JP2000153856A - 包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は単位形成された再封止可能クロージ
ャ部を有する包装容器、その形成法、および形成装置に
関する。 【解決手段】 包装容器は可撓性包装材料により形成さ
れた両端部を有する閉鎖容器、容器端シール、および容
器を形成する包装材料を折畳んで形成した再封止可能ク
ロージャ部から成る。この包装容量は、可撓性フィルム
の連続ウェブから容器を形成し、かつ容器形成時にライ
ン速度でフィルムの流れる方向を横切ってその容器の１
端部に再封止可能クロージャ部を形成する。標準的包装
装置の上または横に設置される加工機が反復的に走行フ
ィルムの幅方向を自動的に折畳み、折畳まれた多層をヒ
ートシールしてクロージャ部を形成する。この加工機は
水平、および垂直成形、充填、封止ラッピング機として
機能する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、概ね包装システム
に関し、更に詳細には開放および再封止が可能な相互係
止クロージャ部を有する可撓性包装容器に関し、可撓性
フィルムの連続ウェブから容器を形成し、容器形成時に
そのクロージャ部をライン速度でその容器の１端部を横
切る消費者好適位置でフィルムの流れる方向を横切って
形成する方法および装置を提供する。

【０００２】

【従来の技術】過去において、再封止可能可撓性容器を
形成する方法は、フィルム押出方向においてフィルムの
両縁部に沿って長手に延びるフィルムにより係止構造部
材を押出す、または別途形成された再封止可能クロージ
ャ部構造を容器フィルムへヒートシールすることを含
む。第１タイプの容器形成は、結果的に、容器の長手縁
部に沿った消費者に好ましくない位置に再閉鎖可能特性
を有する容器を提供し、他方、第２タイプの容器形成
は、結果的に、容器フィルムに取付けるために分離再封
止可能クロージャ部構造部材の在庫調べおよびロールの
貯蔵を必要としかつ別途用意した包装フィルムとクロー
ジャ部構造部材が適合材料であるかを確認する必要があ
ることから高価な容器を提供する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上記従
来容器形成のごとき制約を伴わない包装容器、その形成
方法および形成装置を提供することにある。即ち、第１
に、開放および再封止可能な相互係止クロージャ部を有
する新規な可撓性包装容器を提供することを課題とす
る。

【０００４】本発明の他の課題は、クロージャ部が包装
容器の１端部を横切る消費者好適位置にフィルムの流れ
る方向を横切って形成されている、開放および再封止可
能な相互係止クロージャ部を有する新規な可撓性包装容
器を提供することにある。本発明の他の課題は、包装容
器形成作業の走行時にライン速度で形成される上記のご
とき新規包装容器を提供することにある。

【０００５】更に、本発明の他の課題は、再封止可能相
互係止クロージャ部を包装容器形成過程でその包装フィ
ルムの連続部分を層状化したストリップ部から一体成形
し、かつ再封止可能クロージャ部を形成するためにその
包装フィルム以外に付加的材料を必要としない上記した
ような新規包装容器を提供することにある。更に、本発
明の他の課題は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
塩化ビニール、高密度および中密度ポリエチレン、およ
び種々のフィルム積層体等の広範囲の包装フィルムから
形成できる上述のごとき新規包装容器を提供することに
ある。

【０００６】更に、本発明の他の課題は、包装フィルム
を走行幅に沿って反転させて折畳むことにより積重ね部
（stack ）を形成し、折畳んだ積重ね部をフィルムと同
一面において共に封止し、封止した積重ね部を熱硬化さ
せて再封止可能クロージャ部にすることにより、その包
装フィルムから一体成形した再封止可能クロージャ部を
有する上述のごとき包装容器を提供することにある。

【０００７】本発明の更に他の課題は本発明による包装
容器を形成する新規な方法および装置を提供することに
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明による方法は、標
準的包装装置の上または横に隣接して設置できる新規加
工装置を使用して、少量の走行包装フィルムによりその
包装容器の長手面を横切る消費者に望まれる方向に配向
した該フィルムの一体部として再封止可能クロージャ部
を単位形成する。本発明による加工装置は水平および垂
直の両成形充填、封止、およびラッピング機械として機
能すると共に、オーバーラップ包装機として機能し、か
つポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、
高密度および中密度ポリエチレン、熱可塑性ヒートシー
ル性塗被の非プラスチックフィルム、および種々のフィ
ルム積層等の多様の二重ヒートシールフィルムを使用
し、包装フィルム上のヒートシール塗料が４０°Ｆ
（４．４℃）の溶融温度またはその包装フィルム基材の
溶融温度未満のものを使用する。

【０００９】本発明の包装形成は、貯蔵ロールからプラ
スチックフィルムを巻出して供給し、そのフィルムの全
幅を横切って折畳むことにより自動的に層を形成して積
重ね部（stack)を形成する工程から始まる。積重ね部を
形成するために折畳み以外の層形成が採用できるが、扇
状折畳みが積重ね部形成の便利で経済的な方法である。
折畳み数は使用される特定フィルムの熱硬化特性および
厚みによって変化してよい。折畳んだ後の積重ね層は直
ちに一緒にヒートシールされ、そのフィルムの平面内に
フィルムの全幅を横切る代表的には半インチ（約１．３
ｃｍ）幅の半剛性多層ストリップ部を形成する。次に、
本発明の１形態において、再封止可能クロージャ部を熱
硬化して多層ストリップ部にし、続いて従来法によりこ
のストリップ部を包装機へ送り、製品を包装して端封止
装置へ通過させ、そこで容器端部を封止かつ切断する。
最後に、そのようにして形成された包装容器を端封止装
置から排出する時に、前後フィルムを共に押圧して再封
止可能クロージャ部を閉鎖する。

【００１０】本発明の他の形態において、包装フィルム
により担持されている多層構成の半剛性ストリップ部は
熱可塑性ヒートシール塗料を除去してそのストリップ部
面を無塗被状態にし、そのフィルムを包装容器形成装置
へ送り、そこで製品をラッピングする。包装容器形成装
置から出現した後に、包装容器の端部を封止し、かつ包
装容器の再封止可能クロージャ部を完成させる。この全
工程は包装ライン速度で行われる。

【００１１】更に具体的には、本発明による連続ウェブ
の実質的一定厚の包装材料から全体が形成される可撓性
包装容器は、（イ）少なくとも一つの厚みを有する可撓
性包装材料により構成されかつ両端部を有する閉鎖容器
本体、（ロ）少なくとも１つの容器端シール部、（ハ）
前記容器本体と一体の内外相互係止部を有しかつ前記包
装材料を積重ねて共に封止した連続多層から成る反復的
開放および再封止が可能な相互係止クロージャ部の組合
せから成り、前記クロージャ部は前記容器本体の開閉を
可能にしてその容器本体内部へのアクセスを可能にする
ことを特徴とする。

【００１２】好適形態において、前記少なくとも１つの
容器端シール部は一対の容器端シール部から成り、前記
一対の端シール部の一方は前記容器本体の他端に位置
し、前記再封止可能相互係止クロージャ部は前記端シー
ル部の一方の容器本体側に位置し、前記再封止可能相互
係止クロージャ部を形成する前記包装材料の積重ねて共
に封止された連続多層は少なくとも３層から成り、かつ
前記容器本体、端シール部、および相互係止クロージャ
部を形成する包装材料はヒートシール性塗被プラスチッ
クフィルムであってよい。

【００１３】好適形態において、前記再封止可能相互係
止クロージャ部を形成する連続多層は少なくとも３つの
厚みを有する。好適形態において、前記容器本体、少な
くとも１つの端シール部、および相互係止クロージャ部
を形成する包装材料はヒートシール性塗被プラスチック
フィルム、またはヒートシール性塗被の非プラスチック
フィルムであってよい。

【００１４】好適形態において、前記少なくとも１つの
容器端シール部は一対の容器端シール部から成り、前記
一対の端シール部の一方は前記容器本体の１端に位置
し、前記一対の端シール部の他方は前記容器本体の他端
に位置し、かつ前記再封止可能相互係止クロージャ部は
前記端シール部の一方の容器本体側に位置する。好適形
態において、前記再封止可能相互係止クロージャ部は前
記少なくとも１つの端シール部から反対の前記容器本体
端部に位置する。

【００１５】好適形態において、前記再封止可能相互係
止クロージャ部の内外相互係止部の少なくとも一方は実
質的矢頭形断面を有する。好適形態において、前記端シ
ール部は前記容器本体を形成する材料の加熱溶融端部で
ある。好適形態において、前記再封止可能相互係止クロ
ージャ部は湾曲形成されている。

【００１６】好適形態において、本包装容器は矩形であ
り、かつ前記再封止可能相互係止クロージャ部はその包
装容器の短い面を横切って形成され、また前記再封止可
能相互係止クロージャ部および前記容器端シール部は本
包装容器の短い面を横切って形成されている。本発明に
よる可撓性再封止可能包装容器のための再封止可能相互
係止クロージャ部を形成する方法は、イ）選択幅と不特
定長の可撓性包装材料のウェブを長手方向へ搬送し、
ロ）走行長手方向において前記ウェブを扇状に折畳んで
そのウェブの幅方向に包装材料の積重ね部を形成し、
ハ）前記積重ね部の折畳んだ層を共に固定し、かつニ）
長さの異なる前記積重ね部により再封止可能相互係止ク
ロージャ部の内外部を形成する工程から成ることを特徴
とする。

【００１７】好適形態において、前記可撓性包装材料は
熱可塑性であり、かつ前記包装材料の積重ね部の折畳ん
だ層を共に固定する工程はヒートシール工程であり、ま
た前記包装材料の積重ね部の折畳んだ層を共に固定しか
つ前記相互係止クロージャ部を形成する両工程は共にヒ
ートシール工程であってよい。好適形態において、前記
包装材料は熱可塑性ヒートシール表面特性を有し、かつ
前記（ハ）工程と前記（ニ）工程間に前記包装材料の積
重ね部の折畳んだ層の外層の１層を研磨して前記熱可塑
性ヒートシール特性を除去する工程を更に含む。

【００１８】好適形態において、本発明による容器本
体、再封止可能相互係止クロージャ部、およびその容器
本体の両端部に端シール部を有する可撓性包装容器を形
成するための装置は、イ）選択幅と不特定長の可撓性包
装材料のウェブを長手方向へ搬送する手段、ロ）走行長
手方向において容器本体の長手間隔で前記ウェブを扇状
に折畳んでそのウェブの幅方向に包装材料の積重ね部を
形成する手段、ハ）前記包装材料の積重ね部の各々の折
畳んだ層を共に固定する手段、ニ）長さの異なる前記固
定された積重ね部により再封止可能相互係止クロージャ
部の内外部を形成する手段、ホ）前記再封止可能相互係
止クロージャ部の継続対間の前記包装材料部内に製品を
ラッピングするための包装手段、ヘ）連続包装容器の相
互に隣接する端部を封止しかつ切断するための容器封止
切断手段、およびト）前記再封止可能相互係止クロージ
ャ部の外部へその内部を押圧する手段の組合せから成る
ことを特徴とする。

【００１９】好適形態において、前記長さの異なる固定
積重ね部の各々を再封止可能相互係止クロージャ部の内
外部に形成する手段、およびその内外部を押圧する手段
は分離手段または同一手段であってよい。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
を更に詳細に説明する。図面において、同様要素は同様
参照番号により示されている。始めに、図１を参照する
と、容器２０および２０’は、それぞれ、ヒートシール
された容器端シール部２１ａ，２１ｂならびに２１’
ａ，２１’ｂ、および再封止可能な容器係止クロージャ
部２２および２２’を有する。この容器は、再封止可能
係止クロージャ部の形状、クロージャ部２２が直線に沿
って形成され、他方でクロージャ部２２’が曲線に沿っ
て形成されている点を除いて、同一である。クロージャ
部の直線形態は曲線形態よりも容器の長手を短くする必
要があるが、曲線形態は長手の短いクロージャ部へ開放
力が効果的に加わるので容器の開放が若干容易である。
次に説明するように両タイプは同一方法により形成され
る。

【００２１】上記再封止可能クロージャ部は、図２
（ａ）および２（ｂ）の拡大断面図に最良に示されたよ
うに、容器形成過程時にそのフィルムを扇状に反転させ
て折曲げることにより容器を形成する多層フィルムから
形成される。図２ｂの相互に組重ねたクロージャ部断面
は水平線位置に開放脚基部セグメントを有する三角形断
面を有し、他方、図２ａのクロージャ部２２ａおよび２
２ｂは水平配置の代わりに矢頭形状に相互に対して内方
下側へ角度を付けた開放脚基部を有する形態で示されて
いる。この脚基部の傾斜配向によって容器の開放および
再閉鎖をより容易にする。図２ａにおいて、容器２０の
上フィルム部２３は３層２３ａ，２３ｂおよび２３ｃに
折返されてクロージャ部２２の外部２２ａを形成し、下
フィルム部２４は同様に３層２４ａ，２４ｂおよび２４
ｃに折返されてクロージャ部２２の内部２２ｂを形成す
る。これらの３層は例示であり、５層または７層等それ
以上の層が容器およびフィルムの性質により使用でき
る。同様配置が図２ｂのクロージャ部形態において示さ
れている。

【００２２】図３から６は図３に示されたようにクロー
ジャ部２２に隣接する端シール部２１ｂを最初に引剥が
し、次いで図４に示されたように内外部２２ｂおよび２
２ａを分離することにより再封止可能係止クロージャ部
２２を開放することによる容器２０の開放を示す。この
分離過程は図５および６に示されており、内外部２２ｂ
および２２ａは図５に示されたよう内部２２ｂを外部２
２ａから引っ張るときにそれぞれ圧縮および膨張し、か
つ図６に示された完全に分離した静定状態へ戻る。

【００２３】図７は前出図に示されたように完成容器を
製造する装置の１形態を示す線図である。ヒートシール
可能な包装用フィルムのロール２６から供給されるフィ
ルム２５はローラ２７から巻き戻され、かつローラ２８
間でフィルム折畳み（fanfolding) 装置２９へ供給さ
れ、ここで容器の長手間隔でフィルムが多重に折畳まれ
かつ走行フィルムの全幅方向にわたって略半インチ（約
１．３cm）幅のストリップ部３０にヒートシールされ
る。これを実行するために、フィルム２５は熱可塑性材
料で形成されるかまたは熱可塑性塗膜が形成されてい
る。次に、このフィルムを再封止可能クロージャ部形成
装置３１へ通り、そこでストリップ部３０を熱圧着して
再封止可能クロージャ部２２に形成し、ローラ３２から
包装機械３３へ送り、そこで包装すべき品物３４をラッ
プし、かつ３５で示した装置により端シール、容器カッ
テッグ、および再封止可能係止クロージャ部の相互係止
を可能にし、その後にコンベア３６により出荷包装のた
めに運び出す。

【００２４】折畳み装置２９、および折畳まれてヒート
シールされたストリップ部３０を含むフィルム２５を形
成する方法は図８および９に詳細に図示され、図８の装
置の位置は図９ｃの運転サイクル位置を示す。装置２９
は、事実上、窓孔３８を有する一対の折畳みプレート３
７、フィルム上下挟持ガイドロッド３９、およびガイド
ロッド３９上に担持された加熱バー４０で構成され、上
記プレートは僅かに分離した平行平面において相互に対
して同期移動自在である。フィルム２５は図９ａの矢印
４１により示されたようにプレート３７間で左右に移動
する。矢印４２により図９ｂに示されたように、プレー
ト３７は相互方向へ移動して重合位置につき、扇状に折
畳んだ３層フィルム２５を形成してプレート３７の窓孔
３８と垂直方向で整列する。次に、図８および図９ｃに
矢印４３で示されたように、フィルム挟持ガイドロッド
３９が窓孔３８を通って相互方向へ移動して３層フィル
ムを一緒に挟持する。図９ｄにおいて矢印４４により示
されたように、プレート３７は相互から収縮し、他方、
矢印４５により示されたように、加熱バー４０が相互方
向へ移動し、折畳まれたフィルムストリップ部の上下表
面と係合してその層を一緒にシールしてヒートシールス
トリップ部３０を形成する。

【００２５】最後に、図９ｅにおいて矢印４６により示
されたようにガイドロッド３９および加熱バー４０が収
縮し、かつ図７、および図１０から１３に示されたよう
に、再封止可能クロージャ部２２ａおよび２２ｂの形成
装置３１方へ移動する過程でストリップ部３０は折畳み
装置から離れる。矢印４７により示されたように、スト
リップ部３０のクロージャ部形成時に、装置２９全体が
フィルム２５の運動方向へ移動し、そしてストリップ部
形成の次のサイクルの準備のために初期位置に収縮す
る。同様に、矢印４８により示されたように、ストリッ
プ部３０からの再封止可能クロージャ部２２ａおよび２
２ｂ形成サイクル時に、装置３１全体がフィルム２５の
運動方向へ移動し、その後に次のサイクルの準備のため
に初期位置に収縮する。

【００２６】図１０から１３に最良に示されたように、
装置３１は上部３１ａおよび下部３１ｂを含み、これら
はそれぞれヒータ４９ａおよび４９ｂ、真空マニホール
ド５１ａおよび５１ｂへ選択的作動が可能な真空源を接
続する真空マニホールド取付具５０ａおよび５０ｂを具
備する。上部３１ａは三角形の突出中心アンビル５２ａ
を具備し、かつ下部３１ｂは三角形の離隔端部アンビル
５２ｂを具備し、この全アンビルは長手方向に一直線に
配置されている。上部３１ａには下部３１ｂの端部アン
ビル５２ｂと並置関係で一対の対応形状の三角形凹部５
３ａが形成され、かつ下部３１ｂには上部３１ａの中心
アンビル５２ａと並置関係で対応する形状の三角形凹部
５３ｂが形成されている。この構造は対の共面整列の上
部端形成プレート５４、および一対の下部中心形成プレ
ート５４により完成され、各対のプレートは相互に対し
て往復移動するように構成されて全プレートが同時に作
動するようになっている。

【００２７】再封止可能クロージャ部２２ａの形成は図
１２に示されており、図１２は端部２２ａの形成を示す
と共に図１０ａの構造により中心部２２ｂを形成する作
業シーケンスを示す。図１２ａに示されたようにヒート
シールストリップ部３０が形成装置３１の所定位置に付
くと、形成装置３１はフィルム２５と共に長手方向移動
を始め、形成シーケンスを開始する。図１２ｂに示され
たように、加熱された上下形成部３１ａおよび３１ｂは
相互方向へ移動して合致し、ストリップ部３０を凹部５
３ａおよび５３ｂで熱成形する。ここでストリップ部３
０はマニホールド５１ａおよび５１ｂを介して引いた真
空により所定位置に保持される。図１２ｃに示されたア
ンビル５２ａおよび５２ｂはそこで後退し、他方、真空
によりストリップ部は凹部に連続的に保持される。次
に、図１２ｄに示されたように、形成プレート５４の各
対は相互方向へ移動してストリップ部３０を加熱軟化し
て内側へ曲折した脚を形成する。最後に、図１２ｅに示
されたように、この形成プレートが後退して真空が解除
され、それにより形成された再封止可能クロージャ部を
解放する。そこで、この形成装置３１は次のクロージャ
部形成の準備のために開始位置に後退する。クロージャ
部が形成された走行フィルムは図１３に図示されてい
る。クロージャ部２２ａおよび２２ｂが形成されたフィ
ルム２５は包装される品物と共に包装機械へ移動してラ
ップされるが前後包装容器から分離されない未封止容器
として現れる。

【００２８】包装容器の封止および分離による完成は図
７および図１４の拡大断面詳細図に示された封止ステー
ションで封止装置３５により行われる。即ち、第１ラッ
プ製品５５は包装機械３３から出現しかつ封止装置３５
へ送られる。ここではフィルムの先端部が下ヒートシー
ルバー５５および５６上を通過し、上ヒートシールバー
５７および５８が傾斜して図１に示された両端シール部
２１ａおよび２１ｂを形成し、続いてカッティングバー
５９の降下によりシール２１ａ，２１ｂを相互から切断
する。そこで、封止装置３５が開放して形成されたばか
りの端シール部を解放し、かつ部分的に完成した包装容
器５５を通過させる。ヒートシールバー５６，５８によ
り形成された第１シール２１ｂは、包装容器の一部では
ないので、スクラップとして廃棄され、ヒートシールバ
ー５５，５７により形成されたシール２１ａが第１包装
容器２０の先端シール部となる。

【００２９】次に、図１４に５５として示され、ここで
は２０により示す一部が完成された第１包装容器は開放
した封止装置３５を完全に通過し、それより開放容器の
後端部にクロージャ部２２ａおよび２２ｂを担持する包
装用フィルム部が封止装置３５の上下弾性圧力ブロック
６１および６２間に設置されて、次のラップ製品５５の
開始のためにフラットフィルムの一部がシールバー５６
−５８間で左へ延びる。

【００３０】封止装置３５は、再度、閉鎖し、それによ
り新規セットの端シール部２１ａおよび２１ｂを形成
し、分離し、かつ同時に上下圧力ブロック６１および６
２が相互方向へ移動して内側クロージャ部２２ｂを加圧
して外側クロージャ部２２ａの内側に係止させる。封止
装置３５は、再度、開放してそのときに形成された端シ
ール部を解放し、かつ分離された完成包装容器２０を送
出して次の部分的に完成された包装容器５５の通過を可
能にする。このシーケンスが反復して連続ラインで包装
製品を製造する。

【００３１】包装容器２０を形成する方法および装置の
第２形態が図１５から１７に示されている。図１５の装
置は共通要素について同一参照番号を付して示したよう
に多くの面において図７の包装容器に類似する。フィル
ム２５をロール２６から巻出して折畳みストリップ部形
成装置２９へ送り、ヒートシールされた多層ストリップ
部３０を上述のごとく継続的に形成する。次に、そのス
トリップ部を全体を６３で示した研磨機へ進め、そこで
ストリップ部３０の下面を研磨して熱可塑性ヒートシー
ル塗料を除去してそのストリップ部面を無塗被状態にす
る。図１５および１６に示されたように、研磨機６３は
キャリアバー６６上に支持されたモータ６５により駆動
する一対の研磨ホイール６４を含む。矢印６７により示
されたように、キャリアバー６６はフィルムの走行長を
横切って往復運動し、ストリップ部３０の全面を処理
し、かつストリップ部研磨を完全にすることのできる間
隔でフィルムの長手方向へ移動する。ストリップ部処理
の完了後、研磨機はフィルムから離れて下方へ移動し、
そして次のストリップ部と係合するために開始位置へ復
帰する。そこで、そのフィルムは容器形成装置もしくは
包装機３３を通過し、そこで製品をラッピングする。図
１５および１７に最良に示されているように、容器形成
装置から出現した後に、容器端部が封止装置６９により
封止され、かつ同時に容器再封止可能クロージャ部がク
ロージャ部形成機７０によりストリップ部３０から形成
される。ストリップ部３０を担持するラップされた製品
７１が包装機３３から現れかつ封止装置６９とクロージ
ャ部形成機７０間の所定位置へ送られる。上下ヒートシ
ールバー７２および７３は相互に対して移動して隣接包
装容器の端部をヒートシールし、図１および１７に示さ
れた両端シール部２１ａおよび２１ｂを形成し、その直
後にカッティングバー７４の降下により隣接包装容器の
シール２１ａ，２１ｂを相互から剪断する。図１５に示
されたように、ストリップ部３０は包装時にラップされ
るので、各ストリップ部は２層配置され、研磨面が上下
位置で相互に接触するようになっている。図１０の装置
に関連して説明したように、ストリップ部３０がクロー
ジャ部形成機７０により再封止可能クロージャ部２２に
ヒートシールされるときに、ストリップ部３０の対向研
磨面が続いて分離されるように相互に固定しないように
維持される。このシーケンスは反復し、包装製品を連続
ラインで製造する。

【００３２】以上、特定形態について本発明を説明した
が、本発明の実質的範囲および主旨から逸脱することな
く通常の当業者が改変および変更することができること
は理解されるところであり、従って特許請求の範囲に記
載の通りの広義かつ具体的に本発明を請求することが意
図されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明による容器の斜視図であって容
器端シール部および一体成形された再封止可能係止特徴
部を示し、（ｂ）は本発明による他の形態の容器の平面
図であって容器端シール部および一体成形された再封止
可能係止特徴部を示す。

【図２】（ａ）は図１（ａ）の２−２線に沿った再封止
可能クロージャ部および容器端シール部の拡大断面図で
あり、（ｂ）は再封止可能クロージャ部の他の形態を示
す（ａ）と同様の拡大断面図である。

【図３】図１の容器端シール部の引き剥ぎを示す斜視図
である。

【図４】図１の容器の再封止可能クロージャ部の開放を
示す斜視図である。

【図５】図２の再封止可能相互係止クロージャ部の開放
工程を示す断面図である。

【図６】図２の再封止可能相互係止クロージャ部の開放
工程を示す断面図である。

【図７】本発明による新規容器を形成する装置および方
法の線図であって包装過程時に包装用フィルムからクロ
ージャ部を形成する工程を示す。

【図８】包装用フィルムの扇状折畳みを実行する装置部
の斜視図である。

【図９】（ａ）から（ｅ）は扇状に折畳みかつ封止され
たフィルム積重ね部の形成工程を示す図８の装置の断面
図である。

【図１０】（ａ）は再封止可能係止特徴部を形成する装
置部の斜視図であり、（ｂ）は（ａ）の装置部の１０ａ
−１０ａ線に沿った断面図であって再封止可能係止特徴
部の一部を形成する位置で折り返したフィルムを示す。

【図１１】図１０（ａ）の１１−１１線に沿った断面図
である。

【図１２】（ａ）から（ｅ）は図１０（ａ）の１２−１
２線に沿った断面図であって再封止可能クロージャ部係
止特徴部の他の部の熱成形工程を示す。

【図１３】図２のフィルムにおいて完全に形成された再
封止可能クロージャ部封止特徴部の斜視図である。

【図１４】図７の１４−１４線に沿った再封止可能クロ
ージャ部係止特徴部のための容器端シール部およびクロ
ージャ部装置の断面図である。

【図１５】容器封止時に再封止可能係止特徴部を形成す
る図７の装置部の他の形態の斜視図である。

【図１６】ラッピングステーション前の図１５に示され
たフィルム研磨ホイールの端面図である。

【図１７】図１５の１７−１７線に沿った容器端シール
部および再封止可能係止特徴部形成機構を含む完成容器
の長手断面図である。

【符号の説明】

２０，２０’…容器 ２１，２１’…端シール部 ２２，２２’…クロージャ部 ２３…上フィルム部 ２４…下フィルム部 ２５…フィルム ２９…折畳み装置 ３０…ストリップ部 ３１…クロージャ部形成装置 ３３…包装機 ３５…封止装置 ３７…折畳みプレート ４０…加熱バー ５４…端形成プレート ６３…研磨機 ６９…封止装置 ７０…クロージャ部形成機

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E064 AA09 AA13 BA21 BA60 BC18 EA01 HN13 HN17 3E075 AA05 AA07 BA42 CA02 DA14 DA32 DB03 DB07 DB14 DB16 DB27 DC17 DC44 DD14 DD43 DE17 GA05

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続ウェブの実質的一定厚の包装材料か
   ら全体が形成される可撓性包装容器であって、 （イ）少なくとも一つの厚みを有する可撓性包装材料に
   より構成されかつ両端部を有する閉鎖容器本体、 （ロ）少なくとも１つの容器端シール部、 （ハ）前記容器本体と一体の内外相互係止部を有しかつ
   前記包装材料を積重ねて共に封止した連続多層から成る
   反復的開放および再封止が可能な相互係止クロージャ部
   の組合せから成り、前記クロージャ部は前記容器本体の
   開閉を可能にしてその容器本体内部へのアクセスを可能
   にすることを特徴とする包装容器。
2. 【請求項２】 前記少なくとも１つの容器端シール部は
   一対の容器端シール部から成り、前記一対の端シール部
   の一方は前記容器本体の他端に位置し、前記再封止可能
   相互係止クロージャ部は前記端シール部の一方の容器本
   体側に位置し、前記再封止可能相互係止クロージャ部を
   形成する前記包装材料の積重ねて共に封止された連続多
   層は少なくとも３層から成り、かつ前記容器本体、端シ
   ール部、および相互係止クロージャ部を形成する包装材
   料はヒートシール性塗被プラスチックフィルムである、
   請求項１の包装容器。
3. 【請求項３】 前記再封止可能相互係止クロージャ部を
   形成する連続多層は少なくとも３つの厚みを有する、請
   求項１の包装容器。
4. 【請求項４】 前記容器本体、少なくとも１つの端シー
   ル部、および相互係止クロージャ部を形成する包装材料
   はヒートシール性塗被プラスチックフィルムである、請
   求項１の包装容器。
5. 【請求項５】 前記容器本体、少なくとも１つの端シー
   ル部、および相互係止クロージャ部を形成する包装材料
   はヒートシール性塗被の非プラスチックフィルムであ
   る、請求項１の包装容器。
6. 【請求項６】 前記少なくとも１つの容器端シール部は
   一対の容器端シール部から成り、前記一対の端シール部
   の一方は前記容器本体の１端に位置し、前記一対の端シ
   ール部の他方は前記容器本体の他端に位置し、かつ前記
   再封止可能相互係止クロージャ部は前記端シール部の一
   方の容器本体側に位置する、請求項１の包装容器。
7. 【請求項７】 前記再封止可能相互係止クロージャ部は
   前記少なくとも１つの端シール部から反対の前記容器本
   体の端部に位置する、請求項１の包装容器。
8. 【請求項８】 前記再封止可能相互係止クロージャ部の
   内外相互係止部の少なくとも一方は実質的矢頭形断面を
   有する、請求項１または２の包装容器。
9. 【請求項９】 前記端シール部は前記容器本体を形成す
   る材料の加熱溶融端部である、請求項１または２の包装
   容器。
10. 【請求項１０】 前記再封止可能相互係止クロージャ部
    は湾曲形成されている、請求項１または３の包装容器。
11. 【請求項１１】 本包装容器は矩形であり、かつ前記再
    封止可能相互係止クロージャ部はその包装容器の短い面
    を横切って形成されている、請求項１から３のいずれか
    １の包装容器。
12. 【請求項１２】 本包装容器は矩形であり、かつ前記再
    封止可能相互係止クロージャ部はその包装容器の短い面
    を横切って形成され、かつ前記再封止可能相互係止クロ
    ージャ部および前記容器端シール部は本包装容器の短い
    面を横切って形成されている、請求項１から３のいずれ
    か１の包装容器。
13. 【請求項１３】 次の工程から成ることを特徴とする可
    撓性再封止可能包装容器のための再封止可能相互係止ク
    ロージャ部を形成する方法： イ）選択幅と不特定長の可撓性包装材料のウェブを長手
    方向へ搬送し、 ロ）走行長手方向において前記ウェブを扇状に折畳んで
    そのウェブの幅方向に包装材料の積重ね部を形成し、 ハ）前記積重ね部の折畳んだ層を共に固定し、かつ ニ）長さの異なる前記積重ね部により再封止可能相互係
    止クロージャ部の内外部を形成する。
14. 【請求項１４】 前記可撓性包装材料は熱可塑性であ
    り、かつ前記包装材料の積重ね部の折畳んだ層を共に固
    定する工程はヒートシール工程である、請求項１３の方
    法。
15. 【請求項１５】 前記可撓性包装材料は熱可塑性であ
    り、前記包装材料の積重ね部の折畳んだ層を共に固定し
    かつ前記相互係止クロージャ部を形成する工程は共にヒ
    ートシール工程である、請求項１３の方法。
16. 【請求項１６】 前記包装材料は熱可塑性ヒートシール
    表面特性を有し、かつ前記（ハ）工程と前記（ニ）工程
    間に前記包装材料の積重ね部の折畳んだ層の外層の１層
    を研磨して前記熱可塑性ヒートシール特性を除去する工
    程を更に含む、請求項１３の方法。
17. 【請求項１７】 次の構成要素の組合せから成ることを
    特徴とする容器本体、再封止可能相互係止クロージャ
    部、およびその容器本体の両端部に端シール部を有する
    可撓性包装容器を形成するための装置： イ）選択幅と不特定長の可撓性包装材料のウェブを長手
    方向へ搬送する手段、 ロ）走行長手方向において容器本体の長手間隔ごとに前
    記ウェブを扇状に折畳んでそのウェブの幅方向に包装材
    料の積重ね部を形成する手段、 ハ）前記包装材料の積重ね部の各々の折畳んだ層を共に
    固定する手段、 ニ）長さの異なる前記固定された積重ね部により再封止
    可能相互係止クロージャ部の内外部を形成する手段、 ホ）前記再封止可能相互係止クロージャ部の継続対間の
    前記包装材料部内に製品をラッピングするための包装手
    段、 ヘ）連続包装容器の相互に隣接する端部を封止しかつ切
    断するための容器封止切断手段、および ト）前記再封止可能相互係止クロージャ部の外部へその
    内部を押圧する手段。
18. 【請求項１８】 前記長さの異なる固定積重ね部の各々
    を再封止可能相互係止クロージャ部の内外部に形成する
    手段、およびその内外部を押圧する手段は分離手段であ
    る、請求項１７の装置。
19. 【請求項１９】 前記長さの異なる固定積重ね部の各々
    を再封止可能相互係止クロージャ部の内外部に形成する
    手段、およびその内外部を押圧する手段は同一手段であ
    る、請求項１７の装置。