JP2000146216A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JP2000146216A
JP2000146216A JP10319608A JP31960898A JP2000146216A JP 2000146216 A JP2000146216 A JP 2000146216A JP 10319608 A JP10319608 A JP 10319608A JP 31960898 A JP31960898 A JP 31960898A JP 2000146216 A JP2000146216 A JP 2000146216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indoor
heat exchanger
air
outdoor
cabinet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10319608A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Sugiyama
宏樹 杉山
Satoru Konno
悟 金野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10319608A priority Critical patent/JP2000146216A/ja
Publication of JP2000146216A publication Critical patent/JP2000146216A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】室内機自体の据付け制約が厳しいキッチン等の
非居室にでも容易に取り付けることができると共に、快
適な空調が可能な空気調和機を提供する。 【解決手段】室内に配設される細長形状の室内キャビネ
ット11内に、その長手方向に沿って横置型ヘリカルブ
レード式コンプレッサ3と横流ファン8とを列状に配置
して収容すると共に、室内熱交換器9a,9bを収容し
てなる室内機12と、室外に配設される室外キャビネッ
ト25内に、室外熱交換器6と斜流ファン5とを収容し
てなる室外機24と、を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的密閉度の低
いキッチン等の狭い非居室でも快適な空調が可能なヒー
トポンプ式空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のヒートポンプ式空気調和機は、主
に居室等の空間全体を空調するものが多く、部屋内に設
置される室内機は、主に室外熱交換器と室内ファンとを
内蔵し、小形軽量化が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の空気調和機の室外機は、比較的大形で重量の
密閉型圧縮機、室外熱交換器、四方弁、膨張弁等の減圧
器および制御装置等を内蔵しているために、室外機自体
が大形かつ大重量である。このために、従来の室外機で
は屋外の地面上や床上に据置く据置タイプが多く、その
設置場所が限定されている。
【0004】しかも、従来の天井埋設型の空気調和機の
室内機では室内熱交換器と室内ファンとを上下方向に並
設しているので、高さ(厚さ)が高いという課題があ
る。
【0005】したがって、従来の空気調和機では、一般
に熱源が多く、室内機自体の据付け制約も厳しいと思わ
れるキッチン等に室内機を配設し、このキッチン等の近
傍に室外機を据え付けるスペースを確保することは容易
ではないうえに、室外機を、キッチン等の室内機取付箇
所から遠い箇所に据え付ける場合には、室外機と室内機
とを接続する冷媒配管の配管長も長くなって圧力損失が
増大すると共に、体裁も悪いという課題がある。
【0006】さらに、近年では、居室以外のキッチンや
トイレ、洗面所、クローゼット、納戸、納屋等の非居室
を空調するための空気調和機の開発も要請されている。
【0007】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は、室内機自体の据付け制約
が厳しいキッチン等の非居室にでも取付スペースを容易
に確保することができると共に、快適な空調が可能な空
気調和機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
横置型のコンプレッサ、室外熱交換器、減圧器、室内熱
交換器を順次連通させて冷媒を循環させる冷凍サイクル
を構成し、室内に配設される細長形状の室内キャビネッ
ト内に、その長手方向に沿って上記横置型コンプレッサ
と、このコンプレッサに列状に配置された横流ファン
と、この横流ファンの側方に配置された室内熱交換器と
を収容してなる室内機と、室外に配設される室外キャビ
ネット内に、上記室外熱交換器と室外ファンとを収容し
てなる室外機と、を具備していることを特徴とする空気
調和機である。
【0009】この発明によれば、室外機が室外キャビネ
ット内に室外熱交換器と室外ファンのみを収容してなる
ので、大形かつ重量の密閉式等の圧縮機や四方弁、減圧
器等も収容する従来の室外機よりも小形軽量化を図るこ
とができる。このために、室外機を、例えばキッチン等
の非居室の近傍の室外外壁面に取り付けることができ、
その設置箇所の自由度を大幅に拡大することができる。
したがって、キッチンやトイレ、洗面所、クローゼッ
ト、納戸、納屋等の非居室近傍にも室外機を取り付ける
スペースを容易に確保することができる。
【0010】しかも、室内設置の室内機と室外設置の室
外機とを分離しているので、室内機と室外機の設置箇所
の自由度をさらに拡大することができる。
【0011】さらに、室内機は、天井設置の細長キャビ
ネット内に、横長の横置型のコンプレッサと、横長の横
流ファンとを、これらの長手方向に沿って列状に配置し
ているので、室内機全体を細長形状に形成することがで
きる。このために、横長や縦長のキッチン等細長形状の
非居室の天井にも、その細長形状に対応させて細長形状
の室内機の取付スペースを容易に確保することができ
る。したがって、この空気調和機をキッチン等に取り付
けることにより、キッチン等を快適に空調することがで
きる。
【0012】請求項2記載の発明は、室内機は、室内熱
交換器の外側方の室内キャビネットの側面に、空気吸込
グリルを開口させる一方、この室内キャビネットの下底
面に、その室内キャビネットの長手方向に沿って長い空
調空気の吹出グリルを開口させていることを特徴とする
請求項1記載の空気調和機である。
【0013】この発明によれば、請求項1記載の発明の
作用効果に加えて、天井設置の室内機の下底面に空調空
気の吹出グリルを開口させているので、例えば冷房運転
時の冷気を下方へ吹き出すことができ、冷房効率を向上
させることができる。また、吹出グリルが細長室内機の
長手方向に沿って長く形成されているので、空調空気の
吹出風量の増大と吹出範囲の拡大とを共に図ることがで
き、空調効率の向上を図ることができる。さらに、室内
機は、横流ファンの周りに室内熱交換器を配設するの
で、これらを上下方向に並設する場合に比して、室内機
の厚さ(高さ)を薄くすることができる。
【0014】請求項3記載の発明は、室内機に、その室
内キャビネットの断面形状とほぼ同形のキャビネットを
備えた室内空気を換気する換気装置をその長手方向に沿
って同軸上に設けていることを特徴とする請求項1また
は2記載の空気調和機である。
【0015】この発明によれば、請求項1または2記載
の発明の作用効果に加えて、室内機に換気装置を設けて
いるので、室内機による室内の空調と共に、室内の換気
を行なうことができ、室内空気を浄化することができ
る。
【0016】また、換気装置のキャビネットの断面形状
が室内機のキャビネットのものと同形であり、同軸上に
配設されるので、見掛け上、換気装置が室内機の一部を
成し、外観上の美観を向上させることができる。
【0017】請求項4記載の発明は、室内熱交換器に室
外熱交換器を接続する冷媒配管の一部を、換気装置のキ
ャビネット内に通していることを特徴とする請求項3記
載の空気調和機である。
【0018】この発明によれば、請求項3記載の発明の
作用効果に加えて、分離して設置される室内熱交換器と
室外熱交換器とを接続する冷媒配管の一部を、換気装置
のキャビネット内に通すので、この冷媒配管の一部を外
部に露出させて配管する場合に比して外観上の美観を向
上させることができる。または、この冷媒配管の一部を
カバー等により被覆する場合に比して、そのカバーを省
略してコスト低減を図ることができる。
【0019】請求項5記載の発明は、横流ファンは、そ
の外周の一部を開閉する可動ファンケーシングを具備し
ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
記載の空気調和機である。
【0020】この発明によれば、請求項1〜4記載の発
明の作用効果に加えて、可動ファンケーシングにより開
放された横流ファンの外周側の一部から室内空気を吸い
込むので、可動ファンケーシングにより空気吸込み方向
を適宜制御することができる。このために、例えば横流
ファンの外周側に複数の熱交換器を配設する場合には、
これら室内熱交換器に室内空気を交互ないし選択的に通
風させ、各々熱交換させることができる。すなわち、横
流ファンの外周に複数の熱交換器を配設して各々熱交換
させることができるので、室内機の厚さ(高さ)を増厚
させずに、熱交換効率を向上させることができる。
【0021】請求項6記載の発明は、コンプレッサがヘ
リカルブレード式コンプレッサであることを特徴とする
請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和機であ
る。
【0022】この発明によれば、請求項1〜5のいずれ
かの発明の作用効果に加えて、コンプレッサが小型軽量
で横長のヘリカルブレード式コンプレッサであるので、
このコンプレッサを横長の横流ファンに列状に配置し、
この横流ファン側方に室内熱交換器を配置することによ
り、空気調和機全体を小型軽量で横長に形成することが
できる。このために、横長や縦長等の細長形状の空調空
間の天井等に容易に取り付けることができる。
【0023】請求項7記載の発明は、室内熱交換機は横
流ファンの両側部に配置されていることを特徴とする請
求項1〜6のいずれか1項に記載の空気調和機である。
【0024】この発明によれば、請求項1〜6のいずれ
かの発明の作用効果に加えて、室内熱交換器を横流ファ
ンの両側部に配置しているので、これら室内熱交換器と
横流ファンを配置している部分の高さ、すなわち、厚さ
を薄くすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図8に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一ま
たは相当部分には同一符号を付している。
【0026】図1は本発明の第1の実施形態に係る空気
調和機1を例えばキッチン等の空調空間の例えば天井壁
2に取り付けたときの縦断面図、図2はこの空気調和機
1の冷凍サイクル図である。
【0027】この空気調和機1は例えば熱源が多く密閉
度も比較的低いキッチンや洗面所、トイレ、クローゼッ
ト、納戸、納屋等の非居室スペースに設けて快適な空調
が可能な能力1KW程度の空気調和機である。
【0028】図2に示すように、この空気調和機1は、
レシプロ式、ロータリ式あるいはヘリカルブレード式の
横置型コンプレッサ3、四方弁4、室外ファンである斜
流ファン5を備えた室外熱交換器6、減圧器である膨張
弁7、室内ファンである横流ファン8を備えた室内熱交
換器9を冷媒配管10により、この順に順次、かつ環状
に接続し、冷媒を可逆的に循環させる閉じた冷凍サイク
ルを構成している。
【0029】ヘリカルブレード式コンプレッサ3は、潤
滑油を収容した横長円筒状の密閉容器内に、ヘリカルブ
レード式コンプレッサ本体とこの本体を駆動する電動機
とを同心状に収容してなり、レシプロ式やロータリ式等
の密閉型圧縮機よりも小型軽量である。このヘリカルブ
レード式コンプレッサ本体は、冷媒の吸込み側端と吐出
側端とを有するシリンダと、このシリンダ内にその内周
面に一部が接触するように偏心して内蔵されたロータピ
ストンと、このロータピストンの外周にて前記吸込側端
から前記吐出端側に向けて次第にピッチが小さくなるよ
うに螺旋状に形成された螺旋溝内に進退自在に嵌入され
て、前記ロータピストンと前記シリンダとの間隙をこの
シリンダの軸方向に沿って複数の作動室に仕切る弾性ブ
レードとにより構成されている。
【0030】このように構成された冷凍サイクルは四方
弁4の切換操作により、冷媒を図中実線矢印に示すよう
に、コンプレッサ3→四方弁4→室外熱交換器6→膨張
弁7→室内熱交換器9→四方弁4→コンプレッサ3の順
に循環させることにより冷房運転され、これとは逆に冷
媒を図中破線方向に示すようにコンプレッサ3→四方弁
4→室内熱交換器9→膨張弁7→室外熱交換器6→四方
弁4→コンプレッサ3の順に循環させることにより暖房
運転されるようになっている。
【0031】そして、図1で示すように、空気調和機1
は、図3で示す細長ほぼ半円筒状の室内キャビネット1
1内に、上記ヘリカルブレード式コンプレッサ3、四方
弁4、膨張弁7、室内熱交換器9および室内ファンであ
る横流ファン8を収容して室内機12を構成している。
【0032】レシプロ式、ロータリ式またはヘリカルブ
レード式等の横置型のコンプレッサ3はその軸方向が水
平方向に向く横置型であり、横流ファン8と同様に図1
中横方向(左右方向)に長い細長形状を成しているの
で、これらコンプレッサ3と横流ファン8は細長室内キ
ャビネット11内にて、その長手方向に沿って列状に配
置されている。
【0033】室内機12は、図1のIV−IV線断面図であ
る図4(A)に示すように、横流ファン8の外周両側
に、所定の間隔を置いて、例えば円弧状やくの字状等に
屈曲され、1台の室内熱交換器9を図4(A)中左右に
分割してなる一対の室内熱交換器9a,9bを配設し、
これら室内熱交換器9a,9bの両外側方の室内キャビ
ネット11の図4中左右両側面に、室内空気を図中矢印
に示すように吸い込む左右一対の吸込グリル13a,1
3bを開口させている。また、横流ファン8の図4中下
方の室内キャビネット11の下底面には、その長手方向
に沿って細長の所定長の吹出グリル14が所定幅で開口
され、この吹出グリル4の開口内端部上には、大小一対
のファンケーシング15a,15bを図中左右方向に対
向して立設している。一方の大ファンケーシング15a
は、横流ファン8の外周の図中左半周側をほぼ閉じて、
小ファンケーシング15bがある図中右側の吸込グリル
13bから主に室内空気を吸い込むようになっている。
但し、図4(B)に示すように大ファンケーシング15
aの円弧長を若干短くしてもよい。さらに、これら一対
のファンケーシング15a,15bの左右を入れ替え
て、図4(A),(B)中、左側の吸込グリル13aか
ら主に室内空気を吸い込むように構成してもよい。
【0034】また、図5に示すように一対の室内熱交換
器9a,9bの外面で凝結したドレンを受けるドレン皿
16とこのドレン皿16内のドレンを室外に排水するド
レン管17、またはドレンを強制的に排水するドレンポ
ンプ(図示せず)を、室内キャビネット11内に配設し
ている。
【0035】そして、図1と図3に示すように室内機1
2の長手方向(軸方向)一端には、換気装置18を一体
的に取り付けている。
【0036】換気装置18は、軸直角断面形状が室内キ
ャビネット11とほぼ同形の半円形をなす一方、長さが
室内キャビネット11よりも若干短いほぼ半円筒状のキ
ャビネット19を有し、このキャビネット19の両側面
には室内空気の吸込グリル20,20をそれぞれ穿設し
ている。
【0037】また、図1に示すようにキャビネット19
は室内キャビネット11の軸方向一端に接続される接続
端と反対側の開口端部(図1では右端部)には、軸方向
両端を開口させている換気ダクト21の一開口端部を接
続しており、他の開口端は、室内機12を天井壁2に取
り付けているキッン等の部屋の側壁22の貫通孔22a
を挿通して外部に若干突出して終端させている。そし
て、換気ダクト21内にはプロペラファン23等の軸流
ファンを配設して室内空気を吸込グリル20,20から
吸い込み、換気ダクト21から外部へ強制的に排気する
ようになっている。
【0038】図6は室外機24の外観斜視図である。こ
の室外機24は、例えば薄形矩形箱状の室外キャビネッ
ト25内に、室外熱交換器6と斜流ファン5とを収容
し、室外キャビネット25の前面に、外気を吸い込む吸
込グリル26を形成する一方、室外キャビネット25の
側面、例えば図6中左右両側面と下底面とに、熱交換済
みの空気を吹き出す吹出グリル27をそれぞれ形成して
いる。すなわち、斜流ファン5の運転により、室外キャ
ビネット25の前面の吸込グリル26から外気を吸い込
み、室外熱交換器6を通風させて熱交換させてから各側
面の吹出グリル27から再び外気へ吹き出すようになっ
ている。なお、図1と図5では室外熱交換器6と斜流フ
ァン5の前後の位置関係が逆になっているが、本発明で
はそのいずれでもよい。
【0039】そして、図1に示すように、この室外熱交
換器6と室内熱交換器9とを接続する冷媒配管10と、
ドレン管17の各一部は、換気装置18のキャビネット
19内を軸方向に挿通しており、さらに、ドレン管17
の外端部は側壁23の貫通孔23a内を挿通して側壁2
3の外面に延出し、この後外面に沿って下方へ屈曲して
室外機24の背面との間隙に延出して終端している。つ
まり、ドレン管17の外部延出部のほぼ全長は室外機2
4により隠蔽されて外部に露出していないので、体裁が
良い。
【0040】そして、このように構成された空気調和機
1の運転は、図示しないワイヤードリモコンまたはワイ
ヤレスリモコン等により遠隔操作することができる。例
えばこれらリモコンの操作により空気調和機1を冷房モ
ードで運転すると、四方弁4が冷房モードに切り換えら
れ、図2で示すように、ヘリカルブレード式コンプレッ
サ3により圧縮された冷媒が冷凍サイクル内を図中実線
矢印方向に循環する。これにより、室外熱交換器6で凝
縮作用が行なわれ、外気に放熱される。この放熱は斜流
ファン5の送風により促進される。
【0041】一方、室内熱交換器9(9a,9b)では
蒸発作用が行なわれ、室内熱交換器9(9a,9b)周
りの外気が吸熱され、冷却される。このために、横流フ
ァン8の送風により室内機12の吸込グリル13a,1
3bから室内機12内へ吸い込まれた室内空気は、この
冷却中の室内熱交換器9(9a,9b)を通風する際に
冷却され、その冷気が空調空気として室内機12の吹出
グリル14からキッチン等の空調空間下方へ吹き出さ
れ、その空調空間が冷房される。
【0042】一方、この空気調和機1を暖房モードで運
転すると、四方弁4が暖房モードに切り換えられ、図2
で示すようにヘリカルブレード式コンプレッサ3により
圧縮された冷媒が冷凍サイクル内を図中破線矢印方向に
循環する。これにより、室外熱交換器6で蒸発作用が行
われ、外気に放熱される。この放熱は斜流ファン5の送
風により促進される。一方、室内熱交換器9(9a,9
b)で凝縮作用が行なわれる。このために、横流ファン
8の運転により室内機12の吸込グリル13a,13b
から室内機12内へ吸い込まれた室内空気は、この凝縮
作用中の室内熱交換器9(9a,9b)を通風する際に
加熱され、その暖風が空調空気として室内機12の吸込
グリル14からキッチン等の空調空間下方へ吹き出さ
れ、その空調空間が暖房される。
【0043】また、この暖房運転中、室外熱交換器6に
着霜した着霜が所定量を超えると、除霜運転に移行され
る。このために、四方弁4は冷房運転時と同じ方向に切
り換えられて冷媒が冷房運転と同じ方向に冷凍サイクル
内を循環し、室外熱交換器6で凝縮作用が行なわれ、外
気に放熱される。このために、室外熱交換器6に着霜し
た着霜が加熱溶融されて除霜される。そして、着霜の除
霜が終了すると、四方弁4が再び暖房運転側に切り換え
られる。
【0044】したがって、この空気調和機1によれば、
室外機24が室外キャビネット25内に室外熱交換器6
と室外ファンの斜流ファン5のみを収容してなるので、
大形かつ重量の密閉式等のレシプロ式やロータリ式圧縮
機や四方弁、減圧器等も収容する従来の室外機よりも小
形軽量化を図ることができる。このために、室外機24
を、例えばキッチン等の非居室の近傍の室外外壁面に取
り付けることができ、その設置箇所の自由度を大幅に拡
大することができる。したがって、キッチンやトイレ、
洗面所、クローゼット、納戸、納屋等の非居室にも空気
調和機1を据え付けることができる。
【0045】しかも、室内設置の室内機12と室外設置
の室外機24とを分離しているので、室内機12と室外
機24の設置箇所の自由度をさらに拡大することができ
る。
【0046】しかも、室外ファンが斜流ファン5である
ので、室外機24の薄形化を図ることができる。
【0047】そして、室内機12は、天井設置の細長の
室内キャビネット11内に、横長の横置型ヘリカルブレ
ード式コンプレッサ3と、横長の横流ファン8とを、こ
れらの長手方向に沿って列状に配置しているので、室内
機12全体を細長形状に形成することができる。このた
めに、横長や縦長のキッチン等細長形状の非居室の天井
にも、その細長形状に対応させて細長形状の室内機12
を容易に取り付けることができる。
【0048】また、室内ファンである横流ファン8の両
側に室内熱交換器9(9a,9b)を配設することによ
り、室内機の高さ、つまり厚さを薄形にすることができ
るうえに、横流ファン8の近傍に室内熱交換器9(9
a,9b)を設けているので、室内熱交換器9(9a,
9b)の通風効率を向上させて、熱交換効率を向上させ
ることができる。
【0049】さらに、天井設置の室内機12は、その下
底面に空調空気の吹出グリル14を開口させているの
で、例えば冷房運転時の冷気を下方へ吹き出すことがで
き、冷房効率を向上させることができる。また、吹出グ
リル14が細長室内機12の長手方向に沿って長く形成
されているので、空調空気の吹出風量の増大と吹出範囲
の拡大とを共に図ることができ、空調効率の向上を図る
ことができる。
【0050】そして、室内機12に換気装置を設けてい
るので、室内機12による室内の空調と共に、室内の換
気を行なうことができ、室内空気を浄化することができ
る。
【0051】また、換気装置18のキャビネット19の
断面形状が室内キャビネット11のものと同形であるの
で、見掛け上、換気装置18が室内機12の一部を成
し、外観上の美観を向上させることができる。
【0052】さらに、分離して設置される室内熱交換器
9(9a,9b)と室外熱交換器6とを接続する冷媒配
管10の一部を換気装置18のキャビネット19内に通
すので、外部に露出させて配管する場合に比して外観上
の美観を向上させることができる。または、冷媒配管1
0の一部をカバー等により被覆する場合に比して、その
カバーを省略してコスト低減を図ることができる。
【0053】図7(A),(B)は上記ファンケーシン
グ15a,15bのさらなる変形例を示しており、これ
は、吹出グリル14の内端部上に立設された左右一対の
短いケーシング15c,15dにほぼ半円状の円弧板状
の可動ファンケーシング15eを設けた点に特徴があ
る。
【0054】可動ファンケーシング15eは、横流ファ
ン8と、その外周側に所定の間隔を置いて配設された円
弧状の一対の室内熱交換器9a,9bとの間隙におい
て、横流ファン8の中心周りに同心状に回動するもので
ある。すなわち、図7(A),(B)に示すように可動
ファンケーシング15eを図中左右側に、所定時間経過
毎に交互に回動させることにより、左右の吸込グリル1
3a,13bの一方から交互に室内空気を主に吸い込ま
せ、左右の室内熱交換器9a,9bに交互に通風させて
熱交換させるようになっている。
【0055】したがって、図7(A)に示すように可動
ファンケーシング15eが横流ファン8の外周の図中左
側へ回動して左側のファンケーシング15cに当接する
と、図中矢印に示すように室内空気が主に図中右側の吸
込グリル13bから内部へ吸い込まれ、図中右側の室内
熱交換器9bを通風して熱交換され、ここで熱交換され
た冷風または暖風の空調空気が図中白矢印に示すように
吹出グリル14から下方へ向けてキッチン等の空調空間
へ吹き出され、空調される。
【0056】この所定時間後、今度は図7(B)に示す
ように可動ファンケーシング15eが図中右側に回動し
て右側のファンケーシング15dに当接すると、室内空
気が主に図中左側の吸込グリル13aから内部に吸い込
まれ、今度は左側の室内熱交換器9aを通風して熱交換
され、その冷風または暖風が白矢印に示すように吹出グ
リル14からキッチン等の空調空間へ吹き出され、空調
される。すなわち、2台の室内熱交換器9a,9bによ
り交互に室内空気を熱交換することができる。
【0057】図8は上記可動ファンケーシング15eの
変形例である揺動ファンケーシング15fを備えた室内
機12の縦断面図である。
【0058】この揺動ファンケーシング15fは横流フ
ァン8の外周のほぼ全周を同心状に囲む円筒体よりな
り、その一部(図8では上部)には、所定幅で開口する
吸込口15f1 を横流ファン8のほぼ全長に亘って開口
させ、この吸込口15f1 に直径方向で対向する外周端
を外径方向へ若干突出させ、この突出端を吹出口15f
2 として開口させている。また、揺動ファンケーシング
15f1 は横流ファン8の中心軸と同心状に所定の周期
で左右方向に揺動するようになっている。
【0059】したがって、この揺動ファンケーシング1
5fをその中心軸である横流ファン8の中心軸回りに同
心状に左右に所定角で揺動すると、揺動ファンケーシン
グ15fの吸込口15f1 が一対の吸込グリル13a,
13bに所定周期で交互に向くので、これら一対の吸込
グリル13,a13bから交互に連続的に室内空気が吸
い込まれ、各室内熱交換器9a,9bを各々通風して熱
交換され、吹出口15f2 から白矢印に示すように空調
空気が空調空間へ吹き出される。この吹出口15f2
図中矢印に示すように左右に揺動するので、空調空気も
図中左右方向へ吹き分けられる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、室外キャ
ビネット内に室外熱交換器と室外ファンのみを収容する
ことにより室外機を構成しているので、大形かつ重量の
密閉式等の圧縮機や四方弁、減圧器等も収容する従来の
室外機よりも小形軽量化を図ることができる。このため
に、室外機を、例えばキッチン等の非居室の近傍の取付
壁の外面に取り付けることができ、その設置箇所の自由
度を大幅に拡大することができる。したがって、キッチ
ンやトイレ、洗面所、クローゼット、納戸、納屋等の非
居室にも空気調和機を据え付けることができる。
【0061】しかも、室内設置の室内機と室外設置の室
外機とを分離しているので、室内機と室外機の設置箇所
の自由度をさらに拡大することができる。
【0062】さらに、室内機は、天井設置の細長キャビ
ネット内に、横長の横置型コンプレッサと、横長の横流
ファンとを、これらの長手方向に沿って列状に配置し、
横流ファンの側方に室内熱交換器を配置しているので、
室内機全体を細長形状に形成することができる。このた
めに、横長や縦長のキッチン等細長形状の非居室の天井
にも、その細長形状に対応させて細長形状の室内機の取
付スペースを容易に確保することができる。したがっ
て、この空気調和機をキッチン等に取り付けることによ
り、キッチン等を快適に空調することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空気調和機の天井壁
への取付状態の縦断面図。
【図2】図1で示す空気調和機の冷凍サイクル図。
【図3】図1で示す空気調和機の室内機と換気装置の外
観斜視図。
【図4】(A)は図1のIV−IV線断面図、(B)は同
(A)で示すファンケーシングの変形例を備えた室内機
の縦断面図。
【図5】図1で示す空気調和機の要部分解斜視図。
【図6】図1で示す空気調和機の室内機の外観斜視図。
【図7】(A),(B)は図4で示すファンケーシング
の他の変形例の可動ファンケーシングの動作をそれぞれ
示す室内機の縦断面図。
【図8】(A),(B)は図7で示す可動ファンケーシ
ングの変形例の揺動ファンケーシングを備えた室内機の
当該揺動ファンケーシングの動作をそれぞれ説明するた
めの縦断面図。
【符号の説明】
1 空気調和機 2 天井壁 3 ヘリカルブレード式コンプレッサ 5 斜流ファン 6 室外熱交換器 8 横流ファン 9,9a,9b 室内熱交換器 10 冷媒配管 11 室内キャビネット 12 室内機 13a,13b 吸込グリル 14 吹出グリル 15a,15b ファンケーシング 15e 可動ファンケーシング 15f 揺動ファンケーシング 16 ドレン皿 17 ドレン管 18 換気装置 19 換気装置のキャビネット 24 室外機 25 室外キャビネット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横置型のコンプレッサ、室外熱交換器、
    減圧器、室内熱交換器を順次連通させて冷媒を循環させ
    る冷凍サイクルを構成し、 室内に配設される細長形状の室内キャビネット内に、そ
    の長手方向に沿って上記横置型コンプレッサと、このコ
    ンプレッサに列状に配置された横流ファンと、この横流
    ファンの側方に配置された室内熱交換器とを収容してな
    る室内機と、 室外に配設される室外キャビネット内に、上記室外熱交
    換器と室外ファンとを収容してなる室外機と、を具備し
    ていることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 室内機は、室内熱交換器の外側方の室内
    キャビネットの側面に、空気吸込グリルを開口させる一
    方、この室内キャビネットの下底面に、その室内キャビ
    ネットの長手方向に沿って長い空調空気の吹出グリルを
    開口させていることを特徴とする請求項1記載の空気調
    和機。
  3. 【請求項3】 室内機に、その室内キャビネットの断面
    形状とほぼ同形のキャビネットを備えた室内空気を換気
    する換気装置をその長手方向に沿って同軸上に設けてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 室内熱交換器に室外熱交換器を接続する
    冷媒配管の一部を、換気装置のキャビネット内に通して
    いることを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 横流ファンは、その外周の一部を開閉す
    る可動ファンケーシングを具備していることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】 コンプレッサがヘリカルブレード式コン
    プレッサであることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】 室内熱交換機は横流ファンの両側部に配
    置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の空気調和機。
JP10319608A 1998-11-10 1998-11-10 空気調和機 Pending JP2000146216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10319608A JP2000146216A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10319608A JP2000146216A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000146216A true JP2000146216A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18112184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10319608A Pending JP2000146216A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000146216A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349897A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 一体型空調装置及び空調設備
CN103486659A (zh) * 2012-06-12 2014-01-01 珠海格力电器股份有限公司 空调器室内机以及包括该空调器室内机的空调器
JP2019184135A (ja) * 2018-04-06 2019-10-24 積水ハウス株式会社 小型空気調和機の制御装置、この小型空気調和機を備える住宅、および、小型空気調和機の制御方法
JP2020201009A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 ダイキン工業株式会社 冷媒サイクルシステム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349897A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 一体型空調装置及び空調設備
JP4709426B2 (ja) * 2001-05-29 2011-06-22 新日本空調株式会社 一体型空調装置及び空調設備
CN103486659A (zh) * 2012-06-12 2014-01-01 珠海格力电器股份有限公司 空调器室内机以及包括该空调器室内机的空调器
CN103486659B (zh) * 2012-06-12 2016-06-08 珠海格力电器股份有限公司 空调器室内机以及包括该空调器室内机的空调器
JP2019184135A (ja) * 2018-04-06 2019-10-24 積水ハウス株式会社 小型空気調和機の制御装置、この小型空気調和機を備える住宅、および、小型空気調和機の制御方法
JP2020201009A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 ダイキン工業株式会社 冷媒サイクルシステム
WO2020250987A1 (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 ダイキン工業株式会社 冷媒サイクルシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102401787B1 (ko) 공기조화기
JP2015506450A (ja) 空気調和機、及び空気調和機の設置構成
KR20040082957A (ko) 벽걸이형 공기 조화 장치
KR20040092471A (ko) 전면 흡토출 방식의 공기조화기용 실외기 및 이를 이용한실외기 설치 시스템
JP2000146216A (ja) 空気調和機
JP2005114274A (ja) 空気調和機
JP2000146283A (ja) 空気調和機
JP2871562B2 (ja) 壁埋込形空気調和機
JPH10160189A (ja) 空気調和機
JP2001041526A (ja) 換気装置
US20230010148A1 (en) Air conditioner
JP3528827B2 (ja) 屋内空気熱源形ヒートポンプ式空調機
JP2658526B2 (ja) 空気調和機
KR20050064963A (ko) 덕트형 공기조화기의 배관 지지구조
KR100459447B1 (ko) 욕실형 공기조화기
KR100425739B1 (ko) 욕실형 공기조화기
JP3684936B2 (ja) 空気調和機
JPH08270975A (ja) 空気調和機
JPH03164628A (ja) 厨房用空調装置
JP2001174016A (ja) 空気循環装置
JPS6222940A (ja) 天井内設置型換気兼用冷暖房装置
JPS59115922A (ja) 空気調和機
JPS6193328A (ja) 空調装置
JP2003214648A (ja) 空気調和装置
KR0128922Y1 (ko) 공기조화기의 모터 지지대

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306