JP2000153766A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2000153766A
JP2000153766A JP34487698A JP34487698A JP2000153766A JP 2000153766 A JP2000153766 A JP 2000153766A JP 34487698 A JP34487698 A JP 34487698A JP 34487698 A JP34487698 A JP 34487698A JP 2000153766 A JP2000153766 A JP 2000153766A
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Naoki Seshimo
直樹 瀬下
Minoru Takahashi
稔 高橋
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転子の保護を確保しつつ、より高い出力トル
クを発生することの可能なパワーステアリング装置を提
供する。 【解決手段】磁性体のスリーブ23eが、駆動用磁石2
3dの周囲に配置されているため、駆動用磁石23dの
外周部を保護できると共に、スリーブ23eの内部に磁
路を形成できる。従って、従来においては磁気的エアギ
ャップの一部を構成していた非磁性体の保護部材を設け
る場合に比し、より小さな磁気的エアギャップを確立で
き、それにより駆動用磁石23dの保護を確保しつつ、
より高い出力トルクを発生できることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のパワーステ
アリング装置に関し、より詳細には、ブラシレスモータ
を備えた電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の電動式パワーステアリング装置の
一形式として、ラック・アンド・ピニオン式ステアリン
グ装置のラック軸が挿通されたスリーブ部材を、ラック
軸と同軸の電動モータにより回転させ、その回転出力
を、ボールねじ機構を介してラック軸の長手方向推力に
変換するようにしたものが知られている。
【0003】この形式の電動式パワーステアリング装置
において、ボールねじ機構は、ラック軸の外周に設けら
れた外ねじ溝と、この外ねじ溝に対向するように形成さ
れた内ねじ溝を内周に有し、軸受によりラック軸に対し
て回転可能に支持されたボールスクリューナットと、両
ねじ溝間に形成された転動路内に転動自在に配置された
多数のボールとによって構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電動式パワ
ーステアリング装置用の電動モータとして、回転子とし
ての円筒状の永久磁石の周囲に、たとえば樹脂やステン
レス等からなる非磁性体の保護部材(円筒スリーブ)を
設けて、かかる永久磁石を保護すると共に、隣接磁極等
に磁束が洩れるのを防止しているものがある(特開平9
−224339号参照)。
【0005】しかるに、回転子の周囲に、非磁性体の円
筒スリーブを設けると、かかる円筒スリーブの厚さ分だ
け、回転子と、これを内包する固定子との磁気的な間隔
が広がってしまい、磁気的エアギャップが増大すること
となる。磁気的エアギャップが増大すると、かかるエア
ギャップ内の磁束密度が低下し、磁石の磁気エネルギー
を有効に活用できず、電動モータの出力低下を招く恐れ
がある。
【0006】更に、ボールねじ機構を用いた電動式パワ
ーステアリング装置において、減速比を大きく設定する
ことは、ボールねじ機構の構成上困難であるため、電動
モータの出力トルクを極力大きくしたいという実情があ
る。従って、かかる電動モータの磁気的エアギャップ
は、極力小さくすることが望まれる。
【0007】一方、磁気的エアギャップを小さくするに
は、回転子の保護部材である円筒スリーブを除去すれば
足りるという考えもある。しかしながら、ラック同軸形
式の電動モータを用いた電動式パワーステアリング装置
の場合、ステアリングホイールを急操舵で限界まで回し
たとき、ラックがストッパに衝接して、かかる電動モー
タに大きな衝撃が伝わることがある。その場合にも、回
転子を保護するために、保護部材としての円筒スリーブ
を除去することは難しく、高強度の磁石を使用したり、
衝撃吸収構造を設けることが必要で、コストが大幅に増
大する恐れがある。
【0008】特に、複数の磁石を磁極を異ならせて貼り
合わせることによりロータ形状にしたセグメント磁石
や、一般的には脆性であるフェライト磁石等により形成
された回転子においては、機械的強度の高い円筒スリー
ブによる、より強い保護が望まれている。さらに、電動
モータの出力特性をより滑らかにしたい場合もある。
【0009】このような問題点に鑑み、本発明は、回転
子の保護を確保しつつ、より高い出力トルクを発生する
ことの可能なパワーステアリング装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明の電動式パワーステアリング装置は、往復動
作することにより操向装置を駆動するラック軸を備えた
電動式パワーステアリング装置であって、固定子と、外
周部の円周方向に、異なる磁極が交互に形成されるよう
に磁化された回転子手段と、前記回転子手段の外周部に
わたって配置された磁性体部材とで形成されているブラ
シレスモータを用いている。
【0011】
【作用】本発明の電動式パワーステアリング装置によれ
ば、機械的強度が大きく、透磁率が高い前記磁性体部材
が、前記回転子手段の外周部にわたって配置されている
ため、前記回転子手段の外周部を保護できると共に、前
記磁性体部材の内部に磁束密度の高い磁路を形成でき
る。従って、従来においては磁気的エアギャップの一部
を構成していた非磁性体の保護部材を設ける場合に比
し、より小さな磁気的エアギャップを確立でき、それに
より回転子の保護を確保しつつ、より高い出力トルクを
発生できることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明の
実施の形態にかかる電動式パワーステアリング装置を示
す概略構成図である。図1において、ステアリングホイ
ール1は、ステアリングシャフト2の上部を構成する入
力軸2aに連結されている。入力軸2aの下端は、トル
クセンサ3を介して、ステアリングシャフト2の下部を
構成する出力軸2bの上端に連結されている。
【0013】トルクセンサ3は、ステアリングシャフト
2に配設され、入力軸2aに伝達された操舵トルクを検
出するものであり、例えば、繰舵トルクを入力軸2a及
び出力軸2b間に介挿したトーションバーのネジレ角変
位に変換し、このネジレ角変位をポテンショメータで検
出するように構成され、操作者がステアリングホイール
1を操舵操作することによって、ステアリングシャフト
2に生じるネジレの大きさと方向とに応じたアナログ電
圧からなるトルク検出信号Tvを、コントローラ13に
出力するようになっている。
【0014】かかるトルクセンサ3は、例えば、ステア
リングホイール1が中立状態にある場合には、所定の中
立電圧をトルク検出信号Tvとして出力し、これよりス
テアリングホイール1を右旋した場合には、そのときの
操舵トルクに応じて中立電圧より増加する電圧を、左旋
した場合には、そのときの操舵トルクに応じて中立電圧
より減少する電圧を出力するようになされている。
【0015】出力軸2bの下端は、ユニバ―サルジョイ
ント4を介してロアシャフト5の上端に連結され、さら
に、ロアシャフト5の下端は、ユニバーサルジョイント
6を介してピニオンシャフト7の上端に連結されてい
る。ピニオンシャフト7の下端には、不図示のピニオン
が連結されており、かかるピニオンは、ラック軸(図
2)のラック歯に噛合している。ラック軸周囲のラック
ハウジング8には、ラック軸同軸型3相ブラシレスモー
タ23が後述する態様で配置されている。
【0016】モータ23を駆動制御し、操舵系への操舵
補助力の制御を行うため、コントローラ13が設けられ
ている。コントローラ13は、車載のバッテリ16から
電源供給されることによって作動するようになされてい
る。バッテリ16の負極は接地され、その正極はエンジ
ン始動を行うイグニッションスイッチ14及びヒューズ
15aを介してコントロ―ラ13に接続されると共に、
ヒューズ15bを介してコントローラ13に直接接続さ
れており、このヒューズ15bを介して供給される電源
は例えば、メモリバックアップ用に使用される。コント
ローラ13は、トルクセンサ3からのトルク検出信号T
vと、例えば、図示しない変速機の出力軸に配設された
車速センサ17からの車速検出信号Vpとに基づきモー
タ23を駆動制御することができる。
【0017】図2は、本実施の形態にかかるラック軸同
軸型ブラシレスモータ周辺の軸線方向断面図である。ラ
ックハウジング8は、ブラケット21により図示しない
車体に固定されている。ラックハウジング8内にラック
軸22が挿通され、ラック軸22はその両端において、
タイロッド9,10(図1)に連結されている。タイロ
ッド9,10は、図示しない操向機構に連結されてい
る。
【0018】ラックハウジング8内には円管状の固定子
23aが固定されており、また、固定子23aの一部を
巻回する複数のセグメントからなるコイル23bが設け
られている。固定子23aに挿通するようにして、細長
い薄肉円管状の回転子23cが設けられている。回転子
23cの外周には、固定子23aに対向するようにし
て、円筒状の駆動用磁石23dが設けられている。駆動
用磁石23dは、円周方向にN極とS極とを交互に形成
するよう磁化されている。更に駆動用磁石23dの周囲
には、駆動用磁石23eの保護部材として機能する、金
属製の磁性体からなるスリーブ23eが設けられてい
る。回転子23c内をラック軸22が延在するようにな
っている。尚、固定子23aと、コイル23bと、回転
子23cと、駆動用磁石23dと、スリーブ23eと
で、ブラシレスタイプの電動モータ23を構成してお
り、回転子23cと駆動用磁石23dとで回転子手段を
構成する。
【0019】回転子23cは、軸受26により、ハウジ
ング8に対して回転自在に支持されている。回転子23
cの外周であって、軸受26の近傍には、位相検知用の
磁石27が取り付けられている。この磁石27は、駆動
用磁石23dの極性を検知するため、その極性とある相
関関係を有するように設置されている。この極性位相
は、磁石27に隣接配置されたホール素子28により検
知され、かかる極性位相を示す電気信号が、コントロー
ラ13へと出力されるようになっている。
【0020】コントローラ13は、回転方向に分割され
た各コイル23bのセグメントに順次電流を供給分配
し、その結果、ブラシレスモータ23は所定の回転出力
を発生するように駆動制御される。
【0021】回転子23cの左方端は、略円管状のボー
ルスクリューナット29の右方端に形成された拡径部2
9aに圧入嵌合されている。ボールスクリューナット2
9は、内側に螺旋状の内ねじ溝29bを有し、内ねじ溝
29bは、ラック軸22の左方部に形成された外ねじ溝
22aに対向して転動路を形成し、該転動路内に複数の
ボール30が収容されている。
【0022】ボール30は、ボールスクリューナット2
9とラック軸22が相対回転する際に生じる摩擦力軽減
のために用いられる。なお、ボールスクリューナット2
9は、その内部に循環路29cを有し、ボールスクリュ
ーナット29の回転時に、循環路29cを介してボール
30は循環可能となっている。
【0023】ボールスクリューナット29の左方端は、
軸受25によりラックハウジング8に対して回転自在に
支持されている。軸受25,26は、外輪、内輪、およ
び両輪間のボールとから形成されるアンギュラコンタク
トタイプの軸受である。軸受26の外輪右方端がラック
ハウジング8に当接しているので、軸受25の左方に配
置された押圧部材31が、軸受25の外輪を右方に押圧
すると、軸受25のボールと内輪、ボールスクリューナ
ット29、回転子23c、軸受26の内輪及びボールを
介して押圧力が伝達され、軸受26の外輪はラックハウ
ジング8より反力を受けるようになっている。すなわ
ち、軸受25の内輪と軸受26の内輪とは、介在する部
材を介して、互いに近接する方向の相対移動が禁止され
るようになっている。
【0024】次に、図面を参照して本実施の形態の動作
を説明する。図1において、車両が直進状態にあり、ス
テアリングホイール1からラック軸22へ操舵力が入力
されていない場合、トルクセンサ3から出力されるトル
ク検出信号Tvは、ゼロもしくは低い値であるため、コ
ントローラ13はブラシレスモータ23を回転駆動しな
い。従って、この電動式パワーステアリング装置は補助
操舵力を出力しない状態にある。
【0025】一方、車両がカーブを曲がろうとする場合
には、ステアリングホイール1が操舵されて操舵力がラ
ック軸22へ伝達されるため、トルクセンサ3からは、
操舵トルクに応じたトルク検出信号Tvが出力され、速
度センサ17からの検出信号Vpを考慮して、コントロ
ーラ13は、適切なトルクでブラシレスモータ23の回
転子23cを回転させる。回転子23cが回転するとボ
ールスクリューナット29も回転し、それによりラック
軸22を左もしくは右方向に移動させて補助操舵力を発
生させるようになっている。
【0026】図3は、本実施の形態にかかるブラシレス
モータ23を、従来技術と比較して示す一部断面図であ
る。図3において、従来技術のごとく、非磁性体のスリ
ーブを設けた場合、駆動用磁石23dと固定子23aと
の磁気的エアギャップはG1である。これに対し、本実
施の形態にかかる磁性体のスリーブ23eを設けた場
合、スリーブ23e内に磁路が形成されることから、駆
動用磁石23dと固定子23aとの磁気的エアギャップ
は、G1より小さいG2となる。
【0027】図4は、本実施の形態にかかるブラシレス
モータの3相矩形波駆動構成を示す図である。図5は、
本実施の形態と従来技術のブラシレスモータにおける、
電気角1回転分の磁束密度分布を比較した図である。図
6は、本実施の形態にかかるブラシレスモータの励磁パ
ターンを示す図である。
【0028】図4において、コントローラ13(図1)
に設けられたドライバ主回路Aは、3対のトランジスタ
Ta1〜Tc2を有する。これらトランジスタのいずれ
かが同期してオン・オフ制御されることにより、モータ
コイル回路B側のa相,b相,c相のいずれかに電流が
流れ、発生した磁力に基づき回転子23c(図2)が駆
動力を受けるようになっている。各相においては、図6
に示すような励磁パターンに基づき、励磁が行われるよ
うになっているが、30〜150度(及び210〜33
0度)の電気角の範囲内で励磁されるようになっている
a相を例にとり、本実施の形態の特徴を説明する。
【0029】図5において、縦軸はエアギャップ内の磁
束密度であり、横軸は電気角であり、本実施の形態のブ
ラシレスモータにおける磁束密度は、実線で示され、従
来技術のブラシレスモータにおける磁束密度は、点線で
示されている。図5から明らかなように、本実施の形態
のブラシレスモータにおける磁束密度の安定値Y2は、
従来技術のブラシレスモータにおける磁束密度の安定値
Y1より、大きくなっている。これは、本実施の形態の
ブラシレスモータは、磁性体のスリーブ23eを用いて
いるため、スリーブ23e内に高磁束密度の磁路が形成
され、従ってスリーブ23eの肉厚分だけ、従来技術の
ブラシレスモータに比較して磁気的エアギャップG2
(図3)が小さくなることに起因するものである。+側
を例にとると30乃至150度の電気角範囲内における
磁束密度は、ブラシレスモータの出力に寄与するため、
かかる範囲で磁束密度の大きい本実施の形態のブラシレ
スモータは、従来技術のブラシレスモータよりも高い出
力を発生することができるのである。
【0030】更に、図5から明らかなように、本実施の
形態のブラシレスモータにおける磁束密度が安定してい
る領域(安定領域)での電気角X2は、従来技術のブラ
シレスモータにおける電気角X1より小さくなってい
る。これは、本実施の形態のブラシレスモータは、磁性
体のスリーブ23eを用いているため、スリーブ23e
を通って隣接磁極に磁束が洩れ、それにより従来技術の
ブラシレスモータに比較して安定領域が狭くなることに
起因するものである。
【0031】従来技術のブラシレスモータのように、か
かる安定領域が広ければ、磁束密度線図におけるゼロか
らの立ち上がり(角度θ1)が、本実施の形態のブラシ
レスモータの立ち上がり(角度θ2)に比較して、急峻
になる。立ち上がりが急峻になると、モータのトルクの
出方が唐突になり、角度(モータの回転位置)に対する
トルク変化が大きくなる。かかる現象をコギングトルク
が大きくなるという。コギングトルクが大きくなると、
操作者の操舵に応じて唐突に補助操舵力が働くため、操
舵が滑らかに行われない恐れがある。本実施の形態のブ
ラシレスモータによれば、コギングトルクを小さく抑え
て、滑らかな操舵を達成することが可能となる。
【0032】尚、磁束が洩れる領域は、磁極の境界から
ある一定の幅の領域なので、1つの磁極の範囲の幅が狭
い回転子の外径が小さいモータや、磁極数が極端に多い
モータは、磁極の幅に対して安定領域の割合が狭くなっ
てしまう。しかしながら、本実施の形態のように、ボー
ルスクリュウ式ラック・アンド・ピニオン型パワーステ
アリング装置の場合には、回転子23cが中空になって
おり、その中をラック軸22が貫通しているため、駆動
用磁石23dの外径が比較的大きくなる傾向にある。従
って、安定領域が狭くなっても励磁範囲である30〜1
50度の範囲は安定領域になっている。また、1極当た
りの磁極幅が広いため、磁極の両側の磁束が低下して
も、磁極の中心付近の磁束は低下しないということも、
安定領域を広げることに貢献している。
【0033】図7は、本発明にかかる実施の形態の変形
例を示す、図3と同様な断面図である。上述した実施の
形態に対し、本変形例は、磁性体であるスリーブの形状
が異なっている。すなわち、スリーブ123eは、駆動
用磁石23dの端部まで覆う形状となっており、それに
より駆動用磁石23dの保護をより強固なものとしてい
る。上述した実施の形態に対して、構成を共通とするそ
の他の点については、その説明を省略する。
【0034】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、本実施の形態においては3相
矩形波駆動型のブラシレスモータについて説明している
が、本発明は、これに限定されることなく、たとえば5
相、7相等、他の種類の矩形波駆動式のブラシレスモー
タに適用可能である。また、正弦波駆動式のブラシレス
モータにおいても、磁極の中央付近の磁束密度が高くな
るため、高出力となる効果がある。
【0035】
【発明の効果】本発明の電動式パワーステアリング装置
によれば、機械的強度が大きく、透磁率が高い磁性体部
材が、回転子の外周部にわたって配置されているため、
前記回転子手段の外周部を保護できると共に、前記磁性
体部材の内部に磁束密度の高い磁路を形成できる。従っ
て、従来においては磁気的エアギャップの一部を構成し
ていた非磁性体の保護部材を設ける場合に比し、より小
さな磁気的エアギャップを確立でき、それにより回転子
の保護を確保しつつ、より高い出力トルクを発生できる
こととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる電動式パワーステ
アリング装置を示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態にかかるラック軸同軸型ブラシレ
スモータ周辺の軸線方向断面図である。
【図3】本実施の形態にかかるブラシレスモータ23
を、従来技術と比較して示す一部断面図である。
【図4】本実施の形態にかかるブラシレスモータの3相
矩形波駆動構成を示す図である。
【図5】本実施の形態と従来技術のブラシレスモータに
おける、電気角1回転分の磁束密度分布を比較した図で
ある。
【図6】本実施の形態にかかるブラシレスモータの励磁
パターンを示す図である。
【図7】本発明にかかる実施の形態の変形例を示す、図
3と同様な断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 トルクセンサ 4、6 ユニバーサルジョイント 5 ロアシャフト 7 ピニオンシャフト 8 ラックハウジング 9,10 タイロッド 13 コントローラ 14 イグニッションスイッチ 15a、15b ヒューズ 16 バッテリ 17 車速センサ 21 ブラケット 22 ラック軸 23 ブラシレスモータ 23a 固定子 23b コイル 23c 回転子 23d 駆動用磁石 23e、123e スリーブ 25,26 軸受 27 磁石 28 ホール素子 29 ボールスクリューナット 30 ボール 31 押圧部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 CA02 CA03 CA16 CA21 5H019 AA00 BB01 BB05 BB15 BB19 BB23 CC03 CC09 DD01 EE01 FF01 5H621 BB07 GA01 GA04 HH02 JK14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動作することにより操向装置を駆動
    するラック軸を備えた電動式パワーステアリング装置に
    おいて、 固定子と、 外周部の円周方向に、異なる磁極が交互に形成されるよ
    うに磁化された回転子手段と、 前記回転子手段の外周部にわたって配置された磁性体部
    材とで形成されているブラシレスモータを用いた電動式
    パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシレスモータを矩形波駆動で制
    御する請求項1に記載の電動式パワーステアリング装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515499A (ja) * 1999-12-01 2003-05-07 ティッセンクルップ・プレスタ・アクチエンゲゼルシヤフト 高効率の管状電気かじ取り補助配置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515499A (ja) * 1999-12-01 2003-05-07 ティッセンクルップ・プレスタ・アクチエンゲゼルシヤフト 高効率の管状電気かじ取り補助配置

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