JP2000158431A - 無機系廃棄物を主体とする窯業原料の調整方法 - Google Patents
無機系廃棄物を主体とする窯業原料の調整方法Info
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02P40/60—Production of ceramic materials or ceramic elements, e.g. substitution of clay or shale by alternative raw materials, e.g. ashes
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】多種の無機系廃棄物から、所望の成分構成の窯
業原料を容易に得ることができる窯業原料の調整方法を
提供する。 【構成】夫々異なった成分からなる複数種類の無機系廃
棄物を二層以上積層し、積層された各該無機系廃棄物を
垂直方向に分割し、分割された無機系廃棄物を攪拌混合
する。
業原料を容易に得ることができる窯業原料の調整方法を
提供する。 【構成】夫々異なった成分からなる複数種類の無機系廃
棄物を二層以上積層し、積層された各該無機系廃棄物を
垂直方向に分割し、分割された無機系廃棄物を攪拌混合
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、無機系廃棄物を効率よ
く窯業原料として利用する調整方法に関する。
く窯業原料として利用する調整方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】無機系の廃棄物、例えば、陶磁器製造工
場から生じる素地の屑、釉薬汚泥といった窯業系汚泥
類、焼成品の屑（シャモット、シェルベン）等を陶磁器
製品の原料として再利用することが従来から提案されて
いる。
場から生じる素地の屑、釉薬汚泥といった窯業系汚泥
類、焼成品の屑（シャモット、シェルベン）等を陶磁器
製品の原料として再利用することが従来から提案されて
いる。
【０００３】例えば、タイル工場から生じる未焼成素地
の不良品及び屑は、粘土、長石を主原料とするものであ
るため、成分としては、Ｓｉ、Ｃａ、Ｍｇ、Ｎａ、Ｋ等
を含むものである。また、釉薬汚泥とは、釉薬を沈殿さ
せ、フィルタープレスにより脱水し、乾燥させたもので
ある。
の不良品及び屑は、粘土、長石を主原料とするものであ
るため、成分としては、Ｓｉ、Ｃａ、Ｍｇ、Ｎａ、Ｋ等
を含むものである。また、釉薬汚泥とは、釉薬を沈殿さ
せ、フィルタープレスにより脱水し、乾燥させたもので
ある。
【０００４】なお、タイル工場と一言で言っても、製造
している製品によって、無機系廃棄物の成分にばらつき
が生じる。例えば、内装タイル工場（主に陶器質のタイ
ルを製造）ではあまり使用されないＮａ、Ｋは、外装タ
イル工場（主に磁器質のタイルを製造）においては素地
原料として比較的多量に配合されている。
している製品によって、無機系廃棄物の成分にばらつき
が生じる。例えば、内装タイル工場（主に陶器質のタイ
ルを製造）ではあまり使用されないＮａ、Ｋは、外装タ
イル工場（主に磁器質のタイルを製造）においては素地
原料として比較的多量に配合されている。
【０００５】無機系廃棄物を再利用しようとする場合、
その成分構成比率が安定していることが望ましい。しか
も、安定した量の確保も求められる。しかしながら、工
場毎に原料成分構成が異なるため、従来は自工場以外で
の利用は困難であった。さらに、釉薬汚泥を混合すると
その顔料成分として含まれる物質の影響で特定の成分が
過多となり、素地原料として再利用する場合、不足する
成分を補う必要があった。また、工場によっては、量の
過不足を生じることもあった。解決しようとする課題
は、様々な排出元から生じる無機系廃棄物を、安定した
成分比率とするための混合、調整方法を提供するところ
にある。
その成分構成比率が安定していることが望ましい。しか
も、安定した量の確保も求められる。しかしながら、工
場毎に原料成分構成が異なるため、従来は自工場以外で
の利用は困難であった。さらに、釉薬汚泥を混合すると
その顔料成分として含まれる物質の影響で特定の成分が
過多となり、素地原料として再利用する場合、不足する
成分を補う必要があった。また、工場によっては、量の
過不足を生じることもあった。解決しようとする課題
は、様々な排出元から生じる無機系廃棄物を、安定した
成分比率とするための混合、調整方法を提供するところ
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、複数種類の無機系廃棄物を二層以上積層
し、該積層された無機系廃棄物を垂直方向に分割し、分
割された無機系廃棄物を攪拌混合することを特徴とする
無機系廃棄物を主体とする窯業原料の調整方法を提案す
るものである。
決するために、複数種類の無機系廃棄物を二層以上積層
し、該積層された無機系廃棄物を垂直方向に分割し、分
割された無機系廃棄物を攪拌混合することを特徴とする
無機系廃棄物を主体とする窯業原料の調整方法を提案す
るものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】（実施例１）Ａ内装タイル工場、
Ｂ外装タイル工場、Ｃ外装タイル工場の無機系廃棄物は
表１の構成比率で排出される。
Ｂ外装タイル工場、Ｃ外装タイル工場の無機系廃棄物は
表１の構成比率で排出される。
【表１】
【０００８】表１において、Ａ工場は内装タイル工場、
Ｂ工場及びＣ工場は外装タイル工場であり、Ａ〜Ｃ工場
共に主な無機系廃棄物は、未焼成素地及び釉薬汚泥であ
る。
Ｂ工場及びＣ工場は外装タイル工場であり、Ａ〜Ｃ工場
共に主な無機系廃棄物は、未焼成素地及び釉薬汚泥であ
る。
【０００９】これらＡ〜Ｃ工場からの廃棄物を図１の如
く、所望の構成成分が得られるように、Ａ工場の無機系
廃棄物１を２５ｔｏｎ、Ｂ工場の無機系廃棄物２を５０
ｔｏｎ、及びＣ工場の無機系廃棄物３を４０ｔｏｎ積層
し、図２のように垂直方向に分割し、分割した無機系廃
棄物４をショベルローダー等で攪拌混合する。
く、所望の構成成分が得られるように、Ａ工場の無機系
廃棄物１を２５ｔｏｎ、Ｂ工場の無機系廃棄物２を５０
ｔｏｎ、及びＣ工場の無機系廃棄物３を４０ｔｏｎ積層
し、図２のように垂直方向に分割し、分割した無機系廃
棄物４をショベルローダー等で攪拌混合する。
【００１０】その結果、表２の構成比率の混合物が得ら
れた。
れた。
【表２】
【００１１】このようにして得られた混合物は、その成
分の構成比率が極めて安定的であり、陶磁器原料として
再利用する際にその取り扱いが極めて容易である。この
実施例で得られた混合物は、陶磁器製外装床タイルの原
料として有効に利用される。
分の構成比率が極めて安定的であり、陶磁器原料として
再利用する際にその取り扱いが極めて容易である。この
実施例で得られた混合物は、陶磁器製外装床タイルの原
料として有効に利用される。
【００１２】（実施例２）また、表１のＡ工場の無機系
廃棄物１を１０ｔｏｎ、Ｂ工場の無機系廃棄物２を６５
ｔｏｎ、及びＣ工場の廃棄物３を２５ｔｏｎ積層し、分
割し、混合した場合は、表３の構成比率の混合物が得ら
れた。
廃棄物１を１０ｔｏｎ、Ｂ工場の無機系廃棄物２を６５
ｔｏｎ、及びＣ工場の廃棄物３を２５ｔｏｎ積層し、分
割し、混合した場合は、表３の構成比率の混合物が得ら
れた。
【表３】
【００１３】このようにして得られた混合物は、その成
分の構成比率が極めて安定的であり、陶磁器原料として
再利用する際にその取り扱いが極めて容易である。この
実施例で得られた混合物は、陶磁器製外装壁タイルの原
料として有効に利用される。
分の構成比率が極めて安定的であり、陶磁器原料として
再利用する際にその取り扱いが極めて容易である。この
実施例で得られた混合物は、陶磁器製外装壁タイルの原
料として有効に利用される。
【００１４】上記実施例１，２においては、異なるタイ
ル工場から排出される無機系廃棄物を混合したが、上記
実施例におけるタイル工場からの無機系廃棄物の一部又
は全部を、他の無機系廃棄物に置換することも可能であ
る。例えば、下水処理場から排出される下水汚泥の焼却
灰は、燐酸（Ｐ2Ｏ5）を比較的多量に含むため、燐酸分
を必要とする窯業原料が求められる場合に有用である。
その他、火力発電所から排出されるフライアッシュ、廃
ガラスカラット等、無機系廃棄物であれば、本発明を適
用することが可能である。
ル工場から排出される無機系廃棄物を混合したが、上記
実施例におけるタイル工場からの無機系廃棄物の一部又
は全部を、他の無機系廃棄物に置換することも可能であ
る。例えば、下水処理場から排出される下水汚泥の焼却
灰は、燐酸（Ｐ2Ｏ5）を比較的多量に含むため、燐酸分
を必要とする窯業原料が求められる場合に有用である。
その他、火力発電所から排出されるフライアッシュ、廃
ガラスカラット等、無機系廃棄物であれば、本発明を適
用することが可能である。
【００１５】なお、製品によっては、実施例１，２で説
明した分割された無機系廃棄物のみで窯業製品を製造す
ることもできるが、必要に応じ、他の窯業原料を添加し
て窯業製品を製造することも可能である。
明した分割された無機系廃棄物のみで窯業製品を製造す
ることもできるが、必要に応じ、他の窯業原料を添加し
て窯業製品を製造することも可能である。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数種類
の無機系廃棄物を二層以上積層し、該積層された廃棄物
を垂直方向に分割し、分割された無機系廃棄物を攪拌混
合するので、安定的な成分構成の混合物を得ることが出
来、無機系廃棄物のさらなる有効利用を図ることができ
る。また、無機系廃棄物を積層し、分割し混合するの
で、無機系廃棄物のストックヤードに各工場等から排出
された無機系廃棄物を所定量ずつ積層しておき、必要時
に必要量だけ分割して使用することができ、スペースの
有効利用を図ることもできる。
の無機系廃棄物を二層以上積層し、該積層された廃棄物
を垂直方向に分割し、分割された無機系廃棄物を攪拌混
合するので、安定的な成分構成の混合物を得ることが出
来、無機系廃棄物のさらなる有効利用を図ることができ
る。また、無機系廃棄物を積層し、分割し混合するの
で、無機系廃棄物のストックヤードに各工場等から排出
された無機系廃棄物を所定量ずつ積層しておき、必要時
に必要量だけ分割して使用することができ、スペースの
有効利用を図ることもできる。
【図１】実施例１，２において積層した無機系廃棄物の
模式断面図である。
模式断面図である。
【図２】実施例１，２において分割した無機系廃棄物の
模式断面図である。
模式断面図である。
１ Ａ工場の無機系廃棄物 ２ Ｂ工場の無機系廃棄物 ３ Ｃ工場の無機系廃棄物 ４ 分割された無機系廃棄物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4D004 AA19 BA10 CA01 CA12 CA15 CA50 4G056 AA25 BA01
Claims (1)
- 【請求項１】 複数種類の無機系廃棄物を二層以上積層
し、積層された各該無機系廃棄物を垂直方向に分割し、
分割された各該無機系廃棄物を攪拌混合することを特徴
とする無機系廃棄物を主体とする窯業原料の調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10334847A JP2000158431A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 無機系廃棄物を主体とする窯業原料の調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10334847A JP2000158431A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 無機系廃棄物を主体とする窯業原料の調整方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000158431A true JP2000158431A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18281893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10334847A Pending JP2000158431A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 無機系廃棄物を主体とする窯業原料の調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000158431A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102557585A (zh) * | 2011-12-13 | 2012-07-11 | 重庆鸽牌电瓷有限公司 | 一种高性能电瓷配方 |
-
1998
- 1998-11-26 JP JP10334847A patent/JP2000158431A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102557585A (zh) * | 2011-12-13 | 2012-07-11 | 重庆鸽牌电瓷有限公司 | 一种高性能电瓷配方 |
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