JP2000152520A - 瞬時電圧低下補償装置 - Google Patents
瞬時電圧低下補償装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 商用電源の電源電圧が定格電圧よりも低い状
況で、商用電源の瞬低又は停電が発生しても、電解コン
デンサに過電流が流れることなく、インバータ停止を未
然に防止することにある。 【解決手段】 コンデンサインプットの整流器1を有す
る直流負荷3に商用電源4から電力供給する電源系統に
おいて、その商用電源4の瞬時電圧低下又は停電時にバ
ッテリー5から直流負荷3に電力供給することにより瞬
時電圧低下又は停電前の負荷電圧を補償するインバータ
6を具備したものであって、電源系統から検出された負
荷電圧に基づいて、インバータ6の出力電圧指令値V
ref を商用電源4の電源電圧に追従させて可変する指令
値調整回路13を設ける。この指令値調整回路13は、
実効値変換回路14、フィルタ回路15、上下限リミッ
タ回路16、基準電圧発生回路8及び乗算器17とで構
成される。
況で、商用電源の瞬低又は停電が発生しても、電解コン
デンサに過電流が流れることなく、インバータ停止を未
然に防止することにある。 【解決手段】 コンデンサインプットの整流器1を有す
る直流負荷3に商用電源4から電力供給する電源系統に
おいて、その商用電源4の瞬時電圧低下又は停電時にバ
ッテリー5から直流負荷3に電力供給することにより瞬
時電圧低下又は停電前の負荷電圧を補償するインバータ
6を具備したものであって、電源系統から検出された負
荷電圧に基づいて、インバータ6の出力電圧指令値V
ref を商用電源4の電源電圧に追従させて可変する指令
値調整回路13を設ける。この指令値調整回路13は、
実効値変換回路14、フィルタ回路15、上下限リミッ
タ回路16、基準電圧発生回路8及び乗算器17とで構
成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は瞬時電圧低下補償装
置に関し、例えば無停電電源システム(UPS)等に適
用され、電源系統に発生した瞬時電圧低下又は停電に対
して重要な負荷設備の電圧補償を実現するための瞬時電
圧低下補償装置に関する。
置に関し、例えば無停電電源システム(UPS)等に適
用され、電源系統に発生した瞬時電圧低下又は停電に対
して重要な負荷設備の電圧補償を実現するための瞬時電
圧低下補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CPUを用いた各種制御装置の普
及により、落雷などによる電源系統での瞬時電圧低下
(以下、単に瞬低と称す)や停電による障害が問題とな
っている。このため、銀行のオンライン、交通管制、コ
ンピュータ制御や産業用製造設備、計測・制御用電源な
どの重要な負荷設備では、電源系統に発生した瞬低又は
停電を速やかに検出して負荷設備に供給すべき電源電圧
を補償する無停電電源システム(UPS)等が導入され
ている。
及により、落雷などによる電源系統での瞬時電圧低下
(以下、単に瞬低と称す)や停電による障害が問題とな
っている。このため、銀行のオンライン、交通管制、コ
ンピュータ制御や産業用製造設備、計測・制御用電源な
どの重要な負荷設備では、電源系統に発生した瞬低又は
停電を速やかに検出して負荷設備に供給すべき電源電圧
を補償する無停電電源システム(UPS)等が導入され
ている。
【0003】前述したように瞬低又は停電の発生時に負
荷電圧を補償する装置として、例えば図4に示すような
構成のものがある。この瞬低補償装置は、同図に示すよ
うにコンデンサインプットの整流器1(この整流器1の
後段に電解コンデンサ2を有する)を持つ直流負荷3を
商用電源4により電力供給する電源系統において、その
商用電源4の瞬低又は停電時にバッテリー5から直流負
荷3に電力供給することにより負荷電圧を補償するイン
バータ6を具備する。
荷電圧を補償する装置として、例えば図4に示すような
構成のものがある。この瞬低補償装置は、同図に示すよ
うにコンデンサインプットの整流器1(この整流器1の
後段に電解コンデンサ2を有する)を持つ直流負荷3を
商用電源4により電力供給する電源系統において、その
商用電源4の瞬低又は停電時にバッテリー5から直流負
荷3に電力供給することにより負荷電圧を補償するイン
バータ6を具備する。
【0004】何等かの原因により商用電源4に瞬低又は
停電が発生すると、サイリスタからなる半導体スイッチ
7をオフして直流負荷3への電力供給を停止する。この
半導体スイッチ7のオフと同時にバッテリー5の充電電
圧をインバータ6により直流負荷3に供給する。すなわ
ち、インバータ6では、バッテリー5の充電電圧を交流
変換し、そのインバータ6の出力電圧を整流器1を介し
て直流負荷3に供給するようにしている。
停電が発生すると、サイリスタからなる半導体スイッチ
7をオフして直流負荷3への電力供給を停止する。この
半導体スイッチ7のオフと同時にバッテリー5の充電電
圧をインバータ6により直流負荷3に供給する。すなわ
ち、インバータ6では、バッテリー5の充電電圧を交流
変換し、そのインバータ6の出力電圧を整流器1を介し
て直流負荷3に供給するようにしている。
【0005】このインバータ6は、基準電圧発生回路8
により生成される正弦波信号(振幅値)をインバータ6
の出力電圧指令値Vref として出力制御される。したが
って、商用電源4が例えば100Vであれば、基準電圧
発生回路8から出力される正弦波信号の振幅値も100
Vとし、インバータ6の出力電圧指令値Vref を商用電
源4と一致させるようにしている。
により生成される正弦波信号(振幅値)をインバータ6
の出力電圧指令値Vref として出力制御される。したが
って、商用電源4が例えば100Vであれば、基準電圧
発生回路8から出力される正弦波信号の振幅値も100
Vとし、インバータ6の出力電圧指令値Vref を商用電
源4と一致させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の瞬低補償装置では、商用電源4の瞬低又は停電時に
その商用電源4に代わって、バッテリー5の充電電圧を
インバータ6を用いて直流負荷3に供給するようにして
いる。このバッテリー5による電力供給時、インバータ
6の出力電圧指令値Vref として使用される正弦波信号
の振幅値は固定であるため、以下のような問題があっ
た。
来の瞬低補償装置では、商用電源4の瞬低又は停電時に
その商用電源4に代わって、バッテリー5の充電電圧を
インバータ6を用いて直流負荷3に供給するようにして
いる。このバッテリー5による電力供給時、インバータ
6の出力電圧指令値Vref として使用される正弦波信号
の振幅値は固定であるため、以下のような問題があっ
た。
【0007】すなわち、商用電源4は常に100Vの電
源電圧を出力しているとは限らず、例えば直流負荷3と
は別の自所内負荷の変動などにより95%の電源電圧を
出力する場合もある。その場合も、商用電源4の瞬低又
は停電が発生すると、バッテリー5の充電電圧に基づい
てインバータ6の出力電圧を直流負荷3に供給しようと
するが、このとき、インバータ6の出力電圧は、基準電
圧発生回路8から出力される正弦波信号の振幅値が固定
であるために100Vである。
源電圧を出力しているとは限らず、例えば直流負荷3と
は別の自所内負荷の変動などにより95%の電源電圧を
出力する場合もある。その場合も、商用電源4の瞬低又
は停電が発生すると、バッテリー5の充電電圧に基づい
てインバータ6の出力電圧を直流負荷3に供給しようと
するが、このとき、インバータ6の出力電圧は、基準電
圧発生回路8から出力される正弦波信号の振幅値が固定
であるために100Vである。
【0008】このように商用電源4の電源電圧(95%
出力)〔図5(a)の瞬低が発生するまで〕とインバー
タ6の出力電圧とに電圧差があると、過渡電圧変動に基
づいて、高周波成分に対する電解コンデンサ2のインピ
ーダンスが低くなることから、図5(b)に示すように
その電解コンデンサ2に過電流が流れて過電流保護レベ
ルを超えることになり、インバータが停止して直流負荷
の電源電圧を補償することができない。
出力)〔図5(a)の瞬低が発生するまで〕とインバー
タ6の出力電圧とに電圧差があると、過渡電圧変動に基
づいて、高周波成分に対する電解コンデンサ2のインピ
ーダンスが低くなることから、図5(b)に示すように
その電解コンデンサ2に過電流が流れて過電流保護レベ
ルを超えることになり、インバータが停止して直流負荷
の電源電圧を補償することができない。
【0009】そこで、本発明は前述した問題点に鑑みて
提案されたもので、その目的とするところは、商用電源
の電源電圧が定格電圧よりも低い状況で、商用電源の瞬
低又は停電が発生しても、電解コンデンサに過電流が流
れることなく、インバータ停止を未然に防止し得る瞬低
補償装置を提供することにある。
提案されたもので、その目的とするところは、商用電源
の電源電圧が定格電圧よりも低い状況で、商用電源の瞬
低又は停電が発生しても、電解コンデンサに過電流が流
れることなく、インバータ停止を未然に防止し得る瞬低
補償装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めの技術的手段として、本発明は、コンデンサインプッ
トの整流器を有する直流負荷に商用電源から電力供給す
る電源系統において、その商用電源の瞬低又は停電時に
直流電源から直流負荷に電力供給することにより瞬低又
は停電前の負荷電圧を補償するインバータを具備したも
のであって、電源系統から検出された負荷電圧に基づい
て、インバータの出力電圧指令値を商用電源の電源電圧
に追従させて可変する指令値調整回路を設けたことを特
徴とする。
めの技術的手段として、本発明は、コンデンサインプッ
トの整流器を有する直流負荷に商用電源から電力供給す
る電源系統において、その商用電源の瞬低又は停電時に
直流電源から直流負荷に電力供給することにより瞬低又
は停電前の負荷電圧を補償するインバータを具備したも
のであって、電源系統から検出された負荷電圧に基づい
て、インバータの出力電圧指令値を商用電源の電源電圧
に追従させて可変する指令値調整回路を設けたことを特
徴とする。
【0011】本発明では、指令値調整回路によりインバ
ータの出力電圧指令値を商用電源の電源電圧に追従させ
るので、商用電源の出力電圧が低下した状況で商用電源
の瞬低又は停電が発生しても、商用電源の出力電圧とイ
ンバータの出力電圧とで電圧差がなく、過渡電圧変動に
おける過電流がコンデンサに流れることはない。
ータの出力電圧指令値を商用電源の電源電圧に追従させ
るので、商用電源の出力電圧が低下した状況で商用電源
の瞬低又は停電が発生しても、商用電源の出力電圧とイ
ンバータの出力電圧とで電圧差がなく、過渡電圧変動に
おける過電流がコンデンサに流れることはない。
【0012】また、前述した指令値調整回路は、電源系
統から検出された負荷電圧の実効値をDC変換する実効
値変換回路と、その実効値変換回路の出力波形を滑らか
にするフィルタ回路と、インバータの出力電圧指令値の
基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、基準電圧発生
回路の出力波形にフィルタ回路の出力値を乗算する乗算
器とで構成することが可能である。
統から検出された負荷電圧の実効値をDC変換する実効
値変換回路と、その実効値変換回路の出力波形を滑らか
にするフィルタ回路と、インバータの出力電圧指令値の
基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、基準電圧発生
回路の出力波形にフィルタ回路の出力値を乗算する乗算
器とで構成することが可能である。
【0013】指令値調整回路を以上のような構成とすれ
ば、電源系統から検出された負荷電圧の実効値を実効値
変換回路でDC変換し、その実効値変換回路の出力波形
をフィルタ回路により滑らかにする。これにより、フィ
ルタ回路の出力は、負荷電圧の実効値に対応した直流電
圧となる。そして、このフィルタ回路の出力を、基準電
圧発生回路から出力される基準電圧に乗算器により乗算
すれば、瞬低又は停電前における商用電源の出力電圧に
相当するインバータの出力電圧指令値を生成することが
できる。
ば、電源系統から検出された負荷電圧の実効値を実効値
変換回路でDC変換し、その実効値変換回路の出力波形
をフィルタ回路により滑らかにする。これにより、フィ
ルタ回路の出力は、負荷電圧の実効値に対応した直流電
圧となる。そして、このフィルタ回路の出力を、基準電
圧発生回路から出力される基準電圧に乗算器により乗算
すれば、瞬低又は停電前における商用電源の出力電圧に
相当するインバータの出力電圧指令値を生成することが
できる。
【0014】さらに、前述したフィルタ回路の後段に、
そのフィルタ回路の出力値を所定の許容範囲内に制限す
る上下限リミッタ回路を付加すれば、この上下限リミッ
タ回路によりフィルタ回路から出力される直流電圧を所
定の許容範囲内に制限することができる。
そのフィルタ回路の出力値を所定の許容範囲内に制限す
る上下限リミッタ回路を付加すれば、この上下限リミッ
タ回路によりフィルタ回路から出力される直流電圧を所
定の許容範囲内に制限することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る瞬低補償装置の実施
形態を以下に詳述する。なお、図4及び図5と同一部分
には同一参照符号を付す。
形態を以下に詳述する。なお、図4及び図5と同一部分
には同一参照符号を付す。
【0016】この実施形態の瞬低補償装置は、図1に示
すようにコンデンサインプットの整流器1(この整流器
1の後段に電解コンデンサ2を有する)を持つ直流負荷
3に商用電源4から電力供給する電源系統において、そ
の商用電源4の瞬低又は停電時に直流電源であるバッテ
リー5から直流負荷3に電力供給することにより瞬低又
は停電前の負荷電圧を補償するインバータ6を具備した
ものであって、系統母線11に接続された変圧器12に
より検出された負荷電圧に基づいて、インバータ6の出
力電圧指令値Vref を商用電源4の出力電圧に追従させ
て可変する指令値調整回路13を具備する。
すようにコンデンサインプットの整流器1(この整流器
1の後段に電解コンデンサ2を有する)を持つ直流負荷
3に商用電源4から電力供給する電源系統において、そ
の商用電源4の瞬低又は停電時に直流電源であるバッテ
リー5から直流負荷3に電力供給することにより瞬低又
は停電前の負荷電圧を補償するインバータ6を具備した
ものであって、系統母線11に接続された変圧器12に
より検出された負荷電圧に基づいて、インバータ6の出
力電圧指令値Vref を商用電源4の出力電圧に追従させ
て可変する指令値調整回路13を具備する。
【0017】前述した指令値調整回路13は、電源系統
から検出された負荷電圧の実効値をDC変換するRMS
コンバータ等の実効値変換回路14と、その実効値変換
回路14の出力波形を滑らかにするフィルタ(LPF)
回路15と、そのフィルタ回路15の出力値を所定の許
容範囲内に制限する上下限リミッタ回路16と、インバ
ータ6の出力電圧指令値Vref の基準電圧を生成する基
準電圧発生回路8と、基準電圧発生回路8の出力波形に
上下限リミッタ回路16の出力値を乗算する乗算器17
とで構成される。
から検出された負荷電圧の実効値をDC変換するRMS
コンバータ等の実効値変換回路14と、その実効値変換
回路14の出力波形を滑らかにするフィルタ(LPF)
回路15と、そのフィルタ回路15の出力値を所定の許
容範囲内に制限する上下限リミッタ回路16と、インバ
ータ6の出力電圧指令値Vref の基準電圧を生成する基
準電圧発生回路8と、基準電圧発生回路8の出力波形に
上下限リミッタ回路16の出力値を乗算する乗算器17
とで構成される。
【0018】この瞬低補償装置では、商用電源4が定常
状態で直流負荷3に電力供給を行っている場合、インバ
ータ6の指令値調整回路13が以下の要領で動作する。
状態で直流負荷3に電力供給を行っている場合、インバ
ータ6の指令値調整回路13が以下の要領で動作する。
【0019】インバータ6の指令値調整回路13では、
系統母線11から変圧器12により検出された負荷電圧
の実効値を実効値変換回路14でDC変換して出力す
る。この実効値変換回路14でもって負荷電圧の電圧振
幅が得られ、その出力波形は、図2に示すように微小変
動するものとなる(同図A参照)。この実効値変換回路
14の出力波形をフィルタ回路15に入力する。このフ
ィルタ回路15は、数百msec〜数秒程度の時定数を持つ
もので、図2に示すように実効値変換回路14の出力波
形を滑らかにし、これにより、フィルタ回路15の出力
は、負荷電圧の実効値に対応した直流電圧となる(同図
B参照)。
系統母線11から変圧器12により検出された負荷電圧
の実効値を実効値変換回路14でDC変換して出力す
る。この実効値変換回路14でもって負荷電圧の電圧振
幅が得られ、その出力波形は、図2に示すように微小変
動するものとなる(同図A参照)。この実効値変換回路
14の出力波形をフィルタ回路15に入力する。このフ
ィルタ回路15は、数百msec〜数秒程度の時定数を持つ
もので、図2に示すように実効値変換回路14の出力波
形を滑らかにし、これにより、フィルタ回路15の出力
は、負荷電圧の実効値に対応した直流電圧となる(同図
B参照)。
【0020】そして、このフィルタ回路15の出力を上
下限リミッタ回路16に通すことにより、許容範囲内に
制限する。この上下限リミッタ回路16では、図2に示
すように例えば上限を商用電源4の定格電圧の100%
とし、また、下限を定格電圧の90%とする(同図破線
参照)。
下限リミッタ回路16に通すことにより、許容範囲内に
制限する。この上下限リミッタ回路16では、図2に示
すように例えば上限を商用電源4の定格電圧の100%
とし、また、下限を定格電圧の90%とする(同図破線
参照)。
【0021】一方、基準電圧発生回路8から出力される
基準電圧は、その振幅が固定された正弦波信号である
が、上下限リミッタ回路16を通したフィルタ回路15
の出力が、負荷電圧の実効値に対応した直流電圧である
ため、そのフィルタ回路15の出力値を基準電圧発生回
路8の出力信号に乗算器17により乗算すれば、その乗
算器17から出力されるインバータ6の出力電圧指令値
Vref を商用電源4の出力電圧に追従させることができ
る。
基準電圧は、その振幅が固定された正弦波信号である
が、上下限リミッタ回路16を通したフィルタ回路15
の出力が、負荷電圧の実効値に対応した直流電圧である
ため、そのフィルタ回路15の出力値を基準電圧発生回
路8の出力信号に乗算器17により乗算すれば、その乗
算器17から出力されるインバータ6の出力電圧指令値
Vref を商用電源4の出力電圧に追従させることができ
る。
【0022】例えば商用電源4が定格電圧100%を出
力している場合には、図3の破線で示すように乗算器1
7から出力されるインバータ6の出力電圧指令値Vref
は定格電圧100%相当分となり、商用電源4が定格電
圧の95%を出力している場合には、同図の実線で示す
ように乗算器17からのインバータ6の出力電圧指令値
Vref は定格電圧の95%相当分となる。
力している場合には、図3の破線で示すように乗算器1
7から出力されるインバータ6の出力電圧指令値Vref
は定格電圧100%相当分となり、商用電源4が定格電
圧の95%を出力している場合には、同図の実線で示す
ように乗算器17からのインバータ6の出力電圧指令値
Vref は定格電圧の95%相当分となる。
【0023】以上のように指令値調整回路13によりイ
ンバータ6の出力電圧指令値Vrefを商用電源4の出力
電圧に追従させることができるので、例えば商用電源4
の出力電圧が低下した状況で商用電源4の瞬低又は停電
が発生しても、瞬低又は停電前における商用電源4の出
力電圧に相当するインバータ6の出力電圧指令値Vre f
を生成することができるため、商用電源4の出力電圧と
インバータ6の出力電圧とで電圧差がなく、過渡電圧変
動における過電流が電解コンデンサ2に流れることはな
い。
ンバータ6の出力電圧指令値Vrefを商用電源4の出力
電圧に追従させることができるので、例えば商用電源4
の出力電圧が低下した状況で商用電源4の瞬低又は停電
が発生しても、瞬低又は停電前における商用電源4の出
力電圧に相当するインバータ6の出力電圧指令値Vre f
を生成することができるため、商用電源4の出力電圧と
インバータ6の出力電圧とで電圧差がなく、過渡電圧変
動における過電流が電解コンデンサ2に流れることはな
い。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、指令値調整回路により
インバータの出力電圧指令値を商用電源の出力電圧に追
従させることができるので、例えば商用電源の出力電圧
が低下した状況で商用電源の瞬低又は停電が発生して
も、瞬低又は停電前における商用電源の出力電圧に相当
するインバータの出力電圧指令値を生成することができ
る。そのため、商用電源の出力電圧とインバータの出力
電圧とで電圧差がなく、過渡電圧変動における過電流が
コンデンサに流れることはないので、不所望なインバー
タ停止が発生することはなく、安定した補償動作を実現
できる。
インバータの出力電圧指令値を商用電源の出力電圧に追
従させることができるので、例えば商用電源の出力電圧
が低下した状況で商用電源の瞬低又は停電が発生して
も、瞬低又は停電前における商用電源の出力電圧に相当
するインバータの出力電圧指令値を生成することができ
る。そのため、商用電源の出力電圧とインバータの出力
電圧とで電圧差がなく、過渡電圧変動における過電流が
コンデンサに流れることはないので、不所望なインバー
タ停止が発生することはなく、安定した補償動作を実現
できる。
【図1】本発明に係る瞬低補償装置の実施形態を示す回
路図
路図
【図2】図1の実効値変換回路とフィルタ回路の各出力
波形図
波形図
【図3】図1の基準電圧発生回路と乗算回路の各出力波
形図
形図
【図4】瞬低補償装置の従来例を示す回路図
【図5】(a)は商用電源の電源電圧が定格電圧より小
さい状態で瞬低が発生した場合の負荷電圧を示す波形図
(b)は(a)の瞬低発生時に過電流が流れる現象を示
す負荷電流の波形図
さい状態で瞬低が発生した場合の負荷電圧を示す波形図
(b)は(a)の瞬低発生時に過電流が流れる現象を示
す負荷電流の波形図
1 整流器 2 コンデンサ 3 直流負荷 4 商用電源 5 バッテリー 6 インバータ 8 基準電圧発生回路 13 指令値調整回路 14 実効値変換回路 15 フィルタ回路 16 上下限リミッタ回路 17 乗算器
Claims (3)
- 【請求項1】 コンデンサインプットの整流器を有する
直流負荷に商用電源から電力供給する電源系統におい
て、その商用電源の瞬時電圧低下又は停電時に直流電源
から前記直流負荷に電力供給することにより瞬時電圧低
下又は停電前の負荷電圧を補償するインバータを具備し
たものであって、電源系統から検出された負荷電圧に基
づいて、インバータの出力電圧指令値を商用電源の電源
電圧に追従させて可変する指令値調整回路を設けたこと
を特徴とする瞬時電圧低下補償装置。 - 【請求項2】 前記指令値調整回路は、電源系統から検
出された負荷電圧の実効値をDC変換する実効値変換回
路と、その実効値変換回路の出力波形を滑らかにするフ
ィルタ回路と、インバータの出力電圧指令値の基準電圧
を生成する基準電圧発生回路と、その基準電圧発生回路
の出力波形にフィルタ回路の出力値を乗算する乗算器と
で構成したことを特徴とする請求項1記載の瞬時電圧低
下補償装置。 - 【請求項3】 前記フィルタ回路の後段に、そのフィル
タ回路の出力値を所定の許容範囲内に制限する上下限リ
ミッタ回路を付加したことを特徴とする請求項2記載の
瞬時電圧低下補償装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10322444A JP2000152520A (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 瞬時電圧低下補償装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10322444A JP2000152520A (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 瞬時電圧低下補償装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000152520A true JP2000152520A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18143748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10322444A Withdrawn JP2000152520A (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 瞬時電圧低下補償装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000152520A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100439483B1 (ko) * | 2001-08-02 | 2004-07-12 | 아데나코리아(주) | 전원변동 대응시스템 |
JP2010110182A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Toshiba Corp | 電力変換装置 |
JP2010200579A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Nec Tokin Corp | 蓄電管理システム |
JP7492891B2 (ja) | 2020-09-29 | 2024-05-30 | ダイヤゼブラ電機株式会社 | 電力変換装置及びインバータの出力電流の制御方法 |
-
1998
- 1998-11-12 JP JP10322444A patent/JP2000152520A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100439483B1 (ko) * | 2001-08-02 | 2004-07-12 | 아데나코리아(주) | 전원변동 대응시스템 |
JP2010110182A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Toshiba Corp | 電力変換装置 |
JP2010200579A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Nec Tokin Corp | 蓄電管理システム |
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Date | Code | Title | Description |
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