JP2000155026A - 太陽位置センサ - Google Patents

太陽位置センサ

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JP2000155026A
JP2000155026A JP10328356A JP32835698A JP2000155026A JP 2000155026 A JP2000155026 A JP 2000155026A JP 10328356 A JP10328356 A JP 10328356A JP 32835698 A JP32835698 A JP 32835698A JP 2000155026 A JP2000155026 A JP 2000155026A
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prism
slope
sun
light
critical angle
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Application number
JP10328356A
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English (en)
Inventor
Makoto Makino
誠 牧野
Masatoshi Shibata
匡利 柴田
Hiroyuki Aiba
裕之 相場
Mitsuhiro Sanuki
光洋 佐貫
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S50/00Arrangements for controlling solar heat collectors
    • F24S50/20Arrangements for controlling solar heat collectors for tracking
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/47Mountings or tracking

Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の悪条件下において正確な太陽の方向を検
出できる安価な太陽位置センサを提供する。 【解決手段】底面に対して臨界角に等しい傾斜又は臨界
角前後の所定範囲の傾斜を有する第1斜面2aが形成さ
れた第1プリズム1aと、該第1プリズムの第1斜面か
ら入射された光を電気信号に変換する第1光検出素子6
aと、底面に対して臨界角に等しい傾斜又は臨界角前後
の所定範囲の傾斜を有する第2斜面2bが形成された第
2プリズム1bであって、該第2プリズムを底面に垂直
な線を軸として180度回転させるとすれば該第2斜面
が前記第1プリズムの第1斜面に平行になるように配置
された第2プリズム1bと、該第2プリズムの第2斜面
から入射された光を電気信号に変換する第2光検出素子
6bと、前記第1光検出素子及び前記第2光検出素子か
らの信号に基づいて太陽の方向を表す信号を生成する太
陽方向信号生成手段8、9、とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽を追尾しなが
ら太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽追
尾式発電システムで使用される太陽位置センサに関し、
特に太陽の方向を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽光発電システムとして、平板
式発電システムと追尾式発電システムとが知られてい
る。平板式発電システムは、例えば家屋の屋根に平面的
に配列された太陽電池パネルから電力を取り出すように
構成されている。この平板式発電システムでは、光電変
換を行うためのソーラーセルは固定的に配置されている
ので、太陽の方位及び仰角によっては太陽光の多くがロ
スされ、実質の有効発電時間が短いという欠点がある。
【0003】一方、太陽追尾式発電システムは、例えば
図4に示すように、支柱10に回動自在に支持されたフ
レーム11に複数の発電モジュール12から成る発電ユ
ニット13が取り付けられて構成されている。各発電モ
ジュール12は、図示しない複数のソーラーセルを備え
ており、各ソーラーセルで発生された直流電力は積算さ
れてこの発電モジュール12の外部に出力される。な
お、集光式を採用する太陽追尾式発電システムでは、上
記発電モジュール12の表面に各ソーラーセルに対応す
る集光レンズが設けられており、このレンズで集光され
た光がソーラーセルに照射される。
【0004】この太陽追尾式発電システムでは、例えば
各発電モジュール12が電気的に直列に接続されてい
る。従って、各発電モジュール12からの直流電力は積
算され、発電ユニット13の発生電力として導線14を
介してインバータ15に供給される。インバータ15
は、入力された直流電力を交流電力に変換する。このイ
ンバータ15から出力される交流電力が消費に供され
る。
【0005】支柱10の下端部には、フレーム11全体
を方位角方向に回動させるためのアジマスアクチュエー
タ17が設けられている。このアジマスアクチュエータ
17はモータ18によって駆動される。また、支柱10
の上端部には、フレーム11全体を仰角方向に回動させ
るためのリニアアクチュエータ19が設けられている。
このリニアアクチュエータ19はモータ20によって駆
動される。
【0006】また、フレーム11の所定部位(図4中の
上方)には、太陽の方向を検出するための太陽位置セン
サ21が設けられている。この太陽位置センサ21から
得られる太陽の方向を表す信号は、制御装置16に供給
される。
【0007】制御装置16は、太陽位置センサ21から
の信号に基づいてアジマスアクチュエータ17及びリニ
アアクチュエータ19を作動させるための追尾制御信号
を生成する。この追尾制御信号は、モータドライバ22
を介してモータ18及びモータ20に供給される。モー
タ18及び20は、この追尾制御信号に応じて回転する
ことによりフレーム11に取り付けられた発電ユニット
13を動かす。これにより、発電ユニット13の受光面
が常に太陽に垂直に対向するように、つまり太陽を追尾
するように制御される。従って、この太陽追尾式発電シ
ステムでは、太陽光が存在する限りは発電が行われるの
で、実質の有効発電時間が長くなるという利点がある。
【0008】このような太陽追尾式発電システムで使用
される太陽位置センサの一例が、例えば米国特許USP
5317145に開示されている。この太陽位置センサ
は、図5に示すように、遮蔽柱50、光検出素子(Cd
s)52a及び52b、並びに比較回路53から構成さ
れている。遮蔽柱50は、先端部が四角錐になるように
面取りされた四角柱で構成されている。この遮蔽柱50
の1つの側面には凹部51aが形成されており、この凹
部51aには光検出素子52aが取り付けられている。
また、遮蔽柱50の上記側面に対向する側面に凹部51
bが形成されており、この凹部51bに光検出素子52
bが取り付けられている。
【0009】光検出素子52a及び52bは、それぞれ
入射された光を電気信号に変換して比較回路53に供給
する。比較回路53は、光検出素子52aからの信号と
光検出素子52bからの信号とを比較し、比較結果を表
す信号を制御装置16に供給する。制御装置16は、こ
の比較結果を表す信号によって太陽の方向を認識し、上
述したように、発電ユニット13に太陽を追尾させる。
【0010】この太陽位置センサでは、図6(A)に示
すように、遮蔽柱50が太陽の方向を向いている時は、
太陽光は遮蔽柱50の側面に平行に進む。従って、光検
出素子52a及び52bにそれぞれダイレクトに太陽光
が入射される。この場合、各光検出素子52a及び52
bに入射される光の強さは等しいので、比較回路53は
光検出素子52aからの信号と光検出素子52bからの
信号とが等しいことを表す信号を出力する。これによ
り、制御装置16は、遮蔽柱50が太陽の方向を向いて
いることを認識できる。
【0011】一方、図6(B)に示すように、遮蔽柱5
0の方向が太陽の方向から角度φだけずれているとき
は、光検出素子52bには光が照射されるが、光検出素
子52aは遮蔽柱50の影になる。従って、比較回路5
3は、光検出素子52bからの信号が光検出素子52a
からの信号より大きいことを表す信号を出力する。これ
により、制御装置16は、遮蔽柱50の方向が太陽の方
向からずれていることを認識できる。この場合、制御装
置16は、角度φがゼロになる方向にモータ18及び2
0を回転させるための追尾制御信号を生成する。
【0012】このようにして、制御装置16は、比較回
路53からの信号に基づいて発電ユニット13が常に太
陽に垂直に対向するように制御し、以て発電ユニット1
3に太陽を追尾させる。なお、上記の例では、説明を簡
単にするために遮蔽柱50の対向する2つの側面に各光
検出素子52a及び52bを設ける構成としたが、実際
には遮蔽柱50の他の2つの側面にも上記と同様の光検
出素子が設けられ、太陽の仰角方向及び方位角方向のず
れを検出できるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
る太陽位置センサは、遮蔽柱の側面に光検出素子を取り
付けるための凹部を設けなければならず、製造にコスト
がかかると共に、一定の品質を確保するのが困難である
という問題がある。また、光検出素子は外界に曝される
ので、防水タイプの高価なものを使用しなければなら
ず、光検出素子自体が高価になるという問題がある。
【0014】また、光検出素子は、太陽からの直射光の
みならず散乱光にも反応するので、2つの光検出素子か
らの信号の差が小さくなる。そのため、太陽の方向を高
精度で検出できないという問題がある。また、例えば建
物からの反射光がある環境では、光検出素子は、その反
射光に反応してしまうので太陽の方向を検出できないと
いう問題がある。更に、光検出素子は外部に露出するよ
うに配置されているので、この光検出素子に異物が付着
する場合がある。この場合は、太陽位置センサは太陽の
方向を検出できない。
【0015】更に、2つの光検出素子からの信号の差に
基づいて太陽の方向を検出するために、光検出素子の特
性にバラツキがあると正確な太陽の方向を検出できない
という問題がある。
【0016】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、種々の悪条件下に
おいて正確な太陽の方向を検出できる安価な太陽位置セ
ンサを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る太陽位置セ
ンサは、上記目的を達成するために、底面に対して臨界
角に等しい傾斜又は臨界角前後の所定範囲の傾斜を有す
る第1斜面が形成された第1プリズムと、該第1プリズ
ムの第1斜面から入射された光を電気信号に変換する第
1光検出素子と、底面に対して臨界角に等しい傾斜又は
臨界角前後の所定範囲の傾斜を有する第2斜面が形成さ
れた第2プリズムであって、該第2プリズムを底面に垂
直な線を軸として180度回転させるとすれば該第2斜
面が前記第1プリズムの第1斜面に平行になるように配
置された第2プリズムと、該第2プリズムの第2斜面か
ら入射された光を電気信号に変換する第2光検出素子
と、前記第1光検出素子及び前記第2光検出素子からの
信号に基づいて太陽の方向を表す信号を生成する太陽方
向信号生成手段、とを備えている。
【0018】上記臨界角前後の所定範囲の傾斜として
は、この太陽位置センサに要求される精度に応じて任意
に定めることができる。例えば、0.1゜毎に太陽の方
向を検出する太陽位置センサでは、臨界角の前後0.1
゜より小さい傾斜とすることができる。
【0019】この太陽位置センサによれば、第1プリズ
ムの第1斜面に照射される光の入射角が臨界角より小さ
ければ、その光は第1プリズムの内部に入射され、そう
でなければ、その光は第1斜面で全反射される。第1プ
リズムに入射された光は、第1光検出素子で電気信号に
変換される。同様に、第2プリズムの第2斜面に照射さ
れる光の入射角が臨界角より小さければ、その光は第2
プリズムの内部に入射され、そうでなければ、その光は
第2斜面で全反射される。第2プリズムに入射された光
は、第2光検出素子で電気信号に変換される。
【0020】ところで、第1プリズムと第2プリズムと
は、仮に第2プリズムを底面に垂直な線を軸として18
0度回転させるとすれば第2斜面が第1プリズムの第1
斜面に平行になるように配置されている。
【0021】従って、今、第1斜面及び第2斜面の傾斜
がそれぞれ底面に対して臨界角に等しくなるように構成
(第1の構成という)されているとすれば、この太陽位
置センサが太陽の方向を向いている状態(底面に立てた
垂線の方向が太陽の方向に一致する状態。以下同じ)で
は、第1斜面に照射された光は該第1斜面に沿って進行
するので第1光検出素子に到達しない。同様に、第2斜
面に照射された光は該第2斜面に沿って進行するので第
2光検出素子に到達しない。従って、第1及び第2光検
出素子の何れからも信号が得られず、これにより、太陽
位置センサが太陽に向いていることを認識できる。
【0022】太陽位置センサが太陽の方向からずれるこ
とにより、照射された光が第1プリズムの第1斜面で全
反射される状態になると、第2プリズムの第2斜面に照
射された光は該第2プリズム内に入射される。一方、照
射された光が第1プリズムの第1斜面から該第1プリズ
ムに入射される状態になると、第2プリズムの第2斜面
では照射された光が全反射される。従って、第1光検出
素子及び第2光検出素子からの信号を比較することによ
り、二次元空間における太陽位置センサの方向が太陽の
方向からずれているかどうか及びずれの方向を認識でき
る。
【0023】また、第1及び第2斜面がそれぞれ底面に
対して臨界角より微少角度θだけ大きくなるように構成
(第2の構成という)されている場合は、この太陽位置
センサが太陽の方向に向いている状態では、第1及び第
2斜面で全反射が起こる。従って、第1及び第2光検出
素子の何れからも信号が得られないので、これにより太
陽位置センサが太陽に向いていることを認識できる。
【0024】また、第1及び第2斜面がそれぞれ底面に
対して臨界角より微少角度θだけ小さくなるように構成
(第3の構成という)されている場合は、この太陽位置
センサが太陽の方向に向いている状態では、第1及び第
2斜面に照射された光はそれぞれ第1及び第2プリズム
に入射される。従って、第1及び第2光検出素子の何れ
からも信号が得られるので、これにより太陽位置センサ
が太陽に向いていることを認識できる。
【0025】第2及び第3の構成の場合、太陽位置セン
サが太陽の方向から微少角度θ以上ずれることにより、
上記第1の構成の場合と同様の動作が行われる。これら
第2及び第3の構成によれば、太陽位置センサが太陽の
方向に向いていることを検出するためのマージンが広が
るので、安定して太陽の方向を検出できる。
【0026】また、この太陽位置センサは、底面に対し
て臨界角に等しい傾斜又は臨界角前後の所定範囲の傾斜
を有する第3斜面が形成された第3プリズムであって、
該第3プリズムを底面に垂直な線を軸として90度回転
させるとすれば該第3斜面が前記第1プリズムの第1斜
面又は前記第2プリズムの第2斜面に平行になるように
配置された第3プリズムと、該第3プリズムの第3斜面
から入射された光を電気信号に変換する第3光検出素子
と、底面に対して臨界角に等しい傾斜又は臨界角前後の
所定範囲の傾斜を有する第4斜面が形成された第4プリ
ズムであって、該第4プリズムを底面に垂直な線を軸と
して180度回転させるとすれば該第4斜面が前記第3
プリズムの第3斜面に平行になるように配置された第4
プリズムと、該第4プリズムの第4斜面から入射された
光を電気信号に変換する第4光検出素子、とを更に備
え、前記太陽方向信号生成手段は、前記第1光検出素
子、前記第2光検出素子、前記第3光検出素子及び前記
第4光検出素子からの信号に基づいて太陽の方向を表す
信号を生成するように構成できる。
【0027】この太陽位置センサは、上記第1プリズム
及び第2プリズムのペアと同様に配置された第3プリズ
ム及び第4プリズムのペアを、第1プリズム及び第2プ
リズムのペアの配置に直交する方向に配置することによ
り構成されている。これにより、三次元空間における太
陽位置センサが太陽の方向からずれているかどうか及び
ずれの方向を認識することができる。
【0028】また、この太陽位置センサは、前記第1プ
リズム、第2プリズム、第3プリズム及び第4プリズム
を覆う光透過性のカバーを更に備えて構成できる。この
構成によれば、各プリズムの斜面を傷や汚れから保護す
ることができるので、太陽位置センサの性能低下を防止
できる。
【0029】更に、前記第1光検出素子、前記第2光検
出素子、前記第3光検出素子及び前記第4光検出素子の
各受光面は、それぞれ前記第1プリズム、第2プリズ
ム、第3プリズム及び第4プリズムの底面に密着するよ
う構成できる。この構成によれば、各光検出素子の受光
面が外界に曝されないので安価なタイプの光検出素子を
使用でき、また、従来のような異物の付着によって太陽
の方向を検出できなくなるという事態も発生しない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
太陽位置センサを、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0031】この太陽位置センサは、図1(A)の平面
図及び図1(B)の側面図に示すように、第1プリズム
1a、第2プリズム1b、第3プリズム1c、第4プリ
ズム1d、不透明樹脂4、第1光検出素子6a、第2光
検出素子6b、第3光検出素子6c、第4光検出素子6
d、基板7、検出回路8及びA/D変換器9から構成さ
れている。
【0032】第1プリズム1a、第2プリズム1b、第
3プリズム1c及び第4プリズム1dは、それぞれ屈折
率が同一の例えば透明樹脂で構成されている。各プリズ
ムは、底面が直角二等辺三角形を有する三角柱に斜面が
形成されて構成されている。第1プリズム1a、第2プ
リズム1b、第3プリズム1c及び第4プリズム1dに
形成された斜面を、それぞれ第1斜面2a、第2斜面2
b、第3斜面2c及び第4斜面2dと呼ぶ。
【0033】第1プリズム1aに形成された第1斜面2
aの底面3に対する傾斜は、第1プリズム1aの臨界角
に等しい。他の第2プリズム1b、第3プリズム1c及
び第4プリズム1dについても同様である。臨界角は、
各プリズムを構成する透明樹脂の材質によって決定され
る。
【0034】上記のように構成される第1プリズム1
a、第2プリズム1b、第3プリズム1c及び第4プリ
ズム1dは、それぞれの底面3を同一平面上に有するよ
うに配置され、図1(A)に示すように、各プリズムの
直交する面が、不透明樹脂4を挟んで隣り合うプリズム
の直交する面に接着されている。不透明樹脂4は、1つ
のプリズムに入射された光が、更に他のプリズムに入射
されるのを防止する。
【0035】第1光検出素子6a、第2光検出素子6
b、第3光検出素子6c及び第4光検出素子(Cds)
6dは、その受光面に入射された光を電気信号に変換す
る。第1光検出素子6a、第2光検出素子6b、第3光
検出素子6c及び第4光検出素子6dは、例えば表面実
装により高い精度で基板7に取り付けられている。この
構成により、実装コストの低減が図られている。
【0036】また、各光検出素子の受光面は各プリズム
の底面3に密着されている。これにより、各光検出素子
の受光面が外界に曝されないので安価なタイプの光検出
素子を使用でき、また、従来のように異物の付着によっ
て太陽の方向を検出できなくなるという事態も発生しな
い。各光検出素子で生成された信号は検出回路8に供給
される。
【0037】検出回路8は、例えばホイートストンブリ
ッジ回路で構成することができる。この検出回路8は、
第1光検出素子6a、第2光検出素子6b、第3光検出
素子6c及び第4光検出素子6dからの各信号を検出し
A/D変換器9に供給する。A/D変換器9は、検出回
路8からのアナログ信号をデジタル信号に変換して制御
装置16に供給する。制御装置16は、この比較結果を
表す信号によって太陽の方向を認識し、上述したよう
に、発電ユニット13に太陽を追尾させる。なお、上記
検出回路8を省略し、各光検出素子からのアナログ信号
を直接デジタル信号に変換するように構成することもで
きる。
【0038】この太陽位置センサは、従来の技術の欄で
説明したような太陽追尾式システム(図4参照)のフレ
ーム11の所定部位に取り付けられる。この際、例えば
第1斜面2a及び第2斜面2bが仰角方向の面(垂直
面)と直交し、第3斜面2c及び第4斜面2dが方位角
方向の面(水平面)と直交するように取り付けられる。
このように取り付けられた太陽位置センサの動作を図3
(A)及び図3(B)を参照しながら説明する。なお、
図3(A)及び図3(B)は、図1(A)の矢印AAで
切断した側面図である。
【0039】この太陽位置センサでは、図3(A)に示
すように、太陽位置センサが太陽の方向を向いている時
は、第1斜面2a、第2斜面2b、第3斜面2c及び第
4斜面2dに照射された太陽光の入射角は、各斜面に対
して臨界角となる。従って、太陽光は各斜面に沿って進
行するので各プリズム内には入射されない。その結果、
各光検出素子から信号は出力されず、A/D変換器9か
らはその旨の信号が制御装置16に供給される。
【0040】一方、図3(B)に示すように、太陽位置
センサが方位角が増加する方向(例えば右側方向)に角
度αだけ傾いた場合は、第3斜面2cを照射する光は全
反射され、第4斜面2dを照射する光は第4プリズム1
dに入射される。従って、第3光検出素子6cは信号を
出力せず、第4光検出素子6dは信号を出力する。これ
らの信号の状態は、検出回路8で検出され、A/D変換
器9でデジタル信号に変換されて制御装置16に供給さ
れる。これにより、制御装置16は、太陽位置センサ
(発電ユニット13)が太陽の方向から方位角が増加す
る方向にずれていることを認識できる。
【0041】この場合、制御装置16は、方位角が減少
する方向にアジマスアクチュエータ17のモータ18を
回転させるための追尾制御信号を生成する。この信号は
モータドライバ22を介してモータ18に供給される。
これにより、発電ユニット13の仰角が太陽の方向を向
くように動かされ、以て太陽が追尾される。なお、以上
は方位角について説明したが、仰角についても同様であ
る。
【0042】以上説明した実施の形態では、4つのプリ
ズムを使用して三次元空間における太陽の位置を検出で
きるように構成したが、二次元空間における太陽の方向
だけを知ることができればよいアプリケーションでは、
第1プリズム1a及び第2プリズム1bだけ、又は第3
プリズム1c及び第4プリズム1dだけを備えて構成す
ることもできる。
【0043】また、上記の実施の形態では、三角柱に斜
面を設けることによりプリズムを構成したが、プリズム
の形状は三角柱に限らず、例えば円柱、楕円柱、四角柱
といった種々の形状の柱に斜面を設けた構成とすること
ができる。
【0044】また、上記傾斜の角度は、臨界角を微少角
θだけ増加又は減少させた角度であってもよい。太陽位
置センサが太陽の方向に向いていることを検出するため
のマージンが広がるので、安定して太陽の方向を検出で
きる。
【0045】また、上記太陽位置センサは、図2に示す
ように、第1プリズム1a、第2プリズム1b、第3プ
リズム1c及び第4プリズム1dを覆うようなカバー5
を更に設けて構成することができる。このカバー5は、
例えば透明樹脂を釣り鐘状に成形することにより構成で
きる。このカバー5を設けることにより、各プリズムの
斜面を傷や汚れから保護することができる。また、各プ
リズムの斜面が外界に露出されている場合は、水に濡れ
ることにより臨界角が変化してしまうおそれがあるが、
このカバー5を備えることによりこのような問題は解消
される。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
種々の悪条件下において正確な太陽の方向を検出できる
安価な太陽位置センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る太陽位置センサの構
成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る太陽位置センサの変
形例の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る太陽位置センサの動
作を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る太陽位置センサを適
用できる従来の太陽追尾式発電システムの構成を示す図
である。
【図5】従来の太陽位置センサの一例を示す図である。
【図6】従来の太陽位置センサの動作を説明するための
図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d プリズム 2a、2b、2c、2d 斜面 3 底面 4 不透明樹脂 5 カバー 6a、6b、6c、6d 光検出素子 7 基板 8 検出回路 9 A/D変換器 10 支柱 11 フレーム 12 発電モジュール 13 発電ユニット 14 導線 15 インバータ 16 制御装置 17 アジマスアクチュエータ 18 モータ 19 リニアアクチュエータ 20 モータ 21 太陽位置センサ 22 モータドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相場 裕之 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 佐貫 光洋 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5F051 JA10 JA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底面に対して臨界角に等しい傾斜又は臨界
    角前後の所定範囲の傾斜を有する第1斜面が形成された
    第1プリズムと、 該第1プリズムの第1斜面から入射された光を電気信号
    に変換する第1光検出素子と、 底面に対して臨界角に等しい傾斜又は臨界角前後の所定
    範囲の傾斜を有する第2斜面が形成された第2プリズム
    であって、該第2プリズムを底面に垂直な線を軸として
    180度回転させるとすれば該第2斜面が前記第1プリ
    ズムの第1斜面に平行になるように配置された第2プリ
    ズムと、 該第2プリズムの第2斜面から入射された光を電気信号
    に変換する第2光検出素子と、 前記第1光検出素子及び前記第2光検出素子からの信号
    に基づいて太陽の方向を表す信号を生成する太陽方向信
    号生成手段、とを備えた太陽位置センサ。
  2. 【請求項2】底面に対して臨界角に等しい傾斜又は臨界
    角前後の所定範囲の傾斜を有する第3斜面が形成された
    第3プリズムであって、該第3プリズムを底面に垂直な
    線を軸として90度回転させるとすれば該第3斜面が前
    記第1プリズムの第1斜面又は前記第2プリズムの第2
    斜面に平行になるように配置された第3プリズムと、 該第3プリズムの第3斜面から入射された光を電気信号
    に変換する第3光検出素子と、 底面に対して臨界角に等しい傾斜又は臨界角前後の所定
    範囲の傾斜を有する第4斜面が形成された第4プリズム
    であって、該第4プリズムを底面に垂直な線を軸として
    180度回転させるとすれば該第4斜面が前記第3プリ
    ズムの第3斜面に平行になるように配置された第4プリ
    ズムと、 該第4プリズムの第4斜面から入射された光を電気信号
    に変換する第4光検出素子、とを更に備え、 前記太陽方向信号生成手段は、前記第1光検出素子、前
    記第2光検出素子、前記第3光検出素子及び前記第4光
    検出素子からの信号に基づいて太陽の方向を表す信号を
    生成する請求項1に記載の太陽位置センサ。
  3. 【請求項3】前記第1プリズム、第2プリズム、第3プ
    リズム及び第4プリズムを覆う光透過性のカバーを更に
    備えた請求項2に記載の対応追尾センサ。
  4. 【請求項4】前記第1光検出素子、前記第2光検出素
    子、前記第3光検出素子及び前記第4光検出素子の各受
    光面は、それぞれ前記第1プリズム、第2プリズム、第
    3プリズム及び第4プリズムの底面に密着されている請
    求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の太陽位置セン
    サ。
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