JP2000151285A - 振幅変調回路 - Google Patents

振幅変調回路

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JP2000151285A
JP2000151285A JP10320129A JP32012998A JP2000151285A JP 2000151285 A JP2000151285 A JP 2000151285A JP 10320129 A JP10320129 A JP 10320129A JP 32012998 A JP32012998 A JP 32012998A JP 2000151285 A JP2000151285 A JP 2000151285A
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power
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signal
carrier
power amplifier
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JP10320129A
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Inventor
Tetsuo Yoshida
哲雄 吉田
Kazuhisa Ikuiwa
量久 生岩
Takehiko Yamaguchi
竹彦 山口
Toru Mizogami
徹 溝上
Masahiko Yamazoe
雅彦 山添
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Oki Electric Industry Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Oki Electric Industry Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷の変動に対しても安定した変調特性が得
られ、特にスプリアスの発生の非常に小さい、ディジタ
ル制御により直接高周波電力を制御して変調を行う高効
率の振幅変調回路を提供する。 【解決手段】 本発明は、データ演算部103からの、
所定の電力値を基準に各ビット毎に2倍(n=0〜
9)で重み付けられた搬送波信号の振幅値を示す10ビ
ットの信号のうち、重み付けの大きい3ビットに対し、
この3ビットに割り当てられた電力分を7つに平均的に
分担する電力増幅器116−1、116−2、…116
−7と、3ビット信号をこの7つの電力増幅器116−
1、116−2、…116−7に対応するように変換す
る信号変換部105とを有し、MSB側の各電力増幅器
116−1、116−2、…116−7が負担する電力
を低減させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振幅変調回路に関
し、例えば、中波帯や短波帯等の無線送信機に適用して
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】文献1:『特開平8−204456号公
報』 従来、中波帯や短波帯等の無線送信機に使用される振幅
変調回路としては、例えば、上記文献1に記載されてい
るものがあり、図2はその構成を示すブロック図であ
る。
【0003】図2において、入力されるプログラム音声
信号がA/Dコンバータ10によって12ビットのディ
ジタル信号に変換され、データ演算部(図中「RO
M」)26によって各2ビットずつの6個のビット群に
分割され、対応する励振部28−1、28−2、…28
−6に供給される。また、各励振部28−1、28−
2、…28−6には、RFキャリア発信部30から、周
波数f0のキャリアの他、その12倍の周波数を有する
クロックが供給される。そのため、このRFキャリア発
信部30は、周波数f0を発信する発信部(図中「OS
C」)20に、12逓倍回路32(図中「×12」)を
付加した構成を有している。
【0004】この従来例においては、電力増幅器として
6個のスイッチング型電力増幅器34−1、34−2、
…34−6が使用されている。各スイッチング型電力増
幅器34−1、34−2、…34−6では、励振部28
−1、28−2、…28−6によって生成される2種類
の位相シフトキャリアφAおよびφBによって差動的に
スイッチングされる。その結果得られる増幅されたキャ
リアは、後段に設けられる電力加算部22により直列的
に加算される。電力加算部22によって得られる振幅変
調波は、バンドパスフィルタ(図中「BPF」)24に
よって濾波された上で放送機出力として図示しない後段
の回路に供給される。
【0005】各励振部28−1、28−2、…28−6
では、RFキャリア発信部30から供給される周波数f
0のキャリアが、同じくRFキャリア発信部30から供
給される周波数12f0のクロックに基づいて位相が3
0°ずつシフトされ、その結果、位相だけが、0°、3
0°、60°、90°、120°、150°、180°
シフトした7種類のキャリアが生成される。ここで、デ
ータ演算部26で分配された2ビットのディジタル信号
が与えられると、この2ビットのディジタル信号値に応
じて、7種類の位相シフトキャリアの中から適当な2種
類の位相シフトキャリアφAおよびφBが選定されて、
対応する電力増幅器34−1、34−2、…34−6に
出力される。
【0006】この7種類の位相シフトキャリアの選定方
法は、与えられる2ビットのディジタル信号の組み合わ
せが4通であるため、この4通りの組み合わせに応じ
て、下記式1に示すように90°の位相シフトキャリア
を基準にして選定される。なお、各位相シフトキャリア
を、φの右下にシフトした位相度数を付して表記し、以
下の説明においても同様に表記する。また、下記式1
は、あくまでも組み合わせを示したものであり、φAと
φBは反対であっても良い。
【0007】式1:(φA、φB)=(φ
φ180)、(φ30、φ150)、(φ 、φ
120) または(φ90、φ90) さらに、図3は、この従来例における各スイッチング型
電力増幅器34−1、34−2、…34−6の詳細構成
を示したものである。図3において、このスイッチング
型電力増幅器は、変圧器42を介して与えられる位相シ
フトキャリアφAによりオン/オフ制御される2個のM
OSトランジスタQ1およびQ2と、変圧器44を介し
て与えられる位相シフトキャリアφBによりオン・オフ
制御される2個のMOSトランジスタQ3およびQ4と
から構成される。上述のように、位相シフトキャリアφ
AおよびφBは、データ演算部26から分配される2ビ
ットのディジタル信号の値に応じて選択決定されている
から、スイッチング型電力増幅器の出力波形は、2ビッ
トのディジタル信号の位相差に対応したパルス幅の波形
となる。
【0008】例えば、位相シフトキャリアφAおよびφ
Bに互いに同位相であるφ90およびφ90が与えられ
た場合には、Q1およびQ4と、Q2およびQ3のオン
・オフ動作が同一で、各ペアが互いに周期的に反対の動
作を行うから、その出力電圧波形は、位相シフトキャリ
アφB側の出力端子T2を基準にすると、図4(a)に
示すように、電源電圧±Vのデューティ50%の波形と
なる。一方、位相シフトキャリアφAおよびφBに互い
に逆位相であるφおよびφ180が与えられた場合に
は、Q1およびQ3と、Q2およびQ4のオン・オフ動
作が同一で、各ペアが互いに周期的に反対の動作を行う
から、その出力は、図4(d)に示すように電位差0
[V]となる。また、位相シフトキャリアφAおよびφ
Bにφ30およびφ150とφ60およびφ120とが
与えられた場合には、図4(b)および(c)に示すよ
うに、180°からそれぞれの位相差を引いた分のパル
ス間隔を有する電圧波形が出力されることになる。な
お、図4の(a)〜(d)は各キャリアの位相に対応さ
せており、図4に示すように、出力波形の電源電圧(±
V)が出力されるパルス部分は、データ演算部26から
与えられる4値に基づいてそのパルスの中心を基準に間
隔が変化することになる。
【0009】また、スイッチング型電力増幅器34−
1、34−2、…34−6の出力には、スイッチング型
電力増幅器の台数に応じた重み付けが付与されている。
すなわち各スイッチング型電力増幅器によって分担され
る電力の比が2のべき乗の値となるよう、下記式2に従
い、最大の電力を担うスイッチング型電力増幅器の出力
電力(式中「Pomax 」)が決定される。但し、Poは
すべてのスイッチング型電力増幅器によって実現すべき
100%変調時のピーク電力であり、Mはスイッチング
型電力増幅器の台数である。
【0010】式2:Pomax=Po/Mx , Mx=
(2−1)/(2M−1) 上述の例では、スイッチング型電力増幅器の台数は6台
(M=6)である。また、無変調時の放送機出力を12
0Wと仮定した場合、周知のように100%変調時のピ
ーク電力はこの4倍の480Wとなる。従って、上述の
式にM=6およびPo=480を代入するとPomax =
243.81(上記文献1では243.779としてい
る)となる。Pomax 値を第1のスイッチング型電力増
幅器34−1により分担し、その1/2を第2のスイッ
チング型電力増幅器34−2により分担し、…、その1
/32を第6のスイッチング型電力増幅器34−6によ
り分担すると、各スイッチング型電力増幅器34−1、
34−2、…34−6からの出力可能電力P1〜P6
は、以下のようになる。
【0011】 P1=243.810W(上記文献1では243.77
9W) P2=121.905W(上記文献1では121.88
9W) P3= 60.952W(上記文献1では 60.94
5W) P4= 30.476W(上記文献1では 30.47
2W) P5= 15.810W(上記文献1では 15.23
6W) P6= 7.619W(上記文献1では 7.61
8W) 各スイッチング型電力増幅器34−1、34−2、…3
4−6は、このような出力が実現されるよう、重み付け
られている。そのため、この従来例では、電力加算部2
2を構成する各出力変成器の巻数N1〜N6が、N1=
6、N2=12、N3=24、N4=48、N5=9
6、N6=192に設定されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の振幅変調回路は、以下に説明する課題を有する
ものであった。
【0013】まず、電力増幅器の数(M)が6で各電力
増幅器が4値の出力レベルを切り替えて出力し、電力加
算部22を構成する各出力変成器の巻数N1〜N6が、
N1=6、N2=12、N3=24、N4=48、N5
=96、N6=192の場合、理論的に190(0〜1
89)以上の分解能を実現できないので、例えばラジオ
放送機の振幅変調器として利用するときには、十分なS
/N比、ひずみ率およびスプリアス特性が得られない。
【0014】また、12倍の搬送波周波数でシフトして
選ばれた位相を用いての出力電力値は、電圧または電流
の次元で以下の4値となり、ディジタル信号に対して直
線的な出力電圧変化を得るためには、ディジタル信号を
補正する必要があり、補正後の総合分解能は更に低下す
る。
【0015】 sin0° =0.00 sin30°=0.50 sin60°≒0.87 sin90°=1.00 さらに、各電力増幅器の負荷インピーダンスが大きく異
なり、特にMSB側の電力増幅器の負荷インピーダンス
が小さいため、負荷インピーダンスの変動に対しては、
電力増幅素子(MOSトランジスタ)のオン抵抗による
損失に起因する出力変動やスイッチング波形の変動によ
る出力変動が、負荷の軽い電力増幅器すなわち負荷イン
ピーダンスの大きい他の電力増幅器の出力変動より大き
くなり、ディジタル信号と重み付け加算された出力電圧
の対応が変動し、変調直線性が劣化する。特に、MSB
側の電力増幅器の出力変動は、出力直線性劣化に大きく
影響し、MSB電力増幅器の切替え時に対応する点で
は、変調波形が不連続になって致命的な波形のキズおよ
び不要なサイドバンドを発生させる。
【0016】さらにまた、発熱が6個の各電力増幅器に
分散せず、MSBの電力増幅器に集中するので、電力増
幅素子の実装面積が大きいにもかかわらず、効果的な放
熱が困難である。
【0017】また、6個の電力増幅器の扱うピーク電力
が大きく異なるにもかかわらず、6個の合成時の位相
や、スイッチングのタイミングを同一にするために同一
素子を採用する必要があるとした場合には、ピーク電力
最大のMSBの電力増幅器に合わせた定格の素子で統一
するため、MOSトランジスタのゲート容量が扱う電力
の割には非常に大きい電力増幅器が多くなり、駆動電力
が扱う出力電力に比較して非常に大きくなり、総合電力
効率が著しく低下する。
【0018】以上のような課題を有し、特に、ラジオ放
送機のように低ひずみ率と低スプリアスが要求される応
用においては、ディジタル信号補正による改善を行って
も、負荷変動に対しては安定的な補正が実現できず、技
術的に満足できるものは得られなかった。
【0019】そのため、負荷の変動に対しても安定した
変調特性が得られ、特にスプリアスの発生の非常に小さ
い、ディジタル制御により直接高周波電力を制御して変
調をおこなう高効率の振幅変調回路が求められていた。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、直流供給電力を搬送波周波数の高周波電
力に変換する複数の電力変換手段と、入力ディジタル信
号に応じて上記電力変換手段の出力電力を制御する電力
制御手段と、上記電力変換手段の出力を重み付けて合成
し、その合成出力に振幅変調された高周波電力を得る電
力合成手段とを備える振幅変調回路において、上記電力
合成手段は、重み付けを同一に割り当てた複数の上記電
力変換手段の出力と、重み付けを他と異なるように割り
当てた残りの上記電力変換手段の出力とを合成して、そ
の合成出力に振幅変調された高周波電力を得ることを特
徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】(A) 第1の実施形態 以下、本発明による振幅変調回路を適用した第1の実施
形態について、図面を参照しながら詳述する。
【0022】(A−1) 構成の説明 図1は、第1の実施形態の振幅変調回路の構成を示すブ
ロック図である。図1において、この実施形態の振幅変
調回路は、アナログ変調入力端子101と、A/Dコン
バータ(図中「A/D」)102と、データ演算部10
3と、情報入力部(図中「CONT」)104と、信号
変換部(図中「CO」)105と、パターン発生器(図
中「RN」)106と、搬送波信号発生器(図中「OS
C」)107と、励振切替部(図中「SW」)108
と、電力増幅器(図中「PA」)109、110、…1
15および116−1〜116−7と、電力加算部(図
中「K」)117と、バンドパスフィルタ(図中「BP
F」)118と、出力端子119とを有する。
【0023】A/Dコンバータ102は、アナログ変調
入力端子101に入力されたプログラム音声信号を、搬
送周波数の変換クロックによって標本化した、無信号入
力時すなわち入力交流信号の平均レベルを中心値とする
12ビットのディジタル信号に変換し、データ演算部1
03に与えるものである。
【0024】データ演算部103は、A/Dコンバータ
102からのディジタル信号値に基づいて、出力端子1
19に出力する搬送波信号の振幅値(電力値)を選定
し、所定の電力値を基準に各ビット毎に、1倍、2倍、
4倍、8倍、16倍、32倍、64倍、128倍、25
6倍、512倍の重み付けを行った10ビットのバイナ
リデータで、前記選定した電力値を示すディジタル信号
を切替え信号として出力するものである。なお、この切
替え信号の出力は、情報入力部104から入力される、
A/Dコンバータ102からのディジタル信号値に対応
する振幅値情報や、電力増幅器109、110、…11
5および116−1〜116−7の電源電圧情報などに
基づいて行われる。また、以下、10ビットの切替え信
号のうち、重み付けの一番低いビットを「LSB」(Le
ast Significant Bit )、重み付けの一番高いビットを
「MSB」(Most Significant Bit)と呼ぶ。
【0025】情報入力部104は、上述したように、A
/Dコンバータ102からのディジタル信号値に対応す
る振幅値情報や、電力増幅器109、110、…115
および116−1〜116−7の電源電圧情報などをデ
ータ演算部103に入力するものであり、この振幅変調
回路の構成を変更することなく、変調する振幅値の柔軟
な変更を可能にするものである。
【0026】信号変換部105は、データ演算部103
からの切替え信号のうち、128倍、256倍、512
倍に重み付けられたMSB側の3ビットを、128倍に
均等に重み付けされた7ビットの信号に変換して励振切
替部108に与えるものである。具体的には、データ演
算部103で128倍の重み付けのビットに“1”(こ
こでは、以下、各ビットが“1”である場合をアクティ
ブとして説明する)が設定された場合には、励振切替部
108への7ビットの切替え信号のうち、“1”に設定
されてないいずれか1つのビットを“1”に設定し、ま
た、データ演算部103で256倍の重み付けのビット
に“1”が設定された場合には、励振切替部108への
7ビットのうち、“1”に設定されていないいずれか2
つのビットを“1”に設定し、さらに、データ演算部1
03で512倍の重み付けのビットに“1”が設定され
た場合には、励振切替部108への7ビットのうち、
“1”に設定されていないいずれか4つのビットを
“1”に設定するものである。また、信号変換部105
は、パターン発生器106から与えられる、7ビットの
切替え信号のうち、どのような組み合わせでアクティブ
にするか(“1”を設定するか)を示すパターン信号に
基づいて、7ビットの切替え信号に変換するものであ
る。
【0027】パターン発生器106は、上述したパター
ン信号を生成して信号変換部105に与えるものであ
る。
【0028】搬送波信号発生器107は、搬送波信号φ
と、この搬送波信号φから90度位相だけ異に
する搬送波信号φ90とを生成して、この2系統の搬送
波信号φおよびφ90を励振切替部108に与える
ものである。
【0029】ところで、この実施形態の場合、データ演
算部103からの切替え信号のLSB側の7ビットと信
号変換部5からの切替え信号の7ビットとに対応して、
14個の電力増幅器109、110、…115および1
16−1〜116−7が設けられ、励振切替部108と
各電力増幅器109、110、…115、116−1、
116−2、…116−7との間は2つの搬送波入力端
子で接続される。
【0030】励振切替部108は、データ演算部103
からのLSB側の7ビットと信号変換部5からの7ビッ
トとを合わせた14ビットの切替え信号に基づき、各ビ
ット毎に、“1”が与えられれば、そのビットに対応す
る電力増幅器109、110、…115、116−1、
116−2、…116−7への2つの搬送波入力端子の
双方に、搬送波信号発生器107から与えられた搬送波
信号φを与え、“0”が与えられれば、その2つの
入力端子に、搬送波信号発生器107から与えられた搬
送波信号φ90とそれを逆相した搬送波信号φ−90
とを与えるものである。
【0031】各電力増幅器109、110、…115、
116−1、116−2、…116−7は、与えられる
直流電源電圧を搬送波周波数の矩形波電圧に変換する電
力変換回路により構成されるものであり、励振切替部1
08から2つの搬送波入力端子の双方に、搬送波信号φ
が与えられた場合には、従来例に示した電力増幅器と
同様に、図4(a)に示すような電源電圧±Vのデュー
ティ50%の電圧波形を出力ものである。一方、励振切
替部108から2つの搬送波入力端子に、互いに逆位相
である搬送波信号φ90およびφ−90 が与えられた
場合には、これも従来例と同様に、図4に示すような電
位差0[V]を出力するものである。
【0032】図5は、各電力増幅器109、110、…
115、116−1、116−2、…116−7の詳細
構成(図中「PA」部分)と、その電力増幅器に対応す
る励振切替部108の詳細構成部分(図中「SW」部
分)を示したものである。図5において、これらの詳細
構成部分は、搬送波信号発生器107から与えられた搬
送波信号φとφ90のどちらか一方を切替え信号
「S」に基づいて選択しAMP1を介して出力するSE
L1と、搬送波信号φと搬送波信号φ90をINV
を介して反転した(逆位相にした)搬送波信号φ
−90 とのどちらか一方を切替え信号「S」に基づい
て選択しAMP2を介して出力するSEL2と、AMP
1からの信号に基づいて電源電圧(+V)またはグラウ
ンドを出力するMOSトランジスタQ1およびQ2と、
AMP2からの信号に基づいてグラウンドまたは電源電
圧(+V)を出力するMOSトランジスタQ3およびQ
4とを有する。
【0033】ここで、SEL1およびSEL2では、切
替え信号が“1”の場合に端子Aに与えられた信号を選
択し、切替え信号が“0”の場合に端子Bに与えられた
信号を選択するので、切替え信号が“1”である場合に
は、電力増幅器「PA」への2つの入力端子D1および
D2の双方に搬送波信号φが与えられ、“0”であ
る場合には、その2つの入力端子D1およびD2に、搬
送波信号φ90とφ 90 とが与えられることにな
る。また、電力増幅器「PA」では、2つの入力端子D
1およびD2に互いに同位相である搬送波信号φおよ
びφが与えられた場合には、Q1およびQ4と、Q2
およびQ3のオン・オフ動作が同一で、各ペアが互いに
周期的に反対の動作を行うから、その出力端子Out(+)お
よびOut(-)には、Out(-)を基準にすると、図4(a)に
示すような電源電圧±Vのデューティ50%の電圧波形
が出力される。一方、2つの入力端子D1およびD2に
互いに逆位相である搬送波信号φ90およびφ−90
が与えられた場合には、Q1およびQ3と、Q2および
Q4のオン・オフ動作が同一で、各ペアが互いに周期的
に反対の動作を行うから、その出力端子Out(+)およびOu
t(-)には、Out(-)を基準にすると、図4に示すような電
位差0[V]が出力されることになる。
【0034】電力加算部117は、各電力増幅器10
9、110、…115、116−1、116−2、…1
16−7に対応する14個のトランスを有し、各電力増
幅器109、110、…115、116−1、116−
2、…116−7からの2本の出力線が対応するトラン
スの1次側に接続され、この1次側に印加される電源電
圧を相互誘導作用により2次側に誘導し、各トランスの
2次側を直列に接続することによって各トランスで誘導
した電力(電圧)を加算するものである。ここで、各電
力増幅器109、110、…115、116−1、11
6−2、…116−7から出力する電力値にLSBから
MSB側へ順番に、1倍、2倍、4倍、8倍、16倍、
32倍、64倍、128倍、128倍、128倍、12
8倍、128倍、128倍の重みを付けるために、各ト
ランスの巻数比(1次巻線数/2次巻線数)が、この重
み付けに逆比例するようになされている。
【0035】バンドパスフィルタ118は、入力インピ
ーダンスが搬送波周波数において実数かつ高調波に対し
て高インピーダンスになるタイプのものを用いることに
より、このフィルタの入力電流が正弦波となり、電圧源
出力から搬送波周波数の電力に変換するものである。
【0036】(A−2) 動作の説明 次に、以上のような構成を有する振幅変調回路の動作に
ついて、図1および図5を参照しながら説明する。
【0037】図1において、アナログ変調入力端子10
1からプログラム音声信号が入力されると、A/Dコン
バータ102の出力には、搬送波周波数の変換クロック
によって標本化された、無信号入力時すなわち入力交流
信号の平均レベルを中心値とする12ビットのバイナリ
データに変換されたデータが出力される。
【0038】上記12ビットバイナリデータは、例えば
ROM等による変換テーブルのデータ演算部103によ
って、種々の入力が制御情報入力部104からの情報と
演算されて「0〜1023」のレベルのバイナリデータ
に変換され、さらにMSB側3ビットは信号変換部10
5により、重み付け(128倍)の均等な7線の出力に
コード変換され、合わせて14線のディジタル信号が励
振切替部108に切替え信号「S」として供給される。
【0039】上記励振切替部「SW」、電力増幅器「P
A」およびその相互の接続に関して、その1系統を図5
に示す。
【0040】図5に示すようにブリッジ接続された4個
のMOS−FETのスイッチングにより、電源電圧を搬
送波周波数の矩形波電圧に変換する電力変換回路による
電力増幅器を構成しており、2つの搬送波入力端子「D
1」および「D2」に同位相の搬送波駆動入力を与える
と、電力増幅器「PA」の出力端子「Out(+)」と「Out
(-)」の間には、供給直流電源「PS」の電圧を出力振
幅とするデューティ比50%の矩形波出力が得られ、主
にMOS−FETのオン抵抗に起因する小さい内部抵抗
を有する電圧源としての搬送波周波数の高周波電力を出
力する。
【0041】一方、2つの搬送波入力端子「D1」およ
び「D2」に逆位相の搬送波駆動入力を与えると、電力
増幅器「PA」の出力端子「Out(+)」の矩形波形と出力
端子「Out(-)」の矩形波形が同一となり、出力端子「Ou
t(+)」と出力端子「Out(-)」との端子間の電圧差はゼロ
となり、主にMOS−FETのオン抵抗に起因する小さ
い内部抵抗を有する電圧ゼロの電圧源となる。
【0042】前記14線のディジタル信号「S」に応じ
て前記励振切替部108により各系統毎に与えられる励
振信号の対が同位相または逆位相の対に切り替えられる
ので、各電力増幅器「PA」は供給直流電源「PS」の
矩形波形電圧あるいは振幅ゼロを出力する。
【0043】こうして得られる搬送波周波数の電圧源出
力14系統は、電力加算部117により、加算部を構成
するトランスの巻数比によりバイナリーデータの各桁に
対応して重み付けられて直列的に加算されると、電力加
算部117の出力には振幅変調された電力が得られる。
こうして得られた振幅変調波は、バンドパスフィルタ1
18によって濾波された上で出力端子119に出力さ
れ、放送機出力として図示しない後段の回路に供給され
るのである。
【0044】次に、電力増幅器の重み付け加算による振
幅変調動作について説明する。
【0045】上記電力加算部117の電力加算の重み付
けは、LSB側から順に、電力増幅器109、110、
111、112、113、114、115、116が配
置され、電圧比(なお各電力増幅器を符号で記載する)
で、109:110:111:112:113:11
4:115:116=1:2:4:8:16:32:6
4:128となる。ここで、116と表現しているの
は、実際は同一重み付けの7台の電力増幅器群すなわち
116−1、116−2、116−3、116−4、1
16−5、116−6および116−7を指し、その電
力増幅器1台当たりの上記同一の重み付けが128であ
る。
【0046】各電力増幅器は、切替え信号「S」によっ
てその矩形波出力振幅が“0”または“供給電圧”なる
2値をとり得るが、切替え信号「S」の下位7ビットに
ついては、電力加算部117の重み付けと2進数の各桁
の重み付けとが一致していて、電力加算部117が、電
圧源として動作する各電力増幅器の出力電圧を加算する
ように動作するため、加算後の出力電圧は切替え信号の
バイナリ値のレベルに比例した振幅を出力する。
【0047】更に、MSB側に配置された同一重み付け
“128”の7個の電力増幅器群116−1、116−
2、116−3、116−4、…116−7について
も、LSB側に配置された電力増幅器と同様に、切替え
信号「S」によってその矩形波出力振幅が“0”または
“供給電圧”なる2値をとり得るが、上記のMSB側に
配置された7個の電力増幅器群に対応する切替え信号
「S」が、上位3ビットのバイナリ値に対応した7線に
変換されているので、その7線中の“1”なる本数nに
対応して、7個の電力増幅器群が“n×128”なる重
み付けで後段の電力加算部117に変換電力を供給する
ことになる。こうして、総合的には、LSB側7ビット
に加えてMSB側3ビットの合計10ビット分の分解能
で、ディジタル信号に対応して直線的に変調された電圧
源矩形波出力を得ることができるのである。
【0048】この電力加算部117と出力端子119の
間にはバンドパスフィルタ118が挿入されているが、
入力インピーダンスが搬送波周波数において実数かつ高
調波に対して高インピーダンスになるタイプのBPF回
路を用いることにより、このフィルタの入力電流が正弦
波となり、電圧源出力から搬送波周波数の電力に変換さ
れる。
【0049】(A−3) 効果の説明 前記電力加算部は、その巻数比が重み付けに対応した結
合度の大きい高周波トランスの二次巻線をすべて直列に
接続して二次巻線電圧を加算するように動作する。
【0050】前記動作による振幅変調において、二次巻
線の電流はすべて同一のため、一次側の巻線電流は巻数
比(1次/2次)に逆比例、すなわち、重み付けに比例
し、各電力増幅器の最大出力電圧が同一のため、各電力
増幅器の電力分担は前記電力加算部の重み付けの比とな
る。
【0051】従来例同様に、無変調時の出力を120W
と仮定した場合、100%変調時のピーク電力はこの4
倍、すなわち480Wとなるが、ピーク電力出力時の各
電力増幅器の分担電力は(ピーク電力)×(分解能で正
規化された重み付け)であるから、以下のようになる。
【0052】 電力増幅器109 : 480 × 1 ÷ 1023 ≒ 0.47[W] 電力増幅器110 : 480 × 2 ÷ 1023 ≒ 0.94[W] 電力増幅器111 : 480 × 4 ÷ 1023 ≒ 1.88[W] 電力増幅器112 : 480 × 8 ÷ 1023 ≒ 3.75[W] 電力増幅器113 : 480 × 16 ÷ 1023 ≒ 7.51[W] 電力増幅器114 : 480 × 32 ÷ 1023 ≒ 15.0[W] 電力増幅器115 : 480 × 64 ÷ 1023 ≒ 30.0[W] 電力増幅器116 : 480 × 128 ÷ 1023 ≒ 60.1[W] 電力増幅器116−1: 480 × 128 ÷ 1023 ≒ 60.1[W] 電力増幅器116−2: 480 × 128 ÷ 1023 ≒ 60.1[W] 電力増幅器116−3: 480 × 128 ÷ 1023 ≒ 60.1[W] 電力増幅器116−4: 480 × 128 ÷ 1023 ≒ 60.1[W] 電力増幅器116−5: 480 × 128 ÷ 1023 ≒ 60.1[W] 電力増幅器116−6: 480 × 128 ÷ 1023 ≒ 60.1[W] 電力増幅器116−7: 480 × 128 ÷ 1023 ≒ 60.1[W] 以上のように、第1の実施形態によれば、従来例に比較
して十分な分解能が得られるだけではなく、ディジタル
入力と電力加算によって得られる振幅の関係が理論的に
直線であるので、補正が不要か、あるいはわずかな補正
でよりよい直線性が実現でき、容易にひずみ率およびス
プリアス特性の性能を満足させることができ、しかも、
重み付けの大きいMSBの電力増幅器7個が同一重み付
けで同一電力分担であるため、ばらつきを動的にも静的
にも非常に小さくすることができるので、特に従来問題
となった重み付けの大きい電力増幅器の切替え時に対応
する点での、変調波形の不連続による致命的な波形のキ
ズおよび不要なサイドバンドの発生を抑えることが可能
となった。
【0053】さらに、従来はMSBの一個の電力増幅器
のみが大きな電力を分担していたが、MSBの電力増幅
器7個が同一の電力分担のため、また、その分担ピーク
電力が従来ほど偏って大きくないために、すべての電力
増幅器を同一規模の電力増幅器で実現しても、LSB側
の電力増幅器素子の定格が過剰となる問題が大きく改善
される。
【0054】さらに7個のMSB側電力増幅器群116
について、ディジタルデータのMSB側3ビットは信号
変換部105により、3ビットのバイナリ値(n=0、
1、2、3、4、5、6、7)に対応した7線への変換
すなわち、その“n”なるレベルに対して、それぞれ7
線中のn線のみが“1”で他の線は“0”とする変換が
なされるのであるが、固定された7線からみたその変換
結果は、1通りではなく、それぞれ7個の内からn個を
とった組み合わせ“”通り存在する。図1におけ
る上記信号変換部105には複数のパターンの変換テー
ブルおよびそのテーブルを切替えるための信号を入力す
る「変換モード切替え入力端子」を備えているので、パ
ターン発生器106を上記「変換モード切替え入力端
子」へ接続することにより、その変換テーブルを自動的
に変更することができ、最も大きい電力を扱うMSB側
7個の電力増幅器の電力分担均等化すなわち熱損失を分
散させることが可能となる。
【0055】(B) 第2の実施形態 以下、本発明による振幅変調回路を適用した第2の実施
形態について、図面を参照しながら詳述する。
【0056】(B−1) 構成の説明 図6は、第2の実施形態の振幅変調回路の構成を示すブ
ロック図である。図6において、この実施形態の振幅変
調回路は、アナログ変調入力端子201と、A/Dコン
バータ(図中「A/D」)202と、データ演算部20
3と、情報入力部(図中「CONT」)204と、搬送
波信号発生器(図中「OSC」)205と、励振切替部
(図中「SW」)206と、電力増幅器(図中「P
A」)207、208、209および210−1〜21
0−3と、電力加算部(図中「K」)211と、バンド
パスフィルタ(図中「BPF」)212と、出力端子2
13とを有する。
【0057】A/Dコンバータ202は、アナログ変調
入力端子201に入力されたプログラム音声信号を、標
本化した12ビットのディジタル信号に変換してデータ
演算部203に与えるものである。
【0058】データ演算部203は、A/Dコンバータ
202からのディジタル信号値に基づいて、出力端子2
13に出力する搬送波信号の振幅値(電力値)を選定
し、所定の電力値を基準に各ビット毎に、1倍、2倍、
4倍、7倍、14倍、28倍、49倍、98倍、196
倍、342倍、342倍、342倍の重み付けを行った
12ビットのバイナリデータで、前記選定した電力値を
示すディジタル信号を切替え信号として出力するもので
ある。なお、この切替え信号の出力は、情報入力部20
4から入力される、A/Dコンバータ202からのディ
ジタル信号値に対応する振幅値情報や、電力増幅器20
7、208、209および210−1〜210−3の電
源電圧情報などに基づいて行われる。また、各切替え信
号を「S」の右下にその重み付けの倍数値を付して表記
している。
【0059】ここで、この実施形態のデータ演算部20
3は、第1の実施形態のデータ演算部103と異なり、
第1の実施形態おけるデータ演算部103と信号変換部
105とを融合させて構成したものに対応する。すなわ
ち、342倍の重み付けを行った部分には、すでに第1
の実施形態で説明した信号変換が行われて出力されてい
る。
【0060】情報入力部204は、上述したように、A
/Dコンバータ202からのディジタル信号値に対応す
る振幅値情報や、電力増幅器207、208、209お
よび210−1〜210−3の電源電圧情報などをデー
タ演算部203に入力するものであり、この振幅変調回
路の構成を変更することなく、変調する振幅値の柔軟な
変更を可能にするものである。
【0061】搬送波信号発生器205は、搬送波信号φ
と、搬送波信号φから±10度位相だけシフト
させた搬送波信号φ10およびφ−10 と、搬送波信
号φ から±20度位相だけシフトさせた搬送波信号
φ20およびφ−20 と、搬送波信号φから±3
0度位相だけシフトさせた搬送波信号φ30およびφ
−30 と、搬送波信号φから±40度位相だけシ
フトさせた搬送波信号φ 40およびφ−40 と、搬送
波信号φから±60度位相だけシフトさせた搬送波
信号φ60およびφ−60 と、搬送波信号φから
±90度位相だけシフトさせた搬送波信号φ90および
φ−90 とを生成して、これらの13種類の搬送波信
号を励振切替部206に与えるものである。
【0062】ところで、この実施形態の場合、データ演
算部203からの切替え信号のMSB側の3ビットに対
応して3個の電力増幅器210−1、210−2および
210−3が設けられ、また、残りの切替え信号のLS
Bから3ビット毎に1個の割合で3個の電力増幅器20
7、208および209が設けられている。また、励振
切替部206と各電力増幅器207、208、209、
210−1、210−2、210−3との間は2つの搬
送波入力端子で接続される。
【0063】励振切替部206は、データ演算部203
からの切替え信号のMSB側の3ビットに対しては、各
ビット毎に、“1”が与えられれば、そのビットに対応
する電力増幅器210−1、210−2、210−3へ
の2つの入力端子の双方に、搬送波信号発生器205か
ら与えられた搬送波信号φを与え、“0”が与えら
れれば、その2つの入力端子に、搬送波信号発生器10
7から与えられた搬送波信号φ90とφ−90 を与え
るものである。また、励振切替部206は、データ演算
部203からの切替え信号のLSB側の9ビット(LS
Bから3組の3ビット)に対しては、各組の3ビットの
コード値に応じて、13種類の位相シフトした搬送波信
号の中から適当な2種類の搬送波信号を選定し、対応す
る電力増幅器207、208および209の2本の信号
線に出力するものである。この13種類の搬送波信号の
選定方法は、この実施形態の場合、各組の3ビットに与
えられるコード値がLSB側から7進法で与えられ、す
なわち、0〜6の値が与えられ、その値に基づいて、下
記に示すような2種類の搬送波信号が選定される。
【0064】 コード値 ”0”に対しては、搬送波信号φ90および
φ−90を選定 コード値 ”1”に対しては、搬送波信号φ60および
φ−60を選定 コード値 ”2”に対しては、搬送波信号φ40および
φ−40を選定 コード値 ”3”に対しては、搬送波信号φ30および
φ−30を選定 コード値 ”4”に対しては、搬送波信号φ20および
φ−20を選定 コード値 ”5”に対しては、搬送波信号φ10および
φ−10を選定 コード値 ”6”に対しては、搬送波信号φおよび
φを選定 各電力増幅器207、208、209、210−1、2
10−2、210−3は、励振切替部206から2つの
入力端子に与えられる搬送波信号の位相差を2θとする
と、従来例と同様に、π−2θの電源電圧±Vを有する
パルス電圧波を電力加算部へ与えるものである。また、
従来例と同様に、位相差が異なった場合にも、そのパル
スの中心点は互いに同一になるように出力するものであ
る。
【0065】図7は、各電力増幅器207、208、2
09の詳細構成(図中「PA」部分)と、その電力増幅
器に対応する励振切替部206の詳細構成部分(図中
「SW」部分)を示したものである。なお、各電力増幅
器210−1、210−2、210−3の詳細構成と、
その電力増幅器に対応する励振切替部206の詳細構成
部分については、第1の実施形態で示した図5と同様で
あるので、説明を省略する。図7において、これらの詳
細構成部分は、搬送波信号発生器205から与えられた
搬送波信号φ、φ−10、φ−20、φ−30、φ
−40、φ−60、φ−90のうちいずれか1つを1組
の3ビットの切替え信号「S」に基づいて選択し、AM
P1を介して出力するSEL1と、搬送波信号φ
φ10、φ 20、φ30、φ40、φ60、φ90のう
ちいずれか1つを1組の3ビットの切替え信号「S」に
基づいて選択し、AMP2を介して出力するSEL2
と、AMP1からの信号に基づいて電源電圧(+V)ま
たはグラウンドを出力するMOSトランジスタQ1およ
びQ2と、AMP2からの信号に基づいてグラウンドま
たは電源電圧(+V)を出力するMOSトランジスタQ
3およびQ4とを有する。
【0066】ここで、SEL1およびSEL2では、上
述したように、各組の3ビットの切替え信号に与えられ
るコード値(0〜6)に基づいて、そのコード値に対応
する2つの搬送波信号が選択されて入力端子D1および
D2に与えられることになる。ここで、電力増幅器「P
A」では、入力端子D1およびD2に与えられる搬送波
信号の位相差を2θとすると、π−2θの電源電圧±V
を有するパルス電圧波が生成されて出力端子にOut(+)お
よびOut(-)に出力される。
【0067】電力加算部211は、各電力増幅器20
7、208、209、210−1、210−2、210
−3に対応する6個のトランスを有し、各電力増幅器2
07、208、209、210−1、210−2、21
0−3からの2本の出力線が対応するトランスの1次側
に接続され、この1次側に印加される電源電圧を相互誘
導作用により2次側に誘導し、各トランスの2次側を直
列に接続することによって各トランスで誘導した電力
(電圧)を加算するものである。ここで、各電力増幅器
207、208、209、210−1、210−2、2
10−3から出力する電力値にLSBからMSB側へ順
番に、6倍、42倍、294倍、342倍、342倍、
342倍の重みを付けるために、各トランスの巻数比
(1次巻線数/2次巻線数)が、この重み付けに逆比例
するようになされている。
【0068】バンドパスフィルタ212は、入力インピ
ーダンスが搬送波周波数において実数かつ高調波に対し
て高インピーダンスになるタイプのものを用いることに
より、このフィルタの入力電流が正弦波となり、電圧源
出力から搬送波周波数の電力に変換するものである。
【0069】(B−2) 動作の説明 次に、以上のような構成を有する振幅変調回路の動作に
ついて、図6〜図8を参照しながら説明する。
【0070】図6において、アナログ変調入力端子20
1からプログラム音声信号が入力されると、A/Dコン
バータ202の出力には、搬送周波数の変換クロックに
よって標本化された、無信号入力時すなわち入力交流信
号の平均レベルを中心値とする12ビットのバイナリデ
ータに変換されたデータが出力される。
【0071】上記12ビットバイナリデータは、例えば
ROM等による変換テーブルのデータ演算部203によ
って、種々の入力が情報入力部204からの情報と演算
されて「0〜1368」のレベルのバイナリデータに変
換され、ディジタル信号「S 」、「S」、「S
」、「S」、「S14」、「S28」、「S
49」、「S98」、「S196 」、「S
342−1 」、「S342−2」および「S
342−3 」が励振切替部206に切替え信号として
供給される。
【0072】上記励振切替部「SW」、電力増幅器「P
A」およびその相互の接続に関して、その1系統を図7
に示す。
【0073】図7に示すようにブリッジ接続された4個
のMOS−FETのスイッチングにより、電源電圧を搬
送波周波数の矩形波電圧に変換する電力増幅器を構成し
ており、2つの搬送波入力端子「D1」および「D2」
に与える搬送波駆動入力の位相差が2θ(ラジアン)と
すると、図8に示すように、電力増幅器「PA」の出力
端子「Out(+)」と「Out(-)」の間には、供給直流電源
「PS」の電圧を出力振幅とするパルス幅が、1周期2
π(ラジアン)に対して「π−2θ(ラジアン)」の矩
形波出力が得られ、主にMOS−FETのオン抵抗に起
因する小さい内部抵抗を有する矩形波電圧源としての搬
送波周波数の高周波電力を出力する。
【0074】電力増幅器207、208および209は
励振搬送波入力の位相差に対応してそれぞれパルス幅が
πと0を含む7種の出力波形を出力する。一方、電力増
幅器210−1、210−2および210−3はパルス
幅がπと0の2種の出力波形を出力する。ここでも、1
周期が2π(ラジアン)に対応する。
【0075】電力増幅器207、208、209、21
0−1、210−2および210−3の出力は、電力加
算部211でそれぞれ6、42、294、342、34
2および342なる重み付けて直列加算される。
【0076】文献2:『特公昭61−27号』 この電力加算部211と出力端子213との間には、バ
ンドパスフィルタ212が挿入されているが、入力イン
ピーダンスが搬送波周波数において実数かつ高調波に対
して高インピーダンスになるタイプのBPF回路を用い
ることにより、このフィルタの入力電流が正弦波とな
り、電圧源出力から搬送波周波数の電力に変換される。
この時の各電力増幅器の電圧源出力の出力パルス幅と搬
送波周波数の電力への変換電圧との関係については、例
えば、上記文献2に開示されており、下記式3がその関
係式である。
【0077】 式3: e(RL) = (4E/π)sinΔψ e(RL):合成電圧波形の振幅 E :電力増幅器の電源電圧 Δψ :一方の入力搬送波の位相偏移 この一方の入力搬送波の位相偏移「Δψ」とは、逆位相
すなわち±π/2(ラジアン)の2系統の入力搬送波か
ら、それぞれ対称的に位相がシフトする大きさをいう。
【0078】すなわち、各電力増幅器207、208、
209は入力搬送波の位相差にしたがってそれぞれ7値
中の1値を出力し、各電力増幅器210−1、210−
2、210−3は入力の2種の位相差にしたがって2値
中の1値を出力する。
【0079】上記7値とは、電圧または電流の次元で次
の7値である。
【0080】 sin 0゜= 0.00 sin10゜≒ 1.04 / 6 sin20゜≒ 2.05 / 6 sin30゜≒ 3.00 / 6 sin40゜≒ 3.86 / 6 sin60゜≒ 5.20 / 6 sin90゜= 6.00 / 6 上記2値とは、電圧または電流の次元で次の2値であ
る。
【0081】 sin 0゜= 0.00 sin90゜= 1.00 次に、電力増幅器の重み付け加算による振幅変調動作に
ついて説明する。
【0082】上記電力加算部211の電力加算の重み付
けは、LSB側から順に、電力増幅器207、208、
209、および同一重み付けの210−1、210−
2、210−3が配置され、電圧比(なお各電力増幅器
を符号で示す)で、207:208:209:210−
1:210−2:210−3=6:42:294:34
2:342:342となる。
【0083】次に、前記ROM等による変換テーブルの
データ演算部203において、十進数で表記して“0〜
1368”のレベルのデータに変換され、先ずLSB側
から9線出力により7進法で3桁、更に同一重み付け
“342”の桁を3線の組み合わせで出力するように変
換する。すなわち、LSB側から3ビットは“1”、
“2”、“4”の重み付けでかつ“0〜6の”のレベル
を「S」、「S」、「S」によって、その
上3ビットは“7”、“14”、“28”の重み付けで
かつ“0、7、…、42”のレベルを「S」、「S
14」、「S28」によって、更にその上3ビットは
“49”、“98”、“196”の重み付けでかつ
“0、49、…、294”のレベルを「S49」、「S
98」、「S196 」によって、更にまたその上に「S
342−1 」、「S342−2 」、「S
342−3 」によって、それぞれ“0、342”の重
み付けに対応させるように変換される。
【0084】LSB側9ビットについては、3ビット毎
に7進数の各桁を表現し、3ビット単位で桁上げを行う
ので、単位の3ビットが“7”を表現することはない。
【0085】その上の3ビットについては、「S
342−1 」、「S342−2 」および「S
342−3 」の内のすべてが“0”で“0”、一線が
“1”で“342”、二線が“1”で“684”、3線
が“1”で“1026”の重み付けに対応する。「3線
の中の一線が“1”」と「3線の中の二線が“1”」の
どちらも3通りの組み合わせが存在し、第1の実施形態
の場合と同様にその組み合わせモードを自動的に切り替
えてMSBの3電力増幅器の電力分担を均等化させるこ
とができるがこの実施形態では、説明を省略している。
【0086】こうして、切替え信号に対して6個の電力
増幅器出力が重み付け加算されるので、加算後にバンド
パスフィルタ212で正弦化された出力電圧は、前記プ
ログラム音声信号に対応して変換された“0〜136
8”のレベル比例した振幅となり、バンドパスフィルタ
212の出力、すなわち出力端子213には振幅変調さ
れた電力が得られるのである。
【0087】(B−3) 効果の説明 前記電力加算部は、その巻数比が重み付けに対応した結
合度の大きい高周波トランスの二次巻線をすべて直列に
接続して二次巻線電圧を加算するように動作し、各電力
増幅器のピーク電力分担は前記電力加算部の重み付けの
比となることは第1の実施形態の場合と同様である。す
なわち、ピーク電力480W出力時の各電力増幅器の分
担電力は(ピーク電力)×(分解能で正規化された重み
付け)であって、以下のようになる。
【0088】 電力増幅器207 : 480 × 6 ÷ 1368 ≒ 2.105[W] 電力増幅器208 : 480 × 42 ÷ 1368 ≒ 14.737[W] 電力増幅器209 : 480 × 294 ÷ 1368 ≒ 103.158[W] 電力増幅器210−1: 480 × 342 ÷ 1368 ≒ 120.000[W] 電力増幅器210−2: 480 × 342 ÷ 1368 ≒ 120.000[W] 電力増幅器210−3: 480 × 342 ÷ 1368 ≒ 120.000[W] 以上のように、第2の実施形態によれば、電力増幅器の
数が6と従来例と同一でも、従来例の分解能190に比
較して1369と十分な分解能が得られるだけでなく、
ディジタル入力と電力加算によって得られる振幅の直線
性については、7値を実現する実現性のある位相差と合
成電圧の関係が、 0→sin 0゜= 0.00、 1/6→sin10゜≒ 1.04 / 6、 2/6→sin20゜≒ 2.05 / 6、 3/6→sin30゜≒ 3.00 / 6、 4/6→sin40゜≒ 3.86 / 6、 5/6→sin60゜≒ 5.20 / 6、 1→sin90゜= 6.00 / 6 と従来例と比較して理論値に近く、しかも7値を用いる
のはLSB側の3個の電力増幅器のみのため、変換直線
性の理論的な劣化が小さく、わずかな補正で、容易にひ
ずみ率およびスプリアス特性の性能を満足させることが
でき、しかも、重み付けの大きいMSBの電力増幅器3
個が同一重み付けで同一電力分担であるため、ばらつき
を動的にも静的にも非常に小さくすることができるの
で、特に従来問題となった重み付けの大きい電力増幅器
の切替え時に対応する点での、変調波形の不連続による
致命的な波形のキズおよび不要なサイドバンドの発生を
抑えることが第1の実施形態同様に可能となった。
【0089】さらに、従来はMSBの一個の電力増幅器
のみが大きな電力を分担していたが、電力増幅器6個中
MSB側4個がほぼ同一のピーク電力分担のため、すべ
ての電力増幅器を同一規模の電力増幅器で実現しても、
LSB側の電力増幅器素子の定格が過剰となる問題が大
きく改善される。
【0090】さらにまた、3個のMSB側電力増幅器群
210−1、210−2、210−3について、この実
施形態では説明を省略しているが、第1の実施形態同様
に、それぞれ3線中の1線のみが“1”で他の線は
“0”とする変換および3線中の2線のみが“1”で他
の線は“0”とする変換については、3通りのパターン
の変換が可能なため変換モードを自動的に変更すること
により、最も大きい電力を扱うMSB側3個の電力増幅
器の電力分担均等化すなわち熱損失を分散させることが
可能となる。
【0091】(C) 他の実施形態 上記各実施形態では、出力電力のディジタル制御を、図
5および図7に示すようにSEPP型スイッチング回路
2組を4個のMOS−FETにより構成する電力増幅器
の2つの搬送波入力端子「D1」および「D2」に、2
θ(ラジアン)なる位相差を有する搬送波駆動入力信号
の対を与えることにより、図8に示すように、電力増幅
器「PA」の出力端子「Out(+)」と「Out(-)」の間に
は、供給直流電源「PS」の電圧を出力振幅とするパル
ス幅が、1周期2π(ラジアン)に対して「π−2θ
(ラジアン)」のの矩形波出力が得られることから、主
にMOS−FETのオン抵抗に起因する小さい内部抵抗
を有する矩形波電圧源としての搬送波周波数の高周波電
力を出力することで説明したが、図9に示すように、4
個のMOS−FETにより構成されるブリッジ接続の電
力増幅器2系統を同一出力トランスの2次巻線を直列接
続して同一の重み付けで直列加算することによりその加
算出力をディジタル的に制御する方法を用いることもで
きる。もとろん、この方法では上記出力トランスを、電
力加算部を構成するトランスとしても用いることが可能
である。その他、どのような電力増幅器を用いても、ま
た、その供給電圧を制御する方法にどのようなものを用
いても、出力電力をディジタル的に制御できる。
【0092】また、上記各実施形態では、MSB側に重
み付けられた電力を平均的に分担するために、同値の電
力を出力する電力増幅器を設けたものを示したが、必ず
しもMSB側に限定せずに、例えば第1の実施形態の図
1において電力増幅器115の代わりに電力増幅器11
4を2個設ける等、MSB側以外の部分に同値の電力増
幅器を設ける場合であっても良い。また、このような同
値の電力増幅器が複数組あっても良い。
【0093】さらに、上記各実施形態では、A/Dコン
バータと情報入力部を構成要素に示したが、電力を平均
的に分担するために同値の電力増幅部を設けて出力する
とういう機能からは、必ずしも必要な構成要素ではな
く、これらを設けない構成であっても良い。
【0094】さらにまた、第2の実施形態では、同値の
電力を出力する電力増幅器に対して、電力を出力するか
否かの2値制御を行うものを示したが、同値の電力を出
力する電力増幅器に対して、多段階のいずれかの段階の
電力を出力する多値制御を行うものであっても良い。
【0095】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、直流供
給電力を搬送波周波数の高周波電力に変換する複数の電
力変換手段と、入力ディジタル信号に応じて上記電力変
換手段の出力電力を制御する電力制御手段と、上記電力
変換手段の出力を重み付けて合成し、その合成出力に振
幅変調された高周波電力を得る電力合成手段とを備える
振幅変調回路において、上記電力合成手段は、重み付け
を同一に割り当てた複数の上記電力変換手段の出力と、
重み付けを他と異なるように割り当てた残りの上記電力
変換手段の出力とを合成して、その合成出力に振幅変調
された高周波電力を得るので、重み付けの大きいMSB
側の電力変換手段を複数の同一重み付けで分担し、各電
力変換手段のばらつきを動的にも静的にも非常に小さく
することができ、特に従来問題となった重み付けの大き
い電力増幅器の切替時対応する点での、変調波形の不連
続による致命的な波形のキズ及び不要なサイドバンドの
発生を抑えることができ、負荷の変動に対して安定した
変調特性が得られ、特にスプリアスの発生の非常に小さ
い、ディジタル制御により直接高周波電力を制御してお
こなう回路を実現できる。
【0096】また、従来はMSBの1個の電力変換手段
のみが大きな電力を分担していたが、MSBの複数の電
力変換手段が同一の電力分担であるために、また、その
分担ピーク電力が従来ほど偏って大きくないために、す
べての電力変換手段を同一規模の電力変換手段で実現し
ても、LSB側の電力増幅器素子の定格が過剰となる問
題が大きく改善され、電力効率が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の振幅変調回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】従来例の振幅変調回路の構成を示すブロック図
である。
【図3】従来例の電力増幅器の詳細構成を示す図であ
る。
【図4】従来例の電力増幅器の出力波形を示す図であ
る。
【図5】第1の実施形態の励振切替部および電力増幅器
の詳細構成を示す図である。
【図6】第2の実施形態の振幅変調回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】第2の実施形態の励振切替部および電力増幅器
の詳細構成を示す図である。
【図8】第2の実施形態の電力増幅器の入出力波形を示
す図である。
【図9】他の実施形態の電力増幅器の詳細構成を示す図
である。
【符号の説明】
103…データ演算部、105…信号変換部、116−
1、116−2、116−3、116−4、116−
5、116−6および116−7…電力増幅器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生岩 量久 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本放 送協会技術局送信センター内 (72)発明者 山口 竹彦 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本放 送協会技術局送信センター内 (72)発明者 溝上 徹 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本放 送協会技術局送信センター内 (72)発明者 山添 雅彦 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本放 送協会技術局送信センター内 Fターム(参考) 5J002 AA06 AA10 BB11 BB16 BB17 BB29 BB32 DD01 FF02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流供給電力を搬送波周波数の高周波電
    力に変換する複数の電力変換手段と、入力ディジタル信
    号に応じて上記電力変換手段の出力電力を制御する電力
    制御手段と、上記電力変換手段の出力を重み付けて合成
    し、その合成出力に振幅変調された高周波電力を得る電
    力合成手段とを備える振幅変調回路において、 上記電力合成手段は、重み付けを同一に割り当てた複数
    の上記電力変換手段の出力と、重み付けを他と異なるよ
    うに割り当てた残りの上記電力変換手段の出力とを合成
    して、その合成出力に振幅変調された高周波電力を得る
    ことを特徴とする振幅変調回路。
  2. 【請求項2】 上記電力制御手段は、上記電力変換手段
    の一部に対して、電力を出力させるか否かの2値制御を
    行い、残りの上記電力変換手段に対して、多段階のいず
    れかの段階の電力を出力させる多値制御を行うことを特
    徴とする請求項1に記載の振幅変調回路。
  3. 【請求項3】 上記電力制御手段は、上記電力合成手段
    での合成重み付けが同一である複数の上記電力変換手段
    に対して、2値制御を行うことを特徴とする請求項2に
    記載の振幅変調回路。
  4. 【請求項4】 上記電力合成手段での合成重み付けが同
    一である複数の上記電力変換手段に対して、その各電力
    変換手段が出力する電力量が長期的には均等になるよう
    に、その各電力変換手段の出力電力量を切り替える電力
    分担均等化手段を備えることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の振幅変調回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010288238A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Canon Inc 異物除去装置
JP2016220099A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 富士通株式会社 増幅器及び増幅器の制御方法

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JP2010288238A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Canon Inc 異物除去装置
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