JP2000153950A - シート仕分け装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート仕分け装置及び画像形成装置

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JP2000153950A
JP2000153950A JP10329448A JP32944898A JP2000153950A JP 2000153950 A JP2000153950 A JP 2000153950A JP 10329448 A JP10329448 A JP 10329448A JP 32944898 A JP32944898 A JP 32944898A JP 2000153950 A JP2000153950 A JP 2000153950A
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sheet
shift
roller
conveying
holding
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JP10329448A
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English (en)
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Koji Yoshie
幸二 吉江
Hiroyuki Wakabayashi
裕之 若林
Masato Hattori
真人 服部
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Konica Minolta Inc
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Collation Of Sheets And Webs (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置より排出されるシートを仕分け
るシート仕分け装置における従来のものの問題点を改善
し、シート整列性が良く、確実な仕分けができるシート
仕分け装置を提供する。 【解決手段】 シート搬送方向に略直交する方向にシー
トSを挟持してシフトさせるシフト手段70と、シフト
手段70を第1の位置から第2の位置への往復動作、及
びシフト手段70を挟持、解除動作をさせる駆動手段と
を有し、シフト手段70は、シートSを挟持するための
シート上面挟持用上ローラ部材79Aとシート下面挟持
用下ローラ部材79Bとを有し、これら二つのローラ部
材のうち少なくとも一方のローラ部材は、揺動部材77
A,77Bにより揺動可能に支持されてシートSを挟持
及び解除可能であり、かつ、揺動部材77A,77Bに
回転可能に支持されているシート仕分け装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、これらの複合機等の画像形成装置に
より画像が記録された記録紙を、設定枚数毎に仕分けて
排紙皿上に積載するシート仕分け装置及びシート仕分け
装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置によ
り画像を記録されたシートを、複数枚で1セットになる
プリントが、複数組連続的に排出される場合(ソートモ
ード)や、同じ原稿に対し複数枚ずつ連続してコピーし
て複数枚より成る原稿を複数組コピーを行う場合(グル
ープモード)等においては、予め設定した排出枚数毎に
記録紙を自動的に仕分けるシート仕分け装置があれば仕
分けに人手を要せず便利である。
【0003】また、画像形成装置より排紙される画像記
録済の複数枚のシートを、コピー部数ごとに丁合してス
テープル手段により綴じ合わせる装置としてフィニッシ
ャと呼ばれるシート後処理装置が利用される。このフィ
ニッシャは画像形成装置本体と機能が接続されていて、
コピープロセスのシーケンス作動に対応して駆動される
ようになっている。このフィニッシャには、ステープル
手段の他にシート仕分け手段(シフト手段)も備えたも
のがある。ステープル処理を必要としないシートは、該
シフト手段により各シート束毎にシート搬送方向と直交
する方向にシフトされて排紙皿上に排出される。
【0004】この目的のためのシート仕分け装置として
は、排紙皿をシート排出方向に対して左右に移動できる
ようにし、所定枚数の1セット分のシートの排出が終わ
る毎に排紙皿を移動させることにより、シートを設定し
た枚数のセット毎に互い違いに積載されるようにした仕
分け装置が知られている(特開昭61−217464号
公報他)。この場合、排紙皿の移動には、偏心カム等が
使用される。
【0005】また、排紙皿を、排紙皿面内で所定角度回
動させて、1セットずつのシート束が互いに所定角度ず
れた状態で積載されるようにしたシート仕分け装置も知
られている。
【0006】このほか、複数の排紙皿(ビン)を設けて
設定枚数毎に排出口に対向する排紙皿を切り換えるよう
にしたソータも使用されている。
【0007】上記の各装置では、何れもシートが排紙皿
上に積載された状態で排紙皿を移動させる必要があり、
装置が複雑、大型になり、かつ消費電力も多くなる等の
欠点がある。特に、約2000枚のシートを積載可能な
排紙皿をシフトさせるには、大出力の駆動用モータが必
要になる。また、シートを積載した排紙皿を左右にシフ
ト移動させることにより、排紙皿上に積載されたシート
が崩れて不揃いになり仕分け区分が不可能になったり、
排紙皿上からシートが落下するという問題が発生する。
【0008】さらに、画像形成装置の排出ローラ対より
排紙受台上に排出されるシートを、該シートを圧接挟持
する排出ローラ対がその軸方向に所定量往復移動するこ
とにより、排紙受台上で設定枚数毎に互いに位置をずら
せて積載し、シートを仕分けるシート仕分け装置が知ら
れている(特開昭61−33459号公報)。このシー
ト仕分け装置では、排出中のシートを挟持し、互いに圧
接して駆動回転する排出ローラ対をその軸方向に移動さ
せるため、駆動伝達機構が複雑になるという問題があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置の排紙部
から搬出された記録済みのシートを受け取り、シート搬
送経路に沿ってシートを搬送し、該シートを所定枚数毎
にシート搬送方向に略直交する方向にシフトして、排紙
皿上に排出するシート仕分け装置において、シートをシ
フトさせるシフト手段は、1対のグリップ手段によりシ
ートを挟持して、シート搬送方向に略直交する方向に、
シート搬送路であるシフト開始の第1の位置から、シフ
ト終了の第2の位置へ往復動作させる。
【0010】従来のシート仕分け装置では、第2の位置
に到達する直前又は、第2の位置で、シフト手段は、前
記1対のグリップ手段がシートの挟持を解除し、シート
面から待避、離間している。
【0011】このため、慣性でシフトしているシートが
飛んでしまい、シフト処理済みのシートの整列性が乱れ
る。
【0012】本発明は、画像形成装置より排出されるシ
ートを仕分けるシート仕分け装置における従来のものの
上述の欠点を除去し、シート整列性の良い、確実な仕分
けができるシート仕分け装置を提供することを目的とす
る。また、シート後処理装置の昇降排紙皿上に大量のシ
ートを仕分けして積載可能にするシート仕分け装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のシート仕分け装置は、画像形成装置の排紙部から搬
出された記録済みのシートを受け取り、シート搬送経路
に沿ってシートを搬送し、該シートを所定枚数毎にシー
ト搬送方向に略直交する方向にシフトして、排紙皿上に
排出するシート仕分け装置において、シート搬送方向に
略直交する方向にシートを挟持してシフトさせるシフト
手段と、前記シフト手段を第1の位置から第2の位置へ
の往復動作、及び前記シフト手段を挟持、解除動作をさ
せる駆動手段とを有し、前記シフト手段は、シートを挟
持するためのシート上面挟持用上ローラ部材とシート下
面挟持用下ローラ部材とを有し、これら二つのローラ部
材のうち少なくとも一方のローラ部材は、揺動部材によ
り揺動可能に支持されてシートを挟持及び解除可能であ
り、かつ、前記揺動部材に回転可能に支持されているこ
とを特徴とするものである(請求項1)。
【0014】また、上記課題を解決する本発明のシート
仕分け装置は、画像形成装置の排紙部から搬出された記
録済みのシートを受け取り、シート搬送経路に沿ってシ
ートを搬送し、該シートを所定枚数毎にシート搬送方向
に略直交する方向にシフトして、排紙皿上に排出するシ
ート仕分け装置において、シート搬送方向に略直交する
方向にシートを挟持してシフトさせるシフト手段と、前
記シフト手段のシート搬送方向下流側に駆動回転する搬
送手段と、前記シフト手段を第1の位置から第2の位置
への往復動作、前記シフト手段を挟持、解除動作をさせ
る駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有
し、前記シフト手段は、シート搬送路であるシフト開始
の第1の位置から、シフト終了の第2の位置へ移動する
過程及び第2の位置での停止中は、前記駆動手段により
シートを挟持することを特徴とするものである(請求項
4)。
【0015】さらに、上記課題を解決する本発明の画像
形成装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の
シート仕分け装置を備えていることを特徴とするもので
ある(請求項5)。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明のシート仕分け装置
を備えたシート後処理装置を添付図面に基づいて説明す
る。
【0017】図1はシート後処理装置(フィニッシャ)
FSと自動原稿送り装置DFとを備えた画像形成装置A
の全体構成図である。
【0018】図示の画像形成装置Aは、画像読み取り部
1、画像処理部2、画像書き込み部3、画像形成部4、
カセット給紙部5、大容量給紙部(LCT)6、定着装
置7、排紙部8、自動両面コピー給紙部(ADU)9を
備えている。
【0019】画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り
装置DFが搭載されている。画像形成装置Aの図示の左
側面の排紙部8側には、シート後処理装置(フィニッシ
ャ)FSが連結されている。
【0020】自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置さ
れた原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り部(走査
露光装置)1の光学系により原稿の片面又は両面の画像
が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれ
る。
【0021】CCDイメージセンサ1Aにより光電変換
されたアナログ信号は、画像処理部2において、アナロ
グ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処
理等を行った後、画像書き込み部3に信号を送る。
【0022】画像書き込み部3においては、半導体レー
ザからの出力光が画像形成部4の感光体ドラムに照射さ
れ、潜像を形成する。画像形成部4においては、帯電、
露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行わ
れ、カセット給紙部5又は大容量給紙部6から搬送され
た記録紙Sに画像が転写される。画像を担持した記録紙
Sは、定着装置7により定着され、排紙部8からシート
後処理装置FSに送り込まれる。或いは搬送路切り替え
板8Aにより自動両面コピー給紙部9に送り込まれた片
面画像処理済みの記録紙Sは再び画像形成部4におい
て、両面画像処理後、排紙部8からシート後処理装置F
Sに送り込まれる。
【0023】シート後処理装置FSには、図示の上段か
ら、固定排紙皿81、表紙給紙手段40、シフト処理搬
送部(大容量排紙搬送部)20、第1シート積載部(ス
タック手段)30、ステープル手段50、折り手段60
が、ほぼ垂直方向に縦列配置されている。
【0024】シート後処理装置FSの図示右上方には入
口搬送部10が配置されている。また、シート後処理装
置FSの図示左側面には、端綴じ及びシフト処理済みの
シートを積載する昇降排紙皿82と、中綴じ及び折り処
理済みのシートを積載する固定排紙皿83とが配置され
ている。
【0025】図2は、シート仕分け装置を備えたシート
後処理装置FSのシート搬送経路を示す模式図、図3は
シート後処理装置FSの上部機構を示す断面図である。
【0026】シート後処理装置FSは画像形成装置Aか
ら搬出された記録紙Sの受け入れ部11が画像形成装置
Aの排紙部8と合致するよう位置と高さを調節して設置
されている。
【0027】受け入れ部11の入口部ローラ対12のシ
ート搬送下流に接続する記録紙Sの搬送路は、上段の第
1搬送路と中段の第2搬送路および下段の第3搬送
路の3系統に分岐されていて、切り替えゲートG1、
G2の占める角度の選択により記録紙Sが何れかの搬送
路に給送されるようになっている。
【0028】(1)第1搬送路(ノンステープル、ノ
ンソートモード、装置上部の固定排紙皿81に排紙) 画像形成装置Aから排出された画像形成済みの記録紙S
は、受け入れ部11に導入され、入口部ローラ対12に
より搬送されて、上方の第1の切り替えゲートG1の右
方の通路13を通過して、上方の搬送ローラ対14(駆
動ローラ14A、従動ローラ14B)及び搬送ローラ対
15に挟持されて搬送されて上昇して、更に排出ローラ
対16に挟持されて機外上部の固定排紙皿81上に排出
され、順次積載される。
【0029】このシート搬送過程では、切り替えゲート
G1はソレノイドSD1の駆動により揺動され、通路1
7を閉止し、通路13を開放状態にして、記録紙Sの固
定排紙皿81への通過を可能にする。
【0030】この固定排紙皿81には最大約200枚の
記録紙Sを収容することが可能であり、シート後処理装
置FSの上部から容易に取り出すことができる。
【0031】(2)第2搬送路(シフト処理モード又
はノンソートモード、昇降排紙皿82に排紙) この搬送モードに設定されると、切り替えゲートG1は
ソレノイドSD1がオフの状態で、通路13を閉止し、
通路17を開放状態に保持し、記録紙Sの通路17の通
過を可能にする。
【0032】画像形成装置Aから排出された画像形成済
みの記録紙Sは、受け入れ部11、入口部ローラ対12
を通過し、切り替えゲートG1の下方に開放状態に形成
された通路17を通過して、搬送ローラ対18に挟持さ
れて、第2搬送路である斜め下方の第2の切り替えゲ
ートG2の上方の通路21を通過して、搬送ローラ対2
2に挟持され、通路23を経て、シフト手段70、搬送
ローラ対24に挟持され、通路25を経て、排出ローラ
対26(上ローラ26A、下ローラ26B)により機外
の昇降排紙皿82上に排出、載置される。27は上ロー
ラ26Aを下ローラ26Bに対して圧接、離間可能に揺
動させる揺動手段である。
【0033】この昇降排紙皿82には最大約3000枚
(A4,B5)の記録紙Sを収容することが可能であ
る。
【0034】(3)第3搬送路(端綴じ処理モード、
昇降排紙皿82に排紙) 画像形成装置A内で画像形成処理されて、シート後処理
装置FSの受け入れ部11に送り込まれた画像形成済み
の記録紙Sは、入口部ローラ対12、第1の切り替えゲ
ートG1の下方の通路17を通過して、搬送ローラ対1
8に挟持されて、第3搬送路に搬送される。
【0035】第3搬送路において、A4,B5判より
大きいサイズの記録紙Sが搬送されるとき、ソレノイド
SD2が駆動され、記録紙Sは、切り替えゲートG2の
下方の通路31Aを通過して、下流の搬送ローラ対32
により挟持、搬送される。記録紙Sは、更に下流の搬送
ローラ対34(駆動ローラ34A,従動ローラ34B)
により挟持されて送り出されて、傾斜配置された中間ス
タッカ35の上方空間に排出され、中間スタッカ35ま
たは中間スタッカ35上に積載された記録紙Sの上面に
接し、滑走上昇したのち、搬送ローラ対34から記録紙
Sの進行方向後端部が排出されたのちには、記録紙Sの
自重により下降に転じ、中間スタッカ35の傾斜面上を
滑落し、ステープル手段(綴じ手段)50近傍の端綴じ
用可動ストッパ部材(以下、端綴じストッパと称す)5
1のシート突き当て面に記録紙Sの進行方向先端部が当
接して停止する。
【0036】第3搬送路において、A4,B5判等の
小サイズの記録紙Sを、効率よく連続的に搬送してコピ
ー生産性を向上させるため、前記の切り替えゲートG1
の下方の通路31Aに平行する通路31Bと切り替えゲ
ートG3とを設けた。
【0037】切り替えゲートG2用のソレノイドSD
2、及び切り替えゲートG3用のソレノイドSD3を共
に駆動させると、切り替えゲートG2、G3の先端部は
共に図示の反時計方向に揺動し、通路21,31Aを閉
止し、通路31Bを開放する。
【0038】搬送ローラ対18から送り出された1枚目
の記録紙Sの先端部は、通路31Bを通過して、回転停
止状態の搬送ローラ対34の周面に当接して停止する。
【0039】次に、ソレノイドSD3の通電がオフにな
り、切り替えゲートG3の先端部が時計方向に揺動し、
通路31Bを閉止し、通路31Aを開放する。搬送ロー
ラ対18から送り出された2枚目の記録紙Sの先端部
は、通路31Aを通過して、回転停止状態の搬送ローラ
対34の周面に当接して停止する。
【0040】所定のタイミングをとって、搬送ローラ対
34が駆動回転し、前記の2枚の記録紙Sを挟持して同
時に搬送し、中間スタッカ35上に排出する。3枚目以
降は1枚ずつ排出する。
【0041】36は中間スタッカ35の両側面に移動可
能に設けた一対の上流側幅整合手段(幅整合部材)であ
る。幅整合部材36はシート搬送方向と直交する方向に
移動可能であり、記録紙Sが中間スタッカ35上に排出
されるシート受け入れ時には、シート幅より広く開放さ
れ、中間スタッカ35上を搬送されて、端綴じストッパ
51に当接して停止するときには、記録紙Sの幅方向の
側縁を軽打してシート束の幅揃え(幅整合)を行う。こ
の停止位置において、中間スタッカ35上に所定枚数の
記録紙Sが積載、整合されると、ステープル手段50に
より綴じ合わせ処理が行われ、シート束が綴じ合わされ
る。
【0042】前記中間スタッカ35のシート積載面の一
部には切り欠き部が形成されていて、駆動プーリ37A
と従動プーリ37Bに巻回された複数の排出ベルト38
が回動可能に駆動される。排出ベルト38の一部には、
排出爪38aが一体に形成されていて、その先端部は、
図示一点鎖線のように長円軌跡を描く。ステープル処理
されたシート束は、排出ベルト38の排出爪38aによ
り記録紙Sの後端部を保持されて、排出ベルト38上に
載せられ、中間スタッカ35の載置面上を滑走して斜め
上方に押し上げられ、排出ローラ対26のニップ位置に
進行する。回転する排出ローラ対26に挟持されたシー
ト束は、昇降排紙皿82上に排出、積載される。
【0043】(4)第4搬送路(表紙給紙モード) 表紙給紙手段40は、給紙皿41、可動底板42、押し
上げレバー43とから成る表紙載置部と、ピックアップ
ローラ44、フィードローラ45、捌きローラ46等か
ら成る表紙送り手段とから構成されている。
【0044】表紙給紙手段40から給紙された1枚の表
紙(カバーシート)Kは、通路47を通過して、搬送ロ
ーラ対14の駆動ローラ14Aと従動ローラ14Cとの
ニップ位置を通過し、通路19、搬送ローラ対18を通
過した後、第3搬送路の搬送ローラ対32、通路3
3、搬送ローラ対34を経て、中間スタッカ35上に到
達する。なお、表紙Kを第2搬送路に送り込むことも
可能である。
【0045】搬送ローラ対14は、中央の駆動ローラ1
4Aと、この駆動ローラ14Aに圧接する2個の従動ロ
ーラ14B,14Cとから構成されている。駆動ローラ
14Aが図示の左回転駆動すると、従動ローラ14Bは
右回転して、通路13から搬送された記録紙Sを上方に
搬送する。同時に、従動ローラ14Cも右回転して、通
路47から搬送された表紙Kを下方の通路19に搬送す
る。従って、駆動ローラ14Aの駆動回転により、第1
搬送路の記録紙Sを固定排紙皿81に搬送し、第4搬
送路の表紙Kを第3搬送路又は第2搬送路に搬送
することが可能である。
【0046】(5)第5搬送路(中綴じ処理モード) ステープル手段50は、上部機構50Aと下部機構50
Bとの2分割構造に構成され、その中間に、シートSが
通過可能な通路52を形成している。
【0047】ステープル手段50は、シート搬送方向に
直交する方向に2組配置され、図示しない駆動手段によ
り、シート搬送方向に直交する方向に移動可能である。
このステープル手段50により、シート幅方向の中央振
り分け2箇所にステープル針SPを打つ。
【0048】中綴じモードに設定されると、下流の中綴
じ用ストッパ部材(以下、中綴じストッパと称す)53
が起動して、ステープル処理位置近傍の端綴じストッパ
51が搬送路から待避し、中綴じストッパ53は設定さ
れた記録紙サイズ位置に移動して停止し、通路52を遮
断する。
【0049】表紙Kが中間スタッカ35上の所定位置に
載置された後、画像形成装置Aから搬出された記録紙S
が、シート後処理装置FSの入口搬送部10から第3搬
送路を通過して、中間スタッカ35上に載置された表
紙Kの上面に順次積載され、記録紙Sの端部が中綴じス
トッパ53に当接して位置決めされる。56は中綴じ処
理時に記録紙Sの幅方向を規制する下流側幅整合手段で
あり、前記上流側幅整合手段36と同様に1枚の記録紙
Sが搬入される都度、記録紙Sの幅方向の側端を叩いて
幅整合を行う。
【0050】また、中綴じ処理時に、中間スタッカ35
上を搬送されてステープル手段50の上流側を進行する
記録紙Sが、中綴じストッパ53に当接する時点を見計
らって、上流側の幅整合手段36及び下流側の幅整合手
段56が移動して、幅整合を行ってシート揃えする。
【0051】このようにして、中間スタッカ35上を進
行し、ステープル手段50を中心にして上流側と下流側
に亘って延長して積載される記録紙S及び表紙Kは、上
流側の幅整合手段36と下流側の幅整合手段56とによ
り、記録紙Sの全長に亘り正確に幅整合される。
【0052】最終の記録紙Sが中間スタッカ35上に位
置決め載置された後、表紙Kと記録紙Sの全頁とから成
るシート束にステープル手段50による中綴じ処理を行
う。この中綴じ処理により、表紙K及び記録紙Sの搬送
方向の中央部にステープル針SPが打ち込まれる。ステ
ープル針SPはステープル針打ち込み駆動側を有する下
部機構50Bから、ステープル針クリンチ側を有する上
部機構50Aに向けて打ち込まれる。
【0053】(6)第6搬送路(二つ折り処理モー
ド)(図2参照) 中綴じ処理後、中綴じストッパ53が揺動して、通路5
2の下流の通路を開放する。中綴じ処理された表紙Kと
記録紙Sから成るシート束は、湾曲した通路と中間搬送
ローラ対61を通過して斜め下方の搬送ベルト62上を
ガイド板63に案内されて搬送され、更に、第2シート
積載部(スタック台)64上を搬送されて、折り部可動
ストッパ手段65の折り部ストッパ650にシート束の
搬送方向の先端部が当接して、所定位置に停止する。折
り部ストッパ650はシートサイズの設定又は検知と駆
動手段により所定位置に移動可能である。
【0054】停止状態のシート束の搬送方向の中央部、
即ち中綴じ位置の斜め下方には、シート突き出し手段6
6が設置されている。中綴じ位置の斜め上方には、折り
ローラ対部67と、二つ折りシート搬送手段68が設置
されている。
【0055】折り手段60は、シート突き出し手段6
6、折りローラ対部67、二つ折りシート搬送手段68
等から構成されている。
【0056】二つ折り開始信号により、シート突き出し
手段66の突き出し板661が斜め上方に直進して、突
き出し板661の先端部は、表紙Kと記録紙Sから成る
シート束の中央部を押し上げ、シート束を介して折りロ
ーラ対部67のニップ部を押し広げて揺動、離間させ
る。
【0057】突き出し板661の先端部が前記ニップ部
を通過後、突き出し板661が後退して、シート束の中
央部は、折りローラ対部67により挟圧されて、折り目
が形成される。この折り目は、前述の中綴じ処理による
シート束へのステープル針の打ち込み位置とほぼ一致す
る。
【0058】折りローラ対部67の回転する一対の第1
の押圧ローラ(折りローラ)671により挟圧されて折
り目を形成されたシート束は、一対の搬送ベルトに挟持
されて搬送され、一対の第2の押圧ローラ(加圧ロー
ラ)676のニップ位置に送り込まれ、この位置で折り
目が更にしっかり付けられ、二つ折りシート搬送手段6
8に送り込まれる。
【0059】二つ折りシート搬送手段68に送り込まれ
たシート束は、下搬送ベルト681と上搬送ベルト68
2との間に挟持されて搬送され、機外の固定排紙皿83
上に排出される。
【0060】図4は、シート後処理装置の入口搬送部1
0、シフト処理搬送部20、スタック手段30、昇降排
紙皿駆動部80の駆動系を示す構成図である。
【0061】モータM1は、タイミングベルトB1,B
2を介して第3搬送路の搬送ローラ対32の駆動ロー
ラ(左ローラ)32Aを回転させるとともに、ギア列を
経て第2搬送路の搬送ローラ対22の駆動ローラ(下
ローラ)22A、搬送ローラ対18の駆動ローラ(下ロ
ーラ)18A及び搬送ローラ対24の駆動ローラ(上ロ
ーラ)24Aを回転させる。さらにタイミングベルトB
3を介して入口ローラ対12の駆動ローラ(右ローラ)
12Aを回転させ、さらにタイミングベルトB4を経て
排出ローラ対16の駆動ローラ(下ローラ)16Aを回
転させる。
【0062】モータM2は、タイミングベルトB5,B
6及び中間プーリ28Aを介して排出ローラ対26の上
駆動ローラ(以下、上ローラと称す)26Aを回転させ
るとともに、タイミングベルトB7,B8及び中間プー
リ28Bを介して排出ローラ対26の下駆動ローラ(以
下、下ローラと称す)26Bを回転させる。モータM2
は更に、中間プーリ28B、タイミングベルトB9を介
して駆動プーリ37Aを回転させ、排出ベルト38を回
動させる。
【0063】モータM3は、中間スタッカ入口部の駆動
ローラ34A、従動ローラ34B,34Cから成る搬送
ローラ対34を回転させ、さらにベルトを介して搬送補
助回転部材34Dを回転させる。
【0064】モータM4は、図示のギア列を介して駆動
プーリ84Aを駆動回転させ、駆動プーリ84Aと上方
の従動プーリ84Bとを巻回するワイヤ85を回動させ
る。ワイヤ85の一部には、昇降排紙皿82の基部が係
止部材86により固定されている。
【0065】昇降排紙皿82は、その基部に回転自在に
支持されたローラ87A,87Bがレール部材88に摺
動し、ワイヤ85がモータM4により回動されることに
より、レール部材88に沿って昇降することが可能であ
る。
【0066】図5は、第2搬送路のシフト手段70と
排紙手段の断面図である。
【0067】排紙手段の排出ローラ対26は、図4に示
すモータM2にそれぞれ接続して駆動回転する上駆動ロ
ーラ(上ローラ)26Aと、下駆動ローラ(下ローラ)
26Bと、スポンジローラ26Cとから成る。下ローラ
26Bは定位置で駆動回転する。上ローラ26Aは揺動
手段27のアーム部材271に支持され、支軸272を
中心にして揺動可能である。この上ローラ26Aの上方
揺動による排紙通路開放状態で、大サイズ記録紙が搬送
ローラ対34から中間スタッカ35上に搬送され、整
合、積載される。
【0068】下ローラ26Bの回転軸261は、シート
後処理装置本体の両側壁に回転可能に支持され、駆動源
のモータM2に接続する。回転軸261には、周面にゴ
ム層を有する複数の下ローラ26Bと、周面に柔軟な弾
性材層を有する複数のスポンジローラ26Cとが固定さ
れている。
【0069】複数の下ローラ26Bと複数のスポンジロ
ーラ26Cの中間には、一つの排紙ガイド板262が支
軸263を中心にして揺動可能に支持されている。排紙
ガイド板262は、バネ264により上方に引き上げら
れ、緩衝材265を介してストッパ266に当接する。
この当接時には、排紙ガイド板262の上面は、スポン
ジローラ26Cの外周面より上方に突出している。
【0070】上ローラ26Aの回転軸267は、揺動手
段27の両側壁に回転可能に支持され、駆動源のモータ
M2に接続する。回転軸266には複数のローラが固定
されている。
【0071】上ローラ26Aを支持する揺動手段27の
アーム部材271は、支軸272を中心にして揺動可能
であり、カバー274の上部274Aがシート後処理装
置本体のストッパ275に当接して揺動を停止する。
【0072】支軸272には、上ローラ26Aの回転軸
267の両軸端を回転可能に支持するアーム部材271
と、ソレノイドSD4のプランジャーSD4Aに植設し
たピンSD4Bに係合するレバー部材276とが固定さ
れていて一体に揺動可能になっている。
【0073】ソレノイドSD4は、上ローラ26Aの下
ローラ26Bへの圧接と解除を駆動する。アーム部材2
71の底部で記録紙通過領域外には、ストッパ部材27
7が設けてある。ストッパ部材277の先端部は、上ロ
ーラ26Aと排紙ガイド板262の各周面とが間隙sを
保つように設置されている。この間隙sを保って離間し
ている上ローラ26Aと下ローラ26B間に、搬送ロー
ラ対24に挟持された記録紙Sがスポンジローラ26C
に接触することなく、円滑に通過可能である。
【0074】シフト手段70は、図4に示すモータM1
により駆動される駆動ローラ(上搬送ローラ)24A
と、該駆動ローラ24Aの周面に圧接して従動回転する
従動ローラ(下搬送ローラ)24Bとから成る搬送ロー
ラ対24と、記録紙Sを挟持して記録紙搬送方向と直交
する方向にシフトさせるシフトレバー(グリッパ)77
A,77Bとから成る。駆動ローラ24Aの回転軸24
1の両軸端はシフト手段70の固定機枠71に回転可能
に支持され、ベルトB2,B1を介して駆動源のモータ
M1に接続している。
【0075】従動ローラ24Bの回転軸242は、揺動
可能な可動支持板243に回転可能に支持されている。
可動支持板243はソレノイドSD5のプランジャに植
設されたピンにより揺動されるレバー部材244と一体
になって揺動可能であり、バネ245により付勢されて
いる。
【0076】ソレノイドSD5に電圧が印加されると、
プランジャの吸引作動により、レバー部材244及び可
動支持板243がバネ245の付勢力に抗して揺動され
て、前記駆動ローラ24Aに圧接していた従動ローラ2
4Bは、駆動ローラ24Aから離間して、記録紙搬送路
に所定の間隙を形成する。ソレノイドSD5への電圧印
加が解除されると、バネ245の付勢力により、従動ロ
ーラ24Bは、駆動ローラ24Aに圧接される。
【0077】図6(a)はシフト手段70の平面図、図
6(b)はシフト手段70の側断面図である。
【0078】シフト手段70の固定機枠71は、記録紙
Sが通過する通路23を形成する上ガイド板71A、下
ガイド板71B、側板71Cが一体に構成されている。
固定機枠71に駆動ローラ24A、従動ローラ24B及
びシフトレバー77A,77Bを移動可能に支持する可
動枠体72が支持されている。
【0079】可動枠体72は、固定機枠71に水平架設
されたガイドレール73に摺動可能に支持され、かつ、
可動枠体72の一端に支持したローラ部材721が固定
機枠71の摺動面を転動することにより、記録紙搬送方
向と直交する方向に直線往復移動が可能である。
【0080】シフト手段70のシフト駆動手段は、モー
タM5、減速ギア列g1〜g6、クランク運動機構から
成る。固定機枠71の上面に固定されたシフト駆動用の
モータM5は、減速ギア列g1〜g6を介して円板74
を回転させる。円板74に植設したピン741の円運動
により、クランクアーム742揺動して、可動枠体72
に植設した軸722と共に可動枠体72を、記録紙搬送
方向と直交する方向に直線往復運動させる。固定機枠7
1に固設されたシフトホームポジションセンサ(セン
サ)PS2は、円板74に穿設された切り欠き部74a
を検出して、可動枠体72の初期位置を設定する。
【0081】図7は、シフト手段70の側断面図であ
る。
【0082】上ガイド板71Aの上面には、2個の衝立
状の支持部材711A,712Aが固定されている。こ
の2個の支持部材711A,712A間に2本のガイド
バー75Aが平行に架設固定されている。ガイドバー7
5Aには、可動保持部材76Aが摺動し、記録紙搬送方
向と直交する方向に移動自在になっている。
【0083】同様にして、下ガイド板71Bの下面に
は、2個の衝立状の支持部材711B、712Bが固定
されていて、この2個の支持部材711B、712B間
に2本のガイドバー75Bが平行に架設固定されてい
る。ガイドバー75Bには、可動保持部材76Bが摺動
し、記録紙搬送方向と直交する方向に移動自在になって
いる。
【0084】ガイドバー75A,75B、シフトレバー
77A,77B、可動保持部材76A,76B、ローラ
部材79A,79Bは、何れも上下線対称に配置されて
いる。
【0085】上方の可動保持部材76Aに植設した支軸
761Aには、シフトレバー(グリッパ)77Aが揺動
可能に支持されている。シフトレバー77Aの先端部の
穴部771Aと、可動保持部材76Aの右上端部に設け
た穴部762Aとの間にはバネ78Aが張設されてい
る。可動保持部材76Aの両側端には、2個の緩衝部材
763Aが固定されている。
【0086】同様にして、下方の可動保持部材76Bに
植設した支軸761Bには、下方のシフトレバー77B
が揺動可能に支持されている。シフトレバー77Bの先
端部の穴部771Bと、可動保持部材76Bの右下端部
に設けた穴部762Bとの間にはバネ78Bが張設され
ている。なお、バネ78Aのバネ張設力F2は、バネ7
8Bのバネ張設力F1に比して小さく設定されている。
可動保持部材76Bの両側端には、2個の緩衝部材76
3Bが固定されている。
【0087】可動枠体72の上部には、第1ストッパ部
724Aと第2ストッパ部725Aとが固設されてい
る。第1ストッパ部724Aには、シフトレバー77A
の第1係止部772Aが接離し、第2ストッパ部725
Aには、シフトレバー77Aの第2係止部773Aが接
離する。シフトレバー77Aの先端部には上ローラ部材
79Aが回転自在に支持されている。
【0088】同様にして、可動枠体72の下部には、第
1ストッパ部724Bと第2ストッパ部725Bとが固
設されている。第1ストッパ部724Bには、シフトレ
バー47Bの第1係止部772Bが接離し、第2ストッ
パ部725Bには、シフトレバー77Bの第2係止部7
73Bが接離する。シフトレバー77Bの先端部には下
ローラ部材79Bが回転自在に支持されている。
【0089】図8(a)は、記録紙搬送路を開放状態に
したシフトレバー77A,77Bの断面図、図8(b)
は、記録紙を挟持した状態のシフトレバー77A,77
Bの断面図である。
【0090】上ローラ部材79Aは、回転軸791A
と、弾性部材792Aとから成る。回転軸791Aは、
シフトレバー77Aの先端部に回転自在に支持されてい
る。下ローラ部材79Bは、回転軸791Bと、弾性部
材792Bとから成る。回転軸791Bは、シフトレバ
ー77Bの先端部に回転自在に支持されている。
【0091】弾性部材792Aと弾性部材792Bは、
エチレン−プロピレンゴムEPDM、クロロプレンゴム
CR、アクリロニトリル−ブタジエンゴムNBR等の弾
性材料から成り、図8(b)に示す圧接時には、各ロー
ラのニップ位置の外周面は密接した圧接面を形成し、シ
ートSを確実に挟持して搬送する。
【0092】図9(a),(b)及び図10(a),
(b)は、シフト手段70によるシフトレバー77A,
77Bの作動過程を示す断面図である。
【0093】図9(a)は、可動枠体72のホームポジ
ションでの待機位置を示す。この待機位置では、可動保
持部材76Aの一方の側端が緩衝部材763Aを介して
支持部材711Aに当接し、シフトレバー77Aの第1
係止部772Aが、停止状態の可動枠体72に設けた第
1ストッパ部724Aに当接して、シフトレバー77A
に支持された上ローラ部材79Aは、記録紙搬送用の通
路23から離間している。同様にして、可動保持部材7
6Bの一方側端が緩衝部材763Bを介して支持部材7
11Bに当接し、シフトレバー77Bの第1係止部77
2Bは、停止状態の可動枠体72に設けた第1ストッパ
部724Bに当接して、シフトレバー77Bに支持され
た下ローラ部材79Bは、記録紙搬送用の通路23から
離間している。この通路23の開放状態で記録紙Sの先
端部が通過する。
【0094】図9(b)は、可動枠体72が僅か図示右
方向に移動した状態を示す。可動枠体72の移動によ
り、これと一体をなす第1ストッパ部724A,724
B及び第2ストッパ部725A,725Bも移動する。
この各ストッパ部の移動により、シフトレバー77Aは
揺動可能になり、バネ78Aに付勢されて、停止位置に
ある支軸761Aを中心にして時計方向に揺動し、第1
係止部772Aが第1ストッパ部724Aに、第2係止
部773Aが第2ストッパ部725Aにそれぞれ当接し
て停止する。
【0095】同様にして、各ストッパ部の移動により、
シフトレバー77Bは揺動可能になり、バネ78Bに付
勢されて、停止位置にある支軸761Aを中心にして反
時計方向に揺動し、第1係止部772Aが第1ストッパ
部724Bに、第2係止部772Bが第2ストッパ部7
25Bにそれぞれ当接して停止する。
【0096】この停止位置では、シフトレバー77Aの
上端部と可動保持部材76Aの上端部との間隔L3は、
待機位置での間隔L1より短い。また、シフトレバー7
7Bの下端部と可動保持部材76Bの下端部との間隔L
4も、待機位置での間隔L2より短い。この状態では、
シフトレバー77Aの先端部に揺動可能に支持された上
ローラ部材79Aと、シフトレバー77Bの先端部に揺
動可能に支持された下ローラ部材79Bとは、それぞれ
バネ78A,78Bにより付勢されて圧接して、記録紙
Sの後端を挟持する。
【0097】また、バネ78A,78Bは同一仕様の部
品を使用し、シフトレバー77Aの上端部と可動保持部
材76Aの上端部との間隔L1は、シフトレバー77B
の下端部と可動保持部材76Bの下端部との間隔L2よ
り大きく設定されているから、間隔L1におけるバネ張
設力(引っ張り力)は、間隔L2におけるバネ張設力よ
り強い。同様にして、間隔L3におけるバネ張設力は、
間隔L4におけるバネ張設力より強い。
【0098】図9(b)において、強いバネ張設力を有
するバネ78Aに付勢されたシフトレバー77Aが、第
1係止部772Aが第1ストッパ部724Aに、第2係
止部773Aが第2ストッパ部725Aにそれぞれ当接
して停止状態になったとき、弱いバネ張設力を有するバ
ネ78Bに付勢されたシフトレバー77Bの第2係止部
772Bは第2ストッパ部725Bに当接せず離間して
いるように設定したから、シフトレバー77Bは揺動の
自由度を有する。従って、強いバネ張設力により支持さ
れて所定の位置に停止状態にある上ローラ部材79Aに
対して、弱いバネ張設力により支持された下ローラ部材
79Bが圧接して、記録紙Sを変形させることなく平坦
に挟持する。
【0099】図10(a)は、可動枠体72が図示右方
向に所定距離移動する移動状態を示す。モータM5の駆
動開始により、クランクアーム742が揺動して、可動
枠体72は記録紙搬送方向と直交する方向に直線往復運
動する。可動枠体72が図示右方向に移動すると、シフ
トレバー77A,77Bは図9(b)に示す記録紙挟持
姿勢のまま所定距離移動して記録紙Sをシフトさせる。
シフト終了位置では、可動保持部材76Aの他方の側端
が、緩衝部材763Aを介して支持部材711A,71
2Bに当接して停止する。同時に、可動保持部材76A
の他方の側端が、緩衝部材764Bを介して支持部材7
12Bに当接して停止状態となる。
【0100】図10(b)は、シフト完了状態を示す。
可動枠体72がクランクアーム742により最大移動位
置に達すると、可動枠体72の第2ストッパ部725A
がシフトレバー77Aの第2係止部773Aを押圧し
て、シフトレバー77Aを支軸761Aを中心にして反
時計方向に揺動させ、上ローラ部材49Aを通路23の
上方に退避させる。同時に、可動枠体72の第2ストッ
パ部725Bがシフトレバー77Bの第2係止部773
Bを押圧して、シフトレバー77Bを支軸761Bを中
心にして時計方向に揺動させ、下ローラ部材49Bを通
路23の下方に退避させる。
【0101】図10(b)に示すシフト処理完了後、ソ
レノイドSD5への印加電圧がオフに切り換えられ、搬
送ローラ対24の従動ローラ(下ローラ)24Bがバネ
付勢されて、駆動ローラ(上ローラ)24Aを押圧(ニ
ップ)し、搬送ローラ対24間にある記録紙Sの後端部
を挟持して搬送開始する。
【0102】図11はシート後処理装置におけるシフト
手段の制御を示すブロック図、図12はシフト手段のフ
ローチャート、図13はシフト手段のタイミングチャー
トである。
【0103】画像形成装置の排紙部からシート後処理装
置に送り込まれた記録紙の後端部通過が、入口通過セン
サPS1により検知されると、シート後処理装置制御手
段(制御手段)90において、タイマーT1,T2,T
3の計時を開始する。これらタイマーT1,T2,T3
のカウントアップにより、搬送ローラ対24の解除ソレ
ノイドSD5、シフト駆動用モータM5の駆動をそれぞ
れ開始する。
【0104】(1)シート後処理装置FSの入り口部か
ら搬入された記録紙Sの後端部通過が入口通過センサP
S1により検出されたのち、記録紙Sの後端部が搬送ロ
ーラ対22のニップ位置を通過する所定時間経過後、ソ
レノイドSD5により搬送ローラ対24の圧着を解除す
る。
【0105】(2)モータM5を駆動回転させて、クラ
ンクアーム742の偏心運動により可動枠体72を移動
させることにより、シフトレバー77A,77Bは記録
紙Sを圧接挟持して所定距離シフトさせる。シフト終了
後、シフトレバー77Aの上ローラ部材79Aと、シフ
トレバー77Bの下ローラ部材79Bとは圧接を解除せ
ず、記録紙Sを挟持したまま記録紙Sを搬送下流側に送
り込む。
【0106】(3)次に、ソレノイドSD5により搬送
ローラ対24を圧着させて記録紙Sの後端部付近を挟持
し、モータM1により回転される搬送ローラ対24によ
り記録紙Sを下流側に搬送する。この搬送ローラ対24
による記録紙搬送時に、上ローラ部材79Aと下ローラ
部材79Bとは、圧接を維持して記録紙Sを挟持してい
るから、記録紙Sは、シフト位置が乱れることなく整列
されて搬送される。
【0107】搬送ローラ対24によるシートSの搬送時
に、シートSを挟持する上ローラ部材79Aと下ローラ
部材79Bとは、シフトレバー77A,77Bにそれぞ
れ回転自在に支持されているから、駆動回転する搬送ロ
ーラ対24により搬送されるシートSは、圧接する上ロ
ーラ部材79Aと下ローラ部材79Bを従動回転させ、
シートSに負荷を加えることはない。
【0108】(4)記録紙Sの後端部が搬送ローラ対2
4のニップ位置を通過後、出口センサPS3により記録
紙Sの後端部が検出されると、ソレノイドSD4に電圧
が印加され、排出ローラ対26の上ローラ26Aがバネ
付勢されて下ローラ26Bを押圧する。
【0109】モータM2により駆動回転される上ローラ
26A及び下ローラ26Bは、モータM1により駆動回
転される入口部ローラ対12、搬送ローラ対18,2
2,24より低速回転しているから、搬送ローラ対24
のニップ位置を通過した記録紙Sは排出ローラ対26に
圧接挟持されて、低速で昇降排紙皿82上に排出され
る。この低速排紙により、記録紙Sは昇降排紙皿82上
に不揃いすることなく適正に積載される。
【0110】本発明のシート仕分け装置は、上述のシー
ト後処理装置に適用されるばかりでなく、図14に示す
シート後処理装置を具備しない画像形成装置から記録紙
を像形成面上向きで排紙皿上に排出する排紙部材にも適
用可能である。また、図15に示すプリンタ等の画像形
成装置から記録紙を画像形成面下向きで排紙皿上に排出
する排紙部にも適用可能である。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のシート仕分
け装置により、シフトレバーにそれぞれ回転自在に支持
されている上ローラ部材と下ローラ部材によりシートを
把持して下流側の搬送ローラ対に送り込むから、駆動回
転する搬送ローラ対により搬送されるシートに負荷を加
えることはなく、確実にシフトして、シートを損傷する
こともなくシフト搬送するから、シフトされたシートの
整列性が向上する(請求項1〜3) また、シフトレバーにそれぞれ回転自在に支持されてい
る上ローラ部材と下ローラ部材は、シフト位置において
シートを把持した状態で下流側の搬送ローラ対に送り込
むから、紙揃えが確実に行われ、シフトされたシートの
整列性が向上する(請求項4) 更に、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合
機等の画像形成装置により所望のデジタル処理が行わ
れ、排出された記録紙は、本発明のシート仕分け装置に
より、頁順にシフト処理されて、排紙皿上に整列排紙さ
れる。
【0112】シートに負荷を加えることはない(請求項
5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート後処理装置と自動原稿送り装置とを備え
た画像形成装置の全体構成図。
【図2】シート後処理装置のシート搬送経路を示す模式
図。
【図3】シート後処理装置の上部機構を示す断面図。
【図4】シート後処理装置の駆動系を示す構成図。
【図5】シフト手段と排紙手段の断面図。
【図6】シフト手段の平面図及び側断面図。
【図7】シフト手段の側断面図。
【図8】記録紙搬送路の開放状態及び記録紙を挟持した
状態のシフトレバーの断面図。
【図9】シフト手段によるシフトレバーの作動過程を示
す断面図。
【図10】シフト手段によるシフトレバーの作動過程を
示す断面図。
【図11】シート後処理装置におけるシフト手段の制御
を示すブロック図。
【図12】シフト手段のフローチャート。
【図13】シフト手段のタイミングチャート。
【図14】シート仕分け装置を備えた電子写真複写機の
構成図。
【図15】シート仕分け装置を備えたプリンタ等の画像
形成装置の構成図。
【符号の説明】
10 入口搬送部(搬送手段) 20 シフト処理搬送部(大容量排紙搬送部) 30 第1シート積載部(スタック手段) 40 表紙給紙手段 50 ステープル手段 60 折り手段 70 シフト手段 71 固定機枠 71A 上ガイド板 71B 下ガイド板 71C 側板 72 可動枠体 73 ガイドレール 74 円板 742 クランクアーム 75A,75B ガイドバー 76A,76B 可動保持部材 77A,77B シフトレバー(グリッパ、揺動部材) 78A,78B バネ 79A 上ローラ部材 79B 下ローラ部材 791A,791B 回転軸 792A,792B 弾性部材 80 昇降排紙皿駆動部 81 固定排紙皿 82 昇降排紙皿 83 固定排紙皿 90 制御手段 A 画像形成装置 FS シート後処理装置(フィニッシャ) M1〜M5 モータ PS1〜PS3 センサ S 記録紙(シート) SD1〜SD5 ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H072 CA01 CB06 FA05 FB06 FC20 GA01 3F050 BC01 BD07 BE01 BE09 CB01 LA02 LA07 LB03 3F107 AA01 AB01 AC02 AC03 AC04 BA02 CB04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の排紙部から搬出された記
    録済みのシートを受け取り、シート搬送経路に沿ってシ
    ートを搬送し、該シートを所定枚数毎にシート搬送方向
    に略直交する方向にシフトして、排紙皿上に排出するシ
    ート仕分け装置において、シート搬送方向に略直交する
    方向にシートを挟持してシフトさせるシフト手段と、前
    記シフト手段を第1の位置から第2の位置への往復動
    作、及び前記シフト手段を挟持、解除動作をさせる駆動
    手段とを有し、前記シフト手段は、シートを挟持するた
    めのシート上面挟持用上ローラ部材とシート下面挟持用
    下ローラ部材とを有し、これら二つのローラ部材のうち
    少なくとも一方のローラ部材は、揺動部材により揺動可
    能に支持されてシートを挟持及び解除可能であり、か
    つ、前記揺動部材に回転可能に支持されていることを特
    徴とするシート仕分け装置。
  2. 【請求項2】 前記上ローラ部材と下ローラ部材は、シ
    ート搬送方向に略直交する方向にシートを挟持してシフ
    トさせるとともに、シート搬送方向に対して挟持して搬
    送可能であることを特徴とする請求項1に記載のシート
    仕分け装置。
  3. 【請求項3】 前記上ローラ部材と下ローラ部材は、前
    記揺動部材に回転可能に支持された回転軸に弾性部材を
    被覆したものであることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のシート仕分け装置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置の排紙部から搬出された記
    録済みのシートを受け取り、シート搬送経路に沿ってシ
    ートを搬送し、該シートを所定枚数毎にシート搬送方向
    に略直交する方向にシフトして、排紙皿上に排出するシ
    ート仕分け装置において、シート搬送方向に略直交する
    方向にシートを挟持してシフトさせるシフト手段と、前
    記シフト手段のシート搬送方向下流側に駆動回転する搬
    送手段と、前記シフト手段を第1の位置から第2の位置
    への往復動作、前記シフト手段を挟持、解除動作をさせ
    る駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有
    し、前記シフト手段は、シート搬送路であるシフト開始
    の第1の位置から、シフト終了の第2の位置へ移動する
    過程及び第2の位置での停止中は、前記駆動手段により
    シートを挟持することを特徴とするシート仕分け装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載
    のシート仕分け装置を備えていることを特徴とする画像
    形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009078852A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Toppan Printing Co Ltd チューブ容器及びチューブ容器体

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