JP2000155028A - プラズマ式ヨーレートセンサ - Google Patents

プラズマ式ヨーレートセンサ

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JP2000155028A
JP2000155028A JP33001898A JP33001898A JP2000155028A JP 2000155028 A JP2000155028 A JP 2000155028A JP 33001898 A JP33001898 A JP 33001898A JP 33001898 A JP33001898 A JP 33001898A JP 2000155028 A JP2000155028 A JP 2000155028A
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JP
Japan
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yaw rate
voltage
plasma
airtight container
negative ions
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JP33001898A
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Inventor
Seiya Sato
誠也 佐藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヨーレートのみを正確に検出することが可能な
プラズマ式ヨーレートセンサを提供する。 【解決手段】気密容器1がz軸周りに回動して、該気密
容器1にヨーレートが作用すると、プラズマの正イオン
と負イオンにそれぞれのコリオリ力が加わって、これら
の正イオンと負イオンが各検出電極3a,3bのうちの
相互に異なる側に交番して到達し、各検出電極3a,3
b間に該ヨーレートに対応する差電圧が発生する。すな
わち、各検出電極3a,3b間の差電圧に基づいて気密
容器1に作用したヨーレートを検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨーレートを検出
するためのプラズマ式ヨーレートセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のヨーレートセンサとしては、特開
平8−61959号公報や特開平8−226931号公
報等に記載されたものがある。前者の特開平8−619
59号公報には、半導体基板上に離間して配置された可
動電極を振動させ、この可動電極にヨーレートが加わっ
て、この可動電極がコリオリ力によって変位したとき
に、この変位に基づいてヨーレートを検出すると言う技
術が記載されている。
【0003】また、後者の特開平8−226931号公
報には、磁力等によって重錘体を円運動させておき、こ
の重錘体に作用するコリオリ力を検出して、ヨーレート
に対応する角速度を検出すると言う技術が記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置のいずれにおいても、可動電極や重錘体に作用
したコリオリ力を検出する構造のため、線加速度の影響
を受け易く、ヨーレートのみを検出することはできなか
った。従って、その検出出力には、ヨーレートの他に線
加速度に基づく成分が含まれ、ヨーレートの誤検出の原
因となった。
【0005】そこで、本発明は、上記従来の課題を解決
するためになされたものであり、ヨーレートのみを正確
に検出することが可能なプラズマ式ヨーレートセンサを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、本発明のプラズマ式ヨーレートセンサは、プ
ラズマを封入した気密容器と、前記気密容器内でプラズ
マを介在させて対向配置された一対の電圧印加電極と、
前記気密容器内でプラズマを介在させて対向配置された
一対の検出電極とを備え、前記各電圧印加電極間に電圧
を印加することによって、前記プラズマの正イオン及び
負イオンを移動させ、前記気密容器の回動に伴い前記各
検出電極間に生じた電圧を検出している。
【0007】本発明によれば、各電圧印加電極間に電圧
を印加することによって、気密容器内のプラズマの正イ
オン及び負イオンを移動させている。この状態で、気密
容器が回動すると、プラズマの正イオン及び負イオンに
相互に逆方向のコリオリ力が作用し、一方の検出電極に
正イオンが到達し、他方の検出電極に負イオンが到達す
る。コリオリ力の大きさに応じた量の正イオン及び負イ
オンがそれぞれの検出電極に到達するので、各検出電極
間には、コリオリ力の大きさに応じた電圧が発生する。
従って、この電圧を検出することによって、コリオリ力
に対応するヨーレートを検出することができる。
【0008】また、本発明のプラズマ式ヨーレートセン
サは、磁界を発生する磁界発生手段と、プラズマを封入
した気密容器と、前記気密容器内でプラズマを介在させ
て配置された内側環状電極及び外側環状電極とを備え、
前記気密容器及び前記磁界発生手段の回動に伴い前記内
側環状電極及び前記外側環状電極間に生じた電圧を検出
している。
【0009】本発明によれば、気密容器及び磁界発生手
段が回動すると、該気密容器内のプラズマの正イオン及
び負イオンが磁界発生手段によって発生された磁界(磁
束)を横切るので、正イオン及び負イオンにローレンツ
力が作用し、一方の検出電極に正イオンが到達し、他方
の検出電極に負イオンが到達する。気密容器の角速度に
応じて正イオン及び負イオンが横切る磁束の量が決ま
り、この磁束の量に応じてローレンツ力の大きさが決ま
り、このローレンツ力の大きさに応じた量の正イオン並
びに負イオンがそれぞれの検出電極に到達するので、各
検出電極間には、気密容器の角速度に応じた電圧が発生
する。従って、この電圧を検出することによって、ヨー
レートを検出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明のプラズマ式ヨーレートセ
ンサの第1実施形態を示すブロック図である。図1にお
いて、気密容器1は、例えばガラス製であって、その内
部に希薄ガスが封入されている。この希薄ガスとして
は、Ne(数百Torr、Ar又はN 2を少量添加)、Ar、H
e、Hg(5〜10×10-3Torr、Arを2〜3Torr添
加)、Na(4×10-3Torr、Ne−Ar混合ガス)等が
ある。また、気密容器1内には、一対の放電電極2a,
2b、及び一対の検出電極3a,3bがそれぞれ対向配
置されている。各放電電極2a,2bの対向方向と各検
出電極3a,3bの対向方向は、相互に直交している。
【0012】駆動電圧源4は、交流電圧を各放電電極2
a,2bに印加している。これによって、各放電電極2
a,2b間で放電が生じて、気密容器1内の希薄ガスが
電離し、プラズマが形成される。また、放電電極2bが
正電圧と負電圧に交互に入れ替わるので、プラズマの正
イオンと負イオンは、各放電電極2a,2bへと交互に
引き付けられ、交流電圧の半周期毎にそれぞれの移動方
向を反転して、各放電電極2a,2b間でx軸の方向に
往復移動する。プラズマの正イオンと負イオンの移動方
向は、常に反対の方向となる。
【0013】また、駆動電圧源4の交流電圧は、90°
位相遅延器5によって後述する各検出電極3a,3b間
の差電圧(交流)の位相と整合されてから、コンパレー
タ6に加えられる。このコンパレータ6は、正負に交番
する交流電圧に応答して、該交流電圧に同期する方形波
信号を出力する。この方形波信号は、第1サンプリング
回路7に加えられると共に、反転回路8を介して第2サ
ンプリング回路9に加えられる。これに応答して、第1
及び第2サンプリング回路7,9は、交流電圧の半周期
毎に交互にサンプリングを行う。
【0014】一方、差動増幅器11は、各検出電極3
a,3bに接続されており、該各検出電極3a,3b間
の差電圧(交流)を出力する。この交流の差電圧は、バ
ンドパスフィルター12によってDC成分及び高周波成
分を取り除かれ、増幅器13によって増幅されてから、
第1サンプリング回路7に加えられると共に、反転回路
14を介して第2サンプリング回路9に加えられる。
【0015】第1及び第2サンプリング回路7,9は、
上記交流の差電圧をバンドパスフィルター12、増幅器
13及び反転回路14を通じて交互にサンプリングす
る。この結果として、第1及び第2サンプリング回路
7,9からは脈流電圧が出力され、この脈流電圧が整流
器15によって更に整流され、増幅器16によって増幅
されてから出力される。
【0016】さて、この様な構成において、気密容器1
がz軸周りに回動して、該気密容器1にヨーレートが作
用すると、気密容器1内のプラズマの正イオンと負イオ
ンにはそれぞれのコリオリ力が加わる。これらの正イオ
ンと負イオンは、交流電圧に同期して、x軸に沿って相
互に反対方向に往復移動しているので、それぞれのコリ
オリ力もy軸に沿って相互に異なるそれぞれの方向に作
用する。この結果、正イオン及び負イオンは、交流電圧
の半周期毎にそれぞれの移動方向を反転して、各検出電
極3a,3bのうちの相互に異なる側に交番して到達す
る。つまり、正イオンが検出電極3aに到達するとき
に、負イオンが検出電極3bに到達し、正イオンが検出
電極3bに到達するときに、負イオンが検出電極3aに
到達する。従って、各検出電極3a,3b間の差電圧の
極性は、交流電圧の半周期毎に反転している。
【0017】また、気密容器1の角速度が大きく、該気
密容器1に作用するヨーレートが大きい程、プラズマの
正イオンと負イオンに加わるコリオリ力も大きくなるの
で、各検出電極3a,3bに到達する正イオンの量及び
負イオンの量が増加し、各検出電極3a,3b間の差電
圧が大きくなる。従って、各検出電極3a,3b間の差
電圧は、ヨーレートの大きさに対応している。
【0018】第1サンプリング回路7は、交流の差電圧
を入力し、第2サンプリング回路9は、該交流の差電圧
を反転して入力している。また、第1及び第2サンプリ
ング回路7,9は、交流電圧の半周期毎に交互にサンプ
リングを行っている。この結果、第1及び第2サンプリ
ング回路7,9からは、脈流電圧が出力され、この脈流
電圧が整流器15及び増幅器16を通じ直流電圧となっ
て取り出される。この直流電圧は、差電圧に比例するの
で、ヨーレートの大きさに対応している。また、この直
流電圧の極性は、ヨーレートの方向に対応している。従
って、この直流電圧に基づいてヨーレートの大きさと方
向を検出することができる。
【0019】この様に本実施形態では、気密容器1がz
軸周りに回動して、該気密容器1にヨーレートが作用す
ると、プラズマの正イオンと負イオンにそれぞれのコリ
オリ力が加わって、これらの正イオンと負イオンが各検
出電極3a,3bのうちの相互に異なる側に交番して到
達し、各検出電極3a,3b間に該ヨーレートに対応す
る差電圧が発生する。従って、各検出電極3a,3b間
の差電圧に基づいて気密容器1に作用したヨーレートを
検出することができる。
【0020】また、気密容器1に線加速度が作用したと
きには、正イオンと負イオンがそれぞれ一方向にのみ移
動し、各検出電極3a,3bのいずれにおいても、正イ
オンと負イオンが同じ量だけ到達するので、検出電極上
で、線加速度に基づく信号成分がキャンセルされる。
【0021】図2は、本発明のプラズマ式ヨーレートセ
ンサの第2実施形態を示す概略構成図である。
【0022】本実施形態では、気密容器21に希薄ガス
を封入し、この気密容器21内に、一対の放電電極22
a,22b、一対の第1検出電極23a,23b及び一
対の第2検出電極24a,24bをそれぞれ対向配置し
ている。
【0023】駆動電圧源25は、各放電電極22a,2
2b間に電圧を印加して、放電を発生させ、気密容器2
1内にプラズマを形成する。また、各放電電極22a,
22bが正電圧と負電圧に交互に入れ替わるので、プラ
ズマの正イオンと負イオンは、各放電電極22a,22
bへと交互に引き付けられ、各放電電極22a,22b
間でx軸の方向に往復移動する。
【0024】気密容器21がz軸周りに回動して、該気
密容器21にヨーレートが作用すると、プラズマの正イ
オンと負イオンが各第1検出電極23a,23bのうち
の相互に異なる側に交番して到達し、各第1検出電極2
3a,23b間に該ヨーレートに対応する差電圧が発生
する。
【0025】また、気密容器21がy軸周りに回動し
て、該気密容器21にヨーレートが作用すると、プラズ
マの正イオンと負イオンが各第2検出電極24a,24
bのうちの相互に異なる側に交番して到達し、各第2検
出電極24a,24b間に該ヨーレートに対応する差電
圧が発生する。
【0026】第1及び第2電圧検出回路26,27は、
図1の90°位相遅延器5、コンパレータ6、第1及び
第2サンプリング回路7,9、反転回路8、差動増幅器
11、バンドパスフィルター12、増幅器13、反転回
路14、整流器15及び増幅器16等をそれぞれ備えて
いる。
【0027】第1電圧検出回路26は、気密容器21の
z軸周りの回動に伴う第1検出電極23a,23b間の
差電圧に基づいて、ヨーレートに対応する直流電圧を形
成して出力し、また第2電圧検出回路27は、気密容器
21のy軸周りの回動に伴う第2検出電極24a,24
b間の差電圧に基づいて、ヨーレートに対応する直流電
圧を形成して出力する。
【0028】従って、本実施形態では、z軸周りの回動
に伴うヨーレートだけでなく、y軸周りの回動に伴うヨ
ーレートをも同時に検出することができる。
【0029】図3(a)は、本発明のプラズマ式ヨーレ
ートセンサの第3実施形態を示す平面図、図3(b)
は、該センサを示す断面図である。
【0030】本実施形態では、平板体31に、多数の気
密小室32を形成して、これらの気密小室32に希薄ガ
スを封入している。各気密小室32のいずれにおいて
も、図2のセンサと同様に、一対の第1検出電極23
a,23b及び一対の第2検出電極24a,24bをそ
れぞれ対向配置している。各気密小室32の第1検出電
極23a,23bを直列接続し、各気密小室32の第2
検出電極24a,24bを直列接続している。また、各
気密小室32の上下には、一対の放電電極22a,22
bを配置している。
【0031】駆動電圧源25は、各放電電極22a,2
2b間に交流電圧を印加し、各気密小室32毎に、プラ
ズマを形成し、プラズマの正イオンと負イオンをx軸の
方向に往復移動させている。
【0032】第1及び第2電圧検出回路26,27は、
図1の90°位相遅延器5、コンパレータ6、第1及び
第2サンプリング回路7,9、反転回路8、差動増幅器
11、バンドパスフィルター12、増幅器13、反転回
路14、整流器15及び増幅器16等をそれぞれ備えて
いる。第1電圧検出回路26は、直列接続された各気密
小室32の第1検出電極23a,23b全体の電位差を
差電圧として検出し、z軸周りの回動に伴うヨーレート
に対応する直流電圧を形成して出力する。第2電圧検出
回路27は、直列接続された各気密小室32の第2検出
電極24a,24b全体の電位差を差電圧として検出
し、y軸周りの回動に伴うヨーレートに対応する直流電
圧を形成して出力する。
【0033】ここでは、各気密小室32の第1検出電極
23a,23bを直列接続し、各気密小室32の第2検
出電極24a,24bを直列接続しているので、それぞ
れ大きな差電圧が発生し、該各差電圧の検出が容易であ
る。
【0034】尚、各気密小室32の第1検出電極23
a,23bあるいは各気密小室32の第2検出電極24
a,24bを並列接続すれば、各気密小室32の第1検
出電極23a,23bに、あるいは各気密小室32の第
2検出電極24a,24bに大きな電流を発生させるこ
とができる。あるいは、直列接続と並列接続を適宜に組
み合わせて、電圧と電流を共に大きくしても良い。
【0035】図4(a)は、本発明のプラズマ式ヨーレ
ートセンサの第4実施形態を示す概略構成図、図4
(b)は、該センサを示す断面図である。
【0036】図4(a),(b)において、気密容器4
1は、例えば円筒形のガラス製であって、その内部に希
薄ガスが封入されており、この希薄ガスが電離して、プ
ラズマが形成されている。プラズマは、放電によって形
成しても良いし、他の方法によって形成しても構わな
い。放電によってプラズマを形成する場合には、気密容
器41内に一対の放電電極(図示せず)を配置する必要
がある。
【0037】気密容器41内には、内側環状検出電極4
2と外側環状検出電極43が配置されている。また、気
密容器41は、2枚のドーナッツ型永久磁石44,45
間に配置されている。
【0038】電圧検出器46は、内側環状検出電極42
と外側環状検出電極43間の差電圧を検出する。
【0039】この様な構成において、気密容器41及び
各ドーナッツ型永久磁石44,45が矢印の方向に回動
すると、気密容器41内のプラズマの正イオンと負イオ
ンは、各ドーナッツ型永久磁石44,45間の磁界を横
切るので、ローレンツ力を受けて移動する。正イオンに
作用するローレンツ力の方向と負イオンに作用するロー
レンツ力の方向は、相互に異なり、正イオンと負イオン
が相互に異なる方向に移動する。例えば、正イオンが外
側環状検出電極43方向に移動するならば、負イオンが
内側環状検出電極42方向に移動する。従って、気密容
器41が回動して、気密容器41にヨーレートが作用し
たときには、内側環状検出電極42と外側環状検出電極
43間に電圧が発生する。
【0040】気密容器41の角速度が大きく、該気密容
器41に作用するヨーレートが大きい程、正イオンと負
イオンが横切る磁束の量は大きくなる。この磁束の量に
応じてローレンツ力の大きさが決まり、このローレンツ
力の大きさに応じた量の正イオン並びに負イオンが各検
出電極42,43にそれぞれ到達するので、各検出電極
42,43間には、気密容器41のヨーレートの大きさ
に応じた差電圧が発生する。また、この差電圧の極性
は、ヨーレートの方向に対応している。電圧検出器45
は、各検出電極42,43間の差電圧、つまりヨーレー
トの大きさと方向に応じた差電圧を検出して出力する。
【0041】また、内側環状検出電極42と外側環状検
出電極43が共に環状であるため、線加速度の影響を受
けずに済む。すなわち、気密容器41に線加速度が作用
したときには、正イオンと負イオンがそれぞれ一方向に
のみ移動し、各環状検出電極42,43のいずれにおい
ても、正イオンと負イオンが同じ量だけ到達するので、
環状検出電極上で、線加速度に基づく信号成分がキャン
セルされる。
【0042】尚、本実施形態では、気密容器41及び各
ドーナッツ型永久磁石44,45を回動させているが、
各ドーナッツ型永久磁石44,45のみを回動させても
良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、各
電圧印加電極間に電圧を印加することによって、気密容
器内のプラズマの正イオン及び負イオンを移動させてい
る。この状態で、気密容器が回動すると、プラズマの正
イオン及び負イオンに相互に逆方向のコリオリ力が作用
し、一方の検出電極に正イオンが到達し、他方の検出電
極に負イオンが到達する。コリオリ力の大きさに応じた
量の正イオン及び負イオンがそれぞれの検出電極に到達
するので、各検出電極間には、コリオリ力の大きさに応
じた電圧が発生する。従って、この電圧を検出すること
によって、コリオリ力に対応するヨーレートを検出する
ことができる。
【0044】更に、気密容器に線加速度が作用しても、
線加速度に基づく信号成分を容易にキャンセルすること
ができる。
【0045】また、本発明によれば、気密容器及び磁界
発生手段が回動すると、該気密容器内のプラズマの正イ
オン及び負イオンが磁界発生手段によって発生された磁
界(磁束)を横切るので、正イオン及び負イオンローレ
ンツ力が作用し、一方の検出電極に正イオンが到達し、
他方の検出電極に負イオンが到達する。気密容器の角速
度に応じて正イオン及び負イオンが横切る磁束の量が決
まり、この磁束の量に応じてローレンツ力の大きさが決
まり、このローレンツ力の大きさに応じた量の正イオン
並びに負イオンがそれぞれの検出電極に到達するので、
各検出電極間には、気密容器の角速度に応じた電圧が発
生する。従って、この電圧を検出することによって、ヨ
ーレートを検出することができる。
【0046】更に、気密容器に線加速度が作用しても、
線加速度に基づく信号成分を容易にキャンセルすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ式ヨーレートセンサの第1実
施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明のプラズマ式ヨーレートセンサの第2実
施形態を示す概略構成図である。
【図3】(a)は本発明のプラズマ式ヨーレートセンサ
の第3実施形態を示す平面図、(b)は該センサを示す
断面図である。
【図4】(a)は本発明のプラズマ式ヨーレートセンサ
の第4実施形態を示す平面図、(b)は該センサを示す
断面図である。
【符号の説明】
1,21,41 気密容器 2a,2b,22a,22b 放電電極 3a,3b 検出電極 4,25 駆動電圧源 5 90°位相遅延器 6 コンパレータ 7 第1サンプリング回路 8,14 反転回路 9 第2サンプリング回路 11 差動増幅器 12 バンドパスフィルター 13,16 増幅器 15 整流器 23a,23b 第1検出電極 24a,24b 第2検出電極 26 第1電圧検出回路 27 第2電圧検出回路 31 平板体 32 気密小室 42 内側環状検出電極 43 外側環状検出電極 44,45 ドーナッツ型永久磁石 46 電圧検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを封入した気密容器と、 前記気密容器内でプラズマを介在させて対向配置された
    一対の電圧印加電極と、 前記気密容器内でプラズマを介在させて対向配置された
    一対の検出電極とを備え、 前記各電圧印加電極間に電圧を印加することによって、
    前記プラズマの正イオン及び負イオンを移動させ、前記
    気密容器の回動に伴い前記各検出電極間に生じた電圧を
    検出するプラズマ式ヨーレートセンサ。
  2. 【請求項2】 磁界を発生する磁界発生手段と、 プラズマを封入した気密容器と、 前記気密容器内でプラズマを介在させて配置された内側
    環状電極及び外側環状電極とを備え、 前記気密容器及び前記磁界発生手段の回動に伴い前記内
    側環状電極及び前記外側環状電極間に生じた電圧を検出
    するプラズマ式ヨーレートセンサ。
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