JP2000145703A - 油圧作業機のショックレス油圧バルブ - Google Patents

油圧作業機のショックレス油圧バルブ

Info

Publication number
JP2000145703A
JP2000145703A JP10324745A JP32474598A JP2000145703A JP 2000145703 A JP2000145703 A JP 2000145703A JP 10324745 A JP10324745 A JP 10324745A JP 32474598 A JP32474598 A JP 32474598A JP 2000145703 A JP2000145703 A JP 2000145703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
valve
pressure
piston
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10324745A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3846830B2 (ja
Inventor
Shuji Shiozaki
修司 塩崎
Takashi Ouchida
剛史 大内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority to JP32474598A priority Critical patent/JP3846830B2/ja
Publication of JP2000145703A publication Critical patent/JP2000145703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3846830B2 publication Critical patent/JP3846830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のショックレス油圧バルブでは、ある特
定の油圧パターンにしか有効に作用せず作動ショックの
緩和効果が少なかった。そして、緩和効果を大きくしよ
うとすると、アクチュエータの作動応答性が悪くなって
しまっていた。 【解決手段】 第一バネ3により閉塞されるバルブ2の
下流側に、ピストン5が摺動可能に配置されるピストン
摺動室4を形成し、該バルブにバルブ上流側回路1aと
ピストン摺動室とを連通する連通油路2a・2b・4a
を形成し、該ピストンをピストン摺動室のバルブ側方向
へ第二バネ6により付勢してショックレス油圧バルブ1
を構成し、油圧回路21・22内の油圧を、油圧シリン
ダ14の起動・停止時から一定時間経過するまでの間、
緩勾配で上昇させ、一定時間経過後は、該油圧をリリー
フ圧まで急勾配で上昇可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械等の油圧
作業機において、油圧回路に接続したアクチュエータの
起動・停止時に発生する作動ショックを緩和するための
油圧作業機のショックレス油圧バルブの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から建設機械等の油圧作業機におい
ては、油圧回路に設けられる油圧バルブを、油圧回路に
接続した走行用油圧モータや旋回用油圧モータ等のアク
チュエータの起動・停止時に発生する作動ショックを緩
和するショックレス油圧バルブに構成したものがあっ
た。例えば、図10に示す油圧バルブ81のように、バ
ネ83の付勢力により閉塞されるバルブ82の下流側に
ピストン摺動室84を形成し、該ピストン摺動室84内
にはピストン85が摺動可能に配置されている。バルブ
82には連通口82a及び連通油路82bが形成され、
ピストン摺動室84のバルブ82側の壁面には連通油路
84aが形成されて、該連通口82a、連通油路82
b、及び連通油路84aにより、バルブ82の上流側回
路81aとピストン摺動室84とが連通されている。該
連通口82a及び連通油路84aは、開口面積を小さく
形成して流量が小さくなるように構成している。また、
ピストン摺動室84の反連通油路84a形成側には排出
口84bが形成されて油圧バルブ81のドレン回路81
bと連通しており、該ピストン摺動室84内のピストン
85は、連通油路84a形成側端部に配置されている。
【0003】以上の如く構成される油圧バルブ81の上
流側回路81aに、油圧ポンプから圧送される作動油の
油圧がかかった場合、図11に示すように、時刻Ta0
に油圧がかかり始め、時刻Ta1 から時刻Ta2 までの
間において圧力Pa1 よりも大きな値の油圧がかかる
と、連通口82a、連通油路82b、及び連通油路84
aを通過してピストン摺動室84内に侵入した上流側回
路81aからの圧油によりピストン85が押圧されて反
バルブ82側へ移動し、アクチュエータにかかる油圧を
圧力Pa1 に保持する。また、時刻Ta3 以降では圧力
Pa2 よりも大きな油圧がかかるとバルブ82がバネ8
3の付勢力に抗して開き、上流側回路81aの圧油がド
レン回路81bへ流出して、圧力Pa2 を保持するよう
に構成している。即ち、各時刻において図11に示す制
圧線87よりも高い油圧がかかった場合には、当該時刻
においてアクチュエータにかかる油圧は制圧線87が示
す圧力に制圧されるのである。
【0004】油圧バルブ81を油圧回路に設けなかった
場合には、図11に示す油圧曲線86の如く、アクチュ
エータ始動開始時Ta0 から油圧が必要以上に急激に上
昇するため、アクチュエータの起動時に作動ショックが
発生することとなるが、該油圧バルブ81により制圧線
87より高い圧力値を示す部分はカットされるため、油
圧曲線86のピーク部86aの部分がカットされて制圧
されることとなる。これにより、油圧作業機の油圧回路
におけるアクチュエータの始動時の作動ショックを緩和
するようにしている。
【0005】また、アクチュエータ起動時の作動ショッ
クを緩和するために油圧バルブを次のように構成したも
のもあった。即ち、図12に示す油圧バルブ91の如
く、バネ93の付勢力により閉塞されるバルブ92の下
流側にピストン摺動室94を形成し、該ピストン摺動室
94内にピストン95を摺動可能に配置して、該ピスト
ン95の反バルブ92側に圧力室94aを形成してい
る。バルブ92には連通口92a及び連通油路92bが
形成され、ピストン95には連通油路95aが形成され
て、該連通口92a、連通油路92b、及び連通油路9
5aにより、バルブ92の上流側回路91aと圧力室9
4aとが連通されている。該連通口92a及び連通油路
95aは、開口面積を小さく形成して流量が小さくなる
ように構成している。また、ピストン95はバネ93に
より反バルブ92側へ付勢されており、ピストン摺動室
94のバルブ92側端部には該ピストン95を係止する
突起部94bが形成されている。
【0006】以上の如く構成される油圧バルブ91の上
流側回路91aに、油圧ポンプから圧送される作動油の
油圧がかかった場合、図13に示すように、時刻Tb0
に油圧がかかり始め、時刻Tb1 から時刻Tb2 までの
間において、時刻Tb1 における圧力Pb1 と時刻Tb
2 における圧力Pb2 とを結んだ線よりも大きな値の油
圧がかかると、連通口92a、連通油路92b、及び連
通油路94aを通過して圧力室94a内に侵入した上流
側回路91aからの圧油によりピストン95が押圧さ
れ、バネ93の付勢力に抗してバルブ82側へ移動す
る。また、時刻Tb2 以降では圧力Pb2 よりも大きな
油圧がかかるとバルブ92がバネ93の付勢力に抗して
開き、上流側回路91aの圧油がドレン回路91bへ流
出する。このピストン95及びバルブ92の動きによ
り、各時刻において図13に示す制圧線97よりも高い
油圧がかかった場合には、前述の場合と同様に、当該時
刻においてアクチュエータにかかる油圧は制圧線97が
示す圧力に制圧される。
【0007】油圧バルブ91を油圧回路に設けなかった
場合には、図13に示す油圧曲線96の如く、アクチュ
エータ始動開始時Tb0 から油圧が必要以上に急激に上
昇するため、アクチュエータの起動時に作動ショックが
発生することとなるが、該油圧バルブ91により制圧線
97より高い圧力値を示す部分をカットするように構成
しているため、油圧曲線96のピーク部96aの部分が
カットされて制圧されることとなる。これにより、油圧
作業機の油圧回路におけるアクチュエータの始動時の作
動ショックを緩和するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ショックレス
油圧バルブを前述の図10、図11における油圧バルブ
81の如く構成した場合、一度アクチュエータを始動さ
せ、油圧曲線86のピーク部86aを制圧してカットし
てしまうと、ピストン85がピストン摺動室84の反バ
ルブ82側端まで移動したままとなってしまい、再度ア
クチュエータを始動させた際にはそのままでは作動ショ
ックを緩和することができなかったので、アクチュエー
タの作動後にピストン85をピストン摺動室84のバル
ブ82側端まで戻す必要があった。また、油圧バルブ8
1は一旦構成してしまうと時刻Ta1 から時刻Ta2
での間に制圧する圧力Pa1 、及び、圧力Pa1 を保持
してピーク部86aをカットするショックレス期間ΔT
aを変更することができないので、ある特定のパターン
の油圧曲線にしか有効に作用させることができなかっ
た。
【0009】また、前述の図12、図13における油圧
バルブ91の如く構成した場合、ピストン95を付勢す
るバネ93の付勢力を変化させることにより、時刻Tb
1 における圧力Pb1、及び、圧力Pb1から圧力Pb
2までの圧力変化の度合いを調節することができるた
め、様々なパターンの油圧曲線に対応することが可能で
あるが、カットすることができる油圧曲線96のピーク
部96aの範囲が小さいため、作動ショックの緩和効果
が少なかった。そして、作動ショックの緩和効果を大き
くするために、圧力Pb1から圧力Pb2までの圧力変
化度合いを小さく設定すると、作動ショックを緩和する
期間であるショックレス期間ΔTbが長くなってしま
い、アクチュエータの作動応答性が悪くなってしまって
いた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、油圧作
業機の油圧回路内に設けられる油圧バルブにおいて、該
油圧回路内の油圧を、油圧回路に接続されるアクチュエ
ータの起動・停止時から一定時間経過するまでの間、緩
勾配で上昇させ、一定時間経過後は、該油圧をリリーフ
圧まで急勾配で上昇可能に構成した。
【0011】また、請求項2においては、油圧作業機の
油圧回路内に設けられる油圧バルブにおいて、第一バネ
の付勢力により閉塞されるバルブの下流側に、ピストン
が摺動可能に配置されるピストン摺動室を形成し、該バ
ルブにバルブ上流側回路とピストン摺動室とを連通する
連通油路を形成し、該ピストンをピストン摺動室のバル
ブ側方向へ第二バネにより付勢した。
【0012】また、請求項3においては、前記ピストン
摺動室を第一バネの外周部に形成した。
【0013】また、請求項4においては、前記バルブの
上流側とピストン摺動室とを連通する前記連通油路内
に、作動油がピストン摺動室側からバルブの上流側へ流
れる際に、該連通油路の流量を減少させる絞り弁を設け
た。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明のショックレス油圧バルブを、油圧
ポンプ吐出側と油圧シリンダとの間、特に方向流量制御
弁と油圧シリンダとの間に設けた油圧回路を示す図、図
2はショックレス油圧バルブの構成を示す概略図、図3
はアクチュエータ作動開始時の油圧曲線とショックレス
油圧バルブによる制圧線を示す図、図4はショックレス
油圧バルブの別実施例を示す側面断面図、図5は作動油
がバルブの連通油路内を上流側回路側からピストン側方
向へ流れる場合における該連通油路内部に設けた絞り弁
を示す概略図、図6は作動油がバルブの連通油路内をピ
ストン側から上流側回路側方向へ流れる場合における該
連通油路内部に設けた絞り弁を示す概略図、図7は図1
における油圧シリンダをブームを上下回動させるための
アクチュエータとして使用した状態の油圧回路を示す
図、図8はショックレス油圧バルブを油圧ポンプと方向
流量制御弁との間に設けた状態の油圧回路を示す図、図
9はショックレス油圧バルブを方向流量制御弁と操作レ
バーとの間に設けた状態の油圧回路を示す図、図10は
従来のショックレス油圧バルブの構成を示す概略図、図
11は従来のアクチュエータ作動開始時の油圧曲線とシ
ョックレス油圧バルブによる制圧線を示す図、図12は
従来のショックレス油圧バルブの別実施例の構成を示す
概略図、図13は従来のアクチュエータ作動開始時の油
圧曲線とショックレス油圧バルブによる制圧線の別実施
例を示す図である。
【0015】まず、本発明のショックレス油圧バルブ
を、油圧ポンプ吐出側と油圧シリンダとの間、特に方向
流量制御弁と油圧シリンダとの間に設けた油圧回路につ
いて説明する。図1に示すように、油圧シリンダ14
は、方向流量制御弁17を介して油圧ポンプ16と接続
されており、該方向流量制御弁17の切り換えにより伸
長動作と縮小動作との切り換えを行うように構成してい
る。該方向流量制御弁17は操作レバー15により切換
操作が行われる。
【0016】該油圧シリンダ14のシリンダ側14aに
接続される油圧回路21、及び、ロッド側14bに接続
される油圧回路22における、油圧シリンダ14と方向
流量制御弁17との間には、それぞれショックレス油圧
バルブ1が設けられており、該ショックレス油圧バルブ
1により油圧シリンダ14の起動・停止時に発生する作
動ショックを緩和するように構成している。即ち、例え
ば、図1の如く方向流量制御弁17が停止状態に切り換
えられて油圧シリンダ14が作動していない状態から、
該油圧シリンダ14の作動状態に方向流量制御弁17を
切り換えた直後には、急激に油圧回路21又は油圧回路
22へ圧油が流入する。これにより、大きな油圧が油圧
回路21内又は油圧回路22内、及び油圧ポンプ16の
吐出圧に発生して、そのままでは作動ショックが発生す
ることとなるが、ショックレス油圧バルブ1のショック
レス部1dによりその過剰な油圧を吸収することにより
油圧シリンダ14の作動ショックを緩和するように構成
しているのである。
【0017】そして、該ショックレス油圧バルブ1は、
油圧回路21と油圧回路22との両方に設けているの
で、油圧シリンダ14の伸長動作の起動・停止時、及
び、縮小動作の起動・停止時の作動ショックを緩和する
ことを可能としている。また、ショックレス油圧バルブ
1は前記ショックレス部1dと、油圧回路21内又は油
圧回路22内の圧力が設定圧以上になることを防止する
リリーフ弁部1cとで構成されている。
【0018】次に、ショックレス油圧バルブ1の構成に
ついて説明する。図2に示すショックレス油圧バルブ1
は、第一バネ3の付勢力により上流側回路1a方向に付
勢されて閉塞されるバルブ2の下流側(図2における右
側)にピストン摺動室4を形成し、該ピストン摺動室4
内にはピストン5が摺動可能に配置されている。該ピス
トン5は第二バネ6によりバルブ2方向に付勢され、ピ
ストン摺動室4のバルブ2側端部に位置している。ま
た、ピストン摺動室4の図2における左右方向の途中部
にはピストン5が係止する突出部4cが形成されてい
る。
【0019】前記バルブ2には連通口2a及び連通油路
2bが形成され、ピストン摺動室4のバルブ2側の壁面
には連通油路4aが形成されて、該連通口2a、連通油
路2b、及び連通油路4aにより、バルブ2上流側の上
流側回路1aとピストン摺動室4とが連通されている。
該連通口2a及び連通油路4aは、開口面積を小さく形
成して流量が小さくなるように構成している。また、ピ
ストン摺動室4の反連通油路4a形成側の壁面には圧抜
き口4bが形成されて油圧バルブ1のドレン回路1bと
連通している。尚、ショックレス油圧バルブ1の上流側
回路1aは、図1における油圧回路21又は油圧回路2
2と接続され、ドレン回路1bはオイルタンクTに接続
されている。また、本例においてはアクチュエータとし
て油圧シリンダ14を設けているが、油圧モータ等とし
てもよい。
【0020】以上の如く構成される油圧バルブ1によ
り、油圧シリンダ14の伸長・縮小動作の起動・停止時
における油圧回路21内及び油圧回路22内の圧力を制
圧するように構成しており、例えば前記方向流量制御弁
17が停止状態から作動状態へ切り換えられて、作動油
が油圧ポンプ16から油圧回路21内又は油圧回路22
内へ圧送された際に、油圧回路21内又は油圧回路22
内の油圧、即ち上流側回路1aにかかる油圧が、図3に
示す制圧線8で示される値を超えると、該制圧線8の値
に制圧するようにしている。
【0021】図3には、ショックレス油圧バルブ1を設
けない場合の油圧シリンダ14の始動時における油圧回
路21内又は油圧回路22内の油圧曲線7を示している
が、該油圧曲線7は、油圧シリンダ14の起動開始時の
時刻T0 から急激に立ち上がってピーク部7aを形成
し、その後圧力Piに落ち着く。この、時刻T1 から時
刻T2 の範囲内で急激に立ち上がっているピーク部7a
の部分は、制圧線8よりも高い値を示している。従っ
て、該ピーク部7aの制圧線8よりも高い値を示してい
る部分はカットされて該制圧線8の値に制圧される。
【0022】次に、油圧回路21内又は油圧回路22内
のショックレス油圧バルブ1を設けた部分よりも下流側
(油圧ポンプ16側)の油圧回路21a又は油圧回路2
2aに、前記制圧線8よりも高い圧力がかかった場合
の、該ショックレス油圧バルブ1による制圧機構につい
て説明する。図3に示すように、時刻T0 において油圧
回路21a又は油圧回路22aに油圧ポンプ16からの
油圧がかかり始めると、上流側回路1aから連通口2
a、連通油路2b、及び連通油路4aを通じてピストン
摺動室4内に作動油が侵入し、該上流側回路1a、及
び、油圧回路21内又は油圧回路22内のショックレス
油圧バルブ1を設けた部分よりも上流側の油圧回路21
b又は油圧回路22bの圧力は時刻T0 から時刻T1
間において制圧線8の如く上昇する。
【0023】時刻T1 において上流側回路1aの圧力が
圧力P1 よりも大きくなると、ピストン摺動室4内に侵
入した作動油によりピストン5が押圧され、第一バネ3
の付勢力に抗して反バルブ2側へ移動する。上流側回路
1aの油圧は、ピストン5の第二バネ6によるバルブ2
方向への付勢力相当圧力にバルブ2の第一バネ3による
付勢力相当圧力を加えたものに等しくなるよう、バルブ
2が第一バネ3の付勢力に抗して開き、上流側回路1a
からドレン回路1bへ作動油が流出し調圧されるため、
該上流側回路1aの油圧はピストン5が反バルブ2側へ
移動した分だけリニアに上昇していく。時刻T2 におい
てはピストン5が移動して突出部4cに係止し、それ以
上反バルブ2側へ移動できなくなるが、その時点での油
圧は圧力P2 に達している。即ち、時刻T1 から時刻T
2 までの間においては、上流側回路1aの油圧が圧力P
1 から圧力P2 まで徐々に上昇することとなる。その
後、時刻T2 から時刻T3 までの間は上流側回路1aの
油圧は上昇し、時刻T3 において圧力P3 に達する。上
流側回路1aの油圧が圧力P3 に達すると、バルブ2が
第一バネ3の付勢力に抗して開き、上流側回路1aから
ドレン回路1bへ作動油が流出し、以降は上流側回路1
aの油圧は圧力P3 に保持される。
【0024】このようなピストン5及びバルブ2の動き
により、各時刻において油圧回路21a又は油圧回路2
2aに制圧線8よりも高い油圧がかかった場合には、上
流側回路1a及び油圧回路21a・22aの油圧が制圧
線8が示す圧力に制圧されるのである。そして、ピスト
ン摺動室4、ピストン5、及び第二バネ6等にて構成さ
れるショックレス部1dが、油圧曲線7のピーク部7a
をカットして、油圧シリンダ14の作動ショックを緩和
するショックレス機能を発揮し、バルブ2、第一バネ3
等にて構成されるリリーフ弁部1cが、油圧回路21内
又は油圧回路22内の油圧がある一定の設定圧よりも大
きくなると開いて、該油圧回路21・22内の油圧が設
定圧以上になることを防止するリリーフ機能を発揮する
こととなる。
【0025】この場合、第二バネ6の付勢力等を変化さ
せることにより、図3における制圧線8の圧力P1 ・P
2 の値を変化することができるため、油圧パターンに応
じて圧力P1 ・P2 の値を調節し、作動ショックを緩和
するようにしている。例えば、図3に示す油圧曲線9の
ように、ピーク部9aが制圧線8の圧力P1・P2 の範
囲内よりも低い値であれば、該ピーク部9aをカットで
きないため作動ショックを緩和することができず、油圧
曲線10のように、定常圧部10aが制圧線8の圧力P
1 ・P2 の範囲内よりも高ければ、作動ショックを緩和
することができなくなるため、発生し得る油圧曲線7の
定常圧部7bが圧力P2 よりも低く、且つピーク部7a
が圧力P1 よりも高くなるように該圧力P1 ・P2 の値
を設定して、確実にピーク部7aをカットし作動ショッ
クを緩和するようにしている。即ち、様々な油圧曲線に
おけるピーク部の大きさや、定常圧力の大きさに対応し
て作動ショックを緩和することが可能となるとともに、
大きなショック緩和効果を得ることができるのである。
【0026】即ち、該油圧回路21・22内の油圧を、
油圧回路に接続される油圧シリンダ14の起動・停止の
開始時から一定時間経過するまでの間、例えば時刻T2
までの間、圧力P1 から圧力P2 まで緩勾配で上昇さ
せ、一定時間経過後は、例えば時刻T2 以降は、該油圧
を急勾配でリリーフ圧まで上昇可能としている。これに
より、伸長・縮小動作の起動・停止時に、油圧回路21
内及び油圧回路22内の圧力が急激に立ち上がることを
防止することができ、作動ショックを緩和することが可
能となる。
【0027】また、前記ショックレス油圧バルブ1を、
前述の如く、第一バネ3の付勢力により閉塞されるバル
ブ2の下流側に、ピストン5が摺動可能に配置されるピ
ストン摺動室4を形成し、該バルブ2にバルブ2の上流
側回路1aとピストン摺動室4とを連通する連通口2a
及び連通油路2bを形成し、該ピストン5をピストン摺
動室4のバルブ2側方向へ第二バネ6により付勢して構
成することにより、該ピストン5が第二バネ6の付勢力
に抗して移動するので、油圧回路21・22内の油圧が
該ピストン5の移動量に応じてリニアに上昇することと
なる。これにより、該油圧回路21・22内の油圧が急
激に立ち上がることを防止することができ、作動ショッ
クを緩和することが可能となる。そして、第二バネ6の
付勢力等を変化させることにより、図3における制圧線
8の圧力P1 から圧力P2 までの傾きや、圧力P1 ・P
2 の値を変化することができるため、油圧が圧力P1
ら圧力P2 まで上昇しながら作動ショックを緩和する間
のショックレス期間ΔTを増加させることなく、様々な
油圧パターン、即ち、様々な油圧曲線7のピーク部7a
の大きさや、定常圧力Piの大きさに対応して作動ショ
ックを緩和することが可能となるとともに、大きなショ
ック緩和効果を得ることができる。さらに、ピストン5
はバネ6によりバルブ2側へ付勢されているので、一旦
ショックレス油圧バルブ1を作動させた後に上流側回路
1aに油圧がかからなくなると、該ピストン5は作動前
の位置へ自動的に戻ることとなるので、そのままの状態
で再度ショックレス油圧バルブ1を作動させて作動ショ
ックを緩和することができる。
【0028】また、後述するように、前記ショックレス
油圧バルブ1を油圧ポンプ16の吐出側と方向流量制御
弁17との間に設けると、油圧ポンプ16から送出され
る作動油の流れが急激に立ち上がることを防止すること
ができ、該油圧ポンプ16により駆動されるアクチュエ
ータを複数設けて油圧回路を構成した場合、該油圧回路
に連なる全てのアクチュエータの起動時において、作動
ショックを緩和することが可能となる。
【0029】そして、本実施例においては、該ショック
レス油圧バルブ1は油圧シリンダ14と方向流量制御弁
17との間に設けられているので、作動ショックを緩和
する対象とする油圧シリンダ14に対して、確実に起動
・停止時の作動ショックを緩和することができる。即
ち、油圧回路に複数のアクチュエータを設けた場合、特
定のアクチュエータと該アクチュエータの作動を切り換
える方向流量制御弁との間にショックレス油圧バルブ1
を設けることで、特定のアクチュエータに対して作動シ
ョックを緩和することが可能となる。
【0030】次に、ショックレス油圧バルブ1の別実施
例として、該ショックレス油圧バルブ1のピストン摺動
室4を第一バネ3の外周部に形成したショックレス油圧
バルブ31の構成について説明する。図4に示すショッ
クレス油圧バルブ31は、第一バネ33の付勢力により
閉塞されるバルブ32の下流側にピストン摺動室34を
形成し、該ピストン摺動室34内にピストン35を摺動
可能に配置して、該ピストン35の反バルブ32側に圧
力室34aを形成している。バルブ32には連通口32
a及び連通油路32bが形成され、該連通口32a、及
び連通油路32bにより、バルブ32の上流側回路31
aと圧力室34aとが連通されている。該連通口32a
は、開口面積を小さく形成して流量が小さくなるように
構成している。また、ピストン35は第二バネ36によ
り反バルブ32側へ付勢されており、ピストン摺動室3
4のバルブ32側端部には該ピストン35を係止する突
起部34bが形成されている。尚、第二バネ36は、ピ
ストン35とバルブ32との間に介装されている。そし
て、第二バネ36は第一バネ33の外周に配置され、ピ
ストン摺動室34は第一バネ33の外周部に形成されて
いる。また、ピストン35を反バルブ側へ付勢する第二
バネ36は、ショックレス油圧バルブ31のケーシング
39とピストン35との間に介装され、バルブ32を上
流側回路31a側に付勢する第一バネ33は、バルブ3
2とケーシング39のキャップ39aとの間に介装され
ている。
【0031】以上の如く構成したショックレス油圧バル
ブ31においても、前述のショックレス油圧バルブ1と
同様に制圧することができ油圧シリンダ14の作動ショ
ックを緩和することが可能である。また、ショックレス
油圧バルブ31はピストン摺動室34を第一バネ33の
外周部に形成しているので、第一バネ33と第二バネ3
6とをピストン35の摺動方向に対して並列的に配置す
ることができ、ショックレス油圧バルブ31をコンパク
トに構成することができる。そして、第一バネ33及び
第二バネ36の一端を、ケーシング39又はキャップ3
9aに係止させることで、ショックレス油圧バルブ31
の組立性を向上することを可能としている。即ち、ショ
ックレス油圧バルブ31を組み立てる場合には、キャッ
プ39aを取り外したケーシング39にバルブ32及び
第二バネ36を嵌挿し、その後バルブ32の外周にピス
トン35を嵌挿するとともに、該バルブ32の内周側に
第一バネ33を嵌挿して、ケーシング39にキャップ3
9aを螺挿するだけの簡単な作業でショックレス油圧バ
ルブ31を組み立てることが可能となる。
【0032】また、図4に示すショックレス油圧バルブ
31においては、上流側回路31aか形成されている部
分の近傍に、方向流量制御弁17が一体的に付設されて
おり、該ショックレス油圧バルブ31と方向流量制御弁
17とが占めるスペースを小さくして、作動ショックを
緩和するための機構を小型化することが可能となる。さ
らに、前記ショックレス油圧バルブ1と方向流量制御弁
17とを一体的に形成した場合には、方向流量制御弁1
7のタンクラインに、ドレンライン31bを接続するこ
とにより、前記ドレン回路1bの配管が不要となる。
【0033】また、図4に示すように、バルブ32の連
通油路32b内の連通口32a側端部には、絞り弁38
が長手方向に摺動可能に設けられている。図5に示すよ
うに、該絞り弁38は略筒状に形成され、その連通口3
2a側端部に第一オリフィス38aを形成して、連通油
路32bを流れる作動油の流量を小さくするようにして
いる。また、絞り弁38の側壁には複数の第二オリフィ
ス38cを形成して、該第二オリフィス38cにより、
連通油路32bの絞り弁38配設部よりも連通口32a
側と絞り弁38配設部よりもピストン35側とを連通し
ている。また、連通油路32b内においては、絞り弁3
8よりもピストン35側に該絞り弁38を係止するスト
ッパ37を付設して、絞り弁38が該ストッパ37と連
通口32a側端部との間で摺動するように構成してい
る。
【0034】そして、作動油がバルブ32の連通油路3
2b内を、上流側回路31a側からピストン35側方向
へ流れる際には、図5に示すように、絞り弁38がピス
トン35側へ移動してストッパ37に係止した状態とな
り、バルブ32の連通口38aを通過した作動油は、絞
り弁38の第一オリフィス38aと第二オリフィス38
c・38c・・・との両方を通じてピストン35側方向
へ流れる。この場合、連通油路32b内を上流側回路3
1a側からピストン35側方向へ流れる作動油は、その
流量を連通口32aで絞られるが、絞り弁38において
は第一オリフィス38aと第二オリフィス38c・38
c・・・を通過するので開口面積が大きくさほど絞られ
ない。即ち、連通油路32b内を上流側回路31a側か
らピストン35側方向へ流れる作動油は、その流量をバ
ルブ32の連通口32aにより絞られる。
【0035】一方、作動油がバルブ32の連通油路32
b内を、ピストン35側から上流側回路31a側方向へ
流れる際には、図6に示すように、絞り弁38が上流側
回路31a側へ移動して連通油路32bの上流側回路3
1a側端部に係止し、第二オリフィス38c・38c・
・・が閉塞されるので、連通油路32b内を流れる作動
油は、絞り弁38の第一オリフィス38aのみを通じて
ピストン35側から上流側回路31a側へ流れる。この
場合、連通油路32b内をピストン35側から上流側回
路31a側方向へ流れる作動油は、その流量を第一オリ
フィス38a及び連通口32aにて絞られる。
【0036】従って、作動油が連通油路32b内をピス
トン35側から上流側回路31a側方向へ流れる場合
は、ピストン35側から上流側回路31a側方向へ流れ
る場合よりも大きく絞られるため、緩やかに流れること
となる。これにより、ショックレス油圧バルブ31を、
図1に示す油圧回路にショックレス油圧バルブ1の如く
設けて、油圧シリンダ14伸縮動作により重量物を上下
するように構成した場合、作動中の油圧シリンダ14
を、方向流量制御弁17を停止状態に切り換えて油圧シ
リンダ14を停止させた際に、バルブ32の連通油路3
2bを通じて作動油が急激に戻ることを防止して、慣性
力により一時的に重量物が下降することを防ぐことが可
能となる。
【0037】また、例えば、図1における油圧シリンダ
14を、図7に示すように、バックホー等の建設機械の
作業機40における、先端部にアーム42を介してバケ
ット43を取り付けたブーム41を上下回動させるため
のアクチュエータとして使用した場合、該作業機40に
よる重量物作業時にブーム41が停止した際、慣性力に
より該ブーム41が下降することを防止することができ
る。また、油圧シリンダ14は、アーム42を回動動作
させるためのアクチュエータとして用いたり、バケット
43を回動動作させるためのアクチュエータとして用い
たりすることもできる。これにより、バックホー等の建
設機械の作業機40の作動開始・停止時の作動ショック
を緩和することができて、該作業機40を円滑に作動さ
せることが可能となる。
【0038】また、図8に示すように、前記ショックレ
ス油圧バルブ1を、油圧ポンプ16の吐出側と油圧シリ
ンダ14との間において、特に、油圧ポンプ16と方向
流量制御弁17との間に設けることもできる。このよう
に、油圧ポンプ16と方向流量制御弁17との間にショ
ックレス油圧バルブ1を設けることにより、油圧ポンプ
16から送出される作動油の流れが急激に立ち上がるこ
とを防止することができ、複数のアクチュエータを油圧
回路に設けた場合、該油圧回路に接続される全てのアク
チュエータの起動時において、一括して作動ショックを
緩和することが可能となる。
【0039】また、図9に示すように、前記ショックレ
ス油圧バルブ1を方向流量制御弁17と操作レバー15
との間に設けることもでき、本例の場合は方向流量制御
弁17の両側にショックレス油圧バルブ1を設けてい
る。このように、方向流量制御弁17と操作レバー15
との間にショックレス油圧バルブ1を設けることによ
り、方向流量制御弁17を作動させる作動油の流れが急
激に立ち上がることを防止して、操作レバー15による
方向流量制御弁17の切り換えを緩やかに行うことか可
能となる。これにより、油圧回路21・22内の油圧が
急激に上昇することを防いで、油圧シリンダ14等のア
クチュエターの急発進を防止することが可能となる。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、油圧回路内の油圧を、油圧回路に接続されるアクチ
ュエータの起動・停止時から一定時間経過するまでの
間、緩勾配で上昇させ、一定時間経過後は、該油圧をリ
リーフ圧まで急勾配で上昇可能に構成したので、アクチ
ュエータの起動・停止時に、油圧回路内の圧力が急激に
立ち上がることを防止することができ、該アクチュエー
タの作動ショックを緩和することが可能となる。
【0041】さらに、請求項2記載の如く、第一バネの
付勢力により閉塞されるバルブの下流側にピストンが摺
動可能に配置されるピストン摺動室を形成し、該バルブ
にバルブ上流側回路とピストン摺動室とを連通する連通
油路を形成し、該ピストンをピストン摺動室のバルブ側
方向へ第二バネにより付勢したので、該ピストンが第二
バネの付勢力に抗して移動し、油圧回路内の油圧が該ピ
ストンの移動量に応じてリニアに上昇することとなる。
これにより、該油圧回路内の油圧が急激に立ち上がるこ
とを防止することができ、該油圧回路に接続したアクチ
ュエータの作動ショックを緩和することが可能となる。
そして、第二バネの付勢力等を変化させることにより、
作動ショックを緩和する間のショックレス期間を増加さ
せることなく、様々な油圧パターン、即ち、様々な油圧
曲線のピーク部の大きさや、定常圧力の大きさに対応し
て作動ショックを緩和することが可能となるとともに、
大きなショック緩和効果を得ることができる。さらに、
ピストンはバネによりバルブ側へ付勢されているので、
一旦ショックレス油圧バルブを作動させた後に上流側回
路に油圧がかからなくなると、該ピストンは作動前の位
置へ自動的に戻ることとなるので、そのままの状態で再
度ショックレス油圧バルブを作動させて作動ショックを
緩和することができる。
【0042】さらに、請求項3記載の如く、前記ピスト
ン摺動室を第一バネの外周部に形成したので、第一バネ
と第二バネとをピストンの摺動方向に対して並列的に配
置することができ、ショックレス油圧バルブをコンパク
トに構成することができる。
【0043】さらに、請求項4記載の如く、前記バルブ
の上流側とピストン摺動室とを連通する前記連通油路内
に、作動油がピストン摺動室側からバルブの上流側へ流
れる際に、該連通油路の流量を減少させる絞り弁を設け
たので、ショックレス油圧バルブを油圧回路に設けて、
アクチュエータの動作により重量物を上下するように構
成した場合、作動中のアクチュエータを停止させた際
に、バルブの連通油路を通じて作動油が急激に戻ること
を防止して、慣性力により重量物が下降することを防ぐ
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のショックレス油圧バルブを、油圧ポン
プ吐出側と油圧シリンダとの間、特に方向流量制御弁と
油圧シリンダとの間に設けた油圧回路を示す図。
【図2】ショックレス油圧バルブの構成を示す概略図で
ある。
【図3】アクチュエータ作動開始時の油圧曲線とショッ
クレス油圧バルブによる制圧線を示す図である。
【図4】ショックレス油圧バルブの別実施例を示す側面
断面図である。
【図5】作動油がバルブの連通油路内を上流側回路側か
らピストン側方向へ流れる場合における該連通油路内部
に設けた絞り弁を示す概略図である。
【図6】作動油がバルブの連通油路内をピストン側から
上流側回路側方向へ流れる場合における該連通油路内部
に設けた絞り弁を示す概略図である。
【図7】図1における油圧シリンダをブームを上下回動
させるためのアクチュエータとして使用した状態の油圧
回路を示す図である。
【図8】ショックレス油圧バルブを油圧ポンプと方向流
量制御弁との間に設けた状態の油圧回路を示す図であ
る。
【図9】ショックレス油圧バルブを方向流量制御弁と操
作レバーとの間に設けた状態の油圧回路を示す図であ
る。
【図10】従来のショックレス油圧バルブの構成を示す
概略図である。
【図11】従来のアクチュエータ作動開始時の油圧曲線
とショックレス油圧バルブによる制圧線を示す図であ
る。
【図12】従来のショックレス油圧バルブの別実施例の
構成を示す概略図である。
【図13】従来のアクチュエータ作動開始時の油圧曲線
とショックレス油圧バルブによる制圧線の別実施例を示
す図である。
【符号の説明】
1 ショックレス油圧バルブ 1a 上流側回路 1b ドレン回路 1c リリーフ弁部 1d ショックレス部 2 バルブ 2a 連通口 2b 連通油路 3 第一バネ 4 ピストン摺動室 4a 連通油路 5 ピストン 6 第二バネ 7 油圧曲線 7a ピーク部 8 制圧線 14 油圧シリンダ 15 操作レバー 16 油圧ポンプ 17 方向流量制御弁 21・22 油圧回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧作業機の油圧回路内に設けられる油
    圧バルブにおいて、該油圧回路内の油圧を、油圧回路に
    接続されるアクチュエータの起動・停止時から一定時間
    経過するまでの間、緩勾配で上昇させ、一定時間経過後
    は、該油圧をリリーフ圧まで急勾配で上昇可能に構成し
    たことを特徴とする油圧作業機のショックレス油圧バル
    ブ。
  2. 【請求項2】 油圧作業機の油圧回路内に設けられる油
    圧バルブにおいて、第一バネの付勢力により閉塞される
    バルブの下流側に、ピストンが摺動可能に配置されるピ
    ストン摺動室を形成し、該バルブにバルブ上流側回路と
    ピストン摺動室とを連通する連通油路を形成し、該ピス
    トンをピストン摺動室のバルブ側方向へ第二バネにより
    付勢したことを特徴とする油圧作業機のショックレス油
    圧バルブ。
  3. 【請求項3】 前記ピストン摺動室を第一バネの外周部
    に形成したことを特徴とする請求項2に記載の油圧作業
    機のショックレス油圧バルブ。
  4. 【請求項4】 前記バルブの上流側とピストン摺動室と
    を連通する前記連通油路内に、作動油がピストン摺動室
    側からバルブの上流側へ流れる際に、該連通油路の流量
    を減少させる絞り弁を設けたことを特徴とする請求項2
    に記載の油圧作業機のショックレス油圧バルブ。
JP32474598A 1998-11-16 1998-11-16 油圧作業機のショックレス油圧バルブ Expired - Fee Related JP3846830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32474598A JP3846830B2 (ja) 1998-11-16 1998-11-16 油圧作業機のショックレス油圧バルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32474598A JP3846830B2 (ja) 1998-11-16 1998-11-16 油圧作業機のショックレス油圧バルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000145703A true JP2000145703A (ja) 2000-05-26
JP3846830B2 JP3846830B2 (ja) 2006-11-15

Family

ID=18169220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32474598A Expired - Fee Related JP3846830B2 (ja) 1998-11-16 1998-11-16 油圧作業機のショックレス油圧バルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3846830B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020088266A (ko) * 2001-05-21 2002-11-27 박승현 유압 장치
JP2013501889A (ja) * 2009-08-14 2013-01-17 アルテミス インテリジェント パワー リミティド 流体制御システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020088266A (ko) * 2001-05-21 2002-11-27 박승현 유압 장치
JP2013501889A (ja) * 2009-08-14 2013-01-17 アルテミス インテリジェント パワー リミティド 流体制御システム
KR101772607B1 (ko) * 2009-08-14 2017-08-29 아르테미스 인텔리전트 파워 리미티드 유체 제어 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP3846830B2 (ja) 2006-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000220603A (ja) 油圧制御装置
JP2006283785A (ja) 油圧回路およびその弁装置
JP4152415B2 (ja) 油圧制御装置
JP3924519B2 (ja) 建設重装備用油量可変制御装置
JP3776744B2 (ja) パイロット操作制御弁のエア抜き構造
JP4918001B2 (ja) 流体圧制御装置
JP2000145703A (ja) 油圧作業機のショックレス油圧バルブ
JP4994051B2 (ja) 油圧制御装置
JP4199221B2 (ja) ディテント付き制御弁
JP3670406B2 (ja) アクチュエータ作動回路
JP2010096192A (ja) 建設機械の油圧回路及び同回路に使用する減圧弁
JP2000145709A (ja) 油圧作業機のショックレス油圧回路
JP3928786B2 (ja) カウンタバランス弁
JP4859614B2 (ja) 油圧制御装置
KR100621972B1 (ko) 건설중장비용 유량 가변제어장치
JP2001187903A (ja) 配管破断制御弁装置
JP4791823B2 (ja) ロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁
JP3577199B2 (ja) 流体圧制御弁
JP5775292B2 (ja) パイロット操作切換弁を備えたショック緩和回路
JP2002022054A (ja) 方向制御弁
JP2001165104A (ja) ショックレスバルブおよび流体圧回路
JPH0457881B2 (ja)
JP2630775B2 (ja) 高負荷アクチュエータの優先作動制御装置
JP2000145704A (ja) 掘削用建設機械の油圧回路におけるショックレス機構
JP2000104842A (ja) 圧力制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060404

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees