通流路9とにより、
被改質ガス用熱交換部14を構成してある。又、下流側
改質処理ガス通流路10bと原燃料ガス通流路7とを隣
接配置すると共に、それらを仕切る縦仕切り壁18を伝
熱板として機能させて、下流側改質処理ガス通流路10
bを通流する改質処理ガスの熱を原燃料ガス通流路7を
通流する原燃料ガスに与えて、原燃料ガスを予熱するよ
うにしてある。もって、下流側改質処理ガス通流路10
bと原燃料ガス通流路7とにより、原燃料ガス用熱交換
部15を構成してある。
【0034】上流側冷却用排ガス通流路13fに用いる
偏平空間は上下を閉塞し、下流側改質処理ガス通流路1
0bに用いる偏平空間の上端と変成処理室5rとして用
いる偏平空間の上端とを上流側冷却用排ガス通流路13
fの上方にて連通させてある。又、下流側冷却用排ガス
通流路13bに用いる偏平空間の下端は閉塞し、上端は
ケーシング17の上面に開口させて、排ガス排出口23
を形成してある。又、変成処理室5rとして用いる偏平
空間の下端同士を下流側冷却用排ガス通流路13bの下
方にて連通させてある。下方の変成処理室5rと上方の
選択酸化室6rとの間には、空間を形成し、その空間
に、円筒状で長手方向に沿って多数の噴出孔を形成した
空気噴出管21を、その長手方向を横向きにして偏平空
間の偏平方向に沿わせて配設してある。そして、その空
気噴出管21から前記空間に空気を噴出するようにし
て、その空間に空気混合部11を形成してある。空気噴
出管21には、ブロアBを接続してある。
【0035】そして、下流側改質処理ガス通流路10b
の上端から変成処理室5rに流入した改質処理ガスが、
変成処理室5rを下方に通流し、その下端からもう一方
の変成処理室5rに流入して、その変成処理室5rを上
方に通流して、その通流過程で変成処理されて、空気混
合部11に流出するようにしてある。そして、変成処理
ガスは、空気混合部11において、空気噴出管21から
噴出される少量の空気と混合されて、選択酸化室6rの
下端に流入し、選択酸化室6rを上方に通流して選択酸
化処理される。選択酸化室6rにて選択酸化処理された
ガスは燃料ガスとして、選択酸化室6rの上方に配設し
た燃料ガス排出管22から導き出されて燃料電池発電部
Gに供給される。
【0036】断熱部16は、断熱材室16rに断熱材1
6iを充填して構成してある。又、水蒸気生成部2は、
水蒸気生成室2r内に気体の通流を許容する状態に形成
されたステンレスウール2wを充填して構成してある。
2枚の横仕切り壁19を用いて、断熱材室16rに用い
る偏平空間の上端を仕切り、燃焼室4rに用いる偏平空
間の上端と加熱用排ガス通流路12に用いる偏平空間の
上端とを断熱材室16rの上方にて連通させ、並びに、
水蒸気生成室2rに用いる偏平空間の上端と連通する水
蒸気充満室24を形成してある。又、加熱用排ガス通流
路12に用いる偏平空間の下部に排ガス排出管32を配
設し、上流側改質処理ガス通流路10fに用いる偏平空
間の下部に排ガス噴出管33を配設すると共に、それら
排ガス排出管32と排ガス噴出管33とを燃焼排ガス管
25にて接続してある。並びに、上流側冷却用排ガス通
流路13fに用いる偏平空間の上部に排ガス排出管34
を配設し、下流側冷却用排ガス通流路13bに用いる偏
平空間の下部に排ガス噴出管35を配設すると共に、そ
れら排ガス排出管34と排ガス噴出管35とを燃焼排ガ
ス管26にて接続してある。更に、水蒸気充満室24に
水蒸気排出管36を配設し、その水蒸気排出管36と水
蒸気混合部8の水蒸気噴出管31とを水蒸気管27にて
接続してある。
【0037】そして、加熱部4のバーナ4bに天然ガス
等の燃焼用ガスと空気との混合ガスを供給して燃焼用ガ
スを燃焼室4rにて燃焼させると、燃焼室4rから排出
される燃焼排ガスは加熱用排ガス通流路12、上流側冷
却用排ガス通流路13f、下流側冷却用排ガス通流路1
3bを順次通流して、排ガス排出口23から排出され
る。加熱用排ガス通流路12においては、そこを通流す
る燃焼排ガスが保有する熱を縦仕切り壁18を通じて伝
熱させて水蒸気生成室2rに与えて、水蒸気生成室2r
を加熱し、各冷却用排ガス通流路13f,13bにおい
ては、変成処理室5rから発生する反応熱を縦仕切り壁
18を通じて伝熱させて燃焼排ガスに与えて、変成処理
室5rを冷却するように構成してある。
【0038】又、水蒸気生成室2rにおいては、下部の
給水口29から供給される水が蒸発して水蒸気が生成さ
れ、その水蒸気が水蒸気充満室24、水蒸気排出管3
6、水蒸気管27を通じて、水蒸気混合部8に供給され
ることになる。尚、水蒸気生成室2rにおいては、内部
に充填したステンレスウール2wの良好な伝熱作用によ
り、効率よく水蒸気が生成される。
【0039】つまり、加熱部4における一方の板面側
に、加熱部4から離れる方向に向けて、改質処理部3、
上流側改質処理ガス通流路10f、被改質ガス通流路
9、脱硫部1、原燃料ガス通流路7、下流側改質処理ガ
ス通流路10b、上流側冷却用排ガス通流路13f、変
成処理部5、下流側冷却用排ガス通流路13b、選択酸
化部6を、夫々の板状形状の厚さ方向を燃焼部4の厚さ
方向に沿わせた状態で記載順に並設してある。又、加熱
部部4における他方の板面側に、加熱部4から離れる方
向に向けて、断熱部16、加熱用排ガス通流路12、水
蒸気生成部2を、夫々の板状形状の厚さ方向を燃焼部4
の厚さ方向に沿わせた状態で記載順に並設してある。
【0040】つまり、燃料ガス生成部Pを構成する各構
成部分を並設するに当たって、加熱部4及び最も高温加
熱が要求される改質処理部3を並設方向の略中央部に配
置し、その両側夫々に、略温度が低くなる順に各部分を
並べ、並びに、並設方向端部には冷却が要求される変成
処理部5や選択酸化部6を配置する配置形態とすること
により、放熱損失を可及的に抑制しながら、各構成部分
を適切な温度に制御できるようにして、水素含有ガスの
製造コストを低減している。
【0041】改質処理部3と加熱部4により上述の改質
装置Rを構成してある。但し、改質処理室3rの被改質
ガス供給口3iは燃焼室4rの燃焼排ガス排出口4oに
隣接させて設け、改質処理室3rの改質処理ガス排出口
3oは燃焼室4rの燃焼用ガス供給口4iに隣接させて
設けてある。又、改質装置Rを燃料ガス生成部Pに一体
的に組付けるに当たっては、上述の改質装置Rにおいて
被改質ガス供給口3iに設けた被改質ガス噴出管3pを
省略し、上述の改質装置Rにおける仕切り壁41は、ケ
ーシング17を兼用させるようにしてある。
【0042】脱硫部1は、脱硫室1r内に、脱硫触媒を
保持したセラミック製の多孔質粒状体1hの多数を充填
して構成してある。変成処理部5は、変成処理室5r内
に、酸化鉄又は銅亜鉛の変成触媒を保持したセラミック
製の多孔質粒状体5hの多数を充填して構成してある。
変成処理部5においては、改質処理ガス中の一酸化炭素
ガスと水蒸気とを下記の反応式にて変成反応させて、一
酸化炭素ガスを二酸化炭素ガスに変成処理する。
【0043】
【化2】CO+H2 O→CO2 +H2
【0044】選択酸化部6は、選択酸化室6r内に、一
酸化炭素選択酸化触媒を保持したセラミック製の多孔質
粒状体6hの多数を充填して構成してある。選択酸化部
6においては、変成処理ガス中の一酸化炭素が酸化され
るので、燃料電池発電部Gに供給する燃料ガス中の一酸
化炭素の含有率を更に低くすることができる。
【0045】〔第2実施形態〕以下、図6ないし図10
に基づいて、本発明の第2の実施の形態を説明する。先
ず、図6及び図7に基づいて、改質装置Rについて説明
する。本第2実施形態においては、改質処理部3は上述
の第1実施形態と同様の構成であるが、加熱部4は第1
実施形態と異なる構成としてある。加熱部4について説
明する。加熱部4は、改質処理室3rに沿って設ける偏
平状の燃焼室4r内に、燃焼触媒を保持し、且つ、燃焼
室4rの燃焼用ガス供給口4iから燃焼排ガス排出口4
oへ燃焼用ガスを多経路状に通流させるように構成され
た偏平な板状の燃焼用ハニカム状体4hを備えて構成し
てある。
【0046】燃焼用ハニカム状体4hは、改質用ハニカ
ム状体3hと同様の構成であり、その燃焼用ハニカム状
体4hを形成する波板wの両面、及び、各平板bの両面
に燃焼触媒としての白金を保持させてある。燃焼用ハニ
カム状体4hを、細長状の流路cの一方の開口端が燃焼
用ガス供給口4i側に位置し且つ他方の開口端が燃焼排
ガス排出口4o側に位置する状態で、燃焼室4r内に設
けるとともに、燃焼用ガス供給口4iに、長手方向に沿
って多数の噴出孔4sを形成した燃焼用ガス噴出管4p
を、その長手方向を燃焼室4rの偏平方向に沿わせて配
設してある。そして、燃焼用ガス噴出管4pから噴出供
給される燃焼用ガスを、燃焼用ハニカム状体4hの多数
の細長状の流路cを用いて、燃焼排ガス排出口4oへ多
経路状に通流させて、その通流過程で燃焼触媒の作用で
火炎を伴わない状態で触媒燃焼させるように構成してあ
る。
【0047】燃焼用ハニカム状体4hは、例えば、厚さ
が5mm程度になるように形成してある。燃焼用ハニカ
ム状体4hの厚さ方向において、燃焼室4rの幅を、燃
焼用ハニカム状体4hの厚さと略同じに設定して、燃焼
室4r内に、燃焼用ハニカム状体4hを隙間なく、又
は、わずかな隙間で内装できるようにしてある。従っ
て、改質装置Rは、厚さが16mm程度になり、更に薄
型に構成することができる。そして、このように構成し
た改質装置Rを用いて、図8に示すように、上記の第1
実施形態と同様に、燃料ガス生成部Pを構成する。改質
装置Rの厚さが薄くなる分、燃料ガス生成部Pを更にコ
ンパクトに形成することができる。
【0048】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 改質用ハニカム状体3h及び燃焼用ハニカム状
体4hは、ガスを多経路状に通流させることができると
いう条件で、上記実施形態において例示した以外にも種
々の構成が可能である。例えば、断面形状がサイン波形
の波板wに代えて、断面形状が矩形波形やのこぎり波形
の波板wを用いても良い。又、複数の波板wを厚さ方向
に並設して、複数の細長状の流路cが波板wの厚さ方向
に並んで形成されるように構成しても良い。又、波板w
に代えて、柱形状や錐形状の多数の突起部を散在させた
状態で備えた凹凸板を用いても良い。
【0049】(ロ) 上記の実施形態においては、改質
用ハニカム状体3hを偏平な板状に形成するとともに、
改質処理室3rも偏平状に形成して、改質処理部3を偏
平状に形成する場合について例示したが、改質処理部3
の形状は種々変更可能である。例えば、改質用ハニカム
状体3hを円柱状に形成して、改質処理部3を円柱状に
形成しても良い。あるいは、改質用ハニカム状体3hを
直方体状に形成して、改質処理部3を直方体状に形成し
ても良い。加熱部4は、改質処理部3の形状に合わせて
形成すれば良く、例えば、円柱状や直方体状の場合は、
改質処理部3の周囲から加熱するように構成する。
【0050】(ハ) 改質触媒としては、上記の実施形
態において例示したルテニウムに限定されるものではな
く、ニッケル、白金等種々のものを用いることができ
る。燃焼触媒としては、上記の第2実施形態において例
示した白金に限定されるものではなく、白金ロジウム等
種々のものを用いることができる。
【0051】(ニ) 上記の実施形態においては、改質
処理室3rと燃焼室4rを一体状態に形成する場合につ
いて例示したが、改質処理室3rと燃焼室4rを別体に
形成して、互いに密着させて設けても良い。
【0052】(ホ) 脱硫触媒を保持する脱硫触媒保持
体としては、上記の実施形態において例示した多孔質粒
状体1hに代えて、改質用ハニカム状体3hと同様に形
成したハニカム状体を適用しても良い。又、変成触媒を
保持する変成触媒保持体としては、上記の実施形態にお
いて例示した多孔質粒状体5hに代えて、改質用ハニカ
ム状体3hと同様に形成したハニカム状体を適用しても
良い。又、一酸化炭素選択酸化触媒を保持する一酸化炭
素選択酸化触媒保持体としては、上記の実施形態におい
て例示した多孔質粒状体6hに代えて、改質用ハニカム
状体3hと同様に形成したハニカム状体を適用しても良
い。尚、脱硫触媒、変成触媒、一酸化炭素選択酸化触媒
の各触媒を保持する触媒保持体として、多孔質粒状体に
代えてハニカム状体を適用すると、脱硫部1、変成処理
部5、選択酸化部7の各部を一層薄くすることができる
ので、燃料ガス生成部Pを更にコンパクトに形成するこ
とができる。
【0053】(ヘ) 上記の実施形態のように、燃料ガ
ス生成部Pを単体として形成するに当たっては、脱硫部
1、水蒸気生成部2、改質装置R、変成処理部5、選択
酸化部6、原燃料ガス通流路7、水蒸気混合部8、被改
質ガス通流路9、各改質処理ガス通流路10f,10
b、空気混合部11、加熱用排ガス通流路12、各冷却
用排ガス通流路13f,13b、及び、断熱部16の配
置形態は適宜変更可能である。例えば、横方向に並べる
順序を変更しても良い。又、横方向に複数列に並べた
り、横方向に部分的に複数列になるように並べても良
い。又、上下方向に並べても良い。
【0054】(ト) 上記の実施形態においては、改質
装置R、脱硫部1、水蒸気生成部2、変成処理部5、選
択酸化部6、水蒸気混合部8等を一体状態に組付けて、
燃料ガス生成部Pを単体として形成する場合について例
示した。これに代えて、改質装置R、脱硫部1、水蒸気
生成部2、変成処理部5、選択酸化部6、水蒸気混合部
8のうちの一部を別体にしたり全部を別体にしても良
い。この場合、別体にした各部は、ガスを導く管路にて
接続することになる。
【0055】(チ) 上記の実施形態においては、脱硫
部1、水蒸気生成部2、改質装置R、変成処理部5、選
択酸化部6、原燃料ガス通流路7、被改質ガス通流路
9、各改質処理ガス通流路10f,10b、加熱用排ガ
ス通流路12、各冷却用排ガス通流路13f,13bの
各部や各ガス通流路におけるガス通流方向を上下方向に
する場合について例示したが、前記の各部や各ガス通流
路におけるガス通流方向は適宜設定変更可能であり、例
えば横方向に設定しても良い。
【0056】(リ) 使用する燃料ガス中に一酸化炭素
ガスが含まれていても良い場合や、一酸化炭素ガスの含
有量をあまり少なくする必要がない場合は、選択酸化部
6を省略したり、変成処理部5及び選択酸化部6の両方
を省略したりすることができる。又、二つ設けた変成処
理部5を一つにしても良い。 (ヌ) 上記の実施形態にように、本発明による改質装
置Rを燃料電池発電装置で用いる場合は、加熱部3にお
いて燃焼させる燃焼用ガスとしては、燃料電池発電部G
から排出される燃料ガスを用いても良い。
【0057】(ル) 本発明による改質装置は、上記の
実施形態において例示した高分子型の燃料電池以外に、
リン酸型、固体電解質型等種々の型式の燃料電池発電装
置で用いることができる。又、本発明による改質装置の
用途は、燃料電池発電装置に限定されるものではなく、
種々の用途で用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る改質装置の縦断面
【図2】本発明の第1実施形態に係る改質装置の横断面
【図3】改質用ハニカム状体の斜視図
【図4】本発明の第1実施形態に係る改質装置を用いた
燃料ガス生成部の縦断面図
【図5】図4におけるイ−イ矢視図
【図6】本発明の第2実施形態に係る改質装置の縦断面
【図7】本発明の第2実施形態に係る改質装置の横断面
【図8】本発明の第2実施形態に係る改質装置を用いた
燃料ガス生成部の縦断面図
【図9】本発明の実施形態に係る燃料電池発電装置の燃
料ガス生成部のブロック図
【図10】本発明の実施形態に係る燃料電池発電装置の
概略構成を示すブロック図
【符号の説明】
3h 改質用ハニカム状体 3i 供給口 3o 排出口 3r 改質処理室 4 加熱部 4h 燃焼用ハニカム状体 4i 供給口 4o 排出口 4r 燃焼室 18 仕切り壁 H 改質触媒保持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東口 誠作 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 立森 正史 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 4G040 EA03 EB23 EC03 4G069 AA01 AA11 AA15 BC68B BC70A BC70B BC71B BC75B CC17 DA05 EA21 EE03 5H027 AA06 BA01 BA17 BC11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改質処理室内に、改質触媒を保持した改
    質触媒保持体が設けられ、 加熱部にて前記改質処理室を外部から加熱する状態で、
    被改質ガスを供給口から排出口へ前記改質処理室内を通
    流させて改質処理するように構成された改質装置であっ
    て、 前記改質触媒保持体が、前記供給口から前記排出口へ被
    改質ガスを多経路状に通流させるように構成された改質
    用ハニカム状体にて構成されている改質装置。
  2. 【請求項2】 前記改質用ハニカム状体が偏平な板状に
    形成されるとともに、前記改質処理室が偏平状に形成さ
    れ、 前記加熱部が、前記改質処理室における前記改質用ハニ
    カム状体の板面に沿う壁面を加熱するように構成されて
    いる請求項1記載の改質装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱部が、前記改質処理室に沿って
    設けられる偏平状の燃焼室内に、燃焼触媒を保持し、且
    つ、前記燃焼室の供給口から排出口へ燃焼用ガスを多経
    路状に通流させるように構成された偏平な板状の燃焼用
    ハニカム状体を備えて構成されている請求項1又は2記
    載の改質装置。
  4. 【請求項4】 前記改質処理室及び前記燃焼室が、仕切
    り壁を挟んで一体状態に形成されている請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の改質装置。
  5. 【請求項5】 前記改質触媒がルテニウムにて構成され
    ている請求項1〜4のいずれか1項に記載の改質装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の改
    質装置を用いて、被改質ガスである炭化水素系の原燃料
    ガスを水素ガスを含有する水素含有ガスに改質処理する
    ように構成された燃料電池発電装置。
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