JP2000156937A - 電力回生装置 - Google Patents

電力回生装置

Info

Publication number
JP2000156937A
JP2000156937A JP11037684A JP3768499A JP2000156937A JP 2000156937 A JP2000156937 A JP 2000156937A JP 11037684 A JP11037684 A JP 11037684A JP 3768499 A JP3768499 A JP 3768499A JP 2000156937 A JP2000156937 A JP 2000156937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
switch
switches
primary
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11037684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3034860B1 (ja
Inventor
Kunihiro Kashiwagi
木 邦 宏 柏
Isao Sugawara
原 庸 菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Original Assignee
Chiyoda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Corp filed Critical Chiyoda Corp
Priority to JP11037684A priority Critical patent/JP3034860B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3034860B1 publication Critical patent/JP3034860B1/ja
Publication of JP2000156937A publication Critical patent/JP2000156937A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電回路が不要で、回生効率に優れた電力回
生装置を提供する。 【解決手段】 本発明の電力回生装置は、電圧発生回路
1と、正逆方向昇降圧調整器2と、バッテリ3とを備え
る。電圧発生回路1は、充電時にはAC-DCコンバータと
して作用し、回生時にはDC-DCインバータとして作用す
る。正逆方向昇降圧調整器2は、トランスTと、電圧発
生回路1から出力された直流電圧を矩形波電圧に変換し
てトランジスタの1次側巻き線に供給する単方向スイッ
チS1〜S4と、トランスTの2次側巻き線に接続され
た双方向スイッチS5,S6と、単方向スイッチS1〜
S4および双方向スイッチS5,S6のオン・オフを切
り替えて各スイッチを位相角制御するスイッチ制御回路
5と、単方向スイッチS1〜S4と双方向スイッチS
5,S6の切替タイミングの位相ずれに応じて両端電圧
が変化するコンデンサC5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源を用いて
充電器を充電するとともに、充電器の放電電力を交流電
源側に回生させて電力の有効利用を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電源を用いてバッテリに充電した充
電電力の一部を、放電時に交流電源側に回生させる電力
回生装置が知られている。図9はこの種の従来の電力回
生装置の概略構成を示すブロック図であり、図9(a)
はサイリスタQ11を用いて同期整流回路を構成したサイ
リスタ型の電力回生装置、図9(b)は電力用トランジ
スタQ12を用いて同期整流回路を構成したトランジスタ
型の電力回生装置である。
【0003】図9(a)のサイリスタ型の電力回生装置
は、充電時にAC/DCコンバータとして作用し放電時にDC/
DCインバータとして作用する充電器兼インバータ51
と、バッテリ52と、バッテリ52の充電電力を強制的
に放電させる放電回路53と、充電器兼インバータ51
とバッテリ52の間に接続された切替スイッチ54とを
有する。
【0004】充電時には、図示の右向き矢印の経路を通
ってバッテリ52への充電が行われる。具体的には、図
9(a)のサイリスタ型の電力回生装置は、充電時に
は、切替スイッチ54を図9(a)の位置aに切り替え
てサイリスタQ11を位相角制御し、放電時には、切替ス
イッチ54を位置bに切り替えてバッテリ52を電源と
するインバータ動作を行う。
【0005】図9(a)の装置の場合、バッテリ52の
充電電圧を商用の入力交流電圧の最大値(21/2×実効
値)以上の電圧にまで引き上げることはできないため、
バッテリ52の放電電圧は商用の入力交流電圧よりも低
くなり、電力の回生を行う場合には別途、昇圧用の変圧
器が必要となる。
【0006】また、図9(a)の充電器兼インバータ5
1は、バッテリ52に充電されたエネルギーの一部しか
回生できず、残りのエネルギーはバッテリ52に並列接
続された放電回路53により熱として消費され、電力回
生効率はあまりよくない。
【0007】さらに、図9(a)のサイリスタ型の充電
器兼インバータ51に交流電圧を供給する交流電源は高
調波を多く含むため、大きなフィルタが必要となる。
【0008】これに対して、図9(b)のトランジスタ
型の電力回生装置は、入力交流電圧よりも高い直流電圧
を出力できるため、バッテリ52の電圧を入力交流電圧
よりも高い電圧に設定できる。また、入力交流電圧の電
圧振幅がかなり広範囲に変化しても安定した直流電圧を
出力することができ、また、交流電源に含まれる高調波
の影響も受けにくい。さらに、放電時には、バッテリ5
2の放電電圧が充電器兼インバータ51aの最低動作電
圧に達するまでは、電力の回生を行うことができる。ま
た、サイリスタ型の電力回生装置に設けられていた切替
スイッチ54も不要であり、現在では図9(b)に示す
トランジスタ型の電力回生装置が主流となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9
(b)に示す従来のトランジスタ型の電力回生装置に
も、以下の問題がある。すなわち、従来のトランジスタ
型の電力回生装置は、装置内部に昇圧型の充電器兼イン
バータ51aを有するため、バッテリ52の電圧を入力
交流電圧よりも低くするには、絶縁変圧器等を用いて電
圧変換を行わなければならない。
【0010】また、バッテリ52の放電電圧を充電器兼
インバータ51aの最低動作電圧以下にするには、図9
(a)の装置と同様に、放電回路53が必要となる。放
電回路53は、電力エネルギーを熱として無駄に消費す
るだけであり、回生効率があまりよくない。
【0011】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、放電回路が不要で、回生効率
に優れた電力回生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、充電器の充電時には入力交流電圧を
直流電圧に変換するAC-DCコンバータとして作用し、前
記充電器の回生時にはDC-DCインバータとして作用する
電圧発生回路を備えた電力回生装置であって、前記電圧
発生回路から出力された直流電圧に基づいて前記充電器
を充電するとともに、前記充電器の放電電力を前記電圧
発生回路側に回生させる正逆方向昇降圧調整器を備え、
前記正逆方向昇降圧調整器は、変圧器と、前記電圧発生
回路から出力された直流電圧を矩形波電圧に変換して前
記変圧器の1次側巻き線に供給する1次側交流スイッチ
と、前記変圧器の2次側巻き線に接続された2次側交流
スイッチと、前記変圧器の2次側に設けられ前記1次側
交流スイッチと前記2次側交流スイッチとの切替タイミ
ングの位相ずれに応じた直流電圧が両端に印加されるキ
ャパシタと、を有し、前記電圧発生回路の出力電圧に前
記キャパシタの両端電圧を加えた電圧により前記充電器
を充電する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電力回生装置
について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0014】図1は本発明に係る電力回生装置の一実施
形態の回路図である。図1の電力回生装置は、放電回路
が不要で、しかも、バッテリの充電電圧を、入力直流電
圧よりも高い所定の電圧から0V付近までの広範囲にわ
たって可変制御できることを特徴とする。
【0015】図1の電力回生装置は、電圧発生回路1
と、正逆方向昇降圧調整器2と、バッテリ3とを備え
る。電圧発生回路1は、充電時にはAC-DCコンバータと
して作用し、回生時にはDC-DCインバータとして作用す
る。
【0016】電圧発生回路1の内部には、三相交流電圧
を同期整流する交流スイッチS11〜S16と、交流スイッ
チS11〜S16を通過した電圧を平滑化するコンデンサC
1と、交流スイッチS11〜S16のオン・オフを制御する
スイッチ制御回路4と、三相交流ラインのノイズを吸収
するコイルL1〜L6およびコンデンサC2〜C4とが
設けられる。
【0017】正逆方向昇降圧調整器2は、バッテリ3の
充電時にはバッテリ3の充電電圧を調整する制御を行
い、回生時にはバッテリ3の放電電力を電圧発生回路1
側に回生させる制御を行う。
【0018】正逆方向昇降圧調整器2の内部には、トラ
ンスTと、電圧発生回路1から出力された直流電圧を矩
形波電圧に変換してトランジスタの1次側巻き線に供給
する単方向スイッチS1〜S4と、トランスTの2次側
巻き線に接続された双方向スイッチS5,S6と、単方
向スイッチS1〜S4および双方向スイッチS5,S6
のオン・オフを切り替えて各スイッチを位相角制御する
スイッチ制御回路5と、単方向スイッチS1〜S4と双
方向スイッチS5,S6の切替タイミングの位相ずれに
応じて両端電圧が変化するコンデンサC5と、トランス
Tの1次側巻き線のスパーク電圧を抑制するためのコン
デンサC6および抵抗R1と、トランスTの2次側巻き
線のスパーク電圧を抑制するためのコンデンサC7およ
び抵抗R2と、単方向スイッチS1〜S4と双方向スイ
ッチS5,S6の接続点Nの電圧を平滑化するコイルL
7とを有する。
【0019】トランスTの2次側巻き線は、中間タップ
を境にして巻き線の巻き方が逆になっている。これによ
り、1次側巻き線に印加される交流電圧を整流すること
ができる。
【0020】単方向スイッチS1〜S4と双方向スイッ
チS5,S6はいずれも、トランジスタQとダイオード
Dを並列接続した構成になっている。このような構成に
より、トランジスタQがオンのときは、トランジスタQ
のコレクタ端子からエミッタ端子に電流を流すことがで
き、また、トランジスタQがオフのときには、トランジ
スタQのエミッタ端子側からダイオードDを通ってコレ
クタ端子側に電流を流すことができる。
【0021】なお、図1のコンデンサC5,C6と抵抗
R1,R2は、必ずしも必須の構成ではなく、省略して
もよい。
【0022】正逆方向昇降圧調整器2は、単方向スイッ
チS1〜S4と双方向スイッチS5,S6の切替タイミ
ングの位相ずれを調整することにより、コンデンサC5
の両端電圧を可変制御する。バッテリ3の充電電圧は、
電圧発生回路1の出力電圧E1にコンデンサC5の両端
電圧(±E2)を加えた電圧になる。
【0023】図2は双方向スイッチS5,S6に流れる
電流の方向を説明する図である。図示のように、双方向
スイッチS5,S6はいずれも、2個のトランジスタQ
1,Q2と2個のダイオードD1,D2からなり、トラ
ンジスタQ1がオンでトランジスタQ2がオフの場合に
は、図示の実線矢印Aに沿って電流が流れ、トランジス
タQ1がオフでトランジスタQ2がオンの場合には、図
示の点線矢印Bに沿って電流が流れる。
【0024】図3は単方向スイッチS1〜S4のオン・
オフとトランスTの1次側巻き線の両端電圧との関係を
示す図である。単方向スイッチS1,S3と単方向スイ
ッチS2,S4は交互にオン・オフし、これらスイッチ
S1〜S4のオン・オフに応じて、トランスTの1次側
巻き線には図3に示すように矩形波電圧が供給される。
すなわち、単方向スイッチS1〜S4は、電圧発生回路
1から出力された直流電圧を矩形波状の交流電圧に変換
する。
【0025】図4は単方向スイッチS1〜S4と双方向
スイッチS5,S6の切替タイミングの位相ずれと正逆
方向昇降圧調整器2の出力電圧との関係を示す図であ
り、図4(a)は位相ずれが45度の例、図4(b)は位
相ずれが90度の例、図4(c)は位相ずれが135度の例
を示している。また、図5は位相ずれが45度の場合の各
スイッチS1〜S6の切替タイミング波形を拡大して示
した図である。
【0026】図5に示すように、単方向スイッチS1〜
S4と双方向スイッチS5,S6のオン期間の長さとオ
フ期間の長さは略同じであり、単方向スイッチの一部が
オフしてからその他の単方向スイッチがオンするまでの
間と、双方向スイッチの一部がオフしてからその他の双
方向スイッチがオンするまでの間には、それぞれ休止期
間が設けられている。
【0027】このような休止期間を設ける理由は、各ス
イッチS1〜S6を構成するトランジスタは、オン状態
からオフ状態になるのに時間がかかるためであり、完全
にトランジスタをオフにするために、休止期間を設けて
いる。
【0028】例えば、単方向スイッチS1〜S4と双方
向スイッチS5,S6の切替タイミングの位相ずれが0
度の場合には、双方向スイッチS5,S6とコイルL7
との接続点Nには常に同方向に電流が流れ、この接続点
Nの電圧は略一定になる。この場合、双方向スイッチS
5,S6とコイルL7との接続点Nの平均電圧E0は、
E0=E1+E2になり、コンデンサC5の両端電圧は
電圧E2になる。このとき、コンデンサC5の充電電圧
は最大になり、この充電電圧に電圧発生回路1の出力電
圧E1を加えた電圧(E1+E2)がバッテリ3の充電
電圧E0になる。
【0029】一方、位相ずれが45度の場合には、双方向
スイッチS5,S6とコイルL7の接続点Nの電圧波形
は図4(a)のようになる。すなわち、単方向スイッチ
S1,S3(S2,S4)と双方向スイッチS5(S
6)がともにハイレベルの期間に接続点Nの電圧はピー
ク値になる。この場合の接続点Nの平均電圧E45は、E
45=E1+E2/2であり、コンデンサC5の両端電圧
はE2/2になる。また、バッテリ3の充電電圧E0
は、E0=E1+E2/2になる。
【0030】一方、位相ずれが90度の場合には、双方向
スイッチS5,S6とコイルL7の接続点Nの電圧波形
は図4(b)のようになる。この場合、単方向スイッチ
S1,S3(S2,S4)と双方向スイッチS5(S
6)がともにハイレベルになる期間と、単方向スイッチ
S1,S3(S2,S4)がハイレベルで双方向スイッ
チS5(S6)がローレベルになる期間とが略等しくな
り、接続点Nの電圧波形は、時比率が略50%の矩形波に
なる。したがって、接続点Nの平均電圧E90は電圧発生
回路1の出力電圧E1に略等しくなり、コンデンサC5
の両端電圧は略0Vになる。また、バッテリ3の充電電
圧E0は、E0=E1になる。
【0031】一方、位相ずれが135度の場合には、双方
向スイッチS5,S6とコイルL7の接続点Nの電圧波
形は図4(c)のようになる。この場合、単方向スイッ
チS1,S3(S2,S4)と双方向スイッチS5(S
6)がともにハイレベルになる期間よりも、単方向スイ
ッチS1,S3(S2,S4)がハイレベルで双方向ス
イッチS5(S6)がローレベルになる期間の方が長い
ため、接続点Nの電圧波形は、時比率が略25%の矩形波
になる。したがって、接続点Nの平均電圧E135は、E1
35=E1−E2/2になり、コンデンサC5の両端電圧
は(−E2/2)になる。また、バッテリ3の充電電圧
E0は、E0=E1−E2/2になる。
【0032】一方、位相ずれが180度の場合には、単方
向スイッチS1〜S4と双方向スイッチS5,S6の切
替タイミングの位相は互いに反転するため、双方向スイ
ッチS5,S6とコイルL7との接続点Nの電圧は略一
定になる。すなわち、接続点Nの平均電圧E180は、E1
80=E1−E2になり、コンデンサC5の両端電圧は
(−E2)になる。また、バッテリ3の充電電圧E0
は、E0=E1−E2になる。
【0033】このように、本実施形態は、単方向スイッ
チS1〜S4と双方向スイッチS5,S6の切替タイミ
ングの位相ずれをスイッチング制御回路5で任意に調整
できるようにしたため、コンデンサC5の両端電圧を任
意に変更でき、結果として、バッテリ3の充電電圧E0
を電圧発生回路1の出力電圧よりも高い電圧から略0V
付近までの広範囲にわたって可変制御することができ
る。
【0034】図6は正逆方向昇降圧調整器2の出力電圧
を下げた場合の電流の流れを示す図であり、コンデンサ
C5の両端電圧を(−E2)に下げた例を示している。
電圧発生回路1の出力電圧は一定の電圧E1であるた
め、正逆方向昇降圧調整器2の出力電圧は、(E1−E
2)になる。
【0035】このとき、コンデンサC5を流れる電流を
I2とすると、電圧降下分の電力(−E2・I2)をバッ
テリ3から電圧発生回路1側に回生させて、電圧発生回
路1をインバータ動作させることができる。具体的に
は、バッテリ3側から回生された交流電流が、電圧発生
回路1内の交流スイッチS11〜S16を構成するダイオー
ドで全波整流され、電圧発生回路1内に直流電流I'2が
流れる。
【0036】DC-DCインバータの単体効率は、実験によ
れば、小容量のもので大体85〜90%である。したがっ
て、回生時にバッテリ3側から電圧発生回路1側に流れ
る直流電流I2’は、I2’=(0.85〜0.9)I2であり、
電圧発生回路1の直流入力電流I1は、E1=E2とす
ると、(1)式のようになる。 I1=I2−I2’=I2[1−(0.9〜0.85)]=(0.1〜0.15)I2 …(1)
【0037】(1)式に示すように、電圧発生回路1の
直流入力電流I1は、出力電流I2よりも十分に小さくな
る。この場合、正逆方向昇降圧調整器2を駆動するため
の電力エネルギーだけを交流電源側から供給すればよ
く、消費電力を低減できる。
【0038】図7はスイッチ制御回路5の内部構成を示
すブロック図である。図7に示すように、スイッチ制御
回路5は、クロック発生器11と、クロックバッファ1
2と、ワンショットマルチ(OSM)13,14と、フリ
ップフロップ15,16と、NANDゲート17〜20と、
インバータ21とを有する。クロック発生器11は、PW
M信号を出力する。このPWM信号のパルス幅を任意に可変
制御することにより、NANDゲート17,18から出力さ
れる信号とNANDゲート19,20から出力される信号の
位相を任意の量だけずらすことができる。
【0039】一方、バッテリ3の充電電圧を電圧発生回
路1の出力電圧E1よりも高い電圧(E1+E2)まで
昇圧する場合には、電圧発生回路1側から正逆方向昇降
圧調整器2側に電力エネルギーが供給され、この場合の
出力電力は、電力E2・I2だけ増加する。したがっ
て、電圧発生回路1の入力電流I1は、出力電流I2を用
いると、(2)式で表される。 I1=I2+I”2=I2+I2/(0.9〜0.85)=(2.176〜2.111)I2 …(2)
【0040】この場合、コンデンサC5の両端電圧E2
が電圧発生回路1の出力電圧E1に等しいとすると、直
流入力電力はE1・I1、直流出力電力は2E1・I2で
表される。したがって、正逆方向昇降圧調整器2全体の
見かけ上の効率ηは(3)式で表され、かなり効率がよ
いことがわかる。 η=2E1I2/(E1I1) =2E1I2×100%/{E1・(2.176〜2.111)I2} =(91.9〜94.7)% …(3)
【0041】このように、本実施形態の電力回生装置
は、入力電圧をE1としたときに、バッテリ3の両端電
圧を2E1から0Vまで連続的に可変でき、最大電圧出
力時には、(3)に示すように高い効率が得られる。ま
た、本実施形態の正逆方向昇降圧調整器2を用いてバッ
テリ3の充放電を行うと、回路素子の発熱以外には電力
消費がなく、従来は必須であった放電回路が不要なた
め、回路構成を簡略化できるとともに、消費電力の低減
が図れる。
【0042】また、電圧発生回路1に供給される入力交
流電圧の電圧振幅やバッテリ3の充電電圧にかなりの差
があっても、正逆方向昇降圧調整器2の電圧調整範囲が
広いため、入力交流電圧に対する制約がなくなり、実用
性が高くなる。
【0043】図1では、トランスの1次側に全波整流回
路を接続した例を説明したが、全波整流回路の代わり
に、図8(a)の半波整流回路や図8(c)のプッシュ
プル回路を接続してもよい。また、図1では、トランス
の2次側にプッシュプル回路を接続した例を説明した
が、図8(a)の半波整流回路や図8(b)の全波整流
回路を接続してもよい。
【0044】上述した実施形態では、電圧発生回路1に
三相の交流電源を接続する例を説明したが、二相の交流
電源を接続する場合にも同様に適用できる。
【0045】また、上述した実施形態では、正逆方向昇
降圧調整器2に直流電圧を供給する例を説明したが、正
逆方向昇降圧調整器2に交流電圧を供給し、正逆方向昇
降圧調整器2内の交流スイッチの切替タイミングを調整
して、交流電圧の電圧振幅を可変制御してもよい。この
場合、第1の実施形態と同様に放電回路が不要となり、
0Vから入力交流電圧の約2倍の電圧までの広範囲の電
圧を出力できる。また、入力交流電圧を、いったん高周
波の電圧信号に変換した後、トランスTの2次側で入力
交流電圧波形に近似する電圧を生成するため、トランス
Tの容積を小さくでき、装置全体を小型化できる。さら
に、交流スイッチの切替タイミングを調整することによ
り、入力交流電圧の電圧振幅を任意に可変制御できるた
め、小型の電子スライダックを実現できる。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、1次側交流スイッチと2次側交流スイッチとの切
替タイミングの位相ずれに応じて、充電器の充電電圧を
可変制御するようにしたため、電圧発生回路の出力電圧
よりも高い所定の電圧から0V近くまでの任意の電圧で
充電器を充電することができる。また、従来は必須であ
った放電回路が不要となるため、回路構成を簡略化で
き、消費電力も低減できる。また、放電回路の切替制御
も不要となり、充電および回生の連続自動運転が可能と
なる。したがって、本発明は、各種の電力機器の試験用
として用いられる電力回生型試験装置などに幅広く適用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力回生装置の一実施形態の回路
図。
【図2】双方向スイッチに流れる電流の方向を説明する
図。
【図3】単方向スイッチのオン・オフとトランスTの1
次側巻き線の両端電圧との関係を示す図。
【図4】単方向スイッチと双方向スイッチの切替タイミ
ングの位相ずれと正逆方向昇降圧調整器の出力電圧との
関係を示す図。
【図5】位相ずれが45度の場合の各スイッチの切替タイ
ミング波形を拡大して示した図
【図6】正逆方向昇降圧調整器2の出力電圧を下げた場
合の電流の流れを示す図。
【図7】スイッチ制御回路5の内部構成を示すブロック
図。
【図8】(a)は半波整流回路、(b)は全波整流回
路、(c)はプッシュプル回路のブロック図。
【図9】従来の電力回生装置の概略構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
1 電圧発生回路 2 正逆方向昇降圧調整器 3 バッテリ 4,5 スイッチ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 CA01 CA11 CC07 GB04 GB06 5G066 CA09 DA07 DA08 HB09 JA07 JA13 JB03 5H007 BB01 CA01 CB05 CC12 CC32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充電器の充電時には入力交流電圧を直流電
    圧に変換するAC-DCコンバータとして作用し、前記充電
    器の回生時にはDC-DCインバータとして作用する電圧発
    生回路を備えた電力回生装置であって、 前記電圧発生回路から出力された直流電圧に基づいて前
    記充電器を充電するとともに、前記充電器の放電電力を
    前記電圧発生回路側に回生させる正逆方向昇降圧調整器
    を備え、 前記正逆方向昇降圧調整器は、 変圧器と、 前記電圧発生回路から出力された直流電圧を矩形波電圧
    に変換して前記変圧器の1次側巻き線に供給する1次側
    交流スイッチと、 前記変圧器の2次側巻き線に接続された2次側交流スイ
    ッチと、 前記変圧器の2次側に設けられ前記1次側交流スイッチ
    と前記2次側交流スイッチとの切替タイミングの位相ず
    れに応じた直流電圧が両端に印加されるキャパシタと、
    を有し、 前記電圧発生回路の出力電圧に前記キャパシタの両端電
    圧を加えた電圧により前記充電器を充電することを特徴
    とする電力回生装置。
  2. 【請求項2】前記1次側交流スイッチと前記2次側交流
    スイッチとをオン・オフ制御するスイッチ制御回路を備
    え、 前記スイッチ制御回路は、前記電圧発生回路の出力電圧
    よりも高い所定の電圧から略0Vまでの範囲内の任意の
    電圧で前記充電器を充電できるように、前記充電器の充
    電電圧に応じて前記1次側交流スイッチと前記2次側交
    流スイッチとの切替タイミングの位相ずれを調整するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電力回生装置。
  3. 【請求項3】前記スイッチ制御回路は、前記1次側交流
    スイッチと前記2次側交流スイッチとの切替タイミング
    の位相ずれを0度から180度までの範囲内で任意に設定
    することを特徴とする請求項1または2に記載の電力回
    生装置。
  4. 【請求項4】前記1次側交流スイッチおよび前記2次側
    交流スイッチはそれぞれ複数のスイッチで構成され、こ
    れら複数のスイッチにより半波整流ブリッジ回路、全波
    整流ブリッジ回路、およびプッシュプル回路のいずれか
    が構成され、前記1次側交流スイッチのオン・オフ期間
    の時比率と前記2次側交流スイッチのオン・オフ期間の
    時比率とをともに略50%に設定したことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の電力回生装置。
  5. 【請求項5】前記1次側交流スイッチと前記2次側交流
    スイッチはそれぞれ複数のスイッチで構成され、 前記スイッチ制御回路は、前記1次側交流スイッチを構
    成する一部のスイッチがオフしてから残りのスイッチが
    オンするまでの所定期間内は前記1次側交流スイッチを
    構成する全スイッチをオフし、かつ、前記2次側交流ス
    イッチを構成する一部のスイッチがオフしてから残りの
    スイッチがオンするまでの所定期間内は前記2次側交流
    スイッチを構成する全スイッチをオフすることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の電力回生装置。
JP11037684A 1998-09-17 1999-02-16 電力回生装置 Expired - Fee Related JP3034860B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11037684A JP3034860B1 (ja) 1998-09-17 1999-02-16 電力回生装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-263459 1998-09-17
JP26345998 1998-09-17
JP11037684A JP3034860B1 (ja) 1998-09-17 1999-02-16 電力回生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3034860B1 JP3034860B1 (ja) 2000-04-17
JP2000156937A true JP2000156937A (ja) 2000-06-06

Family

ID=26376819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11037684A Expired - Fee Related JP3034860B1 (ja) 1998-09-17 1999-02-16 電力回生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3034860B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230027A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Meidensha Corp 直列多重インバータ装置
JP2012085510A (ja) * 2010-06-25 2012-04-26 Valeo Systemes De Controle Moteur 蓄電手段に対する充電装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101409152B1 (ko) * 2012-07-18 2014-06-17 엘에스산전 주식회사 충전 장치 및 이의 동작 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230027A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Meidensha Corp 直列多重インバータ装置
JP4609102B2 (ja) * 2005-02-15 2011-01-12 株式会社明電舎 直列多重インバータ装置
JP2012085510A (ja) * 2010-06-25 2012-04-26 Valeo Systemes De Controle Moteur 蓄電手段に対する充電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3034860B1 (ja) 2000-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6483731B1 (en) Alexander topology resonance energy conversion and inversion circuit utilizing a series capacitance multi-voltage resonance section
JP4534007B2 (ja) ソフトスイッチング電力変換装置
US6442047B1 (en) Power conversion apparatus and methods with reduced current and voltage switching
JP3164838B2 (ja) スイッチング回路及びそれを用いた変換装置、力率改善電源装置
JP3805927B2 (ja) 交流電圧調整器
Cobos et al. Optimized synchronous rectification stage for low output voltage (3.3 V) DC/DC conversion
JP2917871B2 (ja) 無停電性スイッチングレギュレータ
JPH0523040B2 (ja)
JPH07177745A (ja) スイッチングレギュレータ
JP2010041910A (ja) 電源装置
JP2000262072A (ja) 電力回生型充放電装置
JP3687528B2 (ja) 電源装置及び放電灯点灯装置
CN100474753C (zh) 电源电路及电子装置
JP3704051B2 (ja) 入出力絶縁型電力回生装置
US5822198A (en) Single stage power converter and method of operation thereof
US6288918B1 (en) Switched power converter with hold-up time and harmonics reduction
CN211701861U (zh) 开关电源电路
JP3034860B1 (ja) 電力回生装置
JP2001054279A (ja) スナバ回路
JP3477029B2 (ja) 同期倍電流電源
JPH0746903B2 (ja) 共振型スイッチング電源回路
JP3214687B2 (ja) 降圧形高力率コンバータ
JP3369754B2 (ja) 高入力力率電源回路およびこの電源回路の過電流保護回路
JP2003348834A (ja) 単相昇降圧コンバータ
JP2002034254A (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110218

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 14

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees