JP2000158728A - 画像記録システム及び網点画像デ―タ記憶装置 - Google Patents

画像記録システム及び網点画像デ―タ記憶装置

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JP2000158728A
JP2000158728A JP11263556A JP26355699A JP2000158728A JP 2000158728 A JP2000158728 A JP 2000158728A JP 11263556 A JP11263556 A JP 11263556A JP 26355699 A JP26355699 A JP 26355699A JP 2000158728 A JP2000158728 A JP 2000158728A
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drum
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halftone
color
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JP11263556A
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Katsuji Fujita
勝司 藤田
Masato Doi
正人 土居
Tsuyoshi Sugita
剛志 杉田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの作成によって画像記録を停止す
ることを抑え、画像データを高速に出力し高速に画像記
録できるようにする画像記録システム及び網点画像デー
タ記憶装置を提供する。 【解決手段】 この画像記録システムは、網点画像デー
タを作成して出力する網点画像データ生成装置200
と、網点画像データに応じて感光材料に網点画像を記録
する画像記録装置1と、網点画像データ生成装置で作成
された網点画像データを記憶し、画像記録装置に網点画
像データを出力する網点画像データ記憶装置500とを
有する。網点画像データ記憶装置が、N色又はN−1色
の各色毎に、当該色の1枚分の網点画像データを記憶す
る記憶装置を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、網点画像データを
作成して出力する網点画像データ生成装置と、網点画像
データに応じて感光材料に網点画像を記録する画像記録
装置と、前記網点画像データ生成装置で作成された網点
画像データを記憶し、画像記録装置に網点画像データを
出力する網点画像データ記憶装置とを有する画像記録シ
ステムと、その網点画像データ記憶装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、Desk Top Publishing等の普
及により、スキャナから入力した画像をコンピュータの
ソフトウェア上で画像編集,ページ面付けする作業が一
般化し、フルデジタルでの編集も珍しくなくなってきて
いる。
【0003】このような工程では、さらなる効率化を目
指して、フィルムにページ編集済みの画像データを直接
出力するイメージセッター出力や、印刷版に直接画像記
録を行うCTP(Computer to Plate)出力、さらには印
刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を
行うCTC(Computer to Cylinder)が行われる。
【0004】この場合、校正確認の為だけに一端フィル
ム出力や印刷版出力を行い、印刷校正や、その他の校正
材料による校正を行うことは、フィルム、印刷版のムダ
や余計な作業が多くなる問題がある。
【0005】その為、特に、このようなコンピュータに
よるフルデジタルの画像作成、編集を行う工程では、D
DCP(Direct Digital Color Proof)と呼ばれる直接カ
ラー画像出力を行うシステムが求められている。
【0006】このようなDDCPは、コンピュータ上で
加工されたデジタル画像データからイメージセッタなど
で製版用フィルム上に記録したり、CTPで直接印刷版
を作成する最終的な印刷作業を行なったり、CTCで印
刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を
行ったりなどする前に、コンピュータ上で加工されたデ
ジタル画像が示す出力対象を再現するカラープルーフを
作成し、その絵柄、色調、文章文字等の確認を行なうも
のである。
【0007】また、このような印刷工程における校正の
プロセスでは、 1)作業現場内部のミスの確認、すなわち内校、 2)発注主、デザイナーへの仕上がり確認用に提出される
外校、 3)印刷機の操作者に対して、最終印刷物の見本として提
供される印刷見本、 の、主として3つの用途にカラープルーフが作成、使用
される。
【0008】この際、内部の確認用、及び一部の外校用
途においては、納期短縮、コスト削減等のニーズから、
網点画像再現ができない校正材料、すなわち、昇華転写
方式による校正や、インクジェット、電子写真などの出
力物を主として体裁確認用の校正として使用するケース
があるが、ハイライト部の再現性や、細かいディティー
ルの確認、印刷時のモアレと呼ばれる網画像の不適切な
干渉縞の確認等の為には、やはり印刷網点を忠実に再現
するプルーフが強く望まれているのが実状である。
【0009】このようなニーズに対し、近年ハイパワー
ヒートモードレーザーを用いて、Y,M,C,BKの各
色版毎に、昇華転写記録材料や、感熱記録材料に画像記
録し、印刷本紙に転写することによりカラープルーフを
作成するタイプのDDCPが普及し始めているが、これ
らのシステムはレーザーヘッドのコストが高く、機器が
高価で、かつ材料も多数の色画像形成シートを利用する
為に高価であること、また画像露光→転写というプロセ
スが色数分だけ必要で長時間を要すことが問題となって
おり、すべての業務に適用したり、従来の印刷校正のよ
うに多数枚複製を作成することが、コスト、時間の点か
ら難しいという問題を有している。
【0010】そこで、このようなカラープルーフを作成
する画像記録システムとして、網点画像データを作成し
て出力する網点画像データ生成装置と、網点画像データ
に応じて感光材料に網点画像を記録する画像記録装置
と、前記網点画像データ生成装置で作成された網点画像
データを記憶し、画像記録装置に網点画像データを出力
する網点画像データ記憶装置とを有する画像記録システ
ムが提案されている。
【0011】そして、この画像記録装置として、例え
ば、外周面上に感光材料を固定できるドラムと、前記ド
ラムを回転させる回転駆動機構と、画像信号に応じて前
記ドラムの外周面上に固定された感光材料を複数色同時
に露光する光学ユニットと、前記光学ユニットを前記ド
ラムの回転軸と平行に移動させる副走査機構とを有し、
前記ドラム上に前記感光材料を固定し、前記回転駆動機
構により前記ドラムを回転させながら、前記光学ユニッ
トが画像信号に応じて前記ドラムの外周面上に固定され
た感光材料を露光し、前記副走査機構により前記光学ユ
ニットを前記ドラムの回転軸と平行に移動させて、前記
ドラムの外周面上に固定された感光材料に網点画像を記
録する画像記録装置が提案されている。
【0012】そして、この場合、網点画像データ生成装
置は、色毎に網点画像データを順に出力するのに対し、
画像記録装置では、複数色同時に露光するので、網点画
像データを一時的にストックする必要がある。従来、こ
のような場合、主走査数回分の網点画像データ(主走査
を数回行うための網点画像データ)を順次作成し、主走
査数回分の網点画像データを一時的に記憶し、画像記録
装置に送り、画像記録装置で網点画像を記録している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、網点画像デー
タの生成速度は一定でなく、予想以上に時間がかかる場
合がある。この場合、一時的にストックされているの
は、主走査数回分の網点画像データだけなので、データ
の生成が間に合わず、画像記録ができなくなることが発
生する。そこで、従来の装置では、データの生成が間に
合わない場合、画像記録を一旦停止する機能を画像記録
装置に持たせる必要があった。また、画像記録時間が長
くなる問題があった。また、同じ網点画像を複数枚の感
光材料に記録する場合でも、1枚毎にラスターイメージ
フォーマットの網点画像データを生成する必要があり、
画像データの生成時間のために、トータルの画像記録時
間が長くなっていた。
【0014】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、画像データの作成によって画像記録を停
止することを抑え、画像データを高速に出力し高速に画
像記録できるようにすることを目的とする。
【0015】
【発明の説明】本発明は、網点画像データを作成して出
力する網点画像データ生成装置と、網点画像データに応
じて感光材料に網点画像を記録する画像記録装置と、前
記網点画像データ生成装置で作成された網点画像データ
を記憶し、画像記録装置に網点画像データを出力する網
点画像データ記憶装置とを有する画像記録システムと、
その網点画像データ記憶装置に関するものである。ここ
で、網点画像データを作成して出力する網点画像データ
生成装置と、網点画像データに応じて感光材料に網点画
像を記録する画像記録装置と、前記網点画像データ生成
装置で作成された網点画像データを記憶し、画像記録装
置に網点画像データを出力する網点画像データ記憶装置
とを有する画像記録システムの様々な例について説明す
る。
【0016】先ず、図37のブロック図により、第1の
例を説明する。第一の例では、網点画像記録装置1内に
設けた網点画像データを記憶する網点画像データ記憶装
置500を説明する。
【0017】網点画像データ生成装置200は、ラスタ
イメージプロセッサ(RIP)と呼ばれ、網点画像デー
タを生成するためのソフトウェアを組み込んだ汎用コン
ピュータであるのが一般的であるが、専用のハードウェ
アにより構成されたものであってもよい。
【0018】網点画像データ生成装置200から出力さ
れる網点画像データは、SCSI、IEEE1394、
Ethernetといった標準のインタフェース(I
F)又は標準規格外の専用インタフェースを介して網点
画像データ記憶装置500に保存される。これにより、
複版出力時(同一の網点画像データから複数枚の出力を
する時)には再度のRIP処理を行なわず、網点画像デ
ータ記憶装置500から網点画像データを読み出すだけ
で網点画像記録装置1への転送が可能となる。
【0019】第1の例では、網点画像データ記憶装置5
00は、網点画像記録装置1本体の一部として構成され
ているが、図38に示す第2の例のように網点画像デー
タ生成装置200と網点画像記録装置1の間に配置され
ている専用筐体に、網点画像データ記憶装置500が配
置されてもよいし、図39に示す第3の例のように網点
画像データ記憶装置500が網点画像データ生成装置2
00内の一部として構成してもよい。更には、図40に
示す第4の例のように、網点画像データ生成装置200
及び網点画像データ記憶装置500双方が、網点画像記
録装置1本体の一部として構成されても構わない。
【0020】そして、このような画像記録システムで、
網点画像データ生成装置200が、1枚分の複数色の網
点画像データを色毎に順番に作成して出力する装置であ
り、画像記録装置1は、外周面上に感光材料を固定でき
るドラムと、前記ドラムを回転させる回転駆動機構と、
入力されたN(N≧3)色の網点画像データに応じて、
前記ドラムの外周面上に固定された感光材料を複数色同
時に露光する光学ユニットと、前記光学ユニットを前記
ドラムの回転軸と平行に移動させる副走査機構とを有
し、前記ドラム上に前記感光材料を固定し、前記回転駆
動機構により前記ドラムを回転させながら、前記光学ユ
ニットが網点画像データに応じて前記ドラムの外周面上
に固定された感光材料を露光し、前記副走査機構により
前記光学ユニットを前記ドラムの回転軸と平行に移動さ
せて、前記ドラムの外周面上に固定された感光材料に網
点画像を記録する装置であるものの上記課題を解決する
ものである。
【0021】そこで、前記網点画像データ生成装置20
0で作成された網点画像データを記憶し、画像記録装置
1に網点画像データを出力する網点画像データ記憶装置
500を有して、この前記網点画像データ記憶装置50
0が、N色又はN−1色の各色毎に、当該色の1枚分の
網点画像データを記憶する記憶装置を有することによ
り、複数色の画像データを同時並行して読み出し、画像
データを高速に出力し、複数色を同時並行して記録する
ことで、ドラム回転方式の高速な網点画像の記録に対応
でき、高速に網点画像を記録することが可能であり、画
像データの作成によって画像記録を停止する事態の発生
を抑えられるものである。
【0022】なお、N色の各色毎に、当該色の1枚分の
網点画像データを記憶する記憶装置を有することが、デ
ータの生成が間に合わないために、画像記録を一時的に
停止させることが無く、より好ましい。
【0023】また、N−1色の各色毎に、当該色の1枚
分の網点画像データを記憶する記憶装置を有する場合で
も、1色のデータの生成が間に合わないことは、N色全
てのデータの生成が間に合わないことよりも発生頻度は
非常に低いために、画像記録を一時的に停止させること
があまりなく、従来より好ましい。また、この場合、1
枚分の網点画像データを記憶する記憶装置が無い色の網
点画像データの生成を最後にし、この色の網点画像デー
タの生成に合わせて、各記録装置から他の色の網点画像
データを出力することが好ましい。そして、この場合、
1枚分の網点画像データを記憶する記憶装置が無い色の
網点画像データを一時的に記憶するバッファを有するこ
とが好ましい。
【0024】そして、前記画像記録装置が、複数本(M
本)の走査線分毎に並び替えられた網点画像データに基
づいて、ドラムが1回転する間に、前記M本の走査線分
の画像を同時に記録するものであり、前記網点画像デー
タ記憶装置が、前記網点画像データ生成装置から色毎に
順番に入力された網点画像データを前記M本の走査線分
毎のデータの並びに変換するデータ並び替え装置を有す
ることが好ましい。
【0025】これにより、網点画像データ記憶装置が、
前記網点画像データ生成装置から色毎に順番に入力され
た網点画像データをM列毎のデータの並びに並び替える
ので、画像記録装置は、高速に網点画像を記録すること
が可能である。
【0026】そして、前記網点画像データ記憶装置のN
色又はN−1色の各色毎に設けられた前記記録装置が、
前記データ並び替え装置で並び替えられた1枚分の網点
画像データを記憶することが好ましい。
【0027】これにより、網点画像データ記憶装置が、
前記網点画像データ生成装置から色毎に順番に入力され
た網点画像データをM列毎のデータの並びに並び替えら
れた1枚分の網点画像データを記憶する記憶装置をN色
又はN−1色の各色毎に有するので、複数色の画像デー
タを同時並行して読み出し、画像データを高速に出力
し、複数色を同時並行して記録することで、ドラム回転
方式の高速な網点画像の記録に対応でき、高速に網点画
像を記録することが可能であり、画像データの作成によ
って画像記録を停止する事態の発生を抑えられる。
【0028】また、前記記憶装置が、ディスク型記憶装
置で、各色毎に設けられていることが好ましい。
【0029】これにより、記憶装置を、網点画像データ
という大きな記憶容量が必要なデータを記憶できつつ安
価にできつつ、複数色の画像データを同時並行して読み
出し、画像データを高速に出力し、複数色を同時並行し
て記録することで、ドラム回転方式の高速な網点画像の
記録に対応でき、高速に網点画像を記録することが可能
であり、画像データの作成によって画像記録を停止する
事態の発生を抑えられる。
【0030】そして、前記ディスク型記憶装置から所定
の順番に読み出された画像データを一時的に記憶して出
力するバッファが、各色毎に設けられており、各色毎に
設けられたバッファにより、前記ディスク型記憶装置の
画像データの読み出し速度のバラツキを調整して出力す
ることが好ましい。
【0031】これにより、画像データを所定の順番に記
憶し、読み出すディスク型記憶装置が、前記複数色の各
色毎に設けられていて、各色毎にバッファが設けられて
いるので、前記ディスク型記憶装置の画像データの読み
出し速度のバラツキを調整して出力するので、複数のデ
ィスク型記憶装置から読み出された画像データ相互の関
係を所定の関係にでき、画像記録装置に入力された画像
データの取り扱いに複雑な系を必要としないようにでき
る。
【0032】そして、前記複数色の各色毎に設けられた
バッファから出力された画像データを一時的に順番に記
憶して、順番に出力する第2のバッファを有し、前記第
2のバッファは、前記複数色の各色毎に設けられたバッ
ファからの画像データの出力速度と、前記画像記録装置
への画像データの入力速度との差を調整して出力するこ
とが好ましい。
【0033】これにより、前記画像記録装置へ画像デー
タの転送速度のバラツキで、前述のバッファが十分に機
能しなくなる事態を抑えられる。
【0034】また、前記データ並び替え装置で並び替え
られた網点画像データを一時的に記憶して、順番に出力
するライトバッファを有し、前記ライトバッファは、前
記データ並び替え装置の画像データの出力速度と前記デ
ィスク型記憶装置の画像データの書込速度との差を調整
して出力することが好ましい。
【0035】これにより、前記データ並び替え部の画像
データの出力速度と前記ディスク型記憶装置の画像デー
タの書込速度との差を調整し、ディスク型記憶装置にデ
ータを物理的に連続した状態で記憶させることができ、
高速かつ安定したデータの読み出しができる。
【0036】また、前記ディスク型記憶装置が、複数の
物理的記憶領域に物理的に分割されており、1枚分の画
像データを実質的に1つの前記物理的記憶領域だけに記
憶して出力するものであり、前記ディスク型記憶装置の
前記物理的記憶領域の不良の有無を検出し、不良が検出
された物理的記憶領域を使用しないことが好ましい。
【0037】これにより、画像データを所定の順番に記
憶し、読み出す外部記憶装置が、前記複数色の各色毎に
設けられているので、複数色の画像データを同時並行し
て読み出し、画像データを高速に出力し、複数色を同時
並行して記録することで、高速に画像記録することが可
能であり、画像データの作成によって画像記録を停止す
る事態の発生を抑えられ、また、不良な物理的記憶領域
を使用しないようにするので、不良な物理的記憶領域を
用いたための複数のディスク型記憶装置から読み出され
る画像データ相互の関係が崩れる事態の発生を抑えら
れ、読み出しエラーや書き込みエラーの発生も抑えるこ
とができ、結果として、安定した画像記録が可能にな
る。
【0038】なお、「実質的に1つの物理的記憶領域だ
けに」とは、例えば、最初や最後のデータだけ別の物理
的記憶領域に記憶させても大きな影響がなく、本発明は
「1つの物理的記憶領域だけに」と実質的に大きなな差
が無いものを含むものである。
【0039】そして、前記ディスク型記憶装置から読み
出す画像データの読み出し速度により、読み出された画
像データが記憶されていた物理的記憶領域の不良の有無
を検出することが好ましい。
【0040】これにより、特別な装置を設ける必要な
く、物理的記憶領域の不良の有無を検出することがで
き、不良と検出された物理的記憶領域に網点画像データ
を記憶しないようにすることにより、網点画像データの
安定した良好な記憶、読み出しができる。
【0041】なお、前記ディスク型記憶装置から読み出
す画像データの読み出し速度により、読み出された画像
データが記憶されていた物理的記憶領域の不良の有無を
検出する方法としては、以下の方法が挙げられるが、こ
れに限らない。
【0042】第一の方法は、前記複数の前記外部記憶装
置から読み出す画像データの読み出し速度のバラツキか
ら、読み出し速度の低い前記外部記憶装置の読み出され
た画像データが記憶されていた物理的記憶領域の不良の
有無を検出する方法である。
【0043】第二の方法は、前記外部記憶装置から読み
出す画像データの読み出し速度が所定速度以下であるか
否かで、読み出された画像データが記憶されていた物理
的記憶領域の不良の有無を検出する方法である。
【0044】また、1つの前記物理的記憶領域に1枚分
の画像データを実質的に物理的に連続して記憶するもの
であることが好ましい。
【0045】これにより、高速に網点画像データを記憶
させることができるだけでなく、高速に網点画像データ
を出力させることができる。
【0046】また、前記網点画像データ記憶装置が、前
記複数色の各色毎に設けられた前記記憶装置の組を複数
有しており、この複数の組の内の1つの組を選択して画
像データを書き込ませ、他の組の1つの組から画像デー
タを出力させる制御手段を有することが好ましい。
【0047】これにより、網点画像データ生成装置で網
点画像データを生成し、網点画像データ記憶装置に出力
しながら、同時に、網点画像記録装置で網点画像データ
記憶装置から出力された網点画像データに応じて網点画
像を記録することができる。
【0048】図45はこのことを示すブロック図であ
る。この例では、網点画像データ記憶装置500は、複
数組(ここでは2組)の記憶装置を有し、複数の組の一
方、例えば、記憶装置の第1の組510内の記憶装置か
ら網点画像データを読み出して網点画像記録装置1に転
送してカラープルーフを作成している間に、複数の組の
他方、例えば、記憶装置の第2の組520内の記憶装置
に対して、網点画像データ生成装置200から網点画像
データを転送することが可能になり、全体的な生産性が
向上する。
【0049】図46は、この作用効果を示す図である。
この図では、2枚の網点画像データの各々から3枚の感
光材料にそれぞれ網点画像を記録する例を示す。図46
(b)は図45に示す構成をとらなかった場合の網点画
像データを生成する処理を示しており、先ず1枚目の網
点画像データを生成する処理の後に、生成した1枚目の
網点画像データに基づいて3枚の網点画像を記録し、3
枚の網点画像を記録し終わった後に、2枚目の網点画像
データを生成する処理を行ない、次に、2枚目の網点画
像データに基づき、3枚の網点画像を記録する。
【0050】これに対して図45の構成をとった場合、
図46(a)に示すように、先ず1枚目の網点画像デー
タを生成する処理を行なってから2枚目の網点画像デー
タを生成する処理を行なっている間に、1枚目の網点画
像データに基づいて3枚の網点画像を記録することを並
行して行ない、2枚目の網点画像データを生成する処理
が終了したら、次に、2枚目の網点画像データに基づ
き、3枚の網点画像を記録する。このように、他の網点
画像データを生成する処理を行なっている間に、網点画
像データ記憶装置から読み出された網点画像データに基
づいて網点画像を記録することにより、処理に要する時
間を短かくすることができる。
【0051】このように、前記網点画像データ記憶装置
が、前記複数色の各色毎に設けられた前記記憶装置の組
を複数有しており、この複数の組の内の1つの組を選択
して画像データを書き込ませ、他の組の1つの組から画
像データを出力させる制御手段を有すると、網点画像デ
ータ記憶装置500の複数の記憶装置の組の内の1つの
組の記憶装置から網点画像記録装置1に対して網点画像
データを転送中に、網点画像データ記憶装置500の他
の組の記憶装置に対して次の網点画像データを網点画像
データ生成装置200から出力することが可能となり、
単一の記憶装置しか有さない場合に比べて生産性を向上
させることができる。
【0052】なお、記憶装置とは、データを記憶する装
置であり、半導体メモリなど中央処理装置(CPU)が
直接読み書きできる内部記憶装置と、中央処理装置(C
PU)が直接読み書きできない外部記憶装置とがある。
そして、外部記憶装置には、ハードディスクドライブ
(HDD)や光磁気ディスクドライブ(MO)などのデ
ィスク型記憶装置や、DATなどの磁気テープにデータ
を記憶するストリーマなどが挙げられ、記憶媒体に磁
気、又は、光及び磁気によりデータを記憶する外部記憶
装置であることが好ましいが、これらに限られない。
【0053】バッファとは、データを一時保存する装置
のことで、FIFOバッファ素子とは、先に入力された
データを先に出力するバッファとして機能する素子のこ
とである。
【0054】複数色としては、印刷の原色であるY、
M、C、BKの4つの色や、光の3原色であるB,G,
Rの3つの色や、色の3原色であるY、M、Cの3つの
色や、印刷の原色であるY、M、C、BKの4つの色に
1又は複数の特色を加えた5又はそれ以上の色などが挙
げられるがこれらに限られない。なお、Yはイエロー
(黄色)、Mはマゼンタ、Cはシアン、BKは墨色(黒
色)、Bはブルー(青色)、Gはグリーン(緑色)、R
はレッド(赤色)を意味する。
【0055】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。なお、本発明は以下に説明される実施例に
限られるものではない。また、以下の説明で用語の意義
を説明している記載があるが、あくまで実施例における
用語の意義を説明するものであり、本発明の用語の意義
はこの記載に限られない。
【0056】実施例 本実施例の画像記録システムは、図37で説明した画像
記録システムで、印刷物の仕上がりを事前に確認する校
正物を得るためのカラープルーフをデジタル画像信号か
ら得るためのシステムである。具体的には、カラー印刷
物を作成するに当たって、様々な形式で記述されたデジ
タル画像データからラスターイメージフォーマットの網
点画像データを作成し印刷版を作成する前に、網点画像
データ生成装置200でこのデジタル画像データからラ
スターイメージフォーマットの網点画像データを作成
し、網点画像データ記憶装置500で、作成されたラス
ターイメージフォーマットの網点画像データから網点画
像記録装置1に適合するフォーマットの網点画像データ
に並び替え、網点画像記録装置1が、網点画像データ記
憶装置500で並び替えられた網点画像データに基づい
て画像を記憶することにより、様々な形式で記述された
デジタル画像データから作成される印刷版で印刷されて
得られる画像をシミュレーションするカラープルーフを
作成し、デジタル画像データが示す画像にレイアウト、
色、文字等の誤りがあるか否かなどの誤りの有無を検査
し、印刷物の仕上がりを事前に確認するために、カラー
プルーフを作成するシステムである。
【0057】ここで本実施例の画像記録システムについ
ての概略について説明する。本実施例の網点画像記録装
置1の外部に設けられ、網点画像記録装置1に接続され
ている網点画像データ生成装置(ラスタイメージプロセ
ッサ:RIP)200で、電子製版の元になる電子製版
用画像データからラスターイメージフォーマットのY,
M,C,BKの網点画像データを、各色毎に順番(面順
次)に生成する。
【0058】そして、電子製版用画像データから印刷物
と同じスクリーン線数の網点の集合によって再現し、画
素ゲイン量を印刷物のそれと近似させて再現することが
好ましい。これにより、印刷網点画像を忠実に再現すで
きるだけでなく、電子製版用画像データのトラブルとし
てありがちなトーンジャンプ、モアレ、画像の欠陥を正
確に再現でき、校正できるメリットがある。もちろん、
概略の校正には、そこまでの忠実な再現は不要で、網点
画像であれば、概略の校正は可能である。
【0059】そして、網点画像データ生成装置200
は、生成された網点画像データを各色毎に順番(面順
次)に網点画像データ記憶装置500に送る。このラス
ターイメージフォーマットの網点画像データを走査線本
数毎(1主走査分)の露光用フォーマットに変換し、網
点画像データ記憶装置500に付属するデータ蓄積装置
に記憶させる。
【0060】そして、網点画像データ記憶装置500に
属するデータ蓄積装置である記憶装置に、走査線本数毎
(1主走査分)の露光用フォーマットに変換された網点
画像データをY,M,C,BK全色1枚分記憶させた
後、網点画像データ記憶装置500は、Y,M,C,B
Kの全データからなる画素データを走査線本数毎の露光
用フォーマットで読み出し、全色のデータを同時(点順
次)に、図3に示す網点画像記録装置1の制御部100
に出力する。
【0061】制御部100は、入力されたY,M,C,
BKの全データからなる画素データを走査線本数毎の露
光用フォーマットにした画像データに基づき、感光材料
Pに画像を露光するように制御する。
【0062】先ず、本実施例の網点画像記録装置1につ
いて説明する。
【0063】[網点画像記録装置の概要]
【0064】本実施例の網点画像記録装置1では、図3
に示すように、感光材料としてロール状のハロゲン化銀
カラー写真感光材料をセットして、露光部で、シート状
に切断した後、前述の網点画像データ記憶装置500で
並び替えられた網点画像データに応じてレーザ光で露光
し、その後、現像処理部で現像処理して、カラープルー
フを作成する。
【0065】図3は網点画像記録装置1の内部構成の一
例を示す概略図である。網点画像記録装置1は、感光材
料上に画像を露光するための露光部3と、露光された感
光材料を現像処理するための現像処理部4とを有する。
【0066】露光部3の内部は、概略、下記構成を備え
る。装填部7は、ロール状の感光材料Pのロールを収納
したマガジン8を装填する部分であり、装置本体の上部
に設けてある。また、マガジン8の装填は、カバー9を
開閉して行う。本実施例の装填部7は、感光材料Pのロ
ールを収納したマガジン8を装填する部分であるが、そ
の変形例として、感光材料のロールを直接セットできる
ものであってもよい。
【0067】そして、装填部7にセットされるマガジン
8は、感光材料Pの感光面を外側にして巻いているロー
ルを収容したマガジンである。なお、装填部7が、感光
材料のロールを直接セットできるものである場合、感光
材料Pの感光面を外側にして巻いているロールをセット
するものであることが好ましい。
【0068】感光材料Pを収納するマガジンの装填部7
の鉛直下方に、ローラ対21および所定長に感光材料を
切断するためのカッタ22とが設けられている。また、
ローラ対21は、マガジンが装填された時、装填された
マガジン8の引き出し口に近接する位置に配設してあ
る。
【0069】ドラム給排紙ローラ23は、ローラ対21
の鉛直下方に設けられており、主走査部30に設けてあ
るドラム30に対して接離可能である。マガジン8の引
き出し口からドラム給排紙ローラ23に至るまでの感光
材料の搬送路は、略垂直下方に延びている。そして、ド
ラム給排紙ローラ23は、スクイズローラで、感光材料
Pをドラム30に供給する際に、ドラム30へ押圧さ
れ、供給された感光材料Pをドラム30の外周面に密着
させる。その間に、感光材料Pが所定長さ給送された所
で、ドラム給排紙ローラ23が停止し、カッタ22によ
り感光材料Pを所定長さのシート状に切断する。その
後、ドラム給排紙ローラ23が回転駆動して、感光材料
Pをドラム30の外周面上に密着させる。
【0070】ドラム30は、ドラム給排紙ローラ23に
より回転可能であり、感光材料Pが給送されると、ドラ
ム給排紙ローラ23により回転されながら、感光材料P
を外周面上に空気吸引により固定する。そして、感光材
料Pをドラム30の外周面上に固定し終わると、ドラム
給排紙ローラ23は、ドラム30から離脱する。そし
て、ドラム給排紙ローラ23がドラム30から離脱する
と、ドラム30の回転駆動機構により、密着動作時の回
転速度より高い回転速度でドラム30を回転させて、記
録時に感光材料Pを主走査するように、外周面上に感光
材料Pを固定しながら高速回転する。なお、ドラム30
の回転駆動機構は、ドラム30を高速回転する時は駆動
力を伝達するが、給紙時や排紙時は駆動力の伝達を切る
ことで、ドラム給排紙ローラ23がドラム30を回転さ
せることができるものである。
【0071】なお、画像記録時のドラム30の周速は、
3m/秒以上(特に5m/秒以上、更に10m/秒以
上)であることが好ましい。これにより、画像記録時間
を短縮化できる。また、画像記録時のドラム30の周速
は、70m/秒以下(特に50m/秒以下)であること
が好ましい。これにより、ドラム30の周速が安定し、
周速の安定化までの時間が短くなり、装置コストが低く
なり、安全になる。なお、本実施例の網点画像記録装置
では、画像記録時のドラム30の周速は、約30(m/
秒)である。
【0072】光学ユニット400は、ドラム30に対向
して配置されており、副走査機構によりドラム30の回
転軸と平行に移動する。また、光学ユニット400は、
デジタル画像信号を受けてドラム30上の感光材料Pに
レーザビームによる画像の書き込みを行う。
【0073】そして、外周面上に感光材料Pを固定した
ドラム30を回転させることを主走査、光学ユニット4
00をドラム30の回転軸と平行な方向に移動させるこ
とを副走査として、デジタル画像信号に応じて露光し、
網点画像の潜像を感光材料Pに記録する。
【0074】排紙部50は、ドラム30に当接離脱可能
な剥離ガイド51を有する。剥離ガイド51は、通常、
ドラム30から離脱しており、画像書き込みが終了しド
ラム30が停止すると、剥離ガイド51がドラム30に
当接し、ドラム給排紙ローラ23がドラム30へ押圧さ
れ、ドラム給排紙ローラ23が回転駆動して、ドラム3
0を回転させ、剥離ガイド51が感光材料Pをドラム3
0から剥離する。
【0075】剥離ガイド51は、感光材料Pをドラム3
0から剥離して、感光材料Pの先端が排紙部50の搬送
ローラ対を通過し終わると、ドラム30から離脱する。
そして、排紙部50は、剥離した感光材料Pを現像処理
部4に送る。そして、排紙部50は、ドラム30の周速
(感光材料Pの先端が現像処理部4に達するまでの露光
部3内での感光材料の搬送速度と同じ)よりも遅い現像
処理部4内での搬送速度で感光材料を搬送する。
【0076】その際に、これらの速度差による不都合が
生じないように、剥離ガイド51がドラム30から離脱
すると、感光材料Pの後端部は剥離ガイド51下方のア
キュムレータ部60に、一時的に蓄積される。
【0077】また、現像処理部4は、発色現像処理部4
2、漂白定着処理部43、安定化処理部44、乾燥部4
5及び排紙トレイ46を備える。化学カブリ型ダイレク
トポジ感光材料を用いる場合、発色現像処理、漂白定着
処理、安定化処理、乾燥の順に処理をし、排紙トレイ4
6に現像処理した感光材料Pを排出する。
【0078】また、露光部3側から送り込まれてくる画
像書き込み終了後の感光材料に一様な露光を行う第2露
光部41が設けられており、内部潜像型ダイレクトポジ
感光材料を用いる場合、第2露光部41は発色現像処理
液中に感光材料Pがある状態で露光するものであり、図
4における第2露光部41および発色現像処理部42は
実質1つの処理槽からなっていて、その内の浅い処理糟
の部分を第2露光部41としている。
【0079】なお、第2露光部41は、使用される感光
材料が内部潜像型ダイレクトポジ感光材料である場合に
必要であって、化学カブリ型ダイレクトポジ感光材料を
用いる場合は不要である。
【0080】[網点画像記録装置の外観]
【0081】図1はカラープルーフを作成するための網
点画像記録装置1の斜視図、図2はカバー9を開いた状
態の網点画像記録装置1の斜視図である。
【0082】露光部3は、外部に、開閉可能な上面パネ
ル5および前面パネル6を有し、これらのパネル5,6
を開くことにより、露光部3内部のメンテナンスを行う
ことができる。
【0083】次に、図16によりカバー9のロック機構
71について詳述する。カバー9は、ヒンジ(不図示)
を介して上面パネル5(図1参照)に開閉可能に取り付
けられている。カバー9は手動で開閉動作し、閉動作に
より装填部7内部(図1参照)を覆う。カバー9により
装填部7内部が覆われると、マガジン8の取り外しが妨
げられる。カバー9の開動作により、装填部7内部がカ
バー9により覆われなくなれば、マガジン8を装填部7
内部から取り外せる。カバー9には垂直部74が設けて
あり、装填部7の内部に向かって垂直に立ち上がってい
る。装填部7にはロック孔75が穿たれている。
【0084】装填部7の内部にはカバーロックソレノイ
ド72が備えてある。カバー9を閉じると、可動鉄心
(プランジャー)73とロック孔75とが互いに隣接す
る位置となる。可動鉄心73は丸棒形状で、吸着位置
(励磁)と復帰位置(非励磁)を切り替える際に、長手
方向(矢印a)に往復運動する。
【0085】また、装填部7の手前側にあるのは操作部
10で、液晶パネル11およびタッチパネル12を有す
る。
【0086】現像処理部4は、外部表面に、開閉可能な
上面パネル13および補給パネル14を有し、上面パネ
ル13を開くことで、通常のメンテナンスを行え、補給
パネル14を開くことで、処理液の補充等を行える。
【0087】排紙トレイ46は、現像処理された感光材
料Pをストックする。
【0088】[網点画像記録装置の給紙]
【0089】次に、装填部7から排紙部50までを示す
側面図である図4に基づいて、ドラムへの給紙について
説明する。
【0090】前述したように、装置本体の上部に設けた
装填部7にはカバー9が開閉可能に設けてあり、当該カ
バー9を開いた状態で装填口70にマガジン8をセット
する。この時、マガジン8内から感光材料を適宜の量引
き出し、ローラ21a、21bのローラ対21で挟持し
うるように事前準備しておく。ローラ21bは、表面に
ゴム等の高摩擦材料を有し、一方、感光材料の乳剤面側
に位置するローラ21aの表面は、滑面であるベークラ
イト等の低摩擦材料で構成してある。
【0091】マガジン8をセットした状態でカバー9を
閉じ、ロック機構71でロックする。ロック機構71
は、カバーロックモータM1により作動する。
【0092】カバー9にはマガジン有無検出センサS1
を設けてあり、装填口70にはカバー閉検出センサS2
およびカバーロック検出センサS3を設けてある。
【0093】ローラ対21とマガジン8との間の搬送路
(セットされたマガジン8の引き出し口からローラ対2
1に至るまでの感光材料の搬送区間)上に透過型のペー
パーエンド検出センサS4を配設してあり、当該ペーパ
ーエンド検出センサS4によりマガジン8にロール状に
収容されていた感光材料Pの終端を検出する。透過型セ
ンサは、感光材料の位置自由度が大きい装填部7であっ
ても感光材料の終端を確実に検知する事ができる利便性
を有する。換言すると、反射型センサやマイクロスイッ
チなどの検出手段では、センサと感光材料との距離に変
動が生ずると誤動作する場合があるが、透過型の検知手
段だとそのような不都合は生じない。
【0094】ペーパーエンド検出センサS4を、感光材
料の搬送方向から見てローラ対21よりも上流側に置く
ことにより、従来装置の如く、寸足らずの感光材料を適
宜の空間部に落下せずともよく(ローラ対21が感光材
料を挟持している状態で、当該ローラ対21を停止出来
るので)、従って、専用の取り出し口も設ける必要がな
く、操作性、コンパクト化の点で有利である。
【0095】上記構成においては、装填部7に設けられ
る感光材料セット用(挿入用)の開口が寸足らずの感光
材料の取り出し口を兼ねる事になる。
【0096】ローラ対の内の一方のローラ21aはその
位置が固定であり、他方のローラ21bはローラ移動機
構24によりその位置を移動できるようになっており、
感光材料の搬送動作中以外はローラ圧着によるシワ発生
防止のため、搬送ローラ21bを待機位置(二点鎖線で
示してある)に待機させておく。ローラ移動機構24
は、搬送ローラ圧着解除モータM2により作動する。ロ
ーラ21bの位置検出は、搬送ローラ圧着位置検出セン
サS5と、搬送ローラ解除位置検出センサS6とで行
う。
【0097】尚、ローラ対の駆動は、ローラ21aを介
しての搬送モータM3により行う。
【0098】また、ローラ対による感光材料搬送中であ
って、ペーパーエンド検出センサS4が感光材料の終端
を検知したとき、その情報に基づいて、少なくとも、ロ
ーラ対の駆動を停止するようになっている。
【0099】この時、ローラ対が感光材料を挟持した状
態となるよう、センサとローラ間隔、搬送速度等を定め
てある。
【0100】同時に、感光材料Pが無くなった事や、寸
足らずの感光材料Pがローラ対21に挟持されているの
で、その処理を促す表示を液晶パネル11で行うように
なっている。
【0101】上記構成において、ローラ対の駆動を停止
させるに止まらず、停止後、所定時間だけローラ対を逆
回転させて、感光材料を、図における上方に戻すように
構成してもよく、または、カバー9を開けた後、マニュ
アル操作手段を介して、ローラ対の逆回転および/また
は圧着の解除を行えるように構成しても、また両者の組
み合わせでもよく、構成の自由度は広い。
【0102】なお、感光材料の搬送方向についてローラ
対21の上流側のみならず、下流側であって、ローラ対
21に近接した位置に、例えば、ペーパーエンド検出セ
ンサS4と同様の透過型センサを配設し、その両方のセ
ンサが感光材料のない事を検知した時、その情報に基づ
いて自動的にローラ対21の圧着を解除するように構成
する事が出来る。
【0103】その場合、終端検知後の感光材料が確実に
取り除かれた事を検出した事になり、不用意に圧着解除
を行って感光材料片を搬送路中に落としてしまう様な誤
操作を確実に防止でき、また、新しい感光材料の装填を
容易とする等、操作性の向上が期待出来る。
【0104】そして、カッタ22は、ディスクカッタ
で、通常は感光材料Pの搬送路の一側縁側であって退避
した初期位置にある。そして、カッタ22はカッタモー
タM20により、感光材料Pの幅方向(図4において紙
面と直交する方向)に往復動出来るようになっている。
【0105】エンコーダローラ25およびガイド26が
カッタ22とドラム給排紙ローラ23との間に設けられ
ており、エンコーダローラ25は、搬送される感光材料
Pにより従動回転し、感光材料の送り長さを計測する。
【0106】ドラム給排紙ローラ23の表面基体は、本
実施形態の装置では、ゴム製であるがこれに限られず、
ドラム30への感光材料Pの密着性の観点から弾性体で
あることが好ましい。これにより、ドラム給排紙ローラ
23の表面基体の弾性変形により、感光材料Pがドラム
に十分に密着する。
【0107】そして、ドラム給排紙ローラ23は、ロー
ラ移動機構27により(図4で実線で示す)圧着位置と
(図4で破線で示す)圧着解除位置とに移動可能になっ
ており、ドラム給排紙モータM4により回転駆動され
る。ドラム給排紙ローラ圧着位置検出センサS7および
ドラム給排紙ローラ解除位置検出センサS8が、ドラム
給排紙ローラ23の位置を検出する。ローラ移動機構2
7は、ドラム給排紙ローラ圧着解除モータM5により作
動する。
【0108】尚、ローラ対21、カッタ22、エンコー
ダローラ25のそれぞれの間には適宜のガイド部材を設
ける事が出来、更に、エンコーダローラと圧着して感光
材料を挟持搬送するための他のローラ、および、ガイド
26に対向して他のガイドを設ける事が出来る。
【0109】[装填部の変形例]
【0110】図14は、装填部7の変形例を示す側面図
である。図14において、傾斜載置台700はマガジン
8を傾斜状態に載置する台で、装置側の感光材料の取り
入れ口である感光材料挿入用開口710に対して一端側
下端を整合して設けてある。即ち、傾斜載置台700
は、その長手方向に対して直交する断面形状が直角三角
形であり、その最短辺を感光材料挿入用開口510に臨
ましめている。傾斜載置台700は上面パネルを加工し
て形成してもよく、別体でもよい。ガイド部材701は
傾斜載置台700と一体的に設けられており、その下端
側702を折曲垂下せしめてある。
【0111】位置移動可能なローラ21bとガイド部材
701との関係は、図14を左側から見た正面図である
図15で示す構成にある。即ち、ローラ21bは複数の
輪切り状ローラ部を同軸上に設けてなる構成を有し、当
該ローラ部はガイド部材701の下端に設けてある切り
欠き部705を介して前後(図14における左右)移動
を行う、換言すれば、ローラ21aに対する圧着位置と
圧着が解除された位置(退避位置)とを占めるようにな
っている。
【0112】また、図14において、圧着が解除された
位置における前記ローラ21bの表面は、前記ガイド部
材表面から完全に退避した状態にあるが、ガイド部材7
01の表面位置と面位置であってもよい。
【0113】上記の如く前記感光材料挿入用開口510
近傍を開放的にした構成により、カールが生じている感
光材料であっても、その先端部をローラ対21に挟持せ
しめるための事前作業がしやすく、操作性、取扱い性を
向上させることができる。
【0114】また、ローラ21bの表面を高摩擦係数を
有する素材で、ローラ21a表面を低摩擦係数を有する
素材で構成してあり、感光材料の先端セットの際、ロー
ラ対を圧着解除状態にしておく事により、低摩擦係数素
材のローラ21a表面をガイドとして利用し得、感光材
料のセット性を向上させることができる。
【0115】なお、ローラ対21の代わりに、例えば、
一対の搬送ベルトを使用する事もできる。
【0116】また、ローラ対21の圧着および圧着解除
をモータで行い、かつ、搬送処理する時以外は圧着を解
除しておく構成としたが、感光材料に与える悪影響がな
ければ常時、圧着状態にしておいてもよい。その場合、
感光材料の先端をローラ対21間に押し込む事が無理で
あれば、マニュアル操作ボタン等適宜の手段を介して、
前記圧着力を弱めたり、僅かに離間させる構成とすれば
よい。
【0117】[網点画像記録装置のドラム周辺]
【0118】次に、ドラム30および光学ユニット40
0の周辺を示す平面図である図5に基づいて、ドラム3
0および光学ユニット400の周辺を説明する。
【0119】ドラム30には、その回転軸の両端に軸部
31、32が設けられており、ドラム30の軸部31、
32は、軸受け33a、33bを介して支持台34に回
転可能に軸支してある。ドラム30を回転軸を中心に回
転させる回転駆動機構は、ドラム30の一方の軸部32
に設けられた駆動プーリ35と、駆動プーリ35とベル
ト36を介して動力的に連結されている出力プーリ38
と、出力プーリ38を回転させるドラム回転モータM6
と、ベルト36とを具備し、ドラム回転モータM6が出
力プーリ38を回転させ、駆動力をベルト36を介して
駆動プーリ35に伝達してドラム30を回転駆動してい
る。また、ドラム回転モータM6は励磁を解除できるモ
ータである。なお、ドラム回転モータM6は通常時は励
磁されているため、他の機構によりモータ軸を回転させ
ようとすると抵抗がある。しかし、ドラム回転モータM
6は、励磁を解除することができ、励磁を解除すること
により、他の機構によりドラム30を回転させる際に抵
抗にならないようにできる。
【0120】ドラム30の一方の軸上であって、駆動プ
ーリ35を配設して有る位置よりも更に外側には、ロー
タリーエンコーダ37を付設してあり、これから出力さ
れるパルス信号を書き込み制御に用い、ドラム回転に同
期して画素が記録されるようにする。そして、ドラムの
他方の軸部31は、吸引ブロワ39に連結してある。
【0121】ドラム30は、アルミニウム製の中空体で
記録してあり、かつ、ドラム30の外周面から内部に貫
通する多数の吸引孔を有する構成にあるので、吸引ブロ
ワ39の作動によりドラム30の内部が減圧され、感光
材料Pをドラム30の表面上に空気吸引により固定でき
る。
【0122】ドラム30の直径は、作成されるカラープ
ルーフの有用性・カールや露光精度などの観点から10
cm以上であることが好ましく、装置コスト・装置サイ
ズ・必要な露光精度を得るための製造性・熱膨張の悪影
響の少なさなどの観点から1m以下(特に50cm以
下、更に40cm以下)が好ましい。なお、本実施例の
網点画像記録装置では29cmである。
【0123】また、ドラム30の幅(ドラム30の外周
面の回転軸方向の長さ)は、作成されるカラープルーフ
の有用性などの観点から30cm以上(特に50cm以
上)であることが好ましく、装置コスト・装置サイズ・
必要な露光精度を得るための製造性などの観点から1.
5m以下(特に1m以下)が好ましい。これにより、特
別な機械強度にしなくても良いので、低コストになり、
また、機械重量が大きくなく、設置場所が特別に限定さ
れないので、利便性の高い位置に設置できる。なお、本
実施例の網点画像記録装置では約60cmである。
【0124】また、露光される感光材料Pのシート幅
(ドラム30の回転軸方向の感光材料Pの長さ)は、装
置コスト・装置サイズ・必要な露光精度を得るための製
造性などの観点から最大1.5m以下であることが好ま
しく、これにより、ドラム軸方向のサイズが小さくて済
み、ドラム自体、ドラム取り付け部、光学走査部に必要
な構造精度・強度を得るための重量が小さくでき、設置
場所を選ばなくて済む程度にできる。また、作成される
カラープルーフの有用性などの観点から最小25cm以
上(特に50cm以上)であることが好ましい。
【0125】また、露光される感光材料Pのシート長さ
(ドラム30の回転方向の感光材料Pの長さ)は、装置
コスト・装置サイズ・必要な露光精度を得るための製造
性などの観点から最大2m以下(特に1.5m以下)で
あることが好ましく、これにより、ドラム半径方向のサ
イズが小さくて済み、ドラムの熱膨張の影響が小さく、
加工精度を出しやすく、必要な構造精度・強度を得るた
めの重量が小さくでき、設置場所を選ばなくて済む程度
にできる。また、作成されるカラープルーフの有用性な
どの観点から最小25cm以上であることが好ましい。
【0126】そして、露光される感光材料Pのシートサ
イズは、作成されるカラープルーフの有用性などの観点
から0.06平方m以上(特に0.12平方m以上)が
好ましい。また、3平方m以下(特に2平方m以下)が
好ましく、これにより、装置サイズが小さくて済み、必
要な構造強度を得るための重量が設置場所を選ばなくて
済む程度にできる。
【0127】また、本実施例の網点画像記録装置では、
露光される感光材料Pのシート幅及びシート長さは、5
7cm×35cm、57cm×70cm、57cm×8
5cmのサイズに対応し、57cm×35cmのサイズ
の場合は、有効画像領域が55.5cm×33.7cm
でA3サイズの画像を再現でき、57cm×70cmの
場合は、有効画像領域が55.5cm×67.4cmで
A2サイズの画像を再現でき、57cm×85cmのサ
イズの場合は、有効画像領域が55.5cm×82.8
cmでB2サイズの画像を再現できる。
【0128】次に、図62によりドラム30に設けられ
た多数の吸引孔37cの配置について説明する。図62
は、ドラム30の周面の展開図である。ドラム30の外
周面上に保持されている感光材料Pの先端のドラム30
上の位置は常に一定の位置である。そして、感光材料の
サイズに関係なく、ドラム30の外周面上に保持された
感光材料Pの先端部が位置する回転軸方向に延びた線状
の先端部領域AA上に吸引孔37cが他の領域より多く
設けられている。すなわち、先端部領域AAは、複数の
サイズの感光材料に共通して、その先端部が位置する領
域で、ここに吸引孔37cが他の領域より多く設けられ
ていることにより、ドラム30の高速回転により剥がれ
やすい感光材料Pの先端が剥がれにくく、安定して露光
することができる。
【0129】また、ドラム30の吸引孔37cは、複数
の異なるサイズの感光材料の各々の後端に対応する位置
にも多く設けられており、ドラム30の外周面上に保持
された際のA3サイズの後端部に対応する回転軸方向に
延びた線状のA3後端部領域BB,ドラム30の外周面
上に保持された際のA2サイズの後端部に対応する回転
軸方向に延びた線状のA2後端部領域CC,ドラム30
の外周面上に保持された際のB2サイズの後端部に対応
する回転軸方向に延びた線状のB2後端部領域DDに、
複数のサイズの感光材料に共通するドラム30の外周面
上に保持された際の先端部に対応する回転軸方向に延び
た線状の先端部領域AAと同様に、より多く設けられて
いる。更に、回転軸方向に延びる複数の溝Xと回転方向
(周方向)に延びる複数の溝Yの交点に吸引孔31cが
設けられている。このような吸引孔31c及び吸引用の
溝の配置分布により、サイズが変わっても各感光材料を
よく密着できる。
【0130】また、図62の太線で示すように、回転方
向(周方向)に全周に渡って複数の剥離溝Zが設けられ
ている。この剥離溝Zは、図62のV−V’断面を示す
図64に示すように、感光材料を剥離する剥離ガイド5
1の爪部51aがはまり込むように、空気吸引用の溝X
と比較して幅広かつ深くに形成されている。
【0131】また、剥離溝Zの両端と溝Yとの交点部分
において溝加工上不可避的に形成される連通部は、図6
3に示すように、接着剤等のシール剤でシール部SSを
形成することにより、シールされている。ドラム30内
を真空減圧して感光材料Pを吸引吸着したときに、シー
ル部SSからは真空吸引されないので、剥離溝Zが存在
しても、感光材料Pの吸引吸着に支障は生じないように
なっている。
【0132】さて、以下の説明のためにドラム30の表
面でいずれかのサイズの感光材料を保持しうる範囲内を
保持領域と定義する。そして、この保持領域中に吸引孔
が占める面積の割合は、0.01%以上(特に0.02
%以上)であることが、吸引圧力のロスが少なく、吸引
による保持性が良くなり、一部のエリアが浮き上がるこ
とを防止でき好ましい。また、ドラム30の表面の保持
領域中に吸引孔が占める面積の割合は、5%以下(特に
1%以下)であることが、ドラムの剛性に悪影響が少な
く、吸引による保持性が十分であり、特に、マルチサイ
ズの場合、小さいサイズのシート以外の領域からの空気
の抜けが少なく、小さいサイズのシートで高速回転させ
ても十分に保持でき、好ましい。そして、本実施形態の
装置では、ドラム30の表面の保持領域中には直径約
1.4mmの吸引孔が約300個設けられている。従っ
て、本実施形態の装置でのドラム30の表面の保持領域
中に吸引孔が占める面積の割合は、約0.03%であ
る。
【0133】ドラム30の表面の保持領域中の吸引孔密
度は、ドラム30の表面の保持領域中の単位面積当たり
の吸引孔の個数のことであるが、感光材料Pの吸引の安
定性や均一な吸引などの観点から、50個/平方m以上
(特に100個/平方m以上)であることが好ましく、
また、ドラム30の製造コストや吸引孔1個当たりの吸
引力などの観点から10万個/平方m以下(特に1万個
/平方m以下)であることが好ましい。本実施形態の装
置では、ドラム30の表面の保持領域中の吸引孔密度
は、約200個/平方mである。
【0134】また、ドラム30は、軸32側の面が塞が
った円筒形状であり、他方の円筒内面が円板により、周
面から内部に貫通する孔を除いて、ドラム30内部に外
気が漏れないような構造になっている。そして、この円
板に軸31が設けられ、この軸31の先端に、ドラム3
0の内部を減圧する吸引ブロワ39が管を介して接続さ
れている。そして、吸引ブロワ39が作動することによ
り、ドラム30内部が減圧される。また、軸31が設け
られた円板には、図5に示すように、圧力計31eが設
けられており、圧力計31eがドラム30内部の圧力を
検出する。
【0135】さらに、圧力計31eが、ドラム30に感
光材料を巻き回す前と後のドラム30内部の圧力を検出
する。そして、制御部100が、検出した両方の圧力に
基づき、感光材料の供給時に感光材料のジャムが発生し
たか否かを判定し、液晶パネル11にジャム発生の表示
を行なわせる。
【0136】[網点画像記録装置の副走査機構]
【0137】次に、光学ユニット400を移動させて副
走査させる副走査機構について図5と、副走査機構の側
面断面図である図24と、背面断面図である図25とに
より説明する。光学ユニット400は、金属ベルト34
0に固定してあり、ドラム30の回転軸と平行に設けら
れた一対の案内軸341、342に案内されてドラム3
0の回転軸と平行に移動出来る。金属ベルト340は一
対のプーリ343、344に掛け渡され、一方のプーリ
344は副走査モータM7の回転軸345に直結されて
いる。副走査モータM7が回転軸345を回転させる
と、回転軸345に固定されたプーリ344が回転し、
プーリ343とプーリ344とに掛け渡された金属ベル
ト340が回動する。そして、金属ベルト340に間接
的に固定された光学ユニット400がドラム30の回転
軸と平行に移動する。
【0138】なお、副走査モータM7は、パルスモータ
であり、装置本体301に固定されている。なお、副走
査モータM7としてはサーボモータを用いることもでき
る。また、光学ユニット400は、金属ベルト340
に、光学ユニット400の接続部370を介して接続さ
れており、副走査モータM7が回転すると、金属ベルト
340が回り、光学ユニット400が直進する。
【0139】この金属ベルト340は金属製の平ベルト
であり、材質としては例えば、301ステンレス鋼、3
02ステンレス鋼、チタン、ベリリウムカッパー等が好
ましい。また、金属ベルトの板厚は0.025mmから
0.5mm程度が好ましい。また素材の耐力は180k
g/mm2(SUS301HYの場合)が好ましい。金
属ベルトは軽量であり、薄いので、高精度の位置決め制
御が容易に出来る。金属ベルトによる駆動方式はネジ駆
動方式に比較して、摺動部分を持たないので長期間に渡
り初期寸法を維持でき、また潤滑油を必要とせず、また
清潔である。更に金属ベルトは歯車駆動でないので回転
ムラを起こさず精度の良い直進案内ができる。
【0140】副走査機構は、副走査モータM7が駆動し
て金属ベルト340を回すことにより装置本体301に
固定された案内軸341、342の上を摺動する滑り部
材391、392により載置台380を直進案内する。
滑り部材391は直進方向前後に設けられた2つの滑り
部材391A、391Bにより構成され、滑り部材39
2も同様に2つの滑り部材で構成されている。
【0141】案内軸341、342の材質は加工性がよ
く仕上がり精度のでやすいステンレス鋼を使用する。従
って、光学ユニット400を高精度に案内する。また、
案内軸341、342は軸固定座377に取り付けられ
ネジ377Mにより微調整されて固定されている。ま
た、直進案内機構70は案内軸341側にV字溝のある
滑り部材391が滑り直進する。また、案内軸342側
に滑り部材392が滑る。金属ベルト340は案内軸3
41側に配置され駆動を円滑にしている。なお、V字溝
のある滑り部材の代わりに、2個のベアリングの外周を
V字状にして案内軸に乗せるてようにしてもよい。
【0142】直進案内機構の防振方法について説明する
と、金属ベルト340と光学ユニット400との間に防
振部材373が設けられ、防振部材373は接続部37
0の上接続部材372と下接続部371との間に固定さ
れている。振動が金属ベルト340より光学ユニット4
00へ伝わり、光ビームによる露光する位置の精度が低
下することを防止している。
【0143】次に、直進案内機構の案内軸のクリーニン
グについて説明する。滑り部材391に不織布等のクリ
ーニング部材385を取り付け、移動により案内軸34
1の摺動面を清掃する。なお、クリーニング部材385
は載置台380に固定されているが滑り部材391に付
けても良い。同様にして、図示しないが滑り部材392
の移動により案内軸342の摺動面を清掃するクリーニ
ング部材を設けられている。
【0144】また、副走査モータM7は、光学ユニット
400を往動させる時に、感光材料Pを露光するために
ゆっくりと回転駆動し、光学ユニット400を復動させ
る時に、往動時より回転速度を速くすることにより往動
時より早い移動速度で復帰させるために、高速回転駆動
する。これにより、露光の高速化がはかれる。
【0145】光学ユニット400は副走査基準位置で停
止しており、ここから副走査を開始し、画像サイズに対
応した移動量で副走査が終了すると、副走査基準位置に
復帰する。
【0146】また、光学ユニット400の移動領域の側
方には、副走査基準位置検出センサS11、副走査書き
込み位置検出センサS12および副走査オーバラン位置
検出センサS13がドラム軸方向に並んで設けてある。
【0147】光学ユニット400は副走査基準位置検出
センサS11の検出位置で停止しており、ここから副走
査を開始し、画像サイズに対応した移動量で副走査が終
了すると、副走査基準位置に復帰する。
【0148】また、図5に示すように、ドラム30の回
転軸と同軸上にドラム30の回転位置を検出するエンコ
ーダ37を取り付けている。エンコーダ37は、パルス
信号が出力し、また感光材料Pの先端位置を検出するペ
ーパー先端基準位置検出センサS9から感光材料Pの先
端位置信号を出力し、これらの信号に基づき、書き込み
制御及びドラム回転モータM6の回転制御を行う。ドラ
ム回転モータM6は、サーボモータを用いドラム30を
高速回転する。
【0149】より詳しく説明すると、図5に示すよう
に、ドラム30の回転軸90と同軸上にドラム30の回
転位置を検出するエンコーダ37を取り付けている。エ
ンコーダ37は、基準相、A相、B相を有し、それぞれ
の相からパルス信号が出力され、これらは制御部100
に送られる。制御部100には、また感光材料Pの先端
位置を検出するペーパー先端基準位置検出センサS9か
ら感光材料Pの先端位置情報が入力され、制御部100
では、ペーパー先端基準位置検出センサS9とエンコー
ダ37からの情報に基づき、書き込み制御及びドラム回
転モータM6の回転制御を行う。ドラム回転モータM6
は、サーボモータを用いドラム30を高速回転する。
【0150】制御部100では、感光材料Pの先端位置
にエンコーダ37の基準相(基準となる回転角度)を設
定する。具体的には、制御部100は、ペーパー先端基
準位置検出センサS9からの先端位置検出信号を基準に
して、エンコーダ37が一定の回転角度毎に出力するパ
ルス信号をカウントし、感光材料Pの先端位置にエンコ
ーダ37の基準相を設定する。
【0151】また、制御部100は、エンコーダ37の
基準相を起点にドラム回転方向に送り量を検出し、この
送り量に基づき画像書き込み位置を制御している。エン
コーダ37の基準相を起点にドラム回転方向にパルス信
号を検出し、規定のパルスカウントにて画像書き込み位
置を決めて、画像を書き込んでいる。
【0152】また、制御部100では、図26(b)に
示すように、エンコーダ37から出力されるA相とB相
を用い、2倍周波数のパルス信号を発生させ、基準相か
らのパルス信号数を基準に画像書き込みを行う。このエ
ンコーダ37から出力されるA相とB相を排他的論理和
で処理することで2倍周波数のパルス信号を発生させ、
このパルス信号を基準に画像書き込みを行うことで画像
書き込み位置の誤差を抑えることができ、画質向上が図
れる。
【0153】また、制御部100は、エンコーダ37の
基準相を起点にドラム回転方向に送り量を検出する送り
量検出プログラム92と、この送り量に基づき画像書き
込み位置を補正する書き込み位置補正プログラム93を
有している。エンコーダ37の基準相を起点にドラム回
転方向にパルス信号を検出し、規定のパルスカウントに
て画像書き込み位置を決めて、実際の画像位置と規定値
からのズレ量を補正することで画像書き込み位置の誤差
を抑えることができ、画質向上が図れる。
【0154】また、制御部100は、エンコーダ37の
基準相を起点にパルス信号数に基づき感光材料Pの長さ
を検出する感光材料長さ検出プログラム94と、この感
光材料の長さを検出に基づきドラム30の表面に感光材
料Pを吸引固定する前段で所望の長さに感光材料Pを切
断する切断制御プログラム95とを備えている。エンコ
ーダ37の基準相を起点にパルス信号数に基づき感光材
料の長さを検出し、切断制御プログラム95がカッター
モータM20を駆動することで、カッター22により所
望の長さに感光材料Pを切断することができる。
【0155】また、制御部100は、エンコーダ37の
パルス信号数に基づき装置毎にばらつく感光材料Pの長
さを補正する感光材料長さ補正プログラム96を備えて
おり、実際の感光材料Pの長さと目標値からのズレ量を
補正して切断制御プログラム95で制御し、切断制御プ
ログラム95による制御でカッターモータM20を駆動
することで感光材料Pの長さが装置毎にばらつき、吸引
固定に対する位置精度の向上が図れる。また、エンコー
ダ37は、感光材料(記録シート)Pをドラム30に対
してセットする際に、このセット位置を決定するのにも
用いることができる。
【0156】また、制御部100は、エンコーダ37か
ら出力されるパルス信号をカウンターにて分周し、エン
コーダ出力値より小さな値に変換した後、決められた値
と比較することでドラム回転速度の異常を判断する異常
検出プログラム97を備えており、高速回転するドラム
軸上のエンコーダ37から出力されるパルス信号をカウ
ンターにて分周し、エンコーダ出力値より小さな値に変
換することで取り込み可能とし、またこの値を決められ
た値と比較し規定値に達しているかズレているかを判断
し、ドラム回転速度の異常を判断することができる。
【0157】また、異常検出プログラム97は、画像書
き込み時のドラム回転速度仕様が変更された場合、変更
後の回転数に対応して規定値を適正な値に自動で読み変
え可能であり、画像書き込み時のドラム回転速度仕様が
変更された場合、変更後のドラムの回転数に対応して規
定値を適正な値に自動で読み変えることで装置の信頼性
を向上することができる。
【0158】また、本装置は、ドラム30上に感光材料
Pへの画像書き込み開始位置のマーキング30Mをし、
このマーキング位置を検出することにより、このマーキ
ング検出信号を制御部100に送り画像書き込み開始を
行う。このドラム30上のマーキング位置を検出し、こ
のマーキング検出信号によって画像書き込み開始を行う
ことで基準相から書き込み位置が離れることによる送り
量誤差を、マーキング読み取りによりクリアでき、書き
込み位置の誤差を最小に抑えることができる。
【0159】また、制御部100は、エンコーダ37の
基準相を起点にカウントするパルス信号数に基づき感光
材料Pの長さを検出し、カッターモータM20を駆動す
ることで、カッター22により所望の長さに感光材料P
を切断する。
【0160】[網点画像記録装置の光学系の基本構成]
【0161】光学ユニット400は、図5に示すよう
に、赤色レーザ光源(LD)321、緑色レーザ光源
(HeNe)320、赤外レーザ光源(LD)322を
有する。そして、緑色レーザ光源(LD)320、は、
緑色レーザビームを発生して、感光材料Pのマゼンタ発
色層(M層)を感光させ、赤色レーザ光源(LD)32
1は、赤色レーザビームを発生して、感光材料Pのシア
ン発色層(C層)を感光させ、赤外レーザ光源(LD)
322は、赤外レーザビームを発生して、感光材料Pの
イエロー発色層(Y層)を感光させる。
【0162】即ち、この感光材料Pは、図18に示すよ
うに、通常のカラー印画紙が青色感光イエロー発色層
(Y層)と、緑色感光マゼンタ発色層(M層)と、赤色
感光シアン発色層(C層)とを有するのに対して、その
内の青色感光イエロー発色層(Y層)の青色感光を赤外
感光にシフトし、赤外感光イエロー発色層にしたもので
ある。
【0163】なお、光学ユニット400の色数は、3に
限らず、例えば、青色レーザダイオード、赤色レーザダ
イオード、第1の赤外レーザダイオード(発振波長76
0〜880nm)、第2の遠赤外レーザダイオード(発
振波長900nm以上)の4色などであってもよい。
【0164】緑色レーザ光源320、赤色レーザ光源3
21,赤外レーザ光源322は、変調信号に応じて光量
変調されるようになっており、緑G,赤R,赤外IRの
3波長のレーザビームをそれぞれ発生して、感光材料の
CMY層を感光させる構成としてある。換言すれば、B
GR感光層の1つを赤外光に感度をもつ感材とし、光源
を赤外にシフトさせたものである。そして、緑Gのレー
ザ光源として、ガスレーザであるHe−Neレーザを用
いる一方、赤R,赤外IRのレーザ光源として半導体レ
ーザ(LD)を用いる構成としてある。
【0165】半導体レーザは、一般的にガスレーザより
も装置サイズが小さく低コストであり、3波長とも半導
体レーザを用いることができるようにすれば、露光系の
サイズ,コストを大幅に低減できることになる。しか
し、この場合、半導体レーザの発振波長の制約によっ
て、CMY3層とも赤波長以上に感光する感材が必要に
なるが、このような特性の感材は製造,保存が困難でか
つコスト高である。そこで、青Bのレーザとして一般的
に用いられるArレーザが、特に、装置サイズが大きく
かつコスト高であることから、該Arレーザを使用しな
いこととする一方、He−Neレーザを緑Gレーザとし
て用いて、感材として緑波長以上に感光する感材を用い
ることができるようにし、露光系のコスト,サイズの低
減を図るようにしてある。
【0166】図23に示すように、緑色レーザ光源は、
He−Neレーザ3201からのレーザビーム(緑レー
ザビーム)は、音響光学変調素子(Acouto-Optic Modul
ator:以下、AOMと略す)3202により、変調信号
(画像信号)に応じて光量変調され、光量変調されるよ
うになっている。
【0167】そして、AOM3202により光量変調さ
れたレーザビームは、反射ミラー325で反射した後、
2つのダイクロイックミラー326、330を透過し
て、結像レンズ331、334によりドラム30上に固
定された感光材料Pに投影される。
【0168】また、AOM3202 とHe−Neレー
ザ3201との間には、AOM3202に入射されるレ
ーザビームのビーム径を縮小するためのシリンドリカル
レンズ3205が配置されており、また、AOM320
2 と反射ミラー325との間には、シリンドリカルレ
ンズ3205 で縮小されたビーム径を元の径に戻すた
めのシリンドリカルレンズ3206が配置されている。
【0169】AOM3202 は、入射するビームの径
が大きいと応答性が低下するので、AOM3202に入
射するレーザビーム の径をシリンドリカルレンズ32
05で縮小させて、AOM3202の応答性を向上させ
るようにしてある。そして、AOM3202での光量変
調を受けた後で、シリンドリカルレンズ3206により
ビーム径を戻すようにしてある。
【0170】ところで、He−Neレーザ3201から
のレーザビームのビーム形状は、略真円であるのに対
し、半導体レーザ(LD)321,322からのレーザ
ビームのビーム形状は楕円形である。このため、楕円形
のレーザビームを、シリンドリカルレンズ323,32
7によって、He−Neレーザ3201からのレーザビ
ームのビーム形状である真円に整形させるようにしてあ
る。これにより、3波長のレーザビームは、全て真円の
ビーム形状で露光走査される。
【0171】また、結像レンズ334は、図19に示す
ように構成されており、3波長のレーザビームは、ビー
ム径が縮小された平行ビームとして感光材料上に垂直に
入射し投影される。このような結像レンズ334を用い
る構成とすれば、結像レンズ334と感光材料Pの感光
面との距離がドラム30の振れなどによって変化して
も、感光材料Pに露光されるレーザビームの径と位置が
変化することがない。
【0172】ところで、AOM3202による変調と半
導体レーザ321,322の直接変調とには応答速度の
差があり、直接変調の方が応答性が速いため、図23に
示す構成のままAOM3202と半導体レーザ321、
322に同じタイミングの変調信号を与えると、ドラム
30面上で同一点を露光したいビームがずれてしまうこ
とになる。
【0173】そこで、図21に示す例では、AOM32
02を変調するためのG光データ(AOM変調データ)
と、半導体レーザ321,322を変調するためのR光
データ及びIR光データ(LD変調データ)とは、それ
ぞれD/A変換部206,207,208でD/A変換
されてドライバD320、D321,D322で増幅さ
れ、AOM3202と半導体レーザ321,322にそ
れぞれ与えられ、変調するが、その際に、R光データ及
びIR光データ(LD変調データ)は、D/A変換され
る前に、遅延補正回路209によって、AOM3202
の応答遅れ分だけ遅延されるようになっている。
【0174】かかる構成によると、半導体レーザ32
1,322 は、遅れた変調データに応じて直接変調さ
れるが、先の変調データに基づくAOM3202による
光量変調に遅れがあるから、AOM3202 から光量
変調後のレーザビームが出射される段階では、同じタイ
ミングの変調データによって変調されたレーザビームが
それぞれに露光されることになる。
【0175】また、上記の例では、変調データ(画像デ
ータ)の遅延補正によって応答遅れ分に対応するもので
あるが、図20に示すように、He−Neレーザ320
1からのAOM3202で変調されたレーザビームが、
半導体レーザ321,322からのレーザビームよりも
ドラムの回転方向で進んだ位置に露光されるようにし
て、変調データ(画像データ)の遅延補正によって応答
遅れ分に対応するようにしても良い。
【0176】光学的にAOM3202の応答遅れ分を補
正する遅延補正光学系3120を設ける構成にすること
も可能である。
【0177】遅延補正光学系3120 は、相互に平行
に配置された2枚の反射ミラー3121,3122で構
成され、AOM3202 からのレーザビームを主走査
方向にシフトさせた位置を露光するようにするものであ
る。
【0178】上記のような遅延補正光学系3120を設
けてあれば、半導体レーザ(LD)321,322によ
る露光が行われた部分を、He−Neレーザ3201が
遅れて露光することになり、結果的に、半導体レーザ
(LD)321、322の直接変調に対してAOM32
02の変調における応答が遅くても、He−Neレーザ
3201からのレーザビームと半導体レーザ321,3
22からのレーザビームとを感光材料の感光面上で重ね
合わせて露光させることができる。
【0179】尚、He−Neレーザ3201からのレー
ザビームを光学的にずらす代わりに、半導体レーザ(L
D)321,322からのレーザビームのビーム位置を
ドラム30の回転方向とは逆方向にシフトさせる構成と
しても良い。即ち、He−Neレーザ3201からのレ
ーザビームがAOM3202の応答遅れ分だけ主走査方
向において遅れて露光される構成であれば良い。
【0180】[網点画像記録装置の光学系の基本構成の
変形例]
【0181】また、上記光学系の基本構成の変形例を図
17に示す。緑GのレーザとしてのHe−Neレーザ3
201からのレーザビームLGはAOM3202によ
り、変調信号(画像信号)に応じて光量変調され、ま
た、半導体レーザで構成されている赤色レーザ光源32
1、赤外レーザ光源322は変調信号(画像信号)に応
じた直接変調(内部変調)により光量変調されるように
なっている。
【0182】そして、AOM3202により光量変調さ
れたレーザビームLGは、反射ミラー325で反射した
後、2つのダイクロイックミラー326、330を透過
して、反射ミラー335で反射し、結像レンズ334に
よりドラム30上に固定された感光材料Pに投影され
る。
【0183】また、赤色レーザ光源321からのレーザ
ビームLRは、ダイクロイックミラー326で反射した
後、ダイクロイックミラー330を透過して反射ミラー
335で反射し、結像レンズ334によりドラム30上
に固定された感光材料Pに照射される。
【0184】更に、赤外レーザ光源322からのレーザ
ビームLIRは、ダイクロイックミラー330で反射し
た後、反射ミラー335で反射し、結像レンズ334に
よりドラム30上に固定された感光材料Pに照射され
る。
【0185】尚、上記のように、赤外のレーザビームL
IRは、他の2波長のレーザビームに比べて光路途中に
介装されるミラーの数が最も少なくなるようにしてあ
る。これにより、最も見えにくい長波長レーザである赤
外のレーザビームLIRについて、ミラー調整が必要と
なるミラー数が少なく、組み立て調整の容易化が図れる
ことになる。
【0186】ドラム30は、その回転軸90周りに回転
駆動されるようになっており、これにより主走査が行わ
れる一方、反射ミラー335、結像レンズ334を備え
た光学ユニット400がドラム30の回転軸90と平行
な方向に駆動にされて副走査が行われる。
【0187】AOM3202とHe−Neレーザ320
1との間には、AOM3202に入射されるレーザビー
ムLGのビーム径を縮小するためのシリンドリカルレン
ズ3205が配置されており、また、AOM3202と
反射ミラー325との間には、シリンドリカルレンズ3
205で縮小されたビーム径を元の径に戻すためのシリ
ンドリカルレンズ3206が配置されている。
【0188】AOM3202は、入射するビームの径が
大きいと応答性が低下するので、AOM3202に入射
するレーザビームLGの径をシリンドリカルレンズ32
05で縮小させて、AOM3202の応答性を向上させ
るようにしてある。そして、AOM3202での光量変
調を受けた後で、シリンドリカルレンズ3206により
ビーム径を戻すようにしてある。
【0189】ところで、He−Neレーザ3201から
のレーザビームLGのビーム形状は、略真円であるのに
対し、半導体レーザ(LD)で構成されている赤色レー
ザ光源321、赤外レーザ光源322からのレーザビー
ムLR、LIRのビーム形状は楕円形である。このた
め、該楕円形のレーザビームLR、LIRを、レーザビ
ームの形を整える整形光学系としてシリンドリカルレン
ズ337、338によって、レーザビーム105 のビーム
形状である真円に整形させるようにしてある。これによ
り、3波長のレーザビームは、全て真円のビーム形状で
露光走査される。なお、シリンドリカルレンズの代わり
に、プリズムペアを用いても良い。
【0190】[網点画像記録装置の光学ユニット]
【0191】ところで、上記に説明したこれらの例で
は、各波長毎に1本のレーザビームで露光走査させる例
で説明したが、本実施例では、実際には、図65に示す
ように、各波長毎に複数のレーザビームを用いて露光走
査させる構成である。
【0192】[網点画像記録装置の光学ユニットの第一
構成例]
【0193】そして、光学ユニット400の第一の構成
例について、この光学ユニット400の光学系の一部を
示す図65に基づいて説明する。
【0194】赤色レーザ光源(LD)321には10個
の赤色レーザダイオード351〜360をその出射面が
円弧上に並べて設けられている。そして、各赤色レーザ
ダイオード351〜360は、画像信号に応じて光量変
調されたレーザビームをそれぞれ放射する。そして、放
射されたレーザビームは、レンズ群361と、2つのシ
リンドリカルレンズからなるシリンドリカルレンズ群3
62を具備する入射光学系324に入射し、レンズ群3
61が、10本のビームを、互いに平行になるように
し、シリンドリカルレンズ群362が、レンズ群361
で互いに平行になった10本のビームのそれぞれのビー
ム形状を整え、ダイクロイックミラー326へ射出す
る。すなわち、半導体レーザ(LD)からのレーザビー
ムのビーム形状は楕円形であるため、楕円形のレーザビ
ームを、シリンドリカルレンズ群362が、レーザビー
ムのビーム形状を真円に整形させる。
【0195】赤外レーザ光源322は、赤色レーザ光源
321と実質的に同じ構造で、緑色レーザ光源320
は、前述した例と同様の構造で、10本の緑色レーザに
ビームスピリットする点だけが相違する。
【0196】緑色レーザ光源320及び赤外レーザ光源
322には、赤色レーザ光源321の入射光学系324
と同様の入射光学系323、327が設けられている。
そして、それぞれの入射光学系323、327から射出
された10本の緑色レーザ及び10本の赤外レーザは、
それぞれ反射ミラー325、328で反射される。
【0197】ダイクロイック反射ミラー326は、緑色
光を透過し、赤色光を反射するミラーで、反射ミラー3
25で反射した10本の緑色レーザを透過し、入射光学
系324から出射した10本の赤色レーザを反射し、ダ
イクロイック反射ミラー330へ導く。
【0198】ダイクロイック反射ミラー330は、緑色
光及び赤色光を透過し、赤外光を反射するミラーで、ダ
イクロイック反射ミラー326からの10本の緑色レー
ザ及び10本の赤色レーザを透過し、反射ミラー328
で反射した入射光学系327から出射した10本の赤外
レーザを反射し、縮小光学系331へ導く。
【0199】縮小光学系331は、各10本の緑色レー
ザ、赤色レーザ及び赤外レーザのビーム間隔を縮小し、
結像レンズ334に導く、結像レンズ334は、縮小光
学系331でビーム間隔を縮小されたが、ビーム径が広
がった各10本の緑色レーザ、赤色レーザ及び赤外レー
ザをドラム30の外周面上に密着した感光材料の感光面
に略結像させる。
【0200】このような結像レンズ334を用いること
により、結像レンズ334と感光材料Pの感光面との距
離がドラム30の振れなどによって変化しても、感光材
料Pに露光されるレーザビームの径が変化することを抑
えられる。
【0201】この感光材料Pに露光されるレーザビーム
は、感光材料Pの感光面に対し±30μmの範囲内にわ
たって、感光材料Pの感光面のビーム径に対するビーム
径の変動が±50%以内であることが好ましい。本実施
例では、±30%以内に抑えられている。なお、このビ
ーム径は、半値幅である。
【0202】結像レンズ334は、同一のビーム間隔に
揃えられた各波長毎のレーザビームを一括して同時に同
一のビーム間隔に縮小し、それぞれのレーザビームを平
行ビームとして感光材料Pの感光面に投影させる。
【0203】感光材料Pの感光面上に投影される各波長
毎のレーザビームを示すの配置及び形状を模式的に示す
図66に基づいて、感光材料Pの感光面上に投影される
各波長毎のレーザビームを示すの配置及び形状を説明す
る。3波長のレーザビームは、感光材料Pの感光面上に
各々10本投影され、3波長のレーザビームが同じ大き
さで同じ中心位置になるように照射されるビーム照射域
が、10個、主走査方向の位置が全く同じ位置になるよ
うに、副走査方向に等間隔に並んでいる。なお、図66
では、各波長毎に10本のレーザビームを示している
が、本発明は各波長毎のビーム数を10本に限定される
ものではない。
【0204】なお、レーザ光源がレーザダイオード(L
D)である場合、レーザ光照射位置に感光材料Pの画像
記録領域がある期間、常にバイアス(バイアス電流又は
バイアス電圧)をかけたり、常にレーザダイオードが発
光するデータ値を入力したりするなどして、常にレーザ
ダイオードを発光させていることが、信号応答性が良く
なり、微細な点や細線の再現性が良くなるので好まし
い。また、これにより、微細な色地の抜き文字が再現さ
れなかったり、色が付いたりすることも抑えることがで
きる。なお、常にレーザダイオードを発光させているこ
とが、信号応答性が良くなる理由は、発光していないレ
ーザダイオードに急に電圧又は電流を印加しても、LE
D発光状態から所望のレーザ発光状態に遷移するまでに
時間がかかるが、常に微弱であっても発光状態であれば
所望のレーザ発光強度に達するまでの時間が短いためで
ある。
【0205】また、逆に、レーザ光照射位置に感光材料
Pが無い期間は、光学ユニット400から光がドラム3
0に照射されないようにすることが、ドラム30での反
射光による擬画像の露光を防止でき好ましい。そして、
レーザ光照射位置に感光材料Pが無い期間は、レーザ光
源が発光しないことが、シャッタなどの特別な部材を設
ける必要が無くなるので、好ましい。
【0206】そして、レーザ光源がレーザダイオードの
場合、後述する構成により、レーザ光照射位置に感光材
料Pの画像記録領域がある期間か否かでバイアスの印加
・非印加を切り替えることにより、上述の2つのメリッ
トを享受している。
【0207】[網点画像記録装置の光学ユニットの第二
構成例]
【0208】次に、光学ユニットの第二の構成例につい
て、図22に基づいて説明する。図22に示す例では、
各波長毎に3本のレーザビームで露光走査させる場合を
示してある。但し、各波長毎のビーム数を3本に限定す
るものではない。
【0209】図22において、He−Neレーザ320
1からの緑レーザビームLGは、ビームセパレータ32
03で3本に分割された後、マルチAOM3204で光
量変調され、反射ミラー325で反射され、ダイクロイ
ックミラー326、330を透過して結像レンズ334
に入射される。
【0210】ここでも、マルチAOM3204の両側に
は、シリンドリカルレンズ3205、3206が介装さ
れており、マルチAOM3204 に入射する前にビー
ム径を縮小して、マルチAOM3204の応答性の向上
を図り、マルチAOM3204による光量変調を受けた
後、元のビーム径に戻すようにしてある。
【0211】一方、赤色レーザ光源321及び赤外レー
ザ光源322は、それぞれ3つずつ半導体レーザを備え
ている。そして、各波長毎にシリンドリカルレンズ(又
はプリズムペア)337、338によって、He−Ne
レーザ3201のビーム形状である真円と同じ形に整形
された後、ビームコンプレッサー336,339に入射
する。
【0212】このビームコンプレッサー336,339
では、マルチAOM3204におけるビーム間隔に一致
するように、3本の赤レーザビーム,3本の赤外レーザ
ビームのビーム間隔(ビーム間ピッチ)が縮小される。
【0213】前記ビーム間隔が縮小された3本の赤レー
ザビーム,3本の赤外レーザビームは、それぞれ、ダイ
クロイッチミラー326、330で反射して、結像レン
ズ334に入射する。
【0214】結像レンズ334では、同一のビーム間隔
に揃えられた各波長毎のレーザビームを一括して同時に
同一のビーム間隔に縮小し(ピッチ縮小手段)、それぞ
れのレーザビームを平行ビームとして記録面に投影させ
る。
【0215】[チャンネルの説明]
【0216】また、各色毎に、感光材料P上に互いに異
なる位置に投影される光で、各々独立に発光制御するも
のをチャンネルと呼ぶと、第一構成例の装置は、緑色、
赤色、赤外の3色の各々について、互いに独立に発光制
御される10本のレーザがあり、レーザ光源から照射さ
れたこの10本のレーザ光が感光材料P上に互いに異な
る位置に投影されるので、本実施形態の装置は各色10
チャンネルである。
【0217】また、第二構成例の装置は、緑色、赤色、
赤外の3色の各々について、互いに独立に発光制御され
るレーザが3本あり、レーザ光源から照射されたこの3
本のレーザ光が感光材料P上に互いに異なる位置に投影
されるので、本実施形態の変形例の装置は各色3チャン
ネルである。
【0218】このチャンネルの概念を、光学系の変形例
に基づいてさらに説明する。第一の変形例は、図67に
示すように、1本のレーザ光L1を発光するHe−Ne
レーザなどの気体レーザ901と、気体レーザ901で
発光したレーザ光L1を5本のレーザ光L10,L2
0,L30,L40,L50に分割するビームスピリッ
タ902と、レーザビームスピリッタ902で分割され
た5本のレーザ光L10,L20,L30,L40,L
50を、各々対応する入力信号S1,S2,S3,S
4,S5でそれぞれの強度を調整し、強度を調整された
レーザ光L11,L21,L31,L41,L51を出
す音響光学素子などの光学変調素子903と、強度を調
整されたレーザ光L11,L21,L31,L41,L
51をドラム30に保持された感光材料Pに縮小・結像
させるレンズ光学系904とを有する露光光学系であ
る。この第一の変形例では、互いに独立に発光制御され
る5本のレーザ光が感光材料P上に互いに異なる位置に
投影されるので、5チャンネルである。
【0219】第二の変形例は、図68、図69に示すよ
うに、1本のレーザ光を発光するレーザダイオード91
1,912,913,921,922,923,93
1,932,933と、レーザダイオード911,91
2,913で発光したレーザ光を合波させるハーフミラ
ー914,915と、レーザダイオード921,92
2,923で発光したレーザ光を合波させるハーフミラ
ー924,925と、レーザダイオード931,93
2,933で発光したレーザ光を合波させるハーフミラ
ー934,935と、合波された3本のレーザ光L1
5,L25,L35をドラム30に保持された感光材料
Pに縮小・結像させるレンズ光学系909と、入力信号
S1によりレーザダイオード911,912,913を
発光制御する第一発光制御部910と、入力信号S2に
よりレーザダイオード921,922,923を発光制
御する第二発光制御部920と、入力信号S3によりレ
ーザダイオード931,932,933を発光制御する
第三発光制御部930と、を有する露光光学系である。
この第二の変形例では、互いに独立に発光制御される3
本のレーザ光が感光材料P上に互いに異なる位置に投影
されるので、3チャンネルである。
【0220】しかし、チャンネル数は、これらに限ら
ず、画像記録速度(露光速度)の観点から各色2チャン
ネル以上(特に各色5チャンネル以上)が好ましく、製
造コスト、調整の容易性・簡素性、製造適性及び露光制
御の簡素性・安定性などの観点から各色100チャンネ
ル以下(特に各色40チャンネル以下、さらに各色32
チャンネル以下)が好ましい。
【0221】また、露光光の色数も、本実施形態の装置
の3つに限らず、カラープルーフの作成の観点から3つ
以上であることが好ましく、また、特色などを考慮に入
れても装置コストや制御の簡素化などの観点から、10
以下(特に4以下)であることが好ましい。そして、露
光光の色数が4つである場合、印刷版のY版、M版、C
版、墨版にそれぞれ対応することが特に好ましい。
【0222】また、本実施形態の装置は、1チャンネル
当たりの光源数は、1個であるが、これに限られず、1
個の光源からの光をビームスプリッタで複数個に分割し
それぞれ制御するなど、複数チャンネルで1つの光源を
共有するものでも良いし、逆に、1チャンネルを複数の
LEDからの光で照射するなど1チャンネルが複数の光
源を有するものであってもよいが、分光光学系の簡素
性、露光速度及び露光制御などの容易性の観点から0.
01個以上(特に0.1個以上)が好ましく、合波光学
系の簡素性、製造性などの観点から100個以下(特に
10個以下)であることが好ましい。
【0223】そして、本実施形態の装置では、ビームの
中心位置は3つの波長全てに関してほぼ一致している。
この場合、波長によるビームの中心位置のずれは、隣接
するチャンネルのビーム中心間隔の0.2倍以下で、特
に良好な画像記録のためには、0.1倍以下であること
が好ましい。
【0224】そして、感光材料上で同時に露光される隣
接するチャンネルの照射光の中心間距離は、1μm以上
(特に5μm以上)であることが好ましい。これによ
り、光学系・機構系・駆動回路を低コスト化でき、簡素
な構成で、高速に画像記録できる。また、1mm以下
(特に100μm以下、更に20μm以下)であること
が好ましい。これにより、高精細・高速な画像記録が可
能になる。なお、本実施形態の装置では、ドラム30を
巻いている感光材料の感光面上の各色毎のレーザビーム
の照射像は、ドラム30の回転軸と平行な方向に並んで
おり、そのビームの中心間距離は、10.6μmであ
る。
【0225】光学ユニット400の基盤の線膨張率R2
(/K)は光学基盤のサイズ(全隅の組み合わせの中で
最も長い隅から隅までの距離)Lcmと以下の式を満た
すことが好ましい。R2×L≦0.01
【0226】特に以下の式を満たすことが好ましい。R
2×L≦0.001
【0227】これにより、温度変化によって露光される
画像の解像度や鮮鋭性が劣化することや、露光量が変動
することを抑制できる。
【0228】本実施形態の装置では、光学ユニット40
0の基盤はアルミニウムでできており、光学ユニット4
00の基盤の熱膨張率は約0.0002/Kであり、光
学基盤のサイズ(全隅の組み合わせの中で最も長い隅か
ら隅までの距離)が約40cmであるが、R2×Lは約
0.0008である。
【0229】また、レーザダイオードなど各光源1個当
たりの最大消費電力は、10W以下(特に3W以下、さ
らに1W以下)であることが好ましい。これにより、最
大消費電力を低くしやすく、発熱量が低く、レーザダイ
オードの温度を一定化しやすく、発光波長や発光光量を
一定化しやすい。また、発熱量が低いので、光源の発熱
による各光学素子の配置関係の変動による感光材料への
照射位置や照射光量やビーム形状や焦点位置などの変動
を抑えられ、像のぼけや露光量の変動などを抑制でき、
また、光源がダイオードである場合の温度変動による発
光波長や発光強度の変動を抑えられる。また、光源1個
当たりの最大消費電力は、10μW以上(特に20μW
以上)であることが好ましい。これにより、十分な露光
量が得られる。本実施形態の装置での光源1個当たりの
最大消費電力は、100mWである。
【0230】また、レーザダイオードなど各光源1個当
たりの最大定格光出力は、150mW以下(特に50m
W以下、更に5mW以下)であることが好ましい。これ
により、最大消費電力を小さくできる。特に50mW以
下では、安全性が高く好ましい。また、光源1個当たり
の最大定格光出力は、1μW以上(特に0.5mW以
上)であることが好ましい。これにより、感光材料を露
光する光量を十分にしやすい。なお、本実施形態の装置
での光源1個当たりの最大定格光出力は、3mWであ
る。
【0231】また、レーザダイオードなど各光源の駆動
周波数(MHz)は、露光速度などの観点から、0.5
MHz以上(特に1MHz以上)であることが好まし
く、露光駆動回路の安定性・発熱などによる露光光量や
露光位置などの安定性や回路コストなどの観点から10
0MHz以下(特に50MHz以下、さらに20MHz
以下)が好ましい。本実施形態の装置では2.8MHz
である。
【0232】そして、感光材料Pに記録される画像の画
像記録密度は、網点画像による階調の再現性などの観点
から主走査方向及び副走査方向共に600dpi以上
(特に1000dpi以上、更に1200dpi以上)
が好ましく、また、網点画像による階調の再現性の飽和
や画像記録速度や装置コストなどの観点から主走査方向
及び副走査方向共に1万dpi以下(特に5000dp
i以下)が好ましい。本実施例の装置でこのようにして
感光材料に記録される画像の画像記録密度は主走査方向
及び副走査方向共に2400dpiである。なお、言う
までもないことであるが、主走査方向及び副走査方向の
画像記録密度は、主走査方向又は副走査方向1インチの
長さの中に、画像記録される画素が幾つ並んでいるかを
示すdpiという単位で示される。
【0233】また、1つの網点は、100以上(特に2
00以上)の画素から記録されていることが、実際の印
刷の網点に近い再現になり好ましい。また、1つの網点
は、5000以下(特に2000以下)の画素から記録
されていることが画像データの取り扱いが容易で、高速
に画像データを処理でき好ましい。
【0234】また、露光光の各色の1秒当たりの記録画
素数は、300万画素/秒以上(特に1000万画素/
秒以上)であることが好ましい。これにより、高速画像
記録と高精細な画像記録を両立させることができる。ま
た、露光光の各色の1秒当たりの記録画素数は、40億
画素以下(特に5億画素以下)が好ましい。これによ
り、駆動回路が安定し、画像記録が安定し、露光強度や
露光位置が安定し、低コストで、調整が容易にしやす
い。本実施例の装置の露光光の各色の1秒当たりの記録
画素数では約3000万画素/秒である。
【0235】[画像記録装置の排紙]
【0236】図6に示すように、排紙部50は、搬出モ
ータM8により駆動されるそれぞれ対の搬送ローラ52
および53と、剥離ガイド上下モータM9により上下移
動(実施の形態においては、支点中心の回動)される剥
離ガイド51と、一対のガイド板G1、G2からなる搬
送ガイド54および出口シャッタモータM10で駆動さ
れる出口シャッタ55とを備えてなる。
【0237】剥離ガイド51は、上位置では爪部51a
がドラム上の感光材料を剥離し、下位置では感光材料を
アキュムレータ部60に位置づける機能を有する。剥離
ガイド開検出センサS14は、剥離ガイド51の開を検
出する。剥離ガイド閉検出センサS15は、剥離ガイド
51の閉を検出する。
【0238】搬送ガイド54は、剥離ガイド51により
ドラム30上から剥離され、剥離ガイドの中央部に設け
てあるガイド部(図には現れていない)に沿って移動す
る感光材料を挟持し、更に前方に搬送せしめるための搬
送ローラ対52と、ローラ対52の回転により送られて
くる感光材料を挟持し、同様に搬送せしめるローラ対5
3との間に配設してある。
【0239】また、搬送ガイド54は、搬送ローラ対5
2に対向する部分から略垂直上方に延び、湾曲部を介し
て水平方向に方向転換を行う、全体が略L字状の搬送路
を形成している。搬送ガイド54を構成するガイド板G
1,G2はステンレスからなり、搬送路に供される面は
滑面としてある。
【0240】なお、剥離ガイド51からローラ対52に
入る部分も湾曲した搬送路となっているが、感光材料か
らすると、水平方向に搬送ガイドされた後、急激に垂直
上方に搬送方向を転換され、更に、急激に水平方向に方
向転換されるきつい搬送路となっている。これは、装置
の小型化を達成するためであり、その必要が無ければも
っと緩やかな形状の搬送路とする事が出来る。
【0241】ガイド板G1は、図において上方一部を支
点として所定角度回動可能(位置移動可能)としてあ
り、また、ローラ対52側においてフォトダイオードか
らなる受光素子S500を一体的に有している。
【0242】また、ガイド板G2は、両ガイド板が図示
の如く正規の位置で対向している状態において、受光素
子S500と対向する位置にLED(感光材料Pが被ら
ない波長の赤外LED、例えば、波長が1200nm以
上の赤外LED)からなる発光素子S501を一体的に
有している。発光素子S501および受光素子S500
とでペーパ搬送状態検出センサS50が構成される。
【0243】受光素子S500は、例えば、露光部3に
おける一連の画像記録操作時間内の所定時間に、当該感
光材料がその場所を通過したか否かを検出(検知)する
事、即ち、感光材料の搬送状態を検出する事と、感光材
料が搬送される前(一連の画像記録操作の開始前)の時
間帯において、両ガイド板G1、G2が正規の位置にあ
るか否か(開閉位置)を検出(検知)する役割を有して
いる。
【0244】そして、その出力情報は、別途設けられる
タイマの計時情報とともに記録紙のジャム発生が生じた
か否かの判断に使用される。
【0245】ジャム発生と制御部100が判断した時、
搬出モータM8を含む露光ユニット側の駆動系の駆動は
遮断し、かつ、警告表示を液晶パネル11で行うように
なっている。また、両ガイド部材が正規位置にないと判
断した場合も、同様の警告表示等を行うように構成して
ある。
【0246】また、出口シャッタ55の開閉は、出口シ
ャッタ開検出センサS16が検出する。出口シャッタ5
5は感光材料を現像処理部4側へ送り込むタイミングを
決定する。S31は出口センサで、感光材料が現像処理
部4へ送り込まれる事を検出する。
【0247】アキュムレータ部60は排紙部50の下方
位置に設けてあり、剥離ガイド51の下方移動により、
感光材料の垂れ下がりを許容する空間部を提供する。
【0248】尚、それぞれのガイド板(ガイド手段)と
一体的に設けた発光手段および受光手段の組み合わせは
と逆でもよく、また、両ガイドとも位置移動可能に構成
する事もでき、かつ、位置固定のガイド板に発光手段も
しくは受光手段を設けず、装置側の他の部材を利用する
事もできる。
【0249】更に、位置移動の形態は、回動である必然
性はなく、水平方向の移動でもよい。上述のように、発
明の思想を損なわない範囲での構成の自由度は広い。
【0250】[網点画像記録装置の電気的構成]
【0251】電気的構成を示すブロック図である図7に
示すように、制御部100はCPU101、RAM10
2およびROM103を有し、I/Oポート104、1
05を介してセンサ類およびアクチュエータ群に接続し
ており、センサ類からの情報に基づいてアクチュエータ
群を制御する。
【0252】センサ類としては、マガジン有無検出セン
サS1、カバー閉検出センサS2、カバーロック検出セ
ンサS3、ペーパーエンド検出センサS4、搬送ローラ
圧着位置検出センサS5、搬送ローラ解除位置検出セン
サS6、ドラム給排紙ローラ圧着位置検出センサS7、
ドラム給排紙ローラ解除位置検出センサS8、ペーパー
先端基準位置検出センサS9、ペーパー送り量検出セン
サS10、ロータリーエンコーダ37、副走査基準位置
検出センサS11、副走査書き込み位置検出センサS1
2、副走査オーバラン位置検出センサS13、剥離ガイ
ド開検出センサS14、剥離ガイド閉検出センサS1
5、出口シャッタ開検出センサS16、剥離ジャム検出
センサS30、ペーパー搬送状態検出センサS50、お
よび、この図には現れない出口センサS31が接続して
いる。
【0253】また、アクチュエータ群としては、カバー
ロックモータM1、搬送ローラ圧着解除モータM2、搬
送モータM3、カッタモータM20、ドラム給排紙モー
タM4、ドラム給排紙ローラ圧着解除モータM5、ドラ
ム回転モータM6、副走査モータM7、露光シャッタソ
レノイド333、搬出モータM8、剥離ガイド上下モー
タM9、出口シャッタモータM10が接続しており、こ
れらは、ドライバD1〜D11およびD333を介して
駆動する。
【0254】また、操作部10については、液晶パネル
11をドライバD20により制御し、網点画像記録装置
1の運転状態等を表示する。また、タッチパネル12の
操作による指令は、A/D変換部120によりデジタル
情報としてCPU101に送り込む。
【0255】図1,図2に示す操作部10は、液晶パネ
ル11とタッチパネル12とを有し、装置本体2の外面
に設けられた、各種設定や操作のための情報を入力する
入力手段であるとともに、装置の状況や各種情報を表示
する表示手段でもある。この操作部10は、他のLED
等からなる表示手段、入力キー等からなる入力手段から
構成してもよい。この操作部10から操作者が入力する
ことにより、後述のRAM102に記憶されている第1
基準圧力値Vb1、第2基準圧力値Vb2などを設定・
変更することができるよう構成している。
【0256】RAM102は、操作部10で入力された
各種情報を記憶する手段であり、例えば、不揮発性のメ
モリである。ところで、このRAM102に記憶される
情報として、吸引ブロワ39が所定の能力を発揮してい
れば圧力計31eで得られるはずのブロア基準圧力値V
bと、ドラム30が回転していないときに感光材料Pが
ドラム30の周面に密着していれば圧力計31eで得ら
れるはずの第1基準圧力値Vb1(換言すると、ドラム
30が回転していないときに感光材料Pがドラム30の
周面に密着しているか否かを判断するための基準値であ
る)と、ドラム30が回転しているときに感光材料Pが
ドラム30の周面に密着していれば圧力計31eで得ら
れるはずの第2基準圧力値Vb2(換言すると、ドラム
30が回転しているときに感光材料Pがドラム30の周
面に密着しているか否かを判断するための基準値であ
る)とを記憶している。これらブロア基準圧力値Vb、
第1基準圧力値Vb1及び第2基準圧力値Vb2は、操
作部10から設定変更可能になっている。また、第1基
準圧力値Vb1は、第2基準圧力値Vb2より圧力値が
高く(すなわち、より大気圧に近い)なるように設定さ
れている。なお、この第1基準圧力値Vb1及び第2基
準圧力値Vb2は、感光材料Pのサイズ毎に設定されて
おり、画像記録する感光材料Pのサイズに応じた第1基
準圧力値Vb1及び第2基準圧力値Vb2がRAM10
2に記憶されていることが好ましい。
【0257】また、網点画像データ記憶装置500か
ら、網点画像データが画像データI/F部201を介し
てデータバッファに送られる。
【0258】一方、ロータリーエンコーダ37からの感
光材料送り情報に基づくPLL202の出力に同期させ
て、ドットクロック生成部203のドットクロックでデ
ジタル画像情報をデータバッファ204からLUT(ル
ックアップテーブル)205およびD/A変換部206
〜208を介してドライバD320、AOMドライバD
321、ドライバD322に付与し、これらのドライバ
により、各レーザ光源320〜322をそれぞれ駆動す
る。
【0259】なお、このデータバッファ204として
は、第1メモリと第2メモリとから構成されている一対
のラインメモリと双方向バッファとから構成されてい
る。この双方向バッファは、画像データの書き込み及び
読み出しがを同時に行えるようになっているため、メモ
リの切換部が不要で、それにより回路構成が簡略化され
る。そして、制御部100から入力した光変調制御デー
タアドレスに関する信号と、光変調制御データに関する
信号とに基づいて、双方向バッファは動作する。双方向
バッファに記憶された画像データは、LUT205に伝
達され、画像が記録されるようになっている。
【0260】また、このデータバッファ204の変形例
として、一対のラインメモリの代わりに、FIFO(フ
ァーストイン−ファーストアウト)バッファを設けても
よい。これにより、一対のラインメモリの代わりにFI
FOバッファを設けているために、入力される書き込み
クロック信号と読み出しクロック信号とに基づき、書き
込み又は読み出し先のアドレスがわかれば、画像データ
を任意に読み出し又は書き込みを行うことができる。従
って、書き込みクロック信号と、読み出しクロック信
号、読み出し及び書き込みそれぞれに対してのクリア信
号を出力する構成とすれば足り、それによりその構成を
簡略化することができる。
【0261】そして、網点画像データ生成装置200に
より作成された各色(Y、M、C、BK)の網点画像デ
ータを画像データI/F部201に転送し、データバッ
ファ204に一時的に記憶するようになっている。デー
タバッファ204で転送速度の変動をアキュームしなが
ら、ドットクロック生成部203で生成したドットクロ
ックでデータを全色同時に読み出し、LUTに送る。こ
れにより全色同時露光を行う。
【0262】[データバッファの第1具体例]
【0263】次に、この信号回路構成についてさらに図
面を参照して詳しく説明する。
【0264】図60は、第1の具体例にかかる網点画像
記録装置1のブロック図である。一定の処理が施された
画像信号Sは、データバッファ204にある一対のライ
ンメモリ180に入力され、画像データとして記憶され
る。ラインメモリ180は、第1メモリ181と第2メ
モリ182とから構成されている。
【0265】メモリ181、182から交互に、画像デ
ータがLUT205の双方向バッファ131に読み出さ
れる。双方向バッファ131は、画像データの書き込み
及び読み出しがを同時に行えるようになっているため、
LUT205にはメモリの切換部が設けられておらず、
それにより回路構成が簡略化されている。
【0266】CPU101から入力した光変調制御デー
タアドレスに関する信号S2と、光変調制御データに関
する信号S3とに基づいて、双方向バッファ131は動
作するようになっている。
【0267】双方向バッファ131に記憶された画像デ
ータは、D/A変換部206〜208に伝達され、デジ
タル−アナログ変換が行われた後、半導体レーザ光源の
ドライバD321、D322又はAOMドライバD32
0により露光ドット単位でスイッチングされるレーザに
より、感光材料に画像が記録される。
【0268】[データバッファの第2具体例]
【0269】図61は、第2の具体例にかかる画像記録
装置のブロック図である。この実施の形態においては、
図60に示す第1の実施の形態に対し、データバッファ
204の一対のラインメモリの代わりに、FIFO(フ
ァーストイン−ファーストアウト)バッファ190が設
けられている。ドットクロック生成部203からは、書
き込みクロック信号S4と、読み出しクロック信号S
5、読み出し及び書き込みそれぞれに対してのクリア信
号が、FIFOバッファに入力されるようになってい
る。
【0270】本実施の形態においては、一対のラインメ
モリの代わりにFIFOバッファ190を設けているた
めに、入力される書き込みクロック信号S4と読み出し
クロック信号S5とに基づき、書き込み又は読み出し先
のアドレスがわかれば、画像データを任意に読み出し又
は書き込みを行うことができる。従って、ドットクロッ
ク生成部203は、書き込みクロック信号S4と、読み
出しクロック信号S5、読み出し及び書き込みそれぞれ
に対してのクリア信号を出力する構成とすれば足り、そ
れによりその構成を簡略化することができる。[LUT
によるY,M,C,BKからR,G,IRのレーザ強度
への変換]
【0271】その際、露光時のレーザ最小打ち込みドッ
ト(画素と呼ぶ)に対応し、印刷物のY,M,C,BK
版データが図27に示すように16通りの組み合わせで
与えられ、同図に示すように、LUT205にて指定さ
れたR,G,IR(赤外)のレーザ強度の組み合わせに
変換され、3波長のレーザが重なっている画素単位で露
光が行なわれる。
【0272】仮に、レーザ駆動がオン・オフのみのデジ
タル変調の場合は、レーザ強度は0(レーザが発光しな
い)か100(感材に対する最適発光量でレーザが発光
する)のいずれかになるので、LUT205をユーザー
設定可能にする必要はない。しかし、その場合、感材の
Y,M,C,BK発色濃度は固定され、標準的なインク
濃度に合わせた感材を使用することになり、インク等の
印刷条件によるばらつき、インクメーカー違いによる濃
度差に適応することができない。
【0273】それに対して、本装置では、レーザ駆動に
階調性を持たせたアナログ変調を採用するとともに、1
6通りの組み合わせで送られてきた印刷物のY,M,
C,BK版データに対応するR,G,IRのレーザ強度
を、発色が最適濃度になるように自由に設定可能なLU
T205を持たせている。なお、BK版がデータにある
場合は全て墨発色するため、LUTとして変更可能な再
現色は9通りとなる。インク等の印刷条件によるばらつ
き、インクメーカー違いによる濃度差を補正する場合、
感材は発色濃度が標準的なインク濃度より高いものを使
用した方が適応範囲を広げる点で好ましい。
【0274】ここで、タッチパネル12の操作により、
CPU101を介して、LUT205の内容を液晶パネ
ル11上に表示させることができるようになっている。
また、表示画面上で、タッチパネル12の操作により、
LUT205の内容を任意に変更できるようになってい
る。
【0275】LUT205は、例えば図28に示すよう
に、印刷の基準色すなわちY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、B(ブルー)、G(グリーン)、
R(レッド)、BK(ブラック)、GY(グレイ)及び
W(ホワイト)と、それら基準色を感光材料に露光する
光源の光すなわちR(レッド)、G(グリーン)、IR
(赤外)の強度組成との対応を規定するデータを記憶し
ている。
【0276】図28には、ダイレクトポジ方式の感光材
料につき、基準色Y〜Wと対応するレーザR,G,IR
の強度組成との対応の一例を示す。ネガ方式の感光材料
については表中の数値が100の補数となる。以下で
は、ダイレクトポジ方式の感光材料の場合について説明
するが、数値が100の補数になる以外は、ネガ方式の
感光材料でも同様である。
【0277】印刷物のY,M,C,BKインクの色あい
は、印刷に使用するインクの銘柄等によって異なる。そ
こで、本装置では、基準色Y〜Wに対応するレーザR,
G,IRの強度組成をインクあるいはユーザーの好みに
応じて設定するようにしている。これが本書でいうカラ
ーコレクションである。インクの銘柄等が以下に述べる
チャンネルに対応する。
【0278】印刷インク基準色Y,M,C,BKの網点
の組み合わせでは色に濁りが発生し正確に出しにくい例
えばピンク等の特色については、特別にインクを調合
し、専用の版で印刷する場合がある。そのような場合に
は、図29に示すように、特色SPに関して対応する
R,G,IRのレーザ強度組成a,b,c(図29の例
では、0≦a≦100、0≦b≦100、0≦c≦10
0)を設定するようにする。銀塩感光材料を使用してい
るため、色のかけあわせにより近似色を作成することが
可能となる。
【0279】液晶パネル11の初期メニュー画面上で、
タッチパネル12により所定のキーを押すと、例えば図
30に示すようなカラーコレクション設定画面が表示さ
れる。すなわち、1つのチャンネル例えばチャンネル1
のLUTデータ112とテンキー113を含む画面が表
示される。LUTデータ112の数値は、デフォルト状
態では標準的な値となっている。なお、LUTデータ1
12は特色を含まない例で示す。
【0280】この画面上で所望の基準色にタッチし、そ
れに対応するレーザの強度組成値をテンキー113を用
いて変更する。数値の確定はエンターキー114によっ
て行う。数値の間違いは、クリアキー115でクリアし
て打ち直す。
【0281】一例として、基準色Yの発色を赤みがかっ
た色に修正するには、レーザGの強度組成を例えば95
%に変更して露光することで、本来完全に黄色となると
ころを若干M発色が混じったYが作成できる。基準色M
の発色を青みがかった色に修正するには、レーザRの強
度組成を例えば92%に変更し、基準色Cの発色を緑が
かった色に修正するには、レーザIRの強度組成を例え
ば97%に変更する。その他の各基準色についても、必
要に応じ、同様にしてレーザの強度組成の調整を行う。
なお、感光材料としては、各色とも印刷インクより高濃
度で発色可能な感光層を有するものを用いる。これによ
りインクの色に忠実な色調を得ることができる。
【0282】印刷媒体の地色すなわち印刷用紙の地色が
感光材料の地色と異なるときは、基準色Wの色をそれに
合わせて変更する。例えば、印刷用紙の地色が乳白色で
あるときは、そのような色調をなすようにレーザR,
G,IRの強度組成を設定する。その際、この地色の
R,G,IR成分を他の全ての基準色のR,G,IR成
分にも加算する。このようにして、インクの色合いに加
えて印刷用紙の地色等にも適応したカラープルーフを作
成することができる。
【0283】1つのチャンネルにつき全ての基準色の調
節を終えたら、次のチャンネルのカラーコレクションが
可能な状態になる。そこで、必要に応じ、次のチャンネ
ルについても、同様にして、カラーコレクションを行
う。カラーコレクションを全て終了したらメニューキー
116を押して初期メニュー画面に戻る。
【0284】カラープルーフの作成時には、印刷時に用
いるインク及び用紙に対応したLUTを用いる。そのた
めに、メニュー画面上の所定のキーを操作することによ
り、カラーコレクションチャンネル指定画面を液晶パネ
ル11に表示させる。それによって、例えば図31に示
すような画面が表示される。
【0285】同図に示すように、画面には、チャンネル
選択キー111が表示されると共に、1つのチャンネル
例えばチャンネル1のLUTデータ112の内容が表示
される。この画面で、チャンネル選択キー111で所望
のチャンネルを選択することにより、該当するチャンネ
ルのLUTを表示させる。そして、表示されたLUTの
内容を確認し、エンターキー115を押してカラープル
ーフ作成に用いるLUTを確定する。
【0286】印刷機では、印刷されたドットが網版のド
ットより大きくなる、いわゆるドットゲインが生じる。
ドットゲインもインク及び印刷用紙によって左右され
る。そこで、液晶パネル11とタッチパネル12を用
い、CPU101を介して画素データI/F部201に
おける網点画像データを修飾し、印刷時のドットゲイン
に相当するドットゲインを付与するようにしている。な
お、網点画像データの修飾は、直接網点画像データ生成
装置200本体の操作部から行なった上で、対応するカ
ーブを本装置に記憶させチャンネルを呼び出せるように
しても良い。
【0287】具体的には、図32に示すように、複数の
ドットゲインカーブの候補を表示させて、適宜のものを
選択することにより行う。あるいは、タッチパネルを介
して任意のドットゲインカーブを描くようにしても良
い。
【0288】また、カラープルーフ作成にあたっては、
印刷用紙の表面のマットまたはグロシー状態に合わせ
て、それに対応した表面状態を有する感光材料を切り換
えて使用するのが、印刷物に対し忠実性の良いカラープ
ルーフを得る点で好ましい。
【0289】[網点画像記録装置の動作フローの第一
例]
【0290】次ぎに、図43、図13、図51、図70
〜図72等を用いて網点画像記録装置の動作フローの第
一例につき説明する。図51は網点画像記録装置1の動
作フローの第一例のメインフローチャート、図43はア
イドル運転のフローチャート、図70は給紙処理のフロ
ーチャート、図71はプリント処理のフローチャート、
図72は排紙処理のフローチャート、図13は排出処理
のフローチャートである。
【0291】1.メインフロー
【0292】最初に網点画像記録装置1の動作フローの
第一例のメインフローについて説明する。図51におい
て、ステップa1でメインスイッチがONされると、ス
テップb1で装置の電気的なデバイスのイニシャル処理
が行われる。ここでは、RAM102へのプログラムと
データのロード等が実行される。装置1で画像を記録さ
せることができる状態にするための運転で、露光部3の
光学ユニット400を副走査基準位置に戻したり、現像
処理部4の各処理液の蒸発補水を行い、処理温度まで加
熱したりすることなどが含まれる。そして、ステップb
1のイニシャル処理が終了すると、ステップc1で、ロ
ック機構29により前面パネル6がロックされる。そし
て、ロック機構29のロックが確認されると、ステップ
d1で各機構部のイニシャル処理が行われる。ステップ
d1のイニシャル処理では、ドラム30、光学ユニット
400の初期位置への復帰等が行われる。また、ステッ
プd1での各機構部のイニシャル処理でエラー(err
1)が発生すると機能を停止させる。
【0293】初期設定が終了すると、ステップe1で装
置1のアイドリング運転が行われる。この装置1のアイ
ドリング運転は、また、このアイドリング運転中に、網
点画像データ生成装置200からの出力画像を受信す
る。
【0294】また、ステップe1のアイドリング運転中
に、操作者により操作部8のタッチパネル12のメニュ
ーキーを操作されると、ステップf1で、操作者のタッ
チパネル12のメニューキーの操作に応じて条件設定さ
れる。
【0295】次に、ステップe1のアイドリング運転に
続く、書き込み動作について説明する。書き込み動作
は、給紙処理(ステップh1)、プリント処理(ステッ
プi1)、排紙処理(ステップj1)をこの順に順次行
う。この書き込み処理が終了すると、ステップk1で、
次の感光材料を給送するか否か選択し、次の感光材料を
給送すると選択した場合、給紙処理(ステップh1)に
戻り、給紙しないと選択した場合は、操作部8のタッチ
パネル12の停止ボタンの操作を受け付ける状態にな
る。そして、停止ボタンの操作を受け付ける状態で、次
のプリントの命令を受けると、給紙処理(ステップh
1)に戻る。また、停止ボタンの操作を受け付ける状態
で、停止ボタンを操作されると、ステップm1の各機構
部の動作を終了する。
【0296】ステップm1の各機構部の動作の終了で
は、給紙部20、主走査部30、副走査部40、第1排
紙部50、アキューム部60、給送経路80、現像部4
2、定着部43、安定部44、乾燥部45、第2排紙部
15の各機構部の動作を終了し、次に、ステップn1で
主電源を落とし、ステップo1で前面パネルロックソレ
ノイド29a(後述)の動作によりロック機構29のロ
ックが解除される。
【0297】2.アイドル運転
【0298】次に、図51に示す作動のメインフローに
おけるステップe1のアイドル運転のメインフローを、
アイドル運転のメインフローチャート図である図43に
基づいて、詳細に説明する。先ず、圧力計31eからド
ラム30内部の圧力(真空度)を読み取る(S4)。す
なわち、吸引ブロワ39をOFF(駆動していない)状
態での圧力を読み取り、その読み取った圧力値V1をR
AM102に記憶する。次いで、吸引ブロワ39をON
(駆動)し(S5)、吸引ブロワ39の駆動が安定する
所定時間経過するのを待った(S6)後、圧力計31e
からドラム30内部の圧力(真空度)を読み取る(S
7)。すなわち、吸引ブロワ39をON(駆動してい
る)状態での圧力を読み取り、その読み取った圧力値V
2をRAM102に記憶する。
【0299】そして、S8で、読み取った圧力値V1と
V2とを比較し、圧力値に変化があったか否か(詳細に
は、圧力値V2の方が圧力値V1よりも小さい(真空に
近い)か否か)を判断するとともに、読み取った圧力値
V2とRAM102に記憶されているブロア基準圧力値
Vbとを比較し、所定の真空度になっているか否か(詳
細には、圧力値V2の方がブロア基準圧力値Vbよりも
小さいか否か)を判断する。すなわち、圧力値V1とV
2とを比較し、吸引ブロワ39を駆動した状態と駆動し
ていない状態とで圧力値V1とV2に変化がなければ、
吸引ブロワ39によりドラム30の吸引孔31cから空
気を吸引する空気吸引手段に異常が発生していることを
検出することができる。
【0300】このような空気吸引手段の異常としては、
例えば、吸引ブロワ39の故障やホースの詰まりやねじ
れや、特に、本実施の形態では、吸引ブロワ39は、装
置1とは別に設けられているので、吸引ブロワ39の電
源が装置1の電源とは別系統で設けられているので、吸
引ブロワ39の電源の入れ忘れなども挙げられる。
【0301】また、圧力値V2とブロア基準圧力値Vb
とを比較し、吸引ブロワ39が所望の能力を発揮してい
れば、所定の値(ブロア基準圧力値Vb)になることを
利用し、吸引ブロワ39を駆動した状態の真空度V2が
ブロア基準圧力値Vbに達していなければ、吸引ブロワ
39が所望の能力を発揮していないとして、吸引ブロワ
39によりドラム30の吸引孔31cから空気を吸引す
る空気吸引手段の異常を検出することができる。
【0302】そして、S8で、この空気吸引手段に異常
がないと判断すると、S9に進み、吸引ブロワ39をO
FFする。一方、S8で、この空気吸引手段に異常があ
ると判断すると、S10に進み、液晶パネル11に、空
気吸引手段の異常である旨の表示を行う。
【0303】そして、S9で吸引ブロワ39をOFFし
た後、S12で、タッチパネル12或いはRIP200
から記録開始の指示を受けたか否か判断する。そして、
S12で記録開始の指示を受けると、このアイドリング
処理(ステップe1)が終了する。そして、アイドリン
グ処理(ステップe1)が終了すると、給紙処理(ステ
ップh1)に移行する。
【0304】3.給紙処理
【0305】次に、図51に示す作動のメインフローに
おけるステップh1の網点画像記録装置1の給紙処理に
ついて、先ず、給紙処理のフローチャートである図70
に基づいて、詳細に説明する。給紙処理のフローに入る
と、ステップa2でマガジン8の有無の判断を行い、マ
ガジン8がない場合には、ステップb2でエラー処理を
行い、マガジン8がある場合には、ステップc2で、感
光材料Pエンドの検出を行う。
【0306】ステップc2で、ペーパーエンド検出セン
サS4からの検出信号に基づき、感光材料の後端を検出
すると、ステップb2でエラー処理を行い、ローラ対2
1の駆動を停止させると同時に、感光材料が無くなった
事を表示警告する。ステップd2で感光材料の後端を検
出しないと、カバー9のロックを行う。
【0307】ステップd2で、カバー9のロックを行う
と、ステップe2で給紙ローラー21bを圧着させて、
さらに、ステップf2でドラム給排紙ローラー23を圧
着させる。そして、ステップg2でドラム回転モーター
M6の励磁をOFFにしてドラム30を回転可能にし、
ステップa3で吸引ブロワ39をONして、ステップb
3で吸引ブロワ39の安定を待つ。吸引ブロワ39が安
定するまで待つ形態としては、通常安定するまでかかる
時間以上の所定時間経過するまで待つ形態が簡単である
が、その他に、吸引ブロワ39による真空度が所定値に
達するまで待つ形態や、吸引ブロワ39が発する騒音レ
ベルが所定値以下になるまで待つ形態などが挙げられ
る。そして、吸引ブロワ39が安定すると、ステップh
2で給紙モーターM3を回転させて給紙ローラー21
a,21bにより感光材料を送るとともに、真空度計測
手段711により測定された圧力データと比較する基準
圧力データ値をセットする。
【0308】そして、ステップi2で感光材料の先端を
ペーパー先端基準位置検出センサS9により検出し、感
光材料の先端を検出すると、ステップc3で、搬送ロー
ラ21bの圧着を解除し、ドラム給排紙モータM4をO
Nすると同時に、ステップd3で検出された感光材料の
先端を基準にしてエンコーダーローラ37の出力パルス
により感光材料の長さの計測を開始する。これにより、
ドラム30の外周面上に感光材料Pを吸引しながら密着
させつつ巻き付ける。
【0309】給紙時のドラム30の周速は、2m/秒以
下(特に1m/秒以下)が好ましい。これにより、安定
してドラム30へ給送でき、ドラム30への密着性が高
くなり、吸引による保持性が良くなる。また、給紙時の
ドラム30の周速は、2cm/秒以上(特に5cm/秒
以上)が好ましい。これにより、給送時間を短縮化で
き、画像記録時間、画像記録時間間隔を短縮できる。ま
た、2cm/秒未満では、ドラムへの密着性の効果が飽
和する。本実施形態の装置では、0.1m/秒である。
【0310】そして、ステップe3で、エンコーダーロ
ーラ37の出力パルスのカウントから感光材料の長さを
カウントした結果、所定長さの感光材料を引き出した状
態になると、ステップf3で給紙モーターM3とドラム
給排紙モータM4をOFFして、ドラム30の回転を停
止する。
【0311】ステップg3で搬送ローラ21bを圧着
し、ステップh3で、感光材料を所定長さでカットす
る。このペーパカットは、初期位置にあるカッタ22を
カッタモータM20により回転駆動させるとともに、感
光材料の幅方向に往動走行させて、感光材料を一方の側
縁から切断し、切断終了後、動力伝達を遮断することに
より、カッタの回転及び走行を停止させる。
【0312】そして、もしそのままカッタ22を復動さ
せると、切断された搬送方向上流側の感光材料のカット
面とカッタ22とが接触し、これにより僅かながらも切
り屑の発生が起こる。このような傾向は、ギロチンカッ
タなど他の種類のカッタでも見受けられる。そこで、次
に、ステップi3でドラム給排紙モータM4をONする
とともに、切断終了後の所定時間、ローラ対21を回転
方向と逆方向に回転させ、これにより、当該ローラ対2
1に挟持されている感光材料Pの自由端側を所定量だけ
マガジン8側に戻す。この時、ペーパの端部は搬送ロー
ラ21a、21bにより挟持されている。そして、カッ
タモータM20により、カッタ22を回転停止させた状
態で感光材料の幅方向に復動させ、カッタ22の初期位
置に戻す。しかる後、ローラ対21を再度正回転させ、
感光材料を所定量搬送方向に送り出す。
【0313】これにより、カッタ22の往動時に、感光
材料に対するカッタ22の最適な接触角により、感光材
料を安定的に良好に切断しつつ、感光材料切断後、その
まま、カッタ22の回転を停止した状態で初期位置に復
帰させても、カッタ22の復動時に感光材料のカット面
から切り屑が発生する事を防止できる。
【0314】なお、感光材料の戻し或いは再搬送方向へ
の送り出しに関係した所定量は、ここで計測の開始を行
う態様ではないので、同量でも異なってもよいが、シワ
等の発生を考慮すると、戻しの量に対して等量もしくは
それ以上の量の再搬送が好ましい。上述の戻し量につい
ては、カッタの再接触を防ぐだけでよいので、1mm以
上であることが好ましく、シワ等の発生を考慮すると、
10mm以下であることが好ましい。
【0315】そして、ステップj3で搬送ローラ21
a、21bの圧着を解除する。ステップk3でドラムへ
の巻き付け完了すると、ステップl3でドラム給排紙モ
ータM4をOFFし、ステップm3でドラム給排紙ロー
ラの圧着を解除する。
【0316】なお、本実施形態の装置では、感光材料P
のドラム30との接触開始からドラム30へ巻き付けが
完了する全接触までの時間は、感光材料の長さLP
(m)に対して10×LP秒であり、例えば、最大のシ
ート長さの感光材料(シート長さが約0.96m)で約
9.6秒程度であるが、感光材料Pのドラム30との接
触開始からドラム30へ巻き付けが完了する全接触まで
の時間は、これに限らず、感光材料Pのドラム30への
密着性などの観点から、感光材料の長さLP(m)に対
して0.5×LP秒以上(特に2×LP秒以上)である
ことが好ましく、給紙の効率などの観点から、感光材料
の長さLP(m)に対して50×LP秒以下であること
が好ましい。
【0317】そして、ステップn3で、圧力計31eか
らドラム30内部の圧力(真空度)を読み取り、その読
み取った圧力値V3をRAM102に記憶する。そし
て、ステップo3で、読み取った圧力値V3とRAM1
02に記憶されている第1基準圧力値Vb1とを比較
し、圧力値V3が第1基準圧力値Vb1に達しているか
否かを判断する。
【0318】そして、ステップp3で所定時間経過した
か否か判断し、所定時間経過するまでステップo3に戻
り、所定時間経過すると、ステップq3に進み、所定時
間経過しても圧力値V3が第1基準圧力値Vb1に達し
ていないので、感光材料Pがドラム30上に密着してい
ない密着エラーとして、液晶パネル11に密着エラーで
ある旨の表示を行い、感光材料Pを排出する密着エラー
処理を行う。なぜなら、このような場合、所定時間経過
後においても、その都度読み取った圧力値V3が第1基
準圧力値Vb1に達しないので、何らかの原因で、密着
を阻害する状態にあると推定できるからである。
【0319】また、ステップo3で、読み取った圧力値
V3が第1基準圧力値Vb1に達していた場合は、感光
材料Pがドラム30上に密着しているとして、給紙処理
を終了し、次のプリント処理工程へと移行する。
【0320】4.プリント処理
【0321】次に、プリント処理について、プリント処
理のフローチャートである図71に基づいて詳細に説明
する。ステップa4でドラム回転モータM6をONし
て、ステップb4でドラム30の回転が安定するのを待
つ。ドラム30の回転が安定するまで待つ形態として
は、通常安定するまでにかかる時間以上の所定時間経過
するまで待つ形態が簡単であるが、その他に、ドラム3
0の回転速度を計測し、計測された回転速度の変動が所
定値以下になるまで待つ形態などが挙げられる。そし
て、圧力計31eが、ドラム30に感光材料を巻き回し
た際のドラム30内部の圧力を検出する。
【0322】そして、所定の回転数に達すると、ドラム
30が回転していても感光材料Pが確実に密着している
か否かの判断を行う。そのために、先ず、圧力計31e
からドラム30内部の圧力(真空度)を読み取り、その
読み取った圧力値V4をRAM102に記憶する。そし
て、読み取った圧力値V4とRAM102に記憶されて
いる第2基準圧力値Vb2とを比較し、圧力値V4が第
2基準圧力値Vb2に達しているか(小さいか)否かを
判断する。そして、所定時間経過後においても、その都
度読み取った圧力値V4が第2基準圧力値Vb2に達し
ない場合は、感光材料Pがドラム30上に密着していな
い密着エラーとして、エラー処理を行う。すなわち、ド
ラム回転モータM6をOFFして吸引ブロワ39をOF
Fして感光材料Pの密着を解除する。この動作により、
ドラム30の回転を停止させるのみならず、吸引ブロワ
39の駆動をも停止させるので、慣性で回転しているド
ラム30には、感光材料Pが保持されないことになり、
周囲の部材の損害を抑え、さらに、復帰作業を容易にす
ることができる。さらに、リリース弁を開放し、ドラム
30内部を大気圧下にまで復帰させるので、ドラム30
に保持されている感光材料Pを素早く、その保持状態を
解除することができる。そして、液晶パネル11に密着
エラーである旨の表示を行う。
【0323】一方、読み取った圧力値V3が第1基準圧
力値Vb1に達していた場合は、感光材料Pがドラム3
0上に確実に密着しているとして、次の記録工程へと移
行する。
【0324】次に、ステップc4で副走査モータM7を
ONし、光学ユニット400がドラム軸と平行な方向
(副走査方向)の移動を開始する。そして、ステップe
4で副走査書き込み位置を検出すると、露光シャッタ3
32を開き、ステップf4で、画像データの出力を行
う。
【0325】この時、赤色レーザ光源320、青色レー
ザ光源321、赤外レーザ光源322が、設定されたチ
ャンネルのLUTのデータに基づいて発光し、印刷時の
インクの色および/または印刷用紙の色に対応した色を
持つ画像を露光する。
【0326】また、この画像記録時のドラム30の回転
速度は、300rpm以上(特に700rpm以上、更
に1200rpm以上)であることが好ましい。これに
より、高速に画像を記録できる。また、5000rpm
以下(特に、4000rpm以下)が好ましい。これに
より、ドラム30の回転が安定し、回転速度が安定化ま
での時間を短くでき、装置コストを低くでき、安全性も
高く、特別な機械強度にしなくても良く、低コストにで
き、機械重量を抑えることができ、設置場所が特別に限
定されないようにして、利便性のある位置に設置でき
る。本実施形態の装置の、画像記録時のドラム30の回
転速度は、2000rpmである。
【0327】また、画像記録時のドラム30の周速は、
3m/秒以上(特に5m/秒以上、更に10m/秒以
上)であることが好ましい。これにより、画像記録時間
を短縮化できる。また、画像記録時のドラム30の周速
は、70m/秒以下(特に50m/秒以下)であること
が好ましい。これにより、ドラム30の周速が安定し、
周速の安定化までの時間が短くなり、装置コストが低く
なり、安全になる。なお、本実施形態の装置では、画像
記録時のドラム30の周速は、約30(m/秒)であ
る。
【0328】ステップg4で画像データの書き込みが完
了すると、露光シャッタ332を閉じ、ステップh4で
ドラム回転モータM6をOFFするとともに、ステップ
i4で副走査モータM7をOFFし、ステップj4で光
学ユニット400をホームポジションに移動させる。
【0329】そして、本実施形態の装置では、ドラム3
0の回転駆動を解除してからドラム30の回転が停止す
るまでの時間は2秒〜15秒であるが、ドラムの回転駆
動を解除してからドラムの回転が停止するまでの時間
は、これに限らず、ドラム30の安定した減速や感光材
料Pの剥がれの抑制などの観点から1秒以上であること
が好ましく、また、剥離の効率などの観点から1分以下
(特に30秒以下)であることが好ましい。
【0330】そして、ステップk4でドラム給排紙ロー
ラ23をドラム30に圧着させて、ステップl4でドラ
ム回転モータM7の励磁をOFFし、ドラム給排紙ロー
ラ23の回転により、ステップm4でドラム30をホー
ムポジションに移動させる。
【0331】5.排紙処理
【0332】次に、排紙処理について、排紙処理のフロ
ーチャートである図72に基づいて、詳細に説明する。
ステップa5で剥離ガイド51を閉じて剥離位置にセッ
トし、ステップb5で現像処理部4への出口シャッタ5
5を開く。
【0333】そして、ステップd5でドラム給排紙モー
タM4をONしてドラム給排紙ローラ23を回転させ、
ドラム30を回転させながら剥離ガイド51により感光
材料Pを剥離し、剥離ガイド51に沿って剥離された感
光材料Pを案内する。ステップe5で、搬出モータM8
をオンして搬送ローラ対52に感光材料Pをドラム給排
紙ローラ23とほぼ同じ周速で高速搬送させる。
【0334】そして、センサS31が感光材料Pの先端
を検出すると、搬出モータM8を感光材料Pの先端が搬
送ローラ53に挟持された状態で停止する。そして、剥
離ガイド51を開いて、感光材料Pがアキューム部に収
容されるようにする。
【0335】ステップf5で剥離ジャム検出センサS3
0により感光材料がジャムを起こしているか否かを判断
し、ジャムを起こしていない場合は、ステップg5で吸
引ブロワ39の駆動を停止して感光材料の吸引を解除す
る。
【0336】ステップh5で出口センサS31により感
光材料の排出を検出し、搬出モータM8を低速に切り替
えて現像処理部4での処理に合わせる。
【0337】そして、ステップj5でドラム30を1回
転させるとともに、ステップk5で剥離ガイド51を開
放する。
【0338】ステップl5でドラム給排紙モータM4を
OFFし、ステップm5でドラム回転モータM6の励磁
を行ってドラム30が自由に回転しないようにし、ステ
ップn5でドラム給排紙ローラ23の圧着を解除して排
紙処理を終了する。
【0339】このように感光材料Pを剥離し始めてから
ドラム30から完全に剥離するまでの時間は、安定した
剥離やジャム発生の抑制などの観点から、感光材料の長
さLP(m)に対して0.5×LP秒以上(特に2×L
P秒以上)であることが好ましく、また、剥離の効率な
どの観点から100×LP秒以下(特に50×LP秒以
下)であることが好ましい。本実施形態の装置では、感
光材料Pを剥離し始めてからドラム30から完全に剥離
するまでの時間は、感光材料の長さLP(m)に対して
約15〜20×LP秒で、最大のシート長さの感光材料
(シート長さ0.96(m))では約15秒である。
【0340】また、感光材料をドラム30から剥離する
ときのドラム30の周速は、安定した剥離や感光材料先
端の折れの防止の観点から、2m/秒以下であることが
好ましく、また、剥離の効率の観点から、0.01m/
秒以上であることが好ましい。本実施形態の装置では、
感光材料をドラム30から剥離するときのドラム30の
周速度は、約0.05〜0.1m/秒である。
【0341】6.排出処理
【0342】次に排出処理について、排出処理のフロー
チャートである図54に基づいて詳細に説明する。ステ
ップa6で出口センサS31により感光材料の排出を検
出し、感光材料の後端の検出が行われると、ステップb
6で所定時間、感光材料の排出完了を待ち、ステップc
6で搬出モータM8をOFFして、ステップd6で現像
処理部4への出口シャッタ55を閉じ、ステップe6で
カバー9のロックを解除して感光材料の排出処理を終了
する。
【0343】[網点画像記録装置の動作フローの第二
例]
【0344】次ぎに、図8、図52、図10〜図13等
を用いて網点画像記録装置の動作フローについて説明す
る。図8は動作フローのメインフローチャート、図52
および図10は給紙処理のフローチャート、図11はプ
リント処理のフローチャート、図12は排紙処理のフロ
ーチャート、図13は排出処理のフローチャートであ
る。
【0345】1.メインフロー
【0346】図8において、ステップa1でメインスイ
ッチがONされると、ステップb1で装置の初期設定が
行われ、更に、ステップc1で各機構部の初期設定が行
われ、ここでエラーが発生すると機能を停止する。
【0347】初期設定が終了するとアイドリング運転が
行われてリモート処理が可能になる(ステップd1)。
このアイドリング中に、タッチパネル12のメニューキ
ーを操作して条件設定を行う事が出来(ステップe
1)、この条件設定を行うとローカル処理が可能にな
る。
【0348】前記条件設定を行わない場合は、RIPか
らの出力画像を受信して、受信画像データのプリントを
実行させるリモート処理が行われる。
【0349】アイドリング中に記録材料がなくなり、マ
ガジンの交換を行う場合には、カバー9を開けてマガジ
ンを交換し、前記カバー9を閉じて記録材料の先端のカ
ブリ部分を切断する処理を行い(ステップf1)、アイ
ドリング運転に戻すが、記録材料の切断処理でエラーが
生じると機能を停止する。
【0350】書き込み動作は、給紙(ステップg1)、
プリント(ステップh1)、排紙(ステップi1)から
なり、この書き込み処理が終了すると、次の記録材料が
給送(搬送)可能となる(ステップj1)。
【0351】2.給紙処理(アイドル運転含む)
【0352】次に、網点画像記録装置1の給紙処理(ア
イドル運転含む)について図52及び図10のフローチ
ャートに基づいて説明する。先ず、図52の網点画像記
録装置1の給紙処理(アイドル運転含む)のフローチャ
ートにおいて、ステップa2でマガジン8の有無の判断
を行い、マガジン8がない場合にはエラー処理を行う
(ステップb2)。
【0353】マガジン8がある場合には、ペーパーエン
ド検出センサS4からの検出信号に基づき感光材料の後
端の検出を行い(ステップc2)、感光材料の後端が検
出されるとエラー処理を行う(ステップb2)。
【0354】感光材料の後端が検出されない場合には、
カバー9のロックを行い(ステップd2)、ローラ21
bを圧着させて(ステップe2)、さらにドラム給排紙
ローラ23を圧着させる(ステップf2)。そして、ド
ラム回転モータM6の励磁をOFFにしてドラム30を
回転可能にし(ステップg2)、給紙モータM3を回転
させてローラ21a,21bにより感光材料を送る(ス
テップh2)。
【0355】感光材料の先端部をペーパー先端基準位置
センサS9により検出し(ステップi2)、先端部が検
出されると、この検出を基準にしてエンコーダーローラ
ー25の回転により感光材料の長さの計測を開始し(ス
テップj2)、感光材料を送ると共に、感光材料の送り
量から感光材料の長さをカウントし所定長さになると
(ステップk2)給紙モーターM3をOFFして(ステ
ップm2)、所定時間の安定待ちを行うとともに(ステ
ップn2)、ローラ21bの圧着解除を行い(ステップ
o2)、ドラム給排紙ローラ23及びドラム30の回転
により感光材料を搬送可能にする。
【0356】そして、図52から続く給紙処理のフロー
を示す図10の給紙処理のフローチャートにしめすよう
に、ステップa3でペーパー吸引ブロワ39をONし
て、その安定を待ち(ステップb3)、安定後にドラム
給排紙モータM4をONする(ステップc3)。これに
より、ドラム30に感光材料を吸着しながら巻き付け
る。
【0357】ステップd3で感光材料の長さ計測を開始
し、ステップe3で真空度計測手段711により測定さ
れた圧力データと比較する基準圧力データ値をセットす
る。所定長の引き出し完了後(ステップe3)、ステッ
プf3でドラム給排紙モータM4をOFFする。
【0358】ステップg3で搬送ローラ21bを圧着
し、ステップf3で測定した圧力データが基準値以下の
場合には、ドラム30を回転して所定サイズの引き出し
を行ない(ステップg3)、ステップh3でドラム給排
紙モータM4をOFFし、ドラム30の回転を停止し
て、ペーパーカットを行う(ステップi3)。ステップ
f3で圧力データが基準値以上の場合には、ステップn
3でドラム給排紙モータM4をOFFし、ドラムの回転
を停止し、エラー処理(ジャム処理)を行なう(ステッ
プo3)。ステップh3で感光材料のカットを行う。
【0359】上記において、ローラ対21とカッタ22
と前記感光材料Pとの関係は下記のように制御(構成)
している。
【0360】 まず、ローラ対21の正回転により感
光材料Pを所定量搬送した後、ローラ対21の駆動を停
止せしめる。
【0361】 次に、初期位置にあるカッタ22を駆
動回転させるとともに、往復動機構(図示せず)により
往動走行させて前記、感光材料を一方の側縁から切断
し、切断終了後、カッタの回転及び走行駆動系の動力を
遮断する。
【0362】 切断終了後の所定時間、前記ローラ対
21を前記回転方向と逆方向に回転させ、これにより、
当該ローラ対21に挟持されている感光材料Pの自由端
側を所定量だけ前記マガジン8側に戻す。
【0363】この時、端部はまだローラ対21により挟
持状態にある。
【0364】 この後、前記カッタ22を回転停止の
状態で復動させ、初期位置に戻す。
【0365】 しかる後、前記ローラ対21を再度正
回転させ、前記感光材料を所定量搬送方向に送り出す。
【0366】このように構成したのは、感光材料に対す
るカッタの最適な接触角により、カット面から切り屑が
発生する事を防止するためである。
【0367】即ち、安定した、かつ、良好なカットはカ
ッタの一方向における走行回転でできるが、感光材料切
断後、そのまま、カッタの回転を停止した状態で初期位
置に復帰させても、その復動中、前記感光材料のカット
面とカッタとが接触し、これにより僅かながらも切り屑
の発生が起こることを究明したからである。
【0368】このような傾向は、ギロチンカッタでも見
受けられる。
【0369】ところが、上述のように切断後の感光材料
のカット面(部)に再度カッタを当てない限り、切り屑
の発生を顕著に抑制する事が出来る。
【0370】これは、特に、実施の形態の如く、カッタ
の下方に搬送路があり、また、その搬送路上にドラム給
排紙ローラ23等が存在する場合においても適応でき、
装置設計の自由度を広げる事が出来る。
【0371】なお、感光材料の戻し或いは再搬送方向へ
の送り出しに関係した所定量は、ここで計測の開始を行
う態様ではないので、同量でも異なってもよいが、シワ
等の発生を考慮すると、戻しの量に対して等量もしくは
それ以上の量の再搬送が好ましい。戻し量については、
カッタの再接触を防ぐだけでよいので、数mm(1mm
〜10mm)程度でよい。
【0372】次に、ステップi3でドラム給排紙モータ
M4をONするとともに、ステップj3で搬送ローラ2
1a、21bの圧着を解除する。
【0373】ステップk3でドラムへの巻き付け完了待
ちの後、ステップl3でドラム給排紙モータM4をOF
Fし、ステップm3でドラム給排紙ローラの圧着を解除
する。
【0374】ここで、ドラム30の周面上に感光材料P
が密着しているか否かの判断を行う。そのために、先
ず、圧力計31eからドラム30内部の圧力(真空度)
を読み取り、その読み取った圧力値V3をRAM102
に記憶する。そして、読み取った圧力値V3とRAM1
02に記憶されている第1基準圧力値Vb1とを比較
し、圧力値V3が第1基準圧力値Vb1に達しているか
(小さいか)否かを判断する。そして、所定時間経過後
においても、その都度読み取った圧力値V3が第1基準
圧力値Vb1に達しない場合は、感光材料Pがドラム3
0上に密着していない密着エラーとして、操作部10に
密着エラーである旨の表示を行う。一方、読み取った圧
力値V3が第1基準圧力値Vb1に達していた場合は、
感光材料Pがドラム30上に密着しているとして、次の
工程へと移行する。
【0375】3.プリント処理
【0376】図11のフローチャートにおいて、ステッ
プa4でドラム回転モータM6をONしてドラム30の
回転が安定するのを待つ(ステップb4)。そして、圧
力計31eが、ドラム30に感光材料Pを巻き回した際
のドラム30内部の圧力を検出する。
【0377】そして、ペーパー先端基準位置検出センサ
S9により感光材料Pの先端位置を検出する。そして、
制御部100には、先端位置の許容範囲が予め設定され
ており、制御部100は、ペーパー先端基準位置検出セ
ンサS9により検出された感光材料Pの先端位置(エッ
ジ位置)が、予め設定されている許容範囲内か否か判断
する。そして、制御部100が許容範囲外と判別した場
合は、制御部100は、給送された感光材料Pを排出
し、新たな感光材料Pを再度給送するように各部を制御
する。
【0378】そして、制御部100は、ペーパー先端基
準位置検出センサS9により検出された感光材料Pの先
端位置PEと、圧力計31eにより検出されたドラム3
0内部の圧力PDと、入力されたサイズSSとに応じ
て、ドラム30の回転速度を求める。なお、制御部10
0には、変数PE、PD、SSからドラム30の回転速
度が求まる3次元LUTがあり、この3次元LUTに各
変数PE、PD、SSを入力することにより、ドラム3
0の回転速度を求める。なお、この3次元LUTのLU
Tデータは実験により求めるとよい。
【0379】そして、ドラム30の回転速度を、求めた
ドラム30の回転速度にするように、ドラム用モータ2
7を制御し、また、ドラム30の回転速度に応じて、光
学ユニット400の光源を制御して、光源で発光するレ
ーザビームの光量、発光間隔及び発光タイミングを制御
し、さらに、ドラム30の回転速度に応じて、副走査モ
ータM7を制御して、光学ユニット400の相対的移動
速度を制御して、ドラム30に巻き回された感光材料P
に画像を記録させるように設定する。
【0380】これにより、入力されたサイズに応じて、
ドラム30の回転速度を制御することになるので、当該
感光材料Pにかかる吸引ブロワ39による吸引力と、ド
ラム30の回転速度によって変わる当該感光材料Pにか
かる遠心力及び気流による剥離力などとのバランスを良
好に保つことができ、記録した画像の品質を低下させる
ことなく、選択可能な感光材料Pのサイズを飛躍的に増
やすことができ、感光材料Pの先端位置のズレの許容範
囲が広くなり、感光材料Pへ画像を安定的に記録させる
ことができる。
【0381】所定の回転数に達すると、ドラム30が回
転していても感光材料Pが確実に密着しているか否かの
判断を行う。そのために、先ず、圧力計31eからドラ
ム30内部の圧力(真空度)を読み取り、その読み取っ
た圧力値V4をRAM102に記憶する。そして、読み
取った圧力値V4とRAM102に記憶されている第2
基準圧力値Vb2とを比較し、圧力値V4が第2基準圧
力値Vb2に達しているか(小さいか)否かを判断す
る。そして、所定時間経過後においても、その都度読み
取った圧力値V4が第2基準圧力値Vb2に達しない場
合は、感光材料Pがドラム30上に密着していない密着
エラーとして、エラー処理を行う。すなわち、ドラム回
転モータM6をOFFして吸引ブロワ39をOFFして
感光材料Pの密着を解除する。この動作により、ドラム
30の回転を停止させるのみならず、吸引ブロワ39の
駆動をも停止させるので、慣性で回転しているドラム3
0には、感光材料Pが保持されないことになり、周囲の
部材の損害を抑え、さらに、復帰作業を容易にすること
ができる。さらに、リリース弁を開放し、ドラム30内
部を大気圧下にまで復帰させるようにしているので、ド
ラム30に保持されている感光材料Pを素早く、その保
持状態を解除することができる。そして、操作部10に
密着エラーである旨の表示を行う。
【0382】一方、読み取った圧力値V3が第1基準圧
力値Vb1に達していた場合は、感光材料Pがドラム3
0上に確実に密着しているとして、次の記録工程へと移
行する。
【0383】次に、副走査モータM7をONし(ステッ
プc4)、露光シャッタ332をONし(ステップd
4)、光学ユニット32がドラム軸方向に移動して副走
査が行われるが、ステップe4で副走査書き込み位置を
検出し、画像データの出力を行う(ステップf4)。
【0384】この時、緑色レーザ光源320、赤色レー
ザ光源321、赤外レーザ光源322が、設定されたチ
ャンネルのLUTのデータに基づいて発光し、印刷時の
インクの色および/または印刷用紙の色に対応した色を
持つ画像を露光する。
【0385】ステップg4で画像データの書き込みが完
了すると、ドラム回転モータM6をOFFする(ステッ
プh4)とともに、副走査モータM7をOFFし(ステ
ップi4)、光学ユニット32をホームポジションに移
動させる(ステップj4)。そして、ステップk4でド
ラム給排紙ローラ23をドラム30に圧着させて、ドラ
ム回転モータM7の励磁をOFFし(ステップl4)、
ドラム給排紙ローラ23の回転により、ドラム30をホ
ームポジションに移動させる(ステップm4)。
【0386】4.排紙処理
【0387】図12のフローチャートにおいて、ステッ
プa5で剥離ガイド51を閉じて剥離位置にセットし、
現像処理部4への出口シャッタ55を開くとともに(ス
テップb5)、ドラム給排紙ローラ23に圧着させる
(ステップc5)。
【0388】ステップd5でドラム給排紙モータM4を
ONしてドラム給排紙ローラ23を回転させ、搬出モー
タM8をオンして感光材料を高速搬送させる(ステップ
e5)。前記感光材料は、その先端が搬送ローラ53に
挟持された状態で停止保持される。
【0389】剥離ジャム検出センサS30により感光材
料がジャムを起こしているか否かを判断し(ステップf
5)、ジャムを起こしていない場合は、吸引ブロワ39
の駆動を停止して感光材料の吸引を解除する(ステップ
g5)。
【0390】ステップh5で出口センサS31により感
光材料の排出を検出し、搬出モータM8を低速に切り替
えて現像処理部4での処理に合わせる。
【0391】そして、ドラム30を1回転させるととも
に(ステップj5)、剥離ガイド51を開放する(ステ
ップk5)。
【0392】ステップl5でドラム給排紙モータM4を
OFFし、ドラム回転モータM6の励磁を行ってドラム
30が自由に回転しないようにし(ステップm5)、ド
ラム給排紙ローラ23の圧着を解除して排紙処理を終了
する(ステップn5)。
【0393】5.排出処理
【0394】次に排出処理について、排出処理のフロー
チャートである図13に基づいて詳細に説明する。ステ
ップa6で出口センサS31により感光材料の排出を検
出し、感光材料の後端の検出が行われると、ステップb
6で所定時間、感光材料の排出完了を待ち、ステップc
6で搬出モータM8をOFFして、ステップd6で現像
処理部4への出口シャッタ55を閉じ、ステップe6で
カバー9のロックを解除して感光材料の排出処理を終了
する。
【0395】[網点画像記録装置の給紙処理フローの変
形例]
【0396】1.給紙処理の変形例1
【0397】図50に示すように、S2におけるイニシ
ャル処理とエラーチェックが終了すると、次に、吸引ブ
ロワ39が異常か否かの検出を行う。そのために、先
ず、圧力計31eからドラム30内部の圧力(真空度)
を読み取る(S4)。すなわち、吸引ブロワ39をOF
F(駆動していない)状態での圧力を読み取り、その読
み取った圧力値V1をRAM102に記憶する。次い
で、吸引ブロワ39をON(駆動)し(S5)、吸引ブ
ロワ39の駆動が安定する所定時間経過するのを待った
(S6)後、圧力計31eからドラム30内部の圧力
(真空度)を読み取る(S7)。すなわち、吸引ブロワ
39をON(駆動している)状態での圧力を読み取り、
その読み取った圧力値V2をRAM102に記憶する。
【0398】ここで、読み取った圧力値V1とV2とを
比較し、圧力値に変化があったか否か(詳細には、圧力
値V2の方が圧力値V1よりも小さい(真空に近い)か
否か)を判断するとともに、読み取った圧力値V2とR
AM102に記憶されているブロア基準圧力値Vbとを
比較し、所定の真空度になっているか否か(詳細には、
圧力値V2の方がブロア基準圧力値Vbよりも小さいか
否か)を判断する(S8)。すなわち、圧力値V1とV
2とを比較し、吸引ブロワ39を駆動した状態と駆動し
ていない状態とで圧力値V1とV2に変化がなければ、
減圧に異常が発生していることを検出することができ
る。特に、本実施の形態では、吸引ブロワ39は、装置
本体2とは別室に配置されるので、吸引ブロワ39の電
源は、装置本体2の電源とは別系統で設けられており、
吸引ブロワ39の電源の入れ忘れなどの吸引ブロワ39
の異常を検出することができる。また、圧力値V2とブ
ロア基準圧力値Vbとを比較し、吸引ブロワ39が所望
の能力を発揮していれば、所定の値(ブロア基準圧力値
Vb)になることを利用し、吸引ブロワ39を駆動した
状態の真空度V2がブロア基準圧力値Vbに達していな
ければ、吸引ブロワ39が所望の能力を発揮していない
として、減圧の異常を検出することができる。
【0399】S8において、減圧に異常がなければ、吸
引ブロワ39をOFFする(S9)。一方、S8におい
て、減圧に異常があれば、操作部10に、吸引ブロワ3
9(減圧手段37)の異常である旨の表示を行う(S1
0)。
【0400】そして、操作部10或いは外部機器200
から記録開始の指示を受けるまでは、操作部10の操作
で条件設定が行われ(S11)、記録開始の指示を受け
ると(S12)、画像の記録動作に移行する。
【0401】書き込み動作は、給紙(ステップg1)、
プリント(ステップh1)、排紙(ステップi1)から
なり、この書き込み処理が終了すると、次の感光材料が
給送(搬送)可能となる(ステップj1)。
【0402】2.給紙処理の変形例2
【0403】更に、給紙処理の変形例3について図9に
基づいて説明する。
【0404】図9のフローチャートにおいて、ステップ
a2でマガジン8の有無の判断を行い、マガジンが無い
場合にはエラー処理を行う(ステップb2)。マガジン
が有る場合は、ペーパーエンド検出センサS4からの検
出信号に基づいて感光材料の終端の検出を行い(ステッ
プc2)、感光材料の終端を検出するとエラー処理が行
われる(ステップb2)。ここで言うエラー処理とは、
前述したように、ローラ対21の駆動を停止させると同
時に、感光材料が無くなった事を表示警告する処理であ
る。
【0405】感光材料の終端が検出されない場合には、
カバー9のロックを行い(ステップd2)、搬送ローラ
21bを位置固定のローラ21aに圧着させ(ステップ
e2)、更に、ドラム給排紙ローラ23をドラム30に
圧着させる。
【0406】そして、ドラム回転モータM6の励磁をO
FFにしてドラム30を回転可能となし(ステップg
2)、搬送モータM3を回転させて、ローラ対21によ
る感光材料の搬送(給送)を行わしめる(ステップh
2)。
【0407】感光材料の先端部をペーパー先端基準位置
検出センサS9により検出し(ステップi2)、先端部
が検出されると、この検出を基準にしてエンコーダロー
ラ25の回転により感光材料の長さの計測を開始し(ス
テップj2)、感光材料の送り長さが所定の長さになる
と(ステップk2)、搬送モータM3をOFFして(ス
テップl2)、所定時間の安定待ちを行う(ステップm
2)とともに、搬送ローラ21bの圧着解除を行い(ス
テップn2)、ドラム給排紙ローラ23およびドラム3
0の回転により感光材料を搬送可能にする。
【0408】[カバー開閉処理のフロー]
【0409】図53の、網点画像記録装置1のカバー開
閉処理のフローチャートにおいて、カバー9の開閉をカ
バー開閉検出センサS2により検出する(a7)。カバ
ー開閉検出センサS2によりカバー9が開いた状態であ
ると検出すると、給紙ローラー21aを駆動する給紙モ
ーターM3の励磁を解除する(b7)。給紙モーターM
3はステッピングモータであり、励磁が解除されると給
紙ローラー21aに負荷がかからないから、給紙ローラ
ー21aが空転可能となる。空転可能な給紙用のローラ
21aとローラ21bに挟持された感光材料Pは矢印B
(図4参照)の方向に移動可能となる。従って給紙モー
ターM3の励磁が解除された状態であれば装填口70か
ら手を差し入れて、ローラ対21に挟持された感光材料
Pの後端を摘み、給送経路80から感光材料Pを引き抜
くことが可能である。
【0410】つまり、網点画像記録装置1では、カバー
9が開くと給紙モーターM3の励磁が解除されるもの
の、感光材料Pはローラ対21に挟持されたままである
から、網点画像記録装置1の内部に落ち込むことがな
い。しかも、給紙モーターM3の励磁を解除すると駆動
系の負荷がかからなくなるから、ローラ21aが空転可
能となって、搬送経路から感光材料Pを簡単に引き抜く
ことができる。従って、装置内部に落ち込んだ感光材料
Pを取り除くための開口部を設ける必要が無く、装填口
70から手を差し入れて感光材料Pを取り除く事ができ
る。従って、収納された感光材料の交換に際して作業性
と作業の安全性を向上することが可能となった。
【0411】[給紙用のローラの圧着解除のフロー]
【0412】図55の、網点画像記録装置1の給紙用の
ローラの圧着解除処理のフローチャートにおいて、カバ
ー開閉検出センサS2によりカバー9が開閉いずれの状
態で有るかを確認する(a8)。カバー9が閉じていれ
ば、所定の間隔でa11の処理を再度実行する。カバー
9が開いていれば、マガジン8が装填されているかどう
かをカートリッジ有無センサS1により確認し、ペーパ
ーエンド検出センサS4により感光材料Pの後端が検出
されたか否かを確認し、これら2点の確認結果により感
光材料Pの有無を確認する(b8)。感光材料があると
確認されると、所定の間隔でb11の処理を再度実行す
る。感光材料が無いと確認されるとローラ21bがロー
ラ移動機構24によりローラ21bの圧着を解除する
(c8)。
【0413】網点画像記録装置1では、感光材料の後端
を検出した後に、給紙用のローラ21a、21bの圧着
を維持するので、後端を含む感光材料Pを落下させずに
保持できる。さらにカバー9を開放して保持された後端
を含む感光材料Pを取り除くと、自動的に給紙用のロー
ラ21a、21bの圧着が解除される。従って、感光材
料Pの後端を検出した場合に、安全、かつ簡単に取り除
く事ができる上に、引き続いて行うマガジン8の交換作
業(感光材料の交換)も特別の操作が不要となり、操作
性が向上する。
【0414】[カバーロック処理のフロー]
【0415】図57の、網点画像記録装置1のカバーロ
ック処理のフローチャートにおいて、網点画像記録装置
1の可動可能な各機構の動作が開始したか否かが確認さ
れる(a10)。各機構の動作の開始が確認されれば、
ロック機構71によりカバー9がロックされ(b1
0)、マガジン8の交換ができない状態となる。
【0416】ステップa10で、動作の開始が確認され
ない場合は、網点画像記録装置1の各機構部が作業終了
処理の指令が発行されたか否かを確認する(c10)。
なお、作業終了処理で、網点画像記録装置1は一連の動
作の後に主電源の供給を停止する。ステップc10で、
作業終了処理の指令が発行されたことを確認されると、
ステップb10に進んで、ロック機構71によりカバー
9がロックされ、マガジン8の交換ができない状態とな
る。ステップc10で作業終了処理の指令が発行されて
いないこと確認すると、網点画像記録装置1の装置動作
終了の指令が発行されたことを確認する(d10)。ス
テップd8で装置動作終了の指令が発行されたことを確
認すると、ロック機構71によるカバー9のロックを解
除する(e10)。ステップd8で装置動作終了の指令
が発行されないことを確認すると、処理を終了する。
【0417】なお、作業終了処理はタッチパネル12を
操作して操作者の直接操作により開始する場合と、エラ
ー処理により自動的に開始する場合がある。いずれにし
ても作業終了処理は主電源を停止する処理まで進行す
る。一方、各機構部の停止は、画像記録動作の合間で、
一時的に発生する。
【0418】網点画像記録装置1では、機械的な動作が
可能な各機構部が動作中と、電源が停止した際にはロッ
ク機構71によりカバー9がロックされる。従って、電
源停止中の感光材料の交換により、感光材料に関して網
点画像記録装置1が取得したデータに齟齬を来すという
不具合が生じないように状態管理を確実とすることが可
能となった。加えて、各機構部が動作中の交換により、
例えばインターロックスイッチ機構が動作することに伴
う不具合が生じないように状態管理を確実とすることが
可能となった。
【0419】[網点画像データ記憶装置の第1の例]
【0420】次に、図73以降を参照して実施例の網点
画像データ記憶装置の第1の例について、説明する。
【0421】図74は本発明の網点画像データ記憶装置
の実施例である網点画像データ記憶装置500の概略構
成を示すブロック図である。また、図75は網点画像デ
ータ記憶装置500の主要部の構成を示すブロック図で
ある。また、図73は、HDDのディスクを複数の物理
的領域に物理的に分割した例を示す模式図である。
【0422】メインコントロールCPU501は、網点
画像データ記憶装置500全体を制御する。ROM50
2はメインコントロールCPU501を制御するプログ
ラムや各種データが記録されている。RAM503はメ
インコントロールCPU501がプログラムの実行等の
ために使用する。シリアル入出力部(以下、SIO)5
04は図外の網点画像データ生成装置200との間で各
種制御データをシリアルデータとして入出力するための
I/Oである。
【0423】RIPレシーバ505は網点画像データ生
成装置200からの網点画像データを入力されるための
I/Oである。データ並べ替え部506は、RIPレシ
ーバ505から入力された網点画像データを、光学ユニ
ット400で各色n本の走査線を同時に記録するのに都
合のよいn本の走査線毎に区切り、n本の走査線毎の網
点画像データを網点画像記録装置1が記録する順番に並
べ替える。HDDライトバッファ507は、データ並び
替え部506で並べ替えられた網点画像データを一時的
に記憶して、順番に出力するFIFOバッファ素子で構
成されたバッファであり、データ並び替え部506の画
像データの出力速度と外部記憶装置であるハードディス
クドライブ(以下、HDD)512a〜515a、52
2a〜525aの画像データの書込速度との差を調整し
て出力するものである。
【0424】また、第一のディスクアレイユニット51
0は、Y、M、C、BKの4色の各色毎に設けられた4
つのディスクユニット512〜515と、ディスクコン
トロールCPU511とから構成されている。すなわ
ち、網点画像データ生成装置200からの網点画像デー
タの書き込み時には、各色専用のディスクユニット51
2〜515に書き込み、記憶させ、読み出し時には4つ
のディスクユニット512〜515から同時並列的に網
点画像データを読み出す。
【0425】また、第二のディスクアレイユニット52
0は、Y、M、C、BKの4色の各色毎に設けられた4
つのディスクユニット522〜525と、ディスクコン
トロールCPU521とから構成されている。すなわ
ち、網点画像データ生成装置200からの網点画像デー
タの書き込み時には、各々の色専用のディスクユニット
522〜525に書き込み、記憶させ、読み出し時には
4つのディスクユニット522〜525から同時並列的
に網点画像データを読み出していくようにする。
【0426】なお、第一のディスクアレイユニット51
0と第二のディスクアレイユニット520とは、いずれ
か一方で網点画像データ生成装置200からのデータの
蓄積を行っている場合には、他方で制御部100への出
力を行うことで、切れ目のない処理を行うことが可能に
なっている。
【0427】また、Y版用のディスクユニット512
は、Y版用の網点画像データを記憶するHDD512a
と、HDD512aから読み出される網点画像データを
一時的に記憶する出力バッファ512bとにより構成さ
れている。なお、図75に示すように、各色専用のディ
スクユニット512〜515のすべてで、同様なHDD
と出力バッファとが設けられている。また、ディスクユ
ニット522〜525についても同様にHDDと出力バ
ッファとが設けられている。
【0428】そして、出力バッファ530は第一のディ
スクアレイユニット510や第二のディスクアレイユニ
ット520から読み出された各色の網点画像データを一
時的に記憶して出力するバッファである。
【0429】また、各色専用のディスクユニット512
〜515、522〜525内のHDD512a〜515
a、525a〜525aには、HDDライトバッファ5
07から出力された順番に網点画像データを記憶し、こ
の入力順に網点画像データを読み出すように、ディスク
コントロールCPU511,521により制御されてい
る。
【0430】また、各色専用のディスクユニット512
〜515、522〜525内の出力バッファ512b〜
515b、522b〜525bは、各HDD512a〜5
15a、525a〜525aから順番に読み出された網
点画像データをこの順番に一時的に記憶して出力するバ
ッファである。
【0431】これは、各HDD512a〜515a、5
25a〜525aの画像データの読み出し速度にバラツ
キがあるが、各HDD毎に出力バッファ512b〜51
5b、522b〜525bが設けられているため、4つ
のHDD間の画像データの読み出し速度のバラツキを調
整して出力するので、同一画素に属する複数色のデータ
を同じタイミングで出力するというように、4つのHD
Dから読み出された画像データ相互の関係を所定の関係
にできる。
【0432】なお、各色専用のディスクユニット内の出
力バッファ512b〜525bと出力バッファ530と
は、FIFOバッファ素子により構成されている。ま
た、HDD512a〜525aについては、SCSI接
続であってもIDE接続であってもよい。
【0433】また、出力バッファ530は、複数のFI
FOバッファ素子からなっており、各色毎に設けられた
出力バッファ512b〜515b、522b〜525b
から出力された画像データを出力された順番に一時的に
記憶して、この順番に出力する。この出力バッファ53
0は、各色毎に設けられた出力バッファ512b〜51
5b、522b〜525bからの画像データの出力速度
と、網点画像記録装置1への画像データの出力速度との
差を調整して出力するものである。
【0434】出力バッファ530に用いられるFIFO
バッファ素子の幾つかを、1つのFIFOバッファ素子
を複数の色に跨ってデータを記憶するものにして、用い
るFIFOバッファ素子の数を少なくしてもよい。これ
は、出力バッファ512b〜515b、522b〜52
5bで同一画素に属する複数色のデータを同一のタイミ
ングで出力するようにしているため、1つのFIFOバ
ッファ素子に複数の色のデータが記憶されても構わない
からである。
【0435】SIO508は制御部100との間で各種
制御データをシリアルデータとして受け渡しするI/O
である。DOIF509は出力バッファ530から出力
された各色の網点画像データを制御部100にパラレル
データとして出力するI/Fである。
【0436】以下、本実施例の網点画像データ記憶装置
500の動作説明を行う。なお、ここでは説明を簡略化
するため、第一のディスクアレイユニット510につい
ての動作を示すが、第二のディスクアレイユニット52
0についても同様である。
【0437】以上のような構成の網点画像データ記憶装
置500において、網点画像データ生成装置200によ
って作成された面順次の網点画像データ(印刷版に対応
したY,M,C,BKにそれぞれ分離されたデータ)
を、RIPレシーバ505で入力された後、画像並べ替
え部506で露光装置の複数ビーム本数の1走査分のデ
ータの並びに変換する。そして、変換された網点画像デ
ータを、ディスクコントロールCPU511が、各色毎
のディスクユニット512〜515に1画面分ずつ蓄積
する。
【0438】そして、各色の網点画像データの蓄積時が
完了した時点で、ディスクコントロールCPU511
は、各々の色専用のディスクユニット512〜514か
ら同時並列的に網点画像データを読み出していくように
する。この各色の網点画像データは、それぞれの出力バ
ッファ512b〜515bで一定容量ずつ記憶された状
態で読み出される。同時並列的に読み出された各色の網
点画像データは、さらに、出力バッファ530で一定容
量ずつ記憶された状態で、DOIF509を経由してパ
ラレルデータとして制御部100に出力される。
【0439】この実施例では、各色のディスクユニット
512〜515から読み出された網点画像データをそれ
ぞれの出力バッファ512b〜515bが一時的に記憶
することにより、各ディスクユニット内のHDD512
a〜515aの読み出し速度の変動が吸収されるため、
複数色の面順次の画像データを受けて該複数色の画像デ
ータを用いて複数色並行して画像記録する際の生産性向
上を図ることができる。
【0440】また、この実施例では、各色のディスクユ
ニット512〜515から読み出された網点画像データ
を出力バッファ530が一括して記憶することにより、
第一のディスクアレイユニット510全体の読み出し速
度と露光部3の露光速度(制御部100のデータ出力速
度と)の差または変動が吸収されることになるため、複
数色の面順次の画像データを受けて該複数色の画像デー
タを用いて複数色並行して画像記録する際の生産性向上
を図ることができる。
【0441】また、各ディスクユニット内の個々の出力
バッファ512b〜515bの後に出力バッファ530
が設けられているので、各ディスクユニット内のHDD
512a〜515aの読み出し速度の変動が吸収される
と共に、第一のディスクアレイユニット510全体の読
み出し速度と露光部3の露光速度(制御部100のデー
タ出力速度と)の差または変動が吸収されることになる
ため、さらに良好な結果が得られる。
【0442】ところで、近年HDDの容量が大きくなっ
てきている。このため、各色の網点画像データを蓄積す
る際、複数画面分の網点画像データを蓄積することが可
能になる。たとえば、各色の1枚分の網点画像データの
容量が500Mバイト、使用するHDDの容量が4Gバ
イトであるとすると、8枚分の網点画像データの蓄積が
可能になる。
【0443】これに対し、例えば、オペレーティングシ
ステムのデフォルトで処理させると、HDDに網点画像
データをランダムに記憶され、ハードディスクHDの中
心端のトラックの次に外周端のトラックにデータが記憶
されたり、これと逆の順に記憶されたりすることも起こ
り、HDDのヘッドHが半径方向Raに最大移動距離L
max移動しなければならないケースも発生する。そのた
め、データの読み出し間隔が急に非常に長くなる危険性
が高かった。
【0444】そこで、本実施例の網点画像データ記憶装
置500では、予め、HDDを、使用するHDDの容量
と網点画像データの容量とから記録可能な枚数分の物理
的記憶領域に物理的に分割しておく。図73には、物理
的記憶領域A1〜A8までの8領域に物理的に分割した
例を示している。そして、1枚分の網点画像データは1
つの物理的記憶領域だけに実質的に物理的に連続して記
憶される。従って、HDDのヘッドHは殆ど移動せず、
最大でも1つの物理的記憶領域の半径方向Raの幅Lm
inだけ移動すればよいので、そのため、データの読み
出し間隔や書き込み間隔が急に非常に長くなる危険性が
殆どない。また、実質的に物理的に連続して記憶される
ので、順番に記憶されるデータがハードディスクHDの
回転方向Roに離れた位置に飛んで記憶されることが少
なくなり、離れた位置に飛んで記憶されるために起きる
データの読み出し間隔や書き込み間隔が急に長くなる危
険性が低い。なお、経時変化などにより、書き込み不良
のセクタが生じるので、その場合は、そのセクタを飛ば
して離れた位置にデータを記憶することになる。
【0445】そして、以上の説明において、各色の網点
画像データを蓄積する際に、どの領域を使用したかをデ
ィスクコントロールCPU511,521が管理してお
き、各HDDの物理的記憶領域A1〜A8を順番に使用
するような制御を行う。このような循環使用をすること
で、HDDの全体の領域が均等に使用されることにな
り、磁気ディスクの摩耗や不良の発生を最小限に抑える
ことができる。したがって、安定した画像記録を実現す
ることができる。
【0446】なお、HDDは使用するにつれて、磁気デ
ィスク上に正常に使用できない物理的記憶領域が出現す
ることがある。そこで、ディスクコントロールCPU5
11,521が各HDDの物理的記憶領域について不良
検出プログラム等の実行によって不良検出を行うように
する。そして、不良が検出された物理的記憶領域につい
ては、使用をしないような制御を行う。この場合、以上
の循環使用の際に不良が検出された物理的記憶領域をス
キップさせるようにすることが望ましい。
【0447】また、以上のような不良検出プログラムの
実行ではなく、実際の網点画像データの読み出しの際の
読み出し速度から不良を検出することも可能である。こ
の場合、読み出し速度の各色間でのばらつき、読み出し
速度の経時的変化、読み出し速度の絶対値が所定値以下
に低下する、といったことを基準として不良の検出が可
能である。そして、この場合も、不良が検出された物理
的記憶領域を使用しないような制御を行えばよい。な
お、このような不良の読み出し速度の検出については、
ディスクコントロールCPU511、521が読み出し
速度を直接的に監視し、読み出し速度が遅い物理的記憶
領域を使用しないようにしてもよいし、いずれかの出力
バッファ512b〜515b、522b〜525bが空
になったことを示すフラグを利用して、フラグが立った
出力バッファに接続されていたHDDの当該画像データ
が記憶されていた物理的記憶領域を使用しないように制
御するようにしてもよい。
【0448】なお、以上の説明では、網点画像データ記
憶装置500を網点画像記録装置1に内蔵させた画像シ
ステムの状態で示したが、網点画像データ生成装置20
0に内蔵させた画像システムでも、以上の説明と同様な
効果が得られる。また、網点画像データ生成装置200
と網点画像記録装置1との間に単独で網点画像データ記
憶装置500を設置しても、以上の説明と同様な効果が
得られる。
【0449】この例では、ディスクコントローラ51
1、521の2個設け、一方の画像データが読み出され
ている時に、他方のディスクコントローラに画像データ
を書き込む処理を行なうことができ、画像記録の生産性
が向上する。以上が、網点画像データ記憶装置の第1の
例である。
【0450】[網点画像データ記憶装置の第2の例]
【0451】次に、網点画像データ記憶装置の第2の例
について説明する。
【0452】図47は網点画像データ記憶装置500の
第2の実施例を示す図である。この例では、網点画像デ
ータ記憶装置500は、網点画像データ生成装置200
及び網点画像記録装置1との間は、それぞれ制御データ
通信用インタフェースSIO504(SIO1)、SI
O508(SIO2)と、画像データ受信用インタフェ
ースで構成されたRIPレシーバ505(PIO1)、
DOIF509(PIO2)で接続されている。コネク
タ610,611、614,615はそれぞれ網点画像
データ生成装置200及び網点画像記録装置1と接続さ
れている。
【0453】メインコントローラとなるCPU501
は、制御情報の中継を行なうと共に、網点画像データの
保存指示を、2個配置されたディスクアレイユニット5
10,520に対して書き込み指示又は読み出し指示を
出す。各ディスクアレイユニット510,520は、そ
れぞれ4個のSCSIディスク512d〜515dから
構成されている。SCSIインタフェース562はY
(イエロー)用のディスク512dに対応する。SCS
Iインタフェース563はM(マゼンタ)用のディスク
513dに対応する。SCSIインタフェース564は
C(シアン)用のディスク514dに対応する。SCS
Iインタフェース565はK(ブラック)用のディスク
515dに対応する。
【0454】なお、それぞれのSCSIインターフェイ
ス562〜565は図48に示すように、CPU533
を具備しており、各ディスクへの書き込み位置、読み出
し位置、書き込み量、読み出し量を直接SCSIコマン
ドにより指示しながら書き込み、又は読み出していく。
なお、網点画像記録装置が点順次記録方式(各色1ドッ
トずつの記録方式)であるので、各ディスク512〜5
15から並列読み出しを行ないながら、DOIF509
(PIO2)上で同期をとって転送する。
【0455】網点画像データ生成装置200より入力さ
れた画像データは、一旦受信バッファ540に記憶さ
れ、その後、受信バッファ540から読み出されて、画
像並べ替え部506に入って並び替えが行なわれた後、
各色毎のディスク512〜515に記憶されていく。
【0456】ROM502には、プログラムが記憶さ
れ、RAM503はワーク領域として機能する。スイッ
チSWは、ディスクアレイユニット510,520を切
り替えるためのもので、これらディスクアレイユニット
510,520を切り替えて使用する。即ち、一方が画
像データ書き込み時には、他方は画像データ読み出しと
なるように制御している。画像並べ替え部506は、例
えば10ライン同時に記録していくための画像データの
並び替え等を行なう。
【0457】図48はディスクアレイユニットの具体例
を示す図である。図において、画像データ通信用インタ
フェース537は、CPU501と制御信号などを送受
信するためのインターフェイスである。バッファ531
は、入力された網点画像データを一時記憶するバッファ
である。FIFO(ファーストインファーストアウト)
用バッファ532はディスクから読み出した網点画像デ
ータを出力するために一時記憶するためのバッファであ
る。これらのバッファの機能は発明の説明で説明したと
おりである。CPU533はディスクの書き込み/読み
出しを制御する。ファーストワイドSCSI534は、
これらのバッファ531,532とターミネータ535
との間を接続する。SCSI2シングルエンドインタフ
ェース536は該ターミネータ535と接続される。デ
ィスク512は画像データを記憶する。以上の構成は、
他のM,C,Kにも共通である。
【0458】図49はこの例の全体の動作を示すシーケ
ンス図である。この図は、網点画像データ生成装置20
0と、網点画像データ記憶装置500と、網点画像記録
装置1間のデータのやりとりを示している。
【0459】網点画像データ生成装置1からデータ送出
1が送出される(S1)。メインコントローラ(CPU
18)では、このデータ送出1を受けてデータ1を受信
する。そして、受信したデータを受信バッファ540に
保存し、画像並べ替え部506で画像の並び替え(デー
タ加工)を行なう。以上の処理が終了すると、画像デー
タ生成装置200とディスクアレイユニット510又は
520のCPU533にその旨を通知する(S2)。
【0460】網点画像データ生成装置200は、メイン
コントローラCPU501からデータ受信通知を受け取
ると、メインコントローラCPU501に印刷開始指令
1を与える(S4)。一方、メインコントローラCPU
501は、第1のディスクアレイユニット510に受信
データを与え、第1のディスクアレイユニット510は
各色毎にディスク512d〜515dに画像データを書
き込む(S3)。メインコントローラCPU501は、
網点画像データ生成装置200から印刷開始1を受け取
り(S5)、第1のディスクアレイユニット510と網
点画像記録装置1に印刷開始1を通知する(S6)。
【0461】網点画像記録装置1は、印刷開始1を受信
すると(S7)、第1のディスクアレイユニット510
にデータ送出要求を出す(S8)。第1のディスクアレ
イユニット510は、この要求を受け取ると、記憶され
ている画像データを送出する(S9)。そして、網点画
像記録装置1は、印刷1を実行する(S10)。
【0462】一方、この間に、網点画像データ生成装置
200は、メインコントローラCPU501に対してデ
ータ送出2を行なう(S11)。メインコントローラC
PU501は、データ2を受信すると、受信した画像デ
ータを受信バッファ540に一時保存し、画像並べ替え
部506で画像データの並べ替えを行なう。そして、並
び替えが終了した画像データを第2のディスクアレイユ
ニット520に送出する(S12)。
【0463】第2のディスクコントローラ520では、
データ2を受信し、各色毎にディスク522d〜525
dに画像データを書き込む(S13)。この間に、網点
画像記録装置1が印刷1を終了し(S14)、メインコ
ントローラCPU501に印刷終了1を通知する(S1
5)。メインコントローラCPU501は、網点画像デ
ータ生成装置200に対して印刷終了1を通知する(S
16)。
【0464】網点画像データ生成装置200は、この印
刷終了1を受けると(S17)、次の印刷開始指令2を
送出する(S19)。一方、メインコントローラCPU
501は、印刷終了1を送出した後、ディスクアレイユ
ニット510からディスクアレイユニット520に切り
替える(S18)。この結果、ディスクアレイユニット
520に記憶されていた画像データが網点画像記録装置
1により印刷されることになる。
【0465】網点画像データ生成装置200からの印刷
開始指令2は、メインコントローラCPU501に与え
られ(S20)、該メインコントローラCPU501
は、ディスクコントローラ2と網点画像記録装置1に印
刷開始2通知を行なう(S21)。網点画像記録装置1
は、第2のディスクアレイユニット520に対して、画
像データの送出要求を出す(S23)。第2のディスク
アレイユニット520は、この要求を受けて画像データ
を送出する(S24)。網点画像記録装置1は、画像デ
ータを受信して印刷2工程に入る(S25)。
【0466】印刷2が終了すると、網点画像記録装置1
は、メインコントローラCPU501に対して印刷2終
了を通知する(S27)。第2のディスクアレイユニッ
ト520からも印刷2終了が通知される。メインコント
ローラCPU501は、印刷2終了を受けると、網点画
像データ生成装置200に対して印刷2終了を通知す
る。網点画像データ生成装置200は、印刷2終了通知
を受け取る(S29)。
【0467】以上のような構成においては、網点画像デ
ータ生成装置200と網点画像記録装置1との間で網点
画像データの転送以外に制御情報(カラー感光材料の搬
送指示、露光開始/中止指示、及びそれらへの応答等)
の通信を行なうことがある。この場合、制御情報は、網
点画像データ記憶装置500を介して通信されるが、網
点画像データ記憶装置500内の単一の制御手段によっ
て、制御情報の中継と網点画像データの記憶制御とを行
なうと、制御情報のレスポンス劣化、また網点画像デー
タのR/Wの速度低下が生じる。
【0468】従って、網点画像データ記憶装置200に
制御情報の通信手段であるSIO504,508と、網
点画像データの入出力制御手段であるRIPレシーバ5
05、DOIF509とを分離させて配置することで、
高速且つ信頼性の高いデータ転送が可能となる。この実
施例によれば、制御情報の通信手段によって制御情報の
やりとりを行なっている最中に、網点画像データの入出
力制御手段によって網点画像データ記憶装置500への
網点画像データの読み出しと書き込み(R/W)が可能
となるため、単一のCPUによって両処理を行なう場合
に比較して、高速且つ信頼性の高いデータ転送が可能と
なる。
【0469】一方、網点画像データ生成装置200から
転送される網点画像データを網点画像データ記憶装置5
00内に記憶しながら、既に網点画像データ記憶装置5
00内に記憶されている網点画像データを網点画像記録
装置1に転送する場合には、そのI/O(入出力)速度
が低下する場合があるので、入力用の制御手段と、出力
用の制御手段とに分離して配置することで、高速且つ信
頼性の高いカラープルーフの作成が可能となる。なお、
入力制御手段、出力制御手段とも、記憶装置の数に応じ
て複数配置すれば、更に効果的である。
【0470】[網点画像データ記憶装置のハードディス
クアレイ]
【0471】上記の網点画像データ記憶装置の2つの例
に共通するハードディスクアレイについて説明する。ハ
ードディスクHDを用いる場合、複数のハードディスク
HDを並列に駆動するディスクアレイ構成をとると効果
的である。この場合、網点データを複数のハードディス
クHDに対して並列に読み出し/書き込み(R/W)で
きるので、理論上、ディスクアクセス時間はハードディ
スク数に反比例して短かくなっていく。図41はハード
ディスク数とディスクアクセス時間の関係を示す図であ
る。縦軸はディスクアクセス時間、横軸はディスク数で
ある。ディスクアクセス時間tは、t=1/(ディスク
数)の関係にある。
【0472】即ち、HD数は多ければ多いほどよいが、
カラープルーフに用いられる網点画像データがY(イエ
ロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラッ
ク)の4色からなることに鑑み、4つのHDで構成する
と効果的である。
【0473】即ち、図42に示すように、網点画像デー
タの書き込み時には、各々の色専用のハードディスクH
Dに書き込んでいき、読み出し時には4つのハードディ
スクHDから同時並列的に網点画像データを読み出して
いくようにする。
【0474】以上、説明した実施の形態例によれば、網
点画像データ記憶装置500内の各ハードディスクへの
同時(並列)の読み出しが可能となり、網点画像記録装
置1への高速なデータ転送が行なえる。また、これに伴
い、網点画像記録装置1における感光材料上への網点画
像記録処理も高速化が可能となるので、相乗的な出力速
度向上が可能となる。
【0475】なお、上記のようなハードディスクHD等
の磁気記録媒体に代表されるデータ記憶媒体は、汎用コ
ンピュータ上のオペレーティングシステム(OS)によ
って、データの読み出し/書き込みを制御するが、書き
込み時には単一のデータであっても、媒体上の物理的に
ランダムな領域(空き領域)に分割して書き込み、読み
出し時にはそれぞれの位置を検索しながら少量ずつ読み
出しているのが実体である。
【0476】図44はディスク上における画像データの
再配置の説明図である。図48(a)は単一のデータ
が、記憶ハードディスク上の0〜9までのランダムな領
域に記憶されている様子を示す。入力データは、図中の
ランダムな0〜9までの領域に分割して格納される。従
って、画像記録時に画像データを読み出す際には、それ
ぞれの位置を検索しながら少量ずつ読み出す必要があ
る。
【0477】この状態で書き込みと消去を繰り返してい
ると、空き領域が記憶媒体上の広い範囲で少量ずつ分布
することになる。この結果、記憶媒体への物理的なアク
セスを行なうヘッドの移動距離が非常に長くなることに
より、読み出し/書き込み時間の遅延が発生する。
【0478】従って、本発明では、汎用コンピュータ上
のCPU等の制御手段から、OSを介さずに直接的に記
憶媒体の物理的動作を制御する指示(SCSIコマンド
等)を出すことにより、記憶媒体上に物理的にほぼ連続
してデータを書き込み、かつほぼ連続的に読み出すこと
が可能となる。図44(b)では、ハードディスクの空
き領域をまとめて、まとめた領域に連続的に画像データ
を書き込んでいることが分かる。
【0479】OSを介したデータ読み出し速度が平均2
〜3MB/sec・HDであるのに対し、本発明では6
〜7MB/sec・HD程度を実現することができる。
なお、上記指示の内容とは、書き込み、読み出しの起点
位置、書き込み/読み出し量等の指示情報である。
【0480】書き込みの起点位置は、必ずしも記憶媒体
上の記憶領域開始位置でなくてもよく、予め定められる
か或いは記憶媒体利用状況に応じて自動的に変動する、
記憶媒体上の任意の記憶位置であってもよい。従来シス
テムの網点画像記録装置1では、出力用網点データが上
位装置から転送されるのを待ちながら感光材料上への記
録を行なっており、当該待ち機構の精度向上のため、構
成の複雑化とシステム全体の高コスト化を招いていた
が、本発明による高速R/Wの実現により、当該待ち機
構の不要化に伴い、システム全体の低コスト化が可能と
なる。
【0481】このように、この実施の形態例によれば、
網点画像データ記憶装置500からの網点画像データ読
み出し時には物理的にほぼ連続的な読み出し処理が可能
となるため、ハードディスク上のアクセス時間が大幅に
減少し、網点画像記録装置1への転送速度(カラープル
ーフ作成速度)が大幅に向上する。この結果、従来必要
であった網点画像記録装置1におけるデータ待ち機構が
不要となり、システム全体の低コスト化が可能となる。
【0482】[データ並び替え部]
【0483】また、本実施形態の変形例として、データ
並び替えのために、図33に示すような構成であっても
よい。この図33において、網点画像データ生成装置2
00が、外部で編集加工された画像データを受けて網点
画像データの画素を生成し、網点画像データ記憶装置5
00が、網点画像データ生成装置200から出力される
網点画像データについて、主走査方向のドット数や副走
査方向のドット数(ライン数)をカウントし、網点画像
記録装置1が、網点画像データ記憶装置500でカウン
トされたカウント値を参照して画像サイズを算出して画
像記録を行う。
【0484】そして、網点画像データ生成装置200
は、外部で編集加工された多値の画像データを受けて蓄
積するバッファ211と、バッファ211に蓄積された
多値の画像データを2値の網点の網点画像データに変換
する網点画像データ生成部212と、多値の画像データ
から網点画像データの画素を生成する際に、主走査方向
の1ライン分の有効期間を示すライン制御信号を生成す
るライン制御信号生成部213と、多値の画像データか
ら網点画像データの画素を生成する際に、1頁分の有効
期間を示すページ制御信号を生成するページ制御信号生
成部214と、を有する。
【0485】また、網点画像データ記憶装置500は、
網点画像データ生成装置200から網点画像記録装置1
に向けて転送される網点画像データについて、所定量の
網点画像データを蓄積する網点画像データ記憶部571
と、網点画像生成部210から網点画像記録装置1に向
けて転送される網点画像データについて網点画像データ
の画素数をカウントする網点画像データカウント部57
2と、網点画像生成部210からのライン制御信号をカ
ウントするライン制御信号カウント部573と、を有す
る。
【0486】そして、網点画像記録装置1は、網点画像
データとライン制御信号のカウント結果を受けて、記録
すべき網点画像の画像サイズを求め、画像記録の各種制
御を行うCPU101と、画像記録する網点画像データ
を一時的に蓄積したり、各種処理のワークエリアとして
動作するバッファ204と、CPU101の指示のもと
で網点画像データの記録を行う光学ユニット400と、
を有する。
【0487】[画像データ変換の変形例]
【0488】図59は本発明による画像データ変換の説
明図であり、図1に示す第1の実施の形態例の具体的な
例を示している。データ並び替え部506は、例えば接
続される網点画像記録装置1における1走査当たり最大
ライン数分(ここではnライン)のFIFO等のメモリ
よりなる。
【0489】例えば、図に示すように、網点画像記録装
置1が1走査当たり10ラインずつの記録形態であった
場合、画像データの記録を行なう網点画像記録装置1の
記録形態を判別する記録形態判別手段であるメインコン
トロールCPU501はその記録形態を認識し、データ
並び替え部506に画像の並べ替え制御信号を与える。
これにより、網点画像データ生成装置200からは、各
ライン毎に生成した画像データの書き込みを行ない、1
走査で記録する分のデータの記憶完了後、読み出し時に
は10ライン並列に読み出し、網点画像記録装置1に与
える。網点画像記録装置1は、1走査毎に10ラインず
つの画像記録を行なっていく。
【0490】この実施の形態例によれば、網点画像デー
タ記憶装置500が、画像データの記録を行なう網点画
像記録装置1の記録形態を判別する記録形態判別手段で
あるメインコントロールCPU501と、得られた情報
により網点画像記録装置1の記録形態に合わせて画像デ
ータの並び順の変換を行なうデータ並び替え部506を
具備することにより、様々な網点画像記録装置1を接続
した場合でも、それに合わせてデータの変換を行なうた
め、複数の網点画像データ生成装置200やデータ並び
替え部506を持つ必要がない。また、網点画像記録装
置1では、転送されてきたデータをそのまま記録すれば
よく、構成が簡略化される。
【0491】[網点画像データ記憶装置のデータ並べ替
え]
【0492】次に、図34の動作説明図及び図35のタ
イムチャートを参照して、データ並べ替えの動作を説明
する。
【0493】外部の画像処理装置(図示せず)で編集加
工が行われた多値階調データである画像データは、網点
画像データ生成装置200に取り込まれる()。な
お、編集加工が行われた画像データは各種ページ記述言
語などで記述された状態である。この画像データに対し
て、網点画像データ生成部200が網点化処理を施し
て、網点画像データの画素を生成する。また、この網点
化処理と並行して、ライン毎にONするライン制御信号
とページ毎にONするページ制御信号を生成する
()。
【0494】そして、網点画像データ生成装置200
は、網点画像データ、ライン制御信号、ページ制御信号
を、網点画像データ記憶装置500に対して出力する。
なお、この出力は、網点画像データに同期して、ライン
制御信号とページ制御信号とを送り出すようにすること
が好ましい。ここで、網点画像データ記憶装置500
は、1台分の網点画像データ(1枚のカラープルーフを
作成するのに必要な全色1枚分の網点画像データ)を記
憶する()。 また、網点画像データ記憶装置500
のCPU501は、網点画像データ生成装置200から
送られてくる網点画像データについて、網点の画素数を
カウントする()。このカウントは、例えば、1ライ
ン分または1頁分の網点画像データの画素について続け
て行う。この場合、網点画像データ生成装置200から
は、図35に示すように、1ライン分または1頁分の網
点画像データが略連続した状態で送られてくる(図35
(b),(d))ことを利用して、1ライン分または1
頁分のカウントを行えばよい。また、ライン制御信号や
ページ制御信号を利用して、1ライン分や1頁分の網点
の画素のカウントを行うことも可能である。
【0495】また、CPU501は、網点画像データ生
成装置200から送られてくるライン制御信号につい
て、ライン数(副走査方向のドット数)をカウントする
()。このカウントは、1頁分の網点画像データにつ
いて続けて行う。この場合、網点画像データ生成装置2
00からは、図35に示すように、1頁分の網点画像デ
ータが略連続した状態で送られてくる(図35(b))
ことを利用して、1頁分のライン制御信号のカウントを
行えばよい。また、ページ制御信号を利用して、1頁分
のライン制御信号のカウントを行うことも可能である。
【0496】なお、図35に示した例では、網点画像デ
ータ生成装置200からの網点画像データの送出に同期
した状態で、ページ制御信号(図35(a))がアクテ
ィブ(ここではHレベル)になる。また、網点画像デー
タ生成装置200からの網点画像データの1ライン分の
送出に同期した状態で、ライン制御信号(図35
(b))がアクティブ(ここではHレベル)になる。な
お、ライン制御信号のライン1を拡大して示すと(図3
5(c))、このHレベルのライン制御信号の期間で、
網点画像データDBが送出されている(図35
(d))。
【0497】この図35の例では、主走査方向にyドッ
トの網点画像データが、副走査方向にxライン分存在す
る様子を模式的に示している。
【0498】そして、網点画像データ記憶装置500の
CPU501は、記憶した網点画像データと、網点画像
データのカウント値と、ライン制御信号のカウント値と
を網点画像記録装置1に送出する。なお、網点画像デー
タ生成装置200で網点画像データが作成されていると
きには、網点画像データ記憶装置500で記憶しつつ、
網点画像データの出力を行う。この場合には、ライン制
御信号とページ制御信号とについても、そのままの状態
の信号を網点画像記録装置1に出力する。
【0499】また、網点画像データ記憶装置500に一
旦蓄積した後、すなわち2回目以降の出力の際には、記
憶された網点画像データと、網点画像データのカウント
値と、ライン制御信号のカウント値とを網点画像記録装
置1に出力する。
【0500】網点画像記録装置1では、網点画像データ
記憶装置500からの網点画像データについては、バッ
ファ204に蓄積する(図34)。そして、ライン制
御信号、ページ制御信号、網点画像データのカウント
値、ライン制御信号のカウント値については、CPU1
00が受信する。ここで、網点画像データ生成装置20
0で網点画像データが生成されていて、網点画像データ
記憶装置500で記憶されつつ出力されているときに
は、CPU100は、ライン制御信号とページ制御信号
とにより、主走査方向及び副走査方向の画像サイズを決
定しつつ、画像記録の制御を行う。
【0501】また、網点画像データ記憶装置500に1
頁分記憶された後に出力されるときには、CPU100
は、網点画像データのカウント値とライン制御信号のカ
ウント値とにより、主走査方向及び副走査方向の画像サ
イズを決定して(図34)、画像記録の制御を行う
(図34)。なお、この場合には、CPU100が画
像サイズと記録媒体サイズとを比較して、任意の位置に
画像記録することが可能になる。
【0502】これにより、以下のような効果が得られ
る。
【0503】・ライン制御信号とページ制御信号とを設
けたことで、主走査方向と副走査方向との大きさが定ま
るため、網点画像生成部において画像サイズを検出する
必要がなくなり、網点画像データの生成開始と共に、画
像記録を開始できる。この結果、転送準備が簡略化さ
れ、総合的な転送時間を短縮することができる。
【0504】・網点画像データの転送中に、網点画像デ
ータとライン制御信号とをカウントしていることで、上
記1回目の画像記録中に、2回目以降の画像記録に必要
になる画像サイズのデータを得ることができる。
【0505】・2回目以降の画像記録では、網点画像デ
ータのカウント値とライン制御信号のカウント値とから
画像サイズが求まるため、記憶された網点画像データを
用いて画像記録を実行することができる。
【0506】・網点画像データ生成装置200から網点
画像データを転送中に画像サイズ決定に必要なカウント
を行っているため、網点画像データ生成装置200から
網点画像記録装置1に対して画像サイズを通知する手段
(通知回路,通知信号線など)を設ける必要がなくな
る。
【0507】・網点画像データ生成装置200における
スクリーン線数が変更された場合であっても、網点画像
データの転送中に画像サイズに関するデータを取得する
ため、網点画像記録装置1では正確な画像サイズを知る
ことができる。
【0508】なお、以上の実施の形態例では、網点画像
データ記憶装置500のCPU501では1ライン分の
画素のカウントとライン数のカウントを行っており、両
カウント値によりCPU501が画像サイズを決定して
いた。このほかに、網点画像データ記憶装置500のC
PU501で1頁分の網点画像データの全画素数のカウ
ントを行うようにしてもよい。その場合には、CPU5
01で全画素数を副走査方向のドット数で割ることで1
ラインの画素数を求めることができ、同様に画像サイズ
を求めることができる。
【0509】また、以上の説明においてはページ制御信
号を用いる場合を示したが、ページ制御信号を用いなく
とも、ライン制御信号における頁ごとの区切りで生じる
所定の時間を利用して頁の切り替わりを判断することで
同様の効果を得ることができる。したがって、ページ制
御信号を使用しない場合には、網点画像データ生成装置
200がページ制御信号を生成することが不要になり、
構成を簡略化することができる。
【0510】[感光材料]
【0511】次に、本装置に用いられる感光材料につい
て説明する。本発明に用いられる感光材料としては、ハ
ロゲン化銀写真感光材料であることが高速露光の観点で
好ましく、また、これにより可能な高速露光で本発明は
特に有用であるが、本発明はこれに限られない。
【0512】このようなハロゲン化銀写真感光材料のハ
ロゲン化銀乳剤としては、画像露光により表面に潜像を
形成する表面潜像型ハロゲン化銀乳剤であってもよい
し、粒子表面が予めかぶらされていない内部潜像型ハロ
ゲン化銀乳剤を用い、画像露光後カブリ処理(造核処
理)を施し、次いで表面現像を行うか、又は画像露光
後、カブリ処理を施しながら表面現像を行うことにより
直接ポジ画像を得ることができる内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤であってもよい。なお、該内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤とは、ハロゲン化銀結晶粒子の主として内部に感
光核を有し、露光によって粒子内部に潜像が形成される
ようなハロゲン化銀粒子含有の乳剤をいう。
【0513】また、好ましく用いられる90%以上が塩化
銀からなるネガ型ハロゲン化銀乳剤には重金属イオンを
含有させるのが有利である。これによっていわゆる相反
則不軌が改良され、高照度露光での減感が防止され、本
発明による高速の露光でも感度性能の変動の影響が少な
く、また、シャドー側での軟調化が防止されることが期
待される。このような目的に用いることの出来る重金属
イオンとしては、鉄、イリジウム、白金、パラジウム、
ニッケル、ロジウム、オスミウム、ルテニウム、コバル
ト等の第8〜10族金属や、カドミウム、亜鉛、水銀など
の第12族遷移金属や、鉛、レニウム、モリブデン、タン
グステン、ガリウム、クロムの各イオンを挙げることが
できる。中でも鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、ガ
リウム、オスミウムの金属イオンが好ましい。これらの
金属イオンは、塩や、錯塩の形でハロゲン化銀乳剤に添
加することが出来る。重金属イオンが錯体を形成する場
合には、その配位子としてシアン化物イオン、チオシア
ン酸イオン、シアン酸イオン、塩化物イオン、臭化物イ
オン、沃化物イオン、カルボニル、アンモニア等を挙げ
ることができる。中でも、シアン化物イオン、チオシア
ン酸イオン、イソチオシアン酸イオン、塩化物イオン、
臭化物イオン等が好ましい。ハロゲン化銀乳剤に重金属
イオンを含有させるためには、該重金属化合物をハロゲ
ン化銀粒子の形成前、ハロゲン化銀粒子の形成中、ハロ
ゲン化銀粒子の形成後の物理熟成中の各工程の任意の場
所で添加すればよい。前述の条件を満たすハロゲン化銀
乳剤を得るには、重金属化合物をハロゲン化物塩と一緒
に溶解して粒子形成工程の全体或いは一部にわたって連
続的に添加する事ができる。また、あらかじめこれらの
重金属化合物を含有するハロゲン化銀微粒子を形成して
おいて、これを添加することによって調製する事もでき
る。重金属イオンをハロゲン化銀乳剤中に添加するとき
の量はハロゲン化銀1モル当り1×10-9モル以上、1×10
-2モル以下がより好ましく、特に1×10-8モル以上5×10
-5モル以下が好ましい。
【0514】また、ハロゲン化銀乳剤の好ましい一つの
形態は、予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤であり、この内部潜像型ハロゲン化銀粒子は、感
光核の大部分を粒子の内部に有するハロゲン化銀粒子で
あって粒子の内部に主として潜像を形成することを特徴
とする。ハロゲン化銀粒子の組成としては、任意のハロ
ゲン化銀、例えば臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃化
銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等が包含される。
【0515】特に好ましくは、塗布銀量が約1〜3.5g
/m2の範囲になるように透明な支持体に塗布した試料の
一部を約0.1秒から約1秒迄のある定められた時間に亘
って光強度スケールに露光し、実質的にハロゲン化銀溶
剤を含有しない粒子の表面像のみを現像する下記の表面
現像液Aを用いて20℃で4分現像した場合に、同一の乳
剤試料の別の一部を同じく露光し、粒子の内部の像を現
像する下記の内部現像液Bで20℃で4分間現像した場合
に得られる最大濃度の1/5より大きくない最大濃度を示
す乳剤である。更に好ましくは、表面現像液Aを用いて
得られた最大濃度は内部現像液Bで得られる最大濃度の
1/10より大きくないものである。
【0516】(表面現像液A) メトール 2.5g L-アスコルビン酸 10.0g メタ硼酸ナトリウム(4水塩) 35.0g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 1000cc
【0517】(内部現像液B) メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(1水塩) 52.5g 臭化カリウム 5.0g 沃化カリウム 0.5g 水を加えて 1000cc
【0518】又、好ましく用いられる内部潜像型ハロゲ
ン化銀乳剤は、種々の方法で調製されるものが含まれ
る。例えば米国特許2,592,250号に記載されているコン
バージョン型ハロゲン化銀乳剤、又は米国特許3,206,31
6号、同3,317,322号及び同3,367,778号に記載されてい
る内部化学増感されたハロゲン化銀粒子を有するハロゲ
ン化銀乳剤、又は米国特許3,271,157号に記載されてい
る多価金属イオンを内蔵しているハロゲン化銀粒子を有
する乳剤、又は米国特許3,761,276号に記載されている
ドープ剤を含有するハロゲン化銀粒子の粒子表面を弱く
化学増感したハロゲン化銀乳剤、又は特開昭50-8524
号、同50ー38525号及び同53-2408号等に記載されている
積層構造を有する粒子から成るハロゲン化銀乳剤、その
他特開昭52ー156614号及び同55-127549号に記載されて
いるハロゲン化銀乳剤などである。
【0519】このような予めかぶらされていない内部潜
像型ハロゲン化銀乳剤は、表面カブリ処理を行うことに
より反転処理を行うことなくポジ画像を与えるが、該カ
ブリ処理は、全面露光を与えることでもよいし、カブリ
剤を用いて化学的に行うのでもよいし、又、強力な現像
液を用いてもよく、更に熱処理等によってもよい。
【0520】該全面露光は画像露光した感光材料を現像
液もしくはその他の水溶液に浸漬するか、又は湿潤させ
た後、全面的に均一露光することによって行れる。ここ
で使用する光源としては、上記写真感光材料の感光波長
領域の光を有するものであればどの様な光源でもよく、
又、フラッシュ光の如き高照度光を短時間当てることも
できるし、弱い光を長時間当ててもよい。又、該全面露
光の時間は上記写真感光材料、現像処理条件、使用する
光源の種類等により、最終的に最良のポジ画像が得られ
るよう広範囲に変えることができる。又、該全面露光の
露光量は、感光材料との組合せにおいて、ある決まった
範囲の露光量を与えることが最も好ましい。通常、過度
に露光量を与えると最小濃度の上昇や減感を起こし、画
質が低下する傾向がある。
【0521】また、ハロゲン化銀写真感光材料に用いる
ことのできるカブリ剤の技術としては特開平6-95283号1
8ページ右欄39行〜19ページ左欄41行に記載の内容の技
術を使用する事が好ましい。
【0522】また、ハロゲン化銀粒子の形状は任意のも
のを用いることが出来る。好ましい一つの例は、(100)
面を結晶表面として有する立方体である。また、米国特
許4183756号、同4225666号、特開昭55-26589号、特公昭
55-42737号や、ザ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィ
ック・サイエンス(J.Photogr.Sci.)21、39(1973)等
の文献に記載された方法等により、八面体、十四面体、
十二面体等の形状を有する粒子をつくり、これを用いる
こともできる。さらに、双晶面を有する粒子を用いても
よい。
【0523】また、ハロゲン化銀粒子は、単一の形状か
らなる粒子が好ましく用いられるが、単分散のハロゲン
化銀乳剤を二種以上同一層に添加する事が特に好まし
い。
【0524】また、ハロゲン化銀粒子の粒径は特に制限
はないが、迅速処理性及び、感度など、他の写真性能な
どを考慮すると好ましくは、0.1〜1.2μm、更に好まし
くは、0.2〜1.0μm の範囲である。
【0525】この粒径は、粒子の投影面積か直径近似値
を使ってこれを測定することができる。粒子が実質的に
均一形状である場合は、粒径分布は直径か投影面積とし
てかなり正確にこれを表すことができる。
【0526】ハロゲン化銀粒子の粒径の分布は、好まし
くは変動係数が 0.22 以下、更に好ましくは 0.15 以下
の単分散ハロゲン化銀粒子であり、特に好ましくは変動
係数0.15以下の単分散乳剤を2種以上同一層に添加す
る事である。ここで変動係数は、粒径分布の広さを表す
係数であり、次式によって定義される。
【0527】変動係数=S/R (ここに、S は粒径分布の標準偏差、R は平均粒径を表
す。)
【0528】ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法として
は、当業界において公知の種々の方法を用いることがで
きる。
【0529】ハロゲン化銀乳剤は、酸性法、中性法、ア
ンモニア法の何れで得られたものであってもよい。該粒
子は一時に成長させたものであってもよいし、種粒子を
作った後で成長させてもよい。種粒子を作る方法と成長
させる方法は同じであっても、異なってもよい。
【0530】また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物塩
を反応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時
混合法、それらの組合せなど、いずれでもよいが、同時
混合法で得られたものが好ましい。更に同時混合法の一
形式として特開昭54-48521号等に記載されているpAgコ
ントロールド・ダブルジェット法を用いることもでき
る。
【0531】また、特開昭57-92523号、同57-92524号等
に記載の反応母液中に配置された添加装置から水溶性銀
塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を供給する装置、ド
イツ公開特許2921164号等に記載された水溶性銀塩及び
水溶性ハロゲン化物塩水溶液を連続的に濃度変化して添
加する装置、特公昭56-501776号等に記載の反応器外に
反応母液を取り出し、限外濾過法で濃縮することにより
ハロゲン化銀粒子間の距離を一定に保ちながら粒子形成
を行なう装置などを用いてもよい。
【0532】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲ
ン化銀溶剤を用いてもよい。また、メルカプト基を有す
る化合物、含窒素ヘテロ環化合物または増感色素のよう
な化合物をハロゲン化銀粒子の形成時、または、粒子形
成終了の後に添加して用いてもよい。
【0533】好ましく用いられる90%以上が塩化銀から
なるネガ型ハロゲン化銀乳剤は、金化合物を用いる増感
法、カルコゲン増感剤を用いる増感法を組み合わせて用
いることが出来る。カルコゲン増感剤としては、イオウ
増感剤、セレン増感剤、テルル増感剤などを用いること
が出来るが、イオウ増感剤が好ましい。イオウ増感剤と
してはチオ硫酸塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、ア
リルイソチアシアネート、シスチン、p-トルエンチオ
スルホン酸塩、ローダニン、無機イオウ等が挙げられ
る。
【0534】イオウ増感剤の添加量としては、適用され
るハロゲン化銀乳剤の種類や期待する効果の大きさなど
により変える事が好ましいが、ハロゲン化銀1モル当た
り5×10-10〜5×10-5モルの範囲、好ましくは5×10-8〜
3×10-5モルの範囲が好ましい。金増感剤としては、塩
化金酸、硫化金等の他各種の金錯体として添加すること
ができる。用いられる配位子化合物としては、ジメチル
ローダニン、チオシアン酸、メルカプトテトラゾール、
メルカプトトリアゾール等を挙げることができる。金化
合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化
合物の種類、熟成条件などによって一様ではないが、通
常はハロゲン化銀1モル当たり 1×10-4 モル〜1×10-8
モルであることが好ましい。更に好ましくは 1×10-5
モル〜1×10-8 モルである。
【0535】好ましく用いられる90%以上が塩化銀から
なるネガ型ハロゲン化銀乳剤の化学増感法としては、還
元増感法を用いてもよい。
【0536】ハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀感光
材料の調製工程中に生じるカブリを防止したり、保存中
の性能変動を小さくしたり、現像時に生じるカブリを防
止する目的で公知のカブリ防止剤、安定剤を用いること
が出来る。こうした目的に用いることのできる好ましい
化合物の例として、特開平2-146036号7ページ下欄に記
載された一般式(II)で表される化合物を挙げること
ができ、さらに好ましい具体的な化合物としては、同公
報の8ページに記載の(IIa−1)〜(IIa−
8)、(IIb−1)〜(IIb−7)の化合物や、1-
(3-メトキシフェニル)-5-メルカプトテトラゾール、1
-(4-エトキシフェニル)-5-メルカプトテトラゾール、
1-(3-フェニルアセトアミドフェニル)-5-メルカプト
テトラゾール等の化合物を挙げることができる。また、
臭化銀含量の高い乳剤では、テトラザインデン系の化合
物が好ましく用いられる。これらの化合物は、その目的
に応じて、ハロゲン化銀乳剤粒子の調製工程、化学増感
工程、化学増感工程の終了時、塗布液調製工程などの工
程で添加される。これらの化合物の存在下に化学増感を
行う場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×10-5モル〜5
×10-4モル程度の量で好ましく用いられる。化学増感終
了時に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×1
0-6モル〜1×10-2モル程度の量が好ましく、1×10-5モ
ル〜5×10-3モルがより好ましい。塗布液調製工程にお
いて、ハロゲン化銀乳剤層に添加する場合には、ハロゲ
ン化銀1モル当り1×10-6モル〜1×10-1モル程度の量が
好ましく、1×10-5モル〜1×10-2モルがより好ましい。
またハロゲン化銀乳剤層以外の層に添加する場合には、
塗布被膜中の量が、1m2当り1×10-9モル〜1×10-3モル
程度の量が好ましい。
【0537】ハロゲン化銀写真感光材料には、イラジエ
ーション防止やハレーション防止の目的で種々の波長域
に吸収を有する染料を用いることができる。この目的
で、公知の化合物をいずれも用いることが出来るが、特
に、可視域に吸収を有する染料としては、特開平3-2518
40号308ページに記載のAI−1〜11の染料および特
開平6-3770号記載の染料が好ましく用いられる。赤外線
吸収染料としては、特開平1-280750号2ページ左下欄に
記載の一般式(I)、(II)、(III)で表される
化合物が好ましい分光特性を有し、ハロゲン化銀写真乳
剤の写真特性への影響もなく、また残色による汚染もな
く好ましい。好ましい化合物の具体例として、同公報3
ページ左下欄〜5ページ左下欄に挙げられた例示化合物
(1)〜(45)を挙げることができる。
【0538】無機化合物としては、コロイド銀、コロイ
ドマンガン等が好適であるが、コロイド銀が特に好まし
い。これらコロイド状金属は処理液中で脱色するため本
発明に用いられるハロゲン化銀感光材料にも有効であ
る。用いられるコロイド銀の量は、銀の形状や目的によ
っても異なるが、0.01〜0.3g/m2の量が好ましく、0.02
〜0.1g/m2の量がより好ましく用いられる。塗布量が多
すぎると白地が黄色味になる問題点があり、白さの再現
の観点からは、黄色及び黒色コロイド銀の使用量は少な
い方が好ましく、使用しないことが好ましい。
【0539】上記のコロイド銀、例えば灰色コロイド銀
は、硝酸銀をゼラチン中でハイドロキノン、フェニド
ン、アスコルビン酸、ピロガロールまたはデキストリン
のような還元剤の存在下にアルカリ性を保って還元し、
その後、中和、冷却してゼラチンをゲル化させてから、
ヌードル水洗法によって還元剤や不要な塩類を除去する
ことによって得られる。アルカリ性で還元する際、アザ
インデン化合物、メルカプト化合物の存在下で反応を行
うと、均一な粒子のコロイド銀分散液を得ることができ
る。
【0540】ハロゲン化銀写真感光材料は、ハロゲン化
銀乳剤層のうち最も支持体に近いハロゲン化銀乳剤層よ
り支持体に近い側に少なくとも1層の着色された親水性
コロイド層を有することが好ましく、該層に白色顔料を
含有していてもよい。例えばルチル型二酸化チタン、ア
ナターゼ型二酸化チタン、硫酸バリウム、ステアリン酸
バリウム、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、カオ
リン等を用いることができるが、種々の理由から、中で
も二酸化チタンが好ましい。白色顔料は処理液が浸透で
きるような例えばゼラチン等の親水性コロイドの水溶液
バインダー中に分散される。白色顔料の塗布付量は好ま
しくは0.1g/m2〜50g/m2の範囲であり、更
に好ましくは0.2g/m2〜5g/m2の範囲であ
る。
【0541】白色顔料の平均一次粒径は0.30μm以
上3.0μm以下であることが好ましい。更に好ましく
は0.32μm以上1.0μm以下である。ここで平均
1次粒径とは、白色顔料の粒子群を電子顕微鏡で観察
し、粒子体積とその頻度の積が最大となる粒子体積の立
方根をここでは平均粒径とする。
【0542】この白色顔料は、単独で用いてもよいし複
数の異なる白色顔料を混合して用いることもできる。複
数の平均粒径のことなる白色顔料を併用した場合には混
合された白色顔料の平均1次粒径が0.30μm以上で
あればよいし、または混合する前のいずれかの白色顔料
の平均1次粒径が0.30μm以上であればよい。白色
顔料を有する親水性コロイド層には、例えばコロイド銀
や水溶性の染料、染料の固体分散物等のような支持体や
白色顔料によるハレーションを防止する機能を有する光
吸収物質を含有させることが鮮鋭性向上の観点から好ま
しい。
【0543】支持体と、支持体から最も近いハロゲン化
銀乳剤層との間には、白色顔料含有層の他に必要に応じ
て下塗り層、あるいは任意の位置に中間層等の非感光性
親水性コロイド層を設けることができる。ハロゲン化銀
写真感光材料中に、蛍光増白剤を添加する事で白地性を
より改良でき好ましい。蛍光増白剤は、紫外線を吸収し
て可視光の蛍光を発する事のできる化合物であれば特に
制限はないが、好ましい一つの形態は、分子中に少なく
とも1個以上のスルホン酸基を有する化合物であり、他
の好ましい一つの形態は、蛍光増白効果を有する固体微
粒子化合物である。
【0544】分子中にスルホン酸基を有する化合物のう
ち好ましい化合物として、1分子中に4個以上のスルホ
ン酸基を有するジアミノスチルベン系蛍光増白剤、特開
平4-1633号公報5ページ右上欄に記載の一般式IIで示さ
れる化合物を挙げることができる。このような蛍光増白
剤の具体例としては、特開平4-1633号公報5ページ右下
欄〜7ページ左上欄に記載の化合物1〜23を挙げること
ができる。このような蛍光増白剤はハロゲン化銀乳剤
層、非感光性層などのいずれの層に添加してもよいが、
非感光性層に添加するのがより好ましい。蛍光増白剤の
添加量としては、0.01〜2g/m2が好ましく、0.02〜
1g/m2がより好ましい。
【0545】蛍光増白効果を有する固体微粒子化合物
は、実質的に水に不溶性の蛍光増白効果を有する化合物
であり、実質的に水に不要で常温で蛍光増白効果を有す
る化合物ならば、どのタイプの化合物の用いることがで
きる。ここで水に実質的に不溶とは、25℃において、純
水100gに対する溶解度が1.0g以下であることを表す。
【0546】実質的に水不溶の蛍光増白効果を有する化
合物としては、一般的な水不溶性の蛍光増白剤を用いる
ことができる。
【0547】ハロゲン化銀写真感光材料は、ハロゲン化
銀を種々の波長の光に感光させるため種々の公知の増感
色素が用いられる。このような目的で用いられる青感光
性増感色素としては、特開平3-251840号公報28ページに
記載のBS−1〜8を単独でまたは組み合わせて好まし
く用いることができる。緑感光性増感色素としては、同
公報28ページに記載のGS−1〜5が好ましく用いられ
る。赤感光性増感色素としては同公報29ページに記載の
RS−1〜8が好ましく用いられる。また、半導体レー
ザーを用いるなどして赤外光により画像露光を行う場合
には、赤外感光性増感色素を用いる必要があるが、赤外
感光性増感色素としては、特開平4-285950号公報6〜8ペ
ージに記載のIRS−1〜11の色素が好ましく用いら
れる。また、これらの赤外、赤、緑、青感光性増感色素
に特開平4-285950号公報8〜9ページに記載の強色増感剤
SS−1〜SS−9や特開平5-66515号公報15〜17ペー
ジに記載の化合物S−1〜S−17を組み合わせて用い
るのが好ましい。
【0548】これらの増感色素の添加時期としては、ハ
ロゲン化銀粒子形成から化学増感終了までの任意の時期
でよい。
【0549】増感色素の添加方法としては、メタノー
ル、エタノール、フッ素化アルコール、アセトン、ジメ
チルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して
溶液として添加してもよいし、固体分散物として添加し
てもよい。
【0550】ハロゲン化銀乳剤は一種または、二種以上
の増感色素を組み合わせて含有してもよい。
【0551】ハロゲン化銀写真感光材料に用いられるカ
プラーとしては、発色現像主薬の酸化体とカップリング
反応して340nmより長波長域に分光吸収極大波長を有す
るカップリング生成物を形成し得るいかなる化合物をも
用いることが出来るが、特に代表的な物としては、波長
域350〜500nmに分光吸収極大波長を有するイエロー色素
形成カプラー、波長域500〜600nmに分光吸収極大波長を
有するマゼンタ色素形成カプラー、波長域600〜750nmに
分光吸収極大波長を有するシアン色素形成カプラーとし
て知られているものが代表的である。
【0552】ハロゲン化銀写真感光材料に用いられるマ
ゼンタカプラーとしては特開平6-95283号公報7ページ右
欄記載の一般式[M−1]で示される化合物が発色色素
の分光吸収特性がよく好ましい。好ましい化合物の具体
例としては、同号公報8ページ〜11ページに記載の化合
物M−1〜M−19を挙げる事ができる。更に他の具体例
としては欧州公開特許0273712号6〜21頁に記載されてい
る化合物M−1〜M−61及び同0235913号36〜92頁に記載
されている化合物1〜223の中の上述の代表的具体例以
外のものがある。
【0553】該マゼンタカプラーは他の種類のマゼンタ
カプラーと併用することもでき、通常ハロゲン化銀1モ
ル当たり1×10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2モ
ル〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。ハロゲ
ン化銀写真感光材料において形成されるマゼンタ画像の
分光吸収のλmaxは530〜560nmであることが好ましく、
またλL0.2は、580〜635nmであることが好ましい。
【0554】ここで、ハロゲン化銀写真感光材料により
形成されるマゼンタ画像の分光吸収のλL0.2及びλmax
は次の方法で測定される量である。 (λL0.2及びλmaxの測定方法)
【0555】ハロゲン化銀写真感光材料にポジ型乳剤を
用いている場合、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を、
シアン画像の最低濃度が得られる最小限の光量の赤色光
で均一に露光し、かつ黄色画像の最低濃度が得られる最
小限の光量の青色光で均一に露光した後、NDフィルター
を通して白色光を当てた後現像処理した時に、分光光度
計に積分球を取り付け、酸化マグネシウムの標準白板で
ゼロ補正して500〜700nmの分光吸収を測定した時の吸光
度の最大値が1.0となるようにNDフィルターの濃度を調
節してマゼンタ画像を作製する。また該感光材料にネガ
型乳剤を用いている場合、NDフィルターを通して緑色光
を当て現像処理しマゼンタ画像を形成した時、上記のポ
ジと同様の最大吸光度が得られるようにNDフィルターの
濃度を調節する。λL0.2とは、このマゼンタ画像を分光
吸光度曲線上において、最大吸光度が1.0を示す波長よ
りも長波で、吸光度が0.2を示す波長をいう。
【0556】ハロゲン化銀写真感光材料のマゼンタ画像
形成層には、マゼンタカプラーに加えてイエローカプラ
ーが含有される事が好ましい。これらのカプラーのpK
aの差は2以内であることが好ましく、更に好ましくは
1.5以内である。本発明のマゼンタ画像形成性層に含有
させる好ましいイエローカプラーは特開平6ー95283号公
報12ページ右欄に記載の一般記載一般式[Y−Ia]で
表されるカプラーである。同公報の一般式[Y−1]で
表されるカプラーのうち特に好ましいものは、一般式
[M−1]で表されるマゼンタカプラーと組み合わせる
場合、組み合わせる[M−1]で表されるカプラーのp
Kaより3以上低くないpKa値より3以上低くないp
Ka値を有するカプラーである。
【0557】該イエローカプラーとして具体的な化合物
例は、特開平6-95283号公報12〜13ページ記載の化合物
Y−1及びY−2の他、特開平2-139542号の13ページか
ら17ページ記載の化合物(Y−1)〜(Y−58)を好
ましく使用することができるがもちろんこれらに限定さ
れることはない。ハロゲン化銀写真感光材料においてシ
アン画像形成層中に含有されるシアンカプラーとして
は、公知のフェノール系、ナフトール系又はイミダゾー
ル系カプラーを用いることができる。例えば、アルキル
基、アシルアミノ基、或いはウレイド基などを置換した
フェノール系カプラー、5-アミノナフトール骨格から形
成されるナフトール系カプラー、離脱基として酸素原子
を導入した2等量型ナフトール系カプラーなどが代表さ
れる。このうち好ましい化合物としては特開平6ー95283
号公報13ページ記載の一般式[C−I][C−II]が挙
げられる。
【0558】該シアンカプラーは通常ハロゲン化銀乳剤
層において、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜1モ
ル、好ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範囲で用いる
ことができる。
【0559】本発明に係る感光材料においてイエロー画
像形成層中に含有されるイエローカプラーとしては、公
知のアシルアセトアニリド系カプラー等を好ましく用い
ることができる。
【0560】該イエローカプラーの具体例としては、例
えば特開平3-241345号の5頁〜9頁に記載の化合物、Y−
I−1〜Y−I−55で示される化合物、もしくは特開平3-
209466号の11〜14頁に記載の化合物、Y−1〜Y−30で
示される化合物も好ましく使用することができる。更に
特開平6-95283号公報21ページ記載の一般式[Y−I]で
表されるカプラー等も挙げることができる。
【0561】ハロゲン化銀写真感光材料により形成され
るイエロー画像の分光吸収のλmaxは425nm以上であるこ
とが好ましく、λL0.2は515nm以下であることが好まし
い。
【0562】該イエロー色画像の分光吸収のλL0.2と
は、特開平6-95283号公報21ページ右欄1行〜24行に記載
の内容で定義される値であり、イエロー色素画像の分光
吸収特性で長波側の不要吸収の大きさを表す。
【0563】該イエローカプラーは通常ハロゲン化銀乳
剤層において、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜1
モル、好ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範囲で用い
ることができる。
【0564】該マゼンタ色画像、シアン色画像、及びイ
エロー色画像の分光吸収特性を調整するために、色調調
整作用を有する化合物を添加する事が好ましい。このた
めの化合物としては、特開平6-95283号公報22ページ記
載の一般式[HBS−I]および[HBS−II]で示さ
れる化合物が好ましく、より好ましくは同号公報22ペー
ジ記載の一般式[HBS−II]で示される化合物であ
る。
【0565】ハロゲン化銀写真感光材料においてハロゲ
ン化銀乳剤層は支持体上に積層塗布されるが支持体から
の順番はどのような順番でもよい。この他に必要に応じ
中間層、フィルター層、保護層等を配置することができ
る。
【0566】マゼンタ、シアン、イエローの各カプラー
には、形成された色素画像の光、熱、湿度等による褪色
を防止するため褪色防止剤を併用することができる。好
ましい化合物としては、特開平2-66541号公報3ページ記
載の一般式IおよびIIで示されるフェニルエーテル系化
合物、特開平3-174150号公報記載の一般式IIIBで示され
るフェノール系化合物、特開平64-90445号公報記載の一
般式Aで示されるアミン系化合物、特開昭62-182741号
公報記載の一般式XII、XIII、XIV、XVで示される金属錯
体が特にマゼンタ色素用として好ましい。また特開平1-
196049号公報記載の一般式I’で示される化合物および
特開平5-11417号公報記載の一般式IIで示される化合物
が特にイエロー、シアン色素用として好ましい。
【0567】ハロゲン化銀写真感光材料に用いられるカ
プラーやその他の有機化合物を添加するのに水中油滴型
乳化分散法を用いる場合には、通常、沸点150℃以上の
水不溶性高沸点有機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/
または水溶性有機溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶
液などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて乳化
分散する。分散手段としては、撹拌機、ホモジナイザ
ー、コロイドミル、フロージェットミキサー、超音波分
散機等を用いることができる。分散後、または、分散と
同時に低沸点有機溶媒を除去する工程を入れてもよい。
カプラー等を溶解して分散するために用いることの出来
る高沸点有機溶媒としては、ジオクチルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジブチルフタレート等のフタル
酸エステル類、トリクレジルホスフェート、トリオクチ
ルホスフェート等のリン酸エステル類、トリオクチルホ
スフィンオキサイド等のホスフィンオキサイド類が好ま
しく用いられる。また高沸点有機溶媒の誘電率としては
3.5〜7.0である事が好ましい。また二種以上の高沸点有
機溶媒を併用することもできる。ハロゲン化銀写真感光
材料に用いられる写真用添加剤の分散や塗布時の表面張
力調整のため用いられる界面活性剤として好ましい化合
物としては、1分子中に炭素数8〜30の疎水性基とスルホ
ン酸基またはその塩を含有するものが挙げられる。具体
的には特開昭64-26854号公報記載のA−1〜A−11が挙
げられる。またアルキル基に弗素原子を置換した界面活
性剤も好ましく用いられる。これらの分散液は通常ハロ
ゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添加されるが、分散後
塗布液に添加されるまでの時間、および塗布液に添加後
塗布までの時間は短いほうがよく各々10時間以内が好ま
しく、3時間以内、20分以内がより好ましい。ハロゲン
化銀写真感光材料には、現像主薬酸化体と反応する化合
物を感光層と感光層の間の層に添加して色濁りを防止し
たりまたハロゲン化銀乳剤層に添加してカブリ等を改良
する事が好ましい。このための化合物としてはハイドロ
キノン誘導体が好ましく、さらに好ましくは2、5ージーt-
オクチルハイドロキノンのようなジアルキルハイドロキ
ノンである。特に好ましい化合物は特開平4-133056号公
報記載の一般式IIで示される化合物であり、同号公報13
〜14ページ記載の化合物IIー1〜IIー14および17ページ記
載の化合物1が挙げられる。ハロゲン化銀写真感光材料
中には紫外線吸収剤を添加してスタチックカブリを防止
したり色素画像の耐光性を改良することが好ましい。好
ましい紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール類が挙
げられ、特に好ましい化合物としては特開平1-250944号
公報記載の一般式III-3で示される化合物、特開昭64-66
646号公報記載の一般式IIIで示される化合物、特開昭63
-187240号公報記載のUV−1L〜UV−27L、特開平4-16
33号公報記載の一般式Iで示される化合物、特開平5-16
5144号公報記載の一般式(I)、(II)で示される化合
物が挙げられる。ハロゲン化銀写真感光材料には、油溶
性染料や顔料を含有すると白地性が改良され好ましい。
油溶性染料の代表的具体例は、特開平2-842号公報8ペ
ージ〜9ページに記載の化合物1〜27があげられる。
【0568】ハロゲン化銀写真感光材料には、バインダ
ーとしてゼラチンを用いることが有利であるが、必要に
応じて他のゼラチン、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の
高分子のグラフトポリマー、ゼラチン以外のタンパク
質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一あるいは共重合
体のごとき合成親水性高分子物質等の親水性コロイドも
用いることができる。これらバインダーの硬膜剤として
はビニルスルホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤
を単独または併用して使用する事が好ましい。特開昭61
ー249054号、同61-245153号公報記載の化合物を使用する
事が好ましい。また写真性能や画像保存性に悪影響する
カビや細菌の繁殖を防ぐためコロイド層中に特開平3-15
7646号公報記載のような防腐剤および抗カビ剤を添加す
る事が好ましい。また感光材料または処理後の試料の表
面の物性を改良するため保護層に特開平6-118543号公報
や特開平2-73250号公報記載の滑り剤やマット剤を添加
する事が好ましい。
【0569】感光材料に用いる支持体としては、どのよ
うな材質を用いてもよく、ポリエチレンやポリエチレン
テレフタレートで被覆した紙、天然パルプや合成パルプ
からなる紙支持体、塩化ビニルシート、白色顔料を含有
してもよいポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト支持体、バライタ紙などを用いることができる。なか
でも、原紙の両面に耐水性樹脂被覆層を有する支持体が
好ましい。耐水性樹脂としてはポリエチレンやポリエチ
レンテレフタレートまたはそれらのコポリマーが好まし
い。
【0570】紙の表面に耐水性樹脂被覆層を有する支持
体は、通常、50〜300g/m2の重量を有する表面の平滑な
ものが用いられるが、プルーフ画像を得る目的に対して
は、取り扱いの感覚を印刷用紙に近づけるため、130g/m
2以下の原紙が好ましく用いられ、さらに70〜120g/m2の
原紙が好ましく用いられる。感光材料に使用されている
紙の表面に耐水性樹脂被覆層を有する支持体はテーバー
剛度(Taber Stiffness)が0.8から
4.0であることが好ましい。テーバー剛度の測定は、
剛度測定器V−5モデル150B Taber V−5
Stiffness tester(TABER I
NSTRUMENT−A TELEDYNE COMP
ANY)を用いて測定できる。尚、支持体は縦方向と横
方向で剛度値が異なるのが一般的であるが、少なくとも
片方がこの範囲に入っていればよい。テーバー剛度が
0.8より小さいと、連続処理時に、自現機中で搬送不
良を起こす等実用上問題がある。
【0571】感光材料に用いられる支持体としては、ラ
ンダムな凹凸を有するものであっても平滑なものであっ
ても好ましく用いることができる。平滑なものであれ
ば、支持体の表面の凹凸を連続的に測定し、その測定信
号を高速フーリエ変換により周波数解析して得られた空
間周波数ごとのパワースペクトルを1〜12.5mmの
周波数区間で積分値したものの平方根(PY値)が2.
9μm以下であることが好ましい。より好ましくは1.
8μm以下、更に好ましくは1.15μm以下のPY値
である。下限は0である。
【0572】表面の凹凸の測定はフィルム厚み連続測定
機(例えばアンリツ社製)を用いて測定することができ
る。得られた測定信号は周波数解析機(例えば、日立電
子社製:VC−2403)を用いて周波数解析すること
ができる。
【0573】支持体に用いられる白色顔料としては、無
機及び/または有機の白色顔料を用いることができ、好
ましくは無機の白色顔料が用いられる。例えば硫酸バリ
ウム等のアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシウム等
のアルカリ土類金属の炭酸塩、微粉ケイ酸、合成ケイ酸
塩等のシリカ類、ケイ酸カルシウム、アルミナ、アルミ
ナ水和物、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレイ等が
あげられる。白色顔料は好ましくは硫酸バリウム、酸化
チタンである。
【0574】支持体の表面の耐水性樹脂層中に含有され
る白色顔料の量は、鮮鋭性を改良するうえで13重量%以
上が好ましく、さらには15重量%が好ましい。
【0575】紙支持体の耐水性樹脂層中の白色顔料の分
散度は、特開平2-28640号に記載の方法で測定すること
ができる。この方法で測定したときに、白色顔料の分散
度が公報に記載の変動係数として0.20以下であることが
好ましく、0.15以下であることがより好ましい。
【0576】感光材料に用いられる両面に耐水性樹脂層
を有する紙支持体の樹脂層は、1層であってもよいし、
複数層からなってもよい。複数層とし、乳剤層と接する
方に白色顔料を高濃度で含有させると鮮鋭性の向上が大
きく、プルーフ用画像を形成するのに好ましい。
【0577】また支持体の中心面平均粗さ(SRa)の
値が0.15μm以下、さらには0.12μm以下であるほうが
光沢性がよいという効果が得られより好ましい。
【0578】感光材料は、必要に応じて支持体表面にコ
ロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施した後、直接ま
たは下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止性、寸度安
定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩擦特性
及び/またはその他の特性を向上するための1または2
以上の下塗層)を介して塗布されていてもよい。
【0579】ハロゲン化銀写真写真感光材料の塗布に際
して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いてもよ
い。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布すること
の出来るエクストルージョンコーティング及びカーテン
コーティングが特に有用である。
【0580】ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理にお
いては、発色現像、漂白定着、水洗又は安定化処理の各
工程を順次行うものや、発色現像、漂白、定着、水洗又
は安定化処理の各工程を順次行うものが好ましいが、こ
れらに限られず、他の処理方法であってもよい。
【0581】そして、このような発色現像において用い
られる芳香族一級アミン現像主薬としては、公知の化合
物を用いることができる。これらの化合物の例として下
記の化合物を上げることができる。 CD-1) N,N-ジエチルーp-フェニレンジアミン CD-2) 2-アミノ-5-ジエチルアミノトルエン CD-3) 2-アミノー5ー(N-エチル-N-ラウリルアミノ)ト
ルエン CD-4) 4-(N-エチル-N-(βーヒドロキシエチル)アミ
ノ)アニリン CD-5) 2-メチル-4-(N-エチル-N-(βーヒドロキシエチ
ル)アミノ)アニリン CD-6) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-(メタン
スルホンアミド)エチル) ーアニリン CD-7) N-(2ーアミノ-5-ジエチルアミノフェニルエチ
ル)メタンスルホンアミド CD-8) N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン CD-9) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-メトキシエチル
アニリン CD-10) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-エトキシ
エチル)アニリン CD-11) 4ーアミノ-3-メチル-N-エチル-N-(γーヒドロキ
シプロピル)アニリン
【0582】上記発色現像液を任意のpH域で使用でき
るが、迅速処理の観点からpH9.5〜13.0であることが
好ましく、より好ましくはpH9.8〜12.0の範囲で用い
られる。
【0583】発色現像の処理温度は、35℃以上、70℃以
下が好ましい。温度が高いほど短時間の処理が可能であ
り好ましいが、処理液の安定性からはあまり高くない方
が好ましく、37℃以上60℃以下で処理することが好まし
い。
【0584】発色現像時間は、従来一般には3分30秒程
度で行われているが、本発明では40秒以内が好ましく、
さらに25秒以内の範囲で行うことがさらに好ましい。
【0585】発色現像液には、の発色現像主薬に加え
て、既知の現像液成分化合物を添加することが出来る。
通常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩化物イオ
ン、ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、キ
レート剤などが用いられる。
【0586】ハロゲン化銀写真感光材料は、発色現像
後、漂白処理及び定着処理を施されることが好ましい。
漂白処理は定着処理と同時に行なってもよい。定着処理
の後は、通常は水洗処理が行なわれる。また、水洗処理
の代替として、安定化処理を行なってもよい。本発明の
ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理に用いる現像処理
装置としては、処理槽に配置されたローラーに感光材料
をはさんで搬送するローラートトランスポートタイプで
あっても、ベルトに感光材料を固定して搬送するエンド
レスベルト方式であってもよいが、処理槽をスリット状
に形成して、この処理槽に処理液を供給するとともに感
光材料を搬送する方式や処理液を噴霧状にするスプレー
方式、処理液を含浸させた担体との接触によるウエッブ
方式、粘性処理液による方式なども用いることができ
る。大量に処理する場合には、自動現像機を用いてラン
ニング処理されるのが、通常だがこの際、補充液の補充
量は少ない程好ましく、環境適性等より最も好ましい処
理形態は、補充方法として錠剤の形態で処理剤を添加す
ることであり、公開技報94-16935に記載の方法が最も好
ましい。
【0587】
【実験例】以下の2つの実験例で作成した感光材料を本
実施形態のシステムで高速露光したところ、得られたカ
ラープルーフの濃度が安定し、感度の変動が少なく、色
調の変動も少なかった。
【0588】〈実験例1〉
【0589】予めカブらされていない内部潜像型直接ポ
ジハロゲン化銀乳剤を用いたハロゲン化銀感光材料を作
製した。
【0590】《乳剤EM−P1の調製》
【0591】オセインゼラチンを含む水溶液を40℃に
制御しながら、アンモニア及び硝酸銀を含む水溶液と、
臭化カリウム及び塩化ナトリウム(モル比でKBr:N
aCl=95:5)を含む水溶液とをコントロールダブ
ルジェット法で同時に添加して、粒径0.30μmの立
方体塩臭化銀コア乳剤を得た。その際、粒子形状として
立方体が得られるようにpH及びpAgを制御した。
【0592】得られたコア乳剤に更にアンモニア及び硝
酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム
(モル比でKBr:NaCl=40:60)を含む水溶
液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、平均粒径0.42μmとなるまでシェルを形成し
た。その際、粒子形状として立方体が得られるようにp
H及びpAgを制御した。
【0593】水洗を行い水溶性塩を除去した後、ゼラチ
ンを加えてEM−P1を得た。この乳剤EM−P1の粒
径分布の広さは8%であった。
【0594】《乳剤EM−P2の調製》
【0595】オセインゼラチンを含む水溶液を40℃に
制御しながら、アンモニア及び硝酸銀を含む水溶液と、
臭化カリウム及び塩化ナトリウム(モル比でKBr:N
aCl=95:5)を含む水溶液とをコントロールダブ
ルジェット法で同時に添加して、粒径0.18μmの立
方体塩臭化銀コア乳剤を得た。その際、粒子形状として
立方体が得られるようにpH及びpAgを制御した。
【0596】得られたコア乳剤に更にアンモニア及び硝
酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム
(モル比でKBr:NaCl=40:60)を含む水溶
液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、平均粒径0.25μmとなるまでシェルを形成し
た。その際、粒子形状として立方体が得られるようにp
H及びpAgを制御した。
【0597】水洗を行い水溶性塩を除去した後、ゼラチ
ンを加えてEM−P2を得た。この乳剤EM−2の粒径
分布の広さは8%であった。
【0598】乳剤EM−P1、EM−P2を塗布銀量が
銀として2g/m2になるように透明な三酢酸セルロース
支持体に塗布した試料の一部を、0.5秒光楔露光し、表
面現像液Aを用いて20℃で4分現像し、他の試料の一部
を同様に露光後、内部現像液Bで20℃で4分間現像し
た。表面現像の最大濃度は、内部現像の最大濃度の約1/
12であった。EM−P1、EM−P2はともに内部潜像
型のハロゲン化銀乳剤であることが確かめられた。
【0599】《緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製》
【0600】乳剤EM−P1に増感色素GS−1を加え
て最適に色増感した後、T−1(4−ヒドロキシ−6−
メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン)を銀1
モル当たり600mg添加して緑感性乳剤Em−G1を作
製した。
【0601】《赤感性ハロゲン化銀の調製》
【0602】乳剤EM−P2に増感色素RS−1及びR
S−2を加えて最適に色増感した他は緑感性乳剤Em−
G1と同様にして赤感性乳剤Em−R1を作製した。
【0603】《赤外感光性ハロゲン化銀乳剤の調製》
【0604】乳剤EM−P2に増感色素IRS−1及びI
RS−2を加えて最適に色増感した他は緑感性乳剤Em−
G1と同様にして赤外感光性乳剤Em−IFR1を作成
した。
【0605】
【化1】
【0606】《多層ハロゲン化銀感光材料試料の作製》
片面に高密度ポリエチレンを、もう一方の面にアナター
ゼ型酸化チタンを15重量%の含有量で分散して含む溶
融ポリエチレンをラミネートした、平米当たりの重量が
115gのポリエチレンラミネート紙反射支持体(テーバ
ー剛度=3.5、PY値=2.7μm)上に、上記Em−G
1、Em−R1、Em−IFR1の各乳剤を用い、下記
表1に示す層構成の各層を酸化チタンを含有するポリエ
チレン層の側に塗設し、更に裏面側にはゼラチン6.0
0g/m2、シリカマット剤0.65g/m2を塗設し
た多層ハロゲン化銀感光材料試料No.101を作製した。尚
硬膜剤として、H−1、H−2を添加した。塗布助剤及
び分散用助剤としては界面活性剤SU−1、SU−2、
SU−3を添加し、調製した。 SU−1:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)エス
テル・ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)エステル・ナトリウ
ム SU−3:トリ−i−プロピルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム H−1:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリ
アジン・ナトリウム H−2:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン
【0607】
【表1】
【0608】
【表2】
【0609】
【化2】
【0610】SO−1:トリオクチルホスフィンオキサ
イド SO−2:ジ(i-デシル)フタレート HQ−1:2,5-ジ(t-ブチル)ハイドロキノン HQ−2:2,5-ジ((1,1-ジメチル-4-ヘキシルオキシ
カルボニル)ブチル)ハイドロキノン HQ−3:2,5-ジ-sec-ドデシルハイドロキノンと2,5-
ジ-secテトラデシルハイド ロキノンと2-sec-
ドデシル-5-sec-テトラデシルハイドロキノンの重量
比1:1:2の混合物 T−2:1-(3-アセトアミドフェニル)-5-メルカプト
テトラゾール T−3:N-ベンジルアデニン
【0611】《処理工程》 処理工程 温度 時間 浸漬(現像液) 37℃ 12秒 カブリ露光 − 12秒 現像 37℃ 95秒 漂白定着 35℃ 45秒 安定化処理 25〜35℃ 90秒 乾燥 50〜85℃ 40秒
【0612】 <発色現像液組成> ベンジルアルコール 15.0ml エチレングリコール 8.0ml ジエチレングリコール 15.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 1.0g 炭酸カリウム 25.0g T−1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4−アミノ−N−エチル−N− (β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 4.5g 蛍光増白剤(4,4’−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて全量を1000mlとし、pH10.15に
調整する。
【0613】 <漂白定着液組成> ジエチレントリアミン五酢酸第2鉄アンモニウム 90.0g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 180.0ml 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.15g 炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH7.1に調整し、水を
加えて全量を1000mlとする。
【0614】 <安定化液組成> o−フェニルフェノール 0.1g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 4.0g ジエチレントリアミン五酢酸 2.0g 水酸化アンモニウム(28%水溶液) 0.7g 蛍光増白剤(4,4’−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水を加えて全量を1000mlとし、水酸化アンモニウ
ムまたは硫酸でpH7.5に調整する。
【0615】なお、安定化処理は3槽構成の向流方式に
した。
【0616】以下にランニング処理を行う際の補充液の
処方を示す。
【0617】 <発色現像液補充液組成> ベンジルアルコール 18.5ml エチレングリコール 10.0ml ジエチレングリコール 18.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g T−1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4−アミノ−N−エチル−N− (β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 5.4g 蛍光増白剤(4,4’−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて全量を1リットルとしpH10.35に調整
する。
【0618】<漂白定着補充液組成>漂白定着液に同
じ。
【0619】<安定液補充液組成>安定液に同じ。
【0620】尚、補充量は、現像液、漂白定着液、安定
液共に、感光材料1m2当たり320mlとした。
【0621】〈実験例2〉
【0622】次に塩化銀を高濃度に含有するネガ型ハロ
ゲン化銀乳剤を用いたハロゲン化銀感光材料を作製し
た。
【0623】(赤外感光性ハロゲン化銀乳剤の調製)40
℃に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記
(A液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制御しつ
つ同時添加し、更に下記(C液)及び(D液)をpAg=
8.0、pH=5.5に制御しつつ同時添加した。この時、pAg
の制御は特開昭59-45437号記載の方法により行い、pHの
制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行っ
た。 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム 4×10-8モル ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム 2×10-5モル 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml
【0624】添加終了後、花王アトラス社製デモールN
の5%水溶液と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて
脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.
40μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立
方体乳剤を得た。
【0625】上記EMP-201に対し、下記化合物を用い55
℃にて最適に化学増感を行い、赤外感光性ハロゲン化銀
乳剤(Em-IR201)を得た。 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モル AgX 塩化金酸 1.0mg/モル AgX 安定剤 T-2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-4 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-5 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 IRS-2 0.5×10-4モル/モル AgX 増感色素 IRS-3 0.5×10-4モル/モル AgX 強色増感剤 SS 2.0×10-3モル/モル AgX T-4:1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール T-5:1-(4-エトキシフェニル)-5-メルカプトテトラゾー
【0626】(緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)EMP-20
1に対し、下記化合物を用い55℃にて最適に化学増感を
行い、緑感光性ハロゲン化銀乳剤(Em-G2101)を得た。 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モル AgX 塩化金酸 1.0mg/モル AgX 安定剤 T-2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-4 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-5 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 GS-1 4×10-4モル/モル AgX
【0627】(赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)EMP-20
1に対し、下記化合物を用い60℃にて最適に化学増感を
行い、赤感光性ハロゲン化銀乳剤(Em-R201)を得た。 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モル AgX 塩化金酸 2.0mg/モル AgX 安定剤 T-2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-4 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-5 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 RS-3 1×10-4モル/モル AgX 増感色素 RS-4 1×10-4モル/モル AgX 強色増感剤 SS 2.0×10-3モル/モル AgX
【0628】このようにして作製したハロゲン化銀乳剤
を用いて表4、5に示す構成にてハロゲン化銀感光材料
No.201を作製した。
【0629】
【表3】
【0630】
【表4】
【0631】
【化3】
【0632】
【化4】
【0633】ネガ型のハロゲン化銀乳剤を用いたため、
現像処理は下記のように変更した。 処理工程 処 理 温 度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80ml 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120ml 安 定 化 30〜34℃ 60秒 150ml 乾 燥 60〜80℃ 30秒
【0634】現像処理液の組成を下記に示す。 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml トリエチレンジアミン 2g 3g ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)-4-アミノアニリン硫酸塩 2.9g 4.8g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.0
に、補充液はpH=10. 6に調整する。
【0635】 漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷
酢酸でpH=5.0に調整する。
【0636】 安定化液タンク液及び補充液 o-フェニルフェノール 1.0g 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g 2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 1.8g 塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g 硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g PVP(ポリビニルピロリドン) 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア
水でpH=7.5に調整する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の網点画像記録装置の斜視図である。
【図2】カバーを開いた状態の網点画像記録装置の斜視
図である。
【図3】網点画像記録装置の内部構成を示す概略図であ
る。
【図4】網点画像記録装置の装填部から排紙部までの側
面図である。
【図5】網点画像記録装置のドラム及び光学ユニットの
周辺を示す平面図である。
【図6】網点画像記録装置の排紙部を示す側面図であ
る。
【図7】網点画像記録装置の電気的構成を示すブロック
図である。
【図8】網点画像記録装置の第一例の作動のメインフロ
ーチャートである。
【図9】網点画像記録装置の給紙処理の第2変形例のフ
ローチャートである。
【図10】網点画像記録装置の第二例の給紙処理のフロ
ーチャートである。
【図11】網点画像記録装置の第二例のプリント処理の
フローチャートである。
【図12】網点画像記録装置の第二例の排紙処理のフロ
ーチャートである。
【図13】網点画像記録装置の第二例の排出処理のフロ
ーチャートである。
【図14】網点画像記録装置の装填部の変形例の主要部
のみを示す側面図である。
【図15】網点画像記録装置の装填部の変形例の主要部
のみを示す正面図である。
【図16】網点画像記録装置のカバーのロック機構を示
す側面図である。
【図17】網点画像記録装置の光学系の基本構成の変形
例の概略を示すシステム構成図である。
【図18】感光材料の各層の波長に対する感光性を示す
線図である。
【図19】網点画像記録装置の光学系の結像レンズ系を
示す図である。
【図20】網点画像記録装置の光学系のAOMの応答遅
れを光学的に補正するための構成を示すシステム構成図
である。
【図21】網点画像記録装置の光学系のAOMの応答遅
れを変調データの遅延によって補正するための構成を示
すシステム構成図である。
【図22】網点画像記録装置の光学ユニットの第二構成
例を示すシステム構成図である。
【図23】網点画像記録装置の緑色レーザ光源の概略構
成図である。
【図24】網点画像記録装置の副走査機構の側面断面図
である。
【図25】網点画像記録装置の副走査機構の背面断面図
である。
【図26】網点画像記録装置のドラムに付設されたエン
コーダを示す側面図(a)、及びエンコーダの出力を示
す図(b)である。
【図27】網点画像記録装置のLUTの一例を示す図で
ある。
【図28】網点画像記録装置の他のLUTの例を示す図
である。
【図29】網点画像記録装置の他のLUTの一例を示す
図である。
【図30】本発明の実施の形態の一例の装置におけるカ
ラーコレクション設定用画面の一例を示す図である。
【図31】網点画像記録装置におけるカラーコレクショ
ンチャンネル設定用画面の一例を示す図である。
【図32】網点画像記録装置のドットゲインカーブの例
を示すグラフである。
【図33】画像記録システムのデータ並び替えの電気的
構成を示す構成図である。
【図34】画像記録システムのデータ並び替えの動作説
明図である。
【図35】画像記録システムのデータ並び替えのタイム
チャートである。
【図36】画像記録システムの主要部の電気的構成を示
す構成図である。
【図37】画像記録システムの第1の例を示すブロック
図である。
【図38】画像記録システムの第2の例を示すブロック
図である。
【図39】画像記録システムの第3の例を示すブロック
図である。
【図40】画像記録システムの第4の例を示すブロック
図である。
【図41】ハードディスク数とディスクアクセス時間の
関係を示す図である。
【図42】網点画像記録装置のディスクへのデータ書き
込みと読み出しの説明図である。
【図43】網点画像記録装置の動作フローの第一例のア
イドル運転のフローチャートである。
【図44】ディスク上における画像データの再配置の説
明図である。
【図45】網点画像データ記憶装置へ記憶させながら出
力することを同時に行うことを示すブロック図である。
【図46】網点画像データ記憶装置へ記憶させながら出
力することを同時に行うことの作用効果を示す図であ
る。
【図47】網点画像データ記憶装置の第2の例を示す図
である。
【図48】ディスクアレイユニットの具体例を示す図で
ある。
【図49】網点画像データ記憶装置の第2の例の全体の
動作を示すシーケンス図である。
【図50】網点画像記録装置の給紙処理の変形例1のフ
ローチャート図である。
【図51】網点画像記録装置の動作フローの第一例のメ
インフローチャートである。
【図52】網点画像記録装置の動作フローの第二例の給
紙処理のフローチャートである。
【図53】網点画像記録装置のカバー開閉処理のフロー
チャートである。
【図54】網点画像記録装置の動作フローの第一例の排
出処理のフローチャートである。
【図55】網点画像記録装置の給紙用のローラの圧着解
除処理の第一例のフローチャートである。
【図56】網点画像記録装置の給紙用のローラの圧着解
除処理の第2例のフローチャートである。
【図57】網点画像記録装置のカバーロック処理のフロ
ーチャートである。
【図58】本発明の実施の形態例を示すブロック図であ
る。
【図59】網点画像記録装置の画像データ変換の変形例
の説明図である。
【図60】網点画像記録装置のデータバッファの第1の
具体例のブロック図である。
【図61】網点画像記録装置のデータバッファの第2の
具体例のブロック図である。
【図62】網点画像記録装置のドラム30に設けられた
吸着孔の配置分布を示すドラム30の周面の展開図であ
る。
【図63】網点画像記録装置のドラム30に設けた、感
光材料P剥離用爪部の入り込む孔部、シール部及び吸着
孔を示すドラム30の長手方向断面図である。
【図64】図62のV−V’断面図。
【図65】網点画像記録装置の光学ユニットの具体的構
成図。
【図66】網点画像記録装置の光学ユニットによる感光
材料Pの感光面上に投影される各波長毎のレーザビーム
を示すの配置及び形状を示す模式図。
【図67】チャンネルの説明のための光学系の第1の変
形例の説明図。
【図68】チャンネルの説明のための光学系の第2の変
形例の説明図。
【図69】チャンネルの説明のための光学系の第2の変
形例の説明図。
【図70】網点画像記録装置の動作フローの第一例の給
紙処理のフローチャート。
【図71】網点画像記録装置の動作フローの第一例のプ
リント処理のフローチャート。
【図72】網点画像記録装置の動作フローの第一例の排
紙処理のフローチャート。
【図73】網点画像データ記憶装置のHDDのディスク
を物理的に分割した例を示す模式図。
【図74】網点画像データ記憶装置の概略構成ブロック
図。
【図75】網点画像データ記憶装置の主要部の構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
優先権主張の先の明細書では、1物に対し複数の名称や
符号を用いていたので、本願では統合しています。そこ
で、先の明細書で用いていた異なる名称又は符号で主な
ものを〔〕内に示します。 1 網点画像記録装置〔2;130;網点画像記録手
段;カラープルーフ作成装置;画像記録部;画像記録装
置〕 3 露光部〔露光ユニット〕 4 現像処理部〔現像処理ユニット〕 7 装填部 8 マガジン〔収納容器;マガジン8〕 9 カバー〔給紙カバー〕 10 操作部〔操作表示手段92〕 11 液晶パネル 12 タッチパネル 13 上面パネル 14 補給パネル 20 給紙部 21 ローラ対〔搬送手段〕 21a、21b ローラ〔給紙ローラー〕 22 カッタ 23 ドラム給排紙ローラ〔スクイズローラ〕 24 ローラ移動機構 25 エンコーダローラ 26 ガイド 27 ローラ移動機構 30 ドラム〔31;111;回転ドラム〕 30M マーキング 31 軸部〔31b〕 31e 圧力計〔32;38;圧力検出計;真空度計測
手段〕 32 軸部〔31a〕 33a、33b 軸受け 34 支持台 35 駆動プーリ 36 ベルト 37 ロータリーエンコーダ 37c (ドラムの)吸引孔 38 出力プーリ 39 吸引ブロワ〔29;371;吸引ブロアA;減圧
ポンプ〕 40 副走査部 41 第2露光部 42 発色現像処理部 43 漂白処理部 44 安定化処理部 45 乾燥部 46 排紙トレイ 50 排紙部 51 剥離ガイド〔排紙ガイド〕 51a (剥離ガイドの)爪部 52、53 搬送ローラ 54 搬送ガイド 55 出口シャッタ 60 アキュムレータ部 70 装填口 71 ロック機構 72 カバーロックソレノイド 73 可動鉄心 74 垂直部 75 ロック孔 90 (ドラムの)回転軸 92 送り量検出プログラム〔送り量検出手段〕 93 書き込み位置補正プログラム〔書き込み位置補正
手段〕 94 感光材料長さ検出プログラム〔感光材料長さ検出
手段〕 95 切断プログラム〔切断手段〕 96 長さ補正プログラム〔長さ補正手段〕 97 異常検出プログラム〔異常検出手段〕 100 制御部〔4;91;画像記録制御部;CPU〕 101 CPU〔131;システム制御部〕 102 RAM〔103;記憶手段91〕 103 ROM 104,105 I/Oポート 111 チャンネル選択キー 112 LUTデータ〔LUT〕 113 テンキー 114 エンターキー 115 クリアキー 116 メニューキー 120 A/D変換器 131 双方向バッファ 180 ラインメモリ〔11〕 181 第1メモリ〔11a〕 182 第2メモリ〔11b〕 190 FIFOバッファ〔111〕 200 網点画像データ生成装置〔1;網点画像データ
生成手段;RIP〕 201 画像データI/F部 202 PLL 203 ドットクロック生成部〔ラインメモリ制御部2
0〕 204 データバッファ〔132;画像記憶部10〕 205 LUT〔130;光変調データ変換部〕 206、207、208 D/A変換部〔D/A変換
器;D/Aコンバータ〕 209 遅延補正回路 211 バッファ〔111〕 212 網点画像データ生成部〔112〕 213 ライン制御信号生成部〔113〕 214 ページ制御信号生成部〔114〕 301 装置本体 3120 遅延光学系〔120〕 3121、3122 反射ミラー 320 緑色レーザ光源 3201 He−Neレーザ〔101〕 3202 AOM〔102〕 3203 ビームセパレータ〔141〕 3204 マルチAOM〔142〕 3205 シリンドリカルレンズ〔115〕 3206 シリンドリカルレンズ〔116〕 321 赤色レーザ光源〔半導体レーザ103〕 322 赤外レーザ光源〔半導体レーザ104〕 323 324 325 反射ミラー〔106〕 326 ダイクロイックミラー〔107〕 330 ダイクロイックミラー〔108〕 331 縮小光学系 332 露光シャッタ 333 露光シャッタソレノイド 334 結像レンズ〔110〕 335 反射ミラー〔109〕 336 ビームコンプレッサー〔143〕 337 シリンドリカルレンズ〔117〕 338 シリンドリカルレンズ〔118〕 339 ビームコンプレッサー〔144〕 340 金属ベルト〔74〕 341、342 案内軸〔ガイドレール〕 343、344 プーリ 345 回転軸 351〜360 赤色レーザダイオード 361 レンズ群 362 シリンドリカルレンズ群 370 接続部〔75〕 371 下接続部材〔751〕 372 上接続部材〔752〕 373 防振部材〔81〕 377 軸固定座〔77〕 377M ネジ〔77M〕 380 載置台〔78〕 385 クリーニング部材〔85〕 391、392 滑り部材〔791、792〕 400 光学ユニット〔1;133;光源部;記録ヘッ
ド部;露光ユニット〕 500 網点画像データ記憶装置〔網点画像データ記憶
手段〕 501 メインコントロールCPU〔18;記録形態判
別手段3〕 502 ROM〔20〕 503 RAM〔22〕 504 シリアル入出力部(SIO)〔12〕 505 RIPレシーバ〔13〕 506 データ並び替え部〔21;画像データ変換手段
4〕 507 HDDライトバッファ 508 SIO〔16〕 509 DOIF〔17〕 510 第一のディスクアレイユニット〔30;ディス
クコントローラユニット;ディスクコントローラ1〕 511 ディスクコントロールCPU〔DISKコント
ロールCPU〕 512〜515 ディスクユニット 512a〜515a、522a〜525a HDD(ハ
ードディスクドライブ) 512b〜515b 出力バッファ 512d〜515d ディスク 520 第二のディスクアレイユニット〔40;ディス
クコントローラユニット;ディスクコントローラ2〕 521 ディスクコントロールCPU 522〜525 ディスクユニット 522a〜525a HDD 522b〜525b 出力バッファ 530 出力バッファ 531 バッファ〔31〕 532 FIFO用バッファ〔32〕 533 CPU〔33〕 534 ファーストワイドSCSI〔34〕 535 ターミネータ〔35〕 536 SCSIシングルエンドインターフェイス〔3
6〕 537 画像データ通信用インターフェイス〔30〕 540 受信バッファ〔19〕 562〜565 SCSIインターフェイス 571 網点画像データ記憶部〔121〕 572 網点画像データカウント部〔122〕 573 ライン制御信号カウント部〔123〕 610、611、614、615 コネクタ 700 傾斜載置台〔500〕 701 ガイド部材〔501〕 702 (ガイド部材701の)下端側〔502〕 705 (ガイド部材701の)切り欠き部〔505〕 710 感光材料挿入用開口〔記録材料挿入用開口51
0〕 901 気体レーザ 902 ビームスプリッタ 903 光学変調素子 904、909 レンズ光学系 911〜913、921〜923、931〜933 レ
ーザダイオード 914、915、924、925、934、935 ハ
ーフミラー 910 第1発光制御部 920 第2発光制御部 930 第3発光制御部 AA 先端部領域〔領域〕 BB A3後端部領域〔領域〕 CC A2後端部領域〔領域〕 DD B2後端部領域〔領域〕 D1〜D11、D20、D320、D321、D32
2、D333 ドライバ G1,G2 ガイド板 HD ハードディスク LG (緑色の)レーザビーム〔105〕 LR (赤色の)レーザビーム〔113〕 LIR (赤外の)レーザビーム〔114〕 M1 カバーロックモータ M2 搬送ローラ圧着解除モータ M3 搬送モータ M4 ドラム給排紙モータ M5 ドラム給排紙ローラ圧着解除モータ M6 ドラム回転モータ〔ドラムモータ351〕 M7 副走査モータ〔駆動モータ;アクチュエータ1
1〕 M8 搬出モータ M9 剥離ガイド上下モータ M10 出口シャッタモータ M20 カッタモータ P 感光材料〔112;記録材料;記録シート;ペ
ーパー〕 S1 マガジン有無検出センサ S2 カバー閉検出センサ S3 カバーロック検出センサ S4 ペーパーエンド検出センサ〔ペーパーエンドセ
ンサ〕 S5 搬送ローラ圧着位置検出センサ S6 搬送ローラ解除位置検出センサ S7 ドラム給排紙ローラ圧着位置検出センサ S8 ドラム給排紙ローラ解除位置検出センサ S9 ペーパー先端基準位置検出センサ〔エッジ位置
検出センサ43〕 S10 ペーパー送り量検出センサ S11 副走査基準位置検出センサ S12 副走査書き込み位置検出センサ S13 副走査オーバーラン位置検出センサ S14 剥離ガイド開検出センサ S15 剥離ガイド閉検出センサ S16 出口シャッタ開検出センサ S30 剥離ジャム検出センサ S31 出口センサ S50 ペーパ搬送状態検出センサ S500 受光素子〔500〕 S501 発光素子〔501;発光手段〕 SS シール部 X (ドラムの回転軸方向に延びる)溝 Y (ドラムの回転方向に延びる)溝 Z (ドラムの回転方向に延びる)剥離溝〔NN;
XX〕

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚分の複数色の網点画像データを色毎
    に順番に作成して出力する網点画像データ生成装置と、
    外周面上に感光材料を固定できるドラムと、前記ドラム
    を回転させる回転駆動機構と、入力されたN(N≧3)
    色の網点画像データに応じて、前記ドラムの外周面上に
    固定された感光材料を複数色同時に露光する光学ユニッ
    トと、前記光学ユニットを前記ドラムの回転軸と平行に
    移動させる副走査機構とを有し、前記ドラム上に前記感
    光材料を固定し、前記回転駆動機構により前記ドラムを
    回転させながら、前記光学ユニットが網点画像データに
    応じて前記ドラムの外周面上に固定された感光材料を露
    光し、前記副走査機構により前記光学ユニットを前記ド
    ラムの回転軸と平行に移動させて、前記ドラムの外周面
    上に固定された感光材料に網点画像を記録する画像記録
    装置と、 前記網点画像データ生成装置で作成された網点画像デー
    タを記憶し、画像記録装置に網点画像データを出力する
    網点画像データ記憶装置とを有する画像記録システムに
    おいて、 前記網点画像データ記憶装置が、N色又はN−1色の各
    色毎に、当該色の1枚分の網点画像データを記憶する記
    憶装置を有することを特徴とする画像記録システム。
  2. 【請求項2】 前記画像記録装置が、複数本(M本)の
    走査線分毎に並び替えられた網点画像データに基づい
    て、ドラムが1回転する間に、前記M本の走査線分の画
    像を同時に記録するものであり、前記網点画像データ記
    憶装置が、前記網点画像データ生成装置から色毎に順番
    に入力された網点画像データを前記M本の走査線分毎の
    データの並びに変換するデータ並び替え装置を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  3. 【請求項3】 前記網点画像データ記憶装置のN色又は
    N−1色の各色毎に設けられた前記記憶装置が、前記デ
    ータ並び替え装置で並び替えられた1枚分の網点画像デ
    ータを記憶することを特徴とする請求項2に記載の画像
    記録システム。
  4. 【請求項4】 前記記憶装置が、ディスク型記憶装置
    で、各色毎に設けられている請求項1〜3のいずれかに
    記載の画像記録システム。
  5. 【請求項5】 前記ディスク型記憶装置から所定の順番
    に読み出された画像データを一時的に記憶して出力する
    バッファが、各色毎に設けられており、各色毎に設けら
    れたバッファにより、前記ディスク型記憶装置の画像デ
    ータの読み出し速度のバラツキを調整して出力すること
    を特徴とする請求項4に記載の画像記録システム。
  6. 【請求項6】 前記複数色の各色毎に設けられたバッフ
    ァから出力された画像データを一時的に記憶して、入力
    順番に出力する第2のバッファを有し、前記第2のバッ
    ファは、前記複数色の各色毎に設けられたバッファから
    の画像データの出力速度と、前記画像記録装置への画像
    データの入力速度との差を調整して出力することを特徴
    とする請求項5に記載の画像記録システム。
  7. 【請求項7】 前記データ並び替え装置で並び替えられ
    た網点画像データを一時的に記憶して、順番に出力する
    ライトバッファを有し、前記ライトバッファは、前記デ
    ータ並び替え装置の画像データの出力速度と前記ディス
    ク型記憶装置の画像データの書込速度との差を調整して
    出力することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記
    載の画像記録システム。
  8. 【請求項8】 前記ディスク型記憶装置が、複数の物理
    的記憶領域に物理的に分割されており、1枚分の画像デ
    ータを実質的に1つの前記物理的記憶領域だけに記憶し
    て出力するものであり、前記ディスク型記憶装置の前記
    物理的記憶領域の不良の有無を検出し、不良が検出され
    た物理的記憶領域を使用しないことを特徴とする請求項
    4〜7の何れかの画像記録システム。
  9. 【請求項9】 前記ディスク型記憶装置から読み出す画
    像データの読み出し速度により、読み出された画像デー
    タが記憶されていた物理的記憶領域の不良の有無を検出
    することを特徴とする請求項8に記載の画像記録システ
    ム。
  10. 【請求項10】 1つの前記物理的記憶領域に1枚分の
    画像データを実質的に物理的に連続して記憶するもので
    あることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像記録
    システム。
  11. 【請求項11】 前記網点画像データ記憶装置が、前記
    複数色の各色毎に設けられた前記記憶装置の組を複数有
    しており、この複数の組の内の1つの組を選択して画像
    データを書き込ませ、他の組の1つの組から画像データ
    を出力させる制御手段を有することを特徴とする請求項
    1〜10のいずれかのインタフェース装置。
  12. 【請求項12】 1枚分の複数色の網点画像データを色
    毎に順番に作成して出力する網点画像データ生成装置
    と、外周面上に感光材料を固定できるドラムと、前記ド
    ラムを回転させる回転駆動機構と、入力されたN(N≧
    3)色の網点画像データに応じて、前記ドラムの外周面
    上に固定された感光材料を複数色同時に露光する光学ユ
    ニットと、前記光学ユニットを前記ドラムの回転軸と平
    行に移動させる副走査機構とを有し、前記ドラム上に前
    記感光材料を固定し、前記回転駆動機構により前記ドラ
    ムを回転させながら、前記光学ユニットが網点画像デー
    タに応じて前記ドラムの外周面上に固定された感光材料
    を露光し、前記副走査機構により前記光学ユニットを前
    記ドラムの回転軸と平行に移動させて、前記ドラムの外
    周面上に固定された感光材料に網点画像を記録する画像
    記録装置と、前記網点画像データ生成装置で作成された
    網点画像データを記憶し、画像記録装置に網点画像デー
    タを出力する網点画像データ記憶装置とを有する画像記
    録システムの網点画像データ記憶装置において、N色又
    はN−1色の各色毎に、当該色の1枚分の網点画像デー
    タを記憶する記憶装置を有することを特徴とする網点画
    像データ記憶装置。
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