JP2000151637A - 同報無線システム、同報無線システムの通信機器、並びに通信方法 - Google Patents

同報無線システム、同報無線システムの通信機器、並びに通信方法

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JP2000151637A
JP2000151637A JP10323211A JP32321198A JP2000151637A JP 2000151637 A JP2000151637 A JP 2000151637A JP 10323211 A JP10323211 A JP 10323211A JP 32321198 A JP32321198 A JP 32321198A JP 2000151637 A JP2000151637 A JP 2000151637A
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Japan
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communication
center device
terminal device
radio system
broadcast radio
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JP10323211A
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English (en)
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Hideto Sato
秀人 佐藤
Koichi Kato
光一 加藤
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル化し利用度が高い実用的なシステ
ムとした、同報無線システム、同報無線システムの通信
機器、並びに通信方法を得る。 【解決手段】 センター装置101と端末装置102〜
107間の通信信号をディジタル信号とし、通信情報の
発生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させる。例え
ば、センター装置101と端末装置102〜107間
の、連絡用音声通信に使用する伝送速度を音声通信の通
信速度をシステムの通信単位とし、システムの通信単位
の整数倍を通信速度とし、通信の発生頻度に合わせてセ
ンター装置101が送信する情報を使用するタイムスロ
ット数と端末装置へ使用許可するタイムスロットの幅と
を制御する。この構成により、ディジタル化し無線チャ
ネル数を増やさずに1トラフィックに合わせてタイムス
ロットを効率よく可変割付し、回線の有効利用を図り、
有効な防災システムが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、災害時などに行政
機関などから住民に災害関連情報等を告知する同報無線
システム、同報無線システムの通信機器、並びに通信方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同報無線システムは、災害時に行
政当局等から地域住民へ連絡するための通信手段として
適用される。主に、屋外に設置したスピーカに音声を流
していた片方向の通信を実現するシステムであり、農村
部を中心に普及している。この同報無線システムにおい
て、使用可能な無線チャネル数には物理的に制約があ
り、現状ではセンター装置からの同報がないときに同一
帯域を用いて単一方向通信として構成し、アンサーバッ
クとして通信をしている。この従来技術では、センター
装置からの同報により端末装置に接続したサイレンを鳴
動し、所定の情報が伝達したかの結果確認を行なうため
の通信には、同報を行なわない時に各端末装置毎に逐次
行なう必要が有る。
【0003】このような同報無線システムの性能に対
し、同報した情報の伝達の確認などの回答を迅速に返送
可能とする等の機能の向上が求められている。従来の同
報無線システムの仕様内容を以下に列挙する。
【0004】(1)従来の同報無線システムはアナログ
方式で有る (2)局構成は主に送出するセンター局と受信する端末
局とで構成する (3)利用の高まりにより同一帯域での高速通信や狭帯
域化が求められている (4)上記の求めに応じて、ディジタル化による無線回
線の利用率の向上化が検討されている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、既述のような制約があるため、端末数が
多いシステムでは、通信結果の確認完了までに多大の時
間を必要としている。さらに災害時以外の施設の有効利
用を図ろうとしても、伝送路が片方向の為、利用の高度
化に対応し難い構成である問題点を有する。また、無線
のチャネル数を多くすると無線送受信機が複数台必要に
なる等、システムの価格が上昇する要因になる。これ
ら、従来従来技術における「克服すべき問題」を、以下
にまとめる。
【0006】(1)従来のアナログ同報無線は片方向通
信であり、上り信号は下りが無い時にアンサーバッして
実施していたため、双方向通信が実現し難い (2)複数の端末局からセンター局へアクセスすること
は困難である (3)従来のアナログ方式では高度利用が困難であり、
具体的な高度利用の方式の検討がされていない (4)有線回線に比べて無線系は周波数が有限で使用で
きる回線が少ない。通信の品質、例えば音質は、送信信
号速度に依存するが情報量は災害発生後時間と共に変化
し、災害発生直後に立ち上がり急激に通信のピークを迎
え徐々に低減していく傾向に有る。このため、ディジタ
ル化により制限された伝送路を有効利用がすることが不
可欠であり、既存の回線の有効利用が求められる
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、ディジタル化し利用度が高い実用的なシステム
とした、同報無線システム、同報無線システムの通信機
器、並びに通信方法を提供することを目的とする。
【0008】より詳細には、本発明は上記課題を克服す
るためにディジタル化により通信の高速化を実現し、タ
イムスロットの可変割付を行い、より多くの回線を実現
し、災害時に有線ケーブルが電柱の倒壊などで破損し、
電話等の有線通信の媒体が使用不可能な状態に陥った時
に、行政機関同士、或いは行政機関と避難所等、との通
信媒体として有効活用を図るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、以下の構成を採る。
【0010】本発明の同報無線システムは、センター装
置と端末装置間の通信信号をディジタル信号とし、通信
情報の発生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させる。
よって、同報無線システムを、ディジタル化して利用度
が高い実用的なシステムを構築すること、および無線シ
ステムの高度活用化を実現する。即ち、システムの管制
制御を行うセンター装置と、指示された回線でセンター
装置からの信号を受信或いはセンター装置と通信を行う
複数の端末装置とで構成される。
【0011】センター装置は、端末装置へ同報通信を行
なうと共に、端末からの通信要求を把握し回線割付を行
なう。すなわち、通信量が増大した時は割り付けるタイ
ムスロットの構成情報量を削減し、拡声音声の品質を引
き下げる。通信量が低減した時は、割り付けるタイムス
ロットの構成情報量を増加し、拡声音声の品質を引き上
げる。このタイムスロットの割付情報は、センター装置
から端末装置への制御情報を伝送するタイムスロットで
1フレームを用いて伝送するか、複数のフレームに分散
して伝送する等により徹底する。
【0012】端末装置からの通信要求は、原則的には各
端末装置が任意に発信し、センター装置がこの信号を確
認すると使用チャネルを指定して、通信回線を成立させ
る。しかし、端末装置の回線要求が競合したコンテンシ
ョン状態になると、端末装置はセンター装置からの許可
信号を受けられなくなる。この場合には、端末装置内の
CPUが乱数を引き通信回線確立の優先順位を決め、そ
の他の各端末が再発信する等で生じ得る再衝突を回避さ
せる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載の同報無線システム
に関する発明は、管制制御を行うセンター装置と、指示
された回線でセンター装置からの信号を受信し或いはセ
ンター装置と通信を行う複数の端末装置と、で構成され
る同報無線システムであり、センター装置と端末装置間
の通信信号をディジタル信号とし、通信情報の発生頻度
に合わせて信号伝送速度を変化させた構成を採る。
【0014】この構成により、ディジタル化し無線チャ
ネル数を増やさずに1トラフィックに合わせてタイムス
ロットを効率よく可変割付し、回線の有効利用を図り、
有効な防災システムを実現することが可能となる。従来
方式では、アナログ方式を採用していてためにシステム
で使用可能な周波数が限られ、双方向通信が実現できな
い。しかし、本方式では、少ない投資額で有効なシステ
ムを実現できる。
【0015】請求項2記載の発明において、請求項1に
記載の同報無線システムは、センター装置と端末装置間
の、連絡用音声通信に使用する伝送速度を音声通信の通
信速度をシステムの通信単位とし、システムの通信単位
の整数倍を通信速度とし、通信の発生頻度に合わせてセ
ンター装置が送信する情報を使用するタイムスロット数
と端末装置へ使用を許可するタイムスロットの幅とを制
御する構成とする。
【0016】この構成により、システムの通信速度を、
音声通信の通信速度をシステムの通信単位としてシステ
ムの通信単位の整数倍に設定する。さらに、無線機の立
ち上がり時間と立ち下がり時間を考慮して余裕を含んだ
付加ビットを加えた値とし、その余裕ビットを用いて通
信速度や通信方向などの情報を伝達する。これにより、
回線の利用効率の向上が図れる。
【0017】請求項3記載の発明において、請求項2に
記載の同報無線システムは、センター装置が送信するタ
イムスロット数と端末装置に使用を許可するタイムスロ
ットの幅とを制御するために、所定の条件を参照して決
定する構成とする。
【0018】上記の構成により、所定の条件に基づきシ
ステムに最適なタイムスロット割付を行ない、より効率
的な送受信を可能とする。この構成により、所定の条件
を、例えば、端末の通信要求の発生を災害からの時間経
過や、端末からの通信要求からトラフィック量を判定
し、より効率的な送受信を可能とする。
【0019】請求項4記載の発明において、請求項3に
記載の同報無線システムでは、制御のために参照する所
定の条件は、災害発生後の時間、または/および、端末
装置からの通信要求の度合いを含む構成とする。
【0020】請求項5記載の発明において、請求項3ま
たは4に記載の同報無線システムは、センター装置が送
信するタイムスロット数と、端末装置に使用を許可する
タイムスロットの幅とを決定する為に、ポーリング方
式、またはコンテンション方式で逐次端末に通信要求の
有無を聞き出し、制御の判断の基準とする構成とする。
【0021】請求項6記載の発明において、請求項5に
記載の同報無線システムは、センター装置が送信するタ
イムスロット数と、端末装置に使用を許可するタイムス
ロットの幅とを決定する為に、逐次端末に通信要求の有
無をコンテンション方式で端末が発信できるタイムスロ
ットを指定して効率よく聞き出し、制御の判断の基準と
する構成とする。
【0022】請求項7記載の発明において、請求項2か
ら6の何れかに記載の同報無線システムは、センター装
置と端末装置間の通信速度を情報の発生頻度に合わせて
信号伝送速度を変化させる時に、この変化情報をセンタ
ー装置から端末装置へ伝送する信号に乗せる構成とす
る。
【0023】請求項8記載の発明において、請求項7に
記載の同報無線システムでは、変化情報は、センター装
置から端末装置へ伝送する信号の列へ重畳させる構成と
する。
【0024】請求項9記載の発明において、請求項7ま
たは8に記載の同報無線システムでは、変化情報は、セ
ンター装置から端末装置への音声信号の一部を特定の周
期毎にビットスチール処理をし、伝送する構成とする。
【0025】請求項10記載の発明において、請求項2
から9の何れかに記載の同報無線システムは、音声通信
の通信速度をシステムの通信単位として、システムの通
信単位の整数倍に無線機の立ち上がり時間と立ち下がり
時間を考慮して余裕を含んだ付加ビットを加えた値と
し、その余裕ビットを用いて通信速度や通信方向などの
情報を伝達する構成とする。
【0026】請求項11記載の発明において、請求項2
から10の何れかに記載の同報無線システムは、同報無
線システムで音声符号化及び復号化の手順をプログラム
化し複数の組み合わせを作り、センター装置から端末装
置へ選択状況を指示し、それにより相互間の通信速度及
び音質を選択する構成とする。
【0027】請求項12記載の同報無線システムの通信
機器に関する発明は、管制制御を行うセンター装置と、
指示された回線でセンター装置からの信号を受信し或い
はセンター装置と通信を行う複数の端末装置とで構成さ
れる同報無線システムの、センター装置または端末装置
を含む通信機器であり、センター装置と端末装置間の通
信信号をディジタル信号とするディジタル化処理部と、
通信情報の発生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させ
る可変割付化処理部とを有する構成を採る。
【0028】この構成により、ディジタル化し無線チャ
ネル数を増やさずに1トラフィックに合わせてタイムス
ロットを効率よく可変割付し、回線の有効利用を図り、
有効な防災システムを構築する通信機器を実現すること
が可能となる。また、本方式では、少ない投資額でより
有効なシステムとする通信機器を実現できる。
【0029】請求項13記載の発明において、請求項1
2に記載の同報無線システムの通信機器は、センター装
置と端末装置間の、連絡用音声通信に使用する伝送速度
を音声通信の通信速度をシステムの通信単位とし、シス
テムの通信単位の整数倍を通信速度とし、通信の発生頻
度に合わせてセンター装置が送信する情報を使用するタ
イムスロット数と端末装置へ使用を許可するタイムスロ
ットの幅とを制御する構成とする。この構成により、回
線の利用効率の向上化が図れる。
【0030】請求項14記載の発明において、請求項1
3に記載の同報無線システムの通信機器は、センター装
置が送信するタイムスロット数と端末装置に使用を許可
するタイムスロットの幅とを制御するために、所定の条
件を参照して決定する構成とする。この構成により、所
定の条件に基づきシステムに最適なタイムスロット割付
を行ない、より効率的な送受信を可能とする。
【0031】請求項15記載の発明において、請求項1
4に記載の同報無線システムの通信機器では、制御のた
めに参照する所定の条件は、災害発生後の時間、または
/および、端末装置からの通信要求の度合いを含む構成
とする。
【0032】請求項16記載の発明において、請求項1
4または15に記載の同報無線システムの通信機器は、
センター装置が送信するタイムスロット数と、端末装置
に使用を許可するタイムスロットの幅とを決定する為
に、ポーリング方式、またはコンテンション方式で逐次
端末に通信要求の有無を聞き出し、制御の判断の基準と
する構成とする。
【0033】請求項17記載の発明において、請求項1
6に記載の同報無線システムの通信機器は、センター装
置が送信するタイムスロット数と、端末装置に使用を許
可するタイムスロットの幅とを決定する為に、逐次端末
に通信要求の有無をコンテンション方式で端末が発信で
きるタイムスロットを指定して効率よく聞き出し、制御
の判断の基準とする構成とする。
【0034】請求項18記載の発明において、請求項1
3から17の何れかに記載の同報無線システムの通信機
器は、センター装置と端末装置間の通信速度を情報の発
生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させる時に、この
変化情報をセンター装置から端末装置へ伝送する信号に
乗せる構成とする。
【0035】請求項19記載の発明において、請求項1
8に記載の同報無線システムの通信機器では、変化情報
は、センター装置から端末装置へ伝送する信号の列へ重
畳させる構成とする。
【0036】請求項20記載の発明において、請求項1
8または19に記載の同報無線システムの通信機器で
は、変化情報は、センター装置から端末装置への音声信
号の一部を特定の周期毎にビットスチール処理をし、伝
送する構成とする。
【0037】請求項21記載の発明において、請求項1
3から20の何れかに記載の同報無線システムの通信機
器は、音声通信の通信速度をシステムの通信単位とし
て、システムの通信単位の整数倍に無線機の立ち上がり
時間と立ち下がり時間を考慮して余裕を含んだ付加ビッ
トを加えた値とし、その余裕ビットを用いて通信速度や
通信方向などの情報を伝達する構成とする。
【0038】請求項22記載の発明において、請求項1
3から21の何れかに記載の同報無線システムの通信機
器は、同報無線システムで音声符号化及び復号化の手順
をプログラム化し複数の組み合わせを作り、センター装
置から端末装置へ選択状況を指示し、それにより相互間
の通信速度及び音質を選択する構成とする。
【0039】請求項23記載の同報無線システムの通信
方法に関する発明は、管制制御を行うセンター装置と、
指示された回線でセンター装置からの信号を受信し或い
はセンター装置と通信を行う複数の端末装置とで構成さ
れる同報無線システムの通信方法であり、センター装置
と端末装置間の通信信号をディジタル信号とするディジ
タル化処理行程と、通信情報の発生頻度に合わせて信号
伝送速度を変化させる可変割付化処理行程と、を有する
構成を採る。
【0040】この構成により、ディジタル化し無線チャ
ネル数を増やさずに1トラフィックに合わせてタイムス
ロットを効率よく可変割付し、回線の有効利用を図り、
有効な防災システムを実現することが可能となる。ま
た、本方法では、少ない投資額で有効なシステムでの通
信を実現できる。
【0041】請求項24記載の発明において、請求項2
3に記載の同報無線システムの通信方法は、センター装
置と端末装置間の、連絡用音声通信に使用する伝送速度
を音声通信の通信速度をシステムの通信単位とし、シス
テムの通信単位の整数倍を通信速度とし、通信の発生頻
度に合わせてセンター装置が送信する情報を使用するタ
イムスロット数と端末装置へ使用を許可するタイムスロ
ットの幅とを制御する構成とする。
【0042】この構成により、システムの通信速度を、
音声通信の通信速度をシステムの通信単位としてシステ
ムの通信単位の整数倍に設定する。さらに、無線機の立
ち上がり時間と立ち下がり時間を考慮して余裕を含んだ
付加ビットを加えた値とし、その余裕ビットを用いて通
信速度や通信方向などの情報を伝達する。これにより、
回線の利用効率の向上が図れる。
【0043】請求項25記載の発明において、請求項2
4に記載の同報無線システムの通信方法は、センター装
置が送信するタイムスロット数と端末装置に使用を許可
するタイムスロットの幅とを制御するために、所定の条
件を参照して決定する構成とする。
【0044】上記の構成により、所定の条件に基づきシ
ステムに最適なタイムスロット割付を行ない、より効率
的な送受信を可能とする。この構成により、所定の条件
を、例えば、端末の通信要求の発生を災害からの時間経
過や、端末からの通信要求からトラフィック量を判定
し、より効率的な送受信を可能とする。
【0045】請求項26記載の発明において、請求項2
5に記載の同報無線システムの通信方法では、制御のた
めに参照する所定の条件は、災害発生後の時間、または
/および、端末装置からの通信要求の度合いを含む構成
とする。
【0046】請求項27記載の発明において、請求項2
5または26に記載の同報無線システムの通信方法は、
センター装置が送信するタイムスロット数と、端末装置
に使用を許可するタイムスロットの幅とを決定する為
に、ポーリング方式、またはコンテンション方式で逐次
端末に通信要求の有無を聞き出し、制御の判断の基準と
なる構成とする。
【0047】請求項28記載の発明において、請求項2
7に記載の同報無線システムの通信方法は、センター装
置が送信するタイムスロット数と、端末装置に使用を許
可するタイムスロットの幅とを決定する為に、逐次端末
に通信要求の有無をコンテンション方式で端末が発信で
きるタイムスロットを指定して効率よく聞き出し、制御
の判断の基準とする構成とする。
【0048】請求項29記載の発明において、請求項2
4から28の何れかに記載の同報無線システムの通信方
法は、センター装置と端末装置間の通信速度を情報の発
生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させる時に、この
変化情報をセンター装置から端末装置へ伝送する信号に
乗せる構成とする。
【0049】請求項30記載の発明において、請求項2
9に記載の同報無線システムの通信方法では、変化情報
は、センター装置から端末装置へ伝送する信号の列へ重
畳させる構成とする。
【0050】請求項31記載の発明において、請求項2
9または30に記載の同報無線システムの通信方法で
は、変化情報は、センター装置から端末装置への音声信
号の一部を特定の周期毎にビットスチール処理をし、伝
送する構成とする。
【0051】請求項32記載の発明において、請求項2
4から31の何れかに記載の同報無線システムの通信方
法は、音声通信の通信速度をシステムの通信単位とし
て、システムの通信単位の整数倍に無線機の立ち上がり
時間と立ち下がり時間を考慮して余裕を含んだ付加ビッ
トを加えた値とし、その余裕ビットを用いて通信速度や
通信方向などの情報を伝達する構成とする。
【0052】請求項33記載の発明において、請求項2
4から32の何れかに記載の同報無線システムの通信方
法は、同報無線システムで音声符号化及び復号化の手順
をプログラム化し複数の組み合わせを作り、センター装
置から端末装置へ選択状況を指示し、それにより相互間
の通信速度及び音質を選択する構成とする。
【0053】次に図面を参照して、本発明の一実施の形
態に係る同報無線システム、同報無線システムの通信機
器、並びに通信方法を詳細に説明する。図1から図6
は、本発明の実施形態に係る同報無線システム、同報無
線システムの通信機器、並びに通信方法の構成を説明す
るための図である。なお、本実施形態における同報無線
システムの通信機器は、同システムを構成するセンター
装置、端末装置等を含む総称名称である。
【0054】図1は、本発明の第1の実施形態の同報無
線システムの全体的な構成例を示している。本図1にお
いて、第1の実施形態の同報無線システムは、センター
装置101、センター装置のアンテナ111、端末装置
102〜107、およびこれらの端末装置102〜10
7のアンテナ112〜117を有して構成される。
【0055】図2は、本発明の第1の実施形態のセンタ
ー装置101の内部構成例を示すブロック図である。本
図2において、本実施形態のセンター装置101は、ア
ンテナ111、高周波(rdio frequency)部201、復
調部202、変調部203、TDM(time division mu
ltiplex)/TDD(time division duplex)処理部2
04、音声符号化/復号化部205、スピーカ206、
マイク207、RAM208、ROM209、マイクロ
CPU210、タイマ211、操作部212、音声符号
化/復号化の手順プログラム格納エリア213を有して
構成される。
【0056】図3は、上記第1の実施形態の端末装置の
内部構成例を示すブロック図である。本図3において、
本実施形態の端末装置は、アンテナ112、高周波部3
01、復調部302、変調部303、TDM/TDD処
理部304、音声符号化/復号化部305、スピーカ3
06、マイク307、RAM308、ROM309、マ
イクロCPU310、音声符号化/復号化の手順プログ
ラム格納エリア311を有して構成される。
【0057】図4は、上記第1の実施形態に適用される
通信信号の構成例を示している。本図4において、第1
の実施形態の信号全体の1フレーム401は、8個のタ
イムスロット402〜409により構成される。
【0058】図5は、図4に示したフレーム401を構
成するタイムスロットの詳細構成例を示している。本図
5において、第1の実施形態の信号全体の1フレーム4
01において、1フレーム401を構成する1タイムス
ロット402は、フレーム内の1スロット内の音声情報
ビット501〜508、フレーム内の1スロット全体5
09、510、フレーム内の1スロット内の制御情報ビ
ット511〜518、の各部を含み構成される。
【0059】図6は、第1の実施形態のフレームの詳細
構成例を示している。本図6において、第1の実施形態
の信号全体の1フレーム401は、フレームを構成する
タイムスロット402がフレーム内の1スロットで構成
された音声信号601を、またタイムスロット403が
フレーム内の1スロットで構成された1ビット分制御情
報602を含んでいる。
【0060】センター装置101は、上記構成の通信信
号に基づき、同報無線システムで主に情報を生成し端末
装置102〜107へ送出すると共に、端末装置102
〜107と通信を行ない、端末装置からの要求に合わせ
て、回線の使用割付を行う。例えば、端末装置102〜
107は、同報無線システムでセンター装置101から
の情報を受信してスピーカを鳴動すると共に、センター
装置101からの回線の使用割付に従いセンター装置1
01と通信を行う。
【0061】センター装置101のアンテナ111は、
センター装置101からの情報を無線通信するために、
無線信号を空中へ放出し、及び受信する。
【0062】センター装置のアンテナ112〜117
は、センター装置101から空中へ放出された情報を受
信すると共に、センター装置101へ無線通信するため
に無線信号を送出する。
【0063】高周波部201は、音声信号高周波信号へ
変換しアンテナ111へ送出すると共に、アンテナ11
1から送られてくる高周波信号を音声信号に復元する。
【0064】復調部202は、受信した信号を内部で処
理可能な形態に変換する。
【0065】変調部203は、送信するための形態に変
換する。
【0066】TDM/TDD処理部204は、送受信の
制御を行ない、送信用音声信、受信用音声信号、制御信
号に分割と統合を行う。
【0067】音声符号化/復号化部205は、音声信号
を伝送可能な符号に変換すると共に受信した信号を音声
信号に復元する。符号化する時の情報量が多いと音質は
良くなるが同じ伝送速度で伝送可能なチャネル数は減
る。
【0068】スピーカ206は、電気信号を音声に変換
して出力する。
【0069】マイク207は、音声を電気信号に変換し
て入力する。
【0070】RAM208は、トラフィック情報等のマ
イクロコンピュータ(マイクロCPU)の必要とするデ
ーターを格納する。
【0071】ROM209は、マイクロCPUの実行プ
ログラム格納する記憶部である。
【0072】マイクロCPU210は、システムの制御
を行う処理部である。
【0073】タイマ211は、システムクロックの発生
部であり、マイクロCPU210が時間の制御を行い動
作上の時間管理を行う為の時刻を伝える。
【0074】操作部212は、手動での制御指示入力を
行う操作部である。
【0075】音声符号化/復号化の手順プログラム格納
エリア213は、音声の符号化と復号化の手順を格納エ
リアし、マイクロCPUの指示で取り出し、音声符号化
/復号化部205へ供給する。
【0076】高周波部301は、音声信号高周波信号へ
変換し、アンテナへ送出すると共にアンテナから送られ
てくる高周波信号を音声信号に復元する。
【0077】復調部302は、受信した信号を内部で処
理可能な形態に変換する。
【0078】変調部303は、送信するための形態に変
換する。
【0079】TDM/TDD処理部304は、送受信の
制御を行ない送信用音声信、受信用音声信号、制御信号
に分割と統合を行う。
【0080】音声符号化/復号化部305は、音声信号
を伝送可能な符号に変換すると共に、受信した信号を音
声信号に復元する。
【0081】スピーカ306は、電気信号を音声に変換
する。
【0082】マイク307は、音声を電気信号に変換す
る。
【0083】RAM308は、音声符号化/復号化方式
の選択情報等のマイクロCPUの必要とするデーターを
格納する。
【0084】ROM309は、マイクロCPUの実行プ
ログラムを格納する。
【0085】マイクロCPU310は、システムの制御
を行う。
【0086】音声符号化/復号化の手順プログラム格納
エリア311は、音声の符号化と復号化の手順の格納エ
リアであり、マイクロCPUの指示で取り出し、音声符
号化/復号化部205へ供給する。
【0087】信号全体の1フレーム401は、センター
装置と端末装置間の通信信号であり、フレームの繰り返
しで構成され、その1つが1フレームである。フレーム
は、複数のスロットで構成されている。スロットは、信
号ビットで構成している。スロット内のビット数は、音
質と相関が有る。
【0088】フレームを構成するタイムスロット402
〜409は、センター装置と端末装置間の通信信号であ
り、フレームの内訳になるタイムスロットであり、音声
信号や制御情報として使用される。本実施形態では、一
例としてタイムスロット402〜409の8項目で示し
ているが、この個数への制約はない。
【0089】フレーム内の1スロット内の音声情報ビッ
ト501〜508は、フレーム内の1スロットを構成す
る音声用ビットを示す。
【0090】フレーム内の1スロット内の制御情報ビッ
ト511〜518は、フレーム内の1スロットを構成す
る制御情報用ビットを示す。
【0091】各ビットは音声情報や制御情報そのものを
示す。
【0092】説明は例として501〜508の8ビット
で1スロットを構成する考案を示しているが数字として
の制約はない。
【0093】音声情報ビット501は、1スロットでセ
ンター装置から端末装置へ音声信号を伝達する。
【0094】音声情報ビット502は、1スロットでセ
ンター装置から端末装置への諸々の指示を示し、1スロ
ットを占有して全ビットを使い制御情報を伝達する。
【0095】一タイムスロットの音声情報ビット601
は、フレーム内の1スロットの詳細を示す。
【0096】一タイムスロットの音声情報ビット602
は、フレーム内の1スロットでセンター装置から端末装
置への諸々の指示を示す。
【0097】複数のスロットを用いて各スロットの1ビ
ットだけを使用して制御情報を伝達する。
【0098】通信はセンター装置と端末装置が相互に発
信し、発信には受信応答が対応し情報伝達を確実にす
る。
【0099】本発明の基本的な動作を以下に示す。
【0100】同報無線システムでは、センター装置は災
害時等で端末との通信量を格納したメモリの情報量が拡
大することから判断して、或いは災害発生後の情報量の
変化を予め決められたタイムスケジュールで通信トラフ
ィックが増加/減少すると仮定しタイマによる起動で拡
声音声の音質を犠牲にして、伝送できる情報量を拡大す
る。このために、端末装置に送出している信号に音声符
号化/復号化の方式の選択情報を付加し、センター装置
と端末装置の状態を一致させ災害時の伝送路を確保す
る。
【0101】災害時以外ではトラフィックが低い時は通
信回線数を削減して音質の向上を図る。
【0102】センター装置は、トラフィック情報をメモ
リに格納し、端末装置はメモリに音声符号化/復号化の
方式の選択情報を格納する。
【0103】通信速度を音声通信の通信速度の整数倍に
無線機の立ち上がり時間と立ち下がり時間を考慮して付
加ビットを加え、その余裕ビットを用いて制御情報を伝
達する。
【0104】端末装置が通信要求をセンター装置に対し
て任意に発信し、回線要求が競合したコンテンション状
態は、センター装置からの許可信号を受けられないこと
で判定し、乱数を用いて再衝突を回避する。
【0105】次に上記第1〜6において図の具体的な動
作について説明する。
【0106】上記実施形態において、ディジタル同報無
線システムは、行政機関からセンター装置101から端
末装置102〜107に信号401を送出して、主に屋
外に設置されるスピカー206を鳴動する。
【0107】センター装置101は、端末装置102〜
107のスピーカ206の鳴動状況を確認するために、
端末装置102〜107との通信を行ない、同時に端末
装置102〜107からセンター装置との通信の必要が
有る時は報告し、許可を得る。
【0108】センター装置101は、トラフィック情報
をメモリに格納する。
【0109】非災害時はセンター装置101は、信号4
01のタイムスロット402〜406を用いて同報し、
音声通信の4倍のより拡声に耐え得る品質が確保でき
る。
【0110】災害が発生するとセンター装置101は、
メモリに格納してあるトラフィック情報の変化を判断す
る。或いは、災害発生後の情報量の変化が予め決められ
たタイムスケジュールで通信トラフィックが増加/減少
すると仮定し、操作部212からの指示で、センター装
置101のマイクロCPU210は、実行プログラムを
格納するROM209の手順に従い、音声符号化/復号
化部205の音声符号化手順格納エリア213から指示
された手順を音声符号化/復号化部205に伝える。さ
らに、端末装置に送られる信号401を拡声音声の音質
を犠牲にして、伝送できる情報チャネル数を拡大するた
めに、端末装置102〜107に送出する情報402を
生成する。
【0111】センター装置は、音声符号化/復号化の方
式の選択情報を付加し、情報402を伝送すると共に、
センター装置101と端末装置102〜107の状態を
一致させ403を用いて伝送し、災害時のは非災害時の
4倍の伝送路を確保できる。更に409を上り信号に指
定して、端末装置102からセンター装置101への通
信を行なうことができる。災害が復旧すると非災害状態
に復旧する。
【0112】センター装置101から端末装置102〜
107への通信信号は、マイク207から音声として入
力し、電気信号に変換された後、センター装置101の
アンテナ111を経由して空中に放出され、端末装置の
アンテナ112〜117で端末装置に取り込まれる。
【0113】端末装置102〜107は、メモリ308
に音声符号化/復号化の方式の選択情報を格納し、端末
装置を制御するマイクロCPU310に伝える。端末装
置102〜107のマイクロCPU310は、実行プロ
グラムを格納するROM309の手順に従い、音声符号
化/復号化部305の音声符号化手順格納エリア311
から指示された手順を音声符号化/復号化部305に伝
え、センター装置101から送られて来る信号401を
復元する。
【0114】端末装置102〜107からセンター装置
101への通信信号は、マイク307から音声として入
力し、電気信号に変換された後、端末装置のアンテナ1
12〜117を経由して空中に放出され、センター装置
のアンテナ111でセンター装置101に取り込まれ
る。
【0115】センター装置101から端末装置102〜
107への通信信号401を用いた制御信号は、センタ
ー装置101のマイクロCPU210はTDM/TDD
204で制御信号を生成し、単数のタイムスロットの全
1ビットを用いて伝送する信号形態502又は複数タイ
ムスロットの各1ビットを用いて伝送する信号形態60
2を用いて伝送する方式により端末装置112〜117
へ伝送する。
【0116】センター装置101と端末装置112〜1
17は、音声符号化/復号化部205と305を符号化
方式を複数、例えば、32kbpsADPCM、16k
bpsADPCM、4kbpsMDP−CELP方式等
の方式を含み、マイクロCPU210及びマイクロCP
U310の制御で選択可能とし、更に処理方法をファー
ムウエア化して213及び311に格納する。
【0117】タイムスロットは説明例では8であるが、
これを拡大することは可能で拡声音質を通信の8倍以上
と設定することも可能である。
【0118】システムの通信速度を音声通信の通信速度
をシステムの通信単位として、システムの通信単位の整
数倍に無線機の立ち上がり時間と立ち下がり時間を考慮
して余裕を含んだ付加ビットを加えた値とし、その余裕
ビットを用いて通信速度や通信方向などの情報を伝達す
る。
【0119】端末装置102からの通信要求は端末装置
102が任意に発信し、センター装置101が信号40
1を確認すると使用チャネルを指定する。端末装置10
2と端末装置103の回線要求が競合したコンテンショ
ン状態になると、端末装置102と端末装置103はセ
ンター装置101からの許可信号を受けられなくなる。
この状態において、センター装置101からの指示で端
末装置104〜107は発信禁止状態になり、マイクロ
CPU310が乱数を引き、端末装置内102と端末装
置103は再発信する等で相互に再衝突を回避する。
【0120】災害時以外等トラフィックが低い時は、通
信回線数を削減して音質の向上を図り、使い勝手の向上
を図り、無線回線の有効利用が図れ機器が削減でき経済
性も向上し、実用性の高いシステムを容易に実現する。
【0121】さらに今回の説明は、ハードウェアの構成
に関して記載したが、マイクロプロセッサやディジタル
シグナルプロセッサを用いてハードウェアで構成し、ソ
フトで機能を切り替えて実現することともできる。
【0122】このように、上記第1の実施形態によれ
ば、無線回線や機材の有効利用が図れ経済的に有効なシ
ステムが構築できる。
【0123】以上の構成要点をまとめると以下となる。
【0124】(1)センター装置と端末装置間の通信を
ディジタル信号にする (2)信号はTDM(time division multiplex)信号に
する (3)例えば4kbpsを基数としてその複数倍、例え
ば36kbpsにしてタイムスロットを構成する (4)トラフィックの状況で使用スロット数を変化させ状況
で音質を変える (5)状況の変化を下りの1スロットを用いて伝送する (6)1スロットはスロット全体を使って連絡する (7)特定の1ビットをスチィリングして伝送する
【0125】従って上記の実施形態によれば、従来アナ
ログ方式を採用していた故に双方向通信が実現困難であ
る状態をディジタル化し、無線チャネル数を増やさずに
1トラフィックに合わせてタイムスロットを効率よく可
変割付し、回線の有効利用を図る。これにより、有効な
防災システムを実現することが可能となる。また、少な
い投資額で有効なシステム実現が図れる。
【0126】システムの管制制御を行うセンター装置
と、指示された回線でセンター装置からの信号を受信或
いはセンター装置と通信を行う複数の端末装置とで構成
される。センター装置は、端末装置へ同報を行なうと共
に、端末からの通信要求を把握し回線割付を行なう。
又、端末の通信要求の発生を災害からの時間経過や、端
末からの通信要求からトラフィック量を判定し、システ
ムに最適なタイムスロット割付を行なう。
【0127】上記の構成において、通信量が増大した時
は、割り付けるタイムスロットの構成情報量を削減し、
拡声音声の品質を引き下げる。通信量が低減した時は、
割り付けるタイムスロットの構成情報量を増加し、拡声
音声の品質を引き上げる。このタイムスロットの割付情
報は、センター装置から端末装置への制御情報を伝送す
るタイムスロットで1フレームを用いて伝送するか、複
数のフレームに分散して伝送する等により成就する。
【0128】システムの通信速度を、音声通信の通信速
度をシステムの通信単位としてシステムの通信単位の整
数倍にし、無線機の立ち上がり時間と立ち下がり時間を
考慮して余裕を含んだ付加ビットを加えた値とし、その
余裕ビットを用いて通信速度や通信方向などの情報を伝
達する。
【0129】端末装置からの通信要求は、原則的には各
端末装置が任意に発信し、センター装置がこの信号を確
認すると使用チャネルを指定して、通信回線を成立させ
る。しかし、端末装置の回線要求が競合したコンテンシ
ョン状態になると、端末装置はセンター装置からの許可
信号を受けられなくなる。この場合には、端末装置内の
CPUが乱数を引き通信回線確立の優先順位を決め、そ
の他の各端末が再発信する等で生じ得る再衝突を回避さ
せる。
【0130】尚、上記の実施形態は本発明の好適な一例
である。但し、これに限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能
である。例えば、上記の実施形態では、一例として端末
装置102〜107を、6個の構成としているが個数は
6個に限られない。
【0131】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明に
よれば、同報無線システムにおいて、センター装置と端
末装置間の通信信号をディジタル信号とし、通信情報の
発生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させる。
【0132】この構成により、ディジタル化し無線チャ
ネル数を増やさずに1トラフィックに合わせてタイムス
ロットを効率よく可変割付し、回線の有効利用を図り、
有効な防災システムが可能となる。よって、同報無線シ
ステムの高度活用化を実現する。例えば、(1)災害時
と非災害時、災害直後と情報集中時と情報低減時にフェ
イズに合わせて通信をすることができる、(2)有限で
ある無線回線の利用効率の向上が図れる、等の効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の同報無線システムの構成例
を示すブロック図
【図2】センター装置の内部構成例を示すブロック図
【図3】端末装置の内部構成例を示すブロック図
【図4】センター装置と端末装置間の通信信号の構成例
を示す図
【図5】センター装置と端末装置間の通信信号の詳細構
成例を示す図
【図6】センター装置と端末装置間の通信信号の詳細構
成例を示す図
【符号の説明】
101 センター装置 102〜107 端末装置 111〜117 アンテナ 201,301 高周波部 202,302 復調部 203,303 変調部 204,304 TDM/TDD処理部 205,305 音声符号化/復号化部 206,306 スピーカ 207,307 マイク 208,308 RAM 209,309 ROM 210,310 マイクロCPU 211 タイマ 212 操作部 213,311 音声符号化/復号化の手順プログラム
格納エリア 401 信号全体の1フレーム 402〜409 タイムスロット 501〜508 音声情報ビット 511〜518 制御情報ビット 509,510 フレーム内の1スロット全体 601,602 一タイムスロットの音声情報ビット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA08 HB01 HB07 JA01 JL01 JT01 KA19 LB15 LC11 LD04 LD07 5K033 AA09 BA08 BA14 BA17 CA12 CB06 CB13 DA01 DA19 DB10 5K067 AA13 BB15 CC04 CC14 DD04 DD13 DD25 DD27 DD51 EE02 EE10 EE22 EE66 EE71 GG03 GG04 HH22

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管制制御を行うセンター装置と、指示さ
    れた回線で前記センター装置からの信号を受信し或いは
    前記センター装置と通信を行う複数の端末装置と、で構
    成される同報無線システムであり、 前記センター装置と端末装置間の通信信号をディジタル
    信号とし、通信情報の発生頻度に合わせて信号伝送速度
    を変化させたことを特徴とする同報無線システム。
  2. 【請求項2】 センター装置と端末装置間の、連絡用音
    声通信に使用する伝送速度を音声通信の通信速度をシス
    テムの通信単位とし、システムの通信単位の整数倍を通
    信速度とし、通信の発生頻度に合わせて前記センター装
    置が送信する情報を使用するタイムスロット数と端末装
    置へ使用を許可するタイムスロットの幅とを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の同報無線システム。
  3. 【請求項3】 センター装置が送信するタイムスロット
    数と端末装置に使用を許可するタイムスロットの幅とを
    制御するために、所定の条件を参照して決定することを
    特徴とする請求項2に記載の同報無線システム。
  4. 【請求項4】 制御のために参照する所定の条件は、災
    害発生後の時間、または/および、前記端末装置からの
    通信要求の度合い、を含むことを特徴とする請求項3に
    記載の同報無線システム。
  5. 【請求項5】 センター装置が送信するタイムスロット
    数と、端末装置に使用を許可するタイムスロットの幅と
    を決定する為に、ポーリング方式、またはコンテンショ
    ン方式で逐次端末に通信要求の有無を聞き出し、制御の
    判断の基準とすることを特徴とする請求項3または4に
    記載の同報無線システム。
  6. 【請求項6】 センター装置が送信するタイムスロット
    数と、端末装置に使用を許可するタイムスロットの幅と
    を決定する為に、逐次端末に通信要求の有無をコンテン
    ション方式で端末が発信できるタイムスロットを指定し
    て効率よく聞き出し、制御の判断の基準とすることを特
    徴とする請求項5に記載の同報無線システム。
  7. 【請求項7】 センター装置と端末装置間の通信速度を
    情報の発生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させる時
    に、この変化情報をセンター装置から端末装置へ伝送す
    る信号に乗せることを特徴とする請求項2から6の何れ
    かに記載の同報無線システム。
  8. 【請求項8】 変化情報は、センター装置から端末装置
    へ伝送する信号の列へ重畳させることを特徴とする請求
    項7に記載の同報無線システム。
  9. 【請求項9】 変化情報は、センター装置から端末装置
    への音声信号の一部を特定の周期毎にビットスチール処
    理をし、伝送することを特徴とする請求項7または8に
    記載の同報無線システム。
  10. 【請求項10】 音声通信の通信速度をシステムの通信
    単位として、システムの通信単位の整数倍に無線機の立
    ち上がり時間と立ち下がり時間を考慮して余裕を含んだ
    付加ビットを加えた値とし、その余裕ビットを用いて通
    信速度や通信方向などの情報を伝達する、ことを特徴と
    する請求項2から9の何れかに記載の同報無線システ
    ム。
  11. 【請求項11】 同報無線システムで音声符号化及び復
    号化の手順をプログラム化し複数の組み合わせを作り、
    センター装置から端末装置へ選択状況を指示し、それに
    より相互間の通信速度及び音質を選択することを特徴と
    する請求項2から10の何れかに記載の同報無線システ
    ム。
  12. 【請求項12】 管制制御を行うセンター装置と、指示
    された回線で前記センター装置からの信号を受信し或い
    は前記センター装置と通信を行う複数の端末装置とで構
    成される同報無線システムの、前記センター装置または
    端末装置を含む通信機器であり、 前記センター装置と端末装置間の通信信号をディジタル
    信号とするディジタル化処理部と、 通信情報の発生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させ
    る可変割付化処理部と、 を有して構成されたことを特徴とする同報無線システム
    の通信機器。
  13. 【請求項13】 センター装置と端末装置間の、連絡用
    音声通信に使用する伝送速度を音声通信の通信速度をシ
    ステムの通信単位とし、システムの通信単位の整数倍を
    通信速度とし、通信の発生頻度に合わせて前記センター
    装置が送信する情報を使用するタイムスロット数と端末
    装置へ使用を許可するタイムスロットの幅とを制御す
    る、ことを特徴とする請求項12に記載の同報無線シス
    テムの通信機器。
  14. 【請求項14】 センター装置が送信するタイムスロッ
    ト数と端末装置に使用を許可するタイムスロットの幅と
    を制御するために、所定の条件を参照して決定すること
    を特徴とする請求項13に記載の同報無線システムの通
    信機器。
  15. 【請求項15】 制御のために参照する所定の条件は、
    災害発生後の時間、または/および、前記端末装置から
    の通信要求の度合い、を含むことを特徴とする請求項1
    4に記載の同報無線システムの通信機器。
  16. 【請求項16】 センター装置が送信するタイムスロッ
    ト数と、端末装置に使用を許可するタイムスロットの幅
    とを決定する為に、ポーリング方式、またはコンテンシ
    ョン方式で逐次端末に通信要求の有無を聞き出し、制御
    の判断の基準とすることを特徴とする請求項14または
    15に記載の同報無線システムの通信機器。
  17. 【請求項17】 センター装置が送信するタイムスロッ
    ト数と、端末装置に使用を許可するタイムスロットの幅
    とを決定する為に、逐次端末に通信要求の有無をコンテ
    ンション方式で端末が発信できるタイムスロットを指定
    して効率よく聞き出し、制御の判断の基準とすることを
    特徴とする請求項16に記載の同報無線システムの通信
    機器。
  18. 【請求項18】 センター装置と端末装置間の通信速度
    を情報の発生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させる
    時に、この変化情報をセンター装置から端末装置へ伝送
    する信号に乗せることを特徴とする請求項13から17
    の何れかに記載の同報無線システムの通信機器。
  19. 【請求項19】 変化情報は、センター装置から端末装
    置へ伝送する信号の列へ重畳させることを特徴とする請
    求項18に記載の同報無線システムの通信機器。
  20. 【請求項20】 変化情報は、センター装置から端末装
    置への音声信号の一部を特定の周期毎にビットスチール
    処理をし、伝送することを特徴とする請求項18または
    19に記載の同報無線システムの通信機器。
  21. 【請求項21】 音声通信の通信速度をシステムの通信
    単位として、システムの通信単位の整数倍に無線機の立
    ち上がり時間と立ち下がり時間を考慮して余裕を含んだ
    付加ビットを加えた値とし、その余裕ビットを用いて通
    信速度や通信方向などの情報を伝達する、ことを特徴と
    する請求項13から20の何れかに記載の同報無線シス
    テムの通信機器。
  22. 【請求項22】 同報無線システムで音声符号化及び復
    号化の手順をプログラム化し複数の組み合わせを作り、
    センター装置から端末装置へ選択状況を指示し、それに
    より相互間の通信速度及び音質を選択することを特徴と
    する請求項13から21の何れかに記載の同報無線シス
    テムの通信機器。
  23. 【請求項23】 管制制御を行うセンター装置と、指示
    された回線で前記センター装置からの信号を受信し或い
    は前記センター装置と通信を行う複数の端末装置とで構
    成される同報無線システムの通信方法であり、 前記センター装置と端末装置間の通信信号をディジタル
    信号とするディジタル化処理行程と、 通信情報の発生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させ
    る可変割付化処理行程と、 を有して構成されたことを特徴とする同報無線システム
    の通信方法。
  24. 【請求項24】 センター装置と端末装置間の、連絡用
    音声通信に使用する伝送速度を音声通信の通信速度をシ
    ステムの通信単位とし、システムの通信単位の整数倍を
    通信速度とし、通信の発生頻度に合わせて前記センター
    装置が送信する情報を使用するタイムスロット数と端末
    装置へ使用を許可するタイムスロットの幅とを制御す
    る、 ことを特徴とする請求項23に記載の同報無線システム
    の通信方法。
  25. 【請求項25】 センター装置が送信するタイムスロッ
    ト数と端末装置に使用を許可するタイムスロットの幅と
    を制御するために、所定の条件を参照して決定すること
    を特徴とする請求項24に記載の同報無線システムの通
    信方法。
  26. 【請求項26】 制御のために参照する所定の条件は、
    災害発生後の時間、または/および、前記端末装置から
    の通信要求の度合い、を含むことを特徴とする請求項2
    5に記載の同報無線システムの通信方法。
  27. 【請求項27】 センター装置が送信するタイムスロッ
    ト数と、端末装置に使用を許可するタイムスロットの幅
    とを決定する為に、ポーリング方式、またはコンテンシ
    ョン方式で逐次端末に通信要求の有無を聞き出し、制御
    の判断の基準とすることを特徴とする請求項25または
    26に記載の同報無線システムの通信方法。
  28. 【請求項28】 センター装置が送信するタイムスロッ
    ト数と、端末装置に使用を許可するタイムスロットの幅
    とを決定する為に、逐次端末に通信要求の有無をコンテ
    ンション方式で端末が発信できるタイムスロットを指定
    して効率よく聞き出し、制御の判断の基準とすることを
    特徴とする請求項27に記載の同報無線システムの通信
    方法。
  29. 【請求項29】 センター装置と端末装置間の通信速度
    を情報の発生頻度に合わせて信号伝送速度を変化させる
    時に、この変化情報をセンター装置から端末装置へ伝送
    する信号に乗せることを特徴とする請求項24から28
    の何れかに記載の同報無線システムの通信方法。
  30. 【請求項30】 変化情報は、センター装置から端末装
    置へ伝送する信号の列へ重畳させることを特徴とする請
    求項29に記載の同報無線システムの通信方法。
  31. 【請求項31】 変化情報は、センター装置から端末装
    置への音声信号の一部を特定の周期毎にビットスチール
    処理をし、伝送することを特徴とする請求項29または
    30に記載の同報無線システムの通信方法。
  32. 【請求項32】 音声通信の通信速度をシステムの通信
    単位として、システムの通信単位の整数倍に無線機の立
    ち上がり時間と立ち下がり時間を考慮して余裕を含んだ
    付加ビットを加えた値とし、その余裕ビットを用いて通
    信速度や通信方向などの情報を伝達する、ことを特徴と
    する請求項24から31の何れかに記載の同報無線シス
    テムの通信方法。
  33. 【請求項33】 同報無線システムで音声符号化及び復
    号化の手順をプログラム化し複数の組み合わせを作り、
    センター装置から端末装置へ選択状況を指示し、それに
    より相互間の通信速度及び音質を選択することを特徴と
    する請求項24から32の何れかに記載の同報無線シス
    テムの通信方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009159182A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Kyocera Corp 通信装置及び通信方法
US8538470B2 (en) 2006-11-20 2013-09-17 Fujitsu Limited Call server, call terminal, call system, transfer processing method, and program storage medium storing program thereof
JP2015177264A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 株式会社Nttドコモ 災害通信システム、災害通信方法及び基地局装置

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