JP2000147967A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2000147967A
JP2000147967A JP10319535A JP31953598A JP2000147967A JP 2000147967 A JP2000147967 A JP 2000147967A JP 10319535 A JP10319535 A JP 10319535A JP 31953598 A JP31953598 A JP 31953598A JP 2000147967 A JP2000147967 A JP 2000147967A
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image forming
charging
image
photoreceptor
light
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English (en)
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Eiichi Sakai
栄一 坂井
Yoko Kitahara
洋子 北原
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高感度なフタロシアニン化合物を用いた感光体
を高い電位安定性を保って高速の反転現像を行うことが
でき、カブリ、黒ポチがなく印字、画像濃度の安定した
画像形成方法を提供する。 【構成】電子写真方式の画像形成方法において、フタロ
シアニン系化合物を含有する感光体と反転現像プロセス
を使用し、かつ帯電プロセスの前に光除電が行われ、前
記光除電の1回目の画像形成時における光量が連続する
それ以降の画像形成時における光量よりも小さくする、
或いは、画像形成プロセスを行う前に予備帯電プロセス
が行われ、前記予備帯電プロセスでの帯電における感光
体の流れ込み電流が画像形成時の流れ込み電流よりも大
きくなるように帯電条件を変化させる画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反転現像方式を用い
た画像形成方法に関し、更に詳しくは、帯電プロセスの
前に光除電が行われ、その光除電の1回目の画像形成時
における光量を小さくすることにより帯電電位を安定に
した画像形成方法に関する。また本発明は予備帯電プロ
セスでの帯電における感光体の流れ込み電流を大きくす
ることにより帯電電位を安定にした画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル複写機、プリンターなど
の反転現像方式を用いた電子写真装置は、一般に感光体
を帯電し、次いで画像露光を行い静電潜像を形成した
後、前記帯電と同極性のトナーにより現像される。又反
転現像による電子写真法においては、通常感光体上の画
像形成域外にトナーが現像されないように上記感光体の
回転中は常時帯電されている。この反転現像方式では特
に画像品質の安定化の為に帯電電位の安定化が必要であ
る。
【0003】また、近年のデジタル方式によるプリンタ
ー、複写機等の電子写真装置には、半導体レーザーやL
ED等の長波長光源に対して充分な感度を持つ有機感光
体が広く用いられている。その中でも、デジタル方式に
よる電子写真装置のレーザー、特に半導体レーザ光源に
対して高い感度を有するフタロシアニン系化合物、特に
オキシチタニルフタロシアニンを用いた感光体はこれら
の光源に対して極めて高い感度を示すため最近好んで使
用されるようになった。しかしながら、これらの感光体
を用いたプリンター、複写機等の電子写真装置は、その
高機能、高画質等の要請のためにますます画像品質の安
定化が求められているが、まだまだこれらの感光体の帯
電電位の安定性が十分とはいえないのが状況であり、そ
のため、カブリ、黒ポチ、印字、濃度の安定性が充分で
なかった。特に高速機では帯電の安定性が十分でなく市
場の要求を満足していないのが現状である。このため特
開昭63−118763号、特開昭63−168665
号等に見られるように、感光体の改良、プロセスの改良
等が種々提案されているがいずれも十分とはいえない。
プロセスの改良で予備帯電を行うことは前記文献に記載
され公知であるが1周の予備帯電では効果が不足であ
り、2周以上ではコピー速度が低下する弊害があり問題
の解決には至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記事
情に鑑みてなされたものであり、高感度なフタロシアニ
ン化合物を用いた感光体を高い電位安定性を保って高速
の反転現像を行うことができ、カブリ、黒ポチがなく印
字、画像濃度の安定した画像形成方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る画像形成方法は、電子写
真方式の画像形成方法において、フタロシアニン系化合
物を含有する感光体と反転現像プロセスを使用し、かつ
帯電プロセスの前に光除電が行われ、前記光除電の1回
目の画像形成時における光量が連続するそれ以降の画像
形成時における光量よりも小さいことを特徴とする。
【0006】請求項1記載の画像形成方法によれば、1
回目の画像形成時の帯電前の光除電の光量を2回目以降
の画像形成時の光量よりも小さく設定することで予備帯
電を行わなくても画像形成時の帯電電位を飛躍的に安定
化させることができた。このような予想外の効果が得ら
れた理由は明らかではないが初期帯電時の光除電による
疲労の影響を少なくすることができたことによって画像
形成時の帯電電位の安定化が図れたと推定される。その
結果本発明の高感度なフタロシアニン化合物を用いた感
光体を高い電位安定性を保って高速の反転現像で使用す
ることができるようになり、カブリ、黒ポチがなく画像
濃度の安定した画像形成方法を提供することができる。
【0007】請求項2記載の発明に係る画像形成方法
は、電子写真方式の画像形成方法において、フタロシア
ニン系化合物を含有する感光体と反転現像プロセスを使
用し、かつ画像形成プロセスを行う前に予備帯電プロセ
スが行われ、前記予備帯電プロセスでの帯電における感
光体の流れ込み電流が画像形成時の流れ込み電流よりも
大きくなるように帯電条件を変化させることを特徴とす
る。
【0008】請求項2記載の画像形成方法によれば、予
備帯電時の帯電電流を画像形成時よりも大きくするよう
に帯電条件を変化させることで画像形成時の帯電電位を
飛躍的に安定化させることができた。このような予想外
の効果が得られた理由は明らかではないが予備帯電時に
大きな帯電電流を与えることで実質的に前帯電の効果を
大幅に増長させる結果となったと推定される。この結
果、本発明により高感度なフタロシアニン化合物を用い
た感光体を高い電位安定性を保って高速の反転現像で使
用することができるようになりカブリ、黒ポチがなく画
像濃度の安定した画像形成方法を提供することができ
る。
【0009】請求項3記載の画像形成方法は請求項1又
は2記載の画像形成方法において感光体の線速度が20
0mm/sec以上であることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の画像形成方法によれば、感
光体の線速度を200mm/sec以上の高速で複写する
ことができる。
【0011】請求項4記載の画像形成方法は、請求項1
又は2記載の画像形成方法においてフタロシアニン系化
合物がオキシチタニルフタロシアニンであることを特徴
とする。
【0012】請求項4記載の画像形成方法によれば、オ
キシチタニルフタロシアニンをレーザビームプリンター
あるいはデジタル複写機用の感光体として用いることに
より高感度、高画質が実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の感光体は導電性支持体上
に感光層を有している。導電性支持体としては、従来公
知のもの、例えばアルミニウム、ステンレススチール等
の金属基体、あるいはプラスチックなど絶縁材料に金属
等を含む導電層を積層したもの等が用いられる。
【0014】また、前記感光体には画像欠陥の抑制や、
導電性支持体と感光層との接着性向上のために、導電性
支持体と感光層との間に中間層を設けてもよい。
【0015】中間層としては例えばポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂などの樹脂層が一般
的に用いられる。
【0016】前記感光層は、電荷発生物質(CGM)と
してフタロシアニン系化合物を含有する。感光層は単層
構造でも積層構造でもよい。単層構造の場合は電荷発生
物質を電荷輸送物質に分散させた感光層等を挙げること
ができる。
【0017】積層構造の場合は電荷発生層と電荷輸送層
とに機能分離されたものが挙げられる。導電性支持体上
における電荷発生層と電荷輸送層との積層順序はいずれ
が先であってもよい。しかしながら、高感度で電位安定
性に優れたものが形成可能なことから、電荷発生層の上
に電荷輸送層が積層された負帯電型のものが好ましい。
【0018】電荷発生層は本発明のフタロシアニン系化
合物を必要に応じてバインダー樹脂中に分散させて形成
される。
【0019】本発明の電荷発生物質として用いられるフ
タロシアニン系化合物には金属フタロシアニンと無金属
フタロシアニンがあり、様々な化合物が提案されてい
る。なかでもチタニルフタロシアニン(以下TiOPc
と略す)は、高感度、高画質が実現できるCGMとして
注目されている。TiOPcは、600nm以上850nm
以下の範囲の長波長域において十分な光感度を持ち、半
導体レーザー、LEDなどを光源とした画像形成装置の感
光体材料として用いられている。
【0020】TiOPcの基本構造は次の一般式で表さ
れる。
【0021】
【化1】 式中、X1、X2、X3、及びX4はそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を表し、n、
m、l及びkはそれぞれ0〜4の整数を表す。
【0022】また、このTiOPcとしては、Cu−Kα
線に対するX線回折スペクトルの9.5±0.2°、
9.7±0.2°、11.7±0.2°、15.0±
0.2°、23.5±0.2°、24.1±0.2°及
び27.3±0.2°にそれぞれピークを有する結晶型
であるものが、特に好ましい。
【0023】TiOPcの結晶型についてはA、B、Y型
等があり、上記結晶型はY型TiOPcであり、他の結
晶型に比べ非常に高いキャリア発生能を示し、その優れ
た性能から特に好ましいものとして挙げられる。
【0024】また、電荷発生層に使用するバインダー樹
脂としては、例えばポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アル
キッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、メ
ラミン樹脂、並びにこれら樹脂の繰り返し単位のうち2
つ以上を含む共重合体樹脂、例えば塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレ
イン酸共重合体樹脂、また高分子有機半導体、例えばポ
リ−N−ビニルカルバゾール等が挙げられるがこれらに
限定されない。
【0025】電荷輸送層は、電荷輸送物質(CTM)を単
独で、あるいはバインダー樹脂とともに構成される。CT
Mとしては、例えばカルバゾール誘導体、オキサゾール
誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、
チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾ
ール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導
体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒド
ラゾン化合物、ピラゾリン誘導体、オキサゾロン誘導
体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベ
ンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導
体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン誘導
体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベ
ンジジン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ
−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン等
が挙げられるがこれらに限定されない。またこれらは単
独でも、二種以上の混合で用いてもよい。また、電荷輸
送層に使用可能なバインダー樹脂としては、例えばポリ
カーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリルニトリ
ル共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、スチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂等が挙げられ
るがこれらに限定されない。
【0026】また、繰り返し使用した際の疲労劣化を少
なくするために、あるいは耐久性を向上させるために、
感光体の各層いずれにでも従来公知の酸化防止剤、紫外
線吸収剤、電子受容性物質、表面改質剤、可塑剤等、環
境依存性低減剤などを、必要に応じて適当量添加して用
いることができる。
【0027】また、耐久性向上のため、必要に応じて感
光層以外に保護層等の非感光層を設けてもよい。
【0028】本発明の画像形成方法の一態様では、帯電
プロセスの前に光除電が行われ、前記光除電の1回目の
画像形成時における光量が連続するそれ以降の画像形成
時における光量よりも小さいことを特徴とする。
【0029】帯電プロセスの前の光除電はタングステン
ランプ、LED等の光源を帯電極の前に設置し発光させ
ることによって行う。赤色LEDがよく使用されてい
る。本発明で言う1回目の画像形成時とは「装置が連続
動作を行う場合の2枚以降」を除いた全ての画像形成の
ことである。また別の言い方をすれば装置の電源を入れ
た後その日の初めての画像形成、及び画像形成を行った
後装置の電源が入った状態、または省エネ等を目的とし
た半分休止のモードにあった状態から次に画像形成を行
う場合の1枚目の画像を形成することを言う。また、連
続するそれ以降の画像形成時とは装置が連続動作を行う
場合の2枚目以降のことである。光除電の光量は次のよ
うにして行う。感光体面上の位置に光量測定機のセンサ
を取り付けて光除電を発光させながら装置を駆動させセ
ンサが光除電プロセスを1回通過するとき受けた光量の
積分値を求めこれを光除電光量とする。光量計はUDT
社製S−350型オプトメータを使用した。また、本発
明の画像形成方法の別の態様では、画像形成プロセスを
行う前に予備帯電プロセスが行われ、前記予備帯電プロ
セスでの帯電における感光体の流れ込み電流が画像形成
時の流れ込み電流よりも大きくなるように帯電条件を変
化させることを特徴とする。
【0030】予備帯電はコロトロン、ストロトロン等の
コロナ帯電極を帯電極の前に設置し高圧電源を印加する
ことによって行う。予備帯電極は専用の電極を設置して
もよいが、装置にもともとある帯電極、転写極、分離極
等の電極を使用することも可能である。帯電極を予備帯
電極として使用する場合には始めは予備帯電に使用し帯
電2週目からは帯電条件を切り替えて通常の帯電を行
う。本発明で言う流れ込み電流とは帯電極、予備帯電極
等から感光体に降り注ぐ帯電電流のことである。感光体
を駆動させて帯電と光除電を行わせ感光体とアース間に
電流計を挿入して流れ込む電流値を測定する。帯電条件
の制御は帯電用高圧電源の出力を調整することで行うこ
とができる。高圧電源は定電圧型の場合には電圧を、ま
た定電流型の場合には電流値を調整する。さらにスコロ
トロンの場合にはグリッドに印可する電圧を調整するこ
とによっても制御可能である。本発明の感光体は200
mm/sec以上の線速度である。250mm/sec以上で
は効果がより顕著となる。
【0031】図1は本発明の請求項1及び2記載の画像
形成方法を適用するための画像形成装置の要部概略図で
ある。
【0032】図1において、図中に記載はないが、原稿
に光源からの光をあてて、反射光を画像読み取り部にて
電気信号に変え、この画像データを画像書き込み部1〜
3に送っている(1はレーザー光源、2はポリゴンミラ
ー、3がfθレンズである)。
【0033】一方、像形成を担う感光体ドラム4は帯電
ユニット5でコロナ放電により均一に帯電され、続いて
画像書き込み部のレーザー光源1からの像露光光が感光
体ドラム4上に照射される。そして次の現像ユニット6
で反転現像され、転写極7で記録紙(記録材)8に転写
される。記録紙8は定着器10で定着される。一方感光
体ドラム4はクリーニング装置11により清掃される。
また、12は帯電前に露光することにより行われる光除
電である。この光除電の1回目の画像形成時における光
量は、それ以降に連続的に行われる画像形成時における
光除電の光量よりも小さい。光除電の光量は使用する感
光体が充分に光減衰する量が必要であるが極端に多すぎ
ると繰り返し使用時に光疲労により電位の変動が大きく
なり画像不良を引き起こすことがあるので注意が必要で
ある。通常は画像形成での全露光の光量の2倍から20
0倍の範囲を使用する。この通常の値は本発明では第二
回目以降の画像形成の場合に用いる。より好ましくは5
倍から100倍の範囲である。一方第一回目の光量は第二
回目以降の光量の1/10〜1/2程度とするのが好まし
い。光除電の光量は光源に印可する電圧を調整すること
により可変することができる。最近実用化されているY
型チタニルフタロシアニン使用のOPCはよく使用され
る半導体レーザの780nmの波長に対しておよそ35
00V・cm2/μJという高い感度を有し、全露光光量
として0.4〜0.6μJ/cm2の光量を使用する為こ
の感光体を用いる場合には第二回目以降の光量は0.8
〜120μJ/cm2とする、より好ましくは2.5〜5
0μJ/cm2とする。
【0034】また、本発明の請求項2の画像形成方法に
おいて、予備帯電プロセスが行われるときは、この予備
帯電プロセスは帯電ユニット5によって行われる。予備
帯電プロセスにおける感光体の流れ込み電流は使用する
感光体の静電容量、要求する帯電電位の値、感光体のプ
ロセス速度、帯電極の幅に依存する為一義的には決まら
ない。また、静電容量は感光体の種類や膜厚に依存す
る。例えば、膜厚25μmのチタニルフタロシアニン使
用OPCを用い、帯電極の幅が320mmでプロセス速
度280mm/secの装置を用いて帯電電位を−75
0Vにて使用する場合には予備帯電の流れ込み電流は感
光体が新しい場合−70μAと設定し感光体の20万コ
ピー使用時には−90μAとする。また画像形成時の流
れ込み電流は感光体の使用数にかかわらず−70μAと
する。予備帯電時極として画像形成時に用いるスコロト
ロン帯電極を兼用する場合にはグリッド電圧を画像形成
時よりも高い値に設定し流れ込み電流を大きくする。
【0035】トナー像を転写材に転写した後、感光体上
に残留したトナーはクリーニングにより除去され、感光
体は次のプロセスに繰り返し使用される。
【0036】13は弾性体ゴムブレードで、14はブラ
シローラユニットを示す。
【0037】弾性体ゴムブレード13を構成する材料と
しては、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどの弾性体を
使用することができる。
【0038】画像データを画像書き込み部1〜3に送る
には、第2図のレーザービームスキャナを用いる。これ
は、半導体レーザー等のレーザー21から出たレーザー
ビーム20を八面体の回転多面鏡からなるミラースキャ
ンナ23により偏向させ、結像用f−θレンズ24を通
して像担持体4の表面を定速度で走査する像露光に形成
する。なお、25、26はミラー、27は像担持体4上
でのビームの直径を小さくするために結像用f−θレン
ズ24に入射するビームの直径を拡大するためのレンズ
である。像露光は、スリット露光やレーザービームによ
るドット露光に限られるものではなく、例えばLEDや
CRTや液晶或いは光ファイバ伝送体を用いて得られる
ものでもよい。
【0039】現像ユニット6としては、第3図に示した
ような構造のものが好ましく用いられる。第3図におい
て、31は、アルミニウムやステンレス鋼等の非磁性材
料からなる現像スリーブ、32は、現像スリーブ31の
内部に設けられた周方向に複数の磁極を有する磁石体、
33は現像スリーブ31上に形成される現像剤層の厚さ
を規制する層厚規制ブレード、34は現像スリーブ31
上から現像後の現像剤層を除去するスクレーバブレード
である。35は現像剤溜り36の現像剤を攪拌する攪拌
回転体、37はトナーホッパー、38は表面にトナーの
入り込む凹みを有し、トナーホッパー37から現像溜り
36にトナーを補給するトナー補給ローラ、39は保護
抵抗40を介して現像スリーブ31に場合によっては振
動電圧成分を含むバイアス電圧を印加し、現像スリーブ
31と像担持体1の間におけるトナーの運動を制御する
電界を形成するための電源である。
【0040】上記においては単色によるプロセスについ
て説明したが、場合によっては2色など複数色での像で
もよい。画像読み取り時に色分解された各分解色ごとの
信号を、帯電、レーザー光露光による画像書き込みとそ
れに対応するカラートナーが現像されるというプロセス
を繰り返し、イエロー、マゼンタ、シアン、黒トナーの
4色トナー像が、感光体上に形成され一括して記録紙に
転写されるものでも良い。
【0041】次に本例で使用する現像剤の組成を説明す
る。この現像剤は二成分系であって、次の樹脂被覆キャ
リアとトナーとからなり、これらは次のようにして作製
される。
【0042】(樹脂被覆キャリアの作製)スチレンとメ
チルメタクリレートとの単量体組成比が30:70のス
チレンーメチルメタクリレート共重合体(Mw:82,
000、Mn:25,000、Tg:110℃)をメチル
エチルケトン300mlに溶解して被覆液を調整した。
この被覆液によりフェライトをスピラコーター(岡田精
工社製)を用いて被覆し、膜厚1.0μmの被覆層を有
するキャリアAを製造した。このキャリアAの平均粒径
は30μm、磁化は25emu/g、固有抵抗は1014Ω−
cm以上、比重5.2g/cm3であった。また、フッ
化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体「VT−10
0」(ダイキン工業社製)をアセトン−メチルエチルケ
トン(1:1)300mlに溶解した以外はキャリアAの
作製と同様にして、キャリアBを得た。このキャリアB
の平均粒径は30μm、磁化は25emu/g、固有抵抗は
1014Ω−cm以上、比重5.2g/cm3であった。
【0043】(トナーの作製)ポリエステル樹脂100
重量部、ポリプロピレン660p(三洋化成工業社製)
3重量部、カーボンブラック:モーガルL(キャボット
社製)10重量部をヘンシェルミキサーにて混合した。
しかる後、3本ロールにて140℃の温度で十分混練し
た後、放冷し、粗粉砕したのち、ジェットミルにて粉砕
し、分級し、平均粒径10μmの「黒トナー」を得た。
【0044】(現像剤の作製)前記キャリアとトナーを
用い、トナー濃度12重量%となるようにして現像剤を
作成した。
【0045】こうして得られた現像剤を用いて、第1図
に示す装置によって画像形成を行った。現像方法として
は、像露光部が背景部よりも低電位の静電像となる静電
像形成法によって静電像が形成され、現像が静電像に背
景部電位と同極性に帯電するトナーが付着することによ
って行われるような方法(反転現像)とした。
【0046】帯電プロセスの前に光除電が行われる方法
では帯電プロセスの前に感光体の表面に照射される光除
電の1回目の画像形成時における光量として0.5μJ
/cm2を与え、そして、連続するそれ以降の画像形成
時における光量として5μJ/cm2を与えた。
【0047】従って、この方法による本発明の画像形成
方法では、1回目の画像形成時に行われる光除電の光量
を連続するそれ以降の画像形成時における光量よりも小
さくした光除電が行われ、次いで、通常の帯電、像露
光、反転現像、転写、クリーニングが行われて1サイク
ルが終了し、以降2回目の光除電、帯電、像露光、反転
現像、転写、クリーニングが行われることになる。
【0048】また感光体に予備帯電プロセスを適用する
方法では帯電ユニット5による予備帯電における感光体
の流れ込み電流−100μAを与え、画像形成時の帯電
の流れ込み電流−85μAよりも大きくなるように帯電
条件を変化させた。
【0049】従って、本発明のこの方法では、予備帯
電、光除電、本帯電、像露光、反転現像、転写、クリー
ニングが行われて1サイクルが終了し、以後連続的に、
光除電、本帯電、像露光、反転現像、転写、クリーニン
グが行われる。
【0050】実施例 1.OPC感光体の作成 下記化合物を混合し、24時間攪拌して下引き層塗布液
を作成した。
【0051】 有機チタン化合物 TC−750(マツモト交商製) 14重量部 シランカップリング剤 KBM−503(信越化学製) 8重量部 2−プロパノール(関東化学製) 100重量部 直径80mm、長さ360mm、厚さ1.5mmのアル
ミ円筒に前記下引き層塗布液を浸漬塗布して120℃で
30分の熱処理を行って乾燥後の膜厚が1μmの下引き
層を形成した。
【0052】下記化合物を混合し、サンドミルにて24
時間分散処理を行って電荷発生層塗布液を作成した。用
いたチタニルフタロシアニンのX線解説パターンを図4
に示す。
【0053】 チタニルフタロシアニン 4重量部 シリコーン樹脂 KR5240(信越化学社製) 45重量部 2−ブタノン(関東化学製) 100重量部 この電荷発生層塗布液を前記下引き層上に浸漬塗布して
厚さ0.25μmの電荷発生層を形成した。
【0054】下記化合物を混合、溶解して電荷輸送層塗
布液を作成した。 化学式2に示す電荷輸送層 300重量部 BPZ型ポリカーボネート樹脂Z−300(三菱瓦斯化学製)400重量部 酸化防止剤 LS−2626(三共製) 15重量部 1,2−ジクロルエタン(関東化学製) 3000重量部
【0055】
【化2】 この電荷輸送層塗布液を前記電荷発生層上に浸漬塗布し
て110℃で80分の熱処理を行って乾燥後の膜厚が2
5μmの電荷輸送層を形成し実施例のOPC感光体を作
成した。
【0056】2.OPC感光体の評価 前記感光体を電子写真式デジタル複写機コニカユービッ
クス7050(コニカ製)改造機に装着し一般環境(2
5℃/60%RH)にて20万コピーの実写テストを実
施した。現像バイアスは−650Vとした。
【0057】実施例1 複写機のドラム線速度を300mm/secに設定し、帯
電1周目から画像形成を行うようにした。帯電の2周目
以降よりも1周目の方の光除電PCLの光量IPCLを
第1表のように低く設定した。グリッド電圧Vgrid−7
30Vに設定した。結果を第1表に示す。
【0058】比較例1 帯電の1周目と2周目のIPCLを同一に設定した以外
は実施例1と全く同様にして20万コピーの実写テスト
を実施した。結果を第1表に示す。
【0059】実施例2 複写機のドラム線速度を220mm/secに設定した以
外は実施例1と全く同様にして20万コピーの実写テス
トを実施した。結果を第2表に示す。
【0060】比較例2 帯電の1周目と2周目のIPCLを同一に設定した以外
は実施例2と全く同様にして20万コピーの実写テスト
を実施した。結果を第2表に示す。第1表及び第2表の
結果から実施例では20万コピーに渡り良好な画像を得
ることができたが、比較例ではカブリが発生し耐久性に
問題が有ることが判る。
【0061】実施例3 複写機のドラム線速度を300mm/secに設定し、帯
電1周目は予備帯電を行い、帯電2周目から画像形成を
行うようにした。帯電の1周目よりも2周目以降の方の
グリッド電圧Vgridを第3表のように高く設定した。光
除電の光量IPCLはドラム照射光量で5μJ/cm2に設
定した。結果を第3表に示す。
【0062】比較例3 帯電の1周目と2周目以降のグリッド電圧を同一に設定
した以外は実施例3と同様にして30万コピーの実写テ
ストを実施した。結果を第3表に示す。
【0063】実施例4 複写機のドラム線速度を220mm/secに設定した以
外は実施例3と全く同様にして20万コピーの実写テス
トを実施した。結果を第2表に示す。
【0064】比較例4 帯電の1周目と2周目以降のグリッド電圧を同一に設定
した以外は実施例4と全く同様にして20万コピーの実
写テストを実施した。結果を第2表に示す。第3表及び
第4表の結果から実施例では20万コピーにわたり良好
な画像を得ることができたが、比較例ではカブリが発生
し耐久性に問題が有ることが判る。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係る画像形成方法によれば、1回目の画像形成時の帯電
前の光除電の光量を2回目以降の画像形成時の光量より
も小さくしたので予備帯電を行わなくても画像形成時の
帯電電位を飛躍的に安定化させることができた。そのた
め、カブリや黒ポチのない良好な画像をうることができ
た。
【0070】また、本発明の請求項2に係る画像形成方
法によれば、予備帯電時の帯電電流を画像形成時よりも
大きくするように帯電条件を変化させたので、画像形成
時の帯電電位を飛躍的に安定化させることができ、その
ため、カブリや黒ポチのない良好な画像を得ることがで
きた。
【0071】さらに本発明の請求項3記載の画像形成方
法によれば、感光体の線速度を200mm/sec以上の
高速で複写することができる電子写真複写装置を提供す
ることができる。
【0072】さらに本発明の請求項4記載の画像形成方
法によれば、オキシチタニルフタロシアニンをレーザビ
ームプリンターあるいはデジタル複写機用の感光体とし
て用いることにより高感度、高画質が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の要部概略図である。
【図2】レーザービームスキャナの概略図である。
【図3】現像器の断面図である。
【図4】本発明の実施例に用いたチタニルフタロシアニ
ンのX線回折パターンを示す。
【符号の説明】
1 画像書き込み部のレーザー光源 4 感光体ドラム 5 帯電ユニット 6 現像ユニット 7 転写極 10 定着器 11 クリーニング装置 12 帯電前露光のランプ(PCL) 13 弾性体ゴムブレード 14 ブラシローラユニット 15 クリーニングローラ 21 レーザー 22 レーザービーム 23 ミラースキャンナ 24 結像用f−θレンズ 25,26 ミラー 27 レンズ 31 現像スリーブ 32 磁石体 33 層厚規制ブレード 34 スクレーバブレード 35 攪拌回転体 37 トナーホッパー 38 トナー補給ローラ 39 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H003 AA02 BB13 DD03 2H027 DA46 EA01 EA10 EC09 EC17 ED03 ED07 ED26 EF09 2H035 AB03 AC02 AC03 AZ09 2H068 AA19 BA39 FC01 FC08 FC17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式の画像形成方法において、
    フタロシアニン系化合物を含有する感光体と反転現像プ
    ロセスを使用し、かつ帯電プロセスの前に光除電が行わ
    れ、前記光除電の1回目の画像形成時における光量が連
    続するそれ以降の画像形成時における光量よりも小さい
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 電子写真方式の画像形成方法において、
    フタロシアニン系化合物を含有する感光体と反転現像プ
    ロセスを使用し、かつ画像形成プロセスを行う前に予備
    帯電プロセスが行われ、前記予備帯電プロセスでの帯電
    における感光体の流れ込み電流が画像形成時の流れ込み
    電流よりも大きくなるように帯電条件を変化させること
    を特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】 感光体の線速度が200mm/sec以上
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成
    方法。
  4. 【請求項4】 フタロシアニン系化合物がオキシチタニ
    ルフタロシアニンであることを特徴とする請求項1又は
    2記載の画像形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6826375B2 (en) * 2001-07-23 2004-11-30 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US20120201561A1 (en) * 2011-02-03 2012-08-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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