JP2000156977A - 電子機器用電源装置 - Google Patents

電子機器用電源装置

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JP2000156977A
JP2000156977A JP10327351A JP32735198A JP2000156977A JP 2000156977 A JP2000156977 A JP 2000156977A JP 10327351 A JP10327351 A JP 10327351A JP 32735198 A JP32735198 A JP 32735198A JP 2000156977 A JP2000156977 A JP 2000156977A
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supply device
electronic device
switching
voltage
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Haruyuki Imai
晴之 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無負荷あるいは軽負荷状態において、従来と
同様の出力電力を得ることができ、且つその損失は従来
よりも著しく低減させることができる電子機器用電源装
置を提供すること。 【解決手段】 商用電源(図示せず)を1次側とし電子
機器の駆動部(図示せず)を2次側とする変圧器43
と、変圧器43の1次側に配置されるスイッチングトラ
ンジスタQ44とを有し、スイッチングトランジスタQ
44のスイッチング動作を制御することにより、上記電
子機器の駆動部への供給電力を調節する電子機器用電源
装置であって、電子機器が無負荷あるいは軽負荷時であ
るときに、停止信号S2によりスイッチングトランジス
タQ44のスイッチング動作を任意に停止させることに
より、動作状態と停止状態の2つのモードを繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器用の電源
装置、特に、電子機器が無負荷あるいは軽負荷時におい
て動作状態と停止状態の2つのモードを繰り返すことを
可能とした電源装置に関する。尚、本明細書において、
無負荷とは、電源装置はONされているが、その先は電
力を必要としていない状態をいうものとする。また、軽
負荷とは、出力側の機器が一定の電圧を必要としない場
合であり、例えば、プリンタでは、印字ヘッドが停止し
ている状態などをいうものとする。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子機器用の電源装置には、
商用電源を1次側とし電子機器の駆動部等を2次側とす
る変圧器と、その変圧器の1次側に配置される交流生成
用スイッチングトランジスタとを有する、スイッチング
電源が一般的に用いられている(特開平5−13733
1号公報、特開平6−165489号公報、特開平8−
300775号公報参照)。
【0003】例えば、かかる電源装置をプリンタの電源
部に安定化電源として用いる場合には、上記交流生成用
スイッチングトランジスタのスイッチング動作を制御す
ることにより、プリンタ制御部及びプリンタ機構部への
供給電力を調節する。この形式の電源装置を用いたプリ
ンタでは、プリンタ制御部及びプリンタ機構部への電力
供給を停止する場合、例えば、上記変圧器の2次側に配
置した発光素子及び1次側に配置した受光素子を含むフ
ォトカプラを用い、2次側の発光素子からの光制御信号
を1次側の受光素子で受信し、この1次側の受光素子が
出力する信号に基づいて、上記交流生成用スイッチング
トランジスタを非スイッチング状態にセットする(上記
特開平8−300775号公報参照)。
【0004】最近では、かかるスイッチング電源の一つ
として、リンギングチョークコンバータ(以下、RCC
と呼ぶ)回路方式のものが、電源装置の構成部品が少な
いという利点から、プリンタ等の電子機器用の電源装置
に多く用いられている。
【0005】図9は、一般的なRCC方式の電源装置の
定電圧制御検出回路部を抜粋した回路図である。図9の
回路構成では、図中のツェナーダイオードZD1のツェ
ナー電圧を越えると、上述したフォトカプラの2次側の
発光素子を構成するフォトダイオードPD1から、スイ
ッチング動作を抑制する信号である制御信号S1が、上
述したフォトカプラの1次側の受光素子を構成するフォ
トトランジスタPT1で受信され、1次側制御回路が上
記交流生成用スイッチングトランジスタを制御すること
により、出力電圧を安定的に維持している。
【0006】図10は、図9の回路の出力電圧の時間変
化を示した模式図であり、図9に示した出力(端子)1
の電圧は安定的にほぼ一定に保たれている。図11は、
電源装置の電力損失の内訳を一般的に説明する図であ
る。電力損失には、出力電力の大小に関わらずほぼ一定
量の損失[図11(b)参照]と、出力電力に比例する
損失[図11(c)参照]とがあるため、図11(a)
から明らかなように、出力電力が小さい軽負荷時ほど一
定量の損失の占める比率が高くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】例えば、出力電力の変
化が広範囲に及ぶスイッチング電源を、当該電子機器の
状態(例えば動作状態と待機状態)により出力電力が異
なるような電子機器に用いる場合、動作状態のように出
力電力が大きい場合には電源変換効率が向上するが、待
機状態のような軽負荷時には駆動能力余剰となり電源変
換効率が低下してしまう。これは、電源装置の損失に
は、図11(a)、(b)及び(c)に示したように、
出力電力の大小に関わらずほぼ一定量を示す損失と、出
力電力に比例する損失とがあるため、出力電力が小さい
軽負荷時ほど一定量の損失の占める比率が高くなるため
である。特に、上述したRCC方式の電源装置では、図
12(b)に示すように、無負荷あるいは軽負荷時には
一次側スイッチングトランジスタのVceがオン期間に
おいても十分下がりきらなくなるため、同トランジスタ
の電力損失が増大するという問題があった。
【0008】本発明の目的は、無負荷あるいは軽負荷状
態において、従来と同様の出力電力を得ることができ、
且つその損失は従来よりも著しく低減させることができ
る電子機器用電源装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、無負荷あるいは軽負荷時においては、
電源装置が動作状態と停止状態の2つのモードを繰り返
すようにしている。これにより、無負荷あるいは軽負荷
時における電力損失を大幅に低減させることができる。
また、特にRCC方式を採用した電源装置において、例
えば、回路の効率が良い最大出力動作と、同じく損失が
極めて小さい停止状態とを繰り返し切り替えて動作させ
る間欠動作モードを取り入れるようにしている。これに
より、RCC方式の電源装置において、平均的な出力電
力は軽負荷相当であるが、その損失を著しく低減させる
ことが可能となる。ただし、出力電圧は、動作状態では
電圧上昇傾向を、停止状態では電圧下降傾向を示すの
で、実質的には出力電圧の許容範囲内にて制御すること
になる。
【0010】即ち、請求項1記載の発明では、電子機器
に電力を供給するための電源装置であって、前記電子機
器が無負荷あるいは軽負荷時であるときに、動作状態と
停止状態の2つのモードを取り得ることを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の発明では、電子機器
に電力を供給するための電源装置であって、電源が投入
されている状態において、前記電子機器が無負荷あるい
は軽負荷時であるときに、動作状態と停止状態の2つの
モードを繰り返すことを特徴とする。
【0012】尚、請求項3記載の発明では、更に、商用
電源を1次側とし電子機器の駆動部を2次側とする変圧
器と、該変圧器の1次側に配置されるスイッチングトラ
ンジスタとを有し、該スイッチングトランジスタのスイ
ッチング動作を制御することにより、前記電子機器の駆
動部への供給電力を調節する電子機器用電源装置であっ
て、前記電子機器が無負荷あるいは軽負荷時であるとき
に、停止信号により前記スイッチングトランジスタのス
イッチング動作を任意に停止させることにより、前記動
作状態と前記停止状態の2つのモードを繰り返すことを
特徴とする。
【0013】また、請求項4記載の発明では、リンギン
グチョークコンバータ回路方式を採用した請求項2又は
3記載の電子機器用電源装置において、前記動作状態
は、リンギングチョークコンバータ回路の効率が良い最
適動作状態であり、該最適動作状態と損失が極めて小さ
い停止状態とをパルス状の切替信号により繰り返し切り
替えて動作させる間欠動作モードを有することを特徴と
する。
【0014】尚、請求項5記載の発明では、前記最適動
作状態は、最大出力動作状態であることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明では、前記切替信号は、出力
電圧が最大出力に達した後、所定の時間間隔をおいて切
り替わることを特徴とする。更に、請求項7記載の発明
では、前記切替信号は、出力電圧が最大出力に達した時
点で切り替わることを特徴とする。また、請求項8記載
の発明では、前記切替信号は、出力電圧が最大出力に達
するより前に切り替わることを特徴とする。
【0015】一方、請求項9記載の発明では、請求項2
記載の電子機器用電源装置において、更に、商用電源を
1次側とし電子機器の駆動部を2次側とする変圧器と、
該変圧器の1次側に配置されるスイッチングトランジス
タとを有し、該スイッチングトランジスタのスイッチン
グ動作を制御することにより、前記電子機器の駆動部へ
の供給電力を調節する電子機器用電源装置であって、前
記電子機器が無負荷あるいは軽負荷時であるときに、定
電圧検出信号の被検出電圧を第1の電圧と該第1の電圧
よりも低い第2の電圧の間で任意に上下させることで、
前記動作状態と前記停止状態の2つのモードを繰り返す
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1〜図3を
参照して、本発明の第1の実施形態について述べる。本
実施形態では、本発明の電子機器用電源装置をインクジ
ェットプリンタの電源部に安定化電源として用いる例に
適用した。図1には、本実施形態の電源装置の主要部で
ある定電圧制御検出回路部が抜粋して示されている。本
実施形態の電源装置も、一般的なRCC方式のものであ
り、その基本的構成は公知のものと同様であり、従来例
で述べたところと異なるものでもない。
【0017】即ち、本実施形態のプリンタ用電源装置
は、図1に示すように、商用電源[AC](図示せず)
を1次側としプリンタの駆動部等(図示せず)を2次側
とする変圧器43と、変圧器43の1次側に配置される
交流生成用スイッチングトランジスタQ44とを有す
る。この電源装置は、制御信号用フォトカプラPcを備
え、この制御信号用フォトカプラPcは、変圧器43の
2次側に配置された発光素子としてのフォトダイオード
PD1及び1次側に配置した受光素子としてのフォトト
ランジスタPT1を含んでいる。そして、2次側のフォ
トダイオードPD1からの制御信号S1を1次側のフォ
トトランジスタPT1で受光し、このフォトトランジス
タPT1が導通することにより、1次側制御回路CCが
交流生成用スイッチングトランジスタQ44を非スイッ
チング状態にセットする。また、図中のツェナーダイオ
ードZD1のツェナー電圧(42V)を越えると、上述
した制御信号用フォトカプラPcの2次側のフォトダイ
オードPD1からスイッチング動作を抑制する信号であ
る制御信号S1が発せられ、1次側のフォトトランジス
タPT1で受光され、1次側制御回路CCが上記交流生
成用スイッチングトランジスタQ44を制御することに
より、出力電圧を安定的に維持している。
【0018】本実施形態の定電圧制御検出回路部が図9
に示した従来例と相違するのは、図9の回路構成に停止
信号用フォトカプラPsと切替えトランジスタQ1を追
加した点である。本実施形態の特徴は、電源装置に上述
した動作状態と停止状態の2つのモードを繰り返させる
ため、或いは間欠動作モードを取らせるために、上述し
た制御信号S1とは別に、停止信号S2によりスイッチ
ング動作を任意に停止させる点にある。
【0019】即ち、この定電圧制御検出回路部は、上述
した構成に加え、停止信号用フォトカプラPsと切替え
トランジスタQ1を有している。停止信号用フォトカプ
ラPsは、変圧器43の2次側に配置された発光素子と
してのフォトダイオードPD2及び1次側に配置した受
光素子としてのフォトトランジスタPT2を含んでい
る。そして、2次側のフォトダイオードPD2からの停
止信号S2を1次側のフォトトランジスタPT2で受光
し、このフォトトランジスタPT2が導通することによ
り、1次側制御回路CCが交流生成用スイッチングトラ
ンジスタQ44のスイッチング動作を停止させる。ま
た、切替えトランジスタQ1は、エミッタ接地のバイポ
ーラトランジスタから成り、そのコレクタは抵抗を介し
てフォトダイオードPD2の陰極に接続され、そのベー
スは切替え信号の入力端子Tmiに接続されている。こ
の入力端子Tmiには、切替え信号のパルスが入力され
る。
【0020】さて、上記定電圧制御検出回路部の動作を
説明すれば、図1の回路構成において、入力端子Tmi
に入力される切替信号Scが“L”のときは切替トラン
ジスタQ1は遮断状態なので、停止信号用フォトカプラ
PsのフォトダイオードPD2は停止信号S2を発せ
ず、出力(端子)1に現われる本電源装置の出力電圧は
ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧で定まる。本
実施形態では、インクジェットプリンタの印字ヘッドに
加える電圧を考慮して、ZD1としてツェナー電圧42
Vのものを選択している。従って、切替信号Scが
“L”のときは出力設定電圧は42Vに設定され、安定
的に出力(端子)1へ電圧供給されるので、プリンタの
動作状態において、印字ヘッド等のプリンタ機構部に4
2Vの定電圧が供給される。一方、切替信号Scが
“H”のときは切替トランジスタQ1は導通状態となり
停止信号用フォトカプラPsのフォトダイオードPD2
から停止信号S2が発せられ、この停止信号S2を1次
側のフォトトランジスタPT2で受光し、このフォトト
ランジスタPT2が導通することにより、1次側制御回
路CCが交流生成用スイッチングトランジスタQ44の
スイッチング動作を停止させる。
【0021】図2は、図1の回路の出力電圧の時間変化
を示した模式図であり、出力(端子)1の電圧は切替信
号の“L”、“H”に応じて上昇、下降を繰り返す時間
変化を示す。図2では、切り替え方法として以下の3つ
の例を示している。図2に示すように、切替方法1は、
出力電圧が42Vに達した後しばらくして切替信号が
“L”から“H”へ切り替わる制御例である。切替方法
2は、出力電圧が42Vに達した時点で切替信号が
“L”から“H”へ切り替わる制御例である。切替方法
3は、出力電圧が42Vに達する以前に切替信号が
“L”から“H”へ切り替わる制御例である。
【0022】上述したように、切替方法1は、出力電圧
が42Vに達した後しばらくして切替信号が“L”から
“H”へ切り替わる制御例を表している。即ち、図2に
示すように、期間1になり切替信号がそれまでの“L”
から“H”に変わると停止信号用フォトカプラPsのフ
ォトダイオードPD2から停止信号S2が発せられ、こ
の停止信号S2を1次側のフォトトランジスタPT2で
受光し、このフォトトランジスタPT2が導通すること
により、1次側制御回路CCが交流生成用スイッチング
トランジスタQ44のスイッチング動作を停止させる。
このときの出力電圧の時間変化は、負荷に接続されたイ
ンピーダンスと出力側のコンデンサ容量によって定まる
特性で時間とともに下降していく。
【0023】ある時間が経過し、期間2になり切替信号
がそれまでの“H”から“L”に変わると停止信号用フ
ォトカプラPsのフォトダイオードPD2からの停止信
号S2は発せられなくなる。この時点で出力電圧は出力
電圧設定値である42Vを下回る過小電圧状態となり、
スイッチング動作を抑制する制御信号S1は発せられ
ず、1次側制御回路CCは交流生成用スイッチングトラ
ンジスタQ44に最大限のスイッチング動作をさせる。
このときの出力電圧の時間変化は、負荷に接続されたイ
ンピーダンスと出力側のコンデンサ容量とスイッチング
素子の電流制限値によって定まる特性で時間とともに上
昇していく。出力電圧が出力電圧設定値である42Vに
達すると、1次側制御回路CCは軽負荷状態でのスイッ
チング動作へと移行する。これが期間3である。
【0024】図3は図11(a)と同様の図で、切替方
法1,2,3の場合の電源装置電力損失と出力電力との関
係を説明する図である。図11(a)で説明したよう
に、電源装置電力損失と出力電力との関係は図3のO点
からC点、A点、を通りB点に達する特性線を示す。こ
こで、O点は停止時の動作点、A点は軽負荷時の動作
点、B点は最大動作時の動作点、Paは軽負荷時の出力
電力、Pbは最大動作時の出力電力、である。
【0025】本実施形態のように、電源装置が停止状態
と最大動作状態の2つの状態のみを繰り返すときの平均
電力損失は、図3中のO点とB点を結ぶ直線上にあり、
出力電力が軽負荷時Paの場合の平均電力損失は図中の
L点となる。L点は線分OBを停止状態と最大動作状態
の時間比の逆数比で内分した点となる。さらに、停止状
態と最大動作状態に軽負荷状態を加えた3つの状態を繰
り返す場合の平均電力損失は、L点とA点を結ぶ線分L
Aを、停止状態と最大動作状態の時間和と軽負荷状態の
時間との比の逆数比で内分したM点となる。ここで、仮
に、図2の期間1〜3の時間比率を4:1:1として図
3に当てはめてみると、L点は線分OBを1:4に内分
する点であり、M点は線分LAを1:(4+1)に内分
する点となり、電力損失M点を軽負荷時の電力損失A点
よりも小さくすることができることは明らかである。
【0026】切替方法2は、出力電圧が42Vに達した
時点で切替信号が“L”から“H”へ切り替わる制御例
を表している。これは切替方法1において、期間3=0
とおくことと等価である。ここで、仮に、図2の期間1
〜3の時間比率を4:1:0として図3に当てはめてみ
ると、L点は線分OBを1:4に内分する点となり、電
力損失L点を軽負荷時の電力損失A点よりも小さくする
ことができることは明らかである。
【0027】切替方法3は、出力電圧が42Vに達する
以前に切替信号が“L”から“H”へ切り替わる制御例
を表している。期間4になり切替信号がそれまでの
“L”から“H”に変わると停止信号用フォトカプラP
sのフォトダイオードPD2から停止信号S2が発せら
れ、1次側制御回路CCは交流生成用スイッチングトラ
ンジスタQ44のスイッチング動作を停止する。このと
きの出力電圧の時間変化は、負荷に接続されたインピー
ダンスと出力側のコンデンサ容量によって定まる特性で
時間とともに下降していく。
【0028】ある時間が経過し、期間5になり切替信号
がそれまでの“H”から“L”に変わると停止信号用フ
ォトカプラPsのフォトダイオードPD2からの停止信
号S2は発せられなくなる。この時点で出力電圧は出力
電圧設定値である42Vを下回る過小電圧状態となり、
スイッチング動作を抑制する制御信号S1は発せられ
ず、1次側制御回路は最大限のスイッチング動作をす
る。このときの出力電圧の時間変化は、負荷に接続され
たインピーダンスと出力側のコンデンサ容量とスイッチ
ング素子の電流制限値によって定まる特性で時間ととも
に上昇していく。
【0029】出力電圧が出力電圧設定値である42Vに
達する前に切替信号がそれまでの“L”から“H”に変
わると、停止信号用フォトカプラPsのフォトダイオー
ドPD2から停止信号S2が発せられ、先の動作を繰り
返し行う。ここで、仮に、図2の期間4、5の時間比率
を4:1として図3に当てはめてみると、L点は線分O
Bを1:4に内分する点となり、電力損失L点を軽負荷
時の電力損失A点よりも小さくすることができることは
明らかである。なお、切り替え信号は時間をパラメータ
として生成してもよいし、出力電圧を検出しその電圧に
応じて適切に生成してもよい。出力電圧を検出しその電
圧に応じて適切に生成する方が制御しやすい。また、切
替信号が“L”の継続時間、“H”の継続時間は一定で
ある必要もない。
【0030】次に、図4〜図5を参照して、本発明の第
2の実施形態について述べる。本実施形態においても、
本発明の電子機器用電源装置をインクジェットプリンタ
の電源部に安定化電源として用いる例に適用した。
【0031】図4には、本発明の第2の実施形態の電源
装置の主要部である定電圧制御検出回路部が抜粋して示
されている。本実施形態の電源装置も、一般的なRCC
方式のものであり、その基本的構成は公知のものと同様
であり、従来例や第1の実施形態で述べたところと異な
るものでもない。第1の実施形態と同様の部分は、同様
の参照符号にて示してある。
【0032】即ち、本実施形態のプリンタ用電源装置
は、図4に示すように、第1の実施形態のような停止信
号用フォトカプラは有しておらず、従来例では単一のツ
ェナーダイオードZD1を用いていたのを、ツェナーダ
イオードZD1に直列にツェナーダイオードZD2を接
続し、2段構成としたものである。そして、ツェナーダ
イオードZD1、ZD2の陽極に切替トランジスタQ1
´のコレクタ、エミッタをそれぞれ接続している。本実
施形態の特徴は、定電圧検出信号(制御信号S1)を故
意に上下させることで電源停止状態を作り出すものであ
る。
【0033】図4の回路構成における電源装置の出力設
定電圧は、切替信号が“L”のときは切替トランジスタ
Q1´は遮断状態なので2段のツェナーダイオードZD
1、ZD2のツェナー電圧和で、切替信号が“H”のと
きは切替トランジスタQ1´が導通状態なのでZD2は
バイパスされZD1のみのツェナー電圧で定まる。本実
施形態では、ZD1としてツェナー電圧40Vのもの
を、ZD2としてツェナー電圧4Vのものを選択した。
従って、切替信号が“L”のときは出力設定電圧は44
Vに、切替信号が“H”のときはZD2はバイパスされ
ZD1のみの40Vにそれぞれ設定され、しかも各々は
安定的に電圧供給される。 図5は、図4の回路の出力
電圧の時間変化を示した模式図であり、出力(端子)1
の電圧は切替信号の“L”、“H”に応じて上昇、下降
を繰り返す時間変化を示す。ここで、電源装置がスイッ
チング動作を行い出力電圧が40Vから44Vまで上昇
するのに要する時間をTup、電源装置がスイッチング
動作を停止し出力電圧が44Vから40Vまで下降する
のに要する時間をTdownと表すと、Tupは負荷に
接続されたインピーダンスと出力側のコンデンサ容量と
スイッチング素子の電流制限値によって定まり、Tdo
wnは負荷に接続されたインピーダンスと出力側のコン
デンサ容量によって定まる。
【0034】図5では、上述した第1の実施形態におけ
る切替方法1〜3に対し、本実施形態における切り替え
方法として、以下の切替方法4〜6から成る3つの例を
示している。
【0035】切替方法4は、切替信号が“L”である時
間がTupより長く、また切替信号が“H”である時間
がTdownより長い制御例である。切替方法5は、切
替信号が“L”である時間がTupと等しく、また切替
信号が“H”である時間がTdownと等しい制御例で
ある。切替方法6は、切替信号が“L”である時間がT
upより短く、また切替信号が“H”である時間がTd
ownより短い制御例である。切替方法4は、切替信号
が“L”である時間がTupより長く、また切替信号が
“H”である時間がTdownより長い制御例を表して
いる。
【0036】期間1になり切替信号がそれまでの“L”
から“H”に変わるとそれに応じて出力設定電圧がそれ
までの44Vから40Vへ引き下げられるので、それま
での出力電圧44Vは出力電圧設定値を越えた過大電圧
状態となり、スイッチング動作を抑制する制御信号S1
が1次側制御回路CCに発せられ、1次側制御回路CC
はスイッチング動作を停止する。このときの出力電圧の
時間変化は先に記したように、負荷に接続されたインピ
ーダンスと出力側のコンデンサ容量によって定まる特性
で時間とともに下降していく。出力電圧が出力電圧設定
値である40Vに達すると、1次側制御回路CCは軽負
荷状態でのスイッチング動作を再開する。これが期間2
である。
【0037】ある時間が経過し、期間3になり切替信号
がそれまでの“H”から“L”に変わるとそれに応じて
出力設定電圧がそれまでの40Vから44Vへ引き上げ
られるので、それまでの出力電圧40Vは出力電圧設定
値を下回る過小電圧状態となり、スイッチング動作を抑
制する制御信号S1は発せられず、1次側制御回路CC
は最大限のスイッチング動作をする。このときの出力電
圧の時間変化は先に記したように、負荷に接続されたイ
ンピーダンスと出力側のコンデンサ容量とスイッチング
素子の電流制限値によって定まる特性で時間とともに上
昇していく。出力電圧が出力電圧設定値である44Vに
達すると、1次側制御回路CCは軽負荷状態でのスイッ
チング動作へと移行する。これが期間4である。
【0038】ここで、図3を用いて、上述した第1の実
施形態と同様に、切替方法4,5,6の場合の電源装置電
力損失と出力電力との関係を説明する。まず、切替方法
4の場合を説明する。ここで、仮に、図5の期間1〜4
の時間比率を4:1:1:2として図3に当てはめてみ
ると、L点は線分OBを1:4に内分する点であり、M
点は線分LAを(1+2):(4+1)に内分する点と
なり、電力損失M点を軽負荷時の電力損失A点よりも小
さくすることができることは明らかである。
【0039】切替方法5は、切替信号が“L”である時
間がTupと等しく、また切替信号が“H”である時間
がTdownと等しい制御例を表している。これは切替
方法4において、期間2=0、期間4=0とおくことと
等価である。ここで、仮に、図5の期間1〜4の時間比
率を4:0:1:0として図3に当てはめてみると、L
点は線分OBを1:4に内分する点となり、電力損失L
点を軽負荷時の電力損失A点よりも小さくすることがで
きることは明らかである。切替方法4の場合に比べ、軽
負荷時の期間2,4が無いので平均電力損失は一層低減
されている。
【0040】切替方法6は、切替信号が“L”である時
間がTupより短く、また切替信号が“H”である時間
がTdownより短い制御例を表している。
【0041】期間5になり切替信号がそれまでの“L”
から“H”に変わるとそれに応じて出力設定電圧がそれ
までの44Vから40Vへ引き下げられるので、それま
での出力電圧Vhighは出力電圧設定値を越えた過大
電圧状態となり、スイッチング動作を抑制する信号が1
次側制御回路CCに発せられ、1次側制御回路CCはス
イッチング動作を停止する。このときの出力電圧の時間
変化は先に記したように、負荷に接続されたインピーダ
ンスと出力側のコンデンサ容量によって定まる特性で時
間とともに下降していく。
【0042】出力電圧が出力電圧設定値である40Vに
達する前に期間6となり、切替信号がそれまでの“H”
から“L”に変わるとそれに応じて出力設定電圧がそれ
までの40Vから44Vへ引き上げられるので、それま
での出力電圧Vlowは出力電圧設定値を下回る過小電
圧状態となり、スイッチング動作を抑制する制御信号S
1は発せられず、1次側制御回路CCは最大限のスイッ
チング動作をする。このときの出力電圧の時間変化は先
に記したように、負荷に接続されたインピーダンスと出
力側のコンデンサ容量とスイッチング素子の電流制限値
によって定まる特性で時間とともに上昇していく。出力
電圧が出力電圧設定値である44Vに達する前に切替信
号がそれまでの“L”から“H”に変わると、それに応
じて出力設定電圧がそれまでの44Vから40Vへ引き
下げられ、先の動作を繰り返し行う。
【0043】さて、切替方法6の場合の電源装置電力損
失と出力電力との関係を説明する。ここで、仮に、図5
の期間5、6の時間比率を4:1として図3に当てはめ
てみると、L点は線分OBを1:4に内分する点とな
り、電力損失L点を軽負荷時の電力損失A点よりも小さ
くすることができることは明らかである。切替方法5の
場合と同様に、切替方法4の場合に比べ、軽負荷時の期
間2,4が無いので平均電力損失は一層低減されてい
る。 なお、切替方法5、6においては、切替信号は時
間をパラメータとして生成してもよいし、出力電圧を検
出しその電圧に応じて適切に生成してもよい。出力電圧
を検出しその電圧に応じて適切に生成する方が制御しや
すい。また、切替信号が“L”の継続時間、“H”の継
続時間は一定である必要もない。
【0044】次に、図6を参照して、本発明の第3の実
施形態について述べる。図6に、本発明の第3の実施形
態の電源装置の主要部である定電圧制御検出回路部を抜
粋して示す。本実施形態の電源装置も、一般的なRCC
方式のものであり、その基本的構成は従来例や第1及び
第2の実施形態で述べたところと異なるものでもない。
第1及び第2の実施形態と同様の部分は、同様の参照符
号にて示してある。
【0045】即ち、本実施形態のプリンタ用電源装置
は、上述した第2の実施形態の変形例とも言うことがで
きるものであり、図6に示すように、第1の実施形態の
ような停止信号用フォトカプラは有しておらず、制御信
号用フォトカプラを切替信号により点滅することで、交
流生成用スイッチングトランジスタQ44のスイッチン
グ動作を制御する。
【0046】即ち、本実施形態では、図6に示すよう
に、制御信号用フォトカプラPcの発光素子としてのフ
ォトダイオードPD1の陰極側を接地し、その陽極側に
抵抗を介してツェナーダイオードZD1の陽極を接続
し、このツェナーダイオードZD1の陰極を出力(端
子)1側に接続している。そして、フォトダイオードP
D1の陰極と上記抵抗との間に切替トランジスタQ1´
´のエミッタを接続している。切替トランジスタQ1´
´のコレクタは抵抗を介してVccに接続され、そのベ
ースは切替信号Scの入力端子Tmiに接続されてい
る。
【0047】さて、本実施形態の定電圧制御検出回路部
は、入力端子Tmiからパルス状の切替信号Scを入力
することにより、定電圧検出信号(制御信号S1)を任
意に点滅させることで電源停止状態を作り出すものであ
る。その切替え方法は、上述した第2の実施形態におけ
る切替方法4〜6等と同様である。
【0048】上述した第2の実施形態では、2段のツェ
ナーダイオードZD1、ZD2を用い、定電圧検出信号
(制御信号S1)を故意に上下させることで電源停止状
態を作り出すようにしたが、本実施形態では、ツェナー
ダイオードZD2を追加することなく、切替信号Scに
より直接2次側のフォトダイオードPD1からの光制御
信号S1を点滅させることで、電源停止状態を制御す
る。
【0049】以上、本発明を特定の実施形態について述
べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許
請求の範囲に記載した範囲内で他の実施形態についても
適用される。例えば、以上の実施形態では、RCC方式
を採用した電源装置の定電圧制御検出回路部に、切替ト
ランジスタを設け、この切替トランジスタをパルス状の
切替信号によりON/OFFさせて電源停止状態を制御
したが、他の回路構成乃至は手段により、電源停止状態
を作り出してもよい。要は、図9(従来例)と図2(第
1の実施形態)及び図5(第2の実施形態)を比較すれ
ば明らかなように、例えば、RCC方式を採用した電源
装置において、回路の効率が良い最大出力動作と、同じ
く損失が極めて小さい停止状態とを繰り返し切り替えて
動作させる間欠動作モードを取れるようにすれば良い。
【0050】更に、以上の実施形態では、主として、切
替信号により最大出力動作状態と停止状態とを繰り返し
切り替える例について説明したが、必ずしも最大出力動
作状態と停止状態とを切り替える必要はなく、最大出力
動作状態よりは出力の小さい、所定の動作状態を最適動
作状態とし、この最適動作状態と停止状態とを切り替え
るようにしても良い。
【0051】以下、この最適動作状態の考え方につき、
図7(a)〜(c)を用いて説明しておく。図7
(a)、(b)及び(c)は、電源装置電力損失と出力
電力との関係を示す図である。図7(a)は、出力電力
増大に伴う電源装置電力損失が二次関数的に増大する例
を説明する図である。図7(b)は、出力電力増大に伴
う電源装置電力損失が飽和傾向を示しながら増加する例
を説明する図である。図7(c)は図3(a)と同様の
図で、出力電力増大に伴う電源装置電力損失が直線的に
(一次関数的に)増大する例を説明する図である。
【0052】ここで、停止状態と動作状態の2つの状態
のみを繰り返すときの平均電力損失を最小にするための
動作状態を最適動作状態と呼ぶものとする。この最適動
作状態を求めるには、前出の図3で示したように、図中
の線分OBの傾斜角が小さく(傾きが緩やかに)なるよ
うな動作状態を最適動作状態として選べばよい。
【0053】具体的には、図7(a)で示したような該
電源装置の電力損失特性図OCABD(図3ではOCA
Bとなる)をあらかじめ調べ、該特性図上で、停止時動
作点Oを通り該特性線に接する接線との交点Bに対応し
た動作状態を最適動作状態として選べばよい。従って、
図7(b)、図7(c)では最適動作状態は最大動作状
態となるのに対し、図7(a)では動作状態を最大動作
状態D点にとるよりも出力電力Pbestに対応する図
中のB点にとるほうが平均電力損失も最小になるので、
B点が最適動作状態となる。
【0054】従って、図7(a)のように、出力電力増
大に伴う電源装置電力損失が二次関数的に増大する電源
装置に本発明を適用する場合には、図3で示したよう
に、図中の線分OBの傾斜角が小さく(傾きが緩やか
に)なるような動作状態を最適動作状態として求め、こ
の最適動作状態と停止状態とを切り替えるようにすれば
良い。
【0055】そして、上述した実施形態のようなRCC
方式を採用した電源装置において、動作時の最大出力電
力を最適動作状態に切り替えるためには、例えば、図8
に示すような回路構成を採用すれば良い。即ち、本発明
の第4の実施形態の電源装置の定電圧制御検出回路部
は、図1に示した回路構成に加え、更に、最大出力電力
切替信号用フォトカプラPmcと、切替トランジスタQ
2を追加した構成を備えている。最大出力電力切替信号
用フォトカプラPmcは、フォトトランジスタPT3
と、フォトダイオードPD3から成り、図8に示すよう
に、最大出力電力切替信号用フォトカプラPmcの発光
素子としてのフォトダイオードPD3の陽極側はVcc
に接続され、その陰極側には抵抗を介して切替トランジ
スタQ2のコレクタを接続している。また、切替トラン
ジスタQ2のエミッタ側は接地され、ベースは入力端子
Tmi´に接続されている。この入力端子Tmi´に
は、最大出力電力切替信号Spが入力される。尚、入力
端子Tmiには、間欠動作の切替信号Scが入力される
のは、図1に示した第1の実施形態と同様である。
【0056】(間欠動作の)切替信号Scと最大出力電
力切替信号Sp、最大出力電力制御信号S3との時間関
係は、例えば、最大出力電力切替信号Spの制御論理が
“H”のとき最適動作状態となるよう抑制し、“L”の
ときに電源装置本来の最大出力電力になっているものと
すると、(間欠動作の)切替信号Scが“L”のとき、
即ち、スイッチング回路が動作状態にある時に、最大出
力電力切替信号Spが“H”となっていれば良い。(間
欠動作の)切替信号Scが“H”のときは、そもそも電
源装置がスイッチング動作を停止しているので、最大出
力電力切替信号Spは“L”又は“H”のいずれでも良
い。
【0057】尚、以上の実施形態では、インクジェット
プリンタを例に本発明を説明したが、レーザプリンタな
ど他のプリンタはもとより、広く他の電子機器にも適用
し得るのは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電子機器用電源装置によって、無負荷あるいは軽負荷
状態で連続動作させると損失が大きくなり効率が低下す
る電源装置において、動作状態と停止状態の2つのモー
ドを取ることで、その損失を従来の連続動作よりも低減
させることができる。
【0059】また、例えば、無負荷あるいは軽負荷状態
で連続動作させると損失が大きくなり効率が低下するR
CC回路において、同回路の効率が良い最大出力動作
と、同じく損失が極めて小さい停止状態とを繰り返し切
り替えて動作させる間欠動作モードを取り入れること
で、平均的な出力電力は軽負荷相当であるが、その損失
は従来の連続動作よりも著しく低減させることも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の電源装置の主要部
である定電圧制御検出回路部を抜粋して示す図である。
【図2】 図1の回路の出力電圧の時間変化を示した模
式図であり、出力(端子)1の電圧は切替信号の
“L”、“H”に応じて上昇、下降を繰り返す時間変化
を示す。
【図3】 切替方法1〜3(4〜6)の場合の電源装置
電力損失と出力電力との関係を説明する図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態の電源装置の主要部
である定電圧制御検出回路部を抜粋して示す図である。
【図5】 図4の回路の出力電圧の時間変化を示した模
式図であり、出力(端子)1の電圧は切替信号の
“L”、“H”に応じて上昇、下降を繰り返す時間変化
を示す。
【図6】 本発明の第3の実施形態の電源装置の主要部
である定電圧制御検出回路部を抜粋して示す図である。
【図7】 電源装置電力損失と出力電力との関係を示す
図であり、(a)は出力電力増大に伴う電源装置電力損
失が二次関数的に増大する例、(b)は出力電力増大に
伴う電源装置電力損失が飽和傾向を示しながら増加する
例、(c)は出力電力増大に伴う電源装置電力損失が直
線的に(一次関数的に)増大する例を説明する図である。
【図8】 本発明の第4の実施形態の電源装置の主要部
である定電圧制御検出回路部を抜粋して示す図である。
【図9】 一般的なRCC方式の電源装置の定電圧制御
検出回路部を抜粋した回路図である。
【図10】 図9の回路の出力電圧の時間変化を示した
模式図である。
【図11】 電源装置の電力損失の内訳を一般的に説明
する図である。
【図12】 スイッチング素子のスイッチング損失電力
の発生要因を示す図であり、(a)は大負荷時における
スイッチング素子のスイッチング損失電力の発生要因、
(b)は軽負荷時におけるスイッチング素子のスイッチ
ング損失電力の発生要因を示す。
【符号の説明】
ZD1 ツェナーダイオード PD1 フォトダイオード S1 制御信号 S2 停止信号 PT1 フォトトランジスタ 43 変圧器 Q44 交流生成用スイッチングトランジスタ Pc 制御信号用フォトカプラ CC 1次側制御回路 Ps 停止信号用フォトカプラ Q1 切替トランジスタ PD2 フォトダイオード PT2 フォトトランジスタ Tmi 入力端子 Sc 切替信号 ZD2 ツェナーダイオード Q1´ 切替トランジスタ Q1´´ 切替トランジスタ Pmc 最大出力電力切替信号用フォトカプラ Q2 切替トランジスタ PT3 フォトトランジスタ PD3 フォトダイオード Tmi´ 入力端子 Sp 最大出力電力切替信号 S3 最大出力電力制御信号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器に電力を供給するための電源装
    置であって、前記電子機器が無負荷あるいは軽負荷時で
    あるときに、動作状態と停止状態の2つのモードを取り
    得ることを特徴とする電子機器用電源装置。
  2. 【請求項2】 電子機器に電力を供給するための電源装
    置であって、電源が投入されている状態において、前記
    電子機器が無負荷あるいは軽負荷時であるときに、動作
    状態と停止状態の2つのモードを繰り返すことを特徴と
    する電子機器用電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子機器用電源装置にお
    いて、更に、商用電源を1次側とし電子機器の駆動部を
    2次側とする変圧器と、該変圧器の1次側に配置される
    スイッチングトランジスタとを有し、該スイッチングト
    ランジスタのスイッチング動作を制御することにより、
    前記電子機器の駆動部への供給電力を調節する電子機器
    用電源装置であって、前記電子機器が無負荷あるいは軽
    負荷時であるときに、停止信号により前記スイッチング
    トランジスタのスイッチング動作を任意に停止させるこ
    とにより、前記動作状態と前記停止状態の2つのモード
    を繰り返すことを特徴とする電子機器用電源装置。
  4. 【請求項4】 リンギングチョークコンバータ回路方式
    を採用した請求項2又は3記載の電子機器用電源装置に
    おいて、前記動作状態は、リンギングチョークコンバー
    タ回路の効率が良い最適動作状態であり、該最適動作状
    態と損失が極めて小さい停止状態とをパルス状の切替信
    号により繰り返し切り替えて動作させる間欠動作モード
    を有することを特徴とする電子機器用電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子機器用電源装置にお
    いて、前記最適動作状態は、最大出力動作状態であるこ
    とを特徴とする電子機器用電源装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の電子機器用電源装
    置において、前記切替信号は、出力電圧が最大出力に達
    した後、所定の時間間隔をおいて切り替わることを特徴
    とする電子機器用電源装置。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5記載の電子機器用電源装
    置において、前記切替信号は、出力電圧が最大出力に達
    した時点で切り替わることを特徴とする電子機器用電源
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項4又は5記載の電子機器用電源装
    置において、前記切替信号は、出力電圧が最大出力に達
    するより前に切り替わることを特徴とする電子機器用電
    源装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の電子機器用電源装置にお
    いて、更に、商用電源を1次側とし電子機器の駆動部を
    2次側とする変圧器と、該変圧器の1次側に配置される
    スイッチングトランジスタとを有し、該スイッチングト
    ランジスタのスイッチング動作を制御することにより、
    前記電子機器の駆動部への供給電力を調節する電子機器
    用電源装置であって、前記電子機器が無負荷あるいは軽
    負荷時であるときに、定電圧検出信号の被検出電圧を第
    1の電圧と該第1の電圧よりも低い第2の電圧の間で任
    意に上下させることで、前記動作状態と前記停止状態の
    2つのモードを繰り返すことを特徴とする電子機器用電
    源装置。
  10. 【請求項10】 リンギングチョークコンバータ回路方
    式を採用した請求項9記載の電子機器用電源装置におい
    て、前記動作状態は、リンギングチョークコンバータ回
    路の効率が良い最適動作状態であり、該最適動作状態と
    損失が極めて小さい停止状態との間でパルス状の切替信
    号により繰り返し切り替えて動作させる間欠動作モード
    を有することを特徴とする電子機器用電源装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の電子機器用電源装置
    において、前記最適動作状態は、最大出力動作状態であ
    ることを特徴とする電子機器用電源装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の電子機器用電源装置に
    おいて、電源装置がスイッチング動作を行い出力電圧が
    前記第2の電圧から第1の電圧まで上昇するのに第1の
    所定時間を要し、電源装置がスイッチング動作を停止し
    出力電圧が第1の電圧から第2の電圧まで下降するのに
    第2の所定時間を要する場合に、切替信号がローレベル
    である時間が第1の所定時間より長く、切替信号がハイ
    レベルである時間が第2の所定時間より長いことを特徴
    とする電子機器用電源装置。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の電子機器用電源装置に
    おいて、電源装置がスイッチング動作を行い出力電圧が
    前記第2の電圧から第1の電圧まで上昇するのに第1の
    所定時間を要し、電源装置がスイッチング動作を停止し
    出力電圧が第1の電圧から第2の電圧まで下降するのに
    第2の所定時間を要する場合に、切替信号がローレベル
    である時間が第1の所定時間と等しく、切替信号がハイ
    レベルである時間が第2の所定時間と等しいことを特徴
    とする電子機器用電源装置。
  14. 【請求項14】 請求項9記載の電子機器用電源装置に
    おいて、電源装置がスイッチング動作を行い出力電圧が
    前記第2の電圧から第1の電圧まで上昇するのに第1の
    所定時間を要し、電源装置がスイッチング動作を停止し
    出力電圧が第1の電圧から第2の電圧まで下降するのに
    第2の所定時間を要する場合に、切替信号がローレベル
    である時間が第1の所定時間より短く、切替信号がハイ
    レベルである時間が第2の所定時間より短いことを特徴
    とする電子機器用電源装置。
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