JP2000157530A - コーンビームctの散乱線除去装置 - Google Patents

コーンビームctの散乱線除去装置

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JP2000157530A
JP2000157530A JP10337000A JP33700098A JP2000157530A JP 2000157530 A JP2000157530 A JP 2000157530A JP 10337000 A JP10337000 A JP 10337000A JP 33700098 A JP33700098 A JP 33700098A JP 2000157530 A JP2000157530 A JP 2000157530A
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JP
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grid
detector
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scattered
cone beam
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JP10337000A
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English (en)
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Satoru Arakawa
哲 荒川
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーンビームCTの散乱線除去装置におい
て、画像の干渉縞を防止する。 【解決手段】 コーンビームCTの散乱線除去装置1''
は、被写体4''にX線を照射するX線源F''と、被写体
4''を透過したX線を受けて画像信号に変換する検出器
12''と、被写体4''と検出器12''の間を通って回転
する散乱線除去の為の円筒状のグリッド30を有する。
グリッド30は所定の回転数で回転されるので検出器1
2''にグリッド30の影が固定して投影されることがな
い。従って、影と検出器12''の光検出素子との位置関
係の相互作用による干渉縞が生じず、得られる画像にむ
らを生じて品質を低下させることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線撮影に使用さ
れる散乱線除去装置に関し、特にコーンビームCTの散
乱線除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線源から円錐状に発生するX線等
の、所謂コーンビーム(円錐形ビーム)は、ファンビー
ム(扇状ビーム)よりも広範囲に放射線が照射される。
従って被写体を通過する際、散乱線も多く発生する。こ
のコーンビームを使用したコーンビームCTの散乱線を
除去する為に、特開平10−5207号公報に開示され
た、図4に示す如き散乱線除去グリッド100が知られ
ている。この散乱線除去グリッド100は、放射線吸収
の程度の大きいコリメータ板102がスライス方向に複
数配列されたスライス方向コリメータ104と、同様の
コリメータ板106がチャネル方向に複数配列されたチ
ャネル方向コリメータ108とからなり、グリッド10
0を透過した放射線は、複数の素子が二次元方向に配列
された検出素子アレイ110に到達する。この2種類の
コリメータ104,108によって格子状のグリッド1
00を構成し、コーンビームにより発生する散乱線を除
去している。このグリッド100は検出素子アレイに対
し相対的に静止した状態で保持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の特許公開公報に
開示されたグリッド100は、格子状になっているため
多方向からの散乱線を除去することはできるものの、静
止グリッドであるため干渉縞(モアレ)が生じることは
避けられない。また、2種類のコリメータ104,10
8を必要とし、しかもコリメータ板102,106は、
検出器に投影されるグリッドの影ができるだけ小さくす
るために、夫々別個に放射線源Fから照射される放射線
の進行方向に正確に整列させる必要があり、製造、設置
が困難という問題がある。
【0004】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてな
されたものであり、 比較的簡単な構造でありながら、
干渉縞を生じさせない、コーンビームCTの散乱線除去
装置を提供することを目的とする。
【0005】本発明の他の目的は、X線源に対しグリッ
ドのグリッド要素を正確にアライメントしなくとも、検
出器に投影されるグリッドの影を殆どなくすことのでき
る散乱線除去装置を提供することである。
【0006】更に本発明の目的は、部品点数が少なく製
造が容易なグリッドを使用した、散乱線除去装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の、コーンビーム
CTの散乱線除去装置は、被写体の撮影中にグリッド要
素(放射線吸収部)の延びている方向と交差する方向に
グリッドを移動可能にしたことを特徴とするものであ
る。上記のグリッドは、回転する円板状や円筒状とする
ことができる。
【0008】グリッドを移動させる場合、グリッド密度
をN、グリッドの移動速度をv、検出器のデータ収録時
間をtとした時、v≧1/Ntが成り立つような速度でグ
リッドを移動させるのが望ましい。v≧1/Ntとは、vt
≧1/Nで、密度Nはグリッド要素の間隔dの逆数(1/
d)であるから、収録時間tの間、グリッドが速度vで
移動する距離vtがグリッド要素間の距離d(=1/
N)より大きいことを意味し、モアレの原因となるグリ
ッド要素の影が隣接するグリッド要素間に縞模様として
映らないようにするための要件である。
【0009】ここでコーンビームとは、正確に円錐形で
ある必要はなく、照射範囲が円に近い楕円形のものや照
射野絞り等で矩形に絞られたものも含むものとする。
【0010】
【発明の効果】本発明の、コーンビームCTの散乱線除
去装置は、被写体の撮影中にグリッド要素の延びている
方向と交差する方向にグリッドを移動可能にしたので、
放射線がグリッドによって吸収されることによる影が特
定の箇所に静止せず流れることとなり、モアレの原因と
なるグリッドの影が映るのを防止することができる。ま
た、正確なアライメントの必要がなく、部品点数が少な
い、製造容易で比較的簡単な構造であっても、検出器に
投影されるグリッドの影を殆どなくすことができる。
【0011】また、本発明の散乱線除去装置のグリッド
を回転する円板状や円筒状とした場合には振動が少なく
高回転させることができるのでモアレは一層生じにく
く、品質の高い画像が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図を参照して詳細に説明する。図1は、本
発明の、第1実施形態となるコーンビームCTの散乱線
除去装置(以下、単に装置という)1の概略正面図であ
る。図1に示すように、X線源(放射線源)Fの下方に
は、X線源Fから放射されるX線2を受ける被写体4、
例えば人体が配置されている。被写体4の下方には、被
写体4を透過したX線を受ける検出器12が配置されて
いる。この被写体4と検出器12の間には検出器12と
平行にグリッド10が配置される。このグリッド10
は、被写体4を透過したX線の内、X線源Fから直進し
てくるX線2aをそのまま透過し、被写体4により屈曲
されて散乱する散乱線2bを吸収して、被写体4の撮影
に好ましいX線のみを透過する。
【0013】グリッド10は平板状であり、図において
紙面と直行する方向に延びる多数のグリッド要素、即ち
放射線吸収部10aを有する。このグリッド要素10aに
よりX線が吸収されるので、この部分に照射されたX線
は検出器12に到達せずグリッド要素10aに対応して
規則的に配置された影を検出器12上に生じる。他方、
検出器12には、検出器12に到達したX線を検出して
電気信号に変換する光検出素子(図示せず)が規則的に
2次元に配置されている。
【0014】この検出器12上には透過したX線が入射
する部分と、グリッド要素10aによって形成された影
の部分とが規則正しく配列されるが、光検出素子と影の
部分の相対的位置関係により電気的に画像として再生し
た際、画像に規則的なむら、所謂モアレ(干渉縞)が生
じる。グリッド10は、グリッド要素10aの延びる方
向と交差する方向、即ち図において矢印A1で示す方向
に図示しない駆動手段により比較的速い速度で往復運動
される。具体的にはグリッド密度をN、グリッド10の
移動速度をv、検出器12のデータ収録時間をtとした
時、v≧1/Ntが成り立つようにグリッド10を移動さ
せる。グリッド10は平板状であるため、矢印A1で示
す如くグリッド要素10aと交差するように往復運動、
即ち振動させる。この際、撮影開始時に上記所定の速度
になっているように予めグリッド10を移動させること
が望ましい。このようにすることによって、グリッド1
0の影が検出器12上の特定の位置に影として形成され
ず分散されないので干渉縞を生じることが防止される。
【0015】X線源Fと、検出器12と、グリッド10
は、図示しない構成部品により一体的に保持され被写体
4の周囲に回転するように構成される。その間グリッド
10は、常に上記方向に振動しながら被写体4を透過し
た放射線を受けて散乱光を除去する。検出器12とX線
源Fは、被写体4の周囲をステップ状に1周して各位置
において被写体4を撮影し、被写体4の多方向からの透
過画像データが検出器12によって収録される。そのデ
ータをCTのアルゴリズムによりコンピュータで演算し
て被写体4の内部の3次元画像を再生することができ
る。なお、X線源F、検出器12,グリッド10は固定
し、被写体4のみを回転させてもよい。この場合もグリ
ッド10は常に振動して散乱線を吸収する。
【0016】次に本発明の第2実施形態となる、装置
1’について図2を参照して説明する。図2は、装置
1’の概略平面図である。説明にあたり第1実施形態と
同様な部品については同じ番号に’を付して説明する。
図においてX線源F’は、紙面の手前側、且つ被写体
4’の手前に位置する。この装置1’に使用されるグリ
ッド20は円板状を呈し、グリッド面内で検出器12’
と直交する中心軸C’の周りに検出器12’と平行に回
転する。グリッド要素20aは第1実施形態と同様に平
行に配置されている。グリッド20の一部、図において
は周辺部が被写体4’と検出器12’の間に介在し、X
線源F’からの放射線の散乱光を効果的に除去してい
る。グリッド20の回転方向はいずれの方向でもよいが
図では矢印A2の如く右回りに回転している。
【0017】回転速度は第1実施形態の場合の条件を満
たすように設定され、グリッド要素20aが延びる方向
が直径方向に近い部分が被写体4を通過する際に撮影さ
れることが望ましい。この場合もグリッド20の固定し
た影が検出器12’に検出されることがないのでモアレ
を生じることが防止される。またグリッド20は一方向
への回転運動なので、高速度に回転させることが容易で
あり、振動も生じにくいという効果がある。また、被写
体4’のサイズが大きいものであってもグリッドの直径
を大きくすることで容易に対応できる。
【0018】次に図3を参照して第3実施形態の装置
1''について説明する。図3は装置1''の概略側面図を
示す。この装置1''に使用されるグリッド30は、円筒
形を呈し、被写体4''と検出器12''の間をグリッド3
0が通過するように回転する。図では円筒の手前側が上
に向く矢印A3方向になるように回転している。回転軸
C''は検出器12''と平行、且つ図において左右方向に
延びている。グリッド要素30aは、円筒の外周に沿っ
て平行に配置される。X線源F''はグリッド30と干渉
しないようにグリッド30の側方に偏倚して配置され
る。この際3実施形態においてもX線源F''と、検出器
12''と、グリッド30は一体的に保持されて被写体
4''の周囲を回転する。グリッド30は回転運動をする
ので、高回転が容易に得られ、また振動が生じにくいと
いう効果がある。
【0019】以上、本発明の好ましい実施形態について
詳細に説明したが、本実施形態に限定されるものではな
く種々の変形変更が考えられる。例えば、各グリッドの
サイズは、何種類か用意し、被写体の大きさによって適
宜選択し、変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるコーンビームC
Tの散乱線除去装置の概略正面図
【図2】本発明の第2の実施形態によるコーンビームC
Tの散乱線除去装置の概略平面図
【図3】本発明の第3の実施形態によるコーンビームC
Tの散乱線除去装置の概略側面図
【図4】従来のコーンビームCTにおける散乱線除去グ
リッドの一例を示す斜視図
【符号の説明】
1,1’,1'' コーンビームCTの散乱線除去装置 4,4’,4'' 被写体 10,20,30 グリッド 10a,20a,30a グリッド要素 12,12’,12'' 検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーンビーム状の放射線を受ける被写体
    と該被写体を透過した放射線を検出する検出器との間に
    配置されるグリッドを有し、前記被写体の撮影中に該グ
    リッドのグリッド要素の延びる方向と交差する方向に前
    記グリッドを移動可能としたことを特徴とするコーンビ
    ームCTの散乱線除去装置。
  2. 【請求項2】 前記グリッドが、該グリッドの面内で回
    転する円板状グリッドであることを特徴とする、請求項
    1記載のコーンビームCTの散乱線除去装置。
  3. 【請求項3】 前記グリッドが、軸の周りに回転する円
    筒状グリッドであることを特徴とする、請求項1記載の
    コーンビームCTの散乱線除去装置。
JP10337000A 1998-11-27 1998-11-27 コーンビームctの散乱線除去装置 Withdrawn JP2000157530A (ja)

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