JP2000155536A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2000155536A
JP2000155536A JP26439699A JP26439699A JP2000155536A JP 2000155536 A JP2000155536 A JP 2000155536A JP 26439699 A JP26439699 A JP 26439699A JP 26439699 A JP26439699 A JP 26439699A JP 2000155536 A JP2000155536 A JP 2000155536A
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light
display device
actuator
plate
section
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JP26439699A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Takeuchi
幸久 武内
Natsuki Shimokawa
夏己 下河
Shigeki Okada
茂樹 岡田
Masaro Takahashi
正郎 高橋
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コントラストの向上並びに表示画像の画質の向
上を図る。 【解決手段】光が導入される光導波板60の一主面に金
属薄膜62が形成され、かつ、画素に対応する箇所に光
導波板60を貫通する透光部20が形成された光遮蔽板
12と、該光遮蔽板12の他主面に対向して設けられ、
透光部20を通じて透過する光を入力信号に応じて選択
的に遮蔽するシャッタ部132とを有して構成する。シ
ャッタ部132としては、多数の透光部20に対応して
設けられたアクチュエータ部14を有し、該アクチュエ
ータ部14の駆動にほぼ同期して透光部20を透過する
光を遮蔽するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光遮蔽板に設けら
れた透光部を透過する光を入力信号に応じて選択的に遮
蔽することにより、光遮蔽板上に入力信号に応じた映像
を表示させる表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、表示装置として、陰極線管
(CRT)や液晶表示装置等の表示装置が知られてい
る。
【0003】陰極線管としては、通常のテレビジョン受
像機やコンピュータ用のモニタ装置等が知られている
が、画面は明るいものの、消費電力が大きく、また、画
面の大きさに比較して表示装置全体の奥行きが大きくな
るという問題がある。
【0004】一方、液晶表示装置は、装置全体を小型化
でき、消費電力が少ないという利点があるものの、画面
の輝度が劣り、画面視野角度が狭いという問題がある。
【0005】更にこれら陰極線管や液晶表示装置におい
ては、カラー画面にする場合、画素数を白黒画面の3倍
にしなければならず、このため、装置自体が複雑にな
り、消費電力がかさみ、コストアップが避けられないと
いう問題もあった。
【0006】そこで、本出願人は、前記問題を解決する
べく、新規な表示装置を提案した(例えば、特開平7−
287176号公報参照)。この表示装置は、図38に
示すように、画素毎に配列されたアクチュエータ部40
0を有し、各アクチュエータ部400は、圧電/電歪層
402と該圧電/電歪層402の上面及び下面にそれぞ
れ形成された上部電極404と下部電極406とを具備
したアクチュエータ部本体408と、該アクチュエータ
部本体408の下部に配設された振動部410と固定部
412からなるアクチュエータ基板414とを有して構
成されている。アクチュエータ部本体408の下部電極
406は振動部410と接触しており、該振動部410
により前記アクチュエータ部本体408が支持されてい
る。
【0007】前記アクチュエータ基板414は、振動部
410及び固定部412が一体となってセラミックスか
ら構成され、更に、アクチュエータ基板414には、前
記振動部410が薄肉になるように凹部416が形成さ
れている。
【0008】また、アクチュエータ部本体408の上部
電極404には、光導波板418との接触面積を所定の
大きさにするための変位伝達部420が接続されてい
る。図38の例では、前記変位伝達部420は、アクチ
ュエータ部400が静止しているオフ選択状態あるいは
非選択状態において、光導波板418に近接して配置さ
れ、オン選択状態において前記光導波板418に光の波
長以下の距離で接触するように配置されている。
【0009】そして、前記光導波板418の例えば端部
から光422を導入する。この場合、光導波板418の
屈折率の大きさを調節することにより、全ての光422
が光導波板418の前面及び背面において透過すること
なく内部で全反射する。この状態で、前記上部電極40
4及び下部電極406を通してアクチュエータ部400
に画像信号の属性に応じた電圧信号を選択的に印加し
て、該アクチュエータ部400にオン選択、オフ選択及
び非選択の各種変位動作を行わせることにより、前記変
位伝達部420の光導波板418への接触・離隔が制御
され、これにより、前記光導波板418の所定部位の散
乱光(漏れ光)424が制御されて、光導波板418に
画像信号に応じた映像の表示がなされる。
【0010】そして、この表示装置でカラー表示を行う
場合は、例えば三原色の光源を切り替えて、光導波板と
変位伝達板との接触時間を発色させる周期に同期させ
て、三原色の発光時間を制御する、あるいは、三原色の
発光時間を発色させる周期に同期させて、光導波板と変
位伝達板との接触時間を制御するようにしている。
【0011】そのため、この提案例に係る表示装置にお
いては、カラー表示方式に適用させる場合であっても、
画素数を白黒画面の場合に比して増加させる必要がない
という利点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記提案例
に係る表示装置の構成を改良してコントラストの向上並
びに表示画像の画質の向上を図ることができる表示装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示装置
は、光遮蔽板と、前記光遮蔽板に多数の画素に対応して
形成され、かつ、光を前記光遮蔽板の一主面に向けて透
過させる透光部と、前記光遮蔽板の他主面に対向して設
けられ、前記透光部を通じて透過する光を入力信号に応
じて選択的に遮蔽するシャッタ手段とを有して構成する
(請求項1記載の発明)。
【0014】これにより、まず、シャッタ手段による光
遮蔽動作が行われていない場合、光は、光遮蔽板に設け
られた多数の透光部を通じて光遮蔽板の一主面から放射
されることになる。この段階で、入力信号によって特定
の画素が選択されると、当該画素に対応する透光部を通
じて透過している光がシャッタ手段によって遮蔽される
ことになる。
【0015】逆に、シャッタ手段によって全ての透光部
に対する光遮蔽動作が行われている場合、光は、シャッ
タ手段によって遮蔽され、光遮蔽板の一主面から光は放
射されない状態となる。つまり、黒表示となる。この段
階で、入力信号によって特定の画素が選択されると、シ
ャッタ手段による当該画素に対応する透光部に対する光
遮蔽動作が解除され、これにより、当該透光部を通じて
光が光遮蔽板を透過し、光遮蔽板の一主面のうち、当該
透光部に対応する部分から光が放射されることになる。
【0016】通常、CRT等の表示装置においては、動
作状態にない場合(電源断の状態)での画面の黒表示と
動作状態での黒表示とで黒のレベルが異なる。これは、
動作状態の際における画素以外の部分からの微細な光の
放射によるもので、コントラストの低下をもたらす。
【0017】一方、本発明に係る表示装置においては、
まず、光遮蔽板によって光を遮蔽することを前提として
おり、この光遮蔽板に特別に設けた多数の透光部を介し
てのみ光を選択的に放射させるようにしている。
【0018】そのため、透光部以外の部分からの光の放
射はなく、動作状態にない場合での画面の黒表示と動作
状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じになり、コン
トラストの向上に寄与すると共に、表示画像の画質の向
上にもつながる。
【0019】そして、前記構成において、前記シャッタ
手段を、前記多数の透光部に対応して設けられたアクチ
ュエータ部と、前記アクチュエータ部の駆動にほぼ同期
して前記透光部を透過する光を遮蔽するシャッタ機構と
を有して構成してもよい(請求項2記載の発明)。
【0020】この場合、入力信号によって特定の画素が
選択されると、当該画素に対応するアクチュエータ部が
駆動し、シャッタ機構は、当該アクチュエータ部の駆動
にほぼ同期して、当該画素に対応する透光部を透過する
光を遮蔽することとなる。
【0021】また、前記構成において、前記シャッタ機
構を、前記アクチュエータ部上に形成された変位伝達部
を有して構成し、前記変位伝達部の前記光遮蔽板に対向
する部分に遮光部を設けるようにしてもよい(請求項3
記載の発明)。
【0022】この場合、アクチュエータ部が駆動して変
位伝達部が透光部に到達した時点で、該変位伝達部の遮
光部によって当該透光部を透過する光が遮蔽されること
になる。
【0023】また、前記変位伝達部の遮光部を、前記ア
クチュエータ部が駆動したとき、前記透光部から外部に
通じる光路を遮断する位置に設けるようにしてもよい
(請求項4記載の発明)。
【0024】この場合、前記アクチュエータ部の駆動に
より前記遮光部が前記光遮蔽板の他主面に対してその法
線方向に変位することによって、前記光路を遮断するよ
うにしてもよい(請求項5記載の発明)。
【0025】透光部の開口幅は、より光量を得るために
は大きい方が好ましい。アクチュエータ部は、高集積
化、細密化するほど得られる変位が小さくなる。一般
に、シャッタ手段としては、遮光板を光遮蔽板の他主面
あるいは一主面に沿ってスライドさせることにより、透
光部を透過する光を遮断することが考えられる。この方
式では、透光部の開口幅が大きければそれだけスライド
させるための変位を大きくする必要がある。しかし、本
発明では、遮光部を光遮蔽板の他主面に対してその法線
方向に変位させることによって、透光部を透過する光を
遮断するようにしているため、小さな変位で大口径の透
光部を遮蔽することが可能となる。
【0026】そして、前記構成において、前記光遮蔽板
を、少なくともその一主面と前記透光部の内壁面を遮光
して構成するようにしてもよい(請求項6記載の発
明)。この場合、光遮蔽板を金属板で構成したり、光導
波板に光反射膜(金属膜)を形成して構成することが考
えられる。
【0027】光導波板を用いた場合は、該光導波板の一
主面と前記透光部の内壁面を遮光し、前記光導波板の他
主面のうち、前記透光部の近傍に、前記光導波板に導入
された光を漏れ光として放出させるための光導出部を設
けて構成することができる(請求項7記載の発明)。
【0028】この場合、光導波板の例えば端部から導入
された光のうち、一部の光が光導出部を通じて漏れ光と
して光導波板の他主面から放射されることになり、この
漏れ光によって前記透光部を透過すべき光が発生し、こ
の発生した光が透光部を通じて光遮蔽板の一主面から放
射されることになる。そして、入力信号によって特定の
画素が選択されると、当該画素に対応する透光部を通じ
て透過している光がシャッタ手段によって遮蔽されるこ
とになる。
【0029】前記構成において、前記光導出部を、前記
光遮蔽板の他主面のうち、前記透光部の近傍に形成され
た中継体で構成するようにしてもよいし(請求項8記載
の発明)、前記光遮蔽板の他主面のうち、前記光導出部
を除く部分を遮光するようにしてもよい(請求項9記載
の発明)。ここで、中継体は、少なくとも蛍光体及び光
散乱体を含む意である。
【0030】光遮蔽板に光導波板を用いたものは、発光
部の近傍において光源からの光を効率よく照射すること
が可能である点から好ましく、光導出部が形成されてい
れば更に好ましく、光導出部に中継体が形成されていれ
ば更に好ましい。
【0031】また、前記光遮蔽板の他主面側に発光部を
配し、外部から導入された光を前記発光部に当てること
によって前記透光部を透過する光を発生させるようにし
てもよいし(請求項10記載の発明)、前記光遮蔽板の
他主面側に発光部を配し、前記光導波板からの漏れ光を
前記発光部に当てることによって前記透光部を透過する
光を発生させるようにしてもよい(請求項11記載の発
明)。
【0032】この場合、前記発光部を各変位伝達部に対
応して設けられた発光体又は反射体にて構成するように
してもよい(請求項12記載の発明)。
【0033】また、前記構成において、前記アクチュエ
ータ部を、セラミックにて構成されたアクチュエータ基
板上に形成するようにしてもよい(請求項13記載の発
明)。
【0034】この場合、前記アクチュエータ基板を薄肉
のダイアフラム部として形成し、その上に一体的に前記
アクチュエータ部を形成するようにしてもよいし(請求
項14記載の発明)、前記アクチュエータ基板に少なく
とも1つの空所を有し、その薄肉の部分をダイアフラム
部として形成し、その上に一体的にアクチュエータ部を
形成するようにしてもよい(請求項15記載の発明)。
【0035】また、前記アクチュエータ部に、印加電界
に応じて前記光遮蔽板の他主面に対して接離方向に移動
する形状保持層と、該形状保持層に形成された少なくと
も一対の電極とを有する作動部とを有するようにしても
よい(請求項16記載の発明)。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表示装置のい
くつかの実施の形態例を図1〜図37を参照しながら説
明する。
【0037】第1の実施の形態に係る表示装置Daは、
図1に示すように、光遮蔽板12と、該光遮蔽板12の
背面に対向して設けられ、かつ多数のアクチュエータ部
14が画素に対応してマトリクス状あるいは千鳥状に配
列された駆動部16を有して構成されている。
【0038】各アクチュエータ部14上にはそれぞれ変
位伝達部18が積層されている。また、光遮蔽板12に
は、光を該光遮蔽板12の一主面に向けて透過させる多
数の透光部20が形成されている。これら透光部20
は、各アクチュエータ部14に対応した位置に設けられ
ている。
【0039】駆動部16は、例えばセラミックスにて構
成されたアクチュエータ基板22を有し、該アクチュエ
ータ基板22の各画素に応じた位置にアクチュエータ部
14が配設されている。前記アクチュエータ基板22
は、一主面が光遮蔽板12の背面に対向するように配置
されており、該一主面は連続した面(面一)とされてい
る。アクチュエータ基板22の内部には、各画素に対応
した位置にそれぞれ後述する振動部を形成するための空
所24が設けられている。各空所24は、アクチュエー
タ基板22の他端面に設けられた径の小さい貫通孔22
aを通じて外部と連通されている。
【0040】前記アクチュエータ基板22のうち、空所
24の形成されている部分が薄肉とされ、それ以外の部
分が厚肉とされている。薄肉の部分は、外部応力に対し
て振動を受けやすい構造となって振動部26として機能
し、空所24以外の部分は厚肉とされて前記振動部26
を支持する固定部28として機能するようになってい
る。
【0041】つまり、アクチュエータ基板22は、図2
に示すように、最下層である基板層22Aと中間層であ
るスペーサ層22Bと最上層である薄板層22Cの積層
体であって、スペーサ層22Bのうち、画素に対応する
箇所に前記空所24が形成された一体構造体として把握
することができる。前記基板層22Aは、補強用基板と
して機能するほか、配線用の基板としても機能するよう
になっている。なお、前記アクチュエータ基板22は、
一体焼成であっても、後付けであってもよい。
【0042】また、図1に示すように、光遮蔽板12と
アクチュエータ基板22との間において、アクチュエー
タ部14以外の部分に形成された桟30を有して構成さ
れ、図1の例では、桟30の上面に直接光遮蔽板12が
固着された場合を示している。桟30の材質は、熱、圧
力に対して変形しないものが好ましい。
【0043】ここで、アクチュエータ部14と変位伝達
部18の具体例を図2〜図37に基づいて説明する。
【0044】まず、アクチュエータ部14は、図2に示
すように、前記振動部26と固定部28のほか、該振動
部26上に直接形成された圧電/電歪層や反強誘電体層
等の形状保持層32と、該形状保持層32の上面に形成
された一対の電極34(ロー電極34a及びカラム電極
34b)とを有する。
【0045】一対の電極34は、形状保持層32に対し
て上下に形成した構造や片側だけに形成した構造でもか
まわない。
【0046】一対の電極34の平面形状としては、図3
に示すように、多数のくし歯が相補的に対峙した形状と
してもよく、その他、特開平10−78549号公報に
も示されているように、渦巻き状や多枝形状などを採用
することができる。
【0047】形状保持層32の平面形状を例えば楕円形
状とし、一対の電極34をくし歯状に形成した場合は、
図4A及び図4Bに示すように、形状保持層32の長軸
に沿って一対の電極34のくし歯が配列される形態や、
図5A及び図5Bに示すように、形状保持層32の短軸
に沿って一対の電極34のくし歯が配列される形態など
がある。
【0048】そして、図4A及び図5Aに示すように、
一対の電極34のくし歯の部分が形状保持層32の平面
形状内に含まれる形態や、図4B及び図5Bに示すよう
に、一対の電極34のくし歯の部分が形状保持層32の
平面形状からはみ出した形態などがある。図4B及び図
5Bに示す形態の方が、形状保持層32に電界の加わる
領域を大きくすることができるため、アクチュエータ部
14の屈曲変位において有利である。
【0049】一対の電極34としては、例えば図6に示
すように、形状保持層32の下面に例えばロー電極34
aを形成し、形状保持層32の上面にカラム電極34b
を形成するようにしてもよい。
【0050】ここで、アクチュエータ部14について図
7〜図15を参照しながら説明する。
【0051】まず、アクチュエータ部14の電極構造と
しては、上述したように、形状保持層32の上面に一対
の電極を形成するタイプ(以下、便宜的にタイガースキ
ンタイプと記す:図8参照)と、形状保持層32の上下
に電極34a及び34bを形成するタイプ(以下、便宜
的にサンドイッチタイプと記す:図7参照)と、図9に
示すような積層タイプの3つのタイプが挙げられる。こ
れら3つのタイプは、アクチュエータ部14を樹脂等に
より固定して使用したり、図2に示すように、アクチュ
エータ基板22上に順次一体的に形成される膜型の素子
として使用される。
【0052】その他、図10及び図11に示すタイプ
は、タイガースキンタイプ(図8参照)の変形例であ
り、一対の電極34a及び34bが形状保持層32に埋
め込まれた構造を有し、形状保持層32の深さ方向に対
してより均一に電界を加える際に有効となる。
【0053】また、図12及び図13に、片持ち梁構造
のユニモルフタイプのアクチュエータについて示した。
これらのアクチュエータの形状保持層32は、基板の振
動部26から固定部28にまでかかって形成されていて
もよいし、かかっていなくてもよいが、固定部28にま
でかかっている方が剛性が増し、応答性が速くなるた
め、好ましい。
【0054】この片持ち梁構造のユニモルフタイプのア
クチュエータを組み合わせた片持ち梁構造のアクチュエ
ータを組み合わせたタイプを図14及び図15に示す。
【0055】一方、変位伝達部18は、上面に発光体5
0が設けられた板部材18aと、アクチュエータ部14
の変位を板部材18aに伝達するための変位伝達部材1
8bを有する。板部材18aの外形の大きさは、透光部
20における開口の大きさよりも大きく設定され、該板
部材18aの周部には遮光部52が設けられている。
【0056】この遮光部52としては、光を透過しにく
いもの、若しくは透過しないものならば何でもよく、例
えば光を反射、吸収するような金属やセラミックス、ゴ
ム、有機樹脂、有機接着フイルム、ガラス等が挙げられ
る。また、これらの中で光を透過するようなものであっ
ても、黒色等の顔料、染料を添加して着色してもよい
し、Cr、Al、Ni、Ag、Au、Cu、Pb、Z
n、Sn、Pt等の金属や合金等の薄膜を表面に形成
し、光を透過しないようにすることも可能である。
【0057】前記変位伝達部材18bは、アクチュエー
タ部14の変位を直接光遮蔽板12に伝達できる程度の
硬度を有するものが好ましい。従って、前記変位伝達部
材18bの材質としては、ゴム、有機樹脂、有機接着フ
イルム、ガラス等が好ましいものとして挙げられるが、
電極層そのもの、あるいは圧電体ないしは上述したセラ
ミックス等の材質であってもよい。最も好ましくは、エ
ポキシ系、アクリル系、シリコーン系、ポリオレフィン
系等の有機樹脂又は有機接着フイルムがよい。更に、こ
れらにフィラーを混ぜて硬化収縮を抑制することも有効
である。
【0058】板部材18aの材質としては、前記変位伝
達部材18bの材料のほか、エポキシ系、アクリル系、
シリコーン系等の有機樹脂に高屈折率を有するセラミッ
ク粉末、例えばジルコニア粉末、チタニア粉末、酸化鉛
粉末、それらの混合粉末等を高分散させた材料が、発光
効率、平坦性維持の点で望ましい。この場合、樹脂重
量:セラミック粉末重量=1:(0.1〜10)がよ
い。更に、前記組成に平均粒径0.5〜10μmのガラ
ス粉末をセラミック粉末に対して1:(0.1〜1.
0)の割合で添加すると、光遮蔽板12の面との接触
性、離型性が改良されるため好ましい。
【0059】なお、前記板部材18a及び遮光部52
は、光遮蔽板12と接触する部分(面)の平坦度、平滑
度を、アクチュエータ部14の変位量に比較して十分小
さくすることが好ましく、具体的には、1μm以下、更
に好ましくは0.5μm以下、特に好ましくは0.1μ
m以下である。但し、変位伝達部18の光遮蔽板12と
接触する部分(面)の平坦度は、変位伝達部18が光遮
蔽板12に接触した状態での隙間を減ずるために重要で
あって、接触した状態で当該接触部分が変形するもので
あれば前記平坦度に必ずしも限定されるものではない。
【0060】前記変位伝達部18のアクチュエータ部1
4への接続は、変位伝達部18として上述した材料を使
用する場合には、接着剤を使って上述した材料の変位伝
達部18を積層するか、上述した材料の溶液、ペースト
ないしスラリーをコーティングする等の方法によりアク
チュエータ部14の上部に形成することにより行えばよ
い。
【0061】前記変位伝達部18をアクチュエータ部1
4に接続する場合は、好ましくは、変位伝達部材18b
の材料を接着剤として兼ねる材料とすればよい。
【0062】ここで、第1の実施の形態に係る表示装置
Daの前記変位伝達部18を除く各構成部材、特に各構
成部材の材料等の選定について説明する。
【0063】まず、光遮蔽板12は、光源を通じて光が
導入される光導波板60の一主面と各透光部20の内壁
面が遮光されて構成されている。具体的には、光導波板
60の一主面と各透光部20の内壁面にCr、Al、A
g等の金属薄膜(遮光膜)62がめっき法やスパッタ法
あるいは蒸着法を用いて形成されている。
【0064】光導波板60の材質としては、例えばガラ
ス、石英、アクリル等の透光性プラスチック、透光性セ
ラミックスなど、あるいは異なる屈折率を有する材料の
複数層構造体、又は表面にコーティング層を設けたもの
などが一般的なものとして挙げられる。
【0065】また、変位伝達部18における板部材18
aの上面に形成される発光体50としては、板部材18
aのほか、蛍光体や散乱体もしくは金属等を用いること
ができる。これらの中で光を反射させるようなものを用
いる場合、例えば金属を用いる場合においては、反射率
が高いという点でCr、Al、Agを用いることが好ま
しい。また、母材が光を透過、吸収するようなものであ
っても、その表面に上記の蛍光体や散乱体、金属膜を形
成することによって発光体50を構成することができ
る。
【0066】前記光遮蔽板12の光導波板60に入射さ
れる光10としては、紫外域、可視域、赤外域のいずれ
でもよい。光源としては、白熱電球、重水素放電ラン
プ、蛍光ランプ、水銀ランプ、メタルハライドランプ、
ハロゲンランプ、キセノンランプ、トリチウムランプ、
発光ダイオード、レーザー、プラズマ光源、熱陰極管、
冷陰極管などが用いられる。
【0067】振動部26は、高耐熱性材料であることが
好ましい。その理由は、アクチュエータ部14を有機接
着剤等の耐熱性に劣る材料を用いずに、固定部28によ
って直接振動部26を支持させる構造とする場合、少な
くとも形状保持層32の形成時に、振動部26が変質し
ないようにするため、振動部26は、高耐熱性材料であ
ることが好ましい。
【0068】また、振動部26は、アクチュエータ基板
22上に形成される一対の電極34におけるロー電極3
4aに通じる配線(例えば行選択線)とカラム電極34
bに通じる配線(例えば信号線)との電気的な分離を行
うために、電気絶縁材料であることが好ましい。
【0069】従って、振動部26は、高耐熱性の金属あ
るいはその金属表面をガラス等のセラミック材料で被覆
したホーロー等の材料であってもよいが、セラミックス
が最適である。
【0070】振動部26を構成するセラミックスとして
は、例えば安定化された酸化ジルコニウム、酸化アルミ
ニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、スピネル、ム
ライト、窒化アルミニウム、窒化珪素、ガラス、これら
の混合物等を用いることができる。安定化された酸化ジ
ルコニウムは、振動部26の厚みが薄くても機械的強度
が高いこと、靭性が高いこと、形状保持層32及び一対
の電極34との化学反応性が小さいこと等のため、特に
好ましい。安定化された酸化ジルコニウムとは、安定化
酸化ジルコニウム及び部分安定化酸化ジルコニウムを包
含する。安定化された酸化ジルコニウムでは、立方晶等
の結晶構造をとるため、相転移を起こさない。
【0071】一方、酸化ジルコニウムは、1000℃前
後で、単斜晶と正方晶とで相転移し、この相転移のとき
にクラックが発生する場合がある。安定化された酸化ジ
ルコニウムは、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸
化イットリウム、酸化スカンジウム、酸化イッテルビウ
ム、酸化セリウム又は希土類金属の酸化物等の安定化剤
を、1〜30モル%含有する。振動部26の機械的強度
を高めるために、安定化剤が酸化イットリウムを含有す
ることが好ましい。このとき、酸化イットリウムは、好
ましくは1.5〜6モル%含有し、更に好ましくは2〜
4モル%含有することであり、更に0.1〜5モル%の
酸化アルミニウムが含有されていることが好ましい。
【0072】また、結晶相は、立方晶+単斜晶の混合
相、正方晶+単斜晶の混合相、立方晶+正方晶+単斜晶
の混合相などであってもよいが、中でも主たる結晶相
が、正方晶、又は正方晶+立方晶の混合相としたもの
が、強度、靭性、耐久性の観点から最も好ましい。
【0073】振動部26がセラミックスからなるとき、
多数の結晶粒が振動部26を構成するが、振動部26の
機械的強度を高めるため、結晶粒の平均粒径は、0.0
5〜2μmであることが好ましく、0.1〜1μmであ
ることが更に好ましい。
【0074】固定部28は、セラミックスからなること
が好ましいが、振動部26の材料と同一のセラミックス
でもよいし、異なっていてもよい。固定部28を構成す
るセラミックスとしては、振動部26の材料と同様に、
例えば、安定化された酸化ジルコニウム、酸化アルミニ
ウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、スピネル、ムラ
イト、窒化アルミニウム、窒化珪素、ガラス、これらの
混合物等を用いることができる。
【0075】特に、この第1の実施の形態に係る表示装
置Daで用いられるアクチュエータ基板22は、酸化ジ
ルコニウムを主成分とする材料、酸化アルミニウムを主
成分とする材料、又はこれらの混合物を主成分とする材
料等が好適に採用される。その中でも、酸化ジルコニウ
ムを主成分としたものが更に好ましい。
【0076】なお、焼結助剤として粘土等を加えること
もあるが、酸化珪素、酸化ホウ素等のガラス化しやすい
ものが過剰に含まれないように、助剤成分を調節する必
要がある。なぜなら、これらガラス化しやすい材料は、
アクチュエータ基板22と形状保持層32とを接合させ
る上で有利ではあるものの、アクチュエータ基板22と
形状保持層32との反応を促進し、所定の形状保持層3
2の組成を維持することが困難となり、その結果、素子
特性を低下させる原因となるからである。
【0077】即ち、アクチュエータ基板22中の酸化珪
素等は重量比で3%以下、更に好ましくは1%以下とな
るように制限することが好ましい。ここで、主成分と
は、重量比で50%以上の割合で存在する成分をいう。
【0078】形状保持層32は、上述したように、圧電
/電歪層や反強誘電体層等を用いることができるが、形
状保持層32として圧電/電歪層を用いる場合、該圧電
/電歪層としては、例えば、ジルコン酸鉛、マグネシウ
ムニオブ酸鉛、ニッケルニオブ酸鉛、亜鉛ニオブ酸鉛、
マンガンニオブ酸鉛、マグネシウムタンタル酸鉛、ニッ
ケルタンタル酸鉛、アンチモンスズ酸鉛、チタン酸鉛、
チタン酸バリウム、マグネシウムタングステン酸鉛、コ
バルトニオブ酸鉛等、又はこれらの何れかの組合せを含
有するセラミックスが挙げられる。
【0079】主成分がこれらの化合物を50重量%以上
含有するものであってもよいことはいうまでもない。ま
た、前記セラミックスのうち、ジルコン酸鉛を含有する
セラミックスは、形状保持層32を構成する圧電/電歪
層の構成材料として最も使用頻度が高い。
【0080】また、圧電/電歪層をセラミックスにて構
成する場合、前記セラミックスに、更に、ランタン、カ
ルシウム、ストロンチウム、モリブデン、タングステ
ン、バリウム、ニオブ、亜鉛、ニッケル、マンガン等の
酸化物、若しくはこれらの何れかの組合せ、又は他の化
合物を、適宜、添加したセラミックスを用いてもよい。
【0081】例えば、マグネシウムニオブ酸鉛とジルコ
ン酸鉛及びチタン酸鉛とからなる成分を主成分とし、更
にランタンやストロンチウムを含有するセラミックスを
用いることが好ましい。
【0082】圧電/電歪層は、緻密であっても、多孔質
であってもよく、多孔質の場合、その気孔率は40%以
下であることが好ましい。
【0083】形状保持層32として反強誘電体層を用い
る場合、該反強誘電体層としては、ジルコン酸鉛を主成
分とするもの、ジルコン酸鉛とスズ酸鉛とからなる成分
を主成分とするもの、更にはジルコン酸鉛に酸化ランタ
ンを添加したもの、ジルコン酸鉛とスズ酸鉛とからなる
成分に対してジルコン酸鉛やニオブ酸鉛を添加したもの
が望ましい。
【0084】特に、下記の組成のようにジルコン酸鉛と
スズ酸鉛からなる成分を含む反強誘電体膜をアクチュエ
ータ部14のような膜型素子として適用する場合、比較
的低電圧で駆動することができるため、特に好ましい。
【0085】Pb0.99Nb0.02[(Zrx Sn1-x )1-
y Tiy ]0.98O3 但し、0.5 <x< 0.6,0.05<y< 0.063,0.01<Nb
< 0.03 また、この反強誘電体膜は、多孔質であってもよく、多
孔質の場合には気孔率30%以下であることが望まし
い。
【0086】そして、前記アクチュエータ基板22にお
ける振動部26の厚みと該振動部26上に形成される形
状保持層32の厚みは、同次元の厚みであることが好ま
しい。なぜなら、振動部26の厚みが極端に形状保持層
32の厚みより厚くなると(1桁以上異なると)、形状
保持層32の焼成収縮に対して、振動部26がその収縮
を妨げるように働くため、形状保持層32とアクチュエ
ータ基板22との界面での応力が大きくなり、はがれ易
くなる。反対に、厚みの次元が同程度であれば、形状保
持層32の焼成収縮にアクチュエータ基板22(振動部
26)が追従し易くなるため、一体化には好適である。
具体的には、振動部26の厚みは、1〜100μmであ
ることが好ましく、3〜50μmが更に好ましく、5〜
20μmが更になお好ましい。一方、形状保持層32
は、その厚みとして5〜100μmが好ましく、5〜5
0μmが更に好ましく、5〜30μmが更になお好まし
い。
【0087】前記形状保持層32上に形成される一対の
電極34は、用途に応じて適宜な厚さとするが、0.0
1〜50μmの厚さであることが好ましく、0.1〜5
μmが更に好ましい。また、前記一対の電極34は、室
温で固体であって、導電性の金属で構成されていること
が好ましい。例えば、アルミニウム、チタン、クロム、
鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ニオブ、モリブデ
ン、ルテニウム、ロジウム、銀、スズ、タンタル、タン
グステン、イリジウム、白金、金、鉛等を含有する金属
単体又は合金が挙げられる。これらの元素を任意の組合
せで含有していてもよいことはいうまでもない。
【0088】次に、第1の実施の形態に係る表示装置D
aの動作について図1を参照しながら説明する。
【0089】まず、例えば全てのアクチュエータ部14
が自然状態、即ち、光遮蔽板12に接近する方向に変位
動作を行っていない場合において、光導波板60の例え
ば端部から光が導入されると、光導波板60の一主面と
透光部20の内壁面は金属薄膜62によって遮光されて
いるため、導入された光は、光導波板60の他主面を通
じて漏れる。この漏れ光が変位伝達部18の上面に形成
された発光体50に照射され、透過光として透光部20
を通じて光導波板60(光遮蔽板12)の一主面から放
射されることになる。つまり、全画素が発光状態とされ
る。この場合、遮光部52の表面に金属膜を形成して効
率よく発光体50に光が導入されるようにすることも可
能であり、輝度の向上を実現させることができる。
【0090】そして、画像信号等の入力信号によって特
定の画素が選択されると、当該画素に対応するアクチュ
エータ部14が光遮蔽板12の背面に向かって変位動作
し、対応する変位伝達部18の板部材18aの上面(周
部の遮光部52)が光遮蔽板12の背面に接触すること
となる。このとき、対応する板部材18aの上面に形成
されている発光体50は対応する透光部20内に挿入さ
れる。
【0091】これによって、当該発光体50から放射さ
れていた光は、前記板部材18aと光遮蔽板12との接
触によって遮蔽され、当該透光部20からは光は放射さ
れないこととなる。つまり、当該画素は消光状態とな
る。
【0092】従って、アクチュエータ部14及び変位伝
達部18は選択的に透光部20を遮蔽するシャッタ手段
として機能し、変位伝達部18の板部材18aの周部に
設けられた遮光部52は前記シャッタ手段で駆動される
シャッタ機構を構成することになる。
【0093】逆に、全てのアクチュエータ部14が光遮
蔽板12側に変位して全ての透光部20に対する光遮蔽
動作が行われている場合、光は、遮光部52と光遮蔽板
12との接触によって遮蔽され、光遮蔽板12の一主面
からは全く光は放射されない状態となる。つまり、黒表
示となる。この段階で、入力信号によって特定の画素が
選択されると、当該画素に対応するアクチュエータ部1
4が元の自然状態に復帰し、当該画素に対応する透光部
20に対する光遮蔽動作が解除されることになる。これ
により、当該透光部20を通じて光が光遮蔽板12を透
過し、光遮蔽板12の一主面のうち、当該透光部20に
対応する部分から光が放射されることになる。
【0094】つまり、この第1の実施の形態に係る表示
装置Daにおいては、光遮蔽板12の透光部20に対し
て光を放射する発光体50で構成された発光部130
と、透光部20を通じての光の放射を選択的に遮蔽する
アクチュエータ部14及び変位伝達部18で構成された
シャッタ部132とが一体として構成されている。
【0095】このように、光遮蔽板12の背面にある変
位伝達部18の接触の有無により、光遮蔽板12の前面
に放射される発光の有無を制御することができる。特
に、第1の実施の形態に係る表示装置Daでは、光遮蔽
板12に対して変位伝達部18を接触・離隔方向に変位
動作させる1つの単位を1画素とし、更にこの画素を多
数マトリクス状、あるいは各行に関し、千鳥状に配列す
るようにしているため、入力される画像信号の属性に応
じて各画素での変位動作を制御することにより、陰極線
管や液晶表示装置と同様に、光遮蔽板12の前面に画像
信号に応じた映像(文字や図形等)を表示させることが
できる。
【0096】ここで、カラー表示させる場合について説
明する。第1の実施の形態に係る表示装置Daの発色の
原理は、現行のカラー表示方式と同様に、色の三原色で
あるR(赤)、G(緑)、B(青)の混合方式で規定す
ることができる。いま、発色させる周期をTとして、R
GBの最大発光時間を3分割することを考えた場合、図
16Aに示すように、RGBの発光時間の比率が1:
1:1であれば、白色光となり、図16Bに示すよう
に、RGBの発光時間の比率が4:1:5であれば、そ
の比率に応じた中間色になる。従って、発色させる時間
の制御は、光遮蔽板12と変位伝達部18との接触時間
を発色させる周期Tに同期させて、三原色の発光時間を
制御してもよいし、三原色の発光時間を発色させる周期
Tに同期させて、光遮蔽板12と変位伝達部18との接
触時間を制御することもできる。
【0097】この場合、カラー表示方式に適用させる場
合であっても、画素数を白黒画面の場合に比して増加さ
せる必要がないという利点がある。なお、RGBの切り
換えは、機械的シャッタやスイッチのON/OFFを使
用することにより実現できる。
【0098】また、カラー表示のための他の方法として
は、例えば、光遮蔽板12の一主面において、それぞれ
透光部20に対応する箇所に数画素単位に着色層(例え
ば三原色フィルタや補色フィルタ、あるいは有色散乱体
等)の配色などの関係によって、例えば互いに隣接する
3つの透光部(RGB配列)や互いに隣接する4つの透
光部(市松配列等)にて1つの画素を構成させるように
すればよい。ここで、有色散乱体とは、不透明体で、例
えば樹脂等に顔料などの色素を分散させたものをいう。
【0099】この場合、光源を切り替えなくても着色層
によって散乱光を着色することができるため、規定の1
フィールド期間に複数枚の画像を表示させる必要がなく
なり、駆動タイミングに余裕をもたせることができる。
これにより、アクチュエータ部14として応答速度の遅
いものを用いても十分に対応でき、しかも、高輝度化並
びに製造コスト及び消費電力の低減化を図ることができ
る。
【0100】通常、CRT等の表示装置においては、動
作状態にない場合(電源断の状態)での画面の黒表示と
動作状態での黒表示とで黒のレベルが異なる。これは、
動作状態の際における画素以外の部分からの微細な光の
放射によるもので、コントラストの低下をもたらす。
【0101】一方、第1の実施の形態に係る表示装置D
aにおいては、まず、光遮蔽板12によって光を遮蔽す
ることを前提としており、この光遮蔽板12に特別に設
けた多数の透光部20を介してのみ光を選択的に放射さ
せるようにしている。
【0102】そのため、透光部20以外の部分からの光
の放射はなく、しかも、光導波板60の欠陥等による一
主面側への漏れ光が皆無となり、光導波板60に導入さ
れた光10を効率よく利用することができる。また、動
作状態にない場合での画面の黒表示と動作状態での黒表
示とで黒のレベルがほぼ同じになり、コントラストの向
上に寄与すると共に、表示画像の画質の向上にもつなが
る。
【0103】また、画素毎にアクチュエータ部14と変
位伝達部18が形成されたアクチュエータ基板22と光
遮蔽板12とが重ね合わされるというように、平面状の
もの同士が重ね合わされて発光部130とシャッタ部1
32を具備した表示装置Daが構成されるため、表示装
置Daの高集積化、細密化、量産化、均一化を図る上で
有利となる。
【0104】次に、第2の実施の形態に係る表示装置D
bについて図17を参照しながら説明する。なお、図1
と対応するものについては同符号を付して重複説明を省
略する。
【0105】この第2の実施の形態に係る表示装置Db
は、図17に示すように、第1の実施の形態に係る表示
装置Da(図1参照)とほぼ同じ構成を有するが、光遮
蔽板12を構成する光導波板60の他主面のうち、各透
光部20の近傍に、該光導波板60に導入された光を漏
れ光としてより積極的に放出させるためのリング状の中
継体70が設けられている点で異なる。この中継体70
としては例えば散乱体や蛍光体で構成することができ
る。
【0106】この第2の実施の形態に係る表示装置Db
の動作を図17を参照しながら簡単に説明すると、ま
ず、光導波板60の例えば端部から光が導入される。こ
の場合、光導波板60の屈折率の大きさを調節すること
により、全ての光が光導波板60の前面及び背面におい
て透過することなく内部で全反射する。光導波板60の
反射率nとしては、1.3〜1.8が望ましく、1.4
〜1.7が望ましい。
【0107】この全反射される光のうち、一部の光が中
継体70を通じて漏れ光として光導波板60の他主面か
ら放射されることになり、この漏れ光が変位伝達部18
の上面に形成された発光体50に照射され、透過光とし
て透光部20を通じて光導波板60(光遮蔽板12)の
一主面から放射されることになる。つまり、全画素が発
光状態とされる。この場合、遮光部52の表面に金属膜
を形成して効率よく発光体50に光が導入されるように
することも可能であり、輝度の向上を実現させることが
できる。
【0108】そして、画像信号等の入力信号によって特
定の画素が選択されると、当該画素に対応するアクチュ
エータ部14が光遮蔽板12の背面に向かって変位動作
し、対応する変位伝達部18の板部材18aの上面(周
部の遮光部52)が中継体70に接触することとなる。
このとき、対応する板部材18aの上面に形成されてい
る発光体50は対応する透光部20内に挿入される。
【0109】これによって、当該発光体50から放射さ
れていた光は、前記遮光部52と中継体70との接触に
よって遮蔽され、当該透光部20からは光は放射されな
いこととなる。つまり、当該画素は消光状態となる。
【0110】このように、この第2の実施の形態に係る
表示装置Dbにおいても、透光部20以外の部分からの
光の放射はなく、しかも、光導波板60の欠陥等による
一主面側への漏れ光が皆無となり、光導波板60に導入
された光10を効率よく利用することができる。また、
動作状態にない場合での画面の黒表示と動作状態での黒
表示とで黒のレベルがほぼ同じになり、コントラストの
向上に寄与すると共に、表示画像の画質の向上にもつな
がる。
【0111】次に、第3の実施の形態に係る表示装置D
cについて図18を参照しながら説明する。なお、図1
7と対応するものについては同符号を付して重複説明を
省略する。
【0112】この第3の実施の形態に係る表示装置Dc
は、図18に示すように、第2の実施の形態に係る表示
装置Db(図17参照)とほぼ同じ構成を有するが、前
記光導波板60の他主面のうち、中継体70を除く部分
にCr、Al、Ag等の金属薄膜(遮光膜)72がめっ
き法やスパッタ法あるいは蒸着法を用いて形成されてい
る点で異なる。前記金属薄膜72は鏡面加工されている
ことが好ましい。
【0113】この第3の実施の形態に係る表示装置Dc
の動作を図18を参照しながら簡単に説明すると、ま
ず、光導波板60の例えば端部から光が導入される。こ
の場合、光導波板60に導入された光は、光導波板60
の一主面と他主面に形成された金属薄膜62及び72に
よって全反射される。そして、全反射される光のうち、
一部の光が光導波板60の他主面に設けられた中継体7
0を通じて漏れ光として光導波板60の他主面から放射
されることになり、この漏れ光が変位伝達部18の上面
に形成された発光体50に照射され、透過光として透光
部20を通じて光導波板60(光遮蔽板12)の一主面
から放射されることになる。つまり、全画素が発光状態
とされる。この場合、遮光部52の表面に金属膜を形成
して効率よく発光体50に光が導入されるようにするこ
とも可能であり、輝度の向上を実現させることができ
る。
【0114】そして、画像信号等の入力信号によって特
定の画素が選択されると、当該画素に対応するアクチュ
エータ部14が光遮蔽板12の背面に向かって変位動作
し、対応する変位伝達部18の板部材18aの上面(周
部の遮光部52)が中継体70と金属薄膜72に接触す
ることとなる。このとき、対応する板部材18aの上面
に形成されている発光体50は対応する透光部20内に
挿入される。
【0115】これによって、当該発光体50から放射さ
れていた光は、前記遮光部52と中継体70及び金属薄
膜72との接触によって遮蔽され、当該透光部20から
は光は放射されないこととなる。つまり、当該画素は消
光状態となる。
【0116】このように、第3の実施の形態に係る表示
装置Dcにおいても、前記第2の実施の形態に係る表示
装置Dbと同様に、透光部20以外の部分からの光の放
射はなく、しかも、光導波板60の欠陥等による一主面
側への漏れ光が皆無となり、光導波板60に導入された
光10を効率よく利用することができる。また、動作状
態にない場合での画面の黒表示と動作状態での黒表示と
で黒のレベルがほぼ同じになり、コントラストの向上に
寄与すると共に、表示画像の画質の向上にもつながる。
【0117】次に、第4の実施の形態に係る表示装置D
dについて図19を参照しながら説明する。なお、図1
と対応するものについては同符号を付して重複説明を省
略する。
【0118】この第4の実施の形態に係る表示装置Dd
は、図19に示すように、第1の実施の形態に係る表示
装置Da(図1参照)とほぼ同じ構成を有するが、前記
光導波板60の他主面のうち、前記透光部20の近傍が
光導波板60の露出部分74とし、該露出部分74を除
く部分にCr、Al、Ag等の金属薄膜(遮光膜)72
がめっき法やスパッタ法あるいは蒸着法を用いて形成さ
れている点で異なる。つまり、光導波板60の他主面の
うち、金属薄膜72が形成されていない露出部分74は
光導波板60の他主面が露出された部分とされる。な
お、前記金属薄膜72は鏡面加工されていることが好ま
しい。
【0119】この第4の実施の形態に係る表示装置Dd
の動作を図19を参照しながら簡単に説明すると、ま
ず、光導波板60の例えば端部から光が導入される。こ
の場合、光導波板60に導入された光は、光導波板60
の一主面と他主面に形成された金属薄膜62及び72に
よって全反射される。そして、全反射される光のうち、
一部の光が光導波板60の他主面に設けられた露出部分
74を通じて漏れ光として光導波板60の他主面から放
射されることになり、この漏れ光が変位伝達部28の上
面に形成された発光体50に照射され、透過光として透
光部20を通じて光導波板60(光遮蔽板12)の一主
面から放射されることになる。つまり、全画素が発光状
態とされる。この場合、遮光部52の表面に金属膜を形
成して効率よく発光体50に光が導入されるようにする
ことも可能であり、輝度の向上を実現させることができ
る。
【0120】そして、画像信号等の入力信号によって特
定の画素が選択されると、当該画素に対応するアクチュ
エータ部14が光遮蔽板12の背面に向かって変位動作
し、対応する変位伝達部18の板部材18aの上面(周
部の遮光部52)が金属薄膜72に接触することとな
る。このとき、対応する板部材18aの上面に形成され
ている発光体50は対応する透光部20内に挿入され
る。
【0121】これによって、当該発光体50から放射さ
れていた光は、前記遮光部52と金属薄膜72との接触
によって遮蔽され、当該透光部20からは光は放射され
ないこととなる。つまり、当該画素は消光状態となる。
【0122】このように、第4の実施の形態に係る表示
装置Ddにおいても、前記第1の実施の形態に係る表示
装置Daと同様に、透光部20以外の部分からの光の放
射はなく、しかも、光導波板60の欠陥等による一主面
側への漏れ光が皆無となり、光導波板60に導入された
光10を効率よく利用することができる。また、動作状
態にない場合での画面の黒表示と動作状態での黒表示と
で黒のレベルがほぼ同じになり、コントラストの向上に
寄与すると共に、表示画像の画質の向上にもつながる。
【0123】次に、第5の実施の形態に係る表示装置D
eについて図20を参照しながら説明する。なお、図1
と対応するものについては同符号を記してその重複説明
を省略する。
【0124】この第5の実施の形態に係る表示装置De
は、図20に示すように、第1の実施の形態に係る表示
装置Da(図1参照)と同様の構成を有するが、光遮蔽
板12が金属板100で構成されている点と、アクチュ
エータ部14の電極構造が下部電極34aと上部電極3
4bによるサンドイッチ構造である点と、光源からの光
10がアクチュエータ基板22と金属板100間に導入
される点と、変位伝達部18自体が発光体50と遮光部
52を構成している点で異なる。
【0125】この第5の実施の形態に係る表示装置De
の動作を簡単に説明する。まず、アクチュエータ基板2
2と金属板100との間に光10が導入されると、アク
チュエータ基板22と金属板100との間で光10が反
射し、これら反射光のうち、一部の光10が変位伝達部
18(発光体50を構成)に照射され、透過光として透
光部20を通じて金属板100の一主面から放射される
ことになる。つまり、全画素が発光状態とされる。
【0126】そして、画像信号等の入力信号によって特
定の画素が選択されると、当該画素に対応するアクチュ
エータ部14が金属板100の背面に向かって変位動作
し、対応する変位伝達部18が金属板100の他主面に
接触することとなる。
【0127】これによって、当該変位伝達部18(発光
体50)から放射されていた光は、当該変位伝達部18
と金属板100との接触によって遮蔽され、当該透光部
20からは光は放射されないこととなる。つまり、当該
画素は消光状態となる。
【0128】この第5の実施の形態に係る表示装置De
においても、透光部20以外の部分からの光の放射はな
く、動作状態にない場合での画面の黒表示と動作状態で
の黒表示とで黒のレベルがほぼ同じになり、コントラス
トの向上に寄与すると共に、表示画像の画質の向上にも
つながる。
【0129】ここで、金属板100は少なくともアクチ
ュエータ部14側の面(他主面)が、鏡面加工されてい
ることが望ましい。それは、光源からの光10がアクチ
ュエータ基板22と金属板100との間に入射されるた
めに、金属板100の表面にて光10を反射させ、減衰
を少なくするためである。また、変位伝達部18を金属
板100に接触させる場合において、その接触状態を良
好にすること、即ち、光10を良好に遮蔽することがで
きるという利点もある。
【0130】前記金属板100の他主面には、光の反射
を促すために、スパッタ、蒸着、金属めっき等により、
金属膜(図示せず)を形成するようにしてもよい。この
ことから、上述の例では、光遮蔽板12として金属板1
00を用いたが、金属に限らず、透光部20が形成する
ことができるものであれば材質は問わない。例えば光を
透過するもの(セラミックス、ガラス、プラスチック、
結晶体等)を用いるようにしてもよい。
【0131】変位伝達部18は、透光部20を通じて漏
れる光を遮断し、かつ、発光時には透光部20を通じて
光を放射(反射や散乱を含む)させるために、表面に金
属膜を形成する、もしくは金属等により形成されること
が好ましい。
【0132】アクチュエータ基板22は、光遮蔽板12
と同様に、導入される光の反射を促すために金属膜を形
成することがより好ましいが、この場合は、配線及び電
極を絶縁する必要がある。
【0133】次に、第6の実施の形態に係る表示装置D
fについて図21を参照しながら説明する。なお、図2
0と対応するものについては同符号を付してその重複説
明を省略する。
【0134】この第6の実施の形態に係る表示装置Df
は、図21に示すように、第5の実施の形態に係る表示
装置De(図20参照)とほぼ同じ構成を有するが、変
位伝達部18の上面に発光体50が形成されている点
と、アクチュエータ部14を動作させた場合に、アクチ
ュエータ部14が下向きに変位する点で異なる。
【0135】アクチュエータ部14の変位方向は、形状
保持層32の材料特性及び駆動波形等により決定される
ものであり、形状保持層32の材料選定及び駆動波形等
を適宜調整することにより、所定の変位方向が得られ
る。例えば、表示装置Dfの形状保持層32に強誘電体
材料を用いた場合、分極方向と同じ方向に電界を加える
ことにより、下向きの変位が得られる。
【0136】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の上面(遮光部)が金属
板100の他主面に接触するため、金属板100とアク
チュエータ基板22間に導入された光10は遮蔽され、
透光部20を通じて光は放射されない。アクチュエータ
部14が動作して下方に変位したときは、変位伝達部1
8の上面(遮光部)が金属板100の他主面から離反す
るため、金属板100とアクチュエータ基板22間に導
入された光10が発光体50に照射され、透過光として
透光部20を通じて金属板100の一主面から放射され
ることになる。
【0137】この場合も、透光部20以外の部分からの
光の放射はなく、動作状態にない場合での画面の黒表示
と動作状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じにな
り、コントラストの向上に寄与すると共に、表示画像の
画質の向上にもつながる。
【0138】次に、第7及び第8の実施の形態に係る表
示装置Dg及びDhについて図22及び図23を参照し
ながら説明する。なお、図1と対応するものについては
同符号を付してその重複説明を省略する。
【0139】この第7及び第8の実施の形態に係る表示
装置Dg及びDhは、図22及び図23に示すように、
それぞれ第1の実施の形態に係る表示装置Da(図1参
照)と同様の構成を有するが、変位伝達部18の板部材
18aが金属板で構成されて、該板部材18aが発光体
50として機能すると共に遮光部52としても機能して
いる点で異なる。
【0140】第7の実施の形態に係る表示装置Dgは、
図22に示すように、アクチュエータ部14を動作させ
た場合に、アクチュエータ部14が上向きに変位するタ
イプであり、第8の実施の形態に係る表示装置Dhは、
図23に示すように、アクチュエータ部14が下向きに
変位するタイプである。
【0141】アクチュエータ部14の変位方向は、形状
保持層32の材料特性と形状、アクチュエータ基板22
の構造、電極形状及び駆動波形等により決定されるもの
であり、それらを適宜調整することにより、所定の変位
方向が得られる。
【0142】第7の実施の形態に係る表示装置Dgにお
いては、図22に示すように、アクチュエータ部14が
自然状態にあるときは、変位伝達部18の板部材18a
が光遮蔽板12から離反した状態となるため、光遮蔽板
12の他主面を通じて漏れた光10が、板部材18aで
反射されて透光部20を通じて光が放射されることにな
る。アクチュエータ部14が動作して上方に変位したと
きは、板部材18aが光遮蔽板12の他主面に接触する
ため、光遮蔽板12の他主面を通じて漏れた光10は遮
蔽され、透光部20を通じて光は放射されない。
【0143】一方、第8の実施の形態に係る表示装置D
hにおいては、図23に示すように、アクチュエータ部
14が自然状態にあるときは、板部材18aが光遮蔽板
12の他主面に接触しているため、光遮蔽板12の他主
面を通じて漏れた光10は遮蔽され、透光部20を通じ
て光は放射されない。アクチュエータ部14が動作して
下方に変位したときは、板部材18aが光遮蔽板12か
ら離反した状態となるため、光遮蔽板12の他主面を通
じて漏れた光10が、板部材18aで反射されて透光部
20を通じて光が放射されることになる。
【0144】これら第7及び第8の実施の形態に係る表
示装置Dg及びDhにおいても、透光部20以外の部分
からの光の放射はなく、しかも、光導波板60の欠陥等
による一主面側への漏れ光が皆無となり、光導波板60
に導入された光10を効率よく利用することができる。
また、動作状態にない場合での画面の黒表示と動作状態
での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じになり、コントラ
ストの向上に寄与すると共に、表示画像の画質の向上に
もつながる。
【0145】前記板部材18aに金属板を用いた例を示
したが、その他、セラミックス、ガラス、結晶体、プラ
スチック等の板材に金属膜等の光反射膜を形成したもの
を用いてもよい。
【0146】光を透光部20に誘導するために反射を用
いる場合は、板部材18aの表面を鏡面加工することが
好ましく、散乱させて誘導させる場合は、板部材18a
の表面を適度に粗く形成しておくことが好ましい。
【0147】また、第5の実施の形態に係る表示装置D
eと同様に、アクチュエータ基板22上に金属膜等の光
反射膜を形成することがより好ましい。
【0148】次に、第9の実施の形態に係る表示装置D
iについて図24を参照しながら説明する。なお、図2
0と対応するものについては同符号を付してその重複説
明を省略する。
【0149】この第9の実施の形態に係る表示装置Di
は、図24に示すように、第5の実施の形態に係る表示
装置De(図20参照)と同様の構成を有するが、アク
チュエータ基板22として平板状のものを用い、アクチ
ュエータ部14として図9に示す積層タイプを用いた点
で異なる。図示の例では、アクチュエータ基板22と金
属板100間に導入された光10を透光部20に誘導さ
せるために、アクチュエータ部14上に薄い遮光板(金
属板)102を配置した場合を示しているが、その他、
セラミックス、ガラス、プラスチックや結晶体等に金属
膜を形成したものを用いることができる。
【0150】また、導入された光10の反射を促すため
に、アクチュエータ基板22上に金属膜等の光反射膜1
04を形成することが好ましい。この場合、配線及び電
極を絶縁する必要がある。アクチュエータ部14が自然
状態にあるときは、遮光板102が金属板100から離
反した状態となるため、金属板100とアクチュエータ
基板22間に導入された光10が遮光板102で反射さ
れ、透光部20を通じて光が放射されることになる。ア
クチュエータ部14が動作して上方に変位したときは、
遮光板102が金属板100の他主面に接触するため、
金属板100とアクチュエータ基板22間に導入された
光10は遮蔽され、透光部20を通じて光は放射されな
い。
【0151】この第9の実施の形態においても、透光部
20以外の部分からの光の放射はなく、動作状態にない
場合での画面の黒表示と動作状態での黒表示とで黒のレ
ベルがほぼ同じになり、コントラストの向上に寄与する
と共に、表示画像の画質の向上にもつながる。
【0152】次に、第10の実施の形態に係る表示装置
Djについて図25を参照しながら説明する。なお、図
18と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0153】この第10の実施の形態に係る表示装置D
jは、図25に示すように、第3の実施の形態に係る表
示装置Dc(図18参照)と同様の構成を有するが、ア
クチュエータ基板22として平板状で、かつ、画素に対
応した部分に開口106を有するものを用いている点
と、アクチュエータ部14が片持ち梁構造(図13参
照)を有し、その電極構造がタイガースキン構造であっ
て、電極自体が形状保持層32に埋め込まれた構造(図
11参照)を有している点と、変位伝達部18自体が発
光体50と遮光部52の機能を有している点と、アクチ
ュエータ部14を動作させた場合に、アクチュエータ部
14が下向きに変位する点で異なる。
【0154】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の上面(遮光部52)が
光遮蔽板12の他主面に形成された中継体70に接触す
るため、中継体70を通じての漏れ光の放射がなくな
り、透光部20を通じての光の放射がなくなる。アクチ
ュエータ部14が動作して下方に変位したときは、変位
伝達部18の上面(遮光部52)が光遮蔽板12の他主
面から離反するため、中継体70を通じての漏れ光が変
位伝達部18の上面で反射し、透光部20を通じて光が
放射されることになる。
【0155】この場合も、透光部20以外の部分からの
光の放射はなく、しかも、光導波板60の欠陥等による
一主面側への漏れ光が皆無となり、光導波板60に導入
された光10を効率よく利用することができる。また、
動作状態にない場合での画面の黒表示と動作状態での黒
表示とで黒のレベルがほぼ同じになり、コントラストの
向上に寄与すると共に、表示画像の画質の向上にもつな
がる。
【0156】次に、第11の実施の形態に係る表示装置
Dkについて図26を参照しながら説明する。なお、図
25と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0157】この第11の実施の形態に係る表示装置D
kは、図26に示すように、第10の実施の形態に係る
表示装置Dj(図25参照)と同様の構成を有するが、
アクチュエータ部14の電極構造がサンドイッチ構造で
ある点と、アクチュエータ部14の形状保持層32が振
動部26から固定部28の一部にかけて形成されている
点と、変位伝達部18上に発光体50が形成されている
点と、アクチュエータ部14を動作させた場合に、アク
チュエータ部14が上向きに変位する点で異なる。
【0158】アクチュエータ部14上の変位伝達部18
は、一方向(図26では右方向)に向かって下り傾斜と
されたテーパ面108を有し、アクチュエータ部14が
自然状態のとき、変位伝達部18の右側が光遮蔽板12
から最も離れた状態となる。そして、変位伝達部18の
上面、即ち、遮光部はアクチュエータ部14が上向きに
変位したときに、光遮蔽板12に密着されるようになっ
ている。
【0159】更に、光遮蔽板12の他主面のうち、アク
チュエータ部14が自然状態にあるときに変位伝達部1
8との間隔が最も大きい部分に中継体70が形成されて
いる。
【0160】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の上面(遮光部)が光遮
蔽板12から離反した状態となるため、光遮蔽板12の
他主面を通じて漏れた光10が発光体50に照射され、
透過光として透光部20を通じて光遮蔽板12の一主面
から放射されることになる。アクチュエータ部14が動
作して上方に変位したときは、変位伝達部18の上面
(遮光部)が中継体70に接触するため、中継体70を
通じての漏れ光の放射がなくなり、透光部20を通じて
の光の放射がなくなる。
【0161】この第11の実施の形態に係る表示装置D
kにおいても、透光部20以外の部分からの光の放射は
なく、しかも、光導波板60の欠陥等による一主面側へ
の漏れ光が皆無となり、光導波板60に導入された光1
0を効率よく利用することができる。また、動作状態に
ない場合での画面の黒表示と動作状態での黒表示とで黒
のレベルがほぼ同じになり、コントラストの向上に寄与
すると共に、表示画像の画質の向上にもつながる。
【0162】特に、この表示装置Dkは、アクチュエー
タ部14がアクチュエータ基板22の振動部26から固
定部28にかけて形成された形となっているため、図2
5に示す第10の実施の形態に係る表示装置Djのよう
に、固定部28にかかっていないものに比べて、剛性が
増し、応答速度が速くなるという利点がある。
【0163】次に、第12の実施の形態に係る表示装置
Dmについて図27を参照しながら説明する。なお、図
22と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0164】この第12の実施の形態に係る表示装置D
mは、図27に示すように、第7の実施の形態に係る表
示装置Dg(図22参照)とほぼ同じ構成を有するが、
光遮蔽板12が金属板100で構成されている点と、ア
クチュエータ基板22に多数の開口部110が形成さ
れ、これら開口部110を通じて光10が入射される点
で異なる。
【0165】光源としては、アクチュエータ基板22の
背面から各種光源により光10を照射するようにしても
よいし、光ファイバ等によって個々の開口部110から
光10を入射するようにしてもよい。
【0166】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、板部材18aが金属板100から離反し
た状態となるため、アクチュエータ基板22の裏面から
開口部110を通じて導入された光10が板部材18a
で反射され、透光部20を通じて光が放射されることに
なる。アクチュエータ部14が動作して上方に変位した
ときは、板部材18aが金属板100の他主面に接触す
るため、アクチュエータ基板22の裏面から開口部11
0を通じて導入された光10は遮蔽され、透光部20を
通じて光は放射されない。
【0167】この場合も、透光部20以外の部分からの
光の放射はなく、動作状態にない場合での画面の黒表示
と動作状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じにな
り、コントラストの向上に寄与すると共に、表示画像の
画質の向上にもつながる。
【0168】次に、第13の実施の形態に係る表示装置
Dnについて図28を参照しながら説明する。なお、図
26と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0169】この第13の実施の形態に係る表示装置D
nは、図28に示すように、第11の実施の形態に係る
表示装置Dkとほぼ同じ構成を有するが、光遮蔽板12
が金属板100で構成されている点と、振動部26の上
下にそれぞれアクチュエータ部14が設けられたバイモ
ルフタイプの構造を有する点と、振動部26の自由端と
対向する固定部28との間に光10を導入するための開
口112を有する点と、変位伝達部18自体が発光体5
0と遮光部の機能を有している点で異なる。
【0170】また、この表示装置Dnは、アクチュエー
タ基板22の裏面から入射された光10を効率よく透光
部20側に伝達させるためにその光路となる部分、即
ち、振動部26の自由端、上下のアクチュエータ部14
における各自由端並びに桟30、固定部28及び開口1
12が連続する部分に光反射膜114が形成され、特
に、各アクチュエータ部14と光反射膜114との間に
は絶縁膜116が形成されている。
【0171】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の上面(遮光部)が金属
板100から離反した状態となるため、アクチュエータ
基板22の裏面から開口112を通じて導入された光1
0が変位伝達部18の上面で反射され、透光部20を通
じて光が放射されることになる。アクチュエータ部14
が動作して上方に変位したときは、変位伝達部18の上
面(遮光部)が金属板100の他主面に接触するため、
アクチュエータ基板22の裏面から開口112を通じて
導入された光10は遮蔽され、透光部20を通じて光は
放射されない。
【0172】この表示装置Dnにおいても、透光部20
以外の部分からの光の放射はなく、動作状態にない場合
での画面の黒表示と動作状態での黒表示とで黒のレベル
がほぼ同じになり、コントラストの向上に寄与すると共
に、表示画像の画質の向上にもつながる。
【0173】次に、第14の実施の形態に係る表示装置
Dpについて図29を参照しながら説明する。なお、図
27と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0174】この第14の実施の形態に係る表示装置D
pは、図29に示すように、第12の実施の形態に係る
表示装置Dm(図27参照)と同様の構成を有するが、
アクチュエータ部14の電極構造がサンドイッチ構造で
ある点と、アクチュエータ基板22の裏面に導光板12
0が配置されている点で異なる。
【0175】導光板120の一主面のうち、アクチュエ
ータ基板22の開口部110に対応する部分に中継体1
22(発光体や散乱体)が形成され、その他の面に光反
射膜124(金属膜)が形成され、導光板120の他主
面にも光反射膜124(金属膜)が形成されている。ま
た、開口部110の内壁面にも光反射膜124が形成さ
れている。
【0176】この場合、導光板120の端部から光10
が導入される。導光板120に導入された光10は、導
光板120の一主面と他主面に形成された光反射膜12
4によって全反射される。そして、全反射される光10
のうち、一部の光10が導光板120の一主面に設けら
れた中継体122を通じて漏れ光として導光板120の
一主面から放射されて金属板100とアクチュエータ基
板22間に導入されることになる。
【0177】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、板部材18aが金属板100から離反し
た状態となるため、導光板120から金属板100とア
クチュエータ基板22間に導入された光10が、板部材
18aで反射されて透光部20を通じて光が放射される
ことになる。アクチュエータ部14が動作して上方に変
位したときは、板部材18aが金属板100の他主面に
接触するため、導光板120から金属板100とアクチ
ュエータ基板22間に導入された光10は遮蔽され、透
光部20を通じて光は放射されない。
【0178】この場合も、透光部20以外の部分からの
光の放射はなく、動作状態にない場合での画面の黒表示
と動作状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じにな
り、コントラストの向上に寄与すると共に、表示画像の
画質の向上にもつながる。
【0179】次に、第15の実施の形態に係る表示装置
Dqについて図30を参照しながら説明する。なお、図
19と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0180】この第15の実施の形態に係る表示装置D
qは、図30に示すように、第4の実施の形態に係る表
示装置Ddと同様の構成を有するが、透光部20に対し
て光を放射する発光部130と、透光部20を通じての
光の放射を選択的に遮蔽するシャッタ部132とが分離
されて構成されている点で異なる。
【0181】具体的には、発光部130は、光遮蔽板1
2の透光部20に対向して設置された支柱134と、該
支柱134上に形成された受け台136と、該受け台1
36上に形成された発光体50とから構成されている。
支柱134は、発光体50と透光部20との距離を規定
するための部材として機能する。
【0182】また、シャッタ部132は、発光体50の
両側に設けられた2つのアクチュエータ部14と、各ア
クチュエータ部14上に形成された変位伝達部18とを
有して構成されている。この場合、変位伝達部18の板
部材18aと光遮蔽板12の他主面における光導波板6
0の露出部分74とが互いに対向するように配置されて
いる。
【0183】もちろん、シャッタ部132は、発光部1
30を囲むように形成されたリング状のアクチュエータ
部14と、該アクチュエータ部14上に形成されたリン
グ状の変位伝達部18を有して構成することもできる。
【0184】また、アクチュエータ基板22のうち、発
光部130に対応する部分がそれぞれ固定部28とさ
れ、アクチュエータ部14が上方に変位しても発光部1
30は上方に変位しない形態となっている。
【0185】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の板部材18aが光遮蔽
板12から離反した状態となるため、光遮蔽板12の他
主面を通じて漏れた光10が発光部130における発光
体50に照射され、透過光として光遮蔽板12の一主面
から放射されることになる。アクチュエータ部14が動
作して上方に変位したときは、変位伝達部18の板部材
18aが光遮蔽板12に接触するため、前記露出部分7
4を通じての漏れ光の放射がなくなり、透光部20を通
じての光の放射がなくなる。
【0186】この表示装置Dqにおいても、透光部20
以外の部分からの光の放射はなく、しかも、光導波板6
0の欠陥等による一主面側への漏れ光が皆無となり、光
導波板60に導入された光10を効率よく利用すること
ができる。また、動作状態にない場合での画面の黒表示
と動作状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じにな
り、コントラストの向上に寄与すると共に、表示画像の
画質の向上にもつながる。
【0187】特に、この表示装置Dqにおいては、発光
部130の構成とシャッタ部132の構成を個々に設定
することができるため、それぞれ独立して発光に有利な
ように、発光部130を配置し、遮光に有利なように、
シャッタ部132を配置することができるという利点が
ある。
【0188】次に、第16の実施の形態に係る表示装置
Drについて図31を参照しながら説明する。なお、図
30と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0189】この第16の実施の形態に係る表示装置D
rは、図31に示すように、第15の実施の形態に係る
表示装置Dq(図30参照)と同様の構成を有するが、
光遮蔽板12の他主面のうち、透光部20に近接する部
分に中継体70が形成されている点と、光遮蔽板12の
一主面のうち、透光部20に対応する部分に色フィルタ
140が形成されている点と、アクチュエータ基板22
のうち、発光部130に対応する部分が固定部28とさ
れていない点(振動部26上に直接発光部130が形成
されている点)と、アクチュエータ部14上に変位伝達
部18が形成されていない点で異なる。
【0190】つまり、アクチュエータ部14の構造が片
持ち梁構造のアクチュエータを組み合わせたタイプとな
っており、この場合、アクチュエータ部14が上方に変
位すると、発光部130も同時に上方に変位することと
なる。また、受け台136の平面上の大きさは、透光部
20の開口幅とほぼ同じに設定されている。
【0191】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、発光部130の受け台136が光遮蔽板
12から離反した状態となるため、光遮蔽板12の他主
面を通じて漏れた光が発光体50に照射され、透過光と
して透光部20を通じて光遮蔽板12の一主面から放射
されることになる。アクチュエータ部14が動作して上
方に変位したときは、発光部130の受け台136が光
遮蔽板12の透光部20を塞ぐ形になるため、光遮蔽板
12の他主面を通じて漏れた光10は遮蔽され、透光部
20を通じて光は放射されない。
【0192】この表示装置Drにおいても、透光部20
以外の部分からの光の放射はなく、しかも、光導波板6
0の欠陥等による一主面側への漏れ光が皆無となり、光
導波板60に導入された光10を効率よく利用すること
ができる。また、動作状態にない場合での画面の黒表示
と動作状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じにな
り、コントラストの向上に寄与すると共に、表示画像の
画質の向上にもつながる。
【0193】次に、第17の実施の形態に係る表示装置
Dsについて図32を参照しながら説明する。なお、図
22と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0194】この第17の実施の形態に係る表示装置D
sは、図32に示すように、第3の実施の形態に係る表
示装置Dcと同様の構成を有するが、変位伝達部18の
板部材18aの平面上の大きさが透光部20の開口幅と
ほぼ同じに設定されている点と、各透光部20の内壁面
にも発光体142が形成されている点で異なる。
【0195】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の板部材18aが光遮蔽
板12から離反した状態となるため、中継体70を通じ
て漏れた光10が発光体50に照射され、そのまま透過
光として光遮蔽板12の一主面から放射され、更に、前
記透過光の一部が透光部20の内壁面に形成された発光
体142に照射された後に光遮蔽板12の一主面から放
射されることになる。アクチュエータ部14が動作して
上方に変位したときは、板部材18aが透光部20を塞
ぐ形になるため、中継体70を通じて漏れた光10は遮
蔽され、透光部20を通じて光は放射されない。
【0196】この表示装置Dsにおいても、透光部20
以外の部分からの光の放射はなく、しかも、光導波板6
0の欠陥等による一主面側への漏れ光が皆無となり、光
導波板60に導入された光10を効率よく利用すること
ができる。また、動作状態にない場合での画面の黒表示
と動作状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じにな
り、コントラストの向上に寄与すると共に、表示画像の
画質の向上にもつながる。
【0197】なお、この第17の実施の形態に係る表示
装置Dsおいて、光遮蔽板12の透光部20内壁面に発
光体142を形成した例を示したが、上述した第1〜第
16の実施の形態に係る表示装置Da〜Dr並びに後述
する第18〜第22の実施の形態に係る表示装置Dt〜
Dxにおいても同様に適用させることができる。
【0198】次に、第18の実施の形態に係る表示装置
Dtについて図33を参照しながら説明する。なお、図
1と対応するものについては同符号を付してその重複説
明を省略する。
【0199】この第18の実施の形態に係る表示装置D
tは、図33に示すように、第1の実施の形態に係る表
示装置Daと同様の構成を有するが、光遮蔽板12が金
属板100で構成されている点と、変位伝達部18の変
位伝達部材18bが絶縁体としてアクチュエータ部14
を覆うように形成されている点と、アクチュエータ基板
22のうち、板部材18aを除く全面に光反射膜144
が形成されている点と、金属板100の一主面側に透明
板146(ガラス、プラスチック、結晶体等の光を透過
するもの)が積層されている点と、該透明板146の一
主面のうち、透光部20に対応する部分に色フィルタ1
40が形成されている点と、光源からの光10が金属板
100とアクチュエータ基板22間に導入される点で異
なる。
【0200】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の板部材18aが金属板
100から離反した状態となるため、金属板100とア
クチュエータ基板22間に導入された光10が発光体5
0に照射され、透過光として透光部20を通じて金属板
100の一主面から放射されることになる。アクチュエ
ータ部14が動作して上方に変位したときは、板部材1
8aが金属板100の他主面に接触するため、金属板1
00とアクチュエータ基板22間に導入された光10は
遮蔽され、透光部20を通じて光は放射されない。
【0201】この表示装置Dtにおいても、透光部20
以外の部分からの光の放射はなく、動作状態にない場合
での画面の黒表示と動作状態での黒表示とで黒のレベル
がほぼ同じになり、コントラストの向上に寄与すると共
に、表示画像の画質の向上にもつながる。
【0202】次に、第19の実施の形態に係る表示装置
Duについて図34を参照しながら説明する。なお、図
33と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0203】この第19の実施の形態に係る表示装置D
uは、図34に示すように、第18の実施の形態に係る
表示装置Dt(図33参照)とほぼ同じ構成を有する
が、アクチュエータ基板22の全面に光反射膜144が
形成されている点と、板部材18a及び発光体50が存
在しない点で異なる。つまり、光反射膜144自体が発
光部130として機能すると共に、金属板100の透光
部20を選択的に遮蔽するシャッタ部132としても機
能する。
【0204】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、光反射膜144が金属板100から離反
した状態となるため、金属板100とアクチュエータ基
板22間に導入された光10が光反射膜144で反射さ
れ、透光部20を通じて光が放射されることになる。ア
クチュエータ部14が動作して上方に変位したときは、
光反射膜144が金属板100の他主面に接触するた
め、金属板100とアクチュエータ基板22間に導入さ
れた光10は遮蔽され、透光部20を通じて光は放射さ
れない。
【0205】この表示装置Duにおいても、透光部20
以外の部分からの光の放射はなく、動作状態にない場合
での画面の黒表示と動作状態での黒表示とで黒のレベル
がほぼ同じになり、コントラストの向上に寄与すると共
に、表示画像の画質の向上にもつながる。
【0206】次に、第20の実施の形態に係る表示装置
Dvについて図35を参照しながら説明する。なお、図
30と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0207】この第20の実施の形態に係る表示装置D
vは、図35に示すように、第15の実施の形態に係る
表示装置Dq(図30参照)とほぼ同じ構成を有する
が、光遮蔽板12を構成する光導波板60のうち、透光
部20の下部に対応する部分がテーパ面150とされ、
光遮蔽板12の他主面に向かって末広状とされている点
と、変位伝達部18の板部材18aが透光部20におけ
る前記テーパ面150の傾きに合わせて傾斜されている
点と、前記透光部20の前記テーパ面150に中継体7
0が形成されている点で異なる。
【0208】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の板部材18aが光遮蔽
板12から離反した状態となるため、中継体70を通じ
て漏れた光10が、発光部130における発光体50に
照射され、透過光として透光部20を通じて光遮蔽板1
2の一主面から放射されることになる。この場合、透光
部20の下部がテーパ面150とされて傾きを持ってお
り、しかも、テーパ面150の部分に中継体70が形成
されているため、中継体70を通じて漏れた光10が効
率よく発光体50に導かれることになる。これは、輝度
の向上につながる。
【0209】一方、アクチュエータ部14が動作して上
方に変位したときは、変位伝達部18の板部材18aが
中継体70に接触するため、該中継体70を通じての漏
れ光の放射がなくなり、透光部20を通じての光の放射
がなくなる。
【0210】この表示装置Dvにおいても、透光部20
以外の部分からの光の放射はなく、しかも、光導波板6
0の欠陥等による一主面側への漏れ光が皆無となり、光
導波板60に導入された光10を効率よく利用すること
ができる。また、動作状態にない場合での画面の黒表示
と動作状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じにな
り、コントラストの向上に寄与すると共に、表示画像の
画質の向上にもつながる。
【0211】次に、第21の実施の形態に係る表示装置
Dwについて図36を参照しながら説明する。なお、図
35と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0212】この第21の実施の形態に係る表示装置D
wは、図36に示すように、第20の実施の形態に係る
表示装置Dv(図35参照)と同様の構成を有するが、
アクチュエータ基板22として、平板状で、かつ、画素
に対応した部分に窓152を有するものを用いている点
と、シャッタ部132に、発光体50の両側に2つのア
クチュエータ部14が設けられている点と、アクチュエ
ータ部14が片持ち梁構造(図13参照)を有し、アク
チュエータ部14を動作させた場合に、アクチュエータ
部14が上向きに変位する点で異なる。
【0213】もちろん、シャッタ部132は、発光部1
30を囲むように形成されたリング状のアクチュエータ
部14と、該アクチュエータ部14上に形成されたリン
グ状の変位伝達部18を有して構成することもできる。
【0214】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の板部材18aが光遮蔽
板12から離反した状態となるため、中継体70を通じ
て漏れた光10が、発光部130における発光体50に
照射され、透過光として透光部20を通じて光遮蔽板1
2の一主面から放射されることになる。この場合も、第
20の実施の形態に係る表示装置Dvと同様に、透光部
20の下部がテーパ面150とされて傾きを持ってお
り、しかも、テーパ面150の部分に中継体70が形成
されているため、中継体70を通じて漏れた光が効率よ
く発光体50に導かれることになる。これは、輝度の向
上につながる。
【0215】一方、アクチュエータ部14が動作して上
方に変位したときは、変位伝達部18の板部材18aが
中継体70に接触するため、該中継体70を通じての漏
れ光の放射がなくなり、透光部20を通じての光の放射
がなくなる。
【0216】この表示装置Dwにおいても、透光部20
以外の部分からの光の放射はなく、しかも、光導波板6
0の欠陥等による一主面側への漏れ光が皆無となり、光
導波板60に導入された光10を効率よく利用すること
ができる。また、動作状態にない場合での画面の黒表示
と動作状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じにな
り、コントラストの向上に寄与すると共に、表示画像の
画質の向上にもつながる。
【0217】次に、第22の実施の形態に係る表示装置
Dxについて図37を参照しながら説明する。なお、図
18と対応するものについては同符号を付してその重複
説明を省略する。
【0218】この第22の実施の形態に係る表示装置D
xは、図37に示すように、第3の実施の形態に係る表
示装置Dc(図18参照)とほぼ同じ構成を有するが、
光遮蔽板12のうち、透光部20の上部がテーパ面15
4とされ、光遮蔽板12の一主面に向かって透光部20
の開口幅が拡大するようになっている点で異なる。
【0219】そして、アクチュエータ部14が自然状態
にあるときは、変位伝達部18の板部材18aが光遮蔽
板12から離反した状態となるため、光遮蔽板12の他
主面に形成された中継体70を通じて漏れた光10が、
発光体50に照射され、透過光として透光部20を通じ
て光遮蔽板12の一主面から放射されることになる。
【0220】一方、アクチュエータ部14が動作して上
方に変位したときは、板部材18aが中継体70を塞ぐ
形になるため、中継体70を通じての漏れ光の放射がな
くなり、透光部20を通じての光の放射がなくなる。
【0221】この表示装置Dxにおいても、透光部20
以外の部分からの光の放射はなく、しかも、光導波板6
0の欠陥等による一主面側への漏れ光が皆無となり、光
導波板60に導入された光10を効率よく利用すること
ができる。また、動作状態にない場合での画面の黒表示
と動作状態での黒表示とで黒のレベルがほぼ同じにな
り、コントラストの向上に寄与すると共に、表示画像の
画質の向上にもつながる。
【0222】特に、この表示装置Dxにおいては、透光
部20の上部がテーパ面154とされて傾きを持ってい
ることから、広い視野角を得ることができる。
【0223】なお、この発明に係る表示装置は、上述の
実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することな
く、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0224】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る表示
装置によれば、光遮蔽板と、前記光遮蔽板に多数の画素
に対応して形成され、かつ、光を前記光遮蔽板の一主面
に向けて透過させる透光部と、前記光遮蔽板の他主面に
対向して設けられ、前記透光部を通じて透過する光を入
力信号に応じて選択的に遮蔽するシャッタ手段とを有す
るようにしている。そのため、コントラストの向上並び
に表示画像の画質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る表示装置を示す構成図
である。
【図2】アクチュエータ部に形成される一対の電極の1
つの例を示す構成図である。
【図3】アクチュエータ部に形成される一対の電極の平
面形状の一例を示す図である。
【図4】図4Aは形状保持層の長軸に沿って一対の電極
のくし歯を配列させた1つの例を示す説明図であり、図
4Bは他の例を示す説明図である。
【図5】図5Aは形状保持層の短軸に沿って一対の電極
のくし歯を配列させた1つの例を示す説明図であり、図
5Bは他の例を示す説明図である。
【図6】アクチュエータ部に形成される一対の電極の他
の例を示す構成図である。
【図7】アクチュエータ部の1つの電極構造(サンドイ
ッチタイプ)を示す断面図である。
【図8】アクチュエータ部の他の電極構造(タイガース
キンタイプ)を示す断面図である。
【図9】アクチュエータ部の更に他の電極構造(積層タ
イプ)を示す断面図である。
【図10】タイガースキンタイプの他の例を示す断面図
である。
【図11】タイガースキンタイプの更に他の例を示す断
面図である。
【図12】サンドイッチタイプにおける片持ち梁構造の
ユニモルフタイプのアクチュエータを示す断面図であ
る。
【図13】タイガースキンタイプにおける片持ち梁構造
のユニモルフタイプのアクチュエータを示す断面図であ
る。
【図14】サンドイッチタイプおいて、片持ち梁構造を
組み合わせたユニモルフタイプのアクチュエータを示す
断面図である。
【図15】タイガースキンタイプにおいて、片持ち梁構
造を組み合わせたユニモルフタイプのアクチュエータを
示す断面図である。
【図16】図16Aはカラー表示方式に適用する場合の
RGBの発光時間の比率を1:1:1とした場合のタイ
ミングチャートであり、図16Bは前記RGBの発光時
間の比率を4:1:5とした場合のタイミングチャート
である。
【図17】第2の実施の形態に係る表示装置を示す構成
図である。
【図18】第3の実施の形態に係る表示装置を示す構成
図である。
【図19】第4の実施の形態に係る表示装置を示す構成
図である。
【図20】第5の実施の形態に係る表示装置を示す構成
図である。
【図21】第6の実施の形態に係る表示装置を示す構成
図である。
【図22】第7の実施の形態に係る表示装置を示す構成
図である。
【図23】第8の実施の形態に係る表示装置を示す構成
図である。
【図24】第9の実施の形態に係る表示装置を示す構成
図である。
【図25】第10の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図26】第11の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図27】第12の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図28】第13の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図29】第14の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図30】第15の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図31】第16の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図32】第17の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図33】第18の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図34】第19の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図35】第20の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図36】第21の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図37】第22の実施の形態に係る表示装置を示す構
成図である。
【図38】提案例に係る表示装置を示す構成図である。
【符号の説明】
Da〜Dx…表示装置 12…光遮蔽板 14…アクチュエータ部 18…変位伝達部 18a…板部材 18b…変位伝達部
材 20…透光部 22…アクチュエー
タ基板 24…空所 26…振動部 28…固定部 30…桟 50…発光体 52…遮光部 60…光導波板 62、72…金属薄
膜 70…中継体 74…露出部分 100…金属板 102…遮光板(金
属板) 104…光反射膜 106…開口 108…テーパ面 110…開口部 112…開口 114…光反射膜 116…絶縁膜 120…導光板 122…中継体 124…光反射膜 130…発光部 132…シャッタ部 134…支柱 136…受け台 140…色フィルタ 142…発光体 144…光反射膜 146…透明板 150…テーパ面 152…窓 154…テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/37 G09F 9/37 C 304 304 (72)発明者 岡田 茂樹 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 高橋 正郎 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光遮蔽板と、 前記光遮蔽板に多数の画素に対応して形成され、かつ、
    光を前記光遮蔽板の一主面に向けて透過させる透光部
    と、 前記光遮蔽板の他主面に対向して設けられ、前記透光部
    を通じて透過する前記光を入力信号に応じて選択的に遮
    蔽するシャッタ手段とを有することを特徴とする表示装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の表示装置において、 前記シャッタ手段は、前記多数の透光部に対応して設け
    られたアクチュエータ部と、 前記アクチュエータ部の駆動にほぼ同期して前記透光部
    を透過する光を遮蔽するシャッタ機構とを有することを
    特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の表示装置において、 前記シャッタ機構は、前記アクチュエータ部上に形成さ
    れた変位伝達部を有して構成され、 前記変位伝達部は、前記光遮蔽板に対向する部分に遮光
    部を有することを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の表示装置において、 前記変位伝達部の遮光部は、前記アクチュエータ部が駆
    動したとき、前記透光部から外部に通じる光路を遮断す
    る位置に設けられていることを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の表示装置において、 前記アクチュエータ部の駆動により前記遮光部が前記光
    遮蔽板の他主面に対してその法線方向に変位することに
    よって、前記光路を遮断することを特徴とする表示装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示
    装置において、 前記光遮蔽板は、少なくともその一主面と前記透光部の
    内壁面が遮光されて構成されていることを特徴とする表
    示装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の表示装置において、 前記光遮蔽板は、光が導入される光導波板の一主面と前
    記透光部の内壁面が遮光されて構成され、 前記光導波板の他主面のうち、前記透光部の近傍に、前
    記光導波板に導入された光を漏れ光として放出させるた
    めの光導出部を有することを特徴とする表示装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の表示装置において、 前記光導出部は、前記光導波板の他主面のうち、前記透
    光部の近傍に形成された中継体で構成されていることを
    特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載の表示装置において、 前記光導波板の他主面のうち、前記光導出部を除く部分
    が遮光されていることを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】請求項6記載の表示装置において、 前記光遮蔽板の他主面側に発光部が配され、 前記透光部を透過する光は、外部から導入された光が前
    記発光部に当たることによって発生することを特徴とす
    る表示装置。
  11. 【請求項11】請求項7〜9のいずれか1項に記載の表
    示装置において、 前記光遮蔽板の他主面側に発光部が配され、 前記透光部を透過する光は、前記光導波板からの漏れ光
    が前記発光部に当たることによって発生することを特徴
    とする表示装置。
  12. 【請求項12】請求項10又は11記載の表示装置にお
    いて、 前記発光部は、各変位伝達部に対応して設けられた発光
    体又は反射体にて構成されていることを特徴とする表示
    装置。
  13. 【請求項13】請求項2〜12のいずれか1項に記載の
    表示装置において、 前記アクチュエータ部は、セラミックにて構成されたア
    クチュエータ基板上に形成されていることを特徴とする
    表示装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の表示装置において、 前記アクチュエータ基板が薄肉のダイアフラム部として
    形成され、その上に一体的に前記アクチュエータ部が形
    成されていることを特徴とする表示装置。
  15. 【請求項15】請求項13記載の表示装置において、 前記アクチュエータ基板は少なくとも1つの空所を有
    し、その薄肉の部分がダイアフラム部として形成され、
    その上に一体的にアクチュエータ部が形成されているこ
    とを特徴とする表示装置。
  16. 【請求項16】請求項13〜15のいずれか1項に記載
    の表示装置において、 前記アクチュエータ部は、印加電界に応じて前記光遮蔽
    板の他主面に対して接離方向に移動する形状保持層と、
    該形状保持層に形成された少なくとも一対の電極とを有
    する作動部とを有することを特徴とする表示装置。
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