JP2000151594A - ネットワーク制御方法及びネットワークシステム並びにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ネットワーク制御方法及びネットワークシステム並びにそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2000151594A
JP2000151594A JP10326399A JP32639998A JP2000151594A JP 2000151594 A JP2000151594 A JP 2000151594A JP 10326399 A JP10326399 A JP 10326399A JP 32639998 A JP32639998 A JP 32639998A JP 2000151594 A JP2000151594 A JP 2000151594A
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Japan
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relay
content
computer
processing means
network
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JP10326399A
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Inventor
Takafumi Saito
孝文 齋藤
Akira Onozawa
晃 小野澤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアントにおけるコンテンツの待ち時間
を短縮できるネットワーク制御方法及びネットワークシ
ステム並びにそのプログラムを記録した記録媒体を提供
する。 【解決手段】 クライアントc(i)、サーバs(i)、中継
用コンピュータr(i)等のコンピュータ及びネットワー
ク装置等を複数接続して構成されるコンピュータネット
ワーク21内で、中継用コンピュータr(i)にコンテン
ツ中継処理プログラム(コーディネータ)co(j)を配
置し、サーバs(i)から常時発信された複数のコンテン
ツ(動画等の情報)の流れを中継用コンピュータr(i)
に集約し、集約されたコンテンツをコーディネータco
(j)によってクライアントc(i)の要求に応じてクライア
ントc(i)に再配分する。さらに、コンピュータネット
ワーク21内のコンテンツの流れる状況に応じて、制御
サーバ26によって、コーディネータco(j)を配置す
る中継用コンピュータr(i)を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ及び
ネットワーク装置等を複数接続して構成されるコンピュ
ータネットワーク内で、ネットワークの混雑度(通信負
荷)とコンテンツ待ち時間が低減できるように、ネット
ワークを制御する方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の通信/コンピュータ/エレクトロ
二クス技術の発達により、インターネットやイントラネ
ット等のコンピュータネットワークの利用者が急激に増
大している。
【0003】コンピュータネットワーク内では様々なサ
ービスが行われているが、WWW(World Wide Web)等に代
表されるように、多くのサービスがサーバ/クライアン
ト型の形態であると考えることができる。
【0004】クライアントは、個別に直接サーバに接続
し、テキスト、静止画、動画等の情報(以下、コンテン
ツと総称する)を転送(ダウンロードとも言う)する。
【0005】近年においては、従来に比べて、動画のよ
うな大容量のコンテンツを一定の品質で連続的に転送す
るサービスの割合が急増しつつある。
【0006】このようなサービスを扱う従来のネットワ
ーク制御方式には、大きく分けて、PUSH型と呼ばれ
る方式と、PULL型と呼ばれる方式がある。
【0007】図2は、PUSH型方式を適用したネット
ワークシステムを示す構成図である。図において、1は
コンピュータネットワークで、通信ネットワークに接続
された複数のクライアントコンピュータ(以下、単にク
ライアントと称する)2aからなるクライアント集合2
と、通信ネットワークに接続された複数のサーバコンピ
ュータ(以下、単にサーバと称する)3aからなるサー
バ集合3とから構成されている。
【0008】PUSH型方式においては、全てのサーバ
3aは動画等のコンテンツを連続的にクライアント2a
に向けて発信し続ける。クライアント2aは、連続的に
送られてくるコンテンツを手元で選択して受信する。例
えば、米国 Marimba社のソフトウエア Castanet による
サービスは、このPUSH型方式に基づいている。
【0009】図2中の実線はコンテンツを転送中の通信
経路を示しており、この方式においては、通信ネットワ
ークが混雑するが、コンテンツの流れ(以下、ストリー
ムと称する)は常にクライアント2aの手元に来ている
ので、コンテンツ待ち時間は小さい。
【0010】一方、図3に示すようなPULL型方式で
は、クライアント5aは自分に必要なコンテンツをサー
バ6aに向かって初めに要求する。サーバ6aは、クラ
イアント5aからの要求があってから初めて、その要求
元のクライアント5aのみに向かってコンテンツを配信
する。従って、サーバ6aは、クライアント5aからの
要求がない限りコンテンツを配信しない。図3中の実線
はコンテンツを転送中の通信経路を示し、点線はコンテ
ンツを転送していない通信経路を示しており、このPU
LL型方式においては、通信ネットワークは混雑しない
が、コンテンツを要求してから得るまでの待ち時間が大
きい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したPUSH型方
式及びPULL型方式の問題点は、以下のように考えら
れる。
【0012】第1の問題点は、PUSH型方式の場合、
基本的にはクライアント2a側の要求の有無に関わら
ず、複数のサーバ3aが多数のクライアント2aに常時
情報を転送し続けるので、通信ネットワークが混雑する
ことである。
【0013】通信ネットワークが混雑すると、動画等の
大容量で連続的な転送が必要とされるサービスは多大な
悪影響を被ることになる。
【0014】第2の問題点は、PULL型方式の場合、
サーバ6aはクライアント5aの要求があるまでコンテ
ンツを送らないので、クライアント5aがコンテンツを
要求してから受信するまでの遅延時間(待ち時間)が大
きくなることである。クライアント5aの待ち時間が増
大すると、円滑な情報検索が不可能になる。
【0015】即ち、従来のネットワーク制御方式のまま
では、インターネットやイントラネット等の性能に多大
な悪影響を与える可能性がある。
【0016】以上に述べたように、従来のネットワーク
制御方式では、ネットワークの混雑度を増大させたり、
コンテンツ待ち時間を増大させたりする可能性がある。
これは、コンピュータネットワークの性能を向上するた
めに解決しなければならない問題である。
【0017】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、クラ
イアントにおけるコンテンツの待ち時間を短縮できるネ
ットワーク制御方法及びネットワークシステム並びにそ
のプログラムを記録した記録媒体を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、サーバから常時発信されたコンテンツの
流れ(ストリーム)を複数受信して集約し、これらのコ
ンテンツをクライアントの要求に応じて配分するコンテ
ンツ中継処理を実行する中継用コンピュータを、コンピ
ュータネットワーク内部の最適な位置に配置することに
より、コンピュータネットワークの混雑度を抑え、クラ
イアントにおけるコンテンツ待ち時間を減らすようにし
た。さらに、コンテンツの流れの状況に応じてコンテン
ツ中継処理手段の処理を一の中継用コンピュータから他
の中継用コンピュータに移動することにより、コンピュ
ータネットワークの混雑度を一定の基準値以内に抑えな
がらコンテンツ待ち時間を減らすようにした。
【0019】図1は本発明のネットワーク制御方法及び
ネットワークシステムの概要を説明する図であり、制御
対象となるコンピュータネットワーク11内にはクライ
アントコンピュータ(以下、クライアントと称する)1
2aの集合12と、サーバコンピュータ(以下、サーバ
と称する)13aの集合13と、中継用コンピュータ1
4が存在し、クライアント12a、サーバ13a、中継
用コンピュータ14Aのそれぞれは通信ネットワークに
接続されている。また、この中継用コンピュータ14A
にはコンテンツ中継処理手段が備えられている。
【0020】上記構成において、サーバ13aは中継用
コンピュータ14AにPUSH方式でコンテンツを常時
配信し続け、クライアント12aはPULL方式で中継
用コンピュータ14Aに対してコンテンツの配信を要求
する。これにより、一のクライアントの接続先コンピュ
ータの数が従来よりも大幅に低減されネットワークの混
雑度が緩和される。さらに、クライアントと中継用コン
ピュータとの間の通信距離は、クライアントとサーバ間
の通信距離よりも短いので、クライアントにおけるコン
テンツ待ち時間は従来のPULL方式に比べて短縮され
る。
【0021】また、コンピュータネットワークの状況、
例えば、コンテンツの流れの状況に基づいて、コンテン
ツ中継処理手段の処理を実行する中継用コンピュータ1
4Aの通信ネットワーク上における位置を変えることに
よって、最適な状態を常に維持することができる。
【0022】上記ネットワークシステムを実現するため
に、請求項1では、コンピュータ及びネットワーク装置
等を複数接続して構成されるコンピュータネットワーク
内で、サーバから常時発信された動画等のコンテンツを
クライアントの要求に応じて配信制御するネットワーク
制御方法であって、前記ネットワーク内で前記サーバと
クライアントとの間に接続された中継用コンピュータを
設けると共に、該中継用コンピュータにコンテンツ中継
処理手段を配置し、前記サーバから常時発信された複数
のコンテンツの流れを前記中継用コンピュータに集約
し、前記中継用コンピュータに集約されたコンテンツを
前記コンテンツ中継処理手段によってクライアントの要
求に応じて前記中継用コンピュータからクライアントに
再配分するネットワーク制御方法を提案する。
【0023】また、ネットワークの状況、例えば、コン
テンツの流れの状況に基づいて、コンテンツ中継処理手
段を備えた中継用コンピュータ14Aの通信ネットワー
ク上における位置を変えることによって、制御対象とな
るコンピュータネットワークの最適な状態を常に維持す
るために、請求項2乃至5記載のネットワーク制御方法
を提案する。
【0024】即ち、請求項2記載のネットワーク制御方
法では、前記中継用コンピュータを複数設けると共に、
前記コンテンツの流れる状況を検出し、該コンテンツの
流れ状況に基づいて、前記複数の中継用コンピュータの
中で一の中継用コンピュータから他の中継用コンピュー
タへ前記コンテンツ中継処理手段の処理を移動する制御
を行っている。
【0025】また、請求項3記載のネットワーク制御方
法では、前記コンピュータネットワーク内に複数の中継
用コンピュータを設け、コンテンツ中継処理手段が配置
されている中継用コンピュータに対してクライアントが
コンテンツを要求してから受け取るまでに必要なコンテ
ンツ待ち時間のネットワーク内における最大値を最大待
ち時間と定義し、2つのコンピュータ間の最短通信経路
の長さと該通信経路における通信負荷とに比例する量を
ネットワークコストと定義し、中継用コンピュータを介
してのクライアントとサーバ間の通信経路の長さの総和
と総通信量とに比例する量を混雑度と定義し、最大待ち
時間を与えているコンテンツ中継処理手段を検出して移
動対象コンテンツ中継処理手段となし、該移動対象コン
テンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピュー
タ以外の中継用コンピュータの中で、前記移動対象コン
テンツ中継処理手段を配置したときの混雑度が基準値を
越えず、且つ前記最大待ち時間を最も大きく減少させる
中継用コンピュータを移動先とし、前記移動対象コンテ
ンツ中継処理手段の処理を前記移動先の中継用コンピュ
ータに移動する制御を行っている。
【0026】また、請求項4記載のネットワーク制御方
法では、請求項3記載のネットワーク制御方法におい
て、コンテンツ中継処理手段が配置されている中継用コ
ンピュータと該中継用コンピュータに隣接するサーバ及
びクライアントとの間のネットワークコストの和を経路
コストと定義し、コンテンツ中継処理手段が配置された
移動元の中継用コンピュータから他の中継用コンピュー
タへ該コンテンツ中継処理手段の処理を移動したときの
前記経路コストの変化分をコスト勾配と定義し、前記移
動元の中継用コンピュータからコンテンツ中継処理手段
の処理を移動可能な全ての中継用コンピュータに対する
コスト勾配の中の最小値を、前記移動元の中継用コンピ
ュータの最小コスト勾配と定義し、前記最大待ち時間を
与えているコンテンツ中継処理手段が複数存在するとき
は、最も小さい最小コスト勾配を有する中継用コンピュ
ータに配置されたコンテンツ中継処理手段を前記移動対
象コンテンツ中継処理手段としている。
【0027】また、請求項5記載のネットワーク制御方
法では、前記コンピュータネットワーク内に複数の中継
用コンピュータを設け、2つのコンピュータ間の最短通
信経路の長さと該通信経路における通信負荷とに比例す
る量をネットワークコストと定義し、コンテンツ中継処
理手段が配置されている中継用コンピュータと該中継用
コンピュータに隣接するサーバ及びクライアントとの間
のネットワークコストの和を経路コストと定義し、中継
用コンピュータを介してのクライアントとサーバ間の通
信経路の長さの総和と総通信量とに比例する量を混雑度
と定義し、コンテンツ中継処理手段が配置された移動元
の中継用コンピュータから他の中継用コンピュータへ該
コンテンツ中継処理手段の処理を移動したときの前記経
路コストの変化分をコスト勾配と定義し、前記移動元の
中継用コンピュータからコンテンツ中継処理手段の処理
を移動可能な全ての中継用コンピュータに対するコスト
勾配の中の最小値を、前記移動元の中継用コンピュータ
の最小コスト勾配と定義し、コンテンツ中継処理手段が
配置されている中継用コンピュータに対してクライアン
トがコンテンツを要求してから受け取るまでに必要な時
間をコンテンツ待ち時間と定義し、最大待ち時間を与え
ず且つ最も小さい最小コスト勾配を有する中継用コンピ
ュータに配置されたコンテンツ中継処理手段を検出して
移動対象コンテンツ中継処理手段となし、該移動対象コ
ンテンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピュ
ータ以外の中継用コンピュータの中で、前記移動対象コ
ンテンツ中継処理手段を配置したときのコンテンツ待ち
時間が基準値を越えず且つコスト勾配が最小となる中継
用コンピュータを移動先として、前記移動対象コンテン
ツ中継処理手段の処理を前記移動先の中継用コンピュー
タに移動する制御を行っている。
【0028】さらに、請求項6では、コンテンツ中継処
理手段が予め設定された複数の特定のサーバから発信さ
れるコンテンツの流れを集約して特定のクライアントに
再配分することにより、特定の中継用コンピュータに対
してクライアントが集中することを緩和すると共に、コ
ンテンツ中継処理手段の処理の移動を容易にしている。
【0029】一方、上記目的を達成できるネットワーク
システムとして、請求項7乃至9記載のネットワークシ
ステムを提案する。
【0030】即ち、請求項7記載のネットワークシステ
ムは、コンピュータ及びネットワーク装置等を複数接続
して構成されると共に、サーバから発信された動画等の
コンテンツをクライアントに配信するネットワークシス
テムにおいて、前記サーバとクライアントとの間に接続
された中継用コンピュータを設けると共に、前記サーバ
から常時発信された複数のコンテンツの流れを集約する
と共に該集約したコンテンツをクライアントの要求に応
じて再配分するコンテンツ中継処理手段を前記中継用コ
ンピュータに備えることにより構成されている。
【0031】また、請求項8記載のネットワークシステ
ムは、上記構成に加えて、前記中継用コンピュータを複
数設けると共に、前記コンテンツの流れる状況を検出す
る状況検出手段と、該状況検出手段が検出したコンテン
ツの流れ状況に基づいて、前記複数の中継用コンピュー
タの中で一の中継用コンピュータから他の中継用コンピ
ュータへ前記コンテンツ中継処理手段の処理を移動する
移動制御手段とを設けている。
【0032】上記請求項8記載のネットワークシステム
によれば、移動制御手段によってコンテンツ中継処理手
段の処理を移動することにより、コンピュータネットワ
ークにおけるコンテンツの流れを常に最適な状態に維持
することができる。
【0033】さらに、請求項9記載のネットワークシス
テムは、上記構成に加えて、前記コンテンツ中継処理手
段が、特定の複数のサーバから発信されるコンテンツの
流れを集約して特定のクライアントに再配分するように
構成されている。
【0034】また、上記のように複数の中継用コンピュ
ータの間で処理を移動可能なコンテンツ中継処理手段を
実現したコンピュータプログラムを記録した記録媒体を
請求項10において提案する。
【0035】即ち、請求項10記載の記録媒体は、コン
ピュータ及びネットワーク装置等を複数接続して構成さ
れた通信ネットワークに接続され、サーバ及びクライア
ントとは別体のコンピュータからなる中継用コンピュー
タによって、サーバから常時発信された動画等のコンテ
ンツを集約してクライアントの要求に応じて配信するた
めのコンテンツ中継処理を実行及び移動するプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
て、該プログラムは、前記中継用コンピュータに、前記
通信ネットワークを介して前記サーバから発信されたコ
ンテンツを受信させ、該受信したコンテンツをクライア
ントからの要求に応じて配信すると共に、接続している
サーバ及びクライアント並びにクライアントからコンテ
ンツを要求されてから送信するまでにかかる時間等のコ
ンテンツの流れ状況を情報としてネットワーク制御コン
ピュータに送信させ、前記ネットワーク制御コンピュー
タから送られてくる移動命令を受信したときに、該移動
命令に含まれる移動先の中継用コンピュータに該コンテ
ンツ中継処理を移動させるプログラムが記録されてい
る。
【0036】また、上記のようにコンテンツ中継処理手
段を移動制御するコンピュータプログラムを記録した記
録媒体を請求項11乃至13において提案する。
【0037】即ち、請求項11記載の記録媒体は、サー
バから常時発信された動画等のコンテンツを集約してク
ライアントの要求に応じて配信するためのコンテンツ中
継処理手段が配置された中継用コンピュータ及び前記コ
ンテンツ中継処理手段を配置可能な中継用コンピュータ
が複数設けられている通信ネットワークに接続されたネ
ットワーク制御コンピュータによって、前記コンテンツ
中継処理手段の処理を一の中継用コンピュータから他の
中継用コンピュータに移動するための移動制御処理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
であって、該移動制御処理プログラムは、コンテンツ中
継処理手段が配置されている中継用コンピュータに対し
てクライアントがコンテンツを要求してから受け取るま
でに必要なコンテンツ待ち時間のネットワーク内におけ
る最大値を最大待ち時間と定義し、2つのコンピュータ
間の最短通信経路の長さと該通信経路における通信負荷
とに比例する量をネットワークコストと定義し、コンテ
ンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピュータ
と該中継用コンピュータに隣接するサーバ及びクライア
ントとの間のネットワークコストの和を経路コストと定
義し、中継用コンピュータを介してのクライアントとサ
ーバ間の通信経路の長さの総和と総通信量とに比例する
量を混雑度と定義すると共に、前記ネットワーク制御コ
ンピュータに、前記通信ネットワークを介して前記コン
テンツ中継処理手段が配置された中継用コンピュータか
ら発信されたコンテンツの流れ状況を示す情報を受信さ
せ、該コンテンツの流れ状況に基づいて、最大待ち時間
を与えているコンテンツ中継処理手段を移動対象コンテ
ンツ中継処理手段として選出させ、該移動対象コンテン
ツ中継処理手段が配置されている中継用コンピュータ以
外の中継用コンピュータの中で、前記移動対象コンテン
ツ中継処理手段を配置したときの混雑度が基準値を越え
ず、且つ前記最大待ち時間を最も大きく減少させる中継
用コンピュータを移動先として選出させ、前記ネットワ
ーク制御コンピュータに、前記移動対象コンテンツ中継
処理手段の処理を前記移動先の中継用コンピュータに移
動させるための移動命令を発信させる移動制御処理プロ
グラムが記録されている。
【0038】また、請求項12記載の記録媒体は、サー
バから常時発信された動画等のコンテンツを集約してク
ライアントの要求に応じて配信するためのコンテンツ中
継処理手段が配置された中継用コンピュータ及び前記コ
ンテンツ中継処理手段を配置可能な中継用コンピュータ
が複数設けられている通信ネットワークに接続されたネ
ットワーク制御コンピュータによって、前記コンテンツ
中継処理手段の処理を一の中継用コンピュータから他の
中継用コンピュータに移動するための移動制御処理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
であって、該移動制御処理プログラムは、コンテンツ中
継処理手段が配置されている中継用コンピュータに対し
てクライアントがコンテンツを要求してから受け取るま
でに必要なコンテンツ待ち時間のネットワーク内におけ
る最大値を最大待ち時間と定義し、2つのコンピュータ
間の最短通信経路の長さと該通信経路における通信負荷
とに比例する量をネットワークコストと定義し、コンテ
ンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピュータ
と該中継用コンピュータに隣接するサーバ及びクライア
ントとの間のネットワークコストの和を経路コストと定
義し、中継用コンピュータを介してのクライアントとサ
ーバ間の通信経路の長さの総和と総通信量とに比例する
量を混雑度と定義し、コンテンツ中継処理手段が配置さ
れた移動元の中継用コンピュータから他の中継用コンピ
ュータへ該コンテンツ中継処理手段の処理を移動したと
きの前記経路コストの変化分をコスト勾配と定義し、前
記移動元の中継用コンピュータからコンテンツ中継処理
手段の処理を移動可能な全ての中継用コンピュータに対
するコスト勾配の中の最小値を、前記移動元の中継用コ
ンピュータの最小コスト勾配と定義すると共に、前記ネ
ットワーク制御コンピュータに、前記通信ネットワーク
を介して前記コンテンツ中継処理手段が配置された中継
用コンピュータから発信されたコンテンツの流れ状況を
示す情報を受信させ、該コンテンツの流れ状況に基づい
て、最も小さい最小コスト勾配を有する中継用コンピュ
ータに配置され且つ最大待ち時間を与えているコンテン
ツ中継処理手段を移動対象コンテンツ中継処理手段とし
て選出させた後、前記移動対象コンテンツ中継処理手段
の処理を前記移動先の中継用コンピュータに移動させる
ための移動命令を発信させる移動制御処理プログラムが
記録されている。
【0039】さらに、請求項13記載の記録媒体は、サ
ーバから常時発信された動画等のコンテンツを集約して
クライアントの要求に応じて配信するためのコンテンツ
中継処理手段が配置された中継用コンピュータ及び前記
コンテンツ中継処理手段を配置可能な中継用コンピュー
タが複数設けられている通信ネットワークに接続された
ネットワーク制御コンピュータによって、前記コンテン
ツ中継処理手段の処理を一の中継用コンピュータから他
の中継用コンピュータに移動するための移動制御処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体であって、該移動制御処理プログラムは、2つのコン
ピュータ間の最短通信経路の長さと該通信経路における
通信負荷とに比例する量をネットワークコストと定義
し、コンテンツ中継処理手段が配置されている中継用コ
ンピュータと該中継用コンピュータに隣接するサーバ及
びクライアントとの間のネットワークコストの和を経路
コストと定義し、中継用コンピュータを介してのクライ
アントとサーバ間の通信経路の長さの総和と総通信量と
に比例する量を混雑度と定義し、コンテンツ中継処理手
段が配置された移動元の中継用コンピュータから他の中
継用コンピュータへ該コンテンツ中継処理手段の処理を
移動したときの前記経路コストの変化分をコスト勾配と
定義し、前記移動元の中継用コンピュータからコンテン
ツ中継処理手段の処理を移動可能な全ての中継用コンピ
ュータに対するコスト勾配の中の最小値を、前記移動元
の中継用コンピュータの最小コスト勾配と定義し、コン
テンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピュー
タに対してクライアントがコンテンツを要求してから受
け取るまでに必要な時間をコンテンツ待ち時間と定義す
ると共に、前記ネットワーク制御コンピュータに、最大
待ち時間を与えず且つ最も小さい最小コスト勾配を有す
る中継用コンピュータに配置されたコンテンツ中継処理
手段を移動対象コンテンツ中継処理手段として選出さ
せ、該移動対象コンテンツ中継処理手段が配置されてい
る中継用コンピュータ以外の中継用コンピュータの中
で、前記移動対象コンテンツ中継処理手段の処理を移動
したときのコンテンツ待ち時間が基準値を越えず且つコ
スト勾配が最小となる中継用コンピュータを移動先とし
て選出させた後、前記移動対象コンテンツ中継処理手段
の処理を前記移動先の中継用コンピュータに移動させる
ための移動命令を発信させる移動制御処理プログラムが
記録されている。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0041】図4は一実施形態におけるネットワークシ
ステムを示す構成図である。図において、21は制御対
象となるコンピュータネットワークで、通信ネットワー
クに接続された複数のクライアントコンピュータ(以
下、単にクライアントと称する)c(i)(i=
1,...,n)からなるクライアント集合22と、通
信ネットワークに接続された複数のサーバコンピュータ
(以下、単にサーバと称する)s(i)(i=
1,...,m)からなるサーバ集合23、通信ネット
ワークに接続された複数の中継用コンピュータr(i)
(i=1,...,p)からなる中継用コンピュータ集
合24、通信ネットワークに接続された制御サーバコン
ピュータ(以下、制御サーバと称する)26、及び図示
していないがルータ、ブリッジ、ハブ等のネットワーク
装置とから構成されている。
【0042】またここでは、クライアントc(i)はユー
ザが使用するコンピュータであり、サーバs(i)は情報
発信のためのコンピュータであるものとし、クライアン
トの集合をC=(c(i):i=1,...,n)、サー
バの集合をS=(s(i):i=1,...,m)と表
す。さらに、クライアントとサーバの双方から到達可能
で、コンテンツ中継処理プログラム(以下、コーディネ
ータと称する)を装備することができる中継用コンピュ
ータの集合をR=(r(i):i=1,...,p)と表
す。
【0043】さらに、所定の中継用コンピュータr(i)
にコンテンツ中継処理プログラム(以下、コーディネー
タと称する)co(j)(j=1,...,g)が配置さ
れ、これらのコーディネータco(j)が配置された中継
用コンピュータr(i)は、制御サーバ26からの指示に
基づいて、コーディネータco(j)を通信ネットワーク
を介して他の中継用コンピュータr(i)に移動すること
ができる。
【0044】中継用コンピュータr(i)のそれぞれは、
コーディネータco(j)が配置されていない状態では一
般のネットワーク装置と同様に動作し、コーディネータ
co(j)が配置されている状態ではコンテンツの中継処
理(コーディネータの処理)を主体とした動作を行う。
【0045】また、サーバs(i)のそれぞれは予め指定
されているコーディネータが配置されている中継用コン
ピュータに対してPUSH方式で動画等の情報(コンテ
ンツ)の配信を行い、クライアントc(i)のそれぞれは
予め決められたコーディネータco(j)が配置されてい
る中継用コンピュータに対してコンテンツの配信を要求
する。
【0046】即ち、コーディネータco(j)は、複数の
コンテンツの流れ(以下、ストリームと称する)をサー
バs(i)又は他のコーディネータco(j)から同時に受信
し、受信したコンテンツをそのまま、或いは受信したコ
ンテンツに対して適当な加工を施したあと、要求に応じ
てその要求を出したクライアントc(i)又は他のコーデ
ィネータco(j)にむけてコンテンツを再発信する。
【0047】また、制御サーバ26は、コンピュータネ
ットワーク21における各コンピュータの配置及びコー
ディネータの配置、並びにネットワークの状況、例えば
コンテンツの流れ(ストリーム)の状況を把握し、これ
が最適な状態になるようにコーディネータを移動制御す
る。
【0048】即ち、コーディネータco(j)は、制御サ
ーバ26の要求に応じてネットワーク内の一の中継用コ
ンピュータr(i)から他の中継用コンピュータr(i)へ移
動可能である。このようなコーディネータco(j)は、S
un Microsystems社の製品であるJava言語を用いれ
ば比較的容易に作成することができる。
【0049】前述の構成よりなるネットワークシステム
によれば、コーディネータco(j)を備えた中継用コン
ピュータr(i)に対して、サーバs(i)はコンテンツを常
時配信し続け、クライアントc(i)は配信要求をしたと
きにコンテンツの配信を受けるので、一のクライアント
c(i)の接続先コンピュータの数は従来のPUSH方式
に比べて大幅に低減されるため、コンピュータネットワ
ーク21の混雑度を緩和することができる。さらに、ク
ライアントc(i)と中継用コンピュータr(i)との間の通
信距離は、クライアントc(i)とサーバs(i)間の通信距
離よりも短くすることができるので、クライアントc
(i)におけるコンテンツ待ち時間を従来のPULL方式
に比べて短縮することができる。
【0050】また、制御サーバ26からの要求に基づい
てコンピュータネットワーク上における各コーディネー
タco(j)の位置を移動することができるので、コンピ
ュータネットワークの状態、例えば混雑度及びコンテン
ツ待ち時間等を常に最適な状態に維持することができ
る。
【0051】また、コーディネータco(j)は複数の特
定のサーバから発信されるコンテンツの流れを集約して
特定のクライアントc(i)に再配分するので、特定の中
継用コンピュータr(i)に対してクライアントc(i)が集
中することがなく、コンピュータネットワーク上におけ
る局部的な混雑及びコンテンツ待ち時間の増大を防止す
ることができると共に、コーディネータの移動を容易に
行うことができる。
【0052】次に、本実施形態における制御サーバ26
によるコーディネータco(j)の移動制御に関して説明
する。
【0053】ここでは、本発明を容易に理解できるよう
に、コーディネータco(j)の個数をq(q<=p)と
し、1つの中継用コンピュータr(i)にコーディネータ
co(j)は1つだけ存在できるものとして説明する。
尚、以下の制御方法はコーディネータが2つ以上存在す
る場合にも容易に拡張することができる。
【0054】また、コーディネータco(j)を配置可能
な各中継用コンピュータr(i)には、一つ以上のサーバ
s(i)のコンテンツを受信できるようにこれらのサーバ
s(i)からの通信経路が存在し、ここで通信経路は連続
する複数のコンピュータからなっているものとする。さ
らに、コンピュータネットワーク21内には、クライア
ントc(i)、サーバs(i)、コーディネータco(j)の3
種類以外のコンピュータが存在しても良い。
【0055】また、各クライアントc(i)は、唯一のコ
ーディネータco(j)からのみコンテンツを配信しても
らうものとし、そのコーディネータco(j)はクライア
ントc(i)毎に決まっているものとする。このとき、こ
のクライアントc(i)はこのコーディネータco(j)に
「所属」していると言う。
【0056】また、各コーディネータco(j)は、自分
がコンテンツを受信するサーバs(i)或いはコーディネ
ータco(j)の集合を予め決めており、また自分が再配
信する相手先のクライアントc(i)又はコーディネータ
co(j)も予め決めてあるものとする。
【0057】以下ではクライアントc(i)、サーバs
(i)、コーディネータco(j)の3種類のコンピュータ以
外のコンピュータ及びネットワーク装置を考察の対象か
ら省く。
【0058】図4に示したコンピュータネットワーク2
1が、以上のように定義されるコンピュータネットワー
クであるとし、ここではCNと表す。
【0059】また、図4における太線は、クライアント
c(i)とそれが所属するコーディネータco(j)間の対
応、及びコーディネータco(j)がコンテンツの配信を
受けるサーバs(i)とコーディネータco(j)間の対応を
示している。
【0060】ここでは、対象となっているコンピュータ
ネットワークCN内の2つのコンピュータi,j間に
は、ネットワークコストと称する量cost(i,j)が定義さ
れている。これは、例えば2つのコンピュータ間の最短
通信経路の長さとその上の通信負荷に比例する量であ
る。中継用コンピュータの集合Rにおけるコーディネー
タco(j)の配置(即ち、対応関係)をPLとしたと
き、コンピュータネットワークCNの混雑度congestion
(CN,PL)は、次の(1)式で定義される。
【0061】 congestion(CN,PL)=Σcost(c(i),r(j))+Σcost(r(i),r(j)) +Σcost(r(i),s(j)) …(1) ここで、(1)式の第1項は、クライアントc(i)とそ
れが所属し且つ通信しているコーディネータco(j)が
設置されている中継用コンピュータr(j)との間のコス
トの総和である。
【0062】以下、コーディネータco(j)が設置され
ている中継用コンピュータr(j)をコーディネータ設置
マシンr(j)と称する。
【0063】また、(1)式の第2項は、互いに通信し
ている2つのコーディネータ設置マシンr(i),r(j)間
のコストの総和であり、第3項は各コーディネータ設置
マシンr(i)について、コーディネータ設置マシンr(i)
と、このコーディネータ設置マシンr(i)が通信してい
るサーバs(j)との間のコストを足し合わせたものであ
る。
【0064】即ち、混雑度congestionは、通信にかかわ
る経路の長さの総和と総通信量に比例しているといえ
る。
【0065】さらに、コンピュータネットワークCNに
おける、最大待ち時間delay(CN)と称する量を次の
(2)式のように定義する。
【0066】 delay(CN)= maxα(i)*cost(c(i),r(j)) …(2) ここで、α(i)は正の定数である。また、cost(c(i),r
(j))は、コンピュータネットワークCN上でクライアン
トc(i)からコーディネータ設置マシンr(j)に行く経路
のコストであるが、コーディネータ設置マシンr(i)が
直接にクライアントc(i)を所属させていない場合も含
んでいるものとする。
【0067】上記最大待ち時間delay(CN)は、クライア
ントc(i)が、コーディネータ設置マシンr(j)に対して
コンテンツの要求を出してから新しいコンテンツを送っ
てもらうまでに必要な時間の、コンピュータネットワー
クCN内における最大値である。
【0068】(第1実施例)次に、第1実施例として、
制御サーバ26に中継用コンピュータの集合Rにおける
コーディネータco(j)の初期配置が与えられていると
き、混雑度congestion(CN)が予め与えられた定数K(基
準値)以下であるという条件を満たしながら、最大待ち
時間delay(CN)を最小化するような、中継用コンピュー
タの集合Rにおけるコーディネータco(j)の配置を求
めて、コーディネータco(j)を移動することにより、
コンピュータネットワークCNの混雑度congestion(CN)
を一定以上には増大させずに、コンテンツ待ち時間を小
さくすることができるネットワーク制御方法を説明す
る。
【0069】まず、中継用コンピュータr(i)にコーデ
ィネータco(j)が配置されているとき、コーディネー
タco(j)とその隣接するコーディネータ、サーバ、ク
ライアント間のコストの和をcost(co(j)@r(i))とする。
【0070】また、コーディネータco(j)を一の中継
用コンピュータr(i1)から他の中継用コンピュータr(i
2)へ移動したときのコストの変化分を次の(3)式で表
し、 D(j,i1,i2)=cost(co(j)@r(i2))-cost(co(j)@r(i1)) …(3) これをコーディネータco(j)の中継用コンピュータr
(i1),r(i2)間のコスト勾配と称する。また、移動先の
中継用コンピュータr(i2)として、コーディネータco
(j)を移動可能な全ての中継用コンピュータr(i)を考え
たときのコスト勾配の最小値を次の(4)式で表し、 D(j,i1)=min D(j,i1,i2) …(4) このD(j,i1)を、コーディネータco(j)の中継用コンピ
ュータr(i1)における最小コスト勾配と称する。
【0071】以上のことを定義した上で、まず最大待ち
時間delay(CN)を与えているコーディネータを選出して
co(j0)とする。このとき最大待ち時間delay(CN)を与
えているコーディネータが複数存在するときには、これ
らのうちの最小コスト勾配D(j,i)が最小であるコーデ
ィネータを一つ選出してco(j0)とする。
【0072】次に、この選出したコーディネータco(j
0)が配置されている中継用コンピュータをr(i0)とし、
コーディネータco(j0)を配置可能な(移動可能な)他
の中継用コンピュータr(i)の中で、コーディネータc
o(j0)を配置したときの混雑度congestion(CN,D(j0,i
0,i))を次の(5)式で表し、 congestion(CN,D(j0,i0,i))= D(j0,i0,i) + congestion(CN,PL) …(5) この混雑度congestion(CN,D(j0,i0,i))が基準値Kを
超えず、且つ最大待ち時間delay(CN)の減少量がもっと
も大きくなる中継用コンピュータr(i)をコーディネー
タco(j0)の移動先として選出し、コーディネータco
(j0)を移動する。また、このような移動先の中継用コン
ピュータr(i)を選出できなければ現状を維持する。
【0073】次に、上記の方法により、コーディネータ
を移動する制御方法の具体例に関して図5を参照して説
明する。ここでは、コーディネータco(j)はJava
プログラムであり、制御サーバ26はコーディネータc
o(j)の移動制御処理を定期的に行っている。
【0074】制御サーバ26は、移動制御処理を行うタ
イミングを監視し(SA1)、移動制御処理を行うタイ
ミングになると、各コーディネータco(j)の情報収集
を行うと共にネットワークコストを算出する(SA
2)。
【0075】各コーディネータco(j)の情報収集は、
制御サーバ26から各コーディネータco(j)に対して
情報を要求し、これに対して各コーディネータco(j)
はコンテンツ量、待ち時間等の情報を制御サーバ26に
送信する。
【0076】次に、制御サーバ26は、収集した情報に
基づいて、最大待ち時間delay(CN)を与えているコーデ
ィネータを選出してco(j0)とする。複数存在するとき
は最小コスト勾配が最小のコーディネータを選出する。
さらに、選出したコーディネータco(j0)が配置されて
いる中継用コンピュータをr(j0)とする(SA3)。
【0077】この後、制御サーバ26は、コーディネー
タco(j0)を配置可能な他の中継用コンピュータr(i)
の中で、コーディネータco(j0)を配置したときの混雑
度congestion(CN,D(j0,i0,i))が基準値Kを超えず、
且つ最大待ち時間delay(CN)の減少量がもっとも大きく
なる中継用コンピュータr(i)をコーディネータco(j
0)の移動先として選出する処理を行い(SA4)、移動
先の中継用コンピュータを選出できたか否かを判定する
(SA5)。
【0078】この判定の結果、移動先の中継用コンピュ
ータを選出できないときは前記SA1の処理に移行し、
選出できたときは移動対象となるコーディネータco(j
0)が配置されている中継用コンピュータr(i0)に対し
て、移動先の中継用コンピュータを表す情報を含むコー
ディネータ移動命令を送信する(SA6)。
【0079】この後、制御サーバ26は、コーディネー
タco(j0)から移動成功を表すメッセージを所定時間以
内に受信できたか否かを判定する(SA7)。
【0080】この判定の結果、メッセージを受信できな
いとき或いは移動失敗を表すメッセージを受信したとき
は例外処理を行って(SA8)、前記SA1の処理に移
行し、また移動成功のメッセージを受信できたときはコ
ンピュータネットワーク21内におけるコーディネータ
の配置情報を更新して(SA9)、前記SA1の処理に
移行する。
【0081】一方、制御サーバ26からコーディネータ
移動命令を受信した移動元の中継用コンピュータr(j0)
は、コーディネータco(j0)の処理実行を停止し、コー
ディネータco(j0)と同じプロパティ(Property)を持
つインスタンス(複製)を生成して(SB1)、このイ
ンスタンスのコーディネータco(j0)’を移動先の中継
用コンピュータr(i)に送信する(SB2)。
【0082】インスタンスのコーディネータco(j0)’
を受け取った移動先の中継用コンピュータr(i)は、コ
ーディネータco(j0)’を実行し(SC1)、実行に成
功したか否かを判定する(SC2)。
【0083】この判定の結果、コーディネータco(j
0)’を実行できないときは、「実行失敗」のメッセージ
を制御サーバ26に送信し(SC3)、コーディネータ
co(j0)’を実行できたときは、「実行成功」のメッセ
ージを移動元の中継用コンピュータr(j0)に送信する
(SC4)。
【0084】「実行成功」のメッセージを受け取った移
動元の中継用コンピュータr(j0)は、コーディネータc
o(j0)の実行を終了して、このコーディネータco(j0)
を削除する(SB3)と共に、コーディネータco(j0)
の終了及び削除に成功したか否かを判定する(SB
4)。
【0085】この判定の結果、コーディネータco(j0)
の終了及び削除に失敗したときは、中継用コンピュータ
r(j0)は「終了・削除失敗」のメッセージを制御サーバ
26に送信し(SB5)、コーディネータco(j0)の終
了及び削除に成功したときは、「移動成功」のメッセー
ジを制御サーバ26に送信する(SB6)。
【0086】(第2実施例)次に、第2実施例として、
制御サーバ26に中継用コンピュータの集合Rにおける
コーディネータco(j)の初期配置が与えられていると
き、最大待ち時間delay(CN)が予め与えられた定数G
(基準値)以下であるという条件を満たしながら、混雑
度congestion(CN)を最小化するような、中継用コンピュ
ータの集合Rにおけるコーディネータco(j)の配置を
求めて、コーディネータco(j)を移動することによ
り、コンピュータネットワークCNのコストを一定以上
には増大させずに、移動対象となるコーディネータに所
属するクライアントのコンテンツ待ち時間を小さくする
ことができるネットワーク制御方法を説明する。
【0087】ここでも、第1実施例と同様の定義を用い
て、まず最大待ち時間delay(CN)を与えず且つ最小コス
ト勾配D(j,i)が最小であるコーディネータを選出して
co(j0)とすると共に、このコーディネータco(j0)が
配置されている中継用コンピュータをr(i0)とする。
【0088】次に、この選出したコーディネータco(j
0)を配置可能な(移動可能な)他の中継用コンピュータ
r(i)の中で、(6)式で表されるコーディネータco
(j0)を配置したときの最大待ち時間delay(k0,ri) delay(k0,ri) = maxα(k0,i)*cost(c(k0),r(i)) …(6) が定数Gを超えず、且つコスト勾配D(jo,i0,i)が最も
小さい中継用コンピュータr(i)を選出して、選出した
中継用コンピュータr(i)にコーディネータco(j0)を
移動する。また、このような移動先の中継用コンピュー
タr(i)を選出できなければ現状を維持する。
【0089】ここで、上記c(k0)はコーディネータco
(j0)に所属するクライアントであり、(6)式は選出さ
れた中継用コンピュータr(i)にコーディネータco(j
0)を移動したときの、このコーディネータco(j0)に所
属しているクライアントの最大待ち時間を表している。
【0090】次に、上記の方法により、コーディネータ
を移動する制御方法の具体例に関して図6を参照して説
明する。ここでも、第1実施例と同様にコーディネータ
co(j)はJavaプログラムであり、制御サーバ26
はコーディネータco(j)の移動制御処理を定期的に行
っている。
【0091】制御サーバ26は、移動制御処理を行うタ
イミングを監視し(SD1)、移動制御処理を行うタイ
ミングになると、各コーディネータco(j)の情報収集
を行うと共にネットワークコストを算出する(SD
2)。
【0092】各コーディネータco(j)の情報収集は、
制御サーバ26から各コーディネータco(j)に対して
情報を要求し、これに対して各コーディネータco(j)
はコンテンツ量、待ち時間等の情報を制御サーバ26に
送信する。
【0093】次に、制御サーバ26は、収集した情報に
基づいて、最大待ち時間delay(CN)を与えていないコー
ディネータで且つ最小コスト勾配が最小であるコーディ
ネータを選出してco(j0)とすると共に、選出したコー
ディネータco(j0)が配置されている中継用コンピュー
タをr(j0)とする(SD3)。
【0094】この後、制御サーバ26は、コーディネー
タco(j0)を配置可能な他の中継用コンピュータr(i)
の中で、コーディネータco(j0)を配置したときの最大
待ち時間delay(k0,ri)が基準値Gを超えず、且つ最小コ
スト勾配が最も小さい中継用コンピュータr(i)をコー
ディネータco(j0)の移動先として選出する処理を行い
(SD4)、移動先の中継用コンピュータを選出できた
か否かを判定する(SD5)。
【0095】この判定の結果、移動先の中継用コンピュ
ータを選出できないときは前記SD1の処理に移行し、
選出できたときは移動対象となるコーディネータco(j
0)が配置されている中継用コンピュータr(i0)に対し
て、移動先の中継用コンピュータを表す情報を含むコー
ディネータ移動命令を送信する(SD6)。
【0096】この後、制御サーバ26は、コーディネー
タco(j0)から移動成功を表すメッセージを所定時間以
内に受信できたか否かを判定する(SD7)。
【0097】この判定の結果、メッセージを受信できな
いとき或いは移動失敗を表すメッセージを受信したとき
は例外処理を行って(SD8)、前記SD1の処理に移
行し、また移動成功のメッセージを受信できたときはコ
ンピュータネットワーク21内におけるコーディネータ
の配置情報を更新して(SD9)、前記SD1の処理に
移行する。
【0098】一方、制御サーバ26からコーディネータ
移動命令を受信した移動元の中継用コンピュータr(j0)
は、コーディネータco(j0)の処理実行を停止し、コー
ディネータco(j0)と同じプロパティ(Property)を持
つインスタンス(複製)を生成して(SE1)、このイ
ンスタンスのコーディネータco(j0)’を移動先の中継
用コンピュータr(i)に送信する(SE2)。
【0099】インスタンスのコーディネータco(j0)’
を受け取った移動先の中継用コンピュータr(i)は、コ
ーディネータco(j0)’を実行し(SF1)、実行に成
功したか否かを判定する(SF2)。
【0100】この判定の結果、コーディネータco(j
0)’を実行できないときは、「実行失敗」のメッセージ
を制御サーバ26に送信し(SF3)、コーディネータ
co(j0)’を実行できたときは、「実行成功」のメッセ
ージを移動元の中継用コンピュータr(j0)に送信する
(SF4)。
【0101】「実行成功」のメッセージを受け取った移
動元の中継用コンピュータr(j0)は、コーディネータc
o(j0)の実行を終了して、このコーディネータco(j0)
を削除する(SE3)と共に、コーディネータco(j0)
の終了及び削除に成功したか否かを判定する(SE
4)。
【0102】この判定の結果、コーディネータco(j0)
の終了及び削除に失敗したときは、中継用コンピュータ
r(j0)は「終了・削除失敗」のメッセージを制御サーバ
26に送信し(SE5)、コーディネータco(j0)の終
了及び削除に成功したときは、「移動成功」のメッセー
ジを制御サーバ26に送信する(SE6)。
【0103】以上説明したように、本実施形態において
は、コンピュータネットワーク21内部に、サーバとク
ライアントを仲介するコーディネータを最適な位置に配
置し、これらの間のストリームを最適に維持するように
コンテンツを移動制御することによって、コンピュータ
ネットワーク21の混雑を抑えながらコンテンツ待ち時
間を減らすことができるという利点がある。
【0104】尚、上記実施形態では、コーディネータ自
体を他の中継用コンピュータに移動するようにしたが、
全ての中継用コンピュータにコーディネータを配置して
おき、駆動中のコーディネータが行っているコンテンツ
中継処理の実行権及び実行義務を移動するようにしても
良い。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載のネットワーク制御方法によれば、コンテンツ中継処
理手段を備えた中継用コンピュータに対して、サーバは
コンテンツを常時配信し続け、クライアントは配信要求
をしたときにコンテンツの配信を受けるので、一のクラ
イアントの接続先コンピュータの数は従来に比べて大幅
に低減されコンピュータネットワークの混雑度が緩和さ
れる。さらに、クライアントと中継用コンピュータとの
間の通信距離は、クライアントとサーバ間の通信距離よ
りも短いので、クライアントにおけるコンテンツ待ち時
間は従来のPULL方式に比べて短縮される。
【0106】また、請求項2記載のネットワーク制御方
法によれば、上記請求項1の効果に加えて、コンテンツ
の流れ状況に基づいて、コンテンツ中継処理手段の処理
が最適な位置の中継用コンピュータに移動されるので、
コンピュータネットワークにおけるコンテンツの流れを
常に最適な状態に維持することができる。
【0107】また、請求項3又は4記載のネットワーク
制御方法によれば、上記請求項1の効果に加えて、最大
待ち時間を与えているコンテンツ中継処理手段の処理を
他の中継用コンピュータに移動しているので、コンピュ
ータネットワークにおける混雑度を一定の基準値以下に
抑えることができると共に最大待ち時間を低減すること
ができる。
【0108】また、請求項5記載のネットワーク制御方
法によれば、上記請求項1の効果に加えて、最大待ち時
間を与えていないコンテンツ中継処理手段の処理を他の
中継用コンピュータに移動しているので、コンピュータ
ネットワークにおける最大待ち時間をほとんど変化させ
ることが無く一定の基準値以下に抑えることができ、移
動対象となるコンテンツ中継処理手段の処理によるコン
テンツ待ち時間を一定の基準値以下に抑えながら、ネッ
トワークコストの低減を図ることができる。
【0109】また、請求項6記載のネットワーク制御方
法によれば、上記の効果に加えて、前記コンテンツ中継
処理手段が複数の特定のサーバから発信されるコンテン
ツの流れを集約して特定のクライアントに再配分するの
で、特定の中継用コンピュータに対してクライアントが
集中することがなく、ネットワーク上における局部的な
混雑及びコンテンツ待ち時間の増大を防止することがで
きると共に、コンテンツ中継処理手段の処理の移動を容
易に行える。
【0110】また、請求項7記載のネットワークシステ
ムによれば、コンテンツ中継処理手段を備えた中継用コ
ンピュータに対して、サーバはコンテンツを常時配信し
続け、クライアントは配信要求をしたときにコンテンツ
の配信を受けるので、一のクライアントの接続先コンピ
ュータの数は従来に比べて大幅に低減されコンピュータ
ネットワークの混雑度が緩和される。さらに、クライア
ントと中継用コンピュータとの間の通信距離は、クライ
アントとサーバ間の通信距離よりも短いので、クライア
ントにおけるコンテンツ待ち時間は従来のPULL方式
に比べて短縮される。
【0111】また、請求項8記載のネットワークシステ
ムによれば、請求項6の効果に加えて、コンテンツの流
れ状況に基づいて、移動制御手段によってコンテンツ中
継処理手段の処理が最適な位置の中継用コンピュータに
移動されるので、コンピュータネットワークにおけるコ
ンテンツの流れを常に最適な状態に維持することができ
る。
【0112】また、請求項9記載のネットワークシステ
ムによれば、上記の効果に加えて、前記コンテンツ中継
処理手段が複数の特定のサーバから発信されるコンテン
ツの流れを集約して特定のクライアントに再配分するの
で、特定の中継用コンピュータに対してクライアントが
集中することがなく、ネットワーク上における局部的な
混雑及びコンテンツ待ち時間の増大を防止することがで
きると共に、コンテンツ中継処理手段の処理の移動を容
易に行える。
【0113】また、請求項10記載の記録媒体によれ
ば、該記録媒体に記録されているプログラムを用いるこ
とにより、複数の中継用コンピュータの間で処理を移動
可能なコンテンツ中継処理手段を容易に実現することが
できる。
【0114】また、請求項11又は12記載の記録媒体
によれば、該記録媒体に記録されている移動制御処理プ
ログラムを用いることにより、最大待ち時間を与えてい
るコンテンツ中継処理手段の処理を他の中継用コンピュ
ータに移動させることができるので、コンピュータネッ
トワークにおける混雑度を一定の基準値以下に抑えるこ
とができると共に最大待ち時間を低減することができ
る。
【0115】また、請求項13記載の記録媒体によれ
ば、該記録媒体に記録されている移動制御処理プログラ
ムを用いることにより、最大待ち時間を与えていないコ
ンテンツ中継処理手段の処理を他の中継用コンピュータ
に移動させることができるので、コンピュータネットワ
ークにおける最大待ち時間をほとんど変化させることが
無く一定の基準値以下に抑えることができ、移動対象と
なるコンテンツ中継処理手段の処理によるコンテンツ待
ち時間を一定の基準値以下に抑えながら、ネットワーク
コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のネットワーク制御方法及びネットワー
クシステムの概要を説明する図
【図2】従来例のPUSH型方式を適用したネットワー
クシステムを示す構成図
【図3】従来例のPULL型方式を適用したネットワー
クシステムを示す構成図
【図4】本発明の一実施形態におけるネットワークシス
テムを示す構成図
【図5】本発明の一実施形態におけるコンテンツ移動処
理の第1実施例を説明する処理フローチャート
【図6】本発明の一実施形態におけるコンテンツ移動処
理の第2実施例を説明する処理フローチャート
【符号の説明】
11…コンピュータネットワーク、12…クライアント
コンピュータの集合、13…サーバコンピュータの集
合、14…中継用コンピュータ、21…コンピュータネ
ットワーク、22…クライアントコンピュータの集合、
23…サーバコンピュータの集合、24…中継用コンピ
ュータの集合、25…コーディネータ(コンテンツ中継
処理手段)、26…制御サーバコンピュータ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA12 GA23 GA31 GB01 JA33 JB03 KA07 KA16 KB04 KC32 KC42 KG08 MA01 MA03 MA06 MC06 5K030 GA02 HB21 HC01 JA11 JL07 JL08 JT06 LD17 9A001 CC07 LL09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ及びネットワーク装置等を
    複数接続して構成されるコンピュータネットワーク内
    で、サーバから常時発信された動画等のコンテンツをク
    ライアントの要求に応じて配信制御するネットワーク制
    御方法であって、 前記ネットワーク内で前記サーバとクライアントとの間
    に接続された中継用コンピュータを設けると共に、 該中継用コンピュータにコンテンツ中継処理手段を配置
    し、 前記サーバから常時発信された複数のコンテンツの流れ
    を前記中継用コンピュータに集約し、 前記中継用コンピュータに集約されたコンテンツを前記
    コンテンツ中継処理手段によってクライアントの要求に
    応じて前記中継用コンピュータからクライアントに再配
    分することを特徴とするネットワーク制御方法。
  2. 【請求項2】 前記中継用コンピュータを複数設けると
    共に、 前記コンテンツの流れる状況を検出し、該コンテンツの
    流れ状況に基づいて、前記複数の中継用コンピュータの
    中で一の中継用コンピュータから他の中継用コンピュー
    タへ前記コンテンツ中継処理手段の処理を移動すること
    を特徴とする請求項1記載のネットワーク制御方法。
  3. 【請求項3】 前記コンピュータネットワーク内に複数
    の中継用コンピュータを設け、 コンテンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピ
    ュータに対してクライアントがコンテンツを要求してか
    ら受け取るまでに必要なコンテンツ待ち時間のネットワ
    ーク内における最大値を最大待ち時間と定義し、 2つのコンピュータ間の最短通信経路の長さと該通信経
    路における通信負荷とに比例する量をネットワークコス
    トと定義し、 中継用コンピュータを介してのクライアントとサーバ間
    の通信経路の長さの総和と総通信量とに比例する量を混
    雑度と定義し、 最大待ち時間を与えているコンテンツ中継処理手段を検
    出して移動対象コンテンツ中継処理手段となし、 該移動対象コンテンツ中継処理手段が配置されている中
    継用コンピュータ以外の中継用コンピュータの中で、前
    記移動対象コンテンツ中継処理手段を配置したときの混
    雑度が基準値を越えず、且つ前記最大待ち時間を最も大
    きく減少させる中継用コンピュータを移動先とし、 前記移動対象コンテンツ中継処理手段の処理を前記移動
    先の中継用コンピュータに移動する制御を行うことを特
    徴とする請求項1記載のネットワーク制御方法。
  4. 【請求項4】 コンテンツ中継処理手段が配置されて
    いる中継用コンピュータと該中継用コンピュータに隣接
    するサーバ及びクライアントとの間のネットワークコス
    トの和を経路コストと定義し、 コンテンツ中継処理手段が配置された移動元の中継用コ
    ンピュータから他の中継用コンピュータへ該コンテンツ
    中継処理手段の処理を移動したときの前記経路コストの
    変化分をコスト勾配と定義し、 前記移動元の中継用コンピュータからコンテンツ中継処
    理手段の処理を移動可能な全ての中継用コンピュータに
    対するコスト勾配の中の最小値を、前記移動元の中継用
    コンピュータの最小コスト勾配と定義し、 前記最大待ち時間を与えているコンテンツ中継処理手段
    が複数存在するときは、最も小さい最小コスト勾配を有
    する中継用コンピュータに配置されたコンテンツ中継処
    理手段を前記移動対象コンテンツ中継処理手段とするこ
    とを特徴とする請求項3記載のネットワーク制御方法。
  5. 【請求項5】 前記コンピュータネットワーク内に複数
    の中継用コンピュータを設け、 2つのコンピュータ間の最短通信経路の長さと該通信経
    路における通信負荷とに比例する量をネットワークコス
    トと定義し、 コンテンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピ
    ュータと該中継用コンピュータに隣接するサーバ及びク
    ライアントとの間のネットワークコストの和を経路コス
    トと定義し、 中継用コンピュータを介してのクライアントとサーバ間
    の通信経路の長さの総和と総通信量とに比例する量を混
    雑度と定義し、 コンテンツ中継処理手段が配置された移動元の中継用コ
    ンピュータから他の中継用コンピュータへ該コンテンツ
    中継処理手段の処理を移動したときの前記経路コストの
    変化分をコスト勾配と定義し、 前記移動元の中継用コンピュータからコンテンツ中継処
    理手段の処理を移動可能な全ての中継用コンピュータに
    対するコスト勾配の中の最小値を、前記移動元の中継用
    コンピュータの最小コスト勾配と定義し、 コンテンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピ
    ュータに対してクライアントがコンテンツを要求してか
    ら受け取るまでに必要な時間をコンテンツ待ち時間と定
    義し、 最大待ち時間を与えず且つ最も小さい最小コスト勾配を
    有する中継用コンピュータに配置されたコンテンツ中継
    処理手段を検出して移動対象コンテンツ中継処理手段と
    なし、 該移動対象コンテンツ中継処理手段が配置されている中
    継用コンピュータ以外の中継用コンピュータの中で、前
    記移動対象コンテンツ中継処理手段を配置したときのコ
    ンテンツ待ち時間が基準値を越えず且つコスト勾配が最
    小となる中継用コンピュータを移動先として、 前記移動対象コンテンツ中継処理手段の処理を前記移動
    先の中継用コンピュータに移動する制御を行うことを特
    徴とする請求項1記載のネットワーク制御方法。
  6. 【請求項6】 前記コンテンツ中継処理手段は、複数の
    特定のサーバから発信されるコンテンツの流れを集約し
    て特定のクライアントに再配分することを特徴とする請
    求項1,2,3,4又は5記載のネットワーク制御方
    法。
  7. 【請求項7】 コンピュータ及びネットワーク装置等を
    複数接続して構成されると共に、サーバから発信された
    動画等のコンテンツをクライアントに配信するネットワ
    ークシステムにおいて、 前記サーバとクライアントとの間に接続された中継用コ
    ンピュータを設けると共に、 前記サーバから常時発信された複数のコンテンツの流れ
    を集約すると共に該集約したコンテンツをクライアント
    の要求に応じて再配分するコンテンツ中継処理手段を前
    記中継用コンピュータに備えたことを特徴とするネット
    ワークシステム。
  8. 【請求項8】 前記中継用コンピュータを複数設けると
    共に、 前記コンテンツの流れる状況を検出する状況検出手段
    と、 該状況検出手段が検出したコンテンツの流れ状況に基づ
    いて、前記複数の中継用コンピュータの中で一の中継用
    コンピュータから他の中継用コンピュータへ前記コンテ
    ンツ中継処理手段の処理を移動する移動制御手段とを設
    けたことを特徴とする請求項7記載のネットワークシス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記コンテンツ中継処理手段は、特定の
    複数のサーバから発信されるコンテンツの流れを集約し
    て特定のクライアントに再配分することを特徴とする請
    求項7又は8記載のネットワークシステム。
  10. 【請求項10】 コンピュータ及びネットワーク装置等
    を複数接続して構成された通信ネットワークに接続さ
    れ、サーバ及びクライアントとは別体のコンピュータか
    らなる中継用コンピュータによって、サーバから常時発
    信された動画等のコンテンツを集約してクライアントの
    要求に応じて配信するためのコンテンツ中継処理を実行
    及び移動するプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体であって、 該プログラムは、前記中継用コンピュータに、前記通信
    ネットワークを介して前記サーバから発信されたコンテ
    ンツを受信させ、 該受信したコンテンツをクライアントからの要求に応じ
    て配信すると共に、 接続しているサーバ及びクライアント並びにクライアン
    トからコンテンツを要求されてから送信するまでにかか
    る時間等のコンテンツの流れ状況を情報としてネットワ
    ーク制御コンピュータに送信させ、 前記ネットワーク制御コンピュータから送られてくる移
    動命令を受信したときに、該移動命令に含まれる移動先
    の中継用コンピュータに該コンテンツ中継処理を移動さ
    せることを特徴とするプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 サーバから常時発信された動画等のコ
    ンテンツを集約してクライアントの要求に応じて配信す
    るためのコンテンツ中継処理手段が配置された中継用コ
    ンピュータ及び前記コンテンツ中継処理手段を配置可能
    な中継用コンピュータが複数設けられている通信ネット
    ワークに接続されたネットワーク制御コンピュータによ
    って、前記コンテンツ中継処理手段の処理を一の中継用
    コンピュータから他の中継用コンピュータに移動するた
    めの移動制御処理プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体であって、 該移動制御処理プログラムは、コンテンツ中継処理手段
    が配置されている中継用コンピュータに対してクライア
    ントがコンテンツを要求してから受け取るまでに必要な
    コンテンツ待ち時間のネットワーク内における最大値を
    最大待ち時間と定義し、 2つのコンピュータ間の最短通信経路の長さと該通信経
    路における通信負荷とに比例する量をネットワークコス
    トと定義し、 中継用コンピュータを介してのクライアントとサーバ間
    の通信経路の長さの総和と総通信量とに比例する量を混
    雑度と定義すると共に、 前記ネットワーク制御コンピュータに、前記通信ネット
    ワークを介して前記コンテンツ中継処理手段が配置され
    た中継用コンピュータから発信されたコンテンツの流れ
    状況を示す情報を受信させ、 該コンテンツの流れ状況に基づいて、最大待ち時間を与
    えているコンテンツ中継処理手段を移動対象コンテンツ
    中継処理手段として選出させ、 該移動対象コンテンツ中継処理手段が配置されている中
    継用コンピュータ以外の中継用コンピュータの中で、前
    記移動対象コンテンツ中継処理手段を配置したときの混
    雑度が基準値を越えず、且つ前記最大待ち時間を最も大
    きく減少させる中継用コンピュータを移動先として選出
    させ、 前記ネットワーク制御コンピュータに、前記移動対象コ
    ンテンツ中継処理手段の処理を前記移動先の中継用コン
    ピュータに移動させるための移動命令を発信させること
    を特徴とする移動制御処理プログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 サーバから常時発信された動画等のコ
    ンテンツを集約してクライアントの要求に応じて配信す
    るためのコンテンツ中継処理手段が配置された中継用コ
    ンピュータ及び前記コンテンツ中継処理手段を配置可能
    な中継用コンピュータが複数設けられている通信ネット
    ワークに接続されたネットワーク制御コンピュータによ
    って、前記コンテンツ中継処理手段の処理を一の中継用
    コンピュータから他の中継用コンピュータに移動するた
    めの移動制御処理プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体であって、 該移動制御処理プログラムは、コンテンツ中継処理手段
    が配置されている中継用コンピュータに対してクライア
    ントがコンテンツを要求してから受け取るまでに必要な
    コンテンツ待ち時間のネットワーク内における最大値を
    最大待ち時間と定義し、 2つのコンピュータ間の最短通信経路の長さと該通信経
    路における通信負荷とに比例する量をネットワークコス
    トと定義し、 コンテンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピ
    ュータと該中継用コンピュータに隣接するサーバ及びク
    ライアントとの間のネットワークコストの和を経路コス
    トと定義し、 中継用コンピュータを介してのクライアントとサーバ間
    の通信経路の長さの総和と総通信量とに比例する量を混
    雑度と定義し、 コンテンツ中継処理手段が配置された移動元の中継用コ
    ンピュータから他の中継用コンピュータへ該コンテンツ
    中継処理手段の処理を移動したときの前記経路コストの
    変化分をコスト勾配と定義し、 前記移動元の中継用コンピュータからコンテンツ中継処
    理手段の処理を移動可能な全ての中継用コンピュータに
    対するコスト勾配の中の最小値を、前記移動元の中継用
    コンピュータの最小コスト勾配と定義すると共に、 前記ネットワーク制御コンピュータに、前記通信ネット
    ワークを介して前記コンテンツ中継処理手段が配置され
    た中継用コンピュータから発信されたコンテンツの流れ
    状況を示す情報を受信させ、 該コンテンツの流れ状況に基づいて、最も小さい最小コ
    スト勾配を有する中継用コンピュータに配置され且つ最
    大待ち時間を与えているコンテンツ中継処理手段を移動
    対象コンテンツ中継処理手段として選出させた後、 前記移動対象コンテンツ中継処理手段の処理を前記移動
    先の中継用コンピュータに移動させるための移動命令を
    発信させることを特徴とする移動制御処理プログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 サーバから常時発信された動画等のコ
    ンテンツを集約してクライアントの要求に応じて配信す
    るためのコンテンツ中継処理手段が配置された中継用コ
    ンピュータ及び前記コンテンツ中継処理手段を配置可能
    な中継用コンピュータが複数設けられている通信ネット
    ワークに接続されたネットワーク制御コンピュータによ
    って、前記コンテンツ中継処理手段の処理を一の中継用
    コンピュータから他の中継用コンピュータに移動するた
    めの移動制御処理プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体であって、 該移動制御処理プログラムは、2つのコンピュータ間の
    最短通信経路の長さと該通信経路における通信負荷とに
    比例する量をネットワークコストと定義し、 コンテンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピ
    ュータと該中継用コンピュータに隣接するサーバ及びク
    ライアントとの間のネットワークコストの和を経路コス
    トと定義し、 中継用コンピュータを介してのクライアントとサーバ間
    の通信経路の長さの総和と総通信量とに比例する量を混
    雑度と定義し、 コンテンツ中継処理手段が配置された移動元の中継用コ
    ンピュータから他の中継用コンピュータへ該コンテンツ
    中継処理手段の処理を移動したときの前記経路コストの
    変化分をコスト勾配と定義し、 前記移動元の中継用コンピュータからコンテンツ中継処
    理手段の処理を移動可能な全ての中継用コンピュータに
    対するコスト勾配の中の最小値を、前記移動元の中継用
    コンピュータの最小コスト勾配と定義し、 コンテンツ中継処理手段が配置されている中継用コンピ
    ュータに対してクライアントがコンテンツを要求してか
    ら受け取るまでに必要な時間をコンテンツ待ち時間と定
    義すると共に、 前記ネットワーク制御コンピュータに、最大待ち時間を
    与えず且つ最も小さい最小コスト勾配を有する中継用コ
    ンピュータに配置されたコンテンツ中継処理手段を移動
    対象コンテンツ中継処理手段として選出させ、 該移動対象コンテンツ中継処理手段が配置されている中
    継用コンピュータ以外の中継用コンピュータの中で、前
    記移動対象コンテンツ中継処理手段の処理を移動したと
    きのコンテンツ待ち時間が基準値を越えず且つコスト勾
    配が最小となる中継用コンピュータを移動先として選出
    させた後、 前記移動対象コンテンツ中継処理手段の処理を前記移動
    先の中継用コンピュータに移動させるための移動命令を
    発信させることを特徴とする移動制御処理プログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002009360A1 (en) * 2000-07-24 2002-01-31 Sungjin C & C, Ltd., Represented By Lim, Byeong-Jin Relaying system for broadcasting multi-channel internet television and networking method thereof
JP2002163185A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> コンテンツ配信方法及びコンテンツ配信装置

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