JP2000149910A - リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池

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JP2000149910A JP10313266A JP31326698A JP2000149910A JP 2000149910 A JP2000149910 A JP 2000149910A JP 10313266 A JP10313266 A JP 10313266A JP 31326698 A JP31326698 A JP 31326698A JP 2000149910 A JP2000149910 A JP 2000149910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極板からの集電を行うタブの抵抗を小さく
すると共に、各タブの抵抗のばらつきを極めて小さくし
た、特に電気自動車のモータ駆動用電源等として好適に
用いられるリチウム二次電池を提供する。 【解決手段】 集電用タブ5が取り付けられた正極板と
負極板とをセパレータを介して巻芯6外周に捲回してな
る内部電極体1に電解液を含浸してなるリチウム二次電
池である。1個の内部端子74には複数のタブ5を1箇
所に纏めて接続する集合接続部41が1箇所設けられて
おり、集合接続部41を巻芯6の外周から内部電極体1
の外周に至る領域を巻芯6の軸方向に外延した範囲に位
置させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、電極板からの集
電を行うタブの抵抗を小さくすると共に、各タブの抵抗
のばらつきを極めて小さくした、特に電気自動車のモー
タ駆動用電源等として好適に用いられるリチウム二次電
池に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、リチウム二次電池は、携帯電
話、VTR、ノート型コンピュータ等の携帯型電子機器
の電源用電池として、広く用いられるようになってきて
いる。また、リチウム二次電池はエネルギー密度が大き
いことから、前記携帯型電子機器のみならず、最近の環
境問題を背景に、低公害車として積極的に一般への普及
が図られている電気自動車(EV)あるいはハイブリッ
ド電気自動車(HEV)のモータ駆動電源としても注目
を集めている。
【0003】 代表的なEV用電池としては、図5に示
すような、集電用タブ(以下、「タブ」という。)5が
取り付けられた正極板2と負極板3とを互いに接触しな
いようにセパレータ4を介して、巻芯6の外周に捲回し
た捲回型内部電極体1に、有機電解液を含浸させたもの
を、電池ケースに収容した構造を有する電池が挙げられ
る。なお、上述した正極板2と負極板3を小面積に切断
して複数枚用意し、これらをセパレータ4を介して交互
に積層した積層型内部電極体を用いた電池も提案されて
いる。
【0004】 タブ5は、直接に電池の外部端子、すな
わち電池から外部に電流を取り出すための電極端子に直
接に接続されるか、あるいは内部端子、すなわち中間的
に電池内部においてタブ5を集合接続する端子に接続さ
れる。タブ5を内部端子に接続した場合には、内部端子
を外部端子に導通させることで、タブ5と外部端子との
間に電流路を形成する必要がある。
【0005】 さて、このタブ5と外部端子との導通の
方法として、例えば、特開平9−92338号公報に
は、図6に示すように、リード(「タブ」と同義。)1
1に撓みを持たせて、電極端子20と押さえ金具33と
の間に挟みこみ、レーザでリード11と電極端子20と
を溶接してなるリチウム二次電池10が開示されてい
る。なお、このリチウム二次電池10においては、電極
端子20はナット12を用いてキャップ(天板)13に
取り付けられ、キャップ13には、めくら栓14によっ
て封止される電解液注入口32や放圧弁19が設けられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、この
特開平9−92338号公報に開示された発明において
は、リード11は電極端子20外周の任意の位置におい
て押さえ治具33によって挟み込まれるために、必然的
に、内部電極体35の内周側に配設されるリード11は
長くなり、反対に外周側に配設されるリード11は短く
なる。この場合、各リード11の抵抗にばらつきが生じ
るので、大電流を頻繁に流すEV用電池として用いる
と、流れる電流量が各リード11で異なるために電池反
応の均一性が保てなくなるといった問題を生ずるおそれ
がある。また、リード11は電極端子20の外周の任意
の位置でレーザ溶接により取り付けられることや、図6
に見られるように、電池端部の構造が複雑で部品点数が
多いことから、電池の組立作業性は必ずしもよいもので
はないと考えられる。
【0007】 更に、特開平9−92338号公報に
は、電池10は、両端が図6に示した構造を有してお
り、電解液の充填は、一端の電解液注入口32から脱気
を行って電池10内部を減圧した状態において、他端の
電解液注入口32から電解液を注入する手段が取られ、
この作業を数回繰り返すことで行われる旨、記載されて
いる。しかし、このような作業を数回行うことは製造工
程上不利であり、しかも、最終的に封止する電解液注入
口32を両端に設けることは、電解液の漏洩や気密性の
低下を招きやすい点で不利である。
【0008】 なお、特開平9−92338号公報に開
示された発明は、EV用電池として用いた場合のような
振動下での使用によるリード11の損傷を防止すること
を目的としており、そのためにリード11に撓みを持た
せることを提案しているものであって、レーザ溶接によ
り広い面積でリード11を電極端子20に溶接すること
による内部抵抗の低減には触れられているが、各リード
11間の抵抗のばらつきの低減については何ら言及され
ていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明は、このような
従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、タブ自体の抵抗の低減とその抵抗の
ばらつきを極めて小さくすることによって、電池反応の
均一性と耐久性を向上させたリチウム二次電池を提供す
ることにある。すなわち、本発明によれば、集電用タブ
が取り付けられた正極板と負極板とをセパレータを介し
て巻芯外周に捲回してなる内部電極体に電解液を含浸し
てなるリチウム二次電池であって、1個の内部端子に、
複数の当該タブを1箇所に纏めて接続する集合接続部が
1箇所設けられ、かつ、当該集合接続部が当該巻芯の外
周から当該内部電極体の外周に至る領域を当該巻芯の軸
方向に外延した範囲に位置していることを特徴とするリ
チウム二次電池、が提供される。
【0010】 ここで、本発明のリチウム二次電池にお
いては、巻芯の外周から内部電極体の外周に至る径方向
の直線上にほぼ位置するように設けられた複数のタブ
が、1個の内部端子に集合接続されている構造が好適に
採用される。つまり、タブが並んだ半径1直線当たり内
部端子1個が設けられる。また、内部端子を電池端部を
封止する部材に配設すると、電池構造が簡単となると共
に、電池の組立作業が容易となり、好ましい。更に、内
部端子の配設数には制限はなく、正極と負極のそれぞれ
について、複数ほど設けてもよい。但し、前述したよう
に、タブが並んだ半径1直線当たりに1個の内部端子が
設けられることから、実質的には、正負各極について1
〜4個程度の内部端子の配設に止めることが、電池の組
立作業上好ましい。
【0011】 さて、本発明のリチウム二次電池におい
ては、更に、内部端子の集合接続部は、巻芯の外周から
内部電極体の外周までの径方向中央の位置の外延上にあ
ることが好ましく、この場合にタブの長さのばらつきが
最小限に抑えられる。また、電池端部を封止する部材は
電流路を兼ねるようにすると、電池構造が簡単となり、
好ましい。さらに、内部端子におけるタブの集合接続
を、溶接もしくはカシメもしくはハトメにより行うと、
接続部における接触抵抗のばらつきを抑えることが可能
となり、好ましい。
【0012】 内部端子の材料としては、アルミニウム
もしくはアルミニウム合金、又は銅もしくは銅合金を用
いることが好ましく、タブの材料と同じ材料系のものを
用いることが好ましい。また、内部端子を電池端面を形
成する部材に配設すると、電池構造が簡単なものとな
り、好ましい。本発明のリチウム二次電池におけるこの
ような電極構造は、電池容量が2Ah以上の場合に好適
に用いられ、上述した抵抗特性を活かして、本発明のリ
チウム二次電池は、電気自動車もしくはハイブリッド電
気自動車のモータ駆動用電源として好適に用いられる。
【0013】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明するが、本発明がこれらの
実施の形態に限定されるものでないことはいうまでもな
い。本発明におけるリチウム二次電池は、先に図5を引
用して説明したように、タブ5が取り付けられた正極板
2と負極板3とをセパレータ4を介して、巻芯6の外周
に捲回してなる内部電極体1を、タブ5と電池の外部端
子との導通が確保されるようにして電池ケースに収容
し、内部電極体1に非水電解液が含浸された状態で電池
ケースが密閉封止された構造を有する。
【0014】 具体的には、正極板2はアルミニウムや
チタン等、負極板3は銅やニッケル等の金属箔を電極基
板(集電体)として、それぞれの電極基板の両面に電極
活物質(正極活物質と負極活物質の両者を指す。以下同
様。)を塗布して電極活物質層を形成することにより作
製される。正極板2の作製に使用される正極活物質とし
ては、コバルト酸リチウム(LiCoO2)やニッケル
酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(L
iMn24)等のリチウム遷移金属複合酸化物が好適に
用いられるが、これらに限定されるものではない。な
お、正極活物質には、アセチレンブラック等の炭素微粉
末を導電助材として加えることが好ましい。
【0015】 一方、負極活物質としては、ソフトカー
ボンやハードカーボンといったアモルファス系炭素質材
料や、人造黒鉛や天然黒鉛等の高黒鉛化炭素質粉末が用
いられる。これらの電極活物質を用いてそれぞれのスラ
リーを作製して、それぞれの電極基板の両面へ塗工する
ことにより、正極板2と負極板3が作製される。
【0016】 セパレータ4としては、マイクロポアを
有するリチウムイオン透過性のポリエチレンフィルム
(PEフィルム)を、多孔性のリチウムイオン透過性の
ポリプロピレンフィルム(PPフィルム)で挟んだ三層
構造としたものが好適に用いられる。これは、内部電極
体1の温度が上昇した場合に、PEフィルムが約130
℃で軟化してマイクロポアが潰れ、リチウムイオンの移
動すなわち電池反応を抑制する安全機構を兼ねたもので
ある。そして、このPEフィルムをより軟化温度の高い
PPフィルムで挟持することによって、PEフィルムが
軟化した場合においても、PPフィルムが形状を保持し
て正極板2と負極板3の接触・短絡を防止し、電池反応
の確実な抑制と安全性の確保が可能となる。
【0017】 非水電解液としては、エチレンカーボネ
ート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメ
チルカーボネート(DMC)といった炭酸エステル系の
もの、プロピレンカーボネート(PC)やγ−ブチロラ
クトン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル等の有機
溶媒の単独溶媒もしくは混合溶媒に、電解質としてのL
iPF6やLiBF4等のリチウム錯体フッ素化合物、あ
るいはLiClO4といったリチウムハロゲン化物等を
1種類もしくは2種類以上を溶解した有機電解液が好適
に用いられる。このような電解液は、電池ケース内に充
填されるとともに、内部電極体1に含浸される。
【0018】 さて、タブ5は正極板2と負極板3をセ
パレータ4とともに巻芯6の外周に捲回する時点で、超
音波溶接等の手段により、通常、正極板2と負極板3の
それぞれの電極基板の一辺に取り付けられる。巻芯6と
しては貫通孔(中空部分)7を有する筒状部材が好適に
用いられる。各タブ5は一定面積からの集電を行うよう
に、ほぼ等間隔に配設されることが好ましい。なお、タ
ブ5の材質は、通常、タブ5が取り付けられる電極基板
と同材質とされる。
【0019】 図1は、こうして作製された内部電極体
1における好適なタブ5の取付位置9の一実施形態を示
す巻芯6の軸方向から見た平面図である。図1(a)、
(b)に示すように、巻芯6の外周から内部電極体1の
外周に至る径方向において、タブ5の取付位置9がほぼ
一直線X上に並ぶようにすることで、タブ5を内部端子
に集合接続する場合の作業性の向上が図られ、好まし
い。また、後述するように内部端子の集合接続部の位置
との関係で、タブを必要最小限の長さとして、タブ自体
の抵抗を低減することが可能となる。なお、タブ5の取
付位置9は、完全に直線X上になければならないわけで
はなく、タブ5の集合接続に支障をきたさない範囲内で
あれば、内部電極体1の端面において、直線Xと直交す
る直線Y方向に、直線Xからずれて取り付けられていて
もよい。
【0020】 次に、図2は、図1に示したようにタブ
5を取り付けた場合の内部端子15の取付位置の一実施
形態を、直線Xと直交する直線Y方向から見た場合の断
面図であって、図2(a)は図1(a)に、図2(b)
は図1(b)にそれぞれ対応している。タブ5を集合接
続する1以上の内部端子74は、その集合接続部41
が、巻芯6の外周から内部電極体1の外周に至る領域を
巻芯6の軸方向に外延した位置、即ち、範囲D内にある
ようにして、電池端面を形成する部材である蓋71の一
面に配設されている。なお、蓋71の他方の平板面には
外部端子73が配設されている。
【0021】 内部端子74はタブ5を電池内部におい
て中間的に集合接続する部材であって、本発明において
は、1個の内部端子74に、複数のタブ5を1箇所に纏
めて接続する集合接続部41が1箇所設けられているも
のが好適に用いられる。そして、内部端子74の材料と
しては、アルミニウムもしくはアルミニウム合金、銅も
しくは銅合金が好適に用いられる。なお、図2における
内部端子74としては、タブ5を圧着して接続するリベ
ット状のものを例示したが、その形状に制限はない。外
部端子73は電池から外部に電流を取り出す部材である
が、金属材料であれば特にその種類に制限はない。蓋7
1は電池端部を封止する部材であって、アルミニウムや
銅といった内部端子74と同じ金属材料が好適に用いら
れるが、硬質樹脂やセラミックといった絶縁材料を用い
ることができる。
【0022】 従って、蓋71が金属材料からなる場合
には、内部端子74と外部端子73は必然的に導通して
電流路が形成される。この場合、電池端部の構造が簡単
なものとなり、電池の組立作業性の向上が図られる。な
お、内部端子74と外部端子73は溶接等の手段を用い
て強固に、かつこれら部材の接続部の抵抗が小さくなる
ように蓋71に取り付けられることが好ましい。一方、
蓋71が絶縁材料からなる場合には、蓋71の外周を利
用し、又は蓋71を貫通するように電流路を形成するこ
とが可能であるが、部品形状が複雑となることや電池の
密閉性の低下を招く可能性がある等の問題がある。
【0023】 さて、タブ5の形状は、全て同じとする
ことが、内部電極体1を作製するときの電池作製上の点
から好ましく、また、タブ5に抵抗のばらつきが生じ
ず、電池反応が均一に起こって電流が均等に流れやすく
なることが期待されることからも好ましい。そこで、本
発明において、内部端子74を範囲D内であっても特に
範囲Dの中央部、即ち、巻芯6の外周から内部電極体1
の外周までの径方向中央位置の外延上に集合接続部41
が位置するように配設すると、集合接続部41が蓋71
の中央部や外周部にある場合と比較して、絶対的なタブ
5の長さを短くして抵抗を小さくすることができるよう
になる。
【0024】 ここで、実際には電池組立上の問題か
ら、タブ5の形状を全て同じとする場合には、その長さ
は集合接続部41から最も離れた位置に取り付けられた
タブの長さを基準とし、電池の組立に支障のない程度に
その長さに少し余裕を持たせて設定される。この場合で
あっても、本発明のように、集合接続部が範囲D内にあ
る場合には、この基準となるタブの長さが集合接続部4
1が範囲D外にある場合と比較して短く、従って、短い
低抵抗なタブを用いることができるようになる利点があ
る。
【0025】 以上のことから、本発明において、内部
端子74の形状は問題ではなく、内部端子74と蓋71
との接続位置は、内部端子74の形状により種々変更さ
れ得るが、本発明においては、内部端子74においてタ
ブ5を集合接続する部位である集合接続部41が範囲D
内にあることが重要である。なお、内部端子74として
単純な形状のものを使用することが、内部端子74自体
のコストや蓋71への取付が容易である等の点で好まし
い。
【0026】 さて、本発明によれば、内部端子74を
複数配設して、内部電極体1からの集電抵抗を小さくす
ることも容易である。例えば、図1(b)において、直
線X上のみならず、直線Y上にもタブ5の取付位置9を
設け、内部端子74を4個配設するといった設計を容易
に行うことができる。
【0027】 内部端子74へのタブ5の集合接続は、
溶接もしくはカシメもしくはハトメにより行うと、集合
接続部41における接触抵抗のばらつきを抑えることが
可能となり、好ましい。即ち、アルミニウムや銅は、そ
の表面に酸化被膜を形成しやすいことから、このタブ5
や内部端子74にこれらの材料を用いた場合には、この
酸化被膜によって、各タブ5と内部端子74との接触抵
抗が大きく異なる場合がある。従って、カシメやハトメ
によりタブ5を内部端子74に集合接続させる場合に
は、酸化被膜が破壊されるように十分に大きく、かつ、
タブ5の破損がない範囲内の圧力をかけて行うことが好
ましい。なお、このようなタブ5の集合接続の方法につ
いて、本発明者らは、既に特願平10−171105号
に、その内容を開示している。
【0028】 次に、図2(a)に示した内部端子74
とタブ5との接続方法を用いた電池の一実施形態を図3
の断面図に示す。電池8においては、電池ケースとして
パイプ72を用い、内部電極体1の端部付近に絞り加工
を行うことで、内部電極体1の電池8の長さ方向の移動
を抑制している。ここで図示はしていないが、パイプ7
2と内部電極体1との間には、これらが直接に接触しな
いように絶縁性ポリマー等からなるフィルムやチューブ
が配置される。また、パイプ72の端部をカシメ加工す
ることにより、蓋71によりパイプ72の端部が封止さ
れている。外部端子73としては、一方に雄ネジ、他方
に雌ネジが用いられ、このような構造とすることで、複
数の電池8の直列接続を簡単に、かつ接触抵抗が小さく
なるように強固に行うことができるようになる。
【0029】 電解液注入口75は、雌ネジからなる外
部端子73と蓋71に一体的に形成されている。減圧下
において、この電解液注入口75と巻芯6の貫通孔7を
通して、電解液注入用のノズルを電池8の他端下部まで
挿入し、電池8の下部から電解液を注入することで、1
回で確実にしかも短時間に内部電極体1に電解液を含浸
させることができ、しかも電池8の下部や貫通孔7内に
残留する電解液は、前記ノズルを用いて排出することが
可能である。そして、電解液注入口75は、電解液の充
填作業終了後に、ネジ等により簡単に封止することがで
きる。
【0030】 このように、内部端子74を図2(a)
に示す範囲D内に取り付けることによって、電解液の漏
洩や気密性の低下につながる電解液注入口を1箇所のみ
の配設に止めることができ、信頼性を向上させることが
できると共に、電解液の充填を1回で容易に行うことが
可能となる。しかも、電池構造が複雑ではないので製造
が容易であり、更に部品点数が少ないので軽量化を図る
ことも可能となる。
【0031】 さて、一般的に、リチウム二次電池に
は、過充電や過放電時によって電池温度が上昇した場
合、電解液が蒸発して電池内圧が上昇し、電池が破裂す
る事故を防ぐための安全機構として、放圧弁が電池端部
に設けられるが、上述した電池70のように内部端子1
4を配設する構造が、このような放圧弁の配設に悪影響
を及ぼさないことはいうまでもない。例えば、図4
(a)、(b)は、電池8の長さ方向からみた電池8の
端面、即ち蓋71の平面図であるが、図4(a)に示す
ように、蓋71に、その厚みを薄くした溝81を、その
溝81の内側に外部端子73と内部端子74が位置する
ように形成すれば、溝81は、電池内圧が上昇した場合
には、機械的強度が弱められている溝81の部分が裂け
て放圧口が形成され、電池内圧が大気圧に開放される放
圧弁として作動する。
【0032】 また、図4(b)に示すように、蓋71
の一部に孔部82を設け、この孔部を閉塞するように、
金属箔83を溶接等により取り付けると、金属箔83
は、電池内圧が上昇した場合には、金属箔83のみが破
裂することで、電池内圧が大気圧に開放される放圧弁と
して機能する。
【0033】 以上、本発明のリチウム二次電池の実施
の形態について説明してきたが、本発明のリチウム二次
電池におけるこのような内部端子の配設により得られる
種々の利点を考慮すれば、本発明のリチウム二次電池
は、電池容量が2Ah以上の場合といった、タブの抵抗
が電池の内部抵抗に大きな影響を与える電池に好適に用
いられる。但し、捲回型内部電極体を用いたこれよりも
小容量の電池にも適用することができることはいうまで
もない。また、このような抵抗特性を活かして、本発明
のリチウム二次電池は、電気自動車もしくはハイブリッ
ド電気自動車のモータ駆動用電源として好適に用いるこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】 上述の通り、本発明のリチウム二次電
池においては、内部端子におけるタブの集合接続部の配
置位置を最適化することにより、タブの抵抗自体が低減
されると共に、タブ間の抵抗のばらつきを極めて小さく
することができるので、電池反応の均一化と電池の長寿
命化が図られるともに、大電流での放電が容易となると
いう顕著な効果が得られる。また、複数の内部端子の配
設が容易であり、内部電極体から集電抵抗の低減を容易
に行うことができる利点がある。更に、巻芯の外延上に
電解液注入口を設けて、電解液の充填を容易にしかも短
時間で行うことができる利点や、電池端部の構造が複雑
でないために電池の製造が容易である利点、部品点数が
少なくエネルギー密度の低下が防止される利点がある
等、種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)、(b)共に、本発明におけるタブの
好適な取付位置の一実施形態を示す平面図である。
【図2】 (a)、(b)共に、図1記載のタブ取付位
置に対応する内部端子における集合接続部の配置位置の
一実施形態を示す断面図である。
【図3】 図2(a)記載の内部端子とタブとの接続方
法を用いた電池の一実施形態を示す断面図である。
【図4】 (a)、(b)共に、本発明のリチウム二次
電池の端面に好適に配設される放圧弁の形態を示す平面
図である。
【図5】 捲回型内部電極体の一般的な構造を示す斜視
図である。
【図6】 従来のタブの接続方法を用いたリチウム二次
電池の端部構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…内部電極体、2…正極板、3…負極板、4…セパレ
ータ、5…タブ、6…巻芯、7…貫通孔、8…電池、9
…タブの取付位置、10…電池、11…リード、12…
ナット、13…キャップ、14…めくら栓、19…放圧
弁、20…電極端子、32…電解液注入口、33…押さ
え金具、35…内部電極体、41…集合接続部、70…
電池、71…蓋、72…パイプ、73…外部端子、74
…内部端子、75…電解液注入口、81…溝、82…孔
部、83…金属箔。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H022 AA09 BB03 BB12 BB19 CC02 CC05 CC27 EE01 EE04 5H029 AJ14 AK03 AL06 AL07 AM01 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 CJ03 CJ05 DJ03 DJ04 DJ05 DJ07 EJ01 HJ12 HJ19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集電用タブが取り付けられた正極板と負
    極板とをセパレータを介して巻芯外周に捲回してなる内
    部電極体に電解液を含浸してなるリチウム二次電池であ
    って、 1個の内部端子に、複数の当該タブを1箇所に纏めて接
    続する集合接続部が1箇所設けられ、かつ、当該集合接
    続部が当該巻芯の外周から当該内部電極体の外周に至る
    領域を当該巻芯の軸方向に外延した範囲に位置している
    ことを特徴とするリチウム二次電池。
  2. 【請求項2】 当該巻芯の外周から当該内部電極体の外
    周に至る径方向の直線上にほぼ位置するように設けられ
    た複数の当該タブが、1個の当該内部端子に集合接続さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のリチウム二次
    電池。
  3. 【請求項3】 当該内部端子が、電池端部を封止する部
    材に配設されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のリチウム二次電池。
  4. 【請求項4】 正極と負極のそれぞれについて、複数の
    当該内部端子が配設されていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか一項に記載のリチウム二次電池。
  5. 【請求項5】 当該内部端子の集合接続部が、当該巻芯
    の外周から当該内部電極体の外周までの径方向中央の位
    置の外延上にあることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか一項に記載のリチウム二次電池。
  6. 【請求項6】 電池端部を封止する当該部材が、電流路
    を兼ねることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項
    に記載のリチウム二次電池。
  7. 【請求項7】 当該内部端子と当該タブの集合接続が、
    溶接もしくはカシメもしくはハトメにより行われている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の
    リチウム二次電池。
  8. 【請求項8】 当該内部端子が、アルミニウムもしくは
    アルミニウム合金、又は銅もしくは銅合金からなること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のリチ
    ウム二次電池。
  9. 【請求項9】 2Ah以上の電池容量を有することを特
    徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のリチウム
    二次電池。
  10. 【請求項10】 電気自動車もしくはハイブリッド電気
    自動車のモータ駆動用電源として用いられることを特徴
    とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のリチウム二
    次電池。
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