JP2000146080A - 電気融着補修材および合成樹脂管の補修方法 - Google Patents

電気融着補修材および合成樹脂管の補修方法

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JP2000146080A
JP2000146080A JP10319299A JP31929998A JP2000146080A JP 2000146080 A JP2000146080 A JP 2000146080A JP 10319299 A JP10319299 A JP 10319299A JP 31929998 A JP31929998 A JP 31929998A JP 2000146080 A JP2000146080 A JP 2000146080A
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synthetic resin
hole
pipe
saddle
resin tube
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JP10319299A
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Kenji Mizukawa
賢司 水川
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Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L41/00Branching pipes; Joining pipes to walls
    • F16L41/02Branch units, e.g. made in one piece, welded, riveted

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂管が破損したときに、この破損箇所
を確実に、しかも、容易に補修できる補修材と、この補
修材を使用して合成樹脂管継手を補修する合成樹脂管の
補修方法を提供する。 【解決手段】 サドル部3と本体部(筒状体4と枝管
5)とからなる。サドル部3は合成樹脂管1の外面に沿
う形状の板状体31と、中央に設けられた通孔32と電
熱線33と電源接続端子34とからなる。又、本体部は
開口部41が設けられ、その他が密封されている。そし
て、本体部の開口部41とサドル部3の通孔32とが水
密に連結している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は合成樹脂管の破損
箇所を補修する電気融着補修材と、この電気融着補修材
で合成樹脂管の破損箇所を補修する合成樹脂管の補修方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、埋設されている合成樹脂管につる
はし等の工具が当たったりして破損することが多く発生
する。この合成樹脂管の破損箇所を補修する方法が種々
提案されている。
【0003】例えば、特開昭57−107495号公報
(従来例1と称する)には、管の内面に沿う形状の曲面
板にネジ棒を立設した裏当具と充填樹脂と充填樹脂押さ
え板とからなる補修材を使用するものであって、シール
用リングを裏当具に取り付け、この裏当具のネジ棒を管
の破損箇所に管内部より貫挿させ、管内面にシール用リ
ングを介して曲面板を当接させ、外面から破損箇所に硬
化性樹脂を充填し、管の外側に突出しているネジ棒にパ
ッキングを介して充填樹脂押さえ板を挿通し、このネジ
棒にナット螺合させ、充填樹脂押さえ板と曲面材とでシ
ール用リング、合成樹脂管の管壁、パッキングを挟んだ
状態にして締め付けた後、しばらく放置し、硬化性樹脂
を硬化させて破損箇所を塞ぐ方法が記載されている。
【0004】又、特開平3−24400号公報(従来例
2と称する)には、ネジ棒とこのネジ棒の先端に設けら
れた破損箇所の小孔より大きな外径を有する先細り状の
栓体とからなる閉塞部材と、ナットとからなる補修材を
使用するものであって、閉塞部材の栓体の背面にパッキ
ング部材を装着し、この閉塞部材を合成樹脂管の外面か
ら栓体を先頭にして破損箇所の小孔に挿入し、ネジ棒に
ナットを螺入し、ナットと栓体とで合成樹脂管の管壁と
パッキング部材とを挟み、パッキング部材を合成樹脂管
の管壁内面に圧接させる方法について記載されている。
【0005】又、特開平8−247378号公報(従来
例3と称する)には、破損箇所を覆う大きさの磁性合金
ヒータと熱可塑性合成樹脂製の補修部材とからなる補修
材を使用するものであって、合成樹脂管の破損箇所に磁
性合金ヒータと補修部材とをこの順にして破損箇所を覆
い、この上に設けたワークコイルに高周波電流を通し
て、この磁性合金ヒータに電磁誘導によって高周波電流
を発生させ、この電流によって発生する熱によって熱可
塑性合成樹脂を溶融させて、合成樹脂管に融着させる方
法について記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1記載の方法では、既設の管では、管内部から裏当材の
ネジ棒を挿入することができないので、既設の管の破損
箇所を補修する方法には適用できないし、この方法で
は、充填樹脂と合成樹脂管との接着不良が発生したり、
充填樹脂が劣化すると、この部分から管の内部を流れて
いる水等が漏れるという問題がある。
【0007】又、従来例2では、パッキング部材を管壁
内面に圧接させて管の内部を流れている水等を漏れなく
しているが、合成樹脂管が例えばポリオレフィン管のよ
うに比較的柔軟でクリープ変形し易い管の場合には、パ
ッキング部材を圧接しているナットと栓体との圧力によ
り合成樹脂管の管壁が次第に変形して、最後には、この
補修場所から水等が漏れるようになるという問題があ
る。
【0008】又、従来例3では水道管のように破損箇所
から水が出ているときには、合成樹脂管の破損箇所を補
修部材で覆っても、この補修部材と合成樹脂管の外面と
の間に水が入り、この水の影響で補修部材が管壁に融着
しないという問題がある。そこで、この発明の目的は、
合成樹脂管が破損したときに、この破損箇所を確実に、
しかも、容易に補修できる補修材と、この補修材を使用
して合成樹脂管を補修する合成樹脂管の補修方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、合成樹脂管の破損箇所を補修する電気融着補修材で
あって、サドル部と本体部とからなり、前記サドル部は
合成樹脂管の外面に沿う形状の熱可塑性合成樹脂製の板
状体と、この板状体の中央部に設けられた通孔と、板状
体の内部に設けられた通孔を中心にした円状または渦巻
き状の電熱線と、この電熱線に取り付けられた電源接続
用端子とからなり、前記本体部はサドル部の通孔とほぼ
同じ内径を有する開口部が設けられ、その他の部分が密
封された函体であり、この本体部の開口部がサドル部の
通孔の周縁部に水密に連結されているものである。
【0010】請求項1記載の発明では函体である本体部
の開口部が電熱線が設けられたサドル部の通孔の周縁部
に水密に連結されている。かかる構造のものを特別に製
造してもよいが、電熱線が設けられたサドル部と函体と
が連結されている構造が特願平9−168680号に記
載されているような、電熱線が設けられたサドル部と筒
状体と枝管とからなる電気融着分岐サドル継手の筒状体
と枝管とを密封することによりほぼ同じ構造となるの
で、この電気融着分岐サドル継ぎ手を改良して本発明の
構造にすると安価に製造でき、好ましい。
【0011】そして、このように改良すると請求項2記
載の発明の構造となる。即ち、請求項2記載の発明は、
合成樹脂管の破損箇所を補修する電気融着補修材であっ
て、サドル部と筒状体と枝管とからなり、前記サドル部
は合成樹脂管の外面に沿う形状の熱可塑性合成樹脂製の
板状体と、この板状体の中央部に設けられた通孔と、板
状体の内部に設けられた通孔を中心にした円状または渦
巻き状の電熱線と、この電熱線に取り付けられた電源接
続用端子とからなり、前記筒状体はサドル部の通孔とほ
ぼ同じ内径を有し、この筒状体の一端が通孔の周縁部に
水密に連結され、他端が密封され、中間部に横孔が設け
られ、前記枝管は一端が筒状体の横孔に水密に連結さ
れ、他端が密封されているものである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明に係り、前記サドル部の合成樹脂管当
接面には、円状または渦巻き状の電熱線と通孔との間に
溝部が設けられ、この溝部の中にゴム状弾性を有するシ
ール材が設けられているものである。
【0013】請求項4記載の発明は、合成樹脂管の破損
箇所を請求項1乃至請求項3のいずれかの一に記載の電
気融着補修材で補修する合成樹脂管の補修方法であっ
て、合成樹脂管の破損箇所を一時的に補修した後、この
補修した破損箇所をサドル部に設けられた通孔の周縁部
で囲む状態にして、サドル部を合成樹脂管の外面に沿わ
せた後、電源接続端子から電熱線に通電することにより
サドル部を合成樹脂管に融着させるものである。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の方
法に係り、前記一時的に補修する手段が、(イ)破損箇
所の外面に接着剤を塗布する方法、(ロ)破損箇所の管
壁に雌ネジを穿設し、この雌ネジに雄ネジを有するプラ
グを螺入する方法、(ハ)ネジ棒とこのネジ棒の先端に
設けられた破損箇所の小孔より大きな外径を有する先細
り状の栓体とからなる閉塞部材の栓体の背面にパッキン
グ部材を装着し、この閉塞部材を合成樹脂管の外面から
栓体を先頭にして破損箇所の小孔に挿入し、ネジ棒にナ
ットを螺入し、ナットと栓体とで合成樹脂管の管壁とパ
ッキング部材とを挟み、パッキング部材を合成樹脂管の
管壁内側に圧接させる方法、(ニ)破損箇所の外面に熱
可塑性樹脂製の板状体を当接させ、この板状体を電熱的
手段により溶融させて板状体と合成樹脂管とを融着させ
る方法の中のいずれかの一であるものである。
【0015】この請求項5記載の発明の(イ)の方法に
使用する接着剤としては、合成樹脂管に対する接着性が
よく、しかも、強固な皮膜を生ずるものが好ましい。か
かる接着剤としては合成樹脂管の種類によって異なる
が、この合成樹脂管がポリオレフィン樹脂管の場合に
は、エポキシ系硬化性接着剤が好ましい。
【0016】このエポキシ系硬化性接着剤とは、未硬化
のエポキシ樹脂であって、硬化剤を使用する直前に混合
し、これを破損箇所の表面に塗布する。すると、エポキ
シ系硬化性接着剤が硬化して破損箇所の表面にエポキシ
系接着剤の強固な皮膜が生ずるものである。
【0017】又、(ニ)の方法は、熱可塑性樹脂製の板
状体を電気的手段により溶融させているが、この電気的
手段により溶融させる方法としては、種々ある。例え
ば、従来例3記載のように、板状体と合成樹脂板の外面
との間や板状体の中に磁性合金ヒータを設け、この上か
らワークコイルに高周波電流を通して、この磁性合金ヒ
ータに電磁誘導によって高周波電流を発生させ、この発
生した電流によって板状体を溶融させてもよいし、又、
板状体と合成樹脂管との間や板状体の中にニクロム線の
ような電熱線を設け、この電熱線に電源接続用端子を取
り付け、この電源接続用端子から電熱線に電流を通して
板状体を溶融させてもよい。
【0018】(作用)請求項1記載の発明では、サドル
部と本体部とからなり、前記サドル部は合成樹脂管の外
面に沿う形状の熱可塑性合成樹脂製の板状体と、この板
状体の中央部に設けられた通孔と、板状体の内部に設け
られた通孔を中心にした円状または渦巻き状の電熱線
と、この電熱線に取り付けられた電源接続用端子とから
なり、前記本体部はサドル部の通孔とほぼ同じ内径を有
する開口部が設けられ、その他の部分が密封された函体
であり、この本体部の開口部がサドル部の通孔の周縁部
に水密に連結されているから、この電気融着補修材を使
用して合成樹脂管の破損箇所を補修するには、破損箇所
をサドル部に設けられている通孔の周縁部で囲むように
して、サドル部を合成樹脂管の外面に沿わせた後、電源
接続端子から電熱線に通電してサドル部を溶融すればよ
い。
【0019】すると、溶融したサドル部が合成樹脂管に
融着するので、この融着部分が一体になり、合成樹脂管
がクリープ変形し易い材料であっても、合成樹脂管の中
を流れる水等がこの部分から漏れることがない。しか
も、従来のように劣化し易い接着樹脂を使用しないの
で、この部分の劣化がない。
【0020】尚、破損部分から水等が極めて少量ずつ漏
れていても、この破損箇所をサドル部に設けられている
通孔の周縁部で囲むようにしてサドル部を合成樹脂管の
外面に沿わせているので、破損箇所に直接サドル部が当
接しない。従って、この漏れている水等がサドル部まで
流れてこない間に融着させることにより、水等による影
響のない状態で融着させることができる。
【0021】もし、この破損箇所から大量に水等が出
て、融着に影響が出るようであれば、この破損箇所を従
来の補修方法で補修して殆ど水が漏れない状態にして、
サドル部を合成樹脂管の外面に融着すれば、水等の影響
なしに融着することができるし、その後、この従来の補
修箇所から水等が漏れても、その外側にはサドル部が融
着し、このサドル部の通孔を本体部で塞いでいる電気融
着補修材があるので、水等が漏れることがない。
【0022】請求項2記載の発明では、サドル部と筒状
体と枝管とからなり、前記サドル部は合成樹脂管の外面
に沿う形状の熱可塑性合成樹脂製の板状体と、この板状
体の中央部に設けられた通孔と、板状体の内部に設けら
れた通孔を中心にした円状または渦巻き状の電熱線と、
この電熱線に取り付けられた電源接続用端子とからな
り、前記筒状体はサドル部の通孔とほぼ同じ内径を有
し、この筒状体の一端が通孔の周縁部に水密に連結さ
れ、他端が密封され、中間部に横孔が設けられ、前記枝
管は一端が筒状体の横孔に水密に連結され、他端が密封
されているから、従来の電気融着サドル分岐管継手のサ
ドル部と筒状体と枝管とがほぼ同じ構造であり、この筒
状体や枝管の先端を密封する等の改良して上記構造にす
ることにより、従来の電気融着サドル分岐管継手を利用
することができる。
【0023】請求項3記載の発明では、サドル部の合成
樹脂管当接面には、円状または渦巻き状の電熱線と通孔
との間に溝部が設けられ、この溝部の中にゴム状弾性を
有するシール材が設けられているから、サドル部を合成
樹脂管外面に沿わせて取り付けると、サドル部の合成樹
脂管当接面と合成樹脂管の外面との間がシール材でシー
ルされ、この部分の水密性がより完全となる。
【0024】請求項4記載の発明では、合成樹脂管の破
損箇所を一時的に補修した後、この補修した破損箇所を
サドル部に設けられた通孔の周縁部で囲む状態にして、
サドル部を合成樹脂管の外面に沿わせた後、電源接続端
子から電熱線に通電することによりサドル部を合成樹脂
管に融着させるから、一時的に補修した箇所からの水等
の漏れがなく、従って、水に影響されることなく、サド
ル部を合成樹脂管の外面に融着させることができる。
【0025】尚、この補修後に、この一時的に補修した
箇所が劣化したりしてこの補修箇所から水等が漏れて
も、その外側にはサドル部が融着し、このサドル部の通
孔を本体部や筒状体、枝管で塞いでいる電気融着補修材
があるので、水等が漏れることがない。
【0026】請求項5記載の発明では、一時的に補修す
る手段が、(イ)破損箇所の外面に接着剤を塗布する方
法、(ロ)破損箇所の管壁に雌ネジを穿設し、この雌ネ
ジに雄ネジを有するプラグを螺入する方法、(ハ)ネジ
棒とこのネジ棒の先端に設けられた破損箇所の小孔より
大きな外径を有する先細り状の栓体とからなる閉塞部材
の栓体の背面にパッキング部材を装着し、この閉塞部材
を合成樹脂管の外面から栓体を先頭にして破損箇所の小
孔に挿入し、ネジ棒にナットを螺入し、ナットと栓体と
で合成樹脂管の管壁とパッキング部材とを挟み、パッキ
ング部材を合成樹脂管の管壁内側に圧接させる方法、
(ニ)破損箇所の外面に熱可塑性樹脂製の板状体を当接
させ、この板状体を電熱的手段により溶融させて板状体
と合成樹脂管とを融着させる方法の中のいずれかの一で
あるから、破損の状態により、上記(イ)〜(ニ)まで
の方法適宜選択して合成樹脂管の外側から簡単に一時補
修することができる。
【0027】即ち、(イ)の方法は、合成樹脂管の外側
から接着剤を破損箇所の外面に塗布するだけであり、操
作が極めて簡単である。従って、破損箇所が殆ど水等が
出てないか少しずつ出ている場合には、この部分を完全
に一時的に補修することができるし、操作が簡単である
ので極めて便利である。尚、孔が大きく水等が大量に出
ていて、接着剤が硬化して十分接着強度が得られるまで
に水等によって、接着剤の硬化に影響が生じる場合に
は、この方法以外の方法を使用すればよい。
【0028】(ロ)の方法は、合成樹脂管の外側から破
損箇所の管壁に雌ネジを穿設し、この雌ネジに雄ネジを
有するプラグを螺入すればよいので、比較的小さな通孔
の破損箇所を簡単に補修するときに極めて便利な方法で
ある。
【0029】(ハ)の方法は、合成樹脂管の外側から閉
塞部材を合成樹脂管の外面から栓体を先頭にして破損箇
所の小孔に挿入し、ネジ棒にナットを螺入して、栓体と
ナットとで合成樹脂管の管壁とパッキング部材とを挟む
ことによって、栓体に取り付けられているパッキング部
材を合成樹脂管の管壁内側に圧接させればよいので、比
較的大きなさ通孔の破損箇所を補修するときに極めて便
利な方法である。
【0030】(ニ)の方法は、合成樹脂管の外面に板状
体を当接させ、この板状体を電熱的手段により溶融して
板状体と合成樹脂管とを融着させればよいので、水の影
響の比較てき少なく、しかも、電源等がある場合には極
めて便利である。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を示
す。 (実施例1)図1および図2は本発明の一実施例を示す
もので、図1(イ)は電気融着補修材を示す正面図、
(ロ)は(イ)のA−A線に沿った断面を示す断面部、
図2は電気融着補修材で合成樹脂管を補修している工程
を示すもので、(イ)は合成樹脂管に孔が開いた状態の
断面を示す説明図、(ロ)は合成樹脂管の本管仕切り弁
を締めた状態の断面を示す説明図、(ハ)はエポキシ系
硬化性接着剤で孔を塞いだ状態の断面を示す説明図、
(ニ)は電気融着補修部材で補修した状態の断面を示す
説明図である。
【0032】図1および図2において、1はポリエチレ
ン樹脂管からなる合成樹脂管であり、この合成樹脂管1
は上水道に使用されている。11は合成樹脂管1につる
はし等が当たって生じた孔であり、12、13はそれぞ
れ合成樹脂管1の両端に設けられた本管仕切り弁であ
る。2は電気融着補修材であり、この電気融着補修材2
は、図1に示すように、サドル部3と筒状体4と枝管5
とからなる。
【0033】サドル部3は板状体31と通孔32と電熱
線33と電源接続端子34とからなる。板状体31は、
合成樹脂管1の外面に沿うように湾曲されたポリエチレ
ン樹脂製板の熱可塑性合成樹脂製板である。通孔32
は、板状体31の中央部に設けられている平面視円形の
孔である。電熱線33は、板状体31の内部に通孔を中
心にして渦巻き状に巻かれたニクロム線である。
【0034】電源接続端子34は板状体31の表面に立
設されたものであり、この電源接続端子34は2個あ
り、この2個の電源接続端子34、34がそれぞれ渦巻
き状に巻かれた電熱線33の両端に接続されている。従
って、この電源接続端子34を電源に接続し,電熱線3
3に電流を流すと熱が発生し、この熱によって板状体3
1の合成樹脂管1当接面が溶融するようになっている。
【0035】筒状体4はサドル部3の通孔32とほぼ同
じ内径を有するポリエチレン樹脂製の筒体であり、この
筒状体4の一端41が通孔32の周縁部に水密に連結さ
れている。又、この筒状体4の他端42にはポリエチレ
ン樹脂製の蓋43が被せられ、蓋体43の内部にはニク
ロム線からなる電熱線431が埋設されていて、この蓋
体43を筒状体4の他端42に被せ、電熱線431に電
流を通すことによって蓋体43の内面が溶融して蓋体4
3が他端42に融着する。その結果、筒状体4の他端4
2が水密に密封されている。又、この筒状体4の中間部
に横孔44が設けられている。
【0036】枝管5はポリエチレン樹脂製の筒状体であ
り、この枝管5の一端51は筒状体4の横孔44の周縁
部に一体に連結されている。又、この枝管5の他端52
には、ポリエチレン樹脂製の蓋53が被せられ、蓋体5
3の内部にはニクロム線からなる電熱線531が埋設さ
れていて、この蓋体53を枝管5の他端52に被せ、電
熱線531に電流を通すことによって蓋体53の内面が
溶融する。その結果、筒状体5の他端52が水密に密封
されている。
【0037】尚、この電熱線33が埋設されたサドル部
3と、このサドル部に取り付けられた筒状体4と、この
筒状体4に取り付けられた枝管5からなるものは、従来
の電気融着分岐サドル継ぎ手とほぼ同じ構造をしている
ので、従来の電気分岐サドル継ぎ手の筒状体4に蓋43
を取り付けたり、枝管5に蓋53を取り付けたりして密
封する等の改良を加えることで、この電気融着補修材2
を簡単に、しかも、安価に製造することができる。6は
エポキシ系硬化性接着剤が硬化したエポキシ系接着剤で
ある。
【0038】次に、この合成樹脂管1の補修方法につい
て説明する。図2(イ)に示すように、道路の下に埋設
されている合成樹脂管1につるはし等が当たって、孔1
1が生じて、ここから合成樹脂管1の内部を流れている
水が漏れ出す。すると、図2(ロ)に示すように、この
合成樹脂管1の両側の本管仕切り弁12、13を閉じ
て、道路を掘り起こして、この合成樹脂管1の孔11部
分を露出させる。
【0039】次に、この孔11の周縁部分を水等で付着
した土等を洗って美麗にし、乾燥させて、エポキシ系硬
化性接着剤に硬化剤を添加し、十分均一になるまで混合
し、これを、図2(ハ)に示すように、孔11の上から
周縁部に塗布し、暫く、放置すると、エポキシ系硬化性
接着剤が硬化してエポキシ系接着剤6となり、このエポ
キシ系接着剤6で孔11が塞がる。
【0040】次に、図2(ニ)ように、孔11やエポキ
シ系接着剤6をサドル部3に設けられている通孔32の
周縁部で囲むようにして、サドル部3を合成樹脂管1の
外面に沿わせた後、電源接続端子34を電源に接続し
て、この電源接続端子34から電熱線33に通電する。
【0041】すると、この電熱線33から発生する熱に
よりサドル部3の板状体31の合成樹脂管1当接面が溶
融して、このサドル部3が合成樹脂管1の外面に融着す
るので、この融着した部分が一体になる。従って、合成
樹脂管1がポリエチレン樹脂製管というクリープ変形し
易い材料であっても、合成樹脂管1の中を流れる水等が
この部分から漏れることがない。しかも、従来のように
劣化し易い接着樹脂を使用しないので、この部分の劣化
がない。
【0042】尚、エポキシ系接着剤6で補修した部分か
ら水等が極めて少量ずつ漏れるようなことがあっても、
この補修した部分をサドル部3に設けられている通孔3
2の周縁部で囲むようにしてサドル部3を合成樹脂管1
の外面に沿わせているので、このエポキシ系接着剤6近
傍にサドル部3が直接当接しない。従って、この漏れて
いる水等がサドル部3まで流れてこない間に融着させる
ことにより、水等による影響のない状態で融着させるこ
とができる。
【0043】又、この補修後に、この従来の補修箇所が
劣化したりしてこの補修箇所から水等が漏れても、その
外側にはサドル部3が融着し、このサドル部3の通孔3
2が筒状体4や枝管5で塞がれている電気融着補修材2
があるので、水等が漏れることがなく、安心である。こ
のようにして補修した後、道路を元の状態にすると、補
修は完了する。
【0044】(実施例2)図3は本発明の他の実施例の
電気融着補修材で合成樹脂管を補修している工程を示す
もので、(イ)は合成樹脂管に孔が開いた状態の断面を
示す説明図、(ロ)は合成樹脂管の本管仕切り弁を締め
た状態の断面を示す説明図、(ハ)は合成樹脂管の管壁
に電気融着マットを取り付けた状態を示す斜視図、
(ニ)は(ハ)の断面を示す説明図、(ホ)は電気融着
補修部材で補修した状態の断面を示す説明図である。
【0045】図3において、1aのポリエチレン樹脂管
の合成樹脂管継手、2aの電気融着補修材は実施例1と
ほぼ同じであるので説明を省略する。8aは熱可塑性樹
脂製の板状体81aに電熱線82aを埋設した電気融着
マットであり、85aはこの電気融着マット8aを押さ
えるバンドである。
【0046】次に、この合成樹脂管1aの補修方法につ
いて説明する。図3(イ)に示すように、道路の下に埋
設されている合成樹脂管1aにつるはし等が当たって、
孔11aが生じて、ここから合成樹脂管1aの内部を流
れている水が漏れ出る。すると、図3(ロ)に示すよう
に、この合成樹脂管1aの両側の本管仕切り弁12a、
13aを閉じて、道路を掘り起こして、この合成樹脂管
1aの孔11a部分を露出させる。
【0047】次に、この孔11aの周縁部分を水等で付
着した土等を洗って美麗にし、乾燥させ、図3(ハ)、
(ニ)に示すように、孔11a部分を覆うようにして電
気融着マット8aを合成樹脂管1aの外面に押し付けた
後、バンド85aを合成樹脂管1aに巻いて電気融着マ
ット8aを合成樹脂管1aに取り付ける。
【0048】次に、電気融着マット8aに設けられてい
る図示しない電源接続端子から電流を電熱線82aに流
す。すると、この電熱線82aの発生する熱により板状
体81aが溶融して、電気融着マット8aが融着して孔
11aを塞ぐ。
【0049】次に、バンド85aを外し、図3(ホ)よ
うに、孔11aや電気融着マット8aをサドル部3aに
設けられている通孔32aの周縁部で囲むようにして、
サドル部3aを合成樹脂管1aの外面に沿わせた後、電
源接続端子34aを電源に接続して、この電源接続端子
34aから電熱線33aに通電する。
【0050】すると、この電熱線33aから発生する熱
によりサドル部3aの板状体31aの合成樹脂管1a当
接面が溶融して、このサドル部3aが合成樹脂管1aの
外面に融着するので、この融着した部分が一体になる。
従って、合成樹脂管1aがポリエチレン樹脂製管という
クリープ変形し易い材料であっても、合成樹脂管1aの
中を流れる水等がこの部分から漏れることがない。しか
も、従来のように劣化し易い接着樹脂を使用しないの
で、この部分の劣化がない。
【0051】尚、孔11a等から少量ずつ漏れている水
等の影響で、電気融着マット8aで塞いだ部分から水等
が極めて少量ずつ漏れるようなことがあっても、この補
修した部分をサドル部3aに設けられている通孔32a
の周縁部で囲むようにしてサドル部3aを合成樹脂管1
aの外面に沿わせているので、この電気融着マット8a
近傍にサドル部3aが直接当接しない。従って、この漏
れている水等がサドル部3aまで流れてこない間に融着
させることにより、水等による影響のない状態で融着さ
せることができる。
【0052】又、この補修後に、この従来の補修箇所が
劣化したりしてこの補修箇所から水等が漏れても、その
外側にはサドル部3aが融着し、このサドル部3aの通
孔32aが筒状体4aや枝管5aで塞がれている電気融
着補修材2aがあるので、水等が漏れることがなく、安
心である。このようにして補修した後、道路を元の状態
にすると、補修は完了する。
【0053】(実施例3)図4および図5は本発明の別
の実施例を示すもので、図4(イ)は電気融着補修材を
示す一部切欠正面図、(ロ)は(イ)の平面図、(ハ)
は(イ)のB−B線に沿った線で切断した一部切欠側面
部、図5は電気融着補修材で合成樹脂管を補修している
工程を示すもので、(イ)は合成樹脂管に孔が開いた状
態の断面を示す説明図、(ロ)は合成樹脂管の本管仕切
り弁を締めた状態の断面を示す説明図、(ハ)はホルソ
ーで円形の通孔を設けている状態の断面を示す説明図、
(ニ)は閉塞部材で孔を塞いだ状態の断面を示す説明
図、(ホ)は電気融着補修部材で補修した状態の断面を
示す説明図である。
【0054】図4および図5において、1bはポリエチ
レン樹脂管の合成樹脂管であり、この合成樹脂管1bは
上水道に使用されている。11bは合成樹脂管1につる
はし等が当たって生じた孔であり、12b、13bはそ
れぞれ合成樹脂管1bの両端に設けられた本管仕切り弁
である。
【0055】2bは電気融着補修材であり、この電気融
着補修材2bは、実施例1と同様に、サドル部3bと筒
状体4bと枝管5bとからなるが、実施例1と比較する
と、図4に示すように、サドル部3bが合成樹脂管1b
に比して小さいこと、および、サドル部3bの板状体3
1bの合成樹脂管1b当接面に、螺旋状の電熱線33b
と通孔32bとの間に溝36bが設けられ、この溝36
bの中に合成ゴム製環状体であるシール材37bが設け
られていることが異なる。
【0056】その他は、実施例1の電気融着補修材2b
とほぼ同じ構造をしているので説明を省略する。9bは
閉塞部材であり、この閉塞部材9bはネジ棒91bとこ
のネジ棒91bの先端に設けられた孔11bより大きな
外径を有する先細り状の栓体92bとからなる。95b
は合成ゴム製のパッキング部材である。96bはネジ棒
91bに螺合するナットである。
【0057】次に、この合成樹脂管1bの補修方法につ
いて説明する。図5(イ)に示すように、道路の下に埋
設されている合成樹脂管1bにつるはし等が当たって、
孔11bが生じて、ここから合成樹脂管1bの内部を流
れている水が漏れ出る。すると、図5(ロ)に示すよう
に、この合成樹脂管1bの両側の本管仕切り弁12b、
13bを閉じて、道路を掘り起こして、この合成樹脂管
1bの孔11b部分を露出させる。
【0058】次に、この孔11bの周縁部分を水等で付
着した土等を洗って美麗にし、図5(ハ)に示すよう
に、孔11bの周囲をホルソー99bで切削して、美麗
な円形の孔11bにする。
【0059】次に、栓体92bの背面にパッキング部材
95bを取り付けた後、この孔11bに栓体92bを合
成樹脂管1bの外側から押さえ込んで挿通させる。する
と、栓体92bは孔11bより大きな外径を有する先細
り状であるから、栓体92bの先細り状の先端が孔11
bを広げながら内部に進んでいって、栓体92bが合成
樹脂管1bの内部に入ってゆく。
【0060】次に、ネジ棒91bにナット96bを螺入
して、ナット96bと栓体92bとで合成樹脂管1bの
管壁とパッキング部材95bとを挟圧する。すると、図
5(ニ)に示すように、パッキング部材95bが合成樹
脂管1bの管壁の内面に押し付けられて、孔11bから
水が漏れなくなる。
【0061】次に、図5(ホ)ように、孔11bや電気
融着マット8bをサドル部3bに設けられている通孔3
2bの周縁部で囲むようにして、サドル部3bを合成樹
脂管1bの外面に沿わせた後、電源接続端子34bを電
源に接続して、この電源接続端子34bから電熱線33
bに通電する。
【0062】すると、この電熱線33bから発生する熱
によりサドル部3bの板状体31bの合成樹脂管1b当
接面が溶融して、このサドル部3bが合成樹脂管1bの
外面に融着するので、この融着した部分が一体になり、
合成樹脂管1bがポリエチレン樹脂製管というクリープ
変形し易い材料であっても、合成樹脂管1bの中を流れ
る水等がこの部分から漏れることがない。しかも、従来
のように劣化し易い接着樹脂を使用しないので、この部
分の劣化がない。又、溝部36bの中にシール材37b
が設けられているからサドル部3bの合成樹脂管1b当
接面と合成樹脂管1bの外面との間がシール材37bで
シールされ、この部分の水密が更によくなる。
【0063】尚、電気融着マット8bで塞いだ部分から
水等が極めて少量ずつ漏れるようなことがあっても、こ
の補修した部分をサドル部3bに設けられている通孔3
2bの周縁部で囲むようにしてサドル部3bを合成樹脂
管1bの外面に沿わせているので、このプラグ7b近傍
にサドル部3bが直接当接しない。従って、この漏れて
いる水等がサドル部3bまで流れてこない間に融着させ
ることにより、水等による影響のない状態で融着させる
ことができる。
【0064】又、この補修後に、この従来の補修箇所が
クリープ変形してこの補修箇所から水等が漏れても、そ
の外側にはサドル部3bが融着し、このサドル部3bの
通孔32bが筒状体4bや枝管5bで塞がれている電気
融着補修材2bがあるので、水等が漏れることがなく、
安心である。このようにして補修した後、道路を元の状
態にすると、補修は完了する。
【0065】(実施例4)図6は本発明の更に別の実施
例の電気融着補修材で合成樹脂管を補修している工程を
示すもので、(イ)は合成樹脂管に孔が開いた状態の断
面を示す説明図、(ロ)は合成樹脂管の本管仕切り弁を
締めた状態の断面を示す説明図、(ハ)は合成樹脂管の
管壁に雌ネジを穿設した状態の断面を示す説明図、
(ニ)は雌ネジにプラグを螺入した状態の断面を示す説
明図、(ホ)は電気融着補修部材で補修した状態の断面
を示す説明図である。
【0066】図6において、1cのポリエチレン樹脂
管、2cの電気融着補修材は実施例1とほぼ同じである
ので説明を省略する。7cは先端に雄ネジが設けられた
プラグである。
【0067】次に、この合成樹脂管1cの補修方法につ
いて説明する。図6(イ)に示すように、道路の下に埋
設されている合成樹脂管1cにつるはし等が当たって、
孔11cが生じて、ここから合成樹脂管1cの内部を流
れている水が漏れ出る。
【0068】すると、図6(ロ)に示すように、この合
成樹脂管1cの両側の本管仕切り弁12c、13cを閉
じ、道路を掘り起こして、この合成樹脂管1cの孔11
c部分を露出させる。次に、この孔11cの周縁部分を
水等で付着した土等を洗って美麗にし、図示しないタッ
プを孔11cに螺入して、図6(ハ)に示すように、こ
の孔11cに雌ネジ15cを設ける。
【0069】次に、図6(ニ)に示すように、この雌ネ
ジ15cにプラグ7cの雄ネジを螺入してプラグ7cを
取り付けると、この孔11cが塞がる。次に、図6
(ホ)に示すように、孔11cやプラグ7cをサドル部
3cに設けられている通孔32cの周縁部で囲むように
して、サドル部3cを合成樹脂管1cの外面に沿わせた
後、電源接続端子34cを電源に接続して、この電源接
続端子34cから電熱線33cに通電する。
【0070】すると、この電熱線から発生する熱により
サドル部3cの板状体31cの合成樹脂管1c当接面が
溶融して、このサドル部3cが合成樹脂管1cの外面に
融着するので、この融着した部分が一体になる。従っ
て、合成樹脂管1cがポリエチレン樹脂製管というクリ
ープ変形し易い材料であっても、合成樹脂管1cの中を
流れる水等がこの部分から漏れることがない。しかも、
従来のように劣化し易い接着樹脂を使用しないので、こ
の部分の劣化がない。
【0071】又、溝部36cの中にシール材37cが設
けられているからサドル部3cの合成樹脂管1c当接面
と合成樹脂管1cの外面との間にシール材37cが挟ま
れ、この部分の水密が更によくなる。尚、プラグ7cで
塞いだ部分から水等が極めて少量ずつ漏れるようなこと
があっても、この補修した部分をサドル部3cに設けら
れている通孔32cの周縁部で囲むようにしてサドル部
3cを合成樹脂管1cの外面に沿わせているので、この
プラグ7c近傍にサドル部3cが直接当接しない。従っ
て、この漏れている水等がサドル部3cまで流れてこな
い間に融着させることにより、水等による影響のない状
態で融着させることができる。
【0072】又、この補修後に、この従来の補修箇所が
劣化したりしてこの補修箇所から水等が漏れても、その
外側にはサドル部3cが融着し、このサドル部3cの通
孔32cが筒状体4cや枝管5cで塞がれている電気融
着補修材2cがあるので、水等が漏れることがなく、安
心である。このようにして補修した後、道路を元の状態
にすると、補修は完了する。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、サドル部と本
体部とからなり、前記サドル部は合成樹脂管の外面に沿
う形状の熱可塑性合成樹脂製の板状体と、この板状体の
中央部に設けられた通孔と、板状体の内部に設けられた
通孔を中心にした円状または渦巻き状の電熱線と、この
電熱線に取り付けられた電源接続用端子とからなり、前
記本体部はサドル部の通孔とほぼ同じ内径を有する開口
部が設けられ、その他の部分が密封された函体であり、
この本体部の開口部がサドル部の通孔の周縁部に水密に
連結されているから、この電気融着補修部材を使用して
容易に補修することができるし、サドル部を合成樹脂管
に融着させと、この融着部分が一体になり、合成樹脂管
がクリープ変形し易い材料であっても、合成樹脂管の中
を流れる水等がこの部分から漏れることがない。しか
も、従来のように劣化し易い接着樹脂を使用しないの
で、この部分の劣化がない。
【0074】請求項2記載の発明では、サドル部と管状
体と枝管とからなり、前記サドル部は合成樹脂管の外面
に沿う形状の熱可塑性合成樹脂製の板状体で、この板状
体の中央部に設けられた通孔と、板状体の内部に設けら
れた通孔を中心にした円状または渦巻き状の電熱線と、
この電熱線に取り付けられた電源接続用端子とからな
り、前記筒状体はサドル部の通孔とほぼ同じ内径を有
し、この筒状体の一端が通孔の周縁部に水密に連結さ
れ、他端が密封され、中間部に横孔が設けられ、前記枝
管は一端が筒状体の横孔に水密に連結され、他端が密封
されているから、請求項1記載の発明と同様に、この電
気融着補修材を使用して容易に、しかも、確実に補修で
きる。更に、従来の電気融着サドル分岐管継手を改良す
ることにより、製造できるので、この電気融着補修材を
安価に製造することができる。
【0075】請求項3記載の発明では、サドル部の合成
樹脂管当接面には、円状または渦巻き状の電熱線の最小
内径と通孔との間に溝部が設けられ、この溝部の中にゴ
ム状弾性を有するシール材が設けられているから、サド
ル部を合成樹脂管外面に沿わせて取り付けたときに、サ
ドル部の合成樹脂管当接面と合成樹脂管の外面との間が
シール材でシールされ、この部分の水密がより完全とな
る。
【0076】請求項4記載の発明では、合成樹脂管の破
損箇所を一時的に補修した後、この補修した破損箇所を
サドル部に設けられた通孔の周縁部で囲む状態にして、
サドル部を合成樹脂管の外面に沿わせた後、電源接続端
子から電熱線に通電することによりサドル部を合成樹脂
管に融着させるから、一時的に補修した箇所から水が殆
どもれることがなく、従って、水に影響されることな
く、サドル部を合成樹脂管の外面に融着させることがで
きる。
【0077】請求項5記載の発明では、一時的に補修す
る手段が、(イ)破損箇所の外面に接着剤を塗布する方
法、(ロ)破損箇所の管壁に雌ネジを穿設し、この雌ネ
ジに雄ネジを有するプラグを螺入する方法、(ハ)ネジ
棒とこのネジ棒の先端に設けられた破損箇所の小孔より
大きな外径を有する先細り状の栓体とからなる閉塞部材
の栓体の背面にパッキング部材を装着し、この閉塞部材
を合成樹脂管の外面から栓体を先頭にして破損箇所の小
孔に挿入し、ネジ棒にナットを螺入し、ナットと栓体と
で合成樹脂管とパッキング部材とを挟んで、パッキング
部材を合成樹脂管の管壁内側に圧設させる方法、(ニ)
破損箇所の外面に熱可塑性樹脂製の板状体を当接させ、
この板状体を電熱的手段により溶融させて板状体と合成
樹脂管とを融着させる方法の中のいずれかの一であるか
ら、破損の状態により、上記(イ)〜(ニ)までの方法
適宜選択して外側から簡単に一時補修することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、(イ)は電気
融着補修材を示す正面図、(ロ)は(イ)のA−A線に
沿った断面を示す断面部である。
【図2】電気融着補修材で合成樹脂管を補修している工
程を示すもので、(イ)は合成樹脂管に孔が開いた状態
の断面を示す説明図、(ロ)は合成樹脂管の本管仕切り
弁を締めた状態の断面を示す説明図、(ハ)はエポキシ
系硬化型接着剤で孔を塞いだ状態の断面を示す説明図、
(ニ)は電気融着補修部材で補修した状態の断面を示す
説明図である。
【図3】本発明の他の実施例の電気融着補修材で合成樹
脂管を補修している工程を示すもので、(イ)は合成樹
脂管に孔が開いた状態の断面を示す説明図、(ロ)は合
成樹脂管の本管仕切り弁を締めた状態の断面を示す説明
図、(ハ)は合成樹脂管の管壁に電気融着マットを取り
付けた状態を示す斜視図、(ニ)は(ハ)の断面を示す
説明図、(ホ)は電気融着補修部材で補修した状態の断
面を示す説明図である。
【図4】本発明の別の実施例を示すもので、(イ)は電
気融着補修材を示す一部切欠正面図、(ロ)は(イ)の
平面図、(ハ)は(イ)のB−B線に沿った線で切断し
た一部切欠側面部である。
【図5】電気融着補修材で合成樹脂管を補修している工
程を示すもので、(イ)は合成樹脂管に孔が開いた状態
の断面を示す説明図、(ロ)は合成樹脂管の本管仕切り
弁を締めた状態の断面を示す説明図、(ハ)はエポキシ
系硬化型接着剤で孔を塞いだ状態の断面を示す説明図、
(ニ)は電気融着補修部材で補修した状態の断面を示す
説明図である。
【図6】本発明の更に別の実施例の電気融着補修材で合
成樹脂管を補修している工程を示すもので、(イ)は合
成樹脂管に孔が開いた状態の断面を示す説明図、(ロ)
は合成樹脂管の本管仕切り弁を締めた状態の断面を示す
説明図、(ハ)は合成樹脂管の管壁に雌ネジを穿設した
状態の断面を示す説明図、(ニ)は雌ネジにプラグを螺
入した状態の断面を示す説明図、(ホ)は電気融着補修
部材で補修した状態の断面を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 合成樹脂管 11、11a、11b、11c 孔 15a 雌ネジ 2、2a、2b、2c 電気融着補修材 3、3a、3b、3c サドル部 31、31a、31b、31c 板状体 32、32a、32b、32c 通孔 33、33a、33b、33c 電熱線 34、34a、34b、34c 電源接続端子 4、4a、4b、4c 筒状体 5、5a、5b、5c 枝管 6 接着剤(エポキシ系接着
剤) 7c プラグ 8a 電気融着マット 9b 閉塞部材 91b ネジ棒 92b 栓体 95b パッキング部材 96b ナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂管の破損箇所を補修する電気融
    着補修材であって、サドル部と本体部とからなり、前記
    サドル部は合成樹脂管の外面に沿う形状の熱可塑性合成
    樹脂製の板状体と、この板状体の中央部に設けられた通
    孔と、板状体の内部に設けられた通孔を中心にした円状
    または渦巻き状の電熱線と、この電熱線に取り付けられ
    た電源接続用端子とからなり、前記本体部はサドル部の
    通孔とほぼ同じ内径を有する開口部が設けられ、その他
    の部分が密封された函体であり、この本体部の開口部が
    サドル部の通孔の周縁部に水密に連結されていることを
    特徴とする電気融着補修材。
  2. 【請求項2】 合成樹脂管の破損箇所を補修する電気融
    着補修材であって、サドル部と筒状体と枝管とからな
    り、前記サドル部は合成樹脂管の外面に沿う形状の熱可
    塑性合成樹脂製の板状体と、この板状体の中央部に設け
    られた通孔と、板状体の内部に設けられた通孔を中心に
    した円状または渦巻き状の電熱線と、この電熱線に取り
    付けられた電源接続用端子とからなり、前記筒状体はサ
    ドル部の通孔とほぼ同じ内径を有し、この筒状体の一端
    が通孔の周縁部に水密に連結され、他端が密封され、中
    間部に横孔が設けられ、前記枝管は一端が筒状体の横孔
    に水密に連結され、他端が密封されていることを特徴と
    する電気融着補修材。
  3. 【請求項3】 前記サドル部の合成樹脂管当接面には、
    円状または渦巻き状の電熱線と通孔との間に溝部が設け
    られ、この溝部の中にゴム状弾性を有するシール材が設
    けられていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の電気融着補修材。
  4. 【請求項4】 合成樹脂管の破損箇所を請求項1乃至請
    求項3のいずれかの一に記載の電気融着補修材で補修す
    る合成樹脂管の補修方法であって、合成樹脂管の破損箇
    所を一時的に補修した後、この補修した破損箇所をサド
    ル部に設けられた通孔の周縁部で囲む状態にして、サド
    ル部を合成樹脂管の外面に沿わせた後、電源接続端子か
    ら電熱線に通電することによりサドル部を合成樹脂管に
    融着させることを特徴とする合成樹脂管の補修方法。
  5. 【請求項5】 前記一時的に補修する手段が、(イ)破
    損箇所の外面に接着剤を塗布する方法、(ロ)破損箇所
    の管壁に雌ネジを穿設し、この雌ネジに雄ネジを有する
    プラグを螺入する方法、(ハ)ネジ棒とこのネジ棒の先
    端に設けられた破損箇所の小孔より大きな外径を有する
    先細り状の栓体とからなる閉塞部材の栓体の背面にパッ
    キング部材を装着し、この閉塞部材を合成樹脂管の外面
    から栓体を先頭にして破損箇所の小孔に挿入し、ネジ棒
    にナットを螺入し、ナットと栓体とで合成樹脂管の管壁
    とパッキング部材とを挟み、パッキング部材を合成樹脂
    管の管壁内側に圧接させる方法、(ニ)破損箇所の外面
    に熱可塑性樹脂製の板状体を当接させ、この板状体を電
    熱的手段により溶融させて板状体と合成樹脂管とを融着
    させる方法の中のいずれかの一であることを特徴とする
    請求項4記載の合成樹脂管の補修方法。
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