JP2000347306A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2000347306A
JP2000347306A JP15493499A JP15493499A JP2000347306A JP 2000347306 A JP2000347306 A JP 2000347306A JP 15493499 A JP15493499 A JP 15493499A JP 15493499 A JP15493499 A JP 15493499A JP 2000347306 A JP2000347306 A JP 2000347306A
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drum
image
silver halide
light
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JP15493499A
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English (en)
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Katsuji Fujita
勝司 藤田
Yasuaki Tamakoshi
泰明 玉腰
Yoshiyuki Hosoi
美幸 細井
Katsutoshi Sawada
勝利 澤田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部の温度変動にも係わらず、高速に良好
な画像を安定して記録できる画像記録装置を提供する。 【解決手段】 複数のチャンネルを具備し、各チャンネ
ル毎に感光材料上に異なる位置の露光点上に光を照射す
る光学部を有し、デジタル画像信号に応じて前記光学部
により感光材料を露光し、600dpi以上の網点画像
を記録する画像記録装置であって、前記光学部の同時に
露光される隣接する露光点の中心間距離は、1μm以上
1000μm以下であり、前記光学部の光学基盤の線膨
張率R2(/K)は光学基盤のサイズ(全隅の組み合わ
せの中で最も長い隅から隅までの距離)Lcmと以下の
式を満たし、R2×L≦0.01 前記光学部の各光源
の最大消費電力が10W以下であり、前記光学部の各光
源の最大定格光出力が1μW以上であり、前記光学部の
光源の駆動周波数が1MHz以上100MHz以下であ
る画像記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年ではDesk Top Publishing等の普及
により、スキャナから入力した画像を、CPU上で画像編
集、ページ面付けする作業が一般化し、フルデジタルで
の編集も珍しくなくなってきている。このような工程で
は、さらなる効率化を目指して、フィルムにページ編集
済みの画像データを直接出力するイメージセッター出力
や、印刷版に直接画像記録を行うCTP(Computer to Plat
e)出力、さらには印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷
版に直接画像記録を行うCTC(Computer to Cylinder)が
行われる。この場合、校正確認の為だけに一端フィルム
出力や印刷版出力を行い、印刷校正や、その他の校正材
料による校正を行うことは、フィルム、印刷版のムダや
余計な作業が多くなる問題がある。その為、特に、この
ようなCPUによるフルデジタルの画像作成、編集を行う
工程では、DDCP(Direct Digital Color Proof、ないし
はDCP(Digital Color Proof))と呼ばれる直接カラー画
像出力を行うシステムが求められている。
【0003】このようなDDCPは、コンピュータ上で
加工されたデジタル画像データからイメージセッタなど
で製版用フィルム上に記録したり、CTP(コンピュー
タtoプレート)で直接印刷版を作成する最終的な印刷
作業を行なったり、CTCで印刷機のシリンダー上に巻
かれた印刷版に直接画像記録を行ったりなどする前に、
コンピュータ上で加工されたデジタル画像が示す出力対
象を再現するカラープルーフを作成し、その絵柄、色
調、文章文字等の確認を行なうものである。
【0004】また、このような印刷工程における校正の
プロセスでは、1)作業現場内部のミスの確認、すなわち
内校と、2)発注主、デザイナーへの仕上がり確認用に提
出される外校、さらには3)印刷機の機長に対して、最終
印刷物の見本として提供される印刷見本の、主として3
つの用途にプルーフが作成、使用される。この際、内部
の確認用、及び一部の外校用途においては、納期短縮、
コスト削減等のニーズから、網点画像再現ができない校
正材料、すなわち、昇華転写方式による校正や、インク
ジェット、電子写真などの出力物を主として体裁確認用
の校正として使用するケースがあるが、ハイライト部の
再現性や、細かいディティールの確認、印刷時のモアレ
と呼ばれる網画像の不適切な干渉縞の確認等の為には、
やはり印刷網点を忠実に再現するプルーフが強く望まれ
ているのが実状である。
【0005】このようなニーズに対し、近年ハイパワー
ヒートモードレーザーを用いて、昇華転写記録材料や、
感熱記録材料に画像露光を行い、印刷本紙に転写するタ
イプのDDCPが普及し始めているが、これらのシステムは
レーザーヘッドのコストが高く、機器が高価で、かつ材
料も多数の色画像形成シートを利用する為に高価である
こと、また画像露光→転写というプロセスが色数分だけ
必要で長時間を要すことが問題となっており、すべての
業務に適用したり、従来の印刷校正のように多数枚複製
を作成することが、コスト、時間の点から難しいという
問題を有している。
【0006】そこで、このようなカラープルーフを作成
する装置として、外周面から内部に貫通する孔が複数設
けられたドラムと、前記ドラムを回転させる回転駆動機
構と、を有し、前記ドラム上に前記感光材料を保持しな
がら、前記回転駆動機構により前記ドラムを回転させな
がら、デジタル画像信号に応じて露光し、網点画像を形
成する画像形成装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
提案されてきた装置では、未だ、光学部の温度変動の影
響を受け、高速に良好な画像を安定して記録させること
が難かしかった。
【0008】特に、感光材料がカラー写真感光材料であ
る場合は、従来のDDCPで用いられていた昇華転写や感熱
転写材料等のヒートモード非銀塩材料に比べ、大幅に感
度が高いという特徴を有し、露光光源が安価に抑えられ
る為、異なる波長の光源を採用し、それらの光源を一同
に配列するマルチチャンネル化が容易であるという優位
点を有するが、一方で1枚のシート上に予め多数の感光
波長に対応する感光層を重層している為、焦点深度のブ
レが響きやすく、また上記非銀塩感光材料に比べて階調
が比較的軟調な為、光源の焦点深度、ビーム形状等によ
る網点品質のバラツキを生じやすいという欠点を有す
る。
【0009】本発明の目的は、このような問題に鑑みて
なされたものであって、光学部の温度変動にも係わら
ず、高速に良好な画像を安定して記録させることであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1) 複数のチャンネ
ルを具備し、各チャンネル毎に感光材料上に異なる位置
の露光点上に光を照射する光学部を有し、デジタル画像
信号に応じて前記光学部により感光材料を露光し、60
0dpi以上の網点画像を記録する画像記録装置であっ
て、前記光学部の同時に露光される隣接する露光点の中
心間距離は、1μm以上1000μm以下であり、前記
光学部の光学基盤の線膨張率R2(/K)は光学基盤の
サイズ(全隅の組み合わせの中で最も長い隅から隅まで
の距離)Lcmと以下の式を満たし、 R2×L≦0.01 前記光学部の各光源の最大消費電力が10W以下であ
り、前記光学部の各光源の定格光量が1μW以上であ
り、前記光学部の光源の駆動周波数が1MHz以上10
0MHz以下である画像記録装置。 (2) 前記光学部の波長数が3以上である(1)に記
載の画像記録装置。 (3) 露光される感光材料のサイズが0.06平方m
以上である(1)又は(2)に記載の画像記録装置。 (4) 前記光学部のチャンネル数が100以下である
(1)〜(3)のいずれか1項に記載の画像記録装置。 (5) 前記光学部の1チャンネル当たりの光源数
(個)が0.01個以上100個以下である(1)〜
(4)のいずれか1項に記載の画像記録装置。 (6) 前記光学部の1秒当たりの記録画素数が300
万画素/秒以上である(1)〜(5)のいずれか1項に
記載の画像記録装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、本発明は以下に説明される実施の形
態に限られるものではない。また、以下の説明で用語の
意義を説明している記載があるが、あくまで実施の形態
における用語の意義を説明するものであり、本発明の用
語の意義はこの記載に限られない。 実施形態 本実施形態の画像形成装置は、印刷物の仕上がりを事前
に確認する校正物を得るためのカラープルーフをデジタ
ル画像信号から得る装置である。具体的には、カラー印
刷物を作成するに当たって、デジタル画像信号から印刷
版を作成する前に、デジタル画像信号からこのデジタル
画像信号から作成された印刷版で印刷されて得られる画
像をシミュレーションするカラープルーフを作成し、デ
ジタル画像信号が示す画像にレイアウト、色、文字等の
誤りがあるか否かなどの誤りの有無を検査し、印刷物の
仕上がりを事前に確認するために、カラープルーフを作
成する装置である。
【0012】また、本実施形態の画像形成装置では、感
光材料としてロール状のハロゲン化銀カラー写真感光材
料をセットして、露光部で、シート状に切断した後、前
述のデジタル画像信号に応じてレーザ光で露光し、その
後、現像処理部で現像処理して、カラープルーフを作成
する。
【0013】図1は画像形成装置の斜視図であり、図2
は(給紙)カバーを開いた状態の画像形成装置の斜視図
である。画像形成装置1は、感光材料上に画像を露光す
るための露光部3と、露光された感光材料を現像処理す
るための処理部4とを有する。
【0014】露光部3は、外部に、開閉可能な上面パネ
ル5および前面パネル6を有し、メンテナンスは、それ
らパネルを開いて行う。
【0015】ロールセット部7は、ロール状の+感光材
料Pのロール(図3参照)を収納したマガジン8を装填
する部分であり、装置本体の上部に設けてある。また、
マガジンの装填は、給紙カバー9を開閉して行う。本実
施形態のロールセット部7は、感光材料Pのロール(図
3参照)を収納したマガジン8を装填する部分である
が、感光材料のロールを直接セットできるものであって
もよい。
【0016】そして、ロールセット部7にセットされる
マガジン8は、感光材料Pの感光面を外側にして巻いて
いるロールを収容したマガジンである。なお、ロールセ
ット部7が、感光材料のロールを直接セットできるもの
である場合、感光材料Pの感光面を外側にして巻いてい
るロールをセットするものであることが好ましい。
【0017】また、装置1の外面にタッチパネル12と
液晶パネル11が設けられている。タッチパネル12は
液晶パネル11の上面に重ねて設けられている。タッチ
パネル12と液晶パネル11はロールセット部7の手前
側に設けられている。液晶パネル11は、制御部100
の制御により、操作者に入力を求める入力指示情報や装
置の状態を示す装置状態情報などの各種情報を表示する
表示手段である。そして、タッチパネル12は、操作者
が各種情報を入力する入力手段であり、液晶パネル11
に表示されている入力指示画面に応じてタッチパネル1
2から入力される。
【0018】なお、表示手段は、液晶パネルに限られ
ず、例えば、LED等からなる表示手段、入力キー等か
らなる入力手段であってもよい。また、入力手段もタッ
チパネルに限られず、キーボード、マウス、操作スティ
ック、ポインタなどであってもよい。そして、タッチパ
ネル12から操作者が入力することにより、後述するR
AM102に入力に応じた情報が記憶されるよう構成さ
れている。
【0019】現像処理部4は、外部に、開閉可能な上面
パネル13および補給パネル14を有し、通常のメンテ
ナンスは上面パネルを開いて行い、処理液の補充等は補
給パネルを開いて行う。
【0020】排紙部15は、現像処理が終了した感光材
料をストックする。
【0021】図3は画像形成装置の内部構成を示す概略
図である。露光部3の内部は、概略、下記構成を備え
る。感光材料Pを収納するマガジンのロールセット部7
の鉛直下方に、ローラ21a、21bからなるローラ対
21および所定長に感光材料を切断するためのカッタ2
2とが設けられている。ローラ対21の一方のローラ2
1aは回転軸の位置が固定されており、他方のローラ2
1bは回転軸の位置が移動可能に設けられている。ま
た、ローラ対21は、マガジンが装填された時、装填さ
れたマガジン8の引き出し口80に近接する位置に配設
してある。
【0022】スクイズローラ23は、ローラ対21の鉛
直下方に設けられており、主走査部30に設けてあるド
ラム31に対して接離可能である。マガジン8の引き出
し口80からスクイズローラ23に至るまでの感光材料
の搬送路は、略垂直下方に延びている。主走査部30に
あるドラム31は、回転可能であり、感光材料Pを外周
面上に吸着して、記録時に感光材料Pを主走査するよう
に、外周面上に保持しながら高速回転する。そして、ス
クイズローラ23は、カッタ22によりシート状に切断
された感光材料Pをドラム31に供給する際に、ドラム
31へ押圧され、供給された感光材料Pをドラム31の
外周面に密着させる。
【0023】光学部32は、ドラム31に対向して配置
されており、副走査部40の副走査機構によりドラム3
1の軸と平行に移動する。また、光学部32は、デジタ
ル信号を受けてドラム31上の感光材料にレーザビーム
による画像の書き込みを行う。
【0024】そして、ドラム31を回転させながら、ス
クイズローラ23で感光材料Pをドラム31の外周面上
に密着させて巻き回した後、ドラム31の外周面上に感
光材料Pを保持しながら、回転駆動機構によりドラム3
1を、密着動作時の回転速度より高い回転速度で回転さ
せながら、デジタル画像信号に応じて露光し、網点画像
の潜像を感光材料Pに形成する。
【0025】排紙部50は、位置可変の剥離ガイド51
を有し、画像書き込みが終了した感光材料Pをドラム3
1から剥離して現像処理部4側に送り込む。アキュムレ
ータ部60は、露光部30と排紙部50との間にあり、
露光部30内での感光材料の搬送速度を現像処理部4内
での搬送速度より速くして、速やかに露光部30から感
光材料Pを退避させて次ぎの感光材料Pの露光を開始で
きるようにしつつ、露光部30内での感光材料の搬送速
度が現像処理部4内での搬送速度より速いための不都合
が生じないようにするために、感光材料Pを一時的に蓄
積するための場所である。
【0026】また、現像処理部4は、発色現像処理部4
2、漂白定着処理部43、安定化処理部44および乾燥
部45を備える。化学カブリ型ダイレクトポジ感光材料
を用いる場合、発色現像処理、漂白定着処理、安定化処
理、乾燥の順に処理をする。
【0027】また、露光部3側から送り込まれてくる画
像書き込み終了後の感光材料に一様な露光を行う第2露
光部41が設けられており、内部潜像型ダイレクトポジ
感光材料を用いる場合、第2露光部41は発色現像処理
液中に感光材料Pがある状態で露光するものであり、図
3における第2露光部41および発色現像処理部42は
実質1つの処理槽からなっていて、その内の浅い処理糟
の部分を第2露光部41としている。
【0028】ロールセット部7から排紙部50までを示
す側面図である図4に基づいて、各部を説明する。
【0029】前述したように、装置本体の上部に設けた
ロールセット部7にはカバー9が開閉可能に設けてあ
り、当該カバーを開いた状態で装填口70にマガジン8
をセットする。この時、マガジン8内から感光材料を適
宜の量引き出し、ローラ対21a、21bで挟持しうる
ように事前準備しておく。ローラ21bは、表面にゴム
等の高摩擦材料を有し、一方、感光材料の乳剤面側に位
置するローラ21aの表面は、滑面であるベークライト
等の低摩擦材料で構成してある。
【0030】マガジン8をセットした状態でカバー9を
閉じ、ロック機構71でロックする。ロック機構71
は、カバーロックモータM1により作動する。
【0031】カバー9にはマガジン有無検出センサS1
を設けてあり、装填口70にはカバー閉検出センサS2
およびカバーロック検出センサS3を設けてある。
【0032】ローラ対21とマガジン8との間の搬送路
上に透過型のエンド検出センサS4を配設してあり、当
該エンド検出センサS4によりマガジン8にロール状に
収容されていた感光材料Pの終端を検出する。透過型セ
ンサは、感光材料の位置自由度が大きいロールセット部
7であっても感光材料の終端を確実に検知する事ができ
る利便性を有する。換言すると、反射型センサやマイク
ロスイッチなどの検出手段では、センサと感光材料との
距離に変動が生ずると誤動作する場合があるが、透過型
の検知手段だとそのような不都合は生じない。
【0033】エンド検出センサS4を、感光材料の搬送
方向から見てローラ対21よりも上流側に置くことによ
り、従来装置の如く、寸足らずの感光材料を適宜の空間
部に落下せずともよく(搬送手段が感光材料を挟持して
いる状態で、当該搬送手段を停止出来るので)、従っ
て、専用の取り出し口も設ける必要がなく、操作性、コ
ンパクト化の点で有利である。
【0034】上記構成においては、ロールセット部7に
設けられる感光材料セット用(挿入用)の開口が寸足ら
ずの感光材料の取り出し口を兼ねる事になる。
【0035】ローラ対の内の一方のローラ(以下、搬送
ローラと言う)21aは位置固定であり、他方のローラ
(以下、搬送ローラと言う)21bはローラ移動機構2
4により位置移動できるようになっており、感光材料の
搬送動作中以外はローラ圧着によるシワ発生防止のた
め、搬送ローラ21bを待機位置(二点鎖線で示してあ
る)に待機させておく。
【0036】ローラ移動機構24は、搬送手段(搬送ロ
ーラ)圧着解除モータM2により作動する。
【0037】搬送ローラ21bの位置検出は、搬送ロー
ラ圧着位置検出センサS5と、搬送ローラ解除位置検出
センサS6とで行う。
【0038】尚、ローラ対の駆動は、搬送ローラ21a
を介しての搬送モータM3により行う。
【0039】また、ローラ対による感光材料搬送中であ
って、エンド検出センサS4が感光材料の終端を検知し
たとき、その情報に基づいて、少なくとも、ローラ対の
駆動を停止するようになっている。
【0040】この時、ローラ対が感光材料を挟持した状
態となるよう、センサとローラ間隔、搬送速度等を定め
てある。
【0041】同時に、感光材料Pが無くなった事や、寸
足らずの感光材料Pがローラ対21に挟持されているの
で、その処理を促す表示を液晶パネル11で行うように
なっている。
【0042】上記構成において、ローラ対の駆動を停止
させるに止まらず、停止後、所定時間だけローラ対を逆
回転させて、感光材料を、図における上方に戻すように
構成してもよく、または、カバー9を開けた後、マニュ
アル操作手段を介して、ローラ対の逆回転および/また
は圧着の解除を行えるように構成しても、また両者の組
み合わせでもよく、構成の自由度は広い。
【0043】カッタ22は、ディスクカッタで、通常は
感光材料Pの搬送路の一側縁側であって退避した初期位
置にある。そして、カッタ22はカッタモータM20に
より、感光材料Pの幅方向(図4において紙面と直交す
る方向)に往復動出来るようになっている。
【0044】エンコーダローラ25およびガイド26が
カッタ22とスクイズローラ23との間に設けられてお
り、エンコーダローラ25は、搬送される感光材料Pに
より従動回転し、感光材料の送り長さを計測する。
【0045】スクイズローラ23の表面基体は、本実施
形態の装置では、ゴム製であるがこれに限られず、ドラ
ム31への感光材料Pの密着性の観点から弾性体である
ことが好ましい。これにより、スクイズローラ23の表
面基体の弾性変形により、感光材料Pがドラムに十分に
密着する。
【0046】そして、スクイズローラ23は、ローラ移
動機構27により(図4で実線で示す)圧着位置と(図
4で破線で示す)圧着解除位置とに移動可能になってお
り、ドラム給排紙モータM4により回転駆動される。ス
クイズローラ圧着位置検出センサS7およびスクイズロ
ーラ解除位置検出センサS8が、スクイズローラ23の
位置を検出する。ローラ移動機構27は、スクイズロー
ラ圧着解除モータM5により作動する。
【0047】尚、ローラ対21、カッタ22、エンコー
ダローラ25のそれぞれの間には適宜のガイド部材を設
ける事が出来、更に、エンコーダローラと圧着して感光
材料を挟持搬送するための他のローラ、および、ガイド
26に対向して他のガイドを設ける事が出来る。
【0048】次に、主走査部30および副走査部40を
示す平面図である図5に基づいて、主走査部30および
副走査部40を説明する。
【0049】主走査部30のドラム31には、その回転
軸の両端に軸部31a、31bが設けられており、ドラ
ム31の軸部31a、31bは、軸受け33a、33b
を介して支持台34a、34bに回転可能に軸支してあ
る。ドラム31を回転軸を中心に回転させる回転駆動機
構は、ドラム31の一方の軸部31aに設けられた駆動
プーリ35aと、駆動プーリ35aとベルト36を介し
て動力的に連結されている出力プーリ35bと、出力プ
ーリを回転させるドラム回転モータM6と、ベルト36
とを具備し、ドラム回転モータM6が出力プーリ35b
を回転させる駆動力をベルト36を介して駆動プーリ3
5aに伝達してドラム31を回転駆動している。また、
ドラム回転モータM6は励磁を解除できるモータであ
る。なお、モータは通常励磁されているため、他の機構
によりモータ軸を回転させようとすると抵抗がある。し
かし、ドラム回転モータM6は、励磁を解除することに
より、他の機構によりドラム31を回転させる際に抵抗
にならないようにできる。
【0050】ドラム31の一方の軸上であって、プーリ
を配設して有る位置よりも更に外側には、ロータリーエ
ンコーダ37を付設してあり、これから出力される回転
パルスを、ドラム回転に同期した画素クロック制御に用
いる。そして、ドラムの他方の軸部31bは、吸引ブロ
ワ371に連結してある。
【0051】ドラム31は、アルミニウム製の中空体で
形成してあり、かつ、ドラム31の外周面から内部に貫
通する多数の吸引孔31cを有する構成にあるので、吸
引ブロワ371の作動によりドラム内部が減圧され、感
光材料Pをその表面上に吸着保持できる。ドラム31の
軸部31a、31bは、ステンレス鋼製で、焼き嵌めで
アルミニウム製の中空体と一体化されている。
【0052】ドラム31の直径は、本実施形態の装置で
は29cmであるがこれに限られず、作成されるカラー
プルーフの有用性・カールや露光精度などの観点から1
0cm以上であることが好ましく、装置コスト・装置サ
イズ・必要な露光精度を得るための製造性・熱膨張の悪
影響の少なさなどの観点から1m以下(特に50cm以
下、更に40cm以下)が好ましい。
【0053】また、ドラム31の幅(感光材料Pを保持
できるドラム31の外周面の回転軸方向の長さ)は、本
実施形態の装置では約60cmであるがこれに限られ
ず、作成されるカラープルーフの有用性などの観点から
30cm以上(特に50cm以上)であることが好まし
く、装置コスト・装置サイズ・必要な露光精度を得るた
めの製造性などの観点から2m以下(特に1.5m以
下、さらに1m以下)が好ましい。これにより、特別な
機械強度にしなくても良いので、低コストになり、ま
た、機械重量が大きくなく、設置場所が特別に限定され
ないので、利便性の高い位置に設置できる。
【0054】また、露光される感光材料Pのシート幅
(ドラム31の回転軸方向の感光材料Pの長さ)及びシ
ート長さ(ドラム31の回転方向の感光材料Pの長さ)
は、本実施形態の装置では、57cm×35cm、57
cm×70cm、57cm×85cmのサイズに対応
し、57cm×35cmのサイズの場合は、画像が形成
されるべき領域である有効画像領域が55.5cm×3
3.7cmでA3サイズの画像を再現でき、57cm×
70cmの場合は、有効画像領域が55.5cm×6
7.4cmでA2サイズの画像を再現でき、57cm×
85cmのサイズの場合は、有効画像領域が55.5c
m×82.8cmでB2サイズの画像を再現できるが、
サイズは様々な変更・選択が可能である。
【0055】だが、露光される感光材料Pのシート幅
は、これに限られず、装置コスト・装置サイズ・必要な
露光精度を得るための製造性などの観点から最大2m以
下(特に1.5m以下)であることが好ましく、これに
より、ドラム軸方向のサイズが小さくて済み、ドラム自
体、ドラム取り付け部、光学走査部に必要な構造精度・
強度を得るための重量が小さくでき、設置場所を選ばな
くて済む程度にできる。また、作成されるカラープルー
フの有用性などの観点から最小25cm以上(特に50
cm以上)であることが好ましい。
【0056】また、露光される感光材料Pのシート長さ
は、装置コスト・装置サイズ・必要な露光精度を得るた
めの製造性などの観点から最大2.5m以下(特に2m
以下、更に1.5m以下)であることが好ましく、これ
により、ドラム半径方向のサイズが小さくて済み、ドラ
ムの熱膨張の影響が小さく、加工精度を出しやすく、必
要な構造精度・強度を得るための重量が小さくでき、設
置場所を選ばなくて済む程度にできる。また、作成され
るカラープルーフの有用性などの観点から最小25cm
以上であることが好ましい。
【0057】そして、露光される感光材料Pのシートサ
イズは、作成されるカラープルーフの有用性などの観点
から0.06平方m以上(特に0.12平方m以上)が
好ましい。また、3平方m以下(特に2平方m以下)が
好ましく、これにより、装置サイズが小さくて済み、必
要な構造強度を得るための重量が設置場所を選ばなくて
済む程度にできる。
【0058】また、ドラム31の偏芯度は、ドラム31
の円筒面の中心軸と回転軸とのズレであるが、露光され
る画像の解像度や鮮鋭性や濃度変動の抑制やドラム31
の振動防止や耐久性などの観点から、100μm以下
(特に30μm以下)が好ましく、これにより、回転偏
芯ムラを抑制でき、高速回転が可能となり、高精細な露
光でも光学部32から射出されるビームのビーム径の変
動を少なくでき、高精細な露光が可能になる。そして、
更に、ドラム31の偏芯度を10μm以下にすると、高
精細な露光を実現しやすくなる。本実施形態の装置のド
ラム31の偏芯度は、約5μmである。
【0059】ドラム31の線膨張率R(/K)はドラム
の直径Dcmと以下の式を満たすことが好ましい。これ
により、温度変化によって露光される画像の解像度や鮮
鋭性や濃度などが変動することを抑制できる。
【0060】R×D≦0.01 そして、特に以下の式を満たすことが好ましい。
【0061】R×D≦0.001 本実施形態の装置のドラム31は、アルミニウムででき
ており、約0.00002/Kの線膨張率であり、ドラ
ムの直径が約29cmであるので、R×Dは約0.00
06である。
【0062】次に、図14によりドラム31に設けられ
た多数の吸引孔31cの配置について説明する。図14
は、ドラム31の周面の展開図である。ドラム31の外
周面上に保持されている感光材料Pの先端のドラム31
上の位置は常に一定の位置である。そして、感光材料の
サイズに関係なく、ドラム31の外周面上に保持された
感光材料Pの先端部が位置する回転軸方向に延びた線状
の領域AA上に吸引孔37c(図14では図の右側に拡
大表示されたものも記載されている。)が他の領域より
多く設けられている。これにより、ドラム31の高速回
転により剥がれやすい感光材料Pの先端が剥がれにく
く、安定して露光することができる。
【0063】また、ドラム31の吸引孔37cは、複数
の異なるサイズの感光材料の各々の後端に対応する位置
にも多く設けられており、ドラム31の外周面上に保持
された際のA3サイズの後端部に対応する回転軸方向に
延びた線状の領域BB,ドラム31の外周面上に保持さ
れた際のA2サイズの後端部に対応する回転軸方向に延
びた線状の領域CC,ドラム31の外周面上に保持され
た際のB2サイズの後端部に対応する回転軸方向に延び
た線状の領域DDに、複数のサイズの感光材料に共通す
るドラム31の外周面上に保持された際の先端部に対応
する回転軸方向に延びた線状の領域AAと同様に、より
多く設けられている。更に、回転軸方向に延びる複数の
溝Yと回転方向(周方向)に延びる複数の溝Xの交点に
吸引孔31cが設けられている。このような吸引孔31
c及び吸引用の溝の配置分布により、サイズが変わって
も各感光材料をよく密着できる。
【0064】また、図15に示すように、図14の太線
で示された回転方向(周方向)に全周に渡って複数の剥
離溝Zが設けられている。この剥離溝Zは、後述の図6
に示す感光材料の剥離のための爪部51aがはまり込む
ように、空気吸引用の溝Xと比較して幅広かつ深くに形
成されている。
【0065】さて、以下の説明のためにドラム31の表
面でいずれかのサイズの感光材料を保持しうる範囲内を
保持領域と定義する。そして、この保持領域中に吸引孔
が占める面積の割合は、0.01%以上(特に0.02
%以上)であることが、吸引圧力のロスが少なく、吸引
による保持性が良くなり、一部のエリアが浮き上がるこ
とを防止でき好ましい。また、ドラム31の表面の保持
領域中に吸引孔が占める面積の割合は、5%以下(特に
1%以下)であることが、ドラムの剛性に悪影響が少な
く、吸引による保持性が十分であり、特に、マルチサイ
ズの場合、小さいサイズのシート以外の領域からの空気
の抜けが少なく、小さいサイズのシートで高速回転させ
ても十分に保持でき、好ましい。そして、本実施形態の
装置では、ドラム31の表面の保持領域中には直径約
1.4mmの吸引孔が約300個設けられている。従っ
て、本実施形態の装置でのドラム31の表面の保持領域
中に吸引孔が占める面積の割合は、約0.03%であ
る。
【0066】ドラム31の表面の保持領域中の吸引孔密
度は、ドラム31の表面の保持領域中の単位面積当たり
の吸引孔の個数のことであるが、感光材料Pの吸引の安
定性や均一な吸引などの観点から、50個/平方m以上
(特に100個/平方m以上)であることが好ましく、
また、ドラム31の製造コストや吸引孔1個当たりの吸
引力などの観点から10万個/平方m以下(特に1万個
/平方m以下)であることが好ましい。本実施形態の装
置では、ドラム31の表面の保持領域中の吸引孔密度
は、約200個/平方mである。
【0067】また、ドラム31は、軸31a側の面が塞
がった円筒形状であり、他方の円筒内面が円板状の保持
板31dにより回転自在に保持されていて、周面から内
部に貫通する孔を除いて、ドラム31内部に外気が漏れ
ないような構造になっている。そして、この保持板31
dに設けられた孔から、ドラム31の内部を減圧する減
圧ポンプとしての吸引ブロワ371が管を介して接続さ
れている。そして、吸引ブロワ371が作動することに
より、ドラム31内部が減圧される。また、保持板31
dには、図5に示すように、圧力検出計31eが設けら
れており、圧力検出計31eがドラム31内部の圧力を
検出する。
【0068】さらに、圧力検出計31eが、ドラム31
に感光材料を巻き回す前と後のドラム31内部の圧力を
検出する。そして、制御部100が、検出した両方の圧
力に基づき、感光材料の供給時に感光材料のジャムが発
生したか否かを判定し、液晶パネル11にジャム発生の
表示を行なわせる。
【0069】光学部32は、青色レーザ光源(LD)3
20、赤色レーザ光源(LD)321、赤外レーザ光源
(LD)322を有する。具体的には、青色レーザ光源
(LD)320、赤色レーザ光源(LD)321、赤外
レーザ光源(LD)322の各光源は、波長400nm
の青Bレーザビーム,波長650nmの赤Rレーザビー
ム,波長780nmの赤外IRレーザビームの3色のレ
ーザビームをそれぞれ発生して、それぞれ感光材料Pの
シアン発色層(C層)、マゼンタ発色層(M層)、イエ
ロー発色層(Y層)を感光させる構成としてある。な
お、光学部32の色数は、3に限らず、例えば、青色レ
ーザダイオード、赤色レーザダイオード、第1の赤外レ
ーザダイオード(発振波長760〜880nm)、第2
の遠赤外レーザダイオード(発振波長900nm以上)
の4色などであってもよい。また、感応材料の感光層を
感光させるのに好ましく対応した発振波長を有するもの
であれば、レーザーダイオードに限らず、その他の種類
の光源、例えばLEDなどを用いてもよい。さらに、光
量変調の方式もここで説明される直接変調に限らず、A
OM等の素子を用いて間接的に変調するようにしてもよ
い。
【0070】青色レーザ光源320、赤色レーザ光源3
21,赤外レーザ光源322は変調信号に応じた直接変
調により光量変調されるようになっている。
【0071】なお、レーザ光源がレーザダイオード(L
D)である場合、レーザ光照射位置に感光材料Pの画像
記録領域がある期間、常にバイアス(バイアス電流又は
バイアス電圧)をかけたり、常にレーザダイオードが発
光するデータ値を入力したりするなどして、常にレーザ
ダイオードを発光させていることが、信号応答性が良く
なり、微細な点や細線の再現性が良くなるので好まし
い。また、これにより、微細な色地の抜き文字が再現さ
れなかったり、色が付いたりすることも抑えることがで
きる。なお、常にレーザダイオードを発光させているこ
とが、信号応答性が良くなる理由は、発光していないレ
ーザダイオードに急に電圧又は電流を印加しても、LE
D発光状態から所望のレーザ発光状態に遷移するまでに
時間がかかるためである。
【0072】また、逆に、レーザ光照射位置に感光材料
Pが無い期間は、光学部32から光がドラム31に照射
されないようにすることが、ドラム31での反射光によ
る擬画像の露光を防止でき好ましい。そして、レーザ光
照射位置に感光材料Pが無い期間は、レーザ光源が発光
しないことが、シャッタなどの特別な部材を設ける必要
が無くなるので、好ましい。
【0073】そして、レーザ光源がレーザダイオードの
場合、後述する構成により、レーザ光照射位置に感光材
料Pの画像記録領域がある期間か否かでバイアスの印加
・非印加を切り替えることにより、上述の2つのメリッ
トを享受している。
【0074】そして、光学部32の光学系の一部を示す
図16に基づいて、光学部32の光学系を説明する。
【0075】赤色レーザ光源(LD)321には10個
の赤色レーザダイオード351〜360をその出射面が
円弧上に並べて設けられている。そして、各赤色レーザ
ダイオード351〜360は、画像信号に応じて光量変
調されたレーザビームをそれぞれ放射する。そして、放
射されたレーザビームは、レンズ群361と、2つのシ
リンドリカルレンズからなるシリンドリカルレンズ群3
62を具備する入射光学系324に入射し、レンズ群3
61が、10本のビームを、互いに平行になるように
し、シリンドリカルレンズ群362が、レンズ群361
で互いに平行になった10本のビームのそれぞれのビー
ム形状を整え、ダイクロイック反射ミラー326へ射出
する。すなわち、半導体レーザ(LD)からのレーザビ
ームのビーム形状は楕円形であるため、楕円形のレーザ
ビームを、シリンドリカルレンズ群362が、レーザビ
ームのビーム形状を真円に整形させる。
【0076】青色レーザ光源320及び赤外レーザ光源
322には、赤色レーザ光源321と同様の構造で、赤
色レーザ光源321の入射光学系324と同様の入射光
学系323、327が設けられている。そして、それぞ
れの入射光学系323、327から射出された10本の
青色レーザ及び10本の赤外レーザは、それぞれ反射ミ
ラー325、328で反射される。
【0077】ダイクロイック反射ミラー326は、青色
光を透過し、赤色光を反射するミラーで、反射ミラー3
25で反射した10本の青色レーザを透過し、入射光学
系324から出射した10本の赤色レーザを反射し、ダ
イクロイック反射ミラー330へ導く。
【0078】ダイクロイック反射ミラー330は、青色
光及び赤色光を透過し、赤外光を反射するミラーで、ダ
イクロイック反射ミラー326からの10本の青色レー
ザ及び10本の赤色レーザを透過し、反射ミラー328
で反射した入射光学系327から出射した10本の赤外
レーザを反射し、縮小光学系331へ導く。
【0079】縮小光学系331は、各10本の青色レー
ザ、赤色レーザ及び赤外レーザのビーム間隔を縮小し、
結像レンズ334に導く、結像レンズ334は、縮小光
学系331でビーム間隔を縮小されたが、ビーム径が広
がった各10本の青色レーザ、赤色レーザ及び赤外レー
ザをドラム31の外周面上に密着した感光材料の感光面
に略結像させる。
【0080】このような結像レンズ334を用いること
により、結像レンズ334と感光材料Pの感光面との距
離がドラム31の振れなどによって変化しても、感光材
料Pに露光されるレーザビームの径が変化することを抑
えられる。
【0081】この感光材料Pに露光されるレーザビーム
は、感光材料Pの感光面に対し±30μmの範囲内にわ
たって、感光材料Pの感光面のビーム径に対するビーム
径の変動が±50%以内であることが好ましい。本実施
形態の装置では、±30%以内に抑えられている。な
お、このビーム径は、半値幅である。
【0082】結像レンズ334は、同一のビーム間隔に
揃えられた各波長毎のレーザビームを一括して同時に同
一のビーム間隔に縮小し、それぞれのレーザビームを平
行ビームとして感光材料Pの感光面に投影させる。
【0083】感光材料Pの感光面上に投影される各波長
毎のレーザビームを示すの配置及び形状を示す図17に
基づいて、このようにして、感光材料Pの感光面上に投
影される各波長毎のレーザビームを示すの配置及び形状
を説明する。3波長のレーザビームは、感光材料Pの感
光面上に各々10本投影される。
【0084】そして、各色毎に、感光材料P上に互いに
異なる位置に投影される光で、各々独立に発光制御する
ものをチャンネルと呼ぶと、本実施形態の装置は、青
色、赤色、赤外の3色の各々について、10個の互いに
独立に発光制御されるレーザダイオードが設けられ、1
0個のレーザダイオードから照射されたレーザ光が感光
材料P上に互いに異なる位置に投影されるので、本実施
形態の装置は各色10チャンネルである。
【0085】このチャンネルの概念を、本実施形態の露
光光学系の変形例に基づいてさらに説明する。第一の変
形例は、図18に示すように、1本のレーザ光L1を発
光するHe−Neレーザなどの気体レーザ901と、気
体レーザ901で発光したレーザ光L1を5本のレーザ
光L10,L20,L30,L40,L50に分割する
ビームスピリッタ902と、レーザビームスピリッタ9
02で分割された5本のレーザ光L10,L20,L3
0,L40,L50を、各々対応する入力信号S1,S
2,S3,S4,S5でそれぞれの強度を調整し、強度
を調整されたレーザ光L11,L21,L31,L4
1,L51を出す音響光学素子などの光学変調素子90
3と、強度を調整されたレーザ光L11,L21,L3
1,L41,L51をドラム31に保持された感光材料
Pに縮小・結像させるレンズ光学系904とを有する露
光光学系である。この第一の変形例では、互いに独立に
発光制御される5本のレーザ光が感光材料P上に互いに
異なる位置に投影されるので、5チャンネルである。
【0086】第二の変形例は、図19、図20に示すよ
うに、1本のレーザ光を発光するレーザダイオード91
1,912,913,921,922,923,93
1,932,933と、レーザダイオード911,91
2,913で発光したレーザ光を合波させるハーフミラ
ー914,915と、レーザダイオード921,92
2,923で発光したレーザ光を合波させるハーフミラ
ー924,925と、レーザダイオード931,93
2,933で発光したレーザ光を合波させるハーフミラ
ー934,935と、合波された3本のレーザ光L1
5,L25,L35をドラム31に保持された感光材料
Pに縮小・結像させるレンズ光学系909と、入力信号
S1によりレーザダイオード911,912,913を
発光制御する第一発光制御部910と、入力信号S2に
よりレーザダイオード921,922,923を発光制
御する第二発光制御部920と、入力信号S3によりレ
ーザダイオード931,932,933を発光制御する
第三発光制御部930と、を有する露光光学系である。
この第二の変形例では、互いに独立に発光制御される3
本のレーザ光が感光材料P上に互いに異なる位置に投影
されるので、3チャンネルである。
【0087】しかし、各色のチャンネル数は、これらに
限らず、画像記録速度(露光速度)の観点から2チャン
ネル以上(特に5チャンネル以上)が好ましく、製造コ
スト、調整の容易性・簡素性、製造適性及び露光制御の
簡素性・安定性などの観点から各色100チャンネル以
下(特に40チャンネル以下、さらに32チャンネル以
下)が好ましい。
【0088】また、露光光の色数も、本実施形態の装置
の3つに限らず、カラープルーフの作成の観点から3つ
以上であることが好ましく、また、特色などを考慮に入
れても装置コストや制御の簡素化などの観点から、10
以下(特に4以下)であることが好ましい。そして、露
光光の色数が4つである場合、印刷版のY版、M版、C
版、墨版にそれぞれ対応することが特に好ましい。
【0089】また、本実施形態の装置は、1チャンネル
当たりの光源数は、1個であるが、これに限られず、1
個の光源からの光をビームスプリッタで複数個に分割し
それぞれ制御するなど、複数チャンネルで1つの光源を
共有するものでも良いし、逆に、1チャンネルを複数の
LEDからの光で照射するなど1チャンネルが複数の光
源を有するものであってもよいが、分光光学系の簡素
性、露光速度及び露光制御などの容易性の観点から0.
01個以上(特に0.1個以上)が好ましく、合波光学
系の簡素性、製造性などの観点から100個以下(特に
10個以下)であることが好ましい。
【0090】そして、本実施形態の装置では、ビームの
中心位置は3つの波長全てに関してほぼ一致している。
この場合、波長によるビームの中心位置のずれは、隣接
するチャンネルのビーム中心間隔の0.2倍以下で、特
に良好な画像記録のためには、0.1倍以下であること
が好ましい。
【0091】そして、感光材料上で同時に露光される隣
接するチャンネルの照射光の中心間距離は、1μm以上
(特に5μm以上)であることが好ましい。これによ
り、光学系・機構系・駆動回路を低コスト化でき、簡素
な構成で、高速に画像記録できる。また、1mm以下
(特に100μm以下、更に20μm以下)であること
が好ましい。これにより、高精細・高速な画像記録が可
能になる。なお、本実施形態の装置では、ドラム31を
巻いている感光材料の感光面上の各色毎のレーザビーム
の照射像は、ドラム31の回転軸と平行な方向に並んで
おり、そのビームの中心間距離は、10.6μmであ
る。(図17参照) 光学部32の基盤の線膨張率R2(/K)は光学基盤の
サイズ(全隅の組み合わせの中で最も長い隅から隅まで
の距離)Lcmと以下の式を満たすことが好ましい。
【0092】R2×L≦0.01 特に以下の式を満たすことが好ましい。
【0093】R2×L≦0.001 これにより、温度変化によって露光される画像の解像度
や鮮鋭性が劣化することや、露光量が変動することを抑
制できる。
【0094】本実施形態の装置では、光学部32の基盤
はアルミニウムでできており、光学部32の基盤の熱膨
張率は約0.0002/Kであり、光学基盤のサイズ
(全隅の組み合わせの中で最も長い隅から隅までの距
離)が約40cmであるが、R2×Lは約0.008で
ある。
【0095】また、各光源1個当たりの最大消費電力
は、10W以下(特に3W以下、さらに1W以下)であ
ることが好ましい。これにより、最大消費電力を低くし
やすく、発熱量が低く、各光源の温度を一定化しやす
く、発光波長や発光光量を一定化しやすい。また、発熱
量が低いので、光源の発熱による各光学素子の配置関係
の変動による感光材料への照射位置や照射光量やビーム
形状や焦点位置などの変動を抑えられ、像のぼけや露光
量の変動などを抑制でき、また、光源の温度変動による
発光波長や発光強度の変動を抑えられる。また、光源1
個当たりの最大消費電力は、10μW以上(特に20μ
W以上)であることが好ましい。これにより、十分な露
光量が得られる。本実施形態の装置での光源1個当たり
の最大消費電力は、100mWである。
【0096】また、各光源1個当たりの最大定格光出力
は、150mW以下(特に50mW以下、更に5mW以
下)であることが好ましい。これにより、最大消費電力
を小さくできる。特に50mW以下では、安全性が高く
好ましい。また、光源1個当たりの最大定格光出力は、
1μW以上(特に0.5mW以上)であることが好まし
い。これにより、感光材料を露光する光量を十分にしや
すい。なお、本実施形態の装置での光源1個当たりの最
大定格光出力は、3mWである。
【0097】また、各光源の駆動周波数(MHz)は、
露光速度などの観点から、0.5MHz以上(特に1M
Hz以上)であることが好ましく、露光駆動回路の安定
性・発熱などによる露光光量や露光位置などの安定性や
回路コストなどの観点から100MHz以下(特に50
MHz以下、さらに20MHz以下)が好ましい。本実
施形態の装置では2.8MHzである。
【0098】また、露光光の各色の1秒当たりの記録画
素数は、300万画素/秒以上(特に1000万画素/
秒以上)であることが好ましい。これにより、高速画像
記録と高精細な画像記録を両立させることができる。ま
た、露光光の各色の1秒当たりの記録画素数は、40億
画素以下(特に5億画素以下)が好ましい。これによ
り、駆動回路が安定し、画像記録が安定し、露光強度や
露光位置が安定し、低コストで、調整が容易にしやす
い。本実施形態の装置の露光光の各色の1秒当たりの記
録画素数では約3000万画素/秒である。尚、前述の
ように、ここでは光源としてレーザーダイオードを用い
ている。
【0099】次に、光学部32を移動させる手段につい
て図5により説明する。光学部32は、金属ベルト34
0に固定してあり、ドラム31の回転軸と平行に設けら
れた一対のガイドレール341、342に案内されてド
ラム31の回転軸と平行に移動出来る。金属ベルト34
0は一対のプーリ343、344に掛け渡され、一方の
プーリ344は駆動モータM7の回転軸345に直結さ
れている。駆動モータM7が回転軸345を回転させる
と、回転軸345に固定されたプーリ344が回転し、
プーリ343とプーリ344とに掛け渡された金属ベル
ト340が回動する。そして、金属ベルト340に光源
部32がドラム31の回転軸と平行に移動する。
【0100】この金属ベルト340は金属製の平ベルト
であり、材質としては例えば、301ステンレス鋼、3
02ステンレス鋼、チタン、ベリリウムカッパー等が好
ましい。また、金属ベルトの板厚は0.025mmから
0.5mm程度が好ましい。また素材の耐力は20kg
/平方mm以上(特に50kg/平方mm以上)である
ことが、撓みやすくできつつ塑性変形しにくいようにで
き好ましい。なお、本実施形態の装置の金属ベルト34
0は、耐力が180kg/平方mmであるステンレス鋼
(SUS301HY)である。金属ベルトは軽量であ
り、薄いので、高精度の位置決め制御が容易に出来る。
金属ベルトによる駆動方式はネジ駆動方式に比較して、
摺動部分を持たないので長期間に渡り初期寸法を維持で
き、また潤滑油を必要とせず、また清潔である。更に金
属ベルトは歯車駆動でないので回転ムラを起こさず精度
の良い直進案内ができる。
【0101】また、光学部32は、装置本体に固定され
た円筒形状の金属製の案内軸341、342により支持
されており、案内軸341、342上を摺動する。
【0102】また、駆動モータM7は、光学部32を往
動させる時に、感光材料Pを露光するためにゆっくりと
回転駆動し、光学部32を復動させる時に、往動時より
回転速度を速くすることにより往動時より早い移動速度
で復帰させるために、高速回転駆動する。
【0103】また、光学部32のドラム軸方向には、副
走査基準位置検出センサS11、副走査書き込み位置検
出センサS12および副走査オーバラン位置検出センサ
S13を設けてある。
【0104】光学部32は副走査基準位置検出センサS
11の検出位置で停止しており、ここから副走査を開始
し、画像サイズに対応した移動量で副走査が終了する
と、副走査基準位置に復帰する。
【0105】また、図5に示すように、ドラム31の回
転軸90と同軸上にドラム31の回転位置を検出するエ
ンコーダ37を取り付けている。エンコーダ37は、基
準相、A相、B相を有し、それぞれの相からパルス信号
が出力され、これらは制御部100に送られる。制御部
100には、また感光材料Pの先端位置を検出する先端
位置センサS9から感光材料Pの先端位置情報が入力さ
れ、制御部100では、先端位置センサS9とエンコー
ダ37からの情報に基づき、主走査部30及び副走査部
40の書き込み制御及びドラム回転モータM6の回転制
御を行う。ドラム回転モータM6は、サーボモータを用
いドラム31を高速回転する。
【0106】制御部100では、感光材料Pの先端位置
にエンコーダ37の基準相(基準となる回転角度)を設
定する。具体的には、制御部100は、先端位置センサ
S9からの先端位置検出信号を基準にして、エンコーダ
37が一定の回転角度毎に出力するパルス信号をカウン
トし、感光材料Pの先端位置にエンコーダ37の基準相
を設定する。
【0107】また、制御部100は、エンコーダ37の
基準相を起点にドラム回転方向に送り量を検出し、この
送り量に基づき画像書き込み位置を制御している。エン
コーダ37の基準相を起点にドラム回転方向にパルス信
号を検出し、規定のパルスカウントにて画像書き込み位
置を決めて、画像を書き込んでいる。
【0108】また、制御部100は、エンコーダ37の
基準相を起点にカウントするパルス信号数に基づき感光
材料Pの長さを検出し、カッターモータM20を駆動す
ることで、カッター22により所望の長さに感光材料P
を切断する。
【0109】そして、感光材料Pに記録される画像の画
像記録密度は、網点画像による階調の再現性などの観点
から主走査方向及び副走査方向共に600dpi以上
(特に1000dpi以上、更に1200dpi以上)
が好ましく、また、網点画像による階調の再現性の飽和
や画像記録速度や装置コストなどの観点から主走査方向
及び副走査方向共に1万dpi以下(特に5000dp
i以下)が好ましい。本実施形態の装置でこのようにし
て感光材料に記録される画像の画像記録密度は主走査方
向及び副走査方向共に2000dpiである。なお、言
うまでもないことであるが、主走査方向及び副走査方向
の画像記録密度は、主走査方向又は副走査方向1インチ
の長さの中に、画像記録される画素が幾つ並んでいるか
を示すdpiという単位で示される。
【0110】また、1つの網点は、100以上(特に2
00以上)の画素から形成されていることが、実際の印
刷の網点に近い再現になり好ましい。また、1つの網点
は、5000以下(特に2000以下)の画素から形成
されていることが画像データの取り扱いが容易で、高速
に画像データを処理でき好ましい。
【0111】次に、排紙部50およびアキュムレータ部
60を示す側面図である図6に基づいて、排紙部50お
よびアキュムレータ部60を説明する。排紙部50は、
搬出モータM8により駆動される搬送ローラ対52、同
様に駆動される搬送ローラ対53と、剥離ガイド上下モ
ータM9の回転軸から偏芯して設けられた偏芯軸513
に一端が回動自在に軸支されたクランク512の他端を
回動自在に支持するクランク軸514を有し、モータM
9の回動により支軸511を中心に上下に回動される剥
離ガイド51と、一対のガイド板G1、G2からなる搬
送ガイド54および出口シャッタモータM10で駆動さ
れる出口シャッタ55とを備えてなる。
【0112】剥離ガイド51は、(図6で実線で示す)
上位置と(図6で破線で示す)下位置との間で回動移動
可能に設けられており、上位置では剥離ガイド51の先
端の爪部51aがドラム上の感光材料を剥離し、下位置
ではアキューム部60を開き、感光材料Pの後半部を収
容させることができる。
【0113】剥離ガイド開検出センサS14は、剥離ガ
イド51の開を検出し、剥離ガイド閉検出センサS15
は、剥離ガイド51の閉を検出する。
【0114】搬送ガイド54は、剥離ガイド51により
ドラム31上から剥離され、剥離ガイドの中央部に設け
てあるガイド部(図には現れていない)に沿って移動す
る感光材料を挟持し、更に前方に搬送せしめるための搬
送ローラ対52と、ローラ対52の回転により送られて
くる感光材料を挟持し、同様に搬送せしめるローラ対5
3との間に配設してある。
【0115】また、搬送ガイド54は、搬送ローラ対5
2に対向する部分から略垂直上方に延び、湾曲部を介し
て水平方向に方向転換を行う、全体が略L字状の搬送路
を形成している。搬送ガイド54を構成するガイド板G
1,G2はステンレス鋼からできており、搬送路に供さ
れる面は滑面としてある。
【0116】なお、剥離ガイド51からローラ対52に
入る部分も湾曲した搬送路となっているが、感光材料か
らすると、水平方向に搬送ガイドされた後、急激に垂直
上方に搬送方向を転換され、更に、急激に水平方向に方
向転換されるきつい搬送路となっている。
【0117】これは、装置の小型化を達成するためであ
り、その必要が無ければもっと緩やかな形状の搬送路と
する事が出来る。
【0118】ガイド板G1は、図において上方一部を支
点として所定角度回動可能(位置移動可能)としてあ
り、また、ローラ対52側においてフォトダイオードか
らなる受光素子S500を一体的に有している。
【0119】また、ガイド板G2は、両ガイド板が図示
の如く正規の位置で対向している状態において、受光素
子S500と対向する位置に、感光材料Pが感光しない
波長の赤外発光するLEDからなる発光素子501を一
体的に有している。
【0120】発光素子501および受光素子500とで
搬送状態検出センサS50が構成される。
【0121】搬送状態検出センサS50は、例えば、露
光部3における一連の画像記録操作時間内の所定時間
に、当該感光材料がその場所を通過したか否かを検出
(検知)する事、即ち、感光材料の搬送状態を検出する
事と、感光材料が搬送される前(一連の画像記録操作の
開始前)の時間帯において、両ガイド板G1、G2が正
規の位置にあるか否か(開閉位置)を検出(検知)する
役割を有している。
【0122】そして、その出力情報は、別途設けられる
タイマの計時情報とともに記録紙のジャム発生が生じた
か否かの判断に使用される。
【0123】ジャム発生とCPU(図7参照)が判断し
た時、ドラム回転モータM6の励磁を解除し、搬出モー
タM8を含む露光部3側の駆動系の駆動を停止させ、か
つ、警告表示を液晶パネル11で行うようになってい
る。また、両ガイド部材G1,G2が正規位置にないと
判断した場合も、同様の警告表示等を行う。
【0124】また、出口シャッタ55の開閉は、出口シ
ャッタ開検出センサS16が検出する。出口シャッタ5
5は感光材料を現像処理部4側へ送り込むタイミングを
決定する。出口センサS31は、感光材料が現像処理部
4へ送り込まれる事を検出する。
【0125】アキュムレータ部60は排紙部50の下方
位置に設けてあり、剥離ガイド51の下方移動により、
感光材料の垂れ下がりを許容する空間部を提供する。
【0126】尚、それぞれのガイド板(ガイド手段)と
一体的に設けた発光素子および受光素子の組み合わせは
これと逆でもよく、また、両ガイドとも位置移動可能に
構成する事もでき、かつ、位置固定のガイド板に発光素
子もしくは受光素子を設けず、装置側の他の部材を利用
する事もできる。更に、位置移動の形態は、回動である
必然性はなく、水平方向の移動でもよい。
【0127】電気的構成を示すブロック図である図7に
示すように、制御部100はCPU101、RAM10
2およびROM103を有し、I/Oポート104、1
05を介してセンサ類およびアクチュエータ群に接続し
ており、センサ類からの情報に基づいてアクチュエータ
群を制御する。
【0128】センサ類としては、マガジン有無検出セン
サS1、カバー閉検出センサS2、カバーロック検出セ
ンサS3、エンド検出センサS4、搬送ローラ圧着位置
検出センサS5、搬送ローラ解除位置検出センサS6、
スクイズローラ圧着位置検出センサS7、スクイズロー
ラ解除位置検出センサS8、感光材料P先端位置センサ
S9、送り量検出センサS10、ロータリーエンコーダ
37、副走査基準位置検出センサS11、副走査書き込
み位置検出センサS12、副走査オーバラン位置検出セ
ンサS13、剥離ガイド開検出センサS14、剥離ガイ
ド閉検出センサS15、出口シャッタ開検出センサS1
6、剥離ジャム検出センサS30、感光材料P搬送状態
検出センサS50、および、この図には現れない出口セ
ンサS31が接続している。
【0129】また、アクチュエータ群としては、カバー
ロックモータM1、搬送ローラ圧着解除モータM2、搬
送モータM3、カッタモータM20、ドラム給排紙モー
タM4、スクイズローラ圧着解除モータM5、ドラム回
転モータM6、副走査モータM7、露光シャッタソレノ
イド333、搬出モータM8、剥離ガイド上下モータM
9、出口シャッタモータM10が接続しており、これら
は、ドライバD1〜D11およびD333を介して駆動
する。
【0130】また、操作部10については、液晶パネル
11をドライバD20により制御し、画像形成装置の運
転状態等を表示する。
【0131】また、タッチパネル12の操作による指令
は、A/D変換部120によりデジタル情報としてCP
U101に送り込む。
【0132】本装置1の外部に設けられ、本装置1に接
続されているRIP200で、電子製版の元になる電子
製版用画像データからラスターイメージフォーマットの
Y,M,C,Kのデジタル網点画像データを生成する。
【0133】そして、電子製版用画像データから印刷物
と同じスクリーン線数の網点の集合によって再現し、画
素ゲイン量を印刷物のそれと近似させて再現することが
好ましい。これにより、印刷網点画像を忠実に再現すで
きるだけでなく、電子製版用画像データのトラブルとし
てありがちなトーンジャンプ、モアレ、画像の欠陥を正
確に再現でき、校正できるメリットがある。もちろん、
概略の校正には、そこまでの忠実な再現は不要で、網点
画像であれば、概略の校正は可能である。
【0134】そして、RIP200は、生成されたデジ
タル網点画像データを画像データI/F部201に送
る。画像データI/F部201は、RIP200により
作成された各色(Y、M、C、BK)のラスターイメー
ジフォーマットの網点画像データを各色10本の走査線
毎(各色10のチャンネル毎)の露光用フォーマットに
変換し、データバッファ204に蓄積する。この画像デ
ータのフォーマットの変換は、同時に各色10本の走査
線を走査する場合、ラスターイメージフォーマットのビ
ットマップデータの画像データを並べ替え、10ライン
並列に読み出すことにより行う。
【0135】そして、データバッファ204に1枚分の
デジタル網点画像データを蓄積した後、以下のようにし
て、全色同時露光を行う。
【0136】画素クロック生成部203が、ロータリー
エンコーダ37からの感光材料送り情報に基づくPLL
202の出力に同期させて画素クロックを生成する。そ
して、画素クロック生成部203が生成した画素クロッ
クでデータバッファ204からデジタル網点画像データ
をLUT部205に送る。
【0137】LUT部205は、印刷の基準色すなわち
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及BK
(ブラック)と、それら基準色を感光材料に露光する光
源の光すなわちB(ブルー)、R(レッド)、IR(赤
外)の強度組成との対応を規定するLUT(ルックアッ
プテーブル)データを記憶している。そして、送られた
露光用フォーマットのY,M,C,Kのデジタル網点画
像データを、B、R、IRの露光強度データに変換す
る。
【0138】その際、画素毎に、印刷物のY,M,C,
BKの網点画像データを、B、R、IR(赤外)のレー
ザ強度の組み合わせに変換する また、制御部100のCPU101が、先端位置センサ
S9からの感光材料Pの先端位置の情報及びロータリエ
ンコーダ37からのパルス信号のカウントに基づいて、
光学ユニット32から射出されるレーザ光の照射位置に
感光材料Pの画像記録領域が存在するか否か判断する。
そして、制御部100は、この判断に基づき、レーザ光
の照射位置に感光材料Pの画像記録領域が存在する期間
は、LUT部205に、レーザダイオードのレーザ光源
320,321,322を駆動するドライバD320,
D321,D322に入力される露光強度データは、常
にレーザダイオードを発光させるに足る露光強度データ
値以上の露光強度データ値に変換するLUTデータが設定
されるように制御している。これにより、レーザ光照射
位置に感光材料Pの画像記録領域がある期間、レーザ光
源320,321,322のレーザダイオードは、常に
発光し、良好な応答性になる。
【0139】また、制御部100のCPU101が、先
端位置センサS9からの感光材料Pの先端位置の情報に
応じて、レーザ光照射位置に感光材料Pが無い期間は、
LUT部205に、レーザ光源320,321,322
全てについて、それらを駆動するドライバD320,D
321,D322に入力される露光強度データを、常
に、レーザ光源320,321,322を全く発光させ
ない露光強度データ値を出力するように制御している。
これにより、レーザ光照射位置に感光材料Pが無い期
間、レーザ光源320,321,322が発光しないの
で、レーザ光がドラム31に当たることによる迷光によ
る感光材料Pの擬画像の露光を防止できる。なお、常
に、レーザ光源320,321,322を全く発光させ
ない露光強度データ値を出力するように制御する代わり
に、通常の発光レベルより低い発光レベルになる露光強
度データ値にするだけでも擬画像の露光を減らす効果が
ある。この場合、実質的に、感光材料が被らない程度の
露光量になる露光強度データ値にすることが好ましい。
【0140】そして、LUT部205は、B、R、IR
各々の露光強度データを各々D/A変換部206〜20
8に送り、D/A変換部206〜208がアナログ変換
して、ドライバD320、ドライバD321、ドライバ
D322に与え、これらのドライバにより、各レーザ光
源320〜322をそれぞれ駆動する。
【0141】以上のようにして、網点画像が記録される
感光材料がドラム31上に保持されている間、光学部3
2により感光材料が保持されていないドラム31上の領
域に光が実質的には照射されないことになる。
【0142】なお、本実施形態では、制御部100のC
PU101が、先端位置センサS9からの感光材料Pの
先端位置の情報に応じて、LUT部205を制御する
が、その代わりに、ドライバD320、AOMドライバ
D321、ドライバD322を制御するようにしてもよ
い。
【0143】RAM102は、タッチパネル12から入
力された各種情報や、プログラムなどを記憶する手段で
あり、例えば、不揮発性のメモリ等で構成される。この
RAM102に記憶される情報としては、吸引ブロワ3
71が所定の能力を発揮していれば圧力計31eで得ら
れるはずのブロア基準圧力値Vbと、ドラム31が回転
していないときに感光材料Pがドラム31の周面に密着
していれば圧力計31eで得られるはずの第1基準圧力
値Vb1(換言すると、ドラム31が回転していないと
きに感光材料Pがドラム31の周面に密着しているか否
かを判断するための基準値である)と、ドラム31が回
転しているときに感光材料Pがドラム31の周面に密着
していれば圧力計31eで得られるはずの第2基準圧力
値Vb2(換言すると、ドラム31が回転しているとき
に感光材料Pがドラム31の周面に密着しているか否か
を判断するための基準値である)が挙げられる。これら
ブロア基準圧力値Vb、第1基準圧力値Vb1及び第2
基準圧力値Vb2は、タッチパネル12から設定変更可
能になっている。また、第1基準圧力値Vb1は、第2
基準圧力値Vb2より圧力値が高く(すなわち、より大
気圧に近い)なるように設定されている。なお、この第
1基準圧力値Vb1及び第2基準圧力値Vb2は、感光
材料Pのサイズ毎に設定されており、画像記録する感光
材料Pのサイズに応じた第1基準圧力値Vb1及び第2
基準圧力値Vb2がRAM102に記憶されていること
が好ましい。
【0144】次ぎに、図13、図9乃至図11等を用い
て画像形成装置の作動につき説明する。
【0145】図13は画像形成装置の作動のメインフロ
ーチャート、図8は給紙処理のフローチャート、図9は
プリント処理のフローチャート、図10は排紙処理のフ
ローチャート、図11は排出処理のフローチャートであ
る。
【0146】最初に画像形成装置の作動のメインフロー
について説明する。図13において、ステップa1でメ
インスイッチがONされると、ステップb1で装置の電
気的なデバイスのイニシャル処理が行われる。ここで
は、RAM102へのプログラムとデータのロード等が
実行される。そして、ステップb1のイニシャル処理が
終了すると、ステップc1で、ロック機構29により前
面パネル6がロックされる。そして、ロック機構29の
ロックが確認されると、ステップd1で各機構部のイニ
シャル処理が行われる。ステップd1のイニシャル処理
では、ドラム31の初期位置への復帰や、光学部32を
副走査基準位置に戻したり、処理部4の各処理液の蒸発
補水を行い、処理温度まで加熱したりすることなどが行
われる。ステップd1での各機構部のイニシャル処理で
エラー(err1)が発生すると機能を停止させる。
【0147】イニシャル処理d1が終了すると、後述す
るステップe1で装置1のアイドリング運転が行われ
る。尚、このアイドリング運転中に、RIPからの出力
画像が受信される。
【0148】また、ステップe1のアイドリング運転中
に、操作者により操作部8のタッチパネル12のメニュ
ーキーを操作されると、ステップf1で、操作者のタッ
チパネル12のメニューキーの操作に応じて条件設定さ
れる。
【0149】次に、ステップe1のアイドリング運転に
続く、書き込み動作について説明する。書き込み動作
は、給紙処理(ステップh1)、プリント処理(ステッ
プi1)、排紙処理(ステップj1)をこの順に順次行
う。この書き込み処理が終了すると、ステップk1で、
次の感光材料を給送するか否か選択し、次の感光材料を
給送すると選択した場合、給紙処理(ステップh1)に
戻り、給紙しないと選択した場合は、操作部8のタッチ
パネル12の停止ボタンの操作を受け付ける状態にな
る。そして、停止ボタンの操作を受け付ける状態で、次
のプリントの命令を受けると、給紙処理(ステップh
1)に戻る。また、停止ボタンの操作を受け付ける状態
で、停止ボタンを操作されると、ステップm1の各機構
部の動作を終了する。
【0150】ステップm1の各機構部の動作の終了で
は、給紙部20、主走査部30、副走査部40、第1排
紙部50、アキューム部60、給送経路80、現像部4
2、定着部43、安定部44、乾燥部45、第2排紙部
15の各機構部の動作を終了し、次に、ステップn1で
主電源を落とし、ステップo1で前面パネルロックソレ
ノイド29a(後述)の動作によりロック機構29のロ
ックが解除される。
【0151】次に、図13に示す作動のメインフローに
おけるステップe1のアイドル運転のメインフローを、
アイドル運転のメインフローチャート図である図12に
基づいて、詳細に説明する。先ず、圧力計38からドラ
ム31内部の圧力(真空度)を読み取る(S4)。すな
わち、ブロア371をOFF(駆動していない)状態で
の圧力を読み取り、その読み取った圧力値V1をRAM
102に記憶する。次いで、ブロア371をON(駆
動)し(S5)、ブロア371の駆動が安定する所定時
間経過するのを待った(S6)後、圧力計38からドラ
ム31内部の圧力(真空度)を読み取る(S7)。すな
わち、ブロア371をON(駆動している)状態での圧
力を読み取り、その読み取った圧力値V2をRAM10
3に記憶する。
【0152】そして、S8で、読み取った圧力値V1と
V2とを比較し、圧力値に変化があったか否か(詳細に
は、圧力値V2の方が圧力値V1よりも小さい(真空に
近い)か否か)を判断するとともに、読み取った圧力値
V2とRAM102に記憶されているブロア基準圧力値
Vbとを比較し、所定の真空度になっているか否か(詳
細には、圧力値V2の方がブロア基準圧力値Vbよりも
小さいか否か)を判断する。すなわち、圧力値V1とV
2とを比較し、ブロア371を駆動した状態と駆動して
いない状態とで圧力値V1とV2に変化がなければ、ブ
ロア371によりドラム31の吸引孔31cから空気を
吸引する空気吸引手段に異常が発生していることを検出
することができる。
【0153】このような空気吸引手段の異常としては、
例えば、ブロア371の故障やホースの詰まりやねじれ
や、特に、本実施の形態では、ブロア371は、装置1
とは別に設けられているので、ブロア371の電源が装
置1の電源とは別系統で設けられているので、ブロア3
71の電源の入れ忘れなども挙げられる。
【0154】また、圧力値V2とブロア基準圧力値Vb
とを比較し、ブロア371が所望の能力を発揮していれ
ば、所定の値(ブロア基準圧力値Vb)になることを利
用し、ブロア371を駆動した状態の真空度V2がブロ
ア基準圧力値Vbに達していなければ、ブロア371が
所望の能力を発揮していないとして、ブロア371によ
りドラム31の吸引孔31cから空気を吸引する空気吸
引手段の異常を検出することができる。
【0155】そして、S8で、この空気吸引手段に異常
がないと判断すると、S9に進み、ブロア371をOF
Fする。一方、S8で、この空気吸引手段に異常がある
と判断すると、S10に進み、液晶パネル11に、空気
吸引手段の異常である旨の表示を行う。
【0156】そして、S9でブロアをOFFした後、S
12で、タッチパネル12或いはRIP200から記録
開始の指示を受けたか否か判断する。そして、S12で
記録開始の指示を受けると、このアイドリング処理(ス
テップe1)が終了する。そして、アイドリング処理
(ステップe1)が終了すると、給紙処理(ステップh
1)に移行する。
【0157】次に、図13に示す作動のメインフローに
おけるステップh1の画像形成装置の給紙処理につい
て、先ず、給紙処理のフローチャートである図8に基づ
いて、詳細に説明する。給紙処理のフローに入ると、ス
テップa2でマガジン8の有無の判断を行い、マガジン
8がない場合には、ステップb2でエラー処理を行い、
マガジン8がある場合には、ステップc2で、感光材料
Pエンドの検出(有無の検出)を行う。感光材料が引き
出された状態でマガジンは装填されるので、正しく装填
されていれば、エンド検出センサS4で感光材料の存在
が確認されることになる。
【0158】ステップc2で、エンド検出センサS4に
より、感光材料がないことが検出されると、ステップb
2でエラー処理を行い、、感光材料が無くなった事を表
示警告する。ステップc2で、エンド検出センサS4に
より、感光材料があることが検出されると、ステップd
2で給紙カバー9のロックを行う。
【0159】ステップd2で、給紙カバー9のロックを
行われると、ステップe2で給紙ローラー21bを圧着
させて、さらに、ステップf2でスクイズローラー23
を圧着させる。そして、ステップg2でドラム回転モー
ターM6の励磁をOFFにしてドラム31を回転可能に
し、ステップa3で吸引ブロワ371をONして、ステ
ップb3で吸引ブロワ371の安定を待つ。吸引ブロワ
371が安定するまで待つ形態としては、通常安定する
までかかる時間以上の所定時間経過するまで待つ形態が
簡単であるが、その他に、吸引ブロワ371による真空
度が所定値に達するまで待つ形態や、吸引ブロワ371
が発する騒音レベルが所定値以下になるまで待つ形態な
どが挙げられる。そして、吸引ブロワ371が安定する
と、ステップh2で給紙モーターM3を回転させて給紙
ローラー21a,21bにより感光材料を送るととも
に、真空度計測手段711により測定された圧力データ
と比較する基準圧力データ値をセットする。
【0160】そして、ステップi2で感光材料の先端を
先端位置センサS9により検出し、感光材料の先端を検
出すると、ステップc3でドラム給排紙モータM4をO
Nすると同時に、搬送ローラ21bの圧着を解除し、ま
たステップd3で検出された感光材料の先端を基準にし
てエンコーダーローラ37の出力パルスにより感光材料
の長さの計測を開始する。これにより、ドラム31の外
周面上に感光材料Pを吸引しながら密着させつつ巻き付
ける。
【0161】給紙時、つまり感光材料を巻き付けている
時のドラム31の周速は、2m/秒以下(特に1m/秒
以下)が好ましい。これにより、安定してドラム31へ
給送でき、ドラム31への密着性が高くなり、吸引によ
る保持性が良くなる。また、給紙時のドラム31の周速
は、2cm/秒以上(特に5cm/秒以上)が好まし
い。これにより、給送時間を短縮化でき、画像記録時
間、画像記録時間間隔を短縮できる。また、2cm/秒
未満では、ドラムへの密着性の効果が飽和する。本実施
形態の装置では、0.1m/秒である。
【0162】そして、ステップe3で、エンコーダーロ
ーラ37の出力パルスのカウントから感光材料の長さを
カウントした結果、所定長さの感光材料を引き出した状
態になると、ステップf3で給紙モーターM3とドラム
給排紙モータM4をOFFして、ドラム31の回転を停
止する。
【0163】ステップg3で搬送ローラ21bを圧着
し、ステップh3で、感光材料を所定長さでカットす
る。このペーパカットは、初期位置にあるカッタ22を
カッタモータM20により回転駆動させるとともに、感
光材料の幅方向に往動走行させて、感光材料を一方の側
縁から切断し、切断終了後、動力伝達を遮断することに
より、カッタの回転及び走行を停止させる。
【0164】そして、もしそのままカッタ22を復動さ
せると、切断された搬送方向上流側の感光材料のカット
面とカッタ22とが接触し、これにより僅かながらも切
り屑の発生が起こる。このような傾向は、ギロチンカッ
タなど他の種類のカッタでも見受けられる。そこで、次
に、ステップi3でドラム給排紙モータM4をONする
とともに、切断終了後の所定時間、ローラ対21を回転
方向と逆方向に回転させ、これにより、当該搬送手段に
挟持されている感光材料Pの自由端側を所定量だけ収納
容器のある側に戻す。この時、ペーパの端部は搬送ロー
ラ21a、21bにより挟持されている。そして、カッ
タモータM20により、カッタ22を回転停止させた状
態で感光材料の幅方向に復動させ、カッタ22の初期位
置に戻す。しかる後、ローラ対21を再度正回転させ、
感光材料を所定量搬送方向に送り出す。
【0165】これにより、カッタ22の往動時に、感光
材料に対するカッタ22の最適な接触角により、感光材
料を安定的に良好に切断しつつ、感光材料切断後、その
まま、カッタ22の回転を停止した状態で初期位置に復
帰させても、カッタ22の復動時に感光材料のカット面
から切り屑が発生する事を防止できる。
【0166】なお、感光材料の戻し或いは再搬送方向へ
の送り出しに関係した所定量は、ここで計測の開始を行
う態様ではないので、同量でも異なってもよいが、シワ
等の発生を考慮すると、戻しの量に対して等量もしくは
それ以上の量の再搬送が好ましい。上述の戻し量につい
ては、カッタの再接触を防ぐだけでよいので、1mm以
上であることが好ましく、シワ等の発生を考慮すると、
10mm以下であることが好ましい。
【0167】そして、ステップj3で搬送ローラ21
a、21bの圧着を解除する。ステップk3でドラムへ
の巻き付け完了すると、ステップl3でドラム給排紙モ
ータM4をOFFし、ステップm3でスクイズローラの
圧着を解除する。
【0168】なお、本実施形態の装置では、感光材料P
のドラム31との接触開始からドラム31へ巻き付けが
完了する全接触までの時間は、感光材料の長さLP(単
位は、m。ドラム周方向での巻き付けられる感光材料の
長さ。)に対して10×LP秒であり、例えば、最大の
シート長さの感光材料(シート長さが約0.96m)で
約9.6秒程度であるが、感光材料Pのドラム31との
接触開始からドラム31へ巻き付けが完了する全接触ま
での時間は、これに限らず、感光材料Pのドラム31へ
の密着性などの観点から、感光材料の長さLP(m)に
対して0.5×LP秒以上(特に2×LP秒以上)であ
ることが好ましく、給紙の効率などの観点から、感光材
料の長さLP(m)に対して50×LP秒以下であるこ
とが好ましい。
【0169】そして、ステップn3で、圧力計38から
ドラム31内部の圧力(真空度)を読み取り、その読み
取った圧力値V3をRAM103に記憶する。そして、
ステップo3で、読み取った圧力値V3とRAM102
に記憶されている第1基準圧力値Vb1とを比較し、圧
力値V3が第1基準圧力値Vb1に達しているか否かを
判断する。
【0170】そして、ステップp3で所定時間経過した
か否か判断し、所定時間経過するまでステップo3に戻
り、所定時間経過すると、ステップq3に進み、所定時
間経過しても圧力値V3が第1基準圧力値Vb1に達し
ていないので、感光材料Pがドラム31上に密着してい
ない密着エラーとして、液晶パネル11に密着エラーで
ある旨の表示を行い、感光材料Pを排出する密着エラー
処理を行う。なぜなら、このような場合、所定時間経過
後においても、その都度読み取った圧力値V3が第1基
準圧力値Vb1に達しないので、何らかの原因で、密着
を阻害する状態にあると推定できるからである。
【0171】また、ステップo3で、読み取った圧力値
V3が第1基準圧力値Vb1に達していた場合は、感光
材料Pがドラム31上に密着しているとして、給紙処理
を終了し、次のプリント処理工程へと移行する。
【0172】次に、プリント処理について、プリント処
理のフローチャートである図9に基づいて詳細に説明す
る。ステップa4でドラム回転モータM6をONして、
ステップb4でドラム31の回転が安定するのを待つ。
ドラム31の回転が安定するまで待つ形態としては、通
常安定するまでにかかる時間以上の所定時間経過するま
で待つ形態が簡単であるが、その他に、ドラム31の回
転速度を計測し、計測された回転速度の変動が所定値以
下になるまで待つ形態などが挙げられる。そして、圧力
検出計32が、ドラム31に感光材料を巻き回した際の
ドラム31内部の圧力を検出する。
【0173】そして、所定の回転数に達すると、ドラム
31が回転していても感光材料Pが確実に密着している
か否かの判断を行う。そのために、先ず、圧力計38か
らドラム31内部の圧力(真空度)を読み取り、その読
み取った圧力値V4をRAM103に記憶する。そし
て、読み取った圧力値V4とRAM102に記憶されて
いる第2基準圧力値Vb2とを比較し、圧力値V4が第
2基準圧力値Vb2に達しているか(小さいか)否かを
判断する。そして、所定時間経過後においても、その都
度読み取った圧力値V4が第2基準圧力値Vb2に達し
ない場合は、感光材料Pがドラム31上に密着していな
い密着エラーとして、エラー処理を行う。すなわち、ド
ラム回転モータM6をOFFしてブロア371をOFF
して感光材料Pの密着を解除する。この動作により、ド
ラム31の回転を停止させるのみならず、ブロア371
の駆動をも停止させるので、慣性で回転しているドラム
31には、感光材料Pが保持されないことになり、周囲
の部材の損害を抑え、さらに、復帰作業を容易にするこ
とができる。さらに、リリース弁39を開放し、ドラム
31内部を大気圧下にまで復帰させるので、ドラム31
に保持されている感光材料Pを素早く、その保持状態を
解除することができる。そして、液晶パネル11に密着
エラーである旨の表示を行う。
【0174】一方、読み取った圧力値V4が第2基準圧
力値Vb2に達していた場合は、感光材料Pがドラム3
1上に確実に密着しているとして、次の記録工程へと移
行する。
【0175】次に、ステップc4で副走査モータM7を
ONし、ステップd4で露光シャッタ332をON(閉
じられた状態)し、光学部32がドラム軸と平行な方向
(副走査方向)の移動を開始する。そして、ステップe
4で副走査書き込み位置を検出すると、ステップf4
で、露光シャッタ332をOFF(開かれた状態)し、
画像データの露光出力を行う。
【0176】この時、赤色レーザ光源320、青色レー
ザ光源321、赤外レーザ光源322が、設定されたチ
ャンネルのLUTのデータに基づいて発光し、印刷時の
インクの色および/または印刷用紙の色に対応した色を
持つ画像を露光する。
【0177】また、この画像記録時のドラム31の回転
速度は、300rpm以上(特に700rpm以上、更
に1200rpm以上)であることが好ましい。これに
より、高速に画像を記録できる。また、5000rpm
以下(特に、4000rpm以下)が好ましい。これに
より、ドラム31の回転が安定し、回転速度が安定化ま
での時間を短くでき、装置コストを低くでき、安全性も
高く、特別な機械強度にしなくても良く、低コストにで
き、機械重量を抑えることができ、設置場所が特別に限
定されないようにして、利便性のある位置に設置でき
る。本実施形態の装置の、画像記録時のドラム31の回
転速度は、2000rpmである。
【0178】また、画像記録時のドラム31の周速は、
3m/秒以上(特に5m/秒以上、更に10m/秒以
上)であることが好ましい。これにより、画像記録時間
を短縮化できる。また、画像記録時のドラム31の周速
は、70m/秒以下(特に50m/秒以下)であること
が好ましい。これにより、ドラム31の周速が安定し、
周速の安定化までの時間が短くなり、装置コストが低く
なり、安全になる。なお、本実施形態の装置では、画像
記録時のドラム31の周速は、約30(m/秒)であ
る。
【0179】ステップg4で画像データの書き込みが完
了すると、ステップh4でドラム回転モータM6をOF
Fするとともに、露光シャッタ332がONされ、ステ
ップi4で副走査モータM7をOFFし、ステップj4
で光学部32をホームポジションに移動させる。
【0180】そして、本実施形態の装置では、ドラム3
1の回転駆動を解除してからドラム31の回転が停止す
るまでの時間は2秒〜15秒であるが、ドラムの回転駆
動を解除してからドラムの回転が停止するまでの時間
は、これに限らず、ドラム31の安定した減速や感光材
料Pの剥がれの抑制などの観点から1秒以上であること
が好ましく、また、剥離の効率などの観点から1分以下
(特に30秒以下)であることが好ましい。
【0181】そして、ステップk4でスクイズローラ2
3をドラム31に圧着させて、ステップl4でドラム回
転モータM7の励磁をOFFし、スクイズローラ23の
回転により、ステップm4でドラム31をホームポジシ
ョンに移動させる。
【0182】次に、排紙処理について、排紙処理のフロ
ーチャートである図10に基づいて、詳細に説明する。
ステップa5で剥離ガイド51を閉じて剥離位置にセッ
トし、ステップb5で現像処理部4への出口シャッタ5
5を開く。
【0183】そして、ステップd5でドラム給排紙モー
タM4をONしてスクイズローラ23を回転させ、ドラ
ム31を回転させながら剥離ガイド51により感光材料
Pを剥離し、剥離ガイド51に沿って剥離された感光材
料Pを案内する。ステップe5で、搬出モータM8をオ
ンして搬送ローラ対52に感光材料Pをスクイズローラ
23とほぼ同じ周速で高速搬送させる。
【0184】そして、センサS31が感光材料Pの先端
を検出すると、搬出モータM8を感光材料Pの先端が搬
送ローラ53に挟持された状態で停止する。そして、剥
離ガイド51を開いて、感光材料Pがアキューム部に収
容されるようにする。
【0185】ステップf5で剥離ジャム検出センサS3
0により感光材料がジャムを起こしているか否かを判断
し、ジャムを起こしていない場合は、ステップg5で吸
引ブロワ371の駆動を停止して感光材料の吸引を解除
する。
【0186】ステップh5で出口センサS31により感
光材料の排出を検出し、搬出モータM8を低速に切り替
えて現像処理部4での処理に合わせる。
【0187】そして、ステップj5でドラム31を1回
転させるとともに、ステップk5で剥離ガイド51を開
放する。
【0188】ステップl5でドラム給排紙モータM4を
OFFし、ステップm5でドラム回転モータM6の励磁
を行ってドラム31が自由に回転しないようにし、ステ
ップn5でスクイズローラ23の圧着を解除して排紙処
理を終了する。
【0189】このように感光材料Pを剥離し始めてから
ドラム31から完全に剥離するまでの時間は、安定した
剥離やジャム発生の抑制などの観点から、感光材料の長
さLP(m)に対して0.5×LP秒以上(特に2×L
P秒以上)であることが好ましく、また、剥離の効率な
どの観点から100×LP秒以下(特に50×LP秒以
下)であることが好ましい。本実施形態の装置では、感
光材料Pを剥離し始めてからドラム31から完全に剥離
するまでの時間は、感光材料の長さLP(m)に対して
約15〜20×LP秒で、最大のシート長さの感光材料
(シート長さ0.96(m))では約15秒である。
【0190】また、感光材料をドラム31から剥離する
ときのドラム31の周速度は、安定した剥離や感光材料
先端の折れの防止の観点から、2m/秒以下であること
が好ましく、また、剥離の効率の観点から、0.01m
/秒以上であることが好ましい。本実施形態の装置で
は、感光材料をドラム31から剥離するときのドラム3
1の周速度は、約0.05〜0.1m/秒である。
【0191】次に排出処理について、排出処理のフロー
チャートである図11に基づいて詳細に説明する。ステ
ップa6で出口センサS31により感光材料の排出を検
出し、感光材料の後端の検出が行われると、ステップb
6で所定時間、感光材料の排出完了を待ち、ステップc
6で搬出モータM8をOFFして、ステップd6で現像
処理部4への出口シャッタ55を閉じ、ステップe6で
カバー9のロックを解除して感光材料の排出処理を終了
する。
【0192】なお、感光材料の搬送方向に見てローラ対
21の上流側のみならず、下流側であって、搬送手段に
近接した位置に、例えば、エンド検出センサS4と同様
の透過型センサを配設し、その両方のセンサが感光材料
のない事を検知した時、その情報に基づいて自動的に搬
送手段の圧着を解除するように構成する事が出来る。
【0193】その場合、終端検知後の感光材料が確実に
取り除かれた事を検出した事になり、不用意に圧着解除
を行って感光材料片を搬送路中に落としてしまう様な誤
操作を確実に防止でき、また、新しい感光材料の装填を
容易とする等、操作性の向上が期待出来る。
【0194】次に、本装置に用いられる感光材料につい
て説明する。本発明に用いられる感光材料としては、ハ
ロゲン化銀写真感光材料が好ましいが、本発明はこれに
限られない。
【0195】このようなハロゲン化銀写真感光材料のハ
ロゲン化銀乳剤としては、画像露光により表面に潜像を
形成する表面潜像型ハロゲン化銀乳剤であってもよい
し、粒子表面が予めかぶらされていない内部潜像型ハロ
ゲン化銀乳剤を用い、画像露光後カブリ処理(造核処
理)を施し、次いで表面現像を行うか、又は画像露光
後、カブリ処理を施しながら表面現像を行うことにより
直接ポジ画像を得ることができる内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤であってもよい。なお、該内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤とは、ハロゲン化銀結晶粒子の主として内部に感
光核を有し、露光によって粒子内部に潜像が形成される
ようなハロゲン化銀粒子含有の乳剤をいう。
【0196】また、ハロゲン化銀感光材料の好ましい一
つの形態は、ネガ型ハロゲン化銀乳剤であり、特に90モ
ル%以上が塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤が好ましく
用いられる。これを満足するものであれば塩化銀、塩臭
化銀、塩沃臭化銀、塩沃化銀等任意のハロゲン組成を有
するものであってもよいが、塩化銀を95モル%以上含有
する塩臭化銀、中でも臭化銀を高濃度に含有する部分を
有するハロゲン化銀乳剤が好ましく用いられ、また、表
面近傍に沃化銀を0.05〜0.5モル%含有する塩沃化銀も
好ましく用いられる。臭化銀を高濃度に含有する部分を
有するハロゲン化銀乳剤の、高濃度に臭化銀を含有する
部分は、いわゆるコア・シェル乳剤であってもよいし、
完全な層を形成せず単に部分的に組成の異なる領域が存
在するだけのいわゆるエピタキシー接合した領域を形成
していてもよい。臭化銀が高濃度に存在する部分は、ハ
ロゲン化銀粒子の表面の結晶粒子の頂点に形成される事
が特に好ましい。また、組成は連続的に変化してもよい
し不連続に変化してもよい。
【0197】また、好ましく用いられる90%以上が塩化
銀からなるネガ型ハロゲン化銀乳剤には重金属イオンを
含有させるのが有利である。これによっていわゆる相反
則不軌が改良され、高照度露光での減感が防止されたり
シャドー側での軟調化が防止されることが期待される。
このような目的に用いることの出来る重金属イオンとし
ては、鉄、イリジウム、白金、パラジウム、ニッケル、
ロジウム、オスミウム、ルテニウム、コバルト等の第8
〜10族金属や、カドミウム、亜鉛、水銀などの第12族遷
移金属や、鉛、レニウム、モリブデン、タングステン、
ガリウム、クロムの各イオンを挙げることができる。中
でも鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、ガリウム、オ
スミウムの金属イオンが好ましい。これらの金属イオン
は、塩や、錯塩の形でハロゲン化銀乳剤に添加すること
が出来る。前記重金属イオンが錯体を形成する場合に
は、その配位子としてシアン化物イオン、チオシアン酸
イオン、シアン酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオ
ン、沃化物イオン、カルボニル、アンモニア等を挙げる
ことができる。中でも、シアン化物イオン、チオシアン
酸イオン、イソチオシアン酸イオン、塩化物イオン、臭
化物イオン等が好ましい。ハロゲン化銀乳剤に重金属イ
オンを含有させるためには、該重金属化合物をハロゲン
化銀粒子の形成前、ハロゲン化銀粒子の形成中、ハロゲ
ン化銀粒子の形成後の物理熟成中の各工程の任意の場所
で添加すればよい。前述の条件を満たすハロゲン化銀乳
剤を得るには、重金属化合物をハロゲン化物塩と一緒に
溶解して粒子形成工程の全体或いは一部にわたって連続
的に添加する事ができる。また、あらかじめこれらの重
金属化合物を含有するハロゲン化銀微粒子を形成してお
いて、これを添加することによって調製する事もでき
る。前記重金属イオンをハロゲン化銀乳剤中に添加する
ときの量はハロゲン化銀1モル当り1×10-9モル以上、1
×10-2モル以下がより好ましく、特に1×10-8モル以上5
×10-5モル以下が好ましい。
【0198】また、ハロゲン化銀乳剤の好ましい一つの
形態は、予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤であり、この内部潜像型ハロゲン化銀粒子は、感
光核の大部分を粒子の内部に有するハロゲン化銀粒子で
あって粒子の内部に主として潜像を形成することを特徴
とする。ハロゲン化銀粒子の組成としては、任意のハロ
ゲン化銀、例えば臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃化
銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等が包含される。
【0199】特に好ましくは、塗布銀量が約1〜3.5g
/m2の範囲になるように透明な支持体に塗布した試料の
一部を約0.1秒から約1秒迄のある定められた時間に亘
って光強度スケールに露光し、実質的にハロゲン化銀溶
剤を含有しない粒子の表面像のみを現像する下記の表面
現像液Aを用いて20℃で4分現像した場合に、同一の乳
剤試料の別の一部を同じく露光し、粒子の内部の像を現
像する下記の内部現像液Bで20℃で4分間現像した場合
に得られる最大濃度の1/5より大きくない最大濃度を示
す乳剤である。更に好ましくは、表面現像液Aを用いて
得られた最大濃度は内部現像液Bで得られる最大濃度の
1/10より大きくないものである。 (表面現像液A) メトール 2.5g L-アスコルビン酸 10.0g メタ硼酸ナトリウム(4水塩) 35.0g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 1000cc (内部現像液B) メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(1水塩) 52.5g 臭化カリウム 5.0g 沃化カリウム 0.5g 水を加えて 1000cc 又、好ましく用いられる内部潜像型ハロゲン化銀乳剤
は、種々の方法で調製されるものが含まれる。例えば米
国特許2,592,250号に記載されているコンバージョン型
ハロゲン化銀乳剤、又は米国特許3,206,316号、同3,31
7,322号及び同3,367,778号に記載されている内部化学増
感されたハロゲン化銀粒子を有するハロゲン化銀乳剤、
又は米国特許3,271,157号に記載されている多価金属イ
オンを内蔵しているハロゲン化銀粒子を有する乳剤、又
は米国特許3,761,276号に記載されているドープ剤を含
有するハロゲン化銀粒子の粒子表面を弱く化学増感した
ハロゲン化銀乳剤、又は特開昭50-8524号、同50ー38525
号及び同53-2408号等に記載されている積層構造を有す
る粒子から成るハロゲン化銀乳剤、その他特開昭52ー15
6614号及び同55-127549号に記載されているハロゲン化
銀乳剤などである。
【0200】このような予めかぶらされていない内部潜
像型ハロゲン化銀乳剤は、表面カブリ処理を行うことに
より反転処理を行うことなくポジ画像を与えるが、該カ
ブリ処理は、全面露光を与えることでもよいし、カブリ
剤を用いて化学的に行うのでもよいし、又、強力な現像
液を用いてもよく、更に熱処理等によってもよい。
【0201】該全面露光は画像露光した感光材料を現像
液もしくはその他の水溶液に浸漬するか、又は湿潤させ
た後、全面的に均一露光することによって行れる。ここ
で使用する光源としては、上記写真感光材料の感光波長
領域の光を有するものであればどの様な光源でもよく、
又、フラッシュ光の如き高照度光を短時間当てることも
できるし、弱い光を長時間当ててもよい。又、該全面露
光の時間は上記写真感光材料、現像処理条件、使用する
光源の種類等により、最終的に最良のポジ画像が得られ
るよう広範囲に変えることができる。又、該全面露光の
露光量は、感光材料との組合せにおいて、ある決まった
範囲の露光量を与えることが最も好ましい。通常、過度
に露光量を与えると最小濃度の上昇や減感を起こし、画
質が低下する傾向がある。
【0202】また、ハロゲン化銀写真感光材料に用いる
ことのできるカブリ剤の技術としては特開平6-95283号1
8ページ右欄39行〜19ページ左欄41行に記載の内容の技
術を使用する事が好ましい。
【0203】また、ハロゲン化銀粒子の形状は任意のも
のを用いることが出来る。好ましい一つの例は、(100)
面を結晶表面として有する立方体である。また、米国特
許4183756号、同4225666号、特開昭55-26589号、特公昭
55-42737号や、ザ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィ
ック・サイエンス(J.Photogr.Sci.)21、39(1973)等
の文献に記載された方法等により、八面体、十四面体、
十二面体等の形状を有する粒子をつくり、これを用いる
こともできる。さらに、双晶面を有する粒子を用いても
よい。
【0204】また、ハロゲン化銀粒子は、単一の形状か
らなる粒子が好ましく用いられるが、単分散のハロゲン
化銀乳剤を二種以上同一層に添加する事が特に好まし
い。
【0205】また、ハロゲン化銀粒子の粒径は特に制限
はないが、迅速処理性及び、感度など、他の写真性能な
どを考慮すると好ましくは、0.1〜1.2μm、更に好まし
くは、0.2〜1.0μm の範囲である。
【0206】この粒径は、粒子の投影面積か直径近似値
を使ってこれを測定することができる。粒子が実質的に
均一形状である場合は、粒径分布は直径か投影面積とし
てかなり正確にこれを表すことができる。
【0207】ハロゲン化銀粒子の粒径の分布は、好まし
くは変動係数が 0.22 以下、更に好ましくは 0.15 以下
の単分散ハロゲン化銀粒子であり、特に好ましくは変動
係数0.15以下の単分散乳剤を2種以上同一層に添加す
る事である。ここで変動係数は、粒径分布の広さを表す
係数であり、次式によって定義される。
【0208】変動係数=S/R (ここに、S は粒径分布の標準偏差、R は平均粒径を表
す。) ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法としては、当業界に
おいて公知の種々の方法を用いることができる。
【0209】ハロゲン化銀乳剤は、酸性法、中性法、ア
ンモニア法の何れで得られたものであってもよい。該粒
子は一時に成長させたものであってもよいし、種粒子を
作った後で成長させてもよい。種粒子を作る方法と成長
させる方法は同じであっても、異なってもよい。
【0210】また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物塩
を反応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時
混合法、それらの組合せなど、いずれでもよいが、同時
混合法で得られたものが好ましい。更に同時混合法の一
形式として特開昭54-48521号等に記載されているpAgコ
ントロールド・ダブルジェット法を用いることもでき
る。
【0211】また、特開昭57-92523号、同57-92524号等
に記載の反応母液中に配置された添加装置から水溶性銀
塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を供給する装置、ド
イツ公開特許2921164号等に記載された水溶性銀塩及び
水溶性ハロゲン化物塩水溶液を連続的に濃度変化して添
加する装置、特公昭56-501776号等に記載の反応器外に
反応母液を取り出し、限外濾過法で濃縮することにより
ハロゲン化銀粒子間の距離を一定に保ちながら粒子形成
を行なう装置などを用いてもよい。
【0212】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲ
ン化銀溶剤を用いてもよい。また、メルカプト基を有す
る化合物、含窒素ヘテロ環化合物または増感色素のよう
な化合物をハロゲン化銀粒子の形成時、または、粒子形
成終了の後に添加して用いてもよい。
【0213】好ましく用いられる90%以上が塩化銀から
なるネガ型ハロゲン化銀乳剤は、金化合物を用いる増感
法、カルコゲン増感剤を用いる増感法を組み合わせて用
いることが出来る。カルコゲン増感剤としては、イオウ
増感剤、セレン増感剤、テルル増感剤などを用いること
が出来るが、イオウ増感剤が好ましい。イオウ増感剤と
してはチオ硫酸塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、ア
リルイソチアシアネート、シスチン、p-トルエンチオ
スルホン酸塩、ローダニン、無機イオウ等が挙げられ
る。
【0214】イオウ増感剤の添加量としては、適用され
るハロゲン化銀乳剤の種類や期待する効果の大きさなど
により変える事が好ましいが、ハロゲン化銀1モル当た
り5×10-10〜5×10-5モルの範囲、好ましくは5×10-8〜
3×10-5モルの範囲が好ましい。金増感剤としては、塩
化金酸、硫化金等の他各種の金錯体として添加すること
ができる。用いられる配位子化合物としては、ジメチル
ローダニン、チオシアン酸、メルカプトテトラゾール、
メルカプトトリアゾール等を挙げることができる。金化
合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化
合物の種類、熟成条件などによって一様ではないが、通
常はハロゲン化銀1モル当たり 1×10-4 モル〜1×10-8
モルであることが好ましい。更に好ましくは 1×10-5
モル〜1×10-8 モルである。
【0215】好ましく用いられる90%以上が塩化銀から
なるネガ型ハロゲン化銀乳剤の化学増感法としては、還
元増感法を用いてもよい。
【0216】ハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀感光
材料の調製工程中に生じるカブリを防止したり、保存中
の性能変動を小さくしたり、現像時に生じるカブリを防
止する目的で公知のカブリ防止剤、安定剤を用いること
が出来る。こうした目的に用いることのできる好ましい
化合物の例として、特開平2-146036号7ページ下欄に記
載された一般式(II)で表される化合物を挙げること
ができ、さらに好ましい具体的な化合物としては、同公
報の8ページに記載の(IIa−1)〜(IIa−
8)、(IIb−1)〜(IIb−7)の化合物や、1-
(3-メトキシフェニル)-5-メルカプトテトラゾール、1
-(4-エトキシフェニル)-5-メルカプトテトラゾール、
1-(3-フェニルアセトアミドフェニル)-5-メルカプト
テトラゾール等の化合物を挙げることができる。また、
臭化銀含量の高い乳剤では、テトラザインデン系の化合
物が好ましく用いられる。これらの化合物は、その目的
に応じて、ハロゲン化銀乳剤粒子の調製工程、化学増感
工程、化学増感工程の終了時、塗布液調製工程などの工
程で添加される。これらの化合物の存在下に化学増感を
行う場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×10-5モル〜5
×10-4モル程度の量で好ましく用いられる。化学増感終
了時に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×1
0-6モル〜1×10-2モル程度の量が好ましく、1×10-5モ
ル〜5×10-3モルがより好ましい。塗布液調製工程にお
いて、ハロゲン化銀乳剤層に添加する場合には、ハロゲ
ン化銀1モル当り1×10-6モル〜1×10-1モル程度の量が
好ましく、1×10-5モル〜1×10-2モルがより好ましい。
またハロゲン化銀乳剤層以外の層に添加する場合には、
塗布被膜中の量が、1m2当り1×10-9モル〜1×10-3モル
程度の量が好ましい。
【0217】ハロゲン化銀写真感光材料には、イラジエ
ーション防止やハレーション防止の目的で種々の波長域
に吸収を有する染料を用いることができる。この目的
で、公知の化合物をいずれも用いることが出来るが、特
に、可視域に吸収を有する染料としては、特開平3-2518
40号308ページに記載のAI−1〜11の染料および特
開平6-3770号記載の染料が好ましく用いられる。赤外線
吸収染料としては、特開平1-280750号2ページ左下欄に
記載の一般式(I)、(II)、(III)で表される
化合物が好ましい分光特性を有し、ハロゲン化銀写真乳
剤の写真特性への影響もなく、また残色による汚染もな
く好ましい。好ましい化合物の具体例として、同公報3
ページ左下欄〜5ページ左下欄に挙げられた例示化合物
(1)〜(45)を挙げることができる。
【0218】無機化合物としては、コロイド銀、コロイ
ドマンガン等が好適であるが、コロイド銀が特に好まし
い。これらコロイド状金属は処理液中で脱色するため本
発明に用いられるハロゲン化銀感光材料にも有効であ
る。用いられるコロイド銀の量は、銀の形状や目的によ
っても異なるが、0.01〜0.3g/m2の量が好ましく、0.02
〜0.1g/m2の量がより好ましく用いられる。塗布量が多
すぎると白地が黄色味になる問題点があり、白さの再現
の観点からは、黄色及び黒色コロイド銀の使用量は少な
い方が好ましく、使用しないことが好ましい。
【0219】上記のコロイド銀、例えば灰色コロイド銀
は、硝酸銀をゼラチン中でハイドロキノン、フェニド
ン、アスコルビン酸、ピロガロールまたはデキストリン
のような還元剤の存在下にアルカリ性を保って還元し、
その後、中和、冷却してゼラチンをゲル化させてから、
ヌードル水洗法によって還元剤や不要な塩類を除去する
ことによって得られる。アルカリ性で還元する際、アザ
インデン化合物、メルカプト化合物の存在下で反応を行
うと、均一な粒子のコロイド銀分散液を得ることができ
る。
【0220】ハロゲン化銀写真感光材料は、ハロゲン化
銀乳剤層のうち最も支持体に近いハロゲン化銀乳剤層よ
り支持体に近い側に少なくとも1層の着色された親水性
コロイド層を有することが好ましく、該層に白色顔料を
含有していてもよい。例えばルチル型二酸化チタン、ア
ナターゼ型二酸化チタン、硫酸バリウム、ステアリン酸
バリウム、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、カオ
リン等を用いることができるが、種々の理由から、中で
も二酸化チタンが好ましい。白色顔料は処理液が浸透で
きるような例えばゼラチン等の親水性コロイドの水溶液
バインダー中に分散される。白色顔料の塗布付量は好ま
しくは0.1g/m2〜50g/m2の範囲であり、更
に好ましくは0.2g/m2〜5g/m2の範囲であ
る。
【0221】白色顔料の平均一次粒径は0.30μm以
上3.0μm以下であることが好ましい。更に好ましく
は0.32μm以上1.0μm以下である。ここで平均
1次粒径とは、白色顔料の粒子群を電子顕微鏡で観察
し、粒子体積とその頻度の積が最大となる粒子体積の立
方根をここでは平均粒径とする。
【0222】この白色顔料は、単独で用いてもよいし複
数の異なる白色顔料を混合して用いることもできる。複
数の平均粒径のことなる白色顔料を併用した場合には混
合された白色顔料の平均1次粒径が0.30μm以上で
あればよいし、または混合する前のいずれかの白色顔料
の平均1次粒径が0.30μm以上であればよい。白色
顔料を有する親水性コロイド層には、例えばコロイド銀
や水溶性の染料、染料の固体分散物等のような支持体や
白色顔料によるハレーションを防止する機能を有する光
吸収物質を含有させることが鮮鋭性向上の観点から好ま
しい。
【0223】支持体と、支持体から最も近いハロゲン化
銀乳剤層との間には、白色顔料含有層の他に必要に応じ
て下塗り層、あるいは任意の位置に中間層等の非感光性
親水性コロイド層を設けることができる。ハロゲン化銀
写真感光材料中に、蛍光増白剤を添加する事で白地性を
より改良でき好ましい。蛍光増白剤は、紫外線を吸収し
て可視光の蛍光を発する事のできる化合物であれば特に
制限はないが、好ましい一つの形態は、分子中に少なく
とも1個以上のスルホン酸基を有する化合物であり、他
の好ましい一つの形態は、蛍光増白効果を有する固体微
粒子化合物である。
【0224】分子中にスルホン酸基を有する化合物のう
ち好ましい化合物として、1分子中に4個以上のスルホ
ン酸基を有するジアミノスチルベン系蛍光増白剤、特開
平4-1633号公報5ページ右上欄に記載の一般式IIで示さ
れる化合物を挙げることができる。このような蛍光増白
剤の具体例としては、特開平4-1633号公報5ページ右下
欄〜7ページ左上欄に記載の化合物1〜23を挙げること
ができる。このような蛍光増白剤はハロゲン化銀乳剤
層、非感光性層などのいずれの層に添加してもよいが、
非感光性層に添加するのがより好ましい。蛍光増白剤の
添加量としては、0.01〜2g/m2が好ましく、0.02〜
1g/m2がより好ましい。
【0225】蛍光増白効果を有する固体微粒子化合物
は、実質的に水に不溶性の蛍光増白効果を有する化合物
であり、実質的に水に不要で常温で蛍光増白効果を有す
る化合物ならば、どのタイプの化合物の用いることがで
きる。ここで水に実質的に不溶とは、25℃において、純
水100gに対する溶解度が1.0g以下であることを表す。
【0226】実質的に水不溶の蛍光増白効果を有する化
合物としては、一般的な水不溶性の蛍光増白剤を用いる
ことができる。
【0227】ハロゲン化銀写真感光材料は、ハロゲン化
銀を種々の波長の光に感光させるため種々の公知の増感
色素が用いられる。このような目的で用いられる青感光
性増感色素としては、特開平3-251840号公報28ページに
記載のBS−1〜8を単独でまたは組み合わせて好まし
く用いることができる。緑感光性増感色素としては、同
公報28ページに記載のGS−1〜5が好ましく用いられ
る。赤感光性増感色素としては同公報29ページに記載の
RS−1〜8が好ましく用いられる。また、半導体レー
ザーを用いるなどして赤外光により画像露光を行う場合
には、赤外感光性増感色素を用いる必要があるが、赤外
感光性増感色素としては、特開平4-285950号公報6〜8ペ
ージに記載のIRS−1〜11の色素が好ましく用いら
れる。また、これらの赤外、赤、緑、青感光性増感色素
に特開平4-285950号公報8〜9ページに記載の強色増感剤
SS−1〜SS−9や特開平5-66515号公報15〜17ペー
ジに記載の化合物S−1〜S−17を組み合わせて用い
るのが好ましい。
【0228】これらの増感色素の添加時期としては、ハ
ロゲン化銀粒子形成から化学増感終了までの任意の時期
でよい。
【0229】増感色素の添加方法としては、メタノー
ル、エタノール、フッ素化アルコール、アセトン、ジメ
チルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して
溶液として添加してもよいし、固体分散物として添加し
てもよい。
【0230】ハロゲン化銀乳剤は一種または、二種以上
の増感色素を組み合わせて含有してもよい。
【0231】ハロゲン化銀写真感光材料に用いられるカ
プラーとしては、発色現像主薬の酸化体とカップリング
反応して340nmより長波長域に分光吸収極大波長を有す
るカップリング生成物を形成し得るいかなる化合物をも
用いることが出来るが、特に代表的な物としては、波長
域350〜500nmに分光吸収極大波長を有するイエロー色素
形成カプラー、波長域500〜600nmに分光吸収極大波長を
有するマゼンタ色素形成カプラー、波長域600〜750nmに
分光吸収極大波長を有するシアン色素形成カプラーとし
て知られているものが代表的である。
【0232】ハロゲン化銀写真感光材料に用いられるマ
ゼンタカプラーとしては特開平6-95283号公報7ページ右
欄記載の一般式[M−1]で示される化合物が発色色素
の分光吸収特性がよく好ましい。好ましい化合物の具体
例としては、同号公報8ページ〜11ページに記載の化合
物M−1〜M−19を挙げる事ができる。更に他の具体例
としては欧州公開特許0273712号6〜21頁に記載されてい
る化合物M−1〜M−61及び同0235913号36〜92頁に記載
されている化合物1〜223の中の上述の代表的具体例以
外のものがある。
【0233】該マゼンタカプラーは他の種類のマゼンタ
カプラーと併用することもでき、通常ハロゲン化銀1モ
ル当たり1×10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2モ
ル〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。ハロゲ
ン化銀写真感光材料において形成されるマゼンタ画像の
分光吸収のλmaxは530〜560nmであることが好ましく、
またλL0.2は、580〜635nmであることが好ましい。
【0234】ここで、ハロゲン化銀写真感光材料により
形成されるマゼンタ画像の分光吸収のλL0.2及びλmax
は次の方法で測定される量である。 (λL0.2及びλmaxの測定方法)ハロゲン化銀写真感光
材料にポジ型乳剤を用いている場合、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を、シアン画像の最低濃度が得られる最
小限の光量の赤色光で均一に露光し、かつ黄色画像の最
低濃度が得られる最小限の光量の青色光で均一に露光し
た後、NDフィルターを通して白色光を当てた後現像処理
した時に、分光光度計に積分球を取り付け、酸化マグネ
シウムの標準白板でゼロ補正して500〜700nmの分光吸収
を測定した時の吸光度の最大値が1.0となるようにNDフ
ィルターの濃度を調節してマゼンタ画像を作製する。ま
た該感光材料にネガ型乳剤を用いている場合、NDフィル
ターを通して緑色光を当て現像処理しマゼンタ画像を形
成した時、上記のポジと同様の最大吸光度が得られるよ
うにNDフィルターの濃度を調節する。λL0.2とは、この
マゼンタ画像を分光吸光度曲線上において、最大吸光度
が1.0を示す波長よりも長波で、吸光度が0.2を示す波長
をいう。
【0235】ハロゲン化銀写真感光材料のマゼンタ画像
形成層には、マゼンタカプラーに加えてイエローカプラ
ーが含有される事が好ましい。これらのカプラーのpK
aの差は2以内であることが好ましく、更に好ましくは
1.5以内である。本発明のマゼンタ画像形成性層に含有
させる好ましいイエローカプラーは特開平6ー95283号公
報12ページ右欄に記載の一般記載一般式[Y−1a]で
表されるカプラーである。同公報の一般式[Y−1]で
表されるカプラーのうち特に好ましいものは、一般式
[M−1]で表されるマゼンタカプラーと組み合わせる
場合、組み合わせる[M−1]で表されるカプラーのp
Kaより3以上低くないpKa値より3以上低くないp
Ka値を有するカプラーである。
【0236】該イエローカプラーとして具体的な化合物
例は、特開平6-95283号公報12〜13ページ記載の化合物
Y−1及びY−2の他、特開平2-139542号の13ページか
ら17ページ記載の化合物(Y−1)〜(Y−58)を好
ましく使用することができるがもちろんこれらに限定さ
れることはない。ハロゲン化銀写真感光材料においてシ
アン画像形成層中に含有されるシアンカプラーとして
は、公知のフェノール系、ナフトール系又はイミダゾー
ル系カプラーを用いることができる。例えば、アルキル
基、アシルアミノ基、或いはウレイド基などを置換した
フェノール系カプラー、5-アミノナフトール骨格から形
成されるナフトール系カプラー、離脱基として酸素原子
を導入した2等量型ナフトール系カプラーなどが代表さ
れる。このうち好ましい化合物としては特開平6ー95283
号公報13ページ記載の一般式[C−I][C−II]が挙
げられる。
【0237】該シアンカプラーは通常ハロゲン化銀乳剤
層において、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜1モ
ル、好ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範囲で用いる
ことができる。
【0238】本発明に係る感光材料においてイエロー画
像形成層中に含有されるイエローカプラーとしては、公
知のアシルアセトアニリド系カプラー等を好ましく用い
ることができる。
【0239】該イエローカプラーの具体例としては、例
えば特開平3-241345号の5頁〜9頁に記載の化合物、Y−
I−1〜Y−I−55で示される化合物、もしくは特開平3-
209466号の11〜14頁に記載の化合物、Y−1〜Y−30で
示される化合物も好ましく使用することができる。更に
特開平6-95283号公報21ページ記載の一般式〔Y−I〕で
表されるカプラー等も挙げることができる。
【0240】ハロゲン化銀写真感光材料により形成され
るイエロー画像の分光吸収のλmaxは425nm以上であるこ
とが好ましく、λL0.2は515nm以下であることが好まし
い。
【0241】該イエロー色画像の分光吸収のλL0.2と
は、特開平6-95283号公報21ページ右欄1行〜24行に記載
の内容で定義される値であり、イエロー色素画像の分光
吸収特性で長波側の不要吸収の大きさを表す。
【0242】該イエローカプラーは通常ハロゲン化銀乳
剤層において、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜1
モル、好ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範囲で用い
ることができる。
【0243】該マゼンタ色画像、シアン色画像、及びイ
エロー色画像の分光吸収特性を調整するために、色調調
整作用を有する化合物を添加する事が好ましい。このた
めの化合物としては、特開平6-95283号公報22ページ記
載の一般式[HBS−I]および[HBS−II]で示さ
れる化合物が好ましく、より好ましくは同号公報22ペー
ジ記載の一般式[HBS−II]で示される化合物であ
る。
【0244】ハロゲン化銀写真感光材料においてハロゲ
ン化銀乳剤層は支持体上に積層塗布されるが支持体から
の順番はどのような順番でもよい。この他に必要に応じ
中間層、フィルター層、保護層等を配置することができ
る。
【0245】前記マゼンタ、シアン、イエローの各カプ
ラーには、形成された色素画像の光、熱、湿度等による
褪色を防止するため褪色防止剤を併用することができ
る。好ましい化合物としては、特開平2-66541号公報3ペ
ージ記載の一般式IおよびIIで示されるフェニルエーテ
ル系化合物、特開平3-174150号公報記載の一般式IIIBで
示されるフェノール系化合物、特開平64-90445号公報記
載の一般式Aで示されるアミン系化合物、特開昭62-182
741号公報記載の一般式XII、XIII、XIV、XVで示される
金属錯体が特にマゼンタ色素用として好ましい。また特
開平1-196049号公報記載の一般式1’で示される化合物
および特開平5-11417号公報記載の一般式IIで示される
化合物が特にイエロー、シアン色素用として好ましい。
【0246】ハロゲン化銀写真感光材料に用いられるカ
プラーやその他の有機化合物を添加するのに水中油滴型
乳化分散法を用いる場合には、通常、沸点150℃以上の
水不溶性高沸点有機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/
または水溶性有機溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶
液などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて乳化
分散する。分散手段としては、撹拌機、ホモジナイザ
ー、コロイドミル、フロージェットミキサー、超音波分
散機等を用いることができる。分散後、または、分散と
同時に低沸点有機溶媒を除去する工程を入れてもよい。
カプラー等を溶解して分散するために用いることの出来
る高沸点有機溶媒としては、ジオクチルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジブチルフタレート等のフタル
酸エステル類、トリクレジルホスフェート、トリオクチ
ルホスフェート等のリン酸エステル類、トリオクチルホ
スフィンオキサイド等のホスフィンオキサイド類が好ま
しく用いられる。また高沸点有機溶媒の誘電率としては
3.5〜7.0である事が好ましい。また二種以上の高沸点有
機溶媒を併用することもできる。ハロゲン化銀写真感光
材料に用いられる写真用添加剤の分散や塗布時の表面張
力調整のため用いられる界面活性剤として好ましい化合
物としては、1分子中に炭素数8〜30の疎水性基とスルホ
ン酸基またはその塩を含有するものが挙げられる。具体
的には特開昭64-26854号公報記載のA−1〜A−11が挙
げられる。またアルキル基に弗素原子を置換した界面活
性剤も好ましく用いられる。これらの分散液は通常ハロ
ゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添加されるが、分散後
塗布液に添加されるまでの時間、および塗布液に添加後
塗布までの時間は短いほうがよく各々10時間以内が好ま
しく、3時間以内、20分以内がより好ましい。ハロゲン
化銀写真感光材料には、現像主薬酸化体と反応する化合
物を感光層と感光層の間の層に添加して色濁りを防止し
たりまたハロゲン化銀乳剤層に添加してカブリ等を改良
する事が好ましい。このための化合物としてはハイドロ
キノン誘導体が好ましく、さらに好ましくは2、5ージーt-
オクチルハイドロキノンのようなジアルキルハイドロキ
ノンである。特に好ましい化合物は特開平4-133056号公
報記載の一般式IIで示される化合物であり、同号公報13
〜14ページ記載の化合物IIー1〜IIー14および17ページ記
載の化合物1が挙げられる。ハロゲン化銀写真感光材料
中には紫外線吸収剤を添加してスタチックカブリを防止
したり色素画像の耐光性を改良することが好ましい。好
ましい紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール類が挙
げられ、特に好ましい化合物としては特開平1-250944号
公報記載の一般式III-3で示される化合物、特開昭64-66
646号公報記載の一般式IIIで示される化合物、特開昭63
-187240号公報記載のUV−1L〜UV−27L、特開平4-16
33号公報記載の一般式Iで示される化合物、特開平5-16
5144号公報記載の一般式(I)、(II)で示される化合
物が挙げられる。ハロゲン化銀写真感光材料には、油溶
性染料や顔料を含有すると白地性が改良され好ましい。
油溶性染料の代表的具体例は、特開平2-842号公報8ペ
ージ〜9ページに記載の化合物1〜27があげられる。
【0247】ハロゲン化銀写真感光材料には、バインダ
ーとしてゼラチンを用いることが有利であるが、必要に
応じて他のゼラチン、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の
高分子のグラフトポリマー、ゼラチン以外のタンパク
質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一あるいは共重合
体のごとき合成親水性高分子物質等の親水性コロイドも
用いることができる。これらバインダーの硬膜剤として
はビニルスルホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤
を単独または併用して使用する事が好ましい。特開昭61
ー249054号、同61-245153号公報記載の化合物を使用する
事が好ましい。また写真性能や画像保存性に悪影響する
カビや細菌の繁殖を防ぐためコロイド層中に特開平3-15
7646号公報記載のような防腐剤および抗カビ剤を添加す
る事が好ましい。また感光材料または処理後の試料の表
面の物性を改良するため保護層に特開平6-118543号公報
や特開平2-73250号公報記載の滑り剤やマット剤を添加
する事が好ましい。
【0248】感光材料に用いる支持体としては、どのよ
うな材質を用いてもよく、ポリエチレンやポリエチレン
テレフタレートで被覆した紙、天然パルプや合成パルプ
からなる紙支持体、塩化ビニルシート、白色顔料を含有
してもよいポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト支持体、バライタ紙などを用いることができる。なか
でも、原紙の両面に耐水性樹脂被覆層を有する支持体が
好ましい。耐水性樹脂としてはポリエチレンやポリエチ
レンテレフタレートまたはそれらのコポリマーが好まし
い。
【0249】紙の表面に耐水性樹脂被覆層を有する支持
体は、通常、50〜300g/m2の重量を有する表面の平滑な
ものが用いられるが、プルーフ画像を得る目的に対して
は、取り扱いの感覚を印刷用紙に近づけるため、130g/m
2以下の原紙が好ましく用いられ、さらに70〜120g/m2の
原紙が好ましく用いられる。感光材料に使用されている
紙の表面に耐水性樹脂被覆層を有する支持体はテーバー
剛度(Taber Stiffness)が0.8から
4.0であることが好ましい。テーバー剛度の測定は、
剛度測定器V−5モデル150B Taber V−5
Stiffness tester(TABER I
NSTRUMENT−A TELEDYNE COMP
ANY)を用いて測定できる。尚、支持体は縦方向と横
方向で剛度値が異なるのが一般的であるが、少なくとも
片方がこの範囲に入っていればよい。テーバー剛度が
0.8より小さいと、連続処理時に、自現機中で搬送不
良を起こす等実用上問題がある。
【0250】感光材料に用いられる支持体としては、ラ
ンダムな凹凸を有するものであっても平滑なものであっ
ても好ましく用いることができる。平滑なものであれ
ば、支持体の表面の凹凸を連続的に測定し、その測定信
号を高速フーリエ変換により周波数解析して得られた空
間周波数ごとのパワースペクトルを1〜12.5mmの
周波数区間で積分値したものの平方根(PY値)が2.
9μm以下であることが好ましい。より好ましくは1.
8μm以下、更に好ましくは1.15μm以下のPY値
である。下限は0である。
【0251】表面の凹凸の測定はフィルム厚み連続測定
機(例えばアンリツ社製)を用いて測定することができ
る。得られた測定信号は周波数解析機(例えば、日立電
子社製:VC−2403)を用いて周波数解析すること
ができる。
【0252】支持体に用いられる白色顔料としては、無
機及び/または有機の白色顔料を用いることができ、好
ましくは無機の白色顔料が用いられる。例えば硫酸バリ
ウム等のアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシウム等
のアルカリ土類金属の炭酸塩、微粉ケイ酸、合成ケイ酸
塩等のシリカ類、ケイ酸カルシウム、アルミナ、アルミ
ナ水和物、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレイ等が
あげられる。白色顔料は好ましくは硫酸バリウム、酸化
チタンである。支持体の表面の耐水性樹脂層中に含有さ
れる白色顔料の量は、鮮鋭性を改良するうえで13重量%
以上が好ましく、さらには15重量%が好ましい。
【0253】紙支持体の耐水性樹脂層中の白色顔料の分
散度は、特開平2-28640号に記載の方法で測定すること
ができる。この方法で測定したときに、白色顔料の分散
度が前記公報に記載の変動係数として0.20以下であるこ
とが好ましく、0.15以下であることがより好ましい。
【0254】感光材料に用いられる両面に耐水性樹脂層
を有する紙支持体の樹脂層は、1層であってもよいし、
複数層からなってもよい。複数層とし、乳剤層と接する
方に白色顔料を高濃度で含有させると鮮鋭性の向上が大
きく、プルーフ用画像を形成するのに好ましい。
【0255】また支持体の中心面平均粗さ(SRa)の
値が0.15μm以下、さらには0.12μm以下であるほうが
光沢性がよいという効果が得られより好ましい。
【0256】感光材料は、必要に応じて支持体表面にコ
ロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施した後、直接ま
たは下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止性、寸度安
定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩擦特性
及び/またはその他の特性を向上するための1または2
以上の下塗層)を介して塗布されていてもよい。
【0257】ハロゲン化銀写真写真感光材料の塗布に際
して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いてもよ
い。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布すること
の出来るエクストルージョンコーティング及びカーテン
コーティングが特に有用である。
【0258】ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理にお
いては、発色現像、漂白定着、水洗又は安定化処理の各
工程を順次行うものや、発色現像、漂白、定着、水洗又
は安定化処理の各工程を順次行うものが好ましいが、こ
れらに限られず、他の処理方法であってもよい。
【0259】そして、このような発色現像において用い
られる芳香族一級アミン現像主薬としては、公知の化合
物を用いることができる。これらの化合物の例として下
記の化合物を上げることができる。 CD-1) N,N-ジエチルーp-フェニレンジアミン CD-2) 2-アミノ-5-ジエチルアミノトルエン CD-3) 2-アミノー5ー(N-エチル-N-ラウリルアミノ)ト
ルエン CD-4) 4-(N-エチル-N-(βーヒドロキシエチル)アミ
ノ)アニリン CD-5) 2-メチル-4-(N-エチル-N-(βーヒドロキシエチ
ル)アミノ)アニリン CD-6) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-(メタン
スルホンアミド)エチル) ーアニリン CD-7) N-(2ーアミノ-5-ジエチルアミノフェニルエチ
ル)メタンスルホンアミド CD-8) N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン CD-9) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-メトキシエチル
アニリン CD-10) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-エトキシ
エチル)アニリン CD-11) 4ーアミノ-3-メチル-N-エチル-N-(γーヒドロキ
シプロピル)アニリン 上記発色現像液を任意のpH域で使用できるが、迅速処
理の観点からpH9.5〜13.0であることが好ましく、よ
り好ましくはpH9.8〜12.0の範囲で用いられる。
【0260】発色現像の処理温度は、35℃以上、70℃以
下が好ましい。温度が高いほど短時間の処理が可能であ
り好ましいが、処理液の安定性からはあまり高くない方
が好ましく、37℃以上60℃以下で処理することが好まし
い。
【0261】発色現像時間は、従来一般には3分30秒程
度で行われているが、本発明では40秒以内が好ましく、
さらに25秒以内の範囲で行うことがさらに好ましい。
【0262】発色現像液には、前記の発色現像主薬に加
えて、既知の現像液成分化合物を添加することが出来
る。通常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩化物イ
オン、ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、
キレート剤などが用いられる。
【0263】ハロゲン化銀写真感光材料は、発色現像
後、漂白処理及び定着処理を施されることが好ましい。
漂白処理は定着処理と同時に行なってもよい。定着処理
の後は、通常は水洗処理が行なわれる。また、水洗処理
の代替として、安定化処理を行なってもよい。本発明の
ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理に用いる現像処理
装置としては、処理槽に配置されたローラーに感光材料
をはさんで搬送するローラートトランスポートタイプで
あっても、ベルトに感光材料を固定して搬送するエンド
レスベルト方式であってもよいが、処理槽をスリット状
に形成して、この処理槽に処理液を供給するとともに感
光材料を搬送する方式や処理液を噴霧状にするスプレー
方式、処理液を含浸させた担体との接触によるウエッブ
方式、粘性処理液による方式なども用いることができ
る。大量に処理する場合には、自動現像機を用いてラン
ニング処理されるのが、通常だがこの際、補充液の補充
量は少ない程好ましく、環境適性等より最も好ましい処
理形態は、補充方法として錠剤の形態で処理剤を添加す
ることであり、公開技報94-16935に記載の方法が最も好
ましい。
【0264】
【実施例】実施形態に示す装置を用いて以下の実施例の
感光材料で実験した。但し、B感光性層ではなく、G感
光性層なので、10個の青色レーザダイオードの代わり
に、1個のHe−Neレーザ光源と、このHe−Neレ
ーザ光源からのレーザ光を10本のレーザビームに分割
するビームスピリッタと、ビームスピリッタで10本に
分割されたレーザビームの各々のレーザ強度を調整する
AOM(音響光学素子)との組み合わせを代わりに設け
て実験した。 〈実施例1〉予めカブらされていない内部潜像型直接ポ
ジハロゲン化銀乳剤を用いたハロゲン化銀感光材料を作
製した。 《乳剤EM−P1の調製》オセインゼラチンを含む水溶
液を40℃に制御しながら、アンモニア及び硝酸銀を含
む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム(モル比
でKBr:NaCl=95:5)を含む水溶液とをコン
トロールダブルジェット法で同時に添加して、粒径0.
30μmの立方体塩臭化銀コア乳剤を得た。その際、粒
子形状として立方体が得られるようにpH及びpAgを
制御した。
【0265】得られたコア乳剤に更にアンモニア及び硝
酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム
(モル比でKBr:NaCl=40:60)を含む水溶
液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、平均粒径0.42μmとなるまでシェルを形成し
た。その際、粒子形状として立方体が得られるようにp
H及びpAgを制御した。
【0266】水洗を行い水溶性塩を除去した後、ゼラチ
ンを加えてEM−P1を得た。この乳剤EM−P1の粒
径分布の広さは8%であった。 《乳剤EM−P2の調製》オセインゼラチンを含む水溶
液を40℃に制御しながら、アンモニア及び硝酸銀を含
む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム(モル比
でKBr:NaCl=95:5)を含む水溶液とをコン
トロールダブルジェット法で同時に添加して、粒径0.
18μmの立方体塩臭化銀コア乳剤を得た。その際、粒
子形状として立方体が得られるようにpH及びpAgを
制御した。
【0267】得られたコア乳剤に更にアンモニア及び硝
酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム
(モル比でKBr:NaCl=40:60)を含む水溶
液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、平均粒径0.25μmとなるまでシェルを形成し
た。その際、粒子形状として立方体が得られるようにp
H及びpAgを制御した。
【0268】水洗を行い水溶性塩を除去した後、ゼラチ
ンを加えてEM−P2を得た。この乳剤EM−2の粒径
分布の広さは8%であった。
【0269】乳剤EM−P1、EM−P2を塗布銀量が
銀として2g/m2になるように透明な三酢酸セルロース
支持体に塗布した試料の一部を、0.5秒光楔露光し、前
記表面現像液Aを用いて20℃で4分現像し、他の試料の
一部を同様に露光後、内部現像液Bで20℃で4分間現像
した。表面現像の最大濃度は、内部現像の最大濃度の約
1/12であった。EM−P1、EM−P2はともに内部潜
像型のハロゲン化銀乳剤であることが確かめられた。 《緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製》乳剤EM−P1に増
感色素GS−1を加えて最適に色増感した後、T−1
(4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テ
トラザインデン)を銀1モル当たり600mg添加して
緑感性乳剤Em−G1を作製した。 《赤感性ハロゲン化銀の調製》乳剤EM−P2に増感色
素RS−1及びRS−2を加えて最適に色増感した他は
緑感性乳剤Em−G1と同様にして赤感性乳剤Em−R
1を作製した。 《赤外感光性ハロゲン化銀乳剤の調製》乳剤EM−P2に
増感色素IRS−1及びIRS−2を加えて最適に色増
感した他は緑感性乳剤Em−G1と同様にして赤外感光性
乳剤Em−IFR1を作成した。
【0270】
【化1】
【0271】《多層ハロゲン化銀感光材料試料の作製》
片面に高密度ポリエチレンを、もう一方の面にアナター
ゼ型酸化チタンを15重量%の含有量で分散して含む溶
融ポリエチレンをラミネートした、平米当たりの重量が
115gのポリエチレンラミネート紙反射支持体(テーバ
ー剛度=3.5、PY値=2.7μm)上に、上記Em−G
1、Em−R1、Em−IFR1の各乳剤を用い、下記
表1に示す層構成の各層を酸化チタンを含有するポリエ
チレン層の側に塗設し、更に裏面側にはゼラチン6.0
0g/m2、シリカマット剤0.65g/m2を塗設し
た多層ハロゲン化銀感光材料試料No.101を作製した。尚
硬膜剤として、H−1、H−2を添加した。塗布助剤及
び分散用助剤としては界面活性剤SU−1、SU−2、
SU−3を添加し、調製した。
【0272】SU−1:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘ
キシル)エステル・ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)エステル・ナトリウ
ム SU−3:トリ−i−プロピルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム H−1:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリ
アジン・ナトリウム H−2:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン
【0273】
【表1】
【0274】
【表2】
【0275】
【化2】
【0276】SO−1:トリオクチルホスフィンオキサ
イド SO−2:ジ(i-デシル)フタレート HQ−1:2,5-ジ(t-ブチル)ハイドロキノン HQ−2:2,5-ジ((1,1-ジメチル-4-ヘキシルオキシ
カルボニル)ブチル)ハイドロキノン HQ−3:2,5-ジ-sec-ドデシルハイドロキノンと2,5-
ジ-secテトラデシルハイド ロキノンと2-sec-
ドデシル-5-sec-テトラデシルハイドロキノンの重量比
1:1:2の混合物 T−2:1-(3-アセトアミドフェニル)-5-メルカプト
テトラゾール T−3:N-ベンジルアデニン 《処理工程》 処理工程 温度 時間 浸漬(現像液) 37℃ 12秒 カブリ露光 − 12秒 現像 37℃ 95秒 漂白定着 35℃ 45秒 安定化処理 25〜35℃ 90秒 乾燥 50〜85℃ 40秒 <発色現像液組成> ベンジルアルコール 15.0ml エチレングリコール 8.0ml ジエチレングリコール 15.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 1.0g 炭酸カリウム 25.0g T−1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4−アミノ−N−エチル−N− (β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 4.5g 蛍光増白剤(4,4’−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて全量を1000mlとし、pH10.15に
調整する。 <漂白定着液組成> ジエチレントリアミン五酢酸第2鉄アンモニウム 90.0g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 180.0ml 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.15g 炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH7.1に調整し、水を
加えて全量を1000mlとする。 <安定化液組成> o−フェニルフェノール 0.1g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 4.0g ジエチレントリアミン五酢酸 2.0g 水酸化アンモニウム(28%水溶液) 0.7g 蛍光増白剤(4,4’−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水を加えて全量を1000mlとし、水酸化アンモニウ
ムまたは硫酸でpH7.5に調整する。
【0277】なお、安定化処理は3槽構成の向流方式に
した。
【0278】以下にランニング処理を行う際の補充液の
処方を示す。 <発色現像液補充液組成> ベンジルアルコール 18.5ml エチレングリコール 10.0ml ジエチレングリコール 18.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g T−1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4−アミノ−N−エチル−N− (β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 5.4g 蛍光増白剤(4,4’−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて全量を1リットルとしpH10.35に調整
する。 <漂白定着補充液組成>前記漂白定着液に同じ。 <安定液補充液組成>前記安定液に同じ。
【0279】尚補充量は、現像液、漂白定着液、安定液
共に、感光材料1m2当たり320mlとした。 〈実施例2〉次に塩化銀を高濃度に含有するネガ型ハロ
ゲン化銀乳剤を用いたハロゲン化銀感光材料を作製し
た。 (赤外感光性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃に保温した
2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A液)及び
(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制御しつつ同時添加
し、更に下記(C液)及び(D液)をpAg=8.0、pH=5.
5に制御しつつ同時添加した。この時、pAgの制御は特開
昭59-45437号記載の方法により行い、pHの制御は硫酸又
は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行った。 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム 4×10-8モル ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム 2×10-5モル 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行った
後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.40μm、変動
係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤を得
た。
【0280】上記EMP-201に対し、下記化合物を用い55
℃にて最適に化学増感を行い、赤外感光性ハロゲン化銀
乳剤(Em-IR201)を得た。
【0281】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モル AgX 塩化金酸 1.0mg/モル AgX 安定剤 T-2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-4 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-5 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 IRS-2 0.5×10-4モル/モル AgX 増感色素 IRS-3 0.5×10-4モル/モル AgX 強色増感剤 SS 2.0×10-3モル/モル AgX T-4:1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール T-5:1-(4-エトキシフェニル)-5-メルカプトテトラゾー
ル (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)前記EMP-201に対
し、下記化合物を用い55℃にて最適に化学増感を行い、
緑感光性ハロゲン化銀乳剤(Em-G2101)を得た。
【0282】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モル AgX 塩化金酸 1.0mg/モル AgX 安定剤 T-2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-4 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-5 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 GS-1 4×10-4モル/モル AgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)前記EMP-201に対
し、下記化合物を用い60℃にて最適に化学増感を行い、
赤感光性ハロゲン化銀乳剤(Em-R201)を得た。
【0283】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モル AgX 塩化金酸 2.0mg/モル AgX 安定剤 T-2 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-4 3×10-4モル/モル AgX 安定剤 T-5 3×10-4モル/モル AgX 増感色素 RS-3 1×10-4モル/モル AgX 増感色素 RS-4 1×10-4モル/モル AgX 強色増感剤 SS 2.0×10-3モル/モル AgX このようにして作製したハロゲン化銀乳剤を用いて表
4、5に示す構成にてハロゲン化銀感光材料No.201を作
製した。
【0284】
【表3】
【0285】
【表4】
【0286】
【化3】
【0287】
【化4】
【0288】ネガ型のハロゲン化銀乳剤を用いたため、
現像処理は下記のように変更した。
【0289】 処理工程 処 理 温 度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80ml 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120ml 安 定 化 30〜34℃ 60秒 150ml 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を下記に示す。 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml トリエチレンジアミン 2g 3g ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル) -4-アミノアニリン硫酸塩 2.9g 4.8g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.0
に、補充液はpH=10.6に調整する。 漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 2-アミノ-5-メルカプト-1,3,4-チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷
酢酸でpH=5.0に調整す る。 安定化液タンク液及び補充液 o-フェニルフェノール 1.0g 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g 2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 1.8g 塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g 硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g PVP(ポリビニルピロリドン) 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア
水でpH=7.5に調整する。
【0290】上記、2つの実施例で、一般に平網と呼ば
れる一定の網パターンデータを、A3サイズ、A2サイ
ズ、B2サイズそれぞれ3枚の感光材料Pの画像記録領
域全域の90%に対して、フル発光させて、10%の領
域に、各々30%平網、50%平網及び70%平網で露
光して濃度変動及び色ムラを確認した。 実験結果 サイズ 濃度変動 色ムラ 実施例1 A3 ◎ ◎ A2 ◎ ◎ B2 ◎ ◎ 実施例2 A3 ◎ ◎ A2 ◎ ◎ B2 ◎ ◎ 評価 ◎:変動又はムラが発見されなかった。 ○:変動又はムラが発見されたが、何とか実用できる。 △:実用に適さない程度の変動又はムラが発生することがある。 ×:実用に適さない程度の変動又はムラがある。 ××:変動又はムラが目立ち全く実用に適さない。
【0291】
【発明の効果】本発明によれば、光学部の発光による熱
に強く、高速に良好な画像を安定的に記録できる画像記
録装置を提供できる。
【0292】
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の斜視図である。
【図2】カバーを開いた状態の画像形成装置の斜視図で
ある。
【図3】画像形成装置の内部構成を示す概略図である。
【図4】ロールセット部7、給紙部を示す側面図であ
る。
【図5】主走査部、副走査部を示す平面図である。
【図6】排紙部およびアキュムレータ部を示す側面図で
ある。
【図7】電気的構成を示すブロック図である。
【図8】給紙処理のフローチャートである。
【図9】プリント処理のフローチャートである。
【図10】排紙処理のフローチャートである。
【図11】排出処理のフローチャートである。
【図12】アイドリング運転のメインフローチャートで
ある。
【図13】画像形成装置の作動のメインフローチャート
である。
【図14】図5に示すドラム31に設けた吸引孔の配置
分布を示すドラム31の周面の展開図である。
【図15】図5に示すドラム31に設けた、感光材料剥
離用爪部の入り込む孔部、シール部及び吸引孔を示すド
ラム31の長手方向断面図である。
【図16】光学部32の光学系の一部を示す図
【図17】同時に露光されるチャンネルの照射光の中心
間距離を示す図
【図18】露光光学系の第一の変形例を示す図。
【図19】露光光学系の第二の変形例を示す図。
【図20】図19の露光光学系のレーザダイオードの駆
動回路を示すブロック図。
【符号の説明】 1 画像形成装置 2 本体 3 露光部 4 現像処理部 5 上面パネル 7 ロールセット部7 8 収納容器 9 カバー 11 液晶パネル 12 タッチパネル 20 給紙部 21 搬送手段 30 主走査部 31 ドラム 40 副走査部 50 排紙部 60 アキュムレータ部
フロントページの続き (72)発明者 澤田 勝利 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2C362 AA03 AA09 AA52 BA56 BA60 CB47 2H106 AB04 BA55 BA91 BH00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチャンネルを具備し、各チャンネ
    ル毎に感光材料上に異なる位置の露光点上に光を照射す
    る光学部を有し、デジタル画像信号に応じて前記光学部
    により感光材料を露光し、600dpi以上の網点画像
    を記録する画像記録装置であって、前記光学部の同時に
    露光される隣接する露光点の中心間距離は、1μm以上
    1000μm以下であり、前記光学部の光学基盤の線膨
    張率R2(/K)は光学基盤のサイズ(全隅の組み合わ
    せの中で最も長い隅から隅までの距離)Lcmと以下の
    式を満たし、 R2×L≦0.01 前記光学部の各光源の最大消費電力が10W以下であ
    り、前記光学部の各光源の最大定格光出力が1μW以上
    であり、前記光学部の光源の駆動周波数が1MHz以上
    100MHz以下である画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記光学部の波長数が3以上である請求
    項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 露光される感光材料のサイズが0.06
    平方m以上である請求項1又は2に記載の画像記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記光学部のチャンネル数が100以下
    である請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光学部の1チャンネル当たりの光源
    数(個)が0.01個以上100個以下である請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記光学部の1秒当たりの記録画素数が
    300万画素/秒以上である請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の画像記録装置。
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JP15493499A Pending JP2000347306A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 画像記録装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009222754A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 静電潜像の測定装置、静電潜像の測定方法および画像形成装置

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