JP2000152913A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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JP2000152913A JP11261816A JP26181699A JP2000152913A JP 2000152913 A JP2000152913 A JP 2000152913A JP 11261816 A JP11261816 A JP 11261816A JP 26181699 A JP26181699 A JP 26181699A JP 2000152913 A JP2000152913 A JP 2000152913A
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了 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉗子等の処置具の使用時、病巣等の患部の画
像部の輝度を適正に維持すべく自動調光による照明光量
の低下を抑え得る電子内視鏡を提供する。 【解決手段】電子内視鏡は処置具を挿通させる処置具挿
通路15を持つスコープ10と、これを着脱自在に接続
させる画像信号処理ユニット12とから成る。撮像セン
サ14がスコープの先端側に設けられ、ユニット内には
光源18が設けられる。光源からスコープに導かれる光
の光量は絞り20により調節される。撮像センサから得
られる輝度画素信号に基づいて輝度値が算出され、この
輝度値を所定の輝度参照値に実質的に一致させるように
絞りを制御する。スコープで処置具84が使用されてい
るか否かが判別され、処置具が使用されていると判別さ
れると、所定の輝度参照値が予め決められた数値分だけ
強制的に増大させられて、照明光量の低下が抑えられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可撓性導管からなる
スコープと、このスコープを着脱自在に接続する画像信
号処理ユニットとから成る電子内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したようなタイプの電子内視鏡にあ
っては、スコープの先端部には固体撮像素子例えばCC
D(charge coupled device)撮像素子から成る撮像セン
サが設けられ、この撮像センサは対物レンズ系と組み合
わされる。また、かかるスコープ内には光ファイバー束
からなる照明用光ガイドが挿通させられ、その遠位端の
端面は照明用レンズと組み合わされる。更に、スコープ
内には鉗子等の処置具を挿通させるための挿通路が設け
られ、鉗子等の処置具は該挿通路を通してスコープの遠
位端の端面から突出させて所望の処置を行い得るように
なっている。
【0003】画像信号処理ユニット内には照明用白色光
源例えばハロゲンランプやキセノンランプが設けられ、
スコープと画像信号処理ユニットとの接続時に照明用光
ガイドの近位端は照明用白色光源に光学的に接続され
る。かくして、患者の体腔内へのスコープの挿入時、そ
の遠位端の対物レンズ系の前方が該スコープの照明用光
ガイドの先端部端面から射出させられる照明光で照明さ
れ、これにより光学的被写体は撮像センサの受光面に結
像させられてそこで画素信号として光電変換される。撮
像センサで得られた画素信号は画像信号処理ユニットに
送られ、そこでビデオ信号がかかる画素信号に基づいて
作成される。次いで、ビデオ信号は画像信号処理ユニッ
トからTVモニタ装置に対して出力され、そこで光学的
被写体像がTVモニタ装置上で再現される。
【0004】ところで、一般的に、電子内視鏡のスコー
プの対物レンズ系の焦点深度は比較的深くされる。とい
うのは、スコープの遠位端を病巣等の患部に接近させて
観察するだけでなく、病巣等の患部を見つけ出す際には
該患部を含む広い領域全体を観察することが必要である
からである。この場合、光学的被写体像を適当な輝度で
常に再現するためには、全体的な光学的被写体の遠近に
応じて照明用光ガイドの遠位端から射出される光の光量
を適宜調整することが必要となる。即ち、スコープの遠
位端を病巣等の患部に最接近させて観察する際には光量
を最低レベルまで低下させ、該患部からスコープの遠位
端が次第に遠ざかるにつれて光量を次第に増大させるこ
とが必要である。
【0005】上述したような光量調節は自動調光と呼ば
れ、この自動調光については、一フレーム分または一フ
ィールド分の輝度画素信号の輝度レベルを評価し、その
評価に基づいて光源に組み込まれた絞りの開度を適宜調
整することにより行われる。従来では、かかる自動調光
には2つのモードが知られており、一方のモードは平均
輝度値モードと呼ばれ、他方のモードは有効最大輝度値
モード(ピークモード)と呼ばれる。
【0006】詳述すると、平均輝度値モードでは、撮像
センサから順次得られる一フレーム分または一フィール
ド分の輝度画素信号についてヒストグラム抽出回路でヒ
ストグラムが展開され、このヒストグラムから一フレー
ム分または一フィールド分の輝度画素信号の平均輝度レ
ベルが算出され、その平均輝度レベルが所定の輝度参照
値に一致するように絞り開度が制御され、これにより再
現画像の輝度レベルが輝度参照値に見合った適正な状態
に維持される。例えば、光学的被写体の全体がスコープ
の対物レンズから比較的遠くに離れている場合には、上
述の平均輝度レベルは一時的に輝度参照値に比べて低く
なるので、このときは絞り開度が広げられて照明光量が
増大させられ、これとは反対に光学的被写体の全体がス
コープの対物レンズに接近した場合には、上述の平均輝
度レベルは輝度参照値に比べて高くなるので、このとき
は絞り開度が狭められて照明光量が減少させられ、かく
して光学的被写体の遠近に拘らず再現画像の輝度レベル
は輝度参照値に見合った適正な状態に維持されることに
なる。
【0007】同様に、有効最大輝度値モードでも、撮像
センサから順次得られる一フレーム分または一フィール
ド分の輝度画素信号についてヒストグラム抽出回路でヒ
ストグラムが展開されるが、この有効最大輝度値モード
では、該ヒストグラムから平均輝度レベルではなく有効
最大輝度レベル(ピークレベル)が算出され、この有効
最大輝度レベルが所定の輝度参照値に一致するように絞
り開度が平均輝度値モードの場合と同様に制御され、こ
れにより再現画像の輝度レベルが輝度参照値に見合った
適正な状態に維持される。なお、有効最大輝度レベルと
は上述のヒストグラムの最大輝度レベルを含む高輝度レ
ベル帯域の総計度数が一フレーム分または一フィールド
分の全画素数の例えば1%となる境界での輝度レベルと
して定義されるものである。
【0008】従来の電子内視鏡では、自動調光を平均輝
度値モード或いは有効最大輝度値モードのいずれのモー
ドで行うかは任意に選択し得るようになっている。因み
に、平均輝度値モードでは、再現画像の明るさは有効最
大輝度値モードの場合よりも明るくなる傾向があるが、
しかし局部的なハレーションの発生を回避することがで
きないという欠点がある。即ち、有効最大輝度値モード
では、再現画像は平均輝度値モードと比べて全体的に暗
めとなるが、局部的なハレーションの発生は確実に回避
され得る。
【0009】ここで言うハレーションとはTVモニタ装
置の映像再現画面の輝度が異常に高くなって白色化する
ことであり、電子内視鏡では、平均輝度値モードでの自
動調光時に局部的なハレーションが屡々発生することに
なる。というのは、例えば、光学的被写体の比較的小さ
な領域がスコープの対物レンズに接近し、その他の領域
が該対物レンズから離れているような場合には、平均輝
度値モードでの自動調光では、絞り開度が大きく広げら
れる傾向にあり、このため光学被写体のその比較的小さ
な領域の箇所からの反射光量が大きくなって、再現画像
ではその箇所にハレーションが生じ得るからである。一
方、有効最大輝度値モードでは、高輝度レベル帯域で定
義される有効最大輝度レベルを所定の輝度参照値に一致
させるように自動調光が行われるので、かかる状況下で
も局部的なハレーションは阻止され得るが、しかし再現
画像の全体は上述した光学被写体の比較的小さな領域を
除き極端に暗めになるという傾向がある。
【0010】いずれにしても、従来の電子内視鏡にあっ
ては、電子内視鏡の使用者の好みに応じて平均輝度値モ
ード或いは有効最大輝度値モードのいずれかのモードが
選択される。即ち、局部的なハレーションの発生があっ
たとしても比較的明るい鮮明な再現画像を望む場合に
は、平均輝度値モードが選択され、再現画像が多少暗め
でも局部的なハレーションの発生を望まない場合には、
有効最大輝度値モードが選択される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上で述べ
たような自動調光において、スコープの遠位端の端面か
ら鉗子等の処置具が突出させられて撮像センサの視野内
に捉えられた場合、鉗子等の処置具は高反射性の金属製
とされ、しかも撮像センサに極めて接近した位置に置か
れるので、鉗子等の処置具からの反射光量が大巾に増大
する。従って、自動調光が平均輝度値モードで行われて
いる場合には、一フレーム分または一フィールド分の輝
度画素信号の平均輝度レベルは上昇し、このため絞り開
度が狭められて照明光量が減少させられ、かくして再現
画像の全体の輝度レベルが低下して病巣等の患部の肝心
な画像部を観察し難くなるという問題が生じる。また、
自動調光が有効最大輝度値モードで行われている場合で
も、絞り開度が狭められて照明光量が減少させられる
が、この場合には有効最大輝度値自体が鉗子等の処置具
の高反射領域から由来するものとなるので、絞り開度は
平均輝度値モードの場合よりも更に狭められ、このため
再現画像の全体の輝度レベルが大巾に低下して病巣等の
患部の肝心な画像部の観察は一層難しくなる。
【0012】従って、本発明の目的は、上述したような
タイプの電子内視鏡であって、鉗子等の処置具の使用
時、病巣等の患部の画像部の輝度を適正に維持すべく、
自動調光による照明光量の低下を抑え得るように構成さ
れた電子内視鏡を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による電子内視鏡
は処置具を挿通させる処置具挿通路を持つスコープと、
このスコープを着脱自在に接続させるようになった画像
信号処理ユニットとから成る。画像信号処理ユニット内
には光源が設けられ、この光源からの射出光がスコープ
に導かれてその前方を照明するようになっている。
【0014】本発明の第1の局面によれば、電子内視鏡
はスコープの先端側に設けられた固体撮像手段と、光源
からスコープに導かれる光の光量を調節する光量調節手
段と、固体撮像手段から得られる輝度画素信号に基づい
て輝度値を算出する輝度値算出手段と、この輝度値算出
手段によって得られた輝度値を所定の輝度参照値に実質
的に一致させるように光量制御手段を制御する光量制御
手段と、スコープで処置具が使用されているか否かを判
別する処置具使用判別手段と、この処置具使用判別手段
によって処置具が使用されていると判別された際に所定
の輝度参照値を予め決められた数値分だけ強制的に増大
させるように設定する強制設定手段とを具備する。
【0015】本発明の第2の局面によれば、電子内視鏡
はスコープの先端側に設けられた固体撮像手段と、光源
から前記スコープに導かれる光の光量を調節する光量調
節手段と、この固体撮像手段から得られる輝度画素信号
に基づいてヒストグラムを展開するヒストグラム抽出手
段と、このヒストグラム抽出手段によって展開されたヒ
ストグラムから輝度画素信号の平均輝度値を算出する輝
度値算出手段と、この輝度値算出手段によって得られた
平均輝度値を所定の輝度参照値に実質的に一致させるよ
うに光量調節手段を制御する第1の光量制御手段と、ヒ
ストグラム抽出手段によって展開されたヒストグラムか
ら有効最大輝度値を算出する有効最大輝度値算出手段
と、この有効最大輝度値算出手段によって得られた有効
最大輝度値を所定の輝度参照値に実質的に一致させるよ
うに光量調節手段を制御する第2の光量制御手段と、第
1の光量制御手段によって光量調節手段を制御する第1
の調光モードと第2の光量制御手段によって光量調節手
段を制御する第2の調光モードとのいずれかを選択する
調光モード切換手段と、スコープで処置具が使用されて
いるか否かを判別する処置具使用判別手段と、この処置
具使用判別手段によって処置具が使用されていると判別
された際に調光モード切換手段によるモード選択に拘ら
ずに第1の調光モードを強制的に設定するモード強制設
定手段とを具備する。
【0016】本発明の第2の局面にあっては、好ましく
は、電子内視鏡は、更に、処置具使用判別手段によって
処置具が使用されていると判別された際に所定の輝度参
照値を予め決められた数値分だけ強制的に増大させるよ
うに設定する輝度参照値強制設定手段を具備する。
【0017】本発明の第2の局面にあっては、処置具使
用判別手段については、スコープの処置具挿通路に処置
具を挿通させて該スコープの先端から突出させた際に固
体撮像手段の撮像領域によって常に最初に捉えられる局
部的な撮像領域から由来する輝度画素信号のうちの所定
の輝度値以上の高輝度画素信号の度数総和を算出する第
1の算出手段と、局部的な撮像領域以外の撮像領域から
由来する輝度画素信号の中の所定の輝度値以上の高輝度
画素信号の度数総和を算出する第2の算出手段と、第1
及び第2の算出手段の双方の算出結果に基づいてスコー
プでの処置具の使用の有無を判別する判別手段とを包含
するものとして構成され得る。
【0018】また、本発明の第2の局面においては、処
置具使用判別手段については、スコープの処置具挿通路
に処置具を挿通させて該スコープの先端から突出させた
際に固体撮像手段の撮像領域によって常に最初に捉えら
れる局部的な撮像領域から由来する輝度画素信号の平均
輝度値を算出する第1の輝度値算出手段と、局部的な撮
像領域以外の撮像領域から由来する輝度画素信号の平均
輝度値を算出する第2の輝度値算出手段と、第1及び第
2の算出手段の双方の算出結果に基づいてスコープでの
処置具の使用の有無を判別する判別手段とを包含するも
のとして構成されてもよい。
【0019】更に、本発明の第2の局面においては、調
光モード切換手段によって第1の調光モード及び第2の
調光モードのいずれかの調光モードが選択された際にそ
の選択された調光モードを選択的にロックする調光モー
ドロック手段が設けられてもよく、この場合には、調光
モードロック手段によって第1の調光モード及び第2の
調光モードのいずれかがロックされたとき、処置具使用
判別手段によって処置具が使用されていると判別されて
もモード強制設定手段が無効化される。
【0020】本発明の第1及び第2の局面のいずれにお
いても、処置具使用判別手段はスコープの処置具挿通路
に設けた処置具検出器を包含するものであってもよく、
この場合には該処置具検出器から得られる検出信号に基
づいてスコープでの処置具の使用の有無を判別する。
【0021】また、本発明の第1及び第2の局面のいず
れにおいても、処置具使用判別手段はスコープに設けら
れた手動操作スイッチを包含するものであってもよく、
この場合には該手動操作スイッチから得られるオン/オ
フ信号に基づいてスコープでの処置具の使用の有無を判
別する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明による電子内視鏡の
一実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0023】図1を参照すると、本発明による電子内視
鏡の一実施形態がブロック図として図示される。電子内
視鏡は可撓性導管からなるスコープ10を具備し、この
スコープ10はプロセッサと呼ばれる画像信号処理ユニ
ット12に着脱自在に連結されるようになっている。ス
コープ10の先端即ち遠位端には固体撮像素子例えばC
CD(charge-coupled device) 撮像素子から成る撮像セ
ンサ14が設けられ、この撮像センサ14はそのCCD
撮像素子と組み合わされた対物レンズ系を包含する。ま
た、スコープ10には鉗子等の処置具を挿通させるため
の挿通路15が形成され、鉗子等の処置具は該挿通路1
5を通してスコープ10の遠位端の端面から突出させら
れる。
【0024】スコープ10内には光ファイバー束からな
る照明用光ガイド16が挿通させられ、この照明用光ガ
イド16の遠位端はスコープ10の遠位端まで延び、該
照明用光ガイド16の遠位端の端面には照明用配光レン
ズ(図示されない)が組み込まれる。照明用光ガイド1
6の近位端は画像信号処理ユニット12へのスコープ1
0の連結時に該画像信号処理ユニット12内に設けられ
たキセノンランプ或いはハロゲンランプ等の白色光源1
8に光学的に接続される。白色光源18の光射出側には
絞り20及び集光レンズ22が順次設けられ、絞り20
は白色光源18からの光量を適宜調節するための光量調
節手段として用いられ、また集光レンズ22は絞り20
を経た光を光ガイド16の近位端の端面に集光させるた
めに用いられる。
【0025】本実施形態では、カラー映像を再現するた
めに面順次方式が採用されるので、照明用光ガイド16
の近位端の端面と集光レンズ22との間に回転式三原色
カラーフィルタとして回転式RGBカラーフィルタ24
が介在させられる。図2に示すように、回転式RGBカ
ラーフィルタ24は円板要素から成り、この円板要素に
は赤色フィルタ24R、緑色フィルタ24G及び青色フ
ィルタ24Bが設けられ、これら色フィルタはそれぞれ
セクタ状の形態とされる。カラーフィルタ24R、24
G及び24Bはそれぞの半径方向の中心が120 °の角度
間隔となるように円板要素の円周方向に沿って配置さ
れ、互いに隣接する色フィルタ間の領域は遮光領域とさ
れる。
【0026】図3に最もよく図示するように、回転式三
原色カラーフィルタ24はサーボモータ或いはステップ
モータのような駆動モータ26によって回転させられ
る。回転式RGBカラーフィルタ24の回転周波数は電
子内視鏡で採用されるTV映像再現方式に応じて決めら
れる。例えば、PAL方式が採用されている場合には、
回転式RGBカラーフィルタ24の回転周波数は25Hzで
あり、NTSC方式が採用されれいる場合には、その回
転周波数は30Hzとなる。
【0027】例えば、回転式RGBカラーフィルタ24
が回転周波数30Hzで回転させられるとすると(NTSC
方式)、その1回転に要する時間は約33.3ms(1/30sec)
となり、各色フィルタによる照明時間はほぼ33/6msとな
る。光ガイド16の遠位端の端面からは赤色光、緑色光
及び青色光が毎33.3ms(1/30sec) 間にほぼ33/6msだけ順
次射出させられて、光学的被写体は赤色光、緑色光及び
青色光でもって順次照明され、その各色の光学的被写体
が撮像センサ14の対物レンズ系によってそのCCD撮
像素子の受光面に順次結像させられる。撮像センサ14
はそのCCD撮像素子の受光面に結像された各色の光学
的被写体像を一フレーム分のアナログ画素信号に光電変
換し、その各色の一フレーム分のアナログ画素信号は各
色の照明時間(33/6ms)に続く次の遮光時間(33/6ms)に亘
って撮像センサ14から順次読み出され、このような撮
像センサ14からのアナログ画素信号の読出しについて
はスコープ10内に設けられたCCDドライバ28によ
って行われる。
【0028】なお、厳密に言うと、カラーフィルタ24
R、24G及び24Bからのそれぞれの色の出力パワー
及びCCDイメージセンサ14の分光感度特性が異なる
ために、赤色光、緑色光及び青色光による照明時間はそ
れぞれ多少異なったものとされるが、しかしCCDイメ
ージセンサ14からのそれぞれの色の一フレーム分のア
ナログ画素信号の読出しは同じ態様で遮光時間内で行わ
れる。
【0029】図1から明らかなように、画像信号処理ユ
ニット12にはシステムコントローラ30が設けられ、
このシステムコントローラ30はマイクロコンピュータ
から構成される。即ち、システムコントローラ30は中
央処理ユニット(CPU)、種々のルーチンを実行する
ためのプログラム、常数等を格納する読出し専用メモリ
(ROM)、データ等を一時的に格納する書込み/読出
し自在なメモリ(RAM)、入出力インターフェース
(I/O)から成り、電子内視鏡の作動全般を制御す
る。
【0030】スコープ10が画像信号処理ユニット12
に接続されると、撮像センサ14は画像信号処理ユニッ
ト12内のCCDプロセス回路32に接続される。CC
Dドライバ28によって撮像センサ14から読み出され
た各色の一フレーム分のアナログ画素信号はCCDプロ
セス回路32に送られ、そこで所定の画像処理例えばホ
ワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、輪郭強調処
理等を受ける。
【0031】CCDプロセス回路32で処理された各色
の一フレーム分のアナログ画素信号は順次アナログ/デ
ジタル(A/D)変換器34に送られ、そこでデジタル
画素信号に変換され、次いで各色の一フレーム分のデジ
タル画素信号はフレームメモリ36に一旦書き込まれて
格納される。フレームメモリ36には各色の一フレーム
分のデジタル画素信号を格納するための3つの格納領域
が設けられる。フレームメモリ36からは一フレーム分
の三原色のデジタル画像信号が同時に順次読み出され、
各色の読出しデジタル画像信号には水平同期信号及び垂
直同期信号等が付加される。即ち、一フレーム分の三原
色のデジタル画像信号はフレームメモリ36からカラー
デジタルビデオ信号(R、G、B)として順次出力され
てビデオプロセス回路38に送られる。
【0032】ビデオプロセス回路38には、各色のカラ
ーデジタルビデオ信号に対応したデジタル/アナログ
(D/A)変換器及びローパスフィルタ等が設けられ、
各色の一フレーム分のカラーデジタルビデオ信号は一フ
レーム分のカラーアナログビデオ信号に変換され、次い
でローパスフィルタを経た後に適宜増幅されてカラーT
Vモニタ装置40に送られ、そこで光学的被写体像がカ
ラー画像として再現される。また、ビデオプロセス回路
38では、カラーデジタルビデオ信号(R、G、B)に
基づいて、コンポジットビデオ信号が作成され、そのコ
ンポジットビデオ信号は別のTVモニタ装置、ビデオテ
ープレコーダ、画像処理用コンピュータ等の周辺機器に
対してビデオプロセス回路38から外部に出力されるよ
うになっている。
【0033】なお、図1では、ビデオプロセス回路38
に対するシステムコントローラ30の接続関係について
はその複雑化を避けるために特に図示されていないが、
ビデオプロセス回路でのビデオ信号の処理についてはシ
ステムコントローラ30の制御下で行われる。
【0034】図4を参照すると、絞り20がその駆動機
構と共に図示される。絞り20は一対のブレード要素4
2及び44から成り、各ブレード要素42、44からは
アーム部42A、44Aが一体的に延びる。ブレード要
素42及び44は互いに交差するような態様で枢着ピン
46によって枢動自在に軸支され、ブレード要素42及
び44の開度に応じて白色光源18から射出される白色
光の光量が適宜調節される。絞り20の駆動機構はアー
ム部42A及び44Aの先端の間に作用させられた引張
りコイルばね48を包含し、このコイルばね48により
ブレード要素42及び44はその開度を狭めるような弾
性的偏倚力を常に受ける。なお、枢動ピン46は画像信
号処理ユニット12の筐体に対して適宜保持される。
【0035】絞り20の駆動機構は更に一対のブレード
要素42及び44の開度を調節するためにアーム部42
A及び44A間に係合させられたカムピン50を包含
し、このカムピン50は駆動板52の下端部に固着され
て保持される。駆動板52の一方の側辺にはラック54
が形成され、このラック54にはピニオン56が係合さ
せられる。ピニオン56はサーボモータ或いはステップ
モータ等の適当な駆動モータ58の出力シャフト58A
上に固着される。なお、駆動モータ58は画像信号処理
ユニット12の筐体に対して適宜保持され、またラック
54は適当なガイド手段(図示されない)によって摺動
自在に適宜保持される。駆動モータ58が回転される
と、駆動板52はカムピン50と共にその長手方向(即
ち、図4において上下方向)に沿って移動させられ、そ
の移動方向は駆動モータ58の回転方向に依存する。要
するに、駆動モータ58の回転方向に従って、ブレード
要素42及び44の開度、即ち絞り開度が調節される。
【0036】図1に示すように、駆動モータ58は駆動
回路60によって駆動され、駆動回路60はシステムコ
ントローラ30によって制御される。即ち、駆動回路6
0からは駆動モータ58には駆動パルスが出力され、こ
の出力駆動パルス数を適宜制御することにより、駆動モ
ータ58の回転量が調節され、また出力駆動パルスの相
を逆相にすることにより、駆動モータ58の回転方向が
反転され、これにより絞り20の開度が調節される。勿
論、駆動回路60から出力される駆動パルス数の制御及
びその相の逆転制御についてはシステムコントローラ3
0によって行われる。
【0037】図1に示すように、画像信号処理ユニット
12にはランプ電源回路62が設けられ、このランプ電
源回路62によって白色光源18への給電が行われる。
なお、ランプ電源回路62は図示されないプラグを介し
て商用電源に接続され、かつシステムコントローラ30
によって適宜制御される。
【0038】また、図1に示すように、画像信号処理ユ
ニット12にはヒストグラム抽出回路64が設けられ、
このヒストグラム抽出回路64はビデオプロセス回路3
8に接続され、ビデオプロセス回路38からはコンポー
ネントビデオ信号のうち輝度画素信号がヒストグラム抽
出回路64に対して出力される。
【0039】スコープ10側には図1に示すように適当
な不揮発性メモリ例えば再書込み可能な読出し専用メモ
リ(EEPROM)66が設けられ、このEEPROM
66にはそのスコープ10自体の種々の情報が書き込ま
れる。例えば、EEPROM66には、該スコープの種
別データ、例えば胃用スコープ、気管支用スコープ或い
は大腸用スコープ等の種別データが格納され、またそこ
で用いられるCCDイメージセンサ14の画素数デー
タ、CCDドライバ28によって読み出されたアナログ
画像信号を処理する際のクロックパルスの周波数情報等
が格納される。スコープ10が画像信号処理ユニット1
2に連結されると、EEPROM66はシステムコント
ローラ30に接続され、このときシステムコントローラ
30はEEPROM66内の情報データを読み出し、そ
の情報データはシステムコントローラ30内のRAM内
に格納保持される。
【0040】図1に示すように、システムコントローラ
30には更にキーボード67が接続され、このキーボー
ド67を通して種々の指令信号や種々のデータ等が入力
される。なお、本発明に関連した指令信号及びデータの
入力については後の記載で明らかにする。
【0041】図5に示すように、画像信号処理ユニット
12の筐体の外側壁面には操作パネル68が取り付けら
れ、この操作パネル68上には種々のスイッチ等が設け
られる。また、図6を参照すると、操作パネル68上の
種々のスイッチ等がシステムコントローラ30との関連
でブロック図として示される。なお、図6では、システ
ムコントローラ30のCUP、ROM、RAM及びI/
Oがそれぞれ参照符号30A、30B、30C及び30
Dで示され、これら構成要素は互いにバスで接続され
る。
【0042】図5に示すように、操作パネル68には、
4つのスイッチ70、71、72及び73が設けられ
る。先ず、スイッチ70について説明すると、このスイ
ッチ70は主電源回路(図示されない)のON/OFF
スイッチを示し、この主電源ON/OFFスイッチ70
により、商用電源から画像信号処理ユニット12への給
電がON/OFFされる。要するに、主電源ON/OF
Fスイッチ70がONされると、画像信号処理ユニット
12は作動可能状態となる。スイッチ71はランプ電源
回路62のON/OFFスイッチであり、図6から明ら
かなように、このランプ電源ON/OFFスイッチ71
からはシステムコントローラ30に対してON/OFF
信号が出力される。即ち、ランプ電源ON/OFFスイ
ッチ71がONされると、システムコントローラ30は
その情報をランプ電源回路62に伝え、これにより白色
光源18はランプ電源回路62によって給電されて点灯
される。
【0043】スイッチ72はモード切換スイッチであ
り、このモード切換スイッチ72によって自動調光時の
モードが選択される。即ち、モード切換スイッチ72に
よってモード1が選択されると、自動調光は上述したよ
うな平均輝度値モードで行われ、またモード2が選択さ
れると、自動調光は上述したような有効最大輝度値モー
ドで行われる。スイッチ73はロックスイッチであり、
このロックスイッチ73がオンされている場合には、鉗
子等の処置具がスコープ10の先端から突出させられて
撮像センサ14によって撮られても、モード切換スイッ
チ72で選択されたモードに従って通常の自動調光が維
持される。一方、ロックスイッチ73がオフされている
場合には、鉗子等の処置具が撮像センサ14によって撮
られると、絞り20の制御即ち調光が後述するような態
様で本発明に従って行われる。
【0044】また、操作パネル68上にはTVモニタ装
置40の映像再現画面の全体の輝度を調節するためにU
Pボタンスイッチ74及びDOWNボタンスイッチ76
が設けられる。UPボタンスイッチ74が押下される度
毎に後述されるような輝度参照値(Yr )が所定量だけ
段階的に増大させられる。また、DOWNボタンスイッ
チ76が押下される度毎にかかる輝度参照値(Yr )が
所定量だけ段階的に減少させられる。
【0045】このようにTVモニタ装置40の映像再現
画面の全体の輝度はUPボタンスイッチ74及びDOW
Nボタンスイッチ76の押下操作により調節されるが、
電子内視鏡の操作者にとっては、かかる光量のレベルが
どの程度であるか認識されなければならない。この目的
のために、操作パルス68上に輝度レベル表示器78が
設けられ、この輝度レベル表示器78は図5に示すよう
に操作パネル68上に上下方向に整列させられた11個の
表示窓から成り、各表示窓は半透明の光拡散板から形成
される。11個の表示窓にはそれぞれに隣接して“−5”
から“+5”までの数字が付され、中央に位置する表示
窓はその他のものよりも大きく、そこには数字“0”が
付される。
【0046】輝度表示器78は更に各表示窓の内側に配
置された電気的発光体例えば発光ダイオード(LED)
80-5、80-4、…800 …80+4及び80+5を包含
し、これらLEDは図6では互いに整列された小ブロッ
クとして図示され、個々の小ブロック内には上述の表示
窓と対応した数字が付されている。個々のLED8
-5、80-4、…800 …80+4及び80+5はLED電
源回路82から給電されて点灯させられ、どのLEDを
点灯させるかについては、LED電源回路82をシステ
ムコントローラ30で制御することによって行われる。
【0047】図7を参照すると、そこにはビデオプロセ
ス回路38から得られる一フレーム分または一フィール
ド分のデジタル輝度画素信号に基づいてヒストグラム抽
出回路64で展開されたヒストグラムの一例が示され
る。なお、デジタル輝度画素信号は三原色のデジタル画
像信号から得られるものである。図7に示すように、本
実施形態にあっては、ヒストグラム抽出回路64では、
一フレーム分または一フィールド分のデジタル輝度画素
信号が256 通りの輝度レベルに振り分けられる。要する
に、図7に示すヒストグラムにおいては、その横軸Xに
沿って256 通りの輝度レベルが示され、その縦軸Yには
各輝度レベルに対応したデジタル輝度画素信号の個数即
ち度数が示される。輝度レベル0はペデスタルレベルに
対応するものであり、また輝度レベル255 は最大輝度レ
ベルに対応する。
【0048】本実施形態では、一フレームまたは一フィ
ールド毎のデジタル輝度画素信号に基づくヒストグラム
(図7)から平均輝度レベルYa が以下のような演算に
より求められる。
【0049】
【数1】 ここで、Ln は各輝度レベル(0から255)に対応した輝
度値を示し、例えばその輝度値として輝度レベルの数値
を用いてもよい。即ち、輝度レベル0ないし255に対応
した輝度値のそれぞれを0ないし255 とすることができ
る。また、Sn は各輝度レベル(0から255)に振り分け
られたデジタル輝度画素信号の度数(個数)を示し、F
0 は一フレーム分または一フィールド分のデジタル輝度
画素信号の総和を示す。
【0050】また、本実施形態によれば、一フレームま
たは一フィールド毎のデジタル輝度画素信号に基づくヒ
ストグラム(図7)から有効最大輝度レベルYk が算出
される。先にも述べたように、有効最大輝度レベルYk
とは図7のヒストグラムの最大輝度レベルを含む高輝度
レベル帯域(即ち、斜線領域)の総計度数が一フレーム
分または一フィールド分の全画素数の例えば1%となる
境界での輝度レベルとして定義されるものである。な
お、有効最大輝度レベルYk の算出方法については後で
詳しく説明する。
【0051】システムコントローラ30では、以上のよ
うに算出された平均輝度値Ya 或いは有効最大輝度値Y
k と輝度参照値Yr とが一致するように絞り20の開度
が調節される。即ち、平均輝度値Ya 或いは有効最大輝
度値Yk が輝度参照値Yr よりも大きければ、絞り20
の開度が小さくなるように駆動モータ58が駆動され、
これとは反対に平均輝度値Ya 或いは有効最大輝度値Y
k が輝度参照値Yr よりも小さければ、絞り20の開度
が大きくなるように駆動モータ58が駆動される。輝度
参照値Yr については上述したようにUPボタンスイッ
チ74及びDOWNボタンスイッチ76の操作によって
段階的に変えることが可能であり、これによりTVモニ
タ装置40の映像再現画面の全体の輝度を適宜調節する
ことができる。なお、モード切換スイッチ72によって
モード1(即ち、平均輝度値モード)が選択さていると
きは、平均輝度値Ya が用いられ、モード2(即ち、有
効最大輝度値モード)が選択されているときには、有効
最大輝度値Yk が用いられる。
【0052】図8及び図9を参照すると、システムコン
トローラ30で実行される絞り制御ルーチンのフローチ
ャートが示される。この絞り制御ルーチンは電子内視鏡
のメイン作動ルーチンのサブルーチンとして機能するも
のであって、所定の時間毎に繰り返し実行される時間割
込みルーチンであり、例えば映像再現方式としてNTS
C方式が採用されている場合には1/30sec 毎に実行され
る。
【0053】先ず、ステップ801では、ビデオプロセ
ス回路38から得られた一フレーム分または一フィール
ド分のデジタル輝度画素信号に基づいてヒストグラム抽
出回路64で展開されたヒストグラムの全データ(0≦
X≦255)から度数の総和F0(即ち、一フレーム分また
は一フィールド分のデジタル輝度画素信号の総画素数)
が算出される。
【0054】ステップ802では、ビデオプロセス回路
38から得られた一フレーム分または一フィールド分の
デジタル輝度画素信号に基づいてヒストグラム抽出回路
64で展開されたヒストグラムの全データ(0≦X≦25
5)から平均輝度値Ya が上述の数1によって算出され
る。なお、ここでは各輝度レベル(0から255)に対応し
た輝度値Ln については輝度レベル自体の数値(0ない
し255)とされる。続いて、ステップ803では、上述で
定義されたような有効最大輝度値Yk が算出される。な
お、有効最大輝度値Yk は図11を参照して後で詳しく
説明される有効最大輝度値算出ルーチンを実行すること
により求められる。
【0055】ステップ804では、モード選択指示フラ
グF1が“0”であるか“1”であるかが判断される。
モード選択指示フラグF1が“0”であるとき、ステッ
プ805に進み、そこで変数Yに平均輝度値Ya が与え
られる。一方、モード選択指示フラグF1が“1”であ
るとき、ステップ806に進み、そこで変数Yに有効最
大輝度値Yk が与えられる。
【0056】なお、モード選択指示フラグF1はモード
切換スイッチ72の切換によって書き替えられる。即
ち、モード切換スイッチ72によって平均輝度値モード
(モード1)が選択されたとき、モード選択指示フラグ
F1は“0”とされ、モード切換スイッチ72によって
有効最大輝度値モード(モード2)が選択されたとき、
モード選択指示フラグF1は“1”とされる。
【0057】ステップ807では、モードロック判別フ
ラグF2が“0”であるか“1”であるかが判断され
る。モードロック判別フラグF2はロックスイッチ73
がオンされているかオフされているかを判別するもので
あり、ロックスイッチ73がオフのとき、モードロック
判別フラグF2は“0”とされ、ロックスイッチ73が
オンのとき、モードロック判別フラグF2は“1”とさ
れる。先に述べたように、ロックスイッチ73がオンさ
れている場合には(F2=1)、たとえ鉗子等の処置具
がスコープ10の先端から突出させられて撮像センサ1
4によって撮られているか否かに拘らず、モード切換ス
イッチ72によって選択されたモードに従って、通常の
自動調光が維持される。
【0058】詳述すると、F2=1のとき、ステップ8
07からステップ819に進み、そこで輝度参照値Yr
として設定値Yr0が与えられる。設定値Yr0は例えば輝
度レベル80と輝度レベル180 との間の値であって、上述
したようにUPボタンスイッチ74及びDOWNボタン
スイッチ76の操作によって段階的に変えられるもので
ある。即ち、例えば、輝度レベル表示器78の11個の表
示窓のうちの中央の表示窓(LED800 )が点灯され
ているとき、設定値Yr0は輝度レベル130 に対応したも
のとされ、UPボタンスイッチ74或いはDOWNボタ
ンスイッチ76の操作により10輝度レベルずつ段階的に
変化させられる。設定値Yr0は最大値で輝度レベル180
に対応したものとなり(LED80+5)、最小値で輝度
レベル80に対応したものとなる(LED80-5)。
【0059】ステップ819で輝度参照値Yr が設定値
r0に設定されると、ステップ812に進み、そこで以
下の演算が実行される。
【数2】 即ち、平均輝度値Ya (Y)或いは有効最大輝度値Yk
(Y)と輝度参照値Yr(Yr0)との差ΔYd が求めら
れる。
【0060】ステップ813では、平均輝度値Ya 或い
は有効最大輝度値Yk と輝度参照値Yr との差ΔYd
許容値Yt と比較される。本実施形態では、許容値Yt
は例えば2とされ、差ΔYd が2を越えた場合に、TV
モニタ装置40の映像再現画面の全体の輝度が設定輝度
参照値Yr に一致してないと判断され、絞り20の開度
が調整される。
【0061】詳しく述べると、もし差ΔYd が許容値Y
t を越えている場合には、ステップ814に進み、そこ
で(Y−Yr )の正負が判断される。Ya 又はYk >Y
r のとき(これはTVモニタ装置40の映像再現画面の
全体の輝度が設定輝度参照値Yr に比べて大きいことを
意味する)、ステップ815に進み、そこでフラグF4
が“1”とされる。これとは反対に、Ya 又はYk <Y
r のとき(これはTVモニタ装置40の映像再現画面の
全体の輝度が設定輝度参照値Yr に比べて小さいことを
意味する)、ステップ816に進み、そこでフラグF4
が“0”とされる。フラグF4は駆動モータ58の回転
方向を指示するためのものであり、F4=1のとき、駆
動モータ58は絞り20を閉じるような方向に回転駆動
させられ、一方F4=0のとき、駆動モータ58は絞り
20を広げるような方向に回転駆動させられる。
【0062】ステップ817では、差ΔYd の大きさに
応じて、駆動回路60から駆動モータ58に出力される
べき駆動パルスの数PV が設定される。駆動パルス数P
V の設定については、例えば以下の表1に従って行われ
る。
【0063】
【表1】 即ち、差ΔYd が大きければ大きい程、駆動パルス数P
V には大きな設定値が与えられる。例えば、差ΔYd
9ないし17であれば、駆動パルス数PV には2が与えら
れ、差ΔYd が36ないし62であれば、駆動パルス数PV
には10が与えられる。なお、表1に対応する一次元マッ
プがシステムコントローラ30のROM30Bに展開さ
れており、差ΔYd の大きさに応じて駆動パルス数PV
の設定値が該一次元マップから出力される。
【0064】次いで、ステップ818では、駆動モータ
58がフラグF4で指示された回転方向でかつ上述の設
定駆動パルス数PV に基づいて回転駆動され、これによ
り絞り20の開度が調整される。その後、本ルーチンは
一旦終了し、1/30secm後に再び実行される。
【0065】一方、ステップ807でロックスイッチ7
3がオフであるとき(F2=0)、鉗子等の処置具が使
用されて撮像センサ14によって撮られた場合に限り、
自動調光は本発明に従って行われることになる。
【0066】詳述すると、ステップ807でF2=0の
ときには、ステップ808に進み、そこで処置具検出ル
ーチンが実行される。なお、図13を参照して後述され
るように、処置具検出ルーチンでは、鉗子等の処置具が
使用されているか否か、即ち鉗子等の処置具が撮像セン
サ14によって撮られているか否かが検出され、鉗子等
の処置具の使用が検出されていないときには、処置具判
別フラグF3は“0”とされ、鉗子等の処置具の使用が
検出されると、処置具判別フラグF3は“1”とされ
る。
【0067】ステップ809では、かかる処置具判別フ
ラグF3が“0”であるか“1”であるかが判断され
る。上記したように、フラグF3=0であれば、鉗子等
の処置具は使用されてなく、即ち鉗子等の処置具は撮像
センサ14によって撮られていないので、ステップ80
9からステップ819に進み、上述したような通常の自
動調光が行われる。
【0068】一方、フラグF3=1のとき、即ち鉗子等
の処置具が使用されて撮像センサ14によって撮られて
いるとき、ステップ809からステップ810に進み、
そこで以下の演算が行われる。
【数3】 即ち、輝度参照値Yr として、設定値Yr0に適当な数値
a (>0)を加えたものが与えられる。数値Va は例
えばキーボード67を通して入力設定されるものであっ
て、システムコントローラ30のRAM30Cに格納さ
れているものである。数値Va の大きさはスコープ10
の種別に応じて決められるものであってもよく、例えば
4、8、16、32の中から適宜選ばれる。
【0069】続いて、ステップ811では、変数Yとし
て平均輝度値Ya が強制的に与えられる。即ち、これ
は、モード切換スイッチ72によって有効最大輝度値モ
ード(モード2)が選択されていても、鉗子等の処置具
が使用されている場合、ロックスイッチ73がオンされ
ていない限り、即ちF2=0とされている限り、強制的
に有効最大輝度値モード(モード2)から平均輝度値モ
ード(モード1)に切り換えられることを意味する。な
お、平均輝度値モード(モード1)が選択されている場
合には、その平均輝度値モードが持続されることは勿論
である。
【0070】次いで、ステップ812に進み、その後、
先に述べたような絞り20の開度調整が行われるが、し
かしこのとき輝度参照値Yr は数値Va だけ通常の自動
調光よりも大きくされているために、その分だけ絞り2
0の開度が広げられ、これに伴ってTVモニタ装置40
の映像再現画面の全体の輝度が高められる。
【0071】通常の平均輝度値モードでの自動調光下で
は、鉗子等の処置具が撮像センサ14によって撮られる
と、その処置具からの反射光量が増大して、平均輝度値
aが上昇し、このため絞り20の開度が狭められて照
明光量が減少させられるので、再現画像の全体の輝度レ
ベルが低下して病巣等の患部の肝心な画像部を観察し難
くなるということになる。しかしながら、本発明によれ
ば、上述したように、撮像センサ14によって鉗子等の
処置具が撮られたとき、輝度参照値Yr が数値Va だけ
増大されるので、その分だけTVモニタ装置40の映像
再現画面の全体の輝度が高められ、かくして病巣等の患
部の肝心な画像部の観察が難しくなるというようなこと
はなくなる。
【0072】一方、如何なる局部的なハレーションを好
まない操作者にとっては、モード切換スイッチ72によ
って最大有効輝度値モード(モード2)を選択すると共
にロックスイッチ73をオンとすれば、たとえ鉗子等の
処置具がスコープ10の先端から突出させられて撮像セ
ンサ14によって撮られても、通常の有効最大輝度値モ
ード(モード2)での自動調光が維持されるので、該処
置具の高反射性に起因する局部的なハレーションは阻止
され得る。
【0073】ヒストグラム抽出回路64にはメモリが内
蔵され、そのメモリには図7に示すようなヒストグラム
がヒストグラムデータとして展開される。図10を参照
すると、ヒストグラム抽出回路64の内蔵メモリに展開
されたヒストグラムデータがアドレスとの関係で模式的
に示されている。同図から明らかなように、アドレス[0
00] には最低輝度レベルの度数データY[000] が格納さ
れ、アドレス番号が1ずつ増える毎にそのアドレスには
最低輝度レベルから1レベルずつ増大した輝度レベルの
度数データY [V] が格納され、アドレス「255]には最
大輝度レベルの度数データY[255] が格納される。
【0074】図11を参照すると、図8及び図9に示し
た絞り制御ルーチンのステップ803で実行される有効
最大輝度値算出ルーチンのフローチャートが示される。
【0075】ステップ1101では、先ず、変数Vに数
値255 が与えられ、次いでステップ1102では、度数
カウンタSNがリセットされる。続いて、ステップ11
03では、閾値THが以下の演算により求められる。 TH←0.01*F0 即ち、一フレーム分の全画素数F0 の1%に相当する画
素数が閾値THとして設定される。例えば、一フレーム
分の総画素数が65,000のとき、650 が閾値THとして設
定される。
【0076】ステップ1104では、度数カウンタSN
に最高輝度レベルY[255] の度数が与えられる。次い
で、ステップ1105では、度数カウンタSNのカウン
ト値が閾値THと比較される。もし度数カウンタSNの
カウント値が閾値THよりも小さければ(SN<T
H)、ステップ1106に進み、そこで変数Vは1だけ
減算され、その数値は最高輝度レベル255 よりも1だけ
小さい254 とされる。
【0077】続いて、ステップ1106からステップ1
104に戻され、そこで度数カウンタSNのカウント値
(最高輝度レベルY[255] の度数)に輝度レベルY[25
4] の度数が更に加えられる。ステップ1105では、
度数カウントSNのカウント値が再び閾値THと比較さ
れる。即ち、度数カウンタSNのカウント値が閾値TH
に到達するまで、最高輝度レベルY[255] から1輝度レ
ベルずつ小さい輝度レベルの度数が順次カウンタSNに
加えられる。
【0078】ステップ1105でSN≧THとなったと
き、ステップ1105からステップ1107に進み、そ
こで変数Vの値が有効最大輝度値Yk とされる。有効最
大輝度値Yk が求められた後、図8及び図9に示す絞り
制御ルーチンのステップ804に戻る。
【0079】図12を参照すると、TVモニタ装置40
の映像再現画面が例示的に示され、そこには鉗子等の処
置具84の先端部が映し出されている。本実施形態で
は、鉗子等の処置具を挿通させるための挿通路15の遠
位端側の開口はスコープ10の端面に向かって撮像セン
サ14の左隅上に位置しているために、該開口から突出
させられた鉗子等の処置具の先端部はTVモニタ装置4
0の映像再現画面の右隅領域に写し出されることにな
る。
【0080】従って、図12に示すように、TVモニタ
装置40の映像再現画面を上下左右に4分割し、それら
4分割画面をそれぞれ1、2、3及び4で番号付けする
と、各分割画面に占める鉗子等の処置具の映像の割合は
第1番目ないし第3番目の分割画面に比べて第4番目の
分割画面で最大となる。換言すれば、第4番目の分割画
面には高輝度の画素が多数含まれることになるが、第1
番目ないし第3番目の分割画面のそれぞれに含まれる高
輝度の画素は少なくなる。従って、各分割画面での画素
の総度数に対するその該当分割画面での所定の高輝度値
例えば200 以上の画素の度数の比を求めることにより、
TVモニタ装置40の映像再現画面に鉗子等の処置具が
写し出されているか否かを検出することが可能である。
【0081】図13を参照すると、図8及び図9に示し
た絞り制御ルーチンのステップ808で実行される処置
具検出ルーチンのフローチャートが示される。
【0082】先ず、ステップ1301では、図12に示
した4分割画面のそれぞれについてヒストグラムが作成
される。勿論、各4分割画面のヒストグラムについては
既に得られた一フレーム分の輝度画素信号に基づいてヒ
ストグラム抽出回路64で展開されたヒストグラムから
適宜得られる。ステップ1302では、第1番目、第2
番目、第3番目及び第4番目の分割画面のそれぞれのヒ
ストグラムについて、度数総和f1 、f2 、f3 及びf
4 が算出され、次いでステップ1303では、第1番
目、第2番目、第3番目及び第4番目のそれぞれの分割
画面での所定の高輝度値例えば200 以上を持つ画素の度
数の総和y1 、y2 、y3 及びy4 が算出される。
【0083】次いで、ステップ1304では、以下の演
算が行われる。 c1 ←y1/f12 ←y2/f23 ←y3/f34 ←y4/f4 即ち、第1番目、第2番目、第3番目及び第4番目のそ
れぞれの分割画面での画素の総度数に対するその該当分
割画面での輝度値200 以上の高輝度画素の度数の比
1 、c2 、c3 及びc4 が求められる。
【0084】ステップ1305では、比c4 が所定の比
較値C1とC2との間にあるか否かが判断され、次いで
ステップ1306ないし1308では比c1 、c2 及び
3がそれぞれ所定の比較値C3より小さいか否かが判
断される。なお、本実施形態では、例えば、定数C1、
C2及びC3についてはそれぞれ0.3 、0.7 及び0.1と
される。
【0085】比c4 が比較値C1とC2との間の値を取
り、しかも比c1 、c2 及びc3 がそれぞれ比較値C3
より小さい場合だけ、鉗子等の処置具84が使用されて
撮像センサ14によって撮られていると判断され、その
場合にはステップ1309に進み、そこで処置具判別フ
ラグF3が“1”とされる。一方、上記条件のうち1つ
でも外れた場合には、鉗子等の処置具84が使用されて
いないと判断され、その場合にはステップ1310に進
み、そこで処置具判別フラグF3“0”とされる。要す
るに、鉗子等の処置具84が使用されている場合には、
第1番目、第2番目及び第3番目のそれぞれの分割画面
では高輝度値を持つ画素信号の割合は小さく(c1 、c
2 、c3 <C3)、一方第4番目の分割画面では鉗子等
の処置具84からの反射光のために高輝度値を持つ画素
信号の割合は第1番目、第2番目及び第3番目の分割画
面に比べて大きくなり(C1<c4 C2)、かくしてス
テップ1305ないし1306の判別条件がすべて満た
された場合だけ、鉗子等の処置具の使用が確認されるこ
とになる。鉗子等の処置具が使用されているか否かが判
別された後、即ち処置具判別フラグF3の値が決定され
た後、図8及び図9に示す絞り制御ルーチンのステップ
809に戻る。
【0086】以上で述べた処置具検出ルーチンでは、第
1番目、第2番目、第3番目及び第4番目のそれぞれの
分割画面での画素の総度数に対するその該当分割画面で
の高輝度画素の度数(輝度値200 以上)の比c1
2 、c3 及びc4 を求めて、処置具の使用の有無が判
別されているが、第1番目、第2番目、第3番目及び第
4番目のそれぞれの分割画面での輝度平均値を求め、こ
れら平均輝度値に基づいて処理具の使用の有無を判別し
てもよい。勿論、処置具の使用時には、第4番目の分割
画面の平均輝度値だけが異常に大きくなるので、その他
の分割画面の平均輝度値を適宜比較評価することによ
り、処置具の使用の有無が判別され得る。
【0087】以上で述べた実施形態では、鉗子等の処置
具84が使用されて撮像センサ14によって撮られてい
るか否かを判別するために、図13に示すような処置具
検出ルーチンが実行されるが、しかしそのような処置具
検出ルーチンの代わりに、図14に示すような処置具検
出回路86をスコープ10に組み込んでもよい。
【0088】詳述すると、処置具検出回路86には処置
具84を検出するための光学的検出器例えばフォトイン
タラプタ88が設けられ、このフォトインタラプタ88
はスコープ10の挿通路15の先端側に配置される。フ
ォトインタラプタ88は発光ダイオード等から成る発光
部88Aと、フォトトランジスタ等から成る受光部88
Bとを具備する。発光部88Aには抵抗R1 を介して所
定の電圧が印加され、これにより発光部88Aからは検
出光が受光部88Bに向けて射出させられる。一方、受
光部88Bにも抵抗R2 を介して所定の電圧が印加さ
れ、抵抗R2 と受光部88Bとの間の配線から延びた検
出端子がシステムコントローラ30のI/O30Dに接
続される。なお、I/O30Dへの検出端子の接続は画
像信号処理ユニット12へのスコープ10の連結時に行
われる。
【0089】受光部88Bが発光部88Aから検出光を
受光している間、受光部88Bは通電状態にあり、この
とき検出端子の電位は低レベルとされる。一方、発光部
88Aと受光部88Bとの間に鉗子等の処置具84が介
在すると、受光部88Bへの検出光の受光が遮られ、こ
のとき受光部88Bは非通電状態となって、検出端子の
電位は高レベルとなる。従って、検出端子の電位レベル
を検出することにより、鉗子等の処置具84が使用され
て撮像センサ14によって撮られているか否かを判別す
ることが可能であり、検出端子の電位レベルが低レベル
から高レベルに変化したとき、処置具判別フラグF3は
“0”から“1”に書き換えられ、検出端子の電位レベ
ルが高レベルから低レベルに変化したとき、処置具判別
フラグF3は“1”から“0”に戻される。
【0090】処置具検出回路86への給電は例えばスコ
ープ10側に設けたバッテリによって行うことも可能で
あるが、しかし画像信号処理ユニット12へのスコープ
10の連結後に画像信号処理ユニット12側の電源回路
(図示されない)により、処置具検出回路86への給電
を行うこともできる。
【0091】図15を参照すると、スコープ10に組み
込んだ別の処置具検出回路90が示される。処置具検出
回路90にはマイクロスイッチ92が設けられ、このマ
イクロスイッチ92もスコープ10の挿通路15の先端
側に配置される。マイクロスイッチ92の一方の端子に
は抵抗R1 を介して所定の電圧が印加され、またその他
方の端子は抵抗R2 (R2 ≫R1 )を介して接地され
る。マイクロスイッチ92の他方の端子と抵抗R2 と間
の配線から延びた検出端子がシステムコントローラ30
のI/O30Dに接続される。図14の処置具検出回路
86の場合と同様、I/O30Dへの検出端子の接続は
画像信号処理ユニット12へのスコープ10の連結時に
行われる。
【0092】マイクロスイッチ92がオフ状態のとき、
検出端子の電位は低レベルとされ、鉗子等の処置具84
が挿通路15に挿通されて、マイクロスイッチ92がオ
ンされると、検出端子の電位は抵抗R2 の存在のために
高レベルとなる。従って、検出端子の電位レベルを検出
することにより、鉗子等の処置具84が使用されて撮像
センサ14によって撮られているか否かを判別すること
が可能となる。即ち、検出端子の電位レベルが低レベル
から高レベルに変化したとき、処置具判別フラグF3は
“0”から“1”に書き換えられ、検出端子の電位レベ
ルが高レベルから低レベルに変化したとき、処置具判別
フラグF3は“1”から“0”に戻される。
【0093】図14に示した処置具検出回路86の場合
と同様、処置具検出回路90への給電は例えばスコープ
10側に設けたバッテリによって行うことも可能である
が、しかし画像信号処理ユニット12へのスコープ10
の連結後に画像信号処理ユニット12側の電源回路(図
示されない)により、処置具検出回路90への給電を行
うこともできる。
【0094】更に、処置具判別フラグF3の書換につい
ては図16に示すような手動操作スイッチ94によって
行うこともできる。詳述すると、手動操作スイッチ94
はスコープ10側の適当な箇所に設けられ、手動操作ス
イッチ94の一方の端子には抵抗R1 を介して所定の電
圧が印加され、またその他方の端子は抵抗R2 (R2
1 )を介して接地される。手動操作スイッチ94の他
方の端子と抵抗R2 との間の配線から延びた検出端子が
システムコントローラ30のI/O30Dに接続され
る。上述の場合と同様、I/O30Dへの検出端子の接
続は画像信号処理ユニット12へのスコープ10の連結
時に行われる。
【0095】手動操作スイッチ94がオフ状態のとき、
検出端子の電位は低レベルとされ、手動操作スイッチ9
4がオンされると、検出端子の電位は抵抗R2 の存在の
ために高レベルとなる。スコープ10の操作者が鉗子等
の処置具を使用するとき、手動操作スイッチ94がオン
され、このとき検出端子の電位レベルが低レベルから高
レベルに変化させられて、処置具判別フラグF3は
“0”から“1”に書き換えられる。一方、鉗子等の処
置具の使用を止めるとき、手動操作スイッチ94がオフ
され、このとき検出端子の電位レベルが高レベルから低
レベルに変化させられ、処置具判別フラグF3は“1”
から“0”に戻される。
【0096】上述の場合と同様、手動操作スイッチ94
に対する給電は例えばスコープ10側に設けたバッテリ
によって行うことも可能であるが、しかし画像信号処理
ユニット12へのスコープ10の連結後に画像信号処理
ユニット12側の電源回路(図示されない)により、手
動操作スイッチ94への給電を行うこともできる。
【0097】図17を参照すると、本発明による電子内
視鏡の別の実施形態がブロック図として図示され、この
ブロック図は図1に示したブロック図からヒストグラム
抽出回路64を排除したものに相当する。図17に示す
電子内視鏡では、ビデオプロセス回路38から出力され
る輝度信号はシステムコントローラ30内のアナログ/
デジタル変換器でデジタル量に変換されてRAM30C
に格納される。
【0098】また、図17の実施形態にあっても、処置
具判別フラグF3の書換のために、スコープ10には図
14及び図15のいずれかに示す処置具検出回路(8
6、90)が組み込まれてもよいし、或いは図16に示
す手動操作スイッチ94が設けられてもよい。
【0099】図18を参照すると、図17に示した電子
内視鏡のシステムコントローラ30で実行される絞り制
御ルーチンのフローチャートが示される。この絞り制御
ルーチンは図1に示した電子内視鏡の場合と同様に電子
内視鏡のメイン作動ルーチンのサブルーチンとして機能
するものであって、例えば映像再現方式としてNTSC
方式が採用されている場合には1/30sec 毎に実行される
時間割込みルーチンとされる。
【0100】ステップ1801では、ビデオプロセス回
路38から輝度値Yが入力される。次いで、ステップ1
802では、処置具判別フラグF3が“0”であるか
“1”であるかが判断される。上述したように、フラグ
F3=0であれば、鉗子等の処置具は使用されてなく、
即ち鉗子等の処置具は撮像センサ14によって撮られて
いないので、ステップ1802からステップ1811に
進み、そこで輝度参照値Yr として設定値Yr0が与えら
れる。上述の実施形態の場合と同様に、設定値Y r0は例
えば輝度レベル80と輝度レベル180 との間の値であっ
て、UPボタンスイッチ74及びDOWNボタンスイッ
チ76の操作によって段階的に変えられるものである。
次いで、ステップ1804に進み、通常の自動調光が行
われる。
【0101】詳述すると、ステップ1804では、以下
の演算が実行される。
【数4】 即ち、輝度値Yと輝度参照値Yr (Yr0)との差ΔYd
が求められる。
【0102】上述の実施形態の場合と同様に、輝度参照
値Yr は例えば輝度レベル80と輝度レベル180 との間で
適宜設定される値であって、UPボタンスイッチ74及
びDOWNボタンスイッチ76の操作によって段階的に
変え得るものである。
【0103】ステップ1805では、輝度値Yと輝度参
照値Yr との差ΔYd が許容値Ytと比較される。上述
した実施形態の場合と同様に、許容値Yt は2とされ、
差ΔYd が2を越えた場合に、TVモニタ装置40の映
像再現画面の全体の輝度が設定輝度参照値Yr に一致し
てないと判断され、絞り20の開度が調整される。
【0104】詳しく述べると、もし差ΔYd が許容値Y
t を越えている場合には、ステップ1806に進み、そ
こで(Y−Yr )の正負が判断される。Y>Yr のとき
(これはTVモニタ装置40の映像再現画面の全体の輝
度が設定輝度参照値Yr に比べて大きいことを意味す
る)、ステップ1807に進み、そこでフラグF4が
“1”とされる。これとは反対に、Y<Yr のとき(こ
れはTVモニタ装置40の映像再現画面の全体の輝度が
設定輝度参照値Yr に比べて小さいことを意味する)、
ステップ1808に進み、そこでフラグF4が“0”と
される。フラグF4は駆動モータ58の回転方向を指示
するためのものであり、F4=1のとき、駆動モータ5
8は絞り20を閉じる方向に回転駆動させられ、一方F
4=0のとき、駆動モータ58は絞り20を広げるよう
に回転駆動させられる。
【0105】ステップ1809では、差ΔYd の大きさ
に応じて、駆動回路60から駆動モータ58に出力され
るべき駆動パルスの数PV が設定される。駆動パルス数
Vの設定については、上述の実施形態の場合と同様に
表1に従って行われる。
【0106】次いで、ステップ1810では、駆動モー
タ58がフラグF4で指示された回転方向でかつ上述の
設定駆動パルス数PV に基づいて回転駆動され、これに
より絞り20の開度が調整される。その後、本ルーチン
は一旦終了し、1/30sec に再び実行される。
【0107】一方、フラグF3=1のとき、即ち鉗子等
の処置具が使用されるとき、ステップ1802からステ
ップ1803に進み、そこで以下の演算が行われる。
【数5】 即ち、輝度参照値Yr として、設定値Yr0に適当な数値
a (>0)を加えたものが与えられる。上述の実施形
態の場合と同様に、数値Va は例えばキーボード67を
通して入力設定されるものであって、システムコントロ
ーラ30のRAM30Cに格納されているものであり、
或いは数値Va はスコープ10の種別に応じて決められ
るものであってもよく、例えばその値は4、8、16、32
の中から適宜選ばれる。
【0108】次いで、ステップ1804に進み、その
後、図8及び図9の絞り制御ルーチンで述べたような絞
り20の開度調整が行われるが、このとき輝度参照値Y
r は数値Va だけ通常の自動調光よりも大きくされてい
るために、その分だけ絞り20の開度が広げられ、これ
に伴ってTVモニタ装置40の映像再現画面の全体の輝
度が高められる。
【0109】先に説明したように、通常の自動調光下で
は、鉗子等の処置具が撮像センサ14によって撮られる
と、その処置具からの反射光量が増大して、輝度値Yが
上昇し、このため絞り20の開度が狭められて照明光量
が減少させられ、このため再現画像の全体の輝度レベル
が低下して病巣等の患部の肝心な画像部を観察し難くな
るということになる。しかしながら、本実施形態におい
ても、撮像センサ14によって鉗子等の処置具が撮られ
たとき、輝度参照値Yr が数値Va だけ増大されるの
で、その分だけTVモニタ装置40の映像再現画面の全
体の輝度が高められ、かくして病巣等の患部の肝心な画
像部の観察が難しくなるというようなことはなくなる。
【0110】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
による電子内視鏡にあっては、鉗子等の処置具の使用時
でも病巣等の患部の肝心な画像部の輝度の低下を阻止し
得るので、適正な診断、治療を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子内視鏡の一実施形態を示す概
略ブロック図である。
【図2】図1に示す回転式RGBカラーフィルタの正面
図である。
【図3】図1に示す回転式RGBカラーフィルタをその
駆動モータと共に示す側面図である。
【図4】図1に示す絞りをその駆動機構と共に示す概略
正面図である。
【図5】本発明による電子内視鏡の画像信号処理ユニッ
トに設けられた操作パネルの正面図である。
【図6】図5の操作パネル上に設けられた種々のスイッ
チ等とシステムコントローラの関係を示すブロック図で
ある。
【図7】図1に示すヒストグラム抽出回路で展開される
ヒストグラムの一例を例示的に示したグラフである。
【図8】図1のシステムコントローラで実行される絞り
制御ルーチンを説明するためのフローチャートの一部分
である。
【図9】図1のシステムコントローラで実行される絞り
制御ルーチンを説明するためのフローチャートの残りの
部分である。
【図10】図1に示すヒストグラム抽出回路の内蔵メモ
リに展開されたヒストグラムデータをアドレスとの関係
で示す模式図である。
【図11】図8及び図9の絞り制御ルーチンの一部を成
すサブルーチンとしての有効最大輝度値算出ルーチンの
フローチャートである。
【図12】図1に示すTVモニタ装置の映像再現画面を
例示的に示す概略図である。
【図13】図8及び図9の絞り制御ルーチンの一部を成
すサブルーチンとしての処置具検出ルーチンのフローチ
ャートである。
【図14】図8及び図9の絞り制御ルーチンで用いられ
る処置具判定フラグの書換のためにスコープに組み込ま
れた処置具検出回路の一例を示す概略図である。
【図15】図8及び図9の絞り制御ルーチンで用いられ
る処置具判定フラグの書換のためにスコープに組み込ま
れた処置具検出回路の別の例を示す概略図である。
【図16】図8及び図9の絞り制御ルーチンで用いられ
る処置具判定フラグの書換のためにスコープに組み込ま
れた手動操作スイッチの一例を示す概略図である。
【図17】本発明による電子内視鏡の別の実施形態を示
す概略ブロック図である。
【図18】図17のシステムコントローラで実行される
絞り制御ルーチンを説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 スコープ 12 画像信号処理ユニット 14 撮像センサ 15 挿通路 16 光ガイド 18 白色光源 20 絞り 22 集光レンズ 24 回転式RGBカラーフィルタ 28 CCDドライバ 30 システムコントローラ 32 CCDプロセス回路 34 アナログ/デジタル(A/D)変換器 36 フレームメモリ 38 ビデオプロセス回路 40 TVモニタ装置 64 ヒストグラム抽出回路 66 EEPROM 67 キーボード 68 操作パネル 70 電源スイッチ 71 ランプ電源ON/OFFスイッチ 72 モード切換スイッチ 73 ロックスイッチ 74 UPボタンスイッチ 76 DOWNボタンスイッチ 82 LED電源回路 84 処置具 86 処置具検出回路 88 フォトインタラプタ 90 処置具検出回路 92 マイクロスイッチ 94 手動操作スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/238 H04N 5/238 Z 7/18 7/18 M

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処置具を挿通させる処置具挿通路を持つ
    スコープと、このスコープを着脱自在に接続させるよう
    になった画像信号処理ユニットとから成る電子内視鏡で
    あって、 前記画像信号処置ユニット内に設けられた光源を具備
    し、この光源からの射出光が前記スコープに導かれてそ
    の前方を照明するようになっており、 更に、前記スコープの先端側に設けられた固体撮像手段
    と、 前記光源から前記スコープに導かれる光の光量を調節す
    る光量調節手段と、 前記固体撮像手段から得られる輝度画素信号に基づいて
    輝度値を算出する輝度値算出手段と、 前記輝度値算出手段によって得られた輝度値を所定の輝
    度参照値に実質的に一致させるように前記光量制御手段
    を制御する光量制御手段と、 前記スコープで処置具が使用されているか否かを判別す
    る処置具使用判別手段と、 前記処置具使用判別手段によって処置具が使用されてい
    ると判別された際に前記所定の輝度参照値を予め決めら
    れた数値分だけ強制的に増大させるように設定する強制
    設定手段とを具備して成る電子内視鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子内視鏡において、
    前記処置具使用判別手段が前記スコープの処置具挿通路
    に設けた処置具検出器を包含し、この処置具検出器から
    得られる検出信号に基づいて前記スコープでの処置具の
    使用の有無を判別することを特徴とする電子内視鏡。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子内視鏡において、
    前記処置具使用判別手段が前記スコープに設けられた手
    動操作スイッチを包含し、この手動操作スイッチから得
    られるオン/オフ信号に基づいてスコープでの処置具の
    使用の有無を判別することを特徴とする電子内視鏡。
  4. 【請求項4】 処置具を挿通させる処置具挿通路を持つ
    スコープと、このスコープを着脱自在に接続させるよう
    になった画像信号処理ユニットとから成る電子内視鏡で
    あって、 前記画像信号処理ユニット内に設けられた光源を具備
    し、この光源からの射出光が前記スコープに導かれてそ
    の前方を照明するようになっており、 更に、前記スコープの先端側に設けられた固体撮像手段
    と、 前記光源から前記スコープに導かれる光の光量を調節す
    る光量調節手段と、 前記固体撮像手段から得られる輝度画素信号に基づいて
    ヒストグラムを展開するヒストグラム抽出手段と、 前記ヒストグラム抽出手段によって展開されたヒストグ
    ラムから前記輝度画素信号の平均輝度値を算出する輝度
    値算出手段と、 前記輝度値算出手段によって得られた平均輝度値を所定
    の輝度参照値に実質的に一致させるように前記光量調節
    手段を制御する第1の光量制御手段と、 前記ヒストグラム抽出手段によって展開されたヒストグ
    ラムから有効最大輝度値を算出する有効最大輝度値算出
    手段と、 前記有効最大輝度値算出手段によって得られた有効最大
    輝度値を所定の輝度参照値に実質的に一致させるように
    前記光量調節手段を制御する第2の光量制御手段と、 前記第1の光量制御手段によって前記光量調節手段を制
    御する第1の調光モードと前記第2の光量制御手段によ
    って前記光量調節手段を制御する第2の調光モードとの
    いずれかを選択する調光モード切換手段と、 前記スコープで処置具が使用されているか否かを判別す
    る処置具使用判別手段と、 前記処置具使用判別手段によって処置具が使用されてい
    ると判別された際に前記調光モード切換手段によるモー
    ド選択に拘らずに前記第1の調光モードを強制的に設定
    するモード強制設定手段とを具備して成る電子内視鏡。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電子内視鏡において、
    更に、前記処置具使用判別手段によって処置具が使用さ
    れていると判別された際に前記所定の輝度参照値を予め
    決められた数値分だけ強制的に増大させるように設定す
    る輝度参照値強制設定手段が設けられることを特徴とす
    る電子内視鏡。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の電子内視鏡に
    おいて、前記処置具使用判別手段が前記スコープの処置
    具挿通路に処置具を挿通させて該スコープの先端から突
    出させた際に前記固体撮像手段の撮像領域によって常に
    最初に捉えられる局部的な撮像領域から由来する輝度画
    素信号のうちの所定の輝度値以上の高輝度画素信号の度
    数総和を算出する第1の算出手段と、前記局部的な撮像
    領域以外の撮像領域から由来する輝度画素信号の中の所
    定の輝度値以上の高輝度画素信号の度数総和を算出する
    第2の算出手段と、前記第1及び第2の算出手段の双方
    の算出結果に基づいて前記スコープでの処置具の使用の
    有無を判別する判別手段とを包含することを特徴とする
    電子内視鏡。
  7. 【請求項7】 請求項4または5に記載の電子内視鏡に
    おいて、前記処置具使用判別手段が前記スコープの処置
    具挿通路に処置具を挿通させて該スコープの先端から突
    出させた際に前記固体撮像手段の撮像領域によって常に
    最初に捉えられる局部的な撮像領域から由来する輝度画
    素信号の平均輝度値を算出する第1の輝度値算出手段
    と、前記局部的な撮像領域以外の撮像領域から由来する
    輝度画素信号の平均輝度値を算出する第2の輝度値算出
    手段と、前記第1及び第2の算出手段の双方の算出結果
    に基づいて前記スコープでの処置具の使用の有無を判別
    する判別手段とを包含することを特徴とする電子内視
    鏡。
  8. 【請求項8】 請求項4または5に記載の電子内視鏡に
    おいて、前記処置具使用判別手段が前記スコープの処置
    具挿通路に設けた処置具検出器を包含し、この処置具検
    出器から得られる検出信号に基づいて前記スコープでの
    処置具の使用の有無を判別することを特徴とする電子内
    視鏡。
  9. 【請求項9】 請求項4または5に記載の電子内視鏡に
    おいて、前記処置具使用判別手段が前記スコープに設け
    られた手動操作スイッチを包含し、この手動操作スイッ
    チから得られるオン/オフ信号に基づいて前記スコープ
    での処置具の使用の有無を判別することを特徴とする電
    子内視鏡。
  10. 【請求項10】 請求項4から9までのいずれか1項に
    記載の電子内視鏡において、前記調光モード切換手段に
    よって前記第1の調光モード及び前記第2の調光モード
    のいずれかの調光モードが選択された際にその選択され
    た調光モードを選択的にロックする調光モードロック手
    段が設けられ、この調光モードロック手段によって前記
    第1の調光モード及び前記第2の調光モードのいずれか
    がロックされたとき、前記処置具使用判別手段によって
    処置具が使用されていると判別されても前記強制的設定
    手段が無効化されることを特徴とする電子内視鏡。
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