JP2000146673A - コンクリートレベルセンサ - Google Patents

コンクリートレベルセンサ

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JP2000146673A
JP2000146673A JP10323030A JP32303098A JP2000146673A JP 2000146673 A JP2000146673 A JP 2000146673A JP 10323030 A JP10323030 A JP 10323030A JP 32303098 A JP32303098 A JP 32303098A JP 2000146673 A JP2000146673 A JP 2000146673A
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隆祥 平田
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卓郎 小澤
Yoshitoshi Sueyoshi
良敏 末吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】打設されたコンクリートのレベルを簡易かつ精
度良く測定することができるコンクリートレベルセンサ
を提供する。 【解決手段】間隔を保持して対向した第1電極24aと
第2電極24bとからなる対電極25を、コンクリート
Cの打ち上がり方向に複数個配置した集合電極20と、
各対電極25の第1電極24aと第2電極24bの間に
電圧を印加して第1電極24aと第2電極24bの間の
インピーダンスを測定し、該インピーダンスの測定結果
に応じて第1電極24aと第2電極24bの間にコンク
リートCが存在するか否かを判別するコンクリート有無
判別手段21と、コンクリート有無判別手段21により
第1電極24aと第2電極24bの間にコンクリートC
が存在すると判別された対電極25の個数と、対電極2
5の配置間隔hとを用いて、コンクリートの打ち上がり
高さHを算出する高さ算出手段27とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、打設したコンク
リートのレベル(高さ)を測定するセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、打設されたコンクリートのレベル
(高さ)を測定するセンサとして、図6に示したよう
に、所定の間隔を保って対向した一対の電極10a,1
0bを、型枠11に打設されるコンクリートCの打ち上
がり方向に延設し、該一対の電極10a,10b間に、
データロガ13から接続ケーブル12を介して電圧を印
加して、電極10a,10b間のインピーダンス(電気
容量や電気抵抗)を測定することで、打設されたコンク
リートCのレベルを測定するものが知られている。
【0003】かかるセンサによれば、コンクリートCの
打ち上がり高さHが高くなるほど、電極10a,10b
間のスペース中にコンクリートCが存在する割合が大き
くなる。そして、コンクリートCの電気化学的な性質に
より、電極10a,10b間に存在するコンクリートC
の割合に応じて、電極10a,10b間のインピーダン
スが変化する。そのため、データロガ13で電極10
a,10b間のインピーダンスを測定し、該インピーダ
ンスの測定結果に対してパソコン14で演算処理を行う
ことで、コンクリートCの打ち上がり高さHを測定する
ことができる。
【0004】しかし、コンクリートの電気化学的な性質
は、コンクリートの種類や温度等により大きな影響を受
ける。そのため、上述した従来のセンサにおいては、コ
ンクリートの打ち上がり高さの測定結果の再現性や直線
性に問題が生じる場合があった。さらに、上述した従来
のセンサにおいては、パソコン14でコンクリートの打
ち上がり高さを算出するための基準データを得るため
に、予め種々の条件下でのコンクリートの打ち上がり高
さと電極10a,10b間のインピーダンスとの関係を
求める、いわゆるキャリブレーションを行う必要があ
り、このキャリブレーションに多大な労力を要してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記背景を
鑑みてなされたものであり、打設されたコンクリートの
レベルを簡易かつ精度良く測定することができるセンサ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、間隔を保持して対向した第1電極と第2
電極とからなる対電極を、コンクリートの打ち上がり方
向に複数個配置した集合電極と、前記各対電極の前記第
1電極と前記第2電極の間に電圧を印加して該第1電極
と該第2電極の間のインピーダンスを測定し、該インピ
ーダンスの測定結果に応じて該第1電極と該第2電極の
間にコンクリートが存在するか否かを判別するコンクリ
ート有無判別手段と、該コンクリート有無判別手段によ
り前記第1電極と前記第2電極の間にコンクリートが存
在すると判別された前記対電極の個数と、前記対電極の
配置間隔とを用いて、コンクリートの打ち上がり高さを
算出する高さ算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】かかる本発明によれば、前記コンクリート
有無判別手段は、前記対電極の前記第1電極と前記第2
電極間にコンクリートが存在するか否かの、比較的低い
精度で可能な判別を行うだけでよい。そのため、判別の
ための閾値をコンクリートの種類や温度等の影響を受け
ないように、余裕を持たせて設定することが可能であ
る。また、この場合には、種々の条件下でのキャリブレ
ーションを行うことも不要であるため、測定に要する労
力が少なくて済む。
【0008】そして、前記高さ算出手段により、前記コ
ンクリート有無判別手段によって前記第1電極と前記第
2電極の間にコンクリートが存在すると判別された前記
対電極の数と、前記対電極が配置された間隔とを用いて
コンクリートの打ち上がり高さを算出することで、コン
クリートの種類や温度等の影響を排除して、コンクリー
トの打ち上がり高さを精度良く算出することができる。
【0009】また、前記高さ算出手段は、前記コンクリ
ート有無判別手段による、前記対電極の前記第1電極と
前記第2電極の間にコンクリートが存在するか否かの判
別結果に応じて開閉する開閉手段を前記各対電極毎に有
し、各開閉手段に直列に抵抗を接続した直列回路を並列
に接続した並列回路を備えて、該並列回路の合成抵抗値
により前記第1電極と前記第2電極の間にコンクリート
が存在する前記対電極の個数を把握することを特徴とす
る。
【0010】かかる本発明によれば、前記コンクリート
有無判別手段により前記第1電極と前記第2電極の間に
コンクリートが存在すると判別された前記対電極の数に
応じて、前記並列回路を構成する前記抵抗の数が変化す
る。そのため、前記高さ算出手段は、前記並列回路の合
成抵抗値から、前記第1電極と前記第2電極の間にコン
クリートが存在する前記対電極の個数を容易に把握する
ことができる。
【0011】また、前記高さ算出手段は、前記並列回路
を用いて構成したホイートストンブリッジ回路を備え、
該ホイートストンブリッジ回路の出力電圧により、前記
第1電極と前記第2電極の間にコンクリートが存在する
前記対電極の個数を把握することを特徴とする。
【0012】かかる本発明によれば、前記ホイートスト
ンブリッジ回路の入力に所定電圧を印加すると、該ホイ
ートストンブリッジ回路の出力電圧は、前記並列回路の
合成抵抗値に応じて変化する。そして、前記並列回路の
合成抵抗値は、上述したように、前記第1電極と前記第
2電極の間にコンクリートが存在する前記対電極の個数
に応じて変化する。そのため、前記ホイートストンブリ
ッジ回路の出力電圧は、前記第1電極と前記第2電極の
間にコンクリートが存在する前記対電極の個数に応じて
変化する。
【0013】したがって、ひずみゲージで構成されたホ
イートストンブリッジ回路と接続して使用される電気抵
抗式ひずみゲージ測定器や、データロガ等を前記高さ算
出手段として使用することができる。即ち、前記ホイー
トストンブリッジ回路を、電気抵抗式ひずみゲージ測定
器や、データロガ等と接続して、前記ホイートストンブ
リッジ回路の出力電圧を測定することで、前記前記第1
電極と前記第2電極の間にコンクリートが存在する前記
対電極の個数を把握して、コンクリートの打ち上がり高
さを算出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を、図
1〜図5を参照して説明する。図1は本発明のコンクリ
ートレベルセンサの構成図、図2(a)は図1に示した
コンクリート有無判別手段の回路構成図、図2(b)は
図1に示したコンクリート有無判別手段の等価回路図、
図3は図2(a)に示した回路の作動説明図、図4は図
1に示したホイートストンブリッジ回路の構成図、図5
(a)〜図5(c)は図4に示した回路の等価回路図で
ある。
【0015】図1を参照して、本発明のコンクリートレ
ベルセンサは、集合電極20と、コンクリート有無判別
手段21とホイートストンブリッジ回路26とを備えた
検出モジュール22と、検出モジュール22とケーブル
を介して接続されたデータロガ27とからなり、集合電
極20を型枠23内に打設されたコンクリートC内に浸
漬することで、コンクリートCの打ち上がり高さHを測
定する。
【0016】集合電極20は、間隔を保持して対向した
第1電極24aと第2電極24bとからなる対電極25
を、コンクリートCの打ち上がり方向にn(≧2)個配
置して構成される。コンクリート有無判別手段21は、
各対電極25の第1電極24aと第2電極24bの間に
電圧を印加して、第1電極24aと第2電極24bの間
のインピーダンスを測定することで、第1電極24aと
第2電極24bの間にコンクリートCが存在するか否か
を判別する。ここで、各対電極25の第1電極24aと
第2電極24bの間隔は、安定した測定を行うために一
定に保たれている。
【0017】また、ホイートストンブリッジ回路26と
データロガ27とにより、本発明の高さ算出手段が構成
される。即ち、データロガ27からホイートストンブリ
ッジ回路26に電源が供給され、ホイートストンブリッ
ジ回路26からデータロガ27に、コンクリート有無判
別手段21により、第1電極24aと第2電極24bの
間にコンクリートCが有ると判別された対電極25の個
数に応じた電圧が出力される。そして、データロガ27
は、ホイートストンブリッジ回路26の出力電圧から、
コンクリート有無判別手段21により、第1電極24a
と第2電極24bの間にコンクリートCが有ると判別さ
れた対電極25の個数を把握して、コンクリートCの打
ち上がり高さHを算出する。
【0018】本実施の形態では、各対電極25の間隔を
一定(図中h)としているので、コンクリート有無判別
手段21により、第1電極24aと第2電極24bの間
にコンクリートCが存在すると判別された対電極25の
数がiであれば、データロガ27は、コンクリートCの
打ち上がり高さHを、H=h×iにより算出することが
できる。
【0019】例えば、図1においては、第1電極24a
と第2電極24bの間にコンクリートCが存在する対電
極25の個数は3であるので、コンクリートCの打ち上
がり高さH=3×hとなる。なお、対電極25の配置間
隔hを狭めることで測定精度を高めることができる。ま
た、各対電極25の間隔は必ずしも一定である必要はな
く、データロガ27に予め各対電極25の間隔に関する
データを保持しておけば、データロガ27は、該データ
に基づいてコンクリートCの打ち上がり高さHを算出す
ることができる。
【0020】次に、図2(a),2(b),及び図3を
参照して、コンクリート有無判別手段21による、対電
極25の第1電極24aと24bの間にコンクリートが
存在するか否かの判別方法について説明する。
【0021】コンクリート有無判別手段21は、図2
(a)に示したように、各対電極25に対して、コンパ
レータ30を有する。コンパレータ30は、その正入力
電圧が負入力電圧以上であるときは正電源電圧(+
CC)を出力し、正入力電圧が負入力電圧未満であると
きには負電源電圧(−VCC)を出力する。また、コンパ
レータ30の出力cには抵抗40(抵抗値r)が直列に
接続されている。
【0022】図2(b)は、コンパレータ30の出力抵
抗RO が非常に小さく(RO ≪r)、且つ、コンパレー
タ30の出力が電源電圧(±VCC)レベルまでフルスイ
ングすると仮定して、以上説明したコンパレータ30の
動作を切替スイッチ33で等価的に表した回路である。
コンパレータ30の正入力電圧が負入力電圧以上である
ときは、切替スイッチ33の接点bと接点cの間が導通
して共通接点cから正電源電圧(+VCC)が出力され
る。
【0023】一方、コンパレータ30の正入力電圧が負
入力電圧未満であるときには、切替スイッチ33の接点
aと接点cの間が導通して共通接点cから負電源電圧
(−V CC)が出力される。このように、コンパレータ3
0は、正入力電圧と負入力電圧の比較結果に応じて、出
力cからの出力電圧を正電源電圧(+VCC)と負電源電
圧(−VCC)とに切替えるスイッチ(本発明の開閉手段
に相当する)として作動する。そして、コンパレータ3
0(切替スイッチ33)と抵抗40(抵抗値r)とを直
列に接続して、本発明の直列回路41を構成している。
【0024】図2(a)を参照して、コンクリート有無
判別手段21は、各対電極25の第2電極24bをコン
パレータ30の負電源電圧(−VCC)に接続し、第1電
極24aに抵抗34を介してブリッジ電圧VC を印加し
たときの、第1電極24aの電圧(=コンパレータ30
の正入力電圧)を、コンパレータ30により比較電圧V
B と比較することで、対電極25の第1電極24aと2
4b間にコンクリートが存在するか否かの判別を行う。
尚、ブリッジ電圧VC をコンパレータ30の正電源電圧
(+VCC)と同一(VC =+VCC)としてもよい。
【0025】第1電極24aに抵抗34を介してブリッ
ジ電圧VC を印加したときの第1電極24aの電圧は、
第1電極24aと第2電極24bの間のインピーダンス
の変化に応じて変動する。そのため、第1電極24aの
電圧を検出するすることで、第1電極24aと第2電極
24bの間のインピーダンスを測定(把握)することが
できる。
【0026】したがって、第1電極24aと第2電極2
4bの間にコンクリートが存在するときの、第1電極2
4aと第2電極24間のインピーダンスに基づいて比較
電圧VB を決定し、該比較電圧VB と第1電極24aの
電圧(本発明のインピーダンスの測定結果に対応する)
とをコンパレータ30で比較することで、コンパレータ
30の出力電圧から、第1電極24aと第2電極24b
の間にコンクリートが存在するか否かを判別することが
できる。
【0027】具体的には、図3に示したように、コンク
リート有無判別手段21は、所定のタイミング(図中t
1 〜t2 、t3 〜t4 )で対電極25の第1電極24a
にブリッジ電圧VC を印加する。図中t1 〜t2 は、第
1電極24aと第2電極24bの間にコンクリートが存
在しない状態で、第1電極24aにブリッジ電圧VC
印加した場合を示し、図中t3 〜t4 は、第1電極24
aと第2電極24bの間にコンクリートが存在する状態
で、第1電極24aにブリッジ電圧VC を印加した場合
を示している。
【0028】t1 〜t2 で第1電極24aにブリッジ電
圧VC を印加したときは、第1電極24aと第2電極2
4bの間が絶縁状態(インピーダンス∞)にあるので、
図2(a)を参照して、コンパレータ30の正入力には
ブリッジ電圧VC がそのまま入力される。
【0029】そのため、図3のに示したように、コン
パレータ30の正入力電圧(VC )がコンパレータ30
の負入力電圧(VB )よりも大きくなり、に示したよ
うにコンパレータ30の出力電圧が正電源電圧(+
CC)となる。このとき、図2(b)に示した等価回路
においては、切替スイッチ33の接点bと接点cの間が
導通した状態となる。
【0030】一方、t3 〜t4 で第1電極24aにブリ
ッジ電圧VC を印加したときには、図2(a)を参照し
て、第1電極24aと第2電極24bの間に、コンクリ
ートの電気容量35(本発明のインピーダンスに相当す
る)が存在するため、図3のに示したように、コンパ
レータ30の正入力電圧は電気容量35への電荷の充電
が進むにつれて緩やかに上昇し、比較電圧VB を上回る
ことはない。
【0031】そのため、図3のに示したように、コン
パレータ30の出力電圧が負電源電圧(−VCC)とな
る。このとき、図2(b)に示した等価回路において
は、切替スイッチ33の接点aと接点cの間が導通した
状態となる。
【0032】ここで、比較電圧VB は、対電極25の第
1電極24aと第2電極24bの間にコンクリートが存
在するか否かという、さほど精度を有しない判別を行う
ためのものである。そのため、コンクリートの種類や温
度等の影響により、第1電極24aの電圧が変動して
も、コンクリートの有無の判別ができるように、余裕を
持たせて設定することができる したがって、コンクリート有無判別手段21は、コンク
リートの種類や温度の影響を排除して、対電極25の第
1電極24aと第2電極24bの間にコンクリートが存
在するか否かを判別することができる。そして、コンク
リートの種類や温度の影響を考慮してインピーダンスを
測定するためのキャリブレーションを行う必要もない。
【0033】次に、図4を参照して、ホイートストンブ
リッジ回路26は、図2(a)に示したコンパレータ3
0に抵抗40を直列に接続したn個の直列回路41を並
列に接続した並列回路42を用いて構成されるものであ
るが、図4においては、説明の便宜上、コンパレータ3
0を図2(b)で説明した切替スイッチ33(図中SW
1 〜SWn )で表している。
【0034】また、図4は、1番目の切替スイッチ33
(図中SW1 )に対応した対電極25から、i番目(1
≦i≦n)の切替スイッチ33(図中SWi )に対応し
た対電極25までが、コンクリート中に浸漬した状態を
示しており、1番目からi番目までの切替スイッチ33
(図中SW1 〜SWi )の接点aと接点cの間が導通し
た状態となっている。
【0035】並列回路42においては、接点aと接点c
の間が導通した切替スイッチ33(対応する対電極25
の第1電極24aと第2電極24bの間にコンクリート
が存在することを意味する)の個数が多い程、図中X点
とY点の間の合成抵抗値が大きくなる。また、図中Z点
とY点の合成抵抗値は、逆に、接点aと接点cの間が導
通した切替スイッチ33の個数が多い程小さくなる。
【0036】したがって、並列回路42のXY間又はY
Z間の合成抵抗値から、接点aと接点cの間が導通した
切替スイッチ33の個数、即ち、第1電極24aと第2
電極24bの間にコンクリートが存在する対電極25の
個数を把握することができる。
【0037】そこで、本実施の形態では、図4に示した
ように、並列回路42を用いてホイートストンブリッジ
回路26を構成し、並列回路42の合成抵抗の変化、即
ち、第1電極24aと第2電極24bの間にコンクリー
トが存在する対電極25の個数の変化に応じて、ホイー
トストンブリッジ回路26の出力電圧eが変化するよう
にしている。
【0038】これにより、通常、ひずみゲージで構成さ
れたホイートストンブリッジ回路と接続して使用される
データロガ27を、ホイートストンブリッジ回路26と
接続して、データロガ27からホイートストンブリッジ
回路26にブリッジ電圧Eを印加し、ホイートストンブ
リッジ回路26の出力電圧eをデータロガ27で測定す
ることで、データロガ27は、第1電極24aと第2電
極24bの間にコンクリートが存在する対電極25の個
数を把握することができる。
【0039】尚、図4において、記号R,r,rS は、
各抵抗の抵抗値を示している。そして、抵抗43(抵抗
値r/n)は、接点aと接点cの間が導通した切替スイ
ッチ33が存在しないとき、即ち、コンクリートが打設
されていないときに、ホイートストンブリッジ回路26
の出力電圧eを0とするためのものである。接点aと接
点cの間が導通した切替スイッチ33が存在しなけれ
ば、XY間の合成抵抗値がr/nとなり、Y点の電位が
E/2となるため、ホイートストンブリッジ回路26の
出力電圧eが0Vとなる。また、抵抗44(抵抗値
S )は、ホイートストンブリッジ回路26の出力電圧
eの出力レベルを調節するためのものである。
【0040】図5(a)〜図5(c)は、データロガ2
7の入力インピーダンスが無限大であると仮定して、図
4に示したホイートストンブリッジ回路26を等価回路
で表したものである。図5(a)は図4に示したホイー
トストンブリッジ回路26のA矢印側の等価回路であ
り、図中V1 は図4のY点の電圧(A2 点基準)であ
る。図4のX−Y間の合成抵抗値はr/(n−i)とな
り、Y−Z間の合成抵抗値はr/iとなるので、V
1 は、以下の式(1)で表せる。
【0041】
【数1】
【0042】また、図5(b)は、図4に示したホイー
トストンブリッジ回路26のB矢印側の等価回路であ
り、図5(c)は、図5(a)に示したホイートストン
ブリッジ回路26のA矢印側の等価回路とB矢印側の等
価回路との合成等価回路である。
【0043】図5(c)に示した合成等価回路から、ホ
イートストンブリッジ回路26のブリッジ電圧Eと出力
電圧eとの関係は、以下の式(2)で表される。そし
て、式(2)中、R,r,rS ,及びnは定数であるの
で、式(2)の左辺の第2項を定数Kで置き換えると、
ホイートストンブリッジ回路26のブリッジ電圧Eと出
力電圧eとの関係は式(3)で表される。
【0044】
【数2】
【0045】したがって、図1を参照して、データロガ
27は、式(3)より、第1電極24aと第2電極24
bの間にコンクリートが存在する対電極25の個数i
を、ホイートストンブリッジ回路26のブリッジ電圧E
と出力電圧eとから算出することができる。そして、コ
ンクリートCの打ち上がり高さHを、第1電極24aと
第2電極24bの間にコンクリートが存在する対電極2
5の個数iと、対電極25の配置間隔hとから、H=i
×hにより算出することができる。
【0046】尚、本実施の形態においては、図4に示し
たように、並列回路42の合成抵抗値の変化を、ホイー
トストンブリッジ回路26の出力電圧eを介して検出す
るようにしたが、ホイートストンブリッジ回路26を介
さずに直接検出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリートレベルセンサの構成図。
【図2】図1に示したコンクリート有無判別手段の回路
構成図
【図3】図2に示したコンクリート有無判別手段の作動
説明図。
【図4】ホイートストンブリッジ回路の構成図。
【図5】図4に示したホイートストンブリッジ回路の等
価回路。
【図6】従来のコンクリートレベルセンサの構成図。
【符号の説明】
20…集合電極、21…コンクリート有無判別手段、2
4a…第1電極、24b…第2電極、25…対電極、2
6…ホイートストンブリッジ回路、27…データロガ、
33…切替スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 隆祥 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小澤 卓郎 群馬県桐生市相生町四丁目247番地 株式 会社東京測器研究所桐生工場内 (72)発明者 末吉 良敏 群馬県桐生市相生町四丁目247番地 株式 会社東京測器研究所桐生工場内 Fターム(参考) 2F014 AA07 DA01 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間隔を保持して対向した第1電極と第2電
    極とからなる対電極を、コンクリートの打ち上がり方向
    に複数個配置した集合電極と、前記各対電極の前記第1
    電極と前記第2電極の間に電圧を印加して該第1電極と
    該第2電極の間のインピーダンスを測定し、該インピー
    ダンスの測定結果に応じて該第1電極と該第2電極の間
    にコンクリートが存在するか否かを判別するコンクリー
    ト有無判別手段と、該コンクリート有無判別手段により
    前記第1電極と前記第2電極の間にコンクリートが存在
    すると判別された前記対電極の個数と、前記対電極の配
    置間隔とを用いて、コンクリートの打ち上がり高さを算
    出する高さ算出手段とを備えたことを特徴とするコンク
    リートレベルセンサ。
  2. 【請求項2】前記高さ算出手段は、前記コンクリート有
    無判別手段による、前記対電極の前記第1電極と前記第
    2電極の間にコンクリートが存在するか否かの判別結果
    に応じて開閉する開閉手段を前記各対電極毎に有し、各
    開閉手段に直列に抵抗を接続した直列回路を並列に接続
    した並列回路を備えて、該並列回路の合成抵抗値により
    前記第1電極と前記第2電極の間にコンクリートが存在
    する前記対電極の個数を把握することを特徴とする請求
    項1記載のコンクリートレベルセンサ。
  3. 【請求項3】前記高さ算出手段は、前記並列回路を用い
    て構成したホイートストンブリッジ回路を備え、該ホイ
    ートストンブリッジ回路の出力電圧により、前記第1電
    極と前記第2電極の間にコンクリートが存在する前記対
    電極の個数を把握することを特徴とする請求項2記載の
    コンクリートレベルセンサ。
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