JP2000155594A - 音声案内装置 - Google Patents

音声案内装置

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JP2000155594A
JP2000155594A JP10329904A JP32990498A JP2000155594A JP 2000155594 A JP2000155594 A JP 2000155594A JP 10329904 A JP10329904 A JP 10329904A JP 32990498 A JP32990498 A JP 32990498A JP 2000155594 A JP2000155594 A JP 2000155594A
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JP10329904A
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Hiroyuki Fujimoto
博之 藤本
Osamu Ishikawa
修 石川
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声合成の際の単調さを回避する。 【解決手段】 データベースROM3には、同一内容で
語句の異なる案内メッセージや、複数の波形辞書や韻律
データベースなどが予め格納される。プログラムROM
2に格納されているプログラムは、CPU1に、毎回異
なる語句の案内メッセージを選択させ、また波形辞書も
変化させて、同一内容の案内メッセージに対しても、単
調な繰返しを回避する音声化処理を行わせることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め記録されてい
る音声メッセージ、または音声合成によって生成される
音声メッセージなどで、各種案内のためのヒューマンイ
ンタフェースを実現する音声合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえばナビゲーション機器
等には、音声メッセージで経路案内などを行う音声案内
機能が備えられていることが多い。ナビゲーション装置
などでは、道路地図データなどの画像表示を行うが、車
両の運転者は走行中に表示画面を見ることはできないの
で、音声メッセージによる情報提供が非常に有効であ
る。
【0003】音声メッセージを用いる案内は、ナビゲー
ション装置ばかりではなく、道路交通案内のための定期
的な道路情報の放送、鉄道の駅などでの多数の乗客相手
の音声案内などにも広く利用されている。たとえば、特
開平5−19779には、駅構内での音声案内を実施例
として説明している音声編集装置についての先行技術が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来からのナビゲーシ
ョン機器等での音声案内は、PCM方式などで記録され
ている音声メッセージを再生する場合や、データに応じ
て音声メッセージを合成する場合を問わず、いずれも全
く同じ声種、ピッチ、速度で読上げている。また音声メ
ッセージそのものも固定されており、同じ内容の案内を
行う場合、常に同じ語句で構成される案内メッセージが
送出されている。しかしながら、同じ語句で構成される
案内メッセージが、全く同じ声種、ピッチ、速度などで
読上げられると、単調な繰返しで飽きられてしまい、音
声メッセージの情報伝達能力が低下してしまうおそれが
ある。
【0005】特開平5−19779の先行技術では、1
つの音声メッセージを複数の音声断片に分けて構成し、
少なくとも一部の音声断片については複数のうちから1
つを順次的にあるいはランダムに選択して合成するよう
にしている。しかしながら、このような構成では、多く
の種類の音声メッセージを使用する場合には特に、音声
断片として蓄積するデータの量が多くなり、膨大な記憶
装置を必要とするようになる。車両に搭載されるナビゲ
ーション装置や、音声案内機能を有する各種家庭用電化
製品などでは、スペースや費用の点で制限があり、大き
な蓄積装置を備えなければならない特開平5−1977
9などの先行技術を採用することは困難である。
【0006】本発明の目的は、多くの音声断片などを蓄
積する必要がなく、しかも規則的な音声案内の単調さを
回避することができる音声案内装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、音声メッセー
ジを用いて案内を行う音声案内装置において、同内容で
構成する語句が異なる複数の案内メッセージが記憶され
るメッセージ記憶装置と、メッセージ記憶装置に記憶さ
れる異なる語句の案内メッセージを、選択状態を変えな
がら選択し、音声化して案内を行うメッセージ音声化装
置とを含むことを特徴とする音声案内装置である。
【0008】本発明に従えば、メッセージ記憶装置には
同内容で構成する語句が異なる複数の案内メッセージが
記憶される。メッセージ音声化装置は、メッセージ記憶
装置に記憶される異なる語句の案内メッセージを、選択
状態を変えながら選択し、音声化して案内を行う。複数
の語句が異なる案内メッセージが、選択状態を変えなが
ら選択されて音声化されるので、ヒューマンインタフェ
ースとして、同一内容でも異なる語句の音声メッセージ
を用いることができ、単調さを回避することができる。
1つの内容に対して語句の組合わせをメッセージ記憶装
置に記憶しておけばよいので、1つの音声メッセージを
構成する複数の音声断片についてそれぞれ複数種類の記
憶を必要とする場合よりも、記憶に要するデータの容量
を小さくすることができる。
【0009】さらに本発明は、音声メッセージを用いて
案内を行う音声案内装置において、案内メッセージが記
憶されるメッセージ記憶装置と、メッセージ記憶装置に
記憶される案内メッセージに、音声化処理の予め定める
項目について、異なる複数の処理のうちから選択状態を
変えながら選択される処理に従い、音声化して案内を行
うメッセージ音声化装置とを含むことを特徴とする音声
案内装置である。
【0010】本発明に従えば、メッセージ記憶装置に記
憶される案内メッセージを、メッセージ音声化装置で複
数の予め定める項目の処理のうちから、音声化処理の選
択状態を変えながら処理を選択して、音声化を行う。処
理の違いによって、同一の語句によって構成される音声
メッセージでも、違った印象で聞こえるように音声化す
ることができ、単調さを避けることができる。メッセー
ジ記憶装置には1つの案内に対して1つの案内メッセー
ジを記憶しておけばよいので、記憶容量を小さくし、音
声合成装置を小形かつ低コストで製造することができ
る。
【0011】また本発明で前記メッセージ音声化装置
は、前記案内メッセージを音声化するときに用いる声種
を、前記項目として複数備え、前記選択の対象とするこ
とを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、音声化するときに用いる
声種を変えて音声メッセージが音声化されるので、音声
メッセージを読上げるナレータが複数で交代しながら読
上げるような印象を与えて、単調さを回避することがで
きる。
【0013】また本発明で前記メッセージ音声化装置
は、前記案内メッセージを音声化するときに用いる発声
速度を、前記項目として複数備え、前記選択の対象とす
ることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、音声メッセージを読上げ
る発生速度が変わるので、規則的な単調さを回避するこ
とができる。
【0015】また本発明で前記メッセージ音声化装置
は、前記案内メッセージを音声化するときに用いるピッ
チを、前記項目として複数備え、前記選択の対象とする
ことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、同じ案内メッセージを音
声化する際にも、ピッチを変化させることができるの
で、規則的な音声化の単調さを回避することができる。
【0017】また本発明で前記メッセージ音声化装置
は、前記案内メッセージを音声化するときに用いる付加
的な信号処理の種類を、前記項目として複数備え、前記
選択の対象とすることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、同じ内容の音声メッセー
ジでも、付加的な信号処理の種類、たとえばエコー処理
などを変化させることができるので、毎回規則的な音声
メッセージを送出して単調化してしまうことを回避する
ことができる。
【0019】また本発明で前記メッセージ音声化装置
は、前記案内メッセージを音声化するときに用いる付加
的な信号処理のパラメータを、前記項目として複数備
え、前記選択の対象とすることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、同じ音声メッセージで
も、付加的な信号処理のパラメータ、たとえばエコーを
かける際のパラメータを変化させて、違った印象を与
え、単調さを回避することができる。
【0021】また本発明で前記ピッチまたは前記パラメ
ータは、感覚的な形容詞に対応づけられ、該形容詞の指
定で該パラメータを選択可能な入力装置を備えることを
特徴とする。
【0022】本発明に従えば、音声化する際のピッチま
たは付加的な情報処理のパラメータを、感覚的な形容詞
に対応させておき、入力装置から形容詞の指定で選択可
能にしているので、利用者が入力装置から好ましいピッ
チまたはパラメータを容易に入力することができる。利
用者が聞きやすいピッチまたはパラメータを選択するこ
とによって、単調な案内となるのを回避することができ
る。
【0023】また本発明で前記メッセージ記憶手段に
は、同内容で構成する語句が異なる複数の案内メッセー
ジが記憶され、前記メッセージ音声化装置は、メッセー
ジ記憶装置に記憶される異なる語句の案内メッセージ
を、選択状態を変えながら選択される前記音声化処理に
従って音声化して案内を行うことを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、同内容の案内メッセージ
について複数の異なる語句のうちから選択し、かつ音声
化する処理の選択状態も変化するので、同内容の案内メ
ッセージも、語句や信号処理を変えながら音声化して、
多様に表現することによって、単調な繰返しを回避する
ことができる。
【0025】さらに本発明は、音声メッセージを用いて
案内を行う音声案内装置において、同内容で構成する語
句が異なる複数の案内メッセージが記憶されるメッセー
ジ記憶装置と、メッセージ記憶装置に記憶される異なる
語句の案内メッセージ、並びに案内メッセージの音声化
処理についての声種、発声速度、ピッチ、付加的信号処
理の種類、および付加的信号処理のパラメータの各項目
に関し、選択の組合わせを入力する入力装置と、入力装
置に入力される組合せで案内メッセージおよび項目の選
択を行い、選択に従って案内メッセージを音声化するメ
ッセージ音声化装置とを含むことを特徴とする音声案内
装置である。
【0026】本発明に従えば、同内容の案内メッセージ
でも異なる語句での表現や、信号処理の項目についての
組合わせを、入力装置から利用者が指定することができ
るので、利用者が聞きやすい組合わせを指定して、単調
で聞きにくい音声メッセージとなるのを回避することが
できる。
【0027】また本発明で前記入力装置は、前記項目の
選択の際に、選択状態を変えながら選択を行う項目も指
定可能であることを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、入力装置からは、選択状
態を変えながら選択を行う項目も指定可能であるので、
利用者は入力装置を介して指定によって固定化する項目
と毎回変化する項目とを合わせて指定することができ、
利用者の好みの範囲でしかも繰返しの単調さを避けるこ
とができる音声案内を行わせることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
しての音声案内装置の概略的な電気的構成を示す。CP
U1は、プログラムROM2に予め格納されているプロ
グラムに従って、メッセージ音声化装置としての制御を
行う。データベースROM3には、案内メッセージの語
句を表すテキストデータ、音声化処理の際の信号処理に
用いる波形辞書や韻律データベースなどが予め格納され
る。ワークRAM4は、CPU1が、プログラムROM
2に格納されているプログラムに従って動作する際のワ
ークエリアなどとして、データの一時的な記憶などに利
用される。CPU1がワークRAM4をワークエリアと
して利用しながら形成する案内メッセージの音声化用デ
ータは、デジタル/アナログ変換回路(以下「DA」と
略称する)5に与えられ、たとえばデジタルのPCMデ
ータがアナログのオーディオ信号に変換される。DA5
によって変換されたオーディオ信号は、電力増幅された
後スピーカ6を電気的に駆動する。スピーカ6は、電気
的な駆動エネルギを音響出力に変換し、音声合成音とし
て音響化して出力する。このような音声合成装置は、た
とえばナビゲーション機器の一部として利用される。
【0030】図2は、図1のプログラムROM2に格納
され、CPU1に音声合成処理を行わせるプログラムの
概略的な処理手順を示す。ステップs1からプログラム
の手順が開始され、ステップs2では、音声合成開始指
令が外部から与えられる。音声合成開始指令では、音声
合成処理の対象となる案内メッセージも指定される。本
実施形態では、データベースROM3に、同一内容の案
内メッセージが複数、語句を変えて格納されている。
【0031】ステップs3では、ステップs2の音声合
成開始指令で指定される案内メッセージの内容に従っ
て、複数の語句による案内メッセージのグループが選択
され、そのグループの中から1つの案内メッセージが選
択される。ステップs4では、ステップs3で選択され
た案内メッセージを音声化する際に用いる声種がデータ
ベースROM3内の波形辞書から選択される。ステップ
s5では、音声メッセージを音声化する際の発声速度が
設定される。ステップs6では、音声化する声の高さを
指定するピッチが設定される。ステップs7では、エコ
ーの付加など、付加的な信号処理についての設定が行わ
れる。ステップs8では、ステップs3で選択される案
内メッセージについて、ステップs4からステップs7
までの選択や設定に従って、音声合成処理が行われ、P
CMデータがCPU1からDA5に出力されて、合成さ
れた音声メッセージがスピーカ6から音響化されて出力
される。ステップs9で、1つの音声メッセージに対す
る処理手順を終了する。
【0032】図1の音声案内装置を、たとえばナビゲー
ション装置の案内に利用し、次の交差点を右折するとい
う指示を音声で案内する場合を想定する。このような場
合、従来はPCM音声の再生や合成音声の方式を問わ
ず、「次の交差点を右です。」というような固定的な案
内メッセージを決めておき、次にこの案内メッセージを
同一の音声化処理で音声メッセージとして音響化して案
内を行っている。本実施形態では、次の交差点を右折す
る指示を出す場合でも、 「次の交差点を右です。」 「次の交差点を右折して下さい。」 「次の交差点を右に曲がってね!」 「この先を右です。」 ・ ・ ・ n「次を右折!」 など、たとえばnの複数のメッセージを用意しておき、
図2のステップs2で音声合成開始指令が与えられるた
びに図2のステップs3ではメッセージを変えるように
選択する。メッセージを毎回変えるためには、たとえば
予め定める順序で、順次的に変更する。このためには、
たとえばワークRAM4の一部にカウンタを設けてお
き、案内のたびにカウンタの計数値をたとえば1だけ増
加させ、カウンタの計数値に合わせてメッセージを選択
すればよい。
【0033】本発明の実施の他の形態として、図2のス
テップs3でのメッセージ選択の際に、メッセージをラ
ンダムに選定するように変えることもできる。ランダム
に選定する方法としては、たとえば前述のワークRAM
4に設けるカウンタを、利用することができる。図2の
プログラムとは別のプログラムで、異なるタイミングで
カウンタの計数値を変化させ、図2のプログラムではそ
のカウンタの値を用いてメッセージの選択を行うように
すれば、ランダムなメッセージの選択を行うことができ
る。また、M系列のような乱数を発生するプログラムを
サブルーチンなどとして用いて、発生される乱数に従っ
てメッセージを選択するように構成することもできる。
【0034】図2のステップs4での声種選択では、男
声/女声、合成音声/PCM音声、ナレータの種類など
を任意に組合わせて音声案内を行う。これらの声種は、
波形辞書として図1のデータベースROM3に予め記憶
しておく。波形辞書の選択は、メッセージの選択と同様
に、順次的に行うこともできるし、ランダムに行うこと
も可能である。また、本発明の実施のさらに他の形態と
しては、男声/女声、合成音声/PCM音声、ナレータ
の種類等に対して、それぞれ独立するカウンタを図1の
ワークRAM4に用意し、そのカウンタから得られる値
に従って、声種を組合わせて使用する方法もある。ま
た、全部の組合わせをテーブル化しておき、どの組合わ
せを使用するかを順次的あるいはランダムに選択させる
こともできる。
【0035】図2のステップs5での発声速度の設定で
は、発声速度を何段階かテーブルとして用意しておき、
順次あるいはランダムに選択する。また、基準発声速度
を決めておいて、それに乗ずる係数をM系列などに従っ
て発生する乱数で決定し、その都度計算によって発声速
度を決定させることもできる。また、発声速度を時間的
にランダムに変化させ、人間が話すときのゆらぎに近づ
けることもできる。
【0036】図2のステップs6でのピッチの設定で
は、たとえば図3に示すように、「次の交差点を」とい
う語句と「右折して下さい」という語句とを音声化する
周波数を時間的に変化させる。図3に示すようなパター
ンは何段階分を用意しておく。たとえば韻律データベー
スとしてアクセントやイントネーションを含むピッチを
テーブル化しておいて、順次的に選択したりランダムに
選択したりする。また、図3を1つの基準的なピッチと
して決めておき、これにM系列などで発生する乱数で決
定される係数を乗算して、ピッチを計算によって決定す
ることもできる。図3では、最低の周波数をf0とし、
全体的に底上げを行っている。
【0037】図2のステップs7の信号処理の設定は、
たとえば図4に示すような付加的なデジタル信号処理の
種類を何種類か用意し、それをテーブル化して、たとえ
ば順次的あるいはランダムに選択する。また、図4に示
すような信号処理で用いるパラメータ、たとえば遅延時
間やフィードバックゲインなどについて、複数の組合わ
せでテーブル化しておき、順次的あるいはランダムに選
択することによって、付加的な信号処理の種類を変化さ
せることができる。図4では、加算要素10で、遅延要
素11で時間Tだけ遅延させ増幅要素12でゲインGで
増幅させた信号を、入力信号に加えている。
【0038】図4に示すような付加的な信号処理では、
たとえば図5の(a)と(b)とに示すように、エコー
処理のパラメータを変化させて、同一の音声メッセージ
でも、異なる印象を与えるように音声化することができ
る。この場合、入力信号は、インパルスであり、ゲイン
GはG<1である。遅延時間Tをパラメータとして、T
a<Tbとすれば、空間的な広がりの違いを表現するこ
とができる。
【0039】図2のプログラムでは、ステップs3の合
成メッセージの選択、ステップs4の声種選択、ステッ
プs5の発声速度設定、ステップs6のピッチ設定およ
びステップs7の信号処理設定を全部組合わせて行って
いる。ただし、1つの項目についての設定あるいは選択
を毎回変えて行うようにするだけでも、同一の音声メッ
セージの繰返しによる単調さを回避することは可能であ
る。また、2つ以上の項目の組合わせで、音声化処理を
変化させ単調な繰返しを避けるようにすることもでき
る。さらに、音声化処理を極端に変化させると、かえっ
て聴きにくくなるので、ある程度の範囲で微妙に変える
ようにする方が好ましい。
【0040】図6は、本発明の実施のさらに他の形態の
音声案内装置の概略的な電気的構成を示す。本実施形態
の音声合成装置は、図1の実施形態の音声合成装置に、
さらに入力装置としてタッチパネル20を加えた構成を
有する。本実施形態のタッチパネル20からは、図2の
ステップs3からステップs7に示す音声処理の各機能
の項目を、選択的に規定することができる。利用者がタ
ッチパネル20から規定した項目は、バッテリによって
記憶内容が保持されるメモリに記憶され、次回から変更
がない限りその設定に従って音声化処理が行われる。ま
た、タッチパネル20を用いて、各項目の処理の設定内
容を、利用者が指定するようにすることもできる。
【0041】特に図2のステップs7の信号処理設定で
のパラメータは、専門的知識がない利用者から設定する
ことは困難であるので、パラメータ設定と分かりやすい
形容詞等の言葉とを関連付けておき、利用者は関連付け
た言葉で選択するようににすることもできる。
【0042】 パラメータ設定1 … 明るい声 パラメータ設定2 … かわいい声 パラメータ設定3 … 若い声 ・ ・ ・ パラメータ設定 m … ロボットボイス このような感覚的なパラメータ設定で、信号処理の内容
を全く知らない利用者でも、容易にパラメータの選択を
行い、機械的な信号処理を好みに合う状態に設定するこ
とができる。同様に、図2のステップs6のピッチ設定
でも、感覚的に形容詞で選択し設定するように構成する
こともできる。たとえば、ていねい、短か目、関
西風などから選択するようにすればよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、同内容の
案内メッセージでも、語句が変えて音声化されるので、
音声案内の単調さを軽減し、利用者が飽きないように音
声メッセージによる案内を行うことができる。
【0044】さらに本発明によれば、同一の語句でも、
音声化の際の信号処理を変えて音声化するので、記憶容
量を少なくしてしかも単調な音声化を回避し、利用者に
飽きがこないような案内を行うことができる。
【0045】また本発明によれば、音声メッセージの声
種が変わるので、音声メッセージを読上げるナレータが
変わるような印象を与え、単調さを避けて音声案内を行
うことができる。
【0046】また本発明によれば、発声の速度を変えて
音声案内を行うことができるので、単調さを回避して飽
きがこない音声案内を行うことができる。
【0047】また本発明によれば、音声メッセージを読
上げるピッチを変えて単調さ避け、飽きがこないような
音声案内を行うことができる。
【0048】また本発明によれば、付加的な信号処理の
種類を変えて音声化し、同一の語句での音声メッセージ
に対しても、違った印象を与えて単調さを回避すること
ができる。
【0049】また本発明によれば、付加的な信号処理の
パラメータを変えて音声化するので、同一語句の音声メ
ッセージでも、異なった印象を与えるように音声化し
て、単調な繰返しを回避することができる。
【0050】また本発明によれば、利用者が分かりやす
い形で付加的な信号処理のピッチやパラメータを入力装
置から指定することができるので、利用者が聞きやすい
状態に音声化の信号処理を設定することができ、同一の
案内メッセージの繰返しによる単調さの印象を薄めるこ
とできる。
【0051】また本発明では、利用者は入力装置を介し
て付加的な信号処理のパラメータを入力できるようにす
ることも可能で、この場合、同一の音声メッセージで
も、利用者の好みに合う付加的な信号処理の状態を設定
して、飽きがこないような状態で音声化させることがで
きる。
【0052】また本発明によれば、同内容の案内メッセ
ージでも、語句と音声化処理とを選択状態を変えながら
選択するので、毎回異なる語句または音声化処理の状態
で案内が行われ、単調な繰返しを回避することができ
る。
【0053】また本発明では、選択状態の変化を、順次
的に行うことも可能で、この場合、同内容の案内メッセ
ージでも、毎回異なる状態で音声化し、繰返しの単調さ
を回避することができる。
【0054】また本発明では、音声化処理の際の選択を
ランダムに行うことも可能で、この場合、音声化処理が
不規則に変化して、単調さを回避することができる。
【0055】また本発明では、音声化処理の際の選択を
利用者が入力装置から指定するようにすることも可能
で、この場合、利用者が好ましい音声化処理を指定し
て、繰返し聞いても飽きがこないような音声化処理の状
態を指定し、単調さを回避することができる。
【0056】さらに本発明によれば、入力装置から利用
者が音声化処理に関連する選択について組合わせも含め
て入力可能であるので、利用者にとって聞きやすい状態
を指定して、単調な繰返しによる聞きにくさを回避する
ことができる。
【0057】また本発明によれば、利用者が毎回選択状
態を変えながら選択する項目を指定可能であるので、利
用者の好みに合わせて指定して、単調な繰返しを回避す
ることができる。
【0058】また本発明では、入力装置から選択機能を
停止させることができるようにすることも可能であり、
この場合、選択機能を不要と考える利用者に対しては、
選択機能を停止させ、規則的な案内を繰返して行わせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の音声案内装置の概略的
な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のプログラムROM2に記憶されるプログ
ラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップs6のピッチ設定で設定される
ピッチの一例を示すタイムチャートである。
【図4】図2のステップs7で付加的な信号処理の設定
で設定される信号処理の一例を示すブロック図である。
【図5】図4の信号処理で用いるパラメータによる処理
の違いの一例を示す簡略化したタイムチャートである。
【図6】本発明の実施のさらに他の形態の音声案内装置
の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 プログラムROM 3 データベースROM 4 ワークRAM 5 DA 6 スピーカ 20 タッチパネル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声メッセージを用いて案内を行う音声
    案内装置において、 同内容で構成する語句が異なる複数の案内メッセージが
    記憶されるメッセージ記憶装置と、 メッセージ記憶装置に記憶される異なる語句の案内メッ
    セージを、選択状態を変えながら選択し、音声化して案
    内を行うメッセージ音声化装置とを含むことを特徴とす
    る音声案内装置。
  2. 【請求項2】 音声メッセージを用いて案内を行う音声
    案内装置において、 案内メッセージが記憶されるメッセージ記憶装置と、 メッセージ記憶装置に記憶される案内メッセージに、音
    声化処理の予め定める項目について、異なる複数の処理
    のうちから選択状態を変えながら選択される処理に従
    い、音声化して案内を行うメッセージ音声化装置とを含
    むことを特徴とする音声案内装置。
  3. 【請求項3】 前記メッセージ音声化装置は、前記案内
    メッセージを音声化するときに用いる声種を、前記項目
    として複数備え、前記選択の対象とすることを特徴とす
    る請求項2記載の音声案内装置。
  4. 【請求項4】 前記メッセージ音声化装置は、前記案内
    メッセージを音声化するときに用いる発声速度を、前記
    項目として複数備え、前記選択の対象とすることを特徴
    とする請求項2または3記載の音声案内装置。
  5. 【請求項5】 前記メッセージ音声化装置は、前記案内
    メッセージを音声化するときに用いるピッチを、前記項
    目として複数備え、前記選択の対象とすることを特徴と
    する請求項2〜4のいずれかに記載の音声案内装置。
  6. 【請求項6】 前記メッセージ音声化装置は、前記案内
    メッセージを音声化するときに用いる付加的な信号処理
    の種類を、前記項目として複数備え、前記選択の対象と
    することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の
    音声案内装置。
  7. 【請求項7】 前記メッセージ音声化装置は、前記案内
    メッセージを音声化するときに用いる付加的な信号処理
    のパラメータを、前記項目として複数備え、前記選択の
    対象とすることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに
    記載の音声案内装置。
  8. 【請求項8】 前記ピッチまたは前記パラメータは、感
    覚的な形容詞に対応づけられ、 該形容詞の指定で該パラメータを選択可能な入力装置を
    備えることを特徴とする請求項5または7記載の音声案
    内装置。
  9. 【請求項9】 前記メッセージ記憶手段には、同内容で
    構成する語句が異なる複数の案内メッセージが記憶さ
    れ、 前記メッセージ音声化装置は、メッセージ記憶装置に記
    憶される異なる語句の案内メッセージを、選択状態を変
    えながら選択される前記音声化処理に従って音声化して
    案内を行うことを特徴とする請求項2〜8のいずれかに
    記載の音声案内装置。
  10. 【請求項10】 音声メッセージを用いて案内を行う音
    声案内装置において、同内容で構成する語句が異なる複
    数の案内メッセージが記憶されるメッセージ記憶装置
    と、 メッセージ記憶装置に記憶される異なる語句の案内メッ
    セージ、並びに案内メッセージの音声化処理についての
    声種、発声速度、ピッチ、付加的信号処理の種類、およ
    び付加的信号処理のパラメータの各項目に関し、選択の
    組合わせを入力する入力装置と、 入力装置に入力される組合せで案内メッセージおよび項
    目の選択を行い、選択に従って案内メッセージを音声化
    するメッセージ音声化装置とを含むことを特徴とする音
    声案内装置。
  11. 【請求項11】 前記入力装置は、前記項目の選択の際
    に、選択状態を変えながら選択を行う項目も指定可能で
    あることを特徴とする請求項10記載の音声案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004355789A (ja) * 2003-05-02 2004-12-16 Sony Corp データ再生装置およびデータ再生方法、並びにデータ記録再生装置およびデータ記録再生方法
KR100522889B1 (ko) * 1999-07-21 2005-10-19 코나미 가부시키가이샤 음성합성방법,음성합성장치 및 음성합성 프로그램을 기록한 컴퓨터판독 가능한 매체
US7379876B2 (en) 2001-02-15 2008-05-27 Alpine Electronics, Inc. Method and apparatus for speech input guidance

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