JP2000151218A - 高周波回路用伝送線路 - Google Patents
高周波回路用伝送線路Info
- Publication number
- JP2000151218A JP2000151218A JP28529799A JP28529799A JP2000151218A JP 2000151218 A JP2000151218 A JP 2000151218A JP 28529799 A JP28529799 A JP 28529799A JP 28529799 A JP28529799 A JP 28529799A JP 2000151218 A JP2000151218 A JP 2000151218A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission line
- coplanar
- strip
- mode
- characteristic impedance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P3/00—Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
- H01P3/02—Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
- H01P3/026—Coplanar striplines [CPS]
Landscapes
- Waveguides (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】所望の奇モードに対する特性インピーダンスを
低くし、不要な偶モードに対する特性インピーダンスを
高くした高周波回路用伝送線路を提供する。 【解決手段】本発明の一実施例では、誘電体基板の片側
面上に2枚のコプレーナ・ストリップ18を設け、また
その裏面には、その長手方向がコプレーナ・ストリップ
の長手方向に対して垂直になるように配向された複数の
短い導電性セグメント30を、ある一定間隔を置いて設
けている。これにより、2枚のコプレーナ・ストリップ
間の静電容量が増大し、それだけ有効特性インピーダン
スを低減させることができる。さらに、複数の導電性セ
グメント間の間隙によって、伝送線路上の偶モード信号
の伝播が妨げられる。
低くし、不要な偶モードに対する特性インピーダンスを
高くした高周波回路用伝送線路を提供する。 【解決手段】本発明の一実施例では、誘電体基板の片側
面上に2枚のコプレーナ・ストリップ18を設け、また
その裏面には、その長手方向がコプレーナ・ストリップ
の長手方向に対して垂直になるように配向された複数の
短い導電性セグメント30を、ある一定間隔を置いて設
けている。これにより、2枚のコプレーナ・ストリップ
間の静電容量が増大し、それだけ有効特性インピーダン
スを低減させることができる。さらに、複数の導電性セ
グメント間の間隙によって、伝送線路上の偶モード信号
の伝播が妨げられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伝送線路に関するもので
あり、より詳細には、平衡モードを伝送する改良型伝送
線路に関するものである。
あり、より詳細には、平衡モードを伝送する改良型伝送
線路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】伝送線路は、電気エネルギーを1点から
別の点へ伝送する単一導体または導体群である。従っ
て、伝送線路は、基本的には1つの場所から別の場所に
至る連続経路を形成する有形の境界線システムであり、
この経路に沿って電磁エネルギーの伝送を導くことがで
きる。伝送線路は、信号を回路内の1つの場所から別の
場所へ、或いは多くの場合アンテナへ伝送するために回
路内で使用される。無線周波数(RF)向け用途におい
ては、伝送線路は、送信機からアンテナまたは結合装置
までRFエネルギーを伝送する、正確に寸法決めされた
導体または導体対である。伝送線路は、送信機からの信
号を通過させる一方、電力損失を最小に維持するように
して送信機出力を処理することができるものでなければ
ならない。送信機システムでは、インピーダンスの関係
が、伝送特性を画定する中心的役割を果たす。伝送線路
の一般的原理に従えば、負荷および信号源が、伝送線路
の特性インピーダンスと等しいインピーダンスを有して
いなければならない。この場合、その線路は「整合」が
とれていることになる。
別の点へ伝送する単一導体または導体群である。従っ
て、伝送線路は、基本的には1つの場所から別の場所に
至る連続経路を形成する有形の境界線システムであり、
この経路に沿って電磁エネルギーの伝送を導くことがで
きる。伝送線路は、信号を回路内の1つの場所から別の
場所へ、或いは多くの場合アンテナへ伝送するために回
路内で使用される。無線周波数(RF)向け用途におい
ては、伝送線路は、送信機からアンテナまたは結合装置
までRFエネルギーを伝送する、正確に寸法決めされた
導体または導体対である。伝送線路は、送信機からの信
号を通過させる一方、電力損失を最小に維持するように
して送信機出力を処理することができるものでなければ
ならない。送信機システムでは、インピーダンスの関係
が、伝送特性を画定する中心的役割を果たす。伝送線路
の一般的原理に従えば、負荷および信号源が、伝送線路
の特性インピーダンスと等しいインピーダンスを有して
いなければならない。この場合、その線路は「整合」が
とれていることになる。
【0003】伝送線路の特性インピーダンスは、次式で
与えられることが周知である。
与えられることが周知である。
【数1】
【0004】式(1)において、Lは、伝送線路単位メ
ートル当たりのインダクタンスであり、Cは、伝送線路
単位メートル当たりの静電容量である。伝送線路は、特
性インピーダンスZoを有しており、このことは、その
線路に沿って移動する波動の電圧対電流比がZoに等し
いことを意味する。周期的に容量性負荷がかかる線路の
有効特性インピーダンスは、次式のようになることが分
かっている。
ートル当たりのインダクタンスであり、Cは、伝送線路
単位メートル当たりの静電容量である。伝送線路は、特
性インピーダンスZoを有しており、このことは、その
線路に沿って移動する波動の電圧対電流比がZoに等し
いことを意味する。周期的に容量性負荷がかかる線路の
有効特性インピーダンスは、次式のようになることが分
かっている。
【0005】
【数2】 式(2)中のCoは、周期的な集中容量の値であり、d
は、これら容量の間の距離である。
は、これら容量の間の距離である。
【0006】同一平面に配置された2つの導体ストリッ
プから成る伝送線路(通常、コプレーナ・ストリップ
(coplanar strips)またはCPSと称される)が周知
であり、マイクロ波部品内において使用されている。コ
プレーナ・ストリップ伝送線路は、差動モード(図2に
おいて図示)を伝送するため使用されてきた。電気力線
は、一方の導体ストリップから出て、他方の導体ストリ
ップで終端する。
プから成る伝送線路(通常、コプレーナ・ストリップ
(coplanar strips)またはCPSと称される)が周知
であり、マイクロ波部品内において使用されている。コ
プレーナ・ストリップ伝送線路は、差動モード(図2に
おいて図示)を伝送するため使用されてきた。電気力線
は、一方の導体ストリップから出て、他方の導体ストリ
ップで終端する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特性インピーダンス
は、所望の伝播方向で低くなることが望ましい場合が多
々ある。コプレーナ・ストリップを使用する場合におい
てこの条件を実現するには、ストリップを極めて幅広
に、かつ、ストリップ間の間隙を極めて狭くする必要が
ある。その上、この幅には、伝播する電気の波長に比べ
て狭くしなければならないという機能的制限がある。狭
い間隙は製作困難であり、また、間隙が狭いと、間隙周
りの導電性ストリップの小さな領域内に多量の電流が押
し寄せることによって、伝送線路の抵抗損失が増大す
る。また、許容公差変数を大きくせずに小さな間隙を精
密に製作することも困難である。
は、所望の伝播方向で低くなることが望ましい場合が多
々ある。コプレーナ・ストリップを使用する場合におい
てこの条件を実現するには、ストリップを極めて幅広
に、かつ、ストリップ間の間隙を極めて狭くする必要が
ある。その上、この幅には、伝播する電気の波長に比べ
て狭くしなければならないという機能的制限がある。狭
い間隙は製作困難であり、また、間隙が狭いと、間隙周
りの導電性ストリップの小さな領域内に多量の電流が押
し寄せることによって、伝送線路の抵抗損失が増大す
る。また、許容公差変数を大きくせずに小さな間隙を精
密に製作することも困難である。
【0008】幅広のコプレーナ・ストリップは、導電性
ハウジング内に装着される状況でも問題を引き起こす。
ハウジング内への装着は一般に、電気的絶縁性を向上さ
せる理由で、および構造上の理由で行なわれる。ハウジ
ング内では、伝送線路が不要な「偶」モードを伝送する
ことがある。この不要な「偶」モードは、図3で示すよ
うに、導電性ストリップで開始し、他方の導電性ストリ
ップではなくハウジング内壁で終端するような電界によ
って特徴付けられる。必要であるのは、製造を複雑化せ
ずに、所望の伝播モードに対し低特性インピーダンスを
呈し、かつ、不要モードに対し高インピーダンスを呈す
伝送線路である。
ハウジング内に装着される状況でも問題を引き起こす。
ハウジング内への装着は一般に、電気的絶縁性を向上さ
せる理由で、および構造上の理由で行なわれる。ハウジ
ング内では、伝送線路が不要な「偶」モードを伝送する
ことがある。この不要な「偶」モードは、図3で示すよ
うに、導電性ストリップで開始し、他方の導電性ストリ
ップではなくハウジング内壁で終端するような電界によ
って特徴付けられる。必要であるのは、製造を複雑化せ
ずに、所望の伝播モードに対し低特性インピーダンスを
呈し、かつ、不要モードに対し高インピーダンスを呈す
伝送線路である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、所望のモー
ドに対し低特性インピーダンスを呈し、不要なモードに
対し高インピーダンスを呈する伝送線路を提供する。本
発明による伝送線路は、誘電体基板の片側面上に2つの
コプレーナ・ストリップを、他方片側面上には、その長
手方向がコプレーナ・ストリップの長手方向に対し垂直
になるように配置された複数の短い導電性セグメントを
設えている。これにより本発明による伝送線路は、2枚
のコプレーナ・ストリップ間の静電容量を増大させ、そ
れに応じて有効特性インピーダンスを低減させるように
動作することが可能となる。
ドに対し低特性インピーダンスを呈し、不要なモードに
対し高インピーダンスを呈する伝送線路を提供する。本
発明による伝送線路は、誘電体基板の片側面上に2つの
コプレーナ・ストリップを、他方片側面上には、その長
手方向がコプレーナ・ストリップの長手方向に対し垂直
になるように配置された複数の短い導電性セグメントを
設えている。これにより本発明による伝送線路は、2枚
のコプレーナ・ストリップ間の静電容量を増大させ、そ
れに応じて有効特性インピーダンスを低減させるように
動作することが可能となる。
【0010】
【実施例】本発明による伝送線路には、所望の伝播モー
ドに対する低特性インピーダンスと、不要モードに対す
る高インピーダンスが備わっている。本発明による伝送
線路の構造は、図1A乃至図1Eで包括的に示してあ
る。図1A、図1Cは本発明による伝送線路の上面側斜
視図及び上面図であり、図1B、図1Dは底面側斜視図
及び底面図である。図1Eは、図1Aの矢印方向から見
た同構造体の端面図である。図1Aから分かるように、
誘電体基板16の第1面15(以降、便宜上これを上面
と称するが、この呼称に限定されるわけではない)があ
り、同第1面上に2枚の電気伝導性コプレーナ・ストリ
ップ18があり、各ストリップは幅wを有しており、か
つ、両ストリップが距離dだけ離間されており、更に誘
電体基板は所定の基板長さ9および基板幅10を有す
る。図1Bには、複数の導電性セグメント30を備えた
誘電体基板の第2面20(以降、便宜上これを底面と称
するが、この呼称に限定されるわけではない)が示され
ている。導電性セグメント30は、セグメント幅11が
狭く、誘電体基板の幅に比べてセグメント長さ12が短
い。セグメントは、所定の間隙gをおいて周期的に配置
されており、その長手方向は、誘電体基板の上面にある
コプレーナ・ストリップ18の長手方向に対して垂直で
ある。導電性セグメント30は、2つのコプレーナ・ス
トリップ18の間の静電容量を増大させ、それに応じて
有効特性インピーダンスを低減するように作用する。図
1Eは、誘電体基板16の所定厚さ13を示している。
当業者であれば、これらの所定寸法に選択される値が、
その伝送線路がどのような用途で使用されるかに依存す
ることを理解するであろう。更に、当業者であれば、所
与の用途に向けた適切な寸法を決定するために、一般的
に知られている原理を適用することができるであろう。
ドに対する低特性インピーダンスと、不要モードに対す
る高インピーダンスが備わっている。本発明による伝送
線路の構造は、図1A乃至図1Eで包括的に示してあ
る。図1A、図1Cは本発明による伝送線路の上面側斜
視図及び上面図であり、図1B、図1Dは底面側斜視図
及び底面図である。図1Eは、図1Aの矢印方向から見
た同構造体の端面図である。図1Aから分かるように、
誘電体基板16の第1面15(以降、便宜上これを上面
と称するが、この呼称に限定されるわけではない)があ
り、同第1面上に2枚の電気伝導性コプレーナ・ストリ
ップ18があり、各ストリップは幅wを有しており、か
つ、両ストリップが距離dだけ離間されており、更に誘
電体基板は所定の基板長さ9および基板幅10を有す
る。図1Bには、複数の導電性セグメント30を備えた
誘電体基板の第2面20(以降、便宜上これを底面と称
するが、この呼称に限定されるわけではない)が示され
ている。導電性セグメント30は、セグメント幅11が
狭く、誘電体基板の幅に比べてセグメント長さ12が短
い。セグメントは、所定の間隙gをおいて周期的に配置
されており、その長手方向は、誘電体基板の上面にある
コプレーナ・ストリップ18の長手方向に対して垂直で
ある。導電性セグメント30は、2つのコプレーナ・ス
トリップ18の間の静電容量を増大させ、それに応じて
有効特性インピーダンスを低減するように作用する。図
1Eは、誘電体基板16の所定厚さ13を示している。
当業者であれば、これらの所定寸法に選択される値が、
その伝送線路がどのような用途で使用されるかに依存す
ることを理解するであろう。更に、当業者であれば、所
与の用途に向けた適切な寸法を決定するために、一般的
に知られている原理を適用することができるであろう。
【0011】伝送線路の特性インピーダンスがZ0=
(L/C)であることは周知である。この式中、Lは、
伝送線路の単位メートル当たりのインダクタンスであ
り、Cは同伝送線路の単位メートル当たりの静電容量で
ある。周期的容量性負荷のかかった線路の有効特性イン
ピーダンスは、次式で示される。
(L/C)であることは周知である。この式中、Lは、
伝送線路の単位メートル当たりのインダクタンスであ
り、Cは同伝送線路の単位メートル当たりの静電容量で
ある。周期的容量性負荷のかかった線路の有効特性イン
ピーダンスは、次式で示される。
【0012】
【数3】 式中、C0は、周期的な集中容量の値であり、dは、こ
れら集中容量の間の距離である。2つの導体からなるコ
プレーナ・ストリップ伝送線路(通常、CPS伝送線路
と称される)は、差動モードを伝送するために使用され
る(図2に図示)。電気力線40は、一方の導電性スト
リップで開始し、他方ストリップで終端する。なお、図
3には、ハウジング50内の誘電体基板16上にあるコ
プレーナ・ストリップ伝送線路に沿って存在する不要な
伝播60が図示されている。
れら集中容量の間の距離である。2つの導体からなるコ
プレーナ・ストリップ伝送線路(通常、CPS伝送線路
と称される)は、差動モードを伝送するために使用され
る(図2に図示)。電気力線40は、一方の導電性スト
リップで開始し、他方ストリップで終端する。なお、図
3には、ハウジング50内の誘電体基板16上にあるコ
プレーナ・ストリップ伝送線路に沿って存在する不要な
伝播60が図示されている。
【0013】図4には、伝送線路において所望される伝
播モードの電界40、45、70が示されている。導電
性セグメント間の間隙によって、導電性ストリップ18
に平行な方向に電流が流れないようになっており、その
結果、偶モード信号の伝播が防止される。
播モードの電界40、45、70が示されている。導電
性セグメント間の間隙によって、導電性ストリップ18
に平行な方向に電流が流れないようになっており、その
結果、偶モード信号の伝播が防止される。
【0014】しかし、この伝送線路を図5に示すように
導電性ハウジング55内に実装した場合、偶モード、つ
まり非平衡モードは伝送される。偶モードは、コプレー
ナ・ストリップを伴う場合と同様に、コプレーナ導電性
ストリップで開始し、ハウジング内壁で終端する電界8
0により特徴付けられる。この電界に対応する磁界90
は、導電性ストリップを包囲しており、外方へ広がり導
電性ハウジング55に及んでいる。
導電性ハウジング55内に実装した場合、偶モード、つ
まり非平衡モードは伝送される。偶モードは、コプレー
ナ・ストリップを伴う場合と同様に、コプレーナ導電性
ストリップで開始し、ハウジング内壁で終端する電界8
0により特徴付けられる。この電界に対応する磁界90
は、導電性ストリップを包囲しており、外方へ広がり導
電性ハウジング55に及んでいる。
【0015】幸運にも、図6で表したように、不要な偶
モードを分散させてこれを除去することが可能である。
偶モードを除去するため、電気的および/または磁気的
損失を生ずる部材100が、伝送線路の周囲に配置され
る。所望の奇伝播モードは、この物質を配した領域に極
めて小さな電磁界を形成するが、比較的、電磁気的損失
を生ずる物質100の存在に影響されることはない。本
明細書に開示した実施例に変更を加えて実施することが
できることは当業者にとっては明白であり、本明細書に
記述した発明の原理を使用する実施態様の全ては、以下
に記述する特許請求の範囲に包含される。
モードを分散させてこれを除去することが可能である。
偶モードを除去するため、電気的および/または磁気的
損失を生ずる部材100が、伝送線路の周囲に配置され
る。所望の奇伝播モードは、この物質を配した領域に極
めて小さな電磁界を形成するが、比較的、電磁気的損失
を生ずる物質100の存在に影響されることはない。本
明細書に開示した実施例に変更を加えて実施することが
できることは当業者にとっては明白であり、本明細書に
記述した発明の原理を使用する実施態様の全ては、以下
に記述する特許請求の範囲に包含される。
【0016】〔実施態様〕なお、本発明の実施態様の例
を以下に示す。
を以下に示す。
【0017】〔実施態様1〕所望の奇伝播モード信号を
伝送する平衡モード伝送線路であって、上面および底面
を有する誘電体基板と、それぞれが幅(w)を有してお
り、前記誘電体基板の前記上面上に位置した、差動モー
ド信号を伝送する少なくとも2枚の電気伝導性コプレー
ナ・ストリップであって、前記少なくとも2枚のコプレ
ーナ・ストリップ間に間隙(d)を有するコプレーナ・
ストリップと、前記誘電体基板の前記底面上に位置して
おり、その長手方向が前記コプレーナ・ストリップの長
手方向に対し垂直になるように配向された、複数の周期
的に配置された導電性セグメントであって、前記複数の
導電性セグメント間に、前記伝送線路上の偶モード信号
の伝播を防ぐように機能する個々の間隙(g)を有して
おり、更に、前記偶モード信号伝播の防止に応じて、所
望の奇伝播モード信号に対する有効特性インピーダンス
の低減を引き起こすように機能する複数の導電性セグメ
ントとを設けて成る伝送線路。
伝送する平衡モード伝送線路であって、上面および底面
を有する誘電体基板と、それぞれが幅(w)を有してお
り、前記誘電体基板の前記上面上に位置した、差動モー
ド信号を伝送する少なくとも2枚の電気伝導性コプレー
ナ・ストリップであって、前記少なくとも2枚のコプレ
ーナ・ストリップ間に間隙(d)を有するコプレーナ・
ストリップと、前記誘電体基板の前記底面上に位置して
おり、その長手方向が前記コプレーナ・ストリップの長
手方向に対し垂直になるように配向された、複数の周期
的に配置された導電性セグメントであって、前記複数の
導電性セグメント間に、前記伝送線路上の偶モード信号
の伝播を防ぐように機能する個々の間隙(g)を有して
おり、更に、前記偶モード信号伝播の防止に応じて、所
望の奇伝播モード信号に対する有効特性インピーダンス
の低減を引き起こすように機能する複数の導電性セグメ
ントとを設けて成る伝送線路。
【0018】〔実施態様2〕前記導電性セグメントが、
前記伝送線路上の前記偶モード信号伝播を妨害するため
に、前記導電性コプレーナ・ストリップの長手方向に平
行な方向の電流の流れを妨害するように機能することを
特徴とする実施態様1に記載の伝送線路。
前記伝送線路上の前記偶モード信号伝播を妨害するため
に、前記導電性コプレーナ・ストリップの長手方向に平
行な方向の電流の流れを妨害するように機能することを
特徴とする実施態様1に記載の伝送線路。
【0019】〔実施態様3〕前記偶モード信号伝播の妨
害に応じて前記所望の奇伝播モード信号に対する有効特
性インピーダンスの低減を引き起こすように、前記導電
性セグメントによって2枚の前記コプレーナ・ストリッ
プ間の静電容量を増加させていることを特徴とする実施
態様2に記載の伝送線路。
害に応じて前記所望の奇伝播モード信号に対する有効特
性インピーダンスの低減を引き起こすように、前記導電
性セグメントによって2枚の前記コプレーナ・ストリッ
プ間の静電容量を増加させていることを特徴とする実施
態様2に記載の伝送線路。
【0020】〔実施態様4〕前記伝送線路を収容する導
電性ハウジングをさらに設けたことを特徴とする実施態
様1乃至実施態様3のいずれか一項に記載の伝送線路。
電性ハウジングをさらに設けたことを特徴とする実施態
様1乃至実施態様3のいずれか一項に記載の伝送線路。
【0021】〔実施態様5〕前記偶モード信号を減衰さ
せる電磁気的損失を生ずる部材が前記伝送線路の周囲に
さらに設けたことを特徴とする実施態様4に記載の伝送
線路。
せる電磁気的損失を生ずる部材が前記伝送線路の周囲に
さらに設けたことを特徴とする実施態様4に記載の伝送
線路。
【0022】〔実施態様6〕所望の奇モード伝播モード
信号を伝送する平衡モード伝送線路パッケージであっ
て、上面および底面を有する誘電体基板と、個々に幅
(w)を有しており、前記誘電体基板の前記上面上に位
置した、差動モード信号を伝送する少なくとも2枚の電
気伝導性コプレーナ・ストリップであって、前記少なく
とも2枚のコプレーナ・ストリップ間に間隙(d)を有
する前記コプレーナ・ストリップと、前記誘電体基板の
前記底面に位置しており、前記伝送線路上の偶モード信
号伝播を防止するために、その長手方向が前記コプレー
ナ・ストリップの長手方向に対して垂直になるように配
向して設けられた比較的短い複数の導電性セグメントで
あって、更に、前記偶モード信号伝播の妨害に応じて、
所望の奇伝播モード信号に対する有効特性インピーダン
スの低減を引き起こすように、前記コプレーナ・ストリ
ップ間の静電容量を増加させるように機能する導電性セ
グメントと前記伝送線路を収容する導電性ハウジングと
を設けて成る伝送線路パッケージ。
信号を伝送する平衡モード伝送線路パッケージであっ
て、上面および底面を有する誘電体基板と、個々に幅
(w)を有しており、前記誘電体基板の前記上面上に位
置した、差動モード信号を伝送する少なくとも2枚の電
気伝導性コプレーナ・ストリップであって、前記少なく
とも2枚のコプレーナ・ストリップ間に間隙(d)を有
する前記コプレーナ・ストリップと、前記誘電体基板の
前記底面に位置しており、前記伝送線路上の偶モード信
号伝播を防止するために、その長手方向が前記コプレー
ナ・ストリップの長手方向に対して垂直になるように配
向して設けられた比較的短い複数の導電性セグメントで
あって、更に、前記偶モード信号伝播の妨害に応じて、
所望の奇伝播モード信号に対する有効特性インピーダン
スの低減を引き起こすように、前記コプレーナ・ストリ
ップ間の静電容量を増加させるように機能する導電性セ
グメントと前記伝送線路を収容する導電性ハウジングと
を設けて成る伝送線路パッケージ。
【0023】〔実施態様7〕前記伝送線路の周囲に配置
されており、前記偶モード信号を減衰する電磁気的損失
を生ずる部材をさらに設けたことを特徴とする実施態様
6に記載の伝送線路パッケージ。
されており、前記偶モード信号を減衰する電磁気的損失
を生ずる部材をさらに設けたことを特徴とする実施態様
6に記載の伝送線路パッケージ。
【図1A】本発明の好適な実施態様を示す上面側斜視図
である。
である。
【図1B】本発明の好適な実施態様を示す底面側斜視図
である。
である。
【図1C】本発明の好適な実施態様を示す上面図であ
る。
る。
【図1D】本発明の好適な実施態様を示す底面図であ
る。
る。
【図1E】本発明の好適な実施態様の端面を示す図であ
る。
る。
【図2】コプレーナ・ストリップ伝送線路上の平衡(奇
モード)電界を示す図である。
モード)電界を示す図である。
【図3】コプレーナ・ストリップ伝送線路上の非平衡
(偶モード)電界を示す図である。
(偶モード)電界を示す図である。
【図4】線路構造を有するコプレーナ・ストリップ上の
平衡(奇モード)電界を示す図である。
平衡(奇モード)電界を示す図である。
【図5】線路構造を有するコプレーナ・ストリップ上の
非平衡(偶モード)電界を示す図である。
非平衡(偶モード)電界を示す図である。
【図6】偶モード除去部材を備えた実施例を示す図であ
る。
る。
15:第1面(上面) 16:誘電体基板 18:コプレーナ・ストリップ 20:第2面(底面) 50:導電性ハウジング 55:導電性ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 399117121 395 Page Mill Road P alo Alto,California U.S.A.
Claims (1)
- 【請求項1】所望の奇伝播モード信号を伝送する平衡モ
ード伝送線路であって、 上面および底面を有する誘電体基板と、 それぞれが幅を有しており、前記誘電体基板の前記上面
上に位置した、差動モード信号を伝送する少なくとも2
枚の電気伝導性コプレーナ・ストリップであって、前記
少なくとも2枚のコプレーナ・ストリップ間に間隙を有
するコプレーナ・ストリップと、 前記誘電体基板の前記底面上に位置しており、その長手
方向が前記コプレーナ・ストリップの長手方向に対し垂
直になるように配向された、複数の周期的に配置された
導電性セグメントであって、前記複数の導電性セグメン
ト間に、前記伝送線路上の偶モード信号の伝播を防ぐよ
うに機能する個々の間隙を有しており、更に、前記偶モ
ード信号伝播の防止に応じて、所望の奇伝播モード信号
に対する有効特性インピーダンスの低減を引き起こすよ
うに機能する複数の導電性セグメントとを設けて成る伝
送線路。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US182,837 | 1980-08-29 | ||
US18283798A | 1998-10-29 | 1998-10-29 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000151218A true JP2000151218A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=22670255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28529799A Pending JP2000151218A (ja) | 1998-10-29 | 1999-10-06 | 高周波回路用伝送線路 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000151218A (ja) |
GB (1) | GB2345583B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007000933A1 (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 差動伝送線路 |
KR100857469B1 (ko) * | 2006-12-06 | 2008-09-08 | 한국전자통신연구원 | 밀리미터파 대역 전송특성을 향상시키기 위한 변환기가구비된 초고주파 모듈 |
US7548143B2 (en) | 2006-12-06 | 2009-06-16 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Microwave module having converter for improving transmission characteristics |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1376747A3 (en) * | 2002-06-28 | 2005-07-20 | Texas Instruments Incorporated | Common mode rejection in differential pairs using slotted ground planes |
US7307492B2 (en) * | 2002-11-27 | 2007-12-11 | Intel Corporation | Design, layout and method of manufacture for a circuit that taps a differential signal |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5539360A (en) * | 1994-03-11 | 1996-07-23 | Motorola, Inc. | Differential transmission line including a conductor having breaks therein |
-
1999
- 1999-10-06 JP JP28529799A patent/JP2000151218A/ja active Pending
- 1999-10-25 GB GB9925203A patent/GB2345583B/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007000933A1 (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 差動伝送線路 |
WO2007000934A1 (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 差動伝送線路 |
US7301418B2 (en) | 2005-06-28 | 2007-11-27 | Matshushita Electric Industrial Co., Ltd. | Differential transmission line having curved differential conductors and ground plane slots |
US7429902B2 (en) | 2005-06-28 | 2008-09-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Differential transmission line having a curved region with selected radius of curvature |
US7495523B2 (en) | 2005-06-28 | 2009-02-24 | Panasonic Corporation | Differential transmission line having curved section with reduced line width |
KR100857469B1 (ko) * | 2006-12-06 | 2008-09-08 | 한국전자통신연구원 | 밀리미터파 대역 전송특성을 향상시키기 위한 변환기가구비된 초고주파 모듈 |
US7548143B2 (en) | 2006-12-06 | 2009-06-16 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Microwave module having converter for improving transmission characteristics |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB9925203D0 (en) | 1999-12-22 |
GB2345583B (en) | 2003-07-09 |
GB2345583A (en) | 2000-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7336142B2 (en) | High frequency component | |
CN1151589C (zh) | 电介质天线以及无线电设备 | |
EP1831954B1 (en) | Bandpass filter | |
KR960704369A (ko) | 고주파 전자계 결합형 박막 적층 전극 | |
JPH10200311A (ja) | 裏面接地導体付きコプレーナウエーブガイド線路 | |
US4542358A (en) | Device protecting a coaxial cable against high-powered, low-frequency spurious pulses | |
US3496492A (en) | Microwave strip-in-trough line | |
US4873501A (en) | Internal transmission line filter element | |
US20040246071A1 (en) | Radio-frequency filter, in particular in the form of a duplex filter | |
US7002433B2 (en) | Microwave coupler | |
JP4565146B2 (ja) | マルチバンド超広帯域バンドパスフィルタ | |
JP2000151218A (ja) | 高周波回路用伝送線路 | |
US6438395B1 (en) | High frequency low loss electrode with main and sub conductors | |
US20220285809A1 (en) | Dielectric waveguide resonator and dielectric waveguide filter | |
US6023206A (en) | Slot line band pass filter | |
CN114051313A (zh) | 一种降低印刷电路板中平行微带线电磁干扰的结构 | |
WO1983002687A1 (en) | Low impedance coplanar microwave transmission line | |
KR100896969B1 (ko) | Ku 대역 서스펜디드 헤어핀 대역통과 여파기 | |
US5239517A (en) | Saw transducer with coplanar waveguide transition | |
US5258730A (en) | Microstrip transmission line substrate to substrate transition | |
US6885264B1 (en) | Meandered-line bandpass filter | |
US6535078B1 (en) | Dielectric filter, dielectric duplexer, and communication system | |
JP2000174515A (ja) | コプレーナウェーブガイド−導波管変換装置 | |
JP2961896B2 (ja) | 伝送線路 | |
EP1357632B1 (en) | Method to suppress disturbances in multilayer-multiconductor microstrip |