JP2000152669A - マイクロアクチュエータ - Google Patents
マイクロアクチュエータInfo
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- JP2000152669A JP2000152669A JP10314832A JP31483298A JP2000152669A JP 2000152669 A JP2000152669 A JP 2000152669A JP 10314832 A JP10314832 A JP 10314832A JP 31483298 A JP31483298 A JP 31483298A JP 2000152669 A JP2000152669 A JP 2000152669A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】超薄型でフレキシブルでしかも駆動力の大きな
柔構造のマイクロアクチュエータとする。 【解決手段】3相電源に接続された3本の導線2a,4
a,3と、この3本の導線に囲まれた空間に発生する回
転電界により回転させられる分極分子6と、この分極分
子6の一端に当接し、多数の分極分子6の回転力により
駆動する駆動体3とを備えてなるマイクロアクチュエー
タ1とした。
柔構造のマイクロアクチュエータとする。 【解決手段】3相電源に接続された3本の導線2a,4
a,3と、この3本の導線に囲まれた空間に発生する回
転電界により回転させられる分極分子6と、この分極分
子6の一端に当接し、多数の分極分子6の回転力により
駆動する駆動体3とを備えてなるマイクロアクチュエー
タ1とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電界を発生さ
せ、この回転電界により分極分子を回転させることによ
り、駆動体を駆動するようにした超薄型のマイクロアク
チュエータに関するものである。
せ、この回転電界により分極分子を回転させることによ
り、駆動体を駆動するようにした超薄型のマイクロアク
チュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造技術やバイオテクノロ
ジーや顕微鏡などの進歩により、μmオーダのパターン
等の微細な構造を人工的に作ったり、細胞中の遺伝子を
組み替えることができるようになってきた。つまり、肉
眼には見えないような複雑な機構を作ったり加工するこ
とが技術的に可能な段階に入りつつある。このような加
工技術の進歩に触発されて、マイクロマシンの研究が進
展しつつある。このうち特にマイクロアクチュエータ
は、駆動部の飛躍的小型化という観点から、大きな関心
を集め、活発に研究開発されている。
ジーや顕微鏡などの進歩により、μmオーダのパターン
等の微細な構造を人工的に作ったり、細胞中の遺伝子を
組み替えることができるようになってきた。つまり、肉
眼には見えないような複雑な機構を作ったり加工するこ
とが技術的に可能な段階に入りつつある。このような加
工技術の進歩に触発されて、マイクロマシンの研究が進
展しつつある。このうち特にマイクロアクチュエータ
は、駆動部の飛躍的小型化という観点から、大きな関心
を集め、活発に研究開発されている。
【0003】マイクロアクチュエータでは、駆動部を飛
躍的に小型化しなければならず、従来のマクロなアクチ
ュエータのミニチュア化では、その小型化には限界があ
る。そこで、例えば図6に示すように、半導体マイクロ
マシニングで作られたマイクロ静電モータがある。図6
はマイクロ静電モータ21の部分断面平面図であり、約
7μmの厚さのフォトレジストを紫外線で露光してパタ
ーンを作り、その谷間にニッケルを電気メッキして金属
でマイクロ構造が製造されている。フォトレジストを取
り除いた後、ロータ22の下にあるシリコン基板をプラ
ズマのエッチングで除去し、回転するようになってい
る。ロータ22の外側に円形に配置したステータ電極2
3に電圧を加えると、ドーナツ形のロータ22が中心軸
24の回りを回る。
躍的に小型化しなければならず、従来のマクロなアクチ
ュエータのミニチュア化では、その小型化には限界があ
る。そこで、例えば図6に示すように、半導体マイクロ
マシニングで作られたマイクロ静電モータがある。図6
はマイクロ静電モータ21の部分断面平面図であり、約
7μmの厚さのフォトレジストを紫外線で露光してパタ
ーンを作り、その谷間にニッケルを電気メッキして金属
でマイクロ構造が製造されている。フォトレジストを取
り除いた後、ロータ22の下にあるシリコン基板をプラ
ズマのエッチングで除去し、回転するようになってい
る。ロータ22の外側に円形に配置したステータ電極2
3に電圧を加えると、ドーナツ形のロータ22が中心軸
24の回りを回る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たマイクロ静電モータのようなマイクロアクチュエータ
では主として、大きな力、速い動き、高精度な位置決
め、高い剛性などの機械的な非生物的な性能が求められ
てきた。これに対し、生物的な機械の要求が近年高まっ
てきている。例えば、人体内に入り込んで検査や治療を
行うマイクロマシン、介護ロボット、苗・果実などをや
さしく扱うハンド、人工筋肉等である。このため、生物
的な機械の要求に適した小型で柔軟な構造のマイクロア
クチュエータが求められている。
たマイクロ静電モータのようなマイクロアクチュエータ
では主として、大きな力、速い動き、高精度な位置決
め、高い剛性などの機械的な非生物的な性能が求められ
てきた。これに対し、生物的な機械の要求が近年高まっ
てきている。例えば、人体内に入り込んで検査や治療を
行うマイクロマシン、介護ロボット、苗・果実などをや
さしく扱うハンド、人工筋肉等である。このため、生物
的な機械の要求に適した小型で柔軟な構造のマイクロア
クチュエータが求められている。
【0005】そこで、本発明は、超薄型でフレキシブル
でしかも駆動力の大きなマイクロアクチュエータを提供
することを目的とするものである。
でしかも駆動力の大きなマイクロアクチュエータを提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるマイクロア
クチュエータは、3相電源に接続された3本の導線と、
この3本の導線に囲まれた空間に発生する回転電界によ
り回転させられる分極分子と、この分極分子の一端に当
接し、多数の分極分子の回転力により駆動する駆動体と
を備えてなるものである。
クチュエータは、3相電源に接続された3本の導線と、
この3本の導線に囲まれた空間に発生する回転電界によ
り回転させられる分極分子と、この分極分子の一端に当
接し、多数の分極分子の回転力により駆動する駆動体と
を備えてなるものである。
【0007】また、本発明によるマイクロアクチュエー
タでは、3本の導線に3相交流を印加すると、3本の導
線に囲まれた空間に回転電界が発生し、回転電界により
分極分子が回転し、多数の分極分子の回転力により駆動
体が駆動する。
タでは、3本の導線に3相交流を印加すると、3本の導
線に囲まれた空間に回転電界が発生し、回転電界により
分極分子が回転し、多数の分極分子の回転力により駆動
体が駆動する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明に係る
マイクロアクチュエータの実施の形態の一例を説明す
る。図1は本発明に係るマイクロアクチュエータの構成
を示す分解斜視図である。マイクロアクチュエータ1に
は、3本の導線があり、その内2本はストリップ薄膜導
線2,4であり、1本は薄い金属系駆動体3である。各
導線には数V〜数十Vのサイン波3相交流が印加され
る。この3本の導線は並設されており、ストリップ薄膜
導線2、4を延出方向と略直交する方向に所定間隔で多
数分岐させ、一対の略平行な分岐部2a,4aが多数形
成されている。本発明は、3本の導線に3相交流を印加
すると、分岐部2a,4a及び金属系駆動体3で囲まれ
る部分の例えば高分子潤滑材が分極して分極分子6が発
生し、同時に分岐部2a,4a及び金属系駆動体3で囲
まれる部分に回転電界が発生し、この回転電界により分
極分子6を回転させ、この多数の分極分子6の回転によ
り金属系駆動体3を駆動するようにしたものである。
マイクロアクチュエータの実施の形態の一例を説明す
る。図1は本発明に係るマイクロアクチュエータの構成
を示す分解斜視図である。マイクロアクチュエータ1に
は、3本の導線があり、その内2本はストリップ薄膜導
線2,4であり、1本は薄い金属系駆動体3である。各
導線には数V〜数十Vのサイン波3相交流が印加され
る。この3本の導線は並設されており、ストリップ薄膜
導線2、4を延出方向と略直交する方向に所定間隔で多
数分岐させ、一対の略平行な分岐部2a,4aが多数形
成されている。本発明は、3本の導線に3相交流を印加
すると、分岐部2a,4a及び金属系駆動体3で囲まれ
る部分の例えば高分子潤滑材が分極して分極分子6が発
生し、同時に分岐部2a,4a及び金属系駆動体3で囲
まれる部分に回転電界が発生し、この回転電界により分
極分子6を回転させ、この多数の分極分子6の回転によ
り金属系駆動体3を駆動するようにしたものである。
【0009】図2は、本発明に係るマイクロアクチュエ
ータの側断面図である。マイクロアクチュエータ1は例
えば合成樹脂からなる固定体8を有している。固定体8
上には前記ストリップ薄膜導線2,4が並設され、スト
リップ薄膜導線2,4を延出方向と略直交する方向に所
定間隔で多数分岐させ、一対の略平行な分岐部2a,4
aが多数形成されている。この固定体8、ストリップ薄
膜導線2,4及び分岐部2a,4aはモールドにより一
体成形されている。固定体8及び分岐部2a,4a上に
はフッ素系厚膜、例えばテフロン(商品名)からなる膜
部材11が付設されている。この膜部材11は分岐部2
a,4a上に溝部11aを有している。膜部材11上に
は潤滑材である高分子潤滑油12が塗着されている。高
分子潤滑油12から形成される分極分子6の上端は金属
系駆動体3に当接し、分極分子6の下端は膜部材11の
溝部11aに当接するようになっている。マイクロアク
チュエータ1が縦、横、斜め、逆さ等いかなる状態で
も、高分子潤滑油12は膜部材11に付着して流出する
ことはない。なお、金属系駆動体3は移動しても、常に
3相交流が供給されるようになっている。
ータの側断面図である。マイクロアクチュエータ1は例
えば合成樹脂からなる固定体8を有している。固定体8
上には前記ストリップ薄膜導線2,4が並設され、スト
リップ薄膜導線2,4を延出方向と略直交する方向に所
定間隔で多数分岐させ、一対の略平行な分岐部2a,4
aが多数形成されている。この固定体8、ストリップ薄
膜導線2,4及び分岐部2a,4aはモールドにより一
体成形されている。固定体8及び分岐部2a,4a上に
はフッ素系厚膜、例えばテフロン(商品名)からなる膜
部材11が付設されている。この膜部材11は分岐部2
a,4a上に溝部11aを有している。膜部材11上に
は潤滑材である高分子潤滑油12が塗着されている。高
分子潤滑油12から形成される分極分子6の上端は金属
系駆動体3に当接し、分極分子6の下端は膜部材11の
溝部11aに当接するようになっている。マイクロアク
チュエータ1が縦、横、斜め、逆さ等いかなる状態で
も、高分子潤滑油12は膜部材11に付着して流出する
ことはない。なお、金属系駆動体3は移動しても、常に
3相交流が供給されるようになっている。
【0010】また、膜部材11の溝部11a部分の駆動
区間Xから隣接する溝部11aまでの間には緩衝区間Y
が設けられており、この緩衝区間Yにより隣接する分極
分子6の動きが互いに干渉するのを防ぐようになってい
る。高分子潤滑油12により形成される分極分子6は、
表面に潤滑膜が形成され、フッ素系厚膜からなる膜部材
11に対しては摩擦力が作用せず滑るが、金属系駆動体
3に対しては摩擦力により引っかかるようになってい
る。このため、分極分子6は、膜部材11の溝部11a
に対しては回転可能で、回転に伴って摩擦力により金属
系駆動体3を移動させることができる。
区間Xから隣接する溝部11aまでの間には緩衝区間Y
が設けられており、この緩衝区間Yにより隣接する分極
分子6の動きが互いに干渉するのを防ぐようになってい
る。高分子潤滑油12により形成される分極分子6は、
表面に潤滑膜が形成され、フッ素系厚膜からなる膜部材
11に対しては摩擦力が作用せず滑るが、金属系駆動体
3に対しては摩擦力により引っかかるようになってい
る。このため、分極分子6は、膜部材11の溝部11a
に対しては回転可能で、回転に伴って摩擦力により金属
系駆動体3を移動させることができる。
【0011】次に、以上のような構成よりなるマイクロ
アクチュエータの作用を図3を参照して説明する。スト
リップ薄膜導線2を3相交流の第1相、金属系駆動体3
を3相交流の第2相、ストリップ薄膜導線4を3相交流
の第3相とし、ストリップ薄膜導線2,4と金属系駆動
体3に例えば高周波である数V〜数十Vのサイン波3相
交流を印加すると、ストリップ薄膜導線2,4の分岐部
2a,4aと金属系駆動体3で囲まれる空間には回転電
界が発生する。電界内に形成された分極分子6の分極電
荷の移動が電界の回転に追従できずに遅れがでると、分
極分子6に回転トルクが働くことになる。従って、多数
の分極分子6が例えば時計方向に回転し、その上端は金
属系駆動体3に摩擦を伴って当接するので、金属系駆動
体3を矢印A方向に移動させることができる。この際、
分極分子6の下部は、表面に形成された潤滑膜と、フッ
素系厚膜からなる膜部材11により、極めて微小な摩擦
力しか作用せず、支障なく回転することができる。
アクチュエータの作用を図3を参照して説明する。スト
リップ薄膜導線2を3相交流の第1相、金属系駆動体3
を3相交流の第2相、ストリップ薄膜導線4を3相交流
の第3相とし、ストリップ薄膜導線2,4と金属系駆動
体3に例えば高周波である数V〜数十Vのサイン波3相
交流を印加すると、ストリップ薄膜導線2,4の分岐部
2a,4aと金属系駆動体3で囲まれる空間には回転電
界が発生する。電界内に形成された分極分子6の分極電
荷の移動が電界の回転に追従できずに遅れがでると、分
極分子6に回転トルクが働くことになる。従って、多数
の分極分子6が例えば時計方向に回転し、その上端は金
属系駆動体3に摩擦を伴って当接するので、金属系駆動
体3を矢印A方向に移動させることができる。この際、
分極分子6の下部は、表面に形成された潤滑膜と、フッ
素系厚膜からなる膜部材11により、極めて微小な摩擦
力しか作用せず、支障なく回転することができる。
【0012】各分極分子6は隣の分極分子6との間に緩
衝区間が設けられているので、隣の分極分子6の回転と
干渉することはない。また、分岐部2a,4a及び金属
系駆動体3に供給する3相交流の周波数を増加又は減少
させることにより、駆動力を増減でき、金属系駆動体3
の移動速度を調整することができる。この金属系駆動体
3に搬送物を載せる(付ける)と、この搬送物を金属系
駆動体3と共に移動させることができる。
衝区間が設けられているので、隣の分極分子6の回転と
干渉することはない。また、分岐部2a,4a及び金属
系駆動体3に供給する3相交流の周波数を増加又は減少
させることにより、駆動力を増減でき、金属系駆動体3
の移動速度を調整することができる。この金属系駆動体
3に搬送物を載せる(付ける)と、この搬送物を金属系
駆動体3と共に移動させることができる。
【0013】一方、ストリップ薄膜導線2,4、及び金
属系駆動体3の相を入れ換え、分岐部2a,4aと金属
系駆動体3で囲まれる空間に反時計方向の回転電界を発
生させると、多数の分極分子6が反時計方向に回転し、
その上端は金属系駆動体3に摩擦を伴って当接するの
で、金属系駆動体3を矢印Aと反対方向に移動させるこ
とができる。
属系駆動体3の相を入れ換え、分岐部2a,4aと金属
系駆動体3で囲まれる空間に反時計方向の回転電界を発
生させると、多数の分極分子6が反時計方向に回転し、
その上端は金属系駆動体3に摩擦を伴って当接するの
で、金属系駆動体3を矢印Aと反対方向に移動させるこ
とができる。
【0014】図4は本発明に係るマイクロアクチュエー
タの平面図であり、マイクロアクチュエータ1の固定体
8にはストリップ薄膜導線2,4が並設され、固定体8
とストリップ薄膜導線2,4の多数の分岐部2a,4a
上には膜部材11が付設され、膜部材11上には高分子
潤滑油12が塗着されている。ストリップ薄膜導線2,
4の多数の分岐部2a,4aと金属系駆動体3で囲まれ
る部分には、3相交流を印加すると多数の分極分子6が
形成される。このように、駆動体の移動方向に対して多
数の分極分子を超直列かつ超並列に配置することがで
き、個々の分極分子の回転力は微小であっても、多数の
分極分子の回転力を合計することにより、強力な駆動力
を得ることができる。
タの平面図であり、マイクロアクチュエータ1の固定体
8にはストリップ薄膜導線2,4が並設され、固定体8
とストリップ薄膜導線2,4の多数の分岐部2a,4a
上には膜部材11が付設され、膜部材11上には高分子
潤滑油12が塗着されている。ストリップ薄膜導線2,
4の多数の分岐部2a,4aと金属系駆動体3で囲まれ
る部分には、3相交流を印加すると多数の分極分子6が
形成される。このように、駆動体の移動方向に対して多
数の分極分子を超直列かつ超並列に配置することがで
き、個々の分極分子の回転力は微小であっても、多数の
分極分子の回転力を合計することにより、強力な駆動力
を得ることができる。
【0015】従って、マイクロアクチュエータ1は、回
転電界により多数の分極分子6を回転させることにより
金属系駆動体3を移動させるので、厚さを数十μmとす
ることも可能で、超薄型でフレキシブルなアクチュエー
タを作製することができる。
転電界により多数の分極分子6を回転させることにより
金属系駆動体3を移動させるので、厚さを数十μmとす
ることも可能で、超薄型でフレキシブルなアクチュエー
タを作製することができる。
【0016】多数の分極分子6を超直列かつ超並列に配
置でき、多数の分極分子6の回転により金属系駆動体3
を駆動するようにしたので、個々の分極分子6の回転力
は微小であっても、多数の分極分子6の回転力を合計す
ることにより、強力な駆動力を得ることができる。
置でき、多数の分極分子6の回転により金属系駆動体3
を駆動するようにしたので、個々の分極分子6の回転力
は微小であっても、多数の分極分子6の回転力を合計す
ることにより、強力な駆動力を得ることができる。
【0017】図5は第2の実施の形態のマイクロアクチ
ュエータを示す平面図である。マイクロアクチュエータ
15は円形の固定体16を有しており、固定体16上に
は3相交流を印加することにより形成された多数の分極
分子6が多数列配列されており、この多数の分極分子6
上に円形の金属系駆動体17が回転可能に配置されてお
り、その他は上述した第1の実施の形態と同様に構成さ
れている。多数の分極分子6が回転すると、その上端は
金属系駆動体17に摩擦を伴って当接するので、金属系
駆動体17を回転させることができる。
ュエータを示す平面図である。マイクロアクチュエータ
15は円形の固定体16を有しており、固定体16上に
は3相交流を印加することにより形成された多数の分極
分子6が多数列配列されており、この多数の分極分子6
上に円形の金属系駆動体17が回転可能に配置されてお
り、その他は上述した第1の実施の形態と同様に構成さ
れている。多数の分極分子6が回転すると、その上端は
金属系駆動体17に摩擦を伴って当接するので、金属系
駆動体17を回転させることができる。
【0018】従って、固定体の形状を変えることによ
り、マイクロアクチュエータの形状を幅狭、幅広、円
形、楕円形、放射状等自由に設定することができ、更に
マイクロアクチュエータの長さも自由に設定することが
できる。なお、上述実施の形態では、金属系駆動体3,
17を導線と駆動体を兼ねるようにしたが、これに限定
されるわけではなく、導線と駆動体を別体としてもよ
い。また、上述実施の形態では、分極分子6を高分子潤
滑油12から形成されるとしたが、これに限らず、他の
潤滑材から形成されてもよいことは勿論である。
り、マイクロアクチュエータの形状を幅狭、幅広、円
形、楕円形、放射状等自由に設定することができ、更に
マイクロアクチュエータの長さも自由に設定することが
できる。なお、上述実施の形態では、金属系駆動体3,
17を導線と駆動体を兼ねるようにしたが、これに限定
されるわけではなく、導線と駆動体を別体としてもよ
い。また、上述実施の形態では、分極分子6を高分子潤
滑油12から形成されるとしたが、これに限らず、他の
潤滑材から形成されてもよいことは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るマイ
クロアクチュエータによれば、回転電界により多数の分
極分子を回転させることにより駆動体を駆動させるの
で、超薄型でフレキシブルなアクチュエータを作製する
ことができる。
クロアクチュエータによれば、回転電界により多数の分
極分子を回転させることにより駆動体を駆動させるの
で、超薄型でフレキシブルなアクチュエータを作製する
ことができる。
【0020】また、多数の分極分子を超直列かつ超並列
に配置でき、多数の分極分子の回転により駆動体を駆動
するようにしたので、個々の分極分子の回転力は微小で
あっても、多数の分極分子の回転力を合計することによ
り、強力な駆動力を得ることができる。
に配置でき、多数の分極分子の回転により駆動体を駆動
するようにしたので、個々の分極分子の回転力は微小で
あっても、多数の分極分子の回転力を合計することによ
り、強力な駆動力を得ることができる。
【0021】更に、分極分子が隣接する分極分子との間
に所定の距離を隔てて配置されているので、分極分子同
士が干渉することはなく、確実かつ効率的に駆動体を駆
動させることができる。
に所定の距離を隔てて配置されているので、分極分子同
士が干渉することはなく、確実かつ効率的に駆動体を駆
動させることができる。
【図1】本発明に係るマイクロアクチュエータの構成を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係るマイクロアクチュエータの側断面
図である。
図である。
【図3】本発明に係るマイクロアクチュエータの作動説
明図である。
明図である。
【図4】本発明に係るマイクロアクチュエータの一部切
り開いた平面図である。
り開いた平面図である。
【図5】第2の実施の形態のマイクロアクチュエータを
示す一部切り開いた平面図である。
示す一部切り開いた平面図である。
【図6】マイクロ静電モータの部分断面平面図である。
1 マイクロアクチュエータ 2 ストリップ薄膜導線 2a 分岐部 3 金属系駆動体 4 ストリップ薄膜導線 4a 分岐部 6 分極分子 8 固定体 11 膜部材 11a 溝部 12 高分子潤滑油(潤滑材)
Claims (6)
- 【請求項1】 3相電源に接続された3本の導線と、 この3本の導線に囲まれた空間に発生する回転電界によ
り回転させられる分極分子と、 この分極分子の一端に当接し、多数の分極分子の回転力
により駆動する駆動体と、 を備えてなることを特徴とするマイクロアクチュエー
タ。 - 【請求項2】 前記駆動体が前記3本の導線の何れか1
本の導線を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載
のマイクロアクチュエータ。 - 【請求項3】 前記3本の導線の何れか2本の導線が略
平行で、かつ他の1本の導線と直交するように配置され
ていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロアク
チュエータ。 - 【請求項4】 前記分極分子が前記駆動体の反対側に配
置された膜部材に当接していることを特徴とする請求項
1に記載のマイクロアクチュエータ。 - 【請求項5】 前記分極分子が隣接する分極分子との間
に所定の距離を隔てて配置されていることを特徴とする
請求項1に記載のマイクロアクチュエータ。 - 【請求項6】 前記分極分子が潤滑材からなることを特
徴とする請求項1に記載のマイクロアクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10314832A JP2000152669A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | マイクロアクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10314832A JP2000152669A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | マイクロアクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000152669A true JP2000152669A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18058144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10314832A Pending JP2000152669A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | マイクロアクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000152669A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2889632A1 (fr) * | 2005-07-29 | 2007-02-09 | Roland Moutou | Dispositif de propulsion d'un corps |
FR2906945A1 (fr) * | 2006-10-10 | 2008-04-11 | Roland Moutou | Dispositif de propulsion par interaction electrique dissymetrique |
WO2009043978A1 (fr) * | 2007-10-03 | 2009-04-09 | Roland Moutou | Dispositif de propulsion par interaction électrique dissymétrique |
US8174163B2 (en) * | 2005-07-08 | 2012-05-08 | Commissariat A L'energie Atomique | Device for assisting relative movements between two parts of a mechanical system, forming a variable capacitance device |
-
1998
- 1998-11-05 JP JP10314832A patent/JP2000152669A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8174163B2 (en) * | 2005-07-08 | 2012-05-08 | Commissariat A L'energie Atomique | Device for assisting relative movements between two parts of a mechanical system, forming a variable capacitance device |
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